JP2003117345A - 脱塩用組成物、剥離用助剤組成物 - Google Patents

脱塩用組成物、剥離用助剤組成物

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JP2003117345A
JP2003117345A JP2001318944A JP2001318944A JP2003117345A JP 2003117345 A JP2003117345 A JP 2003117345A JP 2001318944 A JP2001318944 A JP 2001318944A JP 2001318944 A JP2001318944 A JP 2001318944A JP 2003117345 A JP2003117345 A JP 2003117345A
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desalting
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exhaust gas
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Toshiharu Inaba
利晴 稲葉
Naoki Hatta
直樹 八田
Kazuyo Fujisawa
和代 藤澤
Keizo Hazama
敬三 挟間
Gentaro Takasuka
玄太郎 高須賀
Kimiaki Sugiura
公昭 杉浦
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガスの脱塩処理とともに飛灰中に含まれる
ハロゲン化芳香族化合物の除去を可能にする手段を提供
すること。 【解決手段】 脱塩用組成物は、少なくとも、(a)酸
化触媒能を持つ薬剤および(b)アルカリ性反応剤を含
有し、さらに、(c)剥離剤および/または(d)不定
形炭素粒子を配合することもできる。この脱塩用組成物
は、排ガス処理装置の集塵装置より上流位置で排ガス中
に供給され、集塵装置で(a)酸化触媒能を持つ薬剤を
含む飛灰を回収し、酸素および水蒸気の存在下で300
℃以上の温度まで加熱した後、速やかに200℃以下に
冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱塩用組成物およ
び剥離用助剤組成物に関し、より詳細には、ごみ焼却炉
等からの排ガスを処理する過程で排ガス中に添加して使
用される脱塩用組成物および剥離用助剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ごみ焼却炉などから排出される排ガスの
処理においては、排ガス中に含まれるSOxやHClな
どの有害酸性成分を除去(いわゆる脱塩・脱硫処理)す
る目的で、通常バグフィルタ等の集塵装置よりも上流側
で、脱塩剤と呼ばれる消石灰(水酸化カルシウム)[C
a(OH)]や、酸化カルシウム(CaO)、炭酸カ
ルシウム(CaCO)、炭酸ナトリウム(NaCO
)、炭酸水素ナトリウム(NaHCO)等のアルカ
リ性反応剤が混合される。排ガスに混合されたアルカリ
性反応剤は、集塵装置がバグフィルタである場合には、
その濾布面にアルカリ性反応剤の層を形成し、排ガス中
の有害酸性成分は、この層を通過する際にアルカリ性反
応剤により中和され、濾布面に捕集される。この濾布面
に捕集された中和反応物は、吸湿性が高く固化しやすい
ため、濾布洗浄時の剥離性が著しく悪い。また、飛灰や
アルカリ性反応剤も同様に吸湿性を持つため、濾布の目
詰まりを起こし易い。このため、脱塩剤中には、アルカ
リ性反応剤とともに剥離剤(脱塩助剤)を供給する方法
が採られてきた(特開平4−78409号公報)。
【0003】また、排ガス中には前記有害酸成分以外
に、ダイオキシン類などのハロゲン化芳香族化合物が含
まれている可能性があるため、これらを除去する目的で
特開平4−87624号公報や特開平5−31323号
公報では、脱塩剤中に粉末状活性炭や活性白土を添加す
る方法が提案されている。一方、特開平11−2675
07号公報では、ごみの焼却にあたってダイオキシン類
の生成を抑制するため、特定条件で一酸化炭素を二酸化
炭素に転化できる性質を持った特殊な鉄化合物触媒を間
欠運転型焼却炉の燃焼室または再燃焼室に直接噴霧添加
して燃焼ガスと接触させる方法が提案されている。
【0004】上記特開平4−87624号公報、特開平
5−31323号公報や、特開平11−267507号
公報の方法は排ガス中のダイオキシン類の除去を目的と
するものであり、バグフィルタ等の集塵装置から回収さ
れた飛灰中に含まれるダイオキシン類の除去については
考慮されていない。ところが、ごみ等の焼却過程で生成
したハロゲン化芳香族化合物の中で、排ガス中に含まれ
るものの割合は約2割に過ぎず、残りの約8割は飛灰中
に存在することが判明している。しかし、上記特開平4
−87624号公報、特開平5−31323号公報記載
の方法における粉末状活性炭は、飛灰中に含まれるハロ
ゲン化芳香族化合物には作用しない。また、特開平11
−267507号公報記載の鉄化合物触媒は、250℃
付近の温度で作用するものであるが、通常バグフィルタ
は200〜230℃以下の温度で使用する必要があるた
め、飛灰と混合状態にあったとしても、ハロゲン化芳香
族化合物を分解することはできない。したがって、上記
公報に記載の方法は、飛灰中に含まれるハロゲン化芳香
族化合物の分解・除去には有効でなく、飛灰中には多量
のハロゲン化芳香族化合物が残存する結果となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、排ガ
スの脱塩処理とともに飛灰中に含まれるハロゲン化芳香
族化合物の除去を可能にする手段を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の脱塩用組成物の発明は、少なくと
も、次の成分(a)および(b);(a)酸化触媒能を
持つ薬剤、(b)アルカリ性反応剤を含有することを特
徴とする。この特徴によれば、アルカリ性反応剤ととも
に酸化触媒能を持つ薬剤を配合して脱塩用組成物とした
ため、この脱塩用組成物を排ガスに添加するだけで、排
ガスの脱塩・脱硫と、その後の加熱により飛灰中に含ま
れるハロゲン化芳香族化合物の効率的な除去が図られ
る。特に、排ガス中に添加された脱塩用組成物は、飛灰
と均一に混合された状態で集塵装置によって捕捉、回収
されるため、別途酸化触媒能を持つ薬剤を添加、混合等
しなくても、酸化触媒能を持つ薬剤と飛灰中のハロゲン
化芳香族化合物との接触機会を大幅に増やした状態で加
熱処理することが可能になり、ハロゲン化芳香族化合物
を効率良く、かつ確実に分解できる。
【0007】また、脱塩用組成物は、従来用いられてき
た脱塩剤や剥離剤(脱塩助剤)と同じ方法で排ガス処理
装置に供給できるため、添加のための手段を別途設ける
必要はなく、装置構成を複雑化せずに済む。
【0008】請求項2に記載の脱塩用組成物の発明は、
請求項1において、さらに、(c)剥離剤を含有するこ
とを特徴とする。この特徴によれば、請求項1と同様の
作用効果に加え、剥離剤を配合したので、バグフィルタ
等の目詰まりを防止できるとともに、濾布からの剥離性
を向上させることができる。
【0009】請求項3に記載の脱塩用組成物の発明は、
請求項1または2において、さらに(d)不定形炭素粒
子を含有することを特徴とする。この特徴によれば、請
求項1または2と同様の作用効果に加え、さらに不定形
炭素粒子の作用によって排ガス中のハロゲン化芳香族化
合物を吸着し、排ガスから除去することができる。不定
形炭素粒子に吸着されたハロゲン化芳香族化合物は、不
定形炭素粒子を飛灰や酸化触媒能を持つ薬剤等とともに
回収して加熱処理を施すことによって、確実に分解、除
去することができる。
【0010】請求項4に記載の飛灰の処理方法の発明
は、請求項1から3のいずれか1項に記載の脱塩用組成
物を、排ガス処理装置の集塵装置より上流位置で排ガス
中に供給し、次いで、前記集塵装置から前記(a)酸化
触媒能を持つ薬剤を含む飛灰を回収し、酸素および水蒸
気の存在下で300℃以上の温度まで加熱した後、速や
かに200℃以下に冷却することを特徴とする。この発
明によれば、脱塩用組成物を集塵装置より上流位置で添
加することによって、酸化触媒能を持つ薬剤が均一に混
合された状態で飛灰を回収することが可能であり、この
回収飛灰を所定条件の下で加熱処理することによって、
効率的かつ確実にハロゲン化芳香族化合物を分解、除去
することができる。
【0011】請求項5に記載の剥離用助剤組成物の発明
は、少なくとも、次の成分(a)および(c);(a)
酸化触媒能を持つ薬剤、(c)剥離剤を含有することを
特徴とする。この特徴によれば、剥離剤とともに酸化触
媒能を持つ薬剤を配合したことにより、バグフィルタの
目詰まり防止など、集塵装置による脱塩・脱硫性能の維
持とともに、飛灰中に含まれるハロゲン化芳香族化合物
の効率的な除去が図られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の脱塩用組成物は、少なく
とも、(a)酸化触媒能を持つ薬剤、および(b)アル
カリ性反応剤を含有するものである。ここで「脱塩用組
成物」とは、排ガスの脱塩および/または脱硫を主な目
的として排ガス中に添加して使用されるものであるが、
本発明においては、併せて飛灰中のハロゲン化芳香族化
合物の低減化等の作用も期待できるものである。
【0013】成分(a)の酸化触媒能を持つ薬剤として
は、例えば、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、マンガ
ン(Mn)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、タングス
テン(W)、バナジウム(V)などの金属の酸化物(金属
酸化物)を単独で、または2種以上組み合わせて使用す
ることができる。より具体的には、例えば酸化モリブデ
ン(MoO)、三酸化二クロム(Cr)、一酸
化マンガン(MnO)、二酸化マンガン(MnO)、
三酸化二マンガン(Mn)、一酸化コバルト(C
oO)、四酸化三コバルト(Co)、酸化ニッケ
ル(NiO)、三酸化タングステン(WO)、五酸化
二バナジウム(V)等の金属酸化物を挙げること
ができる。
【0014】また、酸化触媒能を持つ薬剤としては、例
えば、一酸化鉄(FeO)、四三酸化鉄(Fe
)、α型酸化第二鉄(α−Fe)、γ型酸
化第二鉄(γ−Fe)、α型水酸化第二鉄[α−
FeO(OH)]、β型水酸化第二鉄[β−FeO(O
H)]、γ型水酸化第二鉄[γ−FeO(OH)]等の
含酸素鉄化合物を単独で、または2種以上組み合わせて
使用することができる。特に、α型酸化第二鉄(α−F
)または、酸素存在下での加熱によってα型酸
化第二鉄に変化可能な物質を用いることが好ましい。か
かる条件でα型酸化第二鉄に変化可能な物質としては、
四三酸化鉄、γ型酸化第二鉄、α型水酸化第二鉄、β型
水酸化第二鉄、γ型水酸化第二鉄などが挙げられる。こ
れらの含酸素鉄化合物は吸湿性を持たないため、支障な
く脱塩用組成物中に配合することが可能であるととも
に、含酸素鉄化合物を配合することによって脱塩用組成
物の吸湿性を全体として低下させることができる。
【0015】上記金属酸化物は、粉末状のものが好まし
い。粉末の粒度は、飛灰と混ざりやすくするため、平均
粒子径0.01〜10μm程度とすることが好ましく、
0.1〜5μmであればより好ましい。上記の粒度範囲
であれば、飛灰と混合し易く、飛灰との接触が増加する
ため、飛灰中に含まれるハロゲン化芳香族化合物の分解
を効率的に行うことができる。また、金属酸化物の比表
面積は、1〜200m /g程度とすることが好まし
く、2〜150m/gであればより好ましい。上記範
囲の比表面積であれば、飛灰中に含まれるハロゲン化芳
香族化合物との接触点が大きくなるため、ハロゲン化芳
香族化合物の分解効率を向上させることができる。
【0016】また、上記含酸素鉄化合物は、粉末状のも
のが好ましい。粉末の粒度は、飛灰と混ざりやすくする
ため、平均粒子径0.01〜10μm程度とすることが
好ましく、0.1〜5μmであればより好ましい。上記
の粒度範囲であれば、飛灰と混ざり易くなり、飛灰中に
含まれるハロゲン化芳香族化合物との接触機会が増加す
るため、分解を効率的に行うことができる。また、含酸
素鉄化合物の比表面積は、1〜200m/g程度とす
ることが好ましく、2〜150m/gであればより好
ましい結果が得られるが、望ましくは、一酸化鉄、四三
酸化鉄、α型酸化第二鉄、α型水酸化第二鉄、β型水酸
化第二鉄については、3〜150m/gであり、γ型
酸化第二鉄、γ型水酸化第二鉄については30〜150
/gである。上記範囲の比表面積では、飛灰中に含
まれるハロゲン化芳香族化合物との接触点が適度になる
ため、酸化触媒作用によるハロゲン化芳香族化合物の分
解効率が向上する。また、ハロゲン化芳香族化合物の再
合成も起こりにくくすることができる。
【0017】本発明の脱塩用組成物における(b)アル
カリ性反応剤としては、脱塩・脱硫作用を有するもので
あれば特に制限なく使用可能であり、例えば、水酸化カ
ルシウム[Ca(OH)]、酸化カルシウム(Ca
O)、炭酸カルシウム(CaCO)、炭酸ナトリウム
(NaCO)、炭酸水素ナトリウム(NaHC
)等や、これらを二種以上組み合わせたものを使用
できる。これらの中でも、脱塩・脱硫効率や利便性、経
済性の観点から、特に水酸化カルシウムが好ましい。ま
た、アルカリ性反応剤は、粉末状のものが好ましく、粉
末の粒度は、平均粒子径0.1〜500μm程度とする
ことが好ましく、0.1〜100μmであればより好ま
しい。上記の粒度範囲であれば、排ガス中に吹き込んだ
場合に拡散性がよくなり、酸性ガスとの接触を効率的に
行うことができる。
【0018】本発明の脱塩用組成物には、さらに、剥離
剤、不定形炭素粒子等を単独で、あるいは組み合わせて
配合することができる。成分(c)の剥離剤としては、
例えば、珪藻土、パーライト等を用いることが可能であ
り、これらは組み合わせて使用することができる。珪藻
土やパーライト等の剥離剤は、粉末状のものが好まし
い。粉末の粒度は、平均粒子径0.1〜500μm程度
とすることが好ましく、0.1〜100μmであればよ
り好ましい。上記の粒度範囲であれば、拡散性が良くな
り、より少ない量でアルカリ性反応剤の剥離を効率的に
行うことができる。
【0019】成分(d)の不定形炭素粒子としては、賦
活処理の有無を問わず使用することが可能であるが、例
えば、粉末状活性炭などの賦活処理を行った不定形炭素
粒子を用いることが好ましい。不定形炭素粒子の粒度
は、平均粒子径0.1〜500μm程度とすることが好
ましく、0.1〜100μmであればより好ましい。上
記の粒度範囲であれば、排ガス中への吹き込み時の拡散
性が良くなり、ダイオキシン類等のハロゲン化芳香族化
合物との接触効率を高めることができる。
【0020】また、活性炭の比表面積は、10〜100
0m/gとすることが好ましい。上記の粒度範囲であ
れば、ダイオキシン類等のハロゲン化芳香族化合物の吸
着除去を効率的に行うことができる。
【0021】なお、本発明の脱塩用組成物には、発明の
効果を損なわない限り、上記成分(a)〜成分(d)以
外に、さらに他の成分を配合することも可能である。
【0022】本発明の脱塩用組成物における各成分の配
合比率の一例を挙げれば以下のとおりである。成分
(a)の酸化触媒能を持つ薬剤は、成分(b)のアルカ
リ性反応剤に対して0.01〜10重量%程度配合する
ことが好ましく、0.1〜10重量%程度配合すればよ
り好ましい。また、成分(c)の剥離剤は、成分(a)
および成分(b)の合計量に対して0.5〜20重量%
程度配合することが好ましく、1〜15重量%程度配合
すればより好ましい。さらに、成分(d)の活性炭は、
成分(a)および成分(b)の合計量に対して0.1〜
10重量%程度配合することが好ましく、1〜10重量
%程度配合すればより好ましい。
【0023】上記の配合比であれば、排ガス中に脱硫、
脱塩の目的でアルカリ性反応剤を有効量添加した場合
に、これに付随して酸化触媒能を持つ薬剤、剥離剤、不
定形炭素粒子などを、それぞれの機能を発揮するために
十分かつ適正な量で添加できるためである。
【0024】本発明の脱塩用組成物の調製は、成分
(a)および成分(b)、さらに必要に応じて成分
(c)および/または成分(d)を常法に従い所定比率
で混合することにより行うことができる。得られた脱塩
用組成物は、例えば、粉末、水溶液スラリー等の形態と
することが可能である。取り扱いの利便性や排ガス中へ
の添加の容易性、排ガスや飛灰との混合しやすさの点で
粉末が好ましい。
【0025】本発明の脱塩用組成物の使用方法は、通常
の脱塩剤と変わるところはなく、集塵装置の上流側にお
いて、例えば煙道に噴霧装置などの供給手段を設けるな
どの方法で排ガス中に混合すればよい。
【0026】本発明の脱塩用組成物の使用量は、排ガス
中の酸性成分に対して、アルカリ性反応剤が0.1〜1
0当量程度となるようにすることが好ましく、0.7〜
3.0当量であればより好ましい。なお、都市ごみ焼却
時に生成する排ガスにおいては、排ガス中の塩酸濃度3
00〜1000体積ppmに対してアルカリ性反応剤と
して水酸化カルシウムを2当量添加する場合を考える
と、必要となる水酸化カルシウムの量は、おおよそ10
kg/t−ごみ〜35kg/t−ごみ程度である。
【0027】本発明の剥離用助剤組成物は、少なくと
も、(a)酸化触媒能を持つ薬剤および(c)剥離剤を
含有するものである。ここで「剥離用助剤組成物」と
は、排ガスの脱塩および/または脱硫のために使用され
る脱塩剤(アルカリ性反応剤)を集塵装置の濾布等から
剥離しやすくすることを主要な目的として該脱塩剤とと
もに排ガス中に添加して使用されるものであるが、本発
明においては、併せて飛灰中のハロゲン化芳香族化合物
の低減化等の作用も期待できるものである。この剥離用
助剤組成物における成分(a)の酸化触媒能を持つ薬
剤、成分(c)の剥離剤としては、いずれも前記と同じ
ものが使用できる。また、剥離用助剤組成物には、さら
に不定形炭素粒子を配合することができる。不定形炭素
粒子としては、前記と同じものを用いることができる。
なお、本発明の剥離用助剤組成物には、発明の効果を損
なわない限り、上記成分(a)、成分(c)および成分
(d)以外に、さらに他の成分を配合することも可能で
ある。
【0028】本発明の剥離用助剤組成物における各成分
の配合比率の一例を挙げれば以下のとおりである。成分
(a)の酸化触媒能を持つ薬剤は、成分(c)の剥離剤
に対して3〜50重量%程度配合することが好ましく、
10〜25重量%程度配合すればより好ましい。上記の
配合比とすることにより、この剥離用助剤組成物ととも
に使用されるはずのアルカリ性反応剤に対する、成分
(a)の酸化触媒能を持つ薬剤および成分(c)の剥離
剤の使用比率を適量に維持することが可能となる。
【0029】本発明の剥離用助剤組成物の調製は、成分
(a)および成分(c)、さらに必要に応じて成分
(d)を、常法に従い所定比率で混合することにより行
うことができる。得られた剥離用助剤組成物は、例え
ば、粉末、水溶液スラリー等の形態とすることが可能で
ある。取り扱いの利便性や排ガス中への添加の容易性、
排ガスや飛灰との混合しやすさの点で粉末が好ましい。
【0030】本発明剥離用助剤組成物の使用方法は、通
常の剥離剤と変わるところはなく、例えば集塵装置の上
流側煙道に噴霧装置などの供給手段を設けて、脱塩剤と
ともに、あるいは脱塩剤とは別に、排ガス中に混合すれ
ばよい。剥離用助剤組成物は、予め市販の脱塩剤と混合
して用いることも可能である。
【0031】本発明の剥離用助剤組成物の使用量は、ア
ルカリ性反応剤に対して0.1重量%〜50重量%程度
とすることが好ましく、6〜20重量%であればより好
ましい。
【0032】排ガス中に添加された本発明の脱塩用組成
物や剥離用助剤組成物中に含まれる酸化触媒能を持つ薬
剤は、集塵装置で飛灰とともに捕捉されるので、これを
回収してハロゲン化芳香族化合物の分解除去のための加
熱処理を行う。また、ハロゲン化芳香族化合物を吸着
し、飛灰と混合状態にある不定形炭素粒子を含む場合も
同時に加熱処理することができる。
【0033】回収された飛灰および酸化触媒能を持つ薬
剤を含む混合物(以下、「飛灰混合物」と記す)の加熱
は、酸素の存在下で行うことが好ましい。これは、飛灰
混合物を酸素雰囲気下に置くことによって、飛灰混合物
中のハロゲン化芳香族化合物が酸化触媒能を持つ薬剤の
作用によって酸化分解され、芳香環が開環される反応を
促す目的である。ハロゲン化芳香族化合物の酸化分解反
応を促進するための酸素濃度は1〜50体積%程度とす
ればよく、好ましくは5〜25体積%である。
【0034】また、加熱は酸素と共に水蒸気が存在する
条件下で行うことが好ましい。水蒸気の存在によって、
ハロゲン化芳香族化合物をいっそう確実に酸化分解する
ことが可能になる。この場合の水蒸気濃度は、0.1〜
80体積%の範囲であればよく、5〜40体積%であれ
ばより好ましい。なお、水蒸気は別途供給してもよく、
あるいは飛灰中に水分として含まれるものを利用しても
よい。
【0035】加熱温度は、300℃以上であり、例えば
300〜600℃程度とすることが好ましく、400〜
500℃の温度範囲であればより好ましい。ここで加熱
温度の上限を600℃(または500℃)としたのは、
この温度であれば短時間で十分なハロゲン化芳香族化合
物の分解が可能で、通常の飛灰の処理ではそれ以上の昇
温を必要としないためであり、主にエネルギー効率の観
点からの上限である。従って、上記範囲を超える加熱
(例えば900℃)を行うことを妨げない。
【0036】飛灰混合物の加熱処理では、上記温度を、
例えば1秒〜5分間程度保持することにより、ダイオキ
シン類等のハロゲン化芳香族化合物を高率に分解でき
る。400〜500℃の温度範囲でも2分以内という短
時間で少なくとも95%以上のハロゲン化芳香族化合物
を分解することができる。したがって、エネルギー効率
を考慮すると、400〜500℃の温度を1秒〜2分間
保持することが好ましいが、より完全な分解を行う場合
には、さらに高い温度または長時間の加熱処理を行って
もよい。また、加熱開始から上記温度に到達するまでの
昇温工程は0.5分から30分程度かけて行うことがで
きるが、好ましくは3分から5分であり、加熱から冷却
までの全工程は、5分〜15分間程度とすることが好ま
しい。
【0037】加熱中は、飛灰混合物を攪拌することが好
ましい。加熱中の十分な攪拌によって飛灰と酸化触媒能
を持つ薬剤が混合され、かつ酸素との接触機会が増加し
てハロゲン化芳香族化合物の分解が促進されるので、ハ
ロゲン化芳香族化合物の分解効率を高めることができる
からである。
【0038】飛灰混合物を300℃以上で所定時間保温
した後は、処理物を速やかに200℃以下に冷却する。
これは、分解したハロゲン化芳香族化合物の再合成を防
止するためである。このため冷却開始から処理物の温度
が200℃以下に達するまでの時間は短いほど好ましい
が、実際の処理においては、冷却開始から0.5〜4分
間程度で200℃以下に下げることを目安にすることが
できる。
【0039】図1は、排ガス処理装置10と、そこから
排出される飛灰の加熱処理に好適に使用できる飛灰加熱
処理装置100の一例を示す図面である。排ガス処理装
置10は、主要な構成として焼却炉1、水冷減温塔2、
集塵装置としてのバグフィルタ3、送風機4および排気
塔5を備えており、バグフィルタ3の上流位置には、脱
塩剤等の供給手段としての噴霧装置6が設けられてい
る。
【0040】また、飛灰加熱処理装置100は、主要な
構成として、飛灰混合物31の供給タンク41と、ヒー
ター13を収納した加熱器11と、水冷ジャケット23
を備えた冷却器21と、を有しており、加熱器11は、
回転するレトルト(内筒)15を備えたロータリーキル
ン方式を採用している。このようなロータリーキルン方
式の飛灰加熱処理装置100としては、例えば、ダイオ
ブレーカー(登録商標:三井造船株式会社製)を挙げる
ことができる。飛灰加熱処理装置100のより具体的な
構造を図2に示す。
【0041】図1において、焼却炉1でごみ等を焼却す
るに伴い生成する排ガスは、水冷減温塔2へ送られて所
定温度(例えば150〜300℃)まで冷却された後、
集塵装置としてのバグフィルタ3へ送られる。バグフィ
ルタ3を基準にして上流位置の煙道では、噴霧装置6
が、バグフィルタ3へ送られる排ガス中に本発明の脱塩
用組成物を噴霧供給できるようになっている。この噴霧
装置6としては、通常の排ガス処理装置において脱塩剤
や剥離剤の供給に用いられているものをそのまま使用す
ることができる。
【0042】脱塩用組成物が供給された排ガスは、バグ
フィルタ3を通過する際に飛灰が濾布によって捕捉され
て除塵される。また、排ガス中に含まれる塩化水素やS
Oxなどの有害成分は、バグフィルタ3の濾布表面に飛
灰とともに層状に付着したアルカリ性反応剤によって脱
塩・脱硫され中和反応物を生成する。
【0043】図3は、バグフィルタ3の濾布の状態を示
す原理図である。同図中、矢印は排ガスの流れ方向を示
す。脱塩用組成物中の酸化触媒能を持つ薬剤93は、飛
灰91、アルカリ性反応剤92とともに濾布9に捕捉さ
れる。ここで、酸化触媒能を持つ薬剤93を集塵装置の
上流位置で添加することによって、図3に示すように酸
化触媒能を持つ薬剤93と飛灰91の微細粒子は均一に
混合された状態となる。したがって、飛灰混合物を混練
等することなく後述する加熱処理工程へ移すことができ
る。しかも加熱処理においては、酸化触媒能を持つ薬剤
93と飛灰91との十分な接触により酸化触媒作用が最
大限に発揮され、飛灰混合物中のハロゲン化芳香族化合
物の酸化分解を促し、高効率での除去が実現する。
【0044】脱塩用組成物が剥離剤94や活性炭95を
含む場合には、剥離剤94や活性炭95は飛灰91およ
びアルカリ性反応剤92の層内に混在して、剥離剤94
は吸湿性の大きな飛灰91やアルカリ性反応剤92によ
る濾布9の目詰まりを防止し、活性炭95は排ガス中の
ハロゲン化芳香族化合物を吸着して除去する役割を果た
す。
【0045】次に、飛灰混合物の加熱処理について詳述
する。図1および図2においてバグフィルタ3によって
捕捉された飛灰混合物31は、回収され、供給タンク4
1からスクリューフィーダー42によって所定量ずつ運
ばれ、空気加熱器51によって暖められた空気35とと
もに加熱器11内へ投入される。
【0046】加熱器11内のレトルト15は、飛灰混合
物31の進行方向上流から下流に向けて傾斜して設けら
れており、飛灰混合物31は傾斜したレトルト15内
を、レトルト15の回転によって攪拌されながら出口に
向って移動していく(図2参照)。この間、飛灰混合物
31は攪拌によってさらに混合され、酸素と接触しなが
らヒーター13により効率良く加熱され、ダイオキシン
類などのハロゲン化芳香族化合物が分解される。この時
のレトルトの回転は、飛灰混合物31が遠心力でレトル
トにはり付かないように適度な回転数を選定する(例え
ば0.5〜60rpm程度、好ましくは3〜30rpm
程度)。
【0047】加熱処理された飛灰混合物31は、スクリ
ューフィーダー44を介して下流の冷却器21へ移動
し、ダイオキシン類などの再合成を防ぐために水冷ジャ
ケット23内の冷却水により急冷される。冷却器21内
を通過することにより冷却された処理後の飛灰混合物3
1は、排出口43から排出され、必要に応じて化学処
理、重金属処理、セメント固化などの処理が施された
後、埋め立てなどの最終処分が行われる。加熱器11内
で発生した排ガス33は、別途集塵器で徐塵した後、焼
却炉1へ戻される。
【0048】上記の図1では集塵装置としてバグフィル
タ3を用いたが、電気集塵機やサイクロン等を備えた排
ガス処理装置においても、同様の方法で本発明の脱塩用
組成物を使用することができる。
【0049】また、本発明の剥離用助剤組成物は、上記
脱塩用組成物と同様にして使用することができる。
【0050】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げ、本発明を
さらに詳しく説明するが、これらによって本発明は何ら
制約されるものではない。例えば、以下の実施例では、
アルカリ性反応剤として水酸化カルシウムを用いている
が、これに代えて他のアルカリ性反応剤(例えば酸化カ
ルシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等)を
酸性成分に対して同当量となるように換算して使用する
ことも可能である。
【0051】実施例1 脱塩用組成物A〜脱塩用組成物H 表1に示す配合量で各成分を混合し、混練器を用いて均
一になるまで攪拌することにより、脱塩用組成物A〜H
を調製した。
【0052】
【表1】
【0053】実施例2 脱塩用組成物I〜脱塩用組成物P 表2に示す配合量で各成分を混合し、混練器を用いて均
一になるまで攪拌することにより、脱塩用組成物I〜P
を調製した。
【0054】
【表2】
【0055】実施例3 脱塩用組成物Q〜脱塩用組成物U 表3に示す配合量で各成分を混合し、混練器を用いて均
一になるまで攪拌することにより、脱塩用組成物Q〜U
を調製した。また、酸化触媒能を持つ薬剤(γ−FeO
OH)を配合しない比較脱塩用組成物U’を同様に調製
し、表3に併記した。
【0056】
【表3】
【0057】実施例4 剥離用助剤組成物V〜剥離用助剤組成物Z 表4に示す配合量で各成分を混合し、混練器を用いて均
一になるまで攪拌することにより、剥離用助剤組成物V
〜Zを調製した。
【0058】
【表4】
【0059】試験例1 <実験方法>図1と同様の排ガス処理・飛灰の加熱処理
装置を用い、本発明の脱塩用組成物を添加した場合とし
ない場合とに分けて飛灰の加熱処理を行った。
【0060】焼却炉から排出される排ガスを冷却した
後、表3に示す比較脱塩用組成物U’を、バグフィルタ
ー手前の配管内よりスクリューフィーダーでごみ投入量
1トン当り30kgとなるように噴霧した後、バグフィ
ルターで除塵し、所定量の飛灰を回収した(試料1)。
【0061】また、噴霧装置から上記実施例3で得た本
発明の脱塩用組成物Uを同様にごみ投入量1トン当り3
0kg噴霧して、バグフィルターで飛灰混合物を回収し
た(試料2)。試料1および試料2における組成は表5
に示すとおりであった。
【0062】
【表5】
【0063】次に、試料1および試料2について、それ
ぞれ同じ条件で加熱処理を行い、処理後の飛灰(混合
物)中のダイオキシン類の量を測定した。すなわち、加
熱処理装置の供給タンクに飛灰または飛灰混合物を供給
し、加熱器内を回転するレトルトに送り、攪拌しながら
熱処理を行った。そして、加熱処理前後のダイオキシン
類の量(毒性等量:ng−TEQ/g)を測定し、脱塩
用組成物の添加の有無によるダイオキシン分解除去率を
比較した。
【0064】<実験条件> 到達処理温度:450℃ 処理温度到達までの昇温時間:5分 到達した処理温度の保持時間:2分 キャリアガス組成:10体積%O、5〜15体積%H
O/バランスN 冷却方法:冷却反応管を水冷、200℃到達まで4分未
満 分析項目:ダイオキシン類濃度(毒性等量:ng−TE
Q/g) <実験結果>
【0065】
【表6】
【0066】表6に示されるように、本発明の脱塩用組
成物を添加して加熱処理した飛灰のダイオキシン類分解
除去率(99.6%)は、酸化触媒能を持つ薬剤を含ま
ない脱塩用組成物を添加した場合の分解除去率(95.
9%)に比べ向上した。
【0067】試験例2 試験例1と同様にして、実施例1〜3で調製した脱塩用
組成物を用いてダイオキシン類分解除去率を調べた。そ
の結果を表7に示す。
【0068】
【表7】
【0069】表7から明らかなように、本発明の脱塩用
組成物を添加して加熱処理した飛灰のダイオキシン類分
解除去率(97.0〜99.8%)は、酸化触媒能を持
つ薬剤を含まない脱塩用組成物を添加した場合の分解除
去率(95.9%)より高いものであった。この結果か
ら、酸化触媒能を持つ薬剤を含む本発明の脱塩用組成物
を使用することによって、排ガスの脱塩・脱硫と同時
に、飛灰中のダイオキシン類を効率的に分解除去できる
ことが示された。
【0070】
【発明の効果】アルカリ性反応剤とともに酸化触媒能を
持つ薬剤を配合した本発明の脱塩用組成物は、集塵装置
より上流位置で添加するだけで、排ガスの脱塩・脱硫
と、飛灰中に含まれるハロゲン化芳香族化合物の効率的
な除去が図られる。特に、排ガス中に添加された脱塩用
組成物は、飛灰と均一に混合された状態で集塵装置によ
って捕捉、回収されるため、別途酸化触媒能を持つ薬剤
を添加、混合等しなくても、酸化触媒能を持つ薬剤と飛
灰中のハロゲン化芳香族化合物との接触機会を大幅に増
やした状態で加熱処理することが可能であり、ハロゲン
化芳香族化合物の分解を効率的かつ確実に実行できる。
【0071】また、脱塩用組成物は、従来用いられてき
た脱塩剤、剥離剤と同じ方法で排ガス処理装置に供給で
きるため、別途添加のための手段を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】排ガス処理・飛灰加熱処理装置の一例を示す概
略図。
【図2】飛灰加熱処理装置の一例を示す図面。
【図3】バグフィルタの濾布の状態の説明に供する原理
図。
【符号の説明】 1 焼却炉 2 水冷減温塔 3 バグフィルタ 4 送風機 5 排気塔 6 噴霧装置 9 濾布 10 排ガス処理装置 11 加熱器 13 ヒーター 15 レトルト 17 気体導入部 21 冷却器 23 水冷ジャケット 31 飛灰混合物 33 排ガス 35 空気 41 供給タンク 42 スクリューフィーダー 43 排出口 44 スクリューフィーダー 45 排気口 51 空気加熱器 52 ファン 91 飛灰 92 アルカリ性反応剤 93 酸化触媒能を持つ薬剤 94 剥離剤 95 活性炭 100 飛灰の加熱処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤澤 和代 千葉県市原市八幡海岸通1番地 三井造船 株式会社千葉事業所内 (72)発明者 挟間 敬三 東京都中央区築地5丁目6番4号 三井造 船株式会社内 (72)発明者 高須賀 玄太郎 千葉県市原市八幡海岸通1番地 三井造船 株式会社千葉事業所内 (72)発明者 杉浦 公昭 千葉県市原市八幡海岸通1番地 三井造船 株式会社千葉事業所内 Fターム(参考) 4D002 AA02 AA19 AA21 AC04 BA03 BA04 CA01 DA02 DA05 DA11 DA12 DA16 DA41 DA47 HA01 HA06 4D004 AA37 AB07 CA22 CA36 CB09 CB34 CB45 CC01 CC02 CC09 DA03 DA06 4D048 AA11 AA21 AB01 BA02X BA05X BA09X BA23Y BA25Y BA26Y BA27Y BA28Y BA36X BA37Y BA38Y BA41X BB01 CC38 CC51 CC52 CD03 DA03 DA06 DA08 4G069 BA08A BA08B BA09A BA09B BA15A BA15B BB04A BB04B BB05A BB05B BC09A BC09B BC54A BC58A BC59A BC60A BC62A BC66A BC66B BC67A BC68A CA02 CA07 CA11 CA19 DA08 EA01Y EC02Y EC03Y EC04Y EC26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、次の成分(a)および
    (b)、 (a)酸化触媒能を持つ薬剤 (b)アルカリ性反応剤 を含有することを特徴とする脱塩用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、(c)剥離
    剤を含有することを特徴とする脱塩用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、さらに
    (d)不定形炭素粒子を含有することを特徴とする脱塩
    用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    脱塩用組成物を、排ガス処理装置の集塵装置より上流位
    置で排ガス中に供給し、次いで、前記集塵装置から前記
    (a)酸化触媒能を持つ薬剤を含む飛灰を回収し、酸素
    および水蒸気の存在下で300℃以上の温度まで加熱し
    た後、速やかに200℃以下に冷却することを特徴とす
    る、飛灰の処理方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも、次の成分(a)および
    (c)、 (a)酸化触媒能を持つ薬剤 (c)剥離剤 を含有することを特徴とする剥離用助剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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