JP2000325451A - 消臭材およびその製造方法 - Google Patents

消臭材およびその製造方法

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JP2000325451A
JP2000325451A JP11136387A JP13638799A JP2000325451A JP 2000325451 A JP2000325451 A JP 2000325451A JP 11136387 A JP11136387 A JP 11136387A JP 13638799 A JP13638799 A JP 13638799A JP 2000325451 A JP2000325451 A JP 2000325451A
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JP
Japan
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tio
tio2
film
thermal spraying
shape
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JP11136387A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Kitamura
義治 北村
Itsuro Hyodo
逸郎 兵藤
Masayuki Suzuki
優之 鈴木
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TOKYO METALLIKON KK
Original Assignee
TOKYO METALLIKON KK
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消臭材として使用されているTiO2 粉は素
材に接着材に混合された状態で接着されているためにT
iO2 粉は接着剤に包まれた状態であるために活性が悪
く、しかも、それが微粒径であるほどその傾向は大きい
という問題があり、それを防ぐために接着剤の量を少な
くすると耐久性に問題が生じる。 【解決手段】 素材の外周面に純粋なTiO2 のみの層
を有することにより消臭材とし、さらに、その消臭材を
素材の外周面にTiO2 を溶射することによってTiO
2 膜を形成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TiO2 を用いた
消臭材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】TiO2 に光を照射すると強力な酸化反
応を起こすことが知られており、それによってほとんど
すべての有機物を酸化分解できるものである。そこで、
近時このTiO2 を用いた消臭剤や殺菌、抗菌剤が開発
されており、広い分野での応用が研究されている。Ti
2 は、粉体状で使用されるが、一般的には粒径が小さ
い方が活性が高いとされており、そのような微粒径の粉
体を接着剤と混合して素材(母材)に付着させて利用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
よると、TiO2 粉は接着剤に包まれた状態であるため
に活性が悪く、しかも、それが微粒径であるほどその傾
向は大きいという問題があり、それを防ぐために接着剤
の量を少なくすると耐久性に問題が生じることになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、任意形
状の素材の外周面に純粋なTiO2 のみの層を有する消
臭材とし、さらに、その消臭材を素材の外周面にTiO
2 を溶射することによってTiO2 のみの膜を形成する
ことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。 第1実施の形態例 所望の硬さの金属、合成樹脂、木材等の固形体による任
意形状の素材(母材)1の外面全面を覆うように、溶射
によってTiO2 を付着させることにより純粋なTiO
2 膜2を形成したものである。この溶射はガスによる方
法、電気(アーク)による方法、プラズマによる方法等
があり、諸条件にあった方法を選択して用いればよい。
【0006】その形状を、例えば図1に示す如く、握り
易い石鹸状等の形状にすることにより、魚等を扱った手
を洗う際にこれを握ることにより、手に付いたなまぐさ
さを消臭させることができる。この消臭作用は、殆どの
悪臭物質に対して有効であり、例えば、アンモニア、硫
化水素、メチルメルカブタン、アセトアルデヒド、メチ
ルアミン、ジメチルアミン等である。これらに、TiO
2 光触媒を作用させることにより、酸化還元反応による
光触媒反応によってそれらの物質が酸化生成物となって
消臭されることになる。
【0007】上記した酸化生成物として消臭するメカニ
ズムは、TiO2 光触媒は波長400nm以下の光(紫
外線)照射によって空気中の酸素や水から活性酸素を生
成する。これらの活性酸素は、その強い酸化力によって
光触媒表面に付着した有機質を分解して酸化生成物とす
るものである。そのために、素材の表面にTiO2 膜を
形成しておくことにより、例えば上記の如く、魚やタマ
ネギをさわって臭くなった手でそのTiO2 膜に触れる
ことにより、そのTiO2 膜に触れた箇所の悪臭物質は
TiO2 光触媒によって消臭されることになる。
【0008】第2実施の形態例 天然繊維、化学繊維、金属繊維もしくはこれらの混合繊
維により織布もしくは不織布等の布体さらにはフィルム
状体等の布状体による素材(母材)1の外面の全面もし
くは一部に溶射によってTiO2 を付着させることによ
り図2に示す如く、TiO2 膜2で覆われた可撓性のあ
る布状体が形成される。
【0009】この溶射も上記第1実施の形態例と同様に
ガスによる方法、電気(アーク)による方法、プラズマ
による方法等があり、諸条件にあった方法を選択して用
いればよい。このように可撓性のある布状体によると、
所望の形状に切断することができ、例えば、布巾状の形
状にすると手は勿論のことまな板やその他どのような形
状のものさらには変形したものの細かい箇所や隙間にま
でとどいて接触させることができて消臭が可能である。
【0010】第3実施の形態例 金属や合成樹脂製の網体や打ち抜き板等(以下網状体と
いう。)の細かい通孔を有する網状体の素材(母材)1
の外面の全面もしくは一部に溶射によってTiO2 を付
着させることにより図3に示す如く、細かい通孔をつぶ
さないようにTiO2 膜2で覆った網状体が形成され
る。なお、この網状体の網目の大きさは小さい方が有効
であるが、使用目的や使用箇所によって適宜決定され
る。
【0011】この溶射も上記第1実施の形態例と同様に
ガスによる方法、電気(アーク)による方法、プラズマ
による方法等があり、諸条件にあった方法を選択して用
いればよい。このように構成された網状体で例えば、悪
臭の発生箇所を覆うかその排気ダクトや煙突等の途中に
フィルター状に配置することにより悪臭ガスの消臭を行
うことができる。従って、この網状体は1層でなく多層
にした方が効果が大きいことになる。また、上記第2実
施の形態例の布状体をこのようにフィルター状に用いて
も全く同様である。
【0012】なお、この網状体を配置する際に、光触媒
の作用を得るためにはその網状体に紫外線光が照射され
ることが必要であるため、網状体に紫外線を照射するか
その配置箇所を透明にして太陽光等が入光するような構
造にしておく。 第4実施の形態例 金属粒、合成樹脂粒、石材粒、木粒等の粒状体による素
材(母材)1の外面に溶射によってTiO2 を付着させ
ることによりTiO2 膜2で覆われた粒状体が形成され
る。
【0013】この溶射も上記第1実施の形態例と同様に
ガスによる方法、電気(アーク)による方法、プラズマ
による方法等があり、諸条件にあった方法を選択して用
いればよい。このような粒状体によると、例えば、粒状
体をそのまま多量に握って手を擦ったり被対象物を擦っ
たりして消臭させたり、悪臭の発生箇所に複数まくよう
にして置いたり、さらには通孔を有する透明ケースに入
れて排気ダクトや煙突等の途中にフィルター状に配置す
ることにより悪臭ガスの消臭を行うことができる。
【0014】以上の如く、各素材にTiO2 を溶射によ
って付着させることにより純粋なTiO2 だけの膜を素
材の外周面に形成することができ、TiO2 の光触媒に
よる酸化作用によって接触した悪臭物質を酸化生成物に
変えて消臭することができる。また、この酸化は強力な
酸化反応であり、その酸化電位は酸化剤のオゾンよりも
大きいためにほとんどすべての有機物を酸化分解するこ
とができ、抗菌作用も有することになる。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、素
材の外周面にTiO2 を溶射することによってTiO2
膜を形成したことにより、純粋なTiO2 だけの膜を強
固に形成することができ、そのTiO2 光触媒により、
このTiO2 膜に接触した悪臭物質をただちに酸化生成
物に変えて消臭することができる効果を有する。
【0016】さらに、TiO2 膜の形成を溶射によって
形成したことにより純粋なTiO2だけの表層を形成す
ることができ、TiO2 光触媒の酸化作用を確実の行う
ことができる効果を有する。また、素材の表面にTiO
2 膜を溶射によって形成することにより表層の付着状態
が強固であり、素材の材質にかかわらず耐久性のあるT
iO2 膜とすることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態例の説明図
【図2】第2実施の形態例の部分拡大説明図
【図3】第3実施の形態例の部分拡大説明図
【符号の説明】
1 素材 2 TiO2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/36 H (72)発明者 鈴木 優之 東京都大田区京浜島2−18−13 東京メタ リコン株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA07 BB02 CC02 CC04 CC05 CC08 CC09 HH05 JJ04 JJ05 JJ06 KK08 LL10 MM02 QQ03 4D048 AA22 AB01 AB02 BA07X BA13X BA39X BA41X BA45X BB01 BB07 BB08 BB16 CA01 CC38 CC40 CC63 EA01 4G069 AA03 AA08 AA11 BA04A BA04B BA17 BA22B BA29B BA48A CA07 CA08 CA17 DA05 EA02X EA02Y EA07 EA09 EA10 EA12 EB10 FA01 FA03 FB22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材の外周面に純粋なTiO2 のみの層
    を有することを特徴とする消臭材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、素材を任意形状の固
    形体としたことを特徴とする消臭材。
  3. 【請求項3】 請求項1において、素材を布状体とした
    ことを特徴とする消臭材。
  4. 【請求項4】 請求項1において、素材を網状体とした
    ことを特徴とする消臭材。
  5. 【請求項5】 請求項1において、素材を粒状体とした
    ことを特徴とする消臭材。
  6. 【請求項6】 TiO2 を溶射することによって素材の
    外面にTiO2 のみの膜を形成することを特徴とする消
    臭材の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006198591A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Tosoh Corp 金属酸化物を含む新規な触媒構造体、およびその製造方法
JP2007136345A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Dainippon Printing Co Ltd マイクロリアクターおよびその製造方法
JP2009101331A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Gunma Univ 木質バイオマスへの金属担持方法及び木質バイオマスの金属担体、銀イオン水の製造方法、ナトリウムイオン水の製造方法
WO2011049140A1 (ja) * 2009-10-20 2011-04-28 株式会社フジコー 繊維状フィルター及び空気清浄機

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