JP2002189987A - 磁気カード読取装置 - Google Patents

磁気カード読取装置

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JP2002189987A
JP2002189987A JP2000391060A JP2000391060A JP2002189987A JP 2002189987 A JP2002189987 A JP 2002189987A JP 2000391060 A JP2000391060 A JP 2000391060A JP 2000391060 A JP2000391060 A JP 2000391060A JP 2002189987 A JP2002189987 A JP 2002189987A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードデータの不正取得と、不正なカードの
利用を防止する。 【解決手段】 磁気ヘッド35のケース35c内に、磁
気ヘッド本体の出力信号を受けてカードデータを復調す
る復調回路37と、復調されたカードデータを暗号化す
る暗号化回路38とを設けるとともに、磁気カード1の
表面にエンボス加工文字センサ40を押し付けてエンボ
ス加工によって表示されている文字列のイメージデータ
を検出する。そして、暗号化されたデータを復号手段4
7によって復号し、イメージデータに基づいてエンボス
加工によって表示されている文字列に対応するキャラク
タデータ列を文字認識手段48によって求め、復号され
たカードデータの所定ビット範囲のデータ列とキャラク
タデータ列とが一致するか否かを判定手段49によって
判定し、データ列が一致すると判定されたときのみ、所
定のセンタに対して認証のための通信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気カードに記録
されている情報を読み出すための磁気カード読取装置に
おいて、磁気カードのデータが不正に取得されたり、不
正なカードの利用を防止するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】クレジットカードや銀行のキャッシュカ
ード等の磁気カードに磁気記録されているデータを読み
取るために、図7に示す磁気カード読取装置10が従来
から用いられている。
【0003】この磁気カード読取装置10は、図示しな
い筐体の表面に設けられたカード挿入口11から挿入さ
れた磁気カード1を内部に引き込んで所定の搬送路12
に沿って搬送し、この搬送路12に設けられた磁気ヘッ
ド13によって磁気カード1の磁気記録面の磁気変化を
検出し、この検出信号を復調回路14に入力して磁気カ
ード1に磁気記録されているカードデータを復調する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来の磁気カード読取装置10では、
磁気ヘッド13の出力ラインや復調回路14の出力ライ
ンに対する不正なアクセスによって磁気カード1のカー
ドデータを不正に取得される恐れがある。
【0005】また、このように不正に取得されたカード
データを別の磁気カードに書き込んで作成された不正カ
ードが利用される恐れがある。
【0006】本発明は、この問題を解決して、カードデ
ータが不正に取得されたり、不正なカードの利用を防止
できる磁気カード読取装置を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の磁気カード読取装置は、磁気カ
ードをカード挿入口から筐体内に受け入れ、前記磁気カ
ードに磁気記録されているカードデータを磁気ヘッドを
用いて読み取る磁気カード読取装置において、前記磁気
ヘッドのケース内に設けられ、磁気ヘッド本体の出力信
号を受けて前記カードデータを復調する復調手段と、前
記磁気ヘッドのケース内に設けられ、前記復調手段によ
って復調されたカードデータを暗号化して前記ケースの
外部へ出力する暗号化手段と、前記磁気ヘッドのケース
の外部に出力されたデータを復号する復号手段と、前記
筐体内に設けられ、一面側に圧力に応じた信号を部位毎
に出力する圧力センサを有し、該圧力センサの出力に基
づいて前記一面側に接触する物体のイメージデータを検
出するイメージセンサと、前記磁気カードが前記筐体内
の所定位置に停止しているときに、該磁気カードの表面
のエンボス加工によって凹凸で表示されている文字列部
分に前記イメージセンサの前記一面側を押し付ける押付
手段と、前記押付手段によって磁気カードの前記文字列
部分に押し付けられた前記イメージセンサから出力され
るイメージデータに基づいて、前記エンボス加工によっ
て凹凸で表示されている文字列に対応するキャラクタデ
ータ列を求める文字認識手段と、前記復号手段によって
復号されたカードデータの所定ビット範囲のデータ列
と、前記文字認識手段によって求められたキャラクタデ
ータ列とが一致するか否かを判定する判定手段と、前記
判定手段の判定結果を報知する報知手段とを備えてい
る。
【0008】また、本発明の請求項2の磁気カード読取
装置は、請求項1の磁気カード読取装置において、少な
くとも前記復号手段と判定手段とが1チップ化された単
一のプロセッサによって構成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明を実施した磁気カー
ド読取装置20の外観を示し、図2はその内部構成を示
している。
【0010】この磁気カード読取装置20は、クレジッ
トカードの認証処理を行う端末機(CAT端末機)とし
ての機能を有するものであり、図1に示しているよう
に、磁気カード読取装置20の筐体21の前面側には、
クレジットカードなどの磁気カード1を挿入するための
カード挿入口22が設けられ、筐体21の上面側には、
テンキー等を含む複数のキー23、表示器24および後
述するプリンタ53の排紙口25が設けられている。
【0011】また、筐体21の内部には、図2に示して
いるように、カード挿入口22と連続し、カード挿入口
22から挿入された磁気カード1を筐体21内で略水平
に搬送させるための搬送路26が形成されている。
【0012】この搬送路26の前端および後端には、磁
気カードのエッジを検出するためのセンサ27、28が
設けられている。
【0013】また、搬送路26には、磁気カードを両面
から挟んだ状態で搬送路26に沿って搬送させるための
ローラ29、30が複数組設けられ、例えばその下方側
のローラ29(上方側のローラ30でもよい)が図示し
ないベルト等によって同方向に回転するように連結さ
れ、そのうちの少なくとも一つのローラ29がモータを
含む回転駆動装置31に連結されている。
【0014】搬送路26の中間部で磁気カードの磁気記
録帯が通過する位置には、磁気ヘッド35が配置されて
いる。この磁気ヘッド35は、ギャップを有するコア3
5aにコイル35bが巻かれた本体部を、磁気シールド
用の金属製のケース35c内に収容しており、このケー
ス35cの表面に露呈するコア35aのギャップ部分で
磁気カード1の磁気記録帯の磁気変化を検出し、その磁
気変化に対応する信号をコイル35bから出力する。
【0015】磁気ヘッド35のコイル35bから出力さ
れる信号は復調回路37に入力される。復調回路37
は、磁気ヘッド35のコイル35bから出力される信号
から磁気カード1に磁気記録されているカードデータを
復調する。
【0016】なお、このカードデータの復調は、磁気カ
ード1に対するデータの記録方式に対応しており、例え
ばその記録方式が一般的なMFM方式(F2F方式とも
いう)の場合には、磁気ヘッド35の本体部(コア35
a、コイル35b)からの出力信号を増幅し、その信号
の半サイクル周期が基準周期に近いか基準周期の2倍に
近いかを判定することによってカードデータを復調す
る。
【0017】復調回路37によって復調されたデータは
暗号化回路38に入力される。暗号化回路38は、復調
回路37によって復調されたデータを所定の暗号化関数
と鍵データとによって暗号化する。この暗号化は、例え
ば、暗号化対象データに対する鍵データとの排他的論理
和演算処理、暗号化対象データに対する鍵データによっ
て指定されたビット位置の置換処理、暗号化対象データ
に対する鍵データによって指定されたビット数のシフト
処理の組み合わせによって行う。
【0018】上記復調回路37および暗号化回路38
は、磁気ヘッド35の本体部分とともに磁気ヘッド35
のケース35c内に収容され、ケース35cの内部の隙
間には合成樹脂が充填されており、暗号化回路38によ
って暗号化されたデータがケース35cの外部へ出力さ
れる。
【0019】なお、図示していないが、復調回路37お
よび暗号化回路38には、ケース35cの外部から電源
が供給できるようになっている。
【0020】したがって、このケース35cから外部に
出力されるデータを不正に取得しても、内部の暗号化回
路38の暗号化関数や鍵データがわからないので、磁気
カード1に記録されているカードーデータを容易に知る
ことはできない。
【0021】また、搬送路26の後部上方には、磁気カ
ード1の表面にエンボス加工によって凹凸で表示された
文字列(数字や記号も含む)のイメージデータを取得す
るためのイメージセンサ40が配置されている。
【0022】このイメージセンサ40は、図3に示すよ
うに搬送路26の奥まで達した磁気カード1のエンボス
加工によって凹凸で表示されている文字列2全体に重な
り合う位置に支持されており、後述する押付手段43に
よって、図4のように磁気カード1側に移動して、その
下面側に取り付けられている圧力センサ41の表面41
aを磁気カード1のエンボス加工によって凹凸で表示さ
れている文字列2全体に押し付けられる。
【0023】圧力センサ41は、例えば半導体圧力セン
サからなり、磁気カード1の表面にエンボス加工によっ
て凹凸で表示された文字列2全体と重なり合う長さと幅
を有する帯板状の外形を有している。この圧力センサ4
1は、図5に示すように、表面41a側からの圧力に応
じた信号をそれぞれ出力する多数のセンサセル42が縦
横に配列されたものであり、表面41aの各部位に印加
される圧力に応じた信号を各部位のセンサセル42から
それぞれ出力する。
【0024】例えば図5に示しているように、エンボス
加工によって表示された文字「A」の凸部に押し付けら
れている各センサセル42からは所定値以上の大きさの
信号が出力され、文字「A」の凸部分に触れていない他
のセンサセル42からはほぼ零(定常値)の信号が出力
される。
【0025】イメージセンサ40は、圧力センサ41の
各センサセル42の出力をそれぞれ所定のしきい値と比
較して各部位毎に2値化したデータを求め、この2値化
したデータとその部位とを対応付けた2次元のイメージ
データとして出力する。
【0026】なお、このような圧力センサ41を用いて
文字列のイメージデータを検出するイメージセンサ40
は、光センサを用いて非接触にイメージデータを検出す
るものに比べて、磁気カードの表面の反射率のばらつき
や汚れ等の影響を受けずに凹凸で表示された文字列のイ
メージデータを正確に得ることができる。また、所定位
置に停止している磁気カードの表面に押し付けて文字列
のイメージデータを得るようにしているので、搬送しな
がらイメージデータを取得する方法に比べて、磁気デー
タの読取への悪影響がなく、また、磨耗等による耐久性
の低下が少ないという利点がある。
【0027】このイメージセンサ40は押付手段43と
連結されている。押付手段43は、磁気カード1が搬送
路26の後端位置まで達して停止しているときに、その
磁気カード1の表面にエンボス加工によって表示された
文字列全体にイメージセンサ40の下面側の圧力センサ
41の表面41aを押し付けて、イメージセンサ40か
ら磁気カード1の文字列のイメージデータを出力させ
る。
【0028】この押付手段43は、独立した駆動源を有
する場合と、磁気カード1に対する搬送力(回転駆動装
置31の力)を駆動源として利用する場合があり、例え
ば独立した駆動源としてソレノイドを用いる場合には、
磁気カード1の先端が搬送路26の後端に達したことを
センサ28(または別のセンサを用いてもよい)によっ
て検出したとき、ソレノイド(図示せず)に通電してイ
メージセンサ40を下降させて、圧力センサ41の表面
41aを磁気カードの文字列部分に一定時間押し付けて
から、ソレノイドに対する通電を停止して、イメージセ
ンサ40を上昇させる。なお、ソレノイド等の駆動源に
対する通電の制御は、後述する制御部45によって行う
ことも可能である(押付手段43の制御部を制御部45
が兼用する)。
【0029】また、磁気カード1に対する搬送力を利用
する場合には、搬送路26の後部側に回動レバーを設
け、その回動レバーの一端側を回転駆動装置31の力で
奥まで搬送される磁気カード1の先端で押して回動する
レバーを回動させ、その他端側でイメージセンサ40を
下方に押し付けるようにすればよく、その他任意の機構
を用いることができる。
【0030】センサ27、28、暗号化回路38および
イメージセンサ40の出力は、処理部45に入力され
る。
【0031】処理部45は、1チップ化されたマイクロ
プロセッサによって構成されており、その機能をブロッ
ク化すると、図2に示しているように、搬送制御手段4
6、復号手段47、文字認識手段48、判定手段49、
報知手段50および認証処理手段51を備えている。
【0032】この処理部45には、複数のキー23、表
示器24、回線インタフェース52、プリンタ53が接
続されており、回線インタフェース52および通信回線
5を介して所定のセンタとの間でキー23からの入力情
報やカードデータ等を含む情報の授受を行い、表示器2
4にキー23の入力情報やセンタとの通信に関わる情報
等を表示し、プリンタ52から決済結果等が印字された
紙を出力させる。
【0033】図6は、処理部45の処理手順を示すフロ
ーチャートである。以下、このフローチャートに基づい
てこの磁気カード読取装置20の動作を説明する。
【0034】磁気カード1がカード挿入口22に挿入さ
れて、その先端がセンサ27で検知されると、搬送制御
手段46は、各ローラ29が引込方向に回転するように
回転駆動装置31を駆動し、磁気カード1を搬送路26
に沿って奥側に搬送させる(S1、S2)。
【0035】そして、この磁気カード1の引込搬送が開
始されると、復号手段47は、暗号化回路38からのデ
ータの取得を開始する(S3)。
【0036】そして、磁気カード1の先端がセンサ28
で検出されると、搬送制御手段46は、回転駆動装置3
1を停止させ、磁気カード1の搬送を一時停止する(S
4、S5)。
【0037】ここで、押付手段43がイメージセンサ4
0を下降させて、搬送路26の後端位置で停止している
磁気カード1の表面にエンボス加工によって表示されて
いる文字列のイメージデータを出力させる。
【0038】このイメージデータを受けた文字認識手段
48は、取得したイメージデータに基づいて、磁気カー
ド1の表面にエンボス加工によって凹凸で表示された文
字のキャラクタデータを求める(S6)。
【0039】また、復号手段47は取得した暗号化デー
タを復号して磁気カード1に記録されていたカードデー
タを求める(S7)。なお、この復号処理は磁気カード
1の引込搬送中に行ってもよい。
【0040】そして、判定手段49は、文字認識手段4
8によって求められたキャラクタデータ列と復号手段4
7によって求められたカードデータとを照合し、カード
データの所定ビット範囲のデータ列がキャラクタデータ
列に一致するか否かを判定する(S8)。
【0041】一般にエンボス加工によって文字列が表示
されている磁気カードでは、その文字列に対応するキャ
ラクタデータ列が磁気記録データに含まれているので、
上記の判定を行うことで、その磁気カードが使用可能な
カードか否かを判定することができる。
【0042】ここで、カードデータの所定ビット範囲の
データ列がキャラクタデータ列に一致する場合には、こ
の磁気カード1は正しいカードであるとし、認証処理手
段51によるカードデータの認証や決済等の処理(前記
センタとの通信を含む)がなされた後、搬送制御手段4
6によって磁気カード1が返却される(S9、S1
0)。
【0043】また、カードデータの所定範囲のデータ列
がキャラクタデータ列に一致しない場合には、この磁気
カード1が不正に作成されたものとし、これを報知手段
50が表示器24あるいは図示しないブザーの音等で報
知してから、前記認証処理を行わずにその磁気カードを
返却する(S11)。
【0044】なお、カードデータの所定範囲のデータ列
がキャラクタデータ列に一致しない場合に、磁気カード
1をカード挿入口22側に戻して、カードデータの読み
取りとイメージセンサ40からのイメージデータの取得
とを所定回数まで繰り返してデータ判定を行い(戻し搬
送処理を含めて前記S2〜S8の処理を繰り返す)、デ
ータが一致した時点で、その磁気カード1を正しいカー
ドとして処理し、所定回数連続して一致しない場合にそ
の磁気カード1を不正に作成されたカードとしその旨を
報知してから返却してもよい。
【0045】また、ここでは、報知手段50がデータが
一致しないときだけ表示や音で報知しているが、データ
が一致したときとデータが一致しないときとを区別でき
るように判定結果を報知すればよい。
【0046】また、ここでは、クレジットカードの認証
処理わ行うための端末としての機能を有する磁気カード
読取装置について説明したが、これは、本発明を限定す
るものではなく、銀行のキャッシュカード等の磁気カー
ドを読み取る磁気カード読取装置についても本発明を全
く同様に適用できる。
【0047】このように、実施の形態の磁気カード読取
装置20では、磁気ヘッド35のケース35c内に復調
回路37および暗号化回路38が収容されているので、
磁気カード1のカードデータが磁気ヘッド35の出力ラ
インから不正に取得される恐れがなく、しかも、磁気カ
ード1のエンボス加工によって凹凸で表示された文字列
のキャラクタデータ列とカードデータの所定ビット位置
のデータ列との一致を判定し、その判定結果を報知し、
一致したときのみセンタとの間の認証処理を行うように
しているので、不正に取得されたカードデータを書き込
んだ不正なカードの利用を確実に防ぐことができる。
【0048】また、前記したように、カードデータを入
出力する復号手段47と判定手段49とを含む処理部4
5が1チップ化された単一のプロセッサによって構成さ
れているので、磁気カード1のカードデータをこの処理
部45から不正に取得される恐れがなく、カードデータ
の不正取得に対する安全性がさらに高くなる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の磁気カード読取装置は、磁気カードをカード挿入口か
ら筐体内に受け入れ、前記磁気カードに磁気記録されて
いるカードデータを磁気ヘッドを用いて読み取る磁気カ
ード読取装置において、前記磁気ヘッドのケース内に設
けられ、磁気ヘッド本体の出力信号を受けて前記カード
データを復調する復調手段と、前記磁気ヘッドのケース
内に設けられ、前記復調手段によって復調されたカード
データを暗号化して前記ケースの外部へ出力する暗号化
手段と、前記磁気ヘッドのケースの外部に出力されたデ
ータを復号する復号手段と、前記筐体内に設けられ、一
面側に圧力に応じた信号を部位毎に出力する圧力センサ
を有し、該圧力センサの出力に基づいて前記一面側に接
触する物体のイメージデータを検出するイメージセンサ
と、前記磁気カードが前記筐体内の所定位置に停止して
いるときに、該磁気カードの表面のエンボス加工によっ
て凹凸で表示されている文字列部分に前記イメージセン
サの前記一面側を押し付ける押付手段と、前記押付手段
によって磁気カードの前記文字列部分に押し付けられた
前記イメージセンサから出力されるイメージデータに基
づいて、前記エンボス加工によって凹凸で表示されてい
る文字列に対応するキャラクタデータ列を求める文字認
識手段と、前記復号手段によって復号されたカードデー
タの所定ビット範囲のデータ列と、前記文字認識手段に
よって求められたキャラクタデータ列とが一致するか否
かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を報
知する報知手段とを備えている。
【0050】このように、磁気ヘッドのケース内に復調
手段および暗号化手段が収容されているので、磁気カー
ドのカードデータが磁気ヘッドの出力ラインから不正に
取得される恐れがなく、しかも、磁気カードのエンボス
加工によって凹凸で表示された文字列のキャラクタデー
タ列とカードデータの所定ビット位置のデータ列との一
致を判定し、その判定結果を報知するようにしているの
で、不正に取得されたカードデータを書き込んだ不正な
カードの利用を確実に防ぐことができる。
【0051】また、本発明の請求項2の磁気カード読取
装置は、請求項1の磁気カード読取装置において、少な
くとも前記復号手段と判定手段とが1チップ化された単
一のプロセッサによって構成されている。
【0052】このため、復号されたカードデータを不正
に取得することができず、カードデータの不正取得に対
する安全性がさらに高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の外観を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態の内部構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態の要部の構成例の概略図
【図4】本発明の実施の形態の動作を説明するための概
略図
【図5】本発明の実施の形態の要部の構造と動作を説明
するための図
【図6】本発明の実施の形態の要部の処理手順を示すフ
ローチャート
【図7】従来装置の構成を示す図
【符号の説明】
1 磁気カード 2 エンボス加工によって表示されている文字列の突起
部分 5 通信回線 20 磁気カード読取装置 21 筐体 22 カード挿入口 23 キー 24 表示器 25 排紙口 26 搬送路 27、28 センサ 29、30 ローラ 31 回転駆動装置 35 磁気ヘッド 35a コア 35b コイル 35c ケース 37 復調回路 38 暗号化回路 40 イメージセンサ 41 圧力センサ 42 センサセル 43 押付手段 45 処理部 46 搬送制御手段 47 復号手段 48 文字認識手段 49 判定手段 50 報知手段 51 認証処理手段 52 回線インタフェース 53 プリンタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/02 G11B 20/10 H 5D091 20/10 G06K 19/00 F Fターム(参考) 2C005 HA03 HA04 HB09 JA02 JA03 JA08 KA15 LB18 LB46 5B035 AA13 BB02 5B058 CA31 CA35 KA12 KA35 5B072 CC26 DD04 FF39 GG07 HH11 JJ06 MM09 5D044 BC01 CC08 DE17 DE49 FG18 GK17 5D091 AA11 CC30 FF10 HH01 JJ21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気カードをカード挿入口から筐体内に受
    け入れ、前記磁気カードに磁気記録されているカードデ
    ータを磁気ヘッドを用いて読み取る磁気カード読取装置
    において、 前記磁気ヘッドのケース内に設けられ、磁気ヘッド本体
    の出力信号を受けて前記カードデータを復調する復調手
    段と、 前記磁気ヘッドのケース内に設けられ、前記復調手段に
    よって復調されたカードデータを暗号化して前記ケース
    の外部へ出力する暗号化手段と、 前記磁気ヘッドのケースの外部に出力されたデータを復
    号する復号手段と、 前記筐体内に設けられ、一面側に圧力に応じた信号を部
    位毎に出力する圧力センサを有し、該圧力センサの出力
    に基づいて前記一面側に接触する物体のイメージデータ
    を検出するイメージセンサと、 前記磁気カードが前記筐体内の所定位置に停止している
    ときに、該磁気カードの表面のエンボス加工によって凹
    凸で表示されている文字列部分に前記イメージセンサの
    前記一面側を押し付ける押付手段と、 前記押付手段によって磁気カードの前記文字列部分に押
    し付けられた前記イメージセンサから出力されるイメー
    ジデータに基づいて、前記エンボス加工によって凹凸で
    表示されている文字列に対応するキャラクタデータ列を
    求める文字認識手段と、 前記復号手段によって復号されたカードデータの所定ビ
    ット範囲のデータ列と、前記文字認識手段によって求め
    られたキャラクタデータ列とが一致するか否かを判定す
    る判定手段と、 前記判定手段の判定結果を報知する報知手段とを備えた
    ことを特徴とする磁気カード読取装置。
  2. 【請求項2】少なくとも前記復号手段と判定手段とが1
    チップ化された単一のプロセッサによって構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気カード読取装
    置。
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