JP2002204661A - 固形飼料およびその製造方法 - Google Patents

固形飼料およびその製造方法

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JP2002204661A
JP2002204661A JP2001003448A JP2001003448A JP2002204661A JP 2002204661 A JP2002204661 A JP 2002204661A JP 2001003448 A JP2001003448 A JP 2001003448A JP 2001003448 A JP2001003448 A JP 2001003448A JP 2002204661 A JP2002204661 A JP 2002204661A
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Keiichi Sato
恵一 佐藤
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DKS Co Ltd
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Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉末飼料原料を成形して固形飼料を得る際の
粉化を防止し、飼料品質を向上させる。 【解決手段】 粉末飼料原料100重量部に対して、粘
結剤としてカルボキシメチルタマリンドガムを1〜20
重量部配合し、造粒成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形飼料およびそ
の製造方法に関し、とりわけ、成形時の粉化率が小さく
耐久性に優れた固形飼料およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の固形飼料は、飼料原料を粉体のま
ま圧縮成形したものが主であるが、圧縮成形後もペレッ
ト化されずに粉体のまま残るものがあったり、ペレット
化された固形飼料であっても、湿潤性が不充分なために
ペレットに崩れ、割れが生じて粉化がしやすく、固形飼
料の歩留まりが低いなどの問題があった。
【0003】このような問題点を解決するために、圧縮
成形する際に、粉末試料原料に水または水蒸気を加えて
加湿し、混練したのち圧縮成形する方法が採用されてい
る。
【0004】しかし、この方法では、前記問題を改善で
きる反面、ペレットの含水量が多くなり、長時間の乾燥
工程が必要になる。また、一度ペレット化した固形飼料
が乾燥により形崩れして粉化し、ペレットに艶がなくな
る。形状が揃わない、切り口や長さが不揃いになるなど
の欠点が生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粉末飼料原
料を成形する際の粉化を防止し、耐久性に優れた固形飼
料のペレットを提供することを目的としてなされたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、粉
末飼料原料100重量部およびカルボキシメチルタマリ
ンドガム1〜20重量部からなる固形飼料、および、粉
末飼料原料100重量部に対して、粘結剤としてカルボ
キシメチルタマリンドガムを1〜20重量部配合し、造
粒成形することを特徴とする固形飼料の製造方法に関す
る。
【0007】前記粉末飼料原料の主成分は魚粉であるこ
とが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の固形飼料は、主に養魚用
飼料として用いられ、粉末飼料原料に粘結剤としてカル
ボキシメチルタマリンドガムを含む。
【0009】カルボキシメチルタマリンドガムは、タマ
リンドガムをカルボキシメチル化することにより得られ
る。たとえば、タマリンドガムをアルカリで処理してア
ルカリタマリンドガムとし、ついでモノクロル酢酸で処
理することにより得られる。
【0010】タマリンドガムとは、亜熱帯から熱帯地域
に広く分布している常緑樹の種子多糖類を高純度に分離
・精製したものであり、グリロイドという名称で製品化
されている。しかし、タマリンドガムは加熱しないと水
に溶けず、粘結剤として使用するときは加熱溶解する必
要がある。そこで、本発明では、タマリンドガムをカル
ボキシメチル化することにより、冷水(たとえば0〜2
0℃)においても溶解可能なカルボキシメチルタマリン
ドガムとし、これを粘結剤として使用する。
【0011】カルボキシメチルタマリンドガムは、糊感
が少なく、粘結力が小さいこと、さらに粘度が低いこと
から、弱い粘結力が求められる固形試料の製造には最適
な粘結剤である。飼料原料を造粒成形する際にカルボキ
シメチルタマリンドガムを添加することで、造粒性の向
上、成形性の向上、造粒成形された固形飼料の粉化率の
低下などの効果を得ることができる。
【0012】本発明においては、エーテル化度が、0.
1〜1.0、さらには0.2〜0.5のカルボキシメチ
ルタマリンドガムが好適に用いられる。エーテル化度が
0.1未満では、充分な水溶性が得られない場合があ
り、1.0をこえると、とくに支障はないが、モノクロ
ル酢酸などのエーテル化剤を多量に使用する傾向があ
る。
【0013】本発明に使用するカルボキシメチルタマリ
ンドガムは、1%水溶液の粘度が10〜500mPa・
s、さらには50〜200mPa・sであることが好ま
しい。1%水溶液の粘度が10mPa・s未満のカルボ
キシメチルタマリンドガムでは、充分に粘結力が発現し
ない傾向があり、500mPa・sをこえるカルボキシ
メチルタマリンドガムは、高粘度のタマリンドガム原料
を選択する必要があり、通常の粘度の低いタマリンドガ
ムからは得られ難い。
【0014】カルボキシメチルタマリンドガムは、粉末
飼料原料100重量部に対して1〜20重量部、好まし
くは2〜5重量部添加される。添加量が1重量部より少
ないと粘結剤の効果が発揮できず、20重量部をこえる
とコストがかかり、飼料の有効栄養成分が減少するとい
う欠点が生じる。
【0015】粉末飼料原料としては、たとえば、魚粉を
20重量%以上、さらには50重量%以上含み、大豆
粕、米ぬか、ビタミン類、ミネラル類、その他の養魚用
粉末原料などを80重量%以下、さらには50重量%以
下含む飼料原料があげられる。魚粉が20重量%未満で
もとくに支障はないが、固形飼料を養魚用に用いる場
合、魚にとって栄養素が低い傾向がある。
【0016】魚粉は、養魚用飼料として使用されるもの
で、大別してホワイトフィッシュミール、ブラウンフィ
ッシュミールの2種があり、代表的な動物性タンパク質
源である。
【0017】養魚用粉末原料としては、魚粉以外の動物
性原料や植物性原料が適宜使用される。動物性原料とし
ては、肉粉、骨粉、フェザーミール、血粉、脱脂粉乳、
オキアミミール、イカミールなどがあげられる。植物性
原料としては、油粕、澱粉類のほか、穀類、大豆粕、大
豆粉、グルテンミールなどがあげられる。
【0018】粉末飼料原料には、生餌は配合しない。生
餌を配合すると、固形飼料ではなくモイストペレットが
得られる。
【0019】本発明においては、粉末飼料原料に少量の
水を添加することができる。水の添加量は、飼料原料1
00重量部に対して5〜28重量部であることが好まし
く、さらには10〜15重量部であることが好ましい。
水の添加量が5重量部未満では充分に粉末原料を混練す
ることができない傾向があり、28重量部をこえると、
混練にはとくに問題はないが造粒成形後の乾燥負荷が大
きくなる傾向がある。
【0020】本発明の製造方法においては、飼料添加物
として使用される従来の水溶性高分子(カルボキシメチ
ルセルロースナトリウム塩、アルギン酸ナトリウム、ポ
リアクリル酸ナトリウムなど)を適宜配合して使用する
ことも可能である。
【0021】粉末飼料原料の造粒成形に用いる造粒機と
しては、モイストペレッターがあげられるが、少量の水
の添加でのペレット化に適している点で、半乾式または
低水分造粒機、ディスクペレッターなどが好ましい。
【0022】ディスクペレッターを用いる造粒成形法と
しては、たとえば、つぎの方法があげられる。 粘結剤を均一に配合した飼料原料をディスクペレッタ
ーに仕込む。 必要量(通常、飼料原料100重量部に対して5〜2
8重量部)の水を添加し、混練しながら飼料原料を均一
にする。飼料中の油分が不足している場合には、水を添
加後、フィードオイルなどを添加してもよい。 ディスクペレッター中で均一に混練されると、ディス
クダイによりペレットが造粒される。 造粒されたペレットの過剰な揮発分(水分)は、通常
5〜10重量%とすることが好ましく、10重量%をこ
える場合には、乾燥して揮発分を取り除く。ペレットの
揮発分が5重量%未満では、粘結力が発現できず、ペレ
ット形状が粗悪になる傾向があり、10重量%をこえる
場合は、乾燥しないと保存時に腐敗する傾向がある。 揮発分を調整後、篩処理して粉化物を取り除き、ペレ
ットを仕上げる。
【0023】本発明の固形飼料の製造方法においては、
ペレットの粒径は、とくに制限はないが、たとえば養魚
用に用いる場合、1〜20mmが適している。
【0024】本発明の固形飼料の製造方法によれば、成
形時の粉化率を低下させることができ、耐久性に優れ、
外観の良いペレットを得ることができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明
するが、本発明はこれらのみに限定されるものではな
い。
【0026】実施例1〜5および比較例1〜4 カルボキシメチルタマリンドの合成 3リットル容量のリボンブレンダーに、タマリンドガム
粉末200gを仕込んだ。つぎに80重量%のメタノー
ル200mlを投入し、30〜50℃で撹拌した。さら
にフレーク状苛性ソーダ40gを仕込み、30〜50℃
にて30分間撹拌した。そののち、フレーク状モノクロ
ル酢酸45gを徐々に投入して、投入後80℃まで昇温
させ、60分間反応させた。このとき、メタノールの気
化発散を防止するため、リボンブレンダーには冷却器を
設置した。反応終了後40℃以下になるまで冷却し、過
剰の苛性ソーダを酢酸でpHが7〜8になるように中和
した。スラリー状の中和物をリボンブレンダーより取り
出し、遠心分離してメタノールを除去した。沈殿物を5
リットルバットに移し、20倍量の80%メタノールを
加えて30〜40℃で30分間撹拌し、遠心分離により
メタノールを除去する操作を2回繰り返して、精製し
た。精製物を105℃で3時間乾燥し、カルボキシメチ
ルタマリンドガムを得た。
【0027】カルボキシメチルタマリンドの分析 揮発分 試料(カルボキシメチルタマリンドガム)1〜2gを秤
量瓶に精秤し、105℃に保持した乾燥機中で2時間乾
燥した。乾燥による試料の減量から、以下の式を用いて
揮発分(水分)は11.2%と求められた。
【0028】
【数1】
【0029】粘度 試料(カルボキシメチルタマリンドガム)約2.5gを
300ml三角フラスコに精秤し、次式により1%の水
溶液を得るために必要な溶解水量を計算して三角フラス
コに投入し、ガラス棒にて分散させた。 溶解水量(g)=試料(g)×(99−揮発分(%))
【0030】水溶液を一昼夜放置後、マグネチックスタ
ーラーで約5分間攪拌し、完全に溶解させたものを、3
0分間25℃の恒温水槽に入れ、溶液を25℃とした。
そののち、ガラス棒で緩やかにかき混ぜ、BM形粘度計
の適当なローターおよびガードを取り付け、回転数60
rpmにて3分後の目盛を読み取り、以下の式により粘
度27mPa・sを得た。式中、係数kはローター番号
と回転数により決まる換算乗数である。 1%水溶液粘度(mPa・s)=読み取り目盛り×k
【0031】エーテル化度 飼料約1gを精評し、ろ紙に包んで磁性ルツボの中で加
温して灰化し、生成したナトリウム化合物を、0.1N
硫酸によりフェノールフタレインを指示薬として滴定
し、その滴下量A(ml)と0.1N硫酸の力価fを用
いてエーテル化度を計算した。エーテル化度は0.35
と求められた。
【0032】
【数2】
【0033】飼料原料の処方 魚粉 50重量部 小麦粉 35重量部 脱脂大豆粕 8重量部ビール酵母粕 7重量部 飼料原料合計 100重量部
【0034】固形飼料の造粒成形 飼料原料1.5kgと表1に示す所定量の粘結剤(カル
ボキシメチルタマリンドガムまたはタマリンドガム)と
をディスクペレッターに仕込み、撹拌を行ないながら水
90g(飼料原料100重量部に対して6重量部)を添
加した。均一に混練され、ダイ口より押し出されたペレ
ットおよびペレット化されなかった粉化物を合わせて乾
燥し、揮発分が5〜10%となるように調整した。10
メッシュ篩で処理してペレットのみを回収した。
【0035】なお、ディスクペレッターは、不二パウダ
ル(株)製の低水分造粒機F−5/II−175型(ディ
スクダイの口径8mm)を用いた。
【0036】固形飼料の評価 揮発分 得られたペレット約50gを採取し、105℃で3時間
加熱乾燥して減量を求めた。
【0037】
【数3】
【0038】粉化率 10メッシュ篩で処理する前のディスクダイを通過した
ペレットと粉化物の合計重量a(g)を測定し、つぎに
10メッシュ篩を通過した粉化物の重量b(g)を測定
し、以下の式を用いて粉化率を求めた。
【0039】
【数4】
【0040】耐久性 ペレット約50gを採取し、ストロープ(stroop)粉化
試験機にて10分間回転させた。回転終了後、固形飼料
を取り出し、10メッシュ篩にかけて粉化物を除き、1
0メッシュ篩上に残ったペレットの重量c(g)を測定
し、以下の式を用いて耐久性を求めた。
【0041】
【数5】
【0042】ペレットの形状 ペレットの状態を目視で観察し、つぎの基準で評価し
た。 ◎:艶があり、切り口が揃い、形状にバラツキのないき
れいなペレット ○:艶があり、切り口が揃ったペレット △:艶がやや不足し、切り口が不揃いのペレット ×:艶がなく、長さが不揃いなペレット
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、粘結剤としてカルボキ
シメチルタマリンドガムを配合して固形飼料を得るの
で、造粒成形時の歩留がよく(粉化率が小さく)、か
つ、艶があり、保形性がよく、耐久性に優れたペレット
を得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末飼料原料100重量部およびカルボ
    キシメチルタマリンドガム1〜20重量部からなる固形
    飼料。
  2. 【請求項2】 粉末飼料原料の主成分が魚粉である請求
    項1記載の固形飼料。
  3. 【請求項3】 粉末飼料原料100重量部に対して、粘
    結剤としてカルボキシメチルタマリンドガムを1〜20
    重量部配合し、造粒成形することを特徴とする固形飼料
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 粉末飼料原料の主成分が魚粉である請求
    項3記載の製造方法。
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