JP2002199775A - ブラシレスモータ駆動装置 - Google Patents

ブラシレスモータ駆動装置

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JP2002199775A
JP2002199775A JP2000397238A JP2000397238A JP2002199775A JP 2002199775 A JP2002199775 A JP 2002199775A JP 2000397238 A JP2000397238 A JP 2000397238A JP 2000397238 A JP2000397238 A JP 2000397238A JP 2002199775 A JP2002199775 A JP 2002199775A
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Japan
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switching
timing
brushless motor
rotor
phase
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Taisuke Tsujimoto
泰介 辻本
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転角センサの取付精度等に対する厳格な要求
を排除することができ、かつ、ブラシレスモータの良好
な出力特性を確保することができるブラシレスモータ駆
動装置を提供する。 【解決手段】電動モータ3の負荷が分かっている状況の
ときに、CPU51は、ホールセンサ57の出力信号に
対するドライバ回路55内のスイッチング素子のスイッ
チングタイミングを可変設定する。電流検出回路56
が、基準負荷電流を検出したときのスイッチングタイミ
ングを表すデータが、EEPROM54に書き込まれて
不揮発に記憶される。通常の使用時には、CPU51
は、ドライバ回路55内のスイッチング素子を、EEP
ROM54に記憶されたデータに対応するタイミング
で、ホールセンサ57の出力信号に同期してオン/オフ
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、パワ
ーステアリング装置における操舵補助力の発生源として
使用されるブラシレスモータを駆動するための装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるパワーステアリング装
置は、電動型のものと油圧型のものとに大別される。電
動型のパワーステアリング装置は、電動モータが発生す
る回転トルクをステアリング機構に伝達する構成となっ
ている。油圧型のものは、油圧で駆動されるパワーシリ
ンダによる駆動力をステアリング機構に伝達する構成と
なっている。この油圧型のパワーステアリング装置で
も、油圧の発生源となるオイルポンプを電動モータで駆
動するものもある。
【0003】これらのパワーステアリング装置用の電動
モータには、3相ブラシレスモータが適用される場合が
ある。ブラシレスモータでは、ステータの界磁コイルに
対する通電タイミングとロータの回転とを同期させるた
めに、ロータの回転位相を検出するためのセンサが必要
である。このセンサには、一般に、ロータ自身またはロ
ータに同期回転する円盤状のフェライト磁石(センサリ
ング)が作り出す磁界を固定位置において検出する磁気
センサとしてのホールセンサが適用される。
【0004】このホールセンサの出力に同期するよう
に、3相の界磁コイルへの通電のためのスイッチング素
子(パワートランジスタなど)が順次スイッチングされ
る。これにより、ロータの回転に同期して、このロータ
に回転トルクを与えるための磁界が界磁コイルによって
形成されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のブラシレスモータにおいては、ステータに対する
ホールセンサの取付位置精度、およびロータまたはセン
サリングの着磁精度がブラシレスモータの進角に大きな
影響を及ぼす。ブラシレスモータの進角は、その出力特
性に大きく影響する。したがって、一定の特性のブラシ
レスモータを設計するには、ホールセンサの取付精度、
およびロータまたはセンサリングの着磁精度に対する要
求を厳格にせざるをえない。このことが、ブラシレスモ
ータのコストダウンの障害となっており、ひいてはパワ
ーステアリング装置のコストダウンを妨げる一因となっ
ている。
【0006】そこで、この発明の目的は、回転角センサ
の取付精度等に対する厳格な要求を排除することがで
き、かつ、ブラシレスモータの良好な出力特性を確保す
ることができるブラシレスモータ駆動装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、複数相の
界磁コイル(33U,33V,33W)が設けられたス
テータ(32)および着磁されたロータ(31)を有す
るブラシレスモータ(3)を駆動するための装置であっ
て、ロータの回転角を表す信号を出力する回転角センサ
(57,57U,57V,57W)と、上記複数相の界
磁コイルに順次通電するための複数のスイッチング手段
(55U,55V,55W)を備えたドライバ回路(5
5)と、上記ブラシレスモータに流れるモータ電流を検
出するモータ電流検出手段(56)と、(たとえば、ブ
ラシレスモータの調整時に)所定の基準負荷に対して適
切なモータ電流である基準負荷モータ電流が達成される
ように、上記回転角センサの出力信号に対する上記複数
のスイッチング手段のスイッチングタイミングを調整す
るタイミング調整手段(51,S1,S2,S3)と、
上記複数のスイッチング手段のスイッチングタイミング
を表すデータを記憶するための不揮発性記憶手段(5
4)と、上記タイミング調整手段が上記スイッチングタ
イミングを調整することによって上記モータ電流検出手
段が上記基準負荷モータ電流を検出したときの当該スイ
ッチングタイミングを表すデータを上記不揮発性記憶手
段に書き込むデータ書込手段(51,S4)と、(たと
えば、ブラシレスモータの使用時に)上記不揮発性記憶
手段に記憶されたデータにより表されるスイッチングタ
イミングで上記複数のスイッチング手段をそれぞれスイ
ッチングする制御手段(51,S11,S12)とを含
むことを特徴とするブラシレスモータ駆動装置である。
なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構
成要素等を表す。
【0008】この発明によれば、ブラシレスモータに所
定の基準負荷を与えた状態でタイミング調整手段を作動
させることによって、基準負荷モータ電流が達成される
ように複数のスイッチング手段のスイッチングタイミン
グが調整される。これによって、ステータに対する回転
角センサの相対取付位置に若干の誤差があったとして
も、一定の出力特性を達成することができる。すなわ
ち、スイッチング手段のスイッチングタイミングを調整
することによって、実質的に進角の調整が可能になり、
これによって、回転角センサの取付誤差やロータの着磁
精度によらずに、設計値どおりのモータ出力特性を実現
することができる。
【0009】こうして定められた適切なスイッチングタ
イミングは、不揮発性記憶手段に記憶されて、スイッチ
ング手段のスイッチング制御のために活用される。すな
わち、スイッチング手段を制御する制御手段は、不揮発
性記憶手段に記憶されたデータにより表わされるスイッ
チングタイミングで上記複数のスイッチング手段をスイ
ッチングするので、ステータに設けられた複数相の界磁
コイルには、回転角センサの取付精度やロータの着磁精
度によらずに適切なタイミングで電流が印加されること
になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係るブラシレスモータ駆動装置が適
用されたパワーステアリング装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。このパワーステアリング装置は、ステ
アリングホイールの操舵角を検出する舵角センサ1およ
び車両の速度を検出する車速センサ2の出力に基づい
て、車両のステアリング機構に適切な操舵補助力を与え
るための装置である。ステアリング機構への操舵補助力
の付与は、たとえば、電動モータ3の発生トルクをギヤ
機構を介してステアリング機構に伝達することによって
達成されてもよいし、電動モータ3によって駆動される
オイルポンプの発生油圧をパワーシリンダを介してステ
アリング機構に伝達することによって達成されてもよ
い。
【0011】舵角センサ1および車速センサ2の出力信
号は、たとえば、電動モータ3と一体的に設けられた電
子制御ユニット(ECU)5に入力されるようになって
いる。この電子制御ユニット5は、センサ1,2からの
出力信号に基づいて、電動モータ3の目標電流値を定
め、この目標電流値が達成されるように電動モータ3を
駆動制御する。これによって、適切な操舵補助を実現す
ることができる。電子制御ユニット5は、CPU51
と、CPU51が実行すべき動作プログラム等を記憶し
たROM52と、CPU51が制御演算を行うときにワ
ークエリアを提供するRAM53と、電動モータ3の制
御に関わるデータを記憶するための不揮発性記憶手段と
してのEEPROM(電気的に消去/書込可能なRO
M)54とを備えている。ROM52、RAM53およ
びEEPROM54は、内部バス50を介して、CPU
51に接続されている。
【0012】この実施形態では、電動モータ3は3相ブ
ラシレスモータからなっていて、各相の界磁コイルに界
磁電流を供給するためのスイッチング素子を備えたドラ
イバ回路55がCPU51によって制御されるようにな
っている。CPU51は、ドライバ回路55のスイッチ
ング素子をオン/オフ制御する際に、EEPROM54
に記憶されたタイミングデータを参照する。すなわち、
EEPROM54には、ドライバ回路55に備えられた
各相のスイッチング素子のスイッチングタイミングを表
わすデータが予め格納されることになる。
【0013】電子制御ユニット5には、さらに、電動モ
ータ3に流れる電流(モータ電流)を検出するための電
流検出回路56が備えられていて、その出力はCPU5
1に与えられるようになっている。さらに、電動モータ
3のロータまたはこのロータと同期回転するセンサリン
グ(マグネットリング)の回転角を検出するための回転
角センサであるホールセンサ57の出力信号も、CPU
51に入力されている。
【0014】CPU51は、ホールセンサ57によって
検出される回転角を基準として、EEPROM54に記
録されたタイミングデータに対応するタイミングでドラ
イバ回路55内の各相のスイッチング素子をオン/オフ
制御する。CPU51は、ドライバ回路55内の各相の
スイッチング素子に対して、それらのオン期間に、たと
えばPWM(パルス幅変調)信号を与える。そして、こ
のPWM信号のデューティ比を可変設定することによっ
て、電動モータ3に流れる電流を調整する。こうして、
CPU51は、舵角センサ1および車速センサ2の出力
信号に基づいて定められた目標電流値と、電流検出回路
56によって検出されるモータ電流とが一致するよう
に、ドライバ回路55を介して電動モータ3の駆動制御
を行うことになる。
【0015】図2および図3は電動モータ3を構成する
3相ブラシレスモータの構成を説明するための図解図で
あり、図2はロータ31とホールセンサ57との位置関
係を示す斜視図であり、図3は図2に示されたロータ3
1の上方から見た平面図である。図3に示されているよ
うに、この3相ブラシレスモータ3は、リング状に配置
されたステータ32と、このステータ32内の空間に回
転可能に設けられたロータ31とを備えている。ロータ
31の回転方向に関して、ステータ32に対する一定の
相対角度位置には、U相、V相およびW相に対応したホ
ールセンサ57U,57V,57Wがそれぞれ固定的に
取り付けられている。ロータ31は、その回転方向に沿
って、60度ずつの角度間隔でN極とS極とに交互に着
磁されている。したがって、ホールセンサ57U,57
V,57Wは各取付位置にN極が対向しているかS極が
対向しているかに応じて、ハイレベルとローレベルとの
間で変化するパルス信号を出力する。
【0016】図4は、ドライバ回路55の原理的構成
と、3相ブラシレスモータからなる電動モータ3への通
電方式を説明するための図である。ドライバ回路55
は、U相、V相およびW相にそれぞれ対応したスイッチ
ング素子55V,55U,55Wを電源E(通常は車載
バッテリ)に並列に接続して構成されている。スイッチ
ング素子55U,55V,55Wは、たとえば、それぞ
れ一対のパワーMOSFETの直列回路からなってい
て、ステータ32(図3参照)に設けられたU相界磁コ
イル33U、V相界磁コイル33VおよびW相界磁コイ
ル33Wを、電源Eの正極側または負極側に接続するも
のである。
【0017】図4(a)に示すように、ロータ31の回転
角が矢印Rで表わされているとおりであるときに、U相
界磁コイル33Uは電源Eの正極側に接続され、W相界
磁コイル33Wが電源Eの負極側に接続され、さらにV
相界磁コイル33Vが開放されるように、スイッチング
素子55U,55V,55Wが制御される。これによ
り、ロータ31に回転トルクが与えられて、このロータ
31の回転方向が図4(b)において矢印Rで示す状態と
なると、これに同期してスイッチング素子55U,55
V,55Wが切り換えられる。すなわち、図4(b)に示
すように、U相界磁コイル33Uは開放状態とされ、V
相界磁コイル33Vは電源Eの正極側に接続され、W相
界磁コイル33Wは電源Eの負極側に接続される。同様
にして、図4(a)(b)(c)(d)(e)(f)に示す順序でスイッチ
ング素子55U,55V,55Wを循環的に順次切り換
えることにより、ロータ31を継続回転させることがで
きる。スイッチング素子55U,55V,55Wを図4
(a)ないし(f)に示す順序とは逆の順序で循環的に順次切
り換えれば、ロータ31を反対の方向(すなわち、図4
において時計回り方向)に回転駆動することができる。
【0018】図5は、ドライバ回路55内のスイッチン
グ素子のスイッチング動作を説明するためのタイムチャ
ートである。図5(a)は、U相に対応したホールセンサ
57Uに対向するロータ31上の磁極の時間変化を表わ
し、図5(b)はホールセンサ57Uの出力信号の時間変
化を表わし、図5(c)は、U相界磁コイル33Uに接続
されるスイッチング素子55Uの状態変化を表わす図で
ある。ホールセンサ57Uは、ロータ31のN極に対向
したときにハイレベルの信号を出力し、S極に対向した
ときにローレベルの信号を出力する。これに同期してス
イッチングされるスイッチング素子57Uは、ホールセ
ンサ57Uの出力がローレベルのときには開放状態とさ
れ、ホールセンサ57Uの出力がハイレベルのときには
電源Eの正極側または負極側に接続される。
【0019】すなわち、或る期間にスイッチング素子5
7UがU相界磁コイル33Uを電源Eの正極に接続して
いるとすると、その後にホールセンサ57Uの出力がロ
ーレベルになることに同期してU相界磁コイル33Uを
開放状態とし、その後にホールセンサ57Uの出力がハ
イレベルに反転したことに同期して界磁コイル33Uを
電源Eの負極側に接続する。さらに、その後にホールセ
ンサ57Uの出力がローレベルに反転すると、U相界磁
コイル33Uを開放状態とし、さらにその後にホールセ
ンサ57Uの出力がハイレベルに反転すると、U相界磁
コイル33Uを電源Eの正極側に接続する。このような
スイッチング動作がCPU51によって循環的に行われ
る。
【0020】V相界磁コイル33Vのためのスイッチン
グ素子55VおよびW相界磁コイル33Wのためのスイ
ッチング素子55Wに関しても同様のスイッチング動作
がCPU51の制御によって行われるが、これらのスイ
ッチング素子55V,55Wのスイッチング動作は、ホ
ールセンサ57V,57Wの出力にそれぞれ基づいて行
われることになる。EEPROM54には、U相、V相
およびW相のそれぞれに関して、ホールセンサ57U,
57V,57Wの出力信号に対するスイッチング素子5
5U,55V,55Wのスイッチングタイミングを規定
するためのタイミングデータが格納されている。タイミ
ングデータを調整することによって、ロータ31の回転
角に対するスイッチング素子55U,55W,55Vの
スイッチングタイミングを微調整することができる。こ
うして、ホールセンサ57の取付誤差およびロータ31
の着磁位置の誤差を排除して、3相ブラシレスモータか
らなる電動モータ3の一定の出力特性を実現することが
できる。すなわち、ホールセンサ57の出力信号に対す
るスイッチング素子55U,55V,55Wのスイッチ
ングタイミングを調整することで、実質的に進角の調整
(すなわち、ホールセンサ57の位置の調整)と同じ効
果を得ることができる。
【0021】図6は、EEPROM54にU相、V相お
よびW相に関するタイミングデータを書き込むための調
整処理を説明するためのフローチャートである。この処
理は、CPU51がROM52に格納された調整用プロ
グラムを実行することによって実現される。この調整処
理は、電動モータ3の負荷が予めわかっている状況(た
とえば出荷検査時や始動直後など)に行われ、ホールセ
ンサ57の出力に対するドライバ回路55内のスイッチ
ング素子のスイッチングタイミングをCPU51の働き
によって微小変動させ、電流検出回路56が基準負荷に
対する適切なモータ電流である基準負荷モータ電流を検
出するスイッチングタイミングを見いだすことによって
達成される。
【0022】具体的には、まず、CPU51は、ホール
センサ57の出力に対するスイッチング素子のスイッチ
ングタイミングを設定し(ステップS1)、そのタイミ
ングでドライバ回路55内のスイッチング素子をスイッ
チング制御する(ステップS2)。この状態で、CPU
51は、電流検出回路56が検出するモータ電流Iを監
視して、このモータ電流Iが基準負荷モータ電流Iref
(EEPROM54に予め格納されている。)に実質的
に等しいかどうかを判断する(ステップS3)。モータ
電流Iが基準負荷モータ電流Irefに等しくなければ、
ステップS1に戻ってホールセンサ57の出力信号に対
するスイッチングタイミングを変更し、同様の処理を繰
り返す。このようにして、モータ電流Iが基準負荷モー
タ電流Irefに等しくなると(ステップS3のYE
S)、そのときのスイッチングタイミングを表わすタイ
ミングデータがEEPROM54に書き込まれる(ステ
ップS4)。
【0023】このようにしてタイミングデータがEEP
ROM54に格納された後には、CPU51は、図7に
示すように、EEPROM54からタイミングデータを
読み出し(ステップS11)、このタイミングデータに
対応したタイミングで、ホールセンサ57の出力信号に
同期して、ドライバ回路55内のスイッチング素子のス
イッチング制御を行うことになる(ステップS12)。
EEPROM54に格納されたタイミングデータは、車
両のイグニッションキースイッチをオフして電子制御ユ
ニット5への給電を停止した後も記憶保持されるから、
その後に再度イグニッションキースイッチをオンして当
該パワーステアリング装置を作動させるときにおいて
も、適切なタイミングでドライバ回路55内のスイッチ
ング素子のスイッチングを行うことができる。
【0024】以上のように、この実施形態によれば、ホ
ールセンサ57の取付誤差およびロータ31の着磁位置
の誤差を、スイッチング素子のスイッチングタイミング
の制御によって補償することができる。その結果、ホー
ルセンサ57の取付精度およびロータ31の着磁位置精
度を厳格に要求されることがなくなるので、電動モータ
3のコストダウンを図ることができ、ひいてはパワース
テアリング装置のコストを低減することができるように
なる。
【0025】以上、この発明の一実施形態について説明
したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、上述の実施形態では、パワーステアリング装
置にこの発明のブラシレスモータ駆動装置が適用された
例について説明したが、この発明はパワーステアリング
装置以外の機器または装置に適用されるブラシレスモー
タの駆動にも同様に適用することができる。また、上記
の実施形態では、ホールセンサ57を電動モータ3に内
蔵して、ロータ31の回転角を直接検出する構成を採っ
ているが、ロータ31と同期回転するように設けられた
センサリング(マグネットリング)に対向するようにホ
ールセンサ57を配置することとしてもよい。この場合
には、ホールセンサ57の取付誤差およびセンサリング
の着磁位置誤差を、スイッチング素子のスイッチングタ
イミングの微調整によって補償することができる。
【0026】また、上記の実施形態では回転角センサと
して、ホールセンサを用いた例について説明したが、ホ
ールセンサ以外にも、MR素子やリードスイッチなどの
磁気センサを回転角センサとして用いることができ、さ
らには磁気センサ以外にも、光学式エンコーダなどの光
学式センサを回転角センサとして適用することができ
る。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るブラシレスモータ
駆動装置が適用されたパワーステアリング装置の電気的
構成を示すブロック図である。
【図2】ブラシレスモータのロータとホールセンサとの
位置関係を示す図解的な斜視図である。
【図3】図2に示されたロータの上方から見た図解的な
平面図である。
【図4】ドライバ回路の原理的構成と、3相ブラシレス
モータからなる電動モータへの通電方式を説明するため
の図である。
【図5】ドライバ回路内のスイッチング素子のスイッチ
ング動作を説明するためのタイムチャートである。
【図6】EEPROMにU相、V相およびW相に関する
タイミングデータを書き込むための調整処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図7】電動モータを駆動するときの制御を表すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 舵角センサ 2 車速センサ 3 電動モータ 31 ロータ 32 ステータ 33U U相界磁コイル 33V V相界磁コイル 33W W相界磁コイル 5 電子制御ユニット 51 CPU 52 ROM 53 RAM 54 EEPROM 55 ドライバ回路 55U スイッチング素子 55V スイッチング素子 55W スイッチング素子 56 電流検出回路 57 ホールセンサ 57U ホールセンサ 57V ホールセンサ 57W ホールセンサ E 電源(車載バッテリ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数相の界磁コイルが設けられたステータ
    および着磁されたロータを有するブラシレスモータを駆
    動するための装置であって、 ロータの回転角を表す信号を出力する回転角センサと、 上記複数相の界磁コイルに順次通電するための複数のス
    イッチング手段を備えたドライバ回路と、 上記ブラシレスモータに流れるモータ電流を検出するモ
    ータ電流検出手段と、 所定の基準負荷に対して適切なモータ電流である基準負
    荷モータ電流が達成されるように、上記回転角センサの
    出力信号に対する上記複数のスイッチング手段のスイッ
    チングタイミングを調整するタイミング調整手段と、 上記複数のスイッチング手段のスイッチングタイミング
    を表すデータを記憶するための不揮発性記憶手段と、 上記タイミング調整手段が上記スイッチングタイミング
    を調整することによって上記モータ電流検出手段が上記
    基準負荷モータ電流を検出したときの当該スイッチング
    タイミングを表すデータを上記不揮発性記憶手段に書き
    込むデータ書込手段と、 上記不揮発性記憶手段に記憶されたデータにより表され
    るスイッチングタイミングで上記複数のスイッチング手
    段をそれぞれスイッチングする制御手段とを含むことを
    特徴とするブラシレスモータ駆動装置。
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