JP2002189031A - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

Info

Publication number
JP2002189031A
JP2002189031A JP2000390460A JP2000390460A JP2002189031A JP 2002189031 A JP2002189031 A JP 2002189031A JP 2000390460 A JP2000390460 A JP 2000390460A JP 2000390460 A JP2000390460 A JP 2000390460A JP 2002189031 A JP2002189031 A JP 2002189031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
reagent
container
sample
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000390460A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Miki
康 三木
Toru Tamura
亨 田村
Shiro Uechi
史朗 上地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAINOSU KK
Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
KAINOSU KK
Furuno Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAINOSU KK, Furuno Electric Co Ltd filed Critical KAINOSU KK
Priority to JP2000390460A priority Critical patent/JP2002189031A/ja
Publication of JP2002189031A publication Critical patent/JP2002189031A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動装置を用いない簡単な構成で液体状の試
薬等の冷却対象物を撹拌しながら冷却する。 【解決手段】 冷却対象物である呈色液を収容した試薬
容器95を保管する保冷空間99を有し、この保冷空間
99を所定温度に維持可能な保冷収容体96と、保冷収
容体96に保管された試薬容器95の側面を冷却する冷
却機構とを有している。保冷収容体96は、高い熱伝導
性を有した金属製の底面壁96cを有している。冷却機
構は、底面壁96cを冷却可能に支持する冷却ユニット
97と、試薬容器95を載置する高い断熱性を有した合
成樹脂製の載置部材100と、底面壁96cの上面に接
合されると共に載置部材100に載置された試薬容器9
5の側面に当接または近接するように形成され、高い熱
伝導性を有した金属製の内部側面壁98とを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試薬等の液体状の
冷却対象物を撹拌しながら冷却する冷却装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】体液中の微量成分に対する検査は、各種
の試薬を必要に応じて取り出し、検体等の微量成分を含
む検査対象物に分注し、微量成分と試薬とを反応させる
ことにより行われる場合が多い。この際、検査精度に大
きな影響を与える試薬は、分子構造等が不安定であるこ
とが多いため、所定温度以下に冷却しながら保管する必
要がある。従って、従来から、試薬を冷却するための各
種の冷却装置が開発および実用化されており、液体状の
試薬に対しては、図15に示す構成の冷却装置が一般的
に用いられている。
【0003】即ち、上記の冷却装置は、高い断熱性を有
した合成樹脂製の側面壁196aおよび上面壁196b
と高い熱伝導性を有したアルミニウム製の底面壁196
とで形成された保冷収容体196と、この保冷収容体1
96の底面壁196cを冷却可能に支持した冷却ユニッ
ト197と、保冷収容体196に保管された試薬容器1
95内の試薬199を撹拌する撹拌機構198とを備え
た構成にされている。そして、この構成であれば、試薬
容器195を底面壁196cに載置して保冷収容体19
6に保管すると、冷却ユニット197により底面壁19
6cを介して試薬容器195内の試薬199を冷却しな
がら撹拌機構198で撹拌することができるため、試薬
199の全体を所望の温度以下に維持しておくことがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、撹拌機構198により試薬199を撹拌す
る構成では、撹拌機構198が例えばモータ等の駆動装
置を必要とするため、部品コストやランニングコストが
高騰し易いと共に、故障を起こし易いという問題があ
る。特に、これらの問題は、撹拌機構198が試薬容器
195毎に必要であるため、複数の試薬容器195を保
管する冷却装置にとっては顕著である。さらに、上記従
来の構成では、薬品容器195を取り替えるときに、撹
拌機構198の着脱作業や洗浄作業も併せて行う必要が
あるため、取扱い性が悪いという問題もある。尚、この
ような問題は、試薬以外の液体状の冷却対象物を撹拌し
ながら冷却する場合にも生じるものである。
【0005】従って、本発明は、駆動装置を用いない簡
単な構成で液体状の試薬等の冷却対象物を撹拌しながら
冷却することができる冷却装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、液体状の冷却対象物を撹拌しな
がら冷却する冷却装置において、前記冷却対象物を収容
した容器を保管する保冷空間を有し、該保冷空間を所定
温度に維持可能な保冷収容体と、前記保冷収容体に保管
された前記容器の側面を冷却する冷却機構とを有するこ
とを特徴としている。
【0007】上記の構成によれば、冷却機構が容器の側
面を冷却することによって、側面に近接する部分に存在
する冷却対象物を優先的に冷却する。これにより、この
部分の冷却対象物の比重が他の部分の比重よりも増大す
ることによって、側面側の冷却対象物が下降し、この下
降に伴って底面側に存在する冷却対象物が中心側を上昇
する。そして、上昇した冷却対象物が中心側から側面側
に移動し、冷却機構により冷却されるという動作が繰り
返されることによって、冷却対象物が側面側で下降して
中心側で上昇するという対流が生じることになる。この
結果、冷却対象物を側面側で冷却しながら対流により撹
拌することによって、冷却対象物の全体を所定の冷却温
度に均一に冷却することができる。さらに、冷却機構に
より保冷収容体の保冷空間の雰囲気温度を低下させるこ
とによって、上述の冷却対象物の冷却を促進すると共に
保冷することができる。これにより、従来のようにモー
タ等の駆動装置を用いて冷却対象物の撹拌を行う必要が
ないため、部品コストやランニングコストを低減させる
ことができると共に、冷却対象物に全く撹拌機構が接触
していないため、容器を取り替える際の取扱い性を良好
にすることができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の冷却
装置であって、前記保冷収容体は、高い断熱性を有した
合成樹脂製の側面壁と、前記容器の上部全体を保持する
ように開口された上面壁と、高い熱伝導性を有した金属
製の底面壁とを有しており、前記冷却機構は、前記底面
壁を冷却可能に支持する冷却ユニットと、前記低面壁の
上面に設けられ、前記容器を載置する高い断熱性を有し
た合成樹脂製の載置部材と、前記底面壁の上面に接合さ
れると共に前記載置部材に載置された容器の側面に当接
または近接するように形成され、高い熱伝導性を有した
金属製の内部側面壁とを有していることを特徴としてい
る。上記の構成によれば、保冷収容体の金属製の底面壁
に内部側面壁を接合するという簡単な構成によって、容
器内の冷却対象物を対流により撹拌しながら冷却するこ
とができる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の冷却装置であって、検体と試薬との反応度合を測定
することにより前記検体を検査する自動分析装置に搭載
され、前記試薬を冷却対象物として冷却することを特徴
としている。上記の構成によれば、自動分析装置に使用
された試薬を取り扱いの良好な冷却装置により容易に冷
却することができると共に、自動分析装置に要する部品
コストやランニングコストを低減させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図14に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る
冷却装置は、酵素免疫測定装置に搭載されている。酵素
免疫測定装置は、図2に示すように、分注処理や測定処
理等を行う測定装置本体1と、測定装置本体1の制御や
測定データの情報処理を行うパーソナルコンピュータ等
の情報処理装置2とを有している。測定装置本体1は、
オペレータに対向するようにワーク空間部4が形成され
た筐体5と、ワーク空間部4を覆うように形成され、こ
のワーク空間部4を開閉するように筐体5に回動自在に
設けられたカバー部材6とを有している。
【0011】上記のワーク空間部4における底面には、
平板状のワークテーブル7が設けられている。ワークテ
ーブル7は、中心部で一部が重複するように第1ワーク
領域と第2ワーク領域とに区分されている。図3に示す
ように、第1ワーク領域は、分注装置27の移動範囲と
されており、オペレータ側から見て右側に配置されてい
る。一方、第2ワーク領域は、搬送装置28の移動範囲
とされており、オペレータ側から見て左側に配置されて
いる。両ワーク領域の重複部分には、希釈部24と第1
分注部25とBF分離部26とが設けられている。ま
た、重複部分を除いた第1ワーク領域には、検体保管部
8とバーコードリーダ部12と希釈液保管部13と第1
試薬保管部14とチップストッカ部15と第1チップ保
管部16と第1チップ廃棄部17とが設けられている。
一方、重複部分を除いた第2ワーク領域には、第2試薬
保管部18と第2チップ保管部19とセル保管部20と
第2チップ廃棄部21と第2分注部22と測定部23と
が設けられている。
【0012】上記の第1ワーク領域の検体保管部8は、
オペレータ側の最前列の中心部に配置されている。検体
保管部8は、検体ラック10を搬送可能に収容する第1
検体保管庫8aと第2検体保管庫8bとを備えている。
両検体保管庫8a・8bは、左右方向に並列配置されて
いる。そして、これら検体保管庫8a・8bに収容され
る検体ラック10は、検体を収容した検体容器9を複数
本単位で直列状態に保持するように形成されており、直
列方向が左右方向に一致するように載置されている。
【0013】上記の両検体保管庫8aは、検体を所定温
度以下に冷却するように図示しない冷却器を備えてい
る。また、第1検体保管庫8aは、検体ラック10を載
置して後方に搬送可能なベルト部材11と、検体ラック
10を第2検体保管庫8b方向(右方向)に移動可能な
図示しないスライド機構とを備えており、最前列の検体
ラック10をベルト部材11により後方に搬送し、検体
ラック10が後面壁に当接して最後列に位置したとき
に、この検体ラック10をスライド機構により第2検体
保管庫8bに移動させるように動作する。一方、第2検
体保管庫8bは、検体ラック10を載置して前方に搬送
可能なベルト部材11と、検体ラック10を第1検体保
管庫8a方向(左方向)に移動可能な図示しないスライ
ド機構とを備えており、最後列の検体ラック10をベル
ト部材11により前方に搬送し、検体ラック10が前面
壁に当接して最前列に位置したときに、この検体ラック
10をスライド機構により第1検体保管庫8aに移動さ
せるように動作する。
【0014】上記の第1検体保管庫8aの前方には、筐
体5の一部として形成された扉部材5aが開閉可能に設
けられている。扉部材5aは、図2の二点鎖線で示すよ
うに開放状態にされたときに、第1検体保管庫8aと外
部とを連通状態にさせることによって、外部から第1検
体保管庫8aへの検体ラック10の搬入出を可能にして
いる。また、扉部材5aには、図示しないインターロッ
ク機構が設けられており、このインターロック機構は、
情報処理装置2からの指令信号により扉部材5aの開閉
を禁止することによって、オペレータの不用意な扉部材
5aの開放を防止している。
【0015】また、第1検体保管庫8aの後方には、バ
ーコードリーダ部12が配置されている。バーコードリ
ーダ部12には、図4(a)〜(c)に示すように、検
体や試薬の内容を示すバーコードを読み取り処理するバ
ーコードリーダ装置30が設けられている。バーコード
リーダ装置30は、一端部に検出窓32aが形成された
箱型形状の検出器本体32と、検出窓32aから外部の
バーコードラベルを検出するように検出器本体32に内
蔵されたコード検出器31と、検出器本体32を昇降可
能に支持する検出器昇降機構33とを備えている。検出
器昇降機構33は、検出器本体32の下面を支持する検
出器支持体34と、検出器支持体34の両側面の上部お
よび下部に回転自在に設けられたローラ部材35と、検
出器支持体34の両側面に対向するように左右対称に設
けられ、ローラ部材35の溝部35aに係合することに
より検出器本体32を鉛直方向に案内するガイド部材3
6とを備えている。
【0016】さらに、バーコードリーダ装置30は、検
出器支持体34を上方向に付勢する図示しなスプリング
バネ等のバネ部材と、検出器支持体34が最下端に押し
下げられるごとに係止および係止解除を繰り返す図示し
ないラッチ機構とを備えている。これにより、バーコー
ドリーダ装置30は、オペレータによる検出器本体32
の押し下げ操作によって、検出器本体32を下側の検体
読み取り位置と上側の試薬読み取り位置とに位置決めす
ることが可能になっている。尚、検出器本体32は、検
出器支持体34に対して着脱可能にされていることが望
ましく、この場合には、オペレータが検出器本体32を
把持して任意の位置に移動させることが可能になる。
【0017】上記のように構成されたバーコードリーダ
装置30は、図3に示すように、コード検出器31によ
る検出領域が第1検体保管庫8aと第2検体保管庫8b
との間に位置するように設けられている。そして、第1
検体保管庫8aから第2検体保管庫8bに検体ラック1
0が移動されるときには、図5(a)〜(c)に示すよ
うに、検体容器9の側面に貼付されたバーコードラベル
のバーコードを読み取るため、検出器本体32が下側の
検体読み取り位置に設定される。また、図3の第1試薬
保管部14に試薬を補給等するときには、図6(a)〜
(c)に示すように、試薬容器37の側面に貼付された
バーコードラベルのバーコードを読み取るため、検出器
本体32が上側の試薬読み取り位置に設定される。尚、
検体容器9のバーコードは、検体容器9に収容された検
体の管理番号等の検体データを示している。試薬容器3
7のバーコードは、試薬の種類やロット番号、有効期限
等の試薬データを示している。
【0018】上記のバーコードリーダ装置30(バーコ
ードリーダ部12)の右側には、図3に示すように、希
釈液保管部13が配置されている。希釈液保管部13
は、5本等の複数本の希釈液容器38を保管可能にされ
ている。希釈液容器38には、検体を所定倍率に希釈す
る際に使用される希釈液が収容されている。希釈液保管
部13の右側には、試薬容器37を冷却しながら保管す
る第1試薬保管部14が配置されている。第1試薬保管
部14には、図7(a)〜(c)に示すように、第1試
薬である磁性微粒子と第2試薬である標識抗体とを保管
する第1試薬冷却庫40が設けられている。第1試薬冷
却庫40は、内部に保冷空間42が形成された箱型形状
の保冷収容体41と、保冷収容体41を振盪可能に支持
すると共に保冷空間42を冷却する冷却ユニット43と
を備えている。
【0019】上記の保冷収容体41は、長方形の平板状
に形成された底面壁部材44と、底面壁部材44の四辺
から立ち上げられた側面壁部材45と、側面壁部材45
の上部に設けられた上面壁部材46とを有している。こ
れらの壁部材44〜46は、熱伝導率の低いABS等の
合成樹脂からなっている。底面壁部材44および上面壁
部材46は、高い強度を得るように、上記の合成樹脂を
高密度に圧縮することにより全体が形成されている。ま
た、上面壁部材46には、試薬容器37の外径に略一致
した穴径を有した複数の容器穴46aが形成されてお
り、これらの容器穴46aは、試薬容器37を確実に保
持すると共に、全容器穴46aで試薬容器37を保持し
たときに、保冷空間42の冷気を外部に漏洩させないよ
うに機能する。さらに、上面壁部材46の表面には、保
管領域が例えば赤色や黒色等の色分けにより区分されて
おり、この色分け区分は、オペレータが種類の異なる試
薬、即ち、磁性微粒子(第1試薬)や標識抗体(第2試
薬)を収容した試薬容器37を第1試薬冷却庫40にま
とめて保管するときの確認を容易にしている。
【0020】また、側面壁部材45は、内側に凹部を有
するように上述の合成樹脂を高密度に圧縮して形成され
た外壁部45aと、外壁部45aの凹部に嵌合された内
壁部45bとからなっている。内壁部45bは、合成樹
脂を高発泡倍率で発泡させることによって、内部に多数
の独立気泡を存在させたものであり、独立気泡中のガス
により極めて小さな熱伝導率を有している。そして、こ
のように構成された側面壁部材45は、外壁部45aに
より大きな強度を有すると共に、内壁部45bにより大
きな断熱性を有している。
【0021】上記の保冷収容体41の内部には、保冷空
間42の底面を構成する載置板47が横設されている。
載置板47は、アルミニウム等の高い熱伝導率を有した
金属で形成されている。載置板47の裏面には、冷却ユ
ニット43が接続されている。冷却ユニット43は、載
置板47を介して試薬容器37を冷却する冷却機能を有
していると共に、保冷収容体41を水平方向に振盪する
振盪機能を有している。
【0022】上記のように構成された第1試薬冷却庫4
0の右側には、図3に示すように、チップストッカ部1
5が配置されている。チップストッカ部15には、複数
の使用済みの第1チップ51を一時的に保管するチップ
ストッカ装置50が設けられている。チップストッカ装
置50は、直列状態に配置された複数のストッカ機構5
2からなっている。各ストッカ機構52は、図8(a)
〜(d)および図9(a)〜(d)およびに示すよう
に、第1チップ51を後述する分注装置27のノズル5
3に対して着脱可能に保持するように構成されている。
【0023】尚、第1チップ51は、上端から下端にか
けて径を減少させた逆円錐形状に形成されており、上端
部内側には、ノズル53の先端部を嵌入可能なノズル勘
合部51aが形成されている。また、第1チップ51の
上部外側には、急激に外径を減少させた段部51bが形
成されており、下端部には、検体や試薬を吸排出するよ
うにチップ穴51cが形成されている。
【0024】上記の第1チップ51を保持するストッカ
機構52は、第1チップ51を載置する載置台54を備
えている。載置台54は、水平方向に設定された平板部
54aと、平板部54aの一端部から垂直方向に立ち上
げられた立上部54bとを有している。平板部54aに
は、他端部の中心位置から内側方向にかけて第1切欠部
54cが形成されている。第1切欠部54cは、第1チ
ップ51を支持するように、第1チップ51の段部51
bの外径よりも小さな切欠幅に設定されている。また、
平板部54aの上方には、立上部54bの側面に設けら
れたチップ載置部材55と、立上部54bの上端に設け
られたチップ抜脱部材56とがこの順に配置されてい
る。
【0025】上記のチップ載置部材55には、第2切欠
部55aが第1切欠部54cの上方に位置するように形
成されている。第2切欠部55aは、第1チップ51の
上端部の外径よりも僅かに大きな切欠幅を有しており、
平板部54aの第1切欠部54cとで第1チップ51を
水平方向に支持するようになっている。また、チップ抜
脱部材56は、第1チップ51の上縁部に当接してノズ
ル53と第1チップ51とを切り離すことができるよう
に、ノズル53の外径よりも大きく、且つ第1チップ5
1の上端部の外径よりも小さな切欠幅に設定された第3
切欠部56aを有している。
【0026】また、上記の載置台54は、スペーサ57
を介して取付け板58に固定されている。スペーサ57
は、載置台54の平板部54aに第1チップ51が載置
されたときに、第1チップ51の下端部を取付け板58
の上方に位置させるようにスペーサ長が設定されてい
る。また、取付け板58上には、液受けトレイ59が設
けられており、液受けトレイ59は、第1チップ51の
下方に位置するように配置されている。
【0027】上記のように構成されたチップストッカ装
置50の後方には、図3に示すように、第1チップ保管
部16が配置されている。第1チップ保管部16には、
多数の第1チップ51をマトリックス状に保管する2台
の第1チップラック60が前後方向に配列されている。
そして、この第1チップ保管部16の後方には、第1チ
ップ廃棄部17が配置されており、第1チップ廃棄部1
7には、使用済みの第1チップ51を機外へ廃棄する廃
棄口17aが設けられている。
【0028】上記の第1チップ保管部16の左側に位置
する第1ワーク領域と第2ワーク領域との重複部分に
は、希釈部24と第1分注部25とBF分離部26とが
オペレータ側から後方にかけてこの順に配置されてい
る。希釈部24には、検体を所定の希釈倍率に希釈する
際に使用される希釈液分注装置62が設けられている。
希釈液分注装置62は、多数の希釈液カップ61を着脱
自在に備えたカップ載置盤24aと、この載置盤24a
を水平方向に振盪する図示しない振盪機構とを備えてい
る。
【0029】また、第1分注部25には、検体と試薬と
を反応させる反応テーブル装置63が設けられている。
反応テーブル装置63は、多数のセル29を保持する回
転テーブル64を備えている。回転テーブル64には、
セル29を着脱自在に保持するセル保持穴64aがマト
リックス状に配置されている。回転テーブル64は、図
10に示すように、スライド支持機構65により水平方
向に移動自在に支持されている。スライド支持機構65
は、回転テーブル64の底面を左右方向に移動自在に支
持する一対の第1スライド機構65aと、これらのスラ
イド機構65aを前後方向に移動自在に支持する一対の
第2スライド機構65bとを有している。そして、スラ
イド支持機構65は、支持台66上に設けられており、
支持台66は、スペーサ部材67を介して基台68に設
けられている。
【0030】上記の支持台66と基台68との間には、
正方向および逆方向に任意の回転速度で回転可能なステ
ッピングモータ等の振盪用モータ69が配置されてい
る。振盪用モータ69は、スライド支持機構65の中心
部に回転軸69aが位置するように、支持台66の下面
に取り付けられている。回転軸69aには、円柱形状の
偏心部材70が設けられている。偏心部材70の上面に
は、図11にも示すように、偏心軸70aが回転軸69
aの回転中心(軸)から外れた位置に設けられている。
偏心軸70aは、ベアリング部材72を介して回転テー
ブル64の底面部に回転自在に連結されている。そし
て、このように構成された反応テーブル装置63は、ス
ライド支持機構65により回転テーブル64の配設方向
を同一方向に維持させながら、この回転テーブル64を
振盪用モータ69により正方向および逆方向に回転させ
ることによって、例えば図14(a)〜(d)に示すよ
うに、回転テーブル64に保持されたセル29内の検体
や試薬を撹拌可能になっている。また、反応テーブル装
置63には、撹拌時において検体と試薬との反応を促進
させるように、回転テーブル64内を所定温度に保温す
る図示しない保温用ヒータが設けられている。
【0031】さらに、図3に示すように、反応テーブル
63の後部には、複数のセル収容穴64aを直列状態に
配置することにより形成されたBFR部64bが設けら
れている。このBFR部64bの後方には、BFR部6
4bで保持されたセル29内から不要成分を除去するB
F分離部26が配置されている。BF分離部26には、
図10に示すように、磁石可動機構81と洗浄除去機構
82とを備えたBF分離装置80が設けられている。
【0032】上記の磁石可動機構81は、セル29内の
磁性微粒子を引き寄せる磁石83と、磁石83をセル2
9の側面に対向させるように保持する磁石保持部材84
と、磁石83を図示実線の吸引位置と図示二点鎖線の待
機位置とに昇降させる磁石昇降機構85とを備えてい
る。磁石昇降機構85は、磁石保持部材84の下端部に
連結されたベルト部材85aと、ベルト部材85aを上
下方向に傾斜させるように設けられた従動プーリ85b
および駆動プーリ85cと、駆動プーリ85cを正方向
および逆方向に回転駆動させる昇降用モータ85dと、
これら部材85a〜85dを支持する昇降支持体85e
とを有している。そして、このように構成された磁石可
動機構81は、反応テーブル装置63においてセル29
内の検体や試薬が振盪により撹拌されているときには磁
石83を待機位置に下降させてセル29から離反させる
一方、反応テーブル装置63による振盪が停止されてい
るときには磁石83を吸引位置に上昇させてセル29の
側面に近接させる。
【0033】上記の磁石可動機構81の上方には、洗浄
除去機構82が設けられている。洗浄除去機構82は、
洗浄液をセル29に供給する洗浄液ノズル82aと、セ
ル29内から不要成分を吸引して除去する吸引ノズル8
2bと、これらノズル82a・82bをBFR部64b
のセル29に対して進退移動させるノズル移動機構82
cとを備えている。尚、これらのノズル82a・82b
は、図2の機外に設けられた各タンク124に接続され
ており、これらタンク124から洗浄液が供給されると
共に、タンク124に対して廃液を排出するようになっ
ている。そして、このように構成された洗浄除去機構8
2は、反応テーブル装置63においてセル29内の検体
や試薬が振盪により撹拌されているときには図示二点鎖
線の待機位置にノズル82a・82bを上昇させてセル
29から離反させる一方、反応テーブル装置63による
振盪が停止されているときには図示実線の吸引洗浄位置
にノズル82a・82bを下降させてセル29内にノズ
ル82a・82bの先端部を位置させる。
【0034】上記のBF分離装置80の左側には、第4
試薬である希硫酸等の反応停止液を分注する第2分注部
22が配置されている。第2分注部22には、セル29
を保持するセル保持部90aと、セル保持部90aに保
持されたセル29に対して反応停止液を分注する分注ノ
ズル90bと、反応停止液の余剰分を廃棄するトラフ部
90cとを備えた反応停止液分注装置90が設けられて
いる。尚、分注ノズル90bは、図2の機外に設けられ
たタンク124に接続されており、このタンク124か
ら反応停止液が供給されるようになっている。そして、
反応停止液分注装置90の前側には、第2チップ廃棄部
21が配置されており、第2チップ廃棄部21には、使
用済みの第2チップ87を機外へ廃棄する廃棄口21a
が設けられている。
【0035】一方、反応停止液分注装置90の左側に
は、測定部23が配置されている。測定部23には、セ
ル29を外周部の凹部91aに保持して回転するセル保
持盤91が設けられている。セル保持盤91は、回転す
ることにより凹部91aのセル29を吸光度測定位置と
廃液吸引位置とセル廃棄位置とに移動可能になってい
る。そして、吸光度測定位置には、図示しない測光装置
が設けられており、測光装置は、セル29内における検
体と試薬との呈色反応による呈色度合を示す光の透過量
を測定する。
【0036】上記の測定部23の前側には、セル保管部
20が配置されている。セル保管部20には、多数のセ
ル29をマトリックス状に保管する2台のセルラック9
3が左右方向に配列されている。そして、このセル保管
部20の前側には、第2チップ87を保管する第2チッ
プ保管部19と、第3試薬である呈色液を保管する第2
試薬保管部18とがこの順に配置されている。
【0037】上記の第2試薬保管部18には、第2試薬
冷却庫94が設けられている。第2試薬冷却庫94は、
図1に示すように、呈色液を収容した試薬容器95を保
管する保冷収容体96と、保冷収容体96を支持しなが
ら試薬容器95を冷却する冷却ユニット97とを備えた
冷却装置を有している。保冷収容体96は、高い断熱性
を有した合成樹脂製の側面壁96aと、試薬容器95の
上部全体を保持するように開口された上面壁96bと、
冷却ユニット97に接続された底面壁96cと、これら
の壁96a〜96cで形成された保冷空間99とを有し
ている。
【0038】上記の底面壁96cは、冷却ユニット97
により効率良く冷却されるように、高い熱伝導性を有し
たアルミニウム等の金属により形成されている。底面壁
96cの上面には、試薬容器95を載置する高い断熱性
を有した合成樹脂製の載置部材100が設けられている
と共に、高い熱伝導性を有した金属製の内部側面壁98
が接合されている。内部側面壁98は、載置部材100
に載置された試薬容器95の側面に当接または近接する
ように円筒形状に形成されている。また、内部側面壁9
8は、試薬容器95の側面の熱量を底面壁96cに効率
良く伝達させるように、高い熱伝導性を有した金属によ
り形成されている。そして、これらの冷却ユニット9
7、載置部材100および内部側面壁98からなる冷却
機構を備えた第2試薬冷却庫94は、試薬容器95の底
面側からの冷却を載置部材100で防止しながら、内部
側面壁98および保冷空間99により試薬容器95の側
面側からの冷却を促進することによって、試薬容器95
内の呈色液を対流により撹拌する。
【0039】上記の第2試薬冷却庫94の上方には、図
3に示すように、搬送装置28が移動可能にされてい
る。搬送装置28の内部には、セル29を着脱可能に保
持するセル搬送機構101と、第2試薬保管部18の呈
色液を分注する第2分注機構102と、これら各機構1
01・102を鉛直(Z軸)方向に昇降させるZアーム
103a・103bとを備えている。上記のセル搬送機
構101は、図12に示すように、角柱形状の軸部材1
10と、軸部材110の一方の側面中心部に回動自在に
軸支され、先端部に係合凸部111aが形成された係合
部材111と、軸部材110の他方の側面中心部に回動
自在に軸支された当接部材112と、これら部材110
〜112を貫挿された貫挿部材113と、係合部材11
1および当接部材112を軸部材110方向に付勢する
ように設けられたバネ部材114とを備えている。
【0040】また、セル搬送機構101で保持されるセ
ル29は、図13に示すように、透明の樹脂により長方
体形状に形成されている。セル29は、呈色度合の測定
時に光が透過される光学面29aを両側面に備えてい
る。各光学面29aの幅方向の両端部には、一対の突起
部29bが上端から下端にかけて形成されており、これ
らの突起部29bは、運送や作業時における光学面29
aの接触による傷の発生を防止する。また、突起部29
bの上部には、係合凹部29cが形成されている。そし
て、このように構成されたセル29は、図12(a)〜
(c)に示すように、上述のセル搬送機構101が上方
から下降され、当接部材112が一方面側の突起部29
bに圧接される一方、係合部材111の係合凸部111
aが他方面側の係合凹部29cに係合されることにより
セル搬送機構101に把持される。また、セル29は、
図12(c)〜(e)に示すように、セル搬送機構10
1が図中左方向(係合部材111の配置方向)に移動さ
れて係合凸部111aと係合凹部29cとの係合が解除
された後、上昇されることによりセル搬送機構101か
ら開放される。
【0041】図3に示すように、上記のセル搬送機構1
01等を備えた搬送装置28は、第1Yアーム120a
により前後(Y軸)方向に移動可能に設けられている。
第1Yアーム120aは、第1ワーク領域および第2ワ
ーク領域におけるオペレータから最も離れた最後列に配
設されたXアーム121により左右(X軸)方向に移動
可能に支持されている。これにより、搬送装置28のセ
ル搬送機構101および第2分注機構102は、Xアー
ム121と第1Yアーム120aとZアーム103a・
103bとで移動されることによって、第1ワーク領域
上におけるワーク空間部4の任意の位置に移動可能にさ
れている。
【0042】また、上記のXアーム121は、第2Yア
ーム120bも左右(X軸)方向に移動可能に支持して
いる。第2Yアーム120bには、分注装置27が前後
(Y軸)方向に移動可能に設けられている。分注装置2
7は、搬送装置28の第2分注機構102と同一機能を
有した第1分注機構122と、第1分注機構122を鉛
直(Z軸)方向に昇降させるZアーム123とを備えて
いる。これにより、分注装置27の第1分注機構122
は、Xアーム121と第2Yアーム120bとZアーム
123とで移動されることによって、第2ワーク領域上
におけるワーク空間部4の任意の位置に移動可能にされ
ている。
【0043】上記の構成において、酵素免疫測定装置の
動作を通じて冷却装置の動作を説明する。
【0044】〔準備工程〕先ず、図2に示すように、カ
バー部材6が押し上げられて筐体5のワーク空間部4が
開放される。そして、未使用のセル29や第1チップ5
1、第2チップ87が準備され、各保管部20・16・
19にセットされる。また、呈色液(第3試薬)および
希釈液は、試薬容器95および希釈液容器38にそれぞ
れ収容された状態で第2試薬保管部18および希釈液保
管部13にセットされる。
【0045】次に、磁性微粒子(第1試薬)および標識
抗体(第2試薬)を第1試薬保管部14にセットする場
合には、磁性微粒子および標識抗体が試薬容器37に収
容された後、収容した試薬の種類やロット番号、有効期
限等の試薬データを示すバーコードラベルが試薬容器3
7の側面に貼付される。また、図6(a)〜(c)に示
すように、バーコードリーダ装置30の検出器本体32
が試薬読み取り位置に引き上げられることによって、コ
ード検出器31の検出窓32aが検体容器9の上方に位
置される。
【0046】この後、上記の試薬容器37がオペレータ
により把持されて検出窓32aの前方(読み取り領域
A)に位置されることによって、試薬容器37に貼付さ
れたバーコードラベルのバーコードがコード検出器31
により読み取られる。バーコードは、試薬データとして
バーコードリーダ装置30から情報処理装置2に出力さ
れ、情報処理装置2の記録装置に格納されると共にモニ
ター装置に画面表示される。そして、画面表示された試
薬データがオペレータにより確認されながら、試薬容器
37が第1試薬冷却庫40に搬入され、載置位置が情報
処理装置2に登録される。これにより、磁性微粒子(第
1試薬)および標識抗体(第2試薬)は、情報処理装置
2において保管位置や保管時期等が管理されながら第1
試薬保管部14にセットされる。
【0047】また、検体を検体保管部8にセットする場
合には、図5に示すように、バーコードリーダ装置30
の検出器本体32が検体読み取り位置に押し下げられ、
コード検出器31の検出窓32aが検体容器9の側方に
位置される。この後、図2の二点鎖線で示すように、扉
部材5aが開かれることによって、第1検体保管庫8a
の前側に開口部が形成される。そして、検体を収容した
検体容器9が検体ラック10に所定数単位で収容された
後、この検体ラック10が開口部から第1検体保管庫8
a内に搬入される。尚、準備工程時においては、扉部材
5aを開かずに上方から直接的に検体ラック10を第1
検体保管庫8aに搬入するようにし、後述の測定工程時
において、測定済みの検体と未測定の検体とを交換する
際に扉部材5aを開いて搬入出するようになっていて良
い。
【0048】検体ラック10が第1検体保管庫8aに搬
入されると、図3に示すように、検体ラック10がベル
ト部材11により後方に搬送され、保管庫8aの後面壁
に当接して最後列に位置されたときに、スライド機構に
より第2検体保管庫8b方向に移動される。図5(a)
〜(c)に示すように、検体ラック10の移動により検
体容器9がバーコードリーダ装置30の読み取り領域A
を通過すると、検体容器9に貼付されたバーコードラベ
ルのバーコードがコード検出器31により読み取られ
る。バーコードは、検体データとしてバーコードリーダ
装置30から情報処理装置2に出力され、情報処理装置
2の記録装置に格納される。この後、検体ラック10の
全体が第2検体保管庫8bに移動されると、ベルト部材
11により検体ラック10が前方に搬送される。そし
て、このような各検体保管庫8a・8bにおける検体ラ
ック10の搬送動作と、バーコードリーダ装置30の読
み取り動作とが繰り返されることによって、検体番号等
の検体データを確認された多数の検体が情報処理装置2
に管理されながら第2検体保管庫8bにセットされる。
【0049】〔保管工程〕上記のようにして検体や試薬
のセットが完了すると、各保管部において冷却処理や撹
拌処理が実施される。尚、この保管工程は、上述の準備
工程や後述の測定工程が実施される期間において行われ
る。
【0050】具体的に説明すると、第1試薬保管部14
においては、図7(a)〜(c)に示すように、冷却ユ
ニット43により載置板47が冷却されることによっ
て、この載置板47に載置された試薬容器37が底面側
から直接的に冷却されると共に、保冷空間42を介して
側面側から間接的に冷却される。また、このように試薬
容器37を冷却しながら収容する保冷収容体41は、冷
却ユニット43の振盪機能により水平方向に揺動され
る。この結果、試薬容器37に収容された磁性微粒子
(第1試薬)や標識抗体(第2試薬)は、振盪により撹
拌されることによって、磁性微粒子の均一な分布が得ら
れると共に全体が均一な温度に冷却される。
【0051】上記の保冷収容体41は、側面壁部材45
の内壁部45bが多数の独立気泡を有することにより優
れた断熱性を有している。従って、この内壁部45bで
側面を囲まれた保冷空間42は、外部に対して熱的に十
分に隔離された状態になっているため、急速に所望の冷
却温度にまで低下すると共に、冷却後の温度が小さなラ
ンニングコストで安定に維持される。また、保冷収容体
41は、側面壁部材45の外壁部45aにより内壁部4
5b全体を覆っている。そして、この内壁部45bは、
大きな強度を有するように合成樹脂を高密度に圧縮する
ことにより形成されている。従って、内壁部45bが独
立気泡により脆い状態であっても、外壁部45aにより
保護されているため、内壁部45bが簡単に崩れ落ちる
ようなことはない。
【0052】一方、図3の第2試薬保管部18において
は、図1に示すように、冷却ユニット97により底面壁
96cが冷却されることによって、この底面壁96cに
接触した内部側面壁98および保冷空間99が冷却され
る。一方、保冷空間99内の試薬容器95は、高い断熱
性を有した載置部材100に載置されている。これによ
り、試薬容器95は、底面側からの冷却が載置部材10
0により防止される一方、側面側からの冷却が内部側面
壁98および保冷空間99により促進された状態にな
る。この結果、試薬容器95に収容された呈色液は、側
面側(外周側)に位置する呈色液が低温度化して大きな
比重となり、重力の影響を受けて下降することによっ
て、外周側で下降して内周側で上昇するという対流現象
を発生させることになる。従って、第2試薬冷却庫94
は、試薬容器95を振盪させる駆動装置や呈色液を撹拌
させる駆動装置を備えなくても、対流現象により呈色液
を撹拌することができるため、呈色液の全体を均一の温
度に冷却することができる。尚、上記の対流現象を利用
した撹拌は、希釈液保管部13の希釈液容器38に収容
された希釈液に対して行われても良い。
【0053】〔測定工程〕次に、図2に示すように、情
報処理装置2に対して測定処理の開始指令が入力される
と、情報処理装置2は、準備工程で予め登録された検体
データに基づいて測定対象となる検体の試験内容データ
を読み出し、測定装置本体1に送信する。そして、例え
ば試験内容データが検体を1ステップ法で測定すること
を示していれば、測定装置本体1は、この試験内容デー
タに基づいて以下のように動作する。
【0054】先ず、図3に示すように、Xアーム121
および第1Yアーム120aの駆動により搬送装置28
がセルラック93の上方に移動され、セルラック93に
保管されたセル29の真上にセル搬送機構101が位置
決めされる。この後、図12に示すように、Zアーム1
03aの駆動によりセル搬送機構101がセル29に向
かって下降され(同図(a))、係合部材111と当接
部材112とがセル29の突起部29b・29bで押し
広げられた後(同図(b))、係合部材111の係合凸
部111aがセル29の係合凹部29cに係合される
(同図(c))。そして、バネ部材114が係合部材1
11と当接部材112とをセル29方向に付勢して係合
状態を維持させることによって、セル搬送機構101に
よりセル29を引き上げることが可能になる(把持動
作)。
【0055】セル搬送機構101によりセル29が把持
されると、図3に示すように、セル搬送機構101と共
にセル29が上昇され、第1分注部25に設けられた反
応テーブル装置63のセル保持穴64aに移載される。
この後、図12に示すように、セル搬送機構101が係
合部材111の配設方向に水平移動され、係合状態が解
除された後(同図(d))、セル搬送機構101が上昇
されることによりセル29から切り離される(開放動
作:同図(e))。
【0056】また、上記のようにしてセル29が反応テ
ーブル装置63に移載されているときに、Xアーム12
1および第2Yアーム120bの駆動により分注装置2
7が第1チップラック60の上方に移動され、第1チッ
プラック60に保管された第1チップ51の真上に第1
分注機構122が位置決めされる。そして、Zアーム1
23の駆動により第1分注機構122が第1チップ51
に向かって下降され、図8(a)に示すように、第1分
注機構122のノズル53が第1チップ51のノズル勘
合部51aに嵌合されることによって、分注装置27に
第1チップ51が装着される。
【0057】次に、図3に示すように、分注装置27が
第2検体保管庫8bの上方に移動され、測定対象となる
検体容器9の真上に位置決めされる。そして、第1チッ
プ51が下降され、、検体容器9に第1チップ51が挿
入された後、検体が第1チップ51内に吸引される。こ
の後、上述の搬送装置28がセル29を反応テーブル装
置63にセットして退避したときに、このセル29に対
して上記の第1チップ51が搬送され、第1チップ51
内の検体がセル29に吐出されることによって、検体の
分注が行われる。
【0058】検体の分注が完了すると、分注装置27に
装着された第1チップ51がチップストッカ装置50に
搬送されて一時的に保管される。尚、この第1チップ5
1を再使用する可能性が全くなければ、第1チップ51
が第1チップ廃棄部17の廃棄口17aから装置外に廃
棄される。
【0059】即ち、図8(a)・(b)に示すように、
第1チップ51がチップ抜脱部材56から露出した平板
部54aの上方に位置決めされた後、第1チップ51が
平板部54aの第1切欠部54c間に位置するように下
降される。そして、図8(c)・(d)に示すように、
第1チップ51の段部51bが平板部54aの上方に位
置し、且つ第1チップ51の上端がチップ抜脱部材56
の下方に位置したときに、第1チップ51が立上部54
b方向に水平移動される。
【0060】この後、図9(a)・(b)に示すよう
に、第1チップ51がチップ抜脱部材56の下方に位置
したときに上昇されることによって、第1チップ51の
上端縁がチップ抜脱部材56の下面に当接される。この
結果、図9(c)・(d)に示すように、第1チップ5
1の上昇がチップ抜脱部材56により阻止され、第1チ
ップ51に嵌合されたノズル53のみが上昇することに
よって、第1チップ51がノズル53から抜脱される。
これにより、第1チップ51が平板部54aに支持され
ながらチップストッカ装置50に保管される。
【0061】チップストッカ装置50に保管された第1
チップ51は、分注した検体や試薬の種類が情報処理装
置2において管理される。そして、以後の分注処理時に
同一の検体や試薬を分注するときに、上述のチップスト
ッカ装置50への保管動作とは逆の動作によって、第1
チップ51が搬送装置28に装着されることにより再使
用される。
【0062】次に、図3に示すように、第1チップラッ
ク60における未使用の第1チップ51が分注装置27
に装着され、この第1チップ51により第1試薬冷却庫
40の試薬容器37から反応テーブル装置63のセル2
9に対して磁性微粒子が分注される。分注が完了する
と、使用済みの第1チップ51は、再使用できるように
チップストッカ装置50に一時的に保管される。一方、
反応テーブル装置63においては、図10に示すよう
に、振盪用モータ69が回転駆動されることによって、
回転テーブル64が偏心しながら水平方向に回転され
る。これにより、回転テーブル64に保持されたセル2
9内の溶液(検体および磁性微粒子を含む)は、図14
(a)に示すように、静止した状態からセル29の内壁
面に沿って流動を開始し、同図(b)に示すように、回
転テーブル64の回転方向と同一方向に渦流を発生させ
る。
【0063】回転を開始してから一定時間が経過する
と、図10に示すように、振盪用モータ69が逆方向に
回転駆動されることによって、回転テーブル64が逆方
向に回転される。これにより、回転テーブル64に保持
されたセル29内の溶液は、図14(c)に示すよう
に、渦流の流れ方向とは逆方向の力が付与されることに
よって、逆方向の渦流を発生させる。そして、一定時間
ごとに回転テーブル64が回転方向を切り換えられるこ
とによって、セル29内の溶液が正逆方向の渦流を交互
に発生させる結果、図14(d)に示すように、溶液が
十分に撹拌されることになる。
【0064】また、図10に示すように、反応テーブル
装置63は、セル29内の溶液を所定の温度で保温して
いる。これにより、溶液である検体と磁性微粒子とが十
分に撹拌されながら保温されることによって、検体と磁
性微粒子との抗原抗体反応による結合が促進される。こ
の後、所定の反応待ち時間が経過すると、図3に示すよ
うに、未使用の第1チップ51が第1チップラック60
から取り出され、この第1チップ51を用いて第1試薬
冷却庫40の標識抗体(第2試薬)が分注される。そし
て、検体と磁性微粒子と標識抗体とからなる溶液が反応
テーブル装置63により保温されながら撹拌されること
によって、検体と標識抗体とが抗原抗体反応により結合
される。これにより、セル29内には、検体と磁性微粒
子と標識抗体との結合体からなる測定対象成分と、検体
と結合せずに余った磁性微粒子および標識抗体の単体か
らなる不要成分とが存在することになる。
【0065】次に、上記のセル29が搬送装置28によ
りBFR部64bに移載される。この後、図10に示す
ように、BF分離装置80の磁石昇降機構85が作動さ
れることによって、磁石83がBFR部64bにおける
セル29の側面に対向するように位置決めされる。この
結果、セル29内の磁性微粒子が磁石83により引き寄
せられることによって、磁性微粒子との結合体(測定対
象成分)および磁性微粒子がセル29の側面に集合する
一方、不要成分の標識抗体がセル29内の全体に分散し
た状態になる。
【0066】次に、洗浄除去機構82が下降され、洗浄
液ノズル82aがセル29内に挿入される。洗浄液ノズ
ル82aの先端部がセル29の底部付近に到達すると、
図示しない吸引ポンプが作動され、洗浄液ノズル82a
による吸引動作が行われる。この際、検体を含む測定対
象成分は、磁性微粒子が磁石83によりセル29の側壁
に引き寄せられている。従って、不要成分の標識抗体が
洗浄液ノズル82aを介して外部に排出される。そし
て、このような排出動作が洗浄液をセル29に供給する
ことにより繰り返されることによって、不要成分(標識
抗体)が繰り返して除去される。
【0067】不要成分(標識抗体)が十分に除去される
と、図3に示すように、セル29が搬送装置28のセル
搬送機構101に把持され、第1分注部25のセル保持
穴64aに戻される。この後、第2チップ保管部19の
第2チップ87が搬送装置28の第2分注機構102に
装着され、この第2チップ87を用いて第2試薬保管部
18の呈色液がセル29に分注される。これにより、呈
色液と標識抗体とが呈色反応を起こし、標識抗体が発色
することによって、セル29内の溶液が変色を開始す
る。尚、溶液が変色する呈色度合は、標識抗体の存在量
と反応時間とで決定されるものであり、標識抗体の存在
量は、上述のBF分離装置80において検体と結合して
いない標識抗体が不要成分として除去されているため、
検体の存在量と比例関係にある。
【0068】次に、呈色液を分注されたセル29は、搬
送装置28により第2分注部22の反応停止液分注装置
90に移載される。そして、呈色液の分注により呈色反
応を開始してから一定の反応待機時間が経過したとき
に、反応停止液が分注されることによって、呈色反応が
停止される。これにより、セル29内の溶液は、標識抗
体(検体)の存在量に応じた呈色度合を示すことにな
る。
【0069】反応待機時間の終了前になると、セル29
が測定部23のセル保持盤91に移載される。そして、
セル保持盤91がセル29を保持しながら回転し、吸光
度測定位置においてセル29内の溶液の呈色度合が測定
され、廃液吸引位置においてセル29から溶液が廃棄さ
れ、セル廃棄位置においてセル29が廃棄される。そし
て、呈色度合の測定データは、図2の情報処理装置2に
送信され、情報処理装置2において検体の存在量を示す
データとして検体番号に対応して格納される。
【0070】尚、以上の測定動作においては、特定のセ
ル29に着目して一連の動作を説明しているが、実際の
測定動作は、分注装置27と搬送装置28とが並列的に
作動されることによって、複数のセル29の測定動作が
僅かにタイミングをずらして重複して行われる。
【0071】以上のように、本実施形態の冷却装置は、
図1に示すように、冷却対象物である呈色液を収容した
試薬容器95を保管する保冷空間99を有し、この保冷
空間99を所定温度に維持可能な保冷収容体96と、保
冷収容体96に保管された試薬容器95の側面を冷却す
る冷却機構とを有した構成にされている。
【0072】より具体的には、保冷収容体96は、高い
断熱性を有した合成樹脂製の側面壁96aと、試薬容器
95の上部全体を保持するように開口された上面壁96
bと、高い熱伝導性を有した金属製の底面壁96cとを
有しており、冷却機構は、底面壁96cを冷却可能に支
持する冷却ユニット97と、低面壁の上面に設けられ、
試薬容器95を載置する高い断熱性を有した合成樹脂製
の載置部材100と、底面壁96cの上面に接合される
と共に載置部材100に載置された試薬容器95の側面
に当接または近接するように形成され、高い熱伝導性を
有した金属製の内部側面壁98とを有した構成にされて
いる。
【0073】上記の構成によれば、冷却機構が試薬容器
95の側面を冷却することによって、側面に近接する部
分に存在する呈色液を優先的に冷却する。これにより、
この部分の呈色液の比重が他の部分の比重よりも増大す
ることによって、側面側の呈色液が下降し、この下降に
伴って底面側に存在する呈色液が中心側を上昇する。そ
して、上昇した呈色液が中心側から側面側に移動し、こ
の側面壁を介して冷却されるという動作が繰り返される
ことによって、呈色液が側面側で下降して中心側で上昇
するという対流が生じることになる。この結果、呈色液
を側面側で冷却しながら対流により撹拌することによっ
て、呈色液の全体を所定の冷却温度に均一に冷却するこ
とができる。さらに、冷却機構により保冷収容体96の
保冷空間99の雰囲気温度を低下させることによって、
上述の呈色液の冷却を促進すると共に保冷することがで
きる。これにより、従来のようにモータ等の駆動装置を
用いて呈色液の撹拌を行う必要がないため、部品コスト
やランニングコストを低減させることができると共に、
呈色液に全く撹拌機構が接触していないため、試薬容器
95を取り替える際の取扱い性を良好にすることができ
る。
【0074】尚、本実施形態においては、冷却対象物と
して呈色液を例示して説明しているが、これに限定され
るものではなく、他の全ての溶液を冷却対象物として冷
却することができる。また、本実施形態における内部側
面壁98は、各種の内径を有したものが底面壁96cに
対して着脱可能に設けられていることが好ましい。これ
によれば、内部側面壁98を交換する作業だけで各種サ
イズの試薬容器95を保管することができると共に、内
部側面壁98の組み合わせを変更することにより各種サ
イズの試薬容器95を任意の組み合わせで同時に保管す
ることができる。また、本実施形態においては、冷却装
置を酵素免疫測定装置に搭載した場合について説明して
いるが、これに限定されるものではなく、他の検査装置
に搭載されていても良いし、冷却装置単独の装置とされ
ていても良い。
【0075】
【発明の効果】請求項1の発明は、液体状の冷却対象物
を撹拌しながら冷却する冷却装置において、前記冷却対
象物を収容した容器を保管する保冷空間を有し、該保冷
空間を所定温度に維持可能な保冷収容体と、前記保冷収
容体に保管された前記容器の側面を冷却する冷却機構と
を有する構成である。
【0076】上記の構成によれば、冷却対象物が側面側
で下降して中心側で上昇するという対流が生じ、この対
流により撹拌しながら冷却することによって、冷却対象
物の全体を所定の冷却温度に均一に冷却することができ
る。これにより、従来のようにモータ等の駆動装置を用
いて冷却対象物の撹拌を行う必要がないため、部品コス
トやランニングコストを低減させることができると共
に、冷却対象物に全く撹拌機構が接触していないため、
容器を取り替える際の取扱い性を良好にすることができ
るという効果を奏する。
【0077】請求項2の発明は、請求項1に記載の冷却
装置であって、前記保冷収容体は、高い断熱性を有した
合成樹脂製の側面壁と、前記容器の上部全体を保持する
ように開口された上面壁と、高い熱伝導性を有した金属
製の底面壁とを有しており、前記冷却機構は、前記底面
壁を冷却可能に支持する冷却ユニットと、前記低面壁の
上面に設けられ、前記容器を載置する高い断熱性を有し
た合成樹脂製の載置部材と、前記底面壁の上面に接合さ
れると共に前記載置部材に載置された容器の側面に当接
または近接するように形成され、高い熱伝導性を有した
金属製の内部側面壁とを有している構成である。上記の
構成によれば、保冷収容体の金属製の底面壁に内部側面
壁を接合するという簡単な構成によって、容器内の冷却
対象物を対流により撹拌しながら冷却することができる
という効果を奏する。
【0078】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の冷却装置であって、検体と試薬との反応度合を測定
することにより前記検体を検査する自動分析装置に搭載
され、前記試薬を冷却対象物として冷却する構成であ
る。上記の構成によれば、自動分析装置に使用された試
薬を取り扱いの良好な冷却装置により容易に冷却するこ
とができると共に、自動分析装置に要する部品コストや
ランニングコストを低減させることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2試薬冷却庫における試薬容器の保管状態を
示す説明図である。
【図2】酵素免疫測定装置の一部を破断して示す斜視図
である。
【図3】酵素免疫測定装置の各部の配置状態を示す説明
図である。
【図4】バーコードリーダ装置の概略構成を示すもので
あり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面
図である。
【図5】バーコードリーダ装置を検体読み取り位置に設
定した状態を示す説明図であり、(a)は平面視した状
態、(b)は正面視した状態、(c)は側面視した状態
である。
【図6】バーコードリーダ装置を試薬読み取り位置に設
定した状態を示す説明図であり、(a)は平面視した状
態、(b)は正面視した状態、(c)は側面視した状態
である。
【図7】第1試薬冷却庫の概略構成を示す断面図であ
り、(a)は平面視した状態、(b)は正面視した状
態、(c)は側面視した状態である。
【図8】チップストッカ装置に第1チップを保管する過
程を示す説明図であり、(a)は正面視した状態、
(b)は平面視した状態、(c)は正面視した状態、
(d)は平面視した状態である。
【図9】チップストッカ装置に第1チップを保管する過
程を示す説明図であり、(a)は正面視した状態、
(b)は平面視した状態、(c)は正面視した状態、
(d)は平面視した状態である。
【図10】反応テーブル装置およびBF分離装置の動作
状態を示す説明図である。
【図11】反応テーブル装置の回転テーブルが偏心され
ている状態を示す説明図である。
【図12】セル搬送機構がセルを着脱する状態を示す説
明図であり、(a)はセル搬送機構をセルに下降させる
状態、(b)はセル搬送機構をセルに押し当てた状態、
(c)はセル搬送機構をセルに係合させた状態、(d)
はセル搬送機構とセルとの係合を解除した状態、(e)
はセル搬送機構をセルから離反させた状態である。
【図13】セルの概略構成を示す説明図であり、(a)
は平面視した状態、(b)は正面視した状態、(c)は
側面視した状態である。
【図14】セル内の溶液が撹拌される状態を示す説明図
であり、(a)は静止した状態、(b)は正方向の渦流
を生じた状態、(c)は逆方向の渦流を生じた状態、
(d)は正逆方向の渦流を交互に生じた状態である。
【図15】従来の冷却装置による試薬容器の保管状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 測定装置本体 2 情報処理装置 4 ワーク空間部 5 筐体 6 カバー部材 7 ワークテーブル 8 検体保管部 9 検体容器 10 検体ラック 12 バーコードリーダ部 13 希釈液保管部 14 第1試薬保管部 15 チップストッカ部 16 第1チップ保管部 17 第1チップ廃棄部 18 第2試薬保管部 19 第2チップ保管部 20 セル保管部 21 第2チップ廃棄部 22 第2分注部 23 測定部 24 希釈部 25 第1分注部 26 BF分離部 27 分注装置 28 搬送装置 29 セル 95 試薬容器 96 保冷収容体 96a 側面壁 96b 上面壁 96c 底面壁 97 冷却ユニット 98 内部側面壁 99 保冷空間 100 載置部材 101 セル搬送機構 102 第2分注機構 103a Zアーム 103b Zアーム 120a 第1Yアーム 120b 第2Yアーム 121 Xアーム 121 Xアーム 122 第1分注機構 123 Zアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 亨 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気株 式会社内 (72)発明者 上地 史朗 東京都文京区本郷2丁目38番地18号 株式 会社カイノス内 Fターム(参考) 2G058 AA09 BA08 BB07 CB05 CB15 CC17 CC19 CD04 CD12 CD23 EA11 ED02 ED36 FA02 FB03 GA03 GC02 GC05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体状の冷却対象物を撹拌しながら冷却
    する冷却装置において、 前記冷却対象物を収容した容器を保管する保冷空間を有
    し、該保冷空間を所定温度に維持可能な保冷収容体と、 前記保冷収容体に保管された前記容器の側面を冷却する
    冷却機構とを有することを特徴とする冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記保冷収容体は、 高い断熱性を有した合成樹脂製の側面壁と、前記容器の
    上部全体を保持するように開口された上面壁と、高い熱
    伝導性を有した金属製の底面壁とを有しており、 前記冷却機構は、 前記底面壁を冷却可能に支持する冷却ユニットと、前記
    低面壁の上面に設けられ、前記容器を載置する高い断熱
    性を有した合成樹脂製の載置部材と、前記底面壁の上面
    に接合されると共に前記載置部材に載置された容器の側
    面に当接または近接するように形成され、高い熱伝導性
    を有した金属製の内部側面壁とを有していることを特徴
    とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 【請求項3】 検体と試薬との反応度合を測定すること
    により前記検体を検査する自動分析装置に搭載され、前
    記試薬を冷却対象物として冷却することを特徴とする請
    求項1または2に記載の冷却装置。
JP2000390460A 2000-12-22 2000-12-22 冷却装置 Pending JP2002189031A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000390460A JP2002189031A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000390460A JP2002189031A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002189031A true JP2002189031A (ja) 2002-07-05

Family

ID=18856823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000390460A Pending JP2002189031A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002189031A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523225A (ja) * 2005-09-08 2009-06-18 ベックマン コールター, インコーポレイテッド 複数の読取装置を有するサンプル識別システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05280851A (ja) * 1992-03-30 1993-10-29 Toshiba Corp 自動分析装置の試薬保冷庫
JP2000105240A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Hitachi Ltd 自動分析装置
JP2000137031A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Shimadzu Corp 試料冷却装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05280851A (ja) * 1992-03-30 1993-10-29 Toshiba Corp 自動分析装置の試薬保冷庫
JP2000105240A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Hitachi Ltd 自動分析装置
JP2000137031A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Shimadzu Corp 試料冷却装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523225A (ja) * 2005-09-08 2009-06-18 ベックマン コールター, インコーポレイテッド 複数の読取装置を有するサンプル識別システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002189033A (ja) 分注方法、分注システム、およびチップストッカ装置
TWI476388B (zh) 用於處理液體樣品的系統和方法
US10473650B2 (en) Reagent mixing and conveying device and reagent mixing method
US7858032B2 (en) Device for supplying blood tubes to a whole blood analyser
US9134332B2 (en) Instrument and process for the automated processing of liquid samples
WO2001051929A1 (fr) Analyseur automatique et dispositif de transfert de portoir
JP4861762B2 (ja) 自動分析装置
JP6837362B2 (ja) 自動分析装置
JP2003262642A (ja) 自動分析装置
JPH04115160A (ja) 検体自動分析装置
JPH0442777Y2 (ja)
JP2008020360A (ja) 自動分析装置及び試薬容器
JP3068253B2 (ja) 自動分析装置
EP1648612B1 (en) Magazine for inventorying reaction cuvettes in an automatic analyzer
JP2535239B2 (ja) 酵素免疫測定装置
JP3091261B2 (ja) 自動分析装置
JP2002189031A (ja) 冷却装置
JP2002168866A (ja) 酵素免疫測定装置
JP3164380B2 (ja) 自動分析装置
JP3238690B2 (ja) 自動分析装置
JP3333160B2 (ja) 自動分析装置の分注装置
JP2002189032A (ja) バーコード読み取り装置
JPH01239457A (ja) 分析装置
JP4053221B2 (ja) 生化学分析装置
JPH076918B2 (ja) 化学分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100406