JP2002192111A - 粉状廃棄物処理装置 - Google Patents

粉状廃棄物処理装置

Info

Publication number
JP2002192111A
JP2002192111A JP2000393943A JP2000393943A JP2002192111A JP 2002192111 A JP2002192111 A JP 2002192111A JP 2000393943 A JP2000393943 A JP 2000393943A JP 2000393943 A JP2000393943 A JP 2000393943A JP 2002192111 A JP2002192111 A JP 2002192111A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste
gas
slaked lime
heater
stirring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000393943A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Shiomitsu
徹 塩満
Atsushi Hirayama
敦 平山
Toshihiko Iwasaki
敏彦 岩▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP2000393943A priority Critical patent/JP2002192111A/ja
Publication of JP2002192111A publication Critical patent/JP2002192111A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉状廃棄物に含まれている有機化合物を
効率よく酸化分解して除去しうる粉状廃棄物処理装置を
提供する。 【解決手段】 上記課題は、円板状の加熱面を持つ加熱
器と、加熱面の中心部に粉状廃棄物を供給する供給口及
び消石灰を供給する供給口と、加熱面の中心部に供給さ
れた粉状廃棄物と消石灰を攪拌、混合しつつ外周方向へ
移送させる攪拌移送翼と、粉状廃棄物に含まれる有機化
合物の酸化分解を促進するガスを加熱面上の粉状廃棄物
と消石灰の混合物に吹き付けるガス吹出口と、前記攪拌
移送翼を回転させる駆動手段と、加熱器に設けられ加熱
処理した粉状廃棄物を排出する排出口と、加熱器内のガ
スを粉状廃棄物と分離し取出すための除塵手段とを備え
たことを特徴とする粉状廃棄物処理装置によって解決さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機化合物を含む
粉状廃棄物の処理装置に関し、特にごみ焼却等に含まれ
ているダイオキシン類等の有害有機塩素化合物を酸化分
解して無害化する処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、廃棄物焼却設備においてダイオキ
シン類等の極めて毒性の強い有機化合物が生成され、こ
れによる環境汚染が問題になっている。
【0003】その対策も、活性炭に吸着させる等種々開
発されており、分解促進剤としてアルカリ金属化合物や
アルカリ土類金属化合物を加えてダイオキシン類を熱分
解する方法も知られている。
【0004】特開平5−137812号公報には、有機
塩素化合物を含有する被処理物中にアルカリ金属化合物
及び/又はアルカリ土類金属化合物を混入し、しかる後
に有機塩素化合物を熱分解することを特徴とする有機塩
素化合物の熱分解方法が開示されている。アルカリ土類
金属化合物は無機酸塩又は有機酸塩であり、熱分解は3
00℃で窒素ガス雰囲気で行っており、熱分解ガスはア
ルコールコールドトラップで急冷している。
【0005】特許第2512665号公報(特開平6−
159646号公報)には、ごみ焼却処理施設から排出
される焼却灰を加熱して該焼却灰に含まれる有機塩素化
合物を分解する焼却灰処理方法において、前記焼却灰を
石灰の存在下に350〜550℃に加熱し、次いで25
0℃以下に急冷することを特徴とする焼却灰処理方法が
開示されている。この焼却灰処理に用いられている装置
は横型のロータリーキルン型のものである。石灰は生石
灰、消石灰のいずれでもよいとしている。急冷は分解ガ
スの再結合を防止するためである。
【0006】特開平7−265461号公報には、芳香
族ハロゲン化合物に汚染された固体状の物質に、水分が
5%以上ある状態で、アルカリ性物質と金属とを添加、
混合し、300℃〜450℃に加熱することを特徴とす
る芳香族ハロゲン化合物の分解方法が開示されている。
この方法は、アルカリと金属と水を反応させて水素を発
生させ、この水素を芳香族ハロゲン化合物のハロゲンと
置換反応させるものである。
【0007】特開2000−176398号公報には、
廃棄物を流動層式焼却炉で焼却し、流動層式焼却炉で焼
却した際に生成される灰を流動層式反応器に供給し、灰
の温度が略250〜500℃に保持されるように加熱空
気を流動層式反応器に供給して流動層を形成し、略1時
間以上流動加熱することにより灰の有害物質を分解除去
することを特徴とする灰の無害化処理方法が開示されて
いる。この方法は、焼却炉にCaを加えて灰のpHを1
1〜13にするとともに灰中の未燃カーボンの残存量を
0.2〜1.0%にすることによって灰のダイオキシン
生成ポテンシャルを低く押さえてダイオキシンを排除す
るものである。CaはCaO、CaCO 、Ca(O
H)等である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法における
分解促進とは、分解促進剤(例えば水酸化カルシウム、
酸化カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等)が有機塩素化合物中の塩素と反応す
ることによる脱塩素化反応を促進させるものであり、ダ
イオキシン類を骨格から分解するものではない。また、
ダイオキシン類を生成する源物質となりうる有機化合物
すべてが分解されるものではない。従って、主灰および
飛灰を加熱処理する際に不活性ガス雰囲気で行う、もし
くは加熱後に急激に冷却することでダイオキシン類の再
合成を防止するための設備および処理が必要となる。
【0009】前記特開2000−176398号公報に
は、Ca(OH)を出口煙道で加えることも示されて
いるが、Ca(OH)は400℃で酸化カルシウムへ
の分解が始まることを考慮すると反応器に灰が送り込ま
れた時点では酸化カルシウムに変わっている筈である。
この方法は、未燃カーボン量を1.0%以下にするため
に焼却炉に流動床式のものを用いることを必須としてい
る。
【0010】本発明の目的は、粉状廃棄物に含まれてい
る有機化合物を効率よく酸化分解して除去しうる粉状廃
棄物処理装置を提供することにある。
【0011】本発明別の目的は、簡単な手段でダイオキ
シン類等をそれが再合成されなくなるまで分解し、それ
によって、不活性ガス雰囲気、急冷、流動床式焼却炉等
を使用せずとも容易に廃棄物からダイオキシン類等を除
去無害化できる装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するべく鋭意検討の結果、先に、廃棄物に水酸化カ
ルシウムを加えて含酸素雰囲気で一定温度以上で加熱を
続けるとダイオキシン類等を再合成を生じない程度まで
分解できることを見出し、これを特許出願(特願200
0−347700号)した。そして、今回この分解を効
率よく行える装置を開発して本発明を完成するに至っ
た。
【0013】すなわち、本発明は、円板状の加熱面を持
つ加熱器と、加熱面の中心部に粉状廃棄物を供給する供
給口及び消石灰を供給する供給口と、加熱面の中心部に
供給された粉状廃棄物と消石灰を攪拌、混合しつつ外周
方向へ移送させる攪拌移送翼と、粉状廃棄物に含まれる
有機化合物の酸化分解を促進するガスを加熱面上の粉状
廃棄物と消石灰の混合物に吹き付けるガス吹出口と、前
記攪拌移送翼を回転させる駆動手段と、加熱器に設けら
れ加熱処理した粉状廃棄物を排出する排出口と、加熱器
内のガスを粉状廃棄物と分離し取出すための除塵手段と
を備えたことを特徴とする粉状廃棄物処理装置に関する
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】円板状の加熱面の加熱手段はその
下側にバーナーや電気ヒーターを設ける等のほか、酸化
分解を促進するガス自体を加熱してもよい。この加熱面
は平面のほか、同心円状あるいは粉状廃棄物の移送方向
に合わせた螺旋状の溝あるいは凸条を有するものであっ
てもよい。
【0015】粉状廃棄物の供給口と消石灰の供給口は別
個に設けてもよく、同じ供給口を共用させてもよい。
【0016】加熱器の内部には、加熱面の中心部に供給
された粉状廃棄物と消石灰を攪拌、混合しつつ外周方向
へ移送させる攪拌移送翼を設ける。この攪拌移送翼は、
回転軸に放射方向に取着されたアームに固着された複数
の翼からなっている。各翼は、図6に示すように、放射
方向と直角方向に対して角度(θ)を持って斜め固着さ
れており、この角度によって円板上に堆積している粉状
廃棄物と消石灰の混合物を翼の移動力で外方に押して行
く。好ましい角度は10°〜70°程度、特に好ましく
は20°〜45°程度である。翼の枚数は加熱器の規模
等によって変えることができ、1〜40枚程度、通常4
〜10枚程度である。翼面は直平面のほか、縦又は横方
向に折曲あるいは湾曲させた面とすることもできる。特
に進行方向に向かって下部を折曲又は湾曲させると堆積
している粉状廃棄物と消石灰の混合物を上方に押し上げ
て攪拌、混合する作用も発揮することができ、また、側
端を進行方向に向かって折曲又は湾曲させるとこの混合
物の左右方向の攪拌、混合することができるので好まし
い。アームの数は1〜8本程度、通常1〜4本程度であ
る。各アームに取り付ける翼の数は1枚でもよく複数枚
でもよい。翼のアームに取り付ける位置は、上、下、中
央、側端等のいずれであってもよい。翼を放射方向に移
動する移動翼としてもよいが、コスト及び構造の簡単さ
からアームに固定させるのがよい。本発明では、さらに
加熱面に付着した粉状廃棄物と消石灰の混合物を掻き取
る掻取翼も設けることができる。この掻取翼は攪拌移送
翼と別個に設けてもよく、あるいはアームを攪拌移送翼
の底部に設けて掻取翼を兼用させてもよい。
【0017】有機化合物の酸化分解を促進するガスは、
これを促進する位置に吹き込むが、通常は粉状廃棄物と
消石灰の混合物の堆積層全体にゆきわたるようにする。
このガスの吹出口は、例えば加熱面に多数設ければ、堆
積層の底部からガスを吹き出させ、それによって堆積層
の流動化を促進することができるので好ましい。また、
ガス吹出口には攪拌移送翼面に設け、あるいはそれを支
持するアームにノズルを取り付けて、ガスをそこから吹
き出させるようにすることもできる。いずれにしても、
この酸化分解を促進するガスは堆積層の下部から吹き出
させることが好ましい。
【0018】吹き込むガスは有機化合物の酸化分解を促
進するものであり、酸素濃度が5%以上、好ましくは5
〜20%程度のガス、例えば空気や焼却排ガス等を用い
ることが好ましい。
【0019】吹き込まれたガスの出口には粉状廃棄物や
消石灰が同伴しないよう除塵手段を設ける。この除塵手
段には、ダストフィルターやサイクロン等の除塵器を用
いることができる。
【0020】本発明の装置では、攪拌移送翼を回転させ
るのでその駆動手段を設ける。また、加熱器内で処理さ
れた廃棄物の排出口も設ける。
【0021】本発明の処理対象物である粉状廃棄物は有
機化合物を含むものであれば特に限定されないが、例え
ばごみ焼却設備から排出される飛灰や主灰などの焼却
灰、ダイオキシン等を吸着した活性炭等である。これら
の未燃カーボンの含有量も特に制限されず、未燃カーボ
ン含有量が1.0〜4.0重量%のストーカ炉のもので
あってもよい。有機化合物は特に有害有機塩素化合物も
対象とする。この有害有機塩素化合物はダイオキシン、
ジベンゾフラン、ポリ塩化ビフェニル、クロルベンゼン
類等である。
【0022】廃棄物に添加される水酸化カルシウムの添
加量は廃棄物100重量部に対して5〜25重量部程
度、好ましくは5〜11重量部程度、好ましくは10〜
25重量部程度が適当である。
【0023】加熱温度は300℃以上、300〜500
℃程度、好ましくは300〜450℃程度、特に好まし
くは400〜450℃程度が適当である。加熱時間は有
機化合物が分解されてダイオキシンが再合成されなくな
る程度までであり、300℃では60分間以上、好まし
くは60〜90分間程度、400℃では30分間以上、
好ましくは30〜60分間程度、450℃では15分間
以上、好ましくは15〜30分間程度である。
【0024】本発明による廃棄物処理装置による処理フ
ローを図1を参照して説明する。図1において、1は加
熱器、2は加熱器に廃棄物を供給する廃棄物供給機、3
は廃棄物を貯溜しておく廃棄物貯溜槽、4は消石灰供給
機、5は消石灰貯留槽、6は攪拌移送翼を回転駆動させ
る駆動手段、7は加熱器1からガスのみを排出するため
の除塵手段、8は加熱器1に酸化分解促進ガスを供給す
るガス供給手段である。
【0025】廃棄物を処理するには、まず、廃棄物貯溜
槽3に貯溜してある廃棄物を廃棄物供給機2に、そし
て、消石灰貯留槽5に貯留してある消石灰を消石灰供給
機4にそれぞれ送る。廃棄物供給機2が廃棄物を、そし
て、消石灰供給機4が消石灰をそれぞれ所定供給量で加
熱器1に送り込むとともに、ガス供給手段8が酸化分解
促進ガスを所定流量で加熱器1に送り込む。この時、攪
拌移送翼は駆動手段6により回転させられており、送り
込まれた廃棄物と消石灰の混合物は、加熱器1内で混合
されて加熱されつつ移送するとともに、酸化分解促進ガ
スと接触して有害有機化合物等が酸化分解される。その
際、ダイオキシン類、ダイオキシン関連物質、その他の
有害有機化合物が酸化分解除去されており、また、浮遊
している粉塵等は、除塵手段7を介して回収される。
【0026】
【実施例】次に、本発明の廃棄物処理装置に用いる加熱
器の一実施形態を図2、図3、図4及び図5を参照して
説明する。
【0027】図2は加熱器の内部構造を示す模式図、図
3は加熱器の攪拌移送翼部分の側面図、図4は酸化分解
促進ガス吹き込み用ノズル部分の側面図、図5は加熱器
の付着物掻取翼部分の側面図である。
【0028】図2において、11は加熱器のケーシング
で、このケーシング11の低部に円板状の加熱面12が
形成されている。加熱面12には、半径方向に所定間隔
で酸化分解促進ガスを吹付けるガス吹付け手段としての
ガス供給口13が形成されており、このガス供給口13
にはガス導入管14が連結されている。
【0029】加熱面12の中心には、円管状の回転軸1
5が設けられており、この回転軸15には、半径方向に
円管状のアーム16が設けられ、加熱面12の中心に供
給された廃棄物を中心部分から外周へ移送させつつ、攪
拌、混合する攪拌移送翼17及び酸化分解促進ガスを吹
付けるガス吹付け手段としてのノズル18がこのアーム
16に設けられている。ノズル18から吹き出させるガ
スは回転軸15の管の中空部からアームの中空部を通っ
てノズル18に供給される。また、回転軸15には、同
様に半径方向にアーム19が設けられており、このアー
ム19には加熱面12に付着した廃棄物を除去する掻取
翼20が設けられている。
【0030】ケーシング11の上部中央には、粉状廃棄
物を加熱面12に投入するための供給口21が形成され
ており、この供給口21に近接してガスを排気するため
の排気口22が形成されている。この排気部にはダスト
フィルター28が取り付けられている。また、加熱面1
2の外周部のケーシング11には、加熱処理された廃棄
物を排出するための排出口23が形成されている。
【0031】前記攪拌移送翼17は、図3に示すよう
に、アーム16に所定間隔で設けられており、主翼24
と、主翼24の側面に設けられた横方向の廃棄物の混合
を促進させる側面翼25と、主翼24の下面に設けられ
た上下方向の廃棄物の混合を促進させる下面翼26とを
有している。そして、主翼24は、廃棄物を外周へ移送
できるように、半径方向に対し内側が前方(進行方向)
に外側が後方(反進行方向)になるように斜めに形成さ
れており、また、側面翼25及び下面翼26は、混合を
効率良く行えるように、主翼24に対して前方に傾いて
形成されている。
【0032】前記ノズル18は、図4に示すように、ア
ーム16から下方に伸びた円管状の垂直管27の先端に
設けられており、このノズル18は、垂直管27の先端
における円周方向に向くように配置されている。
【0033】なお、前記攪拌移送翼17とノズル18と
は、図3と図4とに分けて説明したので、図3にはノズ
ル18が描かれておらず、図4には攪拌移送翼17が描
かれていないが、実際は、攪拌移送翼17とノズル18
とが交互に設けられている。
【0034】前記掻取翼20は、図5に示すように、細
長い板状に形成されており、付着物を掻き取り易いよう
に、下端が前方になるように傾斜して形成されている。
【0035】以上のような加熱器で粉状廃棄物を処理す
るには、粉状廃棄物に消石灰を加え、加熱面12を加熱
するとともに、回転軸15を回転させて攪拌移送翼1
7、ノズル18及び掻取翼20を回転させる。また、回
転軸15、アーム16及び垂直管27を介してノズル1
8に酸化分解促進ガスを供給し、このノズル18から酸
化分解促進ガスを加熱面12上に吹き付けるとともに、
ガス導入管14を介して酸化分解促進ガスをガス供給口
13から加熱面12上に吹き付ける。
【0036】このような状態で、供給口21から粉状廃
棄物と消石灰を投入すると、これらは加熱面12の略中
央部に落下する。中央部に落下した粉状廃棄物と消石灰
は、攪拌移送翼17で徐々に外周部へと送られつつ加熱
される。また、この時、酸化分解促進ガスが吹き付けら
れている。したがって、ダイオキシン類、ダイオキシン
再合成の原因となるダイオキシン関連物質等を効率良く
酸化分解除去することができる。ダイオキシン類及びダ
イオキシン関連物質等が除去され浄化された粉状廃棄物
は、排出口23から排出され、ケーシング11内のガス
は、排気口22及び除塵手段を介して回収される。
【0037】図2〜図5に示す加熱器を用い、酸化分解
促進ガスとして空気を用い、未燃カーボン1.1重量%
を含有する飛灰の加熱処理を行った。
【0038】加熱処理条件は、以下の通りであった。 加 熱 温 度 :420℃ 酸化分解促進ガス流量:1Nm/kg 廃 棄 物 処 理 量 :100kg/h
【0039】比較のために、図7及び図8に示す筒型加
熱器を用い、上記と同じ条件で加熱処理を行った。
【0040】図7は筒型加熱器の軸方向に垂直に切断し
た断面図、図8は図7中B−B線断面図(但し、廃棄物
は除去した状態)である。
【0041】これらの図において、筒型加熱器30は、
円筒状に形成された本体31が設けられており、この本
体31の内部に中央軸方向に沿って円筒状の中心軸32
が設けられている。この中心軸32には、軸方向に所定
間隔で、導入された廃棄物aと消石灰を攪拌、混合、移
送及び本体31内面への付着物を除去するためのパドル
翼33が複数設けられている。
【0042】このような筒型加熱器30においては、本
体31を加熱かつ回転させた状態で、廃棄物aと消石灰
を本体31内に導入する。すると、廃棄物aと消石灰は
パドル翼33で攪拌、混合されつつ加熱された状態で排
出口(図中左側)に移送される。また、同時に酸化分解
促進ガスbを本体31内に導入して廃棄物aと消石灰の
混合物と接触させる。したがって、ダイオキシン類が分
解されるとともに、廃棄物aからダイオキシン関連物質
等が揮発し、廃棄物aは浄化された状態で排出される。
【0043】加熱後の飛灰の全有機化合物の含有量を測
定して、全有機化合物の分解率を求めた結果を表1に示
す。
【0044】
【表1】
【0045】有機化合物分析法:固体中及び加熱時のガ
スを全量捕集し、JIS 0050に準じて有機化合物
の全量を定量分析し、物質収支より分解率を計算。
【0046】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成することに
より、酸化分解促進ガスを廃棄物中に十分に行き渡らせ
ることができるので、酸化分解効率が向上する。したが
って、加熱に要するエネルギー及び酸化分解促進ガスの
供給量を低減させることができる。また、ダイオキシン
再合成の原因となるダイオキシン関連物質や、その他の
有機物も効率良く分解させることができるので、廃棄物
の加熱処理後、ダイオキシンの再合成を防止するために
急速冷却工程を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による廃棄物処理方法のフロー図であ
る。
【図2】 本発明による廃棄物処理装置に用いる加熱器
の一実施形態の内部構造を示す模式図である。
【図3】 本発明による廃棄物処理装置に用いる加熱器
の一実施形態の攪拌移送翼部分の側面図である。
【図4】 本発明による廃棄物処理装置に用いる加熱器
の一実施形態のノズル部分の側面図である。
【図5】 本発明による廃棄物処理装置に用いる加熱器
の一実施形態の付着物かきとり翼部分の側面図である。
【図6】 攪拌移送翼の取付角度を示す部分平面図であ
る。
【図7】 従来の筒型加熱器の軸に垂直に切断した状態
の模式図である。
【図8】 図7中B−B線断面図である。
【符号の説明】
1…加熱器 2…廃棄物供給機 3…廃棄物貯溜槽 4…消石灰供給機 5…消石灰貯留槽 6…駆動手段 7…除塵手段 8…ガス供給手段 11…ケーシング 12…加熱面 13…ガス供給口 15…回転軸 16…アーム 17…攪拌移送翼 18…ノズル 19…アーム 20…掻取翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩▲崎▼ 敏彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3L113 AA04 AB03 AC01 AC45 AC46 AC58 AC63 AC67 AC68 AC83 BA01 DA26 4D004 AA36 AB07 CA15 CA22 CA36 CB28 CB31 CB45 CC11 DA02 DA03 DA06 DA12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の加熱面を持つ加熱器と、加熱面
    の中心部に粉状廃棄物を供給する供給口及び消石灰を供
    給する供給口と、加熱面の中心部に供給された粉状廃棄
    物と消石灰を攪拌、混合しつつ外周方向へ移送させる攪
    拌移送翼と、粉状廃棄物に含まれる有機化合物の酸化分
    解を促進するガスを加熱面上の粉状廃棄物と消石灰の混
    合物に吹き付けるガス吹出口と、前記攪拌移送翼を回転
    させる駆動手段と、加熱器に設けられ加熱処理した粉状
    廃棄物を排出する排出口と、加熱器内のガスを粉状廃棄
    物と分離し取出すための除塵手段とを備えたことを特徴
    とする粉状廃棄物処理装置
JP2000393943A 2000-12-26 2000-12-26 粉状廃棄物処理装置 Pending JP2002192111A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000393943A JP2002192111A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 粉状廃棄物処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000393943A JP2002192111A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 粉状廃棄物処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002192111A true JP2002192111A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18859657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000393943A Pending JP2002192111A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 粉状廃棄物処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002192111A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106352692A (zh) * 2016-08-24 2017-01-25 湖南三路面机械有限公司 耙叶、耙臂组件及盘式干燥器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106352692A (zh) * 2016-08-24 2017-01-25 湖南三路面机械有限公司 耙叶、耙臂组件及盘式干燥器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3103719B2 (ja) 集塵灰の加熱脱塩素化処理装置および処理方法
JP2002282817A (ja) 廃棄物の処理装置及び有害物質又はこれを含む対象物の無害化処理方法
JP2002192111A (ja) 粉状廃棄物処理装置
JP3590619B2 (ja) 燃焼灰の加熱処理装置
JP2002192110A (ja) 粉状廃棄物処理装置
JP2002166246A (ja) 廃棄物処理装置及び処理方法
JP2002168430A (ja) 廃棄物処理装置及び処理方法
JP3346409B2 (ja) 粉状廃棄物処理装置
JP2000153523A (ja) 塩素含有樹脂類の処理装置及び処理方法
JPH10216463A (ja) 消石灰と吸着剤の噴霧方法及び装置
JP2000233171A (ja) 縦軸回転加熱処理炉を備えた被処理物の処理方法と処理装置
JP2003010676A (ja) 加熱処理装置とその処理施設及び施設の汚染浄化方法
JP2003117345A (ja) 脱塩用組成物、剥離用助剤組成物
JP2512665B2 (ja) 焼却灰処理方法
KR100361089B1 (ko) 폐기물의 처리 방법
JP2000218259A (ja) 廃棄物等の処理施設
JP2003275714A (ja) 灰処理方法
JP2005315471A (ja) 硫酸ピッチ処理装置及び焼却処理装置
JP2002028609A (ja) 灰類のダイオキシン類処理方法と処理剤と処理施設
JPH119960A (ja) ダイオキシン類の放出防止材
JP2002173685A (ja) 被処理物の熱分解処理方法と処理施設
JP2004121977A (ja) 粉状廃棄物の加熱処理装置
JP2526350B2 (ja) 焼却灰処理方法および処理装置
JP2000254447A (ja) 加熱処理施設と排ガス処理方法
JP2000241079A (ja) 被処理物の加熱処理方法と加熱処理装置