JP2002194198A - 難燃性ポリカーボネート系樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリカーボネート系樹脂組成物

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JP2002194198A
JP2002194198A JP2000397154A JP2000397154A JP2002194198A JP 2002194198 A JP2002194198 A JP 2002194198A JP 2000397154 A JP2000397154 A JP 2000397154A JP 2000397154 A JP2000397154 A JP 2000397154A JP 2002194198 A JP2002194198 A JP 2002194198A
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Japan
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polycarbonate resin
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weight
resin composition
acid
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JP2000397154A
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English (en)
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Hideo Minamisono
英雄 南園
Takatsune Yanagida
高恒 柳田
Yutaka Takeya
竹谷  豊
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃効果が高い特定のケイ素含有化合物を配
合することにより、耐衝撃性などポリカーボネート系樹
脂本来の物性を維持しながら薄肉時の難燃性の良好なポ
リカーボネート系樹脂組成物を提供することにある。 【解決手段】 (A)ポリカーボネート系樹脂(A成
分)100重量部に対して、(B)特定のケイ素含有化
合物(B成分)0.1〜20重量部および(C)含フッ
素ポリマー(C成分)0.01〜3重量部からなるポリ
カーボネート系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃化されたポリ
カーボネート系樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、
ハロゲン、リン元素を含まずに難燃化された環境負荷の
低いポリカーボネート系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート系樹脂は機械的強度、
電気的特性等に優れたエンジニアリングプラスチックと
して、OA機器、電気・電子機器分野、自動車分野、建
築分野等様々な分野において幅広く利用されている。こ
れらの利用分野の中には、OA機器、電気・電子機器分
野を中心として、高度の難燃性を要求される分野があ
り、種々の難燃剤が添加された難燃性ポリカーボネート
系樹脂組成物が用いられている。これらの樹脂組成物に
は一般的に、有機ハロゲン化合物、又はハロゲン化ポリ
カーボネート共重合体、又はこれらと三酸化アンチモン
とが添加されている。しかし、これらの難燃性樹脂組成
物は燃焼時に有害なハロゲン系ガスを発生するという欠
点があった。これに対して、有害ガスを発生しないシリ
コーン樹脂を添加することで難燃性が付与されることが
知られている。
【0003】特公昭62−60421号公報には、3官
能性シロキサン単位を80重量%以上含有するシリコー
ン樹脂を添加する難燃性樹脂組成物が記載されている。
しかし、有機樹脂との溶融加工性を重視して、実質的に
3官能性シロキサン単位のみで構成されたシリコーン樹
脂を使用しているため、難燃化効果が小さく、シリコー
ン樹脂を10重量%以上添加しないと有効な難燃効果は
得られていない。
【0004】特公昭63−31513号公報には、アル
コキシ末端のシリコーン樹脂を添加する耐熱酸化性樹脂
組成物が記載されている。しかし、アルコキシ基含有率
の高い液状低分子量シリコーンが好ましく使用されるた
め、少量の添加でも成形品の外観や強度への影響が大き
いこと、樹脂成形品からブリードアウトし易く、更に加
水分解反応性が高く、アルコール等の可燃性低沸点化合
物を副生することから難燃化効果はあまり期待できな
い。
【0005】特公平3−48947号、特公平7−78
171号、特開平7−33971号公報には、単官能性
シロキサン単位と4官能性シロキサン単位からなるシリ
コーン樹脂を添加した難燃性樹脂組成物が、特開平6−
128434号公報には、ビニル基をもつシロキサン単
位を含有するシリコーン樹脂を添加した難燃性樹脂組成
物が記載されている。しかしながら、いずれの組成物に
おいても十分な難燃効果を得るためにはシリコーン樹脂
の添加量を多くしたり、水酸化アルミニウム等の無機充
填材やハロゲン及びリン化合物を併用することが必要で
ある。
【0006】ポリカーボネート系樹脂の難燃性を高める
のに、例えば、特公昭47−40445号公報には、パ
ーフルオロアルカンスルホン酸のアルカリ金属塩又はア
ルカリ土類金属塩を添加したポリカーボネート系樹脂組
成物が開示されている。しかし、ここに開示されている
技術では、燃焼時に滴下が生じ、直下の材料を発火させ
る欠点がある。
【0007】特公昭60−16473号公報には、ポリ
カーボネート系樹脂に有機アルカリ金属塩や有機アルカ
リ土類金属塩を混合し、さらにシロキサンを添加するこ
とにより、燃焼時の滴下を防止する技術が開示されてい
る。特開平8−176425号公報には、エポキシ基を
含有するオルガノポリシロキサンと有機スルホン酸のア
ルカリ金属塩を添加した難燃性樹脂組成物が、特開平8
−176427号公報には、フェノール性水酸基含有オ
ルガノポリシロキサンで変性したポリカーボネート系樹
脂と有機アルカリ金属塩を添加した難燃性樹脂組成物が
記載されている。
【0008】また、特開平9−169914号公報に
は、石油系重質油類又はピッチ類をシリコーン化合物と
併用して難燃効果を向上させた組成物が記載されてい
る。さらに、特開平11−217494号公報にはポリ
カーボネート系樹脂に主鎖に分岐構造を有する芳香族含
有シリコーンを添加することで耐衝撃性を低下すること
ない難燃性樹脂組成物が開示されている。しかしなが
ら、これらの樹脂組成物は薄肉成型時の難燃性が不十分
であり、燃焼時に滴下が生じ、直下の材料を発火させる
欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、シリコー
ン樹脂を添加する場合、添加量を多くしないと十分な難
燃効果が得られないが、添加量を多くするとポリカーボ
ネート系樹脂組成物の成形性、成形品の外観や機械的強
度等の諸物性が大幅に低下してしまうという問題、さら
に薄肉成形品における難燃性が不十分であるという問題
があった。本発明の目的は、難燃効果が高い特定のケイ
素含有化合物を配合することにより、耐衝撃性などポリ
カーボネート系樹脂本来の物性を維持しながら薄肉時の
難燃性の良好なポリカーボネート系樹脂組成物を提供す
ることにある。
【0010】かかる状況を鑑み、鋭意検討した結果、ポ
リカーボネート系樹脂に、特定のケイ素含有化合物と含
フッ素ポリマーおよび必要に応じて有機酸のアルカリま
たはアルカリ土類金属塩を配合した樹脂組成物は、ポリ
カーボネート系樹脂本来の性質である、優れた機械物性
を保ったまま難燃性が発現することを見出し、本発明に
到達した。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、(A)ポリカーボネート系樹脂(A成分)100重
量部に対して、(B)下記式[1]で示されるケイ素含
有化合物(B成分)0.1〜20重量部および(C)含
フッ素ポリマー(C成分)0.01〜3重量部からなる
難燃性ポリカーボネート系樹脂組成物が提供される。
【0012】
【化5】
【0013】(式中、R1は下記式[2−I]および
[2−II]から選択される基であり、R2、R3は同一
又は異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜12の
飽和または不飽和アルキル基、および炭素数5〜16の
置換もしくは非置換アリール基から選ばれる基であり、
その一部がフッ素原子によって置換されていても良い。
nは1〜10の整数、kおよびmは0または1、jは2
〜500の整数を示す。)
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】(式中、Xは、−C(R10)(R11)−、
−C(=O)−、−SO2−、−S−、−O−、または
下記式[3]で示される基を表し、pは0〜2の整数を
示し、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10およびR11
は同一又は異なっていてもよく、水素原子、フッ素原
子、炭素数1〜12の飽和または不飽和アルキル基およ
び炭素数5〜16の置換もしくは非置換アリール基から
選ばれる基であり、その一部がフッ素原子によって置換
されていても良い。)
【0017】
【化8】
【0018】(式中、R12、R13、R14、R15、R16
よびR17は同一又は異なっていてもよく、水素原子、フ
ッ素原子、炭素数1〜12の飽和または不飽和アルキル
基および炭素数5〜16の置換もしくは非置換アリール
基から選ばれる基であり、その一部がフッ素原子によっ
て置換されていても良い。) 本発明のA成分として用いられるポリカーボネート系樹
脂とは、二価フェノールとカーボネート前駆体を反応さ
せて得られる芳香族ポリカーボネート系樹脂、二価フェ
ノール及び脂肪族二酸とカーボネート前駆体を反応させ
て得られるポリエステルカーボネート樹脂、または二価
フェノールと三官能以上の多官能性化合物とカーボネー
ト前駆体と必要に応じて脂肪族二酸とを共重合させて得
られる分岐状ポリカーボネート系樹脂等であり、界面重
合法または溶融法により得ることができる。
【0019】使用される二価フェノールとしては、例え
ばビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下、ビスフェ
ノールAと称する)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)オクタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−tert−ブチルフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−シクロ
ヘキシルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−メトキシフェニル)プロパン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシフェニ
ルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメ
チルフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−
ジメチルジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホンが挙げられる。好ましい二価フェノー
ルはビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系であ
り、ビスフェノールAが特に好ましい。
【0020】脂肪族二酸としては、例えば炭素数8〜2
0、好ましくは10〜12の脂肪族二酸である。かかる
脂肪族二酸は、直鎖状、分枝状、環状のいずれであって
も良く、またα、ω−ジカルボン酸が好ましい。好まし
い脂肪族二酸の例としては、デカン二酸、ドデカン二
酸、テトラデカン二酸、オクタデカン二酸、アイコサン
二酸等の直鎖飽和脂肪族ジカルボン酸が挙げられ、セバ
シン酸およびドデカン二酸が特に好ましい。
【0021】カーボネート前駆体としてはカルボニルハ
ライド、カルボニルエステル、ハロホルメート等が挙げ
られ、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネート、
二価フェノールのジハロホルメート等が挙げられる。
【0022】ポリカーボネート系樹脂を製造するに当
り、上記二価フェノールを単独で用いても又は二種以上
を併用してもよく、又二価フェノール及び脂肪族二酸を
それぞれ単独で用いても又は二種以上を併用してもよ
い。かかる二価フェノール及び脂肪族二酸の含有割合は
任意に調整可能であるが、かかるポリカーボネート系樹
脂中少なくとも40モル%以上が、ビスフェノールA由
来のものであることが望ましい。また、脂肪族二酸成分
はかかる直鎖状ポリカーボネート系樹脂中20モル%以
下であることが耐熱性及び難燃性の向上という観点から
好ましい。
【0023】また、分岐剤として使用される三官能以上
の多官能性化合物としては、例えばフロログルシン、フ
ロログルシド、又は4,6−ジメチル−2,4,6−ト
リス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,4,6
−トリメチル−2,4,6−トリス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘプタン、1,3,5−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)ベンゼン、1,1,1−トリス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1,1−トリス(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,6
−ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−
メチルフェノール、4−{4−[1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エチル]ベンゼン}−α,α−ジメ
チルベンジルフェノール等のトリスフェノール、テトラ
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2,4−ジ
ヒドロキシフェニル)ケトン、1,4−ビス(4,4−
ジヒドロキシトリフェニルメチル)ベンゼン、又はトリ
メリット酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸及びこれらの酸クロライド等が挙げられる。こ
れらの分岐剤はそれぞれ単独で用いてもよいし、二種以
上組み合わせて用いてもよい。中でも1,1,1−トリ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,1−ト
リス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エ
タンが好ましく、特に1,1,1−トリス(4−ヒドロ
キシフェニル)エタンが好ましい。分岐剤は、上記二価
フェノール100モルに対して、好ましくは0.05〜
3モル使用される。
【0024】また、本発明のポリカーボネート系樹脂
は、上記ポリカーボネート系樹脂の二種以上を混合した
混合物であってもよい。
【0025】以下にポリカーボネート系樹脂を製造する
基本的な手段を簡単に説明する。なお、以下の手段以外
の製造法で得られたポリカーボネート系樹脂であっても
本発明の目的の達成を妨げるものではない。
【0026】カーボネート前駆物質としてホスゲンを用
いる界面重合法では、通常酸結合剤及び有機溶媒の存在
下に反応を行う。
【0027】酸結合剤としては、例えば水酸化ナトリウ
ムや水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、及び
ピリジン等のアミン化合物が挙げられる。脂肪族二酸を
含有する場合には、かかる脂肪族二酸を予めナトリウム
塩等の塩の形として、これを二価フェノールが存在する
反応容器中に添加する等の方法が好ましく使用できる。
【0028】有機溶媒としては例えば塩化メチレン、ク
ロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が用いられる。又
反応促進のために例えば第三級アミンや第四級アンモニ
ウム塩等の触媒を用いることができ、分子量調節剤とし
て例えばフェノールやp−tert−ブチルフェノール
のようなアルキル置換フェノール等の末端停止剤を用い
ることが望ましい。
【0029】反応温度は通常0〜40℃、反応時間は数
分〜5時間、反応中のpHは10以上に保つのが好まし
い。尚、分子鎖末端の全てが末端停止剤に由来の構造を
有する必要はない。
【0030】カーボネート前駆物質として炭酸ジエステ
ルを用いるエステル交換反応(溶融法)では、不活性ガ
スの存在下に所定割合の二価フェノールを炭酸ジエステ
ルと加熱しながら攪拌し、生成するアルコール又はフェ
ノール類を留出させる方法により行う。
【0031】反応温度は生成するアルコール又はフェノ
ール類の沸点等により異なるが、通常120〜350℃
の範囲である。反応はその初期から減圧にして生成する
アルコール又はフェノール類を留出させながら反応を完
結させる。かかる反応の初期段階で二価フェノール等と
同時に又は反応の途中段階で末端停止剤を添加させるこ
とができる。また、反応を促進するためにエステル交換
反応に用いられる触媒を用いることができる。
【0032】このエステル交換反応に用いられる炭酸ジ
エステルとしては、例えばジフェニルカーボネート、ジ
ナフチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、ジブチルカーボネート等があげられ
る。これらのうち特にジフェニルカーボネートが好まし
い。又脂肪族二酸を含有する場合には、かかる脂肪族二
酸を予めジフェニルエステル等のエステルの形とするこ
とが好ましい。
【0033】本発明のA成分として使用されるポリカー
ボネート系樹脂の粘度平均分子量は10,000〜4
0,000の範囲が好ましく、10,000〜30,0
00の範囲がさらに好ましい。かかる分子量範囲のポリ
カーボネート系樹脂を用いることにより、充分な難燃性
および機械的特性が得られ、且つ溶融成形し易く良好な
成形物が得られ好ましい。
【0034】ここでいう粘度平均分子量(Mv)は塩化
メチレン100mlにポリカーボネート系樹脂0.7g
を20℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηSP)を次
式に挿入して求めたものである。 ηSP/C=[η]+0.45[η]2C [η]=1.23×10-4Mv0.83 (但し[η]は極限粘度、Cはポリマー濃度で0.7)
【0035】また、本発明において、ポリカーボネート
系樹脂(A成分)の好ましい態様としては、A−1成分
とA−2成分の合計を100重量%として、(A−1)
直鎖状ポリカーボネート系樹脂(A−1成分)0〜10
0重量%と(A−2)分岐状ポリカーボネート系樹脂
(A−2成分)0〜100重量%からなるポリカーボネ
ート系樹脂である。A−1成分の割合は、60〜100
重量%がより好ましく、80〜100重量%がさらに好
ましく、90〜100重量%が特に好ましい。また、A
−2成分の割合は、0〜40重量%がより好ましく、0
〜20重量%がさらに好ましく、0〜10重量%が特に
好ましい。
【0036】直鎖状ポリカーボネート系樹脂(A−1成
分)の粘度平均分子量は、10,000〜40,000
が好ましく、15,000〜35,000がより好まし
く、20,000〜30,000がさらに好ましい。
【0037】また、分岐状ポリカーボネート系樹脂(A
−2成分)の粘度平均分子量は、10,000〜40,
000が好ましく、15,000〜35,000がより
好ましく、20,000〜30,000がさらに好まし
い。かかる分子量範囲の分岐状ポリカーボネート系樹脂
を用いることにより、充分な難燃性が得られ、且つ溶融
成形し易く良好な成形物が得られ、透明性も十分となり
好ましい。
【0038】また、A−1成分とA−2成分の混合物の
粘度平均分子量は、10,000〜40,000の範囲
が好ましい。
【0039】また、本発明のポリカーボネート系樹脂
(A成分)は、粘度平均分子量70,000〜250,
000の範囲の高分子量ポリカーボネート系樹脂を含ん
でいてもよい。かかる高分子量ポリカーボネート系樹脂
の含有量は、ポリカーボネート系樹脂(A成分)100
重量%中5〜35重量%が好ましい。この高分子量ポリ
カーボネート系樹脂はドリップ防止効果があり、難燃性
を向上させる利点がある。
【0040】本発明において、B成分として使用される
ケイ素含有化合物は前記式[1]で示され、式中のR1
は前記式[2−I]および前記式[2−II]から選択
される基であり、式[2−I]中のXは−C(R10
(R11)−、−C(=O)−、−SO2−、−S−、−
O−または前記式[3]で示される基である。特に、X
はイソプロピリデン、ヘキサフルオロイソプロピリデ
ン、スルホニルが望ましい。pは0〜2の整数を示し、
特に1が望ましい。
【0041】式[1]中のR2およびR3は同一又は異な
っていてもよく、水素原子、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘキシルおよびシクロヘキシル
等の炭素数1〜12の飽和またはビニル、プロペニル等
の不飽和アルキル基、およびシクロペンタジエニル、フ
ェニル、トリル、キシリル、ナフチル等の炭素数5〜1
6の置換もしくは非置換アリール基から選ばれる基であ
り、トリフルオロプロピル等その一部がフッ素原子によ
って置換されていても良い。特に水素原子、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ビニル基、フェニル
基が望ましい。
【0042】式[2−I]および式[2−II]中のR
4、R5、R6、R7、R8、R9、R10およびR11は同一又
は異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルお
よびシクロヘキシル等の炭素数1〜12の飽和またはビ
ニル、プロペニル等の不飽和アルキル基、およびシクロ
ペンタジエニル、フェニル、トリル、キシリル、ナフチ
ル等の炭素数5〜16の置換もしくは非置換アリール基
から選ばれる基であり、トリフルオロプロピル等その一
部がフッ素原子によって置換されていても良い。
【0043】式[3]中のR12、R13、R14、R15、R
16およびR17は同一又は異なっていてもよく、水素原
子、フッ素原子、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
ペンチル、ヘキシルおよびシクロヘキシル等の炭素数1
〜12の飽和またはビニル、プロペニル等の不飽和アル
キル基、およびシクロペンタジエニル、フェニル、トリ
ル、キシリル、ナフチル等の炭素数5〜16の置換もし
くは非置換アリール基から選ばれる基であり、トリフル
オロプロピル等その一部がフッ素原子によって置換され
ていても良い。
【0044】前記式[1]のなかでも、R1が前記式
[2−I]で表され、そのR4、R5、R6およびR7が水
素原子またはメチル基、Xが−C(R10)(R11)−
(R10、R11はそれぞれ水素原子、炭素数1から6まで
の飽和または不飽和アルキル基、および炭素数5〜16
の置換もしくは非置換アリール基から選ばれる基であ
る)、−C(=O)−、−SO2−、−S−、または−
O−であり、pは1で示される構造からなるケイ素含有
化合物が好ましい。なかでも式[2−I]中のR4
5、R6およびR7が水素原子、XがC(CH32、p
が1で示される構造からなるケイ素含有化合物は、安価
なビスフェノールAから合成可能で経済的にも有利であ
り、特に好ましい。
【0045】前記式[1]中のnは1〜10の整数を示
し、nは1〜5が望ましい。nが10以上であるとポリ
カーボネート系樹脂に対する相溶性が悪くなり、得られ
る樹脂組成物の物性が劣り好ましくない。
【0046】また、前記式[1]中のkおよびmは0ま
たは1を示し、kおよびmともに0が望ましい。
【0047】B成分のケイ素含有化合物は、前記式
[1]中のjが2〜2000の整数であるオリゴマーま
たはポリマーであり、また、ホモポリマーまたは2種類
以上の構成単位からなる共重合体およびこれらの混合物
を含む。重合度jは50〜200の範囲が特に好まし
い。重合度があまりに高いとケイ素含有化合物は、その
製造が困難となり、生産性に劣り好ましくない。また、
重合度が低い場合は、ケイ素含有化合物のガラス転移点
および溶融温度が低くなる場合があり、ポリカーボネー
ト系樹脂組成物の物性を低下させることがある。
【0048】これらB成分として用いられるケイ素含有
化合物は公知の方法で製造できる。一般に、2つの水酸
基を有する芳香族化合物(ビスフェノール類、ジヒドロ
キシジフェニルエーテル等)と2つの反応性基(ハロゲ
ン、アミノ基等)を有する2置換シラン(ジメチルジク
ロロシラン、メチルフェニルジクロロシラン等)とを触
媒存在下で溶液縮合重合して合成できる。Journa
l of Polymer Science, Vo
l.18, p.3119(1980)ではビスフェノ
ールAとジメチルジクロロシランをトルエン溶媒中で縮
合重合することによってビスフェノールAおよびジメチ
ルシロキシ骨格からなるケイ素含有ポリマーを得る方法
が示されている。また、特開平5−247215号公報
で開示されているように溶媒を用いないでケイ素含有ポ
リマーを合成する溶融重合法も可能である。
【0049】本発明において、B成分として用いられる
ケイ素含有化合物の配合量は、前記A成分のポリカーボ
ネート系樹脂100重量部に対して、0.1〜20重量
部であり、好ましくは0.2〜15重量部であり、特に
好ましくは0.5〜5重量部である。C成分の量が0.
1重量部未満であると樹脂組成物の難燃性が発現しなく
なり、20重量部を超えると機械的物性等のポリカーボ
ネート系樹脂本来の性質が失われてしまい好ましくな
い。
【0050】本発明のC成分の含フッ素ポリマーとして
は、フィブリル形成能を有する含フッ素ポリマーであ
り、かかるポリマーとしてはポリテトラフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレン系共重合体(例えば、テト
ラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合
体、など)、米国特許第4379910号公報に示され
るような部分フッ素化ポリマー、フッ素化ジフェノール
から製造されるポリカーボネート系樹脂などを挙げるこ
とかできるが、好ましくはポリテトラフルオロエチレン
である。
【0051】フィブリル形成能を有するポリテトラフル
オロエチレンは、ASTM規格においてタイプ3に分類
されているものである。更にかかるフィブリル形成能を
有するポリテトラフルオロエチレンは、1次粒子径が
0.05〜10μmの範囲のものが好ましく、2次粒子
径が50〜700μmのものが好ましい。かかるポリテ
トラフルオロエチレンはUL規格の垂直燃焼テストにお
いて試験片の燃焼テスト時に溶融滴下防止性能を有して
おり、かかるフィブリル形成能を有するポリテトラフル
オロエチレンは、例えば三井・デュポンフロロケミカル
(株)よりテフロン6Jとして、またはダイキン化学工
業(株)よりポリフロン、あるいはGEプラスチックス
社よりBLENDEX B449として市販されており
容易に入手できる。
【0052】かかるポリテトラフルオロエチレン(以下
PTFEと称することがある)は、通常の固体形状の
他、水性分散液形態のものも使用可能である。またかか
るフィブリル形成能を有するPTFEは樹脂中での分散
性を向上させ、更に良好な難燃性および機械的特性を得
るために以下の形態のPTFE混合物を使用することも
可能である。
【0053】第1にPTFE分散液とビニル系重合体の
分散体との共凝集混合物を挙げることができる。具体的
には特開昭60−258263号公報に平均粒径0.0
5〜5μmのPTFE分散液とビニル系重合体の分散液
を混合し、30μmより大きいPTFE粒子を生成させ
ることなく凝固させ、かかる凝固物を乾燥することによ
りPTFE混合物を得る方法が記載されており、かかる
混合物の使用が可能である。
【0054】第2にPTFE分散液と乾燥したポリマー
粒子とを混合した混合物を挙げることができ、かかるポ
リマー粒子としては各種のものが使用できるが、より好
ましくはポリカーボネート系樹脂粉末またはABS樹脂
粉末を使用したものである。かかる混合物については、
特開平4−272957号公報にPTFE分散液とAB
S樹脂粉末との混合物について記載がされており、かか
る方法の使用が可能である。
【0055】第3にPTFE分散液と熱可塑性樹脂溶液
の混合物からそれぞれの媒体を同時に除去することによ
り得られたPTFE混合物を挙げることができ、具体的
にはスプレードライヤーを使用することにより媒体を除
去した混合物を挙げることができ、かかる混合物につい
ては特開平08−188653号公報に記載されてい
る。
【0056】第4にPTFE分散液中で他のビニル系単
量体を重合することにより得られたPTFE混合物を挙
げることができ、かかる混合物については特開平9−9
5583号公報に、PTFEラテックス中にスチレンお
よびアクリロニトリルを供給することによりPTFE混
合物を得る方法が具体的に記載されており、かかる混合
物等を使用することができる。
【0057】第5に、PTFE分散液とポリマー粒子分
散液を混合後、更に該混合分散液中でビニル系単量体を
重合する方法を挙げることができ、かかる方法は製造の
簡便性とPTFEの分散の微細化を両立できる点で好ま
しいPTFE混合物として挙げることができる。かかる
混合物については特開平11−29679号公報にその
詳細が記載されており、すなわち粒子径0.05〜1.
0μmのPTFE分散液とポリマー粒子分散液とを混合
した分散液中で、エチレン性不飽和結合を有する単量体
を乳化重合した後、凝固またはスプレードライにより粉
体化されたPTFE混合物を好ましいものとして挙げる
ことができる。
【0058】本発明において使用される含フッ素ポリマ
ー(C成分)の配合量は、前記A成分のポリカーボネー
ト系樹脂100重量部に対して、0.01〜3重量部で
あり、0.05〜2.5重量部が好ましく、0.1〜2
重量部がより好ましい。
【0059】また、本発明のポリカーボネート系樹脂組
成物に添加することができる炭素数が1以上である有機
ブレンステッド酸のアルカリまたはアルカリ土類金属塩
(D成分)としては例えば、有機スルホン酸、有機カル
ボン酸、有機リン酸、有機ホスホン酸、有機ホスフィン
酸等のブレンステッド酸のアルカリまたはアルカリ土類
金属塩があげられる。本発明におけるブレンステッド酸
とはフィーザー・アンド・フィーザー著、有機化学、イ
ンターサイエンス出版社(Interscience
publishers, N. Y.)、1965年、
p.595から述べられているものである。C成分を構
成する有機ブレンステッド酸はジフェニルリン酸のよう
に一部がエステルとなっていても良い。これらの有機ブ
レンステッド酸のなかでも有機スルホン酸が好ましい。
一方、アルカリ金属は、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム、セシウム等、またアルカリ土類金属は、マグネシウ
ム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等である。
【0060】したがって、有機ブレンステッド酸のアル
カリ金属またはアルカリ土類金属の塩としては、有機ス
ルホン酸、有機カルボン酸、有機リン酸のアルカリ金属
の塩、またはアルカリ土類金属の塩等である。特に、ナ
トリウム、カリウム、セシウムの塩が好ましく用いられ
る。また、その有機酸または有機酸エステルの塩は、そ
の一部がフッ素で置換されていてもよい。
【0061】上記各種の有機ブレンステッド酸のアルカ
リ金属塩又はアルカリ土類金属塩の中では、例えば、有
機スルホン酸の場合、下記式[4]
【0062】(Cq2q+1SO3p M [4]
【0063】(式中、qは1〜10の整数を示し、Mは
リチウム,ナトリウム,カリウム,セシウム等のアルカ
リ金属、又はマグネシウム,カルシウム,ストロンチウ
ム,バリウム等のアルカリ土類金属を示し、pはMの原
子価を示す。)で表されるパーフルオロアルカンスルホ
ン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩が好まし
く用いられる。
【0064】上記式[4]において、パーフルオロアル
カンスルホン酸としては、例えば、パーフルオロメタン
スルホン酸,パーフルオロエタンスルホン酸,パーフル
オロプロパンスルホン酸,パーフルオロブタンスルホン
酸,パーフルオロメチルブタンスルホン酸,パーフルオ
ロヘキサンスルホン酸,パーフルオロヘプタンスルホン
酸,パーフルオロオクタンスルホン酸等が挙げられ、特
に、これらのカリウム塩が好ましく用いられる。
【0065】さらに、他の有機スルホン酸のアルカリ金
属塩又はアルカリ土類金属塩としては、ジフェニルスル
ホン−3スルホン酸、ジフェニルスルホン−3,3’ス
ルホン酸、ナフタレントリスルホン酸等のアルカリ金属
塩又はアルカリ土類金属塩等が挙げられる。これらの中
で、特に、パーフルオロブタンスルホン酸カリウムおよ
びジフェニルスルホンスルホン酸カリウムが好ましく用
いられる。
【0066】有機カルボン酸としては、例えば、パーフ
ルオロギ酸,パーフルオロメタンカルボン酸,パーフル
オロエタンカルボン酸,パーフルオロプロパンカルボン
酸,パーフルオロブタンカルボン酸,パーフルオロメチ
ルブタンカルボン酸,パーフルオロヘキサンカルボン
酸,パーフルオロヘプタンカルボン酸,パーフルオロオ
クタンカルボン酸等が挙げられ、これら有機カルボン酸
のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩が用いられ
る。
【0067】有機リン酸としては、下記式[5−I]ま
たは[5−II]
【0068】
【化9】
【0069】
【化10】
【0070】(式中、R18、R19及びR20は、同一また
は異なっていてもよく、アルキル基又はアリール基を示
し、このR19とR20は直接又はアルキレン基によって結
合されていてもよく、また、1個の縮合環を形成してい
てもよい。)で表される化合物があげられ、上記式中の
水素原子をアルカリ金属又はアルカリ土類金属に代えた
化合物が用いられる。このような有機リン酸のアルカリ
(土類)金属塩としては、例えば、ジ(p−tert−
ブチルフェノール)のリン酸エステルアルカリ(土類)
金属塩、ジ(p−クミルフェノール)のリン酸エステル
アルカリ(土類)金属塩等が好ましく用いられる。
【0071】上記のD成分として必要に応じて用いられ
る炭素数が1以上である有機ブレンステッド酸のアルカ
リ金属塩又はアルカリ土類金属塩は、それぞれ単独で用
いてよく、また2種以上を混合して用いてもよい。ま
た、D成分の配合量は、前記A成分のポリカーボネート
系樹脂100重量部に対して、0.01〜1重量部の範
囲が好ましく、0.02〜0.5重量部の範囲が特に好
ましい。D成分の配合量がかかる範囲であれば、さらに
高度の難燃性を付与することができ、また経済的にも有
利である。
【0072】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物に
は、成形時における分子量の低下や色相の悪化を防止す
るために本発明の目的を損なわない程度で熱安定剤を配
合することができる。
【0073】かかる熱安定剤としては、亜リン酸、リン
酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸及びこれらのエステル等
が挙げられ、具体的には、トリフェニルホスファイト、
トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,
4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ト
リデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、ト
リオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホ
スファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジ
イソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジ
フェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファ
イト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ビス
(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メ
チレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)
オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
ert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスフ
ァイト、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェ
ート、トリメチルホスフェート、トリフェニルホスフェ
ート、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェート、ジ
ブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジイソ
プロピルホスフェート、4,4’−ビフェニレンジホス
ホスフィン酸テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼン
ホスホン酸ジエチル、ベンゼンホスホン酸ジプロピル等
が挙げられる。なかでも、トリスノニルフェニルホスフ
ァイト、トリメチルホスフェート、トリス(2,4−ジ
−tert−ブチルフェニル)ホスファイト及びベンゼ
ンホスホン酸ジメチルが好ましく使用される。これらの
熱安定剤は、単独でもしくは2種以上混合して用いても
よい。かかる熱安定剤の配合量は、前記A成分のポリカ
ーボネート系樹脂100重量部に対して0.0001〜
1重量部が好ましく、0.0005〜0.5重量部がよ
り好ましく、0.001〜0.1重量部が更に好まし
い。
【0074】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物に
は、本発明の目的を損なわない程度で通常知られた酸化
防止剤を配合することができる。かかる酸化防止剤とし
ては、例えばペンタエリスリトールテトラキス(3−メ
ルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテト
ラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、グリセロ
ール−3−ステアリルチオプロピオネート、トリエチレ
ングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−5
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート]、ペンタエリスリトール−テトラキス
[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)ベンゼン、N,N−ヘキサメチレ
ンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シ−ヒドロシンナマイド)、3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシ−ベンジルホスホネート−ジエチ
ルエステル、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、4,4’
−ビフェニレンジホスホスフィン酸テトラキス(2,4
−ジ−tert−ブチルフェニル)、3,9−ビス
{1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニ
ルオキシ]エチル}−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5,5]ウンデカン等が挙げられる。これら酸
化防止剤の配合量は、前記A成分のポリカーボネート系
樹脂100重量部に対して0.0001〜0.05重量
部が好ましい。
【0075】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物に
は、溶融成形時の金型からの離型性をより向上させるた
めに、本発明の目的を損なわない程度で離型剤を配合す
ることができる。かかる離型剤としては、一価又は多価
アルコールの高級脂肪酸エステル、パラフィンワック
ス、蜜蝋等が挙げられる。かかる高級脂肪酸エステルと
しては、炭素原子数1〜20の一価又は多価アルコール
と炭素原子数10〜30の飽和脂肪酸との部分エステル
又は全エステルであるのが好ましい。かかる一価又は多
価アルコールと飽和脂肪酸との部分エステル又は全エス
テルとしては、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリ
ン酸ジグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ステ
アリン酸モノソルビテート、ベヘニン酸モノグリセリ
ド、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエ
リスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトー
ルテトラペラルゴネート、プロピレングリコールモノス
テアレート、ステアリルステアレート、パルミチルパル
ミテート、ブチルステアレート、メチルラウレート、イ
ソプロピルパルミテート、ビフェニルビフェネ−ト、ソ
ルビタンモノステアレート、2−エチルヘキシルステア
レート等が挙げられ、なかでもステアリン酸モノグリセ
リド、ステアリン酸トリグリセリド、ペンタエリスリト
ールテトラステアレートが好ましく用いられる。かかる
離型剤の配合量は、前記A成分のポリカーボネート系樹
脂100重量部に対して0.001〜0.5重量部が好
ましい。
【0076】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物に
は、本発明の目的を損なわない程度で光安定剤を配合す
ることができる。かかる光安定剤としては、例えば2−
(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル
−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾール、2−(5−メチル−2−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキ
シ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニ
ル]−2H−ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレン
ビス(4−クミル−6−ベンゾトリアゾールフェニ
ル)、2,2’−p−フェニレンビス(1,3−ベンゾ
オキサジン−4−オン)、ポリアルキレンナフタレート
等が挙げられる。かかる光安定剤の配合量は、前記A成
分のポリカーボネート系樹脂100重量部に対して0.
01〜2重量部が好ましい。
【0077】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物に
は、本発明の目的を損なわない程度で帯電防止剤を配合
することができる。かかる帯電防止剤としては、例えば
ポリエーテルエステルアミド、グリセリンモノステアレ
ート、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム塩、ド
デシルベンゼンスルホン酸ホスホニウム塩、無水マレイ
ン酸モノグリセライド、無水マレイン酸ジグリセライド
等が挙げられる。かかる帯電防止剤の配合量は、前記A
成分のポリカーボネート系樹脂100重量部に対して
0.1〜10重量部が好ましい。
【0078】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物に
は、他の樹脂やエラストマーを本発明の目的が損なわれ
ない範囲、すなわち薄肉時の高い難燃性を保持できる範
囲で配合することもできる。かかる他の樹脂としては、
例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート等のポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリウレタン
樹脂、シリコーン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、
ポリスルホン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニト
リル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体、ポリメタクリレート樹脂、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。
【0079】また、エラストマーとしては、例えばイソ
ブチレン−イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、エチレン−プロピレンゴム、アクリル系エラストマ
ー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラス
トマー、コアシェル型のエラストマーであるMBS(メ
タクリル酸メチル−ステレン−ブタジエン)ゴム、MA
S(メタクリル酸メチル−アクリロニトリル−スチレ
ン)ゴム等が挙げられる。
【0080】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物
は、通常、A成分のポリカーボネート系樹脂、B成分の
ケイ素含有化合物、C成分の含フッ素ポリマーおよび必
要に応じてその他の添加剤等を別々の供給機より、又は
かかる成分の一部を混合機により予備混合した混合物及
び混合物以外の各成分を各々の供給機より、同一の投入
口から又は2個所以上の投入口から混練機に供給し、溶
融混合することにより得ることができる。
【0081】また、本発明のポリカーボネート系樹脂組
成物を得る方法として、B成分の一部又全部を一部のA
成分と予め混合してマスターを作成し投入する方法、か
かるマスターを押出機途中から投入する方法のいずれの
方法も取ることができる。混合機としては例えば、タン
ブラー、V型ブレンダー、スーパーミキサー、スーパー
フローター及びヘンシェルミキサー等が挙げられる。又
混練機としては種々の溶融混合機が使用でき、例えば、
ニーダー、一軸又は二軸押出機等が使用できる。中でも
二軸押出機等を用いて樹脂組成物を溶融して押出し、ペ
レタイザーによりペレット化する方法が好ましく使用さ
れる。好ましくは250〜320℃程度の温度で1個以
上の脱気孔を備えた押出機を使用し、減圧下において溶
融混練することが好ましい。
【0082】こうして得られるポリカーボネート系樹脂
組成物のペレットは射出成形法、押出成形法、圧縮成形
法等の通常知られている方法で成形品にすることができ
る。尚、上記混合機により得られた混合物のまま射出成
形、押出成形等により成形品にすることも当然可能であ
る。
【0083】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を詳述するが、
本発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例中の各種特性の測定は以下の方法で行
った。 (1)ケイ素含有化合物の分子量・分子量分布測定 昭和電工(株)社製GPCカラムKF−805Lを備え
たHPLC測定装置LC−10A(島津製作所製)を用
いてサイズ排除クロマトグラフィーによって数平均分子
量、分子量分布を得た。測定は溶離液としてクロロホル
ムを用い、標準ポリスチレンを用い校正した。 (2)ポリカーボネート系樹脂の粘度平均分子量 粘度平均分子量(Mv)は塩化メチレン100mlにポ
リカーボネート系樹脂0.7gを20℃で溶解した溶液
から求めた比粘度(ηSP)を次式に挿入して、ビスフェ
ノールAより得られる直鎖ポリカーボネート系樹脂に換
算して求めた。 ηSP/C=[η]+0.45[η]2C [η]=1.23×10-4Mv0.83 (但し[η]は極限粘度、Cはポリマー濃度で0.7)
【0084】(3)難燃性 UL−94試験 厚さ1.59mm(1/16インチ)および厚さ1.0
6mm(1/24インチ)のテストピースを用い、米国
UL規格のUL−94に規定されている垂直燃焼試験に
従って評価した。
【0085】実施例に用いた原料は以下の通りである。 (A)ポリカーボネート系樹脂 A−1:直鎖状ポリカーボネート系樹脂 パンライトL
−1250[直鎖状ポリカーボネート系樹脂、帝人化成
(株)製、Mv=25,000] A−2:分岐状ポリカーボネート系樹脂 タフロンIB
2500[分岐状ポリカーボネート、出光石油化学
(株)製、分岐剤として1,1,1−トリス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン使用、Mv=25,000] (B)ケイ素含有化合物(B成分) B−1:下記参照例1で得られたケイ素含有ホモポリマ
ー B−2:下記参照例2で得られたケイ素含有ホモポリマ
ー (C)含フッ素ポリマー(C成分) C:ダイキン工業(株)製、ポリフロン FA−500 (D)有機アルカリ金属塩(D成分) D−1:C49SO3K、[大日本インキ化学(株)製
メガファックF114] D−2:ジフェニルスルホンスルホン酸カリウム:(U
CB社製KSS;ジフェニルスルホン−3スルホン酸と
ジフェニルスルホン−3,3’スルホン酸との混合物) [参照例1]ケイ素含有化合物の合成1 窒素雰囲気下でビスフェノールA228.3g、ピリジ
ン158.2g、トルエン600mlの混合物を攪拌し
ながら、ジメチルジクロロシラン129.1gを室温で
5分間かけて滴下した。滴下終了後、1時間還流した
後、室温まで冷却し、トルエン1000mlを加えてか
ら白色沈澱を濾別した。得られた溶液を希塩酸、炭酸水
素ナトリウム水溶液、水で洗浄してから乾燥し、大量の
ヘキサンに加えたところ、白色沈澱が生成した。この沈
澱物を回収した後、100℃にて12時間真空乾燥し
た。得られた生成物は241.8gであり、収率は85
%であった。生成物の分子量をサイズ排除クロマトグラ
フィーで測定したところ、数平均分子量45,000、
重量平均分子量90,000、分子量分布2.0のポリ
マーであることが分かった。
【0086】[参照例2]ケイ素含有化合物の合成2 窒素雰囲気下でビスフェノールA235.5g、ピリジ
ン167.4g、トルエン600mlの混合物を攪拌し
ながら、ジフェニルジクロロシラン261.2gを室温
で5分間かけて滴下した。滴下終了後、1時間還流した
後、室温まで冷却し、トルエン1000mlを加えてか
ら白色沈澱を濾別した。得られた溶液を希塩酸、炭酸水
素ナトリウム水溶液、水で洗浄してから乾燥し、大量の
ヘキサンに加えたところ、白色沈澱が生成した。この沈
澱物を回収した後、100℃にて12時間真空乾燥し
た。得られた生成物は241.8351.7gであり、
収率は85%であった。生成物の分子量をサイズ排除ク
ロマトグラフィーで測定したところ、数平均分子量4
5,000、重量平均分子量110,000、分子量分
布2.4のポリマーであることが分かった。
【0087】[実施例1〜7および比較例1〜3]表1
記載の各成分を、記載の配合割合(重量部)でタンブラ
ーを使用して均一に混合した後、15mmφベント付き
二軸押出機((株)テクノベル社製 KZW−15)に
てシリンダー温度300℃でペレット化し、得られたペ
レットを熱風乾燥機にて100℃で4時間乾燥した。こ
のペレットを射出成形機((株)日本製鋼所製J75S
i)を用いてシリンダー温度280〜340℃、金型温
度80〜100℃で各テストピースを成形した。作成し
たテストピースを用いて、難燃性の評価を行った。
【0088】
【表1】
【0089】
【発明の効果】本発明はハロゲン、リン元素を用いない
で、薄肉で高度の難燃性を有するポリカーボネート系樹
脂組成物を提供するものであって、電気・電子機器分野
及び自動車分野、その他各種の分野において使用可能な
環境負荷の低いポリカーボネート系樹脂組成物であり、
その工業的効果は極めて大きいものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 27:12) C08L 27:12) (72)発明者 竹谷 豊 東京都千代田区内幸町1丁目2番2号 帝 人化成株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA26 AA50 AA66 AA67 BA01 BB03 BB05 BB06 4J002 BD123 BD153 BD163 CG001 CG011 CG021 CP022 CP032 CP092 CP102 CP142 CP192 EG006 EV256 EW026 EW126 EW136 FD040 FD060 FD070 FD100 FD130 FD160

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリカーボネート系樹脂(A成
    分)100重量部に対して、(B)下記式[1]で示さ
    れるケイ素含有化合物(B成分)0.1〜20重量部お
    よび(C)含フッ素ポリマー(C成分)0.01〜3重
    量部からなる難燃性ポリカーボネート系樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1は下記式[2−I]および[2−II]か
    ら選択される基であり、R2、R3は同一又は異なってい
    てもよく、水素原子、炭素数1〜12の飽和または不飽
    和アルキル基、および炭素数5〜16の置換もしくは非
    置換アリール基から選ばれる基であり、その一部がフッ
    素原子によって置換されていても良い。nは1〜10の
    整数、kおよびmは0または1、jは2〜2000の整
    数を示す。) 【化2】 【化3】 (式中、Xは、−C(R10)(R11)−、−C(=O)
    −、−SO2−、−S−、−O−、または下記式[3]
    で示される基を表し、pは0〜2の整数を示し、R4
    5、R6、R7、R8、R9、R10およびR11は同一又は
    異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、炭素数1
    〜12の飽和または不飽和アルキル基および炭素数5〜
    16の置換もしくは非置換アリール基から選ばれる基で
    あり、その一部がフッ素原子によって置換されていても
    良い。) 【化4】 (式中、R12、R13、R14、R15、R16およびR17は同
    一又は異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、炭
    素数1〜12の飽和または不飽和アルキル基および炭素
    数5〜16の置換もしくは非置換アリール基から選ばれ
    る基であり、その一部がフッ素原子によって置換されて
    いても良い。)
  2. 【請求項2】 ポリカーボネート系樹脂(A成分)の粘
    度平均分子量が10,000〜40,000である請求
    項1記載の難燃性ポリカーボネート系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ケイ素含有化合物(B成分)が、前記式
    [1]において、R 1が前記式[2−I]であり、その
    4、R5、R6およびR7が水素原子またはメチル基、X
    が−C(R10)(R11)−(R10、R11はそれぞれ水素
    原子、炭素数1から6までの飽和または不飽和アルキル
    基、および炭素数5〜16の置換もしくは非置換アリー
    ル基から選ばれる基である)、−C(=O)−、−SO
    2−、−S−、または−O−であり、pは1で示される
    構造からなるケイ素含有化合物である請求項1記載のポ
    リカーボネート系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ケイ素含有化合物(B成分)は、前記式
    [1]において、R 1が前記式[2−I]であり、その
    4、R5、R6およびR7が水素原子、XがC(C
    32、pは1で示される構造からなるケイ素含有化合
    物である請求項1記載の難燃性ポリカーボネート系樹脂
    組成物。
  5. 【請求項5】 さらに、ポリカーボネート系樹脂(A成
    分)100重量部に対して、(D)炭素数が1以上であ
    る有機ブレンステッド酸のアルカリまたはアルカリ土類
    金属塩(D成分)0.01〜1重量部を含有する請求項
    1記載のポリカーボネート系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の樹脂組成物より形成され
    た成形品。
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WO2016202193A1 (zh) * 2015-06-18 2016-12-22 金发科技股份有限公司 一种聚碳酸酯组合物及其制备方法与应用

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001152034A (ja) * 1999-11-30 2001-06-05 Asahi Kasei Corp 珪素系難燃剤

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