JP2002198455A - 半導体素子収納用パッケージおよびその製造方法 - Google Patents

半導体素子収納用パッケージおよびその製造方法

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JP2002198455A
JP2002198455A JP2000393444A JP2000393444A JP2002198455A JP 2002198455 A JP2002198455 A JP 2002198455A JP 2000393444 A JP2000393444 A JP 2000393444A JP 2000393444 A JP2000393444 A JP 2000393444A JP 2002198455 A JP2002198455 A JP 2002198455A
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Tamio Kusano
民男 草野
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Kyocera Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基体の凹部の内側面にクラックや欠けが発生
することを防止することにより、半導体パッケージの気
密性を良好なものとし、内部に収容する半導体素子を長
期間にわたり正常かつ安定に作動させるとともに、凹部
内に露出している外部リード端子の端部上に発生した樹
脂のバリや凹部の内側面のダスト等によって、封止後に
CCD等の半導体素子への付着やワイヤボンディング不
良の発生を防止すること。 【解決手段】 基体1の上面の凹部3は、上面側開口か
ら外部リード端子5にかけて内寸法が漸次小となるよう
にその内側面4が10〜20°の角度で傾斜しており、
かつ内側面4の算術平均粗さRaが0.05〜0.4μ
mである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC,LSI,C
CD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)等の
半導体素子を内部に収容するための半導体素子収納用パ
ッケージおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子を収容するための半導
体素子収納用パッケージ(以下、半導体パッケージとい
う)は、セラミックスから成るものの他にエポキシ樹脂
等の樹脂から成るものが用いられている。樹脂から成る
半導体パッケージを図2に示す。同図のように、上面に
半導体素子22を収納するための凹部23が形成された
樹脂から成る基体21と、凹部23の側壁を貫通して設
けられた複数の外部リード端子25と、基体21の上面
に凹部23を覆うように接合された蓋体27とから構成
されている。
【0003】そして、基体21の凹部23の底面に半導
体素子22を樹脂接着剤を介して取着するとともに、半
導体素子22の電極を外部リード端子25の凹部23内
部側の一端にボンディングワイヤ26を介して電気的に
接続し、しかる後、基体21の上面に蓋体27を樹脂封
止材を介して接合させ、半導体素子22を基体21と蓋
体27とからなる容器内部に気密に封止することによっ
て、半導体パッケージが製作される。
【0004】なお、従来の半導体パッケージにおける樹
脂から成る基体21は、一般に以下の方法によって製作
される。
【0005】まず、基体21の底面および外側面を形成
するための凹型部を上面に有する下金型と、基体21の
凹部23の内側面および底面を形成するための凸型部を
下面に有する上金型とを準備する。次に、凹型部の外周
部に複数の外部リード端子25を配置するとともに凹型
部内に凸型部を所定間隔をもって配置して基体21を成
型するための空間を形成する。次に、その空間内に液状
のエポキシ樹脂を約5〜20MPa(メガパスカル)の
圧力で注入しエポキシ樹脂を約150〜200℃の温度
および約1〜10分の成型時間で硬化させて基体21と
成すとともに基体21の凹部23の側壁内外を貫通する
ように複数の外部リード端子25を取り付ける。しかる
後、下金型から上金型を引き抜くことで、半導体パッケ
ージが製作される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体パッケージにおいては、成型後、成型体であ
る基体21の上面から上金型を引き抜こうとする際に、
上金型の凸型部が基体21の上面に接触する接触面の全
面に作用する摩擦力よりも大きな引き抜き力が必要とな
るため、基体21の上面の特に凹部23に無理な力がど
うしても作用することとなっていた。その結果、凹部2
3の内側面にクラックや欠けが発生して半導体パッケー
ジの気密性が損なわれ易くなり、内部に収容する半導体
素子22が長期間にわたり正常かつ安定に作動しなくな
る場合があった。
【0007】さらに、凹部23内に露出している外部リ
ード端子25の端部上には樹脂が残留して樹脂のバリが
発生し易く、また凹部23の内側面は上金型の引き抜き
時に表面が荒れたりクラックが発生し、内側面に製造工
程におけるダストが付着し易くなっていた。従って、樹
脂のバリと凹部23の内側面からのダスト等が封止後に
剥がれて、CCD等の半導体素子22に付着し動作不良
を起こす場合があった。
【0008】従って、本発明は上記問題点に鑑み完成さ
れたもので、その目的は、基体の上面の凹部の内側面に
クラックや欠けが発生することを防止することにより、
半導体パッケージの気密性を良好なものとし、内部に収
容する半導体素子を長期間にわたり正常かつ安定に作動
させることにある。また、基体の凹部内に露出している
外部リード端子の端部上に発生した樹脂のバリや凹部の
内側面のダスト等によって、封止後にCCD等の半導体
素子への付着やワイヤボンディング不良の発生を防止す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体パッケー
ジは、上面に半導体素子を収容する凹部が形成された樹
脂から成る基体と、前記凹部の側壁を貫通して設けられ
た外部リード端子と、前記上面に前記凹部を覆うように
接合される蓋体とを具備した半導体素子収納用パッケー
ジにおいて、前記凹部は、上面側開口から前記外部リー
ド端子にかけて内寸法が漸次小となるようにその内側面
が10〜20°の角度で傾斜しており、かつ前記内側面
の算術平均粗さRaが0.05〜0.4μmであること
を特徴とする。
【0010】本発明は、上記の構成により、基体の凹部
は上面側開口から外部リード端子にかけて漸次内寸法が
小となるようにその内側面が10〜20°の角度で傾斜
しており、かつ内側面の算術平均粗さRaが0.05〜
0.4μmであることから、成型時に内側面に発生する
クラックや欠けを大幅に減少できる。その結果、半導体
パッケージの気密性が良好に保たれ、内部に収容する半
導体素子を長期間にわたり正常かつ安定に作動させるこ
とができる。さらに、内側面の算術平均粗さRaが0.
05〜0.4μmであることから、内側面にダスト等が
付着しても洗浄工程で容易に除去できるため、ワイヤボ
ンディング不良を大幅に抑えることができる。
【0011】本発明において、好ましくは、前記凹部内
に露出している前記外部リード端子の端部の長さが0.
5〜1.5mmであることを特徴とする。
【0012】本発明は、上記の構成により、基体の凹部
内に露出している外部リード端子の端部が短くなり、イ
ンナーリード上の樹脂のバリが減少し、封止後に樹脂の
バリが剥がれてCCD等の半導体素子に付着して誤作動
を起こすことを大幅に抑制できる。
【0013】本発明の半導体パッケージの製造方法は、
上面に半導体素子を収容する凹部を有する基体の底面お
よび外側面を形成するための凹型部を上面に有する下金
型と、前記基体の凹部の内側面および底面を形成するた
めの凸型部を下面に有する上金型とを準備し、次に、前
記凹型部の外周部に外部リード端子を配置するとともに
前記凹型部内に前記凸型部を所定間隔をもって配置して
前記基体を成型するための空間を形成し、次に、前記空
間内に液状樹脂を注入し該液状樹脂を硬化させて前記基
体と成すとともに前記基体の凹部の側壁内外を貫通する
ように前記外部リード端子を取り付け、しかる後、前記
下金型から前記上金型を引き抜く半導体素子収納用パッ
ケージの製造方法において、前記凸型部は、上端側から
前記外部リード端子の部位にかけて幅が漸次小さくなる
ようにその側面が10〜20°の角度で傾斜しており、
かつ前記側面の算術平均粗さRaが0.05〜0.4μ
mであることを特徴とする。
【0014】本発明は、上記の構成により、凸型部は、
上端側(凸型の基部)から下端側にかけて幅が漸次小さ
くなるようにその側面が10〜20°の角度で傾斜して
おり、かつ側面の算術平均粗さRaが0.05〜0.4
μmであることから、成型後、成型体である基体からの
抜けが良くなり、基体の凹部の内側面にクラック、欠け
等が発生しにくくなる。従って、基体の凹部の内側面に
ダスト等が付着しても、クラックや欠け等へのひっかか
りがなくなり、洗浄工程で容易に除去できるため、ワイ
ヤボンディング不良を大幅に抑えることができる。その
結果、上金型の成型面に対する離型剤の塗布等の減少ま
たは省略が可能となるので、成型工程の簡略化と長期に
わたる同じ金型の使用が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の半導体パッケージについ
て以下に詳細に説明する。図1は本発明の半導体パッケ
ージについて実施の形態を示し、1は基体、7は蓋体で
ある。この基体1と蓋体7とで半導体素子2を収容する
ための容器が構成される。
【0016】本発明の基体1は、その上面に半導体素子
2を収容する凹部3が形成され、凹部3の底面に半導体
素子2が樹脂接着剤を介して接着固定される。
【0017】基体1はエポキシ樹脂等から成り、成型用
の上下金型で樹脂成型した場合、凹部3の内側面4は、
その部位にあたる上金型の凸型部の傾斜角度と表面粗さ
が基体1の表面に転写され、上金型とほぼ同一の表面性
状に仕上がる。本発明では、凹部3内の内側面4の傾斜
角度θが10〜20°である。10°未満の場合、成型
後に上金型を引き抜く場合に内側面4に大きな摩擦力が
作用し、内側面4に荒れやクラックが生じ易くなり、ま
た凹部3内に露出している外部リード端子5の露出面積
が増加し、樹脂のバリによるワイヤボンディング不良が
発生し易くなる。一方、20°を越えると、蓋体7を接
合する基体1の上面の面積が減少することにより、基体
1の上面と蓋体7との接合強度が低下し、半導体パッケ
ージの気密性が損なわれ易くなる。
【0018】また、内側面4の算術平均粗さRaは0.
05〜0.4μm程度となる。0.05μm未満の場合
は金型の加工限界であり、また0.4μmを超える場合
は洗浄工程でのダスト除去が困難となる。好ましくは、
0.05〜0.25μmが好適である。
【0019】さらに、凹部3の内側面4の算術平均粗さ
Raが0.05〜0.4μmであることにより、一般的
に量の多い0.4μmを超える大きさのダストはほとん
ど付着しなくなる。また、0.05μm以下の大きさの
ダストが内側面4に付着しても、そのような小さなダス
トは内側面4との分子間力で付着している場合が多く、
その結果付着力が弱くなり、洗浄工程で容易に除去でき
るようになる。従って、内側面4に付着するダストはほ
とんどなくなるため、ワイヤボンディング不良がほとん
ど発生しなくなる。
【0020】また、基体1は、その凹部3の側壁の内外
を貫通するように複数の外部リード端子5が取着されて
おり、凹部3内に露出する外部リード端子5の端部に
は、半導体素子2の電極がボンディングワイヤ6を介し
て電気的に接続され、また外部リード端子5の外側に露
出する部位には外部電気回路が接続される。
【0021】この外部リード端子5は、鉄(Fe)−ニ
ッケル(Ni)−コバルト(Co)合金,鉄(Fe)−ニ
ッケル(Ni)合金,銅(Cu)合金等の金属材料から
成り、例えば、Fe−Ni−Co合金等のインゴット
(塊)を圧延加工法や打ち抜き加工法等の従来周知の金
属加工法を採用することによって、所定の形状、寸法に
形成される。
【0022】また、外部リード端子5は、その露出する
表面に耐蝕性に優れ、かつろう材やボンディングワイヤ
6等との濡れ性が良いニッケルや金等の良導電性の金属
メッキ膜を0.1〜20μmの厚みに被着させておく
と、外部リード端子5の酸化腐食を有効に防止すること
ができるとともに、外部リード端子5とボンディングワ
イヤ6との接続及び外部リード端子5と外部電気回路と
の接続を強固となすことができる。従って、外部リード
端子5はその露出する表面にニッケル、金等を0.1〜
20μmの厚みに被着させておくことが好ましい。
【0023】外部リード端子5が取着された基体1は、
更にその上面に蓋体7が樹脂封止材を介して取着され、
蓋体7で基体1の凹部を塞ぎ、基体1と蓋体7とから成
る容器の内部を気密に封止することによって、容器内部
に半導体素子2が気密に収納される。
【0024】この蓋体7はガラス,セラミックス,金
属,樹脂等の板材から成り、エポキシ樹脂等の樹脂封止
材によって基体1上に接合される。
【0025】そして、本発明の半導体パッケージは、基
体1の凹部3の底面に半導体素子2を樹脂接着剤を介し
て接着固定するとともに半導体素子2の電極を外部リー
ド端子5にボンディングワイヤ6を介して電気的に接続
し、しかる後、基体1の上面に蓋体7を樹脂封止材を介
して接合させ、基体1と蓋体7とから成る容器内部に半
導体素子2を気密に収容することによって製品としての
半導体装置となる。
【0026】次に、上述の半導体パッケージの製造方法
について図3(a)〜(c)に基づき説明する。
【0027】図3(a)に示すように、基体1を製作す
るには、基体1の底面および外側面を形成するための凹
型部8aを上面に有する下金型8と、基体1の凹部の内
側面4および底面を形成するための凸型部9aを下面に
有する上金型9を一対とする成型用の金型を準備する。
【0028】下金型8および上金型9は、例えば、ステ
ンレス鋼等のインゴット(塊)に研削加工や放電加工等
の金属加工法を施すことによって、樹脂成型用の空間と
なる溝が形成される。さらに、上金型9には凸型部9a
の外側面の平行な面に対して、10〜20°の角度の傾
斜を内側面4に形成し、凹部3の内側面4の部位に当た
る凸型部9aの表面を砥石,研磨布,遊離研粒等の研磨
材で仕上げる。最後に、成型時の樹脂の流動により下金
型8,上金型9が磨耗するのを防ぐために、下金型8,
上金型9の表面硬化処理を行う。その表面硬化処理方法
としては、硬質クロム(Cr)メッキ、ニッケル(N
i)メッキ、窒化処理、浸硫化処理、硼化処理等があ
り、その成膜方法としては物理蒸着法(PVD法)、化
学蒸着法(CVD法)等が挙げられる。
【0029】これらの下金型8,上金型9で樹脂を成型
した場合、下金型8,上金型9の凹型部8a,凸型部9
aの角度と表面粗さが基体1の表面に転写され、それら
とほぼ同一の角度と表面性状に仕上がる。従って、本発
明では、凹部3の内側面4を基体1の側壁の外側面に平
行な面に対して10〜20°の角度の傾斜を成すように
し、かつ内側面4の算術平均粗さRaを0.05〜0.
4μm程度とする。
【0030】図3(b)に示すように、下金型8の凹型
部8aの外周部に複数の外部リード端子5を、外周部か
ら外側に伸びるように配置するとともに、凹型部8a内
に凸型部9aを所定間隔をもって配置して基体1を成型
するための空間Aを形成する。その所定間隔は、基体1
の底部の厚さに相当するものであり、下金型8,上金型
9を対向させ合わせた際にそのような厚さに相当する隙
間を形成するように予め設定されている。所定間隔は
0.5mm以上とするのが好ましい。0.5mm未満だ
と、成型後の成型体にクラックや割れが発生し易い。
【0031】図3(c)に示すように、外部リード端子
5が固定されている、下金型8,上金型9による空間A
内に、注入口10を通して液状樹脂を所定の圧力で注入
し所定の温度と時間で硬化させる。
【0032】なお、空間A内に注入される液状樹脂は、
具体的には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂,ノボラ
ック型エポキシ樹脂,グリシジアルアミン型エポキシ樹
脂等のエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬
化性樹脂、または、液晶ポリマー、ポリフェニレンスル
フィド樹脂、ポリスルホン樹脂等の熱可塑性樹脂が用い
られる。特に、耐熱性、耐湿性が良好で低価格の観点か
らエポキシ樹脂が好ましい。また、これらの樹脂には硬
化剤、硬化促進剤、吸湿材、充填剤、難燃剤、顔料、離
型剤等が配合されていてもよい。
【0033】吸湿材としては、具体的には、シリカゲ
ル,ゼオライト等の無機物が挙げられる。これらのフィ
ラーは細孔が形成されており、その細孔によって基体1
中に浸入または発生した少量の水分を完全に吸着する。
また、シリカゲル,ゼオライト等の無機物の代わりに、
ポリアクリル酸塩系の高吸水ポリマー等の有機物を入れ
ても同様の効果が得られるが、耐熱性、分散性の観点か
ら無機物の方が好ましい。また、吸湿材は樹脂中に均一
に分散されていることが好ましい。
【0034】例えば、エポキシ樹脂を注入口10より空
間A内に、約5〜20MPa(メガパスカル)の圧力で
注入し約150〜200℃の温度と約1〜10分の成型
時間で硬化させることにより、基体1が製作されるとと
もに基体1の凹部3の側壁内外を貫通するように複数の
外部リード端子5が取り付けられる。
【0035】そして最後に、下金型8,上金型9を分離
し、外部リード端子5が取着されている基体1を取り出
すことによって、図1の半導体パッケージの基体1とな
る。
【0036】かくして、本発明は、基体の凹部は上面側
開口から外部リード端子にかけて漸次内寸法が小となる
ようにその内側面が10〜20°の角度で傾斜してお
り、かつ内側面の算術平均粗さRaが0.05〜0.4
μmであることにより、内側面に発生するクラックや欠
けを大幅に減少できる。その結果、半導体パッケージの
気密性が良好に保たれ、内部に収容する半導体素子を長
期間にわたり正常かつ安定に作動させ得る。さらに、内
側面にダスト等が付着しても洗浄工程で容易に除去でき
るため、ワイヤボンディング不良を大幅に抑えることが
できる。
【0037】また本発明によれば、凹部内に露出してい
る外部リード端子の端部の長さを短くしているため、イ
ンナーリード上の樹脂のバリが減少し、封止後に樹脂の
バリが剥がれてCCD等の半導体素子に付着し誤作動を
起こすのを大幅に減少させ得る。
【0038】本発明の半導体パッケージの製造方法によ
れば、上金型の凸型部は上端側から外部リード端子の部
位にかけて幅が漸次小さくなるようにその側面が10〜
20°の角度で傾斜しており、かつ側面の算術平均粗さ
Raが0.05〜0.4μmであることから、成型後、
成型体である基体からの上金型の抜けが良くなり、基体
の凹部の内側面にダスト等が付着しても洗浄工程で容易
に除去できるため、ワイヤボンディング不良を大幅に抑
えることができる。その結果、上金型の凸型部に対する
離型剤の塗布量の減少または塗布の省略が可能となるの
で、成型工程の簡略化と長期にわたる同じ金型での成型
が可能となる。
【0039】また、ワイヤボンディング時、キャピラリ
ーの先端の角度が15°の標準タイプを使用できるよう
になり、先端の細いボトルネックのキャピラリーを使用
しなくてすむようになる。その結果、ボトルネックのキ
ャピラリーを使用した場合に接合部の面積が小さくなっ
てワイヤボンディングの強度低下によるワイヤの剥がれ
等が発生しないため、ワイヤボンディング性が向上す
る。また、ボトルネックのキャピラリーは強度が低いた
め、ワイヤボンディング条件(接合位置等)の設定が微
妙であり、ワイヤボンディング途中でボトルネックのキ
ャピラリーが折れた場合のキャピラリー交換時に、ワイ
ヤボンディング装置のワイヤボンディング条件の再設定
をする必要があるが、ボトルネックのキャピラリーを使
用しなくてもよいため、ワイヤボンディング工程におけ
る生産性が向上する。
【0040】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変更を行うことは何等差し支えない。例えば、本発明
は、収納する半導体素子が固体撮像素子等の光半導体素
子であり、蓋体がガラス等の透明部材から成る光半導体
パッケージにも適用し得、勿論IC,LSI等の半導体
素子用の半導体パッケージであってもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明は、基体の凹部は上面側開口から
外部リード端子にかけて漸次内寸法が小となるようにそ
の内側面が10〜20°の角度で傾斜しており、かつ内
側面の算術平均粗さRaが0.05〜0.4μmである
ことにより、内側面に発生するクラックや欠けを大幅に
減少できる。その結果、半導体パッケージの気密性が良
好に保たれ、内部に収容する半導体素子を長期間にわた
り正常かつ安定に作動させることができる。さらに、内
側面にダスト等が付着しても洗浄工程で容易に除去でき
るため、ワイヤボンディング不良を大幅に抑えることが
できる。
【0042】また本発明は、好ましくは、凹部内に露出
している外部リード端子の端部の長さが0.5〜1.5
mmであることにより、凹部内に露出している外部リー
ド端子の端部が短くなるため、インナーリード上の樹脂
のバリが減少し、封止後に樹脂のバリが剥がれてCCD
等の半導体素子に付着し誤作動を起こすことを大幅に抑
制できる。
【0043】本発明の半導体パッケージの製造方法は、
下金型の凸型部は上端側から外部リード端子の部位にか
けて幅が漸次小さくなるようにその側面が10〜20°
の角度で傾斜しており、かつその側面の算術平均粗さR
aが0.05〜0.4μmであることから、成型後、成
型体である基体からの上金型の抜けが良くなり、凹部の
内側面にダスト等が付着しても洗浄工程で容易に除去で
きるため、ワイヤボンディング不良を大幅に抑えること
ができる。その結果、上金型に対する離型剤の塗布量の
減少または塗布の省略をすることが可能となるので、成
型工程の簡略化と長期にわたる同じ金型の使用が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体パッケージの実施形態を示す断
面図である。
【図2】従来の半導体パッケージの断面図である。
【図3】(a)〜(c)は、図1の半導体パッケージの
基体の製造方法を説明するための各工程における上下金
型の断面図である。
【符号の説明】
1:基体 2:半導体素子 3:凹部 4:内側面 8:下金型 9:上金型 A:空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に半導体素子を収容する凹部が形成
    された樹脂から成る基体と、前記凹部の側壁を貫通して
    設けられた外部リード端子と、前記上面に前記凹部を覆
    うように接合される蓋体とを具備した半導体素子収納用
    パッケージにおいて、前記凹部は、上面側開口から前記
    外部リード端子にかけて内寸法が漸次小となるようにそ
    の内側面が10〜20°の角度で傾斜しており、かつ前
    記内側面の算術平均粗さRaが0.05〜0.4μmで
    あることを特徴とする半導体素子収納用パッケージ。
  2. 【請求項2】 前記凹部内に露出している前記外部リー
    ド端子の端部の長さが0.5〜1.5mmであることを
    特徴とする請求項1記載の半導体素子収納用パッケー
    ジ。
  3. 【請求項3】 上面に半導体素子を収容する凹部を有す
    る基体の底面および外側面を形成するための凹型部を上
    面に有する下金型と、前記基体の凹部の内側面および底
    面を形成するための凸型部を下面に有する上金型とを準
    備し、次に、前記凹型部の外周部に外部リード端子を配
    置するとともに前記凹型部内に前記凸型部を所定間隔を
    もって配置して前記基体を成型するための空間を形成
    し、次に、前記空間内に液状樹脂を注入し該液状樹脂を
    硬化させて前記基体と成すとともに前記基体の凹部の側
    壁内外を貫通するように前記外部リード端子を取り付
    け、しかる後、前記下金型から前記上金型を引き抜く半
    導体素子収納用パッケージの製造方法において、前記凸
    型部は、上端側から前記外部リード端子の部位にかけて
    幅が漸次小さくなるようにその側面が10〜20°の角
    度で傾斜しており、かつ前記側面の算術平均粗さRaが
    0.05〜0.4μmであることを特徴とする半導体素
    子収納用パッケージの製造方法。
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