JP2002197954A - 熱応動スイッチ - Google Patents

熱応動スイッチ

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JP2002197954A
JP2002197954A JP2000396915A JP2000396915A JP2002197954A JP 2002197954 A JP2002197954 A JP 2002197954A JP 2000396915 A JP2000396915 A JP 2000396915A JP 2000396915 A JP2000396915 A JP 2000396915A JP 2002197954 A JP2002197954 A JP 2002197954A
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Atsushi Haseyama
敦 長谷山
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H37/00Thermally-actuated switches
    • H01H37/02Details
    • H01H37/32Thermally-sensitive members
    • H01H37/52Thermally-sensitive members actuated due to deflection of bimetallic element
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H11/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches
    • H01H2011/0087Welding switch parts by use of a laser beam
    • HELECTRICITY
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイメタル片を使用した熱応動スイッチの構
造で、バイメタル片をハウジング内へ組み込んで固定端
子上にレーザ溶接する際に、金属の溶融による飛散の発
生を防止することができると共に、高精度にバイメタル
片を組み込むことが可能な熱応動スイッチの構造を提供
する。 【解決手段】 有底状のハウジング1と、このハウジン
グ1の内底面に配設された固定接点3と、温度に応じて
反転可能な反転部5aを有し、固定接点3と接離する可
動接点6が一端側に固着されたバイメタル片5と、この
バイメタル片5の他端側が重ね合わされて片持ち状に固
着されると共に、ハウジング1の内底面に配設された固
定端子4とを備え、ハウジング1の底部には、固定端子
4とバイメタル片5との重ね合わせ部に対応してハウジ
ング1の外底面からレーザ照射可能な開口部1cを形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱応動スイッチに
関し、特にバイメタル片の熱応動によって可動接点を反
転させて電気接点を開閉させるスイッチの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱応動スイッチは、熱膨張係数の異なる
金属を複数枚張り合わせた熱応動素子(バイメタル)を
可動片とする可動電極と、この可動電極と共に常時閉接
点形の回路を構成する固定電極とが設けられており、電
気機器の回路に接続されてその電気機器を保護してい
る。
【0003】すなわち、電気機器の回路に接続された熱
応動スイッチは、その電気機器に過大な電流が流れた
り、周囲温度が異常に高くなった時には、バイメタルの
湾曲反転作用でスイッチ接点を開く構造になっているた
め、電気機器への給電が遮断されるようになっている。
そして、電気機器への給電が遮断されることにより周囲
温度が低下することで、バイメタルが自動復帰し、スイ
ッチ接点は再び閉じ給電を再開することから、危険防止
に役立つと共に電気機器を常に所定の温度範囲で動作さ
せることが可能となっている。
【0004】また、過電流保護回路としてバイメタルに
対して並列に抵抗体を設けて、定格以上の過剰電圧がか
かり、過剰電流が流れた場合にはこの抵抗体が焼き切れ
ることにより回路をオフにし、電気機器を保護するよう
になっているものも知られている。
【0005】この従来の熱応動スイッチの構造として
は、合成樹脂などの絶縁材で有底の箱状に形成されたハ
ウジングの内底面に、導電性の金属からなる一対の固定
端子が一定の間隔をおいて対向して配設されている。こ
の一方の固定端子には固定接点が形成されており、また
他方の固定端子には一端側に可動接点が固着されたバイ
メタル片が片持ち状に固着されたものとなっている。
【0006】また、前記可動接点は、前記固定接点と接
離可能なように一定の間隔を開けて対向して配設されて
おり、また、前記バイメタル片には、中央にドーム状の
反転部が形成されており、この反転部が温度の変化に応
じて反転可能なように形成されている。なお、通常の状
態では前記可動接点は前記固定接点と接触されており、
スイッチ回路はオンの状態となっている。
【0007】また、前記バイメタル片は、前記固定端子
上にレーザ溶接などの方法で固着されており、このレー
ザ溶接する位置としては、前記反転部を介して前記可動
接点とは対向する他端側に形成されるものとなってい
る。また、前記バイメタル片が収納されたハウジングの
開口部を覆うように板状のカバーが取り付けられてい
る。
【0008】かかる前記バイメタル片を、前記固定端子
上に固着する場合には、図10に示すように、前記可動
接点が固着された前記バイメタル片を、バイメタル吸引
治具51を使用して前記ハウジングの所定位置に位置決
めして前記固定端子上に重ね合わせて組み込み、次の工
程において、ハウジングの上面側からレーザ照射装置5
2によってレーザ溶接を行い組み立てていた。尚、図中
53は多数のハウジングが帯状に連続形成されたフープ
材を示し、54は組立装置のガイド、55は同じく支
柱、56は同じくベースである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の熱応動スイッチの構造においては、固定端子と
バイメタル片とをレーザ溶接する場合に、金属が溶融す
る際に金属の飛散が発生することから、これがハウジン
グの内底部に残留してしまい、これを取り除くためには
洗浄などが別途必要となり、組立工程も煩雑となること
から、廉価対応が困難であるという問題があった。ま
た、スイッチハウジングの小型化対応のため、従来の熱
応動スイッチの組立においては、バイメタル吸引治具5
1とレーザ照射装置52とを干渉しないように同一位置
に配置することができない。このため、ハウジング内に
バイメタル片を組み込んだ後にワークをレーザ照射装置
52の配置位置まで矢印Y方向へ移送させる必要があ
り、この移動によりバイメタル片の位置がずれる可能性
があった。
【0010】したがって、本発明では上述した問題点を
解決し、バイメタル片を使用した熱応動スイッチの構造
で、バイメタル片をハウジング内へ組み込んで固定端子
上にレーザ溶接する際に、金属の溶融による飛散の発生
を防止することができる熱応動スイッチの構造を提供す
ることを目的とする。また、高精度にバイメタル片を組
み込むことが可能な熱応動スイッチを提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では第1の手段として、有底状のハウジング
と、このハウジングの内底面に配設された固定接点と、
温度に応じて反転可能な反転部を有し、前記固定接点と
接離する可動接点が一端側に固着されたバイメタル片
と、このバイメタル片の他端側が重ね合わされて片持ち
状に固着されると共に、前記ハウジングの内底面に配設
された固定端子とを備え、前記ハウジングの底部には、
前記固定端子とバイメタル片との重ね合わせ部に対応し
てハウジングの外底面からレーザ照射可能な開口部を形
成したことを特徴とする。
【0012】また、前記固定端子とバイメタル片との重
ね合わせ部には、前記ハウジングの開口部側からハウジ
ングの内側に向かって先細状の溶着部が形成され、この
溶着部は前記固定端子を通して前記バイメタル片の厚さ
の範囲内に形成されていることを特徴とする。
【0013】また、前記開口部は、前記ハウジングの成
形時にハウジングの底部に設けられた前記固定端子のガ
イドピン跡であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至
図9に示す。図1は熱応動スイッチのカバーを外した状
態の平面図、図2は同じく断面図、図3は固定接点及び
固定端子が配設されたハウジングの平面図、図4は同じ
く断面図、図5は同じく底面図、図6は可動接点を固着
した状態のバイメタル片の平面図、図7は同じく正面
図、図8は固定端子とバイメタル片との接合状態を示す
説明図、図9はハウジングへのバイメタル片の組込みと
固定端子との接合工程を示す説明図である。
【0015】図において、ハウジング1は、合成樹脂等
の絶縁材で上面が開口された箱状に形成されている。こ
のハウジング1の内底部には、後述する各端子が配設さ
れており、この各端子の一端部は前記ハウジング1の両
側面側から外方へ導出されたものとなっている。また、
前記ハウジング1の内底面の中央には、この内底面から
半球状に突出した支持突起部1aが設けられている。
【0016】また、前記ハウジング1の一端側には、長
方形状の溝部1bが形成されており、この溝部1bに、
後述するバイメタル片5の延出腕部5bが係合され案内
されるものとなっている。
【0017】また、前記ハウジングの底部には、外底面
側から、後述する各端子の裏面に達する開口部1c、1
dが設けられている。この開口部1c、1dは、各端子
を前記ハウジング1内にインサート成形する場合に、各
端子の位置決めを行うための成形金型に設けられたガイ
ドピンのピン跡である。
【0018】第1の端子2は、黄銅等の導電性の金属材
で平板状に形成されている。この第1の端子2の一端側
には、前記ハウジング1の内底面に表出する小円形の平
面からなる固定接点3が設けられており、この第1の端
子2の他端側には、前記ハウジング1の側面部から外方
へ導出されて他の電気機器の回路等に接続される接続端
子部2bが設けられている。
【0019】また、前記第1の端子2には、前記固定接
点3と前記接続端子部2bとの間で、前記固定接点3の
近傍に幅広状の窓孔部2cが設けられている。この窓孔
部2cは、前記第1の端子2の長手方向の、前記固定接
点3を通る中心線上に形成されており、かつ、前記第1
の端子2の幅方向に、前記窓孔部2cの幅が前記固定接
点3の外周幅よりも大きくなるように形成されている。
また、前記窓孔部2cは、前記固定接点3の外周に合わ
せて周回するように切り込み形成されたものとなってい
る。
【0020】また、前記第1の端子2には、前記窓孔部
2cを含む部分に傾斜部2dが設けられており、この傾
斜部2dを介して前記固定接点3と、前記接続端子部2
bとが接続された構成となっている。前記第1の端子2
が前記ハウジング1に取付けられる場合には、前記傾斜
部2d部分が前記ハウジング1の内底部に埋設されて取
付けられるものとなっている。
【0021】第2の端子4は、同じく黄銅等の導電性の
金属材で平板状に形成されている。この第2の端子4の
一端側には、プレスなどで偏肉させて突出部4aが形成
されており、この突出部4aは後述するバイメタル片5
の一端部を固着する溶着部となっている。また、この第
2の端子4の他端側には、前記ハウジング1の側面部か
ら外方へ導出されて他の電気機器の回路等に接続される
接続端子部4bが設けられている。
【0022】また、前記第2の端子4には、後述するバ
イメタル片5を固着する前記突出部4aと前記接続端子
部4bとの間で、前記突出部4aの近傍に幅広状の窓孔
部4cが設けられている。この窓孔部4cは、前記第2
の端子4の長手方向の、前記突出部4aを通る中心線上
に形成されており、かつ、前記第2の端子4の幅方向
に、前記窓孔部4cの幅が前記突出部4aの幅よりも大
きくなるように形成されている。また、前記窓孔部4c
は、前記突出部4aの外周に合わせて周回するように切
り込み形成されたものとなっている。
【0023】また、前記第2の端子4には、前記窓孔部
4cを含む部分に傾斜部4dが設けられており、この傾
斜部4dを介して後述するバイメタル片5が固着される
突出部4aと、前記接続端子部4bとが接続された構成
となっている。前記第2の端子4が前記ハウジング1に
取付けられる場合には、前記傾斜部4d部分が前記ハウ
ジング1の内底部に埋設されて取付けられるものとなっ
ている。
【0024】上述したように、前記第1及び第2の端子
2、4に、前記窓孔部2c、4cを設けたことにより、
例え、輸送時や取付け時等に、前記接続端子部2b、4
bに外力が加わり、この接続端子部2b、4bに板厚方
向に曲げられる等の応力が加わったとしても、前記窓孔
部2c、4cによってこの応力が遮断されることから、
後述するバイメタル片5や可動接点6、との固着部や、
前記固定接点3への外部応力の影響を緩和することがで
き、各接点部の位置変位への影響を少なくすることがで
き、温度特性の安定した熱応動スイッチが得られるもの
となる。
【0025】また、前記窓孔部2c、4cを含む部分に
傾斜部2d、4dを設け、この傾斜部2d、4d部分を
前記ハウジング1の内底部に埋設して取付けたことか
ら、前記第1及び第2の端子2、4の埋設部分を長くと
ることができ、前記ハウジング1の外形を大きくするこ
となしに、強固に固定できるため、小型化の対応が可能
となる。また、半田付け時の、内部へのフラックスの侵
入を防止することができる。
【0026】バイメタル片5は、例えば、電気抵抗の高
い材料からなる高膨張材と、電気抵抗の低い材料からな
る低膨張材との、熱膨張率の異なる2種類の金属材料を
平板状に積層接合して形成されている。このバイメタル
片5の自由端となる一端側には、前記固定接点3と接離
する、銀酸化錫等からなる可動接点6が電気溶接等の方
法で固着されており、一方、他端側は、前記第2の端子
4に設けられた前記突出部4aにレーザー溶接等の方法
で固着されたものとなっている。この場合、前記第2の
端子4と前記バイメタル片5の他端側との結合箇所は、
面全体ではなく、前記突出部4aでのみの部分的結合と
なることから、前記バイメタル片5が反転動作する場合
に動作特性を阻害しないようになっている。
【0027】また、前記バイメタル片5の中央部には、
反転作用を助長するための膨出したドーム状の反転部5
aが形成されており、この反転部5aを形成すること
で、前記バイメタル片5の、温度特性、すなわち、温度
に応じた反転動作を確実に行えるようにしている。
【0028】また、前記バイメタル片5の他端側で、前
記第2の端子4との固着位置より外方には、前記反転部
5aの形成位置とは反対側に延出する延出腕部5bが形
成されている。この延出腕部5bは、前記可動接点6と
前記第2の端子4との固着部とを結ぶ中心線に対して直
交する方向で、且つ平面方向へそれぞれ対向して一対延
出した状態で形成されている。また、前記延出腕部5b
の自由端側には、対向する両側面側に弧状に膨出する係
合突部5cが形成されており、この係合突部5cが前記
ハウジング1の前記溝部1bの内壁部と係合されること
により、前記バイメタル片5が前記ハウジング1に案内
されるものとなっている。また、バイメタル片5の反転
部5aと延出腕部5bとの間には、前記第2の端子4と
の結合箇所としての平坦部5dが形成されている。
【0029】この場合、前記延出腕部5bは、前記第2
の端子4との固着部を介して、前記反転部5aの形成位
置とは反対側に延設されていることから、前記バイメタ
ル片5を前記ハウジング1に組込む際に、前記バイメタ
ル片5の反転部5aの変形を防止することができ、組立
を容易に行うことが可能となっている。また、前記延出
腕部5bの自由端側には、対向する両側面側に弧状に膨
出する係合突部5cが形成されており、この係合突部5
cが前記ハウジング1の前記溝部1bの内壁部と係合さ
れることから、前記バイメタル片5の回転方向の動きを
効果的に抑制することが可能となり、位置決め精度が向
上されるものとなる。
【0030】カバー7は、合成樹脂などの絶縁材から略
板状に形成されており、前記ハウジング1の開口部上に
取り付けられ、前記ハウジング1の内部に配設された前
記第1、第2の端子2、4、前記バイメタル片5、及び
前記可動接点6、前記固定接点3等への塵埃やガスなど
の影響を防止している。
【0031】次に、上述した本発明の熱応動スイッチの
組立について説明する。まず、所定間隔で送り孔を形成
した帯状の金属板をプレス成形して形成した前記第1、
第2の端子2、4を前記ハウジング1の内底部にインサ
ート成形などの方法で一体的に埋設し、多数のハウジン
グ1が帯状に連続形成されたフープ材11を形成する。
この時、前記各端子2、4は、前記固定接点3、及び前
記バイメタル片5の一端部を固着する溶着部となる突出
部4aが、前記ハウジング1の内底面の所定位置に確実
に表出する必要があり、成形時に金型のキャビティー内
に充填される樹脂の樹脂圧で揺動しないように、図示し
ない金型(下型)に設けられた端子ガイド用のガイドピ
ンによって前記ハウジング1の底面側から裏面をガイド
されており、このガイドピン跡が前記ハウジング1の底
面に前記開口部1c、1dとして形成されるものとなっ
ている。
【0032】次に、バイメタル組込み治具12で前記バ
イメタル片5の平坦部5d(図2,図6)を吸着保持し
て、前記ハウジング1に、前記固定接点3と可動接点6
とが対向し、かつ前記第2の端子4の突出部4aと一端
部が重なり合った状態で前記バイメタル片5を組み込
む。この時、前記バイメタル片5には、前記可動接点6
の固着方向とは反対側で、かつ長手方向とは直交する方
向に延出する延出腕部5bが形成されており、この係合
腕部5bが前記ハウジング1の前記溝部1bに係合され
ることにより、前記バイメタル片5が前記ハウジング1
に案内されるものとなる。
【0033】ここで、バイメタル組込治具12の先端に
は当て板8が設けられており、バイメタル片5を組込保
持した状態で当て板8がハウジング1の開口部1c位置
に対応したバイメタル片5の平坦部5dに当接してい
る。
【0034】次に、図8、及び図9に示すように、前記
ハウジング1の上面開口側から前記バイメタル片5の一
端部の上面に、溶接時のバイメタル片5の固定及び吸熱
を行う当て板8を当接させた状態で、前記ハウジング1
の底面に形成された前記開口部1cから前記固定端子4
の底面にレーザ照射装置13により溶接用のレーザ光X
を照射して、前記バイメタル片5を前記固定端子4の突
出部4aに接合させる。尚、図中14は組立装置のガイ
ドを示し、15は同じく支柱、16は同じくベースであ
る。
【0035】この場合、図8に示すように、レーザ照射
することにより溶融されたビードからなる溶着部9が固
定端子4とバイメタル片5との重ね合わせ部に、ハウジ
ング1の前記開口部1c側からハウジング1の内側に向
かって先細状に形成されるが、この溶着部9は前記当て
板8により吸熱されるため、前記固定端子4は通過する
が前記バイメタル片5の表面までは到達せず、溶接不良
となる貫通孔の発生を防止することができ、安定した溶
け込み深さに形成することが可能となり、安定した接合
強度が得られるものとなる。
【0036】また、レーザ溶接時には、金属が溶融する
際に金属の飛散が発生することになるが、上記構成で
は、前記バイメタル片5と前記固定端子4とを接合する
際には、前記ハウジング1の底面に形成された前記開口
部1cから前記固定端子4の底面に溶接用のレーザ光X
を照射して、前記バイメタル片5を前記固定端子4の突
出部4aに接合させるようにしていることから、ハウジ
ング1内に金属の飛散が発生することがなく、それを取
り除くための洗浄などの工程が不要となる。
【0037】また、前記ハウジング1の底面に形成され
た前記開口部1cから前記固定端子4の底面に溶接用の
レーザ光Xを照射して、前記バイメタル片5を前記固定
端子4の突出部4aに接合させることから、前記ハウジ
ング1に、前記バイメタル片5を組み込むのと同一の工
程において、前記バイメタル片5と前記固定端子4との
接合が可能になるため、移送によるバイメタル片5の位
置ずれがなくなり、高精度に組立ができる。更に、組立
工程が簡易となりローコスト化が図れるものとなる。
【0038】次に、前記ハウジング1の開口部上面側
に、前記カバー7を取り付け、フープ材11から個々の
熱応動スイッチに切断して分離することで組立が完了す
る。
【0039】次に、上述した本発明の熱応動スイッチの
動作について説明する。常温及び通常の使用温度におい
ては、お互いに対向されて配置されている前記可動接点
6と前記固定接点3は、お互いに接触して接点がオン状
態となっている。この状態から何らかの原因で温度が上
昇すると、前記可動接点6が固着されている前記バイメ
タル片5に設けられた前記反転部5aが、温度の上昇に
応じて反転動作を行う。この時、前記バイメタル片5に
固着されている前記可動接点6は、前記バイメタル片5
と共に駆動され、前記固定接点3から離間することとな
り、接点がオフ状態となる。この場合、反転した前記バ
イメタル片5の前記反転部5aは、その膨出部が反転
し、前記固定接点3の方向、即ち、前記ハウジング1の
内底面の方向へ突出する。
【0040】更に、この状態から温度が下降して元の常
温に戻ると、前記バイメタル片5の前記反転部5aは温
度の下降に応じて反転復帰し、前記固定接点3の方向と
は反対の方向へ突出することから、前記可動接点6が前
記固定接点3に接触して接点がオン状態となり、初期の
状態に復帰するものとなる。
【0041】上述した、本発明の熱応動スイッチの構造
においては、前記バイメタル片5の中央部に、温度に応
じて反転する際の、反転作用を助長するための膨出した
ドーム状の反転部5aが形成されていることから、反転
動作が確実に行われるものである。
【0042】尚、前記ハウジング1の内底面には前記支
持突起部1aを設けている。そのため、温度の下降時
に、万が一、前記反転部5aが徐々に温度が変化した
(徐冷された)ことにより反転されずに復帰した場合に
は、前記反転部5aがこの支持突起部1aに当接するこ
とから、前記可動接点6と前記固定接点3との接触が離
間状態に保たれ、温度上昇時に再度反転する場合の可動
接点6と固定接点3との接点のチャタリングの発生防止
が図れるものとなっている。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱応動ス
イッチは、有底状のハウジングと、このハウジングの内
底面に配設された固定接点と、温度に応じて反転可能な
反転部を有し、固定接点と接離する可動接点が一端側に
固着されたバイメタル片と、このバイメタル片の他端側
が重ね合わされて片持ち状に固着されると共に、ハウジ
ングの内底面に配設された固定端子とを備え、ハウジン
グの底部には、固定端子とバイメタル片との重ね合わせ
部に対応してハウジングの外底面からレーザ照射可能な
開口部を形成したことから、ハウジングの上面開口側か
らレーザ照射して接合する構造に比べて、ハウジング内
に金属の飛散が発生することがなく、また、それを取り
除くための洗浄などの工程が不要となる。また、ハウジ
ングに、バイメタル片を組み込むのと同一の工程におい
て、バイメタル片と固定端子との接合が可能になるた
め、移送によるバイメタル片の位置ずれがなく、高精度
に組立ができる。更に、組立工程が簡易となりローコス
ト化が図れる。
【0044】また、固定端子とバイメタル片との重ね合
わせ部には、ハウジングの開口部側からハウジングの内
側に向かって先細状の溶着部が形成され、この溶着部は
固定端子を通してバイメタル片の厚さの範囲内に形成さ
れていることから、溶着部の溶接不良となる貫通孔の発
生を防止することができ、安定した溶け込み深さに形成
することが可能となり、安定した接合強度が得られる。
【0045】また、開口部は、ハウジングの成形時にハ
ウジングの底部に設けられた固定端子のガイドピン跡で
あることから、別途レーザ照射のための開口部をハウジ
ングに形成する必要がないため、構造が簡易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である熱応動スイッチのカバ
ーを外した状態を示す平面図である。
【図2】本発明の同じく熱応動スイッチのカバーを外し
た状態を示す断面図である。
【図3】本発明の同じく固定接点及び固定端子が配設さ
れたハウジングを示す平面図である。
【図4】本発明の同じく固定接点及び固定端子が配設さ
れたハウジングを示す断面図である。
【図5】本発明の同じく固定接点及び固定端子が配設さ
れたハウジングを示す底面図である。
【図6】本発明の同じく可動接点を固着した状態のバイ
メタル片を示す平面図である。
【図7】本発明の同じく可動接点を固着した状態のバイ
メタル片を示す正面図である。
【図8】本発明の固定端子とバイメタル片との接合状態
を示す説明図である。
【図9】本発明のハウジングへのバイメタル片の組込み
と固定端子との接合工程を示す説明図である。
【図10】従来のハウジングへのバイメタル片の組込み
と固定端子との接合工程を示す説明図である。
【符号の説明】 1 ハウジング 1a 支持突起部 1b 溝部 1c,1d 開口部 2 第1の端子 2b 接続端子部 2c 窓孔部 2d 傾斜部 3 固定接点 4 第2の端子(固定端子) 4a 突出部 4b 接続端子部 4c 窓孔部 4d 傾斜部 5 バイメタル片 5a 反転部 5b 延出腕部 5c 係合突部 5d 平坦部 6 可動接点 7 カバー 8 当て板 9 溶着部 11 フープ材 12 バイメタル組込治具 13 レーザ照射装置 14 ガイド 15 支柱 16 ベース X レーザ光

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底状のハウジングと、このハウジング
    の内底面に配設された固定接点と、温度に応じて反転可
    能な反転部を有し、前記固定接点と接離する可動接点が
    一端側に固着されたバイメタル片と、このバイメタル片
    の他端側が重ね合わされて片持ち状に固着されると共
    に、前記ハウジングの内底面に配設された固定端子とを
    備え、前記ハウジングの底部には、前記固定端子とバイ
    メタル片との重ね合わせ部に対応してハウジングの外底
    面からレーザ照射可能な開口部を形成したことを特徴と
    する熱応動スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記固定端子とバイメタル片との重ね合
    わせ部には、前記ハウジングの開口部側からハウジング
    の内側に向かって先細状の溶着部が形成され、この溶着
    部は前記固定端子を通して前記バイメタル片の厚さの範
    囲内に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    熱応動スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記開口部は、前記ハウジングの成形時
    にハウジングの底部に設けられた前記固定端子のガイド
    ピン跡であることを特徴とする請求項1、又は2記載の
    熱応動スイッチ。
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