JP2002202677A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP2002202677A JP2002202677A JP2001353822A JP2001353822A JP2002202677A JP 2002202677 A JP2002202677 A JP 2002202677A JP 2001353822 A JP2001353822 A JP 2001353822A JP 2001353822 A JP2001353822 A JP 2001353822A JP 2002202677 A JP2002202677 A JP 2002202677A
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- Japan
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- temperature
- heating roller
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- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小サイズの転写材を定着する際の、加熱部材
や加圧部材の非通紙部の昇温、及び非通紙部の昇温によ
り生じる転写材のしわや定着装置の軸受け部の破損等を
抑える。 【解決手段】 プリント信号の受付が可能なレディ状態
になってから(S1)封筒通紙のプリント信号が入力さ
れると、180℃温調、スループット8(枚/分)で封
筒の連続通紙を開始する(S2)と同時に、封筒通紙枚
数をカウントする(S3)。封筒の連続プリント終了時
(S4)に、STEP3でカウントした連続プリント枚
数Nが25枚以上(N≧25)の場合(S5)、次プリ
ントを受けつけない状態(S6)に入る。STEP6に
入ってからの時間が30秒以上(ウエイト時間T≧3
0)になった場合に、次プリントを受けつけるレディ状
態(S1)に入る。これにより、転写材幅の狭い封筒等
を通紙した後に転写材幅の広い普通紙等を通紙した場合
のしわの発生を防止することができる。
や加圧部材の非通紙部の昇温、及び非通紙部の昇温によ
り生じる転写材のしわや定着装置の軸受け部の破損等を
抑える。 【解決手段】 プリント信号の受付が可能なレディ状態
になってから(S1)封筒通紙のプリント信号が入力さ
れると、180℃温調、スループット8(枚/分)で封
筒の連続通紙を開始する(S2)と同時に、封筒通紙枚
数をカウントする(S3)。封筒の連続プリント終了時
(S4)に、STEP3でカウントした連続プリント枚
数Nが25枚以上(N≧25)の場合(S5)、次プリ
ントを受けつけない状態(S6)に入る。STEP6に
入ってからの時間が30秒以上(ウエイト時間T≧3
0)になった場合に、次プリントを受けつけるレディ状
態(S1)に入る。これにより、転写材幅の狭い封筒等
を通紙した後に転写材幅の広い普通紙等を通紙した場合
のしわの発生を防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写材に担持され
たトナーを加熱加圧することによって転写材に定着する
定着装置並びにこのような定着装置を備えた画像形成装
置に関する。
たトナーを加熱加圧することによって転写材に定着する
定着装置並びにこのような定着装置を備えた画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置に用いられる定着装
置として、熱効率、安全性が良好な接触加熱型の定着装
置、特に一対のローラで形成される熱ローラ型の定着装
置が広く用いられている。
置として、熱効率、安全性が良好な接触加熱型の定着装
置、特に一対のローラで形成される熱ローラ型の定着装
置が広く用いられている。
【0003】このものは、一対のローラとして、円筒状
のローラで内側にヒータが配設された加熱ローラと、こ
の加熱ローラに圧接されて加熱ローラとの間にニップ部
を形成する加圧ローラとを備えている。ヒータで加熱ロ
ーラを加熱し、ニップ部に、未定着のトナーを担持した
転写材を通過させることによって、トナーを加熱加圧し
て転写材上に定着する。
のローラで内側にヒータが配設された加熱ローラと、こ
の加熱ローラに圧接されて加熱ローラとの間にニップ部
を形成する加圧ローラとを備えている。ヒータで加熱ロ
ーラを加熱し、ニップ部に、未定着のトナーを担持した
転写材を通過させることによって、トナーを加熱加圧し
て転写材上に定着する。
【0004】トナーを担持する転写材は、いろいろのサ
イズのものが使用される。したがって、これら転写材の
搬送方向に直角な方向の左右幅、すなわち、これらの転
写材がニップ部を通過するときの幅(以下「通紙幅」と
いう)についても種々のものがある。そこで、加熱ロー
ラ及び加圧ローラの外周面について、それぞれ通紙幅
で、外周面をグルリと一周したときの領域を通紙領域と
し、通紙領域以外の領域を非通紙領域とすると、加熱ロ
ーラ及び加圧ローラの軸方向の幅(ニップ部の長さにほ
ぼ等しい)が、通紙幅が最大の転写材に合わせて設定さ
れているため、通紙幅が小さい転写材をニップ部に通過
させると、非通紙領域が大きくなるようになっている。
イズのものが使用される。したがって、これら転写材の
搬送方向に直角な方向の左右幅、すなわち、これらの転
写材がニップ部を通過するときの幅(以下「通紙幅」と
いう)についても種々のものがある。そこで、加熱ロー
ラ及び加圧ローラの外周面について、それぞれ通紙幅
で、外周面をグルリと一周したときの領域を通紙領域と
し、通紙領域以外の領域を非通紙領域とすると、加熱ロ
ーラ及び加圧ローラの軸方向の幅(ニップ部の長さにほ
ぼ等しい)が、通紙幅が最大の転写材に合わせて設定さ
れているため、通紙幅が小さい転写材をニップ部に通過
させると、非通紙領域が大きくなるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術によると、
非通紙領域の温度が、通紙領域の温度よりも高くなっ
て、転写材にしわが発生することがあった。すなわち、
加熱ローラは、ヒータによってその外周面全体が一様な
温度になるように加熱されている。そして加熱ローラ外
周面の通紙領域は、転写材が直接接触する領域であっ
て、この領域では転写材によって熱が奪われ、加熱ロー
ラ外周面の表面温度が低下するのに反し、非通紙領域で
は転写材によって熱が奪われることがなく、加熱ローラ
表面全体に温度ムラが生じる。この加熱ローラ表面の温
度ムラは、ニップ部を同サイズの転写材が連続して通過
するときに顕著に表われる。このとき、加熱ローラ上の
トナーを確実に定着するために、加熱ローラの表面温度
を通紙領域にあわせて設定すると非通紙領域が非常に高
温になってしまうことになる。
非通紙領域の温度が、通紙領域の温度よりも高くなっ
て、転写材にしわが発生することがあった。すなわち、
加熱ローラは、ヒータによってその外周面全体が一様な
温度になるように加熱されている。そして加熱ローラ外
周面の通紙領域は、転写材が直接接触する領域であっ
て、この領域では転写材によって熱が奪われ、加熱ロー
ラ外周面の表面温度が低下するのに反し、非通紙領域で
は転写材によって熱が奪われることがなく、加熱ローラ
表面全体に温度ムラが生じる。この加熱ローラ表面の温
度ムラは、ニップ部を同サイズの転写材が連続して通過
するときに顕著に表われる。このとき、加熱ローラ上の
トナーを確実に定着するために、加熱ローラの表面温度
を通紙領域にあわせて設定すると非通紙領域が非常に高
温になってしまうことになる。
【0006】このように、加熱ローラの通紙領域と非通
紙領域に大きな温度差が生じると、これに接触してニッ
プ部を形成している加圧ローラも同様に温度ムラが発生
し、熱膨張による変形にムラが生じ、ニップ部の当接圧
が変化する。通紙領域の当接圧が低くなり、非通紙領域
の当接圧が高くなる。したがって、例えば通紙幅の狭い
転写材を連続通紙した後に、幅の広い転写材を通紙した
場合に、この幅の広い転写材の、幅方向のニップ部での
当接圧について、前回通紙部であった中央側の当接圧が
低く、前回非通紙領域であった左右両側付近の当接圧が
強くなり、この結果、しわが発生することになる。
紙領域に大きな温度差が生じると、これに接触してニッ
プ部を形成している加圧ローラも同様に温度ムラが発生
し、熱膨張による変形にムラが生じ、ニップ部の当接圧
が変化する。通紙領域の当接圧が低くなり、非通紙領域
の当接圧が高くなる。したがって、例えば通紙幅の狭い
転写材を連続通紙した後に、幅の広い転写材を通紙した
場合に、この幅の広い転写材の、幅方向のニップ部での
当接圧について、前回通紙部であった中央側の当接圧が
低く、前回非通紙領域であった左右両側付近の当接圧が
強くなり、この結果、しわが発生することになる。
【0007】そこで、本発明は、小サイズの転写材を定
着する際の、加熱部材や加圧部材の非通紙部の昇温、及
び非通紙部の昇温により生じる転写材のしわや定着装置
の軸受け部の破損等を抑えることのできる画像形成装置
を提供することを目的とするものである。
着する際の、加熱部材や加圧部材の非通紙部の昇温、及
び非通紙部の昇温により生じる転写材のしわや定着装置
の軸受け部の破損等を抑えることのできる画像形成装置
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、設定温度に維持される加熱部材と、前記加熱部材と
協働してニップを形成する加圧部材と、を有し、前記ニ
ップに、画像を担持する記録材を通して画像を定着する
定着手段、を有する画像形成装置において、所定サイズ
より小さい記録材を連続して通紙した際、そのときの通
紙枚数が所定数以上のとき、次のプリント指令を受け付
けない、ことを特徴とする。
は、設定温度に維持される加熱部材と、前記加熱部材と
協働してニップを形成する加圧部材と、を有し、前記ニ
ップに、画像を担持する記録材を通して画像を定着する
定着手段、を有する画像形成装置において、所定サイズ
より小さい記録材を連続して通紙した際、そのときの通
紙枚数が所定数以上のとき、次のプリント指令を受け付
けない、ことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る本発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記プリント指令を受け付け
ない状態が所定時間経過したらプリント指令を受け付け
る状態になる、ことを特徴とする。
の画像形成装置において、前記プリント指令を受け付け
ない状態が所定時間経過したらプリント指令を受け付け
る状態になる、ことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る本発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、次のプリントの記録材サイズ
が前記所定サイズより大きいとき、次のプリント指令を
受け付けず、前記所定サイズ以下のときはプリント指令
を受け付ける、ことを特徴とする。
の画像形成装置において、次のプリントの記録材サイズ
が前記所定サイズより大きいとき、次のプリント指令を
受け付けず、前記所定サイズ以下のときはプリント指令
を受け付ける、ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。なお、本発明の技術的基礎
となる参考例についても適宜説明する。
施の形態について説明する。なお、本発明の技術的基礎
となる参考例についても適宜説明する。
【0012】〈参考例1〉図3は、本発明に係る定着装
置を備えたレーザビームプリンタ(画像形成装置)21
の概略を図示している。以下に構成と動作を簡単に説明
する。
置を備えたレーザビームプリンタ(画像形成装置)21
の概略を図示している。以下に構成と動作を簡単に説明
する。
【0013】レーザビームプリンタ21の装置本体のほ
ぼ中央部には感光ドラム22が回転自在に支持されてい
る。感光ドラム22の表面に帯電ローラ25を用いて均
一帯電を行う。次いで、レーザスキャナ23によりミラ
ー24を介して画像をイメージ露光して潜像を形成す
る。次に、現像器26中のトナーTを現像ローラ27に
よって現像する。一方、用紙カセット33に積載された
転写材Pは給紙ローラ32によって給紙され、後端検知
センサ34で転写材サイズ検知を行い、レジストローラ
31に送られる。転写材Pはレジストセンサ35によっ
て検知され、先端をレジストローラ31にかまれた状態
で待機しており、感光ドラム22上に書込まれた画像に
同期をとるように転写ローラ30に送られ画像が転写さ
れる。転写材Pに転写されたトナーTは定着器36によ
って定着され、転写材Pは排出ローラ37によって装置
本体外に排出される。一方、感光ドラム22上に転写
後、残留しているトナーTはクリーナ29によってクリ
ーニングされ、後段のプロセスへと移行する。
ぼ中央部には感光ドラム22が回転自在に支持されてい
る。感光ドラム22の表面に帯電ローラ25を用いて均
一帯電を行う。次いで、レーザスキャナ23によりミラ
ー24を介して画像をイメージ露光して潜像を形成す
る。次に、現像器26中のトナーTを現像ローラ27に
よって現像する。一方、用紙カセット33に積載された
転写材Pは給紙ローラ32によって給紙され、後端検知
センサ34で転写材サイズ検知を行い、レジストローラ
31に送られる。転写材Pはレジストセンサ35によっ
て検知され、先端をレジストローラ31にかまれた状態
で待機しており、感光ドラム22上に書込まれた画像に
同期をとるように転写ローラ30に送られ画像が転写さ
れる。転写材Pに転写されたトナーTは定着器36によ
って定着され、転写材Pは排出ローラ37によって装置
本体外に排出される。一方、感光ドラム22上に転写
後、残留しているトナーTはクリーナ29によってクリ
ーニングされ、後段のプロセスへと移行する。
【0014】次に、定着器36の構成を図4に示す。上
側に配置された加熱ローラ(定着ローラ)40は、アル
ミニウム、鉄等のパイプ材にPFA、PTFEといった
離型層を被覆したパイプ状の肉厚2.0mm、外径25
mmのローラである。
側に配置された加熱ローラ(定着ローラ)40は、アル
ミニウム、鉄等のパイプ材にPFA、PTFEといった
離型層を被覆したパイプ状の肉厚2.0mm、外径25
mmのローラである。
【0015】上記加熱ローラ40に総圧7kgで圧接し
て配設された加圧ローラ41は芯金の上にシリコンゴ
ム、フッ素ゴム等の耐熱弾性体の層を形成した硬度45
度(アスカーC)、芯金径8mm、外径20mmのロー
ラである。上記加熱ローラ40と加圧ローラ41とには
転写材Pが通紙され、転写材P上のトナーTは加熱ロー
ラ40と加圧ローラ41との間で加熱及び加圧されて定
着される。上記加熱ローラ40の内部にはヒータ42が
配設されており、加熱ローラ40を内部より加熱する。
また、上記加熱ローラ40の表面には温度検知手段たる
温度検知素子43が当接しており、加熱ローラ40の温
度を検出する。ヒータ42には、これをオンオフするヒ
ータ駆動手段44が接続されている。ヒータ駆動手段4
4の制御手段45は該温度検知素子43からのデータに
基づいてヒータ駆動手段44を制御してヒータ42の断
続的な駆動(オンオフ)を行い加熱ローラ40の表面温
度を所定の定着温度(プリント温度)または非定着時の
待機温度(スタンバイ温度)に保つようになっている。
て配設された加圧ローラ41は芯金の上にシリコンゴ
ム、フッ素ゴム等の耐熱弾性体の層を形成した硬度45
度(アスカーC)、芯金径8mm、外径20mmのロー
ラである。上記加熱ローラ40と加圧ローラ41とには
転写材Pが通紙され、転写材P上のトナーTは加熱ロー
ラ40と加圧ローラ41との間で加熱及び加圧されて定
着される。上記加熱ローラ40の内部にはヒータ42が
配設されており、加熱ローラ40を内部より加熱する。
また、上記加熱ローラ40の表面には温度検知手段たる
温度検知素子43が当接しており、加熱ローラ40の温
度を検出する。ヒータ42には、これをオンオフするヒ
ータ駆動手段44が接続されている。ヒータ駆動手段4
4の制御手段45は該温度検知素子43からのデータに
基づいてヒータ駆動手段44を制御してヒータ42の断
続的な駆動(オンオフ)を行い加熱ローラ40の表面温
度を所定の定着温度(プリント温度)または非定着時の
待機温度(スタンバイ温度)に保つようになっている。
【0016】さらに、本発明の定着器36は、図2に示
すように、転写材上の非画像域に温度検知素子43を配
置し転写材Pのサイズによらず加熱ローラ40上のa点
を転写材端部が通過する片側基準の構成である。
すように、転写材上の非画像域に温度検知素子43を配
置し転写材Pのサイズによらず加熱ローラ40上のa点
を転写材端部が通過する片側基準の構成である。
【0017】図5は本発明で普通紙(A4サイズ等)を
プリントする場合の温調(温度調整)である。本発明で
は搬送方向の紙サイズL1をセンサにより検知し、L1
≧245mmの場合は普通紙(A4サイズ等)と判断し
ている。本参考例ではプロセススピード(紙送りスピー
ド)が50mm/secの画像形成装置で紙サイズを普
通紙(A4サイズ等)と判断した場合はスループット
(紙送りのタイミング)をA4通紙時に8(枚/分)で
あるように制御し、このときの(紙搬送時の)紙間をL
2′とすると、L1≧245mmの場合は紙サイズL1
によらず紙間L2は常にL2′で一定としている。
プリントする場合の温調(温度調整)である。本発明で
は搬送方向の紙サイズL1をセンサにより検知し、L1
≧245mmの場合は普通紙(A4サイズ等)と判断し
ている。本参考例ではプロセススピード(紙送りスピー
ド)が50mm/secの画像形成装置で紙サイズを普
通紙(A4サイズ等)と判断した場合はスループット
(紙送りのタイミング)をA4通紙時に8(枚/分)で
あるように制御し、このときの(紙搬送時の)紙間をL
2′とすると、L1≧245mmの場合は紙サイズL1
によらず紙間L2は常にL2′で一定としている。
【0018】また、L1<245mmの場合は封筒サイ
ズと判断し、スループットは紙サイズL1 によらず常に
8(枚/分)で一定とする。このときの紙間L2は紙サ
イズL1により変動する。これら紙サイズL1、紙間L
2の検知手段については後述する。
ズと判断し、スループットは紙サイズL1 によらず常に
8(枚/分)で一定とする。このときの紙間L2は紙サ
イズL1により変動する。これら紙サイズL1、紙間L
2の検知手段については後述する。
【0019】図6にプリント温度185℃、スループッ
ト8(枚/分)でA4紙(210×297mm)を連続
通紙した場合の加熱ローラ40の表面の温度分布を示
す。同図から分かるように転写材幅の広い普通紙を連続
通紙した場合の加熱ローラ表面の温度分布はほぼフラッ
トである。しかし、図2に示した片側基準の構成で温度
検知素子43が転写材上の非画像域に配置される定着器
36では、転写材幅の狭い封筒等を連続通紙した場合に
転写材Pに熱エネルギを奪われない加熱ローラ非通紙部
の表面温度が上昇してしまう。この様子を図7、図8に
示す。図7の2−aはプリント温度185℃、スループ
ットは普通紙通紙時よりも紙間を広げ8(枚/分)と
し、封筒(106×241mm)を連続通紙した場合の
加熱ローラ表面の温度分布である。また、図8はこのと
きの加熱ローラ非通紙部側の軸受部の温度上昇である。
図7、図8から分かるようにプリント温度185℃、ス
ループット8(枚/分)で封筒を連続通紙すると加熱ロ
ーラ軸受部の温度はおよそ233℃まで達してしまい、
加熱ローラ軸受部の耐熱温度を超えてしまう。加熱ロー
ラ40の軸受けは通常PPS(ポリフェニレンサルファ
イド)系の樹脂がベースとなっていて、その耐熱温度は
230℃付近である。このためプリント温度185℃、
スループット8(枚/分)で転写材幅の狭い封筒等を連
続通紙すると加熱ローラ40の軸受けを破損するおそれ
がある。
ト8(枚/分)でA4紙(210×297mm)を連続
通紙した場合の加熱ローラ40の表面の温度分布を示
す。同図から分かるように転写材幅の広い普通紙を連続
通紙した場合の加熱ローラ表面の温度分布はほぼフラッ
トである。しかし、図2に示した片側基準の構成で温度
検知素子43が転写材上の非画像域に配置される定着器
36では、転写材幅の狭い封筒等を連続通紙した場合に
転写材Pに熱エネルギを奪われない加熱ローラ非通紙部
の表面温度が上昇してしまう。この様子を図7、図8に
示す。図7の2−aはプリント温度185℃、スループ
ットは普通紙通紙時よりも紙間を広げ8(枚/分)と
し、封筒(106×241mm)を連続通紙した場合の
加熱ローラ表面の温度分布である。また、図8はこのと
きの加熱ローラ非通紙部側の軸受部の温度上昇である。
図7、図8から分かるようにプリント温度185℃、ス
ループット8(枚/分)で封筒を連続通紙すると加熱ロ
ーラ軸受部の温度はおよそ233℃まで達してしまい、
加熱ローラ軸受部の耐熱温度を超えてしまう。加熱ロー
ラ40の軸受けは通常PPS(ポリフェニレンサルファ
イド)系の樹脂がベースとなっていて、その耐熱温度は
230℃付近である。このためプリント温度185℃、
スループット8(枚/分)で転写材幅の狭い封筒等を連
続通紙すると加熱ローラ40の軸受けを破損するおそれ
がある。
【0020】本発明のように片側基準機で封筒通紙時の
スループットが8(枚/分)であると温度検知素子43
であるサーミスタ当接部の加熱ローラ表面温度は、紙に
よって熱エネルギを奪われる状態でプリント時の温調を
行っているため、非通紙部の加熱ローラ表面温度よりも
低くなる。また、紙によって直接エネルギを奪われない
非通紙部の加熱ローラ表面温度は高くなるため熱エネル
ギは温度の低い部分へ移動する。しかし、スループット
が8(枚/分)の場合プリント時の温調によってヒータ
から供給される熱エネルギの方が移動する熱エネルギよ
りも多いため加熱ローラ40の非通紙部に熱エネルギが
蓄積されてしまい、通紙部の加熱ローラ表面温度よりも
非通紙部の加熱ローラ表面温度の方が高くなる。このと
き、通紙部に当接され温度検知を行っているサーミスタ
部の加熱ローラ表面温度と非通紙部の加熱ローラ軸受部
の温度差はおよそ48℃となる。
スループットが8(枚/分)であると温度検知素子43
であるサーミスタ当接部の加熱ローラ表面温度は、紙に
よって熱エネルギを奪われる状態でプリント時の温調を
行っているため、非通紙部の加熱ローラ表面温度よりも
低くなる。また、紙によって直接エネルギを奪われない
非通紙部の加熱ローラ表面温度は高くなるため熱エネル
ギは温度の低い部分へ移動する。しかし、スループット
が8(枚/分)の場合プリント時の温調によってヒータ
から供給される熱エネルギの方が移動する熱エネルギよ
りも多いため加熱ローラ40の非通紙部に熱エネルギが
蓄積されてしまい、通紙部の加熱ローラ表面温度よりも
非通紙部の加熱ローラ表面温度の方が高くなる。このと
き、通紙部に当接され温度検知を行っているサーミスタ
部の加熱ローラ表面温度と非通紙部の加熱ローラ軸受部
の温度差はおよそ48℃となる。
【0021】通紙部と非通紙部との加熱ローラ表面の温
度差を減少させるには、熱エネルギの移動よりもヒータ
42からの熱エネルギの供給を少なくすればよい。ヒー
タ42からの熱エネルギの供給を減少させるにはプリン
ト温度を下げてヒータ点灯の回数を減少させればよい。
度差を減少させるには、熱エネルギの移動よりもヒータ
42からの熱エネルギの供給を少なくすればよい。ヒー
タ42からの熱エネルギの供給を減少させるにはプリン
ト温度を下げてヒータ点灯の回数を減少させればよい。
【0022】そこで本発明では転写材幅の狭い封筒等を
連続通紙する場合には、連続プリントがある一定の枚数
となった時点でプリント温度を下げる制御を行うことと
する。連続プリント枚数によってプリント温度を下げる
ことが可能な理由は通紙を行うと紙間で加圧ローラ41
が温まることにより定着性が向上するためである。しか
も、本参考例では封筒通紙の場合、スループットを8
(枚/分)に固定するため、普通サイズ紙通紙に比べて
紙間が広がり、この効果が高まる。さらに、図7から分
かるようにニップ幅が狭く定着性が低下するローラ中央
部の加熱ローラ表面温度は非通紙部の昇温によって高く
なり定着性は向上する。
連続通紙する場合には、連続プリントがある一定の枚数
となった時点でプリント温度を下げる制御を行うことと
する。連続プリント枚数によってプリント温度を下げる
ことが可能な理由は通紙を行うと紙間で加圧ローラ41
が温まることにより定着性が向上するためである。しか
も、本参考例では封筒通紙の場合、スループットを8
(枚/分)に固定するため、普通サイズ紙通紙に比べて
紙間が広がり、この効果が高まる。さらに、図7から分
かるようにニップ幅が狭く定着性が低下するローラ中央
部の加熱ローラ表面温度は非通紙部の昇温によって高く
なり定着性は向上する。
【0023】図1に転写材幅の狭い封筒等を連続通紙し
た場合に、本発明で行う温調を示す。時間t1で本体の
電源を入れ加熱ローラ表面温度が175℃となったt2
よりスタンバイ温調を175℃で行う。時間t2で封筒
のプリントを開始すると、通紙枚数が25枚となるt4
までの間は185℃でプリント温調を行い、t4以後は
180℃でプリント温調を行うこととする。
た場合に、本発明で行う温調を示す。時間t1で本体の
電源を入れ加熱ローラ表面温度が175℃となったt2
よりスタンバイ温調を175℃で行う。時間t2で封筒
のプリントを開始すると、通紙枚数が25枚となるt4
までの間は185℃でプリント温調を行い、t4以後は
180℃でプリント温調を行うこととする。
【0024】図9、図10に上記の温調制御で連続プリ
ントした場合の非通紙部の加熱ローラ表面温度の上昇を
示す。図9の4−aは時間t4(図1)の加熱ローラ表
面の温度分布であり、4−bは時間t4以後での加熱ロ
ーラ表面の温度分布である。また、図10はこのときの
加熱ローラ非通紙部側の軸受部の温度上昇である。これ
らの図から分かるように本発明の温調制御で封筒の連続
通紙を行うと加熱ローラ軸受部の温度はおよそ228℃
まで上がるが、これは加熱ローラ軸受の耐熱温度以内に
おさまり定着器36を破損することはない。
ントした場合の非通紙部の加熱ローラ表面温度の上昇を
示す。図9の4−aは時間t4(図1)の加熱ローラ表
面の温度分布であり、4−bは時間t4以後での加熱ロ
ーラ表面の温度分布である。また、図10はこのときの
加熱ローラ非通紙部側の軸受部の温度上昇である。これ
らの図から分かるように本発明の温調制御で封筒の連続
通紙を行うと加熱ローラ軸受部の温度はおよそ228℃
まで上がるが、これは加熱ローラ軸受の耐熱温度以内に
おさまり定着器36を破損することはない。
【0025】本参考例では、後端検知センサ34により
転写材Pのサイズを測定し、これに基づいて普通紙と封
筒とのサイズを切り替えた。転写材Pのサイズは後端検
知センサ34に転写材先端が入ってから、転写材後端が
ぬけるまでの時間t(sec)を測定し、この値とプロ
セススピードVp=50(mm/sec)より、搬送方
向の紙の長さL1(mm)はL1=50×tで求めるこ
とができる。搬送方向の長さの長い封筒のサイズはほぼ
(106×241mm)である。よって、L1≦241
(mm)であれば封筒と判断することができるが、測定
誤差を見込んでL1<245(mm)のときに封筒と判
断することとした。本参考例では後端検知センサ34に
よって転写材サイズの判断を行ったが、同様のことをレ
ジストセンサ35を用いて行うこともできる。また、本
参考例でスループットを8(枚/分)と固定したが、こ
れは後端検知センサ34を用いて紙間を制御することに
よって行った。図11に紙間の求め方を示す。紙の搬送
方向の長さL1(mm)、求める紙間をL2(mm)、
プロセススピードVp=50(mm/sec)とする
と、スループット8(枚/分)のとき、紙間は、 L2=(50×60−8×L1)/7 である。
転写材Pのサイズを測定し、これに基づいて普通紙と封
筒とのサイズを切り替えた。転写材Pのサイズは後端検
知センサ34に転写材先端が入ってから、転写材後端が
ぬけるまでの時間t(sec)を測定し、この値とプロ
セススピードVp=50(mm/sec)より、搬送方
向の紙の長さL1(mm)はL1=50×tで求めるこ
とができる。搬送方向の長さの長い封筒のサイズはほぼ
(106×241mm)である。よって、L1≦241
(mm)であれば封筒と判断することができるが、測定
誤差を見込んでL1<245(mm)のときに封筒と判
断することとした。本参考例では後端検知センサ34に
よって転写材サイズの判断を行ったが、同様のことをレ
ジストセンサ35を用いて行うこともできる。また、本
参考例でスループットを8(枚/分)と固定したが、こ
れは後端検知センサ34を用いて紙間を制御することに
よって行った。図11に紙間の求め方を示す。紙の搬送
方向の長さL1(mm)、求める紙間をL2(mm)、
プロセススピードVp=50(mm/sec)とする
と、スループット8(枚/分)のとき、紙間は、 L2=(50×60−8×L1)/7 である。
【0026】このようにして、後端検知センサ34また
はレジストセンサ35により、搬送方向の転写材の長さ
を検知することにより、転写材幅が封筒サイズ以下であ
るかどうかの判断を行った。これにより、幅検知のセン
サなしで封筒サイズかどうかの判断が可能となる。封筒
のプリント枚数のカウントは、紙搬送のメインモータが
回転中にプリント信号を受けた場合に連続プリントとし
て枚数をカウントし、メインモータ停止後にプリント信
号を受けた場合は、加圧ローラ41の温度が低下してい
る可能性があるため、0枚から再カウントし、1枚目か
らの温調制御を行うこととした。
はレジストセンサ35により、搬送方向の転写材の長さ
を検知することにより、転写材幅が封筒サイズ以下であ
るかどうかの判断を行った。これにより、幅検知のセン
サなしで封筒サイズかどうかの判断が可能となる。封筒
のプリント枚数のカウントは、紙搬送のメインモータが
回転中にプリント信号を受けた場合に連続プリントとし
て枚数をカウントし、メインモータ停止後にプリント信
号を受けた場合は、加圧ローラ41の温度が低下してい
る可能性があるため、0枚から再カウントし、1枚目か
らの温調制御を行うこととした。
【0027】以上の制御を行うことにより、転写材幅の
狭い封筒等を連続通紙した場合でも、加熱ローラ非通紙
部の表面温度の上昇を抑え、加熱ローラ軸受の破損を防
止できる。
狭い封筒等を連続通紙した場合でも、加熱ローラ非通紙
部の表面温度の上昇を抑え、加熱ローラ軸受の破損を防
止できる。
【0028】〈参考例2〉本参考例の定着器36はコス
トダウン、小型化を目的とし、加熱ローラ肉厚1.8m
m、外径20mmと、参考例1よりも小径の加熱ローラ
40を用いる。一方、加圧ローラ41は参考例1と同様
の構成とする。このように加熱ローラ40の肉厚が薄い
と加熱ローラ長手方向での熱伝導性が低下してしまう。
よって、転写材幅の狭い封筒等を連続プリントすると熱
の移動が起こりにくいため、封筒通紙部と非通紙部とで
大きな温度分布の差が生じてしまう。またプロセススピ
ードは前述参考例1と同様に50mm/secとする。
トダウン、小型化を目的とし、加熱ローラ肉厚1.8m
m、外径20mmと、参考例1よりも小径の加熱ローラ
40を用いる。一方、加圧ローラ41は参考例1と同様
の構成とする。このように加熱ローラ40の肉厚が薄い
と加熱ローラ長手方向での熱伝導性が低下してしまう。
よって、転写材幅の狭い封筒等を連続プリントすると熱
の移動が起こりにくいため、封筒通紙部と非通紙部とで
大きな温度分布の差が生じてしまう。またプロセススピ
ードは前述参考例1と同様に50mm/secとする。
【0029】さらに、本参考例の画像形成装置は参考例
1と同様に片側基準の構成である。このような構成であ
ると、転写材幅の狭い封筒等を連続通紙した場合に転写
材Pに熱エネルギを奪われない加熱ローラ非通紙部の表
面温度が上昇してしまう。この様子を図12、図13に
示す。図12の6−aは本参考例の定着器36を用い、
プリント温度185℃、スループットは普通紙、通紙時
よりも紙間を広げ8(枚/分)とし封筒(106×24
1mm)を連続通紙した場合の加熱ローラ表面の温度分
布である。また、図13はこのときの加熱ローラ非通紙
部側の軸受部の温度上昇である。図12、図13から分
かるように本参考例の定着器36を用い、プリント温度
185℃、スループット8(枚/分)で封筒を連続通紙
すると加熱ローラ軸受部の温度はおよそ240℃まで達
してしまい、加熱ローラ軸受の耐熱温度を超えてしま
う。加熱ローラ40の軸受けは通常PPS(ポリフェニ
レンサルファイド)系の樹脂がベースとなっていて、そ
の耐熱温度は230℃付近である。このため本参考例の
定着器36を用い、プリント温度185℃、スループッ
ト8(枚/分)で転写材幅の狭い封筒等を連続通紙する
と加熱ローラ軸受けを破損する虞れがある。
1と同様に片側基準の構成である。このような構成であ
ると、転写材幅の狭い封筒等を連続通紙した場合に転写
材Pに熱エネルギを奪われない加熱ローラ非通紙部の表
面温度が上昇してしまう。この様子を図12、図13に
示す。図12の6−aは本参考例の定着器36を用い、
プリント温度185℃、スループットは普通紙、通紙時
よりも紙間を広げ8(枚/分)とし封筒(106×24
1mm)を連続通紙した場合の加熱ローラ表面の温度分
布である。また、図13はこのときの加熱ローラ非通紙
部側の軸受部の温度上昇である。図12、図13から分
かるように本参考例の定着器36を用い、プリント温度
185℃、スループット8(枚/分)で封筒を連続通紙
すると加熱ローラ軸受部の温度はおよそ240℃まで達
してしまい、加熱ローラ軸受の耐熱温度を超えてしま
う。加熱ローラ40の軸受けは通常PPS(ポリフェニ
レンサルファイド)系の樹脂がベースとなっていて、そ
の耐熱温度は230℃付近である。このため本参考例の
定着器36を用い、プリント温度185℃、スループッ
ト8(枚/分)で転写材幅の狭い封筒等を連続通紙する
と加熱ローラ軸受けを破損する虞れがある。
【0030】本発明のように片側基準機で封筒通紙時の
スループットが8(枚/分)であると温度検知素子43
であるサーミスタ当接部の加熱ローラ表面温度は紙によ
って熱エネルギを奪われる状態でプリント時の温調を行
っているため非通紙部の加熱ローラ表面温度よりも低く
なる。また紙によって直接熱エネルギを奪われない非通
紙部の加熱ローラ表面温度は高くなるため熱エネルギは
温度の低い部分へ移動する。しかし、スループットが8
(枚/分)の場合、プリント時の温調によってヒータ4
2から供給される熱エネルギの方が移動する熱エネルギ
よりも多いため加熱ローラ40の非通紙部に熱エネルギ
が蓄積されてしまい、通紙部の加熱ローラ表面温度より
も非通紙部の加熱ローラ表面温度の方が高くなる。この
とき、通紙部に当接され温度検知を行っているサーミス
タ部の加熱ローラ表面温度と非通紙部の加熱ローラ軸受
部の温度差はおよそ55℃となる。
スループットが8(枚/分)であると温度検知素子43
であるサーミスタ当接部の加熱ローラ表面温度は紙によ
って熱エネルギを奪われる状態でプリント時の温調を行
っているため非通紙部の加熱ローラ表面温度よりも低く
なる。また紙によって直接熱エネルギを奪われない非通
紙部の加熱ローラ表面温度は高くなるため熱エネルギは
温度の低い部分へ移動する。しかし、スループットが8
(枚/分)の場合、プリント時の温調によってヒータ4
2から供給される熱エネルギの方が移動する熱エネルギ
よりも多いため加熱ローラ40の非通紙部に熱エネルギ
が蓄積されてしまい、通紙部の加熱ローラ表面温度より
も非通紙部の加熱ローラ表面温度の方が高くなる。この
とき、通紙部に当接され温度検知を行っているサーミス
タ部の加熱ローラ表面温度と非通紙部の加熱ローラ軸受
部の温度差はおよそ55℃となる。
【0031】通紙部と非通紙部の加熱ローラ表面の温度
差を減少させるには、熱エネルギの移動よりもヒータ4
2からの熱エネルギの供給を少なくすればよい。ヒータ
42からの熱エネルギの供給を減少させるにはプリント
温度を下げるか、スループットを下げてヒータ42点灯
の回数を減少させればよい。
差を減少させるには、熱エネルギの移動よりもヒータ4
2からの熱エネルギの供給を少なくすればよい。ヒータ
42からの熱エネルギの供給を減少させるにはプリント
温度を下げるか、スループットを下げてヒータ42点灯
の回数を減少させればよい。
【0032】そこで本発明では、転写材幅の狭い封筒等
を連続通紙する場合には紙間を制御して最大転写材のサ
イズのスループットよりも遅くし(本参考例ではリーガ
ルサイズ(215.9×355.6mm)で7枚/
分)、スループットを6(枚/分)に固定する。このた
め封筒通紙時には、普通サイズを通紙する場合よりも紙
間が広がり、この紙間で加圧ローラ41が温まることに
よって定着性が向上する。しかも、図15から分かるよ
うにニップ幅が狭く定着性が低下するローラ中央部の加
熱ローラ表面温度は、非通紙部の昇温によって高くな
り、定着性は向上する。さらに、スループットを6(枚
/分)とするため、時間当たりに加熱ローラ40から奪
われる熱エネルギが減少するため、プリント枚数により
プリント温度を段階的に下げることが可能である。よっ
て本発明では、封筒等を連続通紙する場合には、プリン
ト枚数により、プリント温度を切り替える制御を行うこ
ととする。
を連続通紙する場合には紙間を制御して最大転写材のサ
イズのスループットよりも遅くし(本参考例ではリーガ
ルサイズ(215.9×355.6mm)で7枚/
分)、スループットを6(枚/分)に固定する。このた
め封筒通紙時には、普通サイズを通紙する場合よりも紙
間が広がり、この紙間で加圧ローラ41が温まることに
よって定着性が向上する。しかも、図15から分かるよ
うにニップ幅が狭く定着性が低下するローラ中央部の加
熱ローラ表面温度は、非通紙部の昇温によって高くな
り、定着性は向上する。さらに、スループットを6(枚
/分)とするため、時間当たりに加熱ローラ40から奪
われる熱エネルギが減少するため、プリント枚数により
プリント温度を段階的に下げることが可能である。よっ
て本発明では、封筒等を連続通紙する場合には、プリン
ト枚数により、プリント温度を切り替える制御を行うこ
ととする。
【0033】図14に転写材幅の狭い封筒等を連続通紙
した場合に、本発明で行う温調を示す。時間t1で本体
の電源を入れ、加熱ローラ表面温度が175℃となった
t2よりスタンバイ温調を175℃で行う。時間t3で
封筒のプリントを開始すると通紙枚数が25枚となるt
4までの間は185℃でプリント温調を行い、t4以後
は180℃でプリント温調を行うこととする。
した場合に、本発明で行う温調を示す。時間t1で本体
の電源を入れ、加熱ローラ表面温度が175℃となった
t2よりスタンバイ温調を175℃で行う。時間t3で
封筒のプリントを開始すると通紙枚数が25枚となるt
4までの間は185℃でプリント温調を行い、t4以後
は180℃でプリント温調を行うこととする。
【0034】図15、図16に上記の温調制御で連続プ
リントした場合の非通紙部の加熱ローラ表面温度の上昇
を示す。図15の8−aは時間t4(図14)の加熱ロ
ーラ表面の温度分布であり、8−bはt4以後での加熱
ローラ表面の温度分布である。また、図16は、このと
きの加熱ローラ非通紙部側の軸受部の温度上昇である。
これらの図から分かるように本発明の温調制御で封筒の
連続通紙を行うと加熱ローラ軸受部の温度はおよそ22
3℃まで上がるが、これは加熱ローラ軸受の耐熱温度2
30℃以内におさまり定着器36を破損することはな
い。
リントした場合の非通紙部の加熱ローラ表面温度の上昇
を示す。図15の8−aは時間t4(図14)の加熱ロ
ーラ表面の温度分布であり、8−bはt4以後での加熱
ローラ表面の温度分布である。また、図16は、このと
きの加熱ローラ非通紙部側の軸受部の温度上昇である。
これらの図から分かるように本発明の温調制御で封筒の
連続通紙を行うと加熱ローラ軸受部の温度はおよそ22
3℃まで上がるが、これは加熱ローラ軸受の耐熱温度2
30℃以内におさまり定着器36を破損することはな
い。
【0035】本参考例でスループットを6(枚/分)に
固定したが、これは後端検知センサ34を用いて、紙間
を制御することによって行った。図11に紙間の求め方
を示す。紙の搬送方向の長さをL1(mm)、求める紙
間をL2(mm)、プロセススピードVp=50(mm
/sec)とすると、スループット6(枚/分)のと
き、紙間は、 L2=(50×60−4×L1)/5 となる。
固定したが、これは後端検知センサ34を用いて、紙間
を制御することによって行った。図11に紙間の求め方
を示す。紙の搬送方向の長さをL1(mm)、求める紙
間をL2(mm)、プロセススピードVp=50(mm
/sec)とすると、スループット6(枚/分)のと
き、紙間は、 L2=(50×60−4×L1)/5 となる。
【0036】封筒のプリント枚数のカウントは、紙搬送
のメインモータが回転中にプリント信号を受けた場合
に、連続プリントとして枚数をカウントし、メインモー
タ停止後にプリント信号を受けた場合は、加圧ローラ4
1の温度が低下している可能性があるため、0枚から再
カウントし、1枚目からの温調制御を行うこととした。
のメインモータが回転中にプリント信号を受けた場合
に、連続プリントとして枚数をカウントし、メインモー
タ停止後にプリント信号を受けた場合は、加圧ローラ4
1の温度が低下している可能性があるため、0枚から再
カウントし、1枚目からの温調制御を行うこととした。
【0037】以上の制御を行うことにより、肉厚の薄い
加熱ローラ40を用い、転写材幅の狭い封筒等を連続通
紙した場合でも、加熱ローラ40非通紙部の表面温度の
上昇を抑え、加熱ローラ40軸受の破損を防止できる。
加熱ローラ40を用い、転写材幅の狭い封筒等を連続通
紙した場合でも、加熱ローラ40非通紙部の表面温度の
上昇を抑え、加熱ローラ40軸受の破損を防止できる。
【0038】〈参考例3〉本参考例で用いる画像形成装
置及び定着器36は参考例2で用いたものと同一の構成
である。
置及び定着器36は参考例2で用いたものと同一の構成
である。
【0039】本参考例では画像形成装置のメインスイッ
チを入れた直後(朝一状態)の封筒の定着性を向上する
ため、朝一の定着温度を通常の温調より高く設定する。
室温が10℃以下であるような低温環境では加圧ローラ
41が十分温まるまでの間の定着性は不安定となる。こ
れは加熱ローラ40の熱エネルギが加圧ローラ41に与
えられてしまい、転写材Pにトナーを定着するのに十分
な熱エネルギを与えられなくなるためである。このよう
なことは普通紙(A4紙等)よりも紙の厚さが厚く、表
面性の悪い封筒を通紙した場合に顕著に表われる。よっ
て本参考例では低温環境下の朝一で封筒を通紙した場合
の定着性を向上し安定させるために転写材サイズを検知
し、これが封筒である場合は加圧ローラ41が十分温ま
るまでの間、定着温度を高くする。転写材サイズの検知
方法は参考例1と同様である。
チを入れた直後(朝一状態)の封筒の定着性を向上する
ため、朝一の定着温度を通常の温調より高く設定する。
室温が10℃以下であるような低温環境では加圧ローラ
41が十分温まるまでの間の定着性は不安定となる。こ
れは加熱ローラ40の熱エネルギが加圧ローラ41に与
えられてしまい、転写材Pにトナーを定着するのに十分
な熱エネルギを与えられなくなるためである。このよう
なことは普通紙(A4紙等)よりも紙の厚さが厚く、表
面性の悪い封筒を通紙した場合に顕著に表われる。よっ
て本参考例では低温環境下の朝一で封筒を通紙した場合
の定着性を向上し安定させるために転写材サイズを検知
し、これが封筒である場合は加圧ローラ41が十分温ま
るまでの間、定着温度を高くする。転写材サイズの検知
方法は参考例1と同様である。
【0040】図17に本参考例の封筒通紙時の温調を示
す。時間t1で、本体の電源を入れ加熱ローラ40表面
温度が175℃となったt2よりスタンバイ温調を17
5℃で行う。時間t2で封筒のプリントを開始すると通
紙枚数が20枚となるt4までの間は190℃でプリン
ト温調を行い、t4以後は180℃でプリント温調を行
う。このときのスループット紙間は参考例2と同様であ
る。また、普通サイズ紙(A4等)を通紙する場合の温
調温度、スループット紙間も参考例2と同様である。
す。時間t1で、本体の電源を入れ加熱ローラ40表面
温度が175℃となったt2よりスタンバイ温調を17
5℃で行う。時間t2で封筒のプリントを開始すると通
紙枚数が20枚となるt4までの間は190℃でプリン
ト温調を行い、t4以後は180℃でプリント温調を行
う。このときのスループット紙間は参考例2と同様であ
る。また、普通サイズ紙(A4等)を通紙する場合の温
調温度、スループット紙間も参考例2と同様である。
【0041】本参考例では朝一状態の封筒通紙時にプリ
ント温調を190℃とする。このため、参考例2のよう
に連続プリント枚数のみで温調の制御を行った場合は、
ある決められたプリント枚数に満たないうちに短時間プ
リントを止め、再びプリントを開始するような間欠プリ
ントを行うと、連続プリント枚数は再カウントされてし
まい、再び1枚目からのプリントとして制御されてしま
う。このような間欠プリントの封筒等通紙を繰り返し行
うと、紙によって熱エネルギを奪われない加熱ローラ非
通紙部側の軸受部の温度は図18に示すように、スルー
プット6(枚/分)であっても、およそ233℃となっ
てしまい、軸受けの耐熱温度230℃を超えてしまう。
ント温調を190℃とする。このため、参考例2のよう
に連続プリント枚数のみで温調の制御を行った場合は、
ある決められたプリント枚数に満たないうちに短時間プ
リントを止め、再びプリントを開始するような間欠プリ
ントを行うと、連続プリント枚数は再カウントされてし
まい、再び1枚目からのプリントとして制御されてしま
う。このような間欠プリントの封筒等通紙を繰り返し行
うと、紙によって熱エネルギを奪われない加熱ローラ非
通紙部側の軸受部の温度は図18に示すように、スルー
プット6(枚/分)であっても、およそ233℃となっ
てしまい、軸受けの耐熱温度230℃を超えてしまう。
【0042】そこで、本参考例では、間欠、連続プリン
トを問わずに、加熱ローラ軸受の安全性を確保できる制
御を行うこととする。このため、本参考例では、プリン
ト開始後の所定時間内は連続、間欠のプリントに関係な
くプリント枚数を積算し、この所定時間内に所定枚数の
プリントが行われたときに、プリント温度を切り替え、
所定時間内に所定枚数のプリントが行われなかった場合
はプリント枚数のカウントをクリアし、再カウントを開
始し、再び1枚目からの制御を行うこととする。
トを問わずに、加熱ローラ軸受の安全性を確保できる制
御を行うこととする。このため、本参考例では、プリン
ト開始後の所定時間内は連続、間欠のプリントに関係な
くプリント枚数を積算し、この所定時間内に所定枚数の
プリントが行われたときに、プリント温度を切り替え、
所定時間内に所定枚数のプリントが行われなかった場合
はプリント枚数のカウントをクリアし、再カウントを開
始し、再び1枚目からの制御を行うこととする。
【0043】図18に、プリント温度190℃(温調切
り替え無し)、スループット6(枚/分)で封筒(10
6×241mm)を連続通紙した場合の加熱ローラ軸受
部の温度上昇を示す。この図から分かるように加熱ロー
ラ軸受部の温度はヒータ42から供給され加熱ローラ4
0に蓄積される熱エネルギが飽和すると一定の温度に落
ち着き、スループット6(枚/分)、プリント温度19
0℃であると約233℃となる。加熱ローラ軸受部の温
度が233℃となった時点で封筒の通紙を止め、スタン
バイ状態(温調175℃)で放置し、温度測定を行った
ところ、およそ3分で加熱ローラ表面の温度分布がほぼ
フラットとなる175℃付近まで低下した。以上の結果
から本参考例では、スループット6(枚/分)で封筒が
連続20枚通紙に要する時間と、最大233℃に達した
加熱ローラ軸受部の温度が通常のスタンバイ温度まで低
下する時間を見込んで、プリント開始後の6分間以内
に、プリント枚数が20枚となれば、プリント温度を1
90℃から180℃に切り替え、6分以内に20枚のプ
リントが行われなかった場合はプリント枚数のカウント
を0枚に戻し、再び1枚目からの温調とする制御を行
う。
り替え無し)、スループット6(枚/分)で封筒(10
6×241mm)を連続通紙した場合の加熱ローラ軸受
部の温度上昇を示す。この図から分かるように加熱ロー
ラ軸受部の温度はヒータ42から供給され加熱ローラ4
0に蓄積される熱エネルギが飽和すると一定の温度に落
ち着き、スループット6(枚/分)、プリント温度19
0℃であると約233℃となる。加熱ローラ軸受部の温
度が233℃となった時点で封筒の通紙を止め、スタン
バイ状態(温調175℃)で放置し、温度測定を行った
ところ、およそ3分で加熱ローラ表面の温度分布がほぼ
フラットとなる175℃付近まで低下した。以上の結果
から本参考例では、スループット6(枚/分)で封筒が
連続20枚通紙に要する時間と、最大233℃に達した
加熱ローラ軸受部の温度が通常のスタンバイ温度まで低
下する時間を見込んで、プリント開始後の6分間以内
に、プリント枚数が20枚となれば、プリント温度を1
90℃から180℃に切り替え、6分以内に20枚のプ
リントが行われなかった場合はプリント枚数のカウント
を0枚に戻し、再び1枚目からの温調とする制御を行
う。
【0044】以上の制御を行うことによって、プリント
開始後の6分以内にプリント枚数が20枚となるような
モードでプリントを行った場合は、紙間で加熱ローラ4
0から加圧ローラ41へ十分な熱の供給が行われる。加
圧ローラ41が十分温まることによって、温調温度を切
り替えても紙に十分な熱を与えることができ、安定した
定着性を確保できる。また、プリント開始から6分以内
に20枚のプリントが行われないようなモードでプリン
トが行われた場合は、加熱ローラ40から加圧ローラ4
1への熱の移動が少なく、加圧ローラ41の温度は温調
温度を切り替えるには不十分である。さらに、このよう
なモードで封筒をプリントする場合、加熱ローラ軸受部
の温度は数枚しかプリントを行わない場合とほぼ同様の
温度上昇となるため温調温度を切り替える必要もない。
開始後の6分以内にプリント枚数が20枚となるような
モードでプリントを行った場合は、紙間で加熱ローラ4
0から加圧ローラ41へ十分な熱の供給が行われる。加
圧ローラ41が十分温まることによって、温調温度を切
り替えても紙に十分な熱を与えることができ、安定した
定着性を確保できる。また、プリント開始から6分以内
に20枚のプリントが行われないようなモードでプリン
トが行われた場合は、加熱ローラ40から加圧ローラ4
1への熱の移動が少なく、加圧ローラ41の温度は温調
温度を切り替えるには不十分である。さらに、このよう
なモードで封筒をプリントする場合、加熱ローラ軸受部
の温度は数枚しかプリントを行わない場合とほぼ同様の
温度上昇となるため温調温度を切り替える必要もない。
【0045】図19に本参考例の制御で封筒を通紙した
場合の加熱ローラ軸受部の温度上昇を示す。この図から
分かるように、本参考例の制御で封筒の通紙を行った場
合加熱ローラ軸受部の温度は最大228℃まで上がる
が、これは加熱ローラ軸受の耐熱温度以内におさまり定
着器を破損することはない。
場合の加熱ローラ軸受部の温度上昇を示す。この図から
分かるように、本参考例の制御で封筒の通紙を行った場
合加熱ローラ軸受部の温度は最大228℃まで上がる
が、これは加熱ローラ軸受の耐熱温度以内におさまり定
着器を破損することはない。
【0046】以上説明したように、本発明の制御を行う
ことによって、低温環境下の朝一状態で封筒を通紙した
場合であっても、連続、間欠プリントを問わずに、加圧
ローラ41が十分温まった状態で温調を切り替えること
となるため安定した定着性を確保できる。しかも、肉厚
の薄い加熱ローラ40を用い、幅の狭い封筒等を連続的
に通紙した場合でも、加熱ローラ非通紙部の表面温度の
上昇を抑え、加熱ローラ軸受の破損を防止できる。
ことによって、低温環境下の朝一状態で封筒を通紙した
場合であっても、連続、間欠プリントを問わずに、加圧
ローラ41が十分温まった状態で温調を切り替えること
となるため安定した定着性を確保できる。しかも、肉厚
の薄い加熱ローラ40を用い、幅の狭い封筒等を連続的
に通紙した場合でも、加熱ローラ非通紙部の表面温度の
上昇を抑え、加熱ローラ軸受の破損を防止できる。
【0047】〈実施の形態1〉図20は本発明の画像形
成装置の構成を示す断面図であり、例えばレーザビーム
プリンタ91の場合を示す。以下、構成ならびに動作に
ついて説明する。
成装置の構成を示す断面図であり、例えばレーザビーム
プリンタ91の場合を示す。以下、構成ならびに動作に
ついて説明する。
【0048】像担持体としての感光ドラム92の表面に
帯電ローラ95を用いて均一帯電を行う。次いで、レー
ザスキャナ93によりミラー94を介して画像をイメー
ジ露光して潜像を形成する。次に、現像器96の現像ロ
ーラ97によってトナーTで潜像を現像する。一方、用
紙カセット103に積載された転写材Pは給紙ローラ1
02によって給紙され、後端検知センサ(サイズ検知手
段)104で転写材のサイズ検知を行い、レジストロー
ラ101に送られる。
帯電ローラ95を用いて均一帯電を行う。次いで、レー
ザスキャナ93によりミラー94を介して画像をイメー
ジ露光して潜像を形成する。次に、現像器96の現像ロ
ーラ97によってトナーTで潜像を現像する。一方、用
紙カセット103に積載された転写材Pは給紙ローラ1
02によって給紙され、後端検知センサ(サイズ検知手
段)104で転写材のサイズ検知を行い、レジストロー
ラ101に送られる。
【0049】転写材Pは、レジストセンサ105によっ
て検知され、先端をレジストローラ101にかまれた状
態で待機しており、感光ドラム92上に書き込まれた画
像に同期をとるようにして転写ローラ100に送られ画
像が転写される。転写材Pに転写されたトナーTは定着
器(定着手段)106によって定着され、転写材Pは排
出ローラ107によって機外に排出される。
て検知され、先端をレジストローラ101にかまれた状
態で待機しており、感光ドラム92上に書き込まれた画
像に同期をとるようにして転写ローラ100に送られ画
像が転写される。転写材Pに転写されたトナーTは定着
器(定着手段)106によって定着され、転写材Pは排
出ローラ107によって機外に排出される。
【0050】一方、感光ドラム92上に転写後残留して
いるトナーTはクリーナ99によってクリーニングさ
れ、後段のプロセスへと移行する。
いるトナーTはクリーナ99によってクリーニングさ
れ、後段のプロセスへと移行する。
【0051】次に、定着器106の構成を図21に示
す。図において110は加熱ローラ(定着ローラ)であ
り、アルミニウムのパイプ材の表面にPFA、PTFE
といった離型層を被覆したパイプ材肉厚2.5mm、外
径25mmのローラである。上述加熱ローラ110に総
圧7kgで圧接して配設された加圧ローラ111は芯金
の上にシリコンゴム、フッ素ゴム等の耐熱弾性体の層を
形成したローラ硬度45度(アスカーC)、芯金径12
mm、外径25mmのローラである。上述加熱ローラ1
10と加圧ローラ111とのニップ部Nには転写材Pが
通紙され、転写材P上のトナーTはこのニップ部Nで加
熱加圧されて定着される。上述加熱ローラ110の内部
にはヒータ112が配設されており、加熱ローラ110
を内部より加熱する。また加熱ローラ110の表面には
温度検知手段たる温度検知素子113が当接しており、
加熱ローラ110の温度を検出する。ヒータ駆動手段1
14の制御手段115は該温度検知素子113からのデ
ータに基づいてヒータ駆動手段114を制御してヒータ
112の断続的な駆動を行い、加熱ローラ110の表面
温度を所定の設定温度(プリント温度)または非定着時
の待機温度(スタンバイ温度)に保つようになってい
る。制御手段115は、CPU116に接続され、この
CPU116には、さらに後端検知センサ104、レジ
ストセンサ105、カセットサイズ検知手段117、給
紙部駆動手段(転写材供給手段)118が接続されてい
る。この給紙部駆動手段118は、定着器106に転写
材を連続的に給送するものである。また本実施の形態で
は、CPU116は、プリント動作遅延手段として作用
する。すなわち、後述のように定着器106の温度状態
に応じて、次プリント動作を遅延させるようになってい
る。
す。図において110は加熱ローラ(定着ローラ)であ
り、アルミニウムのパイプ材の表面にPFA、PTFE
といった離型層を被覆したパイプ材肉厚2.5mm、外
径25mmのローラである。上述加熱ローラ110に総
圧7kgで圧接して配設された加圧ローラ111は芯金
の上にシリコンゴム、フッ素ゴム等の耐熱弾性体の層を
形成したローラ硬度45度(アスカーC)、芯金径12
mm、外径25mmのローラである。上述加熱ローラ1
10と加圧ローラ111とのニップ部Nには転写材Pが
通紙され、転写材P上のトナーTはこのニップ部Nで加
熱加圧されて定着される。上述加熱ローラ110の内部
にはヒータ112が配設されており、加熱ローラ110
を内部より加熱する。また加熱ローラ110の表面には
温度検知手段たる温度検知素子113が当接しており、
加熱ローラ110の温度を検出する。ヒータ駆動手段1
14の制御手段115は該温度検知素子113からのデ
ータに基づいてヒータ駆動手段114を制御してヒータ
112の断続的な駆動を行い、加熱ローラ110の表面
温度を所定の設定温度(プリント温度)または非定着時
の待機温度(スタンバイ温度)に保つようになってい
る。制御手段115は、CPU116に接続され、この
CPU116には、さらに後端検知センサ104、レジ
ストセンサ105、カセットサイズ検知手段117、給
紙部駆動手段(転写材供給手段)118が接続されてい
る。この給紙部駆動手段118は、定着器106に転写
材を連続的に給送するものである。また本実施の形態で
は、CPU116は、プリント動作遅延手段として作用
する。すなわち、後述のように定着器106の温度状態
に応じて、次プリント動作を遅延させるようになってい
る。
【0052】さらに本発明の定着器106は、図26に
示すように、転写材上の非画像域に温度検知素子113
を配置し、転写材Pのサイズによらず加熱ローラ110
上のa点を常に転写材端部が通過する片側基準の構成と
なっている。
示すように、転写材上の非画像域に温度検知素子113
を配置し、転写材Pのサイズによらず加熱ローラ110
上のa点を常に転写材端部が通過する片側基準の構成と
なっている。
【0053】片側基準の構成で温度検知素子113が加
熱ローラ上の通紙部(通紙領域)に配置される定着器で
は、転写材幅の狭い封筒等を通紙した場合、転写材Pに
熱エネルギが奪われない加熱ローラ非通紙部(非通紙領
域)の表面温度が上昇してしまう。プリント温度180
℃、スループット8(枚/分)で、封筒(106×24
1mm)を通紙した場合の加熱ローラ110の通紙部、
非通紙部の温度変化を図22に示す。加熱ローラ非通紙
部の表面温度はプリント開始から約10分後に230℃
に達し、飽和する。このときの加熱ローラ通紙部の表面
温度は180℃であり、通紙部と非通紙部の温度差が約
50℃となる。加熱ローラ110に圧接して配設された
加圧ローラ111の弾性体層は加熱ローラ110から与
えられる熱により熱膨張するが、加熱ローラ110の非
通紙部の表面温度が通紙部の表面温度よりも高いため
に、非通紙部の加圧ローラ111の外径が、通紙部の加
圧ローラ111の外径よりも大きくなる。この直後に転
写材幅の広い普通紙を通紙した場合、加圧ローラ111
の変形によりしわが発生する。
熱ローラ上の通紙部(通紙領域)に配置される定着器で
は、転写材幅の狭い封筒等を通紙した場合、転写材Pに
熱エネルギが奪われない加熱ローラ非通紙部(非通紙領
域)の表面温度が上昇してしまう。プリント温度180
℃、スループット8(枚/分)で、封筒(106×24
1mm)を通紙した場合の加熱ローラ110の通紙部、
非通紙部の温度変化を図22に示す。加熱ローラ非通紙
部の表面温度はプリント開始から約10分後に230℃
に達し、飽和する。このときの加熱ローラ通紙部の表面
温度は180℃であり、通紙部と非通紙部の温度差が約
50℃となる。加熱ローラ110に圧接して配設された
加圧ローラ111の弾性体層は加熱ローラ110から与
えられる熱により熱膨張するが、加熱ローラ110の非
通紙部の表面温度が通紙部の表面温度よりも高いため
に、非通紙部の加圧ローラ111の外径が、通紙部の加
圧ローラ111の外径よりも大きくなる。この直後に転
写材幅の広い普通紙を通紙した場合、加圧ローラ111
の変形によりしわが発生する。
【0054】しわの発生を防止するためには、通紙部と
非通紙部の加圧ローラ111の外径差を減少させる必要
がある。通紙部と非通紙部の加圧ローラ111の外径差
を減少させるには、プリントを受けつけない時間を一定
時間設け、非通紙部へのヒータ112からの過度の熱エ
ネルギの供給を停止して、加熱ローラ110の表面温度
を均一化すればよい。
非通紙部の加圧ローラ111の外径差を減少させる必要
がある。通紙部と非通紙部の加圧ローラ111の外径差
を減少させるには、プリントを受けつけない時間を一定
時間設け、非通紙部へのヒータ112からの過度の熱エ
ネルギの供給を停止して、加熱ローラ110の表面温度
を均一化すればよい。
【0055】本実施の形態では、後端検知センサ104
により、転写材Pのサイズ(厚みを含む)を測定した。
転写材Pのサイズは、後端検知センサ104に転写材先
端が入ってから、転写材後端がぬけるまでの時間T(s
ec)を測定し、この値とプロセススピードVp=50
(mm/sec)より、搬送方向の紙の長さL1(m
m)はL1=50×Tで求めることができる。搬送方向
の長さの長い封筒のサイズはほぼ(106×241m
m)である。よって、L1≦241(mm)であれば封
筒と判断することができるが、測定誤差を見込んでL1
≦245(mm)のときに封筒と判断することとした。
転写材Pのサイズ検知はこれに限らず、加熱ローラ11
0長手方向のサイズを検知してもよいし、カセットサイ
ズ検知手段117(図21参照)によって給紙カセット
103からサイズを判断するものでもよい。本実施の形
態では、後端検知センサ104によって転写材サイズの
判断を行ったが、同様のことをレジストセンサ105を
用いて行うこともできる。
により、転写材Pのサイズ(厚みを含む)を測定した。
転写材Pのサイズは、後端検知センサ104に転写材先
端が入ってから、転写材後端がぬけるまでの時間T(s
ec)を測定し、この値とプロセススピードVp=50
(mm/sec)より、搬送方向の紙の長さL1(m
m)はL1=50×Tで求めることができる。搬送方向
の長さの長い封筒のサイズはほぼ(106×241m
m)である。よって、L1≦241(mm)であれば封
筒と判断することができるが、測定誤差を見込んでL1
≦245(mm)のときに封筒と判断することとした。
転写材Pのサイズ検知はこれに限らず、加熱ローラ11
0長手方向のサイズを検知してもよいし、カセットサイ
ズ検知手段117(図21参照)によって給紙カセット
103からサイズを判断するものでもよい。本実施の形
態では、後端検知センサ104によって転写材サイズの
判断を行ったが、同様のことをレジストセンサ105を
用いて行うこともできる。
【0056】本実施の形態の構成で、転写材幅の狭い封
筒等を連続通紙した場合の加熱ローラ110の表面温度
の推移を図23に示す。時間t1で本体電源を入れ、加
熱ローラ110表面温度が180℃となったt2より、
180℃温調、スループット8(枚/分)で、封筒を連
続通紙すると、非通紙部の表面温度が上昇する。本発明
者の実験結果によると、封筒通紙開始から約3分後のt
2(連続通紙枚数にして約25枚)以降に封筒の連続通
紙を終了し、加熱ローラ表面の通紙部と非通紙部の温度
差が20℃を超えた状態で、次に転写材幅の広い普通紙
等を通紙するとしわが発生する。加熱ローラ表面の非通
紙部温度が最高温度230℃に達した場合、非通紙部に
温度が200℃以下に下がるまでに要する時間(t5−
t4)は約25秒であり、この時間は空回転をさせても
同じである。
筒等を連続通紙した場合の加熱ローラ110の表面温度
の推移を図23に示す。時間t1で本体電源を入れ、加
熱ローラ110表面温度が180℃となったt2より、
180℃温調、スループット8(枚/分)で、封筒を連
続通紙すると、非通紙部の表面温度が上昇する。本発明
者の実験結果によると、封筒通紙開始から約3分後のt
2(連続通紙枚数にして約25枚)以降に封筒の連続通
紙を終了し、加熱ローラ表面の通紙部と非通紙部の温度
差が20℃を超えた状態で、次に転写材幅の広い普通紙
等を通紙するとしわが発生する。加熱ローラ表面の非通
紙部温度が最高温度230℃に達した場合、非通紙部に
温度が200℃以下に下がるまでに要する時間(t5−
t4)は約25秒であり、この時間は空回転をさせても
同じである。
【0057】本実施の形態での通紙方法を図24に示
す。プリント信号の受付が可能なレディ状態になってか
ら(S1)封筒通紙のプリント信号が入力されると、1
80℃温調、スループット8(枚/分)で封筒の連続通
紙を開始する(S2)と同時に、封筒通紙枚数をカウン
トする(S3)。封筒の連続プリント終了時(S4)
に、STEP3でカウントした連続プリント枚数Nが2
5枚以上(N≧25)の場合(S5)、次プリントを受
けつけない状態(S6)に入る。STEP6に入ってか
らの時間が30秒以上(ウエイト時間T≧30)になっ
た場合に、次プリントを受けつけるレディ状態(S1)
に入る。
す。プリント信号の受付が可能なレディ状態になってか
ら(S1)封筒通紙のプリント信号が入力されると、1
80℃温調、スループット8(枚/分)で封筒の連続通
紙を開始する(S2)と同時に、封筒通紙枚数をカウン
トする(S3)。封筒の連続プリント終了時(S4)
に、STEP3でカウントした連続プリント枚数Nが2
5枚以上(N≧25)の場合(S5)、次プリントを受
けつけない状態(S6)に入る。STEP6に入ってか
らの時間が30秒以上(ウエイト時間T≧30)になっ
た場合に、次プリントを受けつけるレディ状態(S1)
に入る。
【0058】以上のサイズ検知、封筒連続プリント枚数
による次プリント受けつけ禁止時間の設置を行うことに
より、転写材幅の狭い封筒等を通紙した後に転写材幅の
広い普通紙等を通紙した場合のしわの発生を防止するこ
とができる。また、本実施の形態では空回転させずに加
熱ローラ110の表面温度を均一化させるため、余分に
ドラム表面を削ることもない。
による次プリント受けつけ禁止時間の設置を行うことに
より、転写材幅の狭い封筒等を通紙した後に転写材幅の
広い普通紙等を通紙した場合のしわの発生を防止するこ
とができる。また、本実施の形態では空回転させずに加
熱ローラ110の表面温度を均一化させるため、余分に
ドラム表面を削ることもない。
【0059】〈実施の形態2〉本実施の形態で用いる画
像形成装置は実施の形態1で用いた画像形成装置と同一
の片側基準の構成である。
像形成装置は実施の形態1で用いた画像形成装置と同一
の片側基準の構成である。
【0060】実施の形態1では、転写材幅の狭い封筒等
を連続通紙した直後に転写材幅の広い普通紙を通紙した
場合のしわの発生を防止するために、一定枚数以上封筒
等を連続通紙した後と、普通紙との通紙の間に一定の、
プリントを受けつけない時間を設けた。
を連続通紙した直後に転写材幅の広い普通紙を通紙した
場合のしわの発生を防止するために、一定枚数以上封筒
等を連続通紙した後と、普通紙との通紙の間に一定の、
プリントを受けつけない時間を設けた。
【0061】本実施の形態では、転写材幅の狭い封筒等
の連続通紙枚数と、次プリントの画像形成準備終了まで
の時間、及び次プリントの紙サイズに応じて、次プリン
トの画像データの要求を一定時間停止する。
の連続通紙枚数と、次プリントの画像形成準備終了まで
の時間、及び次プリントの紙サイズに応じて、次プリン
トの画像データの要求を一定時間停止する。
【0062】本実施の形態では、実施の形態1と同様
に、定着器106は片側基準の構成で温度検知素子11
3が加熱ローラ110上の通紙部に配置されており、転
写材幅の狭い封筒等をプリント温度180℃、スループ
ット8(枚/分)で連続通紙した場合の加熱ローラ11
0の通紙部、非通紙部の表面温度の変化は、実施の形態
1で示した図22と同一である。
に、定着器106は片側基準の構成で温度検知素子11
3が加熱ローラ110上の通紙部に配置されており、転
写材幅の狭い封筒等をプリント温度180℃、スループ
ット8(枚/分)で連続通紙した場合の加熱ローラ11
0の通紙部、非通紙部の表面温度の変化は、実施の形態
1で示した図22と同一である。
【0063】図25に本実施の形態の通紙方法を示す。
封筒の連続通紙を開始する(S1)と同時に、封筒通紙
枚数をカウントする(S2)。封筒連続プリント終了時
に、STEP2でカウントした連続プリント枚数Nが2
5枚以上(N≧25)の場合、タイマカウントを開始し
(S5)、次プリント信号、紙サイズ指定信号を受けつ
ける(S6)。STEP6で受けた紙サイズによりtを
決定する(S7)。tは(前プリントの転写材幅)≧
(次プリントの転写材幅)の場合t=0、(前プリント
の転写材幅)<(次プリントの転写材幅)の場合t=2
0とする。次に、次プリント転写材Pの給送を行い(S
8)、次プリント画像形成準備終了(S9)後に、T≦
tとなった時点で次プリントの画像データを要求し(S
11)、印字を開始する(S12)。
封筒の連続通紙を開始する(S1)と同時に、封筒通紙
枚数をカウントする(S2)。封筒連続プリント終了時
に、STEP2でカウントした連続プリント枚数Nが2
5枚以上(N≧25)の場合、タイマカウントを開始し
(S5)、次プリント信号、紙サイズ指定信号を受けつ
ける(S6)。STEP6で受けた紙サイズによりtを
決定する(S7)。tは(前プリントの転写材幅)≧
(次プリントの転写材幅)の場合t=0、(前プリント
の転写材幅)<(次プリントの転写材幅)の場合t=2
0とする。次に、次プリント転写材Pの給送を行い(S
8)、次プリント画像形成準備終了(S9)後に、T≦
tとなった時点で次プリントの画像データを要求し(S
11)、印字を開始する(S12)。
【0064】以上の通紙方法を行うことにより、次プリ
ントの転写材幅が前プリントの転写材幅よりも大きいと
きのみ、次のプリントを遅延してしわの発生を防止し、
転写材幅が狭くしわ発生防止の必要がない場合には、次
プリントを続けて行うことができる。
ントの転写材幅が前プリントの転写材幅よりも大きいと
きのみ、次のプリントを遅延してしわの発生を防止し、
転写材幅が狭くしわ発生防止の必要がない場合には、次
プリントを続けて行うことができる。
【0065】〈参考例4〉本参考例で用いる画像形成装
置は、実施の形態1で用いた画像形成装置と同一の片側
基準の構成である。
置は、実施の形態1で用いた画像形成装置と同一の片側
基準の構成である。
【0066】実施の形態1及び実施の形態2では、転写
材幅の狭い封筒等の連続通紙枚数に応じて、普通紙のプ
リントを受けつけない時間を設けた。本参考例では、転
写材幅の狭い転写材Pを通紙する場合の非通紙部の温度
を温度センサによりモニタし、その温度に応じて転写材
幅の広い転写材Pを印字する前に、次プリントの画像デ
ータ要求を待たせる時間を設ける。
材幅の狭い封筒等の連続通紙枚数に応じて、普通紙のプ
リントを受けつけない時間を設けた。本参考例では、転
写材幅の狭い転写材Pを通紙する場合の非通紙部の温度
を温度センサによりモニタし、その温度に応じて転写材
幅の広い転写材Pを印字する前に、次プリントの画像デ
ータ要求を待たせる時間を設ける。
【0067】本参考例では、実施の形態1と同様に、定
着器106は片側基準の構成で温度検知素子113が加
熱ローラ110上の通紙部に配置されており、転写材幅
の狭い封筒等をプリント温度180℃、スループット8
(枚/分)で連続通紙した場合の加熱ローラ110の通
紙部、非通紙部の表面温度の変化は、実施の形態1で示
した図22と同一である。封筒連続通紙後の普通紙しわ
発生を完全に防止するためには、本発明者の実験による
通紙部と非通紙部の温度差を20℃以内に抑える必要が
ある。
着器106は片側基準の構成で温度検知素子113が加
熱ローラ110上の通紙部に配置されており、転写材幅
の狭い封筒等をプリント温度180℃、スループット8
(枚/分)で連続通紙した場合の加熱ローラ110の通
紙部、非通紙部の表面温度の変化は、実施の形態1で示
した図22と同一である。封筒連続通紙後の普通紙しわ
発生を完全に防止するためには、本発明者の実験による
通紙部と非通紙部の温度差を20℃以内に抑える必要が
ある。
【0068】図26は、本参考例の定着器106を示す
図である。温度検知素子(サーミスタ)113、120
は最大通紙幅の外側の非画像域に設置する。図27は、
本発明の定着器106で用いる温度検出回路である。加
熱ローラ表面の温度変化に伴う温度検知素子(サーミス
タ113及び120)の抵抗値変化を図27に示す回路
を用いてCPU116で検知する。温度検知素子11
3、120の温度差はCPU内で電圧差として検知して
いる。
図である。温度検知素子(サーミスタ)113、120
は最大通紙幅の外側の非画像域に設置する。図27は、
本発明の定着器106で用いる温度検出回路である。加
熱ローラ表面の温度変化に伴う温度検知素子(サーミス
タ113及び120)の抵抗値変化を図27に示す回路
を用いてCPU116で検知する。温度検知素子11
3、120の温度差はCPU内で電圧差として検知して
いる。
【0069】図28に本参考例での通紙方法を示す。封
筒連続プリント終了後(S2)、次プリント信号及び紙
サイズ指定信号を受けつけ(S3)、STEP3の紙サ
イズによりt′を決定する(S4)。t′は(前プリン
ト転写材幅)≧(次プリント転写材幅)の場合t′=△
T、(前プリント転写材幅)<(次プリント転写材幅)
の場合t′=20とする。画像形成準備終了後に、温度
検知素子113、120により加熱ローラ表面の通紙部
と非通紙部の温度差△Tを検知する(S7)。次プリン
トの転写材幅が広いもので、かつ△T>20[℃]の場
合にのみ、次プリントの画像データの要求を停止し、△
T≦20[℃]以下になった時点で画像データを要求し
(S9)、印字を開始する(S10)。
筒連続プリント終了後(S2)、次プリント信号及び紙
サイズ指定信号を受けつけ(S3)、STEP3の紙サ
イズによりt′を決定する(S4)。t′は(前プリン
ト転写材幅)≧(次プリント転写材幅)の場合t′=△
T、(前プリント転写材幅)<(次プリント転写材幅)
の場合t′=20とする。画像形成準備終了後に、温度
検知素子113、120により加熱ローラ表面の通紙部
と非通紙部の温度差△Tを検知する(S7)。次プリン
トの転写材幅が広いもので、かつ△T>20[℃]の場
合にのみ、次プリントの画像データの要求を停止し、△
T≦20[℃]以下になった時点で画像データを要求し
(S9)、印字を開始する(S10)。
【0070】以上の通紙を行うことにより、転写材幅の
狭い封筒等の連続通紙後に発生する転写材幅の広い転写
材Pのしわを確実にかつ効率よく防止することができ
る。
狭い封筒等の連続通紙後に発生する転写材幅の広い転写
材Pのしわを確実にかつ効率よく防止することができ
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
小サイズの転写材を定着する際の、加熱部材や加圧部材
の非通紙部の昇温、及び非通紙部の昇温により生じる転
写材のしわや定着装置の軸受け部の破損等を抑えること
ができる。
小サイズの転写材を定着する際の、加熱部材や加圧部材
の非通紙部の昇温、及び非通紙部の昇温により生じる転
写材のしわや定着装置の軸受け部の破損等を抑えること
ができる。
【図1】参考例1の加熱ローラの温調を示す図。
【図2】参考例1の定着装置の構成を示す図。
【図3】参考例1の画像形成装置の断面図。
【図4】参考例1の定着装置の構成を示す図。
【図5】参考例1の加熱ローラの温調を示す図。
【図6】参考例1の加熱ローラの表面温度を示す図。
【図7】参考例1の加熱ローラの表面温度を示す図。
【図8】参考例1の加熱ローラの表面温度を示す図。
【図9】参考例1の加熱ローラの表面温度を示す図。
【図10】参考例1の加熱ローラの表面温度を示す図。
【図11】参考例1の通紙状態を示す図。
【図12】参考例2の加熱ローラの表面温度を示す図。
【図13】参考例2の加熱ローラの表面温度を示す図。
【図14】参考例2の加熱ローラの温調を示す図。
【図15】参考例2の加熱ローラの表面温度を示す図。
【図16】参考例2の加熱ローラの表面温度を示す図。
【図17】参考例2の加熱ローラの温調を示す図。
【図18】参考例3の加熱ローラの表面温度を示す図。
【図19】参考例3の加熱ローラの表面温度を示す図。
【図20】実施の形態1の画像形成装置の概略を示す断
面図。
面図。
【図21】実施の形態1の定着装置の構成を示す断面
図。
図。
【図22】実施の形態1の加熱ローラ表面温度を示す
図。
図。
【図23】実施の形態1の加熱ローラ表面温度を示す
図。
図。
【図24】実施の形態1の通紙方法を示すフローチャー
ト。
ト。
【図25】実施の形態2の通紙方法を示すフローチャー
ト。
ト。
【図26】参考例4の定着装置の構成を示す正面図。
【図27】参考例4の定着装置の温度検知回路を示す
図。
図。
【図28】参考例4の通紙方法を示すフローチャート。
40 加熱ローラ(定着ローラ) 41 加圧ローラ 42 ヒータ 43 温度検知素子(サーミスタ) 44 ヒータ駆動手段 45 制御手段 104 サイズ検知手段(後端検知センサ) 105 サイズ検知手段(レジストセンサ) 106 定着手段(定着装置、定着器) 110 加熱ローラ 111 加圧ローラ 113 温度検知手段(温度検知素子) 116 プリンタ動作遅延手段(CPU) 118 転写材供給手段(給紙部駆動手段) N ニップ部 P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 正弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 諏訪 貢一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 裕子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 斉藤 哲雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA12 DA36 DA38 DA46 DC10 ED17 ED30 EE02 EE07 EF06 ZA07 2H033 AA03 AA15 BA08 BA30 BB01 CA17 CA19 CA30 CA35
Claims (3)
- 【請求項1】 設定温度に維持される加熱部材と、前記
加熱部材と協働してニップを形成する加圧部材と、を有
し、前記ニップに、画像を担持する記録材を通して画像
を定着する定着手段、を有する画像形成装置において、 所定サイズより小さい記録材を連続して通紙した際、そ
のときの通紙枚数が所定数以上のとき、次のプリント指
令を受け付けない、 ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記プリント指令を受け付けない状態が
所定時間経過したらプリント指令を受け付ける状態にな
る、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 次のプリントの記録材サイズが前記所定
サイズより大きいとき、次のプリント指令を受け付け
ず、前記所定サイズ以下のときはプリント指令を受け付
ける、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001353822A JP2002202677A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001353822A JP2002202677A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 画像形成装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31127392A Division JP3437202B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002202677A true JP2002202677A (ja) | 2002-07-19 |
Family
ID=19165771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001353822A Pending JP2002202677A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002202677A (ja) |
-
2001
- 2001-11-19 JP JP2001353822A patent/JP2002202677A/ja active Pending
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