JP2001139490A - うつ病及び不安に対する組合せ治療 - Google Patents

うつ病及び不安に対する組合せ治療

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JP2001139490A
JP2001139490A JP2000341365A JP2000341365A JP2001139490A JP 2001139490 A JP2001139490 A JP 2001139490A JP 2000341365 A JP2000341365 A JP 2000341365A JP 2000341365 A JP2000341365 A JP 2000341365A JP 2001139490 A JP2001139490 A JP 2001139490A
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Susan Beth Sobolov-Jaynes
ベス ソボロフ−ジャイネス スーザン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不安又はうつ病治療用の医薬組成物を提供す
る。 【解決手段】 哺乳動物における不安又はうつ病治療用
の医薬組成物であって、(a)それぞれ不安緩解剤は若
しくは抗うつ剤としての活性を示す化合物、又は薬剤学
的に許容することのできるその塩;(b)CNS浸透剤
NK−1レセプターアンタゴニスト又は薬剤学的に許容
することのできるその塩;及び(c)薬剤学的に許容す
ることのできる担体を含み、ここで前記活性剤“a”及
び“b”は、前記組成物を、それぞれ不安又はうつ病の
治療において効果的にする量で存在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗うつ剤又は不安
緩解剤(anxiolytic agent)と組み合
わせてCNS浸透剤(penetrant)NK−1レ
セプターアンタゴニスト(例えば、サブスタンスPレセ
プターアンタゴニスト)を哺乳動物に投与することによ
る、哺乳動物(ヒトを含む)におけるうつ病及び不安の
治療方法に関する。また、本発明は、薬剤学的に許容す
ることのできる担体、CNS浸透剤NK−1レセプター
アンタゴニスト、及び不安緩解剤又は抗うつ剤を含む医
薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】主要な
うつ病は、強い悲しみ及び絶望の感情、精神的活気のな
さ及び集中力の損失、悲観的心配、動揺、並びに自己非
難により特徴づけられる。また、特に、重篤な又は“メ
ランコリック”うつ病においては、身体的変化も生じ
る。それらには、不眠症又は過眠症、食欲不振及び体重
の低下(又は、しばしば、過食)、エネルギー及びリビ
ドの低減、並びに、活動性、体温、及び多くの内分泌機
能の正常な日周期リズムの破壊が含まれる。
【0003】治療養生法には、通常、三環式抗うつ剤、
モノアミンオキシダーゼ阻害剤、いくつかの向精神性薬
剤、炭酸リチウム、及び電気痙攣療法(ECT)の使用
が含まれる(R.J.Baldessarini in
Goodman & Gilman’s The P
harmacological Basis ofTh
erapeutics,第9版,第19章,McGra
w−Hill,1996を参照されたい)。より最近に
は、新しい種類の抗うつ剤、例えば選択的セロトニン再
取込阻害剤(SSRI)、特異的モノアミン再取込阻害
剤、並びに5−HTIAレセプターアゴニスト、アンタ
ゴニスト、及び部分的アゴニストが開発されている。
【0004】不安は、身体的微候(例えば、頻拍、早め
られた呼吸、発汗、及び震え)を伴う感覚(例えば、危
惧及び恐怖)により特徴づけられる感情状態である。そ
れは正常な感情であるが、しかし重篤で障害をもたらす
よう場合は、病的になる。不安障害は、一般的に、ベン
ゾジアゼピン鎮静−抗不安剤を用いて治療される。有効
なベンゾジアゼピンは、パニック障害及び全身性不安障
害において有効であるが、しかしながら、薬物依存性に
関連する危険性から、それらの長期使用が制限されるこ
とがある。また、5−HT1Aレセプター部分アゴニスト
も、有用な不安緩解活性及び他の向精神活性を有し、そ
して鎮静及び依存性の可能性が低い(R.J.Bald
essarini in Goodman & Gil
man’s The Pharmacological
Basis of Therapeutics,第9
版,第18章,McGraw−Hill,1996を参
照されたい)。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)抗不安
剤(antianxiety agent)[すなわ
ち、不安緩解剤(anxiolytic agen
t)]は又は抗うつ剤としての活性を示す化合物、又は
薬剤学的に許容することのできるその塩;(b)CNS
浸透剤NK−1レセプターアンタゴニスト又は薬剤学的
に許容することのできるその塩;及び(c)薬剤学的に
許容することのできる担体を含む不安又はうつ病治療用
の医薬組成物であって、前記活性剤“a”及び“b”
が、それぞれ、前記組成物を不安又はうつ病の治療にお
いて有効にする量で存在する、前記医薬組成物に関す
る。
【0006】また、本発明は、哺乳動物における不安又
はうつ病の治療方法であって、(a)それぞれ、不安緩
解剤又は抗うつ剤としての活性を示す化合物、又は薬剤
学的に許容することのできるその塩;(b)CNS浸透
剤NK−1レセプターアンタゴニスト又は薬剤学的に許
容することのできるその塩;及び(c)薬剤学的に許容
することのできる担体を含む(ここで前記活性剤“a”
及び“b”はそれぞれ不安又はうつ病の治療において前
記組成物が有効となる量で存在する)医薬組成物のそれ
ぞれ不安緩解又は抗うつ有効量を、前記哺乳動物に投与
することを含む、哺乳動物における不安又はうつ病の治
療方法に用いることができる。
【0007】また、本発明は、哺乳動物における不安又
はうつ病の治療方法であって、(a)それぞれ、不安緩
解剤又は抗うつ剤としての活性を示す化合物、又は薬剤
学的に許容することのできるその塩;及び(b)CNS
浸透剤NK−1レセプターアンタゴニスト又は薬剤学的
に許容することのできるその塩(ここで、前記活性剤
“a”及び“b”は、それぞれ、不安又はうつ病の治療
において前記2種の薬剤の組合せが有効となる量で存在
する)を前記哺乳動物に投与することを含む、前記治療
方法に用いることができる。
【0008】直前の段落で記載した本発明の組合せ方法
を用いる場合は、CNS浸透剤NK−1レセプターアン
タゴニスト及び抗うつ剤又は抗不安剤(anti−an
xiety agent)の両者を、適当な時間内に患
者に投与することになるものと理解されたい。前記の両
化合物は、同じ薬剤学的に許容することのできる担体中
に存在し、従って、同時に投与されることができる。そ
れらは、別々の薬剤学的担体中に、例えば同時に摂取さ
れる通常の経口投与形態で存在することができる。前記
で使用した用語「組合せ」とは、化合物を別々の投与形
態で提供し、そして連続的に投与する場合も意味する。
従って、例えば、抗うつ剤又は不安緩解剤を錠剤として
投与し、そして、適当な時間内に、CNS浸透剤NK−
1レセプターアンタゴニストを、経口投与形態(例え
ば、錠剤)又は急速溶解経口投与形態として投与するこ
とができる。“急速溶解経口製剤”とは、患者の舌上に
置かれた場合に、数秒以内で溶解する経口デリバリー形
態を意味する。
【0009】NK−1レセプターアンタゴニスト及び抗
うつ剤を含む本発明の組成物は、うつ病の治療に有用で
ある。本明細書において、用語“うつ病”は、うつ病性
障害、例えば、単一の一時的な又は再発性の主要なうつ
病性障害及び気分変調障害、うつ病性神経症、及び神経
性うつ病;メランコリックうつ病(食欲不振、体重の減
少、不眠症、及び早朝のめざめを含む)及び精神運動遅
滞;非定型うつ病(又は反応性うつ病)(食欲の増加、
過眠症、精神運動動揺、又は被刺激性を含む)、不安及
び恐怖、季節的な感情障害、又は双極性障害若しくは躁
うつ病(例えば、双極性I障害、双極性II障害、及び循
環気質障害)を包含する。
【0010】用語“うつ病”内に包含される他の気分障
害としては、初期又は後期開始で、そして非定型な特徴
を有するか又は有さない気分変調障害;抑うつ気分を伴
い、初期又は後期開始のアルツハイマー型痴呆;抑うつ
気分を伴う血管性痴呆(アルコール、アンフェタミン、
コカイン、幻覚誘発剤、吸入剤、オピオイド、フェンシ
クリジン、鎮痛剤、催眠薬、不安緩解剤、及び他の物質
によって誘発される障害);うつ病型の分裂感情性障
害;及び抑うつ気分を伴う調整障害を挙げることができ
る。
【0011】NK−1レセプターアンタゴニスト及び不
安緩衝剤を含む本発明の組成物は、不安の治療に有用で
ある。本明細書において、“不安”は、不安障害、例え
ば、広場恐怖を伴うか又はそれを伴わないパニック障
害、パニック障害の病歴を有さない広場恐怖症、特異的
恐怖症、例えば、特定動物恐怖症、社会恐怖症、強迫障
害、ストレス障害(外傷後ストレス障害及び急性ストレ
ス障害を含む)、及び全身性不安障害を包含する。
【0012】“全身性不安”とは、典型的には、長期間
(例えば、少なくとも6ヶ月)に亘って、その期間のほ
とんどの日において、微候を伴う過剰不安又は心配が存
在することとして定義される。前記の不安及び心配は、
制御することが困難であり、そして、不断性、疲労し易
くなること、集中することの困難性、過敏性、筋肉緊
張、及び睡眠妨害を伴うことがある。“パニック障害”
とは、再発性パニック攻撃(その後、別のパニック攻撃
を被ることに対する持続的な心配が少なくとも1ヶ月存
在する)の存在として定義される。“パニック攻撃”
は、強い危惧、恐ろしさ、又は恐怖が突然開始する個別
的な期間である。パニック攻撃の間、個人は種々の症
状、例えば、動悸、発汗、震え、息切れ、胸部痛、吐き
気、及び目眩を経験することがある。パニック障害は、
広場恐怖症を伴うか又はそれを伴わないで生じることが
ある。
【0013】“恐怖症”は、広場恐怖症、特異的恐怖
症、及び社会恐怖症を包含する。“広場恐怖症”は、逃
避が困難であるか又は厄介な場所若しくは情況、又はパ
ニック攻撃の場合に救助が得られない場所若しくは情況
に置かれることの不安により特徴づけられる。広場恐怖
症は、パニック攻撃の病歴を伴わないで生じることがあ
る。“特異的恐怖症”は、恐れられる対象又は情況によ
り引き起こされる臨床学的に有意な不安により特徴づけ
られる。特異的恐怖症は、次のサブタイプを包含する:
動物又は昆虫により刺激される「動物タイプ」;自然環
境中の対象(例えば、嵐、高度、又は水)により刺激さ
れる「自然環境タイプ」;血液若しくは外傷の視認によ
るか、又は注射若しくは他の侵入性医学的方法を見るか
若しくは受けることによって刺激される「血液−注射−
外傷タイプ」;特定情況(例えば、公的輸送機関、トン
ネル、橋、エレベーター、飛行、運転、又は閉鎖空間)
により刺激される「情況タイプ」;及び他の刺激により
恐怖が刺激される他のタイプ。また、特異的恐怖症は、
単純な恐怖症と称されることもある。“社会恐怖症”
は、或るタイプの社会的又は実行環境へ曝されることに
よって引き起こされる臨床学的に有意な不安により特徴
づけられる。また、社会恐怖症は、社会不安障害と称さ
れることもある。
【0014】用語“不安”内に包含される他の不安障害
としては、アルコール、アンフェタミン、カフェイン、
大麻、コカイン、幻覚剤、吸入剤、フェンシクリジン、
鎮痛剤、催眠薬、不安緩解剤、及び他の物質により誘発
される不安障害、並びに、不安又は混合された不安及び
うつ病を伴う調整障害を挙げることができる。不安は、
他の障害、例えば混合された不安におけるうつ病、及び
うつ病性障害を伴うか又はそれらを伴わないで存在する
ことがある。従って、本発明の組成物は、うつ病を伴う
か又はそれを伴わない不安の治療に有用である。
【0015】本発明の組成物は、それぞれ抗うつ剤又は
不安緩解剤の使用が一般的に処方されているうつ病又は
不安の治療に特に有用である。本発明に従って、CNS
浸透剤NK−1レセプターアンタゴニストと抗うつ剤又
は不安緩解剤との組合せを使用することにより、従来の
抗うつ又は抗不安療法が完全な成功に至らない患者、又
は抗うつ又は抗不安療法への依存性が優勢である患者に
おけるうつ病及び/又は不安を治療することが可能であ
る。
【0016】本発明で使用することができる抗うつ剤の
適当な種類としては、ノルエピネフリン再取込阻害剤、
選択的セロトニン再取込阻害剤(SSRI)、モノアミ
ンオキシダーゼ阻害剤(MAOI)、モノアミンオキシ
ダーゼの可逆性阻害剤(RIMA)、セロトニン及びノ
ルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)、コルチコト
ロピン放出因子(CRF)アンタゴニスト、α−アドレ
ナリンレセプターアンタゴニスト、及び非定型抗うつ剤
を挙げることができる。本発明で使用することができる
もう1つの抗うつ剤の種類は、ノルアドレナリン作用性
及び特定のセロトニン作用性抗うつ剤(NaSSA)で
ある。NaSSAの適当な例は、ミルタザピン(mir
tazapine)である。
【0017】本発明で使用することができる適当なノル
エピネフリン再取込阻害剤としては、三環式第三級アミ
ン及び三環式第二級アミンを挙げることができる。三環
式第三級アミンの適当な例としては:アミトリプチリ
ン、クロミプラミン、ドキセピン、イミプラミン、及び
トリミプラミン、並びに薬剤学的に許容することのでき
るそれらの塩を挙げることができる。三環式第二級アミ
ンの適当な例としては:アモクサピン、デシプラミン、
マプロチリン、ノルトリプチリン、及びプロトリプチリ
ン、並びに薬剤学的に許容することのできるそれらの塩
を挙げることができる。本発明で使用することができる
もう1つのノルエピネフリン再取込阻害剤は、レボキセ
チンである。
【0018】本発明で使用することができる適当な選択
的セロトニン再取込阻害剤としては:フルオキセチン、
フルボキサミン(fluvoxamine)、パロキセ
チン、及びセルトラリン、並びに薬剤学的に許容するこ
とのできるそれらの塩を挙げることができる。本発明で
使用することができる適当なモノアミンオキシダーゼ阻
害剤としては:イソカルボキサジド、フェネルジン、ト
ラニルシプロミン、及びセレギリン、並びに薬剤学的に
許容することのできるそれらの塩を挙げることができ
る。
【0019】本発明で使用することができるモノアミン
オキシダーゼの適当な可逆性阻害剤としては、モクロベ
ミド(moclobemide)及び薬剤学的に許容す
ることのできるその塩を挙げることができる。本発明で
使用することができる適当なセロトニン及びノルアドレ
ナリン再取込阻害剤としては、ベンラファキシン(ve
nlafaxine)及び薬剤学的に許容することので
きるその塩を挙げることができる。
【0020】本発明で使用することができる適当なCR
Fアンタゴニストとしては、国際公開公報WO94/1
3643、WO94/13644、WO94/1366
1、WO94/13676、及びWO94/13677
に記載の化合物を挙げることができる。本発明で使用す
ることができる適当な非定型抗うつ剤としては、ビュー
プロピオン、リチウム、ネファゾドン、トラゾドン、及
びビロキサジン、並びに薬剤学的に許容することのでき
るそれらの塩を挙げることができる。もう1つの適当な
非定型抗うつ剤は、シブトラミンである。
【0021】本発明で使用することができる他の抗うつ
剤としては:アジナゾラム(adinazolam)、
アラプロクレート(alaproclate)、アミネ
プチン(amineptine)、アミトリプチリン/
クロルジアゼポキシドの組合せ、アチパメゾル(ati
pamezole)、アザミアンセリン(azamia
nserin)、バジナプリン(bazinaprin
e)、ベフラリン(befuraline)、ビフェメ
ラン(bifemelane)、ビノダリン(bino
daline)、ビペナモール(bipenamo
l)、ブロファロミン(brofaromine)、ビ
ュープロピオン、カロキサゾン(caroxazon
e)、セリクラミン(cericlamine)、シア
ノプラミン、シモキサトン(cimoxatone)、
シタロプラム(citalopram)、クレメプロー
ル(clemeprol)、クロボキサミン(clov
oxamine)、ダゼピニル、デアノル、デメキシプ
チリン(demexiptiline)、ジベンゼピ
ン、ドチエピン(dothiepin)、ドロキシドー
パ(droxidopa)、エネフェキシン(enef
exine)、エスタゾラム(estazolam)、
エトペリドン(etoperidone)、フェモキセ
チン(femoxetine)、フェンガビン(fen
gabine)、フェゾラミン(fezolamin
e)、フルオトラセン(fluotracen)、イダ
ゾキサン(idazoxan)、インダルピン(ind
alpine)、インデロキサジン(indeloxa
zine)、イプリンドール(iprindole)、
レボプロチリン(levoprotiline)、リト
キセチン(litoxetine)、ロフェプラミン
(lofepramine)、メジホキサミン(med
ifoxamine)、メタプラミン(metapra
mine)、メトラリンドール(metralindo
le)、ミアンセリン、ミルナシプラン(milnac
ipran)、ミナプリン(minaprine)、ミ
ルタザピン(mirtazapine)、モンチレリン
(montirelin)、ネブラセタム(nebra
cetam)、ネオパム、ニアルアミド、ノミフェンシ
ン、ノルフルオキセチン、オロチレリン(orotir
elin)、オキサフロザン(oxaflozan
e)、ピナゼパム(pinazepam)、ピルリンド
ン(pirlindone)、ピゾチリン(pizot
yline)、リタンセリン(ritanseri
n)、ロリプラム(rolipram)、セルクロレミ
ン(sercloremine)、セチプチリン(se
tiptiline)、ジブトラミン、スルブチアミン
(sulbutiamine)、スルピリド、テニロキ
サジン(teniloxazine)、トザリノン(t
hozalinone)、チモリベリン(thymol
iberin)、チアネプチン(tianeptin
e)、チフルカルビン(tiflucarbine)、
トフェナシン、トフィソパム(tofisopam)、
トロキサトン(toloxatone)、トモキセチン
(tomoxetine)、ベラリプリド(veral
ipride)、ビクアリン(viqualine)、
ジメリジン(zimelidine)、及びゾメトラピ
ン(zometrapine)、並びに薬剤学的に許容
することのできるそれらの塩、及びセント.ジョンの香
料草(St.John’s wort herb)若し
くはハイペリクイン・ペルホラタム(Hypericu
in perforatum)、又はそれらの抽出物を
挙げることができる。
【0022】本発明で使用することができる抗不安剤の
適当な種類としては、ベンゾジアゼピン及び5−HT1A
アゴニスト又はアンタゴニスト、特に5−HT1A部分ア
ゴニスト、及びコルチコトロピン放出因子(CRF)ア
ンタゴニストを挙げることができる。ベンゾジアゼピン
以外の、他の適当な群の抗不安剤としては、非ベンゾジ
アゼピン鎮痛−催眠剤、例えば、ゾルピデム(zolp
idem);気分安定化薬剤、例えば、クロバザム(c
lobazam)、ガバペンチン(gabapenti
n)、ラモトリジン(lamotrigine)、ロレ
クレゾル(loreclezole)、オキシカルバマ
ゼピン(oxcarbamazepine)、スチリペ
ントール(stiripentol)、及びビガバトリ
ン(vigabatrin);並びにバルビツレートを
挙げることができる。
【0023】本発明で使用することができる適当なベン
ゾジアゼピンとしては、アルプラゾラム、クロルジアゼ
ポキシド、クロナゼパム、クロラゼペート、ジアゼパ
ム、ハラゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、及びプラ
ゼパム、並びに薬剤学的に許容することのできるそれら
の塩を挙げることができる。本発明で使用することがで
きる適当な5−HT1Aレセプターアゴニスト又はアンタ
ゴニストとしては、特に、5−HT1Aレセプター部分ア
ゴニスト、すなわちブスピロン、フレシノキサン(fl
esinoxan)、ゲピロン(gepirone)、
及びイプサピロン(ipsapirone)、並びに薬
剤学的に許容することのできるそれらの塩を挙げること
ができる。5−HT1Aレセプターアンタゴニスト/部分
アゴニスト活性を有する化合物の例は、ピンドロールで
ある。
【0024】本発明で使用することができる適当なCR
Fアンタゴニストとしては、国際公開公報WO94/1
3643、WO94/13644、WO94/1366
1、WO94/13676、及びWO94/13677
に記載の化合物を挙げることができる。本発明で使用す
ることができる別の群の抗不安剤は、ムスカリン様コリ
ン作用活性を有する化合物である。この種類における適
当な化合物としては、m1ムスカリン様コリン作用性レ
セプターアゴニスト、例えば欧州特許出願番号第070
9093号、第0709094号、及び第077302
1号各明細書、並びに国際公開公報WO96/1271
1に記載の化合物を挙げることができる。本発明に使用
される別の群の抗不安剤は、イオンチャネルに作用する
化合物である。この種類における適当な化合物として
は、カルバマゼピン、ラモトリジン(lamotrig
ine)、及びバルプロエート、並びに薬剤学的に許容
することのできるそれらの塩を挙げることができる。
【0025】本発明の方法及び医薬組成物に用いること
ができるNK−1レセプターアンタゴニストは、例え
ば、式(I):
【化30】 [式中、X1は、水素原子、場合によりフッ素原子1〜
3個で置換されていることのある(C1−C10)アルコ
キシ基、又は場合によりフッ素原子1〜3個で置換され
ていることのある(C1−C10)アルキル基であり;X2
及びX3は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、場合
によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C10)アルキル基、場合によりフッ素原子1〜
3個で置換されていることのある(C1−C10)アルコ
キシ基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、フェニ
ル基、シアノ基、アミノ基、(C1−C6)アルキルアミ
ノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、−C(=
O)−NH−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)ア
ルキル−C(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、
ヒドロキシ(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)アル
コキシ(C1−C4)アルキル基、−NHC(=O)H
基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)アルキル基か
らそれぞれ独立して選択した基であり;そしてQは、式
(II):
【化31】 式(III):
【化32】 式(IV):
【化33】 式(V):
【化34】 式(VI):
【化35】 式(VII):
【化36】 又は式(VIII):
【化37】 で表される基であり、前記のそれぞれの式中、R1は、
フリル基、チエニル基、ピリジル基、インドリル基、ビ
フェニル基、及びフェニル基〔場合により、ハロゲン原
子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されているこ
とのある(C1−C10)アルキル基、場合によりフッ素
原子1〜3個で置換されていることのある(C1
10)アルコキシ基、カルボキシ基、ベンジルオキシカ
ルボニル基、及び(C1−C3)アルコキシ−カルボニル
基から独立して選択した置換基1又は2個で置換されて
いることがある〕から選択した基であり;R13は、分枝
鎖状(C3−C4)アルキル基、分枝鎖状(C5−C6)ア
ルケニル基、(C5−C7)シクロアルキル基、及びR1
の定義において挙げた基から選択した基であり;R
2は、水素原子又は(C1−C6)アルキル基であり;R3
は、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、ピリジル
基、ベンズヒドリル基、チエニル基、又はフリル基であ
り、そしてR3は、場合により、ハロゲン原子、場合に
よりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C10)アルキル基、及び場合によりフッ素原子
1〜3個で置換されていることのある(C1−C10)ア
ルコキシ基から独立して選択した置換基1〜3個で置換
されていることができ;Yは、(CH2l基〔ここで、
lは1〜3の整数である〕であるか、又はYは、式
(J):
【化38】 で表される基であり;Zは、酸素原子、イオウ原子、ア
ミノ基、(C1−C3)アルキルアミノ基、又は(C
2n基〔ここで、nは0、1、又は2である〕であ
り;oは、2又は3であり;pは、0又は1であり;R
4は、フリル基、チエニル基、ピリジル基、インドリル
基、ビフェニル基、又はフェニル基〔場合により、ハロ
ゲン原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されて
いることのある(C1−C10)アルキル基、場合により
フッ素原子1〜3個で置換されていることのある(C1
−C10)アルコキシ基、カルボキシ基、(C1−C3)ア
ルコキシ−カルボニル基、及びベンジルオキシカルボニ
ル基から独立して選択した置換基1又は2個で置換され
ていることがある〕であり;R5は、チエニル基、ビフ
ェニル基、又はフェニル基〔場合により、ハロゲン原
子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されているこ
とのある(C1−C10)アルキル基、及び場合によりフ
ッ素原子1〜3個で置換されていることのある(C1
10)アルコキシ基から独立して選択した置換基1又は
2個で置換されていることがある〕であり;Xは、(C
2q基であって、式中のqは、1〜6の整数であり、
ここで、前記(CH2q基中の炭素−炭素単結合のいず
れか1個は、場合により炭素−炭素二重結合に換わって
いることができ、前記(CH2q基の炭素原子のいずれ
か1個は、場合によりR8で置換されていることがで
き、そして前記(CH2q基の炭素原子のいずれか1個
は、場合によりR9で置換されていることができ;m
は、0〜8の整数であり、そして(CH2m基の炭素−
炭素単結合のいずれか1個は、場合により炭素−炭素二
重結合又は炭素−炭素三重結合に換わっていることがで
き、そして前記(CH2m基の炭素原子のいずれか1個
は、場合によりR11で置換されていることができ;R6
は、水素原子、直鎖状又は分枝鎖状の(C1−C6)アル
キル基、場合により炭素原子1個が、窒素原子、酸素原
子、又はイオウ原子によって置き換わっていることがで
きる(C3−C7)シクロアルキル基;(ビフェニル基、
フェニル基、インダニル基、及びナフチル基から選択し
た)アリール基;(チエニル基、フリル基、ピリジル
基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル
基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリ
ル基、及びキノリル基から選択した)ヘテロアリール
基;フェニル(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル
基、及びベンジル基から選択した基であり、ここで、前
記アリール基及びヘテロアリール基、並びに前記ベンジ
ル基、フェニル(C2−C6)アルキル基、及びベンズヒ
ドリル基のフェニル部分は、それぞれ、場合により、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個
で置換されていることのある(C1−C10)アルキル
基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されているこ
とのある(C1−C1 0)アルコキシ基、アミノ基、ヒド
ロキシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C 6)アルコ
キシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル
アミノ基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)−
基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)−(C1
6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)
−O−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−(C1
−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
(C1−C6)アルキル−基、ジ−(C1−C6)アルキル
アミノ基、−C(=O)NH−(C1−C6)アルキル
基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−NH−(C1
−C6)アルキル基、−NHC(=O)H基、及び−N
HC(=O)−(C1−C6)アルキル基から独立して選
択した置換基1個以上によって置換されていることがで
き;そして前記ベンズヒドリル基のフェニル部分の1つ
は、場合によりナフチル基、チエニル基、フリル基、又
はピリジル基によって置き換わっていることができ;R
7は、水素原子、フェニル基、又は(C1−C6)アルキ
ル基であるか;又はR6及びR7は、それらが結合してい
る炭素原子と一緒になって、炭素原子3〜7個を有する
飽和炭素環式環を形成し、ここで、前記炭素原子の1個
は、場合により酸素原子、窒素原子、又はイオウ原子に
よって置き換わっていることができ;R8及びR9は、そ
れぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原
子、アミノ基、オキソ(=O)基、ニトリル基、ヒドロ
キシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキ
シ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキルア
ミノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1
6)アルコキシ基、(C 1−C6)アルキル−O−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)
−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−O−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)
−(C1−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキ
ル−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=
O)−(C1−C6)アルキル−基、及びR6の定義にお
いて示した基から選択した基であり;R10は、NHCR
12基、NHCH212基、NHSO212基、又はR6
8、及びR9の定義のいずれかにおいて示した基の一つ
であり;R11は、オキシイミノ(=NOH)基、又はR
6、R8、及びR9の定義のいずれかにおいて示した基の
一つであり;そしてR12は、(C1−C6)アルキル基、
水素原子、フェニル(C1−C6)アルキル基、又は場合
により(C1−C6)アルキル基で置換されていることの
あるフェニル基であるが;但し、(a)mが0である場
合は、R11は存在せず、(b)R8、R9、R10、及びR
11のいずれも、それが結合している炭素原子と一緒にな
って、R7と環を形成することはなく、(c)Qが式(V
III)で表される基である場合は、R8及びR9は同じ炭
素原子に結合していることができず、そして(d)R8
及びR9が同じ炭素原子に結合している場合は、R8及び
9は、それぞれ、水素原子、フッ素原子、(C1
6)アルキル基、ヒドロキシ−(C1−C6)アルキル
基、及び(C1−C6)アルコキシ−(C1−C6)アルキ
ル基から独立して選択した基であるか、又はR8及びR9
は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、そ
れらが結合している窒素原子含有環とスピロ化合物を形
成する(C3−C6)飽和炭素環式環を形成するものとす
る]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に許容する
ことのできる塩である。
【0026】本発明の方法及び医薬組成物に用いること
ができるNK−1レセプターアンタゴニストの別の例
は、前記と同じ意味の式(I)であるが、但し、更に、
1、X2、及びX3がいずれもフッ素化アルコキシ基以
外の基である場合は、R1、R3、R4、R5、R6、R7
及びR13の少なくとも1つがフッ化アルコキシ基で置換
されたアリール基である式(I)で表される化合物であ
る。本明細書において、前記化合物を“式(Ia)で表
される化合物”と称する。
【0027】本発明の方法及び医薬組成物に用いること
ができるNK−1レセプターアンタゴニストの別の例
は、式(IXa):
【化39】 又は式(IXb):
【化40】 [それぞれの式中、Aは、フェニル基、ナフチル基、チ
エニル基、キノリニル基、及びインドリニル基から選択
した環系であり、ここで、NR23基を含む側鎖は、環
系Aの炭素原子に結合しており;Wは、水素原子、場合
によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C6)アルキル基、−S(O)v−(C1−C6
アルキル基(vは0、1、又は2である)、ハロゲン原
子、又は場合によりフッ素原子1〜3個で置換されてい
ることのある(C1−C6)アルコキシ基若しくはベンジ
ルオキシ基であり;R1は、酸素原子、窒素原子、及び
イオウ原子から選択したヘテロ原子1〜3個を含む4、
5、又は6員の複素環式環基(例えば、チアゾリル基、
アゼチジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、1,2,
3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、イ
ソチアゾリル基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル
基、オキサゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピ
ラゾリル基、又はチオフェニル基)であり、ここで、前
記複素環式環基は、二重結合0〜3個を含むことがで
き、そして場合により、場合によりフッ素原子1〜3個
で置換されていることのある(C1−C6)アルキル基及
び場合によりフッ素原子1〜3個で置換されていること
のある(C1−C6)アルコキシ基から独立して選択した
置換基1個以上(好ましくは、置換基1又は2個)で置
換されていることができ;式(IXb)中の破線は、
X’−Y’及びY’−Z’結合の一方が、場合により二
重結合であることができることを表し;X’は、=CH
−基、−CH2−基、−O−基、−S−基、−SO−
基、−SO2−基、−N(R4)−基、−NH−基、=N
−基、−CH[(C1−C6)アルキル]−基、=C
[(C1−C6)アルキル]−基、−CH(C65)−
基、及び=C(C65)−基から選択した基であり;
Y’は、C=O基、C=NR4基、C=S基、=CH−
基、−CH2−基、=C[(C1−C6)アルキル]−
基、−CH[(C1−C6)アルキル]−基、=C(C 6
5)−基、−CH(C65)−基、=N−基、−NH
−基、−N(R4)−基、=C(ハロ)−基、=C(O
4)−基、=C(SR4)−基、=C(NR4)−基、
−O−基、=C(CF3)−基、=C(CH265)−
基、−S−基、及びSO2基から選択した基であり、こ
こで、前記=C(C65)−基及び−CH(C65)−
基のフェニル部分は、場合により、トリフルオロメチル
基及びハロゲン原子から独立して選択した置換基1〜3
個で置換されていることができ、そして、前記=[(C
1−C6)アルキル]−基及び−CH[(C1−C6)アル
キル]−基のアルキル部分は、場合によりフッ素原子1
〜3個で置換されていることができ;Z’は、=CH−
基、−CH2−基、=N−基、−NH−基、−S−基、
−N(R4)−基、=C(C65)−基、−CH(C6
5)−基、=C[(C1−C6)アルキル]−基、及び−
CH[(C1−C6)アルキル]−基から選択した基であ
るか;又はX’、Y’、及びZ’は、ベンゾ環とX’
Y’Z’環との間で共有される2つの炭素原子と一緒に
なって、縮合ピリジン又はピリミジン環を形成し;R2
は、水素原子又は−CO2(C1−C10)アルキル基であ
り;R3は、式(X):
【化41】 で表される基、式(XI):
【化42】 で表される基、式(XII):
【化43】 で表される基、式(XIII):
【化44】 で表される基、式(XIV):
【化45】 で表される基、式(XV):
【化46】 で表される基、式(XVI):
【化47】 で表される基、及び式(XVII):
【化48】 で表される基から選択した基であり;ここで、R6及び
10は、フリル基、チエニル基、ピリジル基、インドリ
ル基、ビフェニル基、及びフェニル基から独立して選択
した基であって、ここで、前記フェニル基は、場合によ
り、ハロゲン原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置
換されていることのある(C1−C10)アルキル基、場
合によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのあ
る(C1−C10)アルコキシ基、カルボキシ基、ベンジ
ルオキシカルボニル基、及び(C1−C3)アルコキシ−
カルボニル基から独立して選択した置換基1又は2個で
置換されていることができ;R4は、(C1−C6)アル
キル基又はフェニル基であり;R7は、分枝鎖状(C3
4)アルキル基、分枝鎖状(C5−C6)アルケニル
基、(C5−C7)シクロアルキル基、及びR6の定義で
示された基から選択した基であり;R8は、水素原子又
は(C1−C6)アルキル基であり;R9及びR19は、フ
ェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ベ
ンズヒドリル基、チエニル基、及びフリル基から独立し
て選択した基であり、そしてR9及びR19は、場合によ
り、ハロゲン原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置
換されていることのある(C1−C10)アルキル基、及
び場合によりフッ素原子1〜3個で置換されていること
のある(C1−C10)アルコキシ基から独立して選択し
た置換基1〜3個で置換されていることができ;Yは、
(CH2l基(lは、1〜3の整数である)であるか、
又はYは、式(J):
【化49】 で表される基であり;Zは、酸素原子、イオウ原子、ア
ミノ基、(C1−C3)アルキルアミノ基、又は(C
2n基(nは、0、1、又は2である)であり;x
は、0、1、又は2であり;yは、0、1、又は2であ
り;zは、3、4、又は5であり;oは、2又は3であ
り;pは、0又は1であり;rは、1、2、又は3であ
り;(CH2z基を含む環は、二重結合を0〜3個含有
することができ、そして(CH2z基の炭素原子の1個
は、場合により、酸素原子、イオウ原子、又は窒素原子
で置き換わっていることができ;R11は、チエニル基、
ビフェニル基、又はフェニル基{場合により、ハロゲン
原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されている
ことのある(C1−C10)アルキル基、及び場合により
フッ素原子1〜3個で置換されていることのある(C1
−C10)アルコキシ基から独立して選択した置換基1又
は2個で置換されていることがある}であり;Xは、
(CH2q基(qは、1〜6の整数である)であり、こ
こで、前記(CH 2q基中の炭素−炭素単結合のいずれ
か1つは、場合により、炭素−炭素二重結合に換わって
いることができ、前記(CH2q基の炭素原子のいずれ
か1つは、場合により、R14で置換されていることがで
き、そして前記(CH2q基の炭素原子のいずれか1つ
は、場合により、R15で置換されていることができ;m
は、0〜8の整数であり、そして(CH2m基の炭素−
炭素単結合{前記結合の両炭素原子は、相互に結合し、
かつ前記(CH2m鎖の別の炭素原子に結合している}
のいずれか1つは、場合により、炭素−炭素二重結合又
は炭素−炭素三重結合に換わっていることができ、そし
て前記(CH2m基の炭素原子のいずれか1つは、場合
により、R17で置換されていることができ;R12は、水
素原子、直鎖状若しくは分枝鎖状(C1−C6)アルキル
基、場合により炭素原子1個が窒素原子、酸素原子、又
はイオウ原子によって置き換わっていることができる
(C3−C7)シクロアルキル基;(ビフェニル基、フェ
ニル基、インダニル基、及びナフチル基から選択した)
アリール基;(チエニル基、フリル基、ピリジル基、チ
アゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソ
オキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、及
びキノリル基から選択した)ヘテロアリール基;フェニ
ル−(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル基、及び
ベンジル基から選択した基であり、ここで、R12が水素
原子以外の基であれば、R12上の結合点は炭素原子であ
り、そしてここで、前記アリール基及びヘテロアリール
基、並びに前記のベンジル基、フェニル−(C2−C6
アルキル基、及びベンズヒドリル基のフェニル部分は、
それぞれ、場合により、ハロゲン原子、ニトロ基、場合
によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C10)アルキル基、場合によりフッ素原子1〜
3個で置換されていることのある(C1−C10)アルコ
キシ基、アミノ基、ヒドロキシ−(C1−C6)アルキル
基、(C1−C6)アルコキシ−(C1−C6)アルキル
基、(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1−C6)アル
キル−O−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−O
−C(=O)−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6
アルキル−C(=O)−O−基、(C1−C6)アルキル
−C(=O)−(C1−C6)アルキル−O−基、(C1
−C6)アルキル−C(=O)−基、(C1−C6)アル
キル−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−基、ジ
−(C1−C6)アルキルアミノ基、−C(=O)−NH
−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、−NHC
(=O)H基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)ア
ルキル基から独立して選択した置換基1個以上によって
置換されていることができ;そしてここで、前記ベンズ
ヒドリル基のフェニル部分の1つは、場合により、ナフ
チル基、チエニル基、フリル基、又はピリジル基によっ
て置き換わっていることができ;R13は、水素原子、フ
ェニル基、又は(C1−C6)アルキル基であるか;又は
12及びR13は、これらが結合している炭素原子と一緒
になって、炭素原子3〜7個を有する飽和炭素環式環
{スピロ環の結合点でもなく前記結合点に隣接してもい
ない前記炭素原子の1つが、場合により、酸素原子、窒
素原子、又はイオウ原子によって置き換わっていること
ができる}を形成し;R14及びR15は、それぞれ、水素
原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、オキソ
(=O)基、シアノ基、ヒドロキシ−(C1−C6)アル
キル基、(C1−C6)アルコキシ−(C1−C6)アルキ
ル基、(C1−C6)アルキルアミノ基、ジ−(C1
6)アルキルアミノ基、(C1−C6)アルコキシ基、
−C(=O)−OH基、(C1−C6)アルキル−O−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)
−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−O−基、(C1−C6)アルキル−C−(C1
−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
(C1−C6)アルキル−基、及びR12の定義で示された
基から独立して選択した基であり;R16は、NHC(=
O)R18基、NHCH218基、SO218基、CO2
基、又はR12、R14、及びR15の定義で示された基から
選択した基の1つであり;R17は、オキシイミノ(=N
OH)基又はR12、R14、及びR15のいずれかの定義に
示された基の1つであり;そしてR18は、(C1−C6
アルキル基、水素原子、フェニル基、又はフェニル(C
1−C6)アルキル基であるが;但し、(a)mが0であ
る場合は、R16及びR17の一方は存在せず、そしてもう
一方は水素原子であり、(b)R3が式(XVI)で表さ
れる基である場合は、R1 4及びR15は同じ炭素原子に結
合することはできず、(c)R14及びR15が同じ炭素に
結合している場合は、R14及びR15は、それぞれ、水素
原子、フッ素原子、(C1−C6)アルキル基、ヒドロキ
シ−(C1−C6)アルキル基、及び(C1−C6)アルコ
キシ−(C1−C6)アルキル基から独立して選択した基
であるか、あるいはR14及びR15は、それらが結合して
いる炭素原子と一緒になって、それらが結合している窒
素原子含有環とスピロ化合物を形成する(C3−C6)飽
和炭素環式環を形成し;(d)R12及びR13は、共に水
素原子であることはできず、そして(e)R14又はR15
が、環窒素原子に隣接するX又は(CH2yの炭素原子
に結合している場合は、R14又はR15は、それぞれ、結
合点が炭素原子である置換基でなければならないものと
する]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に許容す
ることのできる塩から選択した化合物である。
【0028】式(IXb)で表される化合物において、
W及び−CH2NR23側鎖が結合する縮合二環式核と
しては、以下に限定されるものではないが、ベンゾオキ
サゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイミダゾリル
基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾイソチアゾリル
基、インダゾリル基、インドリル基、イソキノリニル
基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、オキシイン
ドリル基、ベンゾオキサゾリノニル基、ベンゾチアゾリ
ノニル基、ベンゾイミダゾリノニル基、ベンゾイミダゾ
リニミニル基、ジヒドロベンゾチエニル−S,S−ジオ
キシド基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾチアジアゾリ
ル基、ベンゾオキサジアゾリル基、及びキナゾリニル基
を挙げることができる。
【0029】本発明で使用するための、塩基性NK−1
アンタゴニスト及び抗うつ又は不安緩解特性を示す塩基
性化合物の薬剤学的に許容することのできる酸付加塩を
調製するのに用いることのできる酸は、例えば、無毒の
酸付加塩(すなわち、薬理学的に許容することができる
アニオンを含む塩)、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、
ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸
塩、酸性リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性
クエン酸塩、酒石酸塩、重酒石酸塩、コハク酸塩、マレ
イン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香
酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベン
ゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、及びパ
モ酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−
ヒドロキシ−3−ナフトエ酸)塩]を形成する酸であ
る。本発明で使用するための、酸性NK−1アンタゴニ
スト及び抗うつ又は不安緩解特性を示す酸性化合物の薬
剤学的に許容することのできる塩基塩を調製するための
試薬として用いることのできる化学的塩基は、前記化合
物と無毒の塩基塩を形成する塩基である。前記の無毒塩
基塩としては、薬理学的に許容することができるカチオ
ン、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及び
マグネシウムなどから誘導される塩を挙げることができ
る。
【0030】本発明の方法及び医薬組成物に用いること
ができるNK−1レセプターアンタゴニストの別の例
は、式(XVIII):
【化50】 [式中、Rは、ハロ(C1−C8)アルキル基、ハロ(C
2−C8)アルケニル基、ハロ(C2−C8)アルキニル
基、又はハロ(C1−C8)アルキル基{ヒドロキシ基若
しくは(C1−C8)アルコキシ基により置換さている}
であり;R1は、水素原子、ハロゲン原子、又は(C1
6)アルコキシ基であるか;又はR及びR1は、ベンゼ
ン環とR及びR1との間で共有する2個の炭素原子と一
緒になって縮合(C4−C6)シクロアルキル基[ここ
で、炭素原子1個は、場合により酸素原子により置き換
わっていることができ、そして炭素原子1個又は2個
は、場合によりハロゲン原子、(C1−C6)アルキル
基、及びハロ(C1−C6)アルキル基から選択した置換
基5個以下で置換されていることができる]を完成し;
Xは、(C1−C6)アルコキシ基、ハロ(C1−C6)ア
ルコキシ基、フェノキシ基、又はハロゲン原子であり;
そしてArは、場合によりハロゲン原子で置換されてい
ることのあるフェニル基である]で表される化合物及び
それらの薬剤学的に許容することのできる塩から選択し
た化合物である。
【0031】本発明の方法及び医薬組成物に用いること
ができるNK−1レセプターアンタゴニストの別の例
は、式(XIX):
【化51】 [式中、Wは、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基、ビニレン基、−CH2−O−基、−O−CH2−基、
−CH2−S−基、又は−S−CH2−基であり;R1
2、及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、(C1
−C3)アルキル基、(C1−C3)アルコキシ基、又は
ハロ(C1−C3)アルキル基であるが、但し、Wがメチ
レンである場合は、R2及びR3は、両方とも水素原子以
外の基であるものとし;Xは、ハロゲン原子、(C1
3)アルコキシ基、(C1−C3)アルコキシ基、又は
(C1−C3)アルケニル基であり;Yは、イミノ基又は
オキシ基であり;Qは、酸素原子又はイオウ原子であ
り;そしてTは、(2S,3S)−2−ジフェニルメチ
ルキヌクリジン−3−イル基、(2S,3S)−2−フ
ェニルピペリジン−3−イル基、又は(2S,3S)−
2−ジフェニルメチル−1−アザノルボルナン−3−イ
ル基である]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に
許容することのできる塩から選択した化合物である。
【0032】本発明の方法及び医薬組成物に用いること
ができるNK−1レセプターアンタゴニストの別の例
は、式(XX):
【化52】 [式中、R1は、場合により、水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換さ
れていることのある(C1−C10)アルキル基、場合に
よりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C10)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、
ヒドロキシ基、フェニル基、シアノ基、アミノ基、(C
1−C6)アルキルアミノ基、ジ−(C1−C6)アルキル
アミノ基、−C(=O)−NH−(C1−C6)アルキル
基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−NH−(C1
−C6)アルキル基、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル
基、−NHC(=O)H基、−NHC(=O)−(C1
−C6)アルキル基、(C1−C4)アルコキシ(C1−C
4)アルキル基、−S(O)v−(C1−C10)アルキル
基{ここで、vは、0、1、又は2である}、−S
(O)v−アリール基{ここで、vは、0、1、又は2
である}、−O−アリール基、−SO2NR45基{こ
こで、R4及びR5は、それぞれ独立して、(C1−C6
アルキル基であるか、又はR 4及びR5は、それらが結合
している窒素原子と一緒になって、窒素原子1個及び炭
素原子3〜6個を含有する飽和環を形成する}、(SO
2−(C1−C10)アルキル)((C1−C10)アルキ
ル)N基{ここで、アルキル部分の一方又は両方は、場
合によりフッ素原子1〜3個で置換されていることがで
きる}、−N(SO2−(C1−C10)アルキル)2基、
及び(SO2−アリール)((C1−C10)アルキル)N
基から独立して選択した置換基1個以上(好ましくは置
換基1〜3個)で置換されていることのあるフェニル基
であり;そして、ここで、前記の−S(O)v−アリー
ル基、−O−アリール基、及び(SO2−アリール)
((C1−C10)アルキル)N基のアリール部分は、フ
ェニル基及びベンジル基から独立して選択した基であっ
て、そして場合により、(C1−C4)アルキル基、(C
1−C4)アルコキシ基、及びハロゲン原子から独立して
選択した置換基1〜3個で置換されていることができる
か;あるいはR1は、式:
【化53】 で表される基又は式:
【化54】 〔式中、aは、0、1、又は2であり、そしてアステリ
スク(*)は、R1の結合点に対してメタ位を表す〕で
表される基で置換されているフェニル基であり;R
2は、直鎖状又は分枝鎖状(C1−C6)アルキル基、場
合により、炭素原子の1つが、窒素原子、酸素原子、又
はイオウ原子で置き換わっていることのできる(C3
7)シクロアルキル基;(ビフェニル基、フェニル
基、インダニル基、及びナフチル基から選択した)アリ
ール基;(チエニル基、フリル基、ピリジル基、チアゾ
リル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキ
サゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、及びキ
ノリル基から選択した)ヘテロアリール基;フェニル
(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル基、及びベン
ジル基から選択した基であり、ここで、前記のアリール
基及びヘテロアリール基、並びに前記のベンジル基、フ
ェニル(C2−C6)アルキル基、及びベンズヒドリル基
のフェニル部分は、それぞれ、場合により、ハロゲン原
子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換さ
れていることのある(C1−C10)アルキル基、場合に
よりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C10)アルコキシ基、アミノ基、ヒドロキシ−
(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ−
(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキルアミノ
基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)−基、(C
1−C6)アルキル−O−C(=O)−(C 1−C6)アル
キル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−O−基、
(C1−C6)アルキル−C−(C1−C6)アルキル−O
−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−基、(C1
−C6)アルキル−C−(C1−C6)アルキル−基、ジ
−(C 1−C6)アルキルアミノ基、−C(=O)NH−
(C1−C6)アルキル基、(C 1−C6)アルキル−C
(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、−NHC
(=O)H基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)ア
ルキル基から独立して選択した置換基1個以上で置換さ
れていることができ;そしてここで、前記ベンズヒドリ
ル基のフェニル部分の1つは、場合により、ナフチル
基、チエニル基、フリル基、又はピリジル基により置き
換わっていることができ;mは、0〜8の整数であり、
そして(CH2m基の炭素−炭素単結合{前記結合の両
炭素原子は、相互に結合し、かつ前記(CH2m鎖の別
の炭素原子に結合している}のいずれか1つは、場合に
より、炭素−炭素二重結合又は炭素−炭素三重結合に換
わっていることができ、そして前記(CH2m基の炭素
原子のいずれか1つは、場合により、R4で置換されて
いることができ;R3は、NHC(=O)R8基、NHC
28基、SO28基、AR5基、CO2H基、並びにR
2、R6、及びR7の定義で示された基から選択した基で
あり;Aは、CH2基、窒素原子、酸素原子、イオウ原
子、又はカルボニル基であり;R8は、(C1−C6)ア
ルキル基、水素原子、フェニル基、又はフェニル(C1
−C6)アルキル基であり;R4は、オキシイミノ(=N
OH)基、並びにR2、R6、及びR7の定義で示された
基から選択した基であり;R5は、ピリミジニル基、ベ
ンゾオキサゾリル基、2,3−ジヒドロ−3−オキソベ
ンゾイソスルホナゾール−2−イル基、モルホリン−1
−イル基、チオモルホリン−1−イル基、ベンゾフラニ
ル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリ
ル基、イソキノリニル基、フリル基、ピリジル基、イソ
チアゾリル基、オキサゾリル基、トリアゾリル基、テト
ラゾリル基、キノリル基、チアゾリル基、チエニル基、
並びに式:
【化55】 及び式:
【化56】 {それぞれの式中、B及びDは、炭素原子、酸素原子、
及び窒素原子から選択された原子であり、かつB及びD
の少なくとも一方は、炭素原子以外の原子であり;E
は、炭素原子又は窒素原子であり;nは、1〜5の整数
であり;前記の(CH2n基及び(CH2n+1基の炭素
原子のいずれか1つは、場合により、(C1−C6)アル
キル基又は(C2−C6)スピロアルキル基で置換されて
いることができ;そして前記の(CH2n基及び(CH
2n+1基の炭素原子のいずれか1対は、炭素原子結合1
又は2個によって橋状化されていることができるか、又
は前記の(CH2n基及び(CH2n+1基の隣接炭素原
子のいずれか1対は、カルボニル基含有環の構成員では
ない炭素原子1〜3個と一緒になって、(C3−C5)縮
合炭素環式環を形成することができる}で表される基か
らなる群から選択した単環式又は二環式複素環式環基で
あり;Xは、(CH2q基であり、ここで、qは、2又
は3であり、そして前記(CH 2q基の炭素−炭素単結
合の1つは、場合により、炭素−炭素二重結合に換わっ
ていることができ、そして前記(CH2q基の炭素原子
のいずれか1つは、場合により、R6で置換されている
ことができ、そして前記(CH2q基の炭素原子のいず
れか1つは、場合により、R7で置換されていることが
でき;R6及びR7は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲ
ン原子、アミノ基、オキソ(=O)基、シアノ基、ヒド
ロキシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコ
キシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル
アミノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1
−C6)アルコキシ基、−C(=O)−OH基、(C1
6)アルキル−O−C(=O)−基、(C1−C6)ア
ルキル−O−C(=O)−(C1−C6)アルキル基、
(C1−C6)アルキル−C(=O)−O−基、(C1
6)アルキル−C(=O)−(C1−C6)アルキル−
O−基、(C1−C6)アルキル−C−基、(C1−C6
アルキル−C(=O)−(C1−C6)アルキル−基、及
びR2の定義で示された基から独立して選択した基であ
り;そしてYは、(CH2z基{ここで、zは、0又は
1である}であるが;但し、(a)Aが−(CH2)−
基又はカルボニル基である場合は、R5は、フリル基、
ピリジル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、トリ
アゾリル基、テトラゾリル基、キノリル基、チアゾリル
基、又はチエニル基以外の基であり;(b)mが0であ
る場合は、R3及びR4の一方は存在せず、そしてもう一
方は、水素原子であり;(c)R6又はR7が、環窒素原
子に隣接するXの炭素原子に結合している場合は、R6
又はR7は、それぞれ、結合点が炭素原子である置換基
でなければならないものとする]で表される化合物及び
それらの薬剤学的に許容することのできる塩から選択し
た化合物である。
【0033】本発明の方法及び医薬組成物に用いること
ができるNK−1レセプターアンタゴニストの別の例
は、式(XXI):
【化57】 [式中、R1は、水素原子、直鎖状又は分枝鎖状の(C1
−C6)アルキル基、炭素原子の1個が場合により窒素
原子、酸素原子、又はイオウ原子によって置換されてい
ることができる(C3−C7)シクロアルキル基;(フェ
ニル基、ビフェニル基、インダニル基、及びナフチル基
から選択した)アリール基;チエニル基、フリル基、ピ
リジル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾ
リル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラ
ゾリル基、及びキノリル基から選択したヘテロアリール
基;フェニル(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル
基、及びベンジル基から選択した基であり、ここで、前
記アリール基及びヘテロアリール基、並びに前記ベンジ
ル基、フェニル(C2−C6)アルキル基、及びベンズヒ
ドリル基のフェニル部分は、それぞれ、場合により、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個
で置換されていることのある(C1−C6)アルキル基、
(C1−C6)アルコキシ基、アミノ基、トリハロアルコ
キシ基(例えば、トリフルオロメトキシ基)、(C1
6)アルキルアミノ基、(C1−C6)アルキル−O−
C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−O−C(=
O)−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル
−C(=O)−O−基、(C1−C6)アルキル−C−
基、(C1−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アル
キル−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=
O)−基、(C1−C6)アルキル−基、ジ−(C1
6)アルキルアミノ基、−C(=O)NH−(C1−C
6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
NH−(C1−C6)アルキル基、−NHC(=O)H
基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)アルキル基か
ら独立して選択した置換基1個以上によって置換されて
いることができ;そして前記ベンズヒドリル基のフェニ
ル部分の1個は、場合によりナフチル基、チエニル基、
フリル基、又はピリジル基によって置き換わっているこ
とができ;R3は、(フェニル基及びナフチル基から選
択した)アリール基;(インダニル基、チエニル基、フ
リル基、ピリジル基、チアゾリル基、イソチアゾリル
基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリ
ル基、テトラゾリル基、及びキノリル基から選択した)
ヘテロアリール基;又は炭素原子の1つが、場合により
窒素原子、酸素原子、又はイオウ原子によって置き換わ
っていることができ、炭素原子3〜7個を有するシクロ
アルキル基であり;ここで、前記アリール基及びヘテロ
アリール基は、それぞれ、場合により置換基1個以上に
よって置換されていることができ、そして前記(C3
7)シクロアルキル基は、場合により置換基1又は2
個によって置換されていることができ、前記置換基は、
それぞれ、ハロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素
原子1〜3個で置換されていることのある(C1−C6
アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、アミノ基、フ
ェニル基、トリハロアルコキシ基(例えば、トリフルオ
ロメトキシ基)、(C1−C6)アルキルアミノ基、−C
(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、(C1
6)アルキル−C(=O)− −C−O−(C1
6)アルキル基、−C(=O)H基、−CH2OR
13基、NH(C1−C6)アルキル基、−NHC(=O)
H基、−NR24C−(C1−C6)アルキル基、及び−N
HC(=O)−(C1−C6)アルキル基から独立して選
択した基であり;R5及びR6の一方は、水素原子であ
り、そして他方は、ヒドロキシメチル基、水素原子、
(C1−C3)アルキル基、(C1−C8)アシルオキシ
(C1−C3)アルキル基、(C1−C8)アルコキシメチ
ル基、及びベンジルオキシメチル基から選択した基であ
り;R7及びR8は、水素原子、(C1−C3)アルキル
基、及びフェニル基から独立して選択した基であり;R
9は、メチル基、ヒドロキシメチル基、HC(=O)−
基、R1415NCO2CH2−基、R16OCO2CH2
基、(C1−C4)アルキル−CO2CH2−基、−CON
1718基、R1718NCO2−基、R19OCO2−基、
65CH2CO2CH2−基、C65CO2CH2−基、
(C1−C4)アルキル−CH(OH)−基、C65CH
(OH)−基、C65CH2CH(OH)−基、CH2
ロ基、R20SO2OCH2基、−CO216基、及びR21
CO2−基から選択した基であり;R10及びR11は、水
素原子、(C1−C3)アルキル基、及びフェニル基から
独立して選択した基であり;R12は、水素原子、ベンジ
ル基、又は式:
【化58】 〔式中、mは0〜12の整数であり、そして(CH2m
基の炭素−炭素単結合のいずれか1個は、場合により炭
素−炭素二重結合又は三重結合に換わっていることがで
き、そして(CH2m基の炭素原子のいずれか1個は、
{前記化学式において、(CH2mに対して水平な線と
交差するR23への傾斜線によって示されているように}
場合によりR23で置換されていることができる〕で表さ
れる基であり;R13、R14、R15、R16、R17、R18
19、R20、R21、及びR24は、水素原子、(C1
3)アルキル基、及びフェニル基から独立して選択し
た基であり;R22及びR23は、水素原子、ヒドロキシ
基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシ基、カルボキ
シ(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキルアミ
ノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1
6)アルコキシ基、(C1−C6)アルキル−O−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)
−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
(C1−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキル
−C−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−(C1
−C6)アルキル基、直鎖状又は分枝鎖状の(C1
6)アルキル基、炭素原子の1個が、場合により窒素
原子、酸素原子、又はイオウ原子によって置き換わって
いることができる(C3−C7)シクロアルキル基;(フ
ェニル基及びナフチル基から選択した)アリール基;
(インダニル基、チエニル基、フリル基、ピリジル基、
チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イ
ソオキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、
及びキノリル基から選択した)ヘテロアリール基;フェ
ニル−(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル基、及
びベンジル基から独立して選択した基であり、ここで、
前記アリール基及びヘテロアリール基、並びに前記ベン
ジル基、フェニル−(C2−C6)アルキル基、及びベン
ズヒドリル基のフェニル部分は、それぞれ、場合によ
り、ハロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1
〜3個で置換されていることのある(C1−C6)アルキ
ル基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されている
ことのある(C1−C6)アルコキシ基、トリフルオロメ
チル基、アミノ基、(C1−C6)アルキルアミノ基、
(C1−C6)アルキル−O−C(=O)基、(C1
6)アルキル−O−C(=O)−(C1−C6)アルキ
ル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−O−基、
(C1−C6)アルキル−C(=O)−(C1−C6)アル
キル−O−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
基、(C1−C6)アルキル−C−(C1−C6)アルキル
−基、ジ−(C 1−C6)アルキルアミノ基、−C(=
O)NH−(C1−C6)アルキル基、(C 1−C6)アル
キル−C(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、−
NHC(=O)H基、及び−NHC(=O)−(C1
6)アルキル基から独立して選択した1又は2個の置
換基で置換されていることができ;そしてここで、前記
ベンズヒドリル基のフェニル部分の1個は、場合によ
り、ナフチル基、チエニル基、フリル基、又はピリジル
基によって置き換わっていることができるか;又はR9
は、それが結合している炭素原子、ピロリジン環の窒素
原子、R7が結合している炭素原子、及びR5及びR6
結合している炭素原子と一緒になって、第二のピロリジ
ン環を形成するが;但し、R9が、それが結合している
炭素原子、ピロリジン環の窒素原子、R7が結合してい
る炭素原子、及びR5及びR6が結合している炭素原子と
一緒になって第二のピロリジン環を形成する(従って、
橋頭窒素原子を含有する二環式構造を形成する)場合
は、R12が存在しないか、又はR12が存在して、前記の
第二のピロリジン環の窒素原子が正に帯電しているもの
とする]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に許容
することのできる塩から選択した化合物である。
【0034】本発明の方法及び医薬組成物に用いること
ができるNK−1レセプターアンタゴニストの具体的な
例としては、以下の化合物及びその薬剤学的に許容する
ことのできる塩を挙げることができる:(2S,3S)
−3−[2−メトキシ−5−(2−チアゾリル)ベンジ
ル]アミノ−2−フェニルピペリジン;(2S,3S)
−3−[5−(2−イミダゾリル)−2−メトキシベン
ジル]アミノ−2−フェニルピペリジン;(2S,3
S)−3−[2−メトキシ−5−(2−オキソピロリジ
ニル)ベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン;
(2S,3S)−3−[2−メトキシ−5−(4−メチ
ル−2−チアゾリル)ベンジル]アミノ−2−フェニル
ピペリジン;(2S,3S)−3−[2−メトキシ−5
−(1,2,3−トリアゾール−4−イル)ベンジル]
アミノ−2−フェニルピペリジン;(2S,3S)−
(6−メトキシ−2−メチル−ベンゾチアゾール−5−
イルメチル)−(2−フェニルピペリジン−3−イル)
アミン;(2S,3S)−[5−(2,5−ジメチル−
ピロール−1−イル)−2−メトキシベンジル]−(2
−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;(2S,3
S)−3−[2−メトキシ−5−(5−オキサゾリル)
ベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン;(2S,
3S)−(6−メトキシ−2−フェニル−ベンゾチアゾ
ール−5−イルメチル)−(2−フェニルピペリジン−
3−イル)アミン;(2S,3S)−(6−メトキシ−
2−シクロプロピル−ベンゾチアゾール−5−イルメチ
ル)−(2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(2S,3S)−(6−メトキシ−2−tert−ブチ
ル−ベンゾチアゾール−5−イルメチル)−(2−フェ
ニルピペリジン−3−イル)アミン;(2S,3S)−
(6−イソプロポキシオキシ−2−フェニル−ベンゾチ
アゾール−5−イルメチル)−(2−フェニルピペリジ
ン−3−イル)アミン;(2S,3S)−(6−イソプ
ロポキシオキシ−2−メチル−ベンゾチアゾール−5−
イルメチル)−(2−フェニルピペリジン−3−イル)
アミン;(2S,3S)−(6−トリフルオロメトキシ
−2−メチル−ベンゾチアゾール−5−イルメチル)−
(2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;(2
S,3S)−(6−メトキシ−2−メチル−ベンゾオキ
サゾール−5−イルメチル)−(2−フェニルピペリジ
ン−3−イル)アミン;(1SR,2SR,3SR,4
RS)−3−(6−メトキシ−3−メチルベンゾイソオ
キサゾール−5−イル)メチルアミノ−2−ベンズヒド
リルアザノルボルナン;(2S,3S)−(2−メトキ
シ−5−ピリジン−2−イルベンジル)−(2−フェニ
ルピペリジン−3−イル)アミン;(2S,3S)−
(2−メトキシ−5−ピリミジン−2−イルベンジル)
−(2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;(2
S,3S)−(2−メトキシ−5−ピリジン−3−イル
ベンジル)−(2−フェニルピペリジン−3−イル)ア
ミン;(2S,3S)−[2−メトキシ−5−(6−メ
チルピリジン−2−イル)ベンジル]−(2−フェニル
ピペリジン−3−イル)アミン;(2S,3S)−[5
−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−2−メ
トキシベンジル]−(2−フェニルピペリジン−3−イ
ル)アミン;(2S,3S)−[2−メトキシ−5−
(3,4,5−トリメチルピラゾール−1−イル)ベン
ジル]−(2−フェニルピペリジン−3−イル)アミ
ン;(2S,3S)−[2−イソプロポキシ−5−
(3,4,5−トリメチルピラゾール−1−イル)ベン
ジル]−(2−フェニルピペリジン−3−イル)アミ
ン;(2S,3S)−[5−(3,5−ジイソプロピル
ピラゾール−1−イル)−2−メトキシベンジル]−
(2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;(2
S,3S)−[5−(3,5−ジメチルチオフェン−2
−イル)−2−メトキシベンジル]−(2−フェニルピ
ペリジン−3−イル)アミン;(2S,3S)−(6−
メトキシ−2,3−ジメチル−ベンゾ[b]チオフェン
−7−イルメチル)−(2−フェニルピペリジン−3−
イル)アミン;(2S,3S)−(6−メトキシ−3−
メチル−ベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イルメチ
ル)−(2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;
(1SR,2SR,3SR,4RS)−(2−ベンズヒ
ドリル−1−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−3
−イル)−6−メトキシ−2−メチル−ベンゾチアゾー
ル−5−イルメチル)−アミン;(2S,3S)−(6
−メトキシ−ベンゾオキサゾール−5−イルメチル)−
(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)アミン;(2
S,3S)−(6−メトキシ−ベンゾチアゾール−5−
イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イ
ル)アミン;(2S,3S)−5−メトキシ−1−メチ
ル−6−(2−フェニルピペリジン−3−イルアミノメ
チル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;
(2S,3S)−6−メトキシ−3−メチル−5−(2
−フェニルピペリジン−3−イルアミノメチル)−3H
−ベンゾオキサゾール−2−オン;(2S,3S)−6
−メトキシ−3−メチル−5−(2−フェニルピペリジ
ン−3−イルアミノメチル)−3H−ベンゾチアゾール
−2−オン;(2S,3S)−5−メトキシ−1,3−
ジメチル−6−(2−フェニルピペリジン−3−イルア
ミノメチル)−1,3−ジヒドロベンゾイミダゾール−
2−オン;(2S,3S)−(6−メトキシ−3−メチ
ル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチル)−
(2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン;(2
S,3S)−(2−メトキシ−5−[1,2,3]チア
ジアゾール−4−イル−ベンジル)−(2−フェニル−
1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)ア
ミン;(2S,3S)−(2−メトキシ−5−[1,
2,3]チアジアゾール−4−イル−ベンジル)−(2
−ベンズヒドリル−1−アザビシクロ[2.2.2]オ
クト−3−イル)アミン;(2S,3S)−(6−メト
キシ−2−メチル−ベンゾチアゾール−5−イルメチ
ル)−(2−フェニル−1−アザビシクロ[2.2.
2]オクト−3−イル)アミン;(2S,3S)−(6
−メトキシ−2−メチル−ベンゾチアゾール−5−イル
メチル)−(2−ベンズヒドリル−1−アザビシクロ
[2.2.2]オクト−3−イル)アミン;(2S,3
S)−(2−メトキシ−5−チアゾール−2−イル−ベ
ンジル)−(2−ベンズヒドリル−1−アザビシクロ
[2.2.2]オクト−3−イル)アミン;(2S,3
S)−(6−メトキシ−2−メチル−ベンゾチアゾール
−5−イルメチル)−(2−フェニル−1−アザビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−3−イル)アミン;(2S,
3S)−(6−メトキシ−2−メチル−ベンゾチアゾー
ル−5−イルメチル)−(2−ベンズヒドリル−1−ア
ザビシクロ[2.2.1]ヘプト−3−イル)アミン;
(2S,3S)−(2−メトキシ−5−[1,2,4]
トリアゾール−4−イル−ベンジル)−(2−フェニル
ピペリジン−3−イル)アミン;(2S,3S)−(2
−メトキシ−5−[1,2,4]トリアゾール−1−イ
ル−ベンジル)−(2−フェニルピペリジン−3−イ
ル)アミン;(2S,3S)−(2−メトキシ−5−チ
アゾール−2−イルベンジル)−(2−フェニル−デカ
ヒドロキノリン−3−イル)アミン;(2S,3S)−
(2−メトキシ−5−チアゾール−2−イルベンジル)
−(2−フェニル−オクタヒドロ−インドール−3−イ
ル)アミン;(2S,3S)−(2−メトキシ−5−オ
キサゾール−4−イルベンジル)−(2−フェニルピペ
リジン−3−イル)アミン;(2S,3S)−(6−メ
トキシ−2−(2−プロピル)−ベンゾチアゾール−5
−イルメチル)−(2−フェニルピペリジン−3−イ
ル)アミン;(2S,3S)−N−〔(5−オキソ−1
H,4H−1,2,4−トリアゾロ)メチル〕−2−
(4−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジトリフル
オロメチル)ベンジルオキシモルホリン;(1SR,2
SR,3SR,4RS)−(2−ベンズヒドリル−1−
アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−3−イル)−(6
−メトキシ−2−フェニルベンゾチアゾール−5−イル
メチル)アミン;(1SR,2SR,3SR,4RS)
−(2−ベンズヒドリル−1−アザビシクロ[2.2.
1]ヘプト−3−イル)−(6−メトキシ−2−シクロ
プロピルベンゾチアゾール−5−イルメチル)アミン;
(1SR,2SR,3SR,4RS)−(2−ベンズヒ
ドリル−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−3−
イル)−(6−メトキシ−2−tert−ブチルベンゾ
チアゾール−5−イルメチル)アミン;(1SR,2S
R,3SR,4RS)−(2−ベンズヒドリル−1−ア
ザビシクロ[2.2.1]ヘプト−3−イル)−(6−
メトキシ−2−(2−プロピル)ベンゾチアゾール−5
−イルメチル)アミン;(1SR,2SR,3SR,4
RS)−(2−ベンズヒドリル−1−アザビシクロ
[2.2.1]ヘプト−3−イル)−(6−イソプロポ
キシオキシ−2−フェニル−ベンゾチアゾール−5−イ
ルメチル)アミン;(1SR,2SR,3SR,4R
S)−(2−ベンズヒドリル−1−アザビシクロ[2.
2.1]ヘプト−3−イル)−(6−イソプロポキシオ
キシ−メチル−ベンゾチアゾール−5−イルメチル)ア
ミン;(1SR,2SR,3SR,4RS)−(2−ベ
ンズヒドリル−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト
−3−イル)−(6−トリフルオロメトキシ−2−メチ
ル−ベンゾチアゾール−5−イルメチル)アミン;(6
−メトキシ−1−オキサ−2,3−ジアザインデン−5
−イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イ
ル)アミン;及び(6−メトキシ−2−メチル−1H−
ベンゾイミダゾール−5−イルメチル)−(2−フェニ
ルピペリジン−3−イル)アミン;並びに(±)−[3
R−[3α,6α(R*)]]−3−フェニル−7−フ
ェニル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
(±)−[3R−[3α,6α(R*)]]−3−(2
−メトキシフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザ
スピロ[5.5]ウンデカン;(±)−[3R−[3
α,6α(R*)]]−3−(2−メトキシ−5−トリ
フルオロメトキシ−フェニル)−7−フェニル−1,8
−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;(±)−[3R
−[3α,6α(R*)]]−3−(5−クロロ−2−
メトキシフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザス
ピロ[5.5]ウンデカン;(±)−[3R−[3α,
6α(R*)]]−3−(5−イソプロピル−2−メト
キシフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ
[5.5]ウンデカン;(±)−[3R−[3α,6α
(R*)]]−3−(5−tertブチル−2−メトキ
シフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ
[5.5]ウンデカン;(±)−[3R−[3α,6α
(R*)]]−3−(2−メトキシ−5−(N−メチル
−N−メチルスルホニルアミノフェニル)−7−フェニ
ル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
(±)−[3R−[3α,6α(R*)]]−3−(2
−ヨードフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザス
ピロ[5.5]ウンデカン;(±)−[3R−[3α,
6α(R*)]]−3−(2−メトキシ−4−メチルフ
ェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ[5.
5]ウンデカン;(±)−[3R−[3α,6α
(R*)]]−3−(2−イソプロポキシフェニル)−
7−フェニル−1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデ
カン;(±)−[3R−[3α,6α(R*)]]−3
−(2−ジフルオロオメトキシ−5−トリフルオロメト
キシフェニル)−7−フェニル−1,8−ジアザスピロ
[5.5]ウンデカン;(±)−[3R−[3α,5α
(R*)]]−3−(2−メトキシフェニル)−6−フ
ェニル−1,7−ジアザスピロ[4.5]デカン;
(±)−[3R−[3α,5α(R*)]]−3−(2
−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6
−フェニル−1,7−ジアザスピロ[4.5]デカン;
(±)−[3R−[3α,5α(R*)]]−3−(5
−クロロ−2−メトキシフェニル)−6−フェニル−
1,7−ジアザスピロ[4.5]デカン;(±)−[3
R−[3α,5α(R*)]]−3−(5−イソプロピ
ル−2−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,7−
ジアザスピロ[4.5]デカン;(±)−[3R−[3
α,5α(R*)]]−3−(5−tert−ブチル−
2−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,7−ジア
ザスピロ[4.5]デカン;(2S,3S)−3−(2
−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ア
ミノ−2−フェニルピペリジン;(2S,3S)−3−
(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)
アミノ−2−フェニルピペリジン;(2S,3S)−3
−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ベンジ
ル)アミノ−2−フェニルピペリジン;(2S,3S)
−3−(2−フェノキシ−5−(トリフルオロメチル)
ベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;(2S,
3S)−3−(5−(1,1−ジフルオロエチル)−2
−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)アミノ−2−フ
ェニルピペリジン;(2S,3S)−3−(5−(1,
1−ジフルオロエチル)−2−メトキシベンジル)アミ
ノ−2−フェニルピペリジン;(2S,3S)−3−
(2−メトキシ−5−(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)ベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン;(2
S,3S)−3−(2−メトキシ−5−(1−(トリフ
ルオロメチル)エチル)ベンジル)アミノ−2−フェニ
ルピペリジン;(2S,3S)−3−(5−(1,1−
ジメチル−4,4,4−トリフルオロ−2−ブチニル)
−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリ
ジン;(2S,3S)−3−[5−(1,1−ジメチル
−2,2,2−トリフルオロエチル)−2−メトキシベ
ンジルアミノ]−2−フェニルピペリジン;(2S,3
S)−3−(2,4−ジメトキシ−5−(2,2,2−
トリフルオロエチル)ベンジル)アミノ−2−フェニル
ピペリジン;(2S,3S)−3−[5−[(1−クロ
ロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]−2−メトキ
シベンジルアミノ]−2−フェニルピペリジン;(2
S,3S)−2−フェニル−3−(5−(2,2,2−
トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−
2−メトキシベンジル)アミノピペリジン;(2S,3
S)−2−フェニル−3−(5−(2,2,2−トリフ
ルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−メ
トキシベンジル)アミノピペリジン;(2S,3S)−
2−フェニル−3−(5−(1,2,2,2−テトラフ
ルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−メ
トキシベンジル)アミノピペリジン;(2S,3S)−
3−(2−メトキシ−5−(1,1,2,2,2−ペン
タフルオロエチル)ベンジル)アミノ−2−フェニルピ
ペリジン;(2S,3S)−2−フェニル−3−(5−
(2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−1−(トリ
フルオロメチル)エチル)−2−メトキシベンジル)ア
ミノピペリジン;(2S,3S)−3−[5−[2,2
−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチニル]
−2−メトキシベンジル]アミノ−2−フェニルピペリ
ジン;(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−
(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−
(トリフルオロメチル)エチル)ベンジル)アミノ−2
−フェニルピペリジン;(2S,3S)−3−[5−メ
トキシ−1−(トリフルオロメチル)インダン−6−イ
ル)メチルアミノ]−2−フェニルピペリジン;(2
S,3S)−3−((6−メトキシ−1−(トリフルオ
ロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−7−イル)メチル)アミノ−2−フェニルピペリジ
ン;(2S,3S)−3−((2,2−ジフルオロ−6
−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−7−イル)メチル)アミノ−2−フェニルピペリジ
ン;(2S,3S)−3−(6−メトキシ−1,3,3
−トリメチルオキシンドール−5−イル)メチルアミノ
−2−フェニルピペリジン;(2S,3S)−3−(6
−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4
−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチルアミノ−2
−フェニルピペリジン;(2S,3S)−3−(6−イ
ソプロポキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチルアミノ−
2−フェニルピペリジン;(2S,3S)−3−(1−
イソプロピル−6−メトキシ−2−オキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチルアミ
ノ−2−フェニルピペリジン;(2S,3S)−3−
[(6−メトキシ−1−メチル−2−チオキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチ
ル]アミノ−2−フェニルピペリジンジヒドロクロライ
ド;(2S,3S)−3−[(7−メトキシ−1−メチ
ル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
ン−6−イル)メチル]アミノ−2−フェニルピペリジ
ンジヒドロクロライド;(2S,3S)−3−[(6−
メトキシ−1−メチル−2−オキソ−4H−3,1−ベ
ンゾチアジン−7−イル)メチル]アミノ−2−フェニ
ルピペリジンジヒドロクロライド;(2S,3S)−3
−[(6−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−4H−
3,1−ベンゾチアジン−7−イル)メチル]アミノ−
2−フェニルピペリジンジヒドロクロライド;(2S,
3S,4R)−2−ジフェニルメチル−3−[(2−メ
トキシ−4,5−ジメチルフェニル)メチルアミノ]−
4−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン;(2SR,
3SR,4RS)−2−ジフェニルメチル−3−[(2
−メトキシ−4,5−ジメチルフェニル)メチルアミ
ノ]−4−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン;(2
SR,3SR,4RS)−2−ジフェニルメチル−3−
[(2−メトキシ−5−(メチルエチル)フェニル)メ
チルアミノ]−4−(カルボメトキシメチル)−ピロリ
ジン;(2SR,3SR,4RS)−2−ジフェニルメ
チル−3−[(2−メトキシ−5−(メチルエチル)フ
ェニル)メチルアミノ]−4−(カルボキシメチル)−
ピロリジン;(2SR,3SR,4RS)−2−ジフェ
ニルメチル−3−[(2−メトキシ−5−(メチルエチ
ル)フェニル)メチルアミノ]−4−(2−ジメチルア
ミノ−カルバモイルエチル)ピロリジン;(2SR,3
SR,4RS)−2−ジフェニルメチル−3−[(2−
トリフルオロメトキシフェニル)メチルアミノ]−4−
(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン;(2S,3
S,4R)−2−ジフェニルメチル−3−[(2−メト
キシ−5−(1,1−ジメチルエチル)フェニル)メチ
ルアミノ]−4−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジ
ン;(2SR,3SR,4RS)−2−ジフェニルメチ
ル−3−[(2−メトキシ−5−(1,1−ジメチルエ
チル)フェニル)メチルアミノ]−4−(2−メトキシ
エチル)−ピロリジン;(2S,3S,4R)−2−ジ
フェニルメチル−3−[(2−メトキシ−5−メチルエ
チル)フェニル)メチルアミノ]−4−(2−ヒドロキ
シエチル)−ピロリジン;(2SR,3SR,4RS)
−2−ジフェニルメチル−3−[(2−メトキシ−5−
メチルエチル)フェニル)メチルアミノ]−4−(2−
メトキシエチル)−ピロリジン;(2SR,3SR,4
RS)−2−ジフェニルメチル−3−[(2−メチル−
5−(1,1−ジメチルエチル)フェニル)メチルアミ
ノ]−4−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン;
(1SR,2SR,3SR,4RS)−1−アザ−2−
ジフェニルメチル−3−[(2−メトキシ−4,5−ジ
メチルフェニル)メチルアミノ]−ビシクロ[2.2.
1]−ヘプタン;(1SR,2SR,3SR,4RS)
−1−アザ−2−ジフェニルメチル−3−[(2−メト
キシフェニル)メチルアミノ]ビシクロ[2.2.1]
ヘプタン;(1SR,2SR,3SR,4RS)−1−
アザ−2−ジフェニルメチル−3−[(2−メトキシ−
5−(1,1−ジメチルエチル)フェニル)メチルアミ
ノ]ビシクロ−[2.2.1]ヘプタン;(1SR,2
SR,3SR,4RS)−1−アザ−2−ジフェニルメ
チル−3−[(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキ
シフェニル)メチルアミノ]ビシクロ−[2.2.1]
ヘプタン;(1SR,2SR,3SR,4RS)−1−
アザ−2−ジフェニルメチル−3−[(2−メトキシ−
5−(1−メチルエチル)フェニル)メチルアミノ]ビ
シクロ−[2.2.1]ヘプタン;(1SR,2SR,
3SR,4RS)−1−アザ−2−ジフェニルメチル−
3−[(2−メトキシ−5−プロピルフェニル)メチル
アミノ]ビシクロ−[2.2.1]ヘプタン;(1S
R,2SR,3SR,4RS)−1−アザ−2−ジフェ
ニルメチル−3−[(2−メトキシ−5−(1−メチル
プロピル)フェニル)メチルアミノ]ビシクロ−[2.
2.1]ヘプタン;(1SR,2SR,3SR,4R
S)−1−アザ−2−フェニル−3−[(2−メトキシ
フェニル)メチルアミノ]ビシクロ[2.2.1]ヘプ
タン;(1SR,2SR,3SR,4RS)−1−アザ
−2−フェニル−3−[(2−メトキシ−5−トリフル
オロメトキシフェニル)メチルアミノ]ビシクロ[2.
2.1]ヘプタン;(2SR,3SR,4RS)−N−
1−フェニルメチル−2−ジフェニルメチル−3−
[(2−メトキシフェニル)メチルアミノ]−4−(2
−ヒドロキシエチル)−ピロリジン;(2SR,3S
R,4RS)−2−ジフェニルメチル−3−[(2−メ
トキシ−フェニル)メチルアミノ]−4−(2−ヒドロ
キシエチル)ピロリジン;(2SR,3SR,4RS)
−2−ジフェニルメチル−3−[(2−メトキシ−5−
(1,1−ジメチルエチル)フェニル)メチルアミノ]
−4−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン;(2S
R,3SR,4RS)−2−ジフェニルメチル−3−
[(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニ
ル)メチルアミノ]−4−(2−ヒドロキシエチル)−
ピロリジン;(2SR,3SR,4RS)−2−ジフェ
ニルメチル−3−[(2−メトキシ−5−(1−メチル
エチル)フェニル)メチルアミノ]−4−(2−ヒドロ
キシエチル)−ピロリジン;(2SR,3SR,4R
S)−2−ジフェニルメチル−3−[(2−メトキシ−
5−プロピルフェニル)メチルアミノ]−4−(2−ヒ
ドロキシエチル)−ピロリジン;(2SR,3SR,4
RS)−2−ジフェニルメチル−3−[(2−メトキシ
−5−(1−メチル−1−プロピル)フェニル)メチル
アミノ]−4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジ
ン;(2SR,3SR,4RS)−2−ジフェニルメチ
ル−3−[(2−トリフルオロメトキシ−5−(1,1
−ジメチルエチル)フェニル)メチルアミノ]−4−
(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン;(2SR,3
SR,4RS)−2−ジフェニルメチル−3−[(2−
メトキシ−5−クロロフェニル)メチルアミノ]−4−
(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン;(2SR,3
SR,4RS)−2−フェニル−3−[(2−メトキシ
フェニル)メチル−アミノ]−4−(2−ヒドロキシエ
チル)−ピロリジン;(2SR,3SR,4RS)−2
−フェニル−3−[(2−メトキシ−5−(1,1−ジ
メチルエチル)フェニル)メチルアミノ]−4−(2−
ヒドロキシ−エチル)ピロリジン;(2SR,3SR,
4RS)−2−フェニル−3−[(2−メトキシ−5−
トリフルオロメトキシフェニル)メチルアミノ]−4−
(2−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン;6−メトキ
シ−1,3,3−トリメチル−5−[(2−フェニル−
ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−3−ジヒド
ロ−インドール−2−オン;6−メトキシ−1−メチル
−7−[(2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミ
ノ)−メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キンドール
−2−オン;6−メトキシ−1,2−ジメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−7−イルメチ
ル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミ
ン;6−イソプロポキシ−1−メチル−7−[(2−フ
ェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−
3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;7−メ
トキシ−1−メチル−6−[(2−フェニル−ピペリジ
ン−3−イルアミノ)−メチル]−3,4−ジヒドロ−
1H−キノリン−2−オン;6−メトキシ−1−メチル
−7−[(2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミ
ノ)−メチル]−1,4−ジヒドロ−ベンゾ[d]
[1,3]チアジン−2−オン;6−メトキシ−7−
[(2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メ
チル]−1−(2,2,2−トリフルオロ)−3,4−
ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;6−イソプロポ
キシ−1−メチル−7−[(2−フェニル−ピペリジン
−3−イルアミノ)−メチル]−3,4−ジヒドロ−1
H−キノリン−2−チオン;及び6−メトキシ−1,3
−ジメチル−7−[(2−フェニル−ピペリジン−3−
イルアミノ)−メチル]−3,3−ジヒドロ−1H−キ
ノリン−2−オン。
【0035】本発明の好ましい態様は、前記NK−1レ
セプターアンタゴニスト又は薬剤学的に許容することの
できるその塩が、以下の化合物及びそれらの薬剤学的に
許容することのできる塩から選択した化合物である、前
記の不安又はうつ病の治療用医薬組成物、並びに前記の
不安又はうつ病の治療方法に関する:(6−メトキシ−
3−トリフルオロメチル−ベンゾ[d]イソオキサゾー
ル−5−イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジン−
3−イル)アミン;6−メトキシ−1−メチル−7−
[(2−フェニル−1−プロピル−ピペリジン−3−イ
ルアミノ)−メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノ
リン−2−オン;6−メトキシ−1−メチル−7−
{[1−(5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−
[1,2,4]トリアゾール−3−イルメチル)−2−
フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ]−メチル}−
3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;3−
(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−フェニ
ル)−6−フェニル−1,7−ジアザ−スピロ[4.
5]デカン;6−メトキシ−1−メチル−7−[(2−
フェニル−ピペリジン−3−イルアミノ)−メチル]−
3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;[2−
メトキシ−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリ
フルオロメチル−エチル)−ベンジル]−(2−フェニ
ル−ピペリジン−3−イル)−アミン;(2S,3S)
−N−〔(5−オキソ−1H,4H−1,2,4−トリ
アゾロ)メチル〕−2−(4−フルオロフェニル)−3
−(3,5−ジトリフルオロメチル)ベンジルオキシモ
ルホリン;[5−(1,1−ジメチル−プロプ−2−イ
ニル)−2−メトキシ−ベンジル]−(2−フェニル−
ピペリジン−3−イル)−アミン;7−メトキシ−1−
メチル−6−[(2−フェニル−ピペリジン−3−イル
アミノ)−メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリ
ン−2−オン;[2−メトキシ−5−(2,2,2−ト
リフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)−ベンジル]
−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン;
(7−メトキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H
−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルメチル)−
(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン;
[2−メトキシ−5−(1−メチル−1−トリフルオロ
メチル−プロプ−2−イニル)−ベンジル]−(2−フ
ェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン;(6−メト
キシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロ
マン−7−イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジン
−3−イル)−アミン;2−{3−[(2−ベンズヒド
リル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−
イルアミノ)−メチル]−4−メトキシ−フェニル}−
2−メチル−プロパン−1−オール;3−(3,5−ビ
ス−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−2−フェ
ニル−ピペリジン;5−[2−(3,5−ビス−トリフ
ルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−フェニル−モル
ホリン−4−イルメチル]−2,4−ジヒドロ−[1,
2,4]トリアゾール−3−オン;(2S,3S)−3
−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメトキシ)ベン
ジル]アミノ−2−フェニルピペリジン;(2S,3
S)−N−(5−イソプロピル−2−メトキシフェニ
ル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザビシクロ
[2.2.2]オクタン−3−アミン;(2S,3S)
−N−〔(5−オキソ−1H,4H−1,2,4−トリ
アゾロ)メチル〕−2−(4−フルオロフェニル)−3
−(3,5−ジトリフルオロメチル)ベンジルオキシモ
ルホリン;(2S,3S)−N−(5−tertブチル
−2−メトキシフェニル)メチル−2−ジフェニルメチ
ル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−ア
ミン;(2S,3S)−N−(5−エチル−2−メトキ
シフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザ
ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン;及び
(2S,3S)−N−(5−n−プロピル−2−メトキ
シフェニル)メチル−2−ジフェニルメチル−1−アザ
ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−アミン。
【0036】本明細書において、用語「ハロ」及び「ハ
ロゲン原子」は、特に断らない限り、塩素原子、フッ素
原子、臭素原子、及びヨウ素原子を含む。本明細書にお
いて、用語「アルキル基」は、特に断らない限り、直鎖
状、分枝鎖状、又は環状の部分、あるいはそれらの組合
せを有する1価の飽和炭化水素基を意味する。本明細書
において、用語「アルコキシ基」は、特に断らない限
り、O−アルキル基(ここで、「アルキル基」は、前記
の意味である)を含む。本明細書において、用語「置換
基1個以上」は、特に断らない限り、1個〜結合可能な
結合部位の数に基づいて存在しうる最大数個の置換基を
意味する。本明細書において、用語「抗不安有効量」及
び「不安緩解有効量」は、不安の治療において有効であ
る量を意味する。本明細書において、用語「抗うつ病有
効量」は、うつ病の治療において有効である量を意味す
る。本明細書において、用語「治療する」は、疾患、障
害、若しくは状態、又はそれらの症状1つ以上を、逆
転、緩和、進行の阻害をするか、又は予防することを意
味し;そして、「治療」及び「治療的」は、前記の意味
としての「治療する」行為を意味する。
【0037】本発明の医薬組成物及び方法は、式(I)
〜式(XXI)で表されるNK−1レセプターアンタゴニ
スト(これは、不整中心を有することがあり、従って種
々のエナンチオマー形態で存在することがある)を含む
か、又は投与することを含む。本発明は、使用されるN
K−1レセプターアンタゴニストが、前記で定義した式
(I)〜式(XXI)で表される化合物の光学異性体、互
変異性体、又は立体異性体、あるいはそれらの混合物で
ある方法及び医薬組成物も含む。また、本発明は、抗う
つ剤の薬剤学的に許容することのできる酸付加塩及び不
安緩解剤の薬剤学的に許容することのできる酸付加塩、
並びにNK−1アンタゴニストの薬剤学的に許容するこ
とのできる酸付加塩を含むか又は投与することを含む、
医薬組成物及び方法にも関する。本発明の組成物及び方
法において用いられる塩基性活性剤の薬剤学的に許容す
ることのできる酸付加塩を調製するために用いることの
できる酸は、無毒の酸付加塩(すなわち薬理学的に許容
することのできるアニオンを含む塩)、例えば、塩酸
塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、
重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、
クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、重酒石酸塩、
コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸
塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタン
スルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンス
ルホン酸塩、及びパモ酸塩[すなわち、1,1’−メチ
レン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸)塩]
を形成する酸である。
【0038】また、本発明は、抗うつ剤の薬剤学的に許
容することのできる塩基付加塩及び不安緩解剤の薬剤学
的に許容することのできる塩基付加塩、並びにNK−1
アンタゴニストの薬剤学的に許容することのできる塩基
付加塩を含むか又は投与することを含む、医薬組成物及
び方法にも関する。本発明の方法において用いられる前
記酸性活性剤の薬剤学的に許容することのできる塩基塩
を調製するための試薬として用いることのできる化学的
塩基は、それらの化合物と無毒の塩基塩を形成する塩基
である。前記の無毒の塩基塩としては、以下に限定され
るものでないが、薬理学的に許容することのできるカチ
オン、例えばアルカリ金属カチオン(例えば、カリウム
及びナトリウム)及びアルカリ土類金属カチオン(例え
ば、カルシウム及びマグネシウム)から誘導される塩、
アンモニウム、又は水溶性アミンの付加塩〔例えば、N
−メチルグルカミン−(メグルミン)〕、並びに低級ア
ルカノールアンモニウム、及び薬剤学的に許容すること
のできる有機アミンの別の塩基塩を挙げることができ
る。
【0039】また、本発明は、実際は、原子1個以上
が、天然に通常発見される原子量及び質量数と異なる原
子量及び質量数を有する原子によって置換されているこ
とを除けば式(I)〜式(XXI)で表される化合物又は
別のNK−1レセプターアンタゴニストと同じである同
位体標識化合物を使用する医薬組成物及び治療方法にも
関する。本発明の医薬組成物及び方法において使用する
ことのできるNK−1レセプターアンタゴニスト中に含
まれることのできる同位体としては、例えば、水素原
子、炭素原子、窒素原子、酸素原子、リン原子、イオウ
原子、フッ素原子、及び塩素原子の同位体、例えば、そ
れぞれ、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31
P、32P、35S、18F、及び36Clを挙げることができ
る。前記同位体及び/又は別の同位体を含有する、本発
明の医薬組成物及び方法において使用するNK−1レセ
プターアンタゴニスト、そのプロドラッグ、及び前記化
合物若しくは前記プロドラッグの薬剤学的に許容するこ
とのできる塩は、本発明の範囲内に含まれるものとす
る。或る同位体標識NK−1レセプターアンタゴニスト
〔例えば、放射性同位体(例えば、3H及び14C)を含
むもの〕は、薬剤及び/又は基質組織分配アッセイにお
いて有用である。トリチウム化(tritiated)
(すなわち、3H)及び炭素−14(すなわち、14C)
同位体が、調製及び検出が容易なので、特に好ましい。
更に、より重い同位体、例えば、ジューテリウム(すな
わち、2H)による置換は、代謝安定性がより大きくな
るという或る治療的有利性(例えば、イン・ビボ半減期
の増加、又は必要投与量の減少)を得ることができ、従
って、いくつかの状況において好ましいことがある。
【0040】
【発明の実施の形態】下記の参考文献は、総体的に、キ
ヌクリジン、ピペリジン、エチレンジアミン、ピロリジ
ン、及びアザノルボルナン誘導体、並びにNK−1レセ
プターアンタゴニストとしての活性を示しそして本発明
の医薬組成物及び方法においてエレトリパンと組み合わ
せて用いることができる関連化合物、及びその製造方法
に関する:USP5,162,339(1992年11
月11日発行);USP5,232,929(1993
年8月3日発行);国際公開公報WO92/20676
(1992年11月26日公開);国際公開公報WO9
3/00331(1993年1月7日公開);国際公開
公報WO92/21677(1992年12月10日公
開);国際公開公報WO93/00330(1993年
1月7日公開);国際公開公報WO93/06099
(1993年4月1日公開);国際公開公報WO93/
10073(1993年5月27日公開);国際公開公
報WO92/06079(1992年4月16日公
開);国際公開公報WO92/12151(1992年
7月23日公開);国際公開公報WO92/15585
(1992年9月17日公開);国際公開公報WO93
/10073(1993年4月27日公開);国際公開
公報WO93/19064(1993年9月30日公
開);国際公開公報WO94/08997(1994年
4月28日公開);国際公開公報WO94/04496
(1994年3月3日公開);国際公開公報WO95/
07908(1995年3月3日公開);国際公開公報
WO94/20500(1994年9月15日公開);
国際公開公報WO94/13663(1994年6月2
3日公開);国際公開公報WO95/16679(19
95年6月22日公開);国際公開公報WO97/08
144(1997年3月6日公開);国際公開公報WO
97/03066(1997年1月30日公開);国際
公開公報WO99/25714(1999年5月27日
公開);USSN988,653(1992年12月1
0日出願);USSN026,382(1993年3月
4日出願);USSN123,306(1993年9月
17日出願);及びUSSN072,629(1993
年6月4日出願)。前記国際特許出願はすべて米国を指
定している。詳細については、これらの特許及び特許出
願を参照されたい。
【0041】式(I)で表されるNK−1レセプターア
ンタゴニストは、下記の特許及び特許出願に記載のよう
に製造することができる(これらの文献は、前出であ
り、本明細書の参照にされたい):WO93/0033
1、WO92/21677、WO92/15585、W
O92/01688、WO93/06099、WO91
/18899、USP5,162,339、及びUSP
5,232,929。式(Ia)で表されるNK−1レ
セプターアンタゴニスト[すなわち、式(I)で表され
る化合物と同一に定義されるが、但し、X1、X2、及び
3のいずれもフッ素化されたアルコキシ基以外の基で
ある場合は、R1、R3、R4、R5、R6、R7、及びR13
の少なくとも1つがフッ素化されたアルコキシ基で置換
されたアリール基である化合物]は、WO93/003
31に記載の方法で製造することができる。
【0042】式(IXa)及び式(IXb)で表される
NK−1レセプターアンタゴニストは、国際公開公報W
O94/13663(1994年6月23日公開)に記
載の方法で製造することができる。式(XVIII)で表さ
れるNK−1レセプターアンタゴニストは、国際公開公
報WO97/08144(1997年3月6日公開)に
記載の方法で製造することができる。式(XIX)で表
されるNK−1レセプターアンタゴニストは、国際公開
公報WO97/03066(1997年1月30日公
開)及び国際公開公報WO99/25714(1999
年5月27日公開)に記載の方法で製造することができ
る。式(XX)で表されるNK−1レセプターアンタゴ
ニストは、国際公開公報WO94/20500(199
4年9月15日公開)に記載の方法で製造することがで
きる。式(XXI)で表されるNK−1レセプターアン
タゴニストは、国際公開公報WO93/00330(1
993年1月7日公開)に記載の方法で製造することが
できる。
【0043】本発明の医薬組成物及び方法において不安
緩解剤又は抗うつ剤と共に用いることができる他のNK
−1レセプターアンタゴニストは、下記の参考文献に記
載の化合物及び薬剤学的に許容することのできる塩であ
る:欧州特許出願EP499,313(1992年4月
19日公開)、欧州特許出願EP520,555(19
92年12月30日公開)、欧州特許出願EP522,
808(1993年1月13日公開)、欧州特許出願E
P528,495(1993年2月24日公開)、PC
T特許出願WO93/14084(1993年7月22
日公開)、PCT特許出願WO93/01169(19
93年1月21日公開)、PCT特許出願WO93/0
1165(1993年1月21日公開)、PCT特許出
願WO93/01159(1993年1月21日公
開)、PCT特許出願WO92/20661(1992
年11月26日公開)、欧州特許出願EP517,58
9(1992年12月12日公開)、欧州特許出願EP
428,434(1991年5月22日公開)、欧州特
許出願EP360,390(1990年3月28日公
開);並びにUSPSN60/195,922(200
0年4月10日出願)及びUSPSN60/212,9
22(2000年6月20日出願)。前記国際特許出願
はすべて米国を指定している。詳細については、前記の
特許及び特許出願を参照にされたい。
【0044】本発明は、NK−1レセプターアンタゴニ
スト及び不安緩解剤若しくは抗うつ剤、又は薬剤学的に
許容することのできるそれらの塩を、同じ医薬組成物の
一部として一緒に投与する、不安又はうつ病の治療方法
に関すると共に、これらの2種類の活性剤を、組み合わ
せ療法の利点を得るように設計された適切な投与養生法
の一部として別々に投与する方法にも関する。適切な投
与養生法、それぞれの投与量、及び各活性剤の投与間の
具体的な間隔は、治療対象、嘔吐要因(emetoge
n)及び症状の重篤度に依存するであろう。一般的に、
本発明方法の実施において、NK−1レセプターアンタ
ゴニストは、成人に対して、1日当たり約0.05〜約
1500mgの範囲の量を、好ましくは、1日当たり約
5〜約200mgの範囲の量を、1回の投与で又は分割
して投与する。前記化合物は、1日当たり6回まで、好
ましくは1日当たり1〜4回、特に1日当たり2回、そ
して最も特定には1日当たり1回の養生法に基づいて投
与することができる。抗うつ剤についての適当な用量レ
ベルは、1日当たり約0.5〜1500mg、好ましく
は1日当たり約2.5〜1000mg、そして特に、1
日当たり約2.5〜500mgである。前記化合物は、
1日当たり6回まで、好ましくは1日当たり1〜4回、
特に1日当たり2回、そして最も特定には1日当たり1
回の養生法に基づいて投与することができる。不安緩解
剤についての適当な用量レベルは、1日当たり約0.5
〜1500mg、好ましくは1日当たり約2.5〜10
00mg、そして特に、1日当たり約2.5〜500m
gである。前記化合物は、1日当たり6回まで、好まし
くは1日当たり1〜4回、特に1日当たり2回、そして
最も特定には1日当たり1回の養生法に基づいて投与す
ることができる。しかしながら、治療される動物の種及
び前記薬剤に対する個々の応答、並びに選ばれた医薬配
合の型及びその投与を実施する過程及び間隔に応じて変
更が生じることがある。ある場合には、前記範囲の下限
を下回る投与量がより適切であることがあり、一方、他
の場合には、有害な副作用を伴うことなくさらに多い量
(この場合、最初は、1日にわたる投与に対して数回の
少量の投与に分割するものとする)を用いることができ
る。
【0045】本発明の医薬組成物及び方法において用い
られるNK−1レセプターアンタゴニスト、それらの薬
剤学的に許容することのできる塩、並びに抗うつ剤及び
不安緩解剤、及びそれらの薬剤学的に許容することので
きる塩は、本明細書において以下、「治療剤」とも称す
る。治療剤は、経口又は非経口経路を介して投与するこ
とができる。NK−1レセプターアンタゴニスト及び不
安緩解剤若しくは抗うつ剤、又は一方又は両方の治療剤
の薬剤学的に許容することのできる塩を含有する組成物
は、一般に、投与される各活性剤の総量が前記ガイドラ
イン内に入るように、一回で又は分割して、毎日、経口
的に又は非経口的に投与されるであろう。
【0046】治療剤は、単独か、又は薬剤学的に許容す
ることのできる担体若しくは希釈剤と組み合わせて、前
記の経路のいずれかによって投与することができ、そし
て前記の投与は、単回又は複数回で行うことができる。
より具体的には、本発明の治療剤を、多様な種々の投与
形態で投与することができ、すなわち、錠剤、カプセ
ル、ロゼンジ、トローチ、硬質キャンディー、座薬、水
性懸濁液、注射溶剤、エリキシル、シロップ等の形態
で、種々の薬剤学的に許容することのできる不活性担体
と組合せることができる。前記担体としては、固体希釈
剤又は充填剤、無菌水性媒体、及び各種の無毒の有機溶
媒等が含まれる。更に、経口医薬組成物を、適当に甘味
付け及び/又は香味付けをすることもできる。一般的
に、本発明の治療剤を分割して(すなわち、同じ医薬組
成物中でないように)投与する場合は、約5.0重量%
〜約70重量%の範囲の濃度レベルで前記投与量形態中
に存在させる。
【0047】経口投与用に、種々の賦形剤、例えば、微
結晶性セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、リン酸二カルシウム、及びグリシンを含んだ錠剤
を、種々の崩壊剤、例えば、デンプン(好ましくは、コ
ーン、ポテト、又はタピオカのデンプン)、アルギン
酸、及び或種のコンプレックスシリケート、並びに顆粒
バインダー、例えば、ポリビニルピロリドン、蔗糖、ゼ
ラチン、及びアラビアゴムと一緒に使用することができ
る。更に、潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウ
ム、ラウリル硫酸ナトリウム、及びタルクが、錠剤化の
目的にしばしば非常に有用である。また、同じタイプの
固体組成物を、ゼラチンカプセル中の充填剤として用い
ることができる。また、これに関連する好ましい材料と
しては、ラクトース(又は乳糖)及び高分子ポリエチレ
ングリコールを挙げることができる。経口投与用に水性
懸濁液及び/又はエリキシルが望ましい場合には、種々
の甘味剤又は香味剤、着色剤又は染料、並びに所望によ
り、乳化剤及び/又は懸濁剤と、希釈剤、例えば、水、
エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、及び
種々のそれらの組合せと活性成分とを組み合わせること
ができる。
【0048】非経口投与用に、ゴマ油、ピーナッツ油、
又は水性プロピレングリコール中の治療剤溶液を用いる
ことができる。水溶液は、必要に応じて適当に緩衝化し
たほうがよく、また、液体希釈剤は最初に等張にする。
これらの水溶液は、静脈注射用に適している。油性溶液
は、関節内、筋肉内、及び皮下注射用として適してい
る。無菌条件下におけるこれら全ての溶液の調製は、当
業者に周知の一般的製薬技術によって容易に行うことが
できる。
【0049】前記のように、前記NK−1レセプターア
ンタゴニスト及び前記不安緩解剤又は抗うつ剤は、単一
の医薬組成物に配合するか、あるいは、本発明に従っ
て、同時に、別々に、又は特定順序で使用するための個
々の医薬組成物に配合することができる。NK−1レセ
プターアンタゴニスト及び不安緩解剤又は抗うつ剤の両
方を含む本発明に係る組成物、並びにこれらの活性剤の
一方のみをデリバリーするのに用いられる医薬組成物
は、好ましくは、吸入若しくはガス注入による、経口、
非経口、又は直腸投与用の単位投与形態(例えば、錠
剤、丸剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、溶液、若しくは
懸濁液)又は座剤であるか、あるいは、経皮性パッチ又
は口腔前庭吸収ウエファーによって投与される。
【0050】固形の組成物(例えば、錠剤)を製造する
ために、治療剤を、薬剤学的担体、例えば、通常の錠剤
化成分(例えば、コーンスターチ、ラクトース、スクロ
ース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリ
ン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、又はガム)、
及び他の薬剤学的希釈剤(例えば、水)と混合して、本
発明の化合物又はその薬剤学的に許容することのできる
無毒の塩の均質な混合物を含有する固形の予備配合組成
物を形成する。これらの予備配合組成物に関して均質と
は、前記組成物を同等に有効な単位投与形態(例えば、
錠剤、丸剤、及びカプセル)に容易に分割することがで
きるように、活性成分が組成物の全体にわたり均等に分
散されていることを意味する。次ぎに、この固形の予備
配合組成物を、組成物中に治療剤をそれぞれ0.05〜
約500mg含有する前記のタイプの単位投与形態に分
割する。前記組成物の錠剤又は丸剤は、コートするか、
あるいは、延長した作用という有利さを与える投与形態
を提供するように配合することもできる。例えば、錠剤
又は丸剤は、内側の投与成分及び外側の投与成分を含
み、外側の投与成分が内側の投与成分をおおって包んで
いる形態であることができる。これら2種類の成分は、
胃内での分解を阻止し内側の成分をそのまま十二指腸内
に通すか又は放出を遅らせることを可能にするように働
く腸溶性の層に分けられていることができる。前記の腸
溶性の層又はコーティングには、種々の材料を用いるこ
とができる。前記材料としては、多数の高分子量の酸、
並びに高分子量の酸とシェラック(shellac)ア
セチルアルコール及び酢酸セルロースのような材料との
混合物が含まれる。
【0051】経口投与又は注射による投与用に本発明の
新規な組成物を配合することができる液体形態として
は、水溶液、適当に風味付けされたシロップ、水性若し
くは油性懸濁液、及び食用油(例えば、綿実油、ゴマ
油、ココナッツ油、ピーナッツ油、又は大豆油)で風味
付けされた乳濁液、並びにエリキシル剤及び同様の薬剤
学的ベヒクルを挙げることができる。水性懸濁液用の適
当な分散剤又は懸濁剤としては、合成及び天然ゴム、例
えば、トラガカント、アラビアゴム、アルギネート、デ
キストラン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、
メチルセルロース、ポリビニル−ピロリドン、又はゼラ
チンを挙げることができる。
【0052】注射によりNK−1レセプターアンタゴニ
スト又は他の治療剤を投与するための好ましい組成物と
しては、表面活性剤(又は湿潤剤若しくは界面活性剤)
と共に、又は乳濁液(油中水又は水中油の乳濁液)の形
態で、治療剤(1種又は複数)を含む組成物を挙げるこ
とができる。適当な表面活性剤としては、とりわけ、非
イオン剤、例えば、ポリオキシエチレンソルビタン{例
えば、Tween(商標)20、40、60、80、又
は85}及び他のソルビタン{例えば、Span(商
標)20、40、60、80、又は85}を挙げること
ができる。表面活性剤を有する組成物は、便利には、表
面活性剤を、0.05〜5%、好ましくは0.1〜2.
5%含むであろう。必要により、他の成分(例えば、マ
ンニトール又は他の薬剤学的に許容することのできる担
体)を添加することができることは、理解されるところ
であろう。
【0053】適当な乳濁液は、市販の脂肪乳濁液、例え
ば、イントラリピッド(Intralipid;商
標)、リポシン(Liposyn;商標)、インフォヌ
トロール(Infonutrol;商標)、リポファン
ジン(Lipofundin;商標)、及びリピフィサ
ム(Lipiphysan;商標)を用いて製造するこ
とができる。前記治療剤は、予備混合乳濁液組成物中に
溶解することができるか、あるいは、油〔例えば、大豆
油、紅花油、綿実油、ゴマ油、コム油(com oi
l)、又はアーモンド油〕、及びリン脂質(例えば、卵
リン脂質、大豆リン脂質又は大豆レシチン)と水とを混
合することによって形成される乳濁液中に溶解すること
ができる。乳濁液の等張度を調整するために、他の成
分、例えば、グリセロール又はグルコースを添加するこ
とができることは理解されるところであろう。適当な乳
濁液は、典型的には、20%までの油分、例えば、5〜
20%の油分を含むであろう。脂肪乳濁液は、好ましく
は、0.1〜1.0μmの脂肪滴、とりわけ、0.1〜
0.5μmの脂肪滴を含んでおり、そしてpHが5.5
〜8.0の範囲である。
【0054】吸入又はガス注入のための組成物として
は、薬剤学的に許容することのできる水性若しくは有機
溶媒又はそれらの混合物中の溶液及び懸濁液、並びに粉
剤を挙げることができる。液体又は固体の組成物は、前
記のとおりに、適当な薬剤学的に許容することのできる
賦形剤を含んでいることができる。好ましくは、これら
の組成物を、局所的又は全身的な効果のために口又は鼻
の呼吸経路によって投与する。好ましくは、薬剤学的に
許容することのできる滅菌溶媒中の組成物を、不活性ガ
スを用いて霧状にすることができる。霧状にした溶液
は、噴霧装置から直接に吸い込むことができるか、又は
霧状にする装置をフェースマスク、テント、又は断続的
な正圧呼吸装置に取り付けることができる。溶液、懸濁
液、又は粉剤組成物は、適当な方法で製剤をデリバリー
する装置から、好ましくは、経口的に又は経鼻的に投与
することができる。
【0055】本発明の組成物は、常法を用いて経皮性パ
ッチの形態で投与に供することもできる。また、前記組
成物は、例えば、吸収ウエファーを用いて、口腔前庭を
介して投与することもできる。更に、本発明は、NK−
1レセプターアンタゴニスト、及び抗うつ剤又は不安緩
解剤、あるいは前記と同じものの薬剤学的に許容するこ
とのできる塩を含む医薬組成物の製造方法であって、N
K−1レセプターアンタゴニスト、及び抗うつ剤又は不
安緩解剤(又はこれらの治療剤の一方又は両方の薬剤学
的に許容することのできる塩)を、薬剤学的に許容する
ことのできる担体又は賦形剤と組合せることを含む、前
記方法を提供する。
【0056】NK−1レセプターアンタゴニスト及び抗
うつ剤又は不安緩解剤のうつ病又は不安の治療において
使用するのに必要な量が、選択した特定の化合物又は組
成物だけでなく、投与経路、治療する状態の性質、並び
に患者の年齢及び状態によって変化し、そして最終的
に、患者を担当する医師又は薬剤師の裁量にゆだねられ
ることが理解されよう。
【0057】本発明の化合物のサブスタンスPアンタゴ
ニストとしての活性は、放射性リガンドを用いて、NK
1レセプターを暴露するCHO細胞又はIM−9細胞中
のそのレセプター部位でのサブスタンスPの結合を阻害
する能力によって決定する。本明細書に記載のピペリジ
ン化合物のサブスタンスPアンタゴニスト活性は、「T
he Journal of Immunology,
133,3260(1984)」で報告されたM.A.
Cascieriらにより記載された標準アッセイ法を
用いて評価する。この方法は、本質的に、前記の単離し
たウシ組織又はIM−9細胞中のそれらのレセプター部
位において放射能標識したサブスタンスPリガンドの量
を50%減少させるのに必要な個々の化合物の濃度を測
定し、それによって、試験した各化合物に関する特徴的
IC50値を得ることを含んでいる。更に詳しくは、化合
物によるヒトIM−9細胞への[3H]SP結合の阻害
は、アッセイ緩衝液〔50mMトリス−HCl(pH
7.4)、1mM−MnCl 2、0.02%ウシ血清ア
ルブミン、バシトラシン(40μg/mL)、ロイペプ
チン(4μg/mL)、キモスタチン(2μg/m
L)、及びホスホラミドン(30μg/mL)〕中で測
定する。0.56nMの[3H]SP及び種々の濃度の
化合物を含有するアッセイ緩衝液(合計容量;0.5m
L)に細胞を加えることにより反応を開始し、4℃で1
20分間放置してインキュベートする。GF/Bフィル
ター(0.1%ポリエチレンイミンに予め2時間浸漬し
たもの)上で濾過することによりインキュベーションを
終了する。非特異的結合は、1μM−SPの存在下で残
存している放射能として定義される。フィルターをチュ
ーブに移し、そして液体シンチレーションカウンターを
用いて計数する。
【0058】単一の又は別々の医薬組成物として組み合
わせて投与する場合、CNS浸透剤NK−1レセプター
アンタゴニスト及び抗うつ剤又は抗不安剤は、所望する
効果が表れるような割合で存在させる。特に、CNS浸
透剤NK−1レセプターアンタゴニスト及び抗うつ剤又
は不安緩解剤の重量比は、好ましくは、0.001:1
〜100:1、特には、0.01:1〜100:1であ
ろう。本明細書において、用語“患者”は、経済的に重
要な動物、例えば、ウシ、羊、及びブタ、特に食肉を生
成する動物、並びに飼い慣らされた動物(例えば、ネコ
及びイヌ)、スポーツ動物(例えば、馬)、動物園の動
物、及びヒトを包含し、後者が好ましい。本明細書にお
いて、用語“CNS浸透剤”とは、後述の定義で示すよ
うに、アレチネズミにおいてNK−1レセプターアゴニ
ストにより誘発された足−タッピングを阻害することが
できるNK−1レセプターアンタゴニストを意味する。
【0059】麻酔下で、中央心室中に、NK−1レセプ
ターアゴニストGR73632(dAla[L−Pro
9,Me−Leu10]−サブスタンスP(7−11))
を直接的に注入することにより誘発されるアレチネズミ
における後足−タッピングは、本質的に、CNS浸透剤
NK−1レセプターアンタゴニストがGR73632適
用の直前に静脈内投与される場合に阻害される。この場
合、麻酔からの回復後、5分間にわたっての後足−タッ
ピングが、ID50≦3mg/kg及び好ましくはID50
≦1mg/kgで阻害される。他の方法においては、N
K−1レセプターアンタゴニストを、GR73632適
用の1時間前に経口投与する。この場合、麻酔からの回
復に続いて5分間にわたっての足−タッピングが、ID
50≦30mg/kg及び好ましくはID50≦10mg/
kgを伴って、阻害される。
【0060】また、本発明で使用するCNS浸透剤NK
−1レセプターアンタゴニストは、後述の定義で示すよ
うに、子供のモルモットによる分離−誘発された発声の
減衰においても有効である。本質的に、モルモットにお
ける発声応答は、彼らの母親及び同腹子からの分離によ
り誘発される。この応答は、分離の30分前にCNS浸
透剤NK−1レセプターアンタゴニストを皮下投与する
場合に減衰される。この場合、分離の最初の15分間の
発声は、ID50≦20mg/kg、好ましくはID50
10mg/kg、及び特にID50≦5mg/kgで減衰
される。他の方法においては、NK−1レセプターアン
タゴニストを、分離の4時間前に経口投与する。この場
合、分離の最初の15分間の発声は、ID50≦20mg
/kg、好ましくはID50≦10mg/kg、及び特に
ID50≦mg/kgで減衰される。
【0061】
【実施例】以下の実施例により、本発明による医薬組成
物を説明する。これらの製剤は、別々の活性成分による
か、又は1つの組成物中の活性成分の組合せによって調
製することができる。前記の組合せ調製におけるCNS
浸透剤NK−1レセプターアンタゴニストと抗うつ剤又
は抗不安剤との割合は、活性成分の選択によって変化す
るであろう。
【0062】
【実施例1】《NK−1アンタゴニスト50〜300m
g及びセルトラリン50〜100mgを含む錠剤》
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【実施例2】《NK−1アンタゴニスト50〜300m
g及びジプラシドン(Ziprasidone)50〜
100mgを含む錠剤》
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】前記活性成分、セルロース、ラクトース、
及び一部のコーンスターチを混合し、そして10%コー
ンスターチペーストによって顆粒化する。得られた顆粒
を篩いにかけ、乾燥し、そして残りのコーンスターチ及
びステアリン酸マグネシウムと混合する。
【0067】また、本発明の別の態様は、以下のとおり
である。 (1)哺乳動物における不安又はうつ病の治療方法であ
って、前記哺乳動物に、請求項1〜7のいずれか一項に
記載の医薬組成物を、それぞれ抗不安有効量又は抗うつ
病有効量で投与することを含む、前記治療方法。 (2)哺乳動物における不安又はうつ病の治療方法であ
って、(a)不安緩解性抗不安剤又は抗うつ剤としての
活性を示す化合物、又は薬剤学的に許容することのでき
るその塩;及び(b)CNS浸透剤NK−1レセプター
アンタゴニスト又は薬剤学的に許容することのできるそ
の塩を前記哺乳動物に投与することを含む(ここで前記
活性剤“a”及び“b”は、それぞれ不安又はうつ病の
治療において前記の2種の薬剤の組合せが有効となる量
で存在する)、前記治療方法。
【0068】(3)前記NK−1レセプターアンタゴニ
スト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が式
(I):
【化59】 [式中、X1は、水素原子、場合によりフッ素原子1〜
3個で置換されていることのある(C1−C10)アルコ
キシ基、又は場合によりフッ素原子1〜3個で置換され
ていることのある(C1−C10)アルキル基であり;X2
及びX3は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、場合
によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C10)アルキル基、場合によりフッ素原子1〜
3個で置換されていることのある(C1−C10)アルコ
キシ基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、フェニ
ル基、シアノ基、アミノ基、(C1−C6)アルキルアミ
ノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、−C(=
O)−NH−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)ア
ルキル−C(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、
ヒドロキシ(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)アル
コキシ(C1−C4)アルキル基、−NHC(=O)H
基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)アルキル基か
らそれぞれ独立して選択した基であり;そしてQは、式
(II):
【化60】 式(III):
【化61】 式(IV):
【化62】 式(V):
【化63】 式(VI):
【化64】 式(VII):
【化65】 又は式(VIII):
【化66】 で表される基であり、前記のそれぞれの式中、R1は、
フリル基、チエニル基、ピリジル基、インドリル基、ビ
フェニル基、及びフェニル基〔場合により、ハロゲン原
子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されているこ
とのある(C1−C10)アルキル基、場合によりフッ素
原子1〜3個で置換されていることのある(C1
10)アルコキシ基、カルボキシ基、ベンジルオキシカ
ルボニル基、及び(C1−C3)アルコキシ−カルボニル
基から独立して選択した置換基1又は2個で置換されて
いることがある〕から選択した基であり;R13は、分枝
鎖状(C3−C4)アルキル基、分枝鎖状(C5−C6)ア
ルケニル基、(C5−C7)シクロアルキル基、及びR1
の定義において挙げた基から選択した基であり;R
2は、水素原子又は(C1−C6)アルキル基であり;R3
は、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、ピリジル
基、ベンズヒドリル基、チエニル基、又はフリル基であ
り、そしてR3は、場合により、ハロゲン原子、場合に
よりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C10)アルキル基、及び場合によりフッ素原子
1〜3個で置換されていることのある(C1−C10)ア
ルコキシ基から独立して選択した置換基1〜3個で置換
されていることができ;Yは、(CH2l基〔ここで、
lは1〜3の整数である〕であるか、又はYは、式
(J):
【化67】 で表される基であり;Zは、酸素原子、イオウ原子、ア
ミノ基、(C1−C3)アルキルアミノ基、又は(C
2n基〔ここで、nは0、1、又は2である〕であ
り;oは、2又は3であり;pは、0又は1であり;R
4は、フリル基、チエニル基、ピリジル基、インドリル
基、ビフェニル基、又はフェニル基〔場合により、ハロ
ゲン原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されて
いることのある(C1−C10)アルキル基、場合により
フッ素原子1〜3個で置換されていることのある(C1
−C10)アルコキシ基、カルボキシ基、(C1−C3)ア
ルコキシ−カルボニル基、及びベンジルオキシカルボニ
ル基から独立して選択した置換基1又は2個で置換され
ていることがある〕であり;R5は、チエニル基、ビフ
ェニル基、又はフェニル基〔場合により、ハロゲン原
子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されているこ
とのある(C1−C10)アルキル基、及び場合によりフ
ッ素原子1〜3個で置換されていることのある(C1
10)アルコキシ基から独立して選択した置換基1又は
2個で置換されていることがある〕であり;Xは、(C
2q基であって、式中のqは、1〜6の整数であり、
ここで、前記(CH2q基中の炭素−炭素単結合のいず
れか1個は、場合により炭素−炭素二重結合に換わって
いることができ、前記(CH2q基の炭素原子のいずれ
か1個は、場合によりR8で置換されていることがで
き、そして前項(CH2q基の炭素原子のいずれか1個
は、場合によりR9で置換されていることができ;m
は、0〜8の整数であり、そして(CH2m基の炭素−
炭素単結合のいずれか1個は、場合により炭素−炭素二
重結合又は炭素−炭素三重結合に換わっていることがで
き、そして前項(CH2m基の炭素原子のいずれか1個
は、場合によりR11で置換されていることができ;R6
は、水素原子、直鎖状又は分枝鎖状の(C1−C6)アル
キル基、場合により炭素原子1個が、窒素原子、酸素原
子、又はイオウ原子によって置き換わっていることがで
きる(C3−C7)シクロアルキル基;(ビフェニル基、
フェニル基、インダニル基、及びナフチル基から選択し
た)アリール基;(チエニル基、フリル基、ピリジル
基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル
基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリ
ル基、及びキノリル基から選択した)ヘテロアリール
基;フェニル(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル
基、及びベンジル基から選択した基であり、ここで、前
記アリール基及びヘテロアリール基、並びに前記ベンジ
ル基、フェニル(C2−C6)アルキル基、及びベンズヒ
ドリル基のフェニル部分は、それぞれ、場合により、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個
で置換されていることのある(C1−C10)アルキル
基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されているこ
とのある(C1−C1 0)アルコキシ基、アミノ基、ヒド
ロキシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C 6)アルコ
キシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル
アミノ基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)−
基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)−(C1
6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)
−O−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−(C1
−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
(C1−C6)アルキル−基、ジ−(C1−C6)アルキル
アミノ基、−C(=O)NH−(C1−C6)アルキル
基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−NH−(C1
−C6)アルキル基、−NHC(=O)H基、及び−N
HC(=O)−(C1−C6)アルキル基から独立して選
択した置換基1個以上によって置換されていることがで
き;そして前記ベンズヒドリル基のフェニル部分の1つ
は、場合によりナフチル基、チエニル基、フリル基、又
はピリジル基によって置き換わっていることができ;R
7は、水素原子、フェニル基、又は(C1−C6)アルキ
ル基であるか;又はR6及びR7は、それらが結合してい
る炭素原子と一緒になって、炭素原子3〜7個を有する
飽和炭素環式環を形成し、ここで、前記炭素原子の1個
は、場合により酸素原子、窒素原子、又はイオウ原子に
よって置き換わっていることができ;R8及びR9は、そ
れぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原
子、アミノ基、オキソ(=O)基、ニトリル基、ヒドロ
キシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキ
シ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキルア
ミノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1
6)アルコキシ基、(C 1−C6)アルキル−O−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)
−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−O−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)
−(C1−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキ
ル−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=
O)−(C1−C6)アルキル−基、及びR6の定義にお
いて示した基から選択した基であり;R10は、NHCR
12基、NHCH212基、NHSO212基、又はR6
8、及びR9の定義のいずれかにおいて示した基の一つ
であり;R11は、オキシイミノ(=NOH)基、又はR
6、R8、及びR9の定義のいずれかにおいて示した基の
一つであり;そしてR12は、(C1−C6)アルキル基、
水素原子、フェニル(C1−C6)アルキル基、又は場合
により(C1−C6)アルキル基で置換されていることの
あるフェニル基であるが;但し、(a)mが0である場
合は、R11は存在せず、(b)R8、R9、R10、及びR
11のいずれも、それが結合している炭素原子と一緒にな
って、R7と環を形成することはなく、(c)Qが式(V
III)で表される基である場合は、R8及びR9は同じ炭
素原子に結合していることができず、そして(d)R8
及びR9が同じ炭素原子に結合している場合は、R8及び
9は、それぞれ、水素原子、フッ素原子、(C1
6)アルキル基、ヒドロキシ−(C1−C6)アルキル
基、及び(C1−C6)アルコキシ−(C1−C6)アルキ
ル基から独立して選択した基であるか、又はR8及びR9
は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、そ
れらが結合している窒素原子含有環とスピロ化合物を形
成する(C3−C6)飽和炭素環式環を形成するものとす
る]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に許容する
ことのできる塩から選択した化合物である、前項(2)
に記載の方法。
【0069】(4)前記NK−1レセプターアンタゴニ
スト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が式
(XVIII):
【化68】 [式中、Rは、ハロ(C1−C8)アルキル基、ハロ(C
2−C8)アルケニル基、ハロ(C2−C8)アルキニル
基、又はハロ(C1−C8)アルキル基{ヒドロキシ基若
しくは(C1−C8)アルコキシ基により置換さている}
であり;R1は、水素原子、ハロゲン原子、又は(C1
6)アルコキシ基であるか;又はR及びR1は、ベンゼ
ン環とR及びR1との間で共有する2個の炭素原子と一
緒になって縮合(C4−C6)シクロアルキル基[ここ
で、炭素原子1個は、場合により酸素原子により置き換
わっていることができ、そして炭素原子1個又は2個
は、場合によりハロゲン原子、(C1−C6)アルキル
基、及びハロ(C1−C6)アルキル基から選択した置換
基5個以下で置換されていることができる]を完成し;
Xは、(C1−C6)アルコキシ基、ハロ(C1−C6)ア
ルコキシ基、フェノキシ基、又はハロゲン原子であり;
そしてArは、場合によりハロゲン原子で置換されてい
ることのあるフェニル基である]で表される化合物及び
それらの薬剤学的に許容することのできる塩から選択し
た化合物である、前項(2)に記載の方法。 (5)前記NK−1レセプターアンタゴニストを、1日
当たり約5mg〜約200mgの範囲の量で投与する、
前項(4)に記載の方法。
【0070】(6)前記NK−1レセプターアンタゴニ
スト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が、式
(IXa):
【化69】 又は式(IXb):
【化70】 [それぞれの式中、Aは、フェニル基、ナフチル基、チ
エニル基、キノリニル基、及びインドリニル基から選択
した環系であり、ここで、NR23基を含む側鎖は、環
系Aの炭素原子に結合しており;Wは、水素原子、場合
によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C6)アルキル基、−S(O)v−(C1−C6
アルキル基(vは0、1、又は2である)、ハロゲン原
子、又は場合によりフッ素原子1〜3個で置換されてい
ることのある(C1−C6)アルコキシ基若しくはベンジ
ルオキシ基であり;R1は、酸素原子、窒素原子、及び
イオウ原子から選択したヘテロ原子1〜3個を含む4、
5、又は6員の複素環式環基(例えば、チアゾリル基、
アゼチジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、1,2,
3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、イ
ソチアゾリル基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル
基、オキサゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピ
ラゾリル基、又はチオフェニル基)であり、ここで、前
記複素環式環基は、二重結合0〜3個を含むことがで
き、そして場合により、場合によりフッ素原子1〜3個
で置換されていることのある(C1−C6)アルキル基及
び場合によりフッ素原子1〜3個で置換されていること
のある(C1−C6)アルコキシ基から独立して選択した
置換基1個以上(好ましくは、置換基1又は2個)で置
換されていることができ;式(IXb)中の破線は、
X’−Y’及びY’−Z’結合の一方が、場合により二
重結合であることができることを表し;X’は、=CH
−基、−CH2−基、−O−基、−S−基、−SO−
基、−SO2−基、−N(R4)−基、−NH−基、=N
−基、−CH[(C1−C6)アルキル]−基、=C
[(C1−C6)アルキル]−基、−CH(C65)−
基、及び=C(C65)−基から選択した基であり;
Y’は、C=O基、C=NR4基、C=S基、=CH−
基、−CH2−基、=C[(C1−C6)アルキル]−
基、−CH[(C1−C6)アルキル]−基、=C(C 6
5)−基、−CH(C65)−基、=N−基、−NH
−基、−N(R4)−基、=C(ハロ)−基、=C(O
4)−基、=C(SR4)−基、=C(NR4)−基、
−O−基、=C(CF3)−基、=C(CH265)−
基、−S−基、及びSO2基から選択した基であり、こ
こで、前記=C(C65)−基及び−CH(C65)−
基のフェニル部分は、場合により、トリフルオロメチル
基及びハロゲン原子から独立して選択した置換基1〜3
個で置換されていることができ、そして、前記=[(C
1−C6)アルキル]−基及び−CH[(C1−C6)アル
キル]−基のアルキル部分は、場合によりフッ素原子1
〜3個で置換されていることができ;Z’は、=CH−
基、−CH2−基、=N−基、−NH−基、−S−基、
−N(R4)−基、=C(C65)−基、−CH(C6
5)−基、=C[(C1−C6)アルキル]−基、及び−
CH[(C1−C6)アルキル]−基から選択した基であ
るか;又はX’、Y’、及びZ’は、ベンゾ環とX’
Y’Z’環との間で共有される2つの炭素原子と一緒に
なって、縮合ピリジン又はピリミジン環を形成し;R2
は、水素原子又は−CO2(C1−C10)アルキル基であ
り;R3は、式(X):
【化71】 で表される基、式(XI):
【化72】 で表される基、式(XII):
【化73】 で表される基、式(XIII):
【化74】 で表される基、式(XIV):
【化75】 で表される基、式(XV):
【化76】 で表される基、式(XVI):
【化77】 で表される基、及び式(XVII):
【化78】 で表される基から選択した基であり;ここで、R6及び
10は、フリル基、チエニル基、ピリジル基、インドリ
ル基、ビフェニル基、及びフェニル基から独立して選択
した基であって、ここで、前記フェニル基は、場合によ
り、ハロゲン原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置
換されていることのある(C1−C10)アルキル基、場
合によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのあ
る(C1−C10)アルコキシ基、カルボキシ基、ベンジ
ルオキシカルボニル基、及び(C1−C3)アルコキシ−
カルボニル基から独立して選択した置換基1又は2個で
置換されていることができ;R4は、(C1−C6)アル
キル基又はフェニル基であり;R7は、分枝鎖状(C3
4)アルキル基、分枝鎖状(C5−C6)アルケニル
基、(C5−C7)シクロアルキル基、及びR6の定義で
示された基から選択した基であり;R8は、水素原子又
は(C1−C6)アルキル基であり;R9及びR19は、フ
ェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ベ
ンズヒドリル基、チエニル基、及びフリル基から独立し
て選択した基であり、そしてR9及びR19は、場合によ
り、ハロゲン原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置
換されていることのある(C1−C10)アルキル基、及
び場合によりフッ素原子1〜3個で置換されていること
のある(C1−C10)アルコキシ基から独立して選択し
た置換基1〜3個で置換されていることができ;Yは、
(CH2l基(lは、1〜3の整数である)であるか、
又はYは、式(J):
【化79】 で表される基であり;Zは、酸素原子、イオウ原子、ア
ミノ基、(C1−C3)アルキルアミノ基、又は(C
2n基(nは、0、1、又は2である)であり;x
は、0、1、又は2であり;yは、0、1、又は2であ
り;zは、3、4、又は5であり;oは、2又は3であ
り;pは、0又は1であり;rは、1、2、又は3であ
り;(CH2z基を含む環は、二重結合を0〜3個含有
することができ、そして(CH2z基の炭素原子の1個
は、場合により、酸素原子、イオウ原子、又は窒素原子
で置き換わっていることができ;R11は、チエニル基、
ビフェニル基、又はフェニル基{場合により、ハロゲン
原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されている
ことのある(C1−C10)アルキル基、及び場合により
フッ素原子1〜3個で置換されていることのある(C1
−C10)アルコキシ基から独立して選択した置換基1又
は2個で置換されていることがある}であり;Xは、
(CH2q基(qは、1〜6の整数である)であり、こ
こで、前項(CH 2q基中の炭素−炭素単結合のいずれ
か1つは、場合により、炭素−炭素二重結合に換わって
いることができ、前項(CH2q基の炭素原子のいずれ
か1つは、場合により、R14で置換されていることがで
き、そして前項(CH2q基の炭素原子のいずれか1つ
は、場合により、R15で置換されていることができ;m
は、0〜8の整数であり、そして(CH2m基の炭素−
炭素単結合{前記結合の両炭素原子は、相互に結合し、
かつ前項(CH2m鎖の別の炭素原子に結合している}
のいずれか1つは、場合により、炭素−炭素二重結合又
は炭素−炭素三重結合に換わっていることができ、そし
て前項(CH2m基の炭素原子のいずれか1つは、場合
により、R17で置換されていることができ;R12は、水
素原子、直鎖状若しくは分枝鎖状(C1−C6)アルキル
基、場合により炭素原子1個が窒素原子、酸素原子、又
はイオウ原子によって置き換わっていることができる
(C3−C7)シクロアルキル基;(ビフェニル基、フェ
ニル基、インダニル基、及びナフチル基から選択した)
アリール基;(チエニル基、フリル基、ピリジル基、チ
アゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソ
オキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、及
びキノリル基から選択した)ヘテロアリール基;フェニ
ル−(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル基、及び
ベンジル基から選択した基であり、ここで、R12が水素
原子以外の基であれば、R12上の結合点は炭素原子であ
り、そしてここで、前記アリール基及びヘテロアリール
基、並びに前記のベンジル基、フェニル−(C2−C6
アルキル基、及びベンズヒドリル基のフェニル部分は、
それぞれ、場合により、ハロゲン原子、ニトロ基、場合
によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C10)アルキル基、場合によりフッ素原子1〜
3個で置換されていることのある(C1−C10)アルコ
キシ基、アミノ基、ヒドロキシ−(C1−C6)アルキル
基、(C1−C6)アルコキシ−(C1−C6)アルキル
基、(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1−C6)アル
キル−O−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−O
−C(=O)−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6
アルキル−C(=O)−O−基、(C1−C6)アルキル
−C(=O)−(C1−C6)アルキル−O−基、(C1
−C6)アルキル−C(=O)−基、(C1−C6)アル
キル−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−基、ジ
−(C1−C6)アルキルアミノ基、−C(=O)−NH
−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、−NHC
(=O)H基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)ア
ルキル基から独立して選択した置換基1個以上によって
置換されていることができ;そしてここで、前記ベンズ
ヒドリル基のフェニル部分の1つは、場合により、ナフ
チル基、チエニル基、フリル基、又はピリジル基によっ
て置き換わっていることができ;R13は、水素原子、フ
ェニル基、又は(C1−C6)アルキル基であるか;又は
12及びR13は、これらが結合している炭素原子と一緒
になって、炭素原子3〜7個を有する飽和炭素環式環
{スピロ環の結合点でもなく前記結合点に隣接してもい
ない前記炭素原子の1つが、場合により、酸素原子、窒
素原子、又はイオウ原子によって置き換わっていること
ができる}を形成し;R14及びR15は、それぞれ、水素
原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、オキソ
(=O)基、シアノ基、ヒドロキシ−(C1−C6)アル
キル基、(C1−C6)アルコキシ−(C1−C6)アルキ
ル基、(C1−C6)アルキルアミノ基、ジ−(C1
6)アルキルアミノ基、(C1−C6)アルコキシ基、
−C(=O)−OH基、(C1−C6)アルキル−O−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)
−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−O−基、(C1−C6)アルキル−C−(C1
−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
(C1−C6)アルキル−基、及びR12の定義で示された
基から独立して選択した基であり;R16は、NHC(=
O)R18基、NHCH218基、SO218基、CO2
基、又はR12、R14、及びR15の定義で示された基から
選択した基の1つであり;R17は、オキシイミノ(=N
OH)基又はR12、R14、及びR15のいずれかの定義に
示された基の1つであり;そしてR18は、(C1−C6
アルキル基、水素原子、フェニル基、又はフェニル(C
1−C6)アルキル基であるが;但し、(a)mが0であ
る場合は、R16及びR17の一方は存在せず、そしてもう
一方は水素原子であり、(b)R3が式(XVI)で表さ
れる基である場合は、R1 4及びR15は同じ炭素原子に結
合することはできず、(c)R14及びR15が同じ炭素に
結合している場合は、R14及びR15は、それぞれ、水素
原子、フッ素原子、(C1−C6)アルキル基、ヒドロキ
シ−(C1−C6)アルキル基、及び(C1−C6)アルコ
キシ−(C1−C6)アルキル基から独立して選択した基
であるか、あるいはR14及びR15は、それらが結合して
いる炭素原子と一緒になって、それらが結合している窒
素原子含有環とスピロ化合物を形成する(C3−C6)飽
和炭素環式環を形成し;(d)R12及びR13は、共に水
素原子であることはできず、そして(e)R14又はR15
が、環窒素原子に隣接するX又は(CH2yの炭素原子
に結合している場合は、R14又はR15は、それぞれ、結
合点が炭素原子である置換基でなければならないものと
する]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に許容す
ることのできる塩から選択した化合物である、前項
(2)に記載の方法。
【0071】(7)前記NK−1レセプターアンタゴニ
スト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が式
(XIX):
【化80】 [式中、Wは、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基、ビニレン基、−CH2−O−基、−O−CH2−基、
−CH2−S−基、又は−S−CH2−基であり;R1
2、及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、(C1
−C3)アルキル基、(C1−C3)アルコキシ基、又は
ハロ(C1−C3)アルキル基であるが、但し、Wがメチ
レンである場合は、R2及びR3は、両方とも水素原子以
外の基であるものとし;Xは、ハロゲン原子、(C1
3)アルコキシ基、(C1−C3)アルコキシ基、又は
(C1−C3)アルケニル基であり;Yは、イミノ基又は
オキシ基であり;Qは、酸素原子又はイオウ原子であ
り;そしてTは、(2S,3S)−2−ジフェニルメチ
ルキヌクリジン−3−イル基、(2S,3S)−2−フ
ェニルピペリジン−3−イル基、又は(2S,3S)−
2−ジフェニルメチル−1−アザノルボルナン−3−イ
ル基である]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に
許容することのできる塩から選択した化合物である、前
項(2)に記載の方法。
【0072】(8)前記NK−1レセプターアンタゴニ
スト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が式
(XX):
【化81】 [式中、R1は、場合により、水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換さ
れていることのある(C1−C10)アルキル基、場合に
よりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C10)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、
ヒドロキシ基、フェニル基、シアノ基、アミノ基、(C
1−C6)アルキルアミノ基、ジ−(C1−C6)アルキル
アミノ基、−C(=O)−NH−(C1−C6)アルキル
基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−NH−(C1
−C6)アルキル基、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル
基、−NHC(=O)H基、−NHC(=O)−(C1
−C6)アルキル基、(C1−C4)アルコキシ(C1−C
4)アルキル基、−S(O)v−(C1−C10)アルキル
基{ここで、vは、0、1、又は2である}、−S
(O)v−アリール基{ここで、vは、0、1、又は2
である}、−O−アリール基、−SO2NR45基{こ
こで、R4及びR5は、それぞれ独立して、(C1−C6
アルキル基であるか、又はR 4及びR5は、それらが結合
している窒素原子と一緒になって、窒素原子1個及び炭
素原子3〜6個を含有する飽和環を形成する}、(SO
2−(C1−C10)アルキル)((C1−C10)アルキ
ル)N基{ここで、アルキル部分の一方又は両方は、場
合によりフッ素原子1〜3個で置換されていることがで
きる}、−N(SO2−(C1−C10)アルキル)2基、
及び(SO2−アリール)((C1−C10)アルキル)N
基から独立して選択した置換基1個以上(好ましくは置
換基1〜3個)で置換されていることのあるフェニル基
であり;そして、ここで、前記の−S(O)v−アリー
ル基、−O−アリール基、及び(SO2−アリール)
((C1−C10)アルキル)N基のアリール部分は、フ
ェニル基及びベンジル基から独立して選択した基であっ
て、そして場合により、(C1−C4)アルキル基、(C
1−C4)アルコキシ基、及びハロゲン原子から独立して
選択した置換基1〜3個で置換されていることができる
か;あるいはR1は、式:
【化82】 で表される基又は式:
【化83】 〔式中、aは、0、1、又は2であり、そしてアステリ
スク(*)は、R1の結合点に対してメタ位を表す〕で
表される基で置換されているフェニル基であり;R
2は、直鎖状又は分枝鎖状(C1−C6)アルキル基、場
合により、炭素原子の1つが、窒素原子、酸素原子、又
はイオウ原子で置き換わっていることのできる(C3
7)シクロアルキル基;(ビフェニル基、フェニル
基、インダニル基、及びナフチル基から選択した)アリ
ール基;(チエニル基、フリル基、ピリジル基、チアゾ
リル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキ
サゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、及びキ
ノリル基から選択した)ヘテロアリール基;フェニル
(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル基、及びベン
ジル基から選択した基であり、ここで、前記のアリール
基及びヘテロアリール基、並びに前記のベンジル基、フ
ェニル(C2−C6)アルキル基、及びベンズヒドリル基
のフェニル部分は、それぞれ、場合により、ハロゲン原
子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換さ
れていることのある(C1−C10)アルキル基、場合に
よりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
(C1−C10)アルコキシ基、アミノ基、ヒドロキシ−
(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ−
(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキルアミノ
基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)−基、(C
1−C6)アルキル−O−C(=O)−(C 1−C6)アル
キル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−O−基、
(C1−C6)アルキル−C−(C1−C6)アルキル−O
−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−基、(C1
−C6)アルキル−C−(C1−C6)アルキル−基、ジ
−(C 1−C6)アルキルアミノ基、−C(=O)NH−
(C1−C6)アルキル基、(C 1−C6)アルキル−C
(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、−NHC
(=O)H基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)ア
ルキル基から独立して選択した置換基1個以上で置換さ
れていることができ;そしてここで、前記ベンズヒドリ
ル基のフェニル部分の1つは、場合により、ナフチル
基、チエニル基、フリル基、又はピリジル基により置き
換わっていることができ;mは、0〜8の整数であり、
そして(CH2m基の炭素−炭素単結合{前記結合の両
炭素原子は、相互に結合し、かつ前項(CH2m鎖の別
の炭素原子に結合している}のいずれか1つは、場合に
より、炭素−炭素二重結合又は炭素−炭素三重結合に換
わっていることができ、そして前項(CH2m基の炭素
原子のいずれか1つは、場合により、R4で置換されて
いることができ;R3は、NHC(=O)R8基、NHC
28基、SO28基、AR5基、CO2H基、並びにR
2、R6、及びR7の定義で示された基から選択した基で
あり;Aは、CH2基、窒素原子、酸素原子、イオウ原
子、又はカルボニル基であり;R8は、(C1−C6)ア
ルキル基、水素原子、フェニル基、又はフェニル(C1
−C6)アルキル基であり;R4は、オキシイミノ(=N
OH)基、並びにR2、R6、及びR7の定義で示された
基から選択した基であり;R5は、ピリミジニル基、ベ
ンゾオキサゾリル基、2,3−ジヒドロ−3−オキソベ
ンゾイソスルホナゾール−2−イル基、モルホリン−1
−イル基、チオモルホリン−1−イル基、ベンゾフラニ
ル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリ
ル基、イソキノリニル基、フリル基、ピリジル基、イソ
チアゾリル基、オキサゾリル基、トリアゾリル基、テト
ラゾリル基、キノリル基、チアゾリル基、チエニル基、
並びに式:
【化84】 及び式:
【化85】 {それぞれの式中、B及びDは、炭素原子、酸素原子、
及び窒素原子から選択された原子であり、かつB及びD
の少なくとも一方は、炭素原子以外の原子であり;E
は、炭素原子又は窒素原子であり;nは、1〜5の整数
であり;前記の(CH2n基及び(CH2n+1基の炭素
原子のいずれか1つは、場合により、(C1−C6)アル
キル基又は(C2−C6)スピロアルキル基で置換されて
いることができ;そして前記の(CH2n基及び(CH
2n+1基の炭素原子のいずれか1対は、炭素原子結合1
又は2個によって橋状化されていることができるか、又
は前記の(CH2n基及び(CH2n+1基の隣接炭素原
子のいずれか1対は、カルボニル基含有環の構成員では
ない炭素原子1〜3個と一緒になって、(C3−C5)縮
合炭素環式環を形成することができる}で表される基か
らなる群から選択した単環式又は二環式複素環式環基で
あり;Xは、(CH2q基であり、ここで、qは、2又
は3であり、そして前項(CH 2q基の炭素−炭素単結
合の1つは、場合により、炭素−炭素二重結合に換わっ
ていることができ、そして前項(CH2q基の炭素原子
のいずれか1つは、場合により、R6で置換されている
ことができ、そして前項(CH2q基の炭素原子のいず
れか1つは、場合により、R7で置換されていることが
でき;R6及びR7は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲ
ン原子、アミノ基、オキソ(=O)基、シアノ基、ヒド
ロキシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコ
キシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル
アミノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1
−C6)アルコキシ基、−C(=O)−OH基、(C1
6)アルキル−O−C(=O)−基、(C1−C6)ア
ルキル−O−C(=O)−(C1−C6)アルキル基、
(C1−C6)アルキル−C(=O)−O−基、(C1
6)アルキル−C(=O)−(C1−C6)アルキル−
O−基、(C1−C6)アルキル−C−基、(C1−C6
アルキル−C(=O)−(C1−C6)アルキル−基、及
びR2の定義で示された基から独立して選択した基であ
り;そしてYは、(CH2z基{ここで、zは、0又は
1である}であるが;但し、(a)Aが−(CH2)−
基又はカルボニル基である場合は、R5は、フリル基、
ピリジル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、トリ
アゾリル基、テトラゾリル基、キノリル基、チアゾリル
基、又はチエニル基以外の基であり;(b)mが0であ
る場合は、R3及びR4の一方は存在せず、そしてもう一
方は、水素原子であり;(c)R6又はR7が、環窒素原
子に隣接するXの炭素原子に結合している場合は、R6
又はR7は、それぞれ、結合点が炭素原子である置換基
でなければならないものとする]で表される化合物及び
それらの薬剤学的に許容することのできる塩から選択し
た化合物である、前項(2)に記載の方法。
【0073】(9)前記NK−1レセプターアンタゴニ
スト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が式
(XXI):
【化86】 [式中、R1は、水素原子、直鎖状又は分枝鎖状の(C1
−C6)アルキル基、炭素原子の1個が場合により窒素
原子、酸素原子、又はイオウ原子によって置換されてい
ることができる(C3−C7)シクロアルキル基;(フェ
ニル基、ビフェニル基、インダニル基、及びナフチル基
から選択した)アリール基;チエニル基、フリル基、ピ
リジル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾ
リル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラ
ゾリル基、及びキノリル基から選択したヘテロアリール
基;フェニル(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル
基、及びベンジル基から選択した基であり、ここで、前
記アリール基及びヘテロアリール基、並びに前記ベンジ
ル基、フェニル(C2−C6)アルキル基、及びベンズヒ
ドリル基のフェニル部分は、それぞれ、場合により、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個
で置換されていることのある(C1−C6)アルキル基、
(C1−C6)アルコキシ基、アミノ基、トリハロアルコ
キシ基(例えば、トリフルオロメトキシ基)、(C1
6)アルキルアミノ基、(C1−C6)アルキル−O−
C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−O−C(=
O)−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル
−C(=O)−O−基、(C1−C6)アルキル−C−
基、(C1−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アル
キル−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=
O)−基、(C1−C6)アルキル−基、ジ−(C1
6)アルキルアミノ基、−C(=O)NH−(C1−C
6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
NH−(C1−C6)アルキル基、−NHC(=O)H
基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)アルキル基か
ら独立して選択した置換基1個以上によって置換されて
いることができ;そして前記ベンズヒドリル基のフェニ
ル部分の1個は、場合によりナフチル基、チエニル基、
フリル基、又はピリジル基によって置き換わっているこ
とができ;R3は、(フェニル基及びナフチル基から選
択した)アリール基;(インダニル基、チエニル基、フ
リル基、ピリジル基、チアゾリル基、イソチアゾリル
基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリ
ル基、テトラゾリル基、及びキノリル基から選択した)
ヘテロアリール基;又は炭素原子の1つが、場合により
窒素原子、酸素原子、又はイオウ原子によって置き換わ
っていることができ、炭素原子3〜7個を有するシクロ
アルキル基であり;ここで、前記アリール基及びヘテロ
アリール基は、それぞれ、場合により置換基1個以上に
よって置換されていることができ、そして前項(C3
7)シクロアルキル基は、場合により置換基1又は2
個によって置換されていることができ、前記置換基は、
それぞれ、ハロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素
原子1〜3個で置換されていることのある(C1−C6
アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、アミノ基、フ
ェニル基、トリハロアルコキシ基(例えば、トリフルオ
ロメトキシ基)、(C1−C6)アルキルアミノ基、−C
(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、(C1
6)アルキル−C(=O)− −C−O−(C1
6)アルキル基、−C(=O)H基、−CH2OR
13基、NH(C1−C6)アルキル基、−NHC(=O)
H基、−NR24C−(C1−C6)アルキル基、及び−N
HC(=O)−(C1−C6)アルキル基から独立して選
択した基であり;R5及びR6の一方は、水素原子であ
り、そして他方は、ヒドロキシメチル基、水素原子、
(C1−C3)アルキル基、(C1−C8)アシルオキシ
(C1−C3)アルキル基、(C1−C8)アルコキシメチ
ル基、及びベンジルオキシメチル基から選択した基であ
り;R7及びR8は、水素原子、(C1−C3)アルキル
基、及びフェニル基から独立して選択した基であり;R
9は、メチル基、ヒドロキシメチル基、HC(=O)−
基、R1415NCO2CH2−基、R16OCO2CH2
基、(C1−C4)アルキル−CO2CH2−基、−CON
1718基、R1718NCO2−基、R19OCO2−基、
65CH2CO2CH2−基、C65CO2CH2−基、
(C1−C4)アルキル−CH(OH)−基、C65CH
(OH)−基、C65CH2CH(OH)−基、CH2
ロ基、R20SO2OCH2基、−CO216基、及びR21
CO2−基から選択した基であり;R10及びR11は、水
素原子、(C1−C3)アルキル基、及びフェニル基から
独立して選択した基であり;R12は、水素原子、ベンジ
ル基、又は式:
【化87】 〔式中、mは0〜12の整数であり、そして(CH2m
基の炭素−炭素単結合のいずれか1個は、場合により炭
素−炭素二重結合又は三重結合に換わっていることがで
き、そして(CH2m基の炭素原子のいずれか1個は、
{前記化学式において、(CH2mに対して水平な線と
交差するR23への傾斜線によって示されているように}
場合によりR23で置換されていることができる〕で表さ
れる基であり;R13、R14、R15、R16、R17、R18
19、R20、R21、及びR24は、水素原子、(C1
3)アルキル基、及びフェニル基から独立して選択し
た基であり;R22及びR23は、水素原子、ヒドロキシ
基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシ基、カルボキ
シ(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキルアミ
ノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1
6)アルコキシ基、(C1−C6)アルキル−O−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)
−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
(=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
(C1−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキル
−C−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−(C1
−C6)アルキル基、直鎖状又は分枝鎖状の(C1
6)アルキル基、炭素原子の1個が、場合により窒素
原子、酸素原子、又はイオウ原子によって置き換わって
いることができる(C3−C7)シクロアルキル基;(フ
ェニル基及びナフチル基から選択した)アリール基;
(インダニル基、チエニル基、フリル基、ピリジル基、
チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イ
ソオキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、
及びキノリル基から選択した)ヘテロアリール基;フェ
ニル−(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル基、及
びベンジル基から独立して選択した基であり、ここで、
前記アリール基及びヘテロアリール基、並びに前記ベン
ジル基、フェニル−(C2−C6)アルキル基、及びベン
ズヒドリル基のフェニル部分は、それぞれ、場合によ
り、ハロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1
〜3個で置換されていることのある(C1−C6)アルキ
ル基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されている
ことのある(C1−C6)アルコキシ基、トリフルオロメ
チル基、アミノ基、(C1−C6)アルキルアミノ基、
(C1−C6)アルキル−O−C(=O)基、(C1
6)アルキル−O−C(=O)−(C1−C6)アルキ
ル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−O−基、
(C1−C6)アルキル−C(=O)−(C1−C6)アル
キル−O−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
基、(C1−C6)アルキル−C−(C1−C6)アルキル
−基、ジ−(C 1−C6)アルキルアミノ基、−C(=
O)NH−(C1−C6)アルキル基、(C 1−C6)アル
キル−C(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、−
NHC(=O)H基、及び−NHC(=O)−(C1
6)アルキル基から独立して選択した1又は2個の置
換基で置換されていることができ;そしてここで、前記
ベンズヒドリル基のフェニル部分の1個は、場合によ
り、ナフチル基、チエニル基、フリル基、又はピリジル
基によって置き換わっていることができるか;又はR9
は、それが結合している炭素原子、ピロリジン環の窒素
原子、R7が結合している炭素原子、及びR5及びR6
結合している炭素原子と一緒になって、第二のピロリジ
ン環を形成するが;但し、R9が、それが結合している
炭素原子、ピロリジン環の窒素原子、R7が結合してい
る炭素原子、及びR5及びR6が結合している炭素原子と
一緒になって第二のピロリジン環を形成する(従って、
橋頭窒素原子を含有する二環式構造を形成する)場合
は、R12が存在しないか、又はR12が存在して、前記の
第二のピロリジン環の窒素原子が正に帯電しているもの
とする]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に許容
することのできる塩から選択した化合物である、前項
(2)に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/496 A61K 31/496 31/5377 31/5377 38/17 45/00 45/00 A61P 25/22 A61P 25/22 25/24 25/24 A61K 37/42

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳動物における不安又はうつ病治療用
    の医薬組成物であって、(a)それぞれ不安緩解剤若し
    くは抗うつ剤としての活性を示す化合物、又は薬剤学的
    に許容することのできるその塩;(b)CNS浸透剤N
    K−1レセプターアンタゴニスト又は薬剤学的に許容す
    ることのできるその塩;及び(c)薬剤学的に許容する
    ことのできる担体を含み、前記活性剤“a”及び“b”
    が、前記組成物を、それぞれ不安又はうつ病の治療にお
    いて有効にする量で存在する、前記医薬組成物。
  2. 【請求項2】 前記のNK−1レセプターアンタゴニス
    ト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が、式
    (I): 【化1】 [式中、X1は、水素原子、場合によりフッ素原子1〜
    3個で置換されていることのある(C1−C10)アルコ
    キシ基、又は場合によりフッ素原子1〜3個で置換され
    ていることのある(C1−C10)アルキル基であり;X2
    及びX3は、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、場合
    によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
    (C1−C10)アルキル基、場合によりフッ素原子1〜
    3個で置換されていることのある(C1−C10)アルコ
    キシ基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、フェニ
    ル基、シアノ基、アミノ基、(C1−C6)アルキルアミ
    ノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、−C(=
    O)−NH−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)ア
    ルキル−C(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、
    ヒドロキシ(C1−C4)アルキル基、(C1−C4)アル
    コキシ(C1−C4)アルキル基、−NHC(=O)H
    基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)アルキル基か
    らそれぞれ独立して選択した基であり;そしてQは、式
    (II): 【化2】 式(III): 【化3】 式(IV): 【化4】 式(V): 【化5】 式(VI): 【化6】 式(VII): 【化7】 又は式(VIII): 【化8】 で表される基であり、前記のそれぞれの式中、R1は、
    フリル基、チエニル基、ピリジル基、インドリル基、ビ
    フェニル基、及びフェニル基〔場合により、ハロゲン原
    子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されているこ
    とのある(C1−C10)アルキル基、場合によりフッ素
    原子1〜3個で置換されていることのある(C1
    10)アルコキシ基、カルボキシ基、ベンジルオキシカ
    ルボニル基、及び(C1−C3)アルコキシ−カルボニル
    基から独立して選択した置換基1又は2個で置換されて
    いることがある〕から選択した基であり;R13は、分枝
    鎖状(C3−C4)アルキル基、分枝鎖状(C5−C6)ア
    ルケニル基、(C5−C7)シクロアルキル基、及びR1
    の定義において挙げた基から選択した基であり;R
    2は、水素原子又は(C1−C6)アルキル基であり;R3
    は、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、ピリジル
    基、ベンズヒドリル基、チエニル基、又はフリル基であ
    り、そしてR3は、場合により、ハロゲン原子、場合に
    よりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
    (C1−C10)アルキル基、及び場合によりフッ素原子
    1〜3個で置換されていることのある(C1−C10)ア
    ルコキシ基から独立して選択した置換基1〜3個で置換
    されていることができ;Yは、(CH2l基〔ここで、
    lは1〜3の整数である〕であるか、又はYは、式
    (J): 【化9】 で表される基であり;Zは、酸素原子、イオウ原子、ア
    ミノ基、(C1−C3)アルキルアミノ基、又は(C
    2n基〔ここで、nは0、1、又は2である〕であ
    り;oは、2又は3であり;pは、0又は1であり;R
    4は、フリル基、チエニル基、ピリジル基、インドリル
    基、ビフェニル基、又はフェニル基〔場合により、ハロ
    ゲン原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されて
    いることのある(C1−C10)アルキル基、場合により
    フッ素原子1〜3個で置換されていることのある(C1
    −C10)アルコキシ基、カルボキシ基、(C1−C3)ア
    ルコキシ−カルボニル基、及びベンジルオキシカルボニ
    ル基から独立して選択した置換基1又は2個で置換され
    ていることがある〕であり;R5は、チエニル基、ビフ
    ェニル基、又はフェニル基〔場合により、ハロゲン原
    子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されているこ
    とのある(C1−C10)アルキル基、及び場合によりフ
    ッ素原子1〜3個で置換されていることのある(C1
    10)アルコキシ基から独立して選択した置換基1又は
    2個で置換されていることがある〕であり;Xは、(C
    2q基であって、式中のqは、1〜6の整数であり、
    ここで、前記(CH2q基中の炭素−炭素単結合のいず
    れか1個は、場合により炭素−炭素二重結合に換わって
    いることができ、前記(CH2q基の炭素原子のいずれ
    か1個は、場合によりR8で置換されていることがで
    き、そして前記(CH2q基の炭素原子のいずれか1個
    は、場合によりR9で置換されていることができ;m
    は、0〜8の整数であり、そして(CH2m基の炭素−
    炭素単結合のいずれか1個は、場合により炭素−炭素二
    重結合又は炭素−炭素三重結合に換わっていることがで
    き、そして前記(CH2m基の炭素原子のいずれか1個
    は、場合によりR11で置換されていることができ;R6
    は、水素原子、直鎖状又は分枝鎖状の(C1−C6)アル
    キル基、場合により炭素原子1個が、窒素原子、酸素原
    子、又はイオウ原子によって置き換わっていることがで
    きる(C3−C7)シクロアルキル基;(ビフェニル基、
    フェニル基、インダニル基、及びナフチル基から選択し
    た)アリール基;(チエニル基、フリル基、ピリジル
    基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル
    基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリ
    ル基、及びキノリル基から選択した)ヘテロアリール
    基;フェニル(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル
    基、及びベンジル基から選択した基であり、ここで、前
    記アリール基及びヘテロアリール基、並びに前記ベンジ
    ル基、フェニル(C2−C6)アルキル基、及びベンズヒ
    ドリル基のフェニル部分は、それぞれ、場合により、ハ
    ロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個
    で置換されていることのある(C1−C10)アルキル
    基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されているこ
    とのある(C1−C1 0)アルコキシ基、アミノ基、ヒド
    ロキシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C 6)アルコ
    キシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル
    アミノ基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)−
    基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)−(C1
    6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)
    −O−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−(C1
    −C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキル−C
    (=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
    (C1−C6)アルキル−基、ジ−(C1−C6)アルキル
    アミノ基、−C(=O)NH−(C1−C6)アルキル
    基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−NH−(C1
    −C6)アルキル基、−NHC(=O)H基、及び−N
    HC(=O)−(C1−C6)アルキル基から独立して選
    択した置換基1個以上によって置換されていることがで
    き;そして前記ベンズヒドリル基のフェニル部分の1つ
    は、場合によりナフチル基、チエニル基、フリル基、又
    はピリジル基によって置き換わっていることができ;R
    7は、水素原子、フェニル基、又は(C1−C6)アルキ
    ル基であるか;又はR6及びR7は、それらが結合してい
    る炭素原子と一緒になって、炭素原子3〜7個を有する
    飽和炭素環式環を形成し、ここで、前記炭素原子の1個
    は、場合により酸素原子、窒素原子、又はイオウ原子に
    よって置き換わっていることができ;R8及びR9は、そ
    れぞれ独立して、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原
    子、アミノ基、オキソ(=O)基、ニトリル基、ヒドロ
    キシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキ
    シ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキルア
    ミノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1
    6)アルコキシ基、(C 1−C6)アルキル−O−C
    (=O)−基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)
    −(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
    (=O)−O−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)
    −(C1−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキ
    ル−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=
    O)−(C1−C6)アルキル−基、及びR6の定義にお
    いて示した基から選択した基であり;R10は、NHCR
    12基、NHCH212基、NHSO212基、又はR6
    8、及びR9の定義のいずれかにおいて示した基の一つ
    であり;R11は、オキシイミノ(=NOH)基、又はR
    6、R8、及びR9の定義のいずれかにおいて示した基の
    一つであり;そしてR12は、(C1−C6)アルキル基、
    水素原子、フェニル(C1−C6)アルキル基、又は場合
    により(C1−C6)アルキル基で置換されていることの
    あるフェニル基であるが;但し、(a)mが0である場
    合は、R11は存在せず、(b)R8、R9、R10、及びR
    11のいずれも、それが結合している炭素原子と一緒にな
    って、R7と環を形成することはなく、(c)Qが式(V
    III)で表される基である場合は、R8及びR9は同じ炭
    素原子に結合していることができず、そして(d)R8
    及びR9が同じ炭素原子に結合している場合は、R8及び
    9は、それぞれ、水素原子、フッ素原子、(C1
    6)アルキル基、ヒドロキシ−(C1−C6)アルキル
    基、及び(C1−C6)アルコキシ−(C1−C6)アルキ
    ル基から独立して選択した基であるか、又はR8及びR9
    は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、そ
    れらが結合している窒素原子含有環とスピロ化合物を形
    成する(C3−C6)飽和炭素環式環を形成するものとす
    る]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に許容する
    ことのできる塩から選択した化合物である、請求項1に
    記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 前記のNK−1レセプターアンタゴニス
    ト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が、式
    (IXa): 【化10】 又は式(IXb): 【化11】 [それぞれの式中、Aは、フェニル基、ナフチル基、チ
    エニル基、キノリニル基、及びインドリニル基から選択
    した環系であり、ここで、NR23基を含む側鎖は、環
    系Aの炭素原子に結合しており;Wは、水素原子、場合
    によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
    (C1−C6)アルキル基、−S(O)v−(C1−C6
    アルキル基(vは0、1、又は2である)、ハロゲン原
    子、又は場合によりフッ素原子1〜3個で置換されてい
    ることのある(C1−C6)アルコキシ基若しくはベンジ
    ルオキシ基であり;R1は、酸素原子、窒素原子、及び
    イオウ原子から選択したヘテロ原子1〜3個を含む4、
    5、又は6員の複素環式環基であり、ここで、前記複素
    環式環基は、二重結合0〜3個を含むことができ、そし
    て場合により、場合によりフッ素原子1〜3個で置換さ
    れていることのある(C1−C6)アルキル基及び場合に
    よりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
    (C1−C6)アルコキシ基から独立して選択した置換基
    1個以上で置換されていることができ;式(IXb)中
    の破線は、X’−Y’及びY’−Z’結合の一方が、場
    合により二重結合であることができることを表し;X’
    は、=CH−基、−CH2−基、−O−基、−S−基、
    −SO−基、−SO2−基、−N(R4)−基、−NH−
    基、=N−基、−CH[(C1−C6)アルキル]−基、
    =C[(C1−C6)アルキル]−基、−CH(C65
    −基、及び=C(C65)−基から選択した基であり;
    Y’は、C=O基、C=NR4基、C=S基、=CH−
    基、−CH2−基、=C[(C1−C6)アルキル]−
    基、−CH[(C1−C6)アルキル]−基、=C(C 6
    5)−基、−CH(C65)−基、=N−基、−NH
    −基、−N(R4)−基、=C(ハロ)−基、=C(O
    4)−基、=C(SR4)−基、=C(NR4)−基、
    −O−基、=C(CF3)−基、=C(CH265)−
    基、−S−基、及びSO2基から選択した基であり、こ
    こで、前記=C(C65)−基及び−CH(C65)−
    基のフェニル部分は、場合により、トリフルオロメチル
    基及びハロゲン原子から独立して選択した置換基1〜3
    個で置換されていることができ、そして、前記=[(C
    1−C6)アルキル]−基及び−CH[(C1−C6)アル
    キル]−基のアルキル部分は、場合によりフッ素原子1
    〜3個で置換されていることができ;Z’は、=CH−
    基、−CH2−基、=N−基、−NH−基、−S−基、
    −N(R4)−基、=C(C65)−基、−CH(C6
    5)−基、=C[(C1−C6)アルキル]−基、及び−
    CH[(C1−C6)アルキル]−基から選択した基であ
    るか;又はX’、Y’、及びZ’は、ベンゾ環とX’
    Y’Z’環との間で共有される2つの炭素原子と一緒に
    なって、縮合ピリジン又はピリミジン環を形成し;R2
    は、水素原子又は−CO2(C1−C10)アルキル基であ
    り;R3は、式(X): 【化12】 で表される基、式(XI): 【化13】 で表される基、式(XII): 【化14】 で表される基、式(XIII): 【化15】 で表される基、式(XIV): 【化16】 で表される基、式(XV): 【化17】 で表される基、式(XVI): 【化18】 で表される基、及び式(XVII): 【化19】 で表される基から選択した基であり;ここで、R6及び
    10は、フリル基、チエニル基、ピリジル基、インドリ
    ル基、ビフェニル基、及びフェニル基から独立して選択
    した基であって、ここで、前記フェニル基は、場合によ
    り、ハロゲン原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置
    換されていることのある(C1−C10)アルキル基、場
    合によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのあ
    る(C1−C10)アルコキシ基、カルボキシ基、ベンジ
    ルオキシカルボニル基、及び(C1−C3)アルコキシ−
    カルボニル基から独立して選択した置換基1又は2個で
    置換されていることができ;R4は、(C1−C6)アル
    キル基又はフェニル基であり;R7は、分枝鎖状(C3
    4)アルキル基、分枝鎖状(C5−C6)アルケニル
    基、(C5−C7)シクロアルキル基、及びR6の定義で
    示された基から選択した基であり;R8は、水素原子又
    は(C1−C6)アルキル基であり;R9及びR19は、フ
    ェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ベ
    ンズヒドリル基、チエニル基、及びフリル基から独立し
    て選択した基であり、そしてR9及びR19は、場合によ
    り、ハロゲン原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置
    換されていることのある(C1−C10)アルキル基、及
    び場合によりフッ素原子1〜3個で置換されていること
    のある(C1−C10)アルコキシ基から独立して選択し
    た置換基1〜3個で置換されていることができ;Yは、
    (CH2l基(lは、1〜3の整数である)であるか、
    又はYは、式(J): 【化20】 で表される基であり;Zは、酸素原子、イオウ原子、ア
    ミノ基、(C1−C3)アルキルアミノ基、又は(C
    2n基(nは、0、1、又は2である)であり;x
    は、0、1、又は2であり;yは、0、1、又は2であ
    り;zは、3、4、又は5であり;oは、2又は3であ
    り;pは、0又は1であり;rは、1、2、又は3であ
    り;(CH2z基を含む環は、二重結合を0〜3個含有
    することができ、そして(CH2z基の炭素原子の1個
    は、場合により、酸素原子、イオウ原子、又は窒素原子
    で置き換わっていることができ;R11は、チエニル基、
    ビフェニル基、又はフェニル基{場合により、ハロゲン
    原子、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されている
    ことのある(C1−C10)アルキル基、及び場合により
    フッ素原子1〜3個で置換されていることのある(C1
    −C10)アルコキシ基から独立して選択した置換基1又
    は2個で置換されていることがある}であり;Xは、
    (CH2q基(qは、1〜6の整数である)であり、こ
    こで、前記(CH 2q基中の炭素−炭素単結合のいずれ
    か1つは、場合により、炭素−炭素二重結合に換わって
    いることができ、前記(CH2q基の炭素原子のいずれ
    か1つは、場合により、R14で置換されていることがで
    き、そして前記(CH2q基の炭素原子のいずれか1つ
    は、場合により、R15で置換されていることができ;m
    は、0〜8の整数であり、そして(CH2m基の炭素−
    炭素単結合{前記結合の両炭素原子は、相互に結合し、
    かつ前記(CH2m鎖の別の炭素原子に結合している}
    のいずれか1つは、場合により、炭素−炭素二重結合又
    は炭素−炭素三重結合に換わっていることができ、そし
    て前記(CH2m基の炭素原子のいずれか1つは、場合
    により、R17で置換されていることができ;R12は、水
    素原子、直鎖状若しくは分枝鎖状(C1−C6)アルキル
    基、場合により炭素原子1個が窒素原子、酸素原子、又
    はイオウ原子によって置き換わっていることができる
    (C3−C7)シクロアルキル基;(ビフェニル基、フェ
    ニル基、インダニル基、及びナフチル基から選択した)
    アリール基;(チエニル基、フリル基、ピリジル基、チ
    アゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソ
    オキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、及
    びキノリル基から選択した)ヘテロアリール基;フェニ
    ル−(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル基、及び
    ベンジル基から選択した基であり、ここで、R12が水素
    原子以外の基であれば、R12上の結合点は炭素原子であ
    り、そしてここで、前記アリール基及びヘテロアリール
    基、並びに前記のベンジル基、フェニル−(C2−C6
    アルキル基、及びベンズヒドリル基のフェニル部分は、
    それぞれ、場合により、ハロゲン原子、ニトロ基、場合
    によりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
    (C1−C10)アルキル基、場合によりフッ素原子1〜
    3個で置換されていることのある(C1−C10)アルコ
    キシ基、アミノ基、ヒドロキシ−(C1−C6)アルキル
    基、(C1−C6)アルコキシ−(C1−C6)アルキル
    基、(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1−C6)アル
    キル−O−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−O
    −C(=O)−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6
    アルキル−C(=O)−O−基、(C1−C6)アルキル
    −C(=O)−(C1−C6)アルキル−O−基、(C1
    −C6)アルキル−C(=O)−基、(C1−C6)アル
    キル−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−基、ジ
    −(C1−C6)アルキルアミノ基、−C(=O)−NH
    −(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
    (=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、−NHC
    (=O)H基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)ア
    ルキル基から独立して選択した置換基1個以上によって
    置換されていることができ;そしてここで、前記ベンズ
    ヒドリル基のフェニル部分の1つは、場合により、ナフ
    チル基、チエニル基、フリル基、又はピリジル基によっ
    て置き換わっていることができ;R13は、水素原子、フ
    ェニル基、又は(C1−C6)アルキル基であるか;又は
    12及びR13は、これらが結合している炭素原子と一緒
    になって、炭素原子3〜7個を有する飽和炭素環式環
    {スピロ環の結合点でもなく前記結合点に隣接してもい
    ない前記炭素原子の1つが、場合により、酸素原子、窒
    素原子、又はイオウ原子によって置き換わっていること
    ができる}を形成し;R14及びR15は、それぞれ、水素
    原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、オキソ
    (=O)基、シアノ基、ヒドロキシ−(C1−C6)アル
    キル基、(C1−C6)アルコキシ−(C1−C6)アルキ
    ル基、(C1−C6)アルキルアミノ基、ジ−(C1
    6)アルキルアミノ基、(C1−C6)アルコキシ基、
    −C(=O)−OH基、(C1−C6)アルキル−O−C
    (=O)−基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)
    −(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
    (=O)−O−基、(C1−C6)アルキル−C−(C1
    −C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキル−C
    (=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
    (C1−C6)アルキル−基、及びR12の定義で示された
    基から独立して選択した基であり;R16は、NHC(=
    O)R18基、NHCH218基、SO218基、CO2
    基、又はR12、R14、及びR15の定義で示された基から
    選択した基の1つであり;R17は、オキシイミノ(=N
    OH)基又はR12、R14、及びR15のいずれかの定義に
    示された基の1つであり;そしてR18は、(C1−C6
    アルキル基、水素原子、フェニル基、又はフェニル(C
    1−C6)アルキル基であるが;但し、(a)mが0であ
    る場合は、R16及びR17の一方は存在せず、そしてもう
    一方は水素原子であり、(b)R3が式(XVI)で表さ
    れる基である場合は、R1 4及びR15は同じ炭素原子に結
    合することはできず、(c)R14及びR15が同じ炭素に
    結合している場合は、R14及びR15は、それぞれ、水素
    原子、フッ素原子、(C1−C6)アルキル基、ヒドロキ
    シ−(C1−C6)アルキル基、及び(C1−C6)アルコ
    キシ−(C1−C6)アルキル基から独立して選択した基
    であるか、あるいはR14及びR15は、それらが結合して
    いる炭素原子と一緒になって、それらが結合している窒
    素原子含有環とスピロ化合物を形成する(C3−C6)飽
    和炭素環式環を形成し;(d)R12及びR13は、共に水
    素原子であることはできず、そして(e)R14又はR15
    が、環窒素原子に隣接するX又は(CH2yの炭素原子
    に結合している場合は、R14又はR15は、それぞれ、結
    合点が炭素原子である置換基でなければならないものと
    する]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に許容す
    ることのできる塩から選択した化合物である、請求項1
    に記載の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 前記のNK−1レセプターアンタゴニス
    ト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が、式
    (XVIII): 【化21】 [式中、Rは、ハロ(C1−C8)アルキル基、ハロ(C
    2−C8)アルケニル基、ハロ(C2−C8)アルキニル
    基、又はハロ(C1−C8)アルキル基{ヒドロキシ基若
    しくは(C1−C8)アルコキシ基により置換さている}
    であり;R1は、水素原子、ハロゲン原子、又は(C1
    6)アルコキシ基であるか;又はR及びR1は、ベンゼ
    ン環とR及びR1との間で共有する2個の炭素原子と一
    緒になって縮合(C4−C6)シクロアルキル基[ここ
    で、炭素原子1個は、場合により酸素原子により置き換
    わっていることができ、そして炭素原子1個又は2個
    は、場合によりハロゲン原子、(C1−C6)アルキル
    基、及びハロ(C1−C6)アルキル基から選択した置換
    基5個以下で置換されていることができる]を完成し;
    Xは、(C1−C6)アルコキシ基、ハロ(C1−C6)ア
    ルコキシ基、フェノキシ基、又はハロゲン原子であり;
    そしてArは、場合によりハロゲン原子で置換されてい
    ることのあるフェニル基である]で表される化合物及び
    それらの薬剤学的に許容することのできる塩から選択し
    た化合物である、請求項1に記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 前記のNK−1レセプターアンタゴニス
    ト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が、式
    (XIX): 【化22】 [式中、Wは、メチレン基、エチレン基、プロピレン
    基、ビニレン基、−CH2−O−基、−O−CH2−基、
    −CH2−S−基、又は−S−CH2−基であり;R1
    2、及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、(C1
    −C3)アルキル基、(C1−C3)アルコキシ基、又は
    ハロ(C1−C3)アルキル基であるが、但し、Wがメチ
    レンである場合は、R2及びR3は、両方とも水素原子以
    外の基であるものとし;Xは、ハロゲン原子、(C1
    3)アルコキシ基、(C1−C3)アルコキシ基、又は
    (C1−C3)アルケニル基であり;Yは、イミノ基又は
    オキシ基であり;Qは、酸素原子又はイオウ原子であ
    り;そしてTは、(2S,3S)−2−ジフェニルメチ
    ルキヌクリジン−3−イル基、(2S,3S)−2−フ
    ェニルピペリジン−3−イル基、又は(2S,3S)−
    2−ジフェニルメチル−1−アザノルボルナン−3−イ
    ル基である]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に
    許容することのできる塩から選択した化合物である、請
    求項1に記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 前記のNK−1レセプターアンタゴニス
    ト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が、式
    (XX): 【化23】 [式中、R1は、場合により、水素原子、ハロゲン原
    子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換さ
    れていることのある(C1−C10)アルキル基、場合に
    よりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
    (C1−C10)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、
    ヒドロキシ基、フェニル基、シアノ基、アミノ基、(C
    1−C6)アルキルアミノ基、ジ−(C1−C6)アルキル
    アミノ基、−C(=O)−NH−(C1−C6)アルキル
    基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−NH−(C1
    −C6)アルキル基、ヒドロキシ(C1−C4)アルキル
    基、−NHC(=O)H基、−NHC(=O)−(C1
    −C6)アルキル基、(C1−C4)アルコキシ(C1−C
    4)アルキル基、−S(O)v−(C1−C10)アルキル
    基{ここで、vは、0、1、又は2である}、−S
    (O)v−アリール基{ここで、vは、0、1、又は2
    である}、−O−アリール基、−SO2NR45基{こ
    こで、R4及びR5は、それぞれ独立して、(C1−C6
    アルキル基であるか、又はR 4及びR5は、それらが結合
    している窒素原子と一緒になって、窒素原子1個及び炭
    素原子3〜6個を含有する飽和環を形成する}、(SO
    2−(C1−C10)アルキル)((C1−C10)アルキ
    ル)N基{ここで、アルキル部分の一方又は両方は、場
    合によりフッ素原子1〜3個で置換されていることがで
    きる}、−N(SO2−(C1−C10)アルキル)2基、
    及び(SO2−アリール)((C1−C10)アルキル)N
    基から独立して選択した置換基1個以上で置換されてい
    ることのあるフェニル基であり;そして、ここで、前記
    の−S(O)v−アリール基、−O−アリール基、及び
    (SO2−アリール)((C1−C10)アルキル)N基の
    アリール部分は、フェニル基及びベンジル基から独立し
    て選択した基であって、そして場合により、(C1
    4)アルキル基、(C1−C4)アルコキシ基、及びハ
    ロゲン原子から独立して選択した置換基1〜3個で置換
    されていることができるか;あるいはR1は、式: 【化24】 で表される基又は式: 【化25】 〔式中、aは、0、1、又は2であり、そしてアステリ
    スク(*)は、R1の結合点に対してメタ位を表す〕で
    表される基で置換されているフェニル基であり;R
    2は、直鎖状又は分枝鎖状(C1−C6)アルキル基、場
    合により、炭素原子の1つが、窒素原子、酸素原子、又
    はイオウ原子で置き換わっていることのできる(C3
    7)シクロアルキル基;(ビフェニル基、フェニル
    基、インダニル基、及びナフチル基から選択した)アリ
    ール基;(チエニル基、フリル基、ピリジル基、チアゾ
    リル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキ
    サゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、及びキ
    ノリル基から選択した)ヘテロアリール基;フェニル
    (C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル基、及びベン
    ジル基から選択した基であり、ここで、前記のアリール
    基及びヘテロアリール基、並びに前記のベンジル基、フ
    ェニル(C2−C6)アルキル基、及びベンズヒドリル基
    のフェニル部分は、それぞれ、場合により、ハロゲン原
    子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換さ
    れていることのある(C1−C10)アルキル基、場合に
    よりフッ素原子1〜3個で置換されていることのある
    (C1−C10)アルコキシ基、アミノ基、ヒドロキシ−
    (C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ−
    (C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキルアミノ
    基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)−基、(C
    1−C6)アルキル−O−C(=O)−(C 1−C6)アル
    キル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−O−基、
    (C1−C6)アルキル−C−(C1−C6)アルキル−O
    −基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−基、(C1
    −C6)アルキル−C−(C1−C6)アルキル−基、ジ
    −(C 1−C6)アルキルアミノ基、−C(=O)NH−
    (C1−C6)アルキル基、(C 1−C6)アルキル−C
    (=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、−NHC
    (=O)H基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)ア
    ルキル基から独立して選択した置換基1個以上で置換さ
    れていることができ;そしてここで、前記ベンズヒドリ
    ル基のフェニル部分の1つは、場合により、ナフチル
    基、チエニル基、フリル基、又はピリジル基により置き
    換わっていることができ;mは、0〜8の整数であり、
    そして(CH2m基の炭素−炭素単結合{前記結合の両
    炭素原子は、相互に結合し、かつ前記(CH2m鎖の別
    の炭素原子に結合している}のいずれか1つは、場合に
    より、炭素−炭素二重結合又は炭素−炭素三重結合に換
    わっていることができ、そして前記(CH2m基の炭素
    原子のいずれか1つは、場合により、R4で置換されて
    いることができ;R3は、NHC(=O)R8基、NHC
    28基、SO28基、AR5基、CO2H基、並びにR
    2、R6、及びR7の定義で示された基から選択した基で
    あり;Aは、CH2基、窒素原子、酸素原子、イオウ原
    子、又はカルボニル基であり;R8は、(C1−C6)ア
    ルキル基、水素原子、フェニル基、又はフェニル(C1
    −C6)アルキル基であり;R4は、オキシイミノ(=N
    OH)基、並びにR2、R6、及びR7の定義で示された
    基から選択した基であり;R5は、ピリミジニル基、ベ
    ンゾオキサゾリル基、2,3−ジヒドロ−3−オキソベ
    ンゾイソスルホナゾール−2−イル基、モルホリン−1
    −イル基、チオモルホリン−1−イル基、ベンゾフラニ
    ル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリ
    ル基、イソキノリニル基、フリル基、ピリジル基、イソ
    チアゾリル基、オキサゾリル基、トリアゾリル基、テト
    ラゾリル基、キノリル基、チアゾリル基、チエニル基、
    並びに式: 【化26】 及び式: 【化27】 {それぞれの式中、B及びDは、炭素原子、酸素原子、
    及び窒素原子から選択された原子であり、かつB及びD
    の少なくとも一方は、炭素原子以外の原子であり;E
    は、炭素原子又は窒素原子であり;nは、1〜5の整数
    であり;前記の(CH2n基及び(CH2n+1基の炭素
    原子のいずれか1つは、場合により、(C1−C6)アル
    キル基又は(C2−C6)スピロアルキル基で置換されて
    いることができ;そして前記の(CH2n基及び(CH
    2n+1基の炭素原子のいずれか1対は、炭素原子結合1
    又は2個によって橋状化されていることができるか、又
    は前記の(CH2n基及び(CH2n+1基の隣接炭素原
    子のいずれか1対は、カルボニル基含有環の構成員では
    ない炭素原子1〜3個と一緒になって、(C3−C5)縮
    合炭素環式環を形成することができる}で表される基か
    らなる群から選択した単環式又は二環式複素環式環基で
    あり;Xは、(CH2q基であり、ここで、qは、2又
    は3であり、そして前記(CH 2q基の炭素−炭素単結
    合の1つは、場合により、炭素−炭素二重結合に換わっ
    ていることができ、そして前記(CH2q基の炭素原子
    のいずれか1つは、場合により、R6で置換されている
    ことができ、そして前記(CH2q基の炭素原子のいず
    れか1つは、場合により、R7で置換されていることが
    でき;R6及びR7は、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲ
    ン原子、アミノ基、オキソ(=O)基、シアノ基、ヒド
    ロキシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルコ
    キシ−(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル
    アミノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1
    −C6)アルコキシ基、−C(=O)−OH基、(C1
    6)アルキル−O−C(=O)−基、(C1−C6)ア
    ルキル−O−C(=O)−(C1−C6)アルキル基、
    (C1−C6)アルキル−C(=O)−O−基、(C1
    6)アルキル−C(=O)−(C1−C6)アルキル−
    O−基、(C1−C6)アルキル−C−基、(C1−C6
    アルキル−C(=O)−(C1−C6)アルキル−基、及
    びR2の定義で示された基から独立して選択した基であ
    り;そしてYは、(CH2z基{ここで、zは、0又は
    1である}であるが;但し、(a)Aが−(CH2)−
    基又はカルボニル基である場合は、R5は、フリル基、
    ピリジル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、トリ
    アゾリル基、テトラゾリル基、キノリル基、チアゾリル
    基、又はチエニル基以外の基であり;(b)mが0であ
    る場合は、R3及びR4の一方は存在せず、そしてもう一
    方は、水素原子であり;(c)R6又はR7が、環窒素原
    子に隣接するXの炭素原子に結合している場合は、R6
    又はR7は、それぞれ、結合点が炭素原子である置換基
    でなければならないものとする]で表される化合物及び
    それらの薬剤学的に許容することのできる塩から選択し
    た化合物である、請求項1に記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 前記のNK−1レセプターアンタゴニス
    ト又は薬剤学的に許容することのできるその塩が、式
    (XXI): 【化28】 [式中、R1は、水素原子、直鎖状又は分枝鎖状の(C1
    −C6)アルキル基、炭素原子の1個が場合により窒素
    原子、酸素原子、又はイオウ原子によって置換されてい
    ることができる(C3−C7)シクロアルキル基;(フェ
    ニル基、ビフェニル基、インダニル基、及びナフチル基
    から選択した)アリール基;チエニル基、フリル基、ピ
    リジル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾ
    リル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラ
    ゾリル基、及びキノリル基から選択したヘテロアリール
    基;フェニル(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル
    基、及びベンジル基から選択した基であり、ここで、前
    記アリール基及びヘテロアリール基、並びに前記ベンジ
    ル基、フェニル(C2−C6)アルキル基、及びベンズヒ
    ドリル基のフェニル部分は、それぞれ、場合により、ハ
    ロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1〜3個
    で置換されていることのある(C1−C6)アルキル基、
    (C1−C6)アルコキシ基、アミノ基、トリハロアルコ
    キシ基、(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1−C6
    アルキル−O−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル
    −O−C(=O)−(C1−C6)アルキル基、(C1
    6)アルキル−C(=O)−O−基、(C1−C6)ア
    ルキル−C−基、(C1−C6)アルキル−O−基、(C
    1−C6)アルキル−C(=O)−基、(C1−C6)アル
    キル−C(=O)−基、(C1−C6)アルキル−基、ジ
    −(C1−C6)アルキルアミノ基、−C(=O)NH−
    (C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
    (=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、−NHC
    (=O)H基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)ア
    ルキル基から独立して選択した置換基1個以上によって
    置換されていることができ;そして前記ベンズヒドリル
    基のフェニル部分の1個は、場合によりナフチル基、チ
    エニル基、フリル基、又はピリジル基によって置き換わ
    っていることができ;R3は、(フェニル基及びナフチ
    ル基から選択した)アリール基;(インダニル基、チエ
    ニル基、フリル基、ピリジル基、チアゾリル基、イソチ
    アゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ト
    リアゾリル基、テトラゾリル基、及びキノリル基から選
    択した)ヘテロアリール基;又は炭素原子の1つが、場
    合により窒素原子、酸素原子、又はイオウ原子によって
    置き換わっていることができ、炭素原子3〜7個を有す
    るシクロアルキル基であり;ここで、前記アリール基及
    びヘテロアリール基は、それぞれ、場合により置換基1
    個以上によって置換されていることができ、そして前記
    (C3−C7)シクロアルキル基は、場合により置換基1
    又は2個によって置換されていることができ、前記置換
    基は、それぞれ、ハロゲン原子、ニトロ基、場合により
    フッ素原子1〜3個で置換されていることのある(C1
    −C6)アルキル基、(C1−C6)アルコキシ基、アミ
    ノ基、フェニル基、トリハロアルコキシ基、(C1
    6)アルキルアミノ基、−C(=O)−NH−(C1
    6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)
    − −C−O−(C1−C6)アルキル基、−C(=O)
    H基、−CH2OR13基、NH(C1−C6)アルキル
    基、−NHC(=O)H基、−NR24C−(C1−C6
    アルキル基、及び−NHC(=O)−(C1−C6)アル
    キル基から独立して選択した基であり;R5及びR6の一
    方は、水素原子であり、そして他方は、ヒドロキシメチ
    ル基、水素原子、(C1−C3)アルキル基、(C1
    8)アシルオキシ(C1−C3)アルキル基、(C1−C
    8)アルコキシメチル基、及びベンジルオキシメチル基
    から選択した基であり;R7及びR8は、水素原子、(C
    1−C3)アルキル基、及びフェニル基から独立して選択
    した基であり;R9は、メチル基、ヒドロキシメチル
    基、HC(=O)−基、R1415NCO2CH2−基、R
    16OCO2CH2−基、(C1−C4)アルキル−CO2
    2−基、−CONR1718基、R1718NCO2−基、
    19OCO2−基、C65CH2CO2CH2−基、C65
    CO2CH2−基、(C1−C4)アルキル−CH(OH)
    −基、C65CH(OH)−基、C65CH2CH(O
    H)−基、CH2ハロ基、R20SO2OCH2基、−CO2
    16基、及びR21CO2−基から選択した基であり;R
    10及びR11は、水素原子、(C1−C3)アルキル基、及
    びフェニル基から独立して選択した基であり;R12は、
    水素原子、ベンジル基、又は式: 【化29】 〔式中、mは0〜12の整数であり、そして(CH2m
    基の炭素−炭素単結合のいずれか1個は、場合により炭
    素−炭素二重結合又は三重結合に換わっていることがで
    き、そして(CH2m基の炭素原子のいずれか1個は、
    {前記化学式において、(CH2mに対して水平な線と
    交差するR23への傾斜線によって示されているように}
    場合によりR23で置換されていることができる〕で表さ
    れる基であり;R13、R14、R15、R16、R17、R18
    19、R20、R21、及びR24は、水素原子、(C1
    3)アルキル基、及びフェニル基から独立して選択し
    た基であり;R22及びR23は、水素原子、ヒドロキシ
    基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシ基、カルボキ
    シ(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキルアミ
    ノ基、ジ−(C1−C6)アルキルアミノ基、(C1
    6)アルコキシ基、(C1−C6)アルキル−O−C
    (=O)−基、(C1−C6)アルキル−O−C(=O)
    −(C1−C6)アルキル基、(C1−C6)アルキル−C
    (=O)−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
    (C1−C6)アルキル−O−基、(C1−C6)アルキル
    −C−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−(C1
    −C6)アルキル基、直鎖状又は分枝鎖状の(C1
    6)アルキル基、炭素原子の1個が、場合により窒素
    原子、酸素原子、又はイオウ原子によって置き換わって
    いることができる(C3−C7)シクロアルキル基;(フ
    ェニル基及びナフチル基から選択した)アリール基;
    (インダニル基、チエニル基、フリル基、ピリジル基、
    チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イ
    ソオキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、
    及びキノリル基から選択した)ヘテロアリール基;フェ
    ニル−(C2−C6)アルキル基、ベンズヒドリル基、及
    びベンジル基から独立して選択した基であり、ここで、
    前記アリール基及びヘテロアリール基、並びに前記ベン
    ジル基、フェニル−(C2−C6)アルキル基、及びベン
    ズヒドリル基のフェニル部分は、それぞれ、場合によ
    り、ハロゲン原子、ニトロ基、場合によりフッ素原子1
    〜3個で置換されていることのある(C1−C6)アルキ
    ル基、場合によりフッ素原子1〜3個で置換されている
    ことのある(C1−C6)アルコキシ基、トリフルオロメ
    チル基、アミノ基、(C1−C6)アルキルアミノ基、
    (C1−C6)アルキル−O−C(=O)基、(C1
    6)アルキル−O−C(=O)−(C1−C6)アルキ
    ル基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−O−基、
    (C1−C6)アルキル−C(=O)−(C1−C6)アル
    キル−O−基、(C1−C6)アルキル−C(=O)−
    基、(C1−C6)アルキル−C−(C1−C6)アルキル
    −基、ジ−(C 1−C6)アルキルアミノ基、−C(=
    O)NH−(C1−C6)アルキル基、(C 1−C6)アル
    キル−C(=O)−NH−(C1−C6)アルキル基、−
    NHC(=O)H基、及び−NHC(=O)−(C1
    6)アルキル基から独立して選択した1又は2個の置
    換基で置換されていることができ;そしてここで、前記
    ベンズヒドリル基のフェニル部分の1個は、場合によ
    り、ナフチル基、チエニル基、フリル基、又はピリジル
    基によって置き換わっていることができるか;又はR9
    は、それが結合している炭素原子、ピロリジン環の窒素
    原子、R7が結合している炭素原子、及びR5及びR6
    結合している炭素原子と一緒になって、第二のピロリジ
    ン環を形成するが;但し、R9が、それが結合している
    炭素原子、ピロリジン環の窒素原子、R7が結合してい
    る炭素原子、及びR5及びR6が結合している炭素原子と
    一緒になって第二のピロリジン環を形成する(従って、
    橋頭窒素原子を含有する二環式構造を形成する)場合
    は、R12が存在しないか、又はR12が存在して、前記の
    第二のピロリジン環の窒素原子が正に帯電しているもの
    とする]で表される化合物及びそれらの薬剤学的に許容
    することのできる塩から選択した化合物である、請求項
    1に記載の医薬組成物。
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