JP2002205957A - 鬱病、不安症及び精神病のための組み合せ治療 - Google Patents

鬱病、不安症及び精神病のための組み合せ治療

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JP2002205957A
JP2002205957A JP2001371473A JP2001371473A JP2002205957A JP 2002205957 A JP2002205957 A JP 2002205957A JP 2001371473 A JP2001371473 A JP 2001371473A JP 2001371473 A JP2001371473 A JP 2001371473A JP 2002205957 A JP2002205957 A JP 2002205957A
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フィリップ・ブランチ・チャッペル
Stevin Howard Zorn
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、哺乳動物の鬱病、不安定症又は精
神病を治療するための方法及び医薬組成物を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 本発明は、D4受容体アンタゴニスト
を、抗鬱剤又は抗不安剤との組み合わせで哺乳動物に投
与することによる、ヒトを含む哺乳動物の鬱病、不安症
又は精神病を治療する方法に関する。本発明は、更に医
薬的に受容可能な担体、D4受容体アンタゴニスト及び
抗鬱剤又は抗不安剤、又はそれらの塩を含む医薬組成物
に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、哺乳動物にドーパ
ミンD4受容体アンタゴニスト(D4受容体アンタゴニ
スト)を、抗鬱剤又は抗不安剤と組み合わせて投与する
ことによる、ヒトを含む哺乳動物の鬱病、不安症及び精
神病を治療する方法に関する。本発明は、更に医薬的に
受容可能な担体、D4受容体アンタゴニスト及び抗鬱剤
又は抗不安剤を含む医薬組成物に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題及び解決するための手
段】本発明は:(a)抗鬱剤又は抗不安剤(即ち、抗不
安薬)として活性を示す化合物又は医薬的に受容可能な
その塩;(b)D4受容体アンタゴニスト(即ち、ドー
パミンD4受容体アンタゴニスト)又は医薬的に受容可
能なその塩;及び(c)医薬的に受容可能な担体;を含
み、ここにおいて上記活性剤“a”及び“b”は、組成
物がそれぞれ鬱病、不安症又は精神病の治療において有
効となる量で存在する、哺乳動物の鬱病、不安症及び精
神病を治療するための医薬的組成物に関する。
【0003】本発明は、更に哺乳動物の鬱病、不安症又
は精神病を治療する方法に関し、前記哺乳動物に、それ
ぞれ抗鬱剤、抗不安剤及び抗精神病剤として有効な量
の:(a)それぞれ抗鬱剤又は抗不安剤として活性を示
す化合物又は医薬的に受容可能なその塩;(b)D4受
容体アンタゴニスト又は医薬的に受容可能なその塩;及
び(c)医薬的に受容可能な担体;を含み、ここにおい
て上記活性剤“a”及び“b”は、組成物がそれぞれ鬱
病、不安症又は精神病の治療において有効となる量で存
在する、医薬組成物を投与することを含む。
【0004】本発明は、更に哺乳動物の鬱病、不安症又
は精神病を治療する方法に関し、前記哺乳動物に:
(a)それぞれ抗鬱剤又は抗不安剤として活性を示す化
合物又は医薬的に受容可能なその塩;及び(b)D4受
容体アンタゴニスト又は医薬的に受容可能なその塩;を
投与することを含み、ここにおいて上記活性剤“a”及
び“b”は、二つの薬剤の組み合わせが、それぞれ鬱
病、不安症又は精神病の治療において有効となる量で存
在する。
【0005】直ぐ上で言及した本発明の組み合せ方法を
使用する場合、D4受容体アンタゴニスト及び抗鬱剤又
は抗不安剤の両者は、妥当な時間間隔で患者に投与され
るものであることは認識されるものである。化合物は、
同一の医薬的に受容可能な担体中にあることができ、そ
して従って同時に投与することができる。これらは、同
時に服用される慣用的な経口投与剤形のような、別個の
医薬的担体中にあることができる。上記で使用された組
み合せの用語は、更に化合物が別個の投与剤形で用意さ
れ、そして連続的に投与される場合をも指す。従って、
例として、抗鬱剤又は抗不安剤は、錠剤として投与する
ことができ、そして次いで妥当な時間間隔でD4受容体
アンタゴニストを錠剤のような経口投与剤形として又は
即時溶解経口投与剤形のいずれかとして投与することが
できる。“即時溶解経口製剤”は、患者の舌の上に置か
れた場合、概略数秒の間に溶解する経口放出剤形を意味
する。
【0006】D4受容体アンタゴニスト及び抗鬱剤を含
む本発明の組成物は、鬱病の治療に有用である。本明細
書中の使用において、“鬱病”の用語は、抑鬱性疾患、
例えば単一の一時的又は再発性の重度の抑鬱性疾患、気
分変調性疾患、循環気質性疾患、抑鬱性神経症、及び神
経性抑鬱症;食欲不振、体重減少、不眠症及び早朝起床
並びに神経運動制止を含む憂鬱質鬱病;過食症、過眠
症、神経運動激昂又は過敏症、不安症及び恐怖症を含む
非定型鬱病(又は反応性鬱病)を含む。本明細書におい
て使用される“鬱病”の用語は、更に月経前症候群(P
MS)又は月経前期身体不和疾患(PMDD)に伴なう
気分障害、季節影響疾患及び両極性疾患又は躁鬱病、例
えば躁鬱I疾患及び躁鬱II疾患のような気分障害を含
む。
【0007】重度の鬱病は、強度の悲哀及び絶望の感
情、精神的緩慢さ及び集中力の喪失、悲観的心配、心的
動揺、及び自己非難によって特徴付けられる。更に特に
重度の又は“鬱病的”抑鬱症においては、身体的変化も
起こる。これらは、不眠症又は過眠症、食欲不振及び体
重損失(又は時には過食)、気力及びリビドーの減少、
並びに活動、体温及び多くの内分泌機能の正常な概日リ
ズムの混乱を含む。
【0008】治療管理は、通常、三環式抗鬱剤、モノア
ミンオキシダーゼ阻害剤、ある種の抗精神病剤、炭酸リ
チウム、及び電気痙攣療法(ECT)を含む(検討のた
めにはR.J.Baldessarini in Go
odman & Gilman’s The Phar
macological Basis of Ther
apeutics,9th Edition,Chap
ter 19,McGraw−Hill,1996を参
照されたい)。更に最近では、選択的セロトニン再取り
込み阻害剤(SSRI)、特異的モノアミン再取り込み
阻害剤並びに5−HTIA/ID受容体アゴニスト、アンタ
ゴニスト及び部分アゴニストを含む、新しい群の抗鬱剤
が開発され又は開発されつつある。
【0009】“鬱病”の用語に包含される他の気分障害
は、早発又は遅発性の、そして非定型性の特性を伴なう
又は伴なわない気分変調性疾患;早発又は遅発性の抑鬱
性の気分を伴なうアルツハイマー型の痴呆;抑鬱性気分
を伴なう血管性痴呆;アルコール、アンフェタミン、コ
カイン、幻覚剤、吸入剤、オピオイド、フェンシクリジ
ン(phencyclidine)、鎮静剤、睡眠剤、
抗不安剤及び他の物質によって誘導される気分障害;抑
鬱型の分裂感情性疾患;及び抑鬱気分の調節障害を含
む。
【0010】D4受容体アンタゴニスト及び抗不安剤を
含む本発明の組成物は、不安症の治療に対して有用であ
る。本明細書中で使用される“不安症”の用語は、広場
恐怖症を伴なう又は伴なわない恐怖性疾患;恐怖性疾患
の病歴を持たない広場恐怖症、特異的恐怖症、例えば特
定の動物恐怖症、対人恐怖症、脅迫反応性疾患、外傷後
ストレス障害及び急性ストレス障害を含むストレス障
害、並びに一般化不安症疾患のような不安性疾患を含
む。
【0011】不安性疾患は、一般的にベンゾジアゼピン
鎮静剤−抗不安剤を使用して治療される。強力なベンゾ
ジアゼピンは、恐怖性疾患並びに一般化不安症疾患に有
効であるが、然しながら薬物依存状態を伴なう危険性
が、これらの長期の使用を制約することができる。5−
HT1A部分アゴニストは、更に有用な抗不安剤及び他の
抗精神病剤活性、及びより少ない鎮静及び抗鬱剤の可能
性を有する(検討のためにはR.J.Baldessa
rini in Goodman & Gilman’
s The Pharmacological Bas
is of Therapeutics,9th Ed
ition,Chapter 19,McGraw−H
ill,1996を参照されたい)。
【0012】“一般化不安症”は、典型的には長期間
(例えば、少なくとも6ヶ月間)、この期間の殆んどの
日が症状を伴なう過度の不安症又は心配症として定義さ
れる。不安症及び心配症は、抑制することが困難であ
り、そして落ち着きのないこと、疲れやすいこと、集中
が困難なこと、短気、筋肉の緊張、及び安眠障害を伴な
うことができる。
【0013】“恐怖性疾患”は、再発性恐怖性発作、そ
れに続く少なくとも1ヶ月間の、次の恐怖性発作がある
ことに対する継続した心配の存在として定義される。
“恐怖性発作”は、強度の危惧、恐怖又は脅威の突然の
始まりがある、限定された時間である。恐怖性発作中
に、患者は、心悸昂進、発汗、震え、呼吸短縮、胸痛、
吐き気及びめまいを含む各種の症状を経験することがで
きる。恐怖性疾患は、広場恐怖症を伴なって又は伴なわ
ずに起こる。
【0014】“恐怖症”は、広場恐怖症、特異的恐怖症
及び対人恐怖症を含む。“広場恐怖症”は、脱出が困難
又は厄介であるか、又は恐怖性発作が起こった場合に、
救助が得ることができない場所又は状況にあることに対
する不安症によって特徴付けられる。広場恐怖症は、恐
怖性発作の病歴なしに起こることができる。“特異的恐
怖症”は、恐怖の対象又は状況によって誘発される、臨
床的に重大な不安症によって特徴付けられる。特異的恐
怖症は、次の亜型:動物又は昆虫によって開始される、
動物型;自然環境の対象、例えば嵐、高度又は水によっ
て開始される、自然環境型;血液又は外傷の光景或いは
注射又は他の侵入的医療処置を見る又は受けることによ
り開始される、血液−注射−外傷型;公衆輸送機関、ト
ンネル、橋、エレベーター、飛行機、自動車又は密閉空
間のような特定の状況によって開始される、状況型;及
び恐怖が他の刺激によって開始される他の型を含む。特
異的恐怖症は、更に単純な恐怖症として呼ばれる。“対
人恐怖症”は、ある種の社会的又は作業的環境にさらさ
れることによって誘発される、臨床的に重大な不安症に
よって特徴付けられる。対人恐怖症は、更に対人不安症
としても呼ばれる。
【0015】“不安症”の用語に包含される他の不安症
疾患は、アルコール、アンフェタミン、カフェイン、大
麻、コカイン、幻覚剤、吸入剤、フェンシクリジン、鎮
静剤、睡眠剤、抗不安剤及び他の物質、並びに不安症又
は混在する不安症及び鬱病に伴なう調節障害によって誘
導される不安性疾患を含む。
【0016】不安症は、混在する不安症及び鬱病中の抑
鬱症のような他の疾患を伴なって又は伴なわずに存在す
ることができる。従って、本発明の組成物は、付随する
鬱病を伴なう又は伴なわない不安症の治療に有用であ
る。
【0017】D4受容体アンタゴニスト及び抗鬱剤又は
抗不安剤を含む本発明の組成物は、精神病の治療に対し
て有用である。本明細書中で使用される“精神病”は、
精神分裂症の範疇下でDSM−IVTM中に記載されてい
る、型及び亜型を含む全ての特異的疾患並びに他の精神
的疾患を含む。これらは、精神分裂症、例えば妄執型、
組織崩壊型、緊張型、未分化型又は残留型、精神分裂型
疾患、分裂影響性疾患、例えば両極性又は鬱病型、妄想
性疾患例えば色情狂、誇大妄想、嫉妬、迫害、体細胞、
混在又は特定不能型、軽度の精神病性疾患、共同精神病
性疾患、一般的医療条件、例えば妄想に伴なう型又は幻
覚剤に伴なう型による精神病的疾患、物質誘導、例えば
妄想に伴なう型又は幻覚剤に伴なう型の精神病性疾患、
及び他に規定されていない精神病性疾患を含む。精神分
裂症及び他の精神病性疾患の、異なった型及び亜型の意
味は、DSM−IV(商標)中に記載されている通りで
ある。(Diagnostic and Statis
tical Manualof Mental Dis
orders,Fourth Edition,(DS
M−IV(商標)),American Psychi
atric Association,1994,p.
273−315を参照されたい)。
【0018】精神病は、精神機能の主要な変化、認識及
び知覚作用の重度の障害(例えば、幻覚及び妄想)、空
想から現実を区別する能力の欠如、阻害された現実判
断、並びに感情及び行動の障害によって特徴付けられ
る。精神病は、急性又は慢性及び機能的又は器官的であ
ることができる。これらは、小児、青年、成人及び老人
において発生することができる。(Ayd,Jr.,F
rank J.,Lexicon of Psychi
atry,Neurology and theNeu
roscences,Williams & Wilk
ins,Baltimore,1995,p.543を
参照されたい)。
【0019】精神病性疾患は、一般的にClorazi
l(商標)、Haldol(登録商標)、Loxita
ne(登録商標)、Moban(登録商標)、Nava
ne(登録商標)、Orap(登録商標)、Rispe
rdal(登録商標)、Seoquel(商標)及びジ
プレックス(Zyprex)並びにフェノチアジン及び
組み合せを含む、種々の抗精神病剤を使用して治療され
る。(Physicians’Desk Refere
nce(PDR(R)),53rd Edition,
Medical Economics Compan
y,Inc.,1999,p.215を参照された
い)。
【0020】本発明の組成物は、抗鬱剤、抗不安剤又は
抗精神病剤の使用がそれぞれ一般的に処方された場合、
鬱病、不安症又は精神病の治療のために特に有用であ
る。本発明によるD4受容体アンタゴニスト及び抗鬱剤
又は抗不安剤の組み合わせの使用により、慣用的な抗鬱
剤、抗不安剤又は抗精神病剤による治療が完全に好結果
であることができない、或いは抗鬱剤又は抗不安剤によ
る治療に対する依存性が好結果である、患者の鬱病及び
/又は不安症及び/又は精神病を治療することが可能で
ある。
【0021】本発明に使用することができる抗鬱剤の群
の例は、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、セロトニ
ン再取り込み阻害剤(SRI)、選択的セロトニン再取
り込み阻害剤(SSRI)、モノアミンオキシダーゼ阻
害剤(MAOI)、モノアミンオキシダーゼの可逆阻害
剤(RIMA)、セロトニン及びノルアドレナリン再取
り込み阻害剤(SNRI)、コルチコトロピン放出因子
(CRF)アンタゴニスト、α−アドレノレセプターア
ンタゴニスト、ドーパミン再取り込み阻害剤、NK1受
容体アンタゴニスト、5−HT1A/1D受容体アゴニス
ト、又はアンタゴニスト及び非定形性抗鬱剤を含む。
【0022】本発明に使用することができる抗鬱剤のも
う一つの群は、ノルアドレナリン作動性及び特異的セロ
トニン作動性抗鬱剤(NaSSA)である。NaSSA
の例は、ミルタザピン(mirtazapine)であ
る。
【0023】本発明に使用することができるノルエピネ
フリン再取り込み阻害剤の例は、三環式第三アミン及び
三環式第二アミンを含む。三環式第三アミンの例は:ア
ミトリプチリン、クロミプラミン、ドキセピン、イミプ
ラミン及びトリミプラミン並びに医薬的に受容可能なこ
れらの塩を含む。三環式第二アミンの例は:アモキサピ
ン、デシプラミン、マプロチリン、ノルトリプチリン及
びプロトリプチリン並びに医薬的に受容可能なこれらの
塩を含む。
【0024】本発明に使用することができるもう一つの
ノルエピネフリン再取り込み阻害剤は、レボキセチン
(revoxetine)である。本発明に使用するこ
とができる選択的セロトニン再取り込み阻害剤の例は:
フルオキセチン(fluoxetine)、フルボキサ
ミン(fluvoxamine)、パロキセチン(pa
roxetine)及びセルトラリン(sertral
ine)並びに医薬的に受容可能なこれらの塩を含む。
【0025】本発明に使用することができるモノアミン
オキシダーゼ阻害剤の例は:イソカルボキサジド、フェ
ネルジン、トラニルシプロミン及びセレギリン(sel
egiline)並びに医薬的に受容可能なこれらの塩
を含む。
【0026】本発明に使用することができるモノアミン
オキシダーゼの可逆阻害剤の例は:モクロベミド(mo
clobemide)及び医薬的に受容可能なその塩を
含む。
【0027】本発明に使用することができるセロトニン
及びノルアドレナリン再取り込み阻害剤の例は:ベンラ
ファキシン(venlafaxine)及び医薬的に受
容可能なその塩を含む。
【0028】本発明に使用することができるCRFアン
タゴニストの例は、国際特許出願公開WO94/136
43、WO94/13644、WO94/13661、
WO94/13676及びWO94/13677に記載
されている化合物を含む。
【0029】本発明に使用することができるドーパミン
再取り込み阻害剤の例は:メチルフェニデート、デスト
ロアンフェタミン(destroamphetamin
e)、ブプロピン、ペモリン、アンフェタミン、メタア
ンフェタミン及びAdderall(登録商標)並びに
医薬的に受容可能なこれらの塩を含む。
【0030】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるNK1受容体アンタゴニストの例は、以下の
化合物: (2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−メ
トキシベンジル)アミノ−2−(3−トリフルオロメト
キシフェニル)ピペリジン;(2S,3S)−3−(2
−イソプロポキシ−5−トリフルオロメトキシベンジ
ル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;(2S,3
S)−3−(2−エトキシ−5−トリフルオロメトキシ
ベンジル)アミノ−2−フェニル−ピペリジン;(2
S,3S)−3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメ
トキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−(5−tert−ブチル−2−ト
リフルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピ
ペリジン;2−(ジフェニルメチル)−N−(2−メト
キシ−5−トリフルオロメトキシ−フェニル)メチル−
1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミ
ン;(2S,3S)−3−[5−クロロ−2−(2,
2,2−トリフルオロエトキシ)−ベンジル]アミノ−
2−フェニルピペリジン;(2S,3S)−3−(5−
tert−ブチル−2−トリフルオロメトキシベンジ
ル)アミノ−2−フェニルピペリジン;(2S,3S)
−3−(2−イソプロポキシ−5−トリフルオロメトキ
シベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;(2
S,3S)−3−(2−ジフルオロメトキシ−5−トリ
フルオロメトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペ
リジン;(2S,3S)−2−フェニル−3−[2−
(2,2,2−トリフルオロエトキシベンジル)−アミ
ノピペリジン;及び(2S,3S)−2−フェニル−3
−(2−トリフルオロエトキシベンジル)]−アミノピ
ペリジン; 及び医薬的に受容可能なこれらの塩を含み、これらの活
性及び合成方法は、1998年10月7日に発行された
米国特許第2,114,848号、及び1993年1月
7日に公開された国際特許出願公開WO93/0033
1、及び1998年4月28日に発行された米国特許第
5,744,480号、1998年1月14日に出願さ
れた米国特許出願09/007,268並びに1999
年4月16日に出願された米国特許出願09/293,
374において言及されており、これらの全ては、本明
細書中に参考文献としてその全てが援用される。
【0031】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるNK1受容体アンタゴニストの他の例は、式
Aの化合物及び医薬的に受容可能なその塩であり、その
活性及び合成方法は、2000年4月10日に出願され
た米国特許仮出願60/195,922及び2000年
6月20日に出願された米国特許仮出願60/212,
922において言及されており、これらの全ては、本明
細書中に参考文献としてその全てが援用される:
【0032】
【化15】 式中、Qは、C=NH、C=CH2、C=S、C=O、
SO又はSO2であり;Aは、CH、CH2、C(C1
6)アルキル、CH(C1〜C6)アルキル、C(C
3)又はCH(CF3)であり、但しBが存在する場
合、Aは、CH、C(C1〜C6)アルキル又はC(CF
3)のいずれかでなければならないことを条件とし;B
は、存在しないか或いはメチレン又はエチレンであり;
それぞれのY及びZは、N又はCHであり、但しY及び
Zの両方がNであることはできないことを条件とし;G
は、NH(CH2q、S(CH2q又はO(CH2q
あり、ここでqは、0又は1であり;Wが、炭素1個の
結合基(即ちメチレン)或いは飽和又は不飽和の炭素2
個若しくは3個の結合基であり、ここにおいて前記W基
のそれぞれは、1個の置換基R7又は2個の置換基R7
びR6で所望により置換されることができるWである
か、或いはWは、炭素2、3、4又は5個の鎖といっし
ょに、それぞれ3、4、5又は6員のスピロ環を形成す
る炭素1個の結合基であり;或いはWは、別個の炭素
1、2又は3個の鎖といっしょに、それぞれ縮合した
3、4又は5員の環を形成する飽和の炭素2個の鎖の結
合基であり;或いはWは、飽和の炭素2個の鎖の結合基
であり、ここにおいて2個の炭素の内の1個が、別個の
炭素2、3、4又は5個の鎖とそれぞれ3、4、5又は
6員のスピロ環を形成し;pは、0、1又は2であり;
3は、水素、COR9、CO29、所望により置換され
たフェニル、所望により置換された複素環式環、及び所
望により置換された(C1〜C8)アルキルから選択さ
れ、ここにおいて前記(C1〜C8)アルキルのCH2
の1個は、硫黄、酸素又はカルボニル基で置換されてい
てもよく、そしてここにおいて前記(C1〜C8)アルキ
ルは、ヒドロキシ、オキソ、フェニル−(C1〜C3)ア
ルコキシ、フェニル、シアノ、ハロ、所望により置換さ
れた複素環式環、NR9COR10、NR9CO210、C
ONR910、COR9、CO29、NR910、及び1
ないし7個のフッ素原子、好ましくは0ないし3個のフ
ッ素原子で所望により置換された(C1〜C6)アルコキ
シから独立に選択される1ないし3個の置換基、好まし
くは0個の置換基又は1個の置換基で置換することがで
き;そしてここにおいてR3の複素環式環、及びR3のア
ルキル基の複素環式環置換基は、1ないし4個の環の異
種原子を含む、3ないし7員の飽和又は不飽和単環式
環、及び1ないし4個の環の異種原子を含む、8ないし
12員の飽和又は不飽和二環式環から独立に選択され、
ここにおいて前記異種原子は、酸素、窒素及び硫黄から
独立に選択され、但し、単環式又は二環式複素環式環の
いずれにおいても、環の隣接する2個の酸素原子、又は
環の隣接する2個の硫黄原子がないことを条件とし、そ
して但しNR910又はCONR910から形成される複
素環式環は、少なくとも1個の窒素原子を含まなければ
ならないことを条件とし;そしてここにおいてR3の複
素環式環、及びR3のアルキル基の複素環式環置換基
は、オキソ、ヒドロキシ、チオオキソ、ハロ、シアノ、
フェニル、(CH2mNR910、NR9COR10、(C
2mOR9、及びハロ、CF3、メトキシ及びフェニル
から独立に選択される1個又はそれ以上の置換基、好ま
しくは0ないし2個の置換基で所望により置換された
(C1〜C6)アルキルから独立に選択される、1個又は
それ以上の置換基、好ましくは0、1又は2個の置換基
で、所望により置換することができ、ここにおいてmは
0、1又は2であり;そしてここにおいてR3のフェニ
ル基及びR3のアルキル基のフェニル置換基は、ハロ、
シアノ、ニトロ、CF3、(CH2mNR910、NR9
COR10、NR9CO210、CONR910、CO2NR
910、COR9、CO29、1ないし7個のフッ素原
子、好ましくは0ないし3個のフッ素原子で所望により
置換された(C1〜C6)アルキル、1ないし7個のフッ
素原子、好ましくは0ないし3個のフッ素原子で所望に
より置換された(C1〜C6)アルコキシ、及び1ないし
7個のフッ素原子、好ましくは0ないし3個のフッ素原
子で所望により置換された(C2〜C6)アルケニルから
なる群から独立に選択される1個又はそれ以上の置換
基、好ましくは0ないし2個の置換基で所望により置換
することができ、ここでmは0、1又は2であり;それ
ぞれのR1、R2、R11、R12及びR13は、水素、及びヒ
ドロキシ、オキソ、(C1〜C6)アルコキシ及びシアノ
から独立に選択される1個又はそれ以上の置換基、好ま
しくは0、1又は2個の置換基で所望により置換された
(C1〜C6)アルキルから独立に選択され;或いはR1
及びR2は、これらが結合している炭素原子といっしょ
に、或いはR 2及びR3は、これらが結合している炭素及
び窒素といっしょに、それぞれ窒素、酸素及び硫黄から
独立に選択される1又は2個の異種原子を含む5又は6
員の飽和複素環式環を形成し、但し、前記の環は、隣接
した2個の酸素原子又は隣接した2個の硫黄原子を含む
ことができないことを条件とし; 或いはR1及びR
2は、これらが結合している炭素原子といっしょに、5
又は6員の飽和又は不飽和の炭素環式環を形成し、そし
てここにおいてR1及びR2又はR2及びR3によって形成
される前記複素環式又は炭素環式環は、ハロ;オキソ;
NR910;1ないし7個のフッ素原子、好ましくは0
ないし3個のフッ素原子で所望により置換された(C1
〜C6)アルキル;及び1ないし7個のフッ素原子、好
ましくは0ないし3個のフッ素原子で所望により置換さ
れた(C1〜C6)アルコキシ、から独立に選択される1
個又はそれ以上の置換基、好ましくは0個の置換基又は
1個の置換基で置換することができ;或いはR12及びR
13は、これらが結合している炭素及び窒素といっしょ
に、それぞれ窒素、酸素及び硫黄から独立に選択される
1又は2個の異種原子を含む5又は6員の飽和複素環式
環を形成し、但し、前記の環は、隣接した2個の酸素原
子又は隣接した2個の硫黄原子を含むことができないこ
とを条件とし、或いはR 12及びR13は、これらが結合し
ている炭素原子といっしょに、5又は6員の飽和又は不
飽和の炭素環式環を形成し、そしてここにおいてR12
びR13によって形成される前記複素環式又は炭素環式環
は、NR910;ハロ;フェニル−S−;フェニル−S
O−;フェニル−SO2−;オキソ;1ないし7個のフ
ッ素原子、好ましくは0ないし3個のフッ素原子で所望
により置換された(C1〜C6)アルコキシ;及び1ない
し7個のフッ素原子、好ましくは0ないし3個のフッ素
原子で所望により置換された(C1〜C6)アルキルから
独立に選択される1個又はそれ以上の置換基、好ましく
は0個の置換基又は1個の置換基で置換することがで
き;但し、R1及びR2、R2及びR3並びにR12及びR13
の一つより多くは環を形成することができないことを条
件とし;R4は、フェニル、2−、3−又は4−ピリジ
ル、2−又は3−チエニル及びピリミジルから選択さ
れ、ここにおいてR4は、ハロ;1ないし7個のフッ素
原子、好ましくは0ないし3個のフッ素原子で所望によ
り置換された(C1〜C6)アルキル;1ないし7個のフ
ッ素原子、好ましくは0ないし3個のフッ素原子で所望
により置換された(C1〜C6)アルコキシ;及び1ない
し7個のフッ素原子、好ましくは0ないし3個のフッ素
原子で所望により置換された(C2〜C6)アルケニルか
ら独立に選択される1個又はそれ以上の置換基、好まし
くは0又は1個の置換基で置換することができ;R5
びR8は、水素;−SO(C1〜C6)アルキル;−SO2
−(C1〜C6)アルキル;−SO−アリール;−SO2
−アリール;CF3;ハロ;フェニル;フェニル−(C1
〜C2)アルキル;ヒドロキシ;アリールオキシ;ヘテ
ロアリールオキシ;ピリジル;テトラゾリル;オキサゾ
リル;チアゾリル;1ないし7個のフッ素原子、好まし
くは0ないし3個のフッ素原子で所望により置換された
(C 1〜C6)アルコキシ;1ないし7個のフッ素原子、
好ましくは0ないし3個のフッ素原子で所望により置換
された(C1〜C6)アルキル;及びヒドロキシ、オキ
ソ、(C1〜C6)アルコキシ、フェニル−(C1〜C3
アルコキシ、フェニル、シアノ、塩素、臭素、ヨウ素、
NR910、NR9COR10、NR9CO210、CONR
910、COR9及びCO29から独立に選択される1個
又はそれ以上の置換基、好ましくは0ないし2個の置換
基で所望により置換された(C1〜C6)アルキルから独
立に選択され;R6及びR7は、−SO(C1〜C6)アル
キル;−SO2−(C1〜C6)アルキル;−SO−アリ
ール;−SO2−アリール;CF3;ハロ;フェニル;フ
ェニル−(C1〜C2)アルキル;ヒドロキシ;アリール
オキシ;ヘテロアリールオキシ;ピリジル;テトラゾリ
ル;オキサゾリル;チアゾリル;1ないし7個のフッ素
原子、好ましくは0ないし3個のフッ素原子で所望によ
り置換された(C1〜C6)アルコキシ;1ないし7個の
フッ素原子、好ましくは0ないし3個のフッ素原子で所
望により置換された(C1〜C6)アルキル;及びヒドロ
キシ、オキソ、(C1〜C6)アルコキシ、フェニル−
(C1〜C3)アルコキシ、フェニル、シアノ、塩素、臭
素、ヨウ素、NR910、NR9COR10、NR9CO2
10、CONR 910、COR9及びCO29から独立に選
択される1個又はそれ以上の置換基、好ましくは0ない
し2個の置換基で所望により置換された(C1〜C6)ア
ルキルから独立に選択され;それぞれのR9及びそれぞ
れのR10は、水素、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ
(C1〜C6)アルキル、フェニル及びCF3から独立に
選択され;或いはR9及びR10は、R3がNR910又は
CONR910である場合、これらが結合している窒素
といっしょに、少なくとも1個の窒素原子を含む所望に
より置換された飽和複素環式環を形成することができ;
そしてここにおいてR5、R6、R7及びR8の定義中のフ
ェニル基並びにR5、R6、R7及びR8の定義中のフェニ
ル(C1〜C2)アルキルのフェニル部分は、ハロ;ヒド
ロキシ;1ないし7個のフッ素原子、好ましくは0ない
し3個のフッ素原子で所望により置換された(C1
6)アルコキシ;及び1ないし7個のフッ素原子、好
ましくは0ないし3個のフッ素原子で所望により置換さ
れた(C1〜C6)アルキルから独立に選択される、1個
又はそれ以上の置換基、好ましくは0ないし2個の置換
基で所望により置換することができ;但し:(a)R8
は、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アリールオキシ、ヘテ
ロアリールオキシ、置換された又は置換されていない
(C1〜C6)アルコキシ或いは1−3個のフッ素原子で
置換されたメチルであることはできず;そして(b)Q
がC=O又はC=Sであり、そしてY及びZが両者とも
炭素であり、そしてWが(C1〜C6)アルキル又はフッ
素置換(C1〜C6)アルキルで所望により置換されたメ
チレン、エチレン又はプロピレン基であり、そして全て
のR1、R2、R11、R12及びR13が水素であり、そして
5、R6、R7及びR8が水素、ハロ、1ないし7個のフ
ッ素原子で所望により置換された(C1〜C6)アルキ
ル、1ないし7個のフッ素原子で所望により置換された
(C1〜C6)アルコキシから選択される場合、R3は、
水素であることはできないことを条件とする。
【0033】本発明の方法及び医薬組成物に使用するた
めに好ましい式Aの化合物の例は、以下の化合物: 7−[(1−ジメチルアミノアセチル−2−フェニル−
ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−6−メトキ
シ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−
2−オン;6−メトキシ−1−メチル−7−{[2−フ
ェニル−1−(ピリジン−2−イル−アセチル)−ピペ
リジン−3−イルアミノ]−メチル}−3,4−ジヒド
ロ−1H−キノリン−2−オン;6−メトキシ−1−メ
チル−7−{[2−フェニル−1−(ピリジン−3−イ
ル−アセチル)−ピペリジン−3−イルアミノ]−メチ
ル}−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;
6−メトキシ−1−メチル−7−{[2−フェニル−1
−(ピリジン−4−イル−アセチル)−ピペリジン−3
−イルアミノ]−メチル}−3,4−ジヒドロ−1H−
キノリン−2−オン;6−シクロプロポキシ−1−メチ
ル−7−[(2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミ
ノ)−メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−
2−オン;(5−クロロ−2−メトキシ−ベンジル)−
(2−フェニル−オクタヒドロ−シクロペンタ[b]ピ
ロール−3−イル)−アミン;6−メトキシ−1−メチ
ル−7−[(1−[1,2,4]オキサジアゾール−3
−イルメチル−2−フェニル−ピペリジン−3−イルア
ミノ)−メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン
−2−オン;7−{[1−(イミダゾール−1−イル−
アセチル)−2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミ
ノ]−メチル}−6−メトキシ−1−メチル−3,4−
ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;1−[3−(2
−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミ
ノ)−2−フェニル−ピペリジン−1−イル]−2−ピ
リジン−2−イル−エタノン;1−[3−(2−メトキ
シ−5−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミノ)−2
−フェニル−ピペリジン−1−イル]−2−ピリジン−
3−イル−エタノン;1−[3−(2−メトキシ−5−
トリフルオロメトキシ−ベンジルアミノ)−2−フェニ
ル−ピペリジン−1−イル]−2−ピリジン−4−イル
−エタノン;2−イミダゾール−1−イル−1−[3−
(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−ベンジル
アミノ)−2−フェニル−ピペリジン−1−イル]−エ
タノン;2−ジメチルアミノ−1−[3−(2−メトキ
シ−5−トリフルオロメトキシ−ベンジルアミノ)−2
−フェニル−ピペリジン−1−イル]−エタノン;3−
(2−ベンジルオキシ−5−トリフルオロメトキシ−フ
ェニル)−6−フェニル−1−オキサ−7−アザ−スピ
ロ[4.5]デカン;1−[3−(2−メトキシ−5−
トリフルオロメトキシ−ベンジルアミノ)−2−フェニ
ル−ピペリジン−1−イル]−2−ピロリジン−1−イ
ル−エタノン;(2−メトキシ−5−トリフルオロメト
キシ−ベンジル)−(1−[1,2,4]オキサジアゾ
ール−3−イルメチル−2−フェニル−ピペリジン−3
−イル)−アミン;7−{[2−(4−フルオロ−フェ
ニル)−ピペリジン−3−イルアミノ]−メチル}−6
−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キ
ノリン−2−オン;[1−(2−イミダゾール−1−イ
ル−エチル)−2−フェニル−ピペリジン−3−イル]
−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−ベンジ
ル)−アミン;7−{[1−(2−ジメチルアミノ−エ
チル)−2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ]
−メチル}−6−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒ
ドロ−1H−キノリン−2−オン;(5−クロロ−2−
エトキシ−ピリジン−3−イルメチル)−(2−フェニ
ル−ピペリジン−3−イル)−アミン;(5−クロロ−
2−メトキシ−ピリジン−3−イルメチル)−(2−フ
ェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン;ジベンゾフ
ラン−2−イルメチル−(2−フェニル−ピペリジン−
3−イル)−アミン;[3−(インダン−2−イルオキ
シ)−4−メトキシ−ベンジル]−(2−フェニル−ピ
ペリジン−3−イル)−アミン;6−[(2−フェニル
−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−クロマン
−4−オン;(5−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−
3−イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−
イル)−アミン;(2,2−ジメチル−クロマン−6−
イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イ
ル)−アミン;(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル
メチル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−
アミン;1−{2−[(2−フェニル−ピペリジン−3
−イルアミノ)−メチル]−フェニル}−ピロリジン−
2−オン;(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−
[3−(ピリジン−2−イルオキシ)−ベンジル]−ア
ミン;[3−(4−メトキシ−フェノキシ)−ベンジ
ル]−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミ
ン;(4−フェノキシ−ベンジル)−(2−フェニル−
ピペリジン−3−イル)−アミン;(2−フェニル−ピ
ペリジン−3−イル)−チオフェン−2−イルメチル−
アミン;フラン−2−イルメチル−(2−フェニル−ピ
ペリジン−3−イル)アミン;(5−メチル−フラン−
2−イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−
イル)−アミン;(3−メチル−チオフェン−2−イル
メチル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−
アミン;(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−チ
オフェン−3−イルメチル−アミン;(3−メチル−ベ
ンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル)−(2−フェ
ニル−ピペリジン−3−イル)−アミン;ベンゾフラン
−2−イルメチル−(2−フェニル−ピペリジン−3−
イル)−アミン;(5−エチル−フラン−2−イルメチ
ル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミ
ン;(5−クロロ−3−メチル−1−フェニル−1H−
ピラゾール−4−イルメチル)−(2−フェニル−ピペ
リジン−3−イル)−アミン;6−メトキシ−7−
{[1−(2−メトキシ−エチル)−2−フェニル−ピ
ペリジン−3−イルアミノ]−メチル}−1−メチル−
3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;(5−
メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメ
チル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−ア
ミン;(3−フェノキシ−ベンジル)−(2−フェニル
−ピペリジン−3−イル)−アミン;フラン−3−イル
メチル−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−ア
ミン;(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラ
ゾール−4−イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジ
ン−3−イル)−アミン;(5,7−ジメトキシ−1H
−インドール−4−イルメチル)−(2−フェニル−ピ
ペリジン−3−イル)−アミン;(5−メトキシ−1H
−インドール−3−イルメチル)−(2−フェニル−ピ
ペリジン−3−イル)−アミン;(4−オキシ−キノキ
サリン−2−イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジ
ン−3−イル)−アミン;(2−フェニル−ピペリジン
−3−イル)−キノキサリン−2−イルメチル−アミ
ン;7−{[1−(2,3−ジヒドロキシ−プロピル)
−2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ]−メチ
ル}−6−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−
1H−キノリン−2−オン;(2−メトキシ−5−トリ
フルオロメトキシ−ベンジル)−[2−フェニル−1−
(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−ピペリジン−
3−イル]−アミン;6−エトキシ−1−メチル−7−
[(2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メ
チル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オ
ン;[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−2−フェ
ニル−ピペリジン−3−イル]−(2−メトキシ−5−
トリフルオロメトキシ−ベンジル)−アミン;3−(2
−シクロプロポキシ−5−トリフルオロメトキシ−フェ
ニル)−6−フェニル−1−オキサ−7−アザ−スピロ
[4.5]デカン;[1−(2−メトキシ−エチル)−
2−フェニル−ピペリジン−3−イル]−(2−メトキ
シ−5−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−アミン;
6−ヒドロキシ−1−メチル−7−[(2−フェニル−
ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノリン−2−オン;6−メトキシ−1
−メチル−7−[(2−フェニル−オクタヒドロ−シク
ロペンタ[b]ピロール−3−イルアミノ)−メチル]
−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;7−
{[2−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−3
−イルアミノ]−メチル}−6−メトキシ−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノリン−2−オン;6−メトキシ−1
−メチル−7−(6−フェニル−1−オキサ−7−アザ
−スピロ[4.5]デク−3−イル)−3,4−ジヒド
ロ−1H−キノリン−2−オン;6−メトキシ−1,
3,3−トリメチル−5−[(2−フェニル−オクタヒ
ドロ−シクロペンタ[b]ピロール−3−イルアミノ)
−メチル]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オ
ン;[3−クロロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)
−ピリジン−4−イルメチル]−(2−フェニル−ピペ
リジン−3−イル)−アミン;6−エトキシ−1,3,
3−トリメチル−5−[(2−フェニル−ピペリジン−
3−イルアミノ)−メチル]−1,3−ジヒドロ−イン
ドール−2−オン;6−エトキシ−1,3,3−トリメ
チル−5−[(2−フェニル−オクタヒドロ−シクロペ
ンタ[b]ピロール−3−イルアミノ)−メチル]−
1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;6−イソプ
ロポキシ−1,3,3−トリメチル−5−[(2−フェ
ニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−1,
3−ジヒドロ−インドール−2−オン;6−イソプロポ
キシ−1,3,3−トリメチル−5−[(2−フェニル
−オクタヒドロ−シクロペンタ[b]ピロール−3−イ
ルアミノ)−メチル]−1,3−ジヒドロ−インドール
−2−オン;6−エトキシ−1,3,3−トリメチル−
5−[(2−フェニル−オクタヒドロ−シクロペンタ
[b]ピロール−3−イルアミノ)−メチル]−1,3
−ジヒドロ−インドール−2−オン;6−イソプロポキ
シ−1,3,3−トリメチル−5−[(2−フェニル−
オクタヒドロ−シクロペンタ[b]ピロール−3−イル
アミノ)−メチル]−1,3−ジヒドロ−インドール−
2−オン;7−イソプロポキシ−1−メチル−6−
[(2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メ
チル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オ
ン;6−メトキシ−1−メチル−7−[(6−メチル−
2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチ
ル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;
6−メトキシ−1,3,3−トリメチル−7−[(2−
フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−
3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;6−メ
トキシ−1,3−ジメチル−7−[(2−フェニル−ピ
ペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−3,4−ジヒ
ドロ−1H−キノリン−2−オン;6−メトキシ−1,
3−ジメチル−5−[(2−フェニル−ピペリジン−3
−イルアミノ)−メチル]−1,3−ジヒドロ−インド
ール−2−オン;6−メトキシ−1−メチル−5−
[(2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メ
チル]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;5
−[(1−イソプロピル−2−フェニル−ピペリジン−
3−イルアミノ)−メチル]−6−メトキシ−1,3,
3−トリメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−
オン;6−メトキシ−1−メチル−7−[(2−フェニ
ル−1−プロピル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メ
チル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オ
ン;6−メトキシ−1−メチル−7−{[1−(5−メ
チル−3H−イミダゾール−4−イルメチル)−2−フ
ェニル−ピペリジン−3−イルアミノ]−メチル}−
3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;7−
{[1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−2
−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ]−メチル}
−6−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H
−キノリン−2−オン;7−[(1−イソプロピル−2
−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]
−6−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H
−キノリン−2−オン;6−メトキシ−1,3−ジメチ
ル−7−[(1−メチル−2−フェニル−ピペリジン−
3−イルアミノ)−メチル]−3,4−ジヒドロ−1H
−キノリン−2−オン;5−[(1−イソプロピル−2
−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]
−6−メトキシ−1,3,3−トリメチル−1,3−ジ
ヒドロ−インドール−2−オン;6−メトキシ−1−メ
チル−7−{[1−(5−オキソ−2,5−ジヒドロ−
1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメチル)
−2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ]−メチ
ル}−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;
6−メトキシ−7−[(2−フェニル−ピペリジン−3
−イルアミノ)−メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−
キノリン−2−オン;1−エチル−6−メトキシ−7−
[(2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メ
チル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オ
ン;1−メタンスルホニル−6−メトキシ−7−[(2
−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]
−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;6−
メトキシ−1,4,4−トリメチル−7−[(2−フェ
ニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−3,
4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;8−フルオ
ロ−6−メトキシ−1,4,4−トリメチル−7−
[(2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メ
チル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オ
ン;6−メトキシ−1−メチル−7−[(2−フェニル
−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−3,4−
ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;6−メトキシ−
1,4−ジメチル−7−[(2−フェニル−ピペリジン
−3−イルアミノ)−メチル]−3,4−ジヒドロ−1
H−キノリン−2−オン;6−メトキシ−2−メチル−
7−[(2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)
−メチル]−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−
1−オン;6−メトキシ−3−メチル−5−[(2−フ
ェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−
1,1a,3,7b−テトラヒドロ−3−アザ−シクロ
プロパ[a]ナフタレン−2−オン;6−メトキシ−1
−メチル−3,3−シクロプロピル−5−[(2−フェ
ニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−1,
3−ジヒドロ−インドール−2−オン;5−メトキシ−
1−メチル−3,3−シクロプロピル−6−[(2−フ
ェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−
1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;6−メトキ
シ−1−メチル−(6−フェニル−1,7−ジアザ−ス
ピロ[4.5]デク−3−イル)−3,4−ジヒドロ−
1H−キノリン−2−オン;6−メトキシ−1−メチル
−7−フェニル−1,7−ジアザ−スピロ[4.5]デ
ク−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−
2−オン;6−メトキシ−3−メチル−5−[(1−フ
ェニル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−2
−イルアミノ)−メチル]−1,1a3,7b−テトラ
ヒドロ−3−アザ−シクロプロパ[a]ナフタレン−2
−オン;(6−メトキシ−1−メチル−2,2−ジオキ
ソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−チオベンゾ
[c[1,2]チアジン−7−イル−メチル)−(2−
フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン;6−メト
キシ−3−メチル−5−[(6−メチル−2−フェニル
−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−1,1
a,3,7b−テトラヒドロ−3−アザ−シクロプロパ
[a]ナフタレン−2−オン;6−メトキシ−1−メチ
ル−7−(6−フェニル−1,7−ジアザ−スピロ
[4.5]デク−3−イル)−3,4−ジヒドロ−1H
−キノリン−2−オン;6−メトキシ−1,3,3−ト
リメチル−5−[(2−フェニル−ピペリジン−3−イ
ルアミノ)−メチル]−1,3−ジヒドロ−ピロロ
[2,3−b]ピリジン−2−オン;5−メトキシ−
1,3,3−トリメチル−6−[(2−フェニル−ピペ
リジン−3−イルアミノ)−メチル]−1,3−ジヒド
ロ−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−オン;6−メ
トキシ−1−メチル−7−[(2−フェニル−ピペリジ
ン−3−イルアミノ)−メチル]−3,4−ジヒドロ−
1H−[1,5]ナフチリジン−2−オン;7−[(6
−エチル−2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミ
ノ)−メチル]−6−メトキシ−1−メチル−3,4−
ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;5−[(6−エ
チル−2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−
メチル]−6−メトキシ−1,3,3−トリメチル−
1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;6−メトキ
シ−1,3,3−トリメチル−5−[(2−フェニル−
ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−1,3−ジ
ヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−オン;5
−メトキシ−1,3,3−トリメチル−6−[(2−フ
ェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−
1,3−ジヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2
−オン;6−メトキシ−1−メチル−7−[(2−フェ
ニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−3,
4−ジヒドロ−1H−[1,5]ナフチリジン−2−オ
ン;6−メトキシ−3−メチル−5−[(6−メチル−
2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチ
ル]−1,1a,3,7b−テトラヒドロ−3−アザ−
シクロプロパ[a]ナフタレン−2−オン;及び6−メ
トキシ−1−メチル−7−(6−フェニル−1,7−ジ
アザ−スピロ[4.5]デク−3−イル)−3,4−ジ
ヒドロ−1H−キノリン−2−オン; 及びその医薬的に受容可能な塩である。
【0034】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるNK1受容体アンタゴニストの他の例は、2
000年9月28日に出願された米国特許仮出願60/
236375中に開示されている化合物及びその医薬的
に受容可能な塩を含み、その活性及び合成方法は、本明
細書中に参考文献としてその全てが援用される、前記特
許出願中で言及されている。
【0035】本発明に使用することができる非定型性の
抗鬱剤の例は:ブプロピン、リチウム、ネファゾドン
(nefazodone)、トラゾドン及びビロキサジ
ン(viloxazine)並びに医薬的に受容可能な
その塩を含む。もう一つの適当な非定型性の抗鬱剤は、
シブトラミン(sibutramine)である。
【0036】本発明に使用することができる他の抗鬱剤
は、アジナゾラム(adinazolam)、アラプロ
クレート(alaproclate)、アミネプチン
(amineptine)、アミトリプチィン/クロル
ジアゼポキシド(chlordiazepoxide)
の組み合せ、アチパメゾール(atipamezol
e)、アザミアンセリン(azamianseri
n)、バジナプリン(bazinaprine)、ベフ
ラリン(befuraline)、ビフェメラン(bi
femelane)、ビノダリン(binodalin
e)、ビペナモール(bipenamol)、ブロハロ
ミン(brofaromine)、ブプロピン、カロキ
サゾン(caroxazone)、セリクラミン(ce
riclamine)、シアノプラミン(cianop
ramine)、シモキサトン(cimoxaton
e)、シタロプラム(citalopram)、クレメ
プロール(clemeprol)、クロボキサミン(c
lovoxamine)、ダゼピニル(dazepin
il)、デアノール、デメキシプチリン(demexi
ptiline)、ジベンゼピン、ドチエピン(dot
hiepin)、ドロキシドパ(droxidop
a)、エネフェキシン(enefexine)、エスタ
ゾラム(estazolam)、エトペリドン(eto
peridone)、フェモキセチン(femoxet
ine)、フェンガビン(fengabine)、フェ
ゾラミン(fezolamine)、フルオトラセン
(fluotracen)、イダゾキサン(idazo
xan)、インダルピン(indalpine)、イン
デロキサジン(indeloxazine)、イプリン
ドール(iprindole)、レボプロチリン(le
voprotiline)、リトキセチン(litox
etine)、ロフェプラミン(lofepramin
e)、メヂホキサミン(medifoxamine)、
メタプラミン(metapramine)、メトラリン
ドール(metralindole)、ミアンセリン、
ミルナシプラン(milnacipran)、ミナプリ
ン(minaprine)、ミルタザピン(mirta
zapine)、モンチレリン(montireli
n)、ネブラセタム(nebracetam)、ネオパ
ム、ニアラミド、ノミフェンシン、ノルフルオキセチン
(norfluoxetine)、オロチレリン(or
otirelin)、オキサフロザン(oxafloz
ane)、ピナゼパム(pinazepam)、ピルリ
ンドン(pirlindone)、ピゾチリン(piz
otyline)、リタンセリン(ritanseri
n)、ロリプラム(rolipram)、セルクロレミ
ン(sercloremine)、セチプチリン(se
tiptiline)、シブトラミン、スルブチアミン
(sulbutiamine)、スルピリド、テニロキ
サジン(teniloxazine)、トザリノン(t
hozalinone)、チモリベリン(thymol
iberin)、チアネプチン(tianeptin
e)、トリフルカルビン(trifulcarbin
e)、トフェナチン、トフィソパム(tofisopa
m)、トロキサトン(toloxatone)、トモキ
セチン(tomoxetine)、ベラリプリド(ve
ralipride)、ビカリン(viqualin
e)、ジメリジン(zimelidine)及びゾメト
ラピン(zometrapine)、並びに医薬的に受
容可能なその塩、及びオトギリソウ属のハーブ、即ちH
ypericuin perforatum、又はその
抽出物を含む。
【0037】本発明に使用することができる抗不安剤の
群の例は、ベンゾジアゼピン及び5−HT1A/1Dアゴニ
スト又はアンタゴニスト、特に5−HT1A部分アゴニス
ト及び5−HT1Dアンタゴニスト、コルチコトロピン放
出因子(CRF)アンタゴニスト、セロトニン再取り込
み阻害剤(SRI)及びGABA受容体アゴニストを含
む。ベンゾジアゼピンに加えて、抗不安剤の他の適当な
群は、ゾルピデム(zolpidem);クロバザム
(clobazam)、ガバペンチン(gabapen
tin)、ラモトリギン(lamotrigine)、
ロレクレゾール(loreclezole)、オキシカ
ルバマゼピン(oxcarbamazepine)、ス
チリペントール(stiripentol)及びビガバ
トリン(vigabatrin)のような気分安定剤;
並びにバルビツール酸塩のような非ベンゾジアゼピン系
鎮静−睡眠剤である。
【0038】本発明に使用することができるベンゾジア
ゼピンの例は:アルプラゾラム、クロルジアゼポキシ
ド、クロナゼパム、クロラゼペート(chloraze
pate)、ジアゼパム、ハラゼパム(halazep
am)、ロラゼパム、オキサゼパム及びプラゼパム、並
びに医薬的に受容可能なこれらの塩を含む。
【0039】本発明に使用することができる5−HT1A
受容体アゴニスト又はアンタゴニストの例は、特に5−
HT1A受容体部分アゴニストであるブスピロン、フレシ
ノキサン(flesinoxan)、ゲピロン(gep
irone)及びイプサピロン(ipsapiron
e)、並びに医薬的に受容可能なこれらの塩を含む。5
−HT1A受容体アンタゴニスト/部分アゴニスト活性を
持つ化合物の例は、ピンドロールである。
【0040】本発明に使用することができるCRFアン
タゴニストの例は、国際特許出願公開WO94/136
43、WO94/13644、WO94/13661、
WO94/13676及びWO94/13677に記載
されている化合物を含む。
【0041】本発明に使用することができる抗不安剤の
もう一つの群は、ムスカリン性コリン活性を有する化合
物である。この群の化合物の例は、欧州特許出願公開0
709 093、0 709 094及び0 773
021並びに国際特許出願公開WO96/12711
に記載されている化合物ような、m1ムスカリン受容体
アゴニストを含む。
【0042】本発明に使用することができる抗不安剤の
もう一つの群は、イオンチャンネルに作用する化合物で
ある。この群の化合物の例は、カルバマゼピン(car
bamazepine)、ラモトリギン(lamotr
igine)及びバルプロエート(valproat
e)、並びに医薬的に受容可能なこれらの塩を含む。
【0043】本発明に使用することができる他の抗鬱剤
及び抗不安剤は、ガバペンチン及び医薬的に受容可能な
その塩を含む。本発明の方法及び医薬組成物に使用する
ことができる他の抗鬱剤及び抗不安剤は、式Bの化合物
及び医薬的に受容可能なその塩を含み、この化合物は、
5−HT1A/1Dアゴニスト及びアンタゴニストとして作
用し、その活性及び合成方法は、1997年9月8日に
出願された米国特許出願09/254,999及び19
98年4月9日に公開された国際特許出願公開WO98
/14433中で言及されており、これらの全ては本明
細書中に参考文献としてその全てが援用される:
【0044】
【化16】 式中、R1は、式G1、G2、G3、G4、G5、G6又はG7
の基であり、以下に記載され:
【0045】
【化17】 aは、0ないし8であり;それぞれのR13は、独立に、
それぞれG1又はG2のピペラジン又はピペリジン環の1
個の環の炭素から、それぞれG1又はG2のピペラジン又
はピペリジン環の、利用可能な結合部位を有する同一又
はもう1個の環の炭素若しくは環の窒素への、或いは利
用可能な結合部位を有するR6の環の炭素への(C1〜C
4)アルキル又は(C1〜C4)メチレン橋であり;E
は、酸素、硫黄、SO又はSO2であり;Xは、水素、
塩素、フッ素、臭素、ヨウ素、シアノ、(C1〜C6)ア
ルキル、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、(C1
6)アルコキシ、−SOt(C1〜C 6)アルキル、−C
210又は−CONR1112であり、ここにおいてt
は0、1又は2であり;Yは、これが結合している原子
といっしょに、1,3−オキサゾリジン−4−オン−5
−イル、1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン−5
−イル、4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾリジン−
3−オン−4−イル、1,3−チアゾリジン−4−オン
−5−イル、1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン−
5−イル、1,3−ピラゾリジン−4−オン−5−イ
ル、1,3−イミダゾリジン−2,4−ジオン−5−イ
ル、1,2−ピラゾリジン−3−オン−4−イル、1,
2−トリアゾリジン−1,1,3−トリオン−4−イ
ル、1,2−チアゾリン−3−オン−4−イル、テトラ
ヒドロ−1,2−オキサジン−3−オン−4−イル、テ
トラヒドロ−1,3−オキサジン−4−オン−5−イ
ル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−2,4−ジオ
ン−5−イル、モルホリン−3−オン−2−イル、モル
ホリン−3,5−ジオン−2−イル、2,3−ジヒドロ
−1,4−オキサジン−3−オン−2−イル、テトラヒ
ドロ−1,3−チアジン−4−オン−5−イル、テトラ
ヒドロ−1,3−チアジン−2,4−ジオン−5−イ
ル、テトラヒドロ−1,2−チアジン−3−オン−4−
イル、チオモルホリン−3−オン−2−イル、チオモル
ホリン−3,5−ジオン−2−イル、2,3−ジヒドロ
−1,4−チアジン−3−オン−2−イル、ヘキサヒド
ロ−1,2−ジアジン−3−オン−4−イル、4,5−
ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン−4−イル、ヘ
キサヒドロ−1,3−ジアジン−4−オン−5−イル、
ヘキサヒドロ−1,3−ジアジン−2,4−ジオン−5
−イル、ピペラジン−2−オン−3−イル、ピペラジン
−2,6−ジオン−3−イル、テトラヒドロ−1,3,
4−チアジアジン−5−オン−6−イル、5,6−ジヒ
ドロ−1,3,4−チアジアジン−5−オン−6−イ
ル、1,3,4−オキサジアジン−5−オン−6−イ
ル、5,6−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアジン−
5−オン−6−イル、テトラヒドロ−1,2,4−オキ
サジアジン−5−オン−6−イル、1,2,4−トリア
ジン−5−オン−6−イル、テトラヒドロ−1,2,4
−オキサジアジン−5−オン−6−イル、5,6−ジヒ
ドロ−1,2,4−オキサジアジン−5−オン−6−イ
ル、1,2,4−オキサジアジン−3,5−ジオン−6
−イル、1,2,4−トリアジン−6−オン−5−イ
ル、ヘキサヒドロ−1,2−オキサアゼピン−3−オン
−2−イル、ヘキサヒドロ−1,3−オキサアゼピン−
4−オン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,4−オキサア
ゼピン−3−オン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,4−
オキサアゼピン−3,5−ジオン−2−イル、ヘキサヒ
ドロ−1,4−オキサアゼピン−3,5−ジオン−6−
イル、2,3,5,6−テトラヒドロ−1,4−オキサ
アゼピン−5,7−ジオン−6−イル、ヘキサヒドロ−
1,4−オキサアゼピン−5−オン−6−イル、ヘキサ
ヒドロ−1,3−オキサアゼピン−2,4−ジオン−5
−イル、ヘキサヒドロ−1,2−チアアゼピン−3−オ
ン−4−イル、ヘキサヒドロ−1,4−チアアゼピン−
3−オン−2−イル、2,3,4,5−テトラヒドロ−
1,4−チアアゼピン−3−オン−2−イル、ヘキサヒ
ドロ−1,4−チアアゼピン−3,5−ジオン−2−イ
ル、ヘキサヒドロ−1,4−チアアゼピン−3,5−ジ
オン−6−イル、2,3,6,7−テトラヒドロ−1,
4−チアアゼピン−5−オン−6−イル、6,7−ジヒ
ドロ−1,4−チアアゼピン−5−オン−6−イル、ヘ
キサヒドロ−1,3−チアアゼピン−2,4−ジオン−
5−イル、ヘキサヒドロ−1,2−ジアゼピン−3−オ
ン−4−イル、ヘキサヒドロ−1,3−ジアゼピン−
2,4−ジオン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,4−ジ
アゼピン−2−オン−3−イル、ヘキサヒドロ−1,4
−ジアゼピン−5−オン−6−イル、ヘキサヒドロ−
1,4−ジアゼピン−5,7−ジオン−6−イル、ヘキ
サヒドロ−1,3,5−チアジアゼピン−3−オン−7
−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3,5−
チアジアゼピン−6−オン−7−イル、及び2,3,
5,6−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゼピン−
3,5−ジオン−7−イルからなる群から選択される、
2ないし4個の異種原子を含む5ないし7員の複素環を
形成する、所望により置換されている(C1〜C4)ヘテ
ロアルキル橋であり;ここにおいて前記(C1〜C4)ヘ
テロアルキル橋の更なる結合を支持することが可能な炭
素原子の置換基のいずれもは、塩素、フッ素、(C1
6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、トリフルオ
ロメチル又はシアノであり;ここにおいて前記(C1
4)ヘテロアルキル橋の更なる結合を支持することが
可能な窒素原子の置換基のいずれもは、(C1〜C6)ア
ルキル又はトリフルオロメチルであり;R2は、水素、
(C1〜C4)アルキル、フェニル又はナフチルであり、
ここにおいて前記フェニル又はナフチルは、塩素、フッ
素、臭素、ヨウ素、(C1〜C6)アルキル、(C1
6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノ及び−
SO k(C1〜C6)アルキルから独立に選択される1個
又はそれ以上の置換基で置換されていてもよく、ここに
おいてkは、0、1又は2であり;R3は、−(CH2
mBであり、ここにおいてmは、0、1、2又は3であ
り、そしてBは、水素、フェニル、ナフチル又は環に1
ないし4個の異種原子を含む5若しくは6員のヘテロア
リール基であり、そしてここにおいてそれぞれの上記フ
ェニル、ナフチル及びヘテロアリール基は、塩素、フッ
素、臭素、ヨウ素、(C1〜C6)アルキル、(C1
6)アルコキシ、(C1〜C6)アルコキシ−(C1〜C
6)アルキル−、トリフルオロメチル、トリフルオロメ
トキシ、シアノ、ヒドロキシ、−COOH及び−SOn
(C1〜C6)アルキルから独立に選択される1個または
それ以上の置換基で置換されていてもよく、ここにおい
てnは、0、1又は2であり;R6は、水素、(C1〜C
6)アルコキシ又は1ないし3個のフッ素原子で所望に
より置換された(C1〜C6)アルキル、或いはアリール
部分がフェニル、ナフチル、又はヘテロアリール−(C
2q−である[(C1〜C4)アルキル]アリールから
なる群から選択され、ここにおいてヘテロアリール部分
は、ピリジル、ピリミジル、ベンゾオキサゾリル、ベン
ゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル及びベンゾイソ
チアゾリルからなる群から選択され、そしてqは、0、
1、2、3又は4であり、そしてここにおいて前記アリ
ール及びヘテロアリール部分は、塩素、フッ素、臭素、
ヨウ素、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキ
シ、トリフルオロメチル、シアノ及び−SOg(C1〜C
6)アルキルからなる群から独立に選択される1個また
はそれ以上の置換基で置換されていてもよく、ここにお
いてgは、0、1又は2であり;R7は、水素、(C1
6)アルキル、アリール部分がフェニル、ナフチル又
はヘテロアリール−(CH2r−である[(C1〜C4
アルキル]アリール、からなる群から選択され、ここに
おいてヘテロアリール部分は、ピリジル、ピリミジニ
ル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイ
ソオキサゾリル及びベンゾイソチアゾリルからなる群か
ら選択され、そしてrは、0、1、2、3又は4であ
り、そしてここにおいて前記アリール及びヘテロアリー
ル部分は、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素、(C1〜C6
アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、トリフルオロメチ
ル、−C(=O)−(C1〜C6)アルキル、シアノ及び
−SOj(C1〜C6)アルキルからなる群から独立に選
択される1個又はそれ以上の置換基で所望により置換さ
れていてもよく、ここにおいてjは、0、1又は2であ
り;或いはR6及びR7は、いっしょになって2ないし4
個の炭素鎖を形成し;R8は、水素又は(C1〜C3)ア
ルキルであり;R9は、水素又は(C1〜C6)アルキル
であり;或いはR6及びR9は、これらが結合している窒
素原子といっしょに、窒素、硫黄及び酸素から選択され
る0ないし4個の異種原子を含んでいてもよい、5ない
し7員のヘテロアルキル環を形成し;そしてpは、1、
2又は3であり;それぞれのR10、R11及びR12は、R
2の定義において規定した基から独立に選択され;或い
はR11及びR12は、これらが結合している窒素原子とい
っしょに、窒素、硫黄及び酸素から選択される0ないし
4個の異種原子を含んでいてもよい、5ないし7員のヘ
テロアルキル環を形成し;そして破線は、所望による二
重結合を示し、但し、G2の破線が二重結合である場
合、R8は存在しないことを条件とする。
【0046】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができる他の抗鬱剤及び抗不安剤は、式Cの化合物を
含み、この化合物及びその医薬的に受容可能な塩は、モ
ノアミン再取り込み阻害剤として作用し、その活性及び
合成方法は、2000年2月2日に出願された米国特許
出願09/529,207及び2000年8月31日に
公開された国際特許出願公開WO00/50380中で
言及されており、これらの全ては本明細書中に参考文献
としてその全てが援用される:
【0047】
【化18】 式中、フェニル環A及びフェニル環Bは、それぞれ独立
にナフチル基で置き換えることができ、そしてここにお
いてフェニル環Aがナフチル基で置き換えられた場合、
構造Iのエーテル酸素及びR3、R4及びNR12が結合
している炭素は、ナフチル基の隣接する環の炭素原子に
結合し、そして前記隣接した環の炭素原子のいずれも
は、更に前記ナフチル基の縮合した環の炭素原子とは隣
接せず;n及びmは、独立に1、2及び3から選択さ
れ;R1及びR2は、水素、(C1〜C4)アルキル、(C
2〜C4)アルケニル、及び(C2〜C4)アルキニルから
独立に選択され、或いはR1及びR2は、これらが結合し
ている窒素といっしょに、R1及びR2が結合している窒
素を含んで1又は2個の異種原子を含む4ないし8員の
飽和環を形成し、ここにおいて第2の異種原子が存在す
る場合、酸素、窒素及び硫黄から選択され、そしてここ
において前記環は、ヒドロキシ及び(C1〜C6)アルキ
ルから独立に選択される1ないし3個の置換基で利用可
能な結合部位で所望により置換されてもよく;R3及び
4は、水素及び1ないし3個のフッ素原子で所望によ
り置換された(C1〜C4)アルキルから独立に選択さ
れ、或いはR3及びR4は、これらが結合している炭素と
いっしょに、4ないし8員の飽和炭素環式環を形成し、
そしてここにおいて前記環は、ヒドロキシ及び(C1
6)アルキルから独立に選択される1ないし3個の置
換基で利用可能な結合部位で所望により置換されてもよ
く;或いはR2及びR3は、R2が結合している窒素及び
3が結合している炭素といっしょに、R2が結合してい
る窒素を含んで1又は2個の異種原子を含む4ないし8
員の飽和環を形成し、ここにおいて第2の異種原子が存
在する場合、酸素、窒素及び硫黄から選択され、そして
ここにおいて前記環は、ヒドロキシ及び(C 1〜C6)ア
ルキルから独立に選択される1ないし3個の置換基で利
用可能な結合部位で所望により置換されてもよく;そし
てそれぞれのX及びそれぞれのYは、水素、ハロ(即
ち、塩素、フッ素、臭素又はヨウ素)、1ないし3個の
フッ素原子で所望により置換された(C1〜C4)アルキ
ル、1ないし3個のフッ素原子で所望により置換された
(C1〜C4)アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、
(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ−[(C1〜C4)アル
キル]アミノ、NR5(C=O)(C1〜C4)アルキル
(ここにおいてR5は、水素又は(C1〜C6)アルキル
である)、及びSOp(C1〜C6)アルキル(ここにお
いてpは、0、1又は2である)から独立に選択され;
但し:(a)NR12、CR34及びR2NCR3の一つ
より多くは環を形成することができず;そして(b)少
なくとも1個のXは、(i)R3及びR4が両者共に水素
であり、(ii)R1及びR2が、水素及び(C1〜C4
アルキルから独立に選択され、そして(iii)環B
が、1又は2個のハロ基でそれぞれ一又は二置換されて
いる場合、水素以外でなければならないことを条件とす
る。
【0048】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストの例は、以下の
式:
【0049】
【化19】 の化合物及びその医薬的に受容可能な塩であり、式中、
Arは、フェニル、ナフチル、ベンゾオキサゾロニル、
インドリル、インドロニル、ベンゾイミダゾリル、キノ
リニル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエ
ニル、オキサゾリル又はベンゾオキサゾリルであり;A
1は、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミ
ジニル又はピラジニルであり;Aは、O、S、SO、S
2、C=O、CHOH又は−(CR34)−であり;
nは、0、1又は2であり;それぞれのAr及びAr1
は、フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;シアノ;ニトロ;チ
オシアノ;−SR;−SOR;−SO2R;−NHSO2
R;−(C1〜C6)アルコキシ;−NR12;−NRC
OR1;−CONR12;フェニル;−COR;−CO
OR;−(C1〜C6)アルキル;フッ素、塩素、臭素及
びヨウ素から独立に選択される1ないし6個のハロゲン
で置換されている−(C1〜C6)アルキル;−(C3
6)シクロアルキル;及びトリフルオロメトキシから
なる群から独立に選択される1ないし4個の置換基で、
独立に、そして所望により置換されていてもよく;それ
ぞれの、そしてあらゆるR、R1及びR2は、水素;−
(C1〜C6)アルキル;フッ素、塩素、臭素及びヨウ素
から独立に選択される1ないし13個のハロゲンで置換
されている−(C1〜C6)アルキル;フェニル;ベンジ
ル;−(C2〜C6)アルケニル;−(C3〜C6)シクロ
アルキル;並びに−(C1〜C6)アルコキシからなる群
から独立に選択され;そしてそれぞれの、そしてあらゆ
るR3及びR4は、水素、メチル、エチル、n−プロピル
及びi−プロピルからなる群から独立に選択される。
【0050】ある態様において、本発明は、鬱病、不安
症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及び鬱
病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に関
し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬的
に受容可能なその塩は、Arがフェニル、ナフチル、ベ
ンゾオキサゾロニル、インドリル、インドロニル、ベン
ゾイミダゾリル又はキノリルであり;AがO、S、SO
2、C=O、CHOH又はCH2であり;nが0又は1で
あり;ここにおいてAr及びAr1は、フッ素、塩素、
シアノ、−NR12、−(C1〜C6)アルコキシ、−C
OOR、−CONR12及び−(C1〜C6)アルキルか
らなる群から独立に選択される3個までの置換基で独立
に置換されていてもよい;式Iの化合物及び医薬的に受
容可能なその塩である。
【0051】他の態様において、本発明は、鬱病、不安
症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及び鬱
病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に関
し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬的
に受容可能なその塩は、AがO又はSであり;nが1で
あり;Arがフェニル又は置換されたフェニルである式
Iの化合物及び医薬的に受容可能なその塩;或いはAが
CH2であり;nが0であり;Arがベンゾオキサゾロ
ニル又は置換されたベンゾオキサゾロニルである式Iの
化合物及び医薬的に受容可能なその塩;或いはAがCH
2であり;nが0であり;Arがインドリル又は置換さ
れたインドリルである式Iの化合物及び医薬的に受容可
能なその塩;或いはAがC=O又はCHOHであり;n
が0又は1であり;Arがフェニル又は置換されたフェ
ニルである式Iの化合物及び医薬的に受容可能なその
塩;或いはAがOであり;Arがフルオロフェニル、ジ
フルオロフェニル又はシアノフェニルであり;Ar1
クロロピリジニルである式Iの化合物及び医薬的に受容
可能なその塩;或いはAがOであり;Arがフルオロフ
ェニル、ジフルオロフェニル又はシアノフェニルであ
り;Ar1がフルオロピリミジニルである式Iの化合物
及び医薬的に受容可能なその塩;或いはAがOであり;
Arがフルオロフェニル、ジフルオロフェニル又はシア
ノフェニルであり;Ar1がフルオロフェニルである式
Iの化合物及び医薬的に受容可能なその塩;或いはAr
1が5−クロロ−ピリジン−2−イルである式Iの化合
物及び医薬的に受容可能なその塩;或いはAr1が5−
フルオロ−ピリミジン−2−イルである式Iの化合物及
び医薬的に受容可能なその塩である。
【0052】本発明の好ましい側面において、Aは、O
である。もう一つの側面において、Aは、S、SO又は
SO2である。もう一つの側面において、Aは、C=O
又はCHOHである。
【0053】もう一つの好ましい側面において、Aは、
CH2である。もう一つの好ましい側面において、Ar
は、フェニル又は置換されたフェニルである。
【0054】もう一つの好ましい側面において、Ar
は、ナフチル又は置換されたナフチルである。もう一つ
の好ましい側面において、Arは、ベンゾオキサゾロニ
ル又は置換されたベンゾオキサゾロニルである。
【0055】もう一つの好ましい側面において、Ar
は、インドリル又は置換されたインドリルである。もう
一つの好ましい側面において、Arは、インドロニル又
は置換されたインドロニルである。
【0056】もう一つの好ましい側面において、Ar
は、ベンゾイミダゾリル又は置換されたベンゾイミダゾ
リルである。もう一つの好ましい側面において、Ar
は、キノリル又は置換されたキノリルである。
【0057】もう一つの好ましい側面において、Ar1
は、フェニル又は置換されたフェニルである。もう一つ
の好ましい側面において、Ar1は、ピリジニル又は置
換されたピリジニルである。
【0058】もう一つの好ましい側面において、Ar1
は、ピリダジニル又は置換されたピリダジニルである。
もう一つの好ましい側面において、Ar1は、ピリミジ
ニル又は置換されたピリミジニルである。
【0059】もう一つの好ましい側面において、Ar1
は、ピラジニル又は置換されたピラジニルである。本発
明の好ましい態様は、鬱病、不安症又は精神病の治療の
ための上記の医薬組成物、及び鬱病、不安症又は精神病
の治療のための上記の方法に関し、ここにおいてD4受
容体アンタゴニスト又は医薬的に受容可能なその塩は、
式Iの以下の化合物: (7R,9aS)−7−(4−フルオロフェノキシ)メ
チル−2−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−2,
3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
ピリド[1,2−a]ピラジン;(7R,9aS)−7
−(3,5−ジフルオロフェノキシ)メチル−2−(5
−クロロ−ピリジン−2−イル)−2,3,4,6,
7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
2−a]ピラジン;3−[(7R,9aS)−2−(5
−クロロ−ピリジン−2−イル)−2,3,4,6,
7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
2−a]ピラジン−7−イルメチル]−3H−ベンゾオ
キサゾール−2−オン;3−[(7R,9aS)−2−
(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,
4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリ
ド[1,2−a]ピラジン−7−イルメチル]−3H−
ベンゾオキサゾール−2−オン;(7R,9aS)−7
−(4−フルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フル
オロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
a]ピラジン;(7R,9aS)−7−(3,5−ジフ
ルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリ
ミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9
a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジ
ン;(7R,9aS)−7−(3,4−ジフルオロフェ
ノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリミジン−2
−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−オクタ
ヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7
R,9aS)−7−(3−シアノフェノキシ)メチル−
2−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,
3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
ピリド[1,2−a]ピラジン;(7R,9aS)−7
−(4−シアノフェノキシ)メチル−2−(5−フルオ
ロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
a]ピラジン;(7R,9aS)−7−(4−ヨードフ
ェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリミジン−
2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−オク
タヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7
R,9aS)−7−(4−フルオロフェノキシ)メチル
−2−(4−フルオロフェニル)−2,3,4,6,
7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(4−フル
オロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリミ
ジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a
−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジ
ン;(7S,9aS)−7−(2−カルボメトキシ−4
−フルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−
ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,
9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]
ピラジン;(7S,9aS)−7−(2−ブロモ−4−
フルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピ
リミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,
9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラ
ジン;(7S,9aS)−7−(4−フルオロ−2−ト
リフルオロメチルフェノキシ)メチル−2−(5−フル
オロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(3,5−ジフ
ルオロフェノキシ)メチル−2−(5−クロロ−ピリジ
ン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−
オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;
(7S,9aS)−7−(4−フルオロフェノキシ)メ
チル−2−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−2,
3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7
−(4−フルオロ−2−メチルフェノキシ)メチル−2
−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,
4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリ
ド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7−
(2,4−ジフルオロフェノキシ)メチル−2−(5−
フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,
7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(3−メチ
ル−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロピリミジ
ン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−
オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;
(7S,9aS)−7−(3,4−ジフルオロ−フェノ
キシ)メチル−2−(5−フルオロピリミジン−2−イ
ル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒド
ロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9
aS)−7−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)メチ
ル−2−(5−フルオロピリミジン−2−イル)−2,
3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7
−(3−シアノ−フェノキシ)メチル−2−(5−フル
オロピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(3−トリフル
オロメチル−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ
ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,
9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]
ピラジン;(7S,9aS)−7−(4−トリフルオロ
メチル−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロピリ
ミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9
a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジ
ン;(7S,9aS)−7−(3−トリフルオロメトキ
シ−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロピリミジ
ン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−
オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;
(7S,9aS)−7−(3−メトキシ−フェノキシ)
メチル−2−(5−フルオロピリミジン−2−イル)−
2,3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1
H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)
−7−(4−メトキシ−フェノキシ)メチル−2−(5
−フルオロピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,
7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
2−a]ピラジン; 及びその医薬的に受容可能な塩から選択される。
【0060】式Iの化合物において、“1個又はそれ以
上の置換基”の用語は、1個から利用可能な結合部位の
数に基づいて可能な最大の数までの置換基を含む。他に
示されない限り、式Iの化合物において使用される“ア
ルキル”の用語は、直鎖、分枝鎖又は環式部分或いはこ
れらの組み合せを有する、飽和の一価の炭化水素基を含
む。
【0061】他に示されない限り、式Iの化合物におい
て使用される“アルコキシ”の用語は、“アルキル”が
式Iの化合物に対して上記で定義された通りである式−
O−アルキルを有する基を表す。
【0062】他に示されない限り、式Iの化合物におい
て使用される“ハロ”又は“ハロゲン”の用語は、フッ
素、塩素、臭素及びヨウ素を含む。本発明の方法及び医
薬組成物に使用することができるD4受容体アンタゴニ
ストの他の例は、以下の式:
【0063】
【化20】 の化合物及びその医薬的に受容可能な塩であり、式中、
1は、フェニル、ナフチル、ベンゾオキサゾロニル、
インドリル、インドロニル、ベンゾイミダゾリル、キノ
リル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニ
ル、オキサゾリル又はベンゾオキサゾリルであり;R2
は、H又は(C1〜C6)アルキルであり;R3は、フェ
ニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリ
ダジニルであり;R4は、H又は(C1〜C6)アルキル
であり;R5は、H又は(C1〜C6)アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR1及びR3基は、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、チオシアノ、−S
4、−SOR4、−SO24、−NHSO24、−(C
1〜C6)アルコキシ、−NR45、−NR4COR5、−
CONR45、フェニル、−COR4、−COOR4、−
(C1〜C6)アルキル、1ないし6個のハロゲンで置換
されている−(C1〜C6)アルキル、−(C3〜C6)シ
クロアルキル及びトリフルオロメトキシからなる群から
独立に選択される1ないし4個の置換基で、独立に、そ
して所望により置換されていてもよく;Xは、O、S、
SO、SO2、NR4、C=O、CH(OH)、CH
4、又は以下の式:
【0064】
【化21】 であり;mは、0、1又は2であり;そしてnは、0、
1又は2である。
【0065】ある態様において、本発明は、鬱病、不安
症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及び鬱
病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に関
し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬的
に受容可能なその塩は、R1が、フェニル、ナフチル、
ベンゾオキサゾロニル、インドリル、インドロニル、ベ
ンゾイミダゾリル又はキノリルである式IIの化合物及
び医薬的に受容可能なその塩であり;ここにおいてR1
及びR3は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、−
NR45、−(C1〜C6)アルコキシ、−COOR4
−COR45、−(C1〜C6)アルキル、1ないし6個
のハロゲンで置換された−(C1〜C6)アルキル、−
(C3〜C6)シクロアルキル及びトリフルオロメトキシ
からなる群から独立に選択される3個までの置換基で独
立に置換され;R2は、H又はCH3であり;Xは、O、
C=O、CHOH、−C(=O)O−又はCH2であ
り;mは、0又は1であり;nは、0又は1である。
【0066】他の態様において、本発明は、鬱病、不安
症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及び鬱
病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に関
し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬的
に受容可能なその塩は、R1がフェニル又は置換された
フェニルであり;R3が置換された又は置換されていな
いフェニル、ピリジニル又はピリミジニルであり;Xが
O、−C(=O)O−又はCH2である式IIの化合物
及び医薬的に受容可能なその塩;或いはR2がHであ
り;XがOであり;mが0であり;nが1である式II
の化合物及び医薬的に受容可能なその塩;或いはR2
Hであり;XがOであり;mが1であり;nが0である
式IIの化合物及び医薬的に受容可能なその塩;或いは
2がHであり;Xが−C(=O)O−であり;mが0
であり;nが0である式IIの化合物及び医薬的に受容
可能なその塩;或いはR1がフルオロフェニル、ジフル
オロフェニル又はシアノフェニルであり;R3がクロロ
ピリジニルである式IIの化合物及び医薬的に受容可能
なその塩;或いはR1がフルオロフェニル、ジフルオロ
フェニル又はシアノフェニルであり;R3がフルオロピ
リミジニルである式IIの化合物及び医薬的に受容可能
なその塩;或いはR1がフルオロフェニル、ジフルオロ
フェニル又はシアノフェニルであり;R3がクロロピリ
ジニルである式IIの化合物及び医薬的に受容可能なそ
の塩;或いはR1がフルオロフェニル、ジフルオロフェ
ニル又はシアノフェニルであり;R3がフルオロピリミ
ジニルである式IIの化合物及び医薬的に受容可能なそ
の塩;或いはR1がフルオロフェニル、ジフルオロフェ
ニル又はシアノフェニルであり;R3がクロロピリジニ
ルである式IIの化合物及び医薬的に受容可能なその
塩;或いはR1がフルオロフェニル、ジフルオロフェニ
ル又はシアノフェニルであり;R3がフルオロピリミジ
ニルである式IIの化合物及び医薬的に受容可能なその
塩;或いはR3が5−クロロ−ピリジン−2−イルであ
る式IIの化合物及び医薬的に受容可能なその塩;或い
はR3が5−フルオロ−ピリミジン−2−イルである式
IIの化合物及び医薬的に受容可能なその塩;或いはR
3が5−クロロ−ピリジン−2−イルである式IIの化
合物及び医薬的に受容可能なその塩;或いはR3が5−
フルオロ−ピリミジン−2−イルである式IIの化合物
及び医薬的に受容可能なその塩;或いはR3が5−クロ
ロ−ピリジン−2−イルである式IIの化合物及び医薬
的に受容可能なその塩;或いはR3が5−フルオロ−ピ
リミジン−2−イルである式IIの化合物及び医薬的に
受容可能なその塩である。
【0067】本発明の好ましい態様は、鬱病、不安症又
は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及び鬱病、
不安症又は精神病の治療のための上記の方法に関し、こ
こにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬的に受容
可能なその塩は、式IIの以下の化合物: (7S,8aS)−7−(4−フルオロフェノキシ)メ
チル−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,
2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロ−ピロロ
[1,2−a]ピラジン;(7S,8aS)−7−
(3,5−ジフルオロフェノキシ)メチル−2−(5−
クロロピリジン−2−イル)−1,2,3,4,6,
7,8,8a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピ
ラジン;(7S,8aS)−7−(3−シアノフェノキ
シ)メチル−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−
1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロ−ピ
ロロ[1,2−a]ピラジン;(7S,8aS)−7−
(4−シアノロフェノキシ)メチル−2−(5−クロロ
ピリジン−2−イル)−1,2,3,4,6,7,8,
8a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン;
(7S,8aS)−7−(4−フルオロベンジル)オキ
シ−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,2,
3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロ−ピロロ
[1,2−a]ピラジン;安息香酸(7S,8aS)−
2−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,2,3,
4,6,7,8,8a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2
−a]ピラジン−7−イル;(7S,8aS)−7−
(4−フルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオ
ロピリミジン−2−イル)−1,2,3,4,6,7,
8,8a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジ
ン;(7S,8aS)−7−(3,5−ジフルオロフェ
ノキシ)メチル−2−(5−フルオロピリミジン−2−
イル)−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒ
ドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン;(7S,8a
S)−7−(3−シアノフェノキシ)メチル−2−(5
−フルオロピリミジン−2−イル)−1,2,3,4,
6,7,8,8a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−
a]ピラジン;(7S,8aS)−7−(4−シアノフ
ェノキシ)メチル−2−(5−フルオロピリミジン−2
−イル)−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタ
ヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン;(7S,8a
S)−7−(4−フルオロベンジル)オキシ−2−(5
−フルオロピリミジン−2−イル)−1,2,3,4,
6,7,8,8a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−
a]ピラジン;安息香酸(7S,8aS)−2−(5−
フルオロピリミジン−2−イル)−1,2,3,4,
6,7,8,8a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−
a]ピラジン−7−イル;及び(7S,8aS)−7−
(3−シアノベンジル)オキシ−2−(5−フルオロピ
リミジン−2−イル)−1,2,3,4,6,7,8,
8a−オクタヒドロ−ピロロ[1,2−a]ピラジン; 及びその医薬的に受容可能な塩から選択される。
【0068】式IIの化合物において、他に明示されな
い限り、“アルキル”の用語は、直鎖、分枝鎖又は環式
部分或いはこれらの組み合せを有する、飽和の一価の炭
化水素基を含む。
【0069】他に示されない限り、式IIの化合物にお
いて使用される“アルコキシ”の用語は、“アルキル”
が式IIの化合物に対して上記で定義された通りである
式−O−アルキルを有する基を表す。
【0070】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストの他の例は、以下
の式:
【0071】
【化22】 の化合物及びその医薬的の受容可能な塩であり、式中、
Xは、N又はCHであり;そしてRは、アリール又はヘ
テロアリールであり;但し、XがNであり、そしてRが
アリールである場合、アリールはフェニル、低級アルキ
ル、低級アルコキシ、ハロゲン又はニトロで一置換され
たフェニル、低級アルキルで二置換されたフェニル、或
いは低級アルコキシで三置換されたフェニルではないこ
とを条件とし;或いは以下の式:
【0072】
【化23】 の化合物及びその医薬的に受容可能な塩であり、式中、
Xは、N又はCHであり;そしてRは、アリール又はヘ
テロアリールであり;但し: (a)XがN又はCHであり、そしてRがアリールであ
る場合、アリールは、フェニル、又は低級アルキル、低
級アルコキシ、若しくはハロゲンで一置換されたフェニ
ルではなく;そして(b)XがNであり、そしてRがヘ
テロアリールである場合、ヘテロアリールは、2−、3
−、又は4−ピリジニルではない;ことを条件とする。
【0073】好ましい態様において、本発明は、鬱病、
不安症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及
び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に
関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬
的に受容可能なその塩は、Rが、フェニル;低級アルキ
ル、低級アルコキシ、低級チオアルコキシ、ハロゲン、
ニトロ、アミノ及びシアノからなる群から選択される1
ないし3個の置換基で置換されているフェニル;2−、
3−、又は4−ピリジニル;4−、5−、6−、又は7
−ベンゾ[b]フラニル;4−、5−、6−、又は7−
ベンゾ[b]チエニル;4−、5−、6−、又は7−イ
ンドリル;2−、3−、4−、5−、6−、7−、又は
8−キノリニル;或いは2−、3−、4−、5−、6
−、7−、又は8−イソキノリニルである式IIIの化
合物であり;但し、XがNである場合、Rは、フェニ
ル;低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン又はニト
ロで一置換されたフェニル;低級アルキルで二置換され
たフェニル;又は低級アルコキシで三置換されたフェニ
ルではないことを条件とする。
【0074】更に好ましい態様において、本発明は、鬱
病、不安症又は精神病の治療のための上記の医薬組成
物、及び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の
方法に関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又
は医薬的に受容可能なその塩は、Rが、フェニル、低級
アルキル、低級アルコキシ及びハロゲンからなる群から
選択される1ないし2個の置換基で置換されているフェ
ニル、又は2−ピリジニルである式IIIの化合物であ
り;但し、XがNである場合、Rは、フェニル、低級ア
ルキル、低級アルコキシ又はハロゲンで一置換されたフ
ェニル或いは低級アルキルで二置換されたフェニルでは
ないことを条件とする。
【0075】最も好ましい態様において、本発明は、鬱
病、不安症又は精神病の治療のための上記の医薬組成
物、及び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の
方法に関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又
は医薬的に受容可能なその塩は、Rが、フェニル、メチ
ル、メトキシ及び塩素からなる群から選択される1ない
し2個の置換基で置換されているフェニル、又は2−ピ
リジニルである、式IIIの化合物であり;但し、Xが
Nである場合、Rは、フェニル、メチル、メトキシ及び
塩素で一置換されたフェニル或いはメチルで二置換され
たフェニルではないことを条件とする。
【0076】本発明の他の好ましい態様は、鬱病、不安
症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及び鬱
病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に関
し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬的
に受容可能なその塩は、式IIIの以下の化合物: 1−(2,5−ジクロロフェニル)−4−(3,4,5
−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1−(2,3−
ジクロロフェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシ
ベンジル)ピペラジン;1−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペ
ラジン;1−(2,3−ジメチルフェニル)−4−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1
−(3,4−ジメチルフェニル)−4−(3,4,5−
トリメトキシベンジル)ピペラジン;1−(2−クロロ
−3−メチルフェニル)−4−(3,4,5−トリメト
キシベンジル)ピペラジン;1−(2−クロロ−4−メ
チルフェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシベン
ジル)ピペラジン;1−(2−クロロ−5−メチルフェ
ニル)−4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピ
ペラジン;1−(3−クロロ−2−メチルフェニル)−
4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジ
ン;1−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−4−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1
−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−4−(3,
4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1−(4
−クロロ−2−メチルフェニル)−4−(3,4,5−
トリメトキシベンジル)ピペラジン;1−(4−クロロ
−3−メチルフェニル)−4−(3,4,5−トリメト
キシベンジル)ピペラジン;1−ピリジン−2−イル−
4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジ
ン;及び4−フェニル−1−(3,4,5−トリメトキ
シベンジル)ピペリジン 及びその医薬的に受容可能な塩から選択される。
【0077】本発明の更なる好ましい態様は、鬱病、不
安症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及び
鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に関
し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬的
に受容可能なその塩は、式IIIの以下の化合物: 1−フェニル−4−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)ピペラジン;1−(2−クロロフェニル)−4−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1
−(3−クロロフェニル)−4−(3,4,5−トリメ
トキシベンジル)ピペラジン;1−(4−クロロフェニ
ル)−4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペ
ラジン;1−o−トリル−4−(3,4,5−トリメト
キシベンジル)ピペラジン;1−m−トリル−4−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1
−p−トリル−4−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)ピペラジン;1−(2−メトキシフェニル)−4−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1
−(3−メトキシフェニル)−4−(3,4,5−トリ
メトキシベンジル)ピペラジン;1−(4−メトキシフ
ェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)
ピペラジン;1−(2,5−ジクロロフェニル)−4−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1
−(2,3−ジクロロフェニル)−4−(3,4,5−
トリメトキシベンジル)ピペラジン;1−(3,4−ジ
クロロフェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシベ
ンジル)ピペラジン;1−(2,3−ジメチルフェニ
ル)−4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペ
ラジン;1−(3,4−ジメチルフェニル)−4−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1
−(2−クロロ−3−メチルフェニル)−4−(3,
4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1−(2
−クロロ−4−メチルフェニル)−4−(3,4,5−
トリメトキシベンジル)ピペラジン;1−(2−クロロ
−5−メチルフェニル)−4−(3,4,5−トリメト
キシベンジル)ピペラジン;1−(3−クロロ−2−メ
チルフェニル)−4−(3,4,5−トリメトキシベン
ジル)ピペラジン;1−(3−クロロ−4−メチルフェ
ニル)−4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピ
ペラジン;1−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−
4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジ
ン;1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1
−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−4−(3,
4,5−トリメトキシベンジル)ピペラジン;1−ピリ
ジン−2−イル−4−(3,4,5−トリメトキシベン
ジル)ピペラジン;及び4−フェニル−1−(3,4,
5−トリメトキシベンジル)ピペリジン; 及びその医薬的に受容可能な塩から選択される。
【0078】好ましい態様において、本発明は、鬱病、
不安症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及
び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に
関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬
的に受容可能なその塩は、Rが、フェニル;低級アルキ
ル、低級アルコキシ、低級チオアルコキシ、ハロゲン、
ニトロ、アミノ及びシアノからなる群から選択される1
ないし3個の置換基で置換されたフェニル;2−、3
−、又は4−ピリジニル;4−、5−、6−、又は7−
ベンゾ[b]フラニル;4−、5−、6−、又は7−ベ
ンゾ[b]チエニル;4−、5−、6−、又は7−イン
ドリル;2−、3−、4−、5−、6−、7−、又は8
−キノリニル;或いは2−、3−、4−、5−、6−、
7−、又は8−イソキノリニルである式IIIAの化合
物であり;但し次の、(a)XがN又はCHである場
合、Rは、フェニル、又は低級アルキル、低級アルコキ
シ若しくはハロゲンで一置換されたフェニルではなく、
そして(b)XがNである場合、Rは、2−、3−、又
は4−ピリジニルではないことを条件とする。
【0079】更に好ましい態様において、本発明は、鬱
病、不安症又は精神病の治療のための上記の医薬組成
物、及び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の
方法に関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又
は医薬的に受容可能なその塩は、Rが、フェニル、低級
アルキル、低級アルコキシ及びハロゲンからなる群から
選択される1ないし2個の置換基で置換されたフェニ
ル;又は2−ピリジニルである式IIIAの化合物であ
り;但し次の、(a)XがN又はCHである場合、R
は、フェニル、又は低級アルキル、低級アルコキシ若し
くはハロゲンで一置換されたフェニルではなく、そして
(b)XがNである場合、Rは、2−ピリジニルではな
いことを条件とする。
【0080】最も好ましい態様において、本発明は、鬱
病、不安症又は精神病の治療のための上記の医薬組成
物、及び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の
方法に関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又
は医薬的に受容可能なその塩は、Rが、フェニル、メチ
ル、メトキシ及び塩素からなる群から選択される1ない
し2個の置換基で置換されたフェニル、又は2−ピリジ
ニルである式IIIAの化合物であり;但し次の、
(a)XがN又はCHである場合、Rは、フェニル、又
はメチル、メトキシ及び塩素で一置換されたフェニルで
はなく、そして(b)XがNである場合、Rは、2−ピ
リジニルではないことを条件とする。
【0081】本発明の他の好ましい態様は、鬱病、不安
症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及び鬱
病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に関
し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬的
に受容可能なその塩は、式IIIAの以下の化合物: 1−(2−クロロ−3−メチルフェニル)−4−(2,
3−ジメトキシベンジル)ピペラジン;1−(2−クロ
ロ−3−メチルフェニル)−4−(2,4−ジメトキシ
ベンジル)ピペラジン;1−(2−クロロ−3−メチル
フェニル)−4−(2,5−ジメトキシベンジル)ピペ
ラジン;及び1−(2−クロロ−3−メチルフェニル)
−4−(3,4−ジメトキシベンジル)ピペラジン; そしてその医薬的の受容可能な塩から選択される。
【0082】本発明の更なる好ましい態様は、鬱病、不
安症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及び
鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に関
し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬的
に受容可能なその塩は、式IIIAの以下の化合物: 1−(2−クロロ−3−メチルフェニル)−4−(2,
3−ジメトキシベンジル)ピペラジン;1−(2−クロ
ロ−3−メチルフェニル)−4−(2,4−ジメトキシ
ベンジル)ピペラジン;1−(2−クロロ−3−メチル
フェニル)−4−(2,5−ジメトキシベンジル)ピペ
ラジン;及び1−(2−クロロ−3−メチルフェニル)
−4−(3,4−ジメトキシベンジル)ピペラジン; そしてその医薬的の受容可能な塩から選択される。
【0083】式III又は式IIIAの化合物におい
て、他に明示されない限り、“低級アルキル”の用語
は、1ないし6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の
炭化水素基を意味し、そして例えばメチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n
−ヘキシル、等を含む。
【0084】他に明示されない限り、式III又は式I
IIAの化合物において使用される“アリール”の用語
は、フェニル基又は低級アルキル、低級アルコキシ、低
級チオアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ及びシア
ノから選択される1ないし4個の置換基で置換されたフ
ェニル基であり、例えば2−クロロフェニル、3−クロ
ロフェニル、4−クロロフェニル、2−メチルフェニ
ル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−メ
トキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシ
フェニル、2−クロロ−3−メチルフェニル、2−クロ
ロ−4−メチルフェニル、2−クロロ−5−メチルフェ
ニル、3−クロロ−2−メチルフェニル、3−クロロ−
4−メチルフェニル、4−クロロ−2−メチルフェニ
ル、4−クロロ−3−メチルフェニル、5−クロロ−2
−メチルフェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,5
−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2,
3−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、等
のような芳香族基を意味する。
【0085】他に明示されない限り、式III又は式I
IIAの化合物において使用される“ヘテロアリール”
の用語は、2−、3−、又は4−ピリジニル、4−、5
−、6−、又は7−ベンゾ[b]フラニル、4−、5
−、6−、又は7−ベンゾ[b]チエニル、4−、5
−、6−、又は7−インドリル、2−、3−、4−、5
−、6−、7−、又は8−キノリニル、或いは2−、3
−、4−、5−、6−、7−、又は8−イソキノリニル
である複素芳香族基を意味する。
【0086】他に明示されない限り、式III又は式I
IIAの化合物において使用される“低級アルコキシ”
及び“低級チオアルコキシ”の用語は、それぞれ式II
I又は式IIIAの化合物の“低級アルキル”対して上
記で定義した通りの1ないし6個の炭素原子のO−アル
キル又はS−アルキルである。
【0087】他に明示されない限り、式III又は式I
IIAの化合物において使用される“ハロゲン”の用語
は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を含む。本発明の方
法及び医薬組成物に使用することができるD4受容体ア
ンタゴニストの他の例は、以下の式:
【0088】
【化24】 の化合物及びその医薬的に受容可能な塩、エステル、ア
ミド並びにそのプロドラッグであり、式中、R1及びR2
は、独立に水素又はC1〜C6アルキルであり;Xは、N
又はCHであり;そしてR3は、フェニル、ナフチル、
ヘテロアリール、置換されたフェニル、置換されたナフ
チル又は置換されたヘテロアリールであり、ここにおい
てそれぞれの置換基は、ハロゲン、C1〜C6アルコキ
シ、C1〜C6アルキル、−CN、−CF3又はスルホン
アミドから独立に選択される。
【0089】ベンゾオキサジノン基の原子は、以下の
式:
【0090】
【化25】 に示す通りに番号付けすることができる。
【0091】好ましい態様において、本発明は、鬱病、
不安症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及
び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に
関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬
的に受容可能なその塩は、以下の式:
【0092】
【化26】 の基が、ベンゾオキサジノン基の6又は7位に結合して
いる、式IV又は式IVAの化合物である。
【0093】もう一つの好ましい態様において、本発明
は、鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の医薬
組成物、及び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上
記の方法に関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニス
ト又は医薬的に受容可能なその塩は、R1及びR2が水素
である、式IV又は式IVAの化合物である。
【0094】もう一つの好ましい態様において、本発明
は、鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の医薬
組成物、及び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上
記の方法に関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニス
ト又は医薬的に受容可能なその塩は、R3が、フェニ
ル、メチルトリル、トリル、又はスルホンアミドであ
る、式IV又は式IVAの化合物である。
【0095】もう一つの好ましい態様において、本発明
は、鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の医薬
組成物、及び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上
記の方法に関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニス
ト又は医薬的に受容可能なその塩は、XがNである、式
IV又は式IVAの化合物である。
【0096】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストの他の例は、以下
の式:
【0097】
【化27】 の化合物及びその医薬的に受容可能な塩、エステル、ア
ミド並びにそのプロドラッグであり、式中、Xは、N又
はCHであり;R1は、水素又はメチルであり;そして
2は、フェニル又は置換されたフェニルであり、ここ
においてそれぞれの置換基は、C1〜C6アルキル又はス
ルホンアミドから独立に選択される。
【0098】好ましい態様において、本発明は、鬱病、
不安症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及
び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に
関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬
的に受容可能なその塩は、以下の式:
【0099】
【化28】 の基が、ベンゾオキサジノン基の6又は7位に結合して
いる、式IVBの化合物である。
【0100】もう一つの好ましい態様において、本発明
は、鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の医薬
組成物、及び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上
記の方法に関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニス
ト又は医薬的に受容可能なその塩は、R1が水素であ
る、式IVBの化合物である。
【0101】もう一つの好ましい態様において、本発明
は、鬱病、不安症又は精神病の治療のための上記の医薬
組成物、及び鬱病、不安症又は精神病の治療のための上
記の方法に関し、ここにおいてD4受容体アンタゴニス
ト又は医薬的に受容可能なその塩は、R2が、フェニ
ル、メチルトリル、トリル、又はスルホンアミドであ
る、式IVBの化合物である。
【0102】本発明の更に好ましい態様は、鬱病、不安
症又は精神病の治療のための上記の医薬組成物、及び鬱
病、不安症又は精神病の治療のための上記の方法に関
し、ここにおいてD4受容体アンタゴニスト又は医薬的
に受容可能なその塩は、式IV、IVA及びIVBの以
下の化合物: 4−[4−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベ
ンゾ[1,4]オキサジン−6−イルメチル)ピペラジ
ン−1−イル]−ベンゼンスルホンアミド;6−[4−
(3,4−ジメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イ
ルメチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−
オン;6−(4−p−トリル−ピペラジン−1−イルメ
チル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オ
ン;6−[4−フェニル−ピペラジン−1−イルメチ
ル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
7−(4−p−トリル−ピペラジン−1−イルメチル)
−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;7−
(4−フェニル−ピペラジン−1−イルメチル)−4H
−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;7−[4−
(3,4−ジメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イ
ルメチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−
オン;6−[4−(5−メチル−ピリジン−2−イル)
−ピペラジン−1−イルメチル]−4H−ベンゾ[1,
4]オキサジン−3−オン;6−(4−p−トリル−ピ
ペリジン−1−イルメチル)−4H−ベンゾ[1,4]
オキサジン−3−オン;6−[4−(3,4−ジメチル
−フェニル)ピペリジン−1−イルメチル]−4H−ベ
ンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;6−(4−チア
ゾール−2−イル−ピペラジン−1−イルメチル)−4
H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;6−(4
−ベンゾチアゾール−2−イル−ピペラジン−1−イル
メチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オ
ン;6−[4−(4,5−ジメチル−チアゾール−2−
イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−4H−ベンゾ
[1,4]オキサジン−3−オン;6−(4−ナフタレ
ン−2−イル−ピペラジン−1−イルメチル)−4H−
ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;6−[4−
(3−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチ
ル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
6−[4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ピペラジ
ン−1−イルメチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサ
ジン−3−オン;2−[4−(3−オキソ−3,4−ジ
ヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
メチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンゾニトリル;
6−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−
1−イルメチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン
−3−オン;6−[4−(2−クロロ−4−メチル−フ
ェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−4H−ベン
ゾ[1,4]オキサジン−3−オン;6−[4−(4−
フルオロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]
−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;6−
[4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラ
ジン−1−イルメチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキ
サジン−3−オン;6−[4−(3,5−ジメチル−フ
ェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−4H−ベン
ゾ[1,4]オキサジン−3−オン;6−[4−(2−
クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−
4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;6−
[4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラ
ジン−1−イルメチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキ
サジン−3−オン;6−[4−(4−クロロ−フェニ
ル)−ピペラジン−1−イルメチル]−4H−ベンゾ
[1,4]オキサジン−3−オン;7−[4−(5−メ
チル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメ
チル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オ
ン;7−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジ
ン−1−イルメチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサ
ジン−3−オン;7−[4−(4−クロロ−フェニル)
−ピペラジン−1−イルメチル]−4H−ベンゾ[1,
4]オキサジン−3−オン;7−[4−(3,4−ジメ
チル−フェニル)−ピペリジン−1−イルメチル]−4
H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;6−[4
−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル
メチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オ
ン;7−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジ
ン−1−イルメチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサ
ジン−3−オン;7−(4−フェニル−ピペリジン−1
−イルメチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−
3−オン;7−(4−ナフタレン−2−イル−ピペラジ
ン−1−イルメチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサ
ジン−3−オン;及び7−(4−p−トリル−ピペリジ
ン−1−イルメチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサ
ジン−3−オン; 及びこれらの医薬的に受容可能な塩から選択される。
【0103】他に明示されない限り、式IV、IVA及
びIVBの化合物において使用される“アルキル”の用
語は、直鎖又は分枝鎖の炭化水素を意味する。アルキル
基の代表的な例は、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、イソブチル、ブチル、tert−ブチル、se
c−ブチル、ペンチル及びヘキシルである。
【0104】他に明示されない限り、式IV、IVA及
びIVBの化合物において使用される“アリール”の用
語は、環式芳香族炭化水素を意味する。アリール基の代
表的な例は、置換され、又は置換されないことができる
フェニル及びナフチルを含む。適当な置換基の例は、ハ
ロゲン、C1〜C6アルキル、ヒドロキシ、C1〜C6アル
コキシ、−CF3及びスルホンアミドを含む。
【0105】他に明示されない限り、式IV、IVA及
びIVBの化合物において使用される“ヘテロアリー
ル”の用語は、1個又はそれ以上の異種原子を含む環式
炭化水素を意味する。ヘテロアリール基の代表的な例
は、チアゾール、チオフェン、ピリジン、ピリミジン、
キノリン、イソキノリン及びイミダゾールである。ヘテ
ロアリール基は置換され、又は置換されないことができ
る。適当な置換基の例は、C1〜C6アルキル、C1〜C6
アルコキシ又はハロゲンを含む。
【0106】他に明示されない限り、式IV、IVA及
びIVBの化合物において使用される“異種原子”の用
語は、炭素以外の原子を意味する。異種原子の例は、窒
素、酸素、硫黄及びリンを含む。
【0107】他に明示されない限り、式IV、IVA及
びIVBの化合物において使用される“ハロゲン”の用
語は、塩素、フッ素、臭素及びヨウ素を意味する。他に
明示されない限り、式IV、IVA及びIVBの化合物
において使用される“スルホンアミド”の用語は、−S
2NRabの構造を有する基を意味し、ここにおいて
a及びRbは、水素及びC1〜C6アルキルのような当業
者にとって公知のスルホンアミドの置換基である。
【0108】他に明示されない限り、式IV、IVA及
びIVBの化合物において使用される“−”の記号は、
結合を意味する。他に明示されない限り、式IV、IV
A及びIVBの化合物に対して使用される“医薬的に受
容可能な塩、エステル、アミド及びプロドラッグ”の用
語は、健全な医学的判断の範囲内であり、患者の組織と
不適当な毒性、刺激、アレルギー性反応等なしに接触す
る使用に適した、妥当な利益/危険度比で釣り合った、
そしてその意図する使用に有効である、式IV、IVA
及びIVBの化合物の炭酸塩、アミノ酸付加塩、エステ
ル、アミド及びプロドラッグ、並びに可能な場合は、本
発明の化合物の両性イオン型を表す。
【0109】式IV、IVA及びIVBの化合物の、医
薬的に受容可能な非毒性エステルの例は、アルキル基が
直鎖又は分枝鎖であるC1〜C6アルキルエステルを含
む。受容可能なエステルは、更にC5〜C7シクロアルキ
ルエステル並びに限定されるものではないが、ベンジル
のようなアリールアルキルエステルを含む。C1〜C4
ルキルエステルが好ましい。本発明の化合物のエステル
は、慣用的な方法によって調製することができる。
【0110】式IV、IVA及びIVBの化合物の、医
薬的に受容可能な非毒性アミドの例は、アンモニア、ア
ルキル基が直鎖又は分枝鎖であるC1〜C6アルキル第一
アミン及びC1〜C6アルキル第二アミンから誘導される
アミドを含む。第二アミンの場合、アミンは更に、1個
の窒素を含む5又は6員の複素環の形であることができ
る。アンモニア、C1〜C3アルキル第一アミン及びC1
〜C6ジアルキル第二アミンから誘導されたアミドが好
ましい。本発明の化合物のアミドは、慣用的な方法によ
って調製することができる。
【0111】“プロドラッグ”の用語は、in viv
oで、例えば血液中の加水分解によって、急速に転換さ
れて、式IV、IVA及びIVBの母体化合物を得る化
合物を表す。詳細な検討は、A.C.S.Sympos
ium Series Vol 14のT.Higuc
hi and V.Stella,“Pro−drug
s as Novel Delivery Syste
ms”,及びBioreversible Carri
ers in Drug Design,ed.Edw
ard B.Roche,American Phar
maceutical Association an
d Pergamon Press,1987,中に与
えられており、この両者は本明細書中に参考文献として
援用される。
【0112】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストのもう一つの例
は、L−745,870(3−(4−(4−クロロフェ
ニル)ピペラジン−1−イル)メチル−1H−ピロロ
[2,3−b]ピリジン)であり、その活性及び合成方
法は、1995年7月11日に発行された米国特許第
5,432,177号、1994年9月15日に公開さ
れた国際特許出願公開WO94/20497及び199
7年4月22日に発行された米国特許第5,622,9
50号、及び1996年10月8日に発行された米国特
許第5,563,152号、1994年9月15日に公
開された国際特許出願公開WO94/20459、19
96年10月8日に発行された米国特許第5,563,
150号、1996年2月22日に公開された国際特許
出願公開WO96/05200、並びにKulagow
ski,J.J.,Broughton,H.B.,C
urtis,N.R.,Mawer,I.M.,Rid
gill,M.P.,Baker,R.,et a
l.,“3−[[4−(4−Chloropheny
l)piperazine−1−yl]methyl]
−1H−pyrrolo[2,3−b]pyridin
e:an antagonist with high
affinity and selectivity
for the human dopamine re
ceptor”,J.Med.Chem.39,19
41−1942,(1996)中で言及されており、こ
れらの全ては、本明細書中に参考文献として援用され
る。
【0113】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストのもう一つの例
は、NGD941、2−(4−(2−フェニルイミダゾ
ール−5−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリミ
ジン、2−(4−((2−フェニル−1H−イミダゾー
ル−4−イル)メチル)−1−ピペラジニル)ピリミジ
ンであり、その活性及び合成方法は、1997年5月2
7日に発行された米国特許第5,633,376号、1
995年6月27日に発行された米国特許第5,42
8,164号及び1996年4月4日に公開された国際
特許出願公開WO96/10018、及び1996年5
月30日に公開された国際特許出願公開WO96/16
0,040、並びにThurkauf,A.,Yua
n,J.,Chen,X.,He,X.S.,Wasl
ey,J.W.F.,Huchinson,A.,et
al.“2−Phenyl −4(5)−[[4−
(pyrimidin−2−yl)piperazin
e−1−yl]methyl]imidazole:a
highly selective antagon
ist at cloned human D4 re
ceptors”,J.Med.Chem.40,1
−3,1997、Thurkauf,A.,“Thes
ynthesis of tritiated 2−p
henyl−4−[4−(2−pyrimidyl)p
iperazinyl]methylimidazol
e([3H]NGD94−1):a ligand s
elective for the dopamine
D4 receptor subtype”,J.L
ab.Comp.Radiopharm.39,12
3−128,1997及びPrimus,R.J.,T
hurkaur,A.,Xu,J.,Yevich,
E.,McInerney,S.,Shaw,K.,e
tal.,“Localization and ch
aracterization of dopamin
e D4 binding sites inrat
and human brain by use of
the novel D4 receptor−se
lective ligand [3H]NGD94−
1”,J.Pharmacol.Exp.Ther.
282,1020−1027,1997中で言及されて
おり、これらの全ては、本明細書中に参考文献としてそ
の全てが援用される。
【0114】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストのもう一つの例
は、NGD941の活性代謝物であり、この活性及び合
成方法は、1997年10月28日に発行された米国特
許第5,681,956号及び“Neurogen u
pdate on schizophrenia pr
ogram”,Drug News Persp.
,559,1995中で言及されている。
【0115】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストのもう一つの例
は、PNU−101,387(ソネピプラゾール(so
nepiprazole))、(S)−4−(4−(2
−(3,4−ジヒドロ−1H−2−ベンゾピラン−1−
イル)エチル)−1−ピペラジニルベンゼンスルホンア
ミド、(S)−4−(4−(2−(イソクロマン−1−
イル)エチル)ピペラジン−1−イル)ベンゼンスルホ
ンアミドであり、この活性及び合成方法は、1999年
3月2日に発行された米国特許第5,877,317号
及び1995年7月6日に公開された国際特許出願公開
WO95/18118、並びにSchlachter,
S.K.,Poel,T.J.,Lawson,C.
F.,Dinh,D.M.,Lajiness,M.
E.,Romero,A.G.et al.,“Sub
stituted 4−aminopiperidin
es having high in vivo af
finity and selectivity fo
r the cloned human dopami
ne D4 receptor”,Eur.J.Pha
rmacol.322,283−286,1997、
Kula,N.S.,Baldessaarini,
R.J.,Kebabian,J.W.,Baktha
vachalam,V.,Xu,L.,“RBI−25
7:a high potent dopamine
D4 receptor−selective lig
and”,Eur.J.Pharmacol.33
,333−336,1997、TenBrink,
R.E.,Bergh,C.L.,Duncan,J.
N.,Harris,D.W.,Huff,R.M.,
Lahti,R.A.,et al.,“(S)−
(−)−4−[4−[2−(isochroman−1
−yl)ethyl]piperazin−1−yl]
benzensulfonamide:a selec
tive dopamine D4 antagoni
st”,J.Med.Chem.39,2435−2
437,1996、及びMerchant,K.M.,
Gill,G.S.,Harris,D.W.,Huf
f,R.M.,Eaton,M.J.,Looking
land,K.,et al.,“Pharmacol
ogical characterization o
f U−101387:a dopamine D4
receptor selective antago
nist”,J.Pharmacol.Exp.The
r.279,1392−1403,1996中で言及
されており、これらの全ては、本明細書中に参考文献と
してその全てが援用される。
【0116】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストのもう一つの例
は、LU−111,995(バラペリドン(balap
eridone)、(1α,5α,6α)−3−(2−
(6−(4−フルオロフェニル)−3−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプト−3−イル)エチル)−2,4
(1H,3H)−キナゾリンジオン)であり、その活性
及び合成方法は、1995年10月10日に発行された
米国特許第5,475,105号及び1994年1月6
日に公開された国際特許出願公開WO94/0045
8、並びにSteiner,G.,Bach,A.,B
ialojan,S.,Greger,G.,Hoge
r,T.,Klebe,G.,et al.,“LU−
111995:anovel D4/5HT2 rec
eptor antagonist and pote
ntial new antipsychotic”,
American Chemical Society
213th NationalMeeting,San
Francisco,California,US
,MEDI 186,1997中で言及されており、
これらの全ては、本明細書中に参考文献としてその全て
が援用される。
【0117】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストのもう一つの例
は、RP 62203(ファナンセリン(fanans
erin)、2−(3−(4−(4−フルオロフェニ
ル)−1−ピペラジニル)プロピル)ナフト[1,8−
c,d]イソチアゾール−1,1−ジオキシド)であ
り、その活性及び合成方法は、1991年6月4日に発
行された米国特許第5,021,420号中で言及され
ており、これは本明細書中に参考文献としてその全てが
援用される。
【0118】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストのもう一つの例
は、PNU−96,415Eであり、その活性及び合成
方法は、Tang,A.H.,Franklin,S.
R.,Himes,C.S.,Smith,M.W.,
Ten Brink,R.E.,“PNU−96415
E:a potential antipsychot
ic agent with clozapine−l
ike pharmacological prope
rties”,J.Pharmacol.Exp.Th
er.281,440−447,1997中で言及さ
れており、これは本明細書中に参考文献としてその全て
が援用される。
【0119】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストのもう一つの例
は、オランザピン(olanzapine)であり、そ
の活性及び合成方法は、1993年7月20日に発行さ
れた米国特許第5,229,382号、及び1978年
9月19日に発行された米国特許第4,115,574
号及び1998年4月7日に発行された米国特許第5,
736,541号、1999年7月6日に発行された米
国特許第5,919,485号、1998年6月10日
に発行された米国特許第5,817,656号、199
8年6月10日に発行された米国特許第5,817,6
55号、1997年5月6日に発行された米国特許第
5,627,178号、1997年2月25日に発行さ
れた米国特許第5,605,897号、並びにByma
ster,F.P.,Calligaro,D.O.,
Falcone,J.F.,Marsh,R.D.,M
oore,N.A.,Tye,N.C.,et a
l.,“Radioreceptor binding
profile of the atypical
antipsychotic olanzapin
e”,Neuropsychopharmacolog
14,87−96,1996中で言及されており、
これらの全ては本明細書中に参考文献としてその全てが
援用される。
【0120】本発明の方法及び医薬組成物に使用するこ
とができるD4受容体アンタゴニストのもう他の例は、
以下の参考文献中で言及されている化合物であり、これ
らの参考文献は、これらの調製方法及びその医薬的に受
容可能な塩に言及している:1999年3月16日に発
行された米国特許第5,883,094号及び1995
年12月21日に公開された国際特許出願公開WO95
/34555;1999年3月30日に発行された米国
特許第5,889,010号及び1996年2月15日
に公開された国際特許出願公開WO96/04250;
1998年3月5日に公開された国際特許出願公開WO
98/08835;1999年4月27日に出願された
米国特許出願09/300,262;1999年2月2
5日に公開された国際特許出願公開WO99/0902
5;GB2306164;1994年9月29日に公開
された国際特許出願公開WO94/21630及び19
94年9月29日に公開されたWO94/21626;
1994年9月29日に公開された国際特許出願公開W
O94/21627及び1994年9月29日に公開さ
れたWO94/21628;1995年11月9日に公
開された国際特許出願公開WO95/29911;19
94年10月13日に公開された国際特許出願公開WO
94/22839及び1994年9月29日に公開され
たWO94/21615;1994年10月27日に公
開された国際特許出願公開WO94/24105;19
95年6月1日に公開された国際特許出願公開WO95
/14690及び1997年3月25日に発行された米
国特許第5,614,518号;1994年9月15日
に公開された国際特許出願公開WO94/20471;
1995年3月23日に公開された国際特許出願公開W
O95/07904;Rowley,M.,Broug
hton,H.B.,Collins,I.,Bake
r,R.,Emms,F.,Marwood,R.,e
t al.,“5−(4−Chlorophenyl)
−4−methyl−3−(1−(2−phenyle
thyl)piperidine−4−yl)isox
azole:a potent, selective
antagonist at human clon
ed dopamine receptors”,J.
Med.Chem.,39,1943−1945,19
96、Rowley,M.,Collins,I.,B
roughton,H.B.,Davey,W.B.,
Baker,R.,Emms,F.,et al.,
“4−Heterocyclylpiperidine
s as selective high−affin
ity ligands at the human
dopamineD4 receptor”,J.Me
d.Chem.,40,2374−2385,199
7、及び1994年5月11日に公開された国際特許出
願公開WO94/10145;1996年7月18日に
公開された国際特許出願公開WO96/21660;1
994年5月11日に公開された国際特許出願公開WO
94/10162;1995年3月23日に公開された
国際特許出願公開WO95/07893;1995年3
月16日に公開された国際特許出願公開WO95/07
262;1995年6月1日に公開された国際特許出願
公開WO95/14672;Rowley,M.,Co
llins,I.,Broughton,H.B.,D
avey,W.B.,Baker,R.,Emms,
F.,et al.,“4−Heterocyclyl
piperidines as selective
high−affinity ligands at
the human dopamine D4 rec
eptor”,J.Med.Chem.,40,237
4−2385,1997、及び1994年11月24日
に公開された国際特許出願公開WO94/26733;
GB2310376;GB2311010;Kulag
owski,J.J.,Patel,S.,“Dopa
mine D4 receptor antagoni
sts”,Curr.Pharm.Design,3,
355−366,1997、1997年12月23日に
発行された米国特許第5,700,941号;1995
年12月26日に発行された米国特許第5,478,9
34号;1996年5月30日に公開された国際特許出
願公開WO96/16057;1996年8月22日に
公開された国際特許出願公開WO96/25411;1
996年5月30日に公開された国際特許出願公開WO
96/16058;1997年8月12日に発行された
米国特許第5,656,632号及び1997年2月1
1日に発行された5,602,168号及び1996年
12月12日に公開された国際特許出願公開WO96/
39403;1996年8月22日に公開された国際特
許出願公開WO96/25414;1996年12月2
7日に公開された国際特許出願公開WO96/4163
0;1996年12月27日に公開された国際特許出願
公開WO96/41629;1996年11月14日に
公開された国際特許出願公開WO96/35666;1
997年4月17日に公開された国際特許出願公開WO
97/13759;1996年6月20日に公開された
国際特許出願公開WO96/18621及び1996年
6月20日に公開されたWO96/18623;199
6年6月20日に公開された国際特許出願公開WO96
/18630、1995年6月29日に公開されたWO
95/17400、及び1996年6月20日に公開さ
れたWO96/18622;Okuyama,S.,C
haki,S.,Kawashima,N.,Suzu
ki,Y.,Ogawa,S.−I.,Kuagai,
T.,et al.,“The atypical a
ntipsychotic profile of N
RA0045,a novel dopamine D
4 and 5−hydroxytryptamine
2Areceptor antagonist,in r
ats”,Br.J.Pharmacol.,121,
515−525,1997、Okuyama,S.,C
haki,S.,Yosikawa,R.,Suzuk
i,Y.,Ogawa,S.−I.,Imagawa,
Y.,et al.,“In vitroand in
vivo characterization of
thedopamine D4 receptor,
serotonin 5−HT2A receptor
and alpha−1 adrenoceptor
antagonist (R)−(+)−2−amin
o−4−(4−fluorophenyl)−5−[1
−[4−(4−fluorophenyl)−4−ox
obutyl]pyrrolidin−3−yl]th
iazole(NR0045)”,J.Pharmac
ol.Exp.Ther.,282,56−63,19
97及び1996年9月26日に公開された国際特許出
願公開WO96/29330;Ohmori,J.,M
aeno,K.,Kidaka,K.,Nakato,
K.,Matsumoto,M.,Taka,S.,e
tal.,“Dopamine D3 and D4
receptor antagonists:synt
hesis and structure−activ
ity relationships of(S)−
(+)−N−(1−benzyl−3−pyrroli
dinyl)−5−chloro−4−[(cyclo
propylcarbonyl)amino]−2−m
ethoxybenzamide(YM−43611
0)and related compounds”,
J.Med.Chem.,39,2764−2772,
1996及び1995年3月30日に公開された国際特
許出願公開WO95/08533;Hidaka,
K.,Tada,S.,Matsumoto,M.,O
hmori,J.,Maeno,K.,Yamaguc
hi,T.,et al.,“YM−50001:a
novel,potent and selectiv
edopamine D4 receptor ago
nist”,NeuroReport,7,2543−
2546,1996;1997年2月6日に公開された
国際特許出願公開WO97/03986;Boyfie
ld,I.,Coldwell,M.C.,Hadle
y,M.C.,Healy,M.A.M.,John
s,A.,Nash,D.J.,et al.,“N−
(Substituted−phenyl)piper
azines:antagonistwith hig
h binding and functional
selectivity for dopamine
D4 receptors”,Bioorg.Med.
Chem.Lett.,6,1227−1232,19
96及びBoyfield,I.,Brown,T.
H.,Coldwell,M.C.,Cooper,
D.G.,Hadley,M.S.,Hagan,J.
J.,et al.,“Design and syn
thesis of2−naphthoate est
ers as selective dopamine
D4 antagonists”,J.Med.Ch
em.,39,1946−1948,1996;及び1
997年11月20日に公開された国際特許出願公開W
O97/43279及び1997年11月20日に公開
されたWO97/43271。上記の特許、特許出願及
び文献は、本明細書中に参考文献としてその全てが援用
される。
【0121】本明細書中で使用される“抗不安薬として
有効な量”及び“抗不安剤として有効な量”の用語は、
不安症を治療することにおいて有効である量を表す。本
明細書中で使用される“抗鬱剤として有効な量”の用語
は、鬱病を治療することにおいて有効である量を表す。
【0122】“治療”の用語は、疾病、疾患又は症状或
いは一つ又はそれ以上のその兆候の進行を、逆転、緩
和、阻害し、或いは予防することを指し、そして含み;
そして“治療する”及び“治療的”は、上記で定義した
治療の行為を表す。
【0123】本発明の医薬組成物及び方法は、キラル中
心を有することができ、そして従って異なった鏡像異性
体の形で存在する、式IないしIVBのD4受容体アン
タゴニストを含む、或いは投与することを含む。本発明
は、使用されるD4受容体アンタゴニストが、先に定義
した式IないしIVBの化合物の光学異性体、互変異性
体又は立体異性体、或いはこれらの混合物である、先に
記載したような方法及び医薬組成物を含む。
【0124】塩基性基を含むこれらの式IないしIVB
のD4受容体アンタゴニストは、各種の無機及び有機酸
と酸付加塩を形成することができる。本発明は、更にD
4受容体アンタゴニスト、並びに抗鬱剤及び抗不安剤の
医薬的に受容可能な酸付加塩を含む、又は投与すること
を含む、医薬組成物及び方法に関する。本発明の方法及
び医薬組成物に使用される塩基性活性剤の医薬的に受容
可能な酸付加塩の調製に使用される可能な酸は、非毒性
の酸付加塩、即ち、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素
酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン
酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、
酒石酸塩、重酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フ
マル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタン
スルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン
酸塩、p−トルエンスルホン酸塩及びパモエ酸[即ち、
1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナ
フトエ酸)]塩のような医薬的に受容可能なアニオンを
含む塩を形成するものである。
【0125】酸性基を含むこれらの式IないしIVBの
D4受容体アンタゴニストは、ある種の塩基と塩基付加
塩を形成することができる。本発明は、更にD4受容体
アンタゴニスト、並びに抗鬱剤及び抗不安剤の医薬的に
受容可能な塩基付加塩を含む、又は投与することを含
む、医薬組成物及び方法に関する。本発明の方法に使用
される酸性活性剤の医薬的に受容可能な塩基塩を調製す
る試薬として使用することができる化学的塩基は、この
ような化合物と非毒性の塩基塩を形成するものである。
このような非毒性塩基塩は、制約されるものではない
が、アルカリ金属カチオン(例えば、カリウム及びナト
リウム)及びアルカリ土類金属カチオン(例えば、カル
シウム及びマグネシウム)のような医薬的に受容可能な
カチオンから誘導されるもの、アンモニウム又はN−メ
チルグルカミン(メグルミン)及び低級アルカノールア
ンモニウムのような水溶性アミン付加塩並びに他の医薬
的に受容可能な有機アミンの塩基塩を含む。
【0126】本発明は、更に1個又はそれ以上の原子
が、通常天然に見出される原子質量又は質量数と異なる
原子質量又は質量数を有する原子で、置き換えられたと
いう事実以外は、式IないしIVBに引用したもの、又
は他のD4受容体アンタゴニストと同一である、同位体
標識化合物を使用する医薬組成物及び治療の方法に関す
る。本発明の医薬組成物及び方法に使用されるD4受容
体アンタゴニストに組み込むことができる同位体の例
は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素及び
塩素の同位体、例えばそれぞれ2H、3H、13C、11C、
14C、15N、18O、 17O、31P、32P、35S、18F、及
36Clを含む。上記の同位体及び/又は他の同位体を
含む本発明の医薬組成物及び方法に使用されるD4受容
体アンタゴニスト、そのプロドラッグ、並びに前記化合
物又は前記プロドラッグの医薬的に受容可能な塩は、本
発明の範囲内である。ある種の同位体標識D4受容体ア
ンタゴニスト、例えば3H及び14Cのような放射性同位
体が組み込まれたものは、薬物及び/又は基質組織分布
アッセイにおいて有用である。トリチウム、即ち3H、
及び炭素−14、即ち14C同位体は、その調製及び検出
の容易さのために特に好ましい。更に、ジューテリウ
ム、即ち2Hのようなより重い同位体で置換すること
は、より大きい代謝安定性、例えばin vivo半減
期の増加又は必要投与量の減少から得られる、ある種の
治療上の利益を与え、そして従ってある状況では好まし
いことであることができる。
【0127】
【発明の実施の形態】式IのD4受容体アンタゴニスト
は、1996年4月11日に公開された国際特許出願公
開WO96/10571、及び1998年12月22日
に発行された米国特許第5,852,031号中に記載
されているように、そして更に1999年8月5日に出
願し、2000年10月10日に許可された米国特許出
願09/368,984、1998年8月18日に出願
された米国特許出願09/135,946及び2000
年3月14日に出願された米国特許出願09/524,
723中に記載されているように調製することができ
る。上記の特許及び特許出願は、本明細書中に参考文献
としてその全てが援用される。
【0128】式IIのD4受容体アンタゴニストは、1
996年11月6日に公開された国際特許出願公開WO
97/23482中に記載されているように、そして1
998年2月3日に発行された米国特許第5,714,
487号中に記載されているように調製することができ
る。上記の特許及び特許出願は、本明細書中に参考文献
としてその全てが援用される。
【0129】式III及びIIIAのD4受容体アンタ
ゴニストは、1997年11月6日に公開された国際特
許出願公開WO97/41108中に記載されているよ
うに調製することができる。上記の特許出願は、本明細
書中に参考文献としてその全てが援用される。
【0130】式IV、IVA及びIVBのD4受容体ア
ンタゴニストは、1997年12月4日に公開された国
際特許出願公開WO97/45419中に記載されてい
るように調製することができる。上記の特許出願は、本
明細書中に参考文献としてその全てが援用される。
【0131】本発明は、D4受容体アンタゴニスト及び
抗鬱剤又は抗不安剤、或いは医薬的に受容可能なその塩
が、同一医薬組成物の一部としていっしょに投与される
鬱病、不安症又は精神病の治療の方法、並びにこれら二
つの活性剤が、組み合せ治療の利益を得るように立案さ
れた適当な投与量管理の一部として別個に投与される方
法の両方に関する。適当な投与量管理、投与されるそれ
ぞれの投与の量、及びそれぞれの活性剤の投与間の特定
の間隔は、治療される対象、エメトゲン(emetog
en)及び症状の重篤度に依存するものである。一般的
に、本発明の方法を行うにあたって、D4受容体アンタ
ゴニストは、成人のヒトに一日当たり約0.05ないし
約1500mg、好ましくは約5ないし約500mg/
日の範囲の量で、一回又は分割投与で投与されるもので
ある。化合物は、一日当たり6回まで、好ましくは一日
当たり1ないし4回、特に一日当たり2回、そして最も
特に一日1回の管理で投与することができる。抗鬱剤の
適当な投与量水準は、一日当たり約0.5ないし150
0mg、好ましくは一日当たり約2.5ないし1000
mg、そして特に一日当たり2.5ないし750mgで
ある。化合物は、一日当たり6回まで、好ましくは一日
当たり1ないし4回、特に一日当たり2回、そして最も
特に一日1回の管理で投与することができる。抗不安剤
の適当な投与量水準は、一日当たり約0.1ないし15
00mg、好ましくは一日当たり約0.1ないし100
0mg、そして特に一日当たり約0.1ないし500m
gである。化合物は、一日当たり6回まで、好ましくは
一日当たり1ないし4回、特に一日当たり2回、そして
最も特に一日1回の管理で投与することができる。然し
ながら、治療される動物の種類及び前記薬剤に対するそ
の個々の反応、並びに選択される医薬製剤の型及びこの
ような投与が行われる期間及び間隔によって、変更は起
こってもよい。ある場合には、上記の範囲の下限より低
い投与量水準が、充分以上であることができ、一方他の
場合には、更に多い投与量をいかなる有害な副作用を惹
き起こさずに使用することができ、但しこのような大量
の投与量は、最初に一日にわたって投与するように数回
の少量の投与量に分割することを条件とする。食品医薬
品局(FDA)によって使用を認可されている化合物
は、Physicians’Desk Referen
ce(PDR(登録商標)、Medical Econ
omics Company,Incにより発行)の最
新版に示された好ましい投与量を有するものでありこれ
は、本特許の出願日において54版である。
【0132】本発明の医薬組成物及び方法に使用され
る、D4受容体アンタゴニスト、その医薬的に受容可能
な塩並びに抗鬱剤及び抗不安剤及びその医薬的塩は、本
明細書中で以降更に“治療剤”と呼ばれる。治療剤は、
経口又は非経口経路のいずれかを経由して投与すること
ができる。D4受容体アンタゴニスト及び抗鬱剤又は抗
不安剤の両方、或いは治療剤の片方又は両方の医薬的に
受容可能な塩を含む組成物は、一般的に投与されるそれ
ぞれの活性剤の合計量が上記の指針内に入るように、一
回または分割投与で、毎日経口又は非経口的に投与され
るものである。
【0133】治療剤は、単独で又は医薬的に受容可能な
担体又は希釈剤との組み合せで、先に示した経路のいず
れかによって投与することができ、そしてこのような投
与は、一回又は複数回投与で行うことができる。更に特
に、本発明の治療剤は、幅広い各種の異なった投与剤形
で投与することができ、即ちこれらは、錠剤、カプセ
ル、ロゼンジ、トローチ、硬質キャンデー、座薬、水性
懸濁液、注射用溶液、エリキシル剤、シロップ剤、等の
剤形で各種の医薬的に受容可能な不活性担体と組み合わ
せることができる。このような担体は、固体希釈剤又は
充填剤、滅菌水性媒体及び各種の非毒性有機溶媒、等を
含む。更に、経口医薬組成物は、適当に甘味付け及び/
又は香り付けすることができる。一般的に、本発明の治
療剤は、別個に投与する場合(即ち、同一医薬組成物中
ではなく)、約5.0%ないし約70重量%の範囲の濃
度水準でこのような投与剤形中に存在する。
【0134】経口投与において、微結晶セルロース、ク
エン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウ
ム及びグリセリンのような各種の賦形剤を含む錠剤は、
デンプン(そして好ましくはトウモロコシ、ジャガイモ
又はタピオカデンプン)、アルギン酸及びある種の複合
ケイ酸塩のような各種の崩壊剤を、ポリビニルピロリド
ン、スクロース、ゼラチン及びアラビアゴムのような粒
状化結合剤を伴なって使用することができる。更に、ス
テアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及び
タルクのような滑剤は、しばしば錠剤化の目的に非常に
有用である。同様な種類の固体組成物は、更にゼラチン
カプセルの充填物として使用することができる;これに
関連した好ましい物質は、更にラクトース又は乳糖、並
びに高分子量のポリエチレングリコールを含む。経口投
与に対して、水性懸濁液及び/又はエリキシル剤が所望
される場合、活性成分は、各種の甘味剤又は芳香剤着色
物質又は染料、そして所望する場合は、乳化剤及び/又
は懸濁剤と共に、水、エタノール、プロピレングリコー
ル、グリセリン及び各種のこれらの同様な組み合せのよ
うな希釈剤といっしょに混合することができる。
【0135】非経口投与において、ゴマ又はピーナッツ
油の中の或いは水性プロピレングリコール中の治療剤の
溶液のいずれかを使用することができる。水溶液は、必
要な場合適当に緩衝されなければならず、そして液体希
釈剤は、まず等張にされる。これらの水溶液は、静脈注
射の目的に適している。油性溶液は、関節内、筋肉内及
び皮下注射の目的に適している。全てのこれらの溶液の
滅菌条件下の調製は、等業者にとって公知の標準的製薬
技術によって容易に達成される。
【0136】先に記載したように、D4受容体アンタゴ
ニスト及び抗鬱剤又は抗不安剤は、単一の医薬組成物或
いは別の方法として本発明による同時、別個又は連続使
用のために、個々の医薬組成物中に処方することができ
る。
【0137】好ましくはD4受容体アンタゴニスト及び
抗鬱剤又は抗不安剤両方を含む本発明による組成物、並
びにこれらの活性剤の一つのみを放出するために使用さ
れる医薬組成物は、経口、非経口及び直腸投与のため
の、錠剤、丸薬、カプセル、散剤、粒剤、溶液又は懸濁
液、座薬のような単位投与剤形、吸入又は通気法、或い
は経皮貼布による又は口腔吸収ウェーファーによる投与
である。
【0138】錠剤のような固体組成物の調製において、
主要活性成分は、医薬的担体、例えばトウモロコシデン
プン、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タル
ク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸
二カルシウム又はガムのような慣用的な錠剤化成分、及
び他の医薬的希釈剤、例えば水と混合されて、本発明の
化合物、又は非毒性の医薬的に受容可能なその塩の均質
な混合物を含む、固体の予備製剤組成物を形成する。こ
れらの予備製剤組成物を均質であると呼ぶ場合、これは
活性成分が組成物中に均等に分散されていて、組成物を
錠剤、丸薬及びカプセルのような均等に有効な単位投与
剤形に、容易に再分割することができることを意味す
る。次いでこの固体予備製剤組成物は、典型的には0.
05ないし約500mgの組成物中に含まれるそれぞれ
の治療剤を含む先に記載した形の単位投与剤形に再分割
される。組成物の錠剤又は丸薬は、被覆又はさもなけれ
ば混合して、投与剤形に延長した作用の利益を与えるこ
とができる。例えば、錠剤又は丸薬は、内部投与成分及
び外部投与成分で構成し、後者が、前者の包囲体の形で
あることができる。胃における分解に抵抗するように働
き、そして内部成分をそのまま十二指腸へ通過させる又
は放出を遅延させることを可能にする腸溶性の層によっ
て、二つの成分を分離することができる。このような腸
溶性層又は被覆のために、各種の物質を使用することが
でき、このような物質は、多くの高分子酸及び高分子酸
とシェラックアセチルアルコール及び酢酸セルロースの
ような物質との混合物を含む。
【0139】経口的又は注射による投与に組み込むこと
ができる本発明の新奇な組成物の液体の剤形は、水溶
液、適当に芳香付けされたシロップ剤、水性又は油性懸
濁液、及び綿実油、ゴマ油、ココナツ油、ピーナッツ油
又はダイズ油のような食用油並びにエリキシル及び同様
な医薬的ベヒクルとの芳香付けされた乳剤を含む。水性
懸濁液のための適当な分散剤又は懸濁剤は、トラガカン
ト、アラビア、アルギン酸塩、デキストラン、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポ
リビニル−ピロリドン又はゼラチンのような合成及び天
然のガムを含む。
【0140】D4受容体アンタゴニスト又は他の治療剤
の注射による投与のために好ましい組成物は、治療剤を
表面活性剤(又は湿潤剤若しくは界面活性剤)と共に含
むもの又は乳剤(油中水又は水中油の乳剤)の剤形を含
む。
【0141】適当な表面活性剤は、特にポリオキシエチ
レンソルビタン(例えばTween TM20、40、6
0、80又は85)及び他のソルビタン(例えばSpa
TM20、40、60、80又は85)のような非イオ
ン剤を含む。表面活性剤を含む組成物は、都合よくは
0.05ないし5%間、そして好ましくは0.1ないし
2.5%間の表面活性剤を含むものである。他の成分、
例えばマンニトール又は他の医薬的に受容可能なベヒク
ルは、必要な場合加えることができることは了解される
ものである。
【0142】適当な乳剤は、IntralipidTM
LiposynTM、InfonutrolTM、Lipo
fundinTM及びLipiphysanTMのような商
業的に入手可能な脂肪乳剤を使用して調製することがで
きる。活性剤は、予備混合された乳剤組成物中に溶解す
ることができるか、又は別の方法としてこれは油(例え
ばダイズ油、ベニバナ油、綿実油、ゴマ油、トウモロコ
シ油又はアーモンド油)並びにリン脂質(例えばタマゴ
リン脂質、ダイズリン脂質又はダイズレシチン)及び水
を混合することにより形成された乳剤中に溶解すること
ができるかのいずれかである。他の成分、例えばグリセ
リン又はグルコースを加えて、乳液の等張性を調節する
ことができることは認識されるものである。適当な乳剤
は、典型的には20%まで、例えば5ないし20%間の
油を含むものである。脂肪乳剤は、好ましくは0.1な
いし1.0μm間、特に0.1ないし0.5μmの脂肪
液滴を含み、そして5.5ないし8.0のpHの範囲の
pHを有するものである。
【0143】吸入法又は通気法のための組成物は、医薬
的に受容可能な水性又は有機溶媒或いはこれらの混合物
中の溶液及び懸濁液、並びに散剤を含む。液体又は固体
組成物は、上記に規定した適当な医薬的に受容可能な賦
形剤を含むことができる。好ましくは組成物は、局所的
又は全身性効果のために経口又は鼻腔呼吸経路によって
投与される。好ましくは滅菌の医薬的に受容可能な溶媒
中の組成物は、不活性ガスの使用によって噴霧すること
ができる。噴霧溶液は、噴霧装置から直接呼吸すること
ができるか、又は噴霧装置をフェースマスク、テント又
は間欠式加圧呼吸装置に接続することができる。溶液、
懸濁液又は散剤の組成物は、好ましくは経口的に又は鼻
腔から製剤を適当な方法で放出する装置から投与するこ
とができる。
【0144】本発明の化合物は、更に慣用的な技術を使
用して経皮貼布の剤形で投与するために与えることがで
きる。組成物は、更に例えば吸収ウェーファーを使用し
て口腔経由で投与することができる。
【0145】本発明は、更にD4受容体アンタゴニスト
及び抗鬱剤又は抗不安剤、或いはその医薬的に受容可能
な塩を含む医薬組成物を調製するための方法を提供し、
この方法は、D4受容体アンタゴニスト及び抗鬱剤又は
抗不安剤(又はこれらの治療剤の一つ若しくは両方の医
薬的に受容可能な塩)を医薬的に受容可能な担体又は賦
形剤といっしょにすることを含む。
【0146】鬱病、不安症又は精神病の治療に使用する
ために必要なD4受容体アンタゴニスト及び抗鬱剤又は
抗不安剤の量が、選択される特定の化合物又は組成物だ
けではなく、更に投与の経路、治療される症状の特質、
並びに患者の年齢及び状態によっても変化するものであ
り、そして最終的には患者の医師又は薬剤師の判断によ
るものであることは認識されるものである。
【0147】本発明に使用される化合物のドーパミン作
動性活性は、D4受容体に結合する化合物の能力に関係
し、そしてクローン細胞系に発現したヒトのドーパミン
D4受容体サブタイプに結合する[3H]−スピペロン
を阻害する本発明の化合物の相対的能力は、以下の方法
を使用して測定された。
【0148】D4受容体結合能力の測定は、Van T
ol,et al.,Nature350,610
(1991)によって記載されている。ヒトのドーパミ
ンD4受容体を発現しているクローン細胞系を回収し、
そして5mMのEDTA、1.5mMの塩化カルシウム
(CaCl2)、5mMの塩化マグネシウム(MgC
2)、5mMの塩化カリウム(KCl)及び120m
Mの塩化ナトリウム(NaCl)を含む50mMのTr
is:HCl(4℃でpH7.4)緩衝液中でホモジェ
ナイズ(polytron)する。ホモジェネートを1
0−15分間48,000gで遠心分離し、そして得ら
れたペレットを緩衝液中に150−250mg/mlの
濃度で再懸濁する。飽和実験において、組織のホモジェ
ネートの0.75mlのアリコートを、増加する濃度の
3H]−スピペロン(70.3Ci/mmol;10
−3000pM最終濃度)中で30−120分間22℃
で、全体積1mlで三重にインキュベートする。競合結
合実験においては、アッセイを、0.75mlの膜の添
加によって開始し、そして指示された濃度の競合リガン
ド(10-14−10-3M)及び/又は[3H]−スピペロ
ン(100−300pM)と、60−120分間22℃
で二重にインキュベートする。アッセイを、Brand
ell細胞回収装置で急速に濾過することによって終止
し、そしてその後、フィルターをSunahara,
R.K.,et al.,Nature346,76
−80(1990)によって記載されているようにトリ
チウムに対してモニターする。全ての実験において、特
異的[3H]−スピペロン結合を、1−10mMの
(+)−ブタクラモル(butaclamol)によっ
て阻害されたものとして定義する。結合データを、非線
形最小二乗法曲線近似によって分析する。このアッセイ
で試験された本明細書中に引用した全ての化合物は、2
マイクロモルより小さい[3H]−スピペロン置換に対
する結合親和性(Ki)を有することが見出された。
【0149】単一又は別個の医薬組成物のいずれかとし
て、組み合わせて投与される場合、D4受容体アンタゴ
ニスト及び抗鬱剤又は抗不安剤は、所望する効果の発現
と一致した比で与えられる。特に、D4受容体アンタゴ
ニスト及び抗鬱剤又は抗不安剤の重量比は、適当には
0.001対1ないし1000対1の間、そして特に
0.01対1ないし100:1の間であるものである。
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月20日(2001.12.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、Arは、フェニル、ナフチル、ベンゾオキサゾ
ロニル、インドリル、インドロニル、ベンゾイミダゾリ
ル、キノリニル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベ
ンゾチエニル、オキサゾリル又はベンゾオキサゾリルで
あり;Ar1は、フェニル、ピリジニル、ピリダジニ
ル、ピリミジニル又はピラジニルであり;Aは、O、
S、SO、SO2、C=O、CHOH又は−(CR
34)−であり;nは、0、1又は2であり;それぞれ
のAr及びAr1は、フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;シ
アノ;ニトロ;チオシアノ;−SR;−SOR;−SO
2R;−NHSO2R;−(C1〜C6)アルコキシ;−N
12;−NRCOR1;−CONR12;フェニル;
−COR;−COOR;−(C1〜C6)アルキル;フッ
素;塩素;臭素及びヨウ素から独立に選択される1ない
し6個のハロゲンで置換されている−(C1〜C6)アル
キル;−(C3〜C6)シクロアルキル;及びトリフルオ
ロメトキシからなる群から独立に選択される1ないし4
個の置換基で、独立に、そして所望により置換されてい
てもよく;それぞれの、そしてあらゆるR、R1及びR2
は、水素;−(C1〜C6)アルキル;フッ素、塩素、臭
素及びヨウ素から独立に選択される1ないし13個のハ
ロゲンで置換されている−(C1〜C6)アルキル;フェ
ニル;ベンジル;−(C2〜C6)アルケニル;−(C3
〜C6)シクロアルキル;及び−(C1〜C6)アルコキ
シからなる群から独立に選択され;そしてそれぞれの、
そしてあらゆるR3及びR4は、水素、メチル、エチル、
n−プロピル及びi−プロピルからなる群から独立に選
択される]の化合物及びその医薬的に受容可能な塩から
選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
【化2】 [式中、R1は、フェニル、ナフチル、ベンゾオキサゾ
ロニル、インドリル、インドロニル、ベンゾイミダゾリ
ル、キノリル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベン
ゾチエニル、オキサゾリル又はベンゾオキサゾリルであ
り;R2は、H又は(C1〜C6)アルキルであり;R
3は、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニ
ル又はピリダジニルであり;R4は、H又は(C1
6)アルキルであり;R5は、H又は(C1〜C6)アル
キルであり;ここにおいて、それぞれのR1及びR3
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、チ
オシアノ、−SR4、−SOR4、−SO24、−NHS
24、−(C1〜C6)アルコキシ、−NR45、−N
4COR5、−CONR45、フェニル、−COR4
−COOR4、−(C1〜C6)アルキル、1ないし6個
のハロゲンで置換されている−(C1〜C6)アルキル、
−(C3〜C6)シクロアルキル及びトリフルオロメトキ
シからなる群から独立に選択される1ないし4個の置換
基で、独立に、そして所望により置換されていてもよ
く;Xは、O、S、SO、SO2、NR4、C=O、CH
(OH)、CHR4、又は以下の式
【化3】 であり;mは、0、1又は2であり;そしてnは、0、
1又は2である]の化合物及びその医薬的に受容可能な
塩から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
【化4】 [式中、Xは、N又はCHであり;そしてRは、アリー
ル又はヘテロアリールであり;但し、XがNであり、そ
してRがアリールである場合、アリールはフェニル;低
級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン又はニトロで一
置換されたフェニル;低級アルキルで二置換されたフェ
ニル;或いは低級アルコキシで三置換されたフェニルで
はないことを条件とする];又は
【化5】 [式中、Xは、N又はCHであり;そしてRは、アリー
ル又はヘテロアリールであり;但し: (a)XがN又はCHであり、そしてRがアリールであ
る場合、アリールは、フェニル、又は低級アルキル、低
級アルコキシ、若しくはハロゲンで一置換されたフェニ
ルではなく;そして(b)XがNであり、そしてRがヘ
テロアリールである場合、ヘテロアリールは、2−、3
−、又は4−ピリジニルではない;ことを条件とする]
の化合物及びその医薬的に受容可能な塩から選択され
る、請求項1に記載の医薬組成物。
【化6】 [式中、R1及びR2は、独立に水素又はC1〜C6アルキ
ルであり;Xは、N又はCHであり;そしてR3は、フ
ェニル、ナフチル、ヘテロアリール、置換されたフェニ
ル、置換されたナフチル又は置換されたヘテロアリール
であり、ここにおいてそれぞれの置換基は、ハロゲン、
1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキル、−CN、−C
3又はスルホンアミドから独立に選択される]の化合
物及びその医薬的に受容可能な塩から選択される、請求
項1に記載の医薬組成物。
【化7】 [式中、Xは、N又はCHであり;R1は、水素又はメ
チルであり;そしてR2は、フェニル又は置換されたフ
ェニルであり、ここにおいてそれぞれの置換基は、C1
〜C6アルキル又はスルホンアミドから独立に選択され
る;]の化合物及びその医薬的に受容可能な塩から選択
される、請求項1に記載の医薬組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 105 A61P 43/00 105 (72)発明者 ステヴィン・ハワード・ゾーン アメリカ合衆国コネチカット州06340,グ ロトン,イースタン・ポイント・ロード, ファイザー・グローバル・リサーチ・アン ド・ディベロプメント Fターム(参考) 4C084 AA19 NA14 ZA05 ZA12 ZA18 ZC42 ZC75 4C086 AA01 CB09 MA02 MA04 NA05 ZA05 ZA12 ZA18 ZC42 ZC75

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】哺乳動物の鬱病、不安症又は精神病の治療
    のための医薬組成物であって、(a)それぞれ抗鬱剤又
    は抗不安剤として活性を示す化合物或いは医薬的に受容
    可能なその塩;(b)D4受容体アンタゴニスト又は医
    薬的に受容可能なその塩;及び(c)医薬的に受容可能
    な担体;を含み、ここにおいて前記活性剤“a”及び
    “b”が、前記組成物を、それぞれ鬱病、不安症又は精
    神病の治療に有効にする量で存在する、前記医薬組成
    物。
  2. 【請求項2】前記D4受容体アンタゴニスト又は医薬的
    に受容可能なその塩が、以下に記載され、そして定義さ
    れる式I 【化1】 [式中、Arは、フェニル、ナフチル、ベンゾオキサゾ
    ロニル、インドリル、インドロニル、ベンゾイミダゾリ
    ル、キノリニル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベ
    ンゾチエニル、オキサゾリル又はベンゾオキサゾリルで
    あり;Ar1は、フェニル、ピリジニル、ピリダジニ
    ル、ピリミジニル又はピラジニルであり;Aは、O、
    S、SO、SO2、C=O、CHOH又は−(CR
    34)−であり;nは、0、1又は2であり;それぞれ
    のAr及びAr1は、フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;シ
    アノ;ニトロ;チオシアノ;−SR;−SOR;−SO
    2R;−NHSO2R;−(C1〜C6)アルコキシ;−N
    12;−NRCOR1;−CONR12;フェニル;
    −COR;−COOR;−(C1〜C6)アルキル;フッ
    素;塩素;臭素及びヨウ素から独立に選択される1ない
    し6個のハロゲンで置換されている−(C1〜C6)アル
    キル;−(C3〜C6)シクロアルキル;及びトリフルオ
    ロメトキシからなる群から独立に選択される1ないし4
    個の置換基で、独立に、そして所望により置換されてい
    てもよく;それぞれの、そしてあらゆるR、R1及びR2
    は、水素;−(C1〜C6)アルキル;フッ素、塩素、臭
    素及びヨウ素から独立に選択される1ないし13個のハ
    ロゲンで置換されている−(C1〜C6)アルキル;フェ
    ニル;ベンジル;−(C2〜C6)アルケニル;−(C3
    〜C6)シクロアルキル;及び−(C1〜C6)アルコキ
    シからなる群から独立に選択され;そしてそれぞれの、
    そしてあらゆるR3及びR4は、水素、メチル、エチル、
    n−プロピル及びi−プロピルからなる群から独立に選
    択される]の化合物及びその医薬的に受容可能な塩から
    選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】前記D4受容体アンタゴニスト又は医薬的
    に受容可能なその塩が、以下に記載され、そして定義さ
    れる式II 【化2】 [式中、R1は、フェニル、ナフチル、ベンゾオキサゾ
    ロニル、インドリル、インドロニル、ベンゾイミダゾリ
    ル、キノリル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベン
    ゾチエニル、オキサゾリル又はベンゾオキサゾリルであ
    り;R2は、H又は(C1〜C6)アルキルであり;R
    3は、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニ
    ル又はピリダジニルであり;R4は、H又は(C1
    6)アルキルであり;R5は、H又は(C1〜C6)アル
    キルであり;ここにおいて、それぞれのR1及びR3
    は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、チ
    オシアノ、−SR4、−SOR4、−SO24、−NHS
    24、−(C1〜C6)アルコキシ、−NR45、−N
    4COR5、−CONR45、フェニル、−COR4
    −COOR4、−(C1〜C6)アルキル、1ないし6個
    のハロゲンで置換されている−(C1〜C6)アルキル、
    −(C3〜C6)シクロアルキル及びトリフルオロメトキ
    シからなる群から独立に選択される1ないし4個の置換
    基で、独立に、そして所望により置換されていてもよ
    く;Xは、O、S、SO、SO2、NR4、C=O、CH
    (OH)、CHR4、又は以下の式 【化3】 であり;mは、0、1又は2であり;そしてnは、0、
    1又は2である]の化合物及びその医薬的に受容可能な
    塩から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
  4. 【請求項4】前記D4受容体アンタゴニスト又は医薬的
    に受容可能なその塩が、以下に記載され、そして定義さ
    れる式III又はIIIA: 【化4】 [式中、Xは、N又はCHであり;そしてRは、アリー
    ル又はヘテロアリールであり;但し、XがNであり、そ
    してRがアリールである場合、アリールはフェニル;低
    級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン又はニトロで一
    置換されたフェニル;低級アルキルで二置換されたフェ
    ニル;或いは低級アルコキシで三置換されたフェニルで
    はないことを条件とする];又は 【化5】 [式中、Xは、N又はCHであり;そしてRは、アリー
    ル又はヘテロアリールであり;但し: (a)XがN又はCHであり、そしてRがアリールであ
    る場合、アリールは、フェニル、又は低級アルキル、低
    級アルコキシ、若しくはハロゲンで一置換されたフェニ
    ルではなく;そして(b)XがNであり、そしてRがヘ
    テロアリールである場合、ヘテロアリールは、2−、3
    −、又は4−ピリジニルではない;ことを条件とする]
    の化合物及びその医薬的に受容可能な塩から選択され
    る、請求項1に記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】前記D4受容体アンタゴニスト又は医薬的
    に受容可能なその塩が、以下に記載され、そして定義さ
    れる式IV又はIVA: 【化6】 [式中、R1及びR2は、独立に水素又はC1〜C6アルキ
    ルであり;Xは、N又はCHであり;そしてR3は、フ
    ェニル、ナフチル、ヘテロアリール、置換されたフェニ
    ル、置換されたナフチル又は置換されたヘテロアリール
    であり、ここにおいてそれぞれの置換基は、ハロゲン、
    1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキル、−CN、−C
    3又はスルホンアミドから独立に選択される]の化合
    物及びその医薬的に受容可能な塩から選択される、請求
    項1に記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】前記D4受容体アンタゴニスト又は医薬的
    に受容可能なその塩が、以下に記載され、そして定義さ
    れる式IVB: 【化7】 [式中、Xは、N又はCHであり;R1は、水素又はメ
    チルであり;そしてR2は、フェニル又は置換されたフ
    ェニルであり、ここにおいてそれぞれの置換基は、C1
    〜C6アルキル又はスルホンアミドから独立に選択され
    る;]の化合物及びその医薬的に受容可能な塩から選択
    される、請求項1に記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】前記組成物中の抗鬱剤又は抗不安剤或いは
    医薬的に受容可能なその塩の量が、それぞれ一日当たり
    約0.5mgないし約1500mg及び一日当たり約
    0.1mgないし約1500mgであり、そしてD4受
    容体アンタゴニスト又は医薬的に受容可能なその塩の量
    が、一日当たり約0.05mgないし約1500mgで
    ある、請求項1に記載の医薬組成物。
  8. 【請求項8】前記組成物中の抗鬱剤又は抗不安剤或いは
    医薬的に受容可能なその塩の量が、それぞれ一日当たり
    約2.5mgないし約750mg及び一日当たり約0.
    1mgないし約500mgであり、そしてD4受容体ア
    ンタゴニスト又は医薬的に受容可能なその塩の量が、一
    日当たり約5mgないし約500mgである、請求項7
    に記載の医薬組成物。
  9. 【請求項9】哺乳動物の鬱病、不安症又は精神病を治療
    する方法であって、前記哺乳動物にそれぞれ抗鬱剤とし
    て有効な量、抗不安剤として有効な量又は抗精神病剤と
    して有効な量の請求項1に記載の医薬的組成物を投与す
    ることを含む、前記方法。
  10. 【請求項10】哺乳動物の鬱病、不安症又は精神病を治
    療する方法であって、前記哺乳動物にそれぞれ抗鬱剤と
    して有効な量、抗不安剤として有効な量又は抗精神病剤
    として有効な量の請求項2ないし6のいずれか1項に記
    載の医薬的組成物を投与することを含む、前記方法。
  11. 【請求項11】哺乳動物の鬱病、不安症又は精神病の治
    療の方法であって、前記動物に(a)それぞれ抗鬱剤又
    は抗不安剤として活性を示す化合物又は医薬的に受容可
    能なその塩;及び(b)D4受容体アンタゴニスト又は
    医薬的に受容可能なその塩;を投与することを含み、こ
    こにおいて前記活性剤“a”及び“b”が、前記二つの
    薬剤の組み合わせが、それぞれ鬱病、不安症又は精神病
    の治療に有効にする量で存在する、前記方法。
  12. 【請求項12】前記D4受容体アンタゴニスト又は医薬
    的に受容可能なその塩が、以下に記載し、そして定義さ
    れる式I 【化8】 [式中、Arは、フェニル、ナフチル、ベンゾオキサゾ
    ロニル、インドリル、インドロニル、ベンゾイミダゾリ
    ル、キノリニル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベ
    ンゾチエニル、オキサゾリル又はベンゾオキサゾリルで
    あり;Ar1は、フェニル、ピリジニル、ピリダジニ
    ル、ピリミジニル又はピラジニルであり;Aは、O、
    S、SO、SO2、C=O、CHOH又は−(CR
    34)−であり;nは、0、1又は2であり;それぞれ
    のAr及びAr1は、フッ素;塩素;臭素;ヨウ素;シ
    アノ;ニトロ;チオシアノ;−SR;−SOR;−SO
    2R;−NHSO2R;−(C1〜C6)アルコキシ;−N
    12;−NRCOR1;−CONR12;フェニル;
    −COR;−COOR;−(C1〜C6)アルキル;フッ
    素、塩素、臭素及びヨウ素から独立に選択される1ない
    し6個のハロゲンで置換されている−(C1〜C6)アル
    キル;−(C3〜C6)シクロアルキル及びトリフルオロ
    メトキシからなる群から独立に選択される1ないし4個
    の置換基で、独立に、そして所望により置換されていて
    もよく;それぞれの、そしてあらゆるR、R1及びR
    2は、水素、−(C1〜C6)アルキル、フッ素、塩素、
    臭素及びヨウ素から独立に選択される1ないし13個の
    ハロゲンで置換されている−(C1〜C6)アルキル、フ
    ェニル、ベンジル、−(C2〜C6)アルケニル、−(C
    3〜C6)シクロアルキル並びに−(C1〜C6)アルコキ
    シからなる群から独立に選択され;そしてそれぞれの、
    そしてあらゆるR3及びR4は、水素、メチル、エチル、
    n−プロピル及びi−プロピルからなる群から独立に選
    択される]の化合物;以下に記載され、そして定義され
    る式II 【化9】 [式中、R1は、フェニル、ナフチル、ベンゾオキサゾ
    ロニル、インドリル、インドロニル、ベンゾイミダゾリ
    ル、キノリル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベン
    ゾチエニル、オキサゾリル又はベンゾオキサゾリルであ
    り;R2は、H又は(C1〜C6)アルキルであり;R
    3は、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニ
    ル又はピリダジニルであり;R4は、H又は(C1
    6)アルキルであり;R5は、H又は(C1〜C6)アル
    キルであり;ここにおいて、それぞれのR1及びR3
    は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、チ
    オシアノ、−SR4、−SOR4、−SO24、−NHS
    24、−(C1〜C6)アルコキシ、−NR45、−N
    4COR5、−CONR45、フェニル、−COR4
    −COOR4、−(C1〜C6)アルキル、1ないし6個
    のハロゲンで置換されている−(C1〜C6)アルキル、
    −(C3〜C6)シクロアルキル及びトリフルオロメトキ
    シからなる群から独立に選択される1ないし4個の置換
    基で、独立に、そして所望により置換されていてもよ
    く;Xは、O、S、SO、SO2、NR4、C=O、CH
    (OH)、CHR4、以下の式 【化10】 であり;mは、0、1又は2であり;そしてnは、0、
    1又は2である]の化合物;以下に記載され、そして定
    義される式III又はIIIA 【化11】 [式中、Xは、N又はCHであり;そしてRは、アリー
    ル又はヘテロアリールであり;但し、XがNであり、そ
    してRがアリールである場合、アリールはフェニル、低
    級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン又はニトロで一
    置換されたフェニル、低級アルキルで二置換されたフェ
    ニル;或いは低級アルコキシで三置換されたフェニルで
    はないことを条件とする]又は 【化12】 [式中、Xは、N又はCHであり;そしてRは、アリー
    ル又はヘテロアリールであり;但し: (a)XがN又はCHであり、そしてRがアリールであ
    る場合、アリールは、フェニル、又は低級アルキル、低
    級アルコキシ、若しくはハロゲンで一置換されたフェニ
    ルではなく;そして(b)XがNであり、そしてRがヘ
    テロアリールである場合、ヘテロアリールは、2−、3
    −、又は4−ピリジニルではない;ことを条件とする]
    の化合物;以下に記載され、そして定義される式IV又
    はIVA 【化13】 [式中、R1及びR2は、独立に水素又はC1〜C6アルキ
    ルであり;Xは、N又はCHであり;そしてR3は、フ
    ェニル、ナフチル、ヘテロアリール、置換されたフェニ
    ル、置換されたナフチル又は置換されたヘテロアリール
    であり、ここにおいてそれぞれの置換基は、ハロゲン、
    1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキル、−CN、−C
    3又はスルホンアミドから独立に選択される]の化合
    物;以下に記載され、そして定義される式IVB 【化14】 [式中、Xは、N又はCHであり;R1は、水素又はメ
    チルであり;そしてR2は、フェニル又は置換されたフ
    ェニルであり、ここにおいてそれぞれの置換基は、C1
    〜C6アルキル又はスルホンアミドから独立に選択され
    る]の化合物、及びその医薬的に受容可能な塩から選択
    される、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】前記抗鬱剤又は抗不安剤或いは医薬的に
    受容可能なその塩、並びに前記D4受容体アンタゴニス
    ト又は医薬的に受容可能なその塩が、同一投与剤形の一
    部として投与される、請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】前記D4受容体アンタゴニスト又は医薬
    的に受容可能なその塩が、一日当たり約0.05mgな
    いし約1500mgの量で投与され、そして前記抗鬱剤
    又は抗不安剤或いは医薬的に受容可能なその塩が、一日
    当たりそれぞれ約0.5mgないし約1500mg及び
    約0.1mgないし約1500mgの量で投与される、
    請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】前記D4受容体アンタゴニストが、一日
    当たり約5mgないし約500mgの範囲の量で投与さ
    れる、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】請求項2に記載の医薬組成物であって、
    このような組成物に使用されるD4受容体アンタゴニス
    ト又は医薬的に受容可能なその塩が、以下の化合物: (7R,9aS)−7−(4−フルオロフェノキシ)メ
    チル−2−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−2,
    3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
    ピリド[1,2−a]ピラジン;(7R,9aS)−7
    −(3,5−ジフルオロフェノキシ)メチル−2−(5
    −クロロ−ピリジン−2−イル)−2,3,4,6,
    7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
    2−a]ピラジン;3−[(7R,9aS)−2−(5
    −クロロ−ピリジン−2−イル)−2,3,4,6,
    7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
    2−a]ピラジン−7−イルメチル]−3H−ベンゾオ
    キサゾール−2−オン;3−[(7R,9aS)−2−
    (5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,
    4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリ
    ド[1,2−a]ピラジン−7−イルメチル]−3H−
    ベンゾオキサゾール−2−オン;(7R,9aS)−7
    −(4−フルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フル
    オロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
    8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
    a]ピラジン;(7R,9aS)−7−(3,5−ジフ
    ルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリ
    ミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9
    a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジ
    ン;(7R,9aS)−7−(3,4−ジフルオロフェ
    ノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリミジン−2
    −イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−オクタ
    ヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7
    R,9aS)−7−(3−シアノフェノキシ)メチル−
    2−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,
    3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
    ピリド[1,2−a]ピラジン;(7R,9aS)−7
    −(4−シアノフェノキシ)メチル−2−(5−フルオ
    ロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
    8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
    a]ピラジン;(7R,9aS)−7−(4−ヨードフ
    ェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリミジン−
    2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−オク
    タヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7
    R,9aS)−7−(4−フルオロフェノキシ)メチル
    −2−(4−フルオロフェニル)−2,3,4,6,
    7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
    2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(4−フル
    オロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリミ
    ジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a
    −オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジ
    ン;(7S,9aS)−7−(2−カルボメトキシ−4
    −フルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−
    ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,
    9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]
    ピラジン;(7S,9aS)−7−(2−ブロモ−4−
    フルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピ
    リミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,
    9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラ
    ジン;(7S,9aS)−7−(4−フルオロ−2−ト
    リフルオロメチルフェノキシ)メチル−2−(5−フル
    オロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
    8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
    a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(3,5−ジフ
    ルオロフェノキシ)メチル−2−(5−クロロ−ピリジ
    ン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−
    オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;
    (7S,9aS)−7−(4−フルオロフェノキシ)メ
    チル−2−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−2,
    3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
    ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7
    −(4−フルオロ−2−メチルフェノキシ)メチル−2
    −(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,
    4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリ
    ド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7−
    (2,4−ジフルオロフェノキシ)メチル−2−(5−
    フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,
    7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
    2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(3−メチ
    ル−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロピリミジ
    ン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−
    オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;
    (7S,9aS)−7−(3,4−ジフルオロ−フェノ
    キシ)メチル−2−(5−フルオロピリミジン−2−イ
    ル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒド
    ロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9
    aS)−7−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)メチ
    ル−2−(5−フルオロピリミジン−2−イル)−2,
    3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
    ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7
    −(3−シアノ−フェノキシ)メチル−2−(5−フル
    オロピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
    8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
    a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(3−トリフル
    オロメチル−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ
    ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,
    9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]
    ピラジン;(7S,9aS)−7−(4−トリフルオロ
    メチル−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロピリ
    ミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9
    a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジ
    ン;(7S,9aS)−7−(3−トリフルオロメトキ
    シ−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロピリミジ
    ン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−
    オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;
    (7S,9aS)−7−(3−メトキシ−フェノキシ)
    メチル−2−(5−フルオロピリミジン−2−イル)−
    2,3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1
    H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)
    −7−(4−メトキシ−フェノキシ)メチル−2−(5
    −フルオロピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,
    7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
    2−a]ピラジン; 及びその医薬的に受容可能な塩から選択される、前記医
    薬組成物。
  17. 【請求項17】請求項12に記載の方法であって、この
    ような方法に使用されるD4受容体アンタゴニスト又は
    医薬的に受容可能なその塩が、以下の化合物: (7R,9aS)−7−(4−フルオロフェノキシ)メ
    チル−2−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−2,
    3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
    ピリド[1,2−a]ピラジン;(7R,9aS)−7
    −(3,5−ジフルオロフェノキシ)メチル−2−(5
    −クロロ−ピリジン−2−イル)−2,3,4,6,
    7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
    2−a]ピラジン;3−[(7R,9aS)−2−(5
    −クロロ−ピリジン−2−イル)−2,3,4,6,
    7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
    2−a]ピラジン−7−イルメチル]−3H−ベンゾオ
    キサゾール−2−オン;3−[(7R,9aS)−2−
    (5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,
    4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリ
    ド[1,2−a]ピラジン−7−イルメチル]−3H−
    ベンゾオキサゾール−2−オン;(7R,9aS)−7
    −(4−フルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フル
    オロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
    8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
    a]ピラジン;(7R,9aS)−7−(3,5−ジフ
    ルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリ
    ミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9
    a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジ
    ン;(7R,9aS)−7−(3,4−ジフルオロフェ
    ノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリミジン−2
    −イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−オクタ
    ヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7
    R,9aS)−7−(3−シアノフェノキシ)メチル−
    2−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,
    3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
    ピリド[1,2−a]ピラジン;(7R,9aS)−7
    −(4−シアノフェノキシ)メチル−2−(5−フルオ
    ロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
    8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
    a]ピラジン;(7R,9aS)−7−(4−ヨードフ
    ェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリミジン−
    2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−オク
    タヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7
    R,9aS)−7−(4−フルオロフェノキシ)メチル
    −2−(4−フルオロフェニル)−2,3,4,6,
    7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
    2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(4−フル
    オロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピリミ
    ジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a
    −オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジ
    ン;(7S,9aS)−7−(2−カルボメトキシ−4
    −フルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−
    ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,
    9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]
    ピラジン;(7S,9aS)−7−(2−ブロモ−4−
    フルオロフェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ−ピ
    リミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,
    9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラ
    ジン;(7S,9aS)−7−(4−フルオロ−2−ト
    リフルオロメチルフェノキシ)メチル−2−(5−フル
    オロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
    8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
    a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(3,5−ジフ
    ルオロフェノキシ)メチル−2−(5−クロロ−ピリジ
    ン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−
    オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;
    (7S,9aS)−7−(4−フルオロフェノキシ)メ
    チル−2−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−2,
    3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
    ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7
    −(4−フルオロ−2−メチルフェノキシ)メチル−2
    −(5−フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,
    4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリ
    ド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7−
    (2,4−ジフルオロフェノキシ)メチル−2−(5−
    フルオロ−ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,
    7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
    2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(3−メチ
    ル−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロピリミジ
    ン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−
    オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;
    (7S,9aS)−7−(3,4−ジフルオロ−フェノ
    キシ)メチル−2−(5−フルオロピリミジン−2−イ
    ル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒド
    ロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9
    aS)−7−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)メチ
    ル−2−(5−フルオロピリミジン−2−イル)−2,
    3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−
    ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)−7
    −(3−シアノ−フェノキシ)メチル−2−(5−フル
    オロピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,
    8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−
    a]ピラジン;(7S,9aS)−7−(3−トリフル
    オロメチル−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロ
    ピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,
    9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]
    ピラジン;(7S,9aS)−7−(4−トリフルオロ
    メチル−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロピリ
    ミジン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9
    a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジ
    ン;(7S,9aS)−7−(3−トリフルオロメトキ
    シ−フェノキシ)メチル−2−(5−フルオロピリミジ
    ン−2−イル)−2,3,4,6,7,8,9,9a−
    オクタヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン;
    (7S,9aS)−7−(3−メトキシ−フェノキシ)
    メチル−2−(5−フルオロピリミジン−2−イル)−
    2,3,4,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1
    H−ピリド[1,2−a]ピラジン;(7S,9aS)
    −7−(4−メトキシ−フェノキシ)メチル−2−(5
    −フルオロピリミジン−2−イル)−2,3,4,6,
    7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ピリド[1,
    2−a]ピラジン; 及びその医薬的に受容可能な塩から選択される、前記方
    法。
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