JP2002193067A - 乗員拘束装置 - Google Patents
乗員拘束装置Info
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Abstract
高圧ガスでエアバッグ21を膨張させて車室の側部内面
に沿ってカーテン状に展開させる乗員拘束装置におい
て、折り畳んだエアバッグ21の容積を効果的に減少さ
せて車体のドア開口部14,17の上縁に沿う狭いスペ
ースに容易に収納できるようにする。 【解決手段】 エアバッグ21に多数の透孔29を形成
することにより、折り畳んだエアバッグ21の容積を減
少させ、車体のドア開口部14,17の上縁の狭いスペ
ースへの搭載を容易化することができる。しかもエアバ
ッグ21が展開してドアガラス13a,16aを覆った
状態でも、車内の乗員はエアバッグ21の透孔29を通
して車外の視界を容易に得ることができる。
Description
の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグを配置し、車
両の衝突時にインフレータが発生する高圧ガスでエアバ
ッグを膨張させて車室の側部内面に沿ってカーテン状に
展開させる乗員拘束装置に関する。
000−33847号公報により公知である。上記公報
に記載された乗員拘束装置のエアバッグは、前席の乗員
の側面に配置された前側のセル群と後席の乗員の側面に
配置された後側のセル群とを備えており、前後のセル群
に挟まれた部分においてエアバッグに開口が形成されて
いる。
アバッグは車体のドア開口部の上縁に沿う狭い空間、つ
まりルーフサイドレールおよびルーフガーニッシュに挟
まれた空間に収納されなければならず、そのために折り
畳んだエアバッグの容積をできるだけ小さくする必要が
ある。エアバッグを薄い布で構成すれば折り畳んだエア
バッグの容積を減少させることができるが、エアバッグ
の布が薄くなるとインフレータが発生する高圧ガスの圧
力に耐えられなくなるため、この方法には限界がある。
に記載されたものは、エアバッグの前後のセル群間に開
口が形成されているので、その開口の分だけ折り畳んだ
エアバッグの容積を減少させることができるが、開口の
数が1個であるために充分な容積減少効果を得ることは
難しい。
で、折り畳んだエアバッグの容積を効果的に減少させて
車体のドア開口部の上縁に沿う狭いスペースに容易に収
納できるようにすることを目的とする。
に、請求項1に記載された発明によれば、車体のドア開
口部の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグを配置
し、車両の衝突時にインフレータが発生する高圧ガスで
エアバッグを膨張させて車室の側部内面に沿ってカーテ
ン状に展開させる乗員拘束装置において、エアバッグに
多数の透孔を形成したことを特徴とする乗員拘束装置が
提案される。
孔を形成したので、折り畳んだエアバッグの容積を減少
させて車体のドア開口部の上縁の狭いスペースへの収納
を容易化することができる。しかもエアバッグが展開し
てドアガラスを覆った状態でも、車内の乗員はエアバッ
グの透孔を通して車外の視界を容易に得ることができ
る。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
ので、図1は自動車の車室内部を示す斜視図、図2は乗
員拘束装置のエアバッグが展開した状態を示す、前記図
1に対応する図、図3は図2の3部拡大図、図4は図1
の4−4線拡大断面図、図5は図3の5−5線拡大断面
図、図6は図3の6−6線拡大断面図、図7は乗員拘束
装置の分解斜視図、図8はエアバッグの展開時の作用を
説明する、前記図4に対応する図である。
ロントピラー11およびセンターピラー12間にフロン
トドア13が取り付けられるドア開口部14が形成さ
れ、センターピラー12およびリヤピラー15間にリヤ
ドア16が取り付けられるドア開口部17が形成され
る。フロントピラー11の上端とリヤピラー15の上端
とを接続するように車体前後方向に延びるルーフサイド
レール18(図4参照)はフロントドア13およびリヤ
ドア16のドア開口部14,17の上縁を区画してお
り、このルーフサイドレール18に沿って乗員拘束装置
Cが設けられる。尚、乗員拘束装置Cは、実質的に同一
構造のものが車体の左右両側にそれぞれ設けられている
が、以下その代表として車体の右側に設けられたものに
ついて説明する。
いはロールオーバー時に所定値以上の加速度が検出され
ると、車体の内部側面、即ちフロントピラー11、セン
ターピラー12、リヤピラー15、フロントドア13の
ドアガラス13aおよびリヤドア16のドアガラス16
aと、フロントシート19およびリヤシート20に座っ
た乗員との間に遮るように、乗員拘束装置Cのエアバッ
グ21がドア開口部14,17の上縁から下向きにカー
テン状に展開する。
前後方向に延びるエアバッグ21は同一形状の第1基布
25および第2基布26を2重に重ね合わせて縫製27
したもので、その縫製27によって上下方向に延びる1
1個のセル28…と、隣接するセル28…間を仕切るよ
うに上下方向に延びる11個の透孔29…とが交互に形
成される。11個のセル28…は上部連通路30および
下部連通路31で相互に連通しており、それら両連通部
30,31の前端に連なる高圧ガス供給通路32はフロ
ントピラー11の内部に収納されたインフレータ33に
接続される。エアバッグ21の上部連通路30に沿って
7個の取付孔21a…が形成される。
8は、アウター部材47、インナー部材48およびセン
ター部材49を溶接して閉断面に構成されており、それ
に接続されるルーフ50はアウター部材51およびイン
ナー部材52を溶接して構成される。ルーフサイドレー
ル18の下端には、リヤドア16に当接可能なウエザー
ストリップ53が設けられる。ルーフ50の下面に沿う
ように配置された合成樹脂製のルーフガーニッシュ54
の端縁は、ルーフサイドレール18の下端から車室側に
突出したウエザーストリップ53の端縁に係止される。
車室に対向するルーフガーニッシュ54の下面は表皮材
55で被覆されており、この表皮材55はルーフガーニ
ッシュ54の端縁において下面側から上面側に回り込ん
でいる。これにより、衝撃が加わったときに合成樹脂製
のルーフガーニッシュ54の端縁が割れて飛散するのを
防止することができる。
ュ54の上面側に回り込ませる処理を行う代わりに、ル
ーフガーニッシュ54の端縁の近傍に飛散防止用のシー
トを張るか、飛散防止用のコーティングを施した後に、
ルーフガーニッシュ54の下面だけを表皮材55で被覆
しても同様の作用効果を得ることができる。
エアバッグ21は、不織布で形成したエアバッグカバー
58の内部に収納される。エアバッグカバー58は、長
方形の布片を筒状にして下縁に沿って縫製したもので、
そのルーフサイドレール18に対向する側面に容易に破
断するスリット58a…がミシン目状に形成される。ま
たエアバッグ21の上端から突出する取付孔21a…
が、エアバッグカバー58の上面に形成した開口58b
…を通過して上方に突出する。
バッグ21をルーフサイドレール18に支持する際の基
台となる合成樹脂製のエアバッグホルダー61が、ルー
フサイドレール18のインナー部材48の下部に沿って
装着される。エアバッグホルダー61は横断面が「E」
字状に形成された本体部61aを有する中空部材であっ
て、本体部61aの下端に薄肉のヒンジ部61b…を介
して開閉自在な支持腕61c…が一体に形成される。支
持腕61c…を閉じた状態で、エアバッグカバー58に
包まれたエアバッグ21が支持腕61c…および本体部
61a間に挟まれて保持され、本体部61aおよび支持
腕61c…にそれぞれ設けたフランジ61d…,61e
…を貫通するボルト62…でルーフサイドレール18の
インナー部材48に締結される。このとき、エアバッグ
カバー58から突出するエアバッグ21の取付孔21a
…が前記ボルト62…で共締めされる。
c…の先端に設けたフランジ61e…は、本体部61a
に設けたフランジ61d…に弾性的に嵌合するようにな
っており、折り畳んだエアバッグ21をエアバッグホル
ダー61の本体部61aおよび支持腕61c…間に保持
した状態で前記両フランジ61d…,61e…を弾性的
に嵌合させれば、エアバッグホルダー61およびエアバ
ッグ21を一体に仮固定してルーフサイドレール18へ
の固定作業の能率を高めることができる。
ーフサイドレール18に固定するボルト62…を利用し
てエアバッグホルダー61の支持腕61c…およびエア
バッグ21の取付孔21a…を共締めしているので、ボ
ルト62…の本数を最小限に抑えて部品点数および組付
工数を削減することができる。しかもエアバッグ21を
エアバッグホルダー61に沿うように支持する支持腕6
1c…を該エアバッグホルダー61と一体に形成したの
で、エアバッグ21をエアバッグホルダー61に支持す
るための特別の部材を設ける必要がなくなって部品点数
の削減に寄与することができる。
る。
定値以上の加速度を検出すると、エアバッグ展開制御手
段からの指令によってインフレータ33が点火し、推薬
の燃焼により発生した高圧ガスが高圧ガス供給通路32
および上部連通路30を経て11個のセル28…に流入
し、それら11個のセル28…を膨張させる。その過程
において、図8に示すように、膨張するセル28…の圧
力で、エアバッグホルダー61のヒンジ部61b…が破
断して支持腕61c…が本体部61から切り離され、か
つ折り畳んだエアバッグ21を覆うエアバッグカバー5
8のスリット58a…が破断してエアバッグ21の自由
な膨張が可能になる。エアバッグ21が更に膨張する
と、その圧力でルーフガーニッシュ54の端縁が下方に
押し下げられ、ウエザーストリップ53との係合が外れ
て開口が形成されるため、この開口を通過したエアバッ
グ21が車室内に下向きに展開する(図2参照)。
タ33から高圧ガスの供給を受けてフロントドア13お
よびリヤドア16のドアガラス13a,16aと乗員と
の間に展開したエアバッグ21は、そのセル28…、上
部連通路30および下部連通路31が横断面円形に膨張
し、乗員を二次衝突から保護すべく緩衝作用を発揮す
る。展開したエアバッグ21はドアガラス13a,16
aを覆うが、車内の乗員はエアバッグ21に形成した透
孔29…を通して車外の視界を容易に得ることができる
ため、乗員が視界を遮られて不安を感じることがない。
5および第2基布26に形成した透孔29…により折り
畳んだエアバッグ21の容積が減少するため、第1基布
25および第2基布26に充分な強度を有する厚さのも
のを使用しても、ルーフサイドレール18およびルーフ
ガーニッシュ54に挟まれた狭い空間にエアバッグ21
を容易に収納することが可能になる。更に、第1基布2
5および第2基布26を縫製27する際に、透孔29…
によって第1基布25および第2基布26を位置決めし
て縫製精度を高めることができる。
を説明する。
ット状の透孔29…を形成しているのに対し、第2実施
例はエアバッグ21に多数の円形の透孔29…を形成し
たものである。この第2実施例によっても、第1実施例
と同様の作用効果を達成することができる。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
を縫製27で結合する代わりに、接着や溶着によって結
合することも可能である。また透孔29…の形状は実施
例に限定されず、適宜変更可能である。
によれば、エアバッグに多数の透孔を形成したので、折
り畳んだエアバッグの容積を減少させて車体のドア開口
部の上縁の狭いスペースへの収納を容易化することがで
きる。しかもエアバッグが展開してドアガラスを覆った
状態でも、車内の乗員はエアバッグの透孔を通して車外
の視界を容易に得ることができる。
す、前記図1に対応する図
4に対応する図
る図
Claims (1)
- 【請求項1】 車体のドア開口部(14,17)の上縁
に沿って折り畳み状態のエアバッグ(21)を配置し、
車両の衝突時にインフレータ(33)が発生する高圧ガ
スでエアバッグ(21)を膨張させて車室の側部内面に
沿ってカーテン状に展開させる乗員拘束装置において、
エアバッグ(21)に多数の透孔(29)を形成したこ
とを特徴とする乗員拘束装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000398813A JP3819709B2 (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 乗員拘束装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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-
2000
- 2000-12-27 JP JP2000398813A patent/JP3819709B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3819709B2 (ja) | 2006-09-13 |
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