JP2002206088A - 蛍光錯体およびインク組成物 - Google Patents

蛍光錯体およびインク組成物

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JP2002206088A
JP2002206088A JP2001303293A JP2001303293A JP2002206088A JP 2002206088 A JP2002206088 A JP 2002206088A JP 2001303293 A JP2001303293 A JP 2001303293A JP 2001303293 A JP2001303293 A JP 2001303293A JP 2002206088 A JP2002206088 A JP 2002206088A
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fluorescent complex
ink composition
ligand
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fluorescent
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English (en)
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Takahiro Furuya
隆博 古谷
Nagayuki Takao
長幸 鷹尾
Yukie Kawatsu
幸恵 川津
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐光性にすぐれ、水溶性であり、水とエタノ
ールなどを主溶媒とした水性インク組成物に対しても十
分に利用できる蛍光錯体を提供する。 【解決手段】 希土類元素と低分子配位子を含む蛍光錯
体において、 Z=(nb・b)/(na・a) nb:低分子配位子(中性配位子を除く)のモル数 b:低分子配位子(中性配位子を除く)のイオン価数 na:希土類元素のモル数 a:希土類元素のイオン価数 と定義したとき、1.35≦Z≦10の関係を満たすこ
とを特徴とする蛍光錯体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希土類元素と低分
子配位子を含む蛍光錯体と、これを用いたインク組成
物、とくに水性インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、蛍光材料の性質を利用したセキュ
リティー、ファクトリーオートメーション、物質の管理
に使用される各種カードなど、様々なものの開発が盛ん
に行われている。蛍光材料を用いたインクでバーコード
を印刷し、コード管理による区分けにより物品を分配す
るシステムを郵便物などに利用した例もみられる。
【0003】これらの蛍光材料には、従来より、発光中
心である希土類元素に配位子を配位させた蛍光錯体が用
いられている。たとえば、特公昭54−22336号、
特開平8−253715号、特公表9−188835
号、特開平10−17571号、特開平11−2794
74号、特表平11−510213号などの公報に開示
されている。これらの蛍光錯体は、水や有機溶剤などに
染料として均一に溶解され、または顔料として均一に分
散され、その特性を発揮するもので、無機蛍光体に比
べ、高い発光強度が得られることが知られている。
【0004】また、配位子として高分子化合物を使用し
た高分子蛍光錯体も、たとえば、Journal of
Polymer Science、Vol.20、1
271−1278(1982)などに提案されている。
これによれば、バインダ樹脂や分散剤などが不要なイン
ク組成物が得られるものと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、蛍光錯体は、
本来、耐光性に劣るため、実用上問題となる場合が多
い。たとえば、インク組成物やそれを用いた印刷物など
が日光、蛍光灯あるいは度重なる検出器の光源にさらさ
れることにより、また長期間の保存により、発光強度が
低下し、検出が困難となることがある。この理由として
は、錯体の生成は本来平衡反応であるため、なんらかの
原因で解離側に平衡が進んだり、紫外線と酸素により錯
体に配位している配位子が自動酸化されて分解したりす
ることなどが考えられる。
【0006】そこで、インク組成物の耐光性を改善する
ため、種々の添加剤が検討されている。たとえば、特開
平3−91574号公報に開示されているような紫外線
吸収剤の添加は、インクジェットプリンター用インク組
成物の通常染料の耐光性の向上に効果がある。しかし、
紫外励起の蛍光錯体では、励起光をも吸収してしまい、
かえって発光強度の低下を招いてしまうことがある。
【0007】また、蛍光錯体に対して、光や熱の条件下
で促進される自動酸化を抑制するものとして、ラジカル
トラップ剤として働く酸化防止剤を使用する提案もなさ
れている。しかし、この酸化防止剤は、疎水性の物質が
大部分であり、エタノールなどの極性溶媒に溶解するも
のは非常に種類が少なく、また溶解度も低いため十分な
効果が得られにくい。また、水に溶解し十分な効果を発
揮する酸化防止剤はほとんど存在しない。
【0008】このように、水またはエタノールを主溶媒
とした蛍光錯体を含むインク組成物では、十分な耐光性
が得られていないのが実情であるしかも、上記従来の蛍
光錯体は、水、エタノールなどの極性溶剤に対する溶解
性が低いため、それらを主溶媒にしたインク組成物を調
製した場合、インク組成物が白濁してしまい、インクジ
ェットプリンターなどに使用した場合に、ヘッド目詰ま
りなどを引き起こす問題があった。
【0009】本発明は、このような事情に照らし、耐光
性にすぐれ、しかも水溶性であり、水とエタノールなど
を主溶媒とした水性インク組成物に対しても十分に利用
できる蛍光錯体を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、鋭意検討した結果、希土類元素と低
分子配位子を含む蛍光錯体において、低分子配位子を化
学当量よりも過剰に含む構成としたときに、耐光性およ
び水溶性にすぐれた蛍光錯体が得られ、また上記の低分
子配位子のほかに、さらに高分子化合物を配位させる
と、耐光性と水溶性がより一段と向上し、水性インク組
成物に対しても十分に利用できる蛍光錯体が得られるこ
とを知り、本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明は、希土類元素と低分子
配位子を含む蛍光錯体において、 Z=(nb・b)/(na・a) nb:低分子配位子(中性配位子を除く)のモル数 b:低分子配位子(中性配位子を除く)のイオン価数 na:希土類元素のモル数 a:希土類元素のイオン価数 と定義したとき、1.35≦Z≦10の関係を満たすこ
とを特徴とする蛍光錯体と、希土類元素に上記低分子配
位子のほかに高分子化合物が配位している上記構成の蛍
光錯体とに係るものである。
【0012】また、本発明は、希土類元素の塩と低分子
配位子を溶媒に混合し、塩基性化合物を加えてpHを4
〜10に調整することにより、上記構成の蛍光錯体を得
ることを特徴とする蛍光錯体の製造方法と、さらにこの
製造方法において、反応系に高分子化合物を加えること
により、希土類元素に低分子配位子のほかに高分子化合
物が配位している上記構成の蛍光錯体を得ることを特徴
とする蛍光錯体の製造方法とに係るものである。
【0013】さらに、本発明は、上記各構成の蛍光錯体
を含有することを特徴とするインク組成物、とくに溶媒
として水と炭素数1〜3の飽和1価アルコールを含有
し、インク組成物中、上記アルコールが60重量%以
下、溶媒以外の成分が1〜10重量%である上記インク
組成物と、粘度が1〜10cp、pHが4〜10、引火
点が18℃以上である上記インク組成物とに係るもので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の蛍光錯体は、(nb・
b)/(na・a)(nb、b、na、aは、既述のと
おり)で表されるZが、1.35≦Z≦10の関係、と
くに好ましくは1.4≦Z≦5の関係を満たすものであ
り、このように低分子配位子を化学当量よりも過剰に含
むことで、耐光性にすぐれたものとなる。これは、配位
子であるフリーの低分子配位子を過剰に含むと、錯体生
成の化学平衡が錯体生成側に進みやすく、また紫外線と
酸素で低分子配位子の分解が生じても、これを上記過剰
に含ませた低分子配位子で補うことができるためと思わ
れる。
【0015】また、本発明の蛍光錯体は、低分子配位子
を上記したように化学等量よりも過剰に含むことによ
り、水溶性にもすぐれたものとなる。これは、低分子配
位子を過剰に存在させることにより、水溶性のより高い
配位状態が形成されるためと思われる。上記の水溶性と
は、水とアルコールとの重量比1:1の混合溶媒に、2
5℃で、0.5重量%以上溶解する程度であり、このよ
うな溶解性を示すことにより、水性インク組成物に利用
した場合に、インクが白濁するおそれがなく、プリンタ
ーヘッドの目詰まりを引き起こす心配がない。
【0016】これに対して、上記のZが1.35未満と
なると、安定な錯体を形成できず、耐光性と水溶性にす
ぐれたものが得られない。また、上記のZが10を超え
ると、その効果は飽和するとともに、低分子配位子が過
剰に存在しすぎ、逆に発光強度の低下を引き起こすこと
がある。また、インク組成物などに用いた場合に、粘度
の上昇、溶媒への溶解性の低下などを引き起こしやす
い。
【0017】本発明の蛍光錯体において、発光中心であ
る希土類元素としては、ユーロピウム、ジスプロシウ
ム、テリビウム、ネオジウム、プセオジウム、サマリウ
ム、サドリウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウムな
どが挙げられ、その1種または2種以上が用いられる。
これらの中でも、ユーロピウムまたはネオジウムのうち
の少なくとも1種が好ましい。これらの元素によると、
蛍光錯体を安定に形成することができ、また十分な発光
強度を得ることができる。
【0018】また、セキュリティーやFA、各種カー
ド、バーコードシステムなどへの応用を考えると、上記
の希土類元素の中でも、ユーロピウムが最も好ましい。
ユウロピウムを発光中心とすると、発光は615±20
nmの赤色となる。このため、印刷されたマークは紫外
線による励起によって上記長波長側の可視光を発光する
ため、下地の色に影響されることが少なく、シリコンフ
ォトダイオードなどにより高感度で検出することができ
る。
【0019】青色または緑色の発光は、検出性に劣るこ
とがある。たとえば、蛍光増白剤を含浸させた白紙上
に、青色に発光するマークを形成すると、下地も発光す
るため、発光の光量差が実質的に小さくなり、検出でき
ないことがある。また、発光する可視光の検出に際し、
光電変換素子として一般的に安価で入手が容易であるシ
リコンフォトダイオードを用いると、可視光の受光感度
が長波長側よりも短波長側で低くなるため、青色または
緑色の比較的短波長の可視光では、600nm付近の長
波長側の可視光に比べて、半分以下の感度となり、十分
な検出感度が得られにくいことがある。
【0020】本発明の蛍光錯体において、低分子配位子
は、イオン性の配位子として少なくとも電荷を持ってい
る公知の各種物質をいずれも使用することができる。中
性物質を併用することも可能であるが、中性物質のみで
は十分な発光強度が得られないため、本発明の蛍光錯体
には好ましくない。
【0021】このような低分子配位子としては、テノイ
ルトリフルオロアセトン、ナフトイルトリフルオロアセ
トン、ベンゾイルトリフルオロアセトン、メチルベンゾ
イルトリフルオロアセトン、フロイルトリフルオロアセ
トン、ピバロイルトリフルオロアセトン、ヘキサフルオ
ロアセチルアセトン、トリフルオロアセチルアセトン、
フルオロアセチルアセトン、ヘプタフルオロブタノイル
ピバロイルメタン、8−ヒドロキノリン、8−メルカプ
トキノリン、リン酸トリ−n−ブチル、トリ−n−ブチ
ルホスフィンオキシド、トリ−n−オクチルホスフィン
オキシド、ジ−n−ブチルスルホオキシド、ピリジン、
α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、ピペリジ
ン、キノリンなどが挙げられる。これらの中でも、β−
ジケトン化合物が好ましい。とくに、テノイルトリフル
オロアセトン、ナフトイルトリフルオロアセトンなどが
最も好ましく用いられる。
【0022】本発明の蛍光錯体は、希土類元素の塩と低
分子配位子を溶媒に混合し、塩基性化合物を加えてpH
を4〜10に調整することにより、合成することができ
る。その際、低分子配位子を化学当量よりも過剰に含ま
せるために、合成開始当初から低分子配位子を過剰に仕
込んでおくか、または化学当量で合成した錯体にあとか
ら過剰量の低分子配位子を添加する。合成の具体的方法
は、特公平6−15269号公報などの公知の方法に準
じて、行うことができる。
【0023】本発明においては、上記した蛍光錯体の製
造方法において、その反応系に高分子化合物を加えるこ
とにより、希土類元素に低分子配位子のほかに高分子化
合物が配位した蛍光錯体を製造することができる。これ
によれば、発光中心となる希土類元素および低分子配位
子が高分子化合物にて保護されるため、つまり高分子化
合物が酸素を遮断し、光劣化の原因である自動酸化を防
ぐため、蛍光錯体の耐光性がより良好となる。また、そ
の水溶性も一段と向上し、水とアルコールとの重量比
1:1の混合溶媒に、25℃で、1重量%以上溶解する
ようになり、これをインク組成物に用いた場合に、発光
強度のさらなる改善をはかれ、また印字物の定着性など
にも好結果を得ることができる。
【0024】このような高分子化合物には、分子中に窒
素、酸素、硫黄または燐からなる元素を少なくとも1種
含むものが好ましい。これらの元素は希土類元素に対し
安定に配位でき、また水やアルコールに対する溶解性を
高めることができる。高分子化合物の種類としては、ビ
ニル樹脂、アクリル樹脂、アミノ樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、セルロース系樹
脂、これらの共重合体など、公知の各種樹脂が挙げられ
る。これらの中でも、蛍光発光強度を高めたり、定着性
を向上させるため、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
アルコール、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリエー
テルまたはこれらの共重合体が好ましく、とくにポリビ
ニルピロリドンやその共重合体が好ましい。
【0025】これらの高分子化合物の分子量は、重量平
均分子量で500〜50,000、好ましくは1,00
0〜20,000であるのがよい。500未満となる
と、酸素などを遮断できず、耐光性の向上効果が不十分
となる。また、50,000を超えると、インクの粘度
が高くなりすぎ、インクジェットプリンターなどで印字
した場合、ヘッド目詰まりなどの支障をきたしやすい。
【0026】このような高分子化合物は、原料モノマー
に応じた適宜の方法で合成できる。重合方法としては、
塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合、レドックス
重合などの公知の各種方法があるが、反応操作が簡単で
あるという点で、溶液重合を採用するのが望ましい。溶
液重合の一例を挙げれば、たとえば、原料モノマーを非
反応性溶媒に溶解した状態で、触媒の存在下または不存
在下、反応温度を通常180℃以下、好ましくは30〜
150℃、反応時間を通常30分〜40時間、好ましく
は2〜30時間として、重合反応させればよい。
【0027】原料モノマーには、高分子化合物の種類に
応じて、各種の重合性モノマーが用いられるが、代表的
なモノマーとして、以下のようなアクリル酸エステルま
たはメタクリル酸エステル系モノマー、ビニルエステル
系モノマー、その他の重合性モノマー(ビニルピロリド
ン、酢酸ビニルなど)が挙げられる。
【0028】アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エ
ステル系モノマーには、テトラヒドロフルフリルアクリ
レート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロ
ピル、アクリル酸−n−プロピル、アクリル酸−n−ブ
チル、アクリル酸−tert−ブチル、アクリル酸ベン
ジル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピ
ル、メタクリル酸−n−プロピル、メタクリル酸−n−
ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸−te
rt−ブチル、メタクリル酸トリデシル、メタクリル酸
ベンジル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、メタクリ
ル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ラウ
リル、アクリル酸セチル、メタクリル酸セチル、アクリ
ル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル、アクリル酸
ベヘニル、メタクリル酸ベヘニル、メタクリル酸シクロ
ヘキシル、メタクリル酸フェノキシエチル、メタクリル
酸イソボロニル、アクリル酸フェノキシエチル、アクリ
ル酸イソボニル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−
ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシブチル、メタクリル酸−
2−メタクリロイロキシエチルコハク酸、2−メタクリ
ロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−メタクリ
ロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタル酸、
β−メタクリロイルオキシエチルハイドロジェンコハク
酸、2−アクリロイロキシエチルフタル酸、2−アクリ
ロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸、ネ
オペンチルグリコールアクリル酸安息香酸エステル、2
−アクリロイロキシエチルヘキシルヒドロフタル酸、2
−アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピル
フタル酸、メタクリル酸グリシジル、2−メタクリロイ
ロキシエチル−アシッドホスフェート、2−アクリロイ
ロキシエチル−アシッドホスフェート、メタクリル酸イ
ソステアリル、メタクリル酸メトキシエチレングリコ
ー、メタクリル酸n−ブトキシエチル、メタクリル酸−
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸ブト
キシエチル、アクリル酸エトキシ−ジエチレングリコー
ル、アクリル酸メトキシ−トリエチレングリコール、ア
クリル酸メトキシ−ポリエチレングリコール、アクリル
酸メトキシジプロピレングリコール、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
2−アクリロイロキシエチル−2−アシッドホスフェー
ト、アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピ
ル、アクリル酸−2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロ
ピル、2−アクリロイルオキシプロピルハイドロゲンフ
タレート、2−アクリロイルオキシプロピルヘキサヒド
ロハイドロゲンフタレート、2−アクリロイルオキシプ
ロピルテトラヒドロハイドロゲンフタレート、メタクリ
ル酸2−( ジメチルアミノ) エチル、メタクリル酸トリ
フロロエチル、メタクリル酸ペンタフロロプロピル、メ
タクリル酸2−(パーフロロブチル)エチル、メタクリ
ル酸2−(パーフロロヘキシル)エチル、メタクリル酸
3−パーフロロヘキシル−2−ヒドロキシプロピル、メ
タクリル酸2−(パーフロロオクチル)エチル、メタク
リル酸3−パーフロロオクチル−2−ヒドロキシプロピ
ル、メタクリル酸2−(パーフロロデシル)エチル、メ
タクリル酸2−(パーフロロ−3−メチルブチル)エチ
ル、メタクリル酸3−(パーフロロ−3−メチルブチ
ル)−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−(パ
ーフロロ−5−メチルヘキシル)エチル、メタクリル酸
3−(パーフロロ−7−メチルオクチル)エチル、メタ
クリル酸3−(パーフロロ−7−メチルオクチル)−2
−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−(パーフロロ
−9−メチルデシル)エチル、メタクリル酸1H,1H
3H−テトラフロロプロピル、メタクリル酸1H,1
H,5H−オクタフロロペンチル、メタクリル酸1H,
1H,7H−ドデカフロロヘプチル、メタクリル酸1
H,1H,9H−ヘキサデカフロロノニル、メタクリル
酸1H−トリフロロ−1−トリフロロメチルエチル、メ
タクリル酸1H,1H,3H−ヘキサフロロブチル、ア
クリル酸2,2,2−トリフロロエチル、アクリル酸
2,2,3,3,3、−ペンタフロロプロピル、アクリ
ル酸2−(パーフロロブチル)エチル、アクリル酸3−
パーフロロブチル−2−ヒドロキシプロピル、アクリル
酸2−(パーフロロヘキシル)エチル、アクリル酸3−
パーフロロヘキシル−2−ヒドロキシプロピル、アクリ
ル酸2−(パーフロロヘキシル)エチル、アクリル酸3
−パーフロロヘキシル−2−ヒドロキシプロピル、アク
リル酸2−(パーフロロオクチル)エチル、アクリル酸
3−パーフロロオクチル−2−ヒドロキシプロピル、ア
クリル酸2−(パーフロロデシル)エチル、アクリル酸
2−(パーフロロ−3−メチルブチル)エチル、アクリ
ル酸3−(パーフロロ−3−メチルブチル)−2−ヒド
ロキシプロピル、アクリル酸2−(パーフロロ−5−メ
チルヘキシル)エチル、アクリル酸3−(パーフロロ−
5−メチルヘキシル)エチル、アクリル酸2−(パーフ
ロロ−9−メチルオクチル)エチル、アクリル酸3−
(パーフロロ−7−メチルオクチル)−2−ヒドロキシ
プロピル、アクリル酸2−(パーフロロ−9−メチルデ
シル)エチル、アクリル酸2,2,3,3−テトラフロ
ロプロピル、アクリル酸1H,1H,5H−オクタフロ
ロペンチル、アクリル酸1H、1H,7H−ドデカフロ
ロヘプチル、アクリル酸1H,1H,9H−ヘキサデカ
フロロノニル、アクリル酸2,2,2−トリフロロ−1
−トリフロロメチル、アクリル酸2,2,3,4,4,
4−ヘキサフロロブチル、メタクリル酸トリメチルシロ
キシエチルなどがある。また、(メタ)アクリル変性ポ
リシロキサンとして、信越化学社製の「X−22−24
04」、「X22−174DX」、東亜合成社製の「A
K−5」、「AK−30」、「AK32」などがある。
【0029】ビニルエステル系モノマーとしては、安息
香酸ビニル、4−ビニルベンゾイル2′−安息香酸、4
−ビニルベンゾイルナフチル酸、カプリン酸ビニル、カ
プロン酸ビニル、カルリル酸ビニル、桂皮酸ビニル、ク
ロトン酸ビニル、デカン酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、
ラウリル酸ビニル、オクタン酸ビニル、パルミチン酸ビ
ニル、ピバル酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリ
ン酸ビニル、トリメチル酢酸ビニル、4−tert−ブ
チルベンゼン酸ビニル、クロトン酸ビニル、2−エチル
ヘキサン酸ビニルなどが挙げられる。
【0030】その他の重合性モノマーとしては、ビニル
ピロリドン、酢酸ビニル、ビニルアントラセン、4−ビ
ニルベンゾイックアシッド、4−ビニルビフェニル、ビ
ニルカプロラクタム、9−ビニルカルバゾール、ビニル
シクロヘキサン、4−ビニル−1−シクロヘキセン、4
−ビニル−1−シクロヘキセン、ビニルシクロヘプタ
ン、ビニレントリチオカーボネイト、ビニルフェロセ
ン、4,4−ビニリデンビス(N,N−ジメチルアニリ
ン) 、1−ビニルイミダゾール、2−ビニルナフタレ
ン、5−ビニル−2−ノルボネン、N−ビニルナフタル
イミド、2−ビニルピリジン、ビニルトリメトキシシラ
ン、(パーフロロブチル)エチレン、(パーフロロヘキ
シル)エチレン、(パーフロロオクチル)エチレン、
(パーフロロデシル)エチレン、スチレン、α−メチル
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、
スチレンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0031】触媒には、t−ブチルパーオキシベンゾエ
ート、ジ−t−ブチルパーオキシド、クメンパーヒドロ
キシド、アセチルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシ
ド、ラウロイルパーオキシドなどの有機過酸化物、アゾ
ビスイソブチルニトリル、アゾビス−2,4−ジメチル
バレロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリ
ルなどのアゾ化合物などの公知の重合開始剤が用いられ
る。
【0032】非反応性溶媒としては、水または水溶性溶
剤が好ましい。水溶性溶剤には、メチルアルコール、エ
チルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアル
コール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール
類;ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルアセトアミド
などのアミド類;アセトン、メチルエチルケトンなどの
ケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレン
グリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチル
エーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエ
チレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、トリエチレンエチレングリコ
ールモノエチルエーテルなどのエーテル類;エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサント
リオール、チオジグリコール、ジエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
グリセリンなどの多価アルコール類;N−メチル−ピロ
リドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなど
が挙げられる。これらの溶剤は、2種以上を併用しても
よい。
【0033】本発明の蛍光錯体は、インク、塗料、プラ
スチック、トナー筆記具などの幅広い用途に使用するこ
とができる。また、ユーロピウムなどの可視域で発光す
る希土類を発光中心としたものでは、樹脂中に分散さ
せ、玩具、舞台装置、室内装飾、ショーウィンドウなど
にも、発光の鮮やかな彩色を利用することができる。こ
れら種々の用途のうち、セキュリティー性などを考慮す
ると、インク組成物として応用するのが好ましく、その
中でも、インクジェット印刷可能なインクジェットイン
ク組成物とするのが最も好ましい。
【0034】このインク組成物は、本発明の蛍光錯体と
適宜の溶媒を含んでなり、これにインクに通常用いられ
るバインダ、電荷付与剤、pH調整剤、蛍光増感剤、表
面調整剤、界面活性剤、消泡剤、殺菌剤、酸化防止剤な
どの種々の添加剤を含ませることができる。バインダに
は、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共
重合体などのポリビニル系樹脂、フエノール系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹
脂、ポリアミド、マレイン樹脂などがある。
【0035】電荷調整剤には、LiNO3 などのLi
塩、KCN、KSCNなどのK塩、テトラフェニルホス
フォニウムブロマイド、テチラブチルアンモニウムブロ
マイド、テチラプロピルアンモニウムブロマイド、テチ
ラエチルアンモニウムブロマイドなどのカチオン化合物
などがある。pH調整剤としては、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、トリエチレンテトラミン、
ジメチルアミノエタノールなどのアミン化合物のほか、
アミド化合物、炭酸塩などが挙げられる。蛍光増感剤に
は、ホスフィンオキサイド化合物、ホスフィンサルフア
イド化合物、ホスフィン化合物などのリン系有機化合物
などがある。表面調整剤としては、フッ素系化合物やシ
リコン系化合物などが挙げられる。
【0036】このようなインク組成物は、溶媒として水
と炭素数1〜3の飽和1価アルコールを含有し、インク
組成物中、上記アルコールが60重量%以下、溶媒以外
の成分が1〜10重量%であるのが望ましい。本発明の
蛍光錯体が希土類元素に配位する高分子化合物を含むも
のでは、これがバインダの働きを兼ねるため、溶媒以外
の成分として前記したバインダをあえて用いなくてもよ
い。
【0037】溶媒として水と炭素数1〜3の飽和1価ア
ルコールを使用すると、水性インクとして有害性が少な
く、乾燥性も良い。また、上記アルコールをインク組成
物中60重量%以下とすることにより、引火などの危険
性を防止できる。さらに、溶媒以外の成分を1〜10重
量%とすると、発光強度や印字物の定着性などを低下さ
せることなく、ヘッド目詰まりなどを防止できる。
【0038】溶媒以外の成分のうち、本発明の蛍光錯体
は、インク組成物中、0.1〜8重量%、好ましくは
0.5〜5重量%であるのがよい。0.1重量%未満で
は、発光強度が低下し、8重量%を超えると、濃度消光
により発光強度がやはり低下する。本発明の蛍光錯体
は、良好な水溶性を有しているため、上記含有量として
も、ヘッド目詰まりなどを起こす心配はない。
【0039】このように構成されるインク組成物は、粘
度が1〜10cp、pHが4〜10、引火点が18℃以
上であるのがよい。粘度が上記の範囲を外れると印字安
定性が悪くなり、pHが上記の範囲を外れると蛍光錯体
の安定性が悪くなり、引火点が18℃未満となると引火
の危険性が高くなる。
【0040】上記のインク組成物による印刷物は、肉眼
では完全にまたは実質的に不可視であり、確認できな
い。発光中心の希土類元素にユーロピウムなどを用いた
印刷物は、紫外光を照射すると、可視光域で赤色に発光
して初めて印刷を確認することができる。また、発光中
心の希土類元素にネオジウムを用いた印刷物は、赤外光
で励起され赤外光域で発光し、専用の検出器によっての
み検出できる。これら可視発光および赤外発光の印刷物
は、どちらも通常は不可視であるため、セキュリティー
や、FA、各種カードなど、様々な用途に応用できる。
【0041】とくに、上記のインク組成物を用いて、バ
ーコードを印刷すると、白黒バーコードの改良としても
使用できる。従来の白黒バーコードには、物品の外観を
損ねてしまうなどの欠点があるが、それを回避すること
ができる。また、上記のインク組成物を用いたバーコー
ド印刷は、コ―ド管理による区分けにより物品を分配す
るシステムを適用する郵便物などに利用することもでき
る。
【0042】上記のインク組成物は、インクジェット印
刷、オフセット印刷、グラビア印刷、感熱転写印刷など
のあらゆる方式で印刷できる。これら方式の中でも、と
くにインクジェット印刷が好ましい。とりわけ、溶媒と
して水と炭素数1〜3の飽和1価アルコールを使用した
水性インク組成物は、水性溶媒に蛍光錯体などが溶解ま
たは安定に分散しているため、インクジェットプリンタ
のノズル詰まりなどを引き起こすことはなく、安定に吐
出し、印刷することができる。
【0043】
【実施例】以下に、本発明の実施例を記載して、さらに
具体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは
重量部を意味するものとする。また、実施例で使用した
高分子化合物A〜Lは、下記の合成例により、合成した
ものである。
【0044】 合成例1 ビニルピロリドン 100. 0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8. 0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、窒素
導入管を備え付けた反応容器に、イソプロパノール10
0部を計りとり、窒素シールをしながら、80℃まで昇
温した。上記の溶液を2時間にわたって滴下し、滴下終
了後、同温度を保持しながら、16時間反応させた。反
応後、エバポレーターにより溶剤を留去し、高分子化合
物Aを得た。
【0045】 合成例2 メトキシポリエチレングリコール(12)モノメタクリレート 100. 0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8. 0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、この
溶液を用いて、合成例1と同様の方法により、高分子化
合物Bを得た。
【0046】 合成例3 テトラヒドロフルフリルメタクリレート 100. 0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8. 0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、この
溶液を用いて、合成例1と同様の方法により、高分子化
合物Cを得た。
【0047】 合成例4 ビニルピロリドン 80.0部 メトキシポリエチレングリコール(12)モノメタクリレート 20. 0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8. 0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、この
溶液を用いて、合成例1と同様の方法により、高分子化
合物Dを得た。
【0048】 合成例5 ビニルピロリドン 80. 0部 メタクリル酸エチル 20.0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8. 0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、この
溶液を用いて、合成例1と同様の方法により、高分子化
合物Eを得た。
【0049】 合成例6 ビニルピロリドン 80. 0部 β−メタクリロイルオキシエチルハイドロジェンコハク酸 20.0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8. 0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、この
溶液を用いて、合成例1と同様の方法により、高分子化
合物Fを得た。
【0050】 合成例7 ビニルピロリドン 95. 0部 メタクリル酸2−(パーフロロヘキシル)エチル 5.0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8. 0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、この
溶液を用いて、合成例1と同様の方法により、高分子化
合物Gを得た。
【0051】 合成例8 ビニルピロリドン 95. 0部 アクリル変性ポリシロキサン(信越化学社製の「X−22−2404」) 5.0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8. 0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、この
溶液を用いて、合成例1と同様の方法により、高分子化
合物Hを得た。
【0052】 合成例9 ビニルピロリドン 80. 0部 メタクリル酸 20.0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8. 0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、この
溶液を用いて、合成例1と同様の方法により、高分子化
合物Iを得た。
【0053】 合成例10 メトキシポリエチレングリコール(12)モノメタクリレート 80.0部 4−ビニルベンゾイル2′−安息香酸 20.0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8.0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、この
溶液を用いて、合成例1と同様の方法により、高分子化
合物Jを得た。
【0054】 合成例11 メトキシポリエチレングリコール(12)モノメタクリレート 80.0部 4−ビニルベンゾイルナフチル酸 20.0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8.0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、この
溶液を用いて、合成例1と同様の方法により、高分子化
合物Kを得た。
【0055】 合成例12 ビニルピロリドン 50.0部 メトキシポリエチレングリコール(12)モノメタクリレート 40.0部 メタクリル酸ラウリル 10.0部 有機過酸化物(日本油脂社製の「パーブチルO」) 8.0部 イソプロパノール 100.0部 上記の各成分を混合し、溶液を調製した。つぎに、この
溶液を用いて、合成例1と同様の方法により、高分子化
合物Lを得た。
【0056】 実施例1 テノイルトリフロロアセトン 6.4部 エタノール 227.0部 硝酸ユーロピウム(III) 5水和物 3.0部 イオン交換水 341.0部 上記の各成分を、マグネチックスターラーで攪拌しなが
ら、NaOHを加え、pH6〜7に調整した。これに、
さらに、 高分子化合物A 22.3部 を加えて、25℃で1時間攪拌し、蛍光錯体液aを得
た。この蛍光錯体液aは、Z=1.4であった。つぎ
に、この蛍光錯体液aに、 表面調整剤(ビックケミー社製の「BYK−307」) 0.3部 を加えて、25℃で1 時間攪拌後、ろ過し、インク組成
物aを得た。
【0057】実施例2 テノイルトリフロロアセトンの使用量を、6.4部から
10.6部に変更した以外は、実施例1と同様にして、
蛍光錯体液bを得た。この蛍光錯体液bは、Z=2.3
であった。この蛍光錯体液bを使用した以外は、実施例
1と同様にして、インク組成物bを得た。
【0058】実施例3 テノイルトリフロロアセトンの使用量を、6.4部から
21.2部に変更した以外は、実施例1と同様にして、
蛍光錯体液cを得た。この蛍光錯体液cは、Z=4.6
であった。この蛍光錯体液cを使用した以外は、実施例
1と同様にして、インク組成物cを得た。
【0059】実施例4 高分子化合物Aに代えて、高分子化合物Bを用いた以外
は、実施例2と同様にして、蛍光錯体液dを得た。この
蛍光錯体液dは、Z =2.3であった。この蛍光錯体液
dを用いた以外は、実施例1と同様にして、インク組成
物dを得た。
【0060】実施例5 高分子化合物Aに代えて、高分子化合物Cを用いた以外
は、実施例2と同様にして、蛍光錯体液eを得た。この
蛍光錯体液eは、Z =2.3であった。この蛍光錯体液
eを用いた以外は、実施例1と同様にして、インク組成
物eを得た。
【0061】実施例6 高分子化合物Aに代えて、高分子化合物Dを用いた以外
は、実施例2と同様にして、蛍光錯体液fを得た。この
蛍光錯体液fは、Z =2.3であった。この蛍光錯体液
fを用いた以外は、実施例1と同様にして、インク組成
物fを得た。
【0062】実施例7 高分子化合物Aに代えて、高分子化合物Eを用いた以外
は、実施例2と同様にして、蛍光錯体液gを得た。この
蛍光錯体液gは、Z =2.3であった。この蛍光錯体液
gを用いた以外は、実施例1と同様にして、インク組成
物gを得た。
【0063】実施例8 高分子化合物Aに代えて、高分子化合物Fを用いた以外
は、実施例2と同様にして、蛍光錯体液hを得た。この
蛍光錯体液hは、Z =2.3であった。この蛍光錯体液
hを用いた以外は、実施例1と同様にして、インク組成
物hを得た。
【0064】実施例9 高分子化合物Aに代えて、高分子化合物Gを用いた以外
は、実施例2と同様にして、蛍光錯体液iを得た。この
蛍光錯体液iは、Z =2.3であった。この蛍光錯体液
iを用いた以外は、実施例1と同様にして、インク組成
物iを得た。
【0065】実施例10 高分子化合物Aに代えて、高分子化合物Hを用いた以外
は、実施例2と同様にして、蛍光錯体液jを得た。この
蛍光錯体液jは、Z =2.3であった。この蛍光錯体液
jを用いた以外は、実施例1と同様にして、インク組成
物jを得た。
【0066】実施例11 高分子化合物Aに代えて、高分子化合物Iを用いた以外
は、実施例2と同様にして、蛍光錯体液kを得た。この
蛍光錯体液kは、Z =2.3であった。この蛍光錯体液
kを用いた以外は、実施例1と同様にして、インク組成
物kを得た。
【0067】実施例12 高分子化合物Aに代えて、高分子化合物Jを用いた以外
は、実施例2と同様にして、蛍光錯体液lを得た。この
蛍光錯体液lは、Z =2.3であった。この蛍光錯体液
lを用いた以外は、実施例1と同様にして、インク組成
物lを得た。
【0068】実施例13 高分子化合物Aに代えて、高分子化合物Kを用いた以外
は、実施例2と同様にして、蛍光錯体液mを得た。この
蛍光錯体液mは、Z =2.3であった。この蛍光錯体液
mを用いた以外は、実施例1と同様にして、インク組成
物mを得た。
【0069】実施例14 高分子化合物Aに代えて、高分子化合物Lを用いた以外
は、実施例2と同様にして、蛍光錯体液nを得た。この
蛍光錯体液nは、Z =2.3であった。この蛍光錯体液
nを用いた以外は、実施例1と同様にして、インク組成
物nを得た。
【0070】比較例1 テノイルトリフロロアセトンの使用量を、6.4部から
4.6部に変更した以外は、実施例1と同様にして、蛍
光錯体液oを得た。この蛍光錯体液oは、Z =1.0で
あった。この蛍光錯体液oを使用した以外は、実施例1
と同様にして、インク組成物oを得た。
【0071】比較例2 テノイルトリフロロアセトンの使用量を、6.4部から
48.4部に変更した以外は、実施例1と同様にして、
蛍光錯体液pを得た。この蛍光錯体液pは、Z=10.
5であった。この蛍光錯体液pを使用した以外は、実施
例1と同様にして、インク組成物pを得た。
【0072】 比較例3 トリ〔4,4,4−トリフロロ−1−(2−チエニル)−1,3−ブタンジ オナート〕ユーロピウム(Z=1.0) 12.6部 高分子化合物A 22.3部 エタノール 227.0部 イオン交換水 341.0部 硝酸リチウム 15.5部 上記の各成分を、マグネチックスターラーで攪拌しなが
ら、25℃で1時間攪拌し、蛍光錯体液qを得た。つぎ
に、この蛍光錯体液qに、 表面調整剤(ビックケミー社製の「BYK−307」) 0.3部 を加えて、25℃で1 時間攪拌後、ろ過し、インク組成
物qを得た。
【0073】 比較例4 ユーロピウム錯体(リーデルデハーン製、ルミックスCD332) 12.6部 高分子化合物A 22.3部 エタノール 227.0部 イオン交換水 341.0部 硝酸リチウム 15.5部 上記の各成分を、マグネチックスターラーで攪拌しなが
ら、25℃で1時間攪拌し、蛍光錯体液rを得た。この
蛍光錯体液rは、Z=1.33であった。つぎに、この
蛍光錯体液rに、 表面調整剤(ビックケミー社製の「BYK−307」) 0.3部 を加えて、25℃で1 時間攪拌後、ろ過し、インク組成
物rを得た。
【0074】以上の実施例1〜14のインク組成物a〜
nおよび比較例1〜4のインク組成物o〜rについて、
25℃におけるインク組成物の溶解性を目視にて調べ
た。溶解しているものを○、溶解していないもの(白
濁)を×、と評価した。結果は、表1に示されるとおで
あった。
【0075】
【0076】つぎに、上記の実施例1〜14のインク組
成物a〜nおよび比較例1〜4のインク組成物o〜rに
ついて、下記の方法で、インクおよび印字物の保存性試
験と印字物の耐光性試験を行った。結果は、表2に示さ
れるとおりであった。
【0077】<インクおよび印字物の保存性試験>イン
ク組成物および印字物の保存性を、蛍光発光強度で評価
した。発光強度は、蛍光分光光度計(日本分光社製の
「FP750」)により、測定した。インクの発光強度
は、60℃,1週間の保存前後で調べた。印字物の発光
強度は、60℃,1週間の保存前後のインク組成物をマ
ルコーニデータシステムズジャパン社製の「インクジェ
ットプリンターEXCEL−170i」により普通紙
(XEROX社)に印字作製したものについて、調べ
た。なお、発光強度は、リファレンスとして、市販の蛍
光色素(リーデルデハーン製の「ルミックスCD33
2」)12.6部をエタノール566部に溶解したイン
ク組成物を調製し、その発光強度を100として、相対
比較した。また、インク組成物および印字物の発光強度
は、365nmの励起光を照射し、615nmの発光ピ
ーク強度を測定することにより、評価した。
【0078】<印字物の耐光性試験>印字物の耐光性
は、保存前のインク組成物を、保存性試験と同様に、普
通紙に印字作製した試料について、耐光性試験(島津製
作所製の「島津サンテスタXF−180CPS」)で3
時間照射したのち、発光強度を測定し、評価した。発光
強度の測定やリファレンスとの相対比較は、保存性試験
と同様とした。
【0079】
【0080】以上の結果から、本発明の蛍光錯体を用い
た実施例1〜14のインク組成物a〜nは、比較例1〜
4のインク組成物o〜rと比べ、水性溶媒に溶解し、安
定であるとともに、耐光性に格段にすぐれていることが
わかる。また、本発明の上記インク組成物a〜nは、イ
ンク状態および印字物の保存前後の発光強度が、市販の
色素を使用したエタノール系インクとほぼ同等ないしそ
れ以上であり、良好な発光強度および保存性を示すこと
がわかる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明の蛍光錯体は、希
土類元素に対し低分子配位子が化学当量よりも過剰に含
まれていることにより、保存性、耐光性が良好で、また
水性溶媒中に安定に溶解する。よって、インクジェット
プリンタ用のインク組成物に適用した場合に、目詰まり
などの吐出不良を起こさず、良好な印刷が可能である。
また、この水性インク組成物は、有機溶媒の使用を削減
できるので、人体に対して安全であり、使用環境の制限
も少ない。さらに、従来の溶剤系インクと比較して、同
等以上の印刷物の発光強度が得られ、セキュリティー
や、FA、各種カード、バーコードシステムなどの様々
なものに応用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川津 幸恵 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 2C056 FC01 2H086 BA52 BA56 BA60 BA61 BA62 4J039 AD06 AD09 AD23 AE04 AE07 BA12 BA39 BC07 BC16 BC59 BE12 BE30 CA03 EA28 EA35 EA48

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希土類元素と低分子配位子を含む蛍光錯
    体において、 Z=(nb・b)/(na・a) nb:低分子配位子(中性配位子を除く)のモル数 b:低分子配位子(中性配位子を除く)のイオン価数 na:希土類元素のモル数 a:希土類元素のイオン価数 と定義したとき、1.35≦Z≦10の関係を満たすこ
    とを特徴とする蛍光錯体。
  2. 【請求項2】 希土類元素は、ユーロピウムまたはネオ
    ジウムのうちの少なくとも1種である請求項1に記載の
    蛍光錯体。
  3. 【請求項3】 低分子配位子は、β−ジケトン化合物で
    ある請求項1または2に記載の蛍光錯体。
  4. 【請求項4】 水とアルコールとの重量比1:1の混合
    溶媒に、25℃で、0.5重量%以上溶解する請求項1
    〜3のいずれかに記載の蛍光錯体。
  5. 【請求項5】 希土類元素に低分子配位子のほかに高分
    子化合物が配位している請求項1〜4のいずれかに記載
    の蛍光錯体。
  6. 【請求項6】 水とアルコールとの重量比1:1の混合
    溶媒に、25℃で、1重量%以上溶解する請求項5に記
    載の蛍光錯体。
  7. 【請求項7】 希土類元素の塩と低分子配位子を溶媒に
    混合し、塩基性化合物を加えてpHを4〜10に調整す
    ることにより、請求項1〜4のいずれかに記載の蛍光錯
    体を得ることを特徴とする蛍光錯体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の蛍光錯体の製造方法に
    おいて、反応系に高分子化合物を加えることにより、請
    求項5または6に記載の蛍光錯体を得ることを特徴とす
    る蛍光錯体の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の蛍光錯
    体を含有することを特徴とするインク組成物。
  10. 【請求項10】 溶媒として水と炭素数1〜3の飽和1
    価アルコールを含有し、インク組成物中、上記アルコー
    ルが60重量%以下、溶媒以外の成分が1〜10重量%
    である請求項9に記載のインク組成物。
  11. 【請求項11】 粘度が1〜10cp、pHが4〜1
    0、引火点が18℃以上である請求項9または10に記
    載のインク組成物。
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