JP2002190412A - ノイズ抑制機能を有すインターフェースケーブル - Google Patents

ノイズ抑制機能を有すインターフェースケーブル

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JP2002190412A
JP2002190412A JP2000386985A JP2000386985A JP2002190412A JP 2002190412 A JP2002190412 A JP 2002190412A JP 2000386985 A JP2000386985 A JP 2000386985A JP 2000386985 A JP2000386985 A JP 2000386985A JP 2002190412 A JP2002190412 A JP 2002190412A
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cable
interface cable
differential signal
coil
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Application number
JP2000386985A
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English (en)
Inventor
Kyozo Ogawa
共三 小川
Takao Tani
恭男 谷
Tadashi Kotani
忠 小谷
Takayuki Ishimoto
隆幸 石本
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Hitachi Ferrite Electronics Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Hitachi Ferrite Electronics Ltd
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズ抑制効果を有するインターフェースケ
ーブルの提供を目的とする。 【構成】 インターフェースケーブルの端末のコネクタ
部は、一対の差動信号ライン端子17a,17bと一対
の電力供給ライン端子18a,18bが、端子埋設樹脂
パーツ19に配置され、コモンモードチョークコイル1
1が接続,搭載する基板15の接続パターン16に差動
信号ライン端子17a,17b及びケーブル20より引
き出されている差動信号コード21a,21bに接続
し、差動信号がコモンモードチョークコイル11を通過
する配線としている。電力供給ライン端子18a,18
bは、ケーブル20より引き出された電力供給コード2
2a,22bに接続され、ケーブル20のシールド線2
3はコネクタ部のシールド金具24に接続して、外装樹
脂25によりモールドされて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】デジタル機器間のデータ伝送
を目的としたインターフェースケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】IT政策、情報通信料の低料金化、パソ
コンの低価格化により、コンピュータの一般家庭への普
及は目覚ましく、それに伴い、コンピュータを核とした
マルチメディアの編集を家庭内で可能となった。その一
因として、接続が容易なインターフェースがある。従来
のコンピュータ用インターフェースとしては、パラレ
ル,シリアル(RS232C)或いはSCSIであっ
た。しかし、これら従来のインターフェース環境下でマ
ルチメディアの環境を整えようとした場合、前記インタ
ーフェースではコンピュータの限られたリソース(IR
Q)を使用するため拡張性に欠けるものであった。
【0003】上記に変わるものとして、USB(Univer
sal Serial Bus)及びIEEE(Institute of Electric
al and Electric Engineeers:米国電気電子技術協会)
1394と呼ばれるインターフェースがあり、コンピュ
ータの1つのリソースのみで何十台もの機器をツリー状
に同時接続できるものである。また、接続する機器間と
のデータは、高速のデジタル信号であるためデータの劣
化は発生せず、データ転送も速い。前記インターフェー
スは、ホットプラグイン・プラグアウト機能によりいつ
でも接続,切離が容易であり、さらに、信号伝送の他に
電力供給も備えているためその用途は拡大の一途であ
る。
【0004】前記USB,IEEE1394のインター
フェースケーブルは、差動信号を使用した双方向の高速
データ通信である。元来、差動信号は電圧振幅が小さ
く、不要輻射ノイズが小さく、飛来ノイズに対しても強
いとされていたが、実際は、インターフェースケーブル
の信号線等のインピーダンス及びインダクタンスによ
り、信号の立上り/立下りの時間差,位相差,電位差に
より、不平衡成分であるスキューノイズが発生し、不要
輻射ノイズとなりデジタル信号のクオリティを阻害し、
最悪の場合、機器間伝送を不能とした。
【0005】これらのノイズ対策としては、インターフ
ェースケーブルを通じて外部にノイズを出さない,外部
よりノイズを入れないと云う対策として、インターフェ
ースケーブルを接続する機器側コネクタ部の接続先であ
る回路基板上にノイズ対策部品を搭載してノイズを抑制
していた。また、インターフェースケーブル自体のノイ
ズ対策として、図16に示す安価にノイズ対策が可能な
データラインフィルタ92と呼ばれている筒状,クラン
プ状のフェライトコアをインターフェースケーブル91
の一部を狭持貫通させてノイズを抑制していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の前者の場合、イ
ンターフェースケーブルが繋がる機器のノイズ対策は成
されているものの、インターフェースケーブルそのもの
のノイズ対策でないため、インターフェースケーブルが
ノイズ発生源或いはノイズ増大源となっていた。また後
者のデータラインフィルタ92の場合、図示のようにイ
ンターフェースケーブル91のケーブル径に比べて大き
く、そのため容姿も悪く、ケーブル重量の増をまねいて
いた。また、ノイズに対しては、広帯域でノイズ抑制は
できるものの、ノイズ抑制レベルとしては十分なノイズ
対策ではなかった。
【0007】本発明は、上記問題点を鑑み差動信号伝送
ケーブルの特性に着目して、ケーブル自体にノイズ抑制
作用を持たせたインターフェースケーブルを提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、差動信号或い
は差動信号と電力とを伝送する機器間接続ケーブルにお
いて、少なくとも機器に接ながるコネクタ部に伝送損失
が少ない1Ω以下(0Ωを含まず)の低直流抵抗の巻線
構造コイル部品を内蔵したノイズ抑制機能を有すインタ
ーフェースケーブルである。
【0009】また本発明は、差動信号或いは差動信号と
電力とを伝送する機器間接続ケーブルにおいて、機器に
接ながるコネクタ部に巻線構造のコイル部品を内蔵し、
かつ、該コイル部品を差動信号ライン或いは差動信号ラ
イン及び電力供給ライン毎に設けたことを特徴とするノ
イズ抑制機能を有すインターフェースケーブルである。
【0010】また本発明は、差動信号或いは差動信号と
電力とを伝送する機器間接続ケーブルにおいて、機器に
接ながるコネクタ部に巻線構造のコイル部品を1個内蔵
し、かつ、差動信号全ライン或いは差動信号ライン及び
電力供給ラインの全ラインが前記コイル部品に巻回する
複数のコイルに接続されているノイズ抑制機能を有すイ
ンターフェースケーブルである。
【0011】また本発明は、コネクタ部に内蔵するコイ
ル部品が、バイファイラ巻線のコモンモードチョークコ
イルであるノイズ抑制機能を有すインターフェースケー
ブルである。
【0012】また本発明は、コネクタ部に内蔵するコイ
ル部品を基板上に配設した後、ケーブル端末のコネクタ
部内に組み込まれるノイズ抑制機能を有すインターフェ
ースケーブルである。
【0013】また本発明は、基板に対してコイル部品
が、該基板平面の表裏にそれぞれコイル部品が取り付け
られ、ケーブル端末のコネクタ部内に組み込まれるノイ
ズ抑制機能を有すインターフェースケーブルである。
【0014】また本発明は、コネクタ部の内蔵するコイ
ル部品が基板に設けられた孔に貫装し、高さを抑制し
て、ケーブル端末のコネクタ部内に組み込まれるノイズ
抑制機能を有すインターフェースケーブルである。
【0015】
【発明の実施の形態】図を用いて本発明の実施の形態を
説明する。図1は本発明のインターフェースケーブルの
第1の形態を示すインターフェースケーブル端末のコネ
クタ部の平面(左側)及び側面(右側)の断面図であ
る。本発明のインターフェースケーブルは、各機器との
接続部であるコネクタ部にノイズ対策コイル部品を内蔵
して、インターフェースケーブルにノイズ抑制効果を付
加したものであり、コネクタ部の構造は図1に示すよう
に、一対の差動信号ライン端子17a,17bと一対の
電力供給ライン端子18a,18bが、端子埋設樹脂パ
ーツ19に配置され、差動信号ライン端子17a,17
bの下方端は、コモンモードチョークコイル11が搭載
する基板15の接続パターン16に接続して、その反対
側は、ケーブル20より引き出されている差動信号コー
ド21a,21bに接続し、差動信号がコモンモードチ
ョークコイル11を通過する配線としている。電力供給
ライン端子18a,18bは、ケーブル20より引き出
された電力供給コード22a,22bに接続され、ケー
ブル20のシールド線23はコネクタ部のシールド金具
24に接続して、外装樹脂25によりモールドされてコ
ネクタ部が構成されている。
【0016】コモンモードチョークコイル11は図2に
示す、角型のドラム型コア12にコモンモード巻線14
a,14bを設け、平板のI型コア13を組み合わせて
チップ型のコモンモードチョークコイル11とし、該コ
モンモードチョークコイル11は、接続パターン16が
施された基板15に接続,搭載されている。
【0017】図1のインターフェースケーブルは、コネ
クタ部に内蔵する図2のコモンモードチョークコイル1
1により、差動信号の非対称として発生するノイズの抑
制に効果を発揮し、しかも、巻き方をバイファイラ巻と
することにより、漏洩インダクタンスが低減され、コモ
ンモードチョークコイルの巻線14a,14bを通過す
る差動信号の対称性が大幅に向上し、インターフェース
ケーブルとしてのノイズ抑制効果を向上させる。
【0018】図2に示した本発明に係るインターフェー
スケーブルのコネクタ部に内蔵するコモンモードチョー
クコイルの特性を説明する。本発明に係る図2のコモン
モードチョークコイル11は、Ni−Znフェライトか
らなる外形寸法1.5mm×3mm×1.2mmtのコ
アに0.05mmφを2本バイファイラ巻で9ターン施
した。(本コイルと表現する)。従来例として、インダ
クタンス素子として高密度化を可能としたチップ型の積
層コモンモードチョークコイルを用いた。チップ型の積
層コモンモードチョークコイルは、外形寸法1.6mm
×3.2mm×1.2mmtと本発明に係るコモンモー
ドチョークコイルの外形に近いものとした。表1に電気
特性の比較を示す。
【0019】
【表1】
【0020】図3は、上記本発明に係るコモンモードチ
ョークコイルと従来例の積層コモンモードチョークコイ
ルのコイル結合係数の周波数特性を表したものである。
本発明に係るコモンモードチョークコイルの結合係数
は、0.95以上の高い値を全域で示すが、従来例は周
波数の依存性が高い特性である。図1の差動信号ライン
17aと17bに流れる信号は、対称的な信号が流れる
ものであり、コイルの結合係数が高いことによりコモン
モードチョークコイルを流れる前記信号の対称精度に与
える影響は小さく、非対称として発生するノイズの抑制
効果が高い。一方、従来例は200MHzでは本発明と
同等の特性効果を得ることができるものの、図3からわ
かるように周波数特性の依存性が高く差動信号に対して
十分なノイズ抑制効果が得られない。
【0021】図4は本発明のインターフェースケーブル
と従来例の積層コモンモードチョークコイルを本発明と
同じようにケーブルコネクタ部に内蔵したインターフェ
ースケーブルの伝送損失を示したもので、他にコモンモ
ードチョークコイルを内蔵しない一般インターフェース
ケーブルとインターフェースケーブルの伝送損失規格も
掲載した。本発明はケーブルの伝送損失規格を満足しつ
つ、一般のインターフェースケーブルと変わらない伝送
損失特性を示した。従来例を内蔵したインターフェース
ケーブルは、積層コモンモードチョークコイルの大きな
値である直流抵抗の影響により、3MHz以下における
インターフェースケーブル伝送損失規格を満足すること
ができいない。すなわち、インターフェースケーブルの
コネクタ部に内蔵するコモンモードチョークコイルの直
流抵抗は低いことが好ましく、1Ω以下(0Ωを含ま
ず)とするのがよく、更に好ましくは0.5Ω以下(0
Ωを含まず)の直流抵抗とすることでインターフェース
ケーブルとしての伝送損失への影響を最小限とすること
ができる。
【0022】また図5は、本発明に係るコモンモードチ
ョークコイルと従来の積層コモンモードチョークコイル
のインピーダンス特性を示したもので、本発明に係るコ
モンモードチョークコイル(本コイル)は、従来例に比
べ周波数全域で良好なコモンモードインピーダンス値を
示している。従来例は、ノーマルモードのインピーダン
スが本発明より低い周波数領域で高い値となっている
が、これは、表1及び上述の伝送損失特性に示した直流
抵抗の影響が表れたものである。
【0023】本発明に係るコイル部品は、図2の他にリ
ング型コアを用いることで更にインターフェースケーブ
ルの差動信号のノイズ抑制特性を向上させることができ
る。図6が、本発明のインターフェースケーブルに係る
別のコイル部品の実施形態を示したもので、リング型コ
ア31にバイファイラ巻線32を施し基板34に搭載し
たコモンモードチョークコイル33である。リング型コ
アは一番漏れ磁束が小さく、コイルをコア全周に均等に
バイファイラ巻とすることで漏れ磁束を極小とし、ノー
マルモード特性を最小として、差動信号ラインに最適な
コモンモードチョークコイルを提供できる。
【0024】図7は前記リング型コアからなるコモンモ
ードチョークコイルを内蔵した本発明のインターフェー
スケーブルのコモンモードインピーダンス特性である。
本発明は、コアの磁性材料をNi−Znフェライトから
なる3.5mmφ−1.2mmφ−1.7mmtのコア
サイズとして、0.26mmφを3ターンバイファイラ
巻してインターフェースケーブルのコネクタに内蔵し
て、差動信号ラインに接続したものである。従来例とし
て、図16に示すインターフェースケーブル91を貫装
するデータラインフィルタ92とし、Ni−Znフェラ
イトからなるコアサイズ11mmφ−6mmφ−20m
mtを用いた。更に、参照として一般のインターフェー
スケーブルのインピーダンス特性も図示している。
【0025】本発明のインターフェースケーブルは、従
来例に用いられているノイズ対策部品であるデータライ
ンフィルタ92に比べて、コネクタ部に収まる極小サイ
ズのコイル部品によりノイズ対策がされるものであっ
て、従来例より大きなインピーダンス値が得られ、ノイ
ズ抑制効果も大きく、しかも、インターフェースケーブ
ルとしての外観及び製品重量を大幅に改善できる。
【0026】上述事項までは、インターフェースケーブ
ルの差動信号のノイズ抑制について記載したが、インタ
ーフェースケーブルは電力供給ラインを備えたものもあ
り、電力供給ラインも差動信号ラインと同じく不要輻射
ノイズの影響を受けており、図8から図12に本発明に
係るインターフェースケーブルのコネクタ部に内蔵する
差動信号ライン及び電力供給ラインのコイル部品を示
す。
【0027】図8は、本発明の差動信号ライン並びに電
力供給ラインのノイズ抑制効果を有するインターフェー
スケーブルのコネクタ部の平面断面図である。差動信号
ライン用のコモンモードチョークコイル41と電力供給
ライン用のコモンモードチョークコイル42を配置した
基板43をコネクタ部に内蔵する本発明のインターフェ
ースケーブルの一実施例である。図8に示す本発明に係
るコイル部品41,42は、図9に示すように両面に配
線パターンが施された基板43上に、バイファイラ巻さ
れたコモンモードチョークコイル41,42が並び、コ
モンモードチョークコイル41はスルーホールにより基
板53の裏面の配線パターンによってラインとの接続点
が引き出されている。
【0028】図9の本発明に係るコモンモードチョーク
コイルをコネクタ部に内蔵した本発明のインターフェー
スケーブルの電力供給ラインのコモンモードインピーダ
ンス特性を図10に示す。本発明のインターフェースケ
ーブルは、コアの磁性材料をNi−Znフェライトと鉄
基超微結晶軟磁性合金からなる3.5mmφ−1.2m
mφ−1.7mmtのコアサイズに、0.26mmφを
3ターンバイファイラ巻してインターフェースケーブル
のコネクタに内蔵し、電力供給ラインに接続したもので
ある。従来例として、図16に示すインターフェースケ
ーブル91を貫装するデータラインフィルタ92とし
て、Ni−Znフェライトからなるコアサイズ11mm
φ−6mmφ−20mmtを用いた。
【0029】本発明のインターフェースケーブル(Ni
−Znフェライト及び鉄基超微結晶軟磁性合金)は、従
来例より良好なコモンモードインピーダンス特性が得ら
れ、特に鉄基超微結晶軟磁性合金を内蔵する本発明のイ
ンターフェースケーブルの効果は特に優れ、本発明のイ
ンターフェースケーブルのノイズ抑制効果を格段に向上
させるものである。
【0030】図11と図12は、本発明のインターフェ
ースケーブルに係るコネクタ部に内蔵するコイル部品の
別の実施例を示すもので、図11は差動振動ラインのノ
イズ対策をバイファイラ巻のコモンモードチョークコイ
ル、電力供給ラインのノイズ対策をチョークコイル5
2,53でおこなう。コモンモードチョークコイル51
はバイファイラ巻として差動信号のノイズ抑制効果を十
分得られるものとし、チョークコイル52,53は直流
重畳特性の優れる金属ダスト或いは高飽和磁束密度であ
るアモルファス,超微結晶軟磁性材からなるコア材を使
用すれば良い。この実施例では基板54に設けるパター
ンの構成が簡単で、差動信号経路の直流抵抗を下げるも
のである。
【0031】図12は、基板63の表裏にそれぞれコモ
ンモードチョークコイル61,62を配設したもので、
図9のコイル部品が搭乗する基板43は、該基板43上
に設けたパターンの引き回し長さによりインピーダンス
の極僅かな差違が発生するが、図12の形態の場合は、
コイルが搭乗する基板に設けたパターンが対称であるた
め、インターフェースケーブルのインピーダンス特性に
差違を発生させない。
【0032】インターフェースケーブルのコネクタ部の
限られたスペースに対して本発明に係るコイル部品は内
蔵するものであり、図13のように一番高い寸法のコモ
ンモードチョークコイル71を低くするため、基板74
に設けたコイル貫装孔75にコモンモードチョークコイ
ル71を挿入して高さ寸法を抑えることができる。電力
供給ライン用コイル部品は、1ターンの貫通コイルのチ
ョークコイル72,73であり、省スペースに最適なノ
イズ抑制コイル部品である。尚、コイル部品の高さを抑
える方法は、図示した孔に限定するものではなく、基板
に切欠けを設けてコイルを配設してよいし、電力供給ラ
イン用のコイルを孔に貫装して配設してもよい。
【0033】図8から図13に示した本発明のインター
フェースケーブルに係るコネクタ部に内蔵するコイル部
品は、差動信号ラインと電力供給ラインを個別のコイル
部品でノイズ抑制をおこなうものであるが、図14,図
15に示すように1つのコアを用い複数回路のコイルを
設けることにより、本発明のインターフェースケーブル
に係るコネクタ部に内蔵するコイル部品の点数の削減を
可能とする。
【0034】図14は、フェライトからなる四穴コア8
1の上方の二穴に差動信号用バイファイラ巻コモンモー
ドチョークコイル82を設け、下方の二穴に電力供給用
のバイファイラ巻コモンモードチョークコイル83を設
けたインターフェースケーブルのコネクタ部に内蔵する
本発明に係るコイル部品である。
【0035】図15は、フェライトからなる三穴コア9
1の左側の二穴に差動信号用バイファイラ巻コモンモー
ドコイル92を設け、右側の一穴を使い電力供給用バイ
ファイラ巻コモンモードコイル93を設けたインターフ
ェースケーブルのコネクタ部に内蔵する本発明に係るコ
イル部品である。図14,図15に示すインターフェー
スケーブルの複数回路のコイルを1つのコアに構成する
場合、それぞれのコイルより発生する磁路を別々にする
こと、また、回路毎のコイルを近接させないことが重要
であり、それらを考慮しない場合は差動信号と電力供給
が相互干渉して、本発明のインターフェースケーブルの
ノイズ抑制効果を低下させてしまう。
【0036】上述の本発明のインターフェースケーブル
の説明において、差動信号及び電力供給をそれぞれ1系
統のみの説明をしたが、特に差動信号については複数の
系統を1つのケーブルにより伝送するものもあり、本発
明のインターフェースケーブルであればコイル部品を複
数個コネクタ部に内蔵すれば容易に対応できるものであ
り特に伝送線数を制限するものではない。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明のインターフェー
スケーブルは、低直流抵抗巻線構造のノイズ抑制コイル
部品をコネクタ部に内蔵することにより、ケーブルの容
姿がスッキリし、差動信号の平衡性,ノイズ抑制に優
れ、更に電力供給ラインに対するノイズ抑制を可能とす
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインターフェースケーブルのコネクタ
部の平面及び側面の断面図である。
【図2】本発明のインターフェースケーブルに係るコネ
クタ部に内蔵するコモンモードチョークコイルの斜視図
である。
【図3】本発明のインターフェースケーブルに係るコネ
クタ部に内蔵するコモンモードチョークコイルのコイル
結合係数特性図である。
【図4】本発明のインターフェースケーブルの伝送損失
特性図である。
【図5】本発明のインターフェースケーブルに係るコネ
クタ部に内蔵するコモンモードチョークコイルのインピ
ーダンス特性図である。
【図6】本発明のインターフェースケーブルに係るコネ
クタ部に内蔵するコモンモードチョークコイルの斜視図
である。
【図7】本発明のインターフェースケーブルのインピー
ダンス比較特性図である。
【図8】本発明のインターフェースケーブルのコネクタ
部の平面断面図である。
【図9】本発明のインターフェースケーブルに係るコネ
クタ部に内蔵するコイル部品の斜視図である。
【図10】本発明のインターフェースケーブルのインピ
ーダンス比較特性図である。
【図11】本発明のインターフェースケーブルに係るコ
ネクタ部に内蔵するコイル部品の斜視図である。
【図12】本発明のインターフェースケーブルに係るコ
ネクタ部に内蔵するコイル部品の斜視図である。
【図13】本発明のインターフェースケーブルに係るコ
ネクタ部に内蔵するコイル部品の斜視図である。
【図14】本発明のインターフェースケーブルに係るコ
ネクタ部に内蔵するコイル部品の斜視図である。
【図15】本発明のインターフェースケーブルに係るコ
ネクタ部に内蔵するコイル部品の斜視図である。
【図16】従来のインターフェースケーブルのノイズ部
品を示す図である。
【符号の説明】
11 コモンモードチョークコイル 15 基板 16 接続パターン 17a,17b 差動信号ライン端子 18a,18b 電力供給ライン端子 19 端子埋設樹脂パーツ 20 ケーブル 21a,21b 差動信号コード 22a,22b 電力供給コード 23 シールド線 24 シールド金具 25 外装樹脂a,18b
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 13/719 H01R 13/719 // H03H 7/09 H03H 7/09 A (72)発明者 小谷 忠 鳥取県鳥取市南栄町26番地1 日立フェラ イト電子株式会社内 (72)発明者 石本 隆幸 鳥取県鳥取市南栄町26番地1 日立フェラ イト電子株式会社内 Fターム(参考) 5E021 FA05 FA11 FB07 FC19 MA18 5E070 AA01 AB01 BA14 CA04 DB02 DB06 5J024 AA01 CA06 DA25 FA02 KA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動信号或いは差動信号と電力とを伝送
    する機器間接続ケーブルにおいて、機器に接ながるコネ
    クタ部に伝送損失が少ない1Ω以下(0Ωを含まず)の
    低直流抵抗の巻線構造コイル部品を内蔵したことを特徴
    とするノイズ抑制機能を有すインターフェースケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 差動信号或いは差動信号と電力とを伝送
    する機器間接続ケーブルにおいて、機器に接ながるコネ
    クタ部に巻線構造のコイル部品を内蔵し、かつ、該コイ
    ル部品を差動信号ライン或いは差動信号ライン及び電力
    供給ライン毎に設けたことを特徴とする請求項1記載の
    ノイズ抑制機能を有すインターフェースケーブル。
  3. 【請求項3】 差動信号或いは差動信号と電力とを伝送
    する機器間接続ケーブルにおいて、機器に接ながるコネ
    クタ部に巻線構造のコイル部品が1個内蔵され、かつ、
    差動信号全ライン或いは差動信号ライン及び電力供給ラ
    インの全ラインが前記コイル部品に巻回する複数のコイ
    ルに接続されていることを特徴とする請求項1記載のノ
    イズ抑制機能を有すインターフェースケーブル。
  4. 【請求項4】 コイル部品はバイファイラ巻線のコモン
    モードチョークコイルであることを特徴とする請求項1
    から請求項3に記載のノイズ抑制機能を有すインターフ
    ェースケーブル。
  5. 【請求項5】 コネクタ部に内蔵するコイル部品は基板
    上に配設した後、前記コネクタ部に組み込むことを特徴
    とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のノイズ
    抑制機能を有すインターフェースケーブル。
  6. 【請求項6】 基板に対してコイル部品は、前記基板平
    面の表裏にそれぞれコイル部品が取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項5記載のノイズ抑制機能を有すイ
    ンターフェースケーブル。
  7. 【請求項7】 コイル部品は、基板に設けられた孔に貫
    装し、高さを抑制したことを特徴とする請求項5記載の
    ノイズ抑制機能を有すインターフェースケーブル。
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