JP2002189834A - 地理的代替点決定システム及び方法並びに地理的代替点決定プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
地理的代替点決定システム及び方法並びに地理的代替点決定プログラムを記録した記録媒体Info
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Abstract
地理的指標に応じて地図を矩形で分割し、分割した矩形
を代表する代替点を算出することを目的としている。 【解決手段】本発明の地理的代替点決定システムは、指
標と、代替点マスタと、代替点メッシュ作成・編集機能
部とを備える。代替点マスタは、分割された地図上の各
区画におけるそれぞれの指標値が略同一となるように地
図を指標値に基づき分割して、この分割した区画のそれ
ぞれを表すメッシュコードを分割区画の代替点として格
納する。代替点メッシュ作成・編集機能部は、代替点マ
スタに格納するメッシュコードを作成し、かつ作成済み
の代替点マスタを編集する。この格納された代替点を用
いて地図上の処理が行われる。
Description
毎に、それを代表する場所を代替点として決定して、地
図を使用したさまざまな処理を簡便化する地理的代替点
決定システム及び方法並びに地理的代替点決定プログラ
ムを記録した記録媒体に関する。
から配送先までの配送料金を決定するために、その間の
距離を計算する必要が生じることがある。また、配送先
が複数あった場合に加えてさらに新規の配送先を追加す
る際のルート、及び配送順序を決定する必要が生じるこ
とがある。これら必要が生じる毎に計算するのでは、操
作が面倒であり、また処理に時間がかかることになる。
そのため、多数の配送元及び配送先について、予め計算
しておくことが望まれる。しかし、例えば、配送元及び
配送先が1万件ある場合、1万件のマトリクスを作成す
る必要がある。容量も大きくなり、処理に時間がかかる
ことになる。
元(或いは配送先)を地図上でまとめた代替点で代表さ
せ、この代替点間で予めマトリクスを作成しておくこと
が考えられる。特定の配送元から特定の配送先までの距
離を計算する必要が生じた場合には、予め作成されてい
た代替点間の距離で近似することができる。ただ、現
在、地図上での代替点として利用可能のものは、市区町
村役場の位置或いは郵便番号などが考えられるに過ぎな
い。
アのような店舗を、統計データを利用して出店計画を行
う必要が生じることがある。一定数(例えば住宅50
件)以上毎に、1店舗を出店しようとした場合に、現在
利用可能の適切なデータは存在しない。
地図上の区分は、固定的に定まっており、人口や世帯数
の密度等とも関連していないために、代替点として適当
でない場合がある。また、地図を等幅のメッシュで区切
ることも考えられるが、山間部と都市部で同一の密度に
なり、この場合もニーズに当てはまらない場合が発生す
る。
点を解決して、人口、住宅数、道路の交差点数等の選択
された地理的指標に応じて地図を矩形で分割し、分割し
た矩形を代表する代替点を算出することを目的としてい
る。
して地図上の処理を行うことを目的としている。
定システム及び方法並びに地理的代替点決定プログラム
を記録した記録媒体は、指標と、代替点マスタと、代替
点メッシュ作成・編集機能部とを備える。代替点マスタ
は、分割された地図上の各区画におけるそれぞれの指標
値が略同一となるように地図を指標値に基づき分割し
て、この分割した区画のそれぞれを表すメッシュコード
を分割区画の代替点として格納する。代替点メッシュ作
成・編集機能部は、代替点マスタに格納するメッシュコ
ードを作成し、かつ作成済みの代替点マスタを編集す
る。この格納された代替点を用いて地図上の処理が行わ
れる。
対象となる特定地点を、それを含む分割区画とみなして
メッシュコードに変換して、該メッシュコードを用いて
前記代替点マスタを検索し、この検索された代替点レコ
ードを用いて地図上の処理が行われる。
的代替点決定システム及び方法並びに地理的代替点決定
プログラムを記録した記録媒体について説明する。図1
は、本発明の地理的代替点決定システムを例示するシス
テム構成図である。代替点メッシュ作成・編集機能部1
においては、人口、住宅数、交差点数、事業所数、建物
数等の指標2を用いて、代替点マスタ3を作成し、ま
た、作成済みの代替点マスタ3を編集する。詳細は後述
するように、指標2に基づき地図を分割し、かつ、少な
くともこの分割した区画のそれぞれを表すメッシュコー
ドを、代替点マスタ3は格納している。
に基づき分割される。例えば神奈川県が、各区画内の交
差点数がそれぞれ300以下となるように、各区画に分
割され、そして、その区画のそれぞれを表すコード(メ
ッシュコード)が、代替点マスタ3に格納される。そし
て、この代替点マスタ3は、用途に応じて種々のデータ
を関連づけて代替点レコード6として格納することがで
きる。例えば、代替点マスタ3を、配送システムに利用
するのであれば、分割区画のそれぞれを表すメッシュコ
ードのマトリクスを形成し、各メッシュコード間の距
離、運賃、平均移動時間などのデータを関連させて格納
することができる。
て、さらに図1を参照して説明する。特定地点(例えば
新規の配送先)の緯度・経度データ4は、メッシュコー
ド変換部5に入力され、メッシュコード変換部5では、
上記の分割区画のそれぞれをメッシュコードに変換した
法則と同じ法則を用いて、緯度・経度データ4をメッシ
ュコードに変換すると共に、その特定地点を含む分割区
画を代替点マスタ3を検索して、代替点レコード6とし
て取り出す。この代替点レコード6には、関連データも
格納することができるので、特定地点そのものではな
く、特定地点を含む分割区画に関するデータ、例えば、
特定区画間の距離、運賃、平均移動時間などのデータを
取り出すことが可能になる。
能部の動作を、指標値をある一定レベルに合わせる場合
について、さらに図2を参照して説明する。この動作に
より、地図上における所定地域は、指標値に基づき、指
標値が所定値以下となるように矩形に分割される。ま
ず、ステップST1で、地図を等幅の初期メッシュに分
割する。これは、例えば国土地理院が緯度、経度から定
めた「標準地域メッシュ」の第1次地域区画及び第2次
地域区画を利用することができる。この初期メッシュ
は、例えば、図7中に「1つの初期メッシュ」として表
示した大きさを有している。
ついて、さらに説明する。図中の「1次メッシュ」は、
国土地理院が定めた第1次地域区画に相当する。この1
次メッシュの縦横をそれぞれ8等分した区画のそれぞれ
が、国土地理院が定めた第2次地域区画に相当し、ここ
では、「2次メッシュ」と表示している。本実施例で
は、これは、「初期メッシュ」として用いる。
(最初は、初期メッシュ)内の地理的な指標値(例えば
交差点数)が、定めた値を超えているか否かが判断され
る。定めた値を超えている場合、ステップST3に進ん
で、該当メッシュは4分割された後、ステップST2に
戻る。図6(B)は、図6(A)に示す1つの2次メッ
シュ(初期メッシュ)を拡大して示す図である。この初
期メッシュ内の指標値が、定めた値を越えていたために
4分割されたことを示している。さらに、この4分割さ
れた4つのメッシュの内、右下のメッシュは、依然とし
て指標値が定めた値を越えていたために、さらに4分割
され、以下同様に、この例では、それぞれの右下メッシ
ュを、初期メッシュから4レベルまで分割したことを示
している。
ュがある限り、越えているそれぞれのメッシュについて
所定レベルにまで分割することができる(この例では、
4レベル)。例えば、図7は、交差点数を指標とし、こ
の指標値が300を越えないように神奈川県を分割した
例を示している。
が定めた値以下になったときに、ステップST4に進ん
で、メッシュを代表する点としての代替点の緯度、経度
を演算により求め、決定する。メッシュを代表する緯
度、経度としては、そのメッシュ内の所定の位置、例え
ばメッシュの南端及び西端のものにすることができる。
代替点の緯度、経度は、数値で表して、代替点マスタに
格納する。
ッシュコード)への変換について、図5に示すデータ構
造及び図6に示すメッシュ分割を参照してさらに説明す
る。図5(A)は、代替点マスタを構成する1つのデー
タ構造の例を示している。データ構造は、メッシュコー
ドと代替点の緯度、経度とから構成されている。
A2 A3 A4 B1 B2 CDEF]を示している。これ
は、メッシュコードが10桁の数字から成ることを示し
ている。上位4桁のA1 〜A4 は、前述の1次メッシュ
をコード表示したものである。区画南端の緯度を1.5
倍した2桁の数字と、西端経度から100を引いた2桁
の数字とを緯度・経度の順に組み合わせた4桁の数字で
ある。B1 〜B2 は、2次メッシュをコード表示したも
のである。1次メッシュの縦横をそれぞれ8等分して経
線方向については南から、緯線方向については西から、
それぞれ0から7までの数値を付け、これを経線方向・
緯線方向の順に組み合わせた2桁の数字である。Cは、
2次メッシュを4分割して、左下、右下、左上、右上の
順で1,2,3,4の数値を付けたものである。2次メ
ッシュを4分割する必要が無かったとき、Cとして0を
挿入することができる。D〜Fは、それぞれ上位レベル
のメッシュを4分割して、左下、右下、左上、右上の順
で1,2,3,4の数値を付けたものである。上位レベ
ルのメッシュを4分割する必要が無かったとき、それぞ
れ0を挿入することができる。このようにして、各メッ
シュの代替点の緯度、経度は、例えば10桁の1つのメ
ッシュコードに変換される。これによって、メッシュコ
ードは、緯度、経度情報に加えて、メッシュ分割レベ
ル、即ちメッシュの大きさに関する情報を有することに
なる。また、メッシュコードはこの例に限らず、メッシ
ュの左上、右下の2点の緯度、経度、或いは4隅の緯
度、経度情報などから成るようにしてもよい。
機能部の動作を説明するための図2とは別の図であり、
代替点の数を指定数に近づける場合を説明するものであ
る。例えば、ある地域(例えば、神奈川県)に50件の
店舗を出店しようと考える場合、地図上において、分割
区域内の指標値をできるだけ同じになるようにしつつ、
分割区域の数を約50とするものである。
初期メッシュに分割する。これは、図2を参照して説明
した場合と同じく、国土地理院が緯度、経度から定めた
「標準地域メッシュ」の第2次地域区画を、初期メッシ
ュとすることができる。
ュの数、最初は初期メッシュの数が、指定数(50件の
店舗に相当する50)を越えているか否かが判断され
る。指定数を既に越えている場合には、ステップST1
4に進むが、指定数を越えていないときには、ステップ
ST13に進む。そこで、メッシュ内の指標値(この例
では、住宅数とする)が最大のメッシュを一つ取り出し
て、このメッシュを4分割して、ステップ12に戻る。
ステップST12では、メッシュ数が指定数を越えるま
で同様な判断を繰り返えす。
プ14に進んで、分割メッシュのそれぞれを代表する代
替点の緯度・経度を、前述の例と同様に演算で求めて、
決定する。
の動作を、図4に示す動作説明図を参照して説明する。
例えば、新規の配送先までの配送に関する情報を知るた
めに、新規配送先等の特定地点(対象)を、代替点マス
タに格納されている代替点のいずれと関連付けできるか
を決定する必要がある。前述したように、代替点間のマ
トリクスを予め作成しておけば、特定地点を代替点に関
連づけるのみで、そのマトリクスから必要な情報を取り
出すことが可能になる。
定地点(対象)の緯度、経度から、その特定地点が含ま
れる最も下位レベルのメッシュコードを算出する。メッ
シュの緯度、経度を、メッシュコードに変換することに
ついては前述したのと同じ法則で行われる。ここでは、
特定地点を、それを含む最も下位レベルのメッシュと仮
定して、その緯度、経度からメッシュコードを算出す
る。
コードで、代替点マスタを検索する。ステップST23
では、一致するレコードがあるか否かが判断される。一
致するレコードがある場合は、このレコード(メッシュ
コード及びそれに関連したデータ)を取り出して(ST
26)、この処理を終了する。一致するレコードが無か
った場合、ステップST24に進む。図5を参照して説
明したように、最下位レベルまで分割された場合、メッ
シュコードの下4桁C〜Fにはそれぞれ、1、2,3,
或いは4のいずれかの数字が挿入される。特定地点のメ
ッシュコードは、最下位レベルのメッシュであると仮定
してコード化したものであるから、下4桁にそれぞれ1
〜4のいずれかの数値が入っている。これに対して、メ
ッシュの分割が、最下位レベルまでは行われなかったと
き、対応する桁には、0が挿入されていることを前述し
た。それ故、特定地点のメッシュコードは、必ずしも代
替点マスタ内には存在しない。
ッシュコードが、代替点マスタ内に存在しないとき、最
初は、特定地点のメッシュコードの最下位桁を0にし
て、代替点マスタを検索し、それでも存在しないとき、
以下同様にして順次下位桁を0に置換して検索を行う。
下位4桁を全て0にした上位6桁のみの数字は、前述し
た2次メッシュコードであり、分割前の初期メッシュに
相当するから、通常は、代替点マスタに存在する。それ
でも存在しないときは、例えば、神奈川県内の特定地点
を、埼玉県の代替点マスタ内で検索するような場合であ
るから、ステップST27に進んで、エリア外と判断し
て処理を終了する。
おけるそれぞれの指標値が略同一となるように地図を指
標値に基づき分割して、この分割した区画のそれぞれを
表すメッシュコードを分割区画の代替点として格納する
と共に、この格納された代替点を用いて地図上の処理が
行われることにより、地図を使用したさまざまな処理を
簡便化することが可能となる。
システム構成図である。
の動作を説明するための図である。
を説明するための図2とは別の図である。
る「対象メッシュコード算出及び検索」について説明す
るための図である。
ための図である。
えないように神奈川県を分割した例を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】分割された地図上の各区画におけるそれぞ
れの指標値が略同一となるように地図を指標値に基づき
分割し、かつ、この分割した区画のそれぞれを表すメッ
シュコードを作成し代替点マスタに格納する代替点メッ
シュ作成・編集機能部を備え、 格納されたメッシュコードの表す分割区画に対応する一
点を代替点とし、該代替点を用いて地図上の処理を行う
ことから成る地理的代替点決定システム。 - 【請求項2】対象となる特定地点を、それを含む分割区
画とみなしてメッシュコードに変換して、該メッシュコ
ードを用いて前記代替点マスタを検索するメッシュコー
ド変換部を備え、検索された代替点レコードを用いて地
図上の処理を行うことから成る請求項1に記載の地理的
代替点決定システム。 - 【請求項3】分割された地図上の各区画におけるそれぞ
れの指標値が略同一となるように地図を指標値に基づき
分割し、 この分割した区画のそれぞれを表すメッシュコードを代
替点マスタに格納し、該代替点マスタに格納されたメッ
シュコードの表す分割区画に対応する一点を代替点と
し、該代替点を用いて地図上の処理を行うことから成る
地理的代替点決定方法。 - 【請求項4】対象となる特定地点を、それを含む分割区
画とみなしてメッシュコードに変換して、該メッシュコ
ードを用いて前記代替点マスタを検索し、検索された代
替点レコードを用いて地図上の処理を行うことから成る
請求項3に記載の地理的代替点決定方法。 - 【請求項5】分割された地図上の各区画におけるそれぞ
れの指標値が略同一となるように地図を指標値に基づき
分割し、 この分割した区画のそれぞれを表すメッシュコードを代
替点マスタに格納し、該代替点マスタに格納されたメッ
シュコードの表す分割区画に対応する一点を代替点と
し、該代替点を用いて地図上の処理を行う、 ことから成る地理的代替点決定プログラムを記録した記
録媒体。 - 【請求項6】対象となる特定地点を、それを含む分割区
画とみなしてメッシュコードに変換して、該メッシュコ
ードを用いて前記代替点マスタを検索し、検索された代
替点レコードを用いて地図上の処理を行うことから成る
請求項5に記載の地理的代替点決定プログラムを記録し
た記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000389730A JP4572034B2 (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 地理的代替点決定システム及び地理的代替点決定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JP4572034B2 JP4572034B2 (ja) | 2010-10-27 |
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2000
- 2000-12-22 JP JP2000389730A patent/JP4572034B2/ja not_active Expired - Fee Related
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