JP2002196596A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002196596A
JP2002196596A JP2000395219A JP2000395219A JP2002196596A JP 2002196596 A JP2002196596 A JP 2002196596A JP 2000395219 A JP2000395219 A JP 2000395219A JP 2000395219 A JP2000395219 A JP 2000395219A JP 2002196596 A JP2002196596 A JP 2002196596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
transfer material
image forming
humidity
transfer voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000395219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3945162B2 (ja
Inventor
Masato Sakurai
政人 桜井
Masaru Sato
優 佐藤
Hideyoshi Niinuma
英好 新沼
Masaki Kanasugi
正喜 金杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd, Casio Electronics Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2000395219A priority Critical patent/JP3945162B2/ja
Publication of JP2002196596A publication Critical patent/JP2002196596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3945162B2 publication Critical patent/JP3945162B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電子写真方式を使用した画像形成装
置に関し、特にハーフトーン画像の印刷において白スジ
を発生させることを防止する画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 カラープリンタ装置内に湿度センサを配
設し、装置内の湿度を測定し、湿度によって各転写部に
おける転写電圧の印加タイミングを設定する。例えば、
高湿度の場合転写電圧の印加タイミングは用紙の先端部
分に一致させ、低湿度の場合転写電圧の印加タイミング
を遅くする。また、用紙の後端においても高湿度の場合
転写電圧の印加タイミングは用紙の後端に一致させ、低
湿度の場合転写電圧の印加タイミングを早める。このよ
うに構成することにより、ハーフトーン画像の印刷の
際、白スジを発生させることがなく、しかも先端カブリ
を発生させることのない印刷処理を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式を使用
した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、パーソナルコンピュータの普及に
伴って、プリンタ装置も安価な価格で販売され、より利
用し易い電子機器となっている。このような状況におい
て、電子写真方式を用いたプリンタ装置は印字品質、印
刷速度共に優れており、業務用等に広く使用されてい
る。
【0003】このようなプリンタ装置は、帯電、露光、
現像、転写という電子写真プロセスを経るが、例えばタ
ンデム方式のプリンタ装置ではマゼンダ(M)、シアン
(C)、イエロー(Y)、ブラック(B)の画像形成ユ
ニットが順次配設され、それぞれの色のトナー像を用紙
に転写する。このため、用紙にはマゼンダ(M)、シア
ン(C)、イエロー(Y)、ブラック(B)の順に転写
処理が行われ、カラー画像が印刷される。
【0004】このため、各色毎に充分な転写性を得るた
め、転写電圧は用紙搬送方向下流側に位置するほど高く
設定されている。また、転写電圧の印加は感光面の疲労
を考慮し、用紙の先端が転写部に達したタイミングでオ
ンし、用紙の後端が転写部を離れるタイミングでオフし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように、用紙の先端及び後端が転写部を通過する
タイミングで転写電圧のオン、オフを制御する場合、例
えばハーフトーン画像の印字を行うと用紙先端から感光
体ドラム一周分の長さの位置に白スジ状の横バンドが生
じる。例えば、感光体ドラムの直径が30mmの場合、
先端から94mmの位置に白スジが発生する。
【0006】この現象は転写電圧が高いほど現れ易く、
更に低湿度の環境で発生する。これは用紙の先端に同期
して転写電圧をオンすると、転写電流の一部が用紙先端
から直接感光面に流れ込み、その結果感光面が疲労を起
こし、ドラムの1回転後の次の画像形成位置に白スジが
発生する。この現象は上記のように転写電圧が高く、流
れ込む転写電流が大きいほど現れ易い。
【0007】本発明は上記課題に鑑み、ハーフトーン画
像の印刷において白スジを発生させることを防止する画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、像担持体と、該像担持体上
にトナー像を形成するトナー像形成手段と、転写材を前
記像担持体に接触させるべく外周面に前記転写材を吸着
して循環移動する転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルト
の内側に前記像担持体と対応させて転写部を構成すべく
配設されており、転写電圧の印加に基づいて像担持体に
接触中の転写材にトナー像を転写する転写手段と、該転
写手段の前記転写電圧の印加を略転写材の先端から略転
写材の後端までの間に行うべく制御する転写電圧印加制
御手段を備える画像形成装置において、該画像形成装置
の環境湿度を検知する湿度検知手段を備え、前記転写電
圧印加制御手段は、前記湿度検知手段により検知される
湿度が所定の値未満であるときの前記転写電圧の転写材
先端に対応する印加開始のタイミングを、前記湿度が所
定の値以上の時に対して所定時間遅らせるべく制御する
画像形成装置を提供することによって達成できる。
【0009】例えば、湿度が所定の値以上の時に転写電
圧の印加開始タイミングを用紙の先端に合わせたとすれ
ば、上記転写電圧印加制御手段は湿度が所定値未満であ
るとき上記転写材に対する印加開始のタイミングを、上
記用紙の先端位置より所定時間遅らせるべく制御する構
成である。
【0010】このように構成することにより、ハーフト
ーン画像を印刷する際、横線状の白スジの発生を防止す
ることができる。請求項2記載の発明は、前記請求項1
記載の発明において、前記転写電圧印加制御手段は、前
記湿度が所定の値未満であるときの前記転写電圧の転写
材後端に対応する印加終了のタイミングを、前記湿度が
所定の値以上の時に対して所定時間早まらせるべく制御
する構成である。
【0011】このように構成することにより、例えば連
続印刷時において、前の用紙後端からドラム1周分の間
隔をおいた感光面に位置するハーフトーン画像に白スジ
が発生することがない。上記課題を解決するため、請求
項3記載の発明は、像担持体と、該像担持体上にトナー
像を形成するトナー像形成手段と、転写材を前記像担持
体に接触させるべく外周面に前記転写材を吸着して循環
移動する転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトの内側に
前記像担持体と対応させて転写部を構成すべく配設され
ており転写電圧の印加に基づいて像担持体に接触中の転
写材にトナー像を転写する転写手段と、該転写手段の前
記転写電圧の印加を略転写材の先端から略転写材の後端
までの間に行うべく制御する転写電圧印加制御手段を備
える画像形成装置において、前記転写搬送ベルトにより
搬送される転写材の抵抗値を検知する転写材抵抗値検知
手段を備え、前記転写電圧印加制御手段は、前記転写材
抵抗値検知手段により検知される転写材の抵抗値が所定
の値以上であるときの前記転写電圧の転写材先端に対応
する印加開始のタイミングを、前記転写材の抵抗値が所
定の値未満の時に対して所定時間遅らせるべく制御する
画像形成装置を提供することによって達成できる。
【0012】本発明は転写材の抵抗値を検知する転写材
抵抗値検知手段を配設し、この転写材抵抗値検知手段が
検出する転写材の抵抗値によって、転写電圧の印加タイ
ミングを制御する構成である。このように構成すること
によっても、ハーフトーン画像を印刷する際の白スジ発
生を防止することができる請求項4記載の発明は、前記
請求項3記載の発明において、前記転写電圧印加制御手
段は、前記転写材の抵抗値が所定の値以上であるときの
前記転写電圧の転写材後端に対応する印加終了のタイミ
ングを前記転写材の抵抗値が所定の値未満の時に対して
所定時間早まらせるべく制御する構成である。
【0013】本例は用紙後端に関し、転写電圧の印加終
了タイミングを制御する構成であり、このように構成す
ることによっても連続印刷時において、前の用紙後端か
らドラム1周分の間隔をおいた感光面に位置するハーフ
トーン画像に白スジを発生させることがない。
【0014】請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至
4の記載において、前記画像形成装置は、例えばタンデ
ム型のカラープリンタである。このように構成すること
により、マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー
(Y)、ブラック(B)の画像形成ユニットが順次配設
されたタンデム方式のカラープリンタにおいても白スジ
を発生させることなく、品質の優れた印刷を行うことが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。 <第1の実施形態>図1は、本実施形態の画像形成装置
であり、所謂タンデム方式のカラープリンタの例であ
る。同図において、プリンタ装置は不図示のケーブルに
よってパーソナルコンピュータ等のホスト機器に接続さ
れている。
【0016】プリンタ装置は装置本体上部Aと装置本体
下部Bによって構成され、装置本体上部Aには不図示の
オペレーションパネルが配設され、またその上面には印
字用紙の排紙部も形成されている。プリンタ装置の内部
構成は画像形成部1、両面印刷用搬送ユニット2、及び
給紙部3で構成されている。ここで、画像形成部1は4
個の画像形成ユニット4から7を並設した構成であり、
同図の紙面右側から左側に向かってマゼンダ(M)、シ
アン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に配
設されている。また、この中のマゼンダ(M)、シアン
(C)、イエロー(Y)の画像形成ユニット4〜6は減
法混色によりカラー印刷を行う構成であり、ブラック
(K)の画像形成ユニット7はモノクロ印刷に使用す
る。
【0017】ここで、上記各画像形成ユニット4〜7は
それぞれドラムセットC1とトナーセットC2で構成さ
れ、現像容器に収納された現像剤(の色)を除き同じ構
成である。したがって、イエロー(Y)用の画像形成ユ
ニット6を例にして構成を説明する。ドラムセットC1
には感光体ドラム10、帯電器11a 、クリーナ11e
等が収納され、またドラムセットC1の上方には印字ヘ
ッド11b が配置されている。トナーセットC2には現
像ロール11c やトナーが収納されている。
【0018】感光体ドラム10は、その周面が例えば有
機光導電性材料で構成され、感光体ドラム10の周面近
傍には、帯電器11a 、印字ヘッド11b 、現像ロール
11c 、転写器11d 、クリーナ11e が順次配設され
ている。感光体ドラム10は矢印方向に回動し、先ず帯
電器11a からの電荷付与により、感光体ドラム10の
周面を一様に帯電する。そして、印字ヘッド11b から
の印字情報に基づく光書き込みにより、感光体ドラム1
0の周面に静電潜像を形成し、現像ロール11cによる
現像処理によりトナー像を形成する。この時、感光体ド
ラム10の周面に形成されるトナー像は、トナーセット
C2に収納したイエロー(Y)色のトナーによる。この
ようにして感光体ドラム10の周面に形成されるトナー
像は、感光体ドラム10の矢印方向の回動に伴って転写
器11d の位置に達し、感光体ドラム10の直下を矢印
方向に移動する用紙に転写される。尚、上記転写器には
後述する転写電圧が印加される。
【0019】また、上記各画像形成ユニット4〜6を構
成するドラムセットC1、及びトナーセットC2は、そ
れぞれ装置本体に対し着脱自在に構成される。一方、用
紙の搬送は、前述の給紙部3を構成する給紙カセット
8、待機ロール12、搬送ベルト13、駆動ロール14
等で構成され、給紙コロ15の回動によって給紙カセッ
ト8から搬出された用紙は、待機ロール12まで送ら
れ、更にトナー像に一致するタイミングで搬送ベルト1
3上に送られ、各転写器11d に達する。そして、各転
写器11d においてトナー像が転写され、トナー像が転
写された用紙は搬送ベルト13の移動に従って、搬送ベ
ルト13上を矢印方向に移動し、定着ユニット16にお
いて熱定着処理が施される。
【0020】また、用紙の上面には、上記イエロー
(Y)のトナー像のみならず、マゼンダ(M)、及びシ
アン(C)のトナー像も転写され、前述の減法混色に従
った色の印刷が行われる。尚、上述の用紙は給紙カセッ
ト8から搬出される用紙のみならず、MPF トレー9から
供給される用紙も含まれ、この場合には用紙は給紙コロ
9a によって搬入され、前述の経路によって印刷処理が
行われる。
【0021】また、上記定着ユニット16は熱ロール1
6a 、16b 、及びクリーニングロール16c で構成さ
れ、用紙が上述の熱ロール16a と16b 間を挟持搬送
される間、用紙に転写された例えば複数色のトナー像は
溶融して用紙に熱定着する。また、クリーニングロール
16c は熱ロール16a 周面に離型性オイルを塗布する
と共に熱ロール16a に残るトナーを除去する機能を有
する。尚、定着ユニット16によってトナー像が定着さ
れた用紙は切換板21を介して上方、又は紙面左方向に
搬送される。
【0022】一方、両面印刷用搬送ユニット2は装置本
体に対して着脱自在に構成され、本例のプリンタ装置に
よって両面印刷を行う際装着するユニットであり、内部
に複数の搬送ロール20a から20e が配設されてい
る。両面印刷の場合には、上記切換板21によって一旦
上方に用紙が送られ、例えば用紙の後端が搬送ロール2
2に達した時、用紙の搬送を停止し、更に用紙を逆方向
に搬送する。この制御によって、用紙は点線で示す位置
に設定された切換部21の左側を下方に搬送され、両面
印刷用搬送ユニット2の用紙搬送路に搬入され、搬送ロ
ール20a から20e によって用紙が送られ、待機ロー
ル12に達し、前述と同様トナー像と一致するタイミン
グで転写部に送られ、トナー像が用紙の裏面に転写され
る。
【0023】ここで、本例のプリンタ装置には更に、上
記待機ロール12の下流側に吸着ローラ45が設けられ
ている。また、この吸着ローラ45には吸着バイアス電
圧が印加される。また、画像形成装置内には不図示の箇
所に温度及び湿度を検出するセンサが設けられ、後述す
るCPUに検出結果を出力する。さらに、装置内には用
紙の抵抗値を検出する対抗値センサも不図示の位置に設
けられ、抵抗値の検出結果は後述するCPUに出力され
る。
【0024】図2は上記構成のプリンタ装置において、
回路ブロック図を示す。当該回路ブロックは、インター
フェース31、プリントコントローラ32、プリンタ印
字部33、CPU34,ROM35、操作パネル36、
EEPROM37、及び上記温湿度センサ、抵抗値セン
サで構成されている。
【0025】インターフェース31はホスト機器から供
給される印刷データをビットマップデータに変換し、フ
レームメモリ38に展開する。フレームメモリ38はマ
ゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラッ
ク(K)毎に記憶エリア(38M、38C、38Y、3
8K)が設定され、対応するエリアに各色のデータが展
開される。
【0026】フレームメモリ38に展開されたデータは
プリントコントローラ32に出力され、CPU34の制
御に従ってプリンタ印字部33に出力される。この時、
マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラ
ック(K)の色毎に対応する印字ヘッド11bに供給さ
れる。
【0027】尚、ROM25には本例のシステムプログ
ラムが記憶され、CPU24はこのシステムプログラム
に従って処理を行う。また、EEPROM37には転写
電圧を印加する際のタイミングデータが記憶されてい
る。また、上記温湿度センサ及び抵抗値センサの検知出
力はCPU34に供給される。
【0028】ここで、上記EEPROM37に記憶する
転写電圧のタイミングデータは以下の検討結果から得ら
れたデータである。以下、タイミングデータ取得の過程
を具体的に説明する。先ず、図3に示すデータは、各環
境での各位置の転写電圧のデータである。すなわち、順
次配設されたマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー
(Y)、ブラック(B)の画像形成ユニット4〜7に設
けられた転写部の位置に対応して、各環境下の転写電圧
のデータである。例えば、温度10°Cで、湿度20%
の環境下ではマゼンダ(M)の転写部に対する転写電圧
が1500Vであり、シアン(C)の転写部に対する転
写電圧が1700Vであり、イエロー(Y)の転写部に
対する転写電圧が1900Vであり、ブラック(B)の
転写部に対する転写電圧が2100Vである。以下、温
度25°Cで、湿度50%の環境下、及び温度28°C
で、湿度80%の環境下においても同図に示す通りであ
る。
【0029】次に、環境を変え、転写電圧の印加タイミ
ングを変えていった場合の白スジの発生を調べた。この
結果を示す図が、図4に示すデータである。ここで、同
図(a)は転写電圧の印加タイミングを遅らせた場合の
マゼンダ(M)に関する白スジの発生の有無を示し、同
図(b)はシアン(C)に関する白スジの発生の有無を
示し、同図(c)はイエロー(Y)に関する白スジの発
生の有無を示し、同図(d)はブラック(B)に関する
白スジの発生の有無を示す。
【0030】同図(a)〜(d)において、用紙の先端
に合わせて転写電圧を印加する場合、低温(温度10°
C)、低湿度(湿度20%)の環境下において、白スジ
の発生が見られ、これを回避するため転写電圧の印加タ
イミングを遅らせていくと、例えば3mm以上遅らせる
ことによって全ての色において白スジの発生を回避でき
る。すなわち、同図(c)や(d)に示すイエロー
(Y)及びブラック(B)での上記環境下において発生
していた白スジを無くすことができる。
【0031】一方、転写電圧の印加タイミングを遅らせ
ると、高湿時に用紙先端で地カブリが生じるという問題
が分かった。この理由は高湿環境下において、トナーの
帯電量が低くなり、感光面の白印字部に付着するトナー
量が多くなるためである。このトナーの多くの部分は正
規のトナー極性とは逆(正規の極性がマイナスならばこ
のカブリトナーはプラス)であり、転写(プラス)がか
かっていれば用紙には転移しないが、用紙上で転写が無
い部分には付着してくる。
【0032】図5は転写電圧の印加タイミングと先端カ
ブリの関係を示すものである。この結果から分かるよう
に、高温高湿下(例えば、温度28°C、湿度80%)
において先端カブリが発生する。したがって、上記の結
果から本例では前述の温湿度センサー等を使用し、検出
された絶対湿度により転写電圧の印加タイミングを切り
替える構成である。具体的には、絶対湿度が100以上
の時、用紙の先端に合わせて転写電圧を印加し、絶対湿
度が100以下の時、上記場合より例えば4mm遅らせ
て転写電圧を印加する構成とする。
【0033】また、上記転写電圧の印加タイミングと絶
対湿度との関係は前述のEEPROM37に記憶され、
CPU34によって遅延時間が制御される。このように
制御することによって、用紙に白スジを発生させること
がなく、更に先端カブリを発生させることのない画像形
成装置を提供することができる。
【0034】尚、上記例では転写電圧の印加タイミング
の制御を湿度センサの出力に従って行っているが、用紙
の抵抗値を測定することによって、印加タイミングを制
御するように構成してもよい。例えば、抵抗値センサを
以下のように構成する。すなわち、用紙を用紙搬送ベル
トに吸着させるための吸着ロールに定電圧を印加し、用
紙通過時の電流をモニタすることによって用紙の抵抗値
を検出する構成とし、用紙の抵抗値に応じた転写電圧の
印加タイミングとする。そして、例えば用紙の抵抗値が
低い時前述の高湿時と同様に制御し、用紙の抵抗値が高
い時前述の低湿時と同様に制御する。
【0035】このように構成することによっても、用紙
に白スジを発生させることがなく、更に先端カブリを発
生させることのない画像形成装置を提供することができ
る。また、用紙の後端においても同様であり、低温低湿
時転写電圧の終了タイミングが遅いと感光面に転写電流
が流れ、感光面を疲労する。この場合、ハーフトーン画
像の印刷において白スジが発生する。一方、高温高湿環
境下においては、転写電圧の終了タイミングが早い場
合、後端転写不良或いは後端余白にカブリを生じる。上
記障害は発生状況によって異なり、前述の説明と同様に
転写電圧のタイミングを切り替えることによって、上記
障害を解決できる。 <第2の実施形態>次に、本発明の第2の実施形態につ
いて説明する。
【0036】本例は画像品質向上のため、カスレの原因
である転写電流の漏洩を減少させる構成であり、転写ロ
ールの周面に形成される導電面の形状や、転写シートの
導電性フィルムの形状を提案するものである。図6
(a)は本例で説明する転写ロールの斜視図であり、同
図(b)はその平面図である。同図(a)、(b)にお
いて、転写ロール39にはその周面に導電部材40が配
設されている。また、転写ロール39には導電性の回転
軸が設けられ、この回転軸の端部にギヤ41が取り付け
られている。そして、このギヤ41を回転することによ
って、上記導電部材40が用紙と接する位置を変える。
【0037】例えば、導電部材40において、幅L1の
領域40aは例えばA5サイズの用紙幅に対応し、幅L
2の領域40bはA3サイズの用紙幅に対応する。この
ように構成することにより、A5サイズの用紙を印刷す
る際には、不図示のギヤ駆動機構によって、ギヤ41を
回動し、領域40aを用紙に接する位置に移動する。一
方、A3サイズの用紙を印刷する際には、同様にギヤ4
1を回動し、領域40bを用紙に接する位置に移動す
る。
【0038】このように構成することにより、用紙サイ
ズと導電部材40の幅が一致し、用紙や葉書等の転写材
に接しない領域に対応する感光面に導電部材40から電
流が流れ込むことを防止できる。したがって、感光体ド
ラムの感光面を疲労させることがなく、画像のカスレ等
を防止でき、画像劣化を防止した画像形成装置を提供す
ることができる。
【0039】尚、図7は本実施形態の変形例を説明する
図であり、図7(a)は導電部材43の導電面の展開図
であり、図7(b)は上記導電部材43を配設した転写
ロール44の斜視図である。このように構成することに
より、用紙幅に合わせて導電部材43の位置を設定する
ことができ、より多くの種類の用紙サイズに対応した画
像形成装置とすることができる。
【0040】また、上記実施形態の説明では転写ロール
について説明したが、導電性フィルムが貼設された転写
シートについても導電性フィルムの形状を上記と同様に
形成することによって同様に実施できる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば用紙に白
スジを発生させることがない画像形成装置を提供するこ
とができる。また、画像のカスレを防止でき、画像劣化
を防止した画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像形成装置であり、所謂タンデ
ム方式のカラープリンタの断面図である。
【図2】本例のカラープリンタ装置の回路ブロック図で
ある。
【図3】各環境での各位置の転写電圧のデータを説明す
る図である。
【図4】(a)〜(d)は環境を変え、転写電圧の印加
タイミングを変えた場合の白スジの発生を調べたデータ
を示す図である。
【図5】先端カブリの検討データを示す図である。
【図6】(a)は、第2の実施形態を説明する転写ロー
ルの斜視図であり、(b)は、同図(b)の平面図であ
る。
【図7】(a)は、第2の実施形態の変形例を説明する
導電部材の導電面の形状を示し、(b)は、同図(a)
に示す導電部材を配設した転写ロールの斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 両面印刷用搬送ユニット 3 給紙部 4〜7 画像形成ユニット 8 給紙カセット 10 感光体ドラム 11a 帯電器 11e クリーナ 11b 印字ヘッド 11c 現像ロール 11d 転写器 12 待機ロール 13 搬送ベルト 14 駆動ロール 15 給紙コロ 16 定着ユニット 16a 、16b 熱ロール 16c クリーニングロール 20a〜20e 搬送ロール 21 切換板 31 インターフェース 32 プリントコントローラ 33 プリンタ印字部 34 CPU 35 ROM 36 操作パネル 37 EEPROM 38 フレームメモリ 39 転写ロール 40 導電部材 40a、40b 領域 41 ギヤ 43 導電部材 44 転写ロール 45 吸着ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 優 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 新沼 英好 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 金杉 正喜 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 2H027 DA14 DC04 EA03 EB01 EC06 ED24 EE02 EF09 2H030 AB02 BB02 BB23 BB43 BB54 BB56 BB63 2H032 AA05 AA15 BA12 BA18 BA23 CA02 CA12 CA14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体上にトナー像を
    形成するトナー像形成手段と、転写材を前記像担持体に
    接触させるべく外周面に前記転写材を吸着して循環移動
    する転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトの内側に前記
    像担持体と対応させて転写部を構成すべく配設されてお
    り、転写電圧の印加に基づいて像担持体に接触中の転写
    材にトナー像を転写する転写手段と、該転写手段の前記
    転写電圧の印加を略転写材の先端から略転写材の後端ま
    での間に行うべく制御する転写電圧印加制御手段を備え
    る画像形成装置において、 該画像形成装置の環境湿度を検知する湿度検知手段を備
    え、 前記転写電圧印加制御手段は、前記湿度検知手段により
    検知される湿度が所定の値未満であるときの前記転写電
    圧の転写材先端に対応する印加開始のタイミングを、前
    記湿度が所定の値以上の時に対して所定時間遅らせるべ
    く制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写電圧印加制御手段は、前記湿度
    が所定の値未満であるときの前記転写電圧の転写材後端
    に対応する印加終了のタイミングを、前記湿度が所定の
    値以上の時に対して所定時間早まらせるべく制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体と、該像担持体上にトナー像を
    形成するトナー像形成手段と、転写材を前記像担持体に
    接触させるべく外周面に前記転写材を吸着して循環移動
    する転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトの内側に前記
    像担持体と対応させて転写部を構成すべく配設されてお
    り転写電圧の印加に基づいて像担持体に接触中の転写材
    にトナー像を転写する転写手段と、該転写手段の前記転
    写電圧の印加を略転写材の先端から略転写材の後端まで
    の間に行うべく制御する転写電圧印加制御手段を備える
    画像形成装置において、 前記転写搬送ベルトにより搬送される転写材の抵抗値を
    検知する転写材抵抗値検知手段を備え、 前記転写電圧印加制御手段は、前記転写材抵抗値検知手
    段により検知される転写材の抵抗値が所定の値以上であ
    るときの前記転写電圧の転写材先端に対応する印加開始
    のタイミングを、前記転写材の抵抗値が所定の値未満の
    時に対して所定時間遅らせるべく制御することを特徴と
    する画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写電圧印加制御手段は、前記転写
    材の抵抗値が所定の値以上であるときの前記転写電圧の
    転写材後端に対応する印加終了のタイミングを前記転写
    材の抵抗値が所定の値未満の時に対して所定時間早まら
    せるべく制御することを特徴とする請求項3記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 タンデム型のカラープリンタであること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載の画像
    形成装置。
JP2000395219A 2000-12-26 2000-12-26 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3945162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000395219A JP3945162B2 (ja) 2000-12-26 2000-12-26 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000395219A JP3945162B2 (ja) 2000-12-26 2000-12-26 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002196596A true JP2002196596A (ja) 2002-07-12
JP3945162B2 JP3945162B2 (ja) 2007-07-18

Family

ID=18860716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000395219A Expired - Fee Related JP3945162B2 (ja) 2000-12-26 2000-12-26 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3945162B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005055903A (ja) * 2003-08-04 2005-03-03 Samsung Electronics Co Ltd 画像形成システム,画像形成システムにおける高電圧出力制御方法,その高電圧出力制御装置,コンピュータ可読記録媒体
JP2010256836A (ja) * 2009-03-31 2010-11-11 Brother Ind Ltd 画像形成装置
CN101393410B (zh) * 2007-09-20 2011-05-18 佳能株式会社 成像设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005055903A (ja) * 2003-08-04 2005-03-03 Samsung Electronics Co Ltd 画像形成システム,画像形成システムにおける高電圧出力制御方法,その高電圧出力制御装置,コンピュータ可読記録媒体
JP2011076117A (ja) * 2003-08-04 2011-04-14 Samsung Electronics Co Ltd 画像形成システム、画像形成システムにおける高電圧出力制御方法、その高電圧出力制御装置、コンピュータ可読記録媒体
CN101393410B (zh) * 2007-09-20 2011-05-18 佳能株式会社 成像设备
US8068755B2 (en) 2007-09-20 2011-11-29 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2010256836A (ja) * 2009-03-31 2010-11-11 Brother Ind Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3945162B2 (ja) 2007-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5824951B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成システム
JP2009025814A (ja) 画像形成装置
JP2009251558A (ja) 画像形成装置
JP6478631B2 (ja) 画像形成装置
JP2007011107A (ja) 画像形成装置
JP3911941B2 (ja) 画像形成装置
JP2005208574A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP5116552B2 (ja) 画像形成装置
US11579541B2 (en) Image forming apparatus including a rollshaped charge unit for secondary transfer body
US9753394B2 (en) Image forming device, control method for image forming device, and control program for image forming device
JP3945162B2 (ja) 画像形成装置
US10732546B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP2004062086A (ja) 画像形成装置
JPH11258965A (ja) 画像形成装置
JP5448967B2 (ja) 画像形成装置
JP2009086140A (ja) 画像形成装置
JP2000132047A (ja) 画像形成装置
JP2002049184A (ja) 両面印字装置
JP5464139B2 (ja) 画像形成装置
US10209660B2 (en) Image formation device with toner increase mode
JP2007232749A (ja) 画像形成装置
JP2007219475A (ja) 画像形成装置
JP2006119329A (ja) 画像形成装置
JP5017994B2 (ja) 画像形成装置
JP2017026836A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140420

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees