JP2002192116A - 生ごみ処理装置 - Google Patents

生ごみ処理装置

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JP2002192116A
JP2002192116A JP2000397403A JP2000397403A JP2002192116A JP 2002192116 A JP2002192116 A JP 2002192116A JP 2000397403 A JP2000397403 A JP 2000397403A JP 2000397403 A JP2000397403 A JP 2000397403A JP 2002192116 A JP2002192116 A JP 2002192116A
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Japan
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drying
tank
heating
garbage
water
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JP2000397403A
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English (en)
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Takashi Ono
隆司 大野
Yasuji Kobayashi
保次 小林
Jinichiro Yamaguchi
仁一郎 山口
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WARABEYA NICHIYO CO Ltd
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
WARABEYA NICHIYO CO Ltd
Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生ごみを煙や臭気を発生せずに乾燥処理でき
る生ごみ処理装置を提供する。 【解決手段】 加熱乾燥部Aと脱臭部Bとを有する。加
熱乾燥部は、生ごみを収容する乾燥炉と、乾燥炉に収容
された生ごみを水分蒸発に必要な温度に加熱する加熱手
段を備えた加熱炉とを有する。脱臭部は、乾燥炉内に発
生する水蒸気等を導入して、その水蒸気等に含まれる臭
気を液状捕集媒体に吸着又は溶解させるための湿式捕集
手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみ(有機性廃
棄物)を乾燥処理する生ごみ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の生ごみ処理方法の種類は、生ごみ
の処理後の最終形態の違いにより、焼却処理、炭化処
理、発酵乾燥処理に大別することができる。各処理方法
の長所短所は、次のとおりである。 (1)焼却処理方法 この処理方法は、直燃方式を採るので黒煙、悪臭の発生
量が多く、燃焼に800℃以上の高温熱エネルギーを必
要とするとともに、脱煙・脱臭処理にも焼却方法が採用
されることが多いので燃料コストが高くつき、完全な脱
臭を行なうためには高性能な脱煙・脱臭装置を用いる必
要があるため、設備コストが高額になる。また、成果物
すなわち処理後に発生する灰は、排出量が非常に少ない
ので、搬送コストがごく少ない利点はあるが、資源とし
ての価値が少なく、廃棄コストがかかる。 (2)炭化処理方法 この処理方法は、炭化室から発生する未燃ガスを加熱室
から発生する排ガスと混合して燃焼するので、黒煙・悪
臭発生量は少なく、脱煙・脱臭処理が比較的容易であ
り、成果物である炭化物(炭)は塊状又は顆粒状で、固
形燃料、吸着材として資源価値を有するが、炭化物の搬
送コスト又は加工コストがやや多くかかるとともに、生
ごみの乾燥・乾留には130℃前後、排ガス及び未燃ガ
スの燃焼にやはり800℃以上の高温熱エネルギーを必
要とするので、燃料コストが焼却処理方法に次いで高
い。また、黒煙・臭気の排出を完全に防止するには、高
性能で高額な脱煙・脱臭装置を必要とする。 (3)発酵乾燥処理方法 この処理方法は、50〜70℃の発酵温度で加熱して発
酵・乾燥を行うので、燃料(熱エネルギー)コストは最
も少なく、成果物が粉末状となるため搬送コストの削減
効果が得られるほか、肥料、飼料、敷料などとして使用
できるので、資源価値が大きい。また、脱臭処理に高性
能で高額なものを必要としない利点がある。しかし、5
0〜70℃の低い温度で加熱して発酵・乾燥を行うの
で、処理に時間がかかるのが最大の欠点である。 (4)乾燥処理方法 この処理方法は、乾燥室に収容された生ごみを炭化しな
い温度、すなわち、100℃前後で加熱して乾燥するの
で、生ごみをその発生場所で乾燥処理すれば、大幅に減
容・減量されたごみの収集及びコンポスト処理場への搬
送が可能になり、生ごみ発生場所での貯留期間中、搬送
車への積み降ろし作業中及びコンポスト処理場での貯留
期間中の腐敗臭の問題が解決され、生ごみの減容・減量
により輸送コストが顕著に削減され、コンポスト処理場
においては、水分調整が容易にでき、その水分調整によ
りコンポストの品質の安定化が可能であるという、多く
の利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乾燥処
理方法においては、腐敗臭の強い生ごみを加熱して乾燥
するため、その間に臭気を含んだ水蒸気が大量に発生す
るので、その臭気を大気中に漏出しないように処理する
必要がある。従来の生ごみ乾燥装置は、装置内に発生す
る水蒸気及び臭気を白金や活性炭などの触媒を使用して
除去しているが、この方法は、触媒が目詰まりするなど
して性能の劣化が早く、保守に多くの手間と費用がかか
るという問題があった。また、臭気の除去の方法に、直
接燃焼方式もあるが、この方式は、脱臭室を別ユニット
として設けるために、高性能ではあるが、大型で高額な
装置となり、設備コスト及び運転コストが高くなり、不
経済であった。そのため、生ごみ処理時の設備コスト及
び運転コストの削減、煙や臭気の排出量可及的削減、処
理時間の短縮、処理後の成果物の搬送コストの削減が可
能で、なおかつ、成果物が資源価値を有する生ごみ処理
方法の出現が要望されている。
【0004】本発明は、上記の要望に応えようとするも
のであり、乾燥処理工程において臭気を大気中に排出せ
ずに、含水率の高い生ごみから後にコンポスト処理が可
能な乾燥ごみが得られる生ごみ処理装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による生ごみ処理装置は、加熱乾燥部と脱臭
部とを有し、前記加熱乾燥部は、生ごみを収容する乾燥
炉と、その乾燥炉に収容された生ごみを水分が蒸発する
に必要な温度に加熱する加熱手段とを有し、前記脱臭部
は、前記乾燥炉内に発生する臭気を含む水蒸気及び空気
(以下、水蒸気等という)を導入して、前記臭気を液状
捕集媒体に吸着又は溶解させるための湿式捕集手段を有
することを特徴としている。上記構成により、加熱乾燥
部の乾燥炉に生ごみを投入し、加熱手段により乾燥炉内
の生ごみが100℃前後の水分蒸発温度になるように加
熱する。この加熱により乾燥炉内に発生する水蒸気等
は、脱臭部の湿式捕集手段に導入され、その捕集手段に
おいて液状捕集媒体に接触され、水蒸気等に含まれる臭
気が捕集媒体に捕集(吸着又は溶解)される。乾燥処理
方法は、100℃前後の低温加熱により水分を蒸発させ
て乾燥させるので、燃料コストは、焼却処理方法や炭化
処理方法に比し格段に少なくて済み、処理時間は発酵乾
燥処理方法よりも短い。成果物である乾燥ゴミは、含水
率が少なく、顕著に減容及び減量され、臭気発生量がご
く少ない。従って、一定量になるまで溜めて置いても環
境衛生を害することがなく、搬送コストの削減が可能で
ある。さらに、成果物である乾燥ゴミは、水分調整によ
りこれからコンポストを製造することができるので、資
源価値がある。生ごみ発生場所において乾燥処理をし、
各生ごみ発生場所から、減容、減量された乾燥ごみをコ
ンポスト処理場に収集してコンポスト処理することがで
き、理想的な生ごみ処理を実現することができる。
【0006】上記生ごみ処理装置の湿式捕集手段は、液
状捕集媒体を収容する密閉された槽と、一端が前記加熱
乾燥部の乾燥炉内に開口され、他端が前記槽の液状捕集
媒体の中に延長された送気管と、その送気管の他端から
前記槽の下部において水平に延長され、その長手方向に
隔てた位置に排気孔が開けられた分散排出管と、前記槽
内の前記分散排出管の上方に配置された1層以上の気液
接触促進体とから構成し、前記槽の上部空間か臭気を除
去された空気を吸引して、前記送気管内の水蒸気等を前
記捕集媒体に導入する吸引手段を備えることが望まし
い。上記構成により、吸引手段により、水蒸気等を容易
に捕集媒体に通過させることができるので、捕集手段は
小型でも優れた脱臭効果を発揮する。
【0007】請求項4の発明は、請求項1の湿式捕集手
段の循環槽に捕集媒体から油を捕捉する油捕捉手段が備
えてあることを特徴としている。上記構成により、乾燥
炉から発生する水蒸気等に含まれている油は捕集手段の
循環槽の油捕捉手段に捕捉される。従って、捕集媒体の
捕集性能が維持される。
【0008】請求項5の発明は、捕集媒体の温度がその
蒸発温度に接近したことを検知したときに、捕集媒体を
冷却するための冷却手段を備えたことを特徴としてい
る。上記構成により、加熱室から発生する水蒸気等によ
って捕集媒体は加熱されるが、蒸発を阻止されるので、
捕集された臭気が捕集媒体から放出して大気に排出され
ることが防止される。
【0009】請求項6の発明は、生成される乾燥ごみの
含水率を設定する最終含水率設定手段を備え、乾燥室内
の湿度を検出する湿度センサを設け、その湿度センサの
検出値が前記最終含水率設定手段により設定された最終
含水率と一致したとき、加熱手段の加熱動作を停止する
制御部を備えたことを特徴としている。上記構成によ
り、運転開始により乾燥室内の湿度が設定された値に達
すると、制御部は加熱手段の加熱動作を停止させる。従
って、湿度の設定により、乾燥工程で炭になってしまう
ことを防止して、後のコンポスト処理に好適な湿度条件
を保持することができる。また、ごみ処理場及びコンポ
スト処理場でのハンドリング性が向上する減量及び減容
を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る
生ごみ処理装置の概略構成図、図2は脱臭部の他の構成
例を示す要部の断面図、図3は制御系統の構成図であ
る。図4は本発明の他の実施例に係る生ごみ処理装置の
概略構成図である。
【0011】生ごみ処理装置は、加熱乾燥部Aと、脱臭
部Bとからなっている。加熱乾燥部Aは、加熱炉10と
乾燥炉20とを有する。加熱炉10は、筒状に形成さ
れ、その内壁面に慣用の耐火材(不図示)が貼られてい
る。その加熱炉10の内側に、同様に筒状に形成された
乾燥炉20が収容され、加熱炉10の一側の底部に乾燥
炉20の同一側の底部を重ね合わせ、かつ、乾燥炉20
の外周面及び他側の底部を加熱炉10の内周面及び他側
の底部から離間させた状態で両炉が結合され、両者間に
加熱室11が形成され、乾燥炉20の中に乾燥室21が
形成されている。
【0012】乾燥炉20を全体的に加熱するための加熱
手段として、加熱炉10の他側の底部に加熱室11の底
部に向けて火炎を放射する慣用のバーナ12が設けられ
ている。13は同じく加熱炉の底部に設けられた乾燥炉
冷却用ブロアである。炭化処理装置においては、バーナ
は炭化室内の生ごみが乾燥・乾留されるに必要な温度、
すなわち、100℃になり、その後さらに130℃前後
になるように加熱制御され、また、発酵乾燥装置におい
ては、加熱乾燥室内の生ごみが発酵するに必要な50〜
70℃になるようにスチーム又はバーナにより加熱され
るが、加熱乾燥処理を行う本発明におけるバーナ12
は、乾燥室21に収容されている生ごみから水分が蒸発
されるに必要な温度、すなわち、生ごみが100℃前後
になるように加熱制御される点が、炭化処理装置及び発
酵乾燥装置における加熱制御と異なる。乾燥炉20を加
熱する手段は、バーナ12に代えてスチーム発生器を用
い、その高圧高温のスチームを加熱室11に供給するよ
うにしても良い。
【0013】乾燥炉20には、図示を省略したが、乾燥
室21から加熱炉10の外側まで延出された蓋付きの生
ごみ投入口(不図示)が設けてあり、その投入口から乾
燥室21に投入された生ごみを撹拌するための慣用の撹
拌機30が設けてある。この撹拌機30は、螺旋コンベ
ア状のものやパドル状のものなど任意の構造の撹拌部材
31と、その撹拌部材を所定方向に回転させるモータな
どの動力源32とスプロケットチェーン又はプーリとベ
ルト等の伝動手段33とで構成されている。
【0014】乾燥炉加熱手段としてバーナ12を用いる
場合は、加熱室11内に発生した排ガスg1は、加熱室
の頂部から上方に延長された煙突14から大気中に排出
される。他方、乾燥室21に投入された生ごみが加熱さ
れて乾燥室内に発生する水蒸気等g2は、乾燥室21の
頂部から加熱炉10を貫通して外側に延出される排出管
22及びこれに接続された送気管40を介して、後述さ
れる脱臭部Bに移動する。
【0015】脱臭部Bは、湿式捕集手段50と冷却手段
60とを有している。この捕集手段50は、加熱乾燥部
Aの乾燥炉20で発生し、送気管40の先端から排出さ
れる水蒸気等g2を液状捕集媒体に接触させて、その水
蒸気等に含まれることがある臭気を吸着し又は溶解して
捕集する一種のスクラバーである。捕集媒体は、水又は
有機吸着剤もしくは無機吸着剤を混合した水などの臭気
に対して吸着性又は溶解性を有する液体である。100
℃前後の低温加熱による乾燥処理によって発生する水蒸
気等g2は、黒煙含有量がないか、あってもごく少な
く、有害物質を含まないので、捕集媒体には最も安価な
水を用いることができる。湿式捕集手段50は、その液
体、液滴又は液膜に水蒸気等を可及的に高い効率で接触
させることができる構造を有することが望ましい。
【0016】その一例を説明すると、湿式捕集手段50
は、送気管40を経て送られてくる水蒸気等を捕集媒体
としての洗浄水51を貯留する水槽(処理槽)52を有
し、送気管40をその洗浄水の中まで延長して、その先
端部を開口させ、蓋53により密閉された水槽52の液
面よりも上方に吸込み口54を有する吸引管55の他端
を前記加熱乾燥部Aの煙突14の中途に接続して、構成
されている。好ましい実施例では、吸引管55の水槽5
2付近において水槽内からガスg3を吸引管55に吸い
出す吸引手段としてのブロア56が接続されている。ブ
ロア56は、水槽52内に適度な負圧を与えて、水槽5
2内からガスを吸引管55に吸引する補助作用をすれば
よいので、好ましい実施例では、ブロア56の吸引口を
大気側と水槽側に二分し、自動又は手動の調整手段で、
その吸引口の大気側と水槽側との開口比率を調整可能に
してある。
【0017】図2に示す好ましい実施例は、送気管40
の先端を水槽52の底部付近まで延長し、その先端に水
平に延長する分散排出管41を形成し又は結合し、その
分散排出管41に適宜の間隔をもって複数個の排気孔
(不図示)を設け、分散排出管41の上方に気液接触率
を高めるための多孔質材料で形成された気液接触促進体
(ディスパーザ)57を複数層、離間して配置すること
が望ましい。排気孔は、送気管40の上流側の口径を小
さく、下流側に向かって口径が順次大きくなるように形
成することにより、すべての排気孔から均一な量のガス
が分散導入されるようにしてある。
【0018】冷却手段60は、水槽内の洗浄水(捕集媒
体)の温度が送気管40からの水蒸気等により高くな
り、そのために捕集媒体に捕集された臭気成分が洗浄水
と共に蒸発して吸引管55に吸引されることを防止する
ため、洗浄水を冷却するものである。水道蛇口61に一
端を結合した給水管62の他端を水槽52内で開口され
てあり、コックを回して所要量の給水を行うことができ
るようにしてある。63は、冷却水の供給時に水槽内の
余分な水を浄化槽等に溢出させる溢出管である。冷却手
段60は、水槽内の水温が、洗浄水から臭気が発生しや
すい温度になる直前の上限温度まで上昇したことを検知
する温度センサ64を設け、その検知信号の基づいて、
コックの代わりに設けた電磁弁(不図示)を所定時間開
放する自動給水機構を備えた構成とすることもできる。
【0019】上記構成による脱臭機能を合理的に発揮さ
せるため、次のような温度センサ及び湿度センサが設け
られている。すなわち、乾燥室21内の生ごみの加熱に
よる温度が所定温度に達したか否かを検知するための温
度センサ23が、また、煙突14の上端部には、排出ガ
スg1が耐熱温度に接近したか否かを検知するための温
度センサ15が設けられている。また、乾燥室21内の
ごみの湿度を検出するための湿度センサ24が設けられ
ている。
【0020】図3に示すように、上記各温度センサ1
5,23及び湿度センサ24は、バーナ12、冷却用ブ
ロア13を制御するための制御部Cに電気的に接続され
ている。冷却手段60を自動制御する場合は、冷却手段
60の温度センサ64が制御部Cに接続される。
【0021】制御部Cは、マイクロコンピュータで構成
され、バーナ制御手段c1と、冷却用ブロア制御手段c
2とを有するほか、冷却手段60を自動制御する場合の
洗浄水冷却制御手段c3を有しており、その他、撹拌機
制御手段c4とガス吸引用ブロア制御手段c5を有して
いる。
【0022】制御部Cには、この生ごみ処理装置を運転
する際に、バーナの点火及び加熱時間の演算設定に必要
なパラメータを入力するための入力部Dが、図示を省略
したインタフェースを介して接続されている。入力部D
は、1回の運転で処理される生ごみの処理量を入力する
処理量設定手段d1と、乾燥処理前、すなわち生ごみの
種類により予め決定されている平均的な初期含水率を入
力する初期含水率設定手段d2と、乾燥処理後のごみに
残留させたい含水率を設定する最終含水率設定手段d3
と、運転開始の際に操作される始動スイッチd4とを有
する。各設定手段d1〜d3は、機能選択キーと置数キ
ーとで構成することができる。
【0023】最終含水率設定手段d3は、この生ごみ処
理装置の成果物である乾燥ごみの水分含有率を任意の目
標値に設定することができる。この目標値は、生ごみ処
理場からコンポスト処理場までの乾燥ごみ搬送コストを
できるだけ削減し、ハンドリング負担を軽減するため、
軽量化・減容化ができるように設定される。季節により
変動する大気湿度なども考慮に入れて、例えば、10〜
40%の範囲で設定される。
【0024】バーナ制御手段c1は、運転開始の際の始
動スイッチd4の操作に基づきバーナ12を点火させる
制御を行い、その生ごみ処理装置の運転中は、乾燥室2
1の温度センサ23からの計測値を監視し、生ごみから
水分を蒸発させるに足る温度範囲を維持するように、バ
ーナ12の着火、消火を交互に行う制御を行う。また、
バーナ制御手段c1は、煙突14の温度センサ15から
の計測値を監視し、その計測値が脱臭触媒の耐火温度を
越える前に、バーナ12の着火状態を中止し、正常温度
まで低下した時に再び着火させる制御を行う。さらに、
バーナ制御手段c1は、乾燥処理の最終過程において、
乾燥室21の湿度センサ24からの計測値を監視し、そ
の計測値が最終含水率設定手段d3により設定された含
水率(所定湿度)に達したときに、バーナ12の着火状
態を停止する制御を行う。
【0025】洗浄水冷却制御手段c3は、生ごみ処理装
置の運転中に、水槽52の温度センサ64からの計測値
を監視し、所定の上限温度を越えたことを検知した時
に、冷却手段の給水管62に設けられた電磁弁62a
(図2,3参照)を一定時間開放させる指令信号を与え
て、水槽52に冷却水を供給させる。
【0026】続いて、上記第一実施例の全体的な作用を
説明する。乾燥室21内に生ごみを投入し、蓋を密閉し
て、処理量設定手段d1によりその生ごみの投入量(x
kg)を設定し、次いで初期含水率設定手段d2により
その生ごみの初期含水率(y%)を設定した後、始動ス
イッチd4を操作すると、バーナ制御手段c1がバーナ
12に点火すると同時に、撹拌機制御手段c4及び吸引
用ブロア制御手段c5がそれぞれ撹拌機30及び吸引用
ブロア56を起動させる。その間に、制御部Cの演算手
段(不図示)は、処理量設定手段d1から入力された処
理量データ(x)と、初期含水率設定手段d2から入力
された初期含水率データ(y)と、加熱用バーナ12の
発熱量データ(z)に基づき、所定の演算式を実行し
て、今投入された生ごみの乾燥処理に必要な加熱時間を
算出する。そして、バーナ制御手段c1は、その算出結
果と、前述の温度センサ23,15及び湿度センサ24
の計測値、さらに最終含水率設定手段d3の設定値に基
づいて、バーナ12を制御する。
【0027】時間の経過とともに、乾燥室21内の生ご
みが加熱され、所定温度に達すると水蒸気等が発生し始
め、その水蒸気等は送気管40に進入する。ブロア56
の作用により水槽52内及び送気管40内が減圧される
ので、送気管40内の水蒸気等煙g1が洗浄水51の中
に吸引され、図2の例の場合は、洗浄水の中に分散導入
され、かつ、複数段の気液接触促進体57を通過し、そ
の際に気液接触率が高められ、最後に水面から水槽の上
部空間に浮上発散する。その間に、送気管40から吸引
された水蒸気はその洗浄水に捕捉され、その水蒸気等に
含まれている臭気成分は洗浄水51に吸着され、又は溶
解して捕集される。従って、水面からは塵や臭気のない
清浄な空気が放出される。
【0028】この捕集手段50の水槽52の上部空間に
集合した清浄な空気は、ブロア56及び吸引管55内を
送られ(g3)、煙突14の中途において加熱室11か
ら発生する排ガスg3と合流され、図示されていない慣
用の脱臭装置を通過された後、大気中に放出される。捕
集手段50を通過した空気g3を加熱手段12からの排
ガスg1に合流させて、煙突14から放出させるように
したのは、比較的小型の生ごみ処理装置に複数本の煙突
を起立させると、外観的に好ましくないからである。し
かし、脱臭部Bを通過した空気は、無臭無煙で無害であ
るので、ブロア56により吸引された空気を吸引管55
の終端から直接に大気に排出するようにしてもよい。
【0029】図4に示す本発明の第二実施例は、先の第
一実施例と同一の加熱乾燥部Aに、捕集手段50Eをジ
ェットスクラバー70と、循環槽80と、循環ポンプ9
0とで構成した脱臭部BE1を結合したものである。ジ
ェットスクラバー70は、加圧水を高速噴射するノズル
部材71と、ベンチュリー管状のスロート部材72と
を、後者の開口をノズル部材71の先端から僅かに隔て
てスリーブ73で結合し、かつ、そのスリーブ73でノ
ズル部材71の噴射口とスロート部材72の開口との間
の隙間を密閉し、前記隙間に臨むようにスリーブ73に
設けた吸引口74に、送気管40の先端を接続してなる
ものである。
【0030】ジェットスクラバー70のノズル部材71
には、循環槽80の捕集媒体である洗浄水51が循環ポ
ンプ90により配管91を介して加圧供給されるように
なっている。従って、洗浄水51がノズル部材71の先
端からスロート部材72の開口に向けて高速噴射される
ことにより、スリーブ73内に負圧が発生するため、送
気管40内の水蒸気等はその送気管の先端からジェット
水流又は水滴流に吸い込まれ、気液接触により水蒸気等
に含まれている臭気や煙が洗浄水に吸着又は溶解して捕
集される。このように臭気を捕集した洗浄水は、回収管
42を経て循環槽80に回収される。
【0031】なお、循環ポンプ90の吸い込み口には、
慣用のストレーナ(不図示)が結合されている。また、
循環槽80には、慣用の水位検知器81が設けられ、水
槽内の水位が所定レベルよりも下がったことを検知した
時は、給水管82に設けた電磁弁83を開放して、常温
水を補給するようになっている。84は溢出管である。
この実施例は、循環槽80を大気に開放させることによ
り、放熱効果により循環槽内の洗浄水の水温が臭気の発
散を促すほどの高温になることが少ない場合は、補給水
に常温水を用いるだけで必要な冷却効果が得られるの
で、給水管82及び電磁弁83が冷却手段をも兼ねるこ
とができ、とくに水温検知用温度センサと冷却手段を設
ける必要性は高くない。しかし、循環槽80を密閉型と
する場合は、循環槽内に、先の実施例における水槽52
内の水温測定の目的と同様に、循環槽80に温度センサ
を設け、所定上限温度に達した時に、電磁弁83を開放
して冷却水を補給するようにしても良い。
【0032】なお、図1及び図4における25は、乾燥
処理が済んだ後に、乾燥室から生成物(乾燥ごみ)を乾
燥炉外に排出するための蓋付きの排出口(不図示)から
延出するシュートである。
【0033】生ごみ処理装置で処理される生ごみには、
油性成分が多く含まれる場合がある。このような生ごみ
を乾燥処理する際は、脱臭部に送られてくる水蒸気等に
油が含まれるので、循環槽52に油分が増えると、その
まま循環ポンプにより捕集媒体を循環させ又は循環槽か
ら溢出させることは好ましくない。図5は、この点に鑑
み、第二の実施例における脱臭部BE1の液状捕捉手段
に、乾燥炉から発生する水蒸気等に含まれる油を捕捉す
る機能を付加した脱臭部BE2の一例を示す。加熱乾燥
部Aは、先の実施例のものと同一である。
【0034】続いて、図5の実施例の構成について詳述
する。図4の構成部材と同一又は相当するものには、同
一の符号を付す。この実施例においては、循環槽80を
第1槽80aと第2槽80bとに分割し、第1槽80a
には水位計81及び温度センサ64を設け、水位計の下
限検出素子がONされた時は、水位計の上限検出素子が
ONするまで電磁弁83を開いて冷却水の補給をさせ、
また、温度センサ64が上限温度に達したことを検知し
た時は、電磁弁83を一定時間開いて冷却水の補給をさ
せる。そして、ジェットスクラバー70より回収管41
を介して第1槽80aに回収された洗浄水に混合してい
る油は、第1槽の上面に浮上する。油よりも比重の大き
い洗浄水は第1槽80aの下方に沈降し、隔壁の下部の
孔851から第2槽80bに移動し、配管91を介して
循環ポンプ90に吸引される。他方、第1槽80aの上
面に浮上した油及び洗浄水の混合物は、隔壁の上部の孔
851 から第2槽80bに移動し、その第2槽の水面に
設けてある油吸着性能に優れたフィルタその他の分離層
86aにおいて油が吸着され、洗浄水はその分離層を通
過して、第2槽80bの下方に流れ、同様に循環ポンプ
90により循環される。
【0035】水の補給により洗浄水が第2槽80bの上
部の下流側に設けられた孔853 から溢出する場合、そ
の溢出する水に油が残留していることがあり得る。その
ため好ましい実施例では、循環槽80に続いて第3槽8
0cと第4槽80dからなる貯留槽80´を設けるとと
もに、第3槽80cの上部にもう一つの分離層86bを
設けて、循環槽の第2槽80bから溢出した水から分離
層86bにより油分を分離捕捉し、分離層86bを通過
した水を第3槽80cに沈降させ、かつ、第3槽の底部
に設けてある孔854 から第4槽80dに移動させ、一
定時間静置して、その水に含まれている異物を沈殿させ
る。そして、第4槽80dの上部に設けた溢出口855
から又はその溢出口に接続された溢出管84から清澄水
だけを排水溝100に排水するようにしてある。溢出管
84にコック又は電磁弁87を設ければ、所望の時間に
のみ排水することができる。
【0036】洗浄水に捕捉された油を分離する手段を構
成する分離層は、その捕捉性能により、第2槽80bの
みに設けてもよく、図示の例のように第2槽80b及び
第3槽80cに二段に設けてもよく、さらに、特に含油
率の高い生ごみを処理する装置の場合は、分離層を三段
以上用いるようにしてもよい。もちろん、分離層は定期
的にあるいは油捕捉量が多くなった時に、新品と交換さ
れる。なお、洗浄水からの油の分離性能を高めるには、
第2層80b及び/又は第3層80cにエアレーション
手段を収容して、油粒子の浮上力を増長させることも有
効である。
【0037】本発明による生ごみ処理装置は、生ごみを
乾燥に必要な比較的低温度で加熱するので、乾燥室から
の水蒸気等の発生量は焼却処理方法や炭化処理方法の場
合に比し、非常に少ないので、いずれの実施例における
水槽(処理層)も、小容量のものを使用することがで
き、乾燥部Aと脱臭部B又はBEとを一体的に結合した
状態で搬送し、設置することが可能である。従って、生
ごみ処理装置の搬送コスト及び施工コストの削減効果が
得られる。第二の実施例の場合は、捕集媒体を循環使用
するので、運転コストの削減効果も得られる。さらに、
第三の実施例の場合は、油を分離し捕捉する手段を備え
たので、油分を多く含む生ごみを処理する場合も、捕集
媒体の捕集性能が維持される。
【0038】本発明による生ごみ処理装置の処理能力を
大きくため、加熱乾燥部Aの規模を大型化する場合は、
脱臭部Bにこれに応じて能力増大をすればよい。例え
ば、水槽52,80の容量、ディスバーザ57の層数又
は面積、もしくはジェットスクラバー70の数を増大し
たり、脱臭部Bに、その処理能力に応えることができる
既知の捕集手段を採用したりすることができる。
【0039】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明によれ
ば、加熱乾燥部では生ごみから水分を蒸発させるに必要
な低温で加熱するので、熱エネルギーコストがあまりか
からず、臭気の発生量が非常に少なく、従って、焼却処
理方法や炭化処理方法の場合のような大型で、高性能で
高額な脱臭装置を必要としない。そして、脱臭部は、液
体、液滴を捕集媒体として用いる最小限の捕集手段を備
えるだけで良いので、装置が特に大型になることがな
い。また、生ごみの乾燥により、その容積及び重量は二
分の一から三分の一程度の大幅な減容効果及び減量効果
が得られるので、生ごみ発生場所で乾燥処理を行い、搬
送適量に達するまで貯留し、搬送適量に達した時にコン
ポスト処理場に搬送することができる。しかも、乾燥ご
みは臭いが非常に少ないため、貯留中も搬送中も環境衛
生を害する問題はなく、貯蔵コスト及び搬送コストを大
幅に削減することができる。
【0040】請求項2の発明によれば、捕集手段により
小型で優れた脱臭効果が得られ、吸引手段により水蒸気
等を捕集媒体に容易に通過させることが可能である。
【0041】請求項3の発明によれば、捕集手段は、小
型の部品で高効率的に排ガスの洗浄が可能であり、装置
全体の小型化が容易である。
【0042】請求項4の発明によれば、捕集手段の循環
槽に油分離手段を備えたので、油を含む生ごみを処理す
る場合にも、捕集媒体の過度な汚濁が防止され、循環ポ
ンプやジェットスクラバーや配管などの障害発生が予防
され、排水に伴う環境衛生の悪化が防止される。
【0043】請求項5の発明によれば、加熱室から発生
する水蒸気等に含まれる臭気が、槽に貯留されている捕
集媒体から放出して大気に排出されることが防止され
る。
【0044】請求項6の発明によれば、成果物である乾
燥ごみの含水率を制御でき、ハンドリング及び搬送コス
トの削減のための目標値を容易に達成することができ
る。また、炭化まで至ることなく、乾燥ごみを後のコン
ポスト処理に好適な条件を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る生ごみ処理装置の概略
構成図。
【図2】脱臭部の他の構成例を示す要部の断面図。
【図3】制御系統の構成図。
【図4】本発明の他の実施例に係る生ごみ処理装置の概
略構成図。
【図5】他の実施例における脱臭部の他の構成を示す要
部の概略構成図。
【符号の説明】
A 加熱乾燥部 10 加熱炉 11 加熱室 12 バーナ(加熱手段) 14 煙突 15 温度センサ 20 乾燥炉 21 乾燥室 22 排出管 23 温度センサ 24 湿度センサ 30 撹拌機 40 送気管 B 脱臭部 50 湿式捕集手段 51 洗浄水(捕集媒体) 52 水槽 53 蓋 54 吸い込み口 55 吸引管 56 ブロア 57 気液接触促進体 60 冷却手段 BE1 脱臭部 70 ジェットスクラバー 80 循環槽 90 循環ポンプ BE2 脱臭部 80A 循環槽 80B 貯留槽 86a,86b 分離層 100 排水溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 21/00 B09B 3/00 ZAB 25/00 (72)発明者 山口 仁一郎 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番4号 日信 工業株式会社内 Fターム(参考) 3L113 AA07 AB02 AC04 AC58 AC67 AC87 BA01 CA02 CA08 CA09 CB03 CB29 DA26 4D002 AB02 AC10 BA02 CA06 GB03 4D004 AA03 CA22 CA42 CA48 CA50 CB04 CB28 CB34 DA01 DA02 DA08 DA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱乾燥部と脱臭部とを有し、前記加熱
    乾燥部は、生ごみを収容する乾燥炉と、その乾燥炉に収
    容された生ごみを水分が蒸発するに必要な温度に加熱す
    る加熱手段とを有し、前記脱臭部は、前記乾燥炉内に発
    生する臭気を含む水蒸気及び空気を導入して、前記臭気
    を液状捕集媒体に吸着又は溶解させるための湿式捕集手
    段を有することを特徴とする生ごみ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された生ごみ処理装置に
    おいて、前記湿式捕集手段は、液状捕集媒体を収容する
    密閉された槽と、一端が前記加熱乾燥部の乾燥炉内に開
    口され、他端が前記槽の液状捕集媒体の中に延長された
    送気管と、その送気管の他端から前記槽の下部において
    水平に延長され、その長手方向に隔てた位置に排気孔が
    開けられた分散排出管と、前記槽内の前記分散排出管の
    上方に配置された1層以上の気液接触促進体とからな
    り、前記槽の上部空間から臭気を除去された空気を吸出
    して、前記臭気を含む水蒸気及び空気を前記捕集媒体に
    導入する吸引手段を備えたことを特徴とする生ごみ処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された生ごみ処理装置に
    おいて、前記湿式捕集手段は、液状捕集媒体を収容する
    循環槽と、その循環槽の捕集媒体を加圧して送る循環ポ
    ンプと、その循環ポンプから圧送される捕集媒体を高速
    噴射し、その噴射流に前記加熱乾燥部の乾燥炉内に発生
    する臭気を含む水蒸気及び空気を吸引し、前記循環槽に
    回収するジェットスクラバーとから構成されていること
    を特徴とする生ごみ処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された生ごみ処理装置に
    おいて、前記循環槽には、捕集媒体から油分を捕捉する
    油捕捉手段が備えてあることを特徴とする生ごみ処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載された生
    ごみ処理装置において、前記槽内の液状捕集媒体の温度
    がそれに捕集された臭気が蒸発する温度に接近したこと
    検知する温度センサを設け、前記温度センサが前記蒸発
    温度に接近したことを検知したことに基づいて、前記捕
    集媒体を冷却するための冷却手段を備えたことを特徴と
    する生ごみ処理装置。
  6. 【請求項6】 乾燥処理終了後の生成物の含水率を設定
    する最終含水率設定手段を備え、乾燥室内の湿度を検出
    する湿度センサを設け、前記湿度センサの検出値が前記
    最終含水率設定手段により設定された最終含水率と一致
    したとき、加熱手段の加熱動作を停止する制御部を備え
    たことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5に記載
    された生ごみ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103693658A (zh) * 2013-12-26 2014-04-02 安徽今朝环保科技有限公司 基于三段焚烧炉的工业废盐综合处理装置及其使用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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