JP2002194111A - 光触媒シート - Google Patents

光触媒シート

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JP2002194111A
JP2002194111A JP2000391930A JP2000391930A JP2002194111A JP 2002194111 A JP2002194111 A JP 2002194111A JP 2000391930 A JP2000391930 A JP 2000391930A JP 2000391930 A JP2000391930 A JP 2000391930A JP 2002194111 A JP2002194111 A JP 2002194111A
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JP
Japan
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sheet
titanium oxide
plastic
photocatalyst
oxide powder
Prior art date
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Application number
JP2000391930A
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English (en)
Inventor
Minoru Yoshida
稔 吉田
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TECHNO WORKS KK
Original Assignee
TECHNO WORKS KK
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒効果を有するもので、シート状にし、
使用を簡便にしたものを提供する。 【解決手段】 非晶性ポリオレフィンに酸化チタン粉末
を練り込み、シート状に成型したもの、及び酸化チタン
によって分解されにくいプラスチックに酸化チタン粉末
を分散させた塗布液を、酸化チタンによって分解されに
くいプラスチックシート上に塗布し硬化させもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光触媒シートに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】光触媒とは、光の照射によって励起し種
々の作用を周囲に及ぼすものである。光触媒は種々のも
のが知られているが、実用に堪えるものは酸化チタン程
度である。
【0003】酸化チタンの粉体に光、特に紫外線、照射
されると酸化チタン表面に正孔と電子が生じる。これら
と酸化チタン上の物質とが酸化還元反応を起こすことに
よって、その物質が変化するのである。また、この正孔
の持つ酸化力は非常に強く、即ち、非常に高い酸化電位
(+3eV)を持つため、酸化分解されにくい物質も酸
化分解されるのである。これは、塩素やオゾンの酸化力
よりも大きいものである。
【0004】よって、光触媒は、悪臭成分を分解するこ
とによる脱臭効果、有害物質を無害化する効果等を有す
る事となる。これらに使用する場合、被処理物資をこの
光触媒に接触させなければならない。よって、酸化チタ
ンはできるだけ細かくし、その表面積を大きくする必要
がある。
【0005】従来、このようなものは金属かセラミック
に酸化チタン粉末を担持したものであった。そして、そ
の担持した表面に被処理流体を接触して通過させるので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような金属やセラ
ミックに担持させたものは、その製造が容易ではなく、
また一度製造するとその形状を変えることは不可能か相
当困難であった。また、どうしてもコストもかかるもの
であった。
【0007】よって、本業界ではこのような欠点のない
光触媒が求められていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような現状に鑑
み、本発明者は鋭意研究の結果本発明光触媒シートを完
成したものであり、その特徴とするところは、非晶性ポ
リオレフィンに酸化チタン粉末を練り込み、シート状に
成型した点、及び酸化チタンによって分解されにくいプ
ラスチックに酸化チタン粉末を分散させた塗布液を、酸
化チタンによって分解されにくいプラスチックシート上
に塗布し硬化させた点にある。
【0009】ここで非晶性ポリオレフィンとは、ポリエ
チレンやポリプロピレン等のポリオレフィンで、その結
晶化度が非常に低いものをいう。ここでは、30%以下
のもので、なかでも20%以下のものが好適である。3
0%以上では、酸化チタンのブリードが悪く、効果が落
ちるためである。
【0010】酸化チタン粉末は、市販されているもので
よく特別なものである必要はない。なかでも、100n
m以下の超微粒子が好適である。これは、本発明が従来
のような金属やセラミック表面に露出して担持させたも
のでなく、ブリードによって表面に出る必要があるた
め、より小さい粒子が好ましいためである。
【0011】練り込みやシート状に成型する方法は、通
常の方法でよく、押出成型機等で行なえばよい。酸化チ
タンの混合量は、1〜20重量%がよく、好ましくは3
〜10%である。これは、成型性と効果の兼ね合いから
である。このシートは、厚みは限定しないが、数十μ〜
1mm程度である。
【0012】また、この練り込みシートの表裏両面を酸
化チタンによって分解され難く、且つ酸化チタン粉末が
透過しやすいプラスチックシートで挟持してもよい。こ
れはシート自体の補強、取扱の便等の理由からである。
酸化チタンによって分解されにくいプラスチックとは、
酸化チタンの酸化力によって酸化分解されにくいもの
で、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル、フッ素系ポリマー、アクリル系樹脂が好適である。
また、これらの中で、ランダムポリプロピレン等の透過
性のよいプラスチックが好適である。この挟持するシー
トの厚みも自由であるが、透過の問題から数十μ〜数百
μが好ましい。
【0013】次に練り込みではなく、請求項3の塗布方
式のものについて説明する。前記した酸化チタンによっ
て分解されにくいプラスチックに酸化チタン粉末を分散
させて塗布液を準備し、それをプラスチックシートに塗
布したものである。ここで、分散させるプラスチックと
しては、MMA(メタクリル酸メチル樹脂)系ビヒクル
が好適であり、塗布を容易にするため希釈剤で希釈して
もよい。
【0014】また、本発明の別の態様として光触媒シー
トに蓄光シートを積層(貼付等)したものがある。蓄光
シートとは、蓄光性粉体を練り込んだプラスチックシー
ト、又は該粉体を分散させたプラスチックを、他のプラ
スチックシートに塗布し硬化させたものである。市販さ
れているものを用いてもよい。蓄光とは、一般的には紫
外線等の照射によって励起され、その照射を遮断した
後、比較的長時間(1時間以上)に渡り発光するものを
いう。このような粉体はすでに市販されており新規なも
のではない。
【0015】この蓄光シートと本発明の光触媒シートを
張り合わせ、その2つの効果を併せ持つものである。蓄
光シートは蓄光顔料を練り込んだプラスチックシートで
も、またそれをカバーフィルムで1面又は両面カバーし
たものでも、また上記同様に樹脂に分散させたものをプ
ラスチックシートに塗布したものでもよい。貼りあわせ
も、単に接着するか、押出溶融接着、塗布による積層等
どのような方法でもよい。また、蓄光シートに前記した
塗布材を直接塗布し、硬化させてもよい。
【0016】本発明者は、光触媒は光が照射されなけれ
ば効果を発揮しないことを、蓄光フィルムと組み合わせ
ることによって補うことを見いだしたのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施の形態に基づ
き本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明の光触
媒シート1の1例を示す断面図である。非晶性ポリプロ
ピレン(結晶化度18%)に酸化チタン粉末(400n
m以下の粉体)を8%練り込んでシート状(厚み0.5
mm)に成型した芯シート2の上下をランダムポリプロ
ピレンフィルムであるカバーフィルム3で挟持したもの
である。この例では、ポリプロピレンが酸化分解されに
くく、寿命も比較的永い。また、酸化チタン粉末がブリ
ードしやすいため、カバーフィルムの表面に常に酸化チ
タン粉末が露出していることとなる。
【0018】この例では、上下両面とも同じカバーフィ
ルムを使用したが、1方にはブリードさせないように、
厚くするか、他のプラスチックフィルムやアルミ箔等の
金属箔を用いてもよい。
【0019】このように少なくとも1方の面の表面に常
に酸化チタン粉末が露出するようにした点が本発明の工
夫である。
【0020】図2は、図1の例に蓄光シートと組み合わ
せたものである。この蓄光シートは蓄光顔料(蓄光粉
体)が分散された樹脂4をポリプロピレンフィルム3で
挟持したものである。この2つのシートを貼り合わせた
ものである。中間のポリプロピレンフィルム3は兼用し
てもよい。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明では、次のよ
うな大きな効果がある。 (1) 酸化チタン粉末がシートの表面に出るため、通
常の光触媒効果が得られる。プラスチックシート状であ
るため、製造は安価、容易であり、その使用も容易であ
る。裁断や曲げが簡単でどこにでも使用できる。 (2) 殺菌、脱臭、無害化その他、通常の光触媒が持
つ効果はそのまま備えている。 (3) 農業用フィルム(カバー用やハウス用)として
使用すれば、菌や害虫が近寄らず、無農薬栽培が可能に
なる。この場合、光触媒効果を夜間でも発揮させるため
紫外線ランプ等により照射してもよい。勿論、明るくて
もよいならば、蛍光灯でもよい。 (4) また、蓄光シートと組み合わせたものでは、夜
間でも蓄光シートからの紫外線により光触媒効果を発揮
するためより便利である。また、その蓄光シートからの
光により、夜間での植物の成長が促され、収穫率が向上
する。 (5) また、住居等の内装等に使用すれば、シックハ
ウス症候群の原因と言われるホルムアルデヒド等の分解
によりアレルギー症状が緩和される。この内装用でも、
蓄光シートを組み合わせたものは、消灯後も残光がある
ため非常灯が不要であり、停電時にも安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明光触媒シートの1例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明光触媒シートの他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本発明光触媒シート 2 芯シート 3 ポリプロピレンフィルム 4 蓄光顔料入り樹脂シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/06 C08J 7/06 Z 4J002 C08K 3/22 C08K 3/22 C08L 23/02 C08L 23/02 Fターム(参考) 4D075 CA45 CA50 DA03 DB31 DC02 DC50 EA07 EB22 EC02 4F006 AA12 AA18 AA22 AA35 AB74 BA00 DA04 4F071 AA15 AA20 AA89 AB18 AE22 BA01 BC01 4F100 AA21A AK03A AK03B AK03C BA03 BA06 BA10B CA30A GB07 GB32 GB71 JA12A JA12B JA12C JL08 4G069 AA01 AA03 AA08 BA04A BA04B BA22A BA22B BA48A CA10 CA17 4J002 BB031 BB121 DE136 FD206

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶性ポリオレフィンに酸化チタン粉末
    を練り込み、シート状に成型したことを特徴とする光触
    媒シート。
  2. 【請求項2】 該シート状に成型したものを、酸化チタ
    ンによって分解され難く、且つ酸化チタン粉末が透過し
    やすいプラスチックシートで上下挟持したものである請
    求項1記載の光触媒シート。
  3. 【請求項3】 酸化チタンによって分解されにくいプラ
    スチックに酸化チタン粉末を分散させた塗布液を、酸化
    チタンによって分解されにくいプラスチックシート上に
    塗布し硬化させたことを特徴とする光触媒シート。
  4. 【請求項4】 硬化面の上に酸化チタンによって分解さ
    れにくいプラスチックシートでカバーしたものである請
    求項3記載の光触媒シート。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光触媒シートと蓄光シー
    トを貼り合わせたものであることを特徴とする光触媒シ
    ート。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の光触媒シートと蓄光シー
    トを貼り合わせたものであることを特徴とする光触媒シ
    ート。
JP2000391930A 2000-12-25 2000-12-25 光触媒シート Pending JP2002194111A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GR1005523B (el) * 2005-12-19 2007-05-25 Εθνικο Κεντρο Ερευνας Φυσικων Επιστημων (Εκεφε) -"Δημοκριτος" Πολυλειτουργικες υδατικες παστες και υμενια νανοδομημενης τιτανιας
WO2017122737A1 (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 凸版印刷株式会社 化粧シート及びその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GR1005523B (el) * 2005-12-19 2007-05-25 Εθνικο Κεντρο Ερευνας Φυσικων Επιστημων (Εκεφε) -"Δημοκριτος" Πολυλειτουργικες υδατικες παστες και υμενια νανοδομημενης τιτανιας
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