JP2002193029A - 車両用灯具の配光制御システム - Google Patents

車両用灯具の配光制御システム

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JP2002193029A
JP2002193029A JP2000398848A JP2000398848A JP2002193029A JP 2002193029 A JP2002193029 A JP 2002193029A JP 2000398848 A JP2000398848 A JP 2000398848A JP 2000398848 A JP2000398848 A JP 2000398848A JP 2002193029 A JP2002193029 A JP 2002193029A
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light distribution
intersection
distribution control
control system
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JP2000398848A
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English (en)
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Toshiaki Niwa
俊明 丹羽
Toshihiro Shiimado
利博 椎窓
Masaji Kobayashi
正自 小林
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Koito Manufacturing Co Ltd
Aisin AW Co Ltd
Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Aisin AW Co Ltd
Equos Research Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両用灯具の配光制御システムにおいて、交差
点における車両の旋回時に運転者の視野を常に良好に確
保する。 【解決手段】この車両用灯具の配光制御システムのメイ
ン制御回路は、車両が交差点にさしかかると、ステップ
112における判定結果に基づきプログラムをステップ
118以降へ進め、ステップ120にて車両の走行路及
び前記交差点における交差路の車線数を検出し、ステッ
プ122にて車両の走行中の車線を検出し、ステップ1
26にて車両の旋回方向を走行中の車線の走行規制に基
づき推測する。そして、ステップ128にて、上記検出
した各車線数及び走行車線、並びに推測した旋回方向に
基づいて上記検出した交差点における車両の旋回半径を
算出し、ステップ136にて、この算出した旋回半径に
基づき決定した配光を指示する信号を配光制御回路に対
し出力しランプ10を配光制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用灯具の配光を制
御する配光制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシステムとしては、例え
ば特公平7−71908号公報に示されているように、
車両の走行中、進行方向に応じてヘッドライトなどの灯
具の照射領域を制御することにより運転者の視野を常に
良好に確保しようとしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来シス
テムにおいては、交差点における車両の旋回時、走行路
及び交差路の道幅などに応じた車両の旋回半径の変化を
加味することなく、灯具の光軸を一様に所定量変位させ
ていただけだった。このため、運転者の視野を常に良好
に確保することができなかった。
【0004】
【発明の概要】本発明の目的は、交差点における車両の
旋回時に運転者の視野を常に良好に確保することを可能
とする車両用灯具の配光制御システムを提供することに
ある。
【0005】本発明の構成上の特徴は、車両の前部に付
設された車両用灯具の配光を制御する配光制御システム
において、前記車両の走行中に前記車両の前方の交差点
の存在を検出する交差点検出手段と、前記交差点検出手
段により交差点が検出されたとき前記車両の走行路の道
幅及び前記交差点における交差路の道幅をそれぞれ検出
する道幅検出手段と、前記交差点検出手段により交差点
が検出されたとき前記車両の前記走行路内における位置
を検出する位置検出手段と、前記交差点検出手段により
交差点が検出されたとき前記車両の前記交差点における
旋回方向を推測する旋回方向推測手段と、前記道幅検出
手段により検出された走行路及び交差路の道幅、位置検
出手段により検出された車両の走行路内における位置、
並びに前記旋回方向推測手段により推測された旋回方向
に基づいて前記車両の前記交差点における旋回半径を算
出する旋回半径算出手段と、前記旋回半径算出手段によ
り算出された旋回半径に基づいて前記車両用灯具の配光
を制御する配光制御手段とを設けたことにある。
【0006】上記場合において、交差点検出手段は、予
め記憶した地図情報、又はカメラにより撮影した画像に
基づき前記交差点の存在を検出するように構成するとよ
い。
【0007】また、道幅検出手段は、前記走行路又は交
差路の道幅として同走行路又は交差路の車線数を検出す
るように構成するとよい。さらに、この場合、予め記憶
した地図情報、又はカメラにより撮影した画像に基づき
前記走行路若しくは交差路の車線数を検出するように構
成するとよい。
【0008】また、位置検出手段は、前記車両の前記走
行路内における位置として同車両の走行中の車線を検出
するように構成するとよい。さらに、この場合、路車間
通信により取得した情報、又はカメラにより撮影した画
像に基づき前記走行中の車線を検出するように構成する
とよい。
【0009】また、旋回方向推測手段は、前記車両の走
行中の車線の例えば走行規制に基づいて前記旋回方向を
推測するように構成するとよい。さらに、この場合、路
車間通信により取得した情報、又はカメラにより撮影し
た画像に基づき前記走行規制を検出するように構成する
とよい。また、旋回方向推測手段は、前記車両の方向指
示器の状態に基づき前記旋回方向を推測するように構成
してもよい。
【0010】上記特徴を有する車両用灯具の配光制御シ
ステムにおいては、走行中の車両が交差点にさしかかる
と、交差点検出手段が交差点を検出し、道幅検出手段が
車両の走行路及び前記交差点における交差路の道幅をそ
れぞれ各路の車線数などにより検出し、位置検出手段が
車両の走行路内における位置を走行中の車線などにより
検出し、旋回方向検出手段が車両の旋回方向を走行中の
車線の走行規制、方向指示記の状態などに基づき推測す
る。そして、旋回半径算出手段が、道幅検出手段により
検出された走行路及び交差路の道幅、位置検出手段によ
り検出された車両の走行路内における位置、並びに旋回
方向推測手段により推測された旋回方向に基づいて車両
の交差点における旋回半径を算出し、配光制御手段がこ
の旋回半径算出手段により算出された旋回半径に基づい
て車両用ヘッドライトの配光を制御する。したがって、
交差点における車両の旋回時、走行路及び交差路の道幅
などを加味して車両の正確な旋回半径を算出した上で同
旋回半径に基づき配光制御を実行することになるため、
運転者の視野を常に良好に確保することができる。
【0011】また、本発明の他の構成上の特徴は、前記
特徴を有する車両用灯具の配光制御システムにおいて、
前記交差点までの距離を検出する距離検出手段と、前記
車両の速度を検出する車速検出手段と、前記距離検出手
段により検出された交差点までの距離、車速検出手段に
より検出された車速、及び旋回半径算出手段により算出
された旋回半径に基づき前記車両が前記交差点にて旋回
可能であるか否かを判定する旋回可能判定手段とを設
け、前記配光制御手段を、前記旋回可能判定手段により
前記車両が旋回すると判定された場合にのみ前記旋回半
径に基づく配光制御を実行するように構成したことにあ
る。これによれば、実際に車両が旋回する可能性が高い
場合にのみ前記配光制御手段による配光制御を実行する
ことになるため、不必要な配光制御の実行を回避して運
転者の視野をより確実に良好に確保することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1に示した車両用灯具の
配光制御システムは、ランプ群10の配光を配光制御回
路20により制御するものであり、車両に搭載されたナ
ビゲーション(経路誘導)システム30を一部兼用して
構成されている。
【0013】ランプ群10は、車両の前部に付設された
ヘッドランプ、フォグランプ、コーナーランプなどの複
数のランプにより構成されて車両前方乃至側方を照射す
るものであり、各ランプの光軸方向、照射範囲、又は光
量などの変化によって全体の配光を変化させられるよう
になっている。配光制御回路20は、ナビゲーションシ
ステム30のナビ制御回路31から出力された指示信号
に従いランプ群10の配光を制御する。
【0014】ナビゲーションシステム30は、それぞれ
メイン制御回路31に接続された入出力部32、地図デ
ータベース33、GPS受信器34、方位センサ35、
車速センサ36、及びVICS受信器37を備えてい
る。入出力部32は、目的地の指示時などに運転者によ
り操作されるとともに、運転者に対し必要な案内情報を
画面表示又は音声により出力するものである。地図デー
タベース33は、道路地図を各道路の車線数を含めて記
憶したものである。GPS(Global PositioningSyste
m)受信器34は、GPS衛星から発信された車両の現
在位置を表すGPS信号を受信するものである。方位セ
ンサ35は、車両の向いている方向を検出するものであ
る。車速センサ36は、車両の速度を検出するものであ
る。VICS(Vehicle Information & Communication
System)受信器37は、FM多重、電波ビーコン、光ビ
ーコンなどによる路車間通信によって、車両が走行中の
車線及び同車線の走行規制を含む道路交通情報を表すV
ICS信号を受信するものである。メイン制御回路31
は、入出力部32における運転者による指示操作、地図
データベース33に記憶されている地図データ、GPS
及びVICS受信器34,37により受信されたGPS
及びVICS信号、並びに各センサ35,36による検
出に基づき図2に示したフローチャートに対応したプロ
グラムを実行し、ナビゲーションシステムとしての処理
を行うとともに、ランプ群10の配光を決定して配光制
御回路20に対し指示信号を出力するものである。
【0015】また、メイン制御回路31には、点灯スイ
ッチ41も接続されている。点灯スイッチ41は、ラン
プ群10の点灯を指示するためのスイッチである。
【0016】次に、上記のように構成した配光制御シス
テムの動作を図2のフローチャートに沿って説明する。
図示しない車両のイグニッションスイッチがオン操作さ
れると、メイン制御回路31は、ステップ100にてプ
ログラムの実行を開始し、以後、ステップ102〜13
6からなる循環処理を繰返し実行し続ける。
【0017】メイン制御回路31は、まずステップ10
2にて、上記運転者の指示操作を表す信号、地図デー
タ、GPS及びVICS信号、並びに各検出信号をそれ
ぞれ入力する。そして、ステップ104にて、マップマ
ッチング処理を実行する。マップマッチング処理とは、
上記入力したGPS信号及び各検出信号に基づいて車両
の現在位置を算出し、同算出した現在位置を地図データ
と整合させることにより、地図データにより表されるい
ずれかの道路上に車両の現在位置を特定する処理であ
る。なお、同処理は、プログラムの進行を止めることな
く上記循環処理中に繰返し実行されるものであり、算出
した車両の現在位置と地図データとが整合せず地図デー
タにより表される道路上に車両の現在位置を特定できな
かった場合にも、同処理を未完のままプログラムは次の
ステップ106以降へ進められるようになっている。ス
テップ106においては、マップマッチング処理により
特定された車両の現在位置、並びに上記入力された運転
者の指示操作を表す信号、地図データ、及びVICS信
号に基づいて、車両の目的地までの経路を算出して運転
者に対し案内するなど、ナビゲーションシステムとして
の処理(ナビゲーション処理)を実行する。
【0018】上記ナビゲーション処理後、メイン制御回
路31は、ステップ108にて、マップマッチング処理
が完了しているか否かを判定する。このとき、マップマ
ッチング処理が未完であった場合、すなわち算出した車
両の現在位置と地図データとが整合せず地図データによ
り表される道路上に車両の現在位置を特定できていなか
った場合、メイン制御回路31は「NO」との判定のも
とにプログラムをステップ102へ戻す。一方、このと
きマップマッチング処理が完了していれば、メイン制御
回路31は「YES」との判定のもとにプログラムをス
テップ110以降へ進める。
【0019】ステップ110においては、点灯スイッチ
41がオン状態であるか否かを判定する。このとき運転
者によってランプ群10の点灯が指示されておらず点灯
スイッチ41がオフ状態であれば、メイン制御回路31
は「NO」と判定してプログラムをステップ102へ戻
す。一方、このとき運転者によってランプ群10の点灯
が指示されていて点灯スイッチ41がオン状態であれ
ば、メイン制御回路31は「YES」と判定してプログ
ラムをステップ112以降へ進め、配光指示のための処
理の実行を開始する。
【0020】この場合、メイン制御回路31は、まずス
テップ112にて、車両の前方に交差点があるか否かを
判定する。具体的には、地図データベース33に記憶さ
れている地図データ及び前記ステップ104のマップマ
ッチング処理により特定された車両の現在位置に基づい
て、車両の前方所定距離内に交差点があるか否かを判定
するようにしている。この場合、図1にて二点鎖線によ
り示したように、メイン制御回路31に車両前方を撮影
する画像カメラ51を接続しておき、同画像カメラ51
により撮影される画像に基づいて車両前方の交差点の存
在を検出するようにしてもよい。また、交差点の有無の
判定は、車速センサ36から入力された車速も参照し
て、車両が所定時間内に到達する距離内に交差点が存在
するか否かを判定することによって行うようにしてもよ
い。
【0021】上記ステップ112の実行時、車両前方に
交差点が存在しなかった場合、メイン制御回路31は
「NO」と判定してプログラムをステップ114へ進
め、車両前方の道路の形状に基づいてランプ群10の配
光を決定する。なお、この車両前方の道路形状は、地図
データベース33に記憶されている地図データ及び前記
ステップ104のマップマッチング処理により特定され
た車両の現在位置に基づいて検出してもよいし、画像カ
メラ51により撮影された画像に基づいて検出するよう
にしてもよい。そして、この配光の決定後、メイン制御
回路31はステップ116にて同決定した配光を指示す
る信号を配光制御回路20に対し出力し、配光制御回路
20はこの配光指示信号に基づきランプ群10を配光制
御する。これら各処理後、メイン制御回路31はプログ
ラムをステップ102へ戻す。
【0022】一方、上記ステップ112の実行時、車両
前方に交差点が存在した場合、メイン制御回路31は
「YES」と判定してプログラムをステップ118以降
へ進める。まずステップ118においては、地図データ
ベース33に記憶されている地図データ及び前記ステッ
プ104のマップマッチング処理により特定された車両
の現在位置に基づいて、車両から上記検出した交差点ま
での距離Dを算出する。
【0023】ステップ120においては、車両の走行路
の道幅及び上記検出した交差点における交差路の道幅と
して、同走行路及び交差路の車線数をそれぞれ検出す
る。各車線数は、地図データベース33に記憶されてい
る地図データに基づいて検出するようにしているが、画
像カメラ51により撮影された画像に基づいて検出する
ようにしてもよい。
【0024】ステップ122においては、車両の走行路
内における位置として、車両の走行中の車線を検出す
る。この走行車線は、VICS受信器37により受信し
たVICS信号に基づいて検出するようにしているが、
画像カメラ51により撮影された画像に基づいて検出す
るようにしてもよい。
【0025】ステップ124においては、車両の走行中
の車線の走行規制(右左折、直進の可不可)を検出す
る。この走行規制は、VICS受信器37により受信し
たVICS信号に基づいて検出するようにしているが、
画像カメラ51により撮影された画像に基づいて検出す
るようにしてもよい。
【0026】ステップ126においては、上記ステップ
124にて検出した車両の走行中の車線の走行規制に基
づいて、車両の上記検出した交差点における旋回方向を
推測する。なお、この旋回方向の推測は、図1にて二点
鎖線により示したように、メイン制御回路31に車両の
方向指示器の状態を検出する方向指示スイッチ52を接
続しておくとともに、上記ステップ124の処理を省略
して、方向指示スイッチ52による方向指示器の状態の
検出に基づき行うようにしてもよい。
【0027】ステップ128においては、上記ステップ
120にて検出した車両の走行路及び交差路の各車線
数、上記ステップ122にて検出した車両の走行車線、
上記ステップ126にて推測した車両の旋回方向に基づ
いて、車両の上記検出した交差点における旋回半径を算
出する。この旋回半径は、具体的には、メイン制御回路
31が予め記憶している例えば図3に示したようなテー
ブルを参照して算出するようにしている。なお、図示し
たテーブルは、特に一番右の車線から右折し一番左の車
線から左折する場合において採用されるものであり、図
中の値は旋回半径(単位はメートル)を表すものであ
る。
【0028】次に、メイン制御回路31は、ステップ1
30,132からなる処理の実行により、車両が上記交
差点にて実際に旋回可能であるか否かを判定する。まず
ステップ130においては、上記ステップ128にて算
出した旋回半径に基づいて、同旋回半径に対する車両の
推奨速度Viを算出する。この推奨速度Viは、具体的
には、メイン制御回路31が予め記憶している例えば図
4に示したようなテーブルを参照して算出するようにし
ている。
【0029】ステップ132においては、車両が交差点
に到達するまでに上記算出した推奨速度Viまで減速可
能か否かを判定する。この判定に当っては、まず車速セ
ンサ36により検出された車速Vsと上記ステップ13
0にて算出した推奨速度Viとを比較判定する。このと
き、検出された車速Vsが既に推奨速度Vi以下であれ
ば、車両は減速の必要なく旋回可能であると判定してプ
ログラムをステップ134以降へ進める。
【0030】一方、車速Vsが推奨速度Viより大きけ
れば、車速Vsに基づき車両の加速度aを算出し、同算
出した加速度aの値を判定する。このとき、車両が加速
中であって加速度aが正の値であれば、運転者に車両を
減速して旋回させる意志がない、すなわち車両は旋回し
ないと判定してプログラムをステップ102へ戻す。
【0031】一方、車速Vsが推奨速度Viより大き
く、かつ車両が減速中であって加速度aが負の値であれ
ば、以下のように車両が推奨速度Viまで減速可能か否
かを判定する。この場合、まず、下記数1に従って、車
両が推奨速度Viまで減速するために要する時間tを算
出する。
【0032】
【数1】t=(Vi−Vs)/a次に、上記算出した時
間tを用いて、下記数2に従い加速度a’を算出する。
【0033】
【数2】D=Vs・t+a’・t2/2ただし、Dは上
記ステップ118にて算出した交差点までの距離であ
る。こうして算出した加速度a’は、車両が交差点に到
達するまでに推奨速度Vi以下まで減速するために必要
な減速度(負の値の加速度)を表す。そして、上記車速
Vsに基づき算出した加速度aが上記算出した必要な加
速度a’以下であれば(a≦a’、ただしa,a’≦
0)、車両は交差点到達までに推奨速度Viまで減速可
能である、すなわち車両は旋回可能であると判定して、
プログラムをステップ134以降へ進める。逆に、加速
度a’が加速度a’より大きければ、運転者に車両を減
速して旋回させる意志がない、すなわち車両は旋回しな
いと判定してプログラムをステップ102へ戻す。
【0034】ステップ134においては、上記ステップ
128にて算出した旋回半径に基づいて、ランプ群10
の配光を決定する。そして、ステップ136にて同決定
した配光を指示する信号を配光制御回路20に対し出力
し、配光制御回路20はこの配光指示信号に基づきラン
プ群10を配光制御する。これら各処理後、メイン制御
回路31はプログラムをステップ102へ戻す。
【0035】上述のように、上記実施形態においては、
走行中の車両が交差点にさしかかると、メイン制御回路
31が、ステップ112における判定結果に基づきプロ
グラムをステップ118以降へ進め、ステップ120に
て車両の走行路及び前記交差点における交差路の車線数
を検出し、ステップ122にて車両の走行中の車線を検
出し、ステップ126にて車両の旋回方向を走行中の車
線の走行規制に基づき推測する。そして、ステップ12
8にて、上記検出した各車線数及び走行車線、並びに推
測した旋回方向に基づいて上記検出した交差点における
車両の旋回半径を算出し、ステップ136にて、この算
出した旋回半径に基づき決定した配光を指示する信号を
配光制御回路20に対し出力しランプ10群を配光制御
する。したがって、交差点における車両の旋回時、走行
路及び交差路の車線数などを加味して車両の正確な旋回
半径を算出した上で同旋回半径に基づき配光制御を実行
することになるため、運転者の視野を常に良好に確保す
ることができる。
【0036】また、上記場合において、メイン制御回路
31は、ステップ118にて交差点までの距離Dを検出
し、ステップ132にて、この検出された距離D、車速
センサ36により検出された車速Vs、及びステップ1
28にて算出された旋回半径に基づいて、車両が実際に
旋回可能であるか否かを判定する。そして、このとき車
両が実際に旋回可能であると判定した場合にのみ、上記
ステップ136の配光制御を実行する。これにより、実
際に車両が旋回する可能性が高い場合にのみ配光制御を
実行することになるため、不必要な配光制御の実行を回
避して運転者の視野をより確実に良好に確保することが
できるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用灯具の配光制
御システムの全体概略図である。
【図2】図1のメイン制御回路にて実行されるプログラ
ムを示すフローチャートである。
【図3】図1のメイン制御回路に記憶されている車線数
及び旋回方向と旋回半径との関係を示すテーブルの一例
である。
【図4】図1のメイン制御回路にて記憶されている旋回
半径と推奨速度との関係を示すテーブルの一例である。
【符号の説明】
10…ランプ群、20…配光制御回路、30…ナビゲー
ションシステム、31…メイン制御回路、33…地図デ
ータベース、36…車速センサ、37…VICS受信
器、51…画像カメラ、52…方向指示スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 俊明 愛知県岡崎市岡町原山6番地18 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 椎窓 利博 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 小林 正自 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 Fターム(参考) 3K039 AA08 CC01 GA02 JA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の前部に付設された車両用灯具の配光
    を制御する配光制御システムであって、 前記車両の走行中に前記車両の前方の交差点の存在を検
    出する交差点検出手段と、 前記交差点検出手段により交差点が検出されたとき前記
    車両の走行路の道幅及び前記交差点における交差路の道
    幅をそれぞれ検出する道幅検出手段と、 前記交差点検出手段により交差点が検出されたとき前記
    車両の前記走行路内における位置を検出する位置検出手
    段と、 前記交差点検出手段により交差点が検出されたとき前記
    車両の前記交差点における旋回方向を推測する旋回方向
    推測手段と、 前記道幅検出手段により検出された走行路及び交差路の
    道幅、位置検出手段により検出された車両の走行路内に
    おける位置、並びに前記旋回方向推測手段により推測さ
    れた旋回方向に基づいて前記車両の前記交差点における
    旋回半径を算出する旋回半径算出手段と、 前記旋回半径算出手段により算出された旋回半径に基づ
    いて前記車両用灯具の配光を制御する配光制御手段とを
    設けたことを特徴とする車両用灯具の配光制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載の車両用灯具の配光制
    御システムにおいて、 前記交差点検出手段は、予め記憶した地図情報、又はカ
    メラにより撮影した画像のうちの少なくともいずれか一
    方に基づき前記交差点の存在を検出することを特徴とす
    る車両用灯具の配光制御システム。
  3. 【請求項3】前記請求項1に記載の車両用灯具の配光制
    御システムにおいて、 前記道幅検出手段は、前記走行路又は交差路の道幅とし
    て同走行路又は交差路の車線数を検出することを特徴と
    する車両用灯具の配光制御システム。
  4. 【請求項4】前記請求項3に記載の車両用灯具の配光制
    御システムにおいて、 前記道幅検出手段は、予め記憶した地図情報、又はカメ
    ラにより撮影した画像のうちの少なくともいずれか一方
    に基づき前記走行路又は交差路の車線数を検出すること
    を特徴とする車両用灯具の配光制御システム。
  5. 【請求項5】前記請求項1に記載の車両用灯具の配光制
    御システムにおいて、 前記位置検出手段は、前記車両の前記走行路内における
    位置として同車両の走行中の車線を検出することを特徴
    とする車両用灯具の配光制御システム。
  6. 【請求項6】前記請求項5に記載の車両用灯具の配光制
    御システムにおいて、 前記位置検出手段は、路車間通信により取得した情報、
    又はカメラにより撮影した画像のうちの少なくともいず
    れか一方に基づき前記走行中の車線を検出することを特
    徴とする車両用灯具の配光制御システム。
  7. 【請求項7】前記請求項1に記載の車両用灯具の配光制
    御システムにおいて、 前記旋回方向推測手段は、前記車両の走行中の車線に基
    づき前記旋回方向を推測することを特徴とする車両用灯
    具の配光制御システム。
  8. 【請求項8】前記請求項7に記載の車両用灯具の配光制
    御システムにおいて、 前記旋回方向推測手段は、前記車両の走行中の車線の走
    行規制に基づき前記旋回方向を推測することを特徴とす
    る車両用灯具の配光制御システム。
  9. 【請求項9】前記請求項8に記載の車両用灯具の配光制
    御システムにおいて、 前記旋回方向推測手段は、路車間通信により取得した情
    報、又はカメラにより撮影した画像のうちの少なくとも
    いずれか一方に基づき前記走行規制を検出することを特
    徴とする車両用灯具の配光制御システム。
  10. 【請求項10】前記請求項1に記載の車両用灯具の配光
    制御システムにおいて、 前記旋回方向推測手段は、前記車両の方向指示器の状態
    に基づき前記旋回方向を推測することを特徴とする車両
    用灯具の配光制御システム。
  11. 【請求項11】前記請求項1乃至請求項10のうちのい
    ずれか一つに記載の車両用灯具の配光制御システムにお
    いて、 前記交差点までの距離を検出する距離検出手段と、 前記車両の速度を検出する車速検出手段と、 前記距離検出手段により検出された交差点までの距離、
    車速検出手段により検出された車速、及び旋回半径算出
    手段により算出された旋回半径に基づき前記車両が前記
    交差点にて旋回可能であるか否かを判定する旋回可能判
    定手段とを設け、 前記配光制御手段は、前記旋回可能判定手段により前記
    車両が旋回すると判定された場合にのみ前記旋回半径に
    基づく配光制御を実行することを特徴とする車両用灯具
    の配光制御システム。
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