JP2002197559A - 感染症予防システム及び感染症予防方法並びに流体供給装置 - Google Patents

感染症予防システム及び感染症予防方法並びに流体供給装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感染症への感染予防に有効なシステム及び方
法を提供し、また、好ましくは上記システムに好適に使
用できる流体供給装置を提供する。 【解決手段】 一般家庭の玄関における出入り口61近
傍に流体供給装置Aが配置されている。流体供給装置A
には、給水ノズル32による給水機能、うがい液ノズル
34によるうがい液吐出機能、消毒液ノズル38による
消毒液吐出機能及びシンク21を有している。出入り口
61の上方には、屋内に進入する人体を検出する人体検
出センサ62が設けられており、人体検出センサ62に
よって人体を検出した際に、音声出力装置63によっ
て、その人に対してうがい及び手洗いの実施を促す音声
が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭あるいは
病院や食品工場等の施設において好適に使用される感染
症予防システム及び感染症予防方法、さらには、その感
染症予防システム及び感染症予防方法に好適に使用し得
る流体供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、病院等の医療施設におい
ては、例えばMRSAやVRE等の感染症を予防するた
めに、うがい液によるうがい並びに手洗い及び消毒液に
よる手指の消毒とを行うことが奨励されている。このよ
うに、うがいと手洗いを励行することによって、病院内
等における感染症への感染をある程度予防することがで
きる。しかしながら、高齢化社会となった現在において
は、いわゆる在宅看護が増加しており、家庭内において
も感染症に感染することがが懸念されるようになってい
る。
【0003】また、季節の変わり目等においては、イン
フルエンザ等がしばしば流行することがあるが、インフ
ルエンザのような感染症に対しても、うがい及び手洗い
が効果的であることが知られている。さらには、花粉症
等のアレルギー症に対しても、外出後に、うがい及び手
洗いを実施することによって、症状を緩和することが知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、うがい及
び手洗いの励行は、感染症やアレルギー症の予防に効果
的であることが知られており、外出後の帰宅直後、特に
靴等の履物を脱ぐ前に、うがい及び手洗いを実施するこ
とによって、感染症等への感染を効果的に予防すること
が可能である。うがい及び手洗いは、通常、洗面所に設
けられた洗面用シンク及び給水機能を利用して行われる
が、一般家庭においては、洗面所は、通常、玄関から離
れた位置に設けられているために、外出から帰宅しても
洗面所に直行することが煩わしく、あるいはこれを失念
しがちである。従って、帰宅直後、特に靴等の履物を脱
ぐ前に、うがい及び手洗いが確実に行われることは期待
し難い。
【0005】また、食品工場等の施設においては、工場
内での作業を開始する場合には、通常、うがい及び手洗
いを当然に実施されるが、うがい及び手洗いを実施する
ための洗面所が、出入り口近傍に配置されていない場合
には、うがい及び手洗いの実施を失念する惧れがある。
【0006】ところで、手洗いやうがいを行うために、
通常、洗面所などに設置される装置として、手洗い水や
うがい液など種類の異なる流体を供給する複数の流体供
給機構を備えるとともに、各流体供給機構ごとにその先
端に吐出口部を有するバルブ体もしくはノズル体(所
謂、カラン)をシンクの上部に配設したものが知られて
いる。尚、種類の異なる流体としては、例えば、手洗い
用の水もしくは温水に加えて、石鹸液、消毒液あるいは
うがい液などの薬液、更には、これらに加えて温風を供
給するようにしたものも公知である。
【0007】しかしながら、上記のような構成では、各
流体の供給機構ごとに、バルブ体もしくはノズル体(カ
ラン)を例えば鋳造等で製作し、これらをシンクの上部
に配設する必要があるので、これらの部分の製作に手間
とコストが掛かり、装置全体の製造コストの削減を図る
上で一つのネックとなっていた。
【0008】また、手洗いやうがいを行うための流体供
給装置として、各流体供給機構ごとに所謂カランを設け
る代わりに、例えば樹脂製の中空カバー体等でなる共通
のカバー体をシンクの上面に立設し、この共通のカバー
体の所定部位に各流体供給機構の吐出口部を設けたもの
が知られている。この構成によれば、各流体供給機構ご
とに、吐出口部に対応する流体供給機構の流体送給管を
カバー体の内部で接続するだけで良く、個別のカランを
それぞれ設ける必要はなくなる。
【0009】しかし、このようなカバー体を製作するに
は、専用の成形金型を用意し、この専用の金型を用いて
樹脂成形を行う必要がある。しかも、流体供給装置のタ
イプに応じて、カバー体に設けるべき吐出口部の数や種
類、更に、場合によってはカバー体のデザイン自体が異
なるので、流体供給装置のタイプに応じて個々に成形金
型を用意する必要があり、その上、カバー体を成形する
際の生産ロットのサイズもそれだけ小さなものとなる。
従って、金型費用を含めたカバー体の製造コストが高く
なり、生産数量によっては、各流体供給機構ごとに所謂
カランを設ける場合に比して十分なコスト削減効果を得
ることは難しい。
【0010】また、かかるカバー体は、通常、シンクの
凹部周縁に沿って立設されるが、従来のカバー体を用い
た場合、かなりの高さのものがシンク凹部の周縁から、
該凹部の一部に覆い被さるように立設されることとな
る。このため、上方からの照明光がこのカバー体によっ
て遮られ、ユーザが手洗い等を行う際に手元が暗くなっ
て使い勝手が悪くなる場合があり、また、装置の外観デ
ザインとしても、シンク周縁が雑然とした印象を与える
ので余り良くない、という難点があった。
【0011】本発明は、以上のような技術的課題に鑑み
てなされたもので、その目的は、感染症への感染予防に
有効なシステム及び方法を提供することにある。また、
本発明の他の目的は、流体供給装置、好ましくは、上記
システムに好適に使用しようすることができる流体供給
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、本願発明(第
1の発明)に係る感染症予防システムは、種類の異なる
流体を供給する複数の流体供給機構とシンクとを備え、
少なくとも手洗い機能とうがい液吐出機能とを有して、
建物内の出入り口近傍に配置された流体供給装置と、上
記出入り口から屋内に進入する人体を検出する人体検出
センサと、該人体検出センサによって人体を検出した際
に、その人体に対してうがい及び手洗いの実施を促す音
声を出力する音声出力装置と、を具備することを特徴と
したものである。
【0013】また、本願発明(第2の発明)に係る感染
症予防方法は、種類の異なる流体を供給する複数の流体
供給機構とシンクとを備え、少なくとも手洗い機能とう
がい液吐出機能とを有する流体供給装置を建物内の出入
り口近傍に配置し、該出入り口から建物内に人体が進入
する際に、その人体に対してうがい及び手洗いの実施を
促す音声を出力することを特徴としたものである。
【0014】更に、本願発明(第3の発明)に係る流体
供給装置は、種類の異なる流体を供給する複数の流体供
給機構を備えるとともに、各流体供給機構の吐出口部が
共通のユニット体の所定部位に設けられ、該ユニット体
がシンクの上部に配設されてなる流体供給装置であっ
て、上記ユニット体は、上記シンクの凹部周縁形状の少
なくとも一部に略沿ったパイプ状の本体部と、少なくと
も一部が中空状に形成された基台部とを備えており、上
記本体部は上記基台部を介してシンクの上面で上記凹部
周縁よりも外側に取り付けられていることを特徴とした
ものである。
【0015】この第3の発明に係る流体供給装置におい
て、上記複数の流体供給機構は、手洗い水、温水、石鹸
液、消毒液、うがい液および温風の供給機構のうちの少
なくとも2つを含むものであることが好ましい。この場
合において、上記複数の流体供給機構は、少なくとも、
手洗い水および温水のいずれか一方、石鹸液、消毒液お
よびうがい液の供給機構を含むものであることがより好
ましい。
【0016】また、以上の流体供給装置において、上記
ユニット体の上記吐出口部の近傍には、当該吐出口部の
流体について使用者の使用動作を検知する検知センサが
設けられ、該検知センサが上記使用動作を検知すること
により、当該吐出口部に対応する流体供給機構が駆動さ
れて、該吐出口部からの流体の供給が自動的に行われる
ことが好ましい。この場合において、上記複数の流体供
給機構は少なくともうがい液の供給機構を含むものであ
り、うがい液の吐出口部からうがい液を吐出させる際に
操作されるうがい液吐出スイッチが設けられていること
がより好ましい。
【0017】更に、以上の流体供給装置において、上記
複数の流体供給機構のうち薬液を供給する流体供給機構
は、当該薬液を貯える薬液容器から対応する吐出口部に
薬液を送給するものであり、上記ユニット体には、各薬
液容器内の薬液残量が所定量以下になったことを報知す
る報知手段がそれぞれ設けられていることが好ましい。
【0018】また更に、以上の流体供給装置において、
上記ユニット体の基台部は、合成樹脂製で上側に開口し
た断面略コ字状に形成され、該基台部の上側に支持され
る上記パイプ状本体部は、金属製で下側の所定箇所にネ
ジ穴を有し、上記基台部の底面側からネジ部材を螺着さ
せることによって基台部に締結固定されており、該基台
部は、その底面の上下に配設した金属製座金部材および
ネジ部材を介してシンクに締結固定されていることが好
ましい。
【0019】また更に、以上の流体供給装置において、
上記各流体供給機構の吐出口部ならびに上記ユニット体
のパイプ状本体部または基台部材の内部に配設される配
管および電気配線以外の各流体供給機構の他の基本構成
要素が単一の収納ケースに収納され、この収納ケースが
上記シンクの近傍に配設されていることが好ましい。
【0020】また更に、以上の流体供給装置において、
上記シンクは直方体状に構成されていることが好まし
い。
【0021】また更に、以上の流体供給装置において、
上記ユニット体が、上記シンクの凹部周縁形状の少なく
とも一部に略沿って複数に分割されていることが好まし
い。
【0022】また更に、本願発明(第4の発明)に係る
流体供給装置は、種類の異なる流体を供給する複数の流
体供給機構を備えるとともに、各流体供給機構の吐出口
部がシンクの上部に配設され、各吐出口部の近傍に当該
吐出口部の流体について使用者の使用動作を検知する検
知センサがそれぞれ設けられており、該検知センサが上
記使用動作を検知することにより、当該吐出口部に対応
する流体供給機構が駆動されて該吐出口部からの流体の
供給が自動的に行われる流体供給装置であって、上記各
検知センサのうちシンク凹部の使用者から遠い側の周縁
部の略中央に対応する部位に配設された中央検知センサ
は、上記シンク凹部の略中心を指向するように検知方向
が設定され、他の検知センサは、上記シンク凹部の略中
心を指向する方向から所定角度だけ使用者に近い側へ乖
離する方向に検知方向が設定されていることを特徴とし
たものである。
【0023】この第4の発明に係る流体供給装置におい
て、上記各流体供給機構の吐出口部が共通のユニット体
の所定部位に設けられ、該ユニット体がシンクの上部に
配設されていることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実
施の形態に係る感染症予防システムの一例を示す概略構
成図である。この図に示すように、本実施の形態に係る
感染症予防システムでは、例えば、一般家庭における建
物の玄関に設けられた出入り口61の近傍における土間
上に、感染症への感染の予防を図る流体供給装置とし
て、手洗いおよびうがいを行うための薬液供給装置Aが
設置されている。尚、この薬液供給装置Aが、本願請求
項に記載した「流体供給装置」に相当している。
【0025】また、玄関における出入り口61の上方に
は、外部から家屋内に進入する(つまり、帰宅もしくは
来訪する)人を検出するために、例えば赤外線などを利
用して人体を検知する赤外線センサ等の人体検出センサ
62が設けられている。更に、出入り口61の近傍に
は、人体検出センサ62によって屋内に進入する人体が
検出された際に、その人に対して予め設定された音声を
出力する音声出力装置63が設けられている。この音声
出力装置63には、感染症への感染を予防するために、
うがい及び手洗いの実行を促す音声、例えば、小学5〜
6年生程度の児童による「お帰りなさい。うがい、手洗
いをお願いします。」との音声が予め設定されている。
【0026】このように、出入り口から建物内に進入す
る人に対して音声によってうがい及び手洗いの実施を促
すとともに、手洗いおよびうがいを行うための薬液供給
装置Aが出入り口近傍に設けられているために、うがい
及び手洗いを、煩わしさを感じることなく実施すること
ができる。その結果、感染症への感染を効果的に予防す
ることができるのである。また、アレルギー症について
も効果的に予防することができる。
【0027】図2は上記の感染症予防システムに使用さ
れる上記薬液供給装置の一例を概略的に示す斜視図、図
3はその上部の拡大斜視図、図4は上記薬液供給装置の
正面説明図、また、図5はその側面説明図である。これ
らの図に示すように、上記薬液供給装置Aは、支持台1
0上に配置されたシンク21と、このシンク21上に配
置されたノズルユニット30とを備え、例えば、玄関の
出入り口61に近接した壁面に沿って設置される。
【0028】上記シンク21は、例えば石材を素材とし
て直方体状に構成されており、その内部には上方が開口
した略半球面状の凹部21aが設けられている。このよ
うに、上記シンク21を直方体状に構成したことによ
り、一般家庭の玄関先などでも違和感なく薬液供給装置
Aを設置することができる。また、シンク21の材料と
して、高級感がありデザイン性にも優れた石材を用いる
場合でも、その外形の加工を容易に行えるのである。
【0029】また、シンク21の下部には、図5から良
く分かるように、排水管22の上端部が連結されてお
り、凹部21aの内部と排水管22とが連通している。
排水管22は、支持台10の上部に設けられた収納室1
1内にてU字状に湾曲されて、背面側で略水平方向に延
出しており、薬液供給装置Aが配置される壁面の内部に
設けられた排水用配管(不図示)に接続されている。な
お、床下に排水用配管が設けられる場合には、配水管2
2は、その床下の排水用配管に接続される。
【0030】シンク21の上面には、凹部21aの開口
部の周縁部に沿って略円弧状に湾曲したユニット体30
(ノズルユニット)が設けられている。該ノズルユニッ
ト30は、上記凹部21aにおける開口部の背面側周縁
のほぼ半周に沿って円弧状に形成された中空のケーシン
グ31(ユニットケーシング)を備えており、該ケーシ
ング31は、断面形状が例えば円形の中空状に形成され
たパイプ本体72と、該パイプ本体72の下部に配置さ
れる基台部71とで構成されている。
【0031】上記パイプ本体72は、より好ましくは、
市販のパイプ材(例えば、ステンレス鋼製パイプ材)を
素材として形成され、また、上記基台部71は、例えば
合成樹脂により、断面形状が例えば矩形状で少なくとも
その一部が中空状に形成されている。そして、上記パイ
プ本体72は、上記基台部71を介してシンク21の上
面で凹部21aの開口部周縁よりも外側に取り付けられ
ている。
【0032】このように、シンク21の上部に、シンク
凹部21aの周縁形状の少なくとも一部に略沿って、本
体部72がパイプ状のケーシング31を備えたノズルユ
ニット30が設けられたシンプルでコンパクトな構成に
なっており、装置の外観デザインとしても、簡素ですっ
きりした印象を与えるものである。従って、例えば一般
家庭などの玄関等においても違和感なく好適に設置する
ことができ、上述の感染症予防システムを一般家庭など
に適用する場合の薬液供給装置Aとしても、好適に用い
ることができるのである。
【0033】特に、上記パイプ状本体部72はシンク2
1の上面で凹部21aの周縁よりも外側に取り付けられ
ており、凹部周縁から凹部21aの一部に覆い被さるこ
とはないので、従来のカバー体を用いた場合のように、
ユーザが手洗い等を行う際に手元が暗くなるなど、使い
勝手が阻害されることはない。しかも、ユニットケーシ
ング31の本体部72はパイプ状であるので、市販のパ
イプ材を使用することも可能となり、従来、樹脂成形品
のカバー体を用いていた場合に比して、金型費用を含め
た製造コストを削減することができるようになる。
【0034】図6は、図4のY6−Y6線に沿った断面
説明図である。この図6及び図3から良く分かるよう
に、上記基台部71の一方の端部は正面側に向かって直
線状に延出しており、その基台部71の端部上に位置す
るパイプ本体部分は、該基台部71の端部よりもさらに
正面側に直線状に延出している。パイプ本体72の直線
状に延出した端部における端面31cは、正面に平行な
上下垂直面に対して所定角度だけ傾斜した傾斜面になっ
ている。尚、パイプ本体72の他方の端面31dは、上
下に垂直な垂直面になっている。
【0035】また、図3及び図6に示すように、上記パ
イプ本体72のシンク21背面側に位置する部分(つま
り、パイプ本体72の略中央部分)には、正面側に所定
量突出する給水ノズル32が設けられている。この給水
ノズル32は、断面形状が横長の長円形状に形成され、
支持台10の上部の収納部11に設けられた給水配管5
5(図8参照)に対し、給水電磁弁56(図8参照)を
介して連結されている。
【0036】上記基台部71の給水ノズル32下方に位
置する部分(つまり、基台部71の略中央部分)には、
給水センサ33が設けられている。該給水センサ33
は、例えば赤外線を利用した近接スイッチによって構成
されており、使用者が給水を利用する使用動作として、
手指を給水センサ33に接近させた場合に、その動作を
検知するようになっている。
【0037】また、パイプ本体72の傾斜端面31cの
近傍には、うがい液を吐出する略円柱形のうがい液ノズ
ル34が設けられている。このうがい液ノズル34は、
パイプ本体72から、やや傾斜した状態でシンク凹部2
1aの上方に向かって所定量突出している。このうがい
液ノズル34は、支持台10の収納部11内に収納され
たうがい薬ボトル41(図4参照)内のうがい薬を、給
水配管55(図8参照)からうがい液用給水電磁弁56
(図8参照)を介して供給される水によって80〜10
0倍程度に希釈したうがい薬として噴流状態で吐出する
ものである。
【0038】上記うがい液ノズル34は、例えば特許第
2567573号公報に開示されている構成と同様の基
本構成を備えており、このうがい液ノズル34には、給
水配管55からの水が所定の空間部を介して供給される
ようになっている。そして、うがい液ノズル34から水
が吐出される際に発生する負圧によって、うがい薬ボト
ル41内のうがい薬が、うがい薬電磁弁53(図7参
照)を介して、吸い上げられ供給される。このように、
うがい液ノズル34でうがい液が水と混合されて、うが
い液の噴流として吐出されるようになっている。尚、基
台部71のうがい液ノズル34下方に位置する部分に
は、うがい液ノズル34に供給される水の余剰分を排出
する排出口31eが設けられている。
【0039】また、パイプ本体72の傾斜した端面31
c(うがい液ノズル34に近接した傾斜端面)には、う
がい液ノズル34からうがい液の噴流を吐出させる際に
操作されるうがい液吐出スイッチ35が設けられてお
り、このうがい液吐出スイッチ35の上側には、うがい
薬ボトル41内に貯えられたうがい薬の液切れを報知す
るうがい薬液切れランプ31kが配置されている。
【0040】更に、上記パイプ状本体部72におけるう
がい液ノズル34と給水ノズル32との略中間部分に
は、略円柱状の石鹸液ノズル36が設けられている。こ
の石鹸液ノズル36は、パイプ本体72から、やや傾斜
した状態でシンク凹部21aの内部に向かって所定量突
出している。この石鹸液ノズル36は、支持台10の収
納部11内に収納された石鹸液ボトル42(図4参照)
内の石鹸液を吐出するものである。
【0041】上記基台部71の石鹸液ノズル36下方に
位置する部分には、石鹸液ボトル42内の石鹸液の液切
れを表示する石鹸液液切れランプ31gが設けられてお
り、また、この石鹸液液切れランプ31gの側方には、
石鹸液吐出センサ37が設けられている。この石鹸液吐
出センサ37は、例えば赤外線を利用した近接スイッチ
によって構成されており、使用者が石鹸液を使用する際
に、その使用動作として、手指を石鹸液吐出センサ37
に接近させた場合に、その手を検知するようになってい
る。
【0042】また、更に、パイプ本体72の垂直端部3
1d(うがい液ノズル34が設けられた傾斜端部31c
とは反対側の端部)の近傍には、略円柱状の消毒液ノズ
ル38が設けられている。この消毒液ノズル38は、パ
イプ本体72から、やや傾斜した状態でシンク凹部21
aの内部に向かって所定量突出している。この消毒液ノ
ズル38は、支持台10の収納部11内に収納され消毒
液ボトル43(図3参照)内の消毒液を吐出するもので
ある。
【0043】上記基台部71の消毒液ノズル38下方に
位置する部分には、消毒液ボトル43内の消毒液の液切
れを表示する消毒液液切れランプ31hが設けられてお
り、また、この消毒液液切れランプ31hの側方には、
消毒液吐出センサ39が設けられている。この消毒液吐
出センサ39は、例えば赤外線を利用した近接スイッチ
によって構成されており、使用者が消毒液を使用する際
に、その使用動作として、消毒液吐出センサ39に手指
を接近させた場合に、その手を検知するようになってい
る。
【0044】上述のように、給水ノズル32,石鹸液ノ
ズル36及び消毒液ノズル38の近傍には、当該ノズル
が吐出する液体について使用者の使用動作を検知する検
知センサとして、給水センサ33,石鹸液吐出センサ3
7及び消毒液吐出センサ39がそれぞれ設けられ、当該
センサが上記使用者の使用動作を検知することにより、
当該ノズルに対応する流体供給機構が駆動されて該ノズ
ルからの液体の供給が自動的に行われるようになってい
る。
【0045】上記薬液供給装置Aでは、上記各センサの
うち給水センサ33が、シンク凹部21aの使用者から
遠い側(図6における左側)の周縁部の略中央に対応す
る部位に位置している。また、残りの石鹸液吐出センサ
37及び消毒液吐出センサ39は、上記シンク凹部21
aの周縁部に沿って上記給水センサ33から左側および
右側に所定間隔だけ離間した部位に位置している。尚、
上記給水センサ33が本願請求項に記載した「中央検知
センサ」に、また、上記石鹸液吐出センサ37及び消毒
液吐出センサ39が「他の検知センサ」に、それぞれ相
当している。
【0046】本実施の形態では、図6から良く分かるよ
うに、中央の給水センサ33はそのセンサ面がシンク凹
部21aの周縁の接線方向と略平行になるように配設さ
れる一方、左右に位置する石鹸液吐出センサ37及び消
毒液吐出センサ39は、そのセンサ面がシンク凹部21
aの周縁の接線方向に対し所定角度傾斜して配設されて
いる。すなわち、中央の給水センサ33は、上記シンク
凹部21aの中心Jを略指向する(1点鎖線L1参照)
ように、その検知方向(実線矢印K1参照)が設定され
ている。一方、石鹸液吐出センサ37及び消毒液吐出セ
ンサ39は、上記シンク凹部21aの中心Jを指向する
方向(1点鎖線L2及びL3参照)から、それぞれ所定
角度βだけ使用者に近い側へ乖離する方向に検知方向
(実線矢印K2及びK3参照)が設定されている。
【0047】もし、中央の給水センサ33だけでなく、
石鹸液吐出センサ37及び消毒液吐出センサ39につい
ても、その検知方向が上記シンク凹部21aの中心Jを
略指向する(1点鎖線L2及びL3参照)ように設定さ
れていれば、使用者が給水ノズル32を使用すべく中央
の給水センサ33の前方に手指を差し出した際(若しく
は、差し出すべく接近させる際に)に、その差し出し方
向あるいは差し出した位置によっては、左右に位置する
石鹸液吐出センサ37及び/又は消毒液吐出センサ39
が誤検知して、石鹸液ノズル36及び/又は消毒液ノズ
ル38から石鹸液及び/又は消毒液が吐出されてしまう
可能性がある。或いは、逆に、使用者が石鹸液ノズル3
6又は消毒液ノズル38を使用すべく、石鹸液吐出セン
サ37又は消毒液吐出センサ39の感知範囲内に手指を
差し出そうとした際に、中央の給水センサ33が誤検知
することも考えられる。このような誤検知は、上記石鹸
液吐出センサ37,消毒液吐出センサ39の感度が高い
ほど、或いは検知距離が短いほど生じ易い。更に、シン
ク凹部21aの周縁形状が円形の場合、また、シンク凹
部21aが小さい場合に、特に生じ易くなる。
【0048】本実施の形態では、上述のように、中央の
給水センサ33は、上記シンク凹部21aの中心Jを略
指向する(1点鎖線L1参照)ように、その検知方向
(実線矢印K1参照)が設定されており、この実線矢印
K1の方向に対して使用者の手指を感知する。これに対
して、石鹸液吐出センサ37及び消毒液吐出センサ39
は、上記シンク凹部21aの中心Jを指向する方向(1
点鎖線L2及びL3参照)から、それぞれ所定角度βだ
け使用者に近い側へ乖離する方向に検知方向(実線矢印
K2及びK3参照)が設定されており、上記実線矢印K
1の方向から使用者に近い側に(換言すれば、中央の給
水センサ33から離れる側に)それぞれ乖離した実線矢
印K2及びK3の方向に対して使用者の手指を感知す
る。
【0049】従って、使用者が給水ノズル32を使用す
べく中央の給水センサ33の感知範囲内に手指を差し出
そうとした際に、左右の石鹸液吐出センサ37及び/又
は消毒液吐出センサ39が誤検知すること、或いは逆
に、使用者が石鹸液ノズル36又は消毒液ノズル38を
使用すべく、石鹸液吐出センサ37又は消毒液吐出セン
サ39の感知範囲内に手指を差し出そうとした際に、中
央の給水センサ33が誤検知することを有効に防止でき
るのである。尚、検知センサが複数設けられている場合
における各検知センサの検知方向についての上記のよう
な設定は、本実施の形態のように各吐出ノズル(及びそ
れに対応する各検知センサ)が共通のユニット体に設け
られている場合だけではなく、各吐出ノズル(および各
検知センサ)がそれぞれ独立して設けられている場合に
も有効であることは言うまでもない。
【0050】前述のように、上記薬液供給装置Aは、手
洗い水、石鹸液、消毒液およびうがい液の供給を行うも
のであるので、衛生度の高い手洗い及び手指の消毒並び
にうがいを行うことができる。従って、上述の感染症予
防システムを適用する場合の薬液供給装置として、好適
に用いることができる。
【0051】また、上記ノズルユニット30の各吐出ノ
ズル32,36,38の近傍に設けた検知センサ33,
37,39が当該吐出ノズルの流体について使用者の使
用動作を検知することにより、該吐出ノズルからの流体
の供給が自動的に行われるので、手洗い及び手指の消毒
を行う際に、使用者はその手指を装置Aに触れる必要が
なく、より一層衛生的な手洗い及び/又は手指の消毒を
行うことができるのである。
【0052】尚、この場合において、うがい液の吐出ノ
ズル34からうがい液を吐出させる際に操作されるうが
い液吐出スイッチ35が設けられているので、使用者の
意志に応じたうがいを行うことができる。従って、この
装置Aを、上述の感染症予防システムを適用する場合の
薬液供給装置として、好適に用いることができる。
【0053】次に、上記ノズルユニット30のユニット
ケーシング31の構成およびシンク21への取付構造に
ついて、図9〜図22を参照しながら説明する。図9は
上記ユニットケーシング31のパイプ本体72の基台部
71への固定構造を示すユニットケーシング31の縦断
面説明図、図11はその要部を拡大して示す断面説明
図、また、図10は上記基台部71のシンク21への固
定構造を示す部分断面説明図、図12はその要部を拡大
して示す断面説明図である。
【0054】また、図13及び図14は、上記ユニット
ケーシング31のパイプ本体72の平面説明図および側
面説明図(図13における矢印Y14−Y14方向から
の矢視図)である。この図13及び図14に示すよう
に、パイプ本体72の下面側には、各ノズル用の配管や
各センサ若しくは液切れ表示ランプ用の電気配線等をパ
イプ本体72内に引き込むための多数の穴部72h1〜
72h3が設けられるとともに、ネジ部材77(所謂、
皿ネジ:図9及び図11参照)を螺着させるためのネジ
穴72aが複数箇所(本実施の形態では、例えば4箇
所)に設けられている。
【0055】更に、図18及び図19は、上記ユニット
ケーシング31の基台部71の平面説明図および正面説
明図(図18における矢印Y19−Y19方向からの矢
視図)である。この図18及び図19に示すように、基
台部71の底面部71fには、上記パイプ本体72の各
ネジ穴72aに対応する部位にボス部71bが形成さ
れ、各ボス部71bにはネジ部材77を挿通させるネジ
挿通穴71aが、それぞれ設けられている。また、この
基台部71の底面部71fにはボルト部材78(図10
及び図12参照)を挿通させるボルト挿通穴71cが複
数箇所(本実施の形態では、例えば2箇所)に設けられ
ている。
【0056】また、更に、図20及び図21は、上記基
台部71の底面部71fの下側に配設されるベースパッ
キン75及びベースプレート74の平面説明図である。
この図20及び図21に示すように、上記ベースパッキ
ン75及びベースプレート74には、上記ネジ部材77
を挿通させるために、基台部71の各ネジ挿通穴71a
にそれぞれ対応したネジ挿通穴75a及び74aがそれ
ぞれ設けられ、また、上記ボルト部材78を挿通させる
ために、基台部71の各ボルト挿通穴71cにそれぞれ
対応したボルト挿通穴75c及び74cがそれぞれ設け
られている。
【0057】上記基台部71の側壁71sの上端部とパ
イプ本体72との間には、シールモール73が装着され
る(図9〜図12参照)。図15及び図16は、このシ
ールモール73の平面説明図および正面説明図(図15
における矢印Y16−Y16方向からの矢視図)であ
る。また、図17は、このシールモール73の先端シー
ル部73sの断面形状を拡大して示したものである。ま
た、基台部71の底面部71fとボルト部材78の頭部
78Hとの間には、金属製のワッシャ76が介装される
(図10及び図12参照)。図22はこのワッシャ76
の平面説明図である。
【0058】上記シールモール73及びベースパッキン
75は、弾性に冨みシール性に優れた材料として、例え
ばゴム若しくは軟質の樹脂等が用いられる。また、ベー
スプレート74及びワッシャ76は、例えばステンレス
鋼板を材料に用いて製作される。また、ボルト部材78
は、例えば中空パイプの外周の一部に雄ネジを螺設した
ものにボルト頭部78Hを組み付けた組立ボルトが用い
られる。
【0059】以上の構成において、ユニットケーシング
31を(つまり、基台部71及びパイプ本体72を)シ
ンク21の上面に取り付け固定する際には、例えば、以
下のような手順で行う。まず、基台部71の上側開口か
ら、該基台部71の底面部71fの所定部位に上記ワッ
シャ76をセットする(図22参照)。このとき、ワッ
シャ76は、基台部71の底面71f上に設けられた位
置決め用の一対の突起部71dと両側壁71sとによっ
て、正確に位置決めされる。この位置決め状態で、例え
ば小径のネジ部材等を用いてワッシャ76を基台部71
の底面71f上に締結固定することが、より好ましい。
そして、基台部71の上側開口から上記各ボルト部材7
8を差し入れ、該ボルト部材78を上記ワッシャ76及
び基台部71底面部71fのボルト挿通穴76c及び7
1cに挿通させておく。
【0060】次に、上記基台部71の底面部71fの下
面側に上記ベースプレート74及びベースパッキン75
を順に装着し、上記各ネジ部材77をベースパッキン7
5,ベースプレート74及び基台部71のボス部71b
のネジ挿通穴74a,75a及び71aに、基台部71
の下面側から挿通させる。この状態で、基台部71の側
壁71sの上端部に上記シールモール73を装着し、そ
の上からパイプ本体72を載置し、その各ネジ穴72a
を上記各ネジ部材77の先端に対して位置決めする。そ
して、各ネジ部材77を対応する各ネジ穴72aにねじ
込んで螺着させることにより、パイプ本体72が基台部
71に対して組み付けられ締結固定される(図9及び図
11参照)。つまり、このようにして、ユニット体30
のケーシング31が形成される。
【0061】次いで、このケーシング31をシンク21
の上方に持ち越し、ケーシング31の基台部71の下面
側から垂下した各ボルト部材78を、シンク21の対応
する各ボルト挿通穴21hに挿通させ、シンク21の下
側からナット79を螺着させて締付ける。これにより、
パイプ本体72を一体的に固定した基台部71がシンク
21の上面に締結固定される。
【0062】以上のように、上記ノズルユニット30の
ケーシング31の基台部71が合成樹脂製で上側に開口
した断面略コ字状に形成され、該基台部71の上側に支
持されるパイプ状本体部72は、金属製で下側の所定箇
所にネジ穴72aを有し、上記基台部71の底面71f
側からネジ部材77を螺着させることによって基台部7
1に締結固定されている。そして、該基台部71はその
底面71fの上下に配設した金属製のワッシャ76及び
ベースプレート74並びにボルト部材78を介してシン
ク21に締結固定されている。かかる固定構造を採用す
ることにより、合成樹脂製の基台部71と金属製のパイ
プ状本体部72とを有するユニットケーシング31を備
えたノズルユニット30を、容易かつ確実に、しかも強
固に、シンク21の上面に取り付けることができるので
ある。
【0063】図4及び図5に示すように、シンク21を
支持する支持台10の上部の収納部11には、例えば金
属製の箱体15(収納ケース)が収納されており、この
収納ケース15内に、うがい薬が収容されたうがい薬ボ
トル41,石鹸液が収容された石鹸液ボトル42,消毒
液が収容された消毒液ボトル43が、それぞれ収納され
ている。また、上記収納部11の正面には、開閉可能に
なった開閉カバー12が設けられており、この開閉カバ
ー12の背面には、手動操作機能、作動表示機能等を有
する表示基板13aが設けられている。また、上記収納
ケース15の内面には、各種センサの検知結果に基づい
て各ポンプ、電磁弁、液切れランプ等を制御する制御素
子が設けられた制御基板13b(図4及び図5における
斜線表示参照)が設けられている。
【0064】図7(a)及び(b)は、それぞれ、支持
台10の収納部11内の収納ケース15における各ボト
ル41〜43を取り除いた状態を示す概略正面図であ
る。収納ケース15内には、図7(a)に示すように、
消毒液ボトル43内の消毒液を消毒液ノズル38に供給
する電磁式の消毒液ポンプ51が設けられており、ま
た、消毒液ボトル43内の消毒液の液切れを検知する消
毒液液切れセンサ52が設けられている。消毒液液切れ
センサ52は、消毒液ボトル43内の消毒液が液切れ状
態になったことを検知するようになっており、消毒液が
液切れ状態であることが検出されると、ノズルユニット
30の基台部71に設けられた消毒液液切れランプ31
hが点灯される。
【0065】また、上記収納ケース15内には、図7
(b)に示すように、うがい薬ボトル41内のうがい薬
を、うがい液ノズル34に供給する電磁式のうがい薬電
磁弁53が設けられるとともに、うがい薬ボトル41内
のうがい薬の液切れを検知するうがい薬液切れセンサ5
4が設けられている。うがい薬液切れセンサ54は、う
がい薬ボトル41内のうがい薬が液切れ状態になったこ
とを検知するようになっており、うがい薬の薬切れが検
出されると、ノズルユニット30の基台部71における
端面31cに設けられたうがい薬液切れランプ31kが
点灯される。
【0066】図8は、支持台10の収納部11内の収納
ケース15における各ボトル41〜43を取り除いた状
態を示す概略側面図である。収納ケース15内には、給
水管に接続される給水配管55が設けられており、この
給水配管55に、給水ノズル32に給水する際に開状態
とされる給水電磁弁56が設けられている。また、給水
配管55には、うがい薬ノズル36に給水する際に開状
態とされるうがい液用給水電磁弁57も設けられてい
る。
【0067】さらに、上記収納ケース15には、石鹸液
ボトル42内の石鹸液を、石鹸液ノズル36に供給する
電磁式の石鹸液ポンプ58が設けられており、また、石
鹸液ボトル42内の石鹸液の液切れを検知する石鹸液液
切れセンサ59も設けられている。石鹸液液切れセンサ
59は、石鹸液ボトル42内の石鹸液が液切れ状態にな
ったことを検知するようになっており、石鹸液の液切れ
が検出されると、ノズルユニット30の基台部71に設
けられた石鹸液液切れランプ31gが点灯される。
【0068】以上のように、上記ノズルユニット30の
ユニットケース31の基台部71には、薬液を貯える各
薬液ボトル41,42,43内の薬液残量が所定量以下
になったことを報知する報知手段としての各液切れラン
プ31h,31g,31kがそれぞれ設けられているこ
とにより、残量が少なくなった薬液の補給を行うことが
可能になり、各薬液ボトル41,42,43内の薬液に
ついて、残量がゼロ(0:零)となって実際に液切れが
生じることを未然に防止することができるのである。
【0069】尚、上記各吐出ノズル32,34,36,
38と各電磁弁53,56,57と各ポンプ51,58
と給水配管55及び各薬液ボトル41,42,43、及
びこれらの間の配管、並びに各電磁弁53,56,57
及び各ポンプ51,58の制御機構が、本願請求項に記
載した各流体についての「流体供給機構」に相当してい
る。
【0070】また、上述のように、本実施の形態に係る
薬液供給装置Aでは、各流体供給機構の吐出ノズル3
2,34,36,38並びに上記ノズルユニット30の
ユニットケーシング31の内部に配設される配管および
電気配線以外の各流体供給機構の他の基本構成要素が単
一の収納ケース15に収納されている。そして、これら
基本構成要素は、必要に応じてこの収納ケース15回り
の配管および電気配線等と、比較的簡単な作業で脱着で
きる接続具を介して接続されている。
【0071】従って、例えば、装置Aのメインテナンス
を行う場合などには、上記接続具による接続状態を解除
して、上記収納ケース15を収納部11から引き出すこ
とにより、収納ケース15内の基本構成要素を容易に取
り出すことができる。逆に、装置Aを製作する場合に
は、上記各流体供給機構の基本構成要素を装置Aの組立
とは別途に組み立てて単一の収納ケース15内に収納し
ておくことができ、各流体供給機構の組立工程の作業性
が向上する。尚、上記開閉カバー12を収納ケース15
の開閉カバーとして該ケース15と一体的に設けるよう
にしても良い。この場合には、表示基板13aも収納ケ
ース15と一体的に取り扱うことができる。
【0072】以上のように、組み立てた各流体供給機構
の基本構成要素は、単一の収納ケース15ごと簡単に移
動できるので、装置Aの組立作業性が向上し、更に、メ
インテナンス時の点検・補修作業も行い易くなりサービ
ス性も向上する。また更に、シンク21のデザイン等が
異なる場合でも、単一の収納ケース15内に収納された
上記各流体供給機構の基本構成要素を共通して使用する
ことも可能となり、多種類の薬液供給装置Aを生産する
場合の効率を高めることができるのである。
【0073】以上のような構成の薬液供給装置では、使
用者が給水ノズル32から水を吐出させるために、給水
センサ33に手を近接させると、給水電磁弁56が開状
態となり、給水ノズル32から水が吐出される。
【0074】同様に、使用者が石鹸液ノズル36及び消
毒液ノズル38から、石鹸液及び消毒液をそれぞれ吐出
させるために、石鹸液吐出センサ37及び消毒液吐出セ
ンサ39にそれぞれ手を接近させると、石鹸液ポンプ5
8及び消毒液ポンプ51がそれぞれ駆動されて、石鹸液
ノズル36及び消毒液ノズル38から、石鹸液及び消毒
液がそれぞれ吐出される。すなわち、石鹸液吐出センサ
37及び消毒液吐出センサ39にそれぞれ近接している
手に対して、石鹸液ノズル36及び消毒液ノズル38か
らそれぞれ吐出される石鹸液及び消毒液がそれぞれ直接
に供給され、使用者は装置に手を触れる必要はない。
【0075】また、うがいを実施する場合には、使用者
は、ノズルユニット30のケーシング31におけるパイ
プ本体72の端面31cに設けられたうがい液吐出スイ
ッチ35を操作する。これにより、うがい液用給水電磁
弁57及びうがい薬電磁弁53がそれぞれ開状態とな
り、うがい液ノズル34に水が供給されて、その水流に
よって発生した負圧によって、うがい薬がうがい薬ボト
ル41から吸引される。これにより、うがい薬ノズル3
4では、吸引されたうがい薬が水と混合されて、うがい
薬ノズル34からは、水によってうがい薬が希釈された
うがい液が噴流となって吐出される。
【0076】このようにしてうがい液ノズル34から吐
出されるうがい薬と水とが混合されたうがい液は、コッ
プ等に汲まれて、うがいが実施される。また、うがい液
ノズル34に口を近付けて、うがい液ノズル34から吐
出されるうがい液を、直接、口に含んでうがいを実施す
るようにしてもよい。この場合、噴流としてうがい液ノ
ズル34から吐出される水の余剰分は、その下方に設け
られた排水口31eからシンク21の凹部21a内に排
出される。
【0077】本実施の形態に係る薬液供給装置Aでは、
シンク21の凹部21aにおける開口部の周囲の上面
に、凹部21aの周縁部の一部に沿って円弧状に湾曲し
たノズルユニット30が設けられており、このノズルユ
ニット30に、給水ノズル32、うがい薬ノズル34、
石鹸液ノズル36、消毒液ノズル38が、周方向に適当
な間隔をあけた状態で一体的に設けられている。また、
ノズルユニット30には、給水センサ33、石鹸液吐出
センサ37、消毒液吐出センサ39、石鹸液液切れラン
プ31g、消毒液液切れランプ31h、うがい薬液切れ
ランプ31k等も、一体的に設けられており、コンパク
トな構成になっている。従って、このような構成の液体
供給装置Aは、一般家庭における玄関の出入り口61の
近傍における土間上に、好適に設置することができる。
しかも、シンク21が直方体状に構成されて、支持台1
0上に支持されているために、デザイン的にも優れてお
り、これによっても、一般家庭における玄関の出入り口
61近傍の土間上に、好適に設置することができる。
【0078】なお、消毒液ノズルは、特開平8−299
853号公報に開示されているように、長期間にわたっ
て使用されない場合に、消毒液の乾燥物を取り除く構成
としてもよい。また、消毒液液切れセンサ52、うがい
薬液切れセンサ54、石鹸液液切れセンサ59として
は、それぞれ、特開平8−304149号公報に開示さ
れているような構成としてもよい。
【0079】このような薬液供給装置Aを使用した図1
に示す本発明の感染症予防システムでは、外部から玄関
の出入り口61を通って屋内に人が進入すると、人体検
出センサ62が、その人を検知して、薬液供給装置Aに
設けられた音声出力装置63に所定信号を出力する。音
声出力装置63は、人体検出センサ62の信号によっ
て、出入り口61から屋内に進入した人に対して、感染
症を予防するために予め設定された音声、例えば、「お
帰りなさい。うがい及び手洗いをお願いします。」との
音声を出力する。これにより、屋内に進入した人は、音
声出力装置から出力されるうがい及び手洗いを促す音声
に触発されて、出入り口61の近傍の土間上に設置され
た薬液供給装置Aによって、靴等の履物を脱ぐ前に、う
がい及び手洗いが実施されることになる。
【0080】薬液供給装置Aは、前述したように、給水
センサ33に手を接近させることによって、給水ノズル
32から水が吐出され、また、石鹸液吐出センサ37及
び消毒液吐出センサ39に、それぞれ手を近接させるこ
とによって、石鹸液ポンプ58及び消毒液ポンプ51が
それぞれ駆動されて、石鹸液ノズル36及び消毒液ノズ
ル38から、石鹸液及び消毒液がそれぞれ吐出される。
従って、石鹸液吐出センサ37及び消毒液吐出センサ3
9にそれぞれ近接している手に対して、石鹸液ノズル3
6及び消毒液ノズル38からそれぞれ吐出される石鹸液
及び消毒液が、それぞれ、直接、供給される。
【0081】また、うがいをする場合には、ノズルユニ
ット30の端面31cに設けられたうがいスイッチ35
を押圧操作することにより、うがい液ノズル34からう
がい液が噴流となって吐出されて、そのうがい液によっ
てうがいが実施される。
【0082】このように、出入り口61に近接した土間
上に薬液供給装置Aを配置して、屋内に進入する人に対
して、音声によるうがい及び手洗いの実施を呼びかける
ようになっており、しかも、その薬液供給装置Aによっ
てうがい及び手洗いが、きわめて簡単な操作によって容
易に実施することができるために、外出から帰宅した直
後等においても、出入り口61近傍の薬液供給装置Aに
よるうがい及び手洗いを、履物を脱ぐ前に、煩わしさを
感じることなく、確実に実施することができる。
【0083】その結果、感染症の原因となる各種細菌等
が一般家庭内に進入することを予防することができ、一
般家庭における感染症の感染を効果的に予防することが
できる。しかも、一般家庭における家族全員に対して、
うがい及び手洗いを習慣化することも容易である。
【0084】さらに、このように、外出からの帰宅直後
に、うがい及び手洗いを実施することによって、花粉症
などのアレルギー症の症状を緩和することもできる。
【0085】なお、人体検出センサ62による人体の検
出信号は、通常、配線によって音声出力装置63に出力
されるが、電波、赤外線等によって、音声出力装置63
に出力するようにしてもよく、また、音声出力装置63
は、玄関の出入り口61近傍に設置する構成に限らず、
薬液供給装置Aに設ける構成、あるいは、薬液供給装置
Aの近傍に設ける構成であってもよい。
【0086】また、出入り口61の近傍に設ける薬液供
給装置は、図1に示す構成に限定されるものではなく、
例えば、通常の蛇口が設けられたシンクに、消毒液及び
うがい液をそれぞれ吐出する機能を有する流体供給装置
を使用してもよい。更に、薬液供給装置としては、手洗
い水、温水、石鹸液、消毒液、うがい液および温風の供
給機構を備えても良く、また、これらうちの少なくとも
2つを含むものであっても良い。このとき、薬液供給装
置が手洗い機能のみを有する場合には、消毒機能および
うがい機能は別途に設け、薬液供給装置のシンクを利用
して手指の消毒およびうがいを行えば良い。
【0087】また、更に、上記実施の形態では、ノズル
ユニット30はシンク21の凹部21aの周縁の約半周
に沿った一体物のパイプ状本体部72を有するユニット
ケーシング31に各吐出ノズルを設けて形成されていた
が、本発明の流体供給装置は、かかる構成に限定される
ものではなく、シンクの凹部周縁形状の少なくとも一部
に略沿って複数に分割されたパイプ状本体部を有するケ
ーシングを設け、これら複数のケーシングに適当な数量
の吐出ノズルをそれぞれ設けてノズルユニットを構成し
ても良い。かかる分割構造を採用することにより、ノズ
ルユニットおよび各ノズルのレイアウトの自由度を高め
ることができる。
【0088】さらに、本発明の感染症予防システムは、
一般家庭における玄関の出入り口近傍に薬液供給装置A
を設ける構成に限らず、食品製造工場等における施設の
建物の出入り口近傍に薬液供給装置を設ける構成であっ
てもよい。
【0089】また、人体検出センサ62によって人体を
検知した回数と、支持台10の収納部11に設けられた
消毒液ポンプ51の駆動回数、あるいは、うがい薬電磁
弁53の駆動回数とに基づいて、建物内に進入する人
が、実際にうがいあるいは手洗いを実施していない回数
を把握するようにしてもよい。この場合には、各家庭、
施設等に対して、うがい及び手洗いの実施を促すような
処置が実施される。
【0090】
【発明の効果】本願発明の感染症予防システム及び感染
症予防方法は、このように、出入り口から建物内に進入
する人に対して音声によってうがい及び手洗いの実施を
促すとともに、出入り口近傍に流体供給装置が設けられ
ているために、うがい及び手洗いを、煩わしさを感じる
ことなく実施することができる。その結果、感染症への
感染を効果的に予防することができる。また、アレルギ
ー症についても効果的に予防することができる。
【0091】また、本発明の流体供給装置は、シンク上
部に、シンク凹部の周縁形状の少なくとも一部に略沿っ
て、本体部がパイプ状のユニット体が設けられたシンプ
ルでコンパクトな構成になっている。従って、例えば一
般家庭などの玄関等においても違和感なく好適に設置す
ることができ、本願発明の感染症予防システムを一般家
庭などに適用する場合の流体供給装置としても、好適に
用いることができる。特に、パイプ状の本体部はシンク
上面で凹部周縁よりも外側に取り付けられており、凹部
周縁から凹部の一部に覆い被さることはないので、従来
のカバー体を用いた場合のように、ユーザが手洗い等を
行う際に手元が暗くなるなど、使い勝手が阻害されるこ
とはない。しかも、ユニット体の本体部はパイプ状であ
るので、市販のパイプ材を使用することも可能となり、
従来、樹脂成形品のカバー体を用いていた場合に比し
て、金型費用を含めた製造コストを削減することができ
るようになる。
【0092】かかる流体供給装置において、好ましく
は、上記複数の流体供給機構が、手洗い水、温水、石鹸
液、消毒液、うがい液および温風の供給機構のうちの少
なくとも2つを含むものであることにより、好適な手洗
い、又はこれに加えてうがいを行うことができる。この
場合において、より好ましくは、上記複数の流体供給機
構が、少なくとも、手洗い水および温水のいずれか一
方、石鹸液、消毒液およびうがい液の供給機構を含むも
のであることにより、衛生度の高い手洗い及び手指の消
毒並びにうがいを行うことができる。従って、本願発明
の感染症予防システムを適用する場合の流体供給装置と
して、好適に用いることができる。
【0093】また、以上の流体供給装置において、好ま
しくは、上記ユニット体の吐出口部の近傍に設けた検知
センサが当該吐出口部の流体について使用者の使用動作
を検知することにより、流体供給機構が駆動されて該吐
出口部からの流体の供給が自動的に行われることによ
り、使用者はその手指を装置に一切触れる必要がなく、
より一層衛生的な手洗い及び/又は手指の消毒を行うこ
とができる。この場合において、より好ましくは、上記
複数の流体供給機構は少なくともうがい液の供給機構を
含むものであり、うがい液の吐出口部からうがい液を吐
出させる際に操作されるうがい液吐出スイッチが設けら
れていることにより、使用者の意志に応じたうがいを行
うことができる。従って、本願発明の感染症予防システ
ムを適用する場合の流体供給装置として、好適に用いる
ことができる。
【0094】更に、以上の流体供給装置において、好ま
しくは、上記ユニット体には、薬液を供給する各流体供
給機構の各薬液容器内の薬液残量が所定量以下になった
ことを報知する報知手段がそれぞれ設けられていること
により、残量が少なくなった薬液の補給を行うことが可
能になり、各薬液容器内の薬液について、残量がゼロ
(0:零)となって実際に液切れが生じることを未然に
防止することができる。
【0095】また更に、以上の流体供給装置において、
好ましくは、上記ユニット体の基台部が合成樹脂製で上
側に開口した断面略コ字状に形成され、該基台部の上側
に支持される上記パイプ状本体部は金属製で下側の所定
箇所にネジ穴を有し、上記基台部の底面側からネジ部材
を螺着させることによって基台部に締結固定されてお
り、該基台部はその底面の上下に配設した金属製座金部
材およびネジ部材を介してシンクに締結固定されている
ことにより、合成樹脂製の基台部と金属製のパイプ状本
体部とを備えたユニット体を、容易かつ確実にシンク上
面に取り付けることができる。
【0096】また更に、以上の流体供給装置において、
好ましくは、上記各流体供給機構の吐出口部ならびに上
記ユニット体のパイプ状本体部または基台部の内部に配
設される配管および電気配線以外の各流体供給機構の他
の基本構成要素が単一の収納ケースに収納されることに
より、これらの各流体供給機構の基本構成要素を装置の
組立とは別途に組み立てて単一の収納ケースに収納する
ことができ、各流体供給機構の組立工程の作業性が向上
する。また、このように組み立てた各流体供給機構の基
本構成要素は、単一の収納ケースごと簡単に移動できる
ので、装置の組立作業性が向上し、更に、メインテナン
ス時の点検・補修作業も行い易くなりサービス性も向上
する。また更に、シンクのデザイン等が異なる場合で
も、単一の収納ケースに収納された上記各流体供給機構
の基本構成要素を共通して使用することも可能となり、
多種類の流体供給装置を生産する場合の効率を高めるこ
とができる。
【0097】また更に、以上の流体供給装置において、
好ましくは、上記シンクが直方体状に構成されているこ
とにより、一般家庭の玄関先などでも違和感なく装置を
設置することができる。また、シンクの材料としてデザ
イン性に優れた石材などを用いる場合でも、その外形の
加工が容易になる。
【0098】また更に、以上の流体供給装置において、
好ましくは、上記ユニット体が、シンクの凹部周縁形状
の少なくとも一部に略沿って複数に分割されていること
により、ユニット体および各流体供給機構の吐出口部の
レイアウトの自由度を高めることができる。
【0099】また更に、本発明の流体供給装置では、各
流体供給機構の吐出口部の近傍に設けられて当該吐出口
部の流体について使用者の使用動作を検知する各検知セ
ンサのうちシンク凹部の使用者から遠い側の周縁部の略
中央に対応する部位に配設された中央検知センサは、上
記シンク凹部の略中心を指向するように検知方向が設定
され、他の検知センサは、上記シンク凹部の略中心を指
向する方向から所定角度だけ使用者に近い側へ乖離する
方向に検知方向が設定されている。従って、使用者が中
央検知センサの感知範囲内に手指を差し出そうとした際
に上記他の検知が誤検知すること、或いは逆に、使用者
が他の検知センサの感知範囲内に手指を差し出そうとし
た際に、中央検知センサが誤検知することを有効に防止
できる。
【0100】また更に、かかる流体供給装置で得られる
上記の作用効果は、好ましくは、各流体供給機構の吐出
口部が共通のユニット体の所定部位に設けられ、該ユニ
ット体がシンクの上部に配設されている流体供給装置に
おいても、同様に得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る感染症予防システ
ムの一例を示す概略構成図である。
【図2】 上記の感染症予防システムに使用される薬液
供給装置の一例を概略的に示す斜視図である。
【図3】 上記薬液供給装置の上部の拡大斜視図であ
る。
【図4】 上記薬液供給装置の正面説明図である。
【図5】 上記薬液供給装置の側面説明図である。
【図6】 図4のY6−Y6線に沿った断面説明図であ
る。
【図7】 上記薬液供給装置の収納部の概略構成を示す
正面説明図である。
【図8】 上記収納部の概略構成を示す側面説明図であ
る。
【図9】 上記薬液供給装置のノズルユニットのケーシ
ングにおけるパイプ本体の基台部への固定構造を示すユ
ニットケーシングの縦断面説明図である。
【図10】 上記基台部のシンクへの固定構造を示す部
分縦断面説明図である。
【図11】 図9の要部を拡大して示す断面説明図であ
る。
【図12】 図10の要部を拡大して示す断面説明図で
ある。
【図13】 上記ユニットケーシングのパイプ本体の平
面説明図である。
【図14】 上記パイプ本体の側面説明図で、図13に
おける矢印Y14−Y14方向からの矢視図である。
【図15】 上記ユニットケーシングに装着されるシー
ルモールの平面説明図である。
【図16】 上記シールモールの正面説明図で、図15
における矢印Y16−Y16方向からの矢視図である。
【図17】 上記シールモールの先端シール部を拡大し
て示す拡大断面説明図である。
【図18】 上記ユニットケーシングの基台部の平面説
明図である。
【図19】 上記基台部の正面説明図で、図18におけ
る矢印Y19−Y19方向からの矢視図である。
【図20】 上記基台部の底面部の下側に配設されるベ
ースパッキンの平面説明図である。
【図21】 上記ベースパッキンの上側に配設されるベ
ースプレートの平面説明図である。
【図22】 上記基台部の底面部上に配設されるワッシ
ャの平面説明図である。
【符号の説明】
10…支持台 11…収納部 13a…表示基板 13b…制御基板 15…収納ケース 21…シンク 21a…(シンクの)凹部 30…ノズルユニット 31…ユニットケーシング 31g…石鹸液液切れランプ 31h…消毒液液切れランプ 31k…うがい液液切れランプ 32…給水ノズル 33…給水センサ 34…うがい液ノズル 35…うがい液吐出スイッチ 36…石鹸液ノズル 37…石鹸液吐出センサ 38…消毒液ノズル 39…消毒液吐出センサ 41…うがい薬ボトル 42…石鹸液ボトル 43…消毒液ボトル 51…消毒液ポンプ 52…消毒液液切れセンサ 53…うがい薬電磁弁 54…うがい薬液切れセンサ 55…給水配管 56…給水電磁弁 57…うがい液用給水電磁弁 58…石鹸液ポンプ 59…石鹸液液切れセンサ 61…出入り口 62…人体検出センサ 63…音声合成装置 71…基台部 71a…(基台部の)ネジ挿通穴 71f…(基台部の)底面部 72…パイプ状本体部 72a…(パイプ状本体部の)ネジ穴 74…ベースプレート 76…ワッシャ 77…ネジ部材 78…ボルト部材 79…ナット A…薬液供給装置

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種類の異なる流体を供給する複数の流体
    供給機構とシンクとを備え、少なくとも手洗い機能とう
    がい液吐出機能とを有して、建物内の出入り口近傍に配
    置された流体供給装置と、 上記出入り口から屋内に進入する人体を検出する人体検
    出センサと、 該人体検出センサによって人体を検出した際に、その人
    体に対してうがい及び手洗いの実施を促す音声を出力す
    る音声出力装置と、 を具備することを特徴とする感染症予防システム。
  2. 【請求項2】 種類の異なる流体を供給する複数の流体
    供給機構とシンクとを備え、少なくとも手洗い機能とう
    がい液吐出機能とを有する流体供給装置を建物内の出入
    り口近傍に配置し、該出入り口から建物内に人体が進入
    する際に、その人体に対してうがい及び手洗いの実施を
    促す音声を出力することを特徴とする感染症予防方法。
  3. 【請求項3】 種類の異なる流体を供給する複数の流体
    供給機構を備えるとともに、各流体供給機構の吐出口部
    が共通のユニット体の所定部位に設けられ、該ユニット
    体がシンクの上部に配設されてなる流体供給装置であっ
    て、 上記ユニット体は、上記シンクの凹部周縁形状の少なく
    とも一部に略沿ったパイプ状の本体部と、少なくとも一
    部が中空状に形成された基台部とを備えており、上記本
    体部は上記基台部を介してシンクの上面で上記凹部周縁
    よりも外側に取り付けられていることを特徴とする流体
    供給装置。
  4. 【請求項4】 上記複数の流体供給機構は、手洗い水、
    温水、石鹸液、消毒液、うがい液および温風の供給機構
    のうちの少なくとも2つを含むものであることを特徴と
    する請求項3記載の流体供給装置。
  5. 【請求項5】 上記複数の流体供給機構は、少なくと
    も、手洗い水および温水のいずれか一方、石鹸液、消毒
    液およびうがい液の供給機構を含むものであることを特
    徴とする請求項4記載の流体供給装置。
  6. 【請求項6】 上記ユニット体の上記吐出口部の近傍に
    は、当該吐出口部の流体について使用者の使用動作を検
    知する検知センサが設けられ、該検知センサが上記使用
    動作を検知することにより、当該吐出口部に対応する流
    体供給機構が駆動されて、該吐出口部からの流体の供給
    が自動的に行われることを特徴とする請求項3〜請求項
    5のいずれか一に記載の流体供給装置。
  7. 【請求項7】 上記複数の流体供給機構は少なくともう
    がい液の供給機構を含むものであり、うがい液の吐出口
    部からうがい液を吐出させる際に操作されるうがい液吐
    出スイッチが設けられていることを特徴とする請求項6
    記載の流体供給装置。
  8. 【請求項8】 上記複数の流体供給機構のうち薬液を供
    給する流体供給機構は、当該薬液を貯える薬液容器から
    対応する吐出口部に薬液を送給するものであり、上記ユ
    ニット体には、各薬液容器内の薬液残量が所定量以下に
    なったことを報知する報知手段がそれぞれ設けられてい
    ることを特徴とする請求項3〜請求項7のいずれか一に
    記載の流体供給装置。
  9. 【請求項9】 上記ユニット体の基台部は、合成樹脂製
    で上側に開口した断面略コ字状に形成され、該基台部の
    上側に支持される上記パイプ状本体部は、金属製で下側
    の所定箇所にネジ穴を有し、上記基台部の底面側からネ
    ジ部材を螺着させることによって基台部に締結固定され
    ており、該基台部は、その底面の上下に配設した金属製
    座金部材およびネジ部材を介してシンクに締結固定され
    ていることを特徴とする請求項3〜請求項8のいずれか
    一に記載の流体供給装置。
  10. 【請求項10】 上記各流体供給機構の吐出口部ならび
    に上記ユニット体のパイプ状本体部または基台部材の内
    部に配設される配管および電気配線以外の各流体供給機
    構の他の基本構成要素が単一の収納ケースに収納され、
    この収納ケースが上記シンクの近傍に配設されているこ
    とを特徴とする請求項3〜請求項9のいずれか一に記載
    の流体供給装置。
  11. 【請求項11】 上記シンクは直方体状に構成されてい
    ることを特徴とする請求項3〜請求項10のいずれか一
    に記載の流体供給装置。
  12. 【請求項12】 上記ユニット体が、上記シンクの凹部
    周縁形状の少なくとも一部に略沿って、複数に分割され
    ていることを特徴とする請求項3〜請求項11のいずれ
    か一に記載の流体供給装置。
  13. 【請求項13】 種類の異なる流体を供給する複数の流
    体供給機構を備えるとともに、各流体供給機構の吐出口
    部がシンクの上部に配設され、各吐出口部の近傍に当該
    吐出口部の流体について使用者の使用動作を検知する検
    知センサがそれぞれ設けられており、該検知センサが上
    記使用動作を検知することにより、当該吐出口部に対応
    する流体供給機構が駆動されて該吐出口部からの流体の
    供給が自動的に行われる流体供給装置であって、 上記各検知センサのうちシンク凹部の使用者から遠い側
    の周縁部の略中央に対応する部位に配設された中央検知
    センサは、上記シンク凹部の略中心を指向するように検
    知方向が設定され、他の検知センサは、上記シンク凹部
    の略中心を指向する方向から所定角度だけ使用者に近い
    側へ乖離する方向に検知方向が設定されていることを特
    徴とする流体供給装置。
  14. 【請求項14】 上記各流体供給機構の吐出口部が共通
    のユニット体の所定部位に設けられ、該ユニット体がシ
    ンクの上部に配設されていることを特徴とする請求項1
    3記載の流体供給装置。
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