JP2002254512A - 光触媒を含有するプラスチック成形品及びその製造方法 - Google Patents

光触媒を含有するプラスチック成形品及びその製造方法

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oxide powder
powder
sheet
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Minoru Yoshida
稔 吉田
Kunitoshi Numata
國利 沼田
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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒を樹脂中に練り込んだものであっても
光触媒効果を十分に発揮するものを提供する。 【解決手段】 光触媒粉末を混入した熱可塑性樹脂の成
形品表面を、混入された酸化チタン粉末が表面に露出す
る程度に擦傷したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光触媒を含有するプラ
スチック成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光触媒とは、光の照射によって励起し種
々の作用を周囲に及ぼすものである。光触媒は種々のも
のが知られているが、実用に堪えるものは現在のところ
酸化チタン程度である。
【0003】酸化チタンの粉体に光、特に紫外線、照射
されると酸化チタン表面に正孔と電子が生じる。これら
と酸化チタン上の物質とが酸化還元反応を起こすことに
よって、その物質が変化するのである。また、この正孔
の持つ酸化力は非常に強く、即ち、非常に高い酸化電位
(+3eV)を持つため、酸化分解されにくい物質も酸
化分解されるのである。これは、塩素やオゾンの酸化力
よりも大きいものである。
【0004】よって、光触媒は、悪臭成分を分解するこ
とによる脱臭効果、有害物質を無害化する効果等を有す
る事となる。これらに使用する場合、被処理物質をこの
光触媒に接触させなければならない。よって、酸化チタ
ンはできるだけ細かくし、その表面積を大きくする必要
がある。従来、このようなものは金属かセラミックに酸
化チタン粉末を担持したものであった。
【0005】また、樹脂中に酸化チタン粉末を混入しそ
れを成形するか、塗布する方法も考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た金属やセラミックに担持させたものは、その製造が容
易ではなく、また一度製造するとその形状を変えること
は不可能か相当困難であり、また、どうしてもコストも
かかるものであった。
【0007】また、樹脂中にチタン粉末を混入する方法
では、酸化チタン粉末が樹脂中に埋没しているため、菌
や有害物質と酸化チタン粉末とが接触しない。勿論、樹
脂もある程度はガスを透過するため効果がまったくない
ということはないが、その効果は非常に小さい。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような現状に鑑
み、本発明者は鋭意研究の結果本発明プラスチック成形
品を完成したものであり、その特徴とするところは、光
触媒粉末を混入した熱可塑性樹脂の成形品表面を、混入
された光触媒粉末が表面に露出する程度に擦傷した点に
ある。
【0009】ここで熱可塑性樹脂は、ポリエチレンやポ
リプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフ
タレート等のポリエステル、その他通常の熱可塑性樹脂
でよく、特別なものである必要はない。
【0010】光触媒粉末(酸化チタン粉末)は、市販さ
れているものでよく特別なものである必要はない。なか
でも、100nm以下の超微粒子が好適である。これ
は、表面に露出したときに酸化チタン表面が大きくなる
ためである。
【0011】成形品とは、一般にいう立体的なものだけ
でなく、シートやフィルムも含むものとする。成形方法
も押出成形、射出成形等どのような方法でもよい。更
に、他の物品の表面に酸化チタンを混入した樹脂を塗布
し、樹脂層を構成したものでもよい。練り込みや成形す
る方法は、通常の方法でよく、酸化チタンの混合量は、
0.1〜20重量%がよく、好ましくは1〜5%であ
る。これは、成形性と効果の兼ね合いからである。
【0012】シート状に成形する場合、その厚みは50
〜100μ程度が好適であるが、多層構造としてもよ
い。即ち、シートの表面部にのみ酸化チタン層を設ける
等である。
【0013】ここでいう擦傷とは、表面を傷付ける操作
だけでなく、多数の小さい貫通孔や凹部を空ける等、埋
没している酸化チタン粉末表面が露出するよう樹脂を細
かく除去することをいう。擦傷の方法は、グラインダー
や紙ヤスリのような表面がザラついたもので擦る、ステ
ンレスたわしのようなランダムな繊維状物で擦る、また
多数の針で刺して凹部又は貫通孔を設ける等である。擦
る場合も、フィルムやシートでは、押出成形機の出側で
フィルムの上に摩擦体を載置するだけでもよい。
【0014】また、砂や鉄球を打ち当てる方法もある。
例えば、打球速度の小さいブラスト工法である。シート
等を斜めにし、砂や鉄球を上から落下させるだけでもよ
い。要するに、表面を傷つけるか貫通させればよいので
ある。
【0015】このような、擦傷によって、非常に細かい
酸化チタン粉末が多数露出することとなり、樹脂中に埋
没しているものと比較すると光触媒効果が大きく異なる
ものである。
【0016】また、酸化チタン粉末に加えて、酸化タン
グステン粉末も混合してもよい。この酸化タングステン
粉末は、酸化チタン粉末と混合して使用することによっ
て、酸化タングステンが蓄電池の役目を果たし、光があ
たらない場合にも所定の効果(例えば、防錆効果等)を
発揮するようになる。この酸化タングステン粉末は、酸
化チタン粉末と同程度の粒子サイズで、同量程度混合す
るのが好適である。
【0017】次に、本発明製造方法について説明する。
押出成形機のダイから出たシート又はフィルムが完全硬
化する前に、酸化チタン粉末を表面に散布し融着するも
のである。これは、上記した擦傷法と同様、表面に酸化
チタン粉末を露出させ固定させる方法であり、粉末を散
布するする方法はどのようなものでもよい。また、散布
後押圧して融着をより確実にしてもよいし、余分な粉体
は落下させても吸引除去してもよい。
【0018】本発明プラスチック成形品は、シートやフ
ィルムの場合、農業用として最適である。例えば、ブド
ウ等の果物に被せるカバーや、地植え植物に被せるハウ
ス用フィルムとして使用できる。更に、蛍光灯の反射板
に貼付し、又は壁や天井に用いれば、空気清浄作用も期
待でき、最近叫ばれているシックハウス症候群の対策に
もなる。
【0019】また、容器や包装資材としても利用でき
る。例えば、フィルムとして食品等を包むということで
ある。この場合、光触媒による殺菌効果を有するため、
密閉する必要がなく、従来のラップ等と比較して非常に
使い易い。また、弁当箱のような食品容器の内側を擦傷
して露出させるか、フィルムを貼付する等によって、殺
菌容器となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施の形態に基づ
き本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明のプラ
スチック成形品(シート)1の1例を示す断面図であ
る。図1(a)は、ポリエステル樹脂(PET)2に酸
化チタン粉末3(粒子の平均サイズ約400nm)を、
1重量%混入し、押出成形機によって、100μの厚み
でシート状に成形したものである。図1(b)は、この
シートをステンレスたわしで擦ったものである。表面に
傷が多数でき、酸化チタン粉末が露出しているのがわか
る。
【0021】図2は、図1(a)のシートを多数の針で
貫通孔を空けたものの貫通孔4部分の断面図である。不
織布を作るときのような操作である。このままで、使用
してもよいが、他のシートに貼付して使用してもよい。
【0022】図3は、本発明製造方法の1例を示す概略
図である。押出成形機5のダイ6から出たシート7上に
ステンレスたわし8を載置している。この場合、ステン
レスたわし8の自重によって擦傷される。この場合に
は、酸化チタン粉末は樹脂に混入され、押出されている
ことはいうまでもない。
【0023】図4は、樹脂のみを押出し酸化チタン粉末
は押出した後、噴霧(散布)する方式である。ダイ6か
ら押出されたシート7が完全硬化する前に、酸化チタン
粉末を上方から噴射している。ローラ9を通過する時に
ある程度押圧される。余分な粉体は落下させるか、吸引
除去する。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明では、次のよ
うな大きな効果がある。 (1)従来の金属やセラミックに酸化チタン粉末を焼結
したものと比較して、非常に簡単に製造でき、安価であ
り、またフィルム状等では、どのような形態にもでき
る。よって、用途が非常に広くなる。 (2)酸化チタン粉末がシートの表面に出るため、樹脂
に練り込んだものでありながら、光触媒効果が十分得ら
れる。よって、殺菌、脱臭、無害化その他の通常の光触
媒が持つ効果は有効に発揮される。 (3)製造は安価、容易であり、その使用も容易であ
る。 (4)農業用フィルム(カバー用やハウス用)として使
用すれば、菌や害虫が近寄らず、無農薬栽培が可能にな
る。 (5)また、住居等の内装等に使用すれば、シックハウ
ス症候群の原因と言われるホルムアルデヒド等の分解に
よりアレルギー症状が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック成形品(シート)1の1
例を示す断面図である。
【図2】図1(a)のシートを多数の針で貫通孔を空け
たものである。
【図3】本発明製造方法の1例を示す概略図である。
【図4】本発明製造方法の1例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 本発明プラスチック成形品 2 樹脂 3 酸化チタン粉末 4 貫通孔 5 押出成形機 6 ダイ 7 シート 8 ステンレスたわし 9 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/00 CFD C08J 7/00 CFDZ 4F207 7/06 CES 7/06 CESZ 4F209 CFD CFDZ 4J002 C08K 3/22 C08K 3/22 C08L 101/00 C08L 101/00 E04B 1/64 E04B 1/64 Z // A01G 9/14 A01G 9/14 S B29K 67:00 B29K 67:00 103:06 103:06 B29L 7:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 2B024 DB01 FB01 2B029 EB02 EB16 EB21 EC02 EC03 EC09 EC20 2E001 DB02 DH21 DH25 FA06 FA10 FA14 GA06 GA23 GA24 HD11 JB01 LA16 4F006 AA12 AA35 AB74 BA17 CA06 CA07 DA04 4F073 AA09 AA32 BA07 BA08 BA24 BA52 BB01 4F207 AB16 AC04 AG01 KA01 KW26 4F209 AA03 AA24 AB01 AB16 AG01 AG05 PB02 PC03 PJ09 PW24 PW37 4J002 AA011 BB031 BB121 CF061 DE077 DE136 GA01 GG02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光触媒粉末を混入した熱可塑性樹脂の成
    形品表面を、混入された酸化チタン粉末が表面に露出す
    る程度に擦傷したことを特徴とする光触媒を含有するプ
    ラスチック成形品。
  2. 【請求項2】 該光触媒粉末と共に酸化タングステン粉
    末をも混入したものである請求項1記載の光触媒を含有
    するプラスチック成形品。
  3. 【請求項3】 押出成形機のダイから出たシート又はフ
    ィルムが完全硬化する前に、光触媒粉末を表面に散布
    し、融着することを特徴とする光触媒を含有するプラス
    チック成形品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006100799A1 (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. 農園芸用覆土フィルム
JP2009274015A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Luster Co Ltd 消臭性シリコーンゴムマット

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