JP2002200005A - ポータブル便器の汚物ポット - Google Patents

ポータブル便器の汚物ポット

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JP2002200005A
JP2002200005A JP2000399594A JP2000399594A JP2002200005A JP 2002200005 A JP2002200005 A JP 2002200005A JP 2000399594 A JP2000399594 A JP 2000399594A JP 2000399594 A JP2000399594 A JP 2000399594A JP 2002200005 A JP2002200005 A JP 2002200005A
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lid
pot
toilet
opening
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Osamu Matsumoto
修 松本
Koichi Sugiura
弘一 杉浦
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上部の便鉢部と容器状を成す下部の汚物貯溜槽
とを備えた汚物ポットにおいて、便鉢部の下端部の開口
を蓋体で閉鎖するに際し、シールを確実なものとなして
汚物貯溜槽内の臭気が外部に漏れ出るのを確実に防止す
るようにする。 【解決手段】 汚物ポット64に上部の便鉢部66と、
容器状を成す下部の汚物貯溜槽68と、便鉢部66の下
端部の開口79を閉鎖する蓋体80とを設ける。そして
開口79の内周面にはテーパ形状の雌嵌合面84を形成
するとともに、蓋体80には雌嵌合面84に嵌合する雄
嵌合面86を形成してそれらを嵌合させるようになし、
且つ蓋体80の雄嵌合面86は開口79の雌嵌合面84
のテーパ角度よりも立ち上がり角度のきつい急角度の面
となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は移動可能なポータ
ブル便器の汚物ポットに関する。
【0002】
【発明の背景】従来より、自力ではトイレまで歩いて行
くことの困難な高齢者や病人等のための便器として、居
室で用を足すことのできるポータブル便器が広く使用さ
れている。図10はこの種ポータブル便器の従来の一例
を汚物ポットとともに示した図である。同図において2
00はポータブル便器であって、座部201の座面20
2に排便用開口204を有している。
【0003】206は座部201の下側にセットされて
排泄物を受け且つ収容する汚物ポットであってバケツ状
をなしており、その上端の開口208が座面202の排
便用開口204とほぼ同じ大きさとされている。210
はその汚物ポット206の上端の開口208を閉鎖する
蓋体であって、摘み212が設けられている。尚、汚物
ポット206には運搬用の取手213が設けられてい
る。
【0004】このポータブル便器200では、排泄物を
汚物ポット206で受けてその排泄物を汚物ポット20
6内に収容し、そして上端の開口208を蓋体210で
閉鎖した状態でポータブル便器200からこれを抜き出
してトイレまで運んで行き、そこで汚物ポット206内
部の排泄物を、トイレ内に設置してある便器に流し込ん
で排泄物の処理を行うこととなる。
【0005】しかしながら、上記のような従来の汚物ポ
ット206は単なるバケツ状のものであって深底形状を
なしており、このため用便時の排泄物の飛散が多いとい
った問題がある外、特に男性の小便時には誤ってポット
外に漏れてしまうといった問題があった。また上端の開
口面及び蓋体210が大きい(径が約250mm程度)
ためシール性が悪く、臭気が外部に漏れ易いといった問
題があった。また蓋体210が大きいために蓋体210
を仮置きする適当な場所が周辺になくて困ることが多い
といった問題があった。
【0006】そこで本発明者は上部の便鉢部と容器状を
成す下部の汚物貯溜槽とを有する汚物ポットを案出し、
先の特許願2000−273775にて開示している。
図11はその鉢付の汚物ポットの一例を示している。同
図において214はその汚物ポットで、上部にすり鉢形
状を成す便鉢部215を、また下部に容器状を成す汚物
貯溜槽216を有しており、また便鉢部215の下端部
の開口218を閉鎖する蓋体220を備えている。尚図
11(A)において、222は運搬用のステーである。
【0007】この例において、蓋体220は浅い皿状を
成しており、その外周面のテーパ形状の雄嵌合面223
を、便鉢部215の下端部の開口218の内周面のテー
パ形状を成す雌嵌合面224に嵌合させ、開口218を
閉鎖するようになしてある。尚226は蓋体220の取
手である。
【0008】しかしながらこの汚物ポット214の場
合、皿状の蓋体220を単に開口218周りの雌嵌合面
224に載せるようにして嵌合させるだけのものである
ため、汚物貯溜槽216内部に汚物を入れた状態で汚物
ポット214を運ぶ際に、その汚物ポット212が傾い
たりすると蓋体220がずれることがあって、運搬する
人に不安感を与えるといった問題があり、更にまたシー
ル性の点でも尚改良の余地のあるものであった。更にま
た、取手226が便鉢部215の奥部(下部)に位置し
ているため、蓋体220の脱着操作がし辛いといった問
題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のポータブル便器
の汚物ポットはこのような課題を解決するために案出さ
れたものである。而して請求項1のものは、上部の便鉢
部と、容器状を成す下部の汚物貯溜槽と、該便鉢部の下
端部の開口を閉鎖する蓋体とを設け、該開口の内周面に
はテーパ形状の雌嵌合面を形成するとともに、該蓋体に
は該雌嵌合面に嵌合する雄嵌合面を形成してそれらを嵌
合させるようになし、且つ該雄嵌合面は該雌嵌合面のテ
ーパ角度よりも立ち上がり角度のきつい急角度の面とな
してあることを特徴とする。
【0010】請求項2のものは、請求項1において、前
記雄嵌合面は前記雌嵌合面よりも深さの浅いものとなし
てあることを特徴とする。
【0011】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
において、前記便鉢部及び蓋体の雌嵌合面及び雄嵌合面
よりも上側の位置に、鍔状に広がって互いに上下方向に
当接する段付面がそれぞれ形成してあることを特徴とす
る。
【0012】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
において、前記蓋体は少なくとも前記雄嵌合面の形成部
分が弾性能を有する樹脂にて形成してあるとともに、少
なくとも該雄嵌合面の内側部分が中空構造と成してある
ことを特徴とする。
【0013】請求項5のものは、請求項1〜4の何れか
において、前記蓋体は前記段付面よりも上方に、前記便
鉢部の上端側に向って立ち上がる本体胴部を有してお
り、該本体胴部の上端部に取手が設けてあって、該取手
の握り部が該便鉢部の上端に近接して位置するようにな
してあることを特徴とする。
【0014】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明の汚物ポッ
トは、上部の便鉢部と容器状を成す下部の汚物貯溜槽と
を有するもので、この汚物ポットの場合、用便時に排泄
物が便鉢部に沿って流れ落ち、その後汚物貯溜槽へと落
下するため、即ち従来の汚物ポットのように排泄物が直
接汚物ポットの底部に落下して跳ねを生じるといったこ
とがないため、用便時において排泄物が周囲に飛散する
といったことを良好に防止することができる。
【0015】また本発明では、蓋体の雄嵌合面を便鉢部
の下端部の開口周りのテーパ形状の雌嵌合面に嵌合させ
るようになしているものの、その蓋体の雄嵌合面は開口
周りの雌嵌合面のテーパ角度よりも立ち上がり角度のき
つい急角度の面となしてあるため、雄嵌合面の下端部が
雌嵌合面に対して断面視で点接触、平面視で環状に線接
触するようになり、図11に示す比較例のものに比べて
蓋体によるシール性を効果的に高めることができる。こ
れにより汚物貯溜槽内部の汚物の臭気が外部に漏れ出る
のを更に良好に防止することができるようになる。
【0016】この場合において、上記雄嵌合面は雌嵌合
面よりも深さの浅いものとなしておくことができる(請
求項2)。このようにしておくことで、蓋体を下向きに
強く押し込んだ状態で確実に雄嵌合面の下端部を雌嵌合
面に対し断面視で点接触ないし平面視で環状に線接触さ
せることができる。
【0017】尚このように雄嵌合面と雌嵌合面とを点接
触ないし線接触させるようになした場合、蓋体を便鉢部
に対して下向きに押し込んだときに、蓋体が斜めに傾い
た姿勢となる恐れが生ずる。而して蓋体が斜めの姿勢の
まま便鉢部にセットされてしまうと隙間が生じ易くな
り、そこから外部に汚物貯溜槽内部の汚物の臭気が漏れ
出る恐れが生ずる。
【0018】ここにおいて請求項3に記載のものは、便
鉢部及び蓋体の雌嵌合面及び雄嵌合面よりも上側の位置
に、鍔状に広がって互いに上下方向に当接する段付面を
形成したもので、このようになした場合、蓋体を便鉢部
に対して下向きに押し込んだとき、それら段付面同士の
当接によって蓋体が傾くのを防止し、これを真直ぐな姿
勢に姿勢規制することができる。即ち蓋体が斜めに押し
込まれてしまうのをそれら段付面の作用で防止すること
ができる。
【0019】これにより雄嵌合面と雌嵌合面との確実な
接触を確保でき、良好なシール性を確保することができ
る。更にはまた請求項3によれば、それら段付面同士の
当接によって、その当接部分においてもシール作用を行
わせることができ、二重のシールを確保し得て、臭気が
外部に漏れ出るのを更に確実に防止できる利点が得られ
る。
【0020】請求項4のものは、上記蓋体における少な
くとも前記雄嵌合面の形成部分を弾性能を有する樹脂に
て形成し、且つ少なくとも雄嵌合面の内側部分を中空構
造と成したもので、このようにした場合、その雄嵌合面
の弾性変形を伴って蓋体を便鉢部に対して下向きにある
程度強制的に強く押し込むことが可能となり、雄嵌合
面、厳密にはその下端部と雌嵌合面との接触をより確実
なものとすることができる。また上記請求項3に従って
段付面を形成した場合、それら段付面同士の確実な当接
をも確保することができる。
【0021】請求項5のものは、上記段付面よりも上方
において蓋体に、便鉢部の上端側に向って立ち上がる本
体胴部を設け、その本体胴部の上端部に取手を設けると
ともに、その取手の握り部を便鉢部の上端に近接して位
置させるようになしたもので、このようにした場合、握
り部が便鉢部の上方に位置しているため、蓋体の脱着操
作が行い易いといった利点が得られる。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1〜図3において、10は本例のポータブ
ル便器で、12は便器本体である。便器本体12は、図
2に明らかに示しているように台座プレート14と、そ
の左右両端から下向きに折れ曲る側フレーム15とを有
している。図1に示しているように台座プレート14の
上面には便座16が開閉可能に設けられており、更にそ
の便座16の上面には、便座16の開口を閉鎖し又は開
放する便蓋18が着脱可能に設けられている。
【0023】また台座プレート14の後部には、洗浄水
を供給する洗浄タンク20が設けられている。この洗浄
タンク20の前面にはクッション性を有する背もたれ2
2が設けられている。
【0024】本例のポータブル便器10の場合、図2に
示しているようにノズル24から人体局部に向けて洗浄
水を噴射し、局部洗浄をする局部洗浄装置26が備えら
れている。尚、28は後述の汚物ポット(この例では樹
脂製)64における便鉢部66内面に洗浄水をスプレー
噴射してこれを洗浄する洗浄ノズルである。図2及び図
3に示しているように、便器本体12はフレーム材から
成る左右一対の支柱30を有しており、それら支柱30
によって便座16が台座プレート14を介し支持されて
いる。
【0025】支柱30の下端は前後方向のフレーム材か
ら成る脚34に固定されており、更にこの脚34と支柱
30とに固定されたプレート状のフレーム材から成る補
強部材40によって、支柱30の下部が補強されてい
る。尚、左右一対の支柱30のそれぞれには調節摘み3
2が設けられており、その調節摘み32によって支柱3
0の高さが調節可能とされている。
【0026】左右一対の脚34のそれぞれの前端と後端
とにはキャスタ42が設けられており、それらキャスタ
42の回転によって、ポータブル便器10が容易に移動
できるようになっている。尚、各脚34の先端近傍位置
にはポータブル便器10を定位置に移動させた後におい
て、これを移動阻止するためのストッパ44が設けられ
ている。
【0027】図1において、46はポータブル便器10
の略下半部、具体的には支柱30を側フレーム15,補
強部材40及び後述の汚物ポット64とともに外側から
囲う化粧ボックスで、左右の一対の側板48と、前板5
0と、後板52とを有している。尚、前板50は図3に
示しているように前方に開閉可能とされている。後述の
汚物ポット64は、その前板50を開くことによって出
し入れされる。
【0028】本例のポータブル便器10には、左右一対
の手摺り54が軸56の軸心回りに回転可能に設けられ
ている。即ち手摺り54が上下に開閉可能に取り付けら
れている。尚一方の手摺り54には、局部洗浄装置26
を遠隔操作するためのリモコン58が設けられている。
このリモコン58は、ポータブル便器10の使用者の丁
度手元に位置するように手摺り54に設けられている。
【0029】図1及び図2に示しているように、便器本
体12の後面には洗浄タンク20の後ろ側において上方
に立ち上る一対のフレーム材60が設けられており、そ
の先端に後方に突出する状態で握り62が設けられてい
る。この例のポータブル便器10は、介助者がその握り
62を手に握った状態で全体を移動操作できるようにな
っている。
【0030】図2及び図3において、76は後に詳述す
る汚物ポット64を下側から支持する支持プレートで、
その前端と後端とが左右の一対のアーム78を介して便
器本体12に固定され支持されている。
【0031】図4〜図7に汚物ポット64の構成が具体
的に示してある。これらの図に示しているように、本例
の汚物ポット64は概略すり鉢形状を成す上部の便鉢部
66と、容器状を成す下部の汚物貯溜槽68とを一体的
に有している。即ち、この例の汚物ポット64は鉢付ポ
ットとして構成されている(図6参照)。
【0032】上部の便鉢部66は汚物を受ける部分であ
り、そしてその便鉢部66で受けた汚物が、その下端部
の開口79を通じて下部の汚物貯溜槽68へと落下しそ
こに収容される。この汚物ポット64には前部と後部に
取手70が設けてある。更に汚物ポット64の後部に
は、斜め上向きに延びる筒形状の排出筒部72が設けら
れている。この排出筒部72は、汚物貯溜槽68内部の
汚物をトイレの便器内部に排出する際の案内をなす部分
である。この排出筒部72の上端の開口は通常はキャッ
プ74にて閉鎖されている。
【0033】図4,図5及び図7において、80は便鉢
部66の下端部の開口79を閉鎖する蓋体であって、こ
の例では蓋体80はポリプロピレン樹脂,ポリエチレン
樹脂等の軟質の樹脂をブロー成形して成るもので、図7
に詳しく示しているように後述の取手96を含むその全
体が内部中空構造とされている。尚本例において、便鉢
66の下端部の開口79及び蓋体80は平面視において
何れも円形状を成している。
【0034】蓋体80は、その下部に小径の嵌合部82
を有しており、この嵌合部82が開口79の内面に嵌合
し、もって開口79を閉鎖するようになっている。図5
の部分拡大図に示しているように、開口79周りの内周
面にはテーパ形状を成す雌嵌合面84が形成されてい
る。一方蓋体80における嵌合部82の外周面にはテー
パ形状を成す雄嵌合面86が形成されており、開口79
と蓋体80とがそれら雌嵌合面84と雄嵌合面86とに
おいて互いに嵌合している。尚、雄嵌合面86は雌嵌合
面84に対してその深さが浅いものと成してある。
【0035】但しこの例ではテーパ形状を成す雌嵌合面
84のテーパ角度αに対して、同じくテーパ形状を成す
雄嵌合面86のテーパ角度βがより急角度のテーパ面と
なしてある。具体的にはこの例では、角度αが75°
に、また角度βが85°となしてある。
【0036】便鉢部66の下端部及び蓋体80の嵌合部
82には、更に、それら雌嵌合面84及び雄嵌合面86
の上側の位置において、鍔状に広がって互いに上下方向
に当接する段付面88及び90がそれぞれ形成されてい
る。ここでは図5の部分拡大図に示しているように段付
面88に対し、段付面90がより水平に近い角度の面と
なしてある。
【0037】蓋体80はまた、段付面90の上方に便鉢
部66の上端側に向って立ち上がる本体胴部92を有し
ている。この本体胴部92の上端部は僅かに径の大きい
大径部94とされており、その大径部94の上面に取手
96が設けてある。この取手96は、その握り部98が
便鉢部66の内部且つその上端に丁度位置する高さ位置
若しくは僅かに低い位置に来るように設けてある(図5
参照)。
【0038】図8は、蓋体80を開口79の内面に嵌合
してこれを閉鎖する際の様子を表している。同図に示し
ているようにこの例では、取手96の握り部98を握っ
て蓋体80を保持し、そしてこれを便鉢部66の下端部
の開口79に下向きに押し込んで開口79を閉鎖する状
態にセットする。このとき、蓋体80における雄嵌合面
86の下端部が開口79における雌嵌合面84に対し強
く当接した状態となり、それらの部分で雄嵌合面86と
雌嵌合面84とが断面視でほぼ点接触、平面視で環状に
線接触した状態となり、雄嵌合面86と雌嵌合面84と
の間の接触が確実になり、良好なシールが確保される。
【0039】尚このとき蓋体80における嵌合部82、
詳しくは雄嵌合面86の下端部と、開口79における雌
嵌合面84とが点接触することとなるため、即ちテーパ
面全面で嵌合しないため、蓋体80を押し込むときに蓋
体80が斜めに傾いた姿勢となる恐れがある。しかるに
本例では便鉢部66と蓋体80との両方に段付面88,
90が設けてあるため、蓋体80を便鉢部66に対して
下向きに押し込むと、蓋体80が途中で斜めに傾いた姿
勢となることがあっても、それら段付面88,90の当
接作用によって蓋体80が自動的に真直ぐな姿勢に戻さ
れる。この結果、雄嵌合面86の下端部が雌嵌合面84
に対し全周に亘って確実に接触した状態となる。
【0040】しかも本例では蓋体80全体が弾性を有す
る軟質の樹脂で且つ内部中空構造として構成されている
ため、雄嵌合面86を雌嵌合面84に嵌合させる際にそ
の雄嵌合面86、詳しくは蓋体80における小径の嵌合
部82の弾性変形を伴うことによって、蓋体80を強く
開口79内に下向きに押し込むことができ、その弾性変
形能に基づいて雄嵌合面86と雌嵌合面84とのより確
実な接触を確保することができる。
【0041】加えて蓋体80を便鉢部66に対して下向
きに押し込んだ状態で段付面88と90とが接触した状
態となるため、それらの接触部分においてもシールを確
保することができる。即ち本例では2箇所で二重のシー
ルを行わせることが可能となり、従って汚物貯溜槽68
内部の汚物の臭気が外部に漏れ出るのを確実に防止する
ことができる。
【0042】本例の汚物ポット64は、蓋体80におけ
る大径部94の上面に取手96を設け、その取手96の
握り部98を便鉢部66の内部且つその上端に近接して
位置させてあるので、蓋体80の脱着操作を簡単に行う
ことができる。
【0043】尚本例の汚物ポット64は、図9に示して
いるように付属品として蓋受け100を備えている。こ
の蓋受け100は全体としてカップ状を成すもので、取
手102がその外周面に設けてある。蓋受け100は上
端が開口形状をなしており、その開口部において、本体
胴部92における上端部の大径部94を支持するように
なっている。本例によれば、取り外した蓋体80の処理
に困るという問題が解消される。
【0044】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明の汚物ポットは上例
以外の他の様々なポータブル便器の汚物ポットとして適
用可能なものであるし、また汚物ポットないし蓋体の形
状を上例以外の他の様々な形状で構成することが可能で
あるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において
種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポータブル便器の一例を外観状態で示す斜視図
である。
【図2】図1のポータブル便器を一部切り欠いて示す斜
視図である。
【図3】図1及び図2のポータブル便器に対して汚物ポ
ットをセットする前とセットした後の状態でポータブル
便器の要部とともに示す図である。
【図4】図1ないし図3のポータブル便器に用いられて
いる本発明の一実施例の汚物ポットを示す斜視図であ
る。
【図5】同じ実施例の汚物ポットの側面断面図及び正面
断面図である。
【図6】図5の汚物ポットを蓋体を除いた状態で示す図
である。
【図7】図4及び図5の蓋体を単体で示す図である。
【図8】図4及び図5の汚物ポットにおける蓋体の装着
の様子をその作用とともに示す図である。
【図9】同じ実施例の汚物ポットに備えられた蓋受けを
蓋体とともに示す図である。
【図10】従来の汚物ポットの一例をポータブル便器の
一例とともに示す図である。
【図11】本発明者の先願に係る汚物ポットの一例を示
す比較例図である。
【符号の説明】
10 ポータブル便器 64 汚物ポット 66 便鉢部 68 汚物貯溜槽 79 開口 80 蓋体 82 嵌合部 84 雌嵌合面 86 雄嵌合面 88 段付面 90 段付面 96 取手 98 握り部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部の便鉢部と、容器状を成す下部の汚
    物貯溜槽と、該便鉢部の下端部の開口を閉鎖する蓋体と
    を設け、該開口の内周面にはテーパ形状の雌嵌合面を形
    成するとともに、該蓋体には該雌嵌合面に嵌合する雄嵌
    合面を形成してそれらを嵌合させるようになし、且つ該
    雄嵌合面は該雌嵌合面のテーパ角度よりも立ち上がり角
    度のきつい急角度の面となしてあることを特徴とするポ
    ータブル便器の汚物ポット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記雄嵌合面は前記
    雌嵌合面よりも深さの浅いものとなしてあることを特徴
    とするポータブル便器の汚物ポット。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記便
    鉢部及び蓋体の雌嵌合面及び雄嵌合面よりも上側の位置
    に、鍔状に広がって互いに上下方向に当接する段付面が
    それぞれ形成してあることを特徴とするポータブル便器
    の汚物ポット。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記蓋
    体は少なくとも前記雄嵌合面の形成部分が弾性能を有す
    る樹脂にて形成してあるとともに、少なくとも該雄嵌合
    面の内側部分が中空構造と成してあることを特徴とする
    ポータブル便器の汚物ポット。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記蓋
    体は前記段付面よりも上方に、前記便鉢部の上端側に向
    って立ち上がる本体胴部を有しており、該本体胴部の上
    端部に取手が設けてあって、該取手の握り部が該便鉢部
    の上端に近接して位置するようになしてあることを特徴
    とするポータブル便器の汚物ポット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005110810A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Aron Kasei Co Ltd 簡易便器
WO2018139424A1 (ja) 2017-01-25 2018-08-02 株式会社プロモート 排泄物処理方法及びその装置
KR20210068447A (ko) 2018-10-09 2021-06-09 가부시키가이샤 프로모트 배설물 처리방법 및 그 장치

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