JP2002201452A - 熱活性型光カチオン重合性液状接着剤 - Google Patents
熱活性型光カチオン重合性液状接着剤Info
- Publication number
- JP2002201452A JP2002201452A JP2001000793A JP2001000793A JP2002201452A JP 2002201452 A JP2002201452 A JP 2002201452A JP 2001000793 A JP2001000793 A JP 2001000793A JP 2001000793 A JP2001000793 A JP 2001000793A JP 2002201452 A JP2002201452 A JP 2002201452A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- epoxy group
- polymerizable liquid
- photocationically polymerizable
- liquid adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Epoxy Resins (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
長い可使時間を有し、光照射強度と光照射時間との最適
条件を容易に設定できる光カチオン重合性接着剤を提供
することを目的とする。また、充填剤を多量に添加して
も透明性を維持でき接着剤の深部にまで十分に光が届く
熱活性型光カチオン重合性液状接着剤を提供することを
目的とする。 【解決手段】エポキシ基を持つ化合物(1)、水酸基を
持つ化合物(2)、及び、光カチオン重合触媒(3)か
らなり、エポキシ基と水酸基との存在モル比が、エポキ
シ基:水酸基=100:0.1〜100:3である熱活
性型光カチオン重合性液状接着剤100重量部に対し
て、屈折率1.5〜1.6の透明充填剤を10〜100
重量部添加してなることを特徴とする熱活性型光カチオ
ン重合性液状接着剤。
Description
応が活性化される光カチオン重合性液状接着剤及びこれ
を用いた部材の接合方法に関する。
部材については、近年、これら部材同士を接合する際に
接着剤が汎用されるようになってきた。このため、これ
らの用途に用いられる接着剤の改良が進んでいる。この
ような接着剤においては、近年、接着作業の時間短縮、
作業の簡略化のために貼り合わせた直後に十分な接着力
と耐熱性とを発現する接着剤が必要とされている。この
ような性能を発現する接着剤として、これまで、溶剤
型、2液混合型、湿気硬化性ホットメルト型、熱硬化型
等の接着剤が知られている。
うちに大量の溶剤が揮発するので換気能力に優れた大が
がりな換気装置が必要である。また、溶剤を短時間で揮
発させるため接着剤を高温に加熱するので、溶剤型接着
剤は熱に弱い部材同士の貼り合わせには向いていないと
いった問題点があった。
め主剤と硬化剤とを混合する必要があるので作業が煩雑
となる欠点がある。また、短時間で十分な接着力と耐熱
性とを発現させようとすると、接着剤の可使時間が短く
なるといった問題点があった。
剤の中心部に湿気が浸入しにくいため短時間のうちに接
着剤全体を硬化させることが難しく高い耐熱性を短時間
のうちに発現させるのが難しいといった問題点があっ
た。
めに高温で加熱する必要があるので、熱に弱い部材同士
の貼り合わせには向いていないといった問題点があっ
た。
が必要なく短時間で十分な接着力と耐熱性を発現させる
ことができる接着剤が望まれており、特開平9−125
012号公報には、新しい接着剤として光反応を利用し
た光硬化型接着剤が提案されている。
開始させることができる光が照射されるとすぐに硬化し
始め、すみやかに全体が硬化するので短時間のうちに接
着力と耐熱性を発現するのである。しかも、光反応を利
用しているので熱に弱い部材同士の貼り合わせにも適用
できるという利点も有している。
ぱら用いられているのはラジカル反応を利用する光硬化
型アクリル接着剤などの光ラジカル重合性接着剤であ
り、カチオン反応を利用した光カチオン重合性接着剤
は、初期の光照射強度が強すぎると接着剤表面が硬化皮
膜で覆われてしまい十分な接着力が得られないという問
題点と、光照射強度が弱すぎると短時間で接着力を発現
するのが難しいという問題点とを有するので、最適な光
照射強度と光照射時間を設定するのが難しい欠点を有し
ており、これまであまり用いられることが少なかった。
ン重合性接着剤のいずれの光硬化型接着剤も光照射後に
徐々に硬化が進行し数分から数十分で接着剤がゲル化す
るので可使時間を長くとれないといった問題点もあっ
た。
者らは、液状の光カチオン重合性接着剤に対して水酸基
を持つ化合物をある割合で添加することと光カチオン重
合性接着剤に光を照射した後に加熱を行うことにより短
時間で接着力と耐熱性とを発現するとともに長い可使時
間を有し、光照射強度と光照射時間との最適条件を容易
に設定できる光カチオン重合性接着剤を提供できること
を発見した。しかしながら、このような熱活性型の光カ
チオン重合性接着剤に充填剤を添加すると充填剤の種類
や添加量によっては接着剤を不透明な液体としてしまい
光が接着剤の深部にまで十分に届かないといった問題点
があった。本発明は、熱活性型光カチオン重合性接着剤
に充填剤を多量に添加しても透明性を維持でき接着剤の
深部にまで十分に光が届く熱活性型光カチオン重合性液
状接着剤を提供することを目的とする。
オン重合性液状接着剤は、エポキシ基を持つ化合物
(1)、水酸基を持つ化合物(2)、及び、光カチオン
重合触媒(3)からなり、エポキシ基と水酸基との存在
モル比が、エポキシ基:水酸基=100:0.1〜10
0:3である熱活性型光カチオン重合性液状接着剤10
0重量部に対して、屈折率1.5〜1.6の透明充填剤
を10〜100重量部添加してなることを特徴とする。
以下に本発明を詳述する。
着剤とは、光照射によりカチオン反応を開始するが常温
では接着剤の硬化がほとんど進行しないが、接着剤を加
熱すると硬化が急速に進行する接着剤であって、常温で
液状を呈する接着剤を意味する。
ル比を、水酸基のモル比が多くなるように調整すれば、
常温での接着剤の硬化が強く抑制され接着剤の可使時間
が長くなる。また、接着剤に含まれるエポキシ基と水酸
基のモル比を水酸基のモル比が小さくなるように調整す
れば、接着剤を低温でわずかな時間加熱するだけで硬化
が促進され、短時間で十分な接着力と耐熱性を発現す
る。
水酸基のモル比を適当な割合に調製することにより所望
の硬化挙動を示す熱活性型光カチオン重合性液状接着剤
を得る。
着剤に含まれるエポキシ基と水酸基のモル比は、エポキ
シ基:水酸基=100:0.1〜100:3である。水
酸基の割合が0.1より少ないと光を照射している間あ
るいは照射した後すぐに接着剤が硬化してしまい十分な
接着力が得られない。また水酸基の割合が3よりも多い
と低温で加熱しただけでは接着剤を十分に硬化させるこ
とができない。
着剤は、波長が365nmの紫外線を0.5〜5J/c
m2 照射した後のエポキシ基の反応率が15%以下であ
ることが好ましい。15%を超えると、接着剤の硬化が
速すぎて充分な接着力を得ることができない。本発明の
熱活性型光カチオン重合性液状接着剤は、波長が365
nmの紫外線を0.5〜5J/cm2 照射した後、さら
に、60〜120℃で30〜180秒間加熱した後のエ
ポキシ基の反応率が50%以上になる接着剤が好まし
い。50%未満であると、低温で加熱しただけでは充分
に硬化させることができない。
(1)としては、エポキシ樹脂が好適に用いられる。エ
ポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボ
ラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキ
シ樹脂、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジ
ルアミン型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂などが挙
げられる。
エポキシ基を持つオリゴマーも好適に用いることができ
る。エポキシ基を持つオリゴマーとしては、ビスフェノ
ールA型エポキシオリゴマーが好適である。
エポキシ基を持つモノマーもしくはオリゴマーを他の共
重合成分とともに共重合させた共重合体も好適に用いる
ことができる。共重合体としては、グリシジル(メタ)
アクリレートモノマーを他の任意のモノマーと共重合さ
せた共重合体が好適である。
しては、エポキシ基を持つモノマーもしくはオリゴマー
により変性されたエポキシ変性樹脂も好適に用いること
ができる。エポキシ変性樹脂としては、グリシジル化ポ
リエステル、グリジジル化ポリウレタン、グリシジル化
アクリルなどが好適である。なかでも、水酸基を持つア
クリル系ポリマーにエピクロルヒドリンを反応させて得
られたエポキシ変性アクリル樹脂や、分子末端にカルボ
キシル基を有するポリブタジエンと多官能エポキシモノ
マーもしくはオリゴマーを反応させて得られたエポキシ
変性ポリブタジエン樹脂などが好適である。
ては、キレート変性エポキシ樹脂、ポリオール変性エポ
キシ樹脂も好適に用いることができる。なお、エポキシ
基を持つ化合物(1)は単独でも2種類以上の混合物で
もよい。
般式〔1〕:
5以下である。R1、R2は、独立して、水素又はメチ
ル基を表す。)で表される化合物を10重量%以上含有
することが好ましい。上記化合物を10重量%以上含有
する接着剤は柔軟な硬化物となるので剥離強度が高まり
耐衝撃性にも優れている。
れば、低温で短時間加熱するだけで接着剤が硬化するの
で熱に弱い部材同士を接着させることができる。m+n
が6以上であると接着剤を短時間の間に硬化させるため
には高温で加熱する必要があり熱に弱い部材の貼り合わ
せには好ましくない。
(2)としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステ
ルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリマー
ポリオール、ロジンオールなどが挙げられる。これらは
単独で用いられても2種類以上が併用されてもよい。
ル、ポリカーボネートポリオール、ポリマーポリオー
ル、ロジンオールのなかから選ばれるいずれか1つとポ
リエーテルポリオールとの混合物である。
素を2つ以上有する低分子量化合物の存在下でアルキレ
ンオキサイドを開環重合させて得られた重合体が好適で
ある。活性水素を2つ以上有する低分子量化合物として
は、例えば多価アルコール、ジアミンなどが好適であ
る。多価アルコールとしては、例えばビスフェノール
A、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、1,6−ヘキサンジオールなどのジオ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどのトリ
オールなどが挙げられる。
ン、ブチレンジアミンなどが挙げられる。アルキレンオ
キサイドとしては、例えば、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、アミレンオキ
サイド、ヘキシレンオキサイド、テトラヒドロフランな
どが挙げられる。
ば、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、こはく酸などの多塩基酸と、ビス
フェノールA、エチレングリコール、1,2−プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレング
リコール、1,6−ヘキサングリコール、ネオペンチル
グリコールなどの多価アルコールとを脱水縮合して得ら
れる重合体や、ひまし油、ひまし油とエチレングリコー
ルとの反応生成物などのヒドロキシカルボン酸と多価ア
ルコールとの縮合反応生成物などが挙げられる。
えば、クラレ社より提供される商品名PNOC−100
0、PNOC−2000、クラレポリオールC−109
0、クラレポリオールC−2090などが挙げられる。
リエーテルポリオールやポリエステルポリオールにアク
リロニトリル、スチレンなどのラジカル重合性モノマー
をグラフト重合させて得られたグラフトポリマーや、ポ
リエーテルポリオールやポリエステルポリオールにメチ
ル(メタ)アクリレートをグラフト重合させて得られた
アクリルポリオール、1,2−ポリブタジエンポリオー
ル、1,4−ポリブタジエンポリオール及びこれらの水
素添加物などが挙げられる。
量は100〜200,000であることが好ましい。
コールとを反応させて得られたロジンエステルや、ロジ
ンとエポキシ化合物とを反応させて得られたエポキシ変
性ロジンなどの水酸基を有する変性ロジンが挙げられ
る。
エチン酸、デヒドロアビエチン酸、レボピマル酸等のピ
マル酸型樹脂酸、これらの水素添加した水添ロジン、こ
れらを不均化した不均化ロジンなどが挙げられる。これ
らのロジンとしては、具体的には、KE−359、SR
−200、SR−30PX、KE−601、KE−61
5−3、KE−624改(以上、いずれも荒川化学社
製)などが挙げられる。
(3)としては、光照射により酸を発生する触媒であれ
ばイオン性触媒でも非イオン性触媒であってもよい。イ
オン性触媒としては、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ハ
ロニウム塩、芳香族スルホニウム塩などのオニウム塩や
鉄−アレン錯体、チタノセン錯体、アリールシラノール
−アルミニウム錯体などの有機金属錯体などが挙げられ
る。
ンジルエステル、スルホン酸誘導体、リン酸エステル、
フェノールスルホン酸エステル、ジアゾナフトキノン、
N−ヒドロキシイミドスルホナートなどが挙げられる。
カチオン重合性接着剤としたとき、エポキシ基1モルに
対して0.0001モル以上であることが好ましい。
が1.5〜1.6の透明充填剤である。より好ましくは
屈折率が1.52〜1.58の透明充填剤である。充填
材の屈折率が1.5未満もしくは1.6以上となると光
が充填剤を透過せず散乱してしまい接着剤の深部にまで
光がとどきにくくなる。
剤100重量部に対する透明充填材の添加量は10〜1
00重量部である。より好ましくは、30〜75重量部
である。
しく、特にエポキシ樹脂100重量部に対して充填材を
50重量部添加したエポキシ樹脂組成物を1mmの膜厚
のシートに成形した時に、シートが365nmの紫外線
を30%以上透過する充填材がより好ましい。
ば、粒状、粒子状、粉末状、鱗片状、針状などの形状が
好ましい。
ミナ、タルク、ケイ砂、石英砂、マイカ、水酸化マグネ
シウム、水酸化アルミニウム、ベントナイト、カオリン
などが挙げられる。
着剤にはさらに、粘着性オリゴマー、シランカップリン
グ剤、チキソトロピック性付与剤、可塑剤、安定剤など
が添加されてもよい。シランカップリング剤としては、
光カチオン重合反応により高い接着力が得られるので、
γ‐グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3,4
‐エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシランな
どのエポキシシランカップリング剤が好ましい。
着剤を構成するにあたっては、他の樹脂がさらに添加さ
れてもよく、これら他の樹脂としては、例えば、末端カ
ルボキシル基含有ポリブタジエンアクリロニトリルゴム
(CTBN)、アクリルゴム、ニトリルゴム(NB
R)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブチルゴ
ム、ニトリルゴム、イソプレンゴムなどのゴム状樹脂が
挙げられる。また、これらの樹脂があらかじめ添加され
ているエポキシ樹脂も用いることができる。本発明の熱
活性型光カチオン重合性液状接着剤は、塗布作業が可能
な粘度のものであれば特に限定されないが、その粘度は
1cps〜5,000,000cpsであることが好ま
しく、より好ましくは500〜100,000cpsで
ある。
着剤を適用するにあたって、部材の表面に塗布する方法
としては、特に限定されないが、例えば、ロールコータ
ー、バーコーター、スプレー塗布機、スクリーン塗布
機、グラビアコーター、フローコーター、スピンコータ
ーなどの塗布機を用いて部材に塗布することができる。
る装置としては、例えば水銀灯、ケミカルランプ、ブラ
ックライトランプ、メタルハライドランプなどが使用で
きる。なお、これらの装置にはランプにフィルターが設
けられていてもよい。
応を開始させることができる強度であれば特に限定され
ないが、365nmの紫外線を0.5〜5J/cm2 の
強度で照射するのが好ましい。
の可使時間の範囲内で任意の時間をおいて他方の部材と
貼り合わせる。部材同士を貼り合わせる方法は特に限定
されず、手作業により貼り合わせてもプレス機などの装
置を用いて貼り合わせてもよい。
に詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限定される
ものではない。
まで攪拌混合し液状の接着剤を得た。表1中の数値の単
位は重量部である。
た。 (エポキシ基の反応率の測定)20℃の雰囲気下でペン
タイト鋼板(7cm×10cm×0.8cm)に200
g/m2 の塗布量で接着剤を均一に塗布した。接着剤が
塗布されたペンタイト鋼板を試験片としIRスペクトル
測定装置(「FTIR−8900」、島津製作所社製)
を用いて接着剤のIRスペクトルを測定した。ここで、
1607cm-1に存在するベンゼン環の吸収ピーク強度
(A1)を基準として914cm-1に存在するエポキシ
基の吸収ピーク強度(B1)の相対強度(C1)を計算
した。
−2300」、オーク製作所社製)を用いて365nm
の紫外線を40mWの強度で60秒間照射した直後に、
IRスペクトルを測定した。ここで、1607cm-1に
存在するベンゼン環の吸収ピーク強度(A2)を基準と
して914cm-1に存在するエポキシ基の吸収ピーク強
度(B2)の相対強度(C2)を計算した。そして、次
の式(式1)に基づいて紫外線を照射した直後のエポキ
シ基の反応率を計算した。
鋼板を用意しIRスペクトルを測定してから紫外線を照
射し、20℃、50%RHで30分放置した後でIRス
ペクトルを測定した。ここで、1607cm-1に存在す
るベンゼン環の吸収ピーク強度(A3)を基準として9
14cm-1に存在するエポキシ基の吸収ピーク強度(B
3)の相対強度(C3)を計算した。そして、次の式
(式2)に基づいて紫外線を照射してから30分経過し
た後のエポキシ基の反応率を計算した。
鋼板を用意しIRスペクトルを測定してから紫外線を照
射し、接着剤が塗布されたペンタイト鋼板を80℃に加
熱されたホットプレートのうえに1分間載せた後でIR
スペクトルを測定した。ここで、1607cm-1に存在
するベンゼン環の吸収ピーク強度(A4)を基準として
914cm-1に存在するエポキシ基の吸収ピーク強度
(B4)の相対強度(C4)を計算した。そして、次の
式(式3)に基づいて紫外線を照射してから80℃に加
熱された後のエポキシ基の反応率を計算した。
表2に示した。表2中の数値の単位は%である。
雰囲気下でペンタイト鋼板に接着剤を200g/m2 の
塗布量で均一に塗布した。次いで、超高圧水銀灯を用い
て365nmの紫外線を40mWの強度で60秒間照射
した。その後、20℃、50%RHの雰囲気下に置き接
着剤を観察した。ここで、接着剤の表面に皮膜が生じる
か接着剤が硬化しゲル状になるまでの時間を測定し、可
使時間とした。
着力の測定)20℃、50%RHの雰囲気下で2枚のペ
ンタイト鋼板(7cm×10cm×0.8cm)に接着
剤をそれぞれ200g/m2 の塗布量で均一に塗布し
た。次いで、ペンタイト鋼板に塗布された各接着剤に超
高圧水銀灯を用いて365nmの紫外線を40mWの強
度で60秒間照射した。ついで、これらをペーパーハニ
カム(7cm×7cm×3cm)の両面に貼りつけ、8
0℃に加熱された2枚の鋼板(15cm×15cm×1
cm)ではさみ80℃で1分間のあいだ加熱プレスし
た。そして室温に冷えるまで置いたあとペーパーハニカ
ムの上下面に接着されている2枚のペンタイト鋼板をつ
かみ上下方向に互いに引っ張りペンタイト鋼板をペーパ
ーハニカムから引き剥がした。ここで、引き剥がされた
ペンタイト鋼板表面の状態を観察しペーパーハニカムの
材破率を求めた。
力の測定)長さ15cm、幅2.5cm、厚さ0.8c
mのペンタイト鋼板を用意し、ペンタイト鋼板の端から
5cmのところを垂直に折り曲げ長さ10cm、幅2.
5cmの平面を設けた鋼板製部品を2つ作った。20
℃、50%RHの雰囲気下で2つの鋼板製部品の平面部
(長さ10cm、幅2.5cmの平面)に接着剤をそれ
ぞれ200g/m2 の塗布量で均一に塗布した。ペンタ
イト鋼板に塗布された各接着剤に超高圧水銀灯を用いて
365nmの紫外線を40mWの強度で60秒間照射し
た。これらを鋼板製部品の平面部(長さ10cm、幅
2.5cmの平面)同士を合わせた状態で貼り合わせ
た。貼り合わされた鋼板製部品の平面部を上下から80
℃に加熱された2枚の鋼板(15cm×15cm×1c
m)ではさみ80℃で1分間のあいだ加熱プレスした。
そして室温に冷えるまで置いたあと2つの鋼板製部品を
つかみ引っ張り速度50mm/分で上下方向に互いに引
っ張り、引っ張り接着力(単位はN/cm)を測定し
た。
cm×15cm×0.8cm)を用意した。20℃、5
0%RHの雰囲気下でペンタイト鋼板の片方の端から
1.25cmまでのところにだけ接着剤を200g/m
2 の塗布量で均一に塗布した。ペンタイト鋼板に塗布さ
れた接着剤に超高圧水銀灯を用いて365nmの紫外線
を40mWの強度で60秒間照射した。接着剤が塗布さ
れたペンタイト鋼板の片方の端を同じ大きさで接着剤が
塗布されていないペンタイト鋼板の片方の端と接着剤が
塗布された部分を重ね合わせるように貼り合わせた。こ
れを80℃に加熱された2枚の鋼板(15cm×15c
m×1cm)ではさみ80℃で1分間のあいだ加熱プレ
スした。そして室温に冷えるまで置き2枚のペンタイト
鋼板が接着剤により中央部で貼り合わせられた試験片を
得た。試験片を片方の端に5kgの重りをぶら下げたの
ち他方の端を上にして150℃のオーブンの中に吊り下
げた。1時間経過した後で試験片を観察した。ここで、
貼り合わせられた2枚のペンタイト鋼板が剥がれてなけ
れば耐熱性が良好であると評価した。測定により得られ
た可使時間、ペンタイト鋼板−ペーパーハニカムの接着
力、ペンタイト鋼板−ペンタイト鋼板の接着力、耐熱性
の結果を表3に示した。
もに長い可使時間を有する。光照射強度と光照射時間の
最適条件を容易に設定できる。また、充填剤を多量に添
加しても透明性を維持でき接着剤の深部にまで十分に硬
化させることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 エポキシ基を持つ化合物(1)、水酸基
を持つ化合物(2)、及び、光カチオン重合触媒(3)
からなり、エポキシ基と水酸基との存在モル比が、エポ
キシ基:水酸基=100:0.1〜100:3である熱
活性型光カチオン重合性液状接着剤100重量部に対し
て、屈折率1.5〜1.6の透明充填剤を10〜100
重量部添加してなることを特徴とする熱活性型光カチオ
ン重合性液状接着剤。 - 【請求項2】 さらに、エポキシシランカップリング剤
を添加してなることを特徴とする請求項1に記載の熱活
性型光カチオン重合性液状接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001000793A JP2002201452A (ja) | 2001-01-05 | 2001-01-05 | 熱活性型光カチオン重合性液状接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001000793A JP2002201452A (ja) | 2001-01-05 | 2001-01-05 | 熱活性型光カチオン重合性液状接着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002201452A true JP2002201452A (ja) | 2002-07-19 |
Family
ID=18869520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001000793A Withdrawn JP2002201452A (ja) | 2001-01-05 | 2001-01-05 | 熱活性型光カチオン重合性液状接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002201452A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011001408A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Denso Corp | 光硬化性エポキシ接着剤 |
-
2001
- 2001-01-05 JP JP2001000793A patent/JP2002201452A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011001408A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Denso Corp | 光硬化性エポキシ接着剤 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100263959B1 (ko) | 에너지-중합성 접착제, 코팅, 필름 및 이들의 제조 방법 | |
JPH10130597A (ja) | 硬化型粘接着シート及びその製造方法 | |
JPH03172378A (ja) | 感光硬化性エポキシ樹脂接着剤組成物 | |
JP6806468B2 (ja) | 積層体の製造方法、及び光硬化性樹脂組成物 | |
JP6798622B2 (ja) | 硬化性接合材を含む積層体の製造方法 | |
JPH10140128A (ja) | 硬化型粘接着剤組成物、フレキシブルプリント基板と補強板との接着方法及びフレキシブルプリント基板の補強方法 | |
JP2002205349A (ja) | サンドイッチ構造パネルの製造方法 | |
JP2000144071A (ja) | 光重合性組成物、光硬化型粘接着シート及び部材の接合方法 | |
JP2002201452A (ja) | 熱活性型光カチオン重合性液状接着剤 | |
JP3022796B2 (ja) | 硬化型粘接着シート及び部材の接合方法 | |
JPH10120993A (ja) | 硬化型粘接着シート及び部材の接合方法 | |
JP2002201451A (ja) | 熱活性型光カチオン重合性液状接着剤及び接合方法 | |
JPH10120995A (ja) | 硬化型粘接着シート、部材の接合方法及び粘接着部材 | |
JP3043292B2 (ja) | エネルギー重合性組成物及び硬化型粘接着シート | |
JPH1121536A (ja) | 硬化型粘接着剤組成物、硬化型粘接着シート及び電子材料部材の接着方法 | |
JPH11158437A (ja) | 接着方法 | |
JP2002201446A (ja) | 熱活性型光カチオン重合性液状接着剤 | |
JPH10251614A (ja) | 硬化型粘接着剤組成物 | |
JPH10316957A (ja) | 硬化型粘接着剤組成物 | |
WO2001018144A1 (fr) | Composition d'adhesif autocollant photodurcissable et feuille adhesive autocollante | |
JPWO2019116479A1 (ja) | 光硬化性樹脂組成物 | |
JPH10120988A (ja) | 硬化型粘接着シート及び部材の接合方法 | |
JPH10231354A (ja) | エポキシ樹脂組成物、熱硬化性樹脂フィルム及び基板に対する硬化樹脂フィルムの形成方法 | |
JPH10338850A (ja) | ガラス含有材用接合材 | |
JP2000309756A (ja) | 硬化型粘接着シートもしくはテープ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070718 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070810 |