JP2002192821A - 番号印刷システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金券等のシート状部材に対し、欠番などで生
じた任意の番号を印刷する際に、面倒な手間を掛けるこ
となく、容易に補刷できるようにする。 【解決手段】 予め必要な番号を番号選択指示装置１に
設定しておき、ここから印刷すべき番号を番号器２に入
力し、この番号器２にて自動的に各ホイールの回転位置
を決め、インク転写印刷装置３により金券等に上記番号
選択指示装置１から指示された番号を印刷する。そし
て、番号読取装置４で金券等に印刷された番号を読取
り、番号選択指示装置１に戻して確認する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、金券や株券などの
シート状部材に番号を印刷する番号印刷システムに関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】金券や株券などには一枚ずつそれぞれ異
なる番号が印刷されている。この番号は、番号器により
連番で印刷されるものであり、英文字等の記号とともに
印刷される場合もある。また、番号器には印刷する数字
等の桁数に応じたホイール（文字輪）があり、一枚ずつ
印刷するごとにホイールが回転して自動的に連続番号が
印刷されるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にシート状部材に番号を連続して印刷していった場合、
印刷ミス等により欠番が生じる場合がある。このような
場合、従来ではその欠番となった番号を印刷するように
番号器のホイールを手動でセットしており、補刷印刷が
面倒で時間がかかるとともに、セットミスが発生すると
いう問題点があった。

【０００４】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、任意の番号の補刷を容易に行うことが
できるとともに、番号器のセットミスもなくすことがで
きる番号印刷システムを提供することを目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る番号印刷シ
ステムは、次のように構成したものである。

【０００６】（１）シート状部材に番号を印刷するシス
テムであって、印刷すべき番号を指示する指示装置と、
該指示装置より指示された番号を入力して自動的にその
番号をシート状部材に印刷する印刷装置とから成ること
を特徴とする構成。

【０００７】（２）シート状部材一枚ずつにそれぞれ異
なる番号を連番で印刷するシステムにおいて、印刷ミス
等で欠番が生じた場合にその番号を記憶して選択指示す
る指示装置と、該指示装置より指示された番号を入力し
て新たなシート状部材にその番号を印刷する印刷装置と
を具備して成ることを特徴とする構成。

【０００８】（３）上記の構成において、シート状部材
に印刷された番号を読取って指示装置にその番号を出力
する番号読取装置を備えていることを特徴とする構成。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面に
ついて説明する。

【００１０】図１は本発明に係る番号印刷システムの構
成を示すブロック図である。このシステムは、シート状
部材一枚ずつにそれぞれ異なる番号を連番で印刷してい
くシステムであり、印刷すべき番号を選択指示する番号
選択指示装置１と、この番号選択指示装置１より指示さ
れた番号が入力される番号器２と、この番号器２を用い
て上記指示された番号を金券等に印刷するインク転写印
刷装置３と、金券等からその印刷された番号を読取って
番号選択指示装置１に出力する番号読取装置４とを具備
した構成となっている。

【００１１】本システムでは、金券等に連続した番号を
文字等の記号とともに一枚ずつ印刷することが可能であ
り、その際に印刷ミス等でその金券等が使用できなくな
り、その番号が欠番となる場合がある。このような場
合、従来では手動で番号器の各ホイールをセットして補
刷しなければならなかったが、本システムではその必要
がなく、自動で欠落した番号等の任意の番号を容易に補
刷することができる。

【００１２】すなわち、図１のシステムで例えば上記の
ように欠番が生じると、その番号が番号選択指示装置１
に入力される。そして、補刷を行う際には、番号選択指
示装置１から印刷すべき番号が番号器２に入力され、こ
の番号器２にて自動的に印刷すべき番号に応じた各ホイ
ールの選択設定が行われ、インク転写印刷装置３により
金券等にその番号が印刷される。また、この金券等に印
刷された番号は番号読取装置４で読取ることができ、読
取った番号を番号選択指示装置１に入力することで、補
刷した番号の確認を行うことができる。

【００１３】ここで、上記の本実施例のシステムは、番
号選択指示装置１及び番号読取装置４にコンピュータを
用いたコンピュータシステムとして構成することができ
る。したがって、使用目的に応じた動作変更が容易であ
り、株券、証券、債券、商品券、紙幣など、各種シート
状部材に応じて補刷を行うことができる。

【００１４】図２及び図３は番号器２の構成を示す図で
あり、図２は側面図、また図３の（ａ）は平面図、
（ｂ）は反対側の側面図である。この番号器２は、金券
１０の所望箇所に番号を印刷するためのものであり、複
数のホイール（文字輪）１１を駆動する駆動ユニット１
２が設けられている。図３中、１３はホイールギヤ、１
４，１５，１６，１７，１８はホイール１１の回転を制
御するためのカムポール，板カム，ストッパ，スイッ
チ，電磁マグネットである。また図２中、２１はホイー
ル軸、２２はカム軸、２３はワンウエイクラッチ、２４
は駆動モータ、２５は複数のスリットが形成されたスリ
ット板、２６はそのスリットを検知するセンサである。

【００１５】次に、図２及び図４を用いて各ホイール１
１の番号（あるいは文字等の記号）の選択手順について
説明する。

【００１６】（ａ）モータ２４が矢印方向に回転し、カ
ム軸２２、ホイール軸２１もそれに従動するが、ホイー
ル１１はカムポール１４に押さえられているのでホイー
ル軸２１との間でスリップして回転しない。

【００１７】（ｂ）カム軸２２が３０°回転すると板カ
ム１５が全てのカムポール１４を押し下げ、ホイール１
１はフリーになってホイール軸２１と一緒に回転する。
このとき、カムポール１４はマグネット１８によって保
持される。

【００１８】（ｃ）ホイールギヤ１３は一箇所が高くな
っており、ホイール１１が回転していくとカムポール１
４に当たって再びスリップする。ホイール軸２１は３６
０°以上回転させるので全てのホイール１１が整列す
る。

【００１９】（ｄ）次いでモータ２４が逆転し、ホイー
ル１１とスリット板２５は従動するが、カム軸２２はワ
ンウエイクラッチ２３とストッパ１６によって回転でき
ない。センサ２６はスリットをカウントし、各ホイール
１１の指定位置でマグネット１８を解磁させてカムポー
ル１４でホイール１１をロックする。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
欠番など補刷の必要な任意の番号を面倒な手間を掛ける
ことなく、容易に印刷することができるとともに、番号
器のセットミスもなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例の構成を示すブロック図

【図２】 実施例の番号器の構成を示す図

【図３】 実施例の番号器の構成を示す図

【図４】 実施例の番号選択の手順を示す説明図

【符号の説明】

１ 番号選択指示装置 ２ 番号器 ３ インク転写印刷装置 ４ 番号読取装置 １０ 金券（シート状部材） １１ ホイール １３ ホイールギヤ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート状部材に番号を印刷するシステム
   であって、印刷すべき番号を指示する指示装置と、該指
   示装置より指示された番号を入力して自動的にその番号
   をシート状部材に印刷する印刷装置とから成ることを特
   徴とする番号印刷システム。
2. 【請求項２】 シート状部材一枚ずつにそれぞれ異なる
   番号を連番で印刷するシステムにおいて、印刷ミス等で
   欠番が生じた場合にその番号を記憶して選択指示する指
   示装置と、該指示装置より指示された番号を入力して新
   たなシート状部材にその番号を印刷する印刷装置とを具
   備して成ることを特徴とする番号印刷システム。
3. 【請求項３】 シート状部材に印刷された番号を読取っ
   て指示装置にその番号を出力する番号読取装置を備えて
   いることを特徴とする請求項１または２記載の番号印刷
   システム。