JP2002192393A - 粉末成形装置 - Google Patents
粉末成形装置Info
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- JP2002192393A JP2002192393A JP2000400594A JP2000400594A JP2002192393A JP 2002192393 A JP2002192393 A JP 2002192393A JP 2000400594 A JP2000400594 A JP 2000400594A JP 2000400594 A JP2000400594 A JP 2000400594A JP 2002192393 A JP2002192393 A JP 2002192393A
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Abstract
て、圧粉中の粉末の異常な移動を防ぎ、クラックが生じ
ることのない段付き成形体を成形する装置を提供する。 【解決手段】 下端にウエッジ部62aを有するガイド
ポスト62と、下第1パンチ31を設置する第1パンチ
ホルダ30の下部に固定され、傾斜面34bを有する傾
斜ブロック34と、ベースプレート40の上で進退可能
で前記傾斜面34bと対面摺動する傾斜面10b及び前
記ガイドポストのウエッジ部と対向するローラ10aを
有する斜面受スライディングブロック10を設け、上パ
ンチプレート61の下降に伴う粉末圧縮の過程で、ガイ
ドポストのウエッジ部の下降により、斜面受スライディ
ングブロックを水平方向に移動させ、傾斜ブロックがそ
の下部傾斜面と斜面受スライディングブロックの傾斜面
とで摺動しながら下降するようにした。
Description
粉成形体の成形装置に関する。さらに本発明は、圧粉中
に粉末の異常な移動を起こさず、かつ圧粉体の抜き出し
過程では圧粉体を突き上げることがないことを特徴とす
る、クラックのない段付き成形体を得るための圧粉成形
装置に関するものである。
すようなウイズドロアル式の装置を挙げることができ
る。同装置は、ベースプレート40に固定された下第2
パンチ41と、昇降可能なヨークプレート50に固定さ
れたコアロッド51と、ヨークプレート50に立設した
ガイドロッド52の上端に固定されたダイ孔21を有す
るダイプレート20と、ベースプレート40とダイブレ
ート20の間に、バネ83で上方へ付勢されたリフティ
ングロッド81で支持された第1パンチホルダ30に固
定された下第1パンチ31と、上方に上パンチ60を備
えて、これら下第2パンチ41、下第1パンチ31、コ
アロッド51及びダイプレート20に設けられているダ
イ孔21とによって、粉末キャビティを形成するように
なっている。
末01を充填し、上パンチ60を下降させながら、ヨー
クプレート50の下降に伴うダイプレート20及びコア
ロッド51の下降によって、粉末01を圧縮する。この
圧縮の際、下第1パンチ31は上パンチ60からの圧力
を受けて、リフティングロッド81のバネ83に抗して
下降し、ついにはストッパ33がスライディングブロッ
ク43に当接して、下第2パンチ41と下第1パンチ3
1との段差が固定された状態となって、粉末01が圧縮
される。圧縮を完了した後、上パンチ60を上昇させ、
ダイプレート20とコアロッド51とを下降させると、
圧粉体の薄肉部が離型される。このとき、抜き出し調整
ネジ32はダイプレート20に当接すると共に、ウエッ
ジロッド22がローラ43aを押し、スライディングブ
ロック43が図の右側に移動することにより、ストッパ
33の下方が開放される。更にダイプレート20とコア
ロッド51の下降により、下第2パンチ41の上面はダ
イプレート20の上面と面一になり、圧粉体の全体が離
型される。
ば、圧縮の初期段階では、上パンチ60と内側の下第2
パンチ41とによる充填深さの大きい部分の粉末を圧縮
する割合よりも、上パンチ60と外側の下第1パンチ3
1による充填深さの小さい部分の粉末の圧縮割合は比較
的高くなる。しかし、圧粉体密度が少し上昇すると、リ
フティングロッド81のバネ83の力が加圧力に比べて
弱いため、上パンチ60の下降に追従して下第1パンチ
31も下降するため、下第1パンチ31側の圧縮される
速さは、下第2パンチ41側よりも遅いものとなる。換
言すると、圧縮比は下第2パンチ41に対応する部分に
対して、下第1パンチ31に対応する部分が小さい。そ
の結果、下第2パンチ41側の粉体が下第1パンチ31
側の粉体方向に移動する。なお、圧縮比とは、キャビテ
ィに充填された未圧縮の粉末の長さ(深さ)を圧縮され
た後の圧粉体の長さ(厚さ)で割った値をいう。
で、粉末圧縮途中の粉末キャビティの状態を模式的に表
した金型の断面図である。下第1パンチ31の上に、あ
る程度圧縮されて固まった圧粉体があり、それより密度
が高くなった下第2パンチ41の上の圧粉体が押し上げ
られ、下第1パンチ31の上の圧粉体側に進入し、その
境目に滑り等によりクラックの原因となる欠陥が生じ
る。圧縮の最終段階では、第1パンチホルダ30の下の
ストッパ33がスライディングブロック43に当接し
て、下第1パンチ31と下第2パンチ41の段差が固定
された状態となり、それぞれ上パンチ60との間で最終
寸法まで圧縮される。このように、圧縮の過程で、下第
1パンチ31に対応する粉末の圧縮が停滞するために、
下第2パンチ41に対応する部分の粉末が境界部近傍に
なだれ込む現象が発生し、粉体流れの境目近傍にクラッ
クが発生するという問題を招来する。
グロッド81のバネ83を強くすれば、両パンチに対応
する粉末の圧縮比を近似させることができるが、この場
合、圧粉体の抜き出しの際に下第1パンチ31をバネ8
3により上方に強く押し上げるため、離型する際に、完
全に離型していない圧粉体の一部に突き上げ応力が掛か
ることになり、圧粉体の段部付近にクラックを生じさせ
るということになる。この発明は、上記のようなウイズ
ドロアル式の成形装置において、成形体にクラックを生
じさせることのない段付き成形体を成形する装置を提供
することを目的とするものである。
するために、この発明における成形装置は、図1に示す
ように、ダイ、下第1パンチ(外側)、下第2パンチ
(内側)及び上パンチの相対運動によって、粉末充填キ
ャビティ内の粉末を加圧することにより、段付き圧粉成
形体を成形する装置において、下端にウエッジ部62a
を有し、上パンチプレート61から垂下したガイドポス
ト62と、外側の下第1パンチ31を設けた第1パンチ
ホルダ30の下部に固定され、下面が加圧方向に対して
傾斜した傾斜面34bを有する傾斜ブロック34と、ベ
ースプレート40の上を水平方向に進退可能で、前記傾
斜ブロック34の傾斜面34bと対面摺動する傾斜面1
0b及び前記ガイドポスト62のウエッジ部62aと対
向するローラ10aを有する斜面受スライディングブロ
ック10を設け、上パンチプレート61の下降に伴う粉
末圧縮の過程で、ガイドポスト62のウエッジ部62a
の下降により、斜面受スライディングブロック10を水
平方向に移動させることにより、傾斜ブロック34がそ
の下部傾斜面34bと斜面受スライディングブロック1
0の傾斜面10bとで摺動しながら下降することを特徴
とする。
形装置としては、図6に示すように、上パンチプレート
61から垂下したガイドポスト62の下端をポンチ部6
2bとし、斜面受スライディングブロック10がベース
プレート40に固定されたハウジング11に収納され、
前記ハウジング11には、斜面受スライディングブロッ
ク10のローラ10aと接する下側斜面を有すると共に
上方に付勢されたウエッジ14と、一端が円筒面13b
で前記ウエッジ14の上面と接すると共に他端がアーム
軸13aで軸支されたアーム13とを備えており、上パ
ンチプレート61の下降に伴う粉末圧縮の過程で、ガイ
ドポスト62のポンチ部62bでアーム13の上面を押
し下げウエッジ14を下降させることにより、斜面受ス
ライディングブロック10が移動することに伴い、傾斜
ブロック34がその下面の傾斜面10bと斜面受スライ
ディングブロック10の傾斜面10bと摺動しながら下
降するものであることを特徴とする。
詳細に説明する。図1〜図5は、本発明の第1の実施形
態である成形装置の構造及び粉末充填から圧粉体の離型
に至る工程を示した縦断面図である。ウイズドロアル式
構造であり、各プレートの配置構成は図11に示した従
来装置と同様であり、同様な構成部品は同一符号で示
す。図1に示すように、上パンチプレート61と上パン
チ60;ガイドロッド52で連結されて一体に昇降する
ヨークプレート50とダイプレート20;ヨークプレー
ト50に立設するコアロッド51;ベースプレート40
に固定された下第2下パンチ41;第1パンチホルダ3
0に固定された下第1パンチ31;第1パンチホルダ3
0の上側に取り付けられた抜き出し調整ネジ32及び下
側に付設されたストッパ33;ダイプレート20の下方
に設けたウエッジロッド22;ウエッジロッド22によ
って水平方向に進退するスライディングブロック43等
を備えている。
ト61から垂下したガイドポスト62の下端にウエッジ
部62aを備え、第1パンチホルダ30の下部に固定さ
れ、かつ下面が加圧方向に対して傾斜した傾斜面34b
を有する傾斜ブロック34と、ベースプレート40の上
面を水平方向に進退可能で、前記傾斜ブロック34の傾
斜面34bと対面摺動する傾斜面10b及び前記ガイド
ポスト62のウエッジ部62aと対向するローラ10a
を有する斜面受スライディングブロック10が設けられ
ていることである。また、下第1パンチ31の基盤とな
っている第1パンチホルダ30を支持するための流体圧
力により作動するリフティング装置44を備えている。
ネ等(図示せず)で図面の左方向に付勢されており、傾
斜面10bで傾斜ブロック34を支持している。上パン
チプレート61の下降に伴う粉末圧縮の過程で、ガイド
ポスト62のウエッジ部62aで斜面受スライディング
ブロック10のローラ10aを押すことにより、斜面受
スライディングブロック10を図の右方向に移動させ、
傾斜ブロック34が斜面受スライディングブロック10
の傾斜面10bと摺動しながら下降する。すなわち、上
パンチ60が下降して粉末01を圧縮する最中に、第1
パンチホルダ30上の下第1パンチ31が上パンチ60
の下降速度より遅く下降する。
度は、通常は45度とされる。これはガイドポスト62
の下降量と斜面受スライディングブロック10の移動量
が等しくなるので、管理が容易となるからである。な
お、斜面受スライディングブロック10の傾斜面10b
の角度との関係から、ウエッジ部62aの角度を変更す
ることがある。
面10bに当接する傾斜面34bの角度は、段付き圧粉
体の下第1パンチ31に対応する厚さと、下第2パンチ
41に対応する厚さとの比率によって決定される。例え
ば、ガイドポスト62のウエッジ部62aの角度を45
度として、下第1パンチ31に対応する部分の粉末充填
深さ(薄肉フランジ状部分)をX、下第2パンチ41に
対応する部分の粉末充填深さ(軸心よりの長い部分)を
Yとした時、上パンチ60と内側の下第2パンチ41と
による粉末圧縮量に対し、上パンチ60と外側の下第1
パンチ31とによる粉末圧縮量をX÷Yにすると、両パ
ンチに対応する部分の粉末の圧縮比が等しくなる。そこ
で上パンチ60の圧縮開始位置(ダイプレート20の上
面)からの下降量に対する下第1パンチ31の下降量の
比率Zを1−(X÷Y)とすると両者の圧縮比は等しく
なる。また、上記圧縮開始位置において、ウエッジ部6
2aがローラ10aに丁度当接するように配置する必要
がある。以下に、具体的な例として、X、Yの関係と傾
斜ブロック34及び斜面受スライディングブロック10
の傾斜面34b及び10bの角度(水平方向に対する斜
面との角度)の関係を表1に示す。その角度はtan−1
Zである。
グブロック10は、圧縮成形される部材に対応させて、
傾斜面34b及び10bの角度を変更する場合、幾つか
の角度のものを準備しておくか、それぞれ高さ方向に分
割した部材を積み重ねた構造とし、その中間部材を異な
る角度のくさび型として挟み合わせる構造とすることが
できる。本発明の成形装置では、X、Yの比率と角度の
関係を表1の通り設計することが好ましいが、例えば、
X:Yが1:4と1:5の圧粉体の成形を、角度37度
の傾斜ブロック34及び斜面受スライディングブロック
10で行っても、圧縮比がはぼ近似するので、共用する
ことが可能である。また、ガイドポスト62のウエッジ
部62aの角度を変えて、その角度に対応する傾斜ブロ
ック34及び斜面受スライディングブロック10の傾斜
面34b及び10bの角度を設定することでも、同じ作
用と効果を得ることができる。
は、ヨークプレート50が固定されているプレス機械
(図示せず)或いは、ダイプレート20の上昇限を決定
するストッパにより決定される。また、下第1パンチ3
1側では、ベースプレート40を基盤とするリフティン
グ装置44に上昇限機構を設ける、ベースプレート40
に立設したアーム状のストッパを設ける、或いは、斜面
受スライディングブロック10の図中左端部を所定位置
に止めるためのストッパを設ける等、図示していない構
造により決定される。
程を図1から図5により説明する。図1は、フイーダ
(図示せず)で粉末01を充填した状態を示す。下第2
パンチ41を基準にして、ダイプレート20及びコアロ
ッド51は、充填深さに必要な所定位置にある。圧粉体
の薄肉部を成形する下第1パンチ31は、リフティング
装置44で支持され、充填深さに必要な所定位置に保持
された状態にある。斜面受スライディングブロック10
は、最も左側の所定位置にあり、その傾斜面10bと傾
斜ブロック34の傾斜面34bが接している。
ている。上パンチ60がダイ孔21に進入し、ダイプレ
ート20とコアロッド51が下降することにより、粉末
01は上下方向から圧縮される状態(両押し状態)が形
成される。上パンチ60がダイ孔21に進入し、粉末0
1の圧縮が始まると、斜面受スライディングブロック1
0が下第1パンチ31、第1パンチホルダ30及び傾斜
ブロック34に掛かる下向きの圧力を受ける。ガイドポ
スト62のウエッジ部62aは、斜面受スライディング
ブロック10のローラ10aを押し、斜面受スライディ
ングブロック10を図の右方向へ移動させる。これに追
従して、傾斜ブロック34は、傾斜面10b、34bを
介して摺動下降する。この下降量は、上パンチ60と下
第2パンチ41との圧縮比と、上パンチ60と下第1パ
ンチ31の圧縮比とが同じになる。図2に示すように、
圧縮が完了したときは、ストッパ33がスライディング
ブロック43に当接し、これにより圧粉体の段差が決定
される。下第1パンチ31、下第2パンチ41ともに、
対応する粉末キャビティの圧縮比の変化は両者とも同じ
過程を経る結果、粉末01の圧縮比は均等となるため、
粉末キャビティ内の粉体の移動が起こり難く、各部が均
一に圧粉成形される。
中途段階を示している。図2の状態から、上パンチプレ
ート61を上昇すると、上パンチ60及びガイドポスト
62が上昇する。ヨークプレート50を下げることによ
り、ダイプレート20とコアロッド51が下降すると、
圧粉体は下第1パンチ31及び下第2パンチ41によ
り、上方へ押し出された状態となる。そして、抜き出し
調整ネジ32がダイプレート20に当接したとき、圧粉
体の薄肉部がダイ孔から離型される。この間、傾斜ブロ
ック34及び斜面受スライディングブロック10は移動
しない。一方、ウエッジロッド22が下降するため、ス
ライディングブロック43のローラ43aを押し、スラ
イディングブロック43を図の左方向へ移動させる。
ライディングブロック43が退避して、ストッパ33が
開放されると共に、傾斜ブロック34が斜面受スライデ
ィングブロック10の左向きの付勢に対抗して下降する
ことができる状況下で、ダイプレート20、下第1パン
チ31及びコアロッド51が下降することにより、下第
2パンチ41で圧粉体が完全に離型される。図4は、そ
の状態を示す。この抜き出し過程で、リフティング装置
44は、単に追従移動しているだけである。
して、粉末キャビティの上に粉末フイーダ(図示せず)
を移動させる。次に、リフティング装置44で第1パン
チホルダ30を押し上げて、抜き出し調整ネジ32をダ
イプレート20に当接させたままで、ヨークプレート5
0の上昇によってダイプレート20及びコアロッド51
を上昇させると、下第1パンチ31とダイプレート20
の上面が面一の状態で下第2下パンチ41の上に粉末キ
ャビティ23が形成され始める。また、傾斜ブロック3
4が上昇するので、図の左方向に付勢されている斜面受
スライディングブロック10が追従して図の左方向へ移
動する。スライディングブロック43もまた、ウエッジ
ロッド22の上昇により図示していないバネ等による付
勢手段により最初の位置に復帰する。図5は、上記過程
の下第2パンチ41の上部の粉末キャビティ23の形成
が完了した状態を示しており、第1パンチホルダ30
は、前記したストッパ手段により、上昇することができ
ない。更に、ダイプレート20とコアロッド51が上昇
すると、下第1パンチ31の上部には粉末キャビティが
形成され、図1に示されるように充填が完了する。
について、図6から図10により説明する。前記の第1
の実施形態と異なる点は、ガイドポスト62の下降量を
増幅する手段を付加したことである。これにより斜面受
スライディングブロック10の移動速度を速くすること
ができるので、傾斜ブロック34及び斜面受スライディ
ングブロック10の傾斜面10b、34bの角度を小さ
くできる。
する装置部分を拡大した図10の一部断面斜視図に示さ
れるように、上パンチプレート61から下方に向かうガ
イドポスト62の下端はポンチ部62bが形成されてい
る。斜面受スライディングブロック10は、ベースプレ
ート40に固定されたハウジング11の横孔に収納され
ている。このハウジング11には、斜面受スライディン
グブロック10のローラ10aの上に対応して縦孔を設
け、この縦孔の側面はウエッジガイド面11aとなって
ている。この縦孔に嵌合して、下側に斜面を有するウエ
ッジ14を備えている。ウエッジ14は、図示していな
いバネ等により上方に付勢されている。また、ハウジン
グ11の上部には、横溝を設け、その横溝内に、一端の
下面が円筒面13bで前記ウエッジ14の上面と接する
と共に、他端側がハウジング11に軸支されているアー
ム軸13aにより、揺動自在に軸支されたアーム13を
備えている。このアーム13は、上方のガイドポスト6
2に押されて、ウエッジ14を押し下げるもので、ウエ
ッジ14の下降は、ローラ10aを押して、斜面受スラ
イディングブロック10を図の右方向へ移動させるよう
になっている。
ム13を押す位置が、先端の円筒面13bの直上である
と、ウエッジ14の下降速度を増幅することはないが、
アーム軸13a寄りになるほど、円筒面13b部分が振
り子状に運動するため、増速効果が発生する。なお、円
筒面13b部は振り子状の運動をするが、ガイドポスト
62の下降速度に対して、ほぼ正比例してウエッジ14
の下降速度を増幅することができる。
がアーム13に接する線との距離に対し、アーム軸13
aと円筒面13bがウェッジ14に接する接線の間の距
離を1.5倍に設定すると、ガイドポスト62の下降量
に対して、ウエッジ14の下降量はほぼ1.5倍となる
から、ウエッジ14下面の斜面角度(水平方向に対する
斜面の角度)を45度にすると、斜面受スライディング
ブロック10の移動速度も1.5倍になる。従って傾斜
面10bの角度を緩やかにすることができ、斜面受スラ
イディングブロック10に掛かる受圧をより安定なもの
とすることができる。例えば、表1に示すX:Yが1:
4の場合、傾斜面10bの角度は、第1の実施形態では
36.9度であったが、1.5倍の加速によれば、2
6.6度である。
置の変更は、ガイドポスト62の先端に取り替え可能な
ポンチ部62bを付設できる構造にすることにより対応
することができるが、必要に応じて、ハウジング11を
移動して固定できるものとし、また、ウエッジ14の上
端面に高さを調整するための増減部材を付設する構成に
することもできる。
程を図6〜図9により説明する。図6は、粉末01を充
填した状態を示している。斜面受スライディングブロッ
ク10は、左端に移動した状態にあり、ガイドポスト6
2が上方にあり、ウエッジ14は上昇している。
ンチプレート61の下降によって、ガイドポスト62が
下降し、アーム13によりウエッジ14が押し下げら
れ、斜面受スライディングブロック10が図の右方向へ
移動することで、下第1パンチ31は下降して、均衡の
とれた圧縮比となる。
ンチプレート61の上昇により、ウエッジ14及びアー
ム13が自由となって上昇する。先の実施形態と同様
に、ヨークプレート50を下降させると、ダイプレート
20、コアロッド51、第1パンチホルダ30が一緒に
降下するので、圧粉体は下第1パンチ31及び下第2パ
ンチ41とで押し上げられ、下第1パンチ31に対応す
る部分の圧粉体がダイプレート20の上面に離型され
る。図8は、その状態を示したものである。
示したもので、先の実施形態と同様に、ダイプレート2
0を下降させることで、ウエッジロッド22によりスラ
イディングブロック43がストッパ33から外され、ダ
イプレート20、コアロッド51、第1パンチホルダ3
0が一緒に降下する結果、圧粉体は、下第2パンチ41
により押し上げられ離型される。
うに、リフティング装置44により第1パンチホルダ3
0を押し上げて、ダイプレート20の上面と下第1パン
チ31の上面を面一に保持したままで、ヨークプレート
50を上昇させると、下第2パンチ41の上に粉末キャ
ビティが形成される。また、傾斜ブロック34が上昇す
るので、追従して、斜面受スライディングブロック10
が図の左方向へ移動して最初の位置に復帰する。また、
第1パンチホルダ30が上限に固定された状態から、ダ
イプレート20、コアロッド51とを所定量だけ上昇さ
せると、下第1パンチ31の上にも粉末キャビティが形
成され、図6に示される粉末充填の完了状態となる。
イドポスト62のポンチ部62bの作用点を変更するこ
とで、第1の実施形態と同様に、ガイドポスト62の下
降量と斜面受スライディングブロック10の移動量を同
じくすることも、また加速することもできるため、ウエ
ッジ14の角度、傾斜ブロック34及び斜面受スライデ
ィングブロック10の傾斜面10b、34bの角度の組
合せと併せて、各種形状の段付き圧粉体の成形に対応す
ることがより容易なものである。
形装置によれば、圧縮時には、下第1パンチの上の粉末
及び下第2パンチの上の粉末の圧縮比の推移が同程度と
なるため、圧粉中の粉末の異常な流動が起こることがな
くなり、クラックのない圧粉体が得られる。また、圧粉
体の抜き出し過程では、下第1パンチで圧粉体を突き上
げることがなく、クラックのない圧粉体を得ることがで
きる。
填された状態を示す縦断面図である。
ある。
る。
粉末が充填された状態を示す縦断面図である。
図である。
装置の縦断面図である。
置の縦断面図である。
を駆動する装置の一部断面斜視図である。
である。
る粉末キャビティの縦断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ダイ、下第1パンチ(外側)、下第2パ
ンチ(内側)及び上パンチの相対運動で、粉末充填キャ
ビティ内の粉末を加圧することにより、段付き圧粉成形
体を成形する装置において、 下端にウエッジ部(62a)を有し、上パンチプレート
(61)から垂下したガイドポスト(62)と、 外側の下第1パンチ(31)を設けた第1パンチホルダ
(30)の下部に固定され、下面が加圧方向に対して傾
斜した傾斜面(34b)を有する傾斜ブロック(34)
と、 ベースプレート(40)の上を水平方向に進退可能で、
前記傾斜ブロック(34)の傾斜面(34b)と対面摺
動する傾斜面(10b)及び前記ガイドポスト(62)
のウエッジ部(62a)と対向するローラ(10a)を
有する斜面受スライディングブロック(10)を設け、 上パンチプレート(61)の下降に伴う粉末圧縮の過程
で、ガイドポスト(62)のウエッジ部(62a)の下
降により、斜面受スライディングブロック(10)を水
平方向に移動させ、傾斜ブロック(34)がその下部傾
斜面(34b)と斜面受スライディングブロック(1
0)の傾斜面(10b)と摺動しながら下降することを
特徴とする粉末成形装置。 - 【請求項2】 上パンチプレート(61)から垂下した
ガイドポスト(62)の下端をポンチ部(62b)と
し、 斜面受スライディングブロック(10)がベースプレー
ト(40)に固定されたハウジング(11)に収納さ
れ、 前記ハウジング(11)には、斜面受スライディングブ
ロック(10)のローラ(10a)と接する下側斜面を
有すると共に上方に付勢されたウエッジ(14)と、 一端が円筒面(13b)で前記ウエッジ(14)の上面
と接すると共に他端がアーム軸(13a)で軸支された
アーム(13)とを備えており、 上パンチプレート(61)の下降に伴う粉末圧縮の過程
で、ガイドポスト(62)のポンチ部(62b)でアー
ム(13)の上面を押し下げ、ウエッジ(14)を下降
させることにより、斜面受スライディングブロック(1
0)が移動することに伴い、 傾斜ブロック(34)の傾斜面(34b)が斜面受スラ
イディングブロック(10)の傾斜面(10b)と摺動
しながら下降することを特徴とする請求項1に記載の粉
末成形装置。 - 【請求項3】 アーム(13)とガイドポスト(62)
のポンチ部(62b)とが接する位置からアーム軸(1
3a)までの距離よりも、アーム軸(13a)からウエ
ッジ(14)の上面と接するアーム(13)の先端部ま
での距離の方が長く、 しかもアーム(13)とガイドポスト(62)のポンチ
部(62b)との接する位置を変更することができる可
変手段をガイドポスト(62)又はハウジング(11)
に備えたことを特徴とする請求項2に記載の粉末成形装
置。 - 【請求項4】 粉末圧縮過程において、ガイドポスト
(62)の圧縮開始点からの下降量に対して、傾斜ブロ
ック(34)の下降量が、 外側の下第1パンチ(31)上の粉末充填深さをX、内
側の下第2パンチ(41)上の粉末充填深さをYとした
場合、1−(X÷Y)となるように、 傾斜ブロックの下部傾斜面(34b)及びそれに対面摺
動する傾斜面(10b)の角度を設定することを特徴と
する請求項1に記載の粉末成形装置。 - 【請求項5】 粉末圧縮過程において、ガイドポスト
(62)の圧縮開始点からの下降量に対する傾斜ブロッ
ク(34)の下降量が、 外側の下第1パンチ(31)上の粉末充填深さをX、内
側の下第2パンチ(41)上の粉末充填深さをYとした
場合、1−(X÷Y)となるように、 傾斜ブロック下部の傾斜面(34b)及びそれに対面摺
動する傾斜面(10b)の角度、ウエッジ(14)の傾
斜面角度、及びアーム(13)とガイドポスト(62)
のポンチ部(62b)との接する位置を設定することを
特徴とする請求項2又は請求項3に記載の粉末成形装
置。
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JP2000400594A JP3917815B2 (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 粉末成形装置 |
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JP2002192393A true JP2002192393A (ja) | 2002-07-10 |
JP3917815B2 JP3917815B2 (ja) | 2007-05-23 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101823346A (zh) * | 2010-05-11 | 2010-09-08 | 天津市天锻压力机有限公司 | 一种带有浮动压制结构的粉末制品液压机 |
JP2011177739A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 粉末成形装置およびそれを用いた粉末成形方法 |
CN108749107A (zh) * | 2018-06-14 | 2018-11-06 | 苏州工业园区福特斯汽车电子有限公司 | 一种用于传感器的粉饼压缩装置 |
CN114888145A (zh) * | 2022-07-15 | 2022-08-12 | 四川富士电机有限公司 | 一种雨刮器刮臂扭角成型装置 |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000400594A patent/JP3917815B2/ja not_active Expired - Fee Related
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