JP2002201602A - 造粒汚泥の焼成体を用いた舗装方法 - Google Patents

造粒汚泥の焼成体を用いた舗装方法

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JP2002201602A
JP2002201602A JP2000400177A JP2000400177A JP2002201602A JP 2002201602 A JP2002201602 A JP 2002201602A JP 2000400177 A JP2000400177 A JP 2000400177A JP 2000400177 A JP2000400177 A JP 2000400177A JP 2002201602 A JP2002201602 A JP 2002201602A
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pavement
waste
granulated sludge
binder
crushed
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JP2000400177A
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Nobuo Kato
信夫 加藤
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NICHIJU PLANT KENSETSU KK
NICHIJUU KENSETSU KK
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NICHIJU PLANT KENSETSU KK
NICHIJUU KENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】施工が簡単で不等沈下の心配がなく透水性に優
れた、造粒汚泥の焼成体を用いた舗装方法を提供する。 【解決手段】イ.廃棄物造粒汚泥の焼成体、石灰石、及
びバインダーを加えて舗装材を混合する混合工程、ロ.
該舗装材を、形成した路盤下地上に敷き均す敷き均し工
程、ハ.敷き均した舗装材の表面を転圧して舗装面を仕
上げる転圧仕上げ工程により構成する。また、ここで用
いる舗装材には、さらに廃ガラス破砕材、廃タイヤ破砕
材、廃樹脂の破砕材、硅砂、および焼却灰を溶融して得
られる細粒から選択される一以上の物質を混合させても
よい。 【効果】舗装強度が高く舗装の表層材として利用でき、
バインダーがエポキシ系樹脂であり工期の短縮が可能で
ある。またインターロッキングブロックの調整砂の代替
としても利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、歩道、歩道橋、公
園、建物周り等に施工される舗装に関し、特に、下水道
処理施設により発生した大量の汚泥を有効にかつ効率的
に活用する造粒汚泥の焼成体を用いた舗装方法、及びこ
れを用いた透水性舗装構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、透水性の舗装においては、中国製
の砂や破砕された自然石などをバインダーにより締め固
めた舗装であったため、高コストの材料を購入するしか
なく、工事費の高騰を招いていた。
【0003】さらに、主に歩道用のインターロッキング
ブロック(以下、「ブロック」と省略。)の調整砂(ク
ッション砂)は川砂使用がほとんどあり、下部路盤(砕
石c040)に流れ込んでしまう「流砂現象」を引き起
こしブロックまでが不当沈下を起こす原因となってい
た。また、下地構造の構成によっては前記現象をある程
度抑制することは可能であるが、この場合雨水は地下に
浸透せずに側溝などへの排水され、雨水の量によって
は、オーバーフローしてクッション砂を目地間から流失
させてしまっていた。加えて、成型ブロックによる工事
は人力施工によるものがほとんどであり、これらを配列
する際に基準線の設定をしたり、敷設する場所に対応さ
せてブロックの端部を切断したりする等の作業に手間を
要するという欠点があり工事の長期化を招いていた。
【0004】また、樹脂舗装(バインダーを利用した舗
装)においては、砕石を用いることが多いため、使用素
材を一定の粒度となるように篩分けすることが必要であ
り工事費の高騰を招いていた。加えて、使用素材によっ
てはバインダーとの接着に難があり、歩行及び自転車や
車のタイヤ等によって剥離を起こしているのが現状であ
る。特に、多面素材の接着では、安定した凝固状態を確
保出来ず、これを解決するために粒子の細かなものを添
加すると、空隙(ポーラス)を埋める結果となり透水率
を著しく低下させるという欠点もあった。
【0005】一方、下水道処理により発生した汚泥につ
いては、歩道用の成型ブロック等によって資源の再利用
と産業廃棄物の低減に貢献してきたが、ブロック施工時
の最大の問題である不当沈下や目地間からの雑草発生、
及び目地砂流出による不陸の発生などがあり、施主側で
の使用量の低下が目立つようになってきた。各自治体等
からの発生汚泥を大量に処理するためには、舗装材の表
層材としても利用することが必要であるが、造粒汚泥の
焼成体の粒子単体でのバインダーによる施工では十分な
強度を得ることが出来ないのが現状であった。また、大
量に発生するガラス破砕材及びペットボトル破砕材等の
産業廃棄物についても、新たな用途開発が待たれてい
た。
【0006】
【目的】上記問題に鑑み本願発明は、施工が簡単で不当
沈下の心配がなく透水性に優れた、新規な、造粒汚泥の
焼成体を用いた舗装方法の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願発明に係る造粒汚泥の焼成体を用いた舗装方法は、
次の各工程順からなることを特徴とする。
【0008】(1)廃棄物造粒汚泥の焼成体、石灰石、
及びバインダーを加えて舗装材を混合する混合工程、
(2)該舗装材を、形成した路盤下地上に敷き均す敷き
均し工程、(3)敷き均した舗装材の表面を転圧して舗
装面を仕上げる転圧仕上げ工程を経ることにより構成す
る。
【0009】また、ここで用いる舗装材には、さらに、
廃ガラス破砕材、廃タイヤ破砕材、廃樹脂の破砕材、硅
砂、および焼却灰を溶融して得られる細粒から選択され
る一以上の物質を混合させてもよい。
【0010】本願発明では、各自治体からの発生汚泥を
大量に処理することを可能とするために、2mm〜3m
mの粒度を有する造粒汚泥の焼成体の粒子を主骨材とし
た舗装材として利用するが、焼成体の粒子のみをエポキ
シ樹脂等のバインダーにより施工して固化させても十分
な舗装強度を得ることは難しい。
【0011】そこで、副骨材としてバインダー混入時に
1mm〜4mmの粒度を有する石灰石を混入させること
により、接着性と強度を大幅に向上させ、車、自転車、
人の歩行などによる剥離を著しく低下させると共に、透
水係数の向上に繋げたものである。また、同時にガラス
(廃ガラス)、タイヤ(廃自動車タイヤなど)、樹脂
(廃ペットボトルなど)の破砕材を混入させることで、
産業廃棄物の大量処理を行うようにしてもよい。
【0012】加えて、骨材同士の接着性の向上と、エポ
キシ樹脂で被覆される舗装面の摩擦係数を上げて滑りに
くくするため、硅砂や焼却灰を溶融して得られる細粒等
を添加することも可能である。
【0013】なお、バインダーとなるエポキシ系樹脂
は、アスファルトやコンクリートなどの下地や種々の骨
材との接着性に優れると共に、耐候性、耐摩耗性、耐油
性、耐水性に優れている。
【0014】また、上記舗装方法を用いて透水性舗装構
造体を構成する。すなわち、施工路盤上に所定厚さの砕
石を敷き均して成る下地層と、該下地層の上面に形成し
て成るアスファルト層と、造粒汚泥の焼成体を主体と
し、バインダーを用いて有孔状に硬化させて前記アスフ
ァルト層の上面に形成して成る表面層と、から成ること
を特徴とする。この表面層の形成においては、表面層
に、石灰石、廃ガラス破砕材、廃タイヤ破砕材、廃樹脂
の破砕材、硅砂、および焼却灰を溶融して得られる細粒
から選択される一以上の物質を混合させることにより、
表層面の強化と廃棄物の効果的利用が図られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本願発明に係る造粒汚泥の
焼成体を用いた舗装方法、及びこれを用いた透水性舗装
構造体について、施工例に基づき詳細に説明する。本実
施形態における当該舗装方法は、混合工程、敷き均し工
程、転圧仕上げ工程とからなるものである。
【0016】(1)混合工程 造粒汚泥の焼成体の粒子をミキサーで攪拌しながら、副
骨材である石灰石、及びバインダーとして主剤と硬化剤
を混合攪拌したエポキシ樹脂を加え舗装材をよく混合す
る。
【0017】(2)敷き均し工程 舗装材の接着をよくするため、下地は予め清掃しごみ等
を除去し乾燥させる。次に舗装材の敷き均し部分となる
下地を型枠で囲う。下地の準備が出来たなら、ミキサー
混合された舗装材を下地上の型枠に囲われた部分に敷き
均していく。
【0018】(3)転圧仕上げ工程 敷き均した舗装材の表面は、振動コンパクター及び振動
ローラなどで十分に転圧して舗装面を仕上げる。転圧し
て仕上げた後の舗装面は、養生によりエポキシ樹脂を硬
化させる。なお、汚泥粒子は転圧で潰れるほどの強度で
はなく、又異種形状同士の接着をより高めるため十分な
転圧が必要となる。異種形状を有する焼成体粒子と石灰
石との接着においても空隙を埋めるものではなく透水係
数を大きく損なうことは無い。
【0019】表1は、本実施形態の造粒汚泥の焼成体を
用いた舗装方法による舗装面の圧縮強度試験結果であ
り、石灰石の混合により圧縮強度の向上が確認された。
【表1】
【0020】
【他の実施形態の可能性】本実施形態では主骨材として
造粒汚泥の焼成体用い、副骨材として石灰石を用いてい
るが、主骨材である造粒汚泥の焼成体総量の15%以内
であればガラス破砕物、タイヤ破砕物、樹脂破砕物(ペ
ットボトル細片)等を副骨材として置換しても舗装の強
度を大きく損なうものではないので採用可能である。加
えて、骨材同士の接着性の向上と、エポキシ樹脂で被覆
される舗装面の摩擦係数を上げて滑りにくくするため、
硅砂や焼却灰を溶融して得られる細粒等を添加すること
も可能である。
【0021】さらに、本願発明の造粒汚泥の焼成体を用
いた舗装方法は、歩道のブロックの下地調整材として使
用することも可能である。この場合、目地間からのオー
バーフローを防ぐため焼成体の粒子の大きさを2mm〜3
mmとすることが好ましい。バインダーとの結着により
下地調整材を不安定な流動体から安定した不陸調整材に
することで、目地などからの流出をなくして不当沈下の
防止が可能となる。
【0022】
【効果】従来、下水道処理時発生の汚泥は産業廃棄物処
理されていたが、石灰石とバインダーを混入攪拌するこ
とにより、舗装の表層材として利用が可能となる。ま
た、産業廃棄物の2次加工品利用による工事費の低コス
ト化が可能となるほか、混入割合が高いことから産業廃
棄物の大量消費が可能となり、発生汚泥処理に大きく貢
献できるものである。加えて、混合物としてガラス、自
動車タイヤ、樹脂(ペットボトル)の破砕材や焼却灰を
溶融して得られる細粒が混入可能となり、大量に発生す
るために現在の産業廃棄物処理では廃棄が困難であった
素材を有効に活用することが出来る。
【0023】また、エポキシ系の樹脂施工により工期の
短縮が可能であるとともに、平坦性の高い舗装とするこ
とができ、車道部に使用した場合には防音効果を得るこ
とが出来る。さらに、施工後の舗装は空隙を有するため
下地構造をアスファルト安定処理とすれば、保水性に優
れヒートアイランド抑制効果の高い舗装とすることがで
き、下地を透水可能なものとすれば透水性舗装が可能と
なる。
【0024】また、造粒汚泥の焼成体をインターロッキ
ングブロックの調整砂として使用した場合には、不当沈
下防止の役割を果たす。加えて、造粒汚泥の焼成体の粒
子に着色できるため透水性カラー舗装としても利用が可
能であり、デザインや景観に優れた舗装材とすることが
出来る等、本願発明の産業的効果は顕著である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月28日(2000.12.
28)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 造粒汚泥の焼成体を用い
た舗装方法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の各工程順からなることを特徴とする
    造粒汚泥の焼成体を用いた舗装方法。 1.廃棄物造粒汚泥の焼成体、石灰石、及びバインダー
    を加えて舗装材を混合する混合工程。 2.該舗装材を、形成した路盤下地上に敷き均す敷き均
    し工程。 3.敷き均した舗装材の表面を転圧して舗装面を仕上げ
    る転圧仕上げ工程。
  2. 【請求項2】 舗装材に、廃ガラス破砕材、廃タイヤ破
    砕材、廃樹脂の破砕材、硅砂、および焼却灰を溶融して
    得られる細粒から選択される一以上の物質を混合したこ
    とを特徴とする請求項1記載の造粒汚泥の焼成体を用い
    た舗装方法。
JP2000400177A 2000-12-28 2000-12-28 造粒汚泥の焼成体を用いた舗装方法 Pending JP2002201602A (ja)

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