JP2002202308A - 免疫クロマトデバイス - Google Patents

免疫クロマトデバイス

Info

Publication number
JP2002202308A
JP2002202308A JP2000399621A JP2000399621A JP2002202308A JP 2002202308 A JP2002202308 A JP 2002202308A JP 2000399621 A JP2000399621 A JP 2000399621A JP 2000399621 A JP2000399621 A JP 2000399621A JP 2002202308 A JP2002202308 A JP 2002202308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
immunochromatographic device
degrading
specifically
immunochromatographic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000399621A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakayama
浩 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000399621A priority Critical patent/JP2002202308A/ja
Publication of JP2002202308A publication Critical patent/JP2002202308A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンステップでしかも高感度に測定対象を測
定できる免疫測定デバイスを提供する。 【解決手段】 分解剤を担持する分解剤保持部位を有す
る層、および反応試薬を含む試薬保持部位を備えた免疫
クロマトデバイスであって、該分解剤保持部位を有する
層が多孔質性材料を含み、そして該分解剤保持部位が、
被検体試料が該反応試薬と反応する前に該分解剤で処理
されるように配置される、免疫クロマトデバイス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定対象物を分析
する免疫クロマトデバイスに関する。より詳細には、前
処理が必要な試料中の測定対象物を、簡便かつ迅速そし
て高精度で測定可能な免疫クロマトデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】細胞内にある測定対象物を分析する場
合、一般に、細胞壁または細胞膜を破砕する必要があ
る。従来の分析法では、破砕された細胞壁または細胞膜
を膜画分として除去し、得られた残液を被検体試料とし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の分析法では、破
砕された細胞壁または細胞膜を除去するために、遠心分
離などの操作を行っていた。しかし、このような操作
は、手間と時間とを必要とし、特に小数の被検体を急い
で処理したいときや、現場検査などに、遠心分離機を必
要とする遠心法などを採用することは困難であった。ま
た、このような操作によって試料量が減少するという欠
点があった。
【0004】本発明は、従来の分析法を改良して、上述
のような問題点を取り除くことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、細胞内
にある測定対象物を分析する際に、あらかじめ前処理を
施す必要がなく、ワンステップで簡易に測定が行われる
免疫クロマトデバイスが提供される。
【0006】本発明は、分解剤を担持する分解剤保持部
位を有する層、および反応試薬を含む試薬保持部位を備
えた免疫クロマトデバイスに関し、上記分解剤保持部位
を有する層は多孔質性材料を含み、そして上記分解剤保
持部位は、被検体試料が該反応試薬と反応する前に該分
解剤で処理されるように配置される。
【0007】好ましくは、この免疫クロマトデバイス
は、上記分解剤保持部位を有する層を支持する層を備え
る。
【0008】好ましくは、上記試料保持部位は、上記分
解剤保持部位を有する層に配置される。
【0009】好ましくは、上記分解剤は、糖鎖分解試
薬、脂質分解試薬、タンパク質分解試薬、および核酸分
解試薬からなる群から選択される。
【0010】好ましくは、上記分解剤は、細菌分解試薬
である。
【0011】1つの実施態様では、上記被検体試料は、
血清、血漿、血液、または微生物含有溶液である。
【0012】好ましくは、上記糖鎖分解試薬は、糖鎖分
解酵素、または糖鎖を特異的もしくは非特異的に分解す
る化学物質である。
【0013】好ましくは、上記脂質分解試薬は、脂質分
解酵素、または脂質を特異的もしくは非特異的に分解す
る化学物質である。
【0014】好ましくは、上記タンパク質分解試薬は、
タンパク質分解酵素、またはペプチド結合を特異的もし
くは非特異的に分解する化学物質である。
【0015】好ましくは、上記核酸分解試薬は、核酸分
解酵素、または核酸を特異的もしくは非特異的に分解す
る化学物質である。
【0016】好ましくは、上記細菌分解試薬は、細胞壁
分解酵素、または細胞壁組成物質を特異的もしくは非特
異的に分解する化学物質である。
【0017】好ましくは、上記細菌分解試薬は、細菌の
細胞壁を特異的または非特異的に分解することが可能な
化学物質である。
【0018】1つの実施態様では、化学物質は、次亜塩
素酸化合物、過塩素酸化合物、過酸素化合物、および亜
硝酸化合物からなる群から選択される。
【0019】好ましくは、上記糖鎖分解酵素は、アミラ
ーゼ、デキストラナーゼ、およびリゾチームからなる群
から選択される。
【0020】好ましくは、上記分解剤は、前記多孔質性
材料に、自然乾燥または風乾によって担持される。
【0021】好ましくは、上記分解剤は、上記多孔質性
材料に、凍結乾燥によって担持される。
【0022】好ましくは、上記分解剤は、前記多孔質性
材料に、熱乾燥によって担持される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実
施の形態はあくまでも一例であって、本発明は、必ずし
もこの実施の形態に限定されるものではない。
【0024】(実施の形態)図1は、本実施の形態によ
るクロマトグラフィーを利用した免疫クロマトデバイス
を示す図である。
【0025】図1に示されるように、本実施の形態によ
る免疫クロマトデバイスは、試料添加部2、分解剤保持
部位8、試薬保持部位3、反応領域4、この反応領域4
の中にあるタンパク質固定化部5、および吸水部6を備
えた第1の層、ならびにこの層を支持する支持層1を備
える。
【0026】試料添加部2は、吸収(吸水)性の大きい
多孔質性材料(不織布、ガラス繊維濾紙層など)からな
り、被検体試料が添加または塗布される領域である。分
解剤保持部位8は、糖鎖分解試薬、脂質分解試薬、タン
パク質分解試薬および核酸分解試薬からなる群から選択
される分解剤を担持する(すなわち、被検試料中に溶解
可能に保持する)多孔質性材料(不織布、ガラス繊維濾
紙層など)からなる領域である。試薬保持部位3は、被
検体試料中の測定対象物(分析物)と反応し、分析物を
標識する標識試薬を担持する多孔質性材料(不織布、ガ
ラス繊維濾紙層など)からなる領域である。反応領域4
は、代表的には、ニトロセルロースなどの多孔質性材料
からなる領域であって、その一部の領域に分析物と特異
的に反応する、抗体などのタンパク質が固定化されるタ
ンパク質固定化部5が形成される。吸水部6もまた、多
孔質性材料から構成され、被検体試料中の水分を吸収す
とによって被検体試料のデバイス内の移動を促進す
る。支持層7は、分解剤保持部位を有する上記第1の層
を支持するために設けられプラスチック材料などからな
る。
【0027】この免疫クロマトデバイスにおいて、試料
添加部2に添加または塗布された被験体試料は、多孔質
性材料中を拡散などによって移動し、分解剤保持部位8
に到達する。この部位に担持された分解剤は、被検試料
と接触してそれを分解処理する。処理された被験体試料
は試薬保持部位3に到達し、その中に分析物が存在する
場合、標識試薬と反応して分析物が標識される。分析物
は、例えば、分析物−標識試薬複合体を形成することに
よって標識され得る。代表的には、標識試薬として標識
抗体を用いることができ、測定目的に応じて分析物と特
異的に反応する抗体を、当該分野で公知の標識で標識し
て用いる。このような標識として、金コロイドなどの金
属ゾル、非金属ゾル、染料ゾル、着色粒子、色素、酵
素、タンパク質などを用いることができる。
【0028】あるいは、標識試薬として、分析物と特異
的に反応する酵素を用い、分析物と酵素との反応により
検出可能な生成物としてもよい。
【0029】このように、分析物と標識試薬は、上記の
標識抗体を用いる例のように、抗原抗体反応のようなリ
ガンドとレセプターとの結合反応を行うように組み合わ
せられるか、あるいは、結果として分析物を検出し得る
ような任意の組み合わせとされ得る。
【0030】次いで、反応領域4を通ってタンパク質固
定化部に達した標識試薬で処理された分析物(例えば、
分析物−標識複合体)は、そこに固定化されたタンパク
質と反応してこのタンパク質に捕捉されることによりこ
の部位に固定化される。分析物−標識試薬複合体を捕捉
するタンパク質として、例えば、分析物に結合する第2
の抗体を用いることができる。このように、被検体試料
中に分析物が存在する場合にのみ、分析物を介してタン
パク質固定化部5に標識が捕捉され、抗体固定化部5に
おける標識バンドの強度によって試料中に含まれる分析
物の量が測定される。
【0031】この実施の形態による免疫クロマトデバイ
スは、複数の部位からなる積層構造を有する例を説明し
たが、本発明は、これに限られるものではなく、分解剤
保持部位8と、試薬保持部位3と、タンパク質固定化部
5とを、ニトロセルロース等の多孔質性材料からなる単
層構造であってもよい。
【0032】
【実施例】以下の実施例により、本発明を実施する方法
をさらに詳細に説明する。なお、以下の実施例は本発明
を例示するものであって、本発明をなんら制約するもの
ではない。
【0033】(実施例1:全血中hCGの定性分析)図
1に示されるような形状の横型免疫クロマトデバイスを
以下のように製造した。この免疫クロマトデバイスは、
ニトロセルロース膜中に、試薬保持部位として、抗hC
G−α抗体と金コロイドとの複合体を担持した広いバン
ド、およびタンパク質固定化部位として、抗hCG−β
抗体を固定化したラインを含む。
【0034】a)免疫クロマトデバイスの調製 リン酸緩衝溶液にて希釈して濃度調整をした抗hCG−
β抗体溶液を準備した。抗hCG−β抗体は市販のもの
(バイオサイト社製)を使用した。この抗体溶液を、溶
液吐出装置を用いてニトロセルロース膜(幅10mm×
長さ50mm×厚さ0.1mm)上のほぼ中央に1mm
の幅で塗布した。これにより、タンパク質固定化部とし
てニトロセルロース膜上に検出用の抗体固定化ラインを
得た。このニトロセルロース膜を乾燥後、1%スキムミ
ルクを含有するTris−HCl緩衝溶液中に浸漬して
30分間緩やかに振った。30分後、この膜を、Tri
s−HCl緩衝溶液槽に移動し、10分間緩やかに振っ
た後に、別のTris−HCl緩衝溶液槽に移してさら
に10分間緩やかに振り、膜の洗浄を行なった。このよ
うな洗浄操作を2度行なった後に、膜を溶液槽から取り
出して、室温で乾燥させた。
【0035】金コロイド溶液を調製するために、まず、
0.01%塩化金酸の還流中の100℃溶液に1%クエ
ン酸溶液を加えた。還流を30分間続けた後、室温に放
置して冷却した。得られた溶液に0.2Mの炭酸カリウ
ム溶液を添加することによってpH9に調製した金コロ
イド溶液を得た。この金コロイド溶液に抗hCG−α抗
体を加えて数分間攪拌した後に、pH9の10%BSA
(牛血清アルブミン)溶液を最終1%になる量だけ加え
て攪拌することで、抗体−金コロイド複合体(標識抗
体)を調製した。この標識抗体溶液を4℃、20000
Gで50分間遠心分離することによって、標識抗体をペ
レット化することにより単離した。ペレット化した標識
抗体を洗浄緩衝液(1%BSA・リン酸緩衝液)中に懸
濁し、再度遠心分離を行なうことにより標識抗体を洗浄
単離した。この標識抗体を洗浄緩衝液に懸濁して、0.
8μmのフィルタにて濾過した後に、当初の金コロイド
溶液量の10分の1に調製して、使用するまで4℃で貯
蔵した。
【0036】使用にあたっては、この標識抗体溶液を溶
液吐出装置にセットして、上記の抗hCG−β抗体を固
定化し乾燥したニトロセルロース膜の上記抗体固定化部
から離れた所定の位置に標識抗体溶液を約3mmの幅で
塗布して膜を乾燥させた。これによってニトロセルロー
ス膜上に試薬保持部位を得た。
【0037】次いで、2mg/mlに調製されたリパー
ゼ水溶液を、不織布(幅10mm×長さ10mm×厚さ
0.5mm)に対して単位面積あたり0.1ml点着し
た後に、液体窒素にて直ちに凍結し、凍結乾燥を行なっ
た。これによって、リパーゼが含浸された分解剤保持部
位を含む部材を得た。なお、リパーゼ溶液は、不織布全
体に点着してもよく、あるいは試料添加部2として用い
る領域を残して点着してもよい。
【0038】上記のように調製された試薬保持部位およ
び抗体固定化ラインを含むニトロセルロース膜を、プラ
スチック製の支持上に貼付け、次いで分解剤保持部位
および試料添加部として不織布を、上記のニトロセルロ
ース膜に隣接して貼り付け、さらにガラス繊維濾紙を吸
水部として、試薬保持部位の隣接して不織布と対向する
側に貼り付け、得られた積層体を、0.5cm幅の細片
に切断して、免疫クロマトデバイスを作製した。
【0039】b)試料の調製 抗凝固剤としてヘパリンを加えた人の血液を、ヘマトク
リット値45%になるように調製した。この血液に既知
濃度のhCG溶液を加えることにより、種々の濃度(0
〜1000IU/l)のhCG溶液を調製した。
【0040】c)免疫クロマトデバイス上の呈色度合の
測定 免疫クロマトデバイス上の試料添加部にhCGを含む上
記の人の全血を150μl添加して、吸水部方向に展
開処理し、抗原抗体反応を行わせ抗体固定化部における
呈色反応を観察した。展開は試料添加後約5分で終了し
た。この免疫クロマトデバイスへの試料添加から5分後
の抗体固定化ラインにおける呈色状況を目視にて確認す
るとともに、展開後の免疫クロマトデバイスを吸光分光
光度装置(島津社製)に置き、反射吸光度を測定(波
長:520nm)した。図2は、全血における反射吸光
度によるhCG測定結果を示す。
【0041】展開5分後、免疫クロマトデバイスの抗体
固定化ラインには、hCGの濃度に応じて、標識である
金の赤いラインが観察され、反射吸光度によるhCG測
定結果に対応する結果を得た。
【0042】(実施例2:細菌中のホスファターゼの測
定)実施例1と同様に、ニトロセルロース膜に抗ホスフ
ァターゼポリクローナル抗体固定化ライン、および抗ホ
スファターゼモノクローナル抗体と金コロイドとの複合
体の広いバンドを含む免疫免疫クロマトデバイスを製造
した。
【0043】a)免疫クロマトデバイスの調製 リン酸緩衝溶液にて希釈して濃度調整をした抗ホスファ
ターゼポリクローナル抗体溶液を準備した。抗ホスファ
ーターゼポリクローナル抗体は市販のもの(バイオサイ
ト社製)を用いた。この抗体溶液を、実施例1と同様
に、溶液吐出装置を用いてニトロセルロース膜上に塗布
した。これにより、ニトロセルロース膜上に検出用の抗
体固定化ラインを得た。試薬保持部位は、抗体として抗
hCG−α抗体の代わりに抗ホスファターゼモノクロー
ナル抗体を用いたこと以外は、実施例1と同様に得た。
【0044】次いで、1%に調製された亜硝酸ナトリウ
ム水溶液を、不織布に対して単位面積あたり0.1ml
点着した後に、液体窒素にて直ちに凍結し、凍結乾燥を
行なった。これによって、亜硝酸ナトリウムが含浸され
た細菌分解剤保持部材が得られた。なお、亜硝酸ナトリ
ウム水溶液は、不織布全面に点着してもよく、あるいは
試料添加部のみとして用いる領域を残して点着してもよ
い。
【0045】上記のように、製された標識試薬保持部位
および抗体固定化ラインを含む抗体ニトロセルロース膜
を、プラスチック支持上に貼付け、次いで細菌分解剤
保持部材および試料添加部として不織布をニトロセルロ
ース膜に隣接して支持層上に貼り付け、さらにガラス繊
維濾紙を吸水部として、試薬保持部位に隣接して不織布
と対向する側に貼り付け、得られた積層体を、0.5c
m幅の細片に切断して、免疫クロマトデバイスを作製し
た。
【0046】b)試料の調製 さまざまな既知濃度の黄色ブドウ球菌溶液(1〜108
細胞/ml)を調製した。
【0047】c)免疫クロマトデバイス上の呈色度合の
測定 免疫クロマトデバイス上の試料添加部に黄色ブドウ球菌
を含む溶液を150μl程度添加して、吸水部方向へと
展開処理し、抗原抗体反応を行わせ、抗体固定化部にお
ける呈色反応を観察した。展開は約5分で終了した。こ
の免疫クロマトデバイスへの試料添加から5分後の呈色
状況を目視にて確認するとともに、免疫クロマトデバイ
スを吸光分光光度装置(島津社製)に配置し、反射吸光
度を測定(波長:520nm)した。
【0048】図4は、黄色ブドウ球菌中のフォスファタ
ーゼ濃度の測定結果を示す。
【0049】試料添加後約5分で、免疫クロマトデバイ
スの抗体固定化ラインに、フォスファターゼの濃度に対
応する濃さの標識である金の赤いラインが観察され、そ
して反射吸光度によるフォスファターゼ測定結果と対応
する結果を得た。
【0050】なお、上記実施例1および2による免疫ク
ロマトデバイスには、ニトロセルロースやガラス繊維濾
紙のような多孔質性担体で構成されたクロマトグラフィ
ー材料を用いたが、本明細書の開示に従って、他の任意
の多孔質性材料からなる免疫クロマトデバイスを構成
し、抗原抗体反応のような任意の測定原理を用いて、特
定の物質を分析検出し、定性または定量し得る。ここ
で、上記実施例1および2では、標識物を用いた抗原抗
体反応を例として説明を行なったが、これに限るもので
はなく、酵素のように反応の前後において測定可能な何
らかの変化を生じる任意の反応系を用いるように構成し
てもよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、試料を添
加すればワンステップでしかも高感度に測定対象物を測
定できる免疫測定方法及びそれを利用した免疫測定デバ
イスを提供できる。また、本発明の方法を利用すること
により高性能な環境測定キット、食品管理測定キット及
び医療診断キットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免疫クロマトデバイスの概略を示す斜
視図。
【図2】本発明の免疫クロマトデバイスによるhCGの
測定結果を示すグラフを示す図。
【図3】本発明の免疫クロマトデバイスによる黄色ブド
ウ球菌中のホスファターゼ濃度の測定結果を示すグラフ
を示す図。
【符号の説明】
1 支持層 2 試料添加部 3 試薬保持部位 4 反応領域 5 タンパク質固定化部 6 吸水部 8 分解剤保持部位

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分解剤を担持する分解剤保持部位を有す
    る層、および反応試薬を含む試薬保持部位を備えた免疫
    クロマトデバイスであって、 該分解剤保持部位を有する層が多孔質性材料を含み、そ
    して該分解剤保持部位が、被検体試料が該反応試薬と反
    応する前に該分解剤で処理されるように配置される、免
    疫クロマトデバイス。
  2. 【請求項2】 前記分解剤保持部位を有する層を支持す
    る層を備える、請求項1に記載の免疫クロマトデバイ
    ス。
  3. 【請求項3】 前記試料保持部位が、前記分解剤保持部
    位を有する層に配置される、請求項1に記載の免疫クロ
    マトデバイス。
  4. 【請求項4】 前記分解剤が、糖鎖分解試薬、脂質分解
    試薬、タンパク質分解試薬、および核酸分解試薬からな
    る群から選択される、請求項1に記載の免疫クロマトデ
    バイス。
  5. 【請求項5】 前記分解剤が、細菌分解試薬である、請
    求項1に記載の免疫クロマトデバイス。
  6. 【請求項6】 前記被検体試料が、血清、血漿、血液、
    または微生物含有溶液である、請求項1に記載の免疫ク
    ロマトデバイス。
  7. 【請求項7】 前記糖鎖分解試薬が、糖鎖分解酵素、ま
    たは糖鎖を特異的もしくは非特異的に分解する化学物質
    である、請求項4に記載の免疫クロマトデバイス。
  8. 【請求項8】 前記脂質分解試薬が、脂質分解酵素、ま
    たは脂質を特異的もしくは非特異的に分解する化学物質
    である、請求項4に記載の免疫クロマトデバイス。
  9. 【請求項9】 前記タンパク質分解試薬が、タンパク質
    分解酵素、またはペプチド結合を特異的もしくは非特異
    的に分解する化学物質である、請求項4に記載の免疫ク
    ロマトデバイス。
  10. 【請求項10】 前記核酸分解試薬が、核酸分解酵素、
    または核酸を特異的もしくは非特異的に分解する化学物
    質である、請求項4に記載の免疫クロマトデバイス。
  11. 【請求項11】 前記細菌分解試薬が、細胞壁分解酵
    素、または細胞壁組成物質を特異的もしくは非特異的に
    分解する化学物質である、請求項5に記載の免疫免疫ク
    ロマトデバイス。
  12. 【請求項12】 前記化学物質が、次亜塩素酸化合物、
    過塩素酸化合物、過酸素化合物、および亜硝酸化合物か
    らなる群から選択される、請求項11に記載の免疫クロ
    マトデバイス。
  13. 【請求項13】 前記糖鎖分解酵素が、アミラーゼ、デ
    キストラナーゼ、およびリゾチームからなる群から選択
    される、請求項7に記載の免疫クロマトデバイス。
  14. 【請求項14】 前記分解剤が、前記多孔質性材料に、
    自然乾燥または風乾によって担持される、請求項1に記
    載の免疫クロマトデバイス。
  15. 【請求項15】 前記分解剤が、前記多孔質性材料に、
    凍結乾燥によって担持される、請求項1に記載の免疫ク
    ロマトデバイス。
  16. 【請求項16】 前記分解剤が、前記多孔質性材料に、
    熱乾燥によって担持される、請求項1に記載の免疫クロ
    マトデバイス。
JP2000399621A 2000-12-27 2000-12-27 免疫クロマトデバイス Withdrawn JP2002202308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000399621A JP2002202308A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 免疫クロマトデバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000399621A JP2002202308A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 免疫クロマトデバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002202308A true JP2002202308A (ja) 2002-07-19

Family

ID=18864363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000399621A Withdrawn JP2002202308A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 免疫クロマトデバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002202308A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005121794A1 (ja) * 2004-06-07 2005-12-22 Denka Seiken Co., Ltd. クロマトグラフィー式検出装置、検査法及びこれを応用したキット
JP2008537119A (ja) * 2005-04-15 2008-09-11 フェイステル、クリストファー 多機能かつ構成可能なアッセイ
JP2009529345A (ja) * 2006-03-11 2009-08-20 ザ セントラル サイエンス ラボラトリー、”シーエスエル”、 リプリゼンティング ザ セクレタリー オブ ステート フォー エンバイロメント、フード アンド ルーラル アフェアーズ 精製方法及びキット
JP2009532052A (ja) * 2006-04-07 2009-09-10 モロジック リミテッド プロテアーゼ検出製品
JP2012207944A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Mizuho Medy Co Ltd イムノクロマトキット及び検出装置
JP2016099131A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 古河電気工業株式会社 免疫アッセイによる微生物の検出方法、免疫アッセイに付す検体の処理方法、免疫アッセイ用検体前処理液、及びイムノクロマトグラフィー用試験キット

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005121794A1 (ja) * 2004-06-07 2005-12-22 Denka Seiken Co., Ltd. クロマトグラフィー式検出装置、検査法及びこれを応用したキット
JPWO2005121794A1 (ja) * 2004-06-07 2008-04-10 デンカ生研株式会社 クロマトグラフィー式検出装置、検査法及びこれを応用したキット
US7972872B2 (en) 2004-06-07 2011-07-05 Denka Seiken Co., Ltd. Chromatography detection apparatus, detection method, and kit utilizing the same
JP4758341B2 (ja) * 2004-06-07 2011-08-24 デンカ生研株式会社 クロマトグラフィー式検出装置、検査法及びこれを応用したキット
JP2008537119A (ja) * 2005-04-15 2008-09-11 フェイステル、クリストファー 多機能かつ構成可能なアッセイ
KR101266244B1 (ko) * 2005-04-15 2013-05-22 웨브센스, 인코포레이티드 다중-기능 및 구성가능한 분석 시스템
JP2009529345A (ja) * 2006-03-11 2009-08-20 ザ セントラル サイエンス ラボラトリー、”シーエスエル”、 リプリゼンティング ザ セクレタリー オブ ステート フォー エンバイロメント、フード アンド ルーラル アフェアーズ 精製方法及びキット
JP2009532052A (ja) * 2006-04-07 2009-09-10 モロジック リミテッド プロテアーゼ検出製品
JP2012207944A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Mizuho Medy Co Ltd イムノクロマトキット及び検出装置
JP2016099131A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 古河電気工業株式会社 免疫アッセイによる微生物の検出方法、免疫アッセイに付す検体の処理方法、免疫アッセイ用検体前処理液、及びイムノクロマトグラフィー用試験キット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2688529B2 (ja) 流体中の反応性リガンドを定性的ないし定量的に迅速測定する装置及び方法
US6514773B1 (en) Method of detecting surface contamination by an analyte
JP3543000B2 (ja) バイオセンサ
JP3034999B2 (ja) 補足的な視覚シグナルイムノアッセイ
CA1267083A (en) Sheet-like diagnostic device
KR101194112B1 (ko) 크로마토그래피식 검출 장치, 검사법 및 이것을 응용한키트
JP2638600B2 (ja) 免疫診断装置
JP4672263B2 (ja) 簡便な検出法、検出装置及び検出キットとその製法
JP3655283B2 (ja) バイオセンサ、及び血液成分分析方法
EP0171150A2 (en) Method and apparatus for assaying with optional reagent quality control
JPH0627738B2 (ja) 特異的結合アッセイ装置および方法
JPH04290961A (ja) 迅速で簡単なマニュアルアッセイを行うためのデバイス
US20070092978A1 (en) Target ligand detection
TW494238B (en) Chromatographic test pieces and chromatographic assay
JP2002202308A (ja) 免疫クロマトデバイス
US6228658B1 (en) Method of using a test strip for the immunochemical detection of substances
KR19990044241A (ko) 바나디움 브로모퍼옥시다제를 시그날-발생 효소로서 사용하여 특이적 결합 리간드를 결정하기위한 분석 엘리먼트 및 방법
WO2002071069A1 (fr) Procede d'analyse d'eprouvettes par une liaison specifique
JP4430263B2 (ja) クロマトグラフィ測定装置
EP1202058B1 (en) Chromatography measuring instrument
JP3411470B2 (ja) タンパク質の固定化方法
JP2002207043A (ja) 免疫測定方法および免疫測定デバイス
JP2001013146A (ja) 免疫クロマトグラフィー用試験片
EP1382966A1 (en) Microvolume detecting method and device
JPH0288969A (ja) 免疫測定用試験具

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304