JP2002192169A - 海水を原料とした飲料及びその原料水 - Google Patents

海水を原料とした飲料及びその原料水

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JP2002192169A
JP2002192169A JP2000397867A JP2000397867A JP2002192169A JP 2002192169 A JP2002192169 A JP 2002192169A JP 2000397867 A JP2000397867 A JP 2000397867A JP 2000397867 A JP2000397867 A JP 2000397867A JP 2002192169 A JP2002192169 A JP 2002192169A
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Junichi Kubo
純一 久保
Hideyuki Futoi
秀行 太井
Hirotoshi Morimoto
博俊 森本
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Ako Kasei Co Ltd
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Ako Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 他のミネラル補給飲料に比較して飲み易
く、糖尿病やそれに関連する健康上の諸数値(例えばコ
レステロール) を向上させ、多くの疾病の根源となる血
流を改善し、かつ飲用によるアトピー性皮膚炎の改善等
の健康増進効果を示す水の提供。 【解決手段】 1ナトリウム: 200mg/L以下、2マグネ
シウム:30mg/L以上、3カルシウム: 5mg/L以上、4カ
リウム: 5mg/L以上、5亜鉛、銅、ヨウ素、リン、セレ
ン、マンガン、クロムの合計:2.5 μg /L以上、6ホウ
素: 1.5mg/L以下、7硫酸塩として存在するイオウ:10
mg/L以上、8硝酸塩として存在する窒素、亜硝酸塩とし
て存在する窒素、リン酸塩として存在するリン及び珪酸
塩として存在する珪素の合計:15μg /L以上の水。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定割合のミネラ
ル分が含まれる水に関する。また、本発明は、海水を原
料としたミネラル分を豊富に含み、かつ栄養塩類を適量
含んだ水に関する。また、本発明は、飲み易く、かつ健
康増進に効果的な飲料及び各種水系飲料の原料水並びに
醤油、みそ、アルコ−ル飲料、料理水、豆腐、漬物、料
理用などの各種加工食品用の原料水に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、健康増進、生活習慣病予防の見地
から多くの健康飲料が販売されている。その中で、ミネ
ラル補強を目的とした飲料も多く上市されており、海水
を原料としたものもいくつか提案されている。例えば、
特開昭55-150876 号公報、特開平9-271356号公報、特開
平11-4676 号公報号公報、特開平11-169850 号公報、特
開平11-32726号公報、特開平10-120578 号公報などに海
水中のミネラルを利用した健康飲料が提案されている。
また、昨今、海洋深層水が注目され、これを利用した健
康増進を目的とした飲料も提案されている (例えば特開
平10-150960 号公報) 、しかし海水を原料としたマグネ
シウム、カルシウム等の主要ミネラルとともに、マンガ
ン、銅、亜鉛、クロム、セレン等の微量ミネラルを豊富
に含み、硝酸塩、亜硝酸塩、リン酸塩、硫酸塩、けい酸
塩等の栄養塩類を適量含んだ、飲み易く、かつ健康増進
効果を発揮する飲料又は各種水系飲料の原料水は提案さ
れていない。
【0003】従来技術では、海水中の苦汁 (にがり) を
利用するという点においては共通しているが、それぞれ
の飲料組成の全貌は明らかでなく、それらの健康増進効
果に寄与する成分組成との関係は明らかにされていな
い。一方、従来から海水中の苦汁を利用して製造される
種々の健康飲料が提案されており、最近では、水原料を
海洋深層水に求める飲料などが提案されているが、同様
に、この場合にも、海洋深層水に含有される成分組成と
健康増進効果との関係は明らかにされていない。
【0004】また、従来、アトピー性皮膚炎に対しては
「海水療法」なるものが存在し、海水が有効であること
は昔から一部では認められていた。さらに、アトピー性
皮膚炎に対し深層海水が有効であることを示唆する事例
もすでに報告されている(例:公開シンポジウム「深層
海水有効利用の現状」、水産・食品・医療、平成8年11
月22日、高新文化ホール、高知市)。しかし、これらの
事例は、海水中に直接的に身体を浸すとか、患部に海水
を塗布するなどの方法であり、飲用した場合の効果につ
いてはほとんど報告はされていない。また、上記の事例
では若干紹介はされているが、海水中又は深層海水中の
どの成分が健康増進面でどのように有効なのか、その因
果関係は明らかにされていない。上述するように、従来
の飲料とは異なり、飲み易く、健康増進効果を示す飲料
が、その含有成分の組成を明らかにすることとともに希
求されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決を目ざすものである。すなわち、本発明は、飲み易
く、かつ健康増進、生活習慣病予防、その他の疾病予防
又は治癒( 以下、まとめて「健康増進効果」という)の
観点から、有効な、海水を原料とした新規な飲料及びそ
の原料水並びに醤油、みそ、アルコ−ル飲料、料理水、
豆腐、漬物、料理、加工食品などの各種食品に使用する
ための原料水を得ようとするものである。従来から、海
水中に含まれる主要ミネラルの人体での役割は、既に膨
大な研究が行われ、その重要性が十分認識されている。
特に、最近、微量ミネラルの健康増進効果が注目され、
活発な研究開発が行われている。しかし、人体における
各機能は、極めて複雑に絡み合っており、海水中に含ま
れる各成分の働きを論理的に完全に説明することは未だ
困難であり、in vivo 又はin vitroの実験によって総合
的にその効果が判断されるのが普通である。本発明は、
海水を原料として、飲み易く、かつin vivo の実験にお
いて顕著な健康増進効果を示す、新規な水を提供しよう
とするものである。なお、本発明では、水とは、飲料水
自体、各種水系飲料製造のための原料水及び醤油、み
そ、アルコ−ル飲料、料理水、豆腐、漬物、料理、加工
食品などの各種食品に使用する原料水を指す。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、海水を原料
として得られた水であり、そこに含まれる含有成分が下
記に規定する範囲の水を特徴とするものである。
【水組成】 (1)ナトリウム; 200mg/L以下 (2)マグネシウム; 30mg/L以上 (3)カルシウム ; 5mg/L以上 (4)カリウム; 5mg/L以上 (5)亜鉛、銅、ヨウ素、リン、セレン、マンガン、クロムの合計; 2.5 μg /L以上 (6)ホウ素; 1.5mg/L以下 (7)硫酸塩として存在するイオウ; 10mg/L以上 (8)硝酸塩として存在する窒素、亜硝酸塩として存在する窒素、リン酸塩 として存在するリン及び珪酸塩として存在する珪素の合計; 15μg /L以上
【0007】また、本発明は、飲み易く、かつ健康増進
に有効な含有成分の組成として、各種栄養塩類含有量と
塩素含有量の適当な関係を規定するものである。すなわ
ち、本発明では硫酸塩として存在するイオウと塩素の重
量比及び硝酸塩として存在する窒素、亜硝酸塩として存
在する窒素、リン酸塩として存在するリン及び珪酸塩と
して存在する珪素の合計含有量と塩素含有量の重量比と
の関係を規定した新規な水を提供するものである。上記
のミネラル等の含有量の数値は、微量定量分析によって
規定したものであるが、現状の分析技術では、このよう
な微量分析結果は、その分析手段によって大きく異なる
ので、微量分析結果による組成割合の数値を正確に規定
する場合には、分析手法及び分析条件を明確に定義して
おく必要がある。したがって、表1に本発明における組
成割合を規定するために採用する分析手法及び分析条件
を示す。
【0008】
【表1】 本発明で採用する分析手法 ──────────────────────────────── 含有成分 採用する分析手段 備 考 ──────────────────────────────── Na ICP−AES法 Mg ICP−AES法 Ca ICP−AES法 K 原子吸光法 Zn ICP−MS法 Cu ICP−MS法 I ICP−MS法 P 吸光光度法 Se ICP−MS法 水素化物法 Mn ICP−MS法 Cr ICP−MS法 B ICP−AES法 SO4 IC法 NO3 吸光光度法 NO2 吸光光度法 Si ICP−AES法 ─────────────────────────────────
【0009】本発明における水の特徴は、飲み易さと健
康増進効果にあるが、その含有成分組成としての特徴
は、豊富な主要ミネラル及び微量ミネラルの特定割
合、適量の栄養塩類及び適切な栄養塩類と塩化物の
比、にある。本発明では、飲み易く、健康増進効果が明
らかに検証される新規な水において含有される組成割合
を明確にしようとするものである。しかしながら、上述
するように、各種ミネラル分の必要性及びその働きにつ
いては、その研究の進歩には目をみはるものがあるが、
諸疾病との関係(例えば糖尿病、アトピー性皮膚炎)を
整然と説明することは未だ困難である。
【0010】以下に本発明において上記特性組成のミネ
ラル分を有する、海水を原料とした水の製法について説
明する。本発明の水の原料は、海洋の表層水又は深層水
を使用することができるが、深層水を用いるのが好まし
く、特に、水深200m以深から取水された海水を使用する
のが好適である。本発明の水の製造は、まず、汎用の脱
塩処理の手段により、海水を塩化ナトリウムを含んだ濃
縮液と水とに分けることから始まる。脱塩処理は、例え
ば逆浸透膜法、電気透析法、イオン交換膜法、蒸留濃縮
法などにより行う。得られた水は、本発明における上記
特定された組成の水の原料水として使用することができ
る。すなわち、得られた濃縮液から加熱濃縮法などによ
り、主として塩化ナトリウムを除き、マグネシウム、カ
ルシウムその他のミネラルを豊富に含んだミネラル濃縮
液が得られる。特に、海洋深層水を原料とする場合に
は、上記脱塩処理により得られる水にこのミネラル濃縮
液又はミネラル濃縮液から得られる水溶性のミネラル成
分を配合することにより、本発明に適当な原料水が得ら
れる。
【0011】本発明では、ミネラル含有分の組成を特許
請求の範囲の規定の範囲内におさめるためには、脱塩処
理及び濃縮液から塩化ナトリウムを除去するときの温度
条件などが関係するが、上記ミネラル濃縮液又はそれか
ら得られる水溶性ミネラルの添加量によって主に調整さ
れる。添加する水溶性ミネラル成分は、鉱石、貝殻、魚
骨等からも得ることができるが、上記海水の濃縮によっ
て得られるものが最も好ましい。この好ましい理由は、
明確ではないが、ミネラルバランスの適切さから来るも
のと考えられる。
【0012】上述するように海水から得られるミネラル
濃縮液から主として塩化ナトリウムを除去した後、残っ
たその他のミネラル分を海水から得られる水に添加する
ことにより、飲み易く、かつ人体にとって有益な水を得
ることができるが、海水から得られる水の代りに一般の
飲用水を用いることもできる。原料水を表層水から得る
ことも、勿論、可能であるが、この場合には各種栄養塩
類の調整等の操作を必要とし、工数が増え煩雑となる。
また、飲料としての清浄性を確保するための操作も深層
水に求めるのが好ましく、深層水を原料水とし、上記の
方法で製造された水が、新規な飲料として、飲み易く、
かつin vivo の実験により明らかな効果が見られるとと
もに健康増進にかかわる有効性を確認することができ
た。
【0013】深層水の特徴は、表層水に比較してその清
浄性にある。例えば、清浄性を示す分析値として表2が
報告されている。
【0014】
【表2】 公開シンポジウム「深層海水有効利用の現状」 資料P8平成8年11月22日 場所 高知新聞放送会館
【0015】飲料又はその原料水として提供する場合、
清浄状態が最も求められるところであり、生菌数の少な
い深層水を原料とする方がより適当であることは明らか
であり、本発明の飲料又はその原料水において深層水を
原料水とするのが一層好ましい理由である。飲料又はそ
の原料水の場合、一つの重要な要素は「飲み易さ」すな
わち「味」である。従来の、一般的な海水を原料とする
飲料では、塩辛さとミネラル摂取量の兼ね合いが難し
く、塩辛さを避けて十分なミネラルを摂取できる飲料が
要望されていた。本発明の目的の一つは、この塩辛さを
避けて、十分なミネラル分を摂取できる飲料の提供にあ
るが、この塩辛さを除いただけでは、飲料として十分で
はなく、ミネラル分を豊富に含む水は苦味があり、決し
て飲み易いものではない。例えば、塩辛くなく、ミネラ
ル分を十分に摂取する方法としては、一般水、例えば水
道水に海水から得られる苦味( にがり)を添加すること
が考えられるが、このようにして得られる飲料は苦味が
あり、決して飲みやすいものではない。
【0016】そこで、本発明者らは、ミネラル分を豊富
に含み、かつ飲みやすい水の実現について鋭意研究し
た。そして、膨大なテストの結果、硝酸塩、亜硝酸塩、
リン酸塩、珪酸塩、硫酸塩等の栄養塩類の存在が、「苦
みの緩和」、すなわち「飲み易さ」に深い関係のあるこ
とがわかった。より具体的には、これらの塩の含有量と
塩素含有量の比にかかわりがあることから、本発明で
は、苦味を抑え、飲み易さのみならず、独特の「こく」
を有することを見出すことに成功した。本発明で規定さ
れる水は、飲み易く、かつ独特の「こく」を有すること
は数回にわたるモニター試験で確認することができた。
したがって、本発明において得られる水は、そのまま飲
料水として飲むこともできるが、原料水として、これに
甘味料、果汁等を加えるなど加工した後に飲料とするこ
ともできる。また、本発明の水は、種々のものに利用す
ることが可能である。例えば、醤油、みそ等の調味料、
酒類、料理水、豆腐類、漬物、料理、加工食品等々に使
用することにより、独特の「こく」が出ると同時に、健
康増進効果も期待できる。
【0017】本発明で規定する水を飲料や各種食品用の
原料水として使用するときには、「飲み易さ」、「独特
のこく」、いわゆる「味の効果」や「水の味」を十分満
たすものであるが、その他の重要な効果としての健康増
進効果も十分に発揮することができる。昔から、海水中
のミネラル分の人体にとっての重要性は十分認識されて
おり、例えば、海水中のミネラル分が豊富に蓄積されて
いる海藻類が身体に良いことが昔から知られていること
からもわかる。学術的にも主要ミネラルの人体での役割
と重要性についての研究の歴史は古く、多くのことが解
明されている。また昨今は、微量ミネラルについての研
究も活発に行われ、分析技術の進歩と相まって、多くの
ことが明らかとなってきた。これとともに、微量ミネラ
ルの重要性も認識され、日本人の栄養所要量(第6次改
訂)では、亜鉛、銅、マンガン、セレンなどの12種類の
ミネラルに摂取基準が定められている。ホウ素について
は、現在環境ホルモンとの関連が問題視されているが、
諸疾病との関係は十分明らかとは言い難い。しかし、健
康増進効果を目的の一つとする本発明の一つの因子とし
て規定するものである。
【0018】このように、人間体内における各種ミネラ
ルの役割、機能についての研究は進んでいるが、人体内
における作用はさらに複雑である。例えばミネラルの機
能についても、酵素、ホルモン、ビタミン、他のミネラ
ルなどとの相互作用はきわめて複雑であり、ミネラル摂
取の効果を理論的に十分整然と説明することはなお困難
である。このために、今でも動物実験あるいは人体実験
の結果から判断せざるを得ないのが実情である。本発明
の水の健康増進効果について、以下の実施例で説明す
る。
【0019】
【実施例1】味覚試験 海洋深層水を原料とし、本文中に記載した製造方法によ
り製造した飲料の味覚試験を実施した。試験は当社とは
直接関係のない健康人モニタ- 10人に本飲料と比較飲
料を飲み比べてもらい、「飲み易さ」「苦味」を比較し
てもらった。ここで、比較飲料とは水道水に豆腐製造用
苦汁(にがり)を加えたもので、その苦汁の添加量はマ
グネシウムの量を本飲料とほぼ同量になるように加え
た。この両者の組成を表3に示した。
【0020】
【表3】 ───────────────────────────────── 含有成分 本飲料 比較飲料 ───────────────────────────────── ナトリウム(ppm) 65.2 80.6 マグネシウム(ppm) 158.4 156.5 カルシウム(ppm) 60.1 71.1 カリウム(ppm) 59.8 56.4 亜 鉛 (ppb) 1.5 1.3 銅 (ppb) 0.4 0.4 ヨウ素 (ppb) 10.3 9.6 リン (ppb) 10.1 7.8 セレン (ppb) 0.008 0.006 マンガン (ppb) 0.3 0.2 クロム (ppb) <0.2 < 0.2 塩 素(ppm) 523.1 621.3 ホウ素(ppm) 0.1 1.2 硝酸塩・亜硝酸塩(N原子として)(ppm) 0.13 0.02 リン酸塩(P原子として)(ppm) 15.6 0.11 けい酸塩(Si原子として)(ppm) 0.11 < 0.01 硫酸塩(S原子として)(ppm) 150 11 ─────────────────────────────────
【0021】味覚試験の結果を表4に示す。
【0022】
【表4】 味覚試験の結果 ──────────────────────────────── 飲み易さ 苦 味 モニター ──────────── ───────────── a>b a=b a<b a>b a=b a<b ──────────────────────────────── A ○ ○ B ○ ○ C ○ ○ D ○ ○ E ○ ○ F ○ ○ G ○ ○ H ○ ○ J ○ ○ K ○ ○ ──────────────────────────────── a: 本発明飲料 b: 比較飲料
【0023】
【味覚評価】表4に示すとおり、飲み易さについては、
健常者モニタ−10人中8人が本飲料の方が飲み易いと
答え、2人が同等と答え、苦味については10人全員が
比較飲料より苦味が少ないと答えた。この味覚上の差が
どこから来るのかは明確ではないが、表3の組成から判
断する限り、栄養塩類の量と関連性があるものと認めら
れる。このように、深層水を原料とした水に、同じく深
層水から得られる、NaClを除いたミネラル濃縮物を加え
た飲料は、単に水道水に苦汁を加えた比較飲料に比較し
て遙に飲み易く、苦味が少ない。
【0024】
【実施例2】通院中の糖尿病患者(39才、男子) に海洋
深層水を原料として、本文中に記載した製造方法により
製造した飲料を1日1Lづつ飲ませ、その摂取開始前後
での血糖値等を追跡した。実施例で用いた飲料の含有成
分組成を表5に示す。
【0025】
【表5】 実施例2及び実施例3に使用した本飲料水の含有成分組成 ──────────────────────────────── 含有成分 含有量 ──────────────────────────────── ナトリウム(ppm) 67.6 マグネシウム(ppm) 191.5 カルシウム(ppm) 65.2 カリウム(ppm) 57.7 亜 鉛 (ppb) 1.4 銅 (ppb) 0.4 ヨウ素 (ppb) 9.7 リン (ppb) 10.3 セレン (ppb) 0.009 マンガン (ppb) 0.3 クロム (ppb) <0.2 塩 素(ppm) 499.0 ホウ素(ppm) 0.2 硝酸塩・亜硝酸塩 〔N原子として〕(ppm) 0.16 リン酸塩〔P原子として〕(ppm) 14.1 けい酸塩〔Si原子として〕(ppm) 0.15 硫酸塩〔S原子として〕(ppm) 162 ────────────────────────────────
【0026】
【結果の評価】本実施例の飲料の摂取開始前後の血糖
値、HbAIC 、総コレステロール量及び中性脂肪量の変化
を図1に示す。本実験の患者は、図1にあるように本実
施例の飲料の摂取までは血糖値、HbAIC 、総コレステロ
ール量とも明らかな増加傾向にあり、いずれの値も健常
者に比べると、かなり高い値であった。しかしながら、
本飲料摂取後、これらの値は顕著に低下し、ほぼ正常値
に達し、その後3ヶ月間ほぼ安定している。中性脂肪は
一般に、摂取した食事の内容等により大きく変動し、あ
まり明確な傾向は認め難いが、本テストでは一応減少の
傾向が認められる。
【0027】
【実施例3】本例も糖尿病の例であるが、通院中の糖尿
病患者(61才、男子) に海洋深層水を原料として、表5
に示す本発明の組成比の水飲料を1日700cc づつ飲ま
せ、その摂取開始前後での血糖値他を追跡した。
【0028】
【結果の評価】本飲料の摂取開始前後の血糖値、Hb1AC
、総コレステロール及び LDL-C(悪玉コレステロー
ル)量の変化を図2に示す。図2から分かるように、本
飲料摂取開始以降、血糖値及びHb1AC は明らかに低下
し、これにつれて総コレステロール及びLDL-C(悪玉コレ
ステロール) も低下の傾向にあり、とくにLDL-C の低下
傾向は明白である。そして、この傾向は約11ヶ月間継続
している。
【0029】上記実施例2及び実施例3から、糖尿病に
関わる諸数値、すなわち、血糖値、Hb1AC 、総コレステ
ロール、LDL-C(悪玉コレステロール) が本飲料の摂取に
より改善される傾向は十分確認できる。
【0030】現在までに、糖尿病とミネラルの関係につ
いては数多く研究成果が公表されている(例えばK.H.Th
ompson D.V.Godin, Nutretion Res.15,NO.9,1377(199
5))。現在のところ、この両者に明確な関係が存在する
と認知されている訳ではないが、これらの多くの研究成
果によって、この両者間の密接な関係が示唆されてい
る。
【0031】したがって、上記実施例2及び3に示され
た結果が、本飲料に豊富に含まれるミネラルと関係があ
ると推測することは自然である。本飲料に多く含まれる
栄養塩類、本飲料の清浄性、さらにはH2O そのものが実
施例2及び3の効果にどのような関係があるかは現時点
で明らかではない。要するに、その理由を明確に示すこ
とは困難であるが、表5に示す組成比を有する、海洋深
層水を原料にして製造される本発明の飲料が糖尿病にか
かわる諸数値を改善する効果が明らかに検証できた。
【0032】
【実施例4】本文中に記載した製造方法により製造した
飲料水の人体の血流に及ぼす影響を、MC-FAN(Micro ch
annel Flow Analyer;サンツリー機工社製)を用い、血
流通過時間を測定することにより検証した。本例に用い
た含有成分の組成は、実施例2及び3で用いたものと同
じである。健常人における血流通過の平均時間は、40〜
60秒/全血 100μm とされているが( ヘモレオロジー研
究会誌、第1巻、1998、PP53-55 )、本例においては、
予備試験によって飲用前の血流通過時間が60秒以上の者
のみ5名を選抜し、本飲料と蒸留水各 400mlを飲用さ
せ、1時間後に採決を行い、血流通過時間を測定した。
また、被験者には本飲料を1日 500mlづつ1ヶ月間摂取
して貰い、1ヶ月後に上と同様の装置と方法で血流を測
定した。測定結果を表6に示した。
【0033】
【表6】 本飲料の血流通過時間に及ぼす影響 ──────────────────────────────── 被験者 通過時間(秒/100 μm ) ──────────────────────────────── 飲料前 飲用1時間後 飲用1ヶ月後 ──────────────────────────────── 本飲料水 49.1 ± 2.8 41.2 ± 2.2 43.2 ± 2.5 A ──────────────────────────── 蒸留水 49.1 ± 2.8 48.7 ± 2.6 51.3 ± 2.6 ──────────────────────────────── 本飲料水 55.1 ± 2.9 47.4 ± 2.3 46.5 ± 2.8 B ──────────────────────────── 蒸留水 55.1 ± 2.9 51.8 ± 2.2 52.1 ± 2.7 ──────────────────────────────── 本飲料水 61.9 ± 2.9 50.3 ± 2.6 48.5 ± 2.3 C ──────────────────────────── 蒸留水 61.9 ± 2.9 62.3 ± 3.0 61.7 ± 2.6 ──────────────────────────────── 本飲料水 60.4 ± 2.6 52.1 ± 2.4 51.8 ± 2.3 D ──────────────────────────── 蒸留水 60.4 ± 2.6 61.1 ± 2.9 60.0 ± 2.4 ──────────────────────────────── 本飲料水 62.3 ± 2.4 51.8 ± 2.7 50.6 ± 2.5 E ──────────────────────────── 蒸留水 62.3 ± 2.4 62.7 ± 2.5 63.2 ± 2.6 ────────────────────────────────
【0034】
【結果の評価】上記表6によれば、統計的にも「有意差
あり」(P<0.05)と判定され、血流に対する本発明の飲料
水の明白な効果を示すものである。血流不良は、人体の
健康の根源にかかわるものであり、特に人体の微小循環
系との密接な関係が指摘されている。したがって、本発
明の水は、微小循環系の不良によって起こると考えられ
る、”肩こり”、”眼精疲労”、”冷え性”、”高血
圧”等の症状に対し有効と考えられる。
【0035】
【実施例5】本例では、本文中に記載した製造方法によ
り製造した飲料水の飲用によるアトピー性皮膚炎に及ぼ
す影響について検討した。本例に用いた飲料水の含有成
分の組成は表7に示したとおりである。
【0036】
【表7】 ───────────────────────────── 含有成分 含有量 ───────────────────────────── ナトリウム (ppm) 70.9 マグネシウム (ppm) 193.7 カルシウム (ppm) 61.1 カリウム (ppm) 58.8 亜 鉛 (ppb) 1.4 銅 (ppb) 0.3 ヨウ素 (ppb) 10.0 リン (ppb) 9.6 セレン (ppb) 0.008 マンガン (ppb) 0.3 クロム (ppb) <0.2 塩 素 (ppm) 512.4 ホウ素 (ppm) 0.2 硝酸塩・亜硝酸塩(N原子として)(ppm) 0.17 リン酸塩(P原子として)(ppm) 15.0 けい酸塩(Si原子として)(ppm) 0.16 硫酸塩(S原子として)(ppm) 166 ─────────────────────────────
【0037】本実験における試験対象は、湿疹、皮膚炎
の5例とし、被験者には本飲料水を1日500m2ヶ月間継
続飲用してもらった。効果の判定は、2週間後、4週間
後、6週間後、8週間後に行い、掻痒、紅斑、角化、鱗
屑、皸裂及び総合所見を観察し、有効性を4段階(+++:
極めて有効、++:有効、+:やや有効、−:有効とは思
われない)で判定した。結果を表8に示す。
【0038】
【表8】 本飲料水のアトピー性皮膚炎に及ぼす影響 ────────────────────────── 被験者 被験者 被験者 被験者 被験者 経過 A B C D E ────────────────────────── 2週間後 − + ++ ++ ++ ────────────────────────── 4週間後 + + ++ ++ + ────────────────────────── 6週間後 + + ++ ++ +++ ────────────────────────── 8週間後 − − + + ++ ──────────────────────────
【0039】
【結果の評価】表8から、本飲料水飲用によるアトピー
性皮膚炎への有効性は明らかである。本発明における特
定組成のミネラルを含む水飲料が、1日一定量の飲用に
よって、アトピー性皮膚炎に対して明らかな治癒効果を
示す。
【0040】
【発明の効果】本発明の実施例1〜5に示す飲料水が、
1) 海水から得られる他のミネラル補給飲料に比較して
飲み易いこと、2)糖尿病及びそれに関連する健康上の諸
数値(例えばコレステロール) を明らかに改善するこ
と、3)多くの疾病の根源と見なされる血流を改善するこ
と、4)飲用によって、アトピー性皮膚炎に効果が見られ
ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飲料摂取前後の血糖値、HbAIC 、総コ
レステロ−ル量及び中性脂肪量の変化
【図2】本発明の飲料摂取前後の血糖値、HbAIC 、総コ
レステロ−ル量及び及びLDL-C(悪玉コレステロ−ル) の
変化
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 博俊 兵庫県赤穂市坂越329番地 株式会社赤穂 化成株式会社内 Fターム(参考) 4B017 LC03 LK02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海水を原料とし、含有物が下記の範囲に
    ある水。 (1)ナトリウム; 200mg/L以下 (2)マグネシウム; 30mg/L以上 (3)カルシウム; 5mg/L以上 (4)カリウム; 5mg/L以上 (5)亜鉛、銅、ヨウ素、リン、セレン、マンガン、クロムの合計; 2.5 μg /L以上 (6)ホウ素; 1.5mg/L以下 (7)硫酸塩として存在するイオウ; 10mg/L以上 (8)硝酸塩として存在する窒素、亜硝酸塩として存在する窒素、リン酸塩 として存在するリン及び珪酸塩として存在する珪素の合計; 15μg /L以上
  2. 【請求項2】 硫酸塩として存在するイオウ含有量の塩
    素含有量に対する重量比が0.02以上である請求項1の
    水。
  3. 【請求項3】 硫酸塩として存在する窒素、亜硝酸塩と
    して存在する窒素、リン酸塩として存在するリン、及び
    珪酸塩として存在する珪素の合計含有量と塩素含有量と
    の重量比が 1.5×10-5以上である請求項1及び2の水。
  4. 【請求項4】 海水が、海洋深層水である請求項1〜3
    の水。
  5. 【請求項5】 海洋深層水が、水深 200m 以深の個所か
    ら取水することを特徴とする請求項4の水。
  6. 【請求項6】 飲料又は各種水系飲料の原料水として使
    用することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の水。
  7. 【請求項7】 醤油、みそ、アルコ−ル飲料、料理水、
    豆腐、漬物、料理用などの各種加工食品用の原料水とし
    て用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の水。
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