JP2002190366A - 端子圧着治具と、端子及び端子圧着治具同封物 - Google Patents
端子圧着治具と、端子及び端子圧着治具同封物Info
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- JP2002190366A JP2002190366A JP2000387146A JP2000387146A JP2002190366A JP 2002190366 A JP2002190366 A JP 2002190366A JP 2000387146 A JP2000387146 A JP 2000387146A JP 2000387146 A JP2000387146 A JP 2000387146A JP 2002190366 A JP2002190366 A JP 2002190366A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】圧着端子を圧着するための従来の圧着工具は、
圧着端子の価格の割に非常に高いため、圧着端子の利用
を阻害していた。 【解決手段】プライヤー25などの挟み式手工具25の
ワーク挟み面25aに取り付ける取付け面11bを有し
た2個一対の治具片の一方3(雄側治具片)には圧着突
起15を一体に形成し、他方の雌側治具片5には圧着凹
部17を形成し、これら圧着突起15と圧着凹部17と
で1組の圧着部19を構成する。各治具片3、5の取付
け面11bには両面接着テープ7が貼り付けてあり、そ
の剥離紙を剥がして、接着テープ7で、雌雄両治具片
3、5をプライヤー25のワーク挟み面25aに取り付
け、圧着突起15と圧着凹部17とで、例えばピン端子
21の被覆クランプ部21aや芯線クランプ部21bを
圧着する。従って、専用の圧着工具を用いなくても、安
価な治具によって所望の圧着端子を圧着することができ
る。
圧着端子の価格の割に非常に高いため、圧着端子の利用
を阻害していた。 【解決手段】プライヤー25などの挟み式手工具25の
ワーク挟み面25aに取り付ける取付け面11bを有し
た2個一対の治具片の一方3(雄側治具片)には圧着突
起15を一体に形成し、他方の雌側治具片5には圧着凹
部17を形成し、これら圧着突起15と圧着凹部17と
で1組の圧着部19を構成する。各治具片3、5の取付
け面11bには両面接着テープ7が貼り付けてあり、そ
の剥離紙を剥がして、接着テープ7で、雌雄両治具片
3、5をプライヤー25のワーク挟み面25aに取り付
け、圧着突起15と圧着凹部17とで、例えばピン端子
21の被覆クランプ部21aや芯線クランプ部21bを
圧着する。従って、専用の圧着工具を用いなくても、安
価な治具によって所望の圧着端子を圧着することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子圧着治具と、
端子及び端子圧着治具同封物に関する。詳しくは、電線
をクランプするクランプ部を備えた端子を圧着するため
の端子圧着治具と、この種の端子及びそれの圧着に用い
る端子圧着治具とを同封した端子及び端子圧着治具同封
物に関するものである。
端子及び端子圧着治具同封物に関する。詳しくは、電線
をクランプするクランプ部を備えた端子を圧着するため
の端子圧着治具と、この種の端子及びそれの圧着に用い
る端子圧着治具とを同封した端子及び端子圧着治具同封
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、電子機器や自動車等の電気回路に
おける配線用の電線としては、通常、芯線をビニルチュ
ーブ等で被覆した被覆電線が用いられ、この被覆電線用
の接続端子としては圧着式の端子が多用されている。既
知の通り、この種の端子は、被覆チューブの先端をスト
リップして露出させた芯線だけをクランプする芯線クラ
ンプ部と、被覆チューブごとクランプする被覆クランプ
部と、接続相手との接続を行うための接続部とを備えて
いて、芯線クランプ部や被覆クランプ部に目的の電線を
挿入した状態でそれらクランプ部を圧着する(かしめ
る)ことで当該電線の端部に取り付けられる。
おける配線用の電線としては、通常、芯線をビニルチュ
ーブ等で被覆した被覆電線が用いられ、この被覆電線用
の接続端子としては圧着式の端子が多用されている。既
知の通り、この種の端子は、被覆チューブの先端をスト
リップして露出させた芯線だけをクランプする芯線クラ
ンプ部と、被覆チューブごとクランプする被覆クランプ
部と、接続相手との接続を行うための接続部とを備えて
いて、芯線クランプ部や被覆クランプ部に目的の電線を
挿入した状態でそれらクランプ部を圧着する(かしめ
る)ことで当該電線の端部に取り付けられる。
【0003】このような圧着端子のクランプ部を圧着す
るための工具には各種あり、量産用の所謂連続端子につ
いては一般に自動圧着機が用いられるが、試作や保守或
いは少量の配線などに用いる所謂バラ端子すなわち1つ
1つ独立した圧着端子を圧着する場合は、手工具タイプ
の圧着工具を用いることが多い。今日、圧着端子、特に
バラ端子は、所謂ホームセンターや自動車用品店などで
少量づつ包装して小売りされており、それを圧着するた
めの手工具タイプの圧着工具も市販されているので、個
人ユーザーでもこうした圧着端子を使って所望の配線を
行うことができる状況になっている。
るための工具には各種あり、量産用の所謂連続端子につ
いては一般に自動圧着機が用いられるが、試作や保守或
いは少量の配線などに用いる所謂バラ端子すなわち1つ
1つ独立した圧着端子を圧着する場合は、手工具タイプ
の圧着工具を用いることが多い。今日、圧着端子、特に
バラ端子は、所謂ホームセンターや自動車用品店などで
少量づつ包装して小売りされており、それを圧着するた
めの手工具タイプの圧着工具も市販されているので、個
人ユーザーでもこうした圧着端子を使って所望の配線を
行うことができる状況になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そのように
小売りされている圧着端子の価格に比して、圧着工具の
価格は10倍ないし数10倍もする。例えば、10個入
りの圧着端子が100円程度であるのに対して、圧着工
具は千円程度から数千円もするため、個人ユーザーにと
ってはコストが高い作業になってしまい、必要でありな
がら購入を躊躇うことも多く、圧着端子が一般に利用さ
れ難い原因になっている。
小売りされている圧着端子の価格に比して、圧着工具の
価格は10倍ないし数10倍もする。例えば、10個入
りの圧着端子が100円程度であるのに対して、圧着工
具は千円程度から数千円もするため、個人ユーザーにと
ってはコストが高い作業になってしまい、必要でありな
がら購入を躊躇うことも多く、圧着端子が一般に利用さ
れ難い原因になっている。
【0005】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、プライヤー等の一般的な挟み式手工
具を利用して圧着端子をきれいに圧着することができる
簡易な端子圧着治具を提供することを目的とする。また
本発明は、1又は複数種の圧着端子と、それの圧着に適
合する端子圧着治具とを同封した同封物を提供すること
を目的とする。
されたものであり、プライヤー等の一般的な挟み式手工
具を利用して圧着端子をきれいに圧着することができる
簡易な端子圧着治具を提供することを目的とする。また
本発明は、1又は複数種の圧着端子と、それの圧着に適
合する端子圧着治具とを同封した同封物を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載した端子圧着治具は、挟み式手工具
のワーク挟み面に取り付ける取付け面を有した一対の治
具片に、端子の電線クランプ部を圧着するのに必要な雌
雄組みを為す圧着部を雌雄各別に形成したことを特徴と
するものである。
に、請求項1に記載した端子圧着治具は、挟み式手工具
のワーク挟み面に取り付ける取付け面を有した一対の治
具片に、端子の電線クランプ部を圧着するのに必要な雌
雄組みを為す圧着部を雌雄各別に形成したことを特徴と
するものである。
【0007】従って、この端子圧着治具を構成する2つ
の治具片を、その取付け面がプライヤー等の挟み式手工
具の2つのワーク挟み面に各別に重なる状態で当該工具
に取付けると、その工具が、専用の端子圧着工具と同様
の機能を持つことになる。しかも、このような治具片
は、金属材料の打抜きプレス加工、冷間鍛造、成形研磨
加工、押し出し加工、ワイヤー加工又は放電加工などに
よって大量、安価に製作できるため、圧着端子の価格に
釣り合う価格で提供することができ、一般のユーザーで
も気軽に圧着端子を利用することができる。
の治具片を、その取付け面がプライヤー等の挟み式手工
具の2つのワーク挟み面に各別に重なる状態で当該工具
に取付けると、その工具が、専用の端子圧着工具と同様
の機能を持つことになる。しかも、このような治具片
は、金属材料の打抜きプレス加工、冷間鍛造、成形研磨
加工、押し出し加工、ワイヤー加工又は放電加工などに
よって大量、安価に製作できるため、圧着端子の価格に
釣り合う価格で提供することができ、一般のユーザーで
も気軽に圧着端子を利用することができる。
【0008】本発明を実施するに当たって、工具への取
付け機能を治具片に持たせることは必ずしも必要で無
く、この治具を使用する者が自ら両面接着テープ等を用
意して取り付けるようにしても良いが、請求項3に記載
した端子圧着治具のように、治具片の取付け面に両面接
着テープを貼り付けておいたり、請求項4に記載した端
子圧着治具のように磁気吸着手段、例えばマグネットシ
ートを貼り付けておいたり、治具片自体に着磁しておけ
ば、使い勝手が非常に良いものとなる。特に、磁気吸着
による取付け手段は繰り返しの使用に耐えるという利点
がある。
付け機能を治具片に持たせることは必ずしも必要で無
く、この治具を使用する者が自ら両面接着テープ等を用
意して取り付けるようにしても良いが、請求項3に記載
した端子圧着治具のように、治具片の取付け面に両面接
着テープを貼り付けておいたり、請求項4に記載した端
子圧着治具のように磁気吸着手段、例えばマグネットシ
ートを貼り付けておいたり、治具片自体に着磁しておけ
ば、使い勝手が非常に良いものとなる。特に、磁気吸着
による取付け手段は繰り返しの使用に耐えるという利点
がある。
【0009】請求項2に記載した端子圧着治具は、被覆
電線の芯線をクランプする芯線クランプ部と当該被覆電
線の被覆チューブで被覆された部分をクランプする被覆
クランプ部を備えた端子を圧着するための端子圧着治具
であって、挟み式手工具のワーク挟み面に取り付ける取
付け面を有した一対の治具片に、端子の芯線クランプ部
を圧着するための雌雄組みを為す第一の圧着部と、被覆
クランプ部を圧着するための雌雄組みを為す第二の圧着
部を、雌雄各別に形成したことを特徴とするものであ
る。
電線の芯線をクランプする芯線クランプ部と当該被覆電
線の被覆チューブで被覆された部分をクランプする被覆
クランプ部を備えた端子を圧着するための端子圧着治具
であって、挟み式手工具のワーク挟み面に取り付ける取
付け面を有した一対の治具片に、端子の芯線クランプ部
を圧着するための雌雄組みを為す第一の圧着部と、被覆
クランプ部を圧着するための雌雄組みを為す第二の圧着
部を、雌雄各別に形成したことを特徴とするものであ
る。
【0010】従って、この端子圧着治具によれば、1つ
の端子が備えた芯線クランプ部と被覆クランプ部とを同
時に圧着することができるため、作業能率が良い。
の端子が備えた芯線クランプ部と被覆クランプ部とを同
時に圧着することができるため、作業能率が良い。
【0011】請求項5に記載した端子圧着治具は、請求
項1〜4に記載した端子圧着治具において、治具片に、
挟み式手工具の先端面に掛けることで当該挟み式手工具
のワーク挟み面上での位置が規定される位置決めガイド
部を一体に形成したことを特徴とするものである。一般
に、プライヤー等の挟み式手工具における2つの先端面
は、概ね位置が揃っているので、この先端面に位置決め
ガイド部を掛けた状態で治具片を工具に取り付ければ、
両治具片が各別に備えた雌雄両圧着部どうしの位置関係
がぴったり合うことになる。これにより、端子の圧着を
失敗なく正確に行うことができる。
項1〜4に記載した端子圧着治具において、治具片に、
挟み式手工具の先端面に掛けることで当該挟み式手工具
のワーク挟み面上での位置が規定される位置決めガイド
部を一体に形成したことを特徴とするものである。一般
に、プライヤー等の挟み式手工具における2つの先端面
は、概ね位置が揃っているので、この先端面に位置決め
ガイド部を掛けた状態で治具片を工具に取り付ければ、
両治具片が各別に備えた雌雄両圧着部どうしの位置関係
がぴったり合うことになる。これにより、端子の圧着を
失敗なく正確に行うことができる。
【0012】請求項6に記載した端子圧着治具は、請求
項1から4に記載した端子圧着治具において、一対の治
具片に、互いに相補関係を有して嵌り合う形の位置合わ
せガイドを一体に形成したことを特徴とするものであ
る。この発明にあっては、両治具片の位置合わせガイド
どうしを嵌め合うことで治具片どうしの位置関係がぴっ
たり規定されるので、この場合も、端子の圧着を失敗な
く正確に行うことができ、挟み式手工具の先端が欠けて
いるような場合でも両治具片の位置合わせができる。
項1から4に記載した端子圧着治具において、一対の治
具片に、互いに相補関係を有して嵌り合う形の位置合わ
せガイドを一体に形成したことを特徴とするものであ
る。この発明にあっては、両治具片の位置合わせガイド
どうしを嵌め合うことで治具片どうしの位置関係がぴっ
たり規定されるので、この場合も、端子の圧着を失敗な
く正確に行うことができ、挟み式手工具の先端が欠けて
いるような場合でも両治具片の位置合わせができる。
【0013】請求項7に記載した端子及び端子圧着治具
同封物は、電線クランプ部を備えた端子と、この端子を
圧着するための端子圧着治具とを同封した端子及び端子
圧着治具同封物であって、端子圧着治具は、挟み式手工
具のワーク挟み面に取り付ける取付け面を有した一対の
治具片に、同封の端子の電線クランプ部を圧着するのに
必要な雌雄組みを為す圧着部が各別に形成されたことを
特徴とするものである。
同封物は、電線クランプ部を備えた端子と、この端子を
圧着するための端子圧着治具とを同封した端子及び端子
圧着治具同封物であって、端子圧着治具は、挟み式手工
具のワーク挟み面に取り付ける取付け面を有した一対の
治具片に、同封の端子の電線クランプ部を圧着するのに
必要な雌雄組みを為す圧着部が各別に形成されたことを
特徴とするものである。
【0014】この同封物によれば、所望の圧着端子とそ
れを圧着するのに必要な圧着治具が一度に入手できるの
で、好都合であり、また、圧着部の形やサイズが当該端
子に適合しない圧着治具を間違って購入することも確実
に防止できる。
れを圧着するのに必要な圧着治具が一度に入手できるの
で、好都合であり、また、圧着部の形やサイズが当該端
子に適合しない圧着治具を間違って購入することも確実
に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る端子圧着治
具と、端子及び端子圧着治具同封物の詳細を図面に示し
た各実施の形態に従って説明する。 〔1.端子圧着治具の第一の実施の形態〕(図1〜図
3) 図1から図3は、端子圧着治具の第一の実施の形態1を
示すものである。この端子圧着治具1は、主として、図
1に示すピン端子21を圧着するためのものである。該
ピン端子21は、円筒形をした被覆挿入部21aと、そ
れより稍小径で且つ短い円筒形をした芯線クランプ部2
1bと差込ピン21cとが薄い金属板で一体に形成され
て成り、全体にビニール製のシールドキャップ23がぴ
ったり被されている。
具と、端子及び端子圧着治具同封物の詳細を図面に示し
た各実施の形態に従って説明する。 〔1.端子圧着治具の第一の実施の形態〕(図1〜図
3) 図1から図3は、端子圧着治具の第一の実施の形態1を
示すものである。この端子圧着治具1は、主として、図
1に示すピン端子21を圧着するためのものである。該
ピン端子21は、円筒形をした被覆挿入部21aと、そ
れより稍小径で且つ短い円筒形をした芯線クランプ部2
1bと差込ピン21cとが薄い金属板で一体に形成され
て成り、全体にビニール製のシールドキャップ23がぴ
ったり被されている。
【0016】〔A.構造〕(図1〜図3) 端子圧着治具1は、雄側雌側一対の治具片3及び5と、
これら治具片3、5のそれぞれに貼り付けた接着テープ
7とで構成されている。治具片3、5はその各部が金属
材料の打抜きプレス加工、冷間鍛造、成形研磨加工、押
し出し加工、ワイヤー加工又は放電加工などによって一
体に形成されており、それぞれの主部11は、前後方向
(図1における左下方へ向かう方向を前側とし、同図に
おける右上方へ向かう方向を後側とする。また、同図に
おける上下方向を高さ方向とする)に長い矩形のブロッ
ク形をしている。両主部11は、高さと前後長及び左右
幅がいずれも同じである。
これら治具片3、5のそれぞれに貼り付けた接着テープ
7とで構成されている。治具片3、5はその各部が金属
材料の打抜きプレス加工、冷間鍛造、成形研磨加工、押
し出し加工、ワイヤー加工又は放電加工などによって一
体に形成されており、それぞれの主部11は、前後方向
(図1における左下方へ向かう方向を前側とし、同図に
おける右上方へ向かう方向を後側とする。また、同図に
おける上下方向を高さ方向とする)に長い矩形のブロッ
ク形をしている。両主部11は、高さと前後長及び左右
幅がいずれも同じである。
【0017】主部11の高さ方向における一側面が、使
用に当たって両治具片3、5どうし互いに向き合う対向
面11aになっており、これと反対側の側面が取付け面
11bになっている。各取付け面11bの前端部はその
余の部分よりある程度高く突出した位置決めガイド部1
3になっていて、この位置決めガイド部13と取付け面
11bとが為す隅角は直角になっている。
用に当たって両治具片3、5どうし互いに向き合う対向
面11aになっており、これと反対側の側面が取付け面
11bになっている。各取付け面11bの前端部はその
余の部分よりある程度高く突出した位置決めガイド部1
3になっていて、この位置決めガイド部13と取付け面
11bとが為す隅角は直角になっている。
【0018】雄側治具片3の対向面11aにおけるほぼ
中間部からは、左右方向から見て概ね等脚台形状の圧着
突起15が突出し、雌側治具片5の対向面11aにおけ
るほぼ中間部には左右方向から見て略半円形をした圧着
凹部17が形成されている。これら圧着突起15と圧着
凹部17とで1組の圧着部19を構成する。圧着突起1
5と圧着凹部17との位置関係及び大きさ関係は、両治
具片3、5の対向面11aどうしをぴったり合わせた状
態において、圧着突起15が圧着凹部17に多少の余裕
を残して収まる関係になっており、圧着凹部17の半径
は前記ピン端子21に被せたシールドキャップ23のう
ち芯線クランプ部21bに対応した部位の外半径より多
少大きい程度になっている。
中間部からは、左右方向から見て概ね等脚台形状の圧着
突起15が突出し、雌側治具片5の対向面11aにおけ
るほぼ中間部には左右方向から見て略半円形をした圧着
凹部17が形成されている。これら圧着突起15と圧着
凹部17とで1組の圧着部19を構成する。圧着突起1
5と圧着凹部17との位置関係及び大きさ関係は、両治
具片3、5の対向面11aどうしをぴったり合わせた状
態において、圧着突起15が圧着凹部17に多少の余裕
を残して収まる関係になっており、圧着凹部17の半径
は前記ピン端子21に被せたシールドキャップ23のう
ち芯線クランプ部21bに対応した部位の外半径より多
少大きい程度になっている。
【0019】接着テープ7は、各主部11の位置決めガ
イド部13を除く取付け面11bのほぼ全体に貼り付け
られている。この接着テープ7は両面接着タイプのもの
で、剥離紙7aを付けたままの状態で両面粘着シート7
bが取付け面11bに貼り付けられている。端子圧着治
具1は以上のように構成されている。
イド部13を除く取付け面11bのほぼ全体に貼り付け
られている。この接着テープ7は両面接着タイプのもの
で、剥離紙7aを付けたままの状態で両面粘着シート7
bが取付け面11bに貼り付けられている。端子圧着治
具1は以上のように構成されている。
【0020】〔B.使用方法〕(図3) 次に、端子圧着治具1の使用方法を説明する。端子圧着
治具1を使用するときは、雄側雌側両治具片3、5を挟
み式手工具、例えばプライヤー25のワーク挟み面25
aに各別に取付ける。この取付けは、治具片3、5から
接着テープ7の剥離紙7aを剥がして、その両面粘着シ
ート7bをワーク挟み面25aに接着することで行う。
このとき、図3に示すように、位置決めガイド部13を
プライヤー25の先端面25bに掛けながら両面粘着シ
ート7bをワーク挟み面25aに押し当てる。これによ
って、一対の治具片3と5が、圧着突起15と圧着凹部
17どうし正対する位置関係でプライヤー25に取り付
けられる。
治具1を使用するときは、雄側雌側両治具片3、5を挟
み式手工具、例えばプライヤー25のワーク挟み面25
aに各別に取付ける。この取付けは、治具片3、5から
接着テープ7の剥離紙7aを剥がして、その両面粘着シ
ート7bをワーク挟み面25aに接着することで行う。
このとき、図3に示すように、位置決めガイド部13を
プライヤー25の先端面25bに掛けながら両面粘着シ
ート7bをワーク挟み面25aに押し当てる。これによ
って、一対の治具片3と5が、圧着突起15と圧着凹部
17どうし正対する位置関係でプライヤー25に取り付
けられる。
【0021】尚、この一対の治具片3、5の取付け面1
1bは対向面11aと平行になっていて、両治具片3、
5の対向面11aどうしが互いに接触又は近接したとこ
ろでほぼ平行になって圧着突起15と圧着凹部17とが
正対するためには、プライヤー25の使用状態を口幅が
大きい状態とする、即ち、両ワーク挟み面25aどうし
がある程度開いている状態でこれらが互いにほぼ平行に
なるように開閉支点ピン25cの位置を切り替える。
1bは対向面11aと平行になっていて、両治具片3、
5の対向面11aどうしが互いに接触又は近接したとこ
ろでほぼ平行になって圧着突起15と圧着凹部17とが
正対するためには、プライヤー25の使用状態を口幅が
大きい状態とする、即ち、両ワーク挟み面25aどうし
がある程度開いている状態でこれらが互いにほぼ平行に
なるように開閉支点ピン25cの位置を切り替える。
【0022】また、目的の電線27は、端部の被覆チュ
ーブ27aを剥いで芯線27bを露出させることで図1
に示す状態とし、その露出した芯線27bをピン端子2
1の芯線クランプ部21bに挿入する。これに伴って被
覆チューブ27aの先端部が被覆挿入部21aに挿入さ
れる。
ーブ27aを剥いで芯線27bを露出させることで図1
に示す状態とし、その露出した芯線27bをピン端子2
1の芯線クランプ部21bに挿入する。これに伴って被
覆チューブ27aの先端部が被覆挿入部21aに挿入さ
れる。
【0023】そこで、例えば、この状態のピン端子21
を片方の手で持ち、別の手でプライヤー25を把持し、
上記芯線クランプ部21b(この部分のシールドキャッ
プ23と伴に)を図3に実線で示すように圧着凹部17
に収めながらプライヤー25を閉じる。これにより、当
該芯線クランプ部21bが芯線27bと共に同図に二点
鎖線で示すように潰されて、これら芯線27bと芯線ク
ランプ部21bとが圧着される。尚、必要に応じて、被
覆挿入部21aについても圧着部19を利用して圧着す
るか、又は、治具片3、5を外した後プライヤー25自
体でかしめる。
を片方の手で持ち、別の手でプライヤー25を把持し、
上記芯線クランプ部21b(この部分のシールドキャッ
プ23と伴に)を図3に実線で示すように圧着凹部17
に収めながらプライヤー25を閉じる。これにより、当
該芯線クランプ部21bが芯線27bと共に同図に二点
鎖線で示すように潰されて、これら芯線27bと芯線ク
ランプ部21bとが圧着される。尚、必要に応じて、被
覆挿入部21aについても圧着部19を利用して圧着す
るか、又は、治具片3、5を外した後プライヤー25自
体でかしめる。
【0024】プライヤー25のワーク挟み面25aは、
通常、いちめんに細かな溝が形成されているため、治具
片3、5をプライヤー25から外すときは両面粘着シー
ト7bが治具片3、5に付いて来ることが多いので、そ
の両面粘着シート7bに剥離紙7aを貼り戻しておけば
再度利用することができる。勿論、この両面粘着シート
7bが治具片3、5から剥がれてしまった場合や、粘着
力が失われた場合は、適宜な両面接着テープを取付け面
11bに貼り付けることで繰り返し使用することができ
る。
通常、いちめんに細かな溝が形成されているため、治具
片3、5をプライヤー25から外すときは両面粘着シー
ト7bが治具片3、5に付いて来ることが多いので、そ
の両面粘着シート7bに剥離紙7aを貼り戻しておけば
再度利用することができる。勿論、この両面粘着シート
7bが治具片3、5から剥がれてしまった場合や、粘着
力が失われた場合は、適宜な両面接着テープを取付け面
11bに貼り付けることで繰り返し使用することができ
る。
【0025】尚、この端子圧着治具1を取り付けて端子
の圧着を行うことができる工具としては、必ずしもプラ
イヤーで無くても、圧着突起15と圧着凹部17とが近
接した状態で互いに正対できる形のものであれば、その
他の挟み式手工具を用いても良い。
の圧着を行うことができる工具としては、必ずしもプラ
イヤーで無くても、圧着突起15と圧着凹部17とが近
接した状態で互いに正対できる形のものであれば、その
他の挟み式手工具を用いても良い。
【0026】〔2.端子圧着治具の第二の実施の形態〕
(図4、図5) 図4及び図5は、第二の実施の形態に係る端子圧着治具
1Aを示すものである。この端子圧着治具1Aは、主と
して、図4に示すカール端子31を圧着するためのもの
であるが、機能的にみて前記第一の実施の形態に示した
端子圧着治具1と相違する点は、圧着部の数及び工具へ
の取付け手段と、雌雄両治具片どうしでの位置合わせガ
イドを備えたことだけである。従って、説明はこれら相
違点だけについて行い、その他の部分については、図面
の各部に前記端子圧着治具1における同様の部位に付し
た符号と同じ符号、又はそれにダッシュ記号やアルファ
ベット記号を付けた符号を付することで説明を省略す
る。このような符号の使い方とその意味は、後述する別
の実施の形態においても同様とする。
(図4、図5) 図4及び図5は、第二の実施の形態に係る端子圧着治具
1Aを示すものである。この端子圧着治具1Aは、主と
して、図4に示すカール端子31を圧着するためのもの
であるが、機能的にみて前記第一の実施の形態に示した
端子圧着治具1と相違する点は、圧着部の数及び工具へ
の取付け手段と、雌雄両治具片どうしでの位置合わせガ
イドを備えたことだけである。従って、説明はこれら相
違点だけについて行い、その他の部分については、図面
の各部に前記端子圧着治具1における同様の部位に付し
た符号と同じ符号、又はそれにダッシュ記号やアルファ
ベット記号を付けた符号を付することで説明を省略す
る。このような符号の使い方とその意味は、後述する別
の実施の形態においても同様とする。
【0027】この端子圧着治具1Aにおいては、サイズ
違いの圧着部を3組備えている。即ち、雄側治具片3A
の対向面11aには上辺が緩やかな弧を描くように多少
凹んだ台形状の3つの圧着突起15a、15b、15c
が多少の間隔をおいて前後方向へ並んで設けられ、雌側
治具片5Aの対向面11aには逆への字形の天面を持つ
3つの圧着凹部17a、17b、17cが多少の間隔を
おいて前後方向へ並んで形成されている。これら圧着突
起15a〜15cと圧着凹部17a〜17cは、後へ順
にサイズが小さくなっていて、圧着突起15aと圧着凹
部17aとで1組の圧着部19aを、圧着突起15bと
圧着凹部17bとで1組の圧着部19bを、圧着突起1
5cと圧着凹部17cとで1組の圧着部19cを構成す
る。
違いの圧着部を3組備えている。即ち、雄側治具片3A
の対向面11aには上辺が緩やかな弧を描くように多少
凹んだ台形状の3つの圧着突起15a、15b、15c
が多少の間隔をおいて前後方向へ並んで設けられ、雌側
治具片5Aの対向面11aには逆への字形の天面を持つ
3つの圧着凹部17a、17b、17cが多少の間隔を
おいて前後方向へ並んで形成されている。これら圧着突
起15a〜15cと圧着凹部17a〜17cは、後へ順
にサイズが小さくなっていて、圧着突起15aと圧着凹
部17aとで1組の圧着部19aを、圧着突起15bと
圧着凹部17bとで1組の圧着部19bを、圧着突起1
5cと圧着凹部17cとで1組の圧着部19cを構成す
る。
【0028】雌側治具片5Aの主部11の前後長は、雄
側治具片3Aの主部11の前後長より稍長くなってい
て、雌側治具片5Aの対向面11aの前後両端からは位
置合わせ壁29が垂直に突出しており、これら2つの位
置合わせ壁29の互いに対向する面どうしの間の寸法
は、雄側治具片3Aの前後長とほぼ一致している。従っ
て、この前後両位置合わせ壁29の間に雄側治具片3A
を収める(図5参照)ことで、雌雄両治具片3A、5A
どうしの前後方向での位置合わせが為され、この状態
で、圧着部19a、19b、19cのそれぞれ組を為す
圧着突起と圧着凹部どうし即ち15aと17aどうし、
15bと17bどうし、15cと17cどうしが正対す
る。
側治具片3Aの主部11の前後長より稍長くなってい
て、雌側治具片5Aの対向面11aの前後両端からは位
置合わせ壁29が垂直に突出しており、これら2つの位
置合わせ壁29の互いに対向する面どうしの間の寸法
は、雄側治具片3Aの前後長とほぼ一致している。従っ
て、この前後両位置合わせ壁29の間に雄側治具片3A
を収める(図5参照)ことで、雌雄両治具片3A、5A
どうしの前後方向での位置合わせが為され、この状態
で、圧着部19a、19b、19cのそれぞれ組を為す
圧着突起と圧着凹部どうし即ち15aと17aどうし、
15bと17bどうし、15cと17cどうしが正対す
る。
【0029】この治具片3A、5Aには着磁されてお
り、この着磁は、磁束の方向が主部11の高さ方向へ延
び且つ圧着突起15a、15b、15cと圧着凹部17
a、17b、17cとが互いに反発するパターンになっ
ている。従って、この治具片3Aと、5Aのプライヤー
25への取付けは治具片3A、5A自体の磁力によって
行うことができる。この場合、例えば、最初に雄側治具
片3A(又は雌側治具片5A)を一方のワーク挟み面2
5aに吸着させた後、雌側治具片5A(又は雄側治具片
3A)を雄側治具片3A(又は雌側治具片5A)に対し
て前記位置合わせしながら他方のワーク挟み面25aに
吸着させれば良い。このとき、雌雄両治具片3Aと5A
との位置が多少ずれていても、雄側治具片3Aの対向面
11aにおける前後両角部と位置合わせ壁29の先端の
内側角部が斜面に形成されていることにより、これら斜
面どうしの押圧で自動的に、雄側治具片3Aが位置合わ
せ壁29の間に収まる。
り、この着磁は、磁束の方向が主部11の高さ方向へ延
び且つ圧着突起15a、15b、15cと圧着凹部17
a、17b、17cとが互いに反発するパターンになっ
ている。従って、この治具片3Aと、5Aのプライヤー
25への取付けは治具片3A、5A自体の磁力によって
行うことができる。この場合、例えば、最初に雄側治具
片3A(又は雌側治具片5A)を一方のワーク挟み面2
5aに吸着させた後、雌側治具片5A(又は雄側治具片
3A)を雄側治具片3A(又は雌側治具片5A)に対し
て前記位置合わせしながら他方のワーク挟み面25aに
吸着させれば良い。このとき、雌雄両治具片3Aと5A
との位置が多少ずれていても、雄側治具片3Aの対向面
11aにおける前後両角部と位置合わせ壁29の先端の
内側角部が斜面に形成されていることにより、これら斜
面どうしの押圧で自動的に、雄側治具片3Aが位置合わ
せ壁29の間に収まる。
【0030】そこで、電線27の端部の露出した芯線2
7bをカール端子31のワイヤーバレル(芯線クランプ
部)31aに挿入した状態(被覆チューブ27aの先端
部はインスレーションバレル(被覆クランプ部)31b
に挿入される)で、そのワイヤーバレル31aとインス
レーションバレル31bを順次圧着する。使用する圧着
部は、3つの圧着部19a、19b、19cのうち当該
バレル31a、31bに対して一番過不足の少ないサイ
ズのものを選ぶ。尤も、インスレーションバレル31b
については、この圧着工具1を使わずに、プライヤー2
5その他の工具で圧着しても良い。圧着が終わったら、
治具片3A、5Aをプライヤー25から外す。
7bをカール端子31のワイヤーバレル(芯線クランプ
部)31aに挿入した状態(被覆チューブ27aの先端
部はインスレーションバレル(被覆クランプ部)31b
に挿入される)で、そのワイヤーバレル31aとインス
レーションバレル31bを順次圧着する。使用する圧着
部は、3つの圧着部19a、19b、19cのうち当該
バレル31a、31bに対して一番過不足の少ないサイ
ズのものを選ぶ。尤も、インスレーションバレル31b
については、この圧着工具1を使わずに、プライヤー2
5その他の工具で圧着しても良い。圧着が終わったら、
治具片3A、5Aをプライヤー25から外す。
【0031】〔3.端子圧着治具の第三の実施の形態〕
(図6〜図8) 図6から図8は、第三の実施の形態に係る端子圧着治具
1Bを示すものである。この端子圧着治具1Bは、例え
ば前記カール端子31のワイヤーバレル31aとインス
レーションバレル31bを同時に圧着できるようにした
ものである。
(図6〜図8) 図6から図8は、第三の実施の形態に係る端子圧着治具
1Bを示すものである。この端子圧着治具1Bは、例え
ば前記カール端子31のワイヤーバレル31aとインス
レーションバレル31bを同時に圧着できるようにした
ものである。
【0032】この端子圧着治具1Bの雌雄両治具片3
B、5Bにあっては、その主部11′の左右幅が前記し
た治具片3、5より長く、この方向で並んだ2組の圧着
部19d、19eが設けられている。即ち、雄側治具片
3Bの対向面11′aには、高さは同じで前後幅が異な
る大小2つの圧着突起15dと15eが左右に連続して
設けられ、これに対応して、雌側治具片5Bの対向面1
1′aには、深さと前後幅が異なる大小2つの圧着凹部
17dと17eが形成されている。小さい方の圧着突起
15eと圧着凹部17eとでワイヤーバレル31a用の
第一の圧着部19eが構成され、大きい方の圧着突起1
5dと圧着凹部17dとでインスレーションバレル31
b用の第二の圧着部19dが構成される。
B、5Bにあっては、その主部11′の左右幅が前記し
た治具片3、5より長く、この方向で並んだ2組の圧着
部19d、19eが設けられている。即ち、雄側治具片
3Bの対向面11′aには、高さは同じで前後幅が異な
る大小2つの圧着突起15dと15eが左右に連続して
設けられ、これに対応して、雌側治具片5Bの対向面1
1′aには、深さと前後幅が異なる大小2つの圧着凹部
17dと17eが形成されている。小さい方の圧着突起
15eと圧着凹部17eとでワイヤーバレル31a用の
第一の圧着部19eが構成され、大きい方の圧着突起1
5dと圧着凹部17dとでインスレーションバレル31
b用の第二の圧着部19dが構成される。
【0033】各主部11′の取付け面11′bには、マ
グネットシート41が両面接着テープ等によって貼り付
けられており、プライヤー25への取付けは、このマグ
ネットシート41の磁気吸着力によって行う(図7参
照)。この取付けは、2つの圧着部19dと19eがワ
ーク挟み面25aの幅方向へ並ぶ向きとする。
グネットシート41が両面接着テープ等によって貼り付
けられており、プライヤー25への取付けは、このマグ
ネットシート41の磁気吸着力によって行う(図7参
照)。この取付けは、2つの圧着部19dと19eがワ
ーク挟み面25aの幅方向へ並ぶ向きとする。
【0034】そこで、図8に示すように大きい方の圧着
凹部17dにはインスレーションバレル31bを、小さ
い方の圧着凹部17eにはワイヤーバレル31aをそれ
ぞれ収めて、プライヤー25を閉じると、それらインス
レーションバレル31aとワイヤーバレル31bが同時
に圧着される。
凹部17dにはインスレーションバレル31bを、小さ
い方の圧着凹部17eにはワイヤーバレル31aをそれ
ぞれ収めて、プライヤー25を閉じると、それらインス
レーションバレル31aとワイヤーバレル31bが同時
に圧着される。
【0035】〔4.端子及び端子圧着治具同封物〕(図
9) 図9は、端子及び端子圧着治具同封物の実施の一形態5
1を示すものである。この同封物51は、前記したピン
端子21と一対の治具片3、5と取付け用の接着テープ
7をセットとして同封したものである。接着テープ7は
剥離紙7a付きのもので、治具片3、5の取付け面11
bとほぼ同じ大きさに裁断した形のものを2枚、台紙5
3に貼り付けてあり、この接着テープ7と治具片3、5
を透明なビニールの内袋55に包装し、これを10ケ程
度のピン端子21と共に透明な外袋57に同封してあ
る。
9) 図9は、端子及び端子圧着治具同封物の実施の一形態5
1を示すものである。この同封物51は、前記したピン
端子21と一対の治具片3、5と取付け用の接着テープ
7をセットとして同封したものである。接着テープ7は
剥離紙7a付きのもので、治具片3、5の取付け面11
bとほぼ同じ大きさに裁断した形のものを2枚、台紙5
3に貼り付けてあり、この接着テープ7と治具片3、5
を透明なビニールの内袋55に包装し、これを10ケ程
度のピン端子21と共に透明な外袋57に同封してあ
る。
【0036】この同封物51を購入した者は、接着テー
プ7を台紙53から剥がして、治具片3、5の取付け面
11bに接着し、更に、その剥離紙7aを剥がして、治
具片3、5をプライヤー25などに接着して、ピン端子
21の圧着を行う。
プ7を台紙53から剥がして、治具片3、5の取付け面
11bに接着し、更に、その剥離紙7aを剥がして、治
具片3、5をプライヤー25などに接着して、ピン端子
21の圧着を行う。
【0037】尚、今日では接着テープ7は容易且つ安価
に入手できるので、この同封物51から除くことも考え
られる。また、このような同封物は、端子圧着治具を前
記した端子圧着治具1Aや1B或いはその他のものに替
えても良いし、比較的汎用される種類の端子やそれに適
合する端子圧着治具を2種類以上同封することも考えら
れる。
に入手できるので、この同封物51から除くことも考え
られる。また、このような同封物は、端子圧着治具を前
記した端子圧着治具1Aや1B或いはその他のものに替
えても良いし、比較的汎用される種類の端子やそれに適
合する端子圧着治具を2種類以上同封することも考えら
れる。
【0038】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。特に、圧着部の形態や
組数、挟み式手工具への取付け手段などが実施の形態に
示したものに限られることは無い。
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。特に、圧着部の形態や
組数、挟み式手工具への取付け手段などが実施の形態に
示したものに限られることは無い。
【0039】また、実施の形態では、各治具片の取付け
面が、1組の圧着部が互いに正対した状態でほぼ平行に
なる形にしたが、普通のペンチなどは口幅を広げた使用
形態を選択できないので、このような手工具でも支障な
く用いることができるようにするためには、各治具片の
取付け面を先端側へ行くに従って互いの間隔が広がるよ
うに傾斜させておけば良い。そして、本発明における圧
着部には、所謂二段圧着のための予備圧着部を含めても
何ら差し支えないし、対象とする端子の種類や形状が図
面に示したものに限られることも無い。
面が、1組の圧着部が互いに正対した状態でほぼ平行に
なる形にしたが、普通のペンチなどは口幅を広げた使用
形態を選択できないので、このような手工具でも支障な
く用いることができるようにするためには、各治具片の
取付け面を先端側へ行くに従って互いの間隔が広がるよ
うに傾斜させておけば良い。そして、本発明における圧
着部には、所謂二段圧着のための予備圧着部を含めても
何ら差し支えないし、対象とする端子の種類や形状が図
面に示したものに限られることも無い。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る端子圧着治
具によれば、専用の端子圧着工具を入手しなくても、プ
ライヤー等の一般的な挟み式手工具を利用して圧着端子
をきれいに圧着することができる。
具によれば、専用の端子圧着工具を入手しなくても、プ
ライヤー等の一般的な挟み式手工具を利用して圧着端子
をきれいに圧着することができる。
【0041】請求項2の発明によれば、1つの端子が備
えた芯線クランプ部と被覆クランプ部とを同時に圧着す
ることができるため、作業能率が良い。
えた芯線クランプ部と被覆クランプ部とを同時に圧着す
ることができるため、作業能率が良い。
【0042】請求項3又は請求項4の発明によれば、挟
み式手工具への取付けや取り外しを簡単に行うことがで
きるために使い勝手が良く、特に、磁気吸着による取付
け手段は繰り返しの使用に耐えるという利点がある。
み式手工具への取付けや取り外しを簡単に行うことがで
きるために使い勝手が良く、特に、磁気吸着による取付
け手段は繰り返しの使用に耐えるという利点がある。
【0043】請求項5又は請求項6の発明によれば、雌
雄組を為す圧着部の位置合わせが正しく為された状態で
端子を圧着できるので、圧着の失敗が無く、端子圧着を
きれいに達成できる。
雄組を為す圧着部の位置合わせが正しく為された状態で
端子を圧着できるので、圧着の失敗が無く、端子圧着を
きれいに達成できる。
【0044】請求項7の発明によれば、所望の圧着端子
とそれを圧着するのに必要な圧着治具が一度に入手でき
るので、好都合であり、また、圧着部の形やサイズが当
該端子に適合しない圧着治具を間違って購入することも
確実に防止できる。
とそれを圧着するのに必要な圧着治具が一度に入手でき
るので、好都合であり、また、圧着部の形やサイズが当
該端子に適合しない圧着治具を間違って購入することも
確実に防止できる。
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る端子圧着治具
をこれに適合する圧着端子と共に示す斜視図である。
をこれに適合する圧着端子と共に示す斜視図である。
【図2】図1に示す端子圧着治具の拡大側面図である。
【図3】図1に示す端子圧着治具をプライヤーに取付け
て端子圧着を行う作業の一例を示す図である。
て端子圧着を行う作業の一例を示す図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係る端子圧着治具
をこれに適合する圧着端子と共に示す斜視図である。
をこれに適合する圧着端子と共に示す斜視図である。
【図5】図4に示す端子圧着治具をプライヤーに取り付
けた状態で示す断面図である。
けた状態で示す断面図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態に係る端子圧着治具
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図7】図6に示す端子圧着治具をプライヤーに取り付
けた状態で示す側面図である。
けた状態で示す側面図である。
【図8】図6に示す端子圧着治具への端子の当て方を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る端子及び端子圧着治
具同封物を示す斜視図である。
具同封物を示す斜視図である。
1…端子圧着治具 3…治具片 5…治具片 7
…両面接着テープ 11b…取付け面 13…位置決めガイド部 19(15、17)…雌雄組みを為す圧着部 21…
端子 21a…電線ランプ部(被覆クランプ部) 21b…電線クランプ部(芯線クランプ部) 25…挟み式手工具 25a…ワーク挟み面 25b…挟み式手工具の先端面 27…被覆電線
27a…被覆チューブ 27b…芯線 1A…端子圧着治具 3A…治具片 5A…治具片 19a(15a、17a)…雌雄組みを為す圧着部 19b(15b、17b)…雌雄組みを為す圧着部 19c(15c、17c)…雌雄組みを為す圧着部 11、29…位置合わせ部 31…圧着端子 31a…電線クランプ部(芯線クランプ部) 31b…電線ランプ部(被覆クランプ部) 1B…端子圧着治具 3B…治具片 5B…治具片
11′b…取付け面 19d(15d、17d)…雌雄組みを為す圧着部(第
二の圧着部) 19e(15e、17e)…雌雄組みを為す圧着部(第
一の圧着部) 41…磁気吸着手段 51…端子及び端子圧着治具同封物
…両面接着テープ 11b…取付け面 13…位置決めガイド部 19(15、17)…雌雄組みを為す圧着部 21…
端子 21a…電線ランプ部(被覆クランプ部) 21b…電線クランプ部(芯線クランプ部) 25…挟み式手工具 25a…ワーク挟み面 25b…挟み式手工具の先端面 27…被覆電線
27a…被覆チューブ 27b…芯線 1A…端子圧着治具 3A…治具片 5A…治具片 19a(15a、17a)…雌雄組みを為す圧着部 19b(15b、17b)…雌雄組みを為す圧着部 19c(15c、17c)…雌雄組みを為す圧着部 11、29…位置合わせ部 31…圧着端子 31a…電線クランプ部(芯線クランプ部) 31b…電線ランプ部(被覆クランプ部) 1B…端子圧着治具 3B…治具片 5B…治具片
11′b…取付け面 19d(15d、17d)…雌雄組みを為す圧着部(第
二の圧着部) 19e(15e、17e)…雌雄組みを為す圧着部(第
一の圧着部) 41…磁気吸着手段 51…端子及び端子圧着治具同封物
Claims (7)
- 【請求項1】挟み式手工具のワーク挟み面に取り付ける
取付け面を有した一対の治具片に、端子の電線クランプ
部を圧着するのに必要な雌雄組みを為す圧着部を雌雄各
別に形成したことを特徴とする端子圧着治具。 - 【請求項2】被覆電線の芯線をクランプする芯線クラン
プ部と当該被覆電線の被覆チューブで被覆された部分を
クランプする被覆クランプ部を備えた端子を圧着するた
めの端子圧着治具であって、挟み式手工具のワーク挟み
面に取り付ける取付け面を有した一対の治具片に、端子
の芯線クランプ部を圧着するための雌雄組みを為す第一
の圧着部と、被覆クランプ部を圧着するための雌雄組み
を為す第二の圧着部を、雌雄各別に形成したことを特徴
とする端子圧着治具。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載した端子圧着治具に
おいて、治具片の取付け面に両面接着テープを貼り付け
たことを特徴とする端子圧着治具。 - 【請求項4】請求項1又は2に記載した端子圧着治具に
おいて、挟み式手工具に取付けるための磁気吸着手段を
備えたことを特徴とする端子圧着治具。 - 【請求項5】請求項1〜4に記載した端子圧着治具にお
いて、治具片に、挟み式手工具の先端面に掛けることで
当該挟み式手工具のワーク挟み面上での位置が規定され
る位置決めガイド部を一体に形成したことを特徴とする
端子圧着治具。 - 【請求項6】請求項1から4に記載した端子圧着治具に
おいて、一対の治具片に、互いに相補関係を有して嵌り
合う形の位置合わせガイドを一体に形成したことを特徴
とする端子圧着治具。 - 【請求項7】電線クランプ部を備えた端子と、この端子
を圧着するための端子圧着治具とを同封した端子及び端
子圧着治具同封物であって、端子圧着治具は、挟み式手
工具のワーク挟み面に取り付ける取付け面を有した一対
の治具片に、同封の端子の電線クランプ部を圧着するの
に必要な雌雄組みを為す圧着部が各別に形成されたこと
を特徴とする端子及び端子圧着治具同封物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000387146A JP2002190366A (ja) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | 端子圧着治具と、端子及び端子圧着治具同封物 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009104894A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-05-14 | Totsu Soken:Kk | 圧着工具 |
JP2013008549A (ja) * | 2011-06-24 | 2013-01-10 | Engineer Inc | 圧着工具 |
JP2013009546A (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-10 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 間接活線工法用仮圧縮工具 |
US20210006026A1 (en) * | 2019-07-05 | 2021-01-07 | Hubbell Incorporated | Dieless crimp head with positioning devices for crimp connectors |
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-
2000
- 2000-12-20 JP JP2000387146A patent/JP2002190366A/ja active Pending
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US11894648B2 (en) * | 2019-07-05 | 2024-02-06 | Hubbell Incorporated | Dieless crimp head with positioning devices for crimp connectors |
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