JP2002168866A - 酵素免疫測定装置 - Google Patents

酵素免疫測定装置

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JP2002168866A
JP2002168866A JP2000362193A JP2000362193A JP2002168866A JP 2002168866 A JP2002168866 A JP 2002168866A JP 2000362193 A JP2000362193 A JP 2000362193A JP 2000362193 A JP2000362193 A JP 2000362193A JP 2002168866 A JP2002168866 A JP 2002168866A
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dispensing
cell
reaction
reagent
sample
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Application number
JP2000362193A
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English (en)
Inventor
Yasushi Miki
康 三木
Yoshie Iwakura
与志衛 岩倉
Toru Tamura
亨 田村
Shiro Uechi
史朗 上地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAINOSU KK
Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
KAINOSU KK
Furuno Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を実現することができ、見掛け上の検
査速度を高めることができ、さらに、反応速度が異なる
検査を同時期に実施することを可能にする。 【解決手段】 セル29を所定位置に搬送する搬送処理
と、セル29に検体および試薬を分注する分注処理と、
セル29に分注された検体および試薬を反応させる反応
処理と、検体および試薬の反応度合を測定する測定処理
とを実施することにより検体を検査するものである。中
心部で一部重複するように右側の第1ワーク領域と左側
の第2ワーク領域とに区分されたワークテーブル7と、
両ワーク領域の重複部分に配置され、反応処理を行う第
1分注部25と、第1ワーク領域上の任意の位置に移動
可能にされ、分注処理を行う第1分注機構122を備え
た分注装置27と、第2ワーク領域上の任意の位置に移
動可能にされ、第1分注部25および測定部23に対し
て搬送処理を行うセル搬送機構101を備えた搬送装置
28とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、免疫自動分析装
置に係り、特に、抗原抗体反応を利用した酵素免疫測定
法(EIA)に好適な酵素免疫測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年においては、各種ホルモンやウイル
ス、アレルゲン等の体液中の微量成分を検査するため、
酵素免疫測定法や蛍光免疫測定法、発光免疫測定法等の
各種の測定法が実用化されている。従来、これらの測定
法を実施するための酵素免疫測定装置としては、例えば
特開昭62−148858号公報に開示されているよう
に、複数のセルをテストプレート単位で一定時間毎に間
欠的に順送りする搬送経路をワークテーブルの一方側か
ら他方側にかけて配設し、この搬送経路上に検体分注装
置や試薬分注装置、B/F分離装置、測定装置等を一方
側から間隔をおいて直列配置した構成のものがある。そ
して、この構成によれば、セルを搬送経路の一方端から
送り出して他方端で回収するまでに、搬送経路中の各装
置で順に必要な分注処理等を行って検査を完了すること
ができるため、多数の検体の検査を連続的に行うことが
可能になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、検査に必要な一連の処理がセルの搬送経
路上に直線的に分散して配置された各装置により行われ
るため、これらの装置を適正に配置できる長尺の搬送経
路をワークテーブルに確保する必要がある。これによ
り、ワークテーブルが無駄なスペースを含むことにより
大きな面積になる結果、このワークテーブルを搭載した
酵素免疫測定装置が大型化することになるという問題が
ある。
【0004】また、上記従来の構成では、検査に必要な
一連の処理を順番に行う必要があることから、反応速度
(検査時間)の異なる検査を実施しようとすると、同一
の反応速度の検査が完了するまで他の異なる反応速度の
検査を開始することができない。この結果、一定時間内
に検査できる処理量が不十分なものになっているという
問題もある。
【0005】従って、本発明は、小型化を実現すること
ができ、反応速度が異なる検査を同時期に並列的に実施
することができる酵素免疫測定装置を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、セルを所定位置に搬送する搬送
処理と、該セルに検体および試薬を分注する分注処理
と、前記セルに分注された検体および試薬を反応させる
反応処理と、前記検体および試薬の反応度合を測定する
測定処理とを実施することにより前記検体を検査する酵
素免疫測定装置であって、中心部で一部重複するように
第1ワーク領域と第2ワーク領域とに区分されたワーク
テーブルと、前記両ワーク領域の重複部分に配置され、
前記反応処理を行う反応部と、前記第1ワーク領域上の
任意の位置に移動可能にされ、前記反応部のセルに対し
て前記分注処理を行う分注機構を備えた分注装置と、前
記第2ワーク領域内に配置され、前記測定処理を行う測
定部と、前記第2ワーク領域上の任意の位置に移動可能
にされ、前記反応部および前記測定部に対して前記搬送
処理を行う搬送機構を備えた搬送装置とを有することを
特徴としている。
【0007】上記の構成によれば、ワークテーブルの第
1および第2ワーク領域上を移動可能な分注装置と搬送
装置とで検体を検査するための一連の処理を実施するこ
とができるため、従来のように例えば検体や試薬の分注
をそれぞれ専用の分注装置で行ったり、反応部や測定部
に対するセルの搬送をそれぞれ専用の搬送装置で行う場
合と比較して、分注装置や搬送装置に要する設置スペー
スを最小限に抑制することができる。これにより、検体
や試薬の保管場所、反応部や測定部の配置場所を高度に
密集させることができるため、酵素免疫測定装置を十分
に小型化することが可能になる。
【0008】また、分注装置と搬送装置は、一部重複す
る部分を除いて第1ワーク領域と第2ワーク領域とをそ
れぞれ自由に移動可能にされている。さらに、分注装置
および搬送装置が反応部の任意のセルに対して自由にア
クセスすることができるため、反応速度が異なる検査を
一つの装置にて行うことができる。反応速度が遅い検査
と反応速度が速い検査を同時に平行して行うことによ
り、反応速度が同じ検査のみしかできない従来装置に比
べて一定時間あたりの処理量を多くすることができる。
【0009】請求項2の発明は、セルを所定位置に搬送
する搬送処理と、該セルに検体を分注する第1分注処理
と、第1試薬を分注する第2分注処理と、前記セルに分
注された検体および第1試薬を抗原抗体反応により結合
させる第1反応処理と、前記検体に未結合の第1試薬を
セルから除去する除去処理1と、前記セルに第2試薬を
分注する第3分注処理と、前記検体と第1試薬結合体に
第2試薬を抗原抗体反応により結合させる第2反応処理
と、未結合の第2試薬をセルから除去する除去処理2
と、前記検体と第1試薬及び第2試薬結合体を呈色反応
により呈色させる第3反応処理と、前記結合体の呈色反
応による呈色度合を測定する測定処理とを実施すること
により、前記検体を検査する酵素免疫測定装置であっ
て、中心部で一部重複するように右側の第1ワーク領域
と左側の第2ワーク領域とに区分されたワークテーブル
と、前記両ワーク領域の重複部分に配置され、前記第1
反応処理と除去処理と第2反応処理とを行う反応部と、
前記第1ワーク領域上の任意の位置に移動可能にされ、
前記反応部のセルに対して前記第1分注処理を行う第1
分注機構を備えた分注装置と、前記第2ワーク領域内に
配置され、前記測定処理を行う測定部と、前記第2ワー
ク領域上の任意の位置に移動可能にされ、前記反応部お
よび前記測定部に対して前記搬送処理を行う搬送機構
と、前記反応部のセルに対して前記第2分注処理を行う
第2分注機構とを備えた搬送装置とを有することを特徴
としている。
【0010】上記の構成によれば、ワークテーブルの第
1および第2ワーク領域上を移動可能な分注装置と搬送
装置とで検体を検査するための一連の処理を実施するこ
とができるため、従来のように例えば検体や試薬の分注
をそれぞれ専用の分注装置で行ったり、反応部や測定部
に対するセルの搬送をそれぞれ専用の搬送装置で行う場
合と比較して、分注装置や搬送装置に要する設置スペー
スを最小限に抑制することができる。これにより、検体
や試薬の保管場所、反応部や測定部の配置場所を高度に
密集させることができるため、酵素免疫測定装置を十分
に小型化することが可能になる。
【0011】また、分注装置と搬送装置は、一部重複す
る部分を除いて第1ワーク領域と第2ワーク領域とをそ
れぞれ自由に移動可能にされている。さらに、分注装置
および搬送装置が反応部の任意のセルに対して自由にア
クセスすることができるため、反応速度が異なる検査を
一つの装置にて行うことができる。反応速度が遅い検査
と反応速度が速い検査を同時に平行して行うことによ
り、反応速度が同じ検査のみしかできない従来装置に比
べて一定時間あたりの処理量を多くすることができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の酵素免疫測定装置であって、前記第1ワーク領域に
おけるオペレータに最も近い最前列に配置され、前記検
体を保管する保管部を有することを特徴としている。上
記の構成によれば、オペレータが最も頻繁に取り扱う検
体を最前列に配置することによって、作業性の良好なも
のにすることができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項3に記載の酵素
免疫測定装置であって、前記ワークテーブルを支持する
筐体と、前記筐体に対して開閉可能に設けられ、前記ワ
ークテーブルの上方全体を覆うカバー部材と、前記保管
部と筐体の外部とを連通させるように、該保管部に対応
した筐体の一部を開閉可能な扉部材とを有することを特
徴としている。上記の構成によれば、カバー部材でワー
クテーブルの上方全体を覆いながら検査を行っている最
中であっても、扉部材を開くことにより保管部に対して
検体を搬入して保管させることができる。これにより、
多くの検体を連続的に検査することができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れか1項に記載の酵素免疫測定装置であって、分注時に
使用される未使用のチップを保管するチップラック部
と、前記分注に使用された使用済みのチップを一時的に
保管するチップストッカ部とを有することを特徴として
いる。
【0015】上記の構成によれば、新たな検体の検査時
等においては、チップラック部から未使用のチップを取
り出して分注に使用することによって、コンタミネーシ
ョンのない検体の検査を行うことができる。そして、使
用済みのチップをチップストッカ部に一時的に保管して
おき、例えば同一人物の検体を検査するときに再使用す
れば、この場合においてもコンタミネーションのない検
体の検査を行うことができる。これにより、全ての検査
に対して未使用のチップを使用する場合よりも、チップ
の使用数を低減することによりコストダウンすることが
可能になる。また、同一試薬に対して同一チップを再使
用することによって、チップの使用数を低減することも
可能になる。
【0016】請求項6の発明は、請求項1ないし5の何
れか1項に記載の酵素免疫測定装置であって、前記分注
装置および前記搬送装置は、前記第1ワーク領域および
第2ワーク領域におけるオペレータから最も離れた最後
列に配設されたXアームにより左右方向に移動可能にさ
れていることを特徴としている。上記の構成によれば、
分注装置および搬送装置の左右方向の移動時にXアーム
が共用されるため、各装置を専用のXアームでそれぞれ
左右方向に移動させる場合よりもコストダウンすること
が可能になる。
【0017】請求項7の発明は、請求項6に記載の酵素
免疫測定装置であって、前記分注装置および前記搬送装
置は、前記Xアームの配設方向をX軸とした三次元座標
系のY軸に一致した配設方向のYアームにより前後方向
に移動可能にされており、前記分注装置および前記搬送
装置に備えられた各機構は、前記三次元座標系のZ軸に
一致した配設方向のZアームにより上下方向に移動可能
にされていることを特徴としている。上記の構成によれ
ば、三次元座標系の各軸に一致した各アームを一般的な
機械要素の組み合わせで形成することができるため、分
注装置や搬送装置の移動機構を安価に構成することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図14に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る
酵素免疫測定装置は、図1に示すように、分注処理や測
定処理等を行う測定装置本体1と、測定装置本体1の制
御や測定データの情報処理を行うパーソナルコンピュー
タ等の情報処理装置2とを有している。測定装置本体1
は、オペレータに対向するようにワーク空間部4が形成
された筐体5と、ワーク空間部4を覆うように形成さ
れ、このワーク空間部4を開閉するように筐体5に回動
自在に設けられたカバー部材6とを有している。
【0019】上記のワーク空間部4における底面には、
平板状のワークテーブル7が設けられている。ワークテ
ーブル7は、中心部で一部が重複するように第1ワーク
領域と第2ワーク領域とに区分されている。図2に示す
ように、第1ワーク領域は、分注装置27の移動範囲と
されており、オペレータ側から見て右側に配置されてい
る。一方、第2ワーク領域は、搬送装置28の移動範囲
とされており、オペレータ側から見て左側に配置されて
いる。両ワーク領域の重複部分には、希釈部24と第1
分注部25とBF分離部26とが設けられている。ま
た、重複部分を除いた第1ワーク領域には、検体保管部
8とバーコードリーダ部12と希釈液保管部13と第1
・第2試薬保管部14とチップストッカ部15と第1チ
ップ保管部16と第1チップ廃棄部17とが設けられて
いる。一方、重複部分を除いた第2ワーク領域には、第
3試薬保管部18と第2チップ保管部19とセル保管部
20と第2チップ廃棄部21と第2分注部22と測定部
23とが設けられている。
【0020】上記の第1ワーク領域の検体保管部8は、
オペレータ側の最前列の中心部に配置されている。検体
保管部8は、検体ラック10を搬送可能に収容する第1
検体保管庫8aと第2検体保管庫8bとを備えている。
両検体保管庫8a・8bは、左右方向に並列配置されて
いる。そして、これら検体保管庫8a・8bに収容され
る検体ラック10は、検体を収容した検体容器9を複数
本単位で直列状態に保持するように形成されており、直
列方向が左右方向に一致するように載置されている。
【0021】上記の両検体保管庫8a・8bは、検体の
蒸発による濃度低減のため冷却するように図示しない冷
却器を備えている。また、第1検体保管庫8aは、検体
ラック10を載置して後方に搬送可能なベルト部材11
と、検体ラック10を第2検体保管庫8b方向(右方
向)に移動可能な図示しないスライド機構とを備えてお
り、最前列の検体ラック10をベルト部材11により後
方に搬送し、検体ラック10が後面壁に当接して最後列
に位置したときに、この検体ラック10をスライド機構
により第2検体保管庫8bに移動させるように動作す
る。一方、第2検体保管庫8bは、検体ラック10を載
置して前方に搬送可能なベルト部材11と、検体ラック
10を第1検体保管庫8a方向(左方向)に移動可能な
図示しないスライド機構とを備えており、最後列の検体
ラック10をベルト部材11により前方に搬送し、検体
ラック10が前面壁に当接して最前列に位置したとき
に、この検体ラック10をスライド機構により第1検体
保管庫8aに移動させるように動作する。
【0022】上記の第1検体保管庫8aの前方には、筐
体5の一部として形成された扉部材5aが開閉可能に設
けられている。扉部材5aは、図1の二点鎖線で示すよ
うに開放状態にされたときに、第1検体保管庫8aと外
部とを連通状態にさせることによって、外部から第1検
体保管庫8aへの検体ラック10の搬入出を可能にして
いる。また、扉部材5aには、図示しないインターロッ
ク機構が設けられており、このインターロック機構は、
情報処理装置2からの指令信号により扉部材5aの開閉
を禁止することによって、オペレータの不用意な扉部材
5aの開放を防止している。
【0023】また、第1検体保管庫8aの後方には、バ
ーコードリーダ部12が配置されている。バーコードリ
ーダ部12には、図3(a)〜(c)に示すように、検
体や試薬の内容を示すバーコードを読み取り処理するバ
ーコードリーダ装置30が設けられている。バーコード
リーダ装置30は、一端部に検出窓32aが形成された
箱型形状の検出器本体32と、検出窓32aから外部の
バーコードラベルを検出するように検出器本体32に内
蔵されたコード検出器31と、検出器本体32を昇降可
能に支持する検出器昇降機構33とを備えている。検出
器昇降機構33は、検出器本体32の下面を支持する検
出器支持体34と、検出器支持体34の両側面の上部お
よび下部に回転自在に設けられたローラ部材35と、検
出器支持体34の両側面に対向するように左右対称に設
けられ、ローラ部材35の溝部35aに係合することに
より検出器本体32を鉛直方向に案内するガイド部材3
6とを備えている。
【0024】さらに、バーコードリーダ装置30は、検
出器支持体34を上方向に付勢する図示しなスプリング
バネ等のバネ部材と、検出器支持体34が最下端に押し
下げられるごとに係止および係止解除を繰り返す図示し
ないラッチ機構とを備えている。これにより、バーコー
ドリーダ装置30は、オペレータによる検出器本体32
の押し下げ操作によって、検出器本体32を下側の検体
読み取り位置と上側の試薬読み取り位置とに位置決めす
ることが可能になっている。尚、検出器本体32は、検
出器支持体34に対して着脱可能にされていることが望
ましく、この場合には、オペレータが検出器本体32を
把持して任意の位置に移動させることが可能になる。
【0025】上記のように構成されたバーコードリーダ
装置30は、図2に示すように、コード検出器31によ
る検出領域が第1検体保管庫8aと第2検体保管庫8b
との間に位置するように設けられている。そして、第1
検体保管庫8aから第2検体保管庫8bに検体ラック1
0が移動されるときには、図4(a)〜(c)に示すよ
うに、検体容器9の側面に貼付されたバーコードラベル
のバーコードを読み取るため、検出器本体32が下側の
検体読み取り位置に設定される。また、図2の第1・第
2試薬保管部14に試薬を補給等するときには、図5
(a)〜(c)に示すように、試薬容器37の側面に貼
付されたバーコードラベルのバーコードを読み取るた
め、検出器本体32が上側の試薬読み取り位置に設定さ
れる。尚、検体容器9のバーコードは、検体容器9に収
容された検体の管理番号等の検体データを示している。
試薬容器37のバーコードは、試薬の種類やロット番
号、有効期限等の試薬データを示している。
【0026】上記のバーコードリーダ装置30(バーコ
ードリーダ部12)の右側には、図2に示すように、希
釈液保管部13が配置されている。希釈液保管部13
は、5本等の複数本の希釈液容器38を保管可能にされ
ている。希釈液容器38には、検体を所定倍率に希釈す
る際に使用される希釈液が収容されている。希釈液保管
部13の右側には、試薬容器37を冷却しながら保管す
る第1・第2試薬保管部14が配置されている。第1・
第2試薬保管部14には、図6(a)〜(c)に示すよ
うに、第1試薬である磁性微粒子と第2試薬である標識
抗体とを保管する第1・第2試薬冷却庫40が設けられ
ている。第1・第2試薬冷却庫40は、内部に保冷空間
42が形成された箱型形状の保冷収容体41と、保冷収
容体41を振盪可能に支持すると共に保冷空間42を冷
却する冷却ユニット43とを備えている。
【0027】上記の保冷収容体41は、長方形の平板状
に形成された底面壁部材44と、底面壁部材44の四辺
から立ち上げられた側面壁部材45と、側面壁部材45
の上部に設けられた上面壁部材46とを有している。こ
れらの壁部材44〜46は、熱伝導率の低いABS等の
合成樹脂からなっている。底面壁部材44および上面壁
部材46は、高い強度を得るように、上記の合成樹脂を
高密度に圧縮することにより全体が形成されている。ま
た、上面壁部材46には、試薬容器37の外径に略一致
した穴径を有した複数の容器穴46aが形成されてお
り、これらの容器穴46aは、試薬容器37を確実に保
持すると共に、全容器穴46aで試薬容器37を保持し
たときに、保冷空間42の冷気を外部に漏洩させないよ
うに機能する。さらに、上面壁部材46の表面には、保
管領域が例えば赤色や黒色等の色分けにより区分されて
おり、この色分け区分は、オペレータが種類の異なる試
薬、即ち、磁性微粒子(第1試薬)や標識抗体(第2試
薬)を収容した試薬容器37を第1・第2試薬冷却庫4
0にまとめて保管するときの確認を容易にしている。
【0028】また、側面壁部材45は、内側に凹部を有
するように上述の合成樹脂を高密度に圧縮して形成され
た外壁部45aと、外壁部45aの凹部に嵌合された内
壁部45bとからなっている。内壁部45bは、合成樹
脂を高発泡倍率で発泡させることによって、内部に多数
の独立気泡を存在させたものであり、独立気泡中のガス
により極めて小さな熱伝導率を有している。そして、こ
のように構成された側面壁部材45は、外壁部45aに
より大きな強度を有すると共に、内壁部45bにより大
きな断熱性を有している。
【0029】上記の保冷収容体41の内部には、保冷空
間42の底面を構成する載置板47が横設されている。
載置板47は、アルミニウム等の高い熱伝導率を有した
金属で形成されている。載置板47の裏面には、冷却ユ
ニット43が接続されている。冷却ユニット43は、載
置板47を介して試薬容器37を冷却する冷却機能を有
していると共に、保冷収容体41を水平方向に振盪する
振盪機能を有している。
【0030】上記のように構成された第1・第2試薬冷
却庫40の右側には、図2に示すように、チップストッ
カ部15が配置されている。チップストッカ部15に
は、複数の使用済みの第1チップ51を一時的に保管す
るチップストッカ装置50が設けられている。チップス
トッカ装置50は、直列状態に配置された複数のストッ
カ機構52からなっている。各ストッカ機構52は、図
7(a)〜(d)および図8(a)〜(d)およびに示
すように、第1チップ51を後述する分注装置27のノ
ズル53に対して着脱可能に保持するように構成されて
いる。
【0031】尚、第1チップ51は、上端から下端にか
けて径を減少させた逆円錐形状に形成されており、上端
部内側には、ノズル53の先端部を嵌入可能なノズル勘
合部51aが形成されている。また、第1チップ51の
上部外側には、急激に外径を減少させた段部51bが形
成されており、下端部には、検体や試薬を吸排出するよ
うにチップ穴51cが形成されている。
【0032】上記の第1チップ51を保持するストッカ
機構52は、第1チップ51を載置する載置台54を備
えている。載置台54は、水平方向に設定された平板部
54aと、平板部54aの一端部から垂直方向に立ち上
げられた立上部54bとを有している。平板部54aに
は、他端部の中心位置から内側方向にかけて第1切欠部
54cが形成されている。第1切欠部54cは、第1チ
ップ51を支持するように、第1チップ51の段部51
bの外径よりも小さな切欠幅に設定されている。また、
平板部54aの上方には、立上部54bの側面に設けら
れたチップ載置部材55と、立上部54bの上端に設け
られたチップ抜脱部材56とがこの順に配置されてい
る。
【0033】上記のチップ載置部材55には、第2切欠
部55aが第1切欠部54cの上方に位置するように形
成されている。第2切欠部55aは、第1チップ51の
上端部の外径よりも僅かに大きな切欠幅を有しており、
平板部54aの第1切欠部54cとで第1チップ51を
水平方向に支持するようになっている。また、チップ抜
脱部材56は、第1チップ51の上縁部に当接してノズ
ル53と第1チップ51とを切り離すことができるよう
に、ノズル53の外径よりも大きく、且つ第1チップ5
1の上端部の外径よりも小さな切欠幅に設定された第3
切欠部56aを有している。
【0034】また、上記の載置台54は、スペーサ57
を介して取付け板58に固定されている。スペーサ57
は、載置台54の平板部54aに第1チップ51が載置
されたときに、第1チップ51の下端部を取付け板58
の上方に位置させるようにスペーサ長が設定されてい
る。また、取付け板58上には、液受けトレイ59が設
けられており、液受けトレイ59は、第1チップ51の
下方に位置するように配置されている。
【0035】上記のように構成されたチップストッカ装
置50の後方には、図2に示すように、第1チップ保管
部16が配置されている。第1チップ保管部16には、
多数の第1チップ51をマトリックス状に保管する2台
の第1チップラック60が前後方向に配列されている。
そして、この第1チップ保管部16の後方には、第1チ
ップ廃棄部17が配置されており、第1チップ廃棄部1
7には、使用済みの第1チップ51を機外へ廃棄する廃
棄口17aが設けられている。
【0036】上記の第1チップ保管部16の左側に位置
する第1ワーク領域と第2ワーク領域との重複部分に
は、希釈部24と第1分注部25とBF分離部26とが
オペレータ側から後方にかけてこの順に配置されてい
る。希釈部24には、検体を所定の希釈倍率に希釈する
際に使用される希釈液分注装置62が設けられている。
希釈液分注装置62は、多数の希釈液カップ61を着脱
自在に備えたカップ載置盤24aと、この載置盤24a
を水平方向に振盪する図示しない振盪機構とを備えてい
る。
【0037】また、第1分注部25には、検体と試薬と
を反応させる反応テーブル装置63が設けられている。
反応テーブル装置63は、多数のセル29を保持する回
転テーブル64を備えている。回転テーブル64には、
セル29を着脱自在に保持するセル保持穴64aがマト
リックス状に配置されている。回転テーブル64は、図
9に示すように、スライド支持機構65により水平方向
に移動自在に支持されている。スライド支持機構65
は、回転テーブル64の底面を左右方向に移動自在に支
持する一対の第1スライド機構65aと、これらのスラ
イド機構65aを前後方向に移動自在に支持する一対の
第2スライド機構65bとを有している。そして、スラ
イド支持機構65は、支持台66上に設けられており、
支持台66は、スペーサ部材67を介して基台68に設
けられている。
【0038】上記の支持台66と基台68との間には、
正方向および逆方向に任意の回転速度で回転可能なステ
ッピングモータ等の振盪用モータ69が配置されてい
る。振盪用モータ69は、スライド支持機構65の中心
部に回転軸69aが位置するように、支持台66の下面
に取り付けられている。回転軸69aには、円柱形状の
偏心部材70が設けられている。偏心部材70の上面に
は、図10にも示すように、偏心軸70aが回転軸69
aの回転中心(軸)から外れた位置に設けられている。
偏心軸70aは、ベアリング部材72を介して回転テー
ブル64の底面部に回転自在に連結されている。そし
て、このように構成された反応テーブル装置63は、ス
ライド支持機構65により回転テーブル64の配設方向
を同一方向に維持させながら、この回転テーブル64を
振盪用モータ69により正方向および逆方向に回転させ
ることによって、例えば図14(a)〜(d)に示すよ
うに、回転テーブル64に保持されたセル29内の検体
や試薬を撹拌可能になっている。また、反応テーブル装
置63には、撹拌時において検体と試薬との反応を促進
させるように、回転テーブル64内を所定温度に保温す
る図示しない保温用ヒータが設けられている。
【0039】さらに、図2に示すように、反応テーブル
63の後部には、複数のセル収容穴63aを直列状態に
配置することにより形成されたBFR部64bが設けら
れている。このBFR部64bの後方には、BFR部6
4bで保持されたセル29内から不要成分を除去するB
F分離部26が配置されている。BF分離部26には、
図9に示すように、磁石可動機構81と洗浄除去機構8
2とを備えたBF分離装置80が設けられている。
【0040】上記の磁石可動機構81は、セル29内の
磁性微粒子を引き寄せる磁石83と、磁石83をセル2
9の側面に対向させるように保持する磁石保持部材84
と、磁石83を図示実線の吸引位置と図示二点鎖線の待
機位置とに昇降させる磁石昇降機構85とを備えてい
る。磁石昇降機構85は、磁石保持部材84の下端部に
連結されたベルト部材85aと、ベルト部材85aを上
下方向に傾斜させるように設けられた従動プーリ85b
および駆動プーリ85cと、駆動プーリ85cを正方向
および逆方向に回転駆動させる昇降用モータ85dと、
これら部材85a〜85dを支持する昇降支持体85e
とを有している。そして、このように構成された磁石可
動機構81は、反応テーブル装置63においてセル29
内の検体や試薬が振盪により撹拌されているときには磁
石83を待機位置に下降させてセル29から離反させる
一方、反応テーブル装置63による振盪が停止されてい
るときには磁石83を吸引位置に上昇させてセル29の
側面に近接させる。
【0041】上記の磁石可動機構81の上方には、洗浄
除去機構82が設けられている。洗浄除去機構82は、
洗浄液をセル29に供給する洗浄液ノズル82aと、セ
ル29内から不要成分を吸引して除去する吸引ノズル8
2bと、これらノズル82a・82bをBFR部64b
のセル29に対して進退移動させるノズル移動機構82
cとを備えている。尚、これらのノズル82a・82b
は、図1の機外に設けられた各タンク124に接続され
ており、これらタンク124から洗浄液が供給されると
共に、タンク124に対して廃液を排出するようになっ
ている。そして、このように構成された洗浄除去機構8
2は、反応テーブル装置63においてセル29内の検体
や試薬が振盪により撹拌されているときには図示二点鎖
線の待機位置にノズル82a・82bを上昇させてセル
29から離反させる一方、反応テーブル装置63による
振盪が停止されているときには図示実線の吸引洗浄位置
にノズル82a・82bを下降させてセル29内にノズ
ル82a・82bの先端部を位置させる。
【0042】上記のBF分離装置80の左側には、第4
試薬である希硫酸等の反応停止液を分注する第2分注部
22が配置されている。第2分注部22には、セル29
を保持するセル保持部90aと、セル保持部90aに保
持されたセル29に対して反応停止液を分注する分注ノ
ズル90bと、反応停止液の余剰分を廃棄するトラフ部
90cとを備えた反応停止液分注装置90が設けられて
いる。尚、分注ノズル90bは、図1の機外に設けられ
たタンク124に接続されており、このタンク124か
ら反応停止液が供給されるようになっている。そして、
反応停止液分注装置90の前側には、第2チップ廃棄部
21が配置されており、第2チップ廃棄部21には、使
用済みの第2チップ87を機外へ廃棄する廃棄口21a
が設けられている。
【0043】一方、反応停止液分注装置90の左側に
は、測定部23が配置されている。測定部23には、セ
ル29を外周部の凹部91aに保持して回転するセル保
持盤91が設けられている。セル保持盤91は、回転す
ることにより凹部91aのセル29を吸光度測定位置と
廃液吸引位置とセル廃棄位置とに移動可能になってい
る。そして、吸光度測定位置には、図示しない測光装置
が設けられており、測光装置は、セル29内における検
体と試薬との呈色反応による呈色度合を示す光の透過量
を測定する。
【0044】上記の測定部23の前側には、セル保管部
20が配置されている。セル保管部20には、多数のセ
ル29をマトリックス状に保管する2台のセルラック9
3が左右方向に配列されている。そして、このセル保管
部20の前側には、第2チップ87を保管する第2チッ
プ保管部19と、第3試薬である呈色液を保管する第3
試薬保管部18とがこの順に配置されている。
【0045】上記の第3試薬保管部18には、第3試薬
冷却庫94が設けられている。第3試薬冷却庫94は、
図11に示すように、呈色液を収容した試薬容器95を
保管する保冷収容体96と、保冷収容体96を支持しな
がら試薬容器95を冷却する冷却ユニット97とを備え
ている。保冷収容体96は、高い断熱性を有した合成樹
脂製の側面壁96aと、試薬容器95の上部を保持する
ように開口された上面壁96bと、冷却ユニット97に
接続された底面壁96cと、これらの壁96a〜96c
で形成された保冷空間99とを有している。
【0046】上記の底面壁96cは、冷却ユニット97
により効率良く冷却されるように、熱伝導性に優れたア
ルミニウム等の金属により形成されている。底面壁96
cの上面には、試薬容器95を載置する合成樹脂製の載
置部材96dが設けられていると共に、試薬容器95の
側面に当接または近接するように金属製の内部側面壁9
6eが載置部材96dの周囲に設けられている。そし
て、第3試薬冷却庫94は、試薬容器95の底面側から
の冷却を内部側面壁96eで防止しながら、内部側面壁
96eおよび保冷空間99により試薬容器95の側面側
からの冷却を促進することによって、試薬容器95内の
呈色液を対流により撹拌する。
【0047】上記の第3試薬冷却庫94の上方には、図
2に示すように、搬送装置28が移動可能にされてい
る。搬送装置28の内部には、セル29を着脱可能に保
持するセル搬送機構101と、第3試薬保管部18の呈
色液を分注する第2分注機構102と、これら各機構1
01・102を鉛直(Z軸)方向に昇降させるZアーム
103a・103bとを備えている。上記のセル搬送機
構101は、図12に示すように、角柱形状の軸部材1
10と、軸部材110の一方の側面中心部に回動自在に
軸支され、先端部に係合凸部111aが形成された係合
部材111と、軸部材110の他方の側面中心部に回動
自在に軸支された当接部材112と、これら部材110
〜112を貫挿された貫挿部材113と、係合部材11
1および当接部材112を軸部材110方向に付勢する
ように設けられたバネ部材114とを備えている。
【0048】また、セル搬送機構101で保持されるセ
ル29は、図13に示すように、透明の樹脂により長方
体形状に形成されている。セル29は、呈色度合の測定
時に光が透過される光学面29aを両側面に備えてい
る。各光学面29aの幅方向の両端部には、一対の突起
部29bが上端から下端にかけて形成されており、これ
らの突起部29bは、運送や作業時における光学面29
aの接触による傷の発生を防止する。また、突起部29
bの上部には、係合凹部29cが形成されている。そし
て、このように構成されたセル29は、図12(a)〜
(c)に示すように、上述のセル搬送機構101が上方
から下降され、当接部材112が一方面側の突起部29
bに圧接される一方、係合部材111の係合凸部111
aが他方面側の係合凹部29cに係合されることにより
セル搬送機構101に把持される。また、セル29は、
図12(c)〜(e)に示すように、セル搬送機構10
1が図中左方向(係合部材111の配置方向)に移動さ
れて係合凸部111aと係合凹部29cとの係合が解除
された後、上昇されることによりセル搬送機構101か
ら開放される。
【0049】図2に示すように、上記のセル搬送機構1
01等を備えた搬送装置28は、第1Yアーム120a
により前後(Y軸)方向に移動可能に設けられている。
第1Yアーム120aは、第1ワーク領域および第2ワ
ーク領域におけるオペレータから最も離れた最後列に配
設されたXアーム121により左右(X軸)方向に移動
可能に支持されている。これにより、搬送装置28のセ
ル搬送機構101および第2分注機構102は、Xアー
ム121と第1Yアーム120aとZアーム103a・
103bとで移動されることによって、第1ワーク領域
上のワーク空間部4の任意の位置に移動可能にされてい
る。
【0050】また、上記のXアーム121は、第2Yア
ーム120bも左右(X軸)方向に移動可能に支持して
いる。第2Yアーム120bには、分注装置27が前後
(Y軸)方向に移動可能に設けられている。分注装置2
7は、搬送装置28の第2分注機構102と同一機能を
有した第1分注機構122と、第1分注機構122を鉛
直(Z軸)方向に昇降させるZアーム123とを備えて
いる。これにより、分注装置27の第1分注機構122
は、Xアーム121と第2Yアーム120bとZアーム
123とで移動されることによって、第2ワーク領域上
のワーク空間部4の任意の位置に移動可能にされてい
る。
【0051】上記の構成において、酵素免疫測定装置の
動作について説明する。
【0052】〔準備工程〕先ず、図1に示すように、カ
バー部材6が押し上げられて筐体5のワーク空間部4が
開放される。そして、未使用のセル29や第1チップ5
1、第2チップ87が準備され、各保管部20・16・
19にセットされる。また、呈色液(第3試薬)および
希釈液は、試薬容器95および希釈液容器38にそれぞ
れ収容された状態で第3試薬保管部18および希釈液保
管部13にセットされる。
【0053】次に、磁性微粒子(第1試薬)および標識
抗体(第2試薬)を第1・第2試薬保管部14にセット
する場合には、磁性微粒子および標識抗体が試薬容器3
7に収容された後、収容した試薬の種類やロット番号、
有効期限等の試薬データを示すバーコードラベルが試薬
容器37の側面に貼付される。また、図5(a)〜
(c)に示すように、バーコードリーダ装置30の検出
器本体32が試薬読み取り位置に引き上げられることに
よって、コード検出器31の検出窓32aが検体容器9
の上方に位置される。
【0054】この後、上記の試薬容器37がオペレータ
により把持されて検出窓32aの前方(読み取り領域
A)に位置されることによって、試薬容器37に貼付さ
れたバーコードラベルのバーコードがコード検出器31
により読み取られる。バーコードは、試薬データとして
バーコードリーダ装置30から情報処理装置2に出力さ
れ、情報処理装置2の記録装置に格納されると共にモニ
ター装置に画面表示される。そして、画面表示された試
薬データがオペレータにより確認されながら、試薬容器
37が第1・第2試薬冷却庫40に搬入され、載置位置
が情報処理装置2に登録される。これにより、磁性微粒
子(第1試薬)および標識抗体(第2試薬)は、情報処
理装置2において保管位置や保管時期等が管理されなが
ら第1・第2試薬保管部14にセットされる。
【0055】また、検体を検体保管部8にセットする場
合には、図4に示すように、バーコードリーダ装置30
の検出器本体32が検体読み取り位置に押し下げられ、
コード検出器31の検出窓32aが検体容器9の側方に
位置される。この後、図1の二点鎖線で示すように、扉
部材5aが開かれることによって、第1検体保管庫8a
の前側に開口部が形成される。そして、検体を収容した
検体容器9が検体ラック10に所定数単位で収容された
後、この検体ラック10が開口部から第1検体保管庫8
a内に搬入される。尚、準備工程時においては、扉部材
5aを開かずに上方から直接的に検体ラック10を第1
検体保管庫8aに搬入するようにし、後述の測定工程時
において、測定済みの検体と未測定の検体とを交換する
際に扉部材5aを開いて搬入出するようになっていて良
い。
【0056】検体ラック10が第1検体保管庫8aに搬
入されると、図2に示すように、検体ラック10がベル
ト部材11により後方に搬送され、保管庫8aの後面壁
に当接して最後列に位置されたときに、スライド機構に
より第2検体保管庫8b方向に移動される。図4(a)
〜(c)に示すように、検体ラック10の移動により検
体容器9がバーコードリーダ装置30の読み取り領域A
を通過すると、検体容器9に貼付されたバーコードラベ
ルのバーコードがコード検出器31により読み取られ
る。バーコードは、検体データとしてバーコードリーダ
装置30から情報処理装置2に出力され、情報処理装置
2の記録装置に格納される。この後、検体ラック10の
全体が第2検体保管庫8bに移動されると、ベルト部材
11により検体ラック10が前方に搬送される。そし
て、このような各検体保管庫8a・8bにおける検体ラ
ック10の搬送動作と、バーコードリーダ装置30の読
み取り動作とが繰り返されることによって、検体番号等
の検体データを確認された多数の検体が情報処理装置2
に管理されながら第2検体保管庫8bにセットされる。
【0057】〔保管工程〕上記のようにして検体や試薬
のセットが完了すると、各保管部において冷却処理や撹
拌処理が実施される。尚、この保管工程は、上述の準備
工程や後述の測定工程が実施される期間において行われ
る。
【0058】具体的に説明すると、第1・第2試薬保管
部14においては、図6(a)〜(c)に示すように、
冷却ユニット43により載置板47が冷却されることに
よって、この載置板47に載置された試薬容器37が底
面側から直接的に冷却されると共に、保冷空間42を介
して側面側から間接的に冷却される。また、このように
試薬容器37を冷却しながら収容する保冷収容体41
は、冷却ユニット43の振盪機能により水平方向に揺動
される。この結果、試薬容器37に収容された磁性微粒
子(第1試薬)や標識抗体(第2試薬)は、振盪により
撹拌されることによって、全体が均一な温度に冷却され
る。
【0059】上記の保冷収容体41は、側面壁部材45
の内壁部45bが多数の独立気泡を有することにより優
れた断熱性を有している。従って、この内壁部45bで
側面を囲まれた保冷空間42は、外部に対して熱的に十
分に隔離された状態になっているため、急速に所望の冷
却温度にまで低下すると共に、冷却後の温度が小さなラ
ンニングコストで安定に維持される。また、保冷収容体
41は、側面壁部材45の外壁部45aにより内壁部4
5b全体を覆っている。そして、この内壁部45bは、
大きな強度を有するように合成樹脂を高密度に圧縮する
ことにより形成されている。従って、内壁部45bが独
立気泡により脆い状態であっても、外壁部45aにより
保護されているため、内壁部45bが簡単に崩れ落ちる
ようなことはない。
【0060】一方、図2の第3試薬保管部18において
は、図11に示すように、冷却ユニット97により底面
壁96cが冷却されることによって、この底面壁96c
に接触した内部側面壁96eおよび保冷空間99が冷却
される。一方、保冷空間99内の試薬容器95は、断熱
性を有した載置部材96dを介して底面壁96cに載置
されている。これにより、試薬容器95は、底面側から
の冷却が載置部材96dにより防止される一方、側面側
からの冷却が内部側面壁96eおよび保冷空間99によ
り促進された状態になる。この結果、試薬容器95に収
容された呈色液は、側面側(外周側)に位置する呈色液
が低温度化して大きな比重となり、重力の影響を受けて
下降することによって、外周側で下降して内周側で上昇
するという対流現象を発生させることになる。従って、
第3試薬冷却庫94は、試薬容器95を振盪させる機構
を備えなくても、対流現象により呈色液を撹拌すること
ができるため、呈色液の全体を均一の温度に冷却するこ
とができる。尚、上記の対流現象を利用した撹拌は、希
釈液保管部13の希釈液容器38に収容された希釈液に
対して行われても良い。
【0061】〔測定工程〕次に、図1に示すように、情
報処理装置2に対して測定処理の開始指令が入力される
と、情報処理装置2は、準備工程で予め登録された検体
データに基づいて測定対象となる検体の試験内容データ
を読み出し、測定装置本体1に送信する。そして、例え
ば試験内容データが検体を1ステップ法で測定すること
を示していれば、測定装置本体1は、この試験内容デー
タに基づいて以下のように動作する。
【0062】先ず、図2に示すように、Xアーム121
および第1Yアーム120aの駆動により搬送装置28
がセルラック93の上方に移動され、セルラック93に
保管されたセル29の真上にセル搬送機構101が位置
決めされる。この後、図12に示すように、Zアーム1
03aの駆動によりセル搬送機構101がセル29に向
かって下降され(同図(a))、係合部材111と当接
部材112とがセル29の突起部29b・29bで押し
広げられた後(同図(b))、係合部材111の係合凸
部111aがセル29の係合凹部29cに係合される
(同図(c))。そして、バネ部材114が係合部材1
11と当接部材112とをセル29方向に付勢して係合
状態を維持させることによって、セル搬送機構101に
よりセル29を引き上げることが可能になる(把持動
作)。
【0063】セル搬送機構101によりセル29が把持
されると、図2に示すように、セル搬送機構101と共
にセル29が上昇され、第1分注部25に設けられた反
応テーブル装置63のセル保持穴64aに移載される。
この後、図12に示すように、セル搬送機構101が係
合部材111の配設方向に水平移動され、係合状態が解
除された後(同図(d))、セル搬送機構101が上昇
されることによりセル29から切り離される(開放動
作:同図(e))。
【0064】また、上記のようにしてセル29が反応テ
ーブル装置63に移載されているときに、Xアーム12
1および第2Yアーム120bの駆動により分注装置2
7が第1チップラック60の上方に移動され、第1チッ
プラック60に保管された第1チップ51の真上に第1
分注機構122が位置決めされる。そして、Zアーム1
23の駆動により第1分注機構122が第1チップ51
に向かって下降され、図7(a)に示すように、第1分
注機構122のノズル53が第1チップ51のノズル勘
合部51aに嵌合されることによって、分注装置27に
第1チップ51が装着される。
【0065】次に、図2に示すように、分注装置27が
第2検体保管庫8bの上方に移動され、測定対象となる
検体容器9の真上に位置決めされる。そして、第1チッ
プ51が下降され、検体容器9に第1チップ51が挿入
された後、検体が第1チップ51内に吸引される。この
後、上述の搬送装置28がセル29を反応テーブル装置
63にセットして退避したときに、このセル29に対し
て上記の第1チップ51が搬送され、第1チップ51内
の検体がセル29に吐出されることによって、検体の分
注が行われる。
【0066】検体の分注が完了すると、分注装置27に
装着された第1チップ51がチップストッカ装置50に
搬送されて一時的に保管される。尚、この第1チップ5
1を再使用する可能性が全くなければ、第1チップ51
が第1チップ廃棄部17の廃棄口17aから装置外に廃
棄される。
【0067】即ち、図7(a)・(b)に示すように、
第1チップ51がチップ抜脱部材56から露出した平板
部54aの上方に位置決めされた後、第1チップ51が
平板部54aの第1切欠部54c間に位置するように下
降される。そして、図7(c)・(d)に示すように、
第1チップ51の段部51bが平板部54aの上方に位
置し、且つ第1チップ51の上端がチップ抜脱部材56
の下方に位置したときに、第1チップ51が立上部54
b方向に水平移動される。
【0068】この後、図8(a)・(b)に示すよう
に、第1チップ51がチップ抜脱部材56の下方に位置
したときに上昇されることによって、第1チップ51の
上端縁がチップ抜脱部材56の下面に当接される。この
結果、図8(c)・(d)に示すように、第1チップ5
1の上昇がチップ抜脱部材56により阻止され、第1チ
ップ51に嵌合されたノズル53のみが上昇することに
よって、第1チップ51がノズル53から抜脱される。
これにより、第1チップ51が平板部54aに支持され
ながらチップストッカ装置50に保管される。
【0069】チップストッカ装置50に保管された第1
チップ51は、分注した検体や試薬の種類が情報処理装
置2において管理される。そして、以後の分注処理時に
同一の検体や試薬を分注するときに、上述のチップスト
ッカ装置50への保管動作とは逆の動作によって、第1
チップ51が搬送装置28に装着されることにより再使
用される。
【0070】次に、図2に示すように、第1チップラッ
ク60における未使用の第1チップ51が分注装置27
に装着され、この第1チップ51により第1・第2試薬
冷却庫40の試薬容器37から反応テーブル装置63の
セル29に対して磁性微粒子が分注される。分注が完了
すると、使用済みの第1チップ51は、再使用できるよ
うにチップストッカ装置50に一時的に保管される。一
方、反応テーブル装置63においては、図9に示すよう
に、振盪用モータ69が回転駆動されることによって、
回転テーブル64が偏心しながら水平方向に回転され
る。これにより、回転テーブル64に保持されたセル2
9内の溶液(検体および磁性微粒子を含む)は、図14
(a)に示すように、静止した状態からセル29の内壁
面に沿って流動を開始し、同図(b)に示すように、回
転テーブル64の回転方向と同一方向に渦流を発生させ
る。
【0071】回転を開始してから一定時間が経過する
と、図9に示すように、振盪用モータ69が逆方向に回
転駆動されることによって、回転テーブル64が逆方向
に回転される。これにより、回転テーブル64に保持さ
れたセル29内の溶液は、図14(c)に示すように、
渦流の流れ方向とは逆方向の力が付与されることによっ
て、逆方向の渦流を発生させる。そして、一定時間ごと
に回転テーブル64が回転方向を切り換えられることに
よって、セル29内の溶液が正逆方向の渦流を交互に発
生させる結果、図14(d)に示すように、溶液が十分
に撹拌されることになる。
【0072】また、図9に示すように、反応テーブル装
置63は、セル29内の溶液を所定の温度で保温してい
る。これにより、溶液である検体と磁性微粒子とが十分
に撹拌されながら保温されることによって、検体と磁性
微粒子との抗原抗体反応による結合が促進される。この
後、所定の反応待ち時間が経過すると、図2に示すよう
に、未使用の第1チップ51が第1チップラック60か
ら取り出され、この第1チップ51を用いて第1・第2
試薬冷却庫40の標識抗体(第2試薬)が分注される。
そして、検体と磁性微粒子と標識抗体とからなる溶液が
反応テーブル装置63により保温されながら撹拌される
ことによって、検体と標識抗体とが抗原抗体反応により
結合される。これにより、セル29内には、検体と磁性
微粒子と標識抗体との結合体からなる測定対象成分と、
検体と結合せずに余った磁性微粒子および標識抗体の単
体からなる不要成分とが存在することになる。
【0073】次に、上記のセル29が搬送装置28によ
りBFR部64bに移載される。この後、図9に示すよ
うに、BF分離装置80の磁石昇降機構85が作動され
ることによって、磁石83がBFR部64bにおけるセ
ル29の側面に対向するように位置決めされる。この結
果、セル29内の磁性微粒子が磁石83により引き寄せ
られることによって、磁性微粒子との結合体(測定対象
成分)および磁性微粒子がセル29の側面に集合する一
方、不要成分の標識抗体がセル29内の全体に分散した
状態になる。
【0074】次に、洗浄除去機構82が下降され、洗浄
液ノズル82aがセル29内に挿入される。洗浄液ノズ
ル82aの先端部がセル29の底部付近に到達すると、
図示しない吸引ポンプが作動され、洗浄液ノズル82a
による吸引動作が行われる。この際、検体を含む測定対
象成分は、磁性微粒子が磁石83によりセル29の側壁
に引き寄せられている。従って、不要成分の標識抗体が
洗浄液ノズル82aを介して外部に排出される。そし
て、このような排出動作が洗浄液をセル29に供給する
ことにより繰り返されることによって、不要成分(標識
抗体)が繰り返して除去される。
【0075】不要成分(標識抗体)が十分に除去される
と、図2に示すように、セル29が搬送装置28のセル
搬送機構101に把持され、第1分注部25のセル保持
穴64aに戻される。この後、第2チップ保管部19の
第2チップ87が搬送装置28の第2分注機構102に
装着され、この第2チップ87を用いて第3試薬保管部
18の呈色液がセル29に分注される。これにより、呈
色液と標識抗体とが呈色反応を起こし、標識抗体が発色
することによって、セル29内の溶液が変色を開始す
る。尚、溶液が変色する呈色度合は、標識抗体の存在量
と反応時間とで決定されるものであり、標識抗体の存在
量は、上述のBF分離装置80において検体と結合して
いない標識抗体が不要成分として除去されているため、
検体の存在量と比例関係にある。
【0076】次に、呈色液を分注されたセル29は、搬
送装置28により第2分注部22の反応停止液分注装置
90に移載される。そして、呈色液の分注により呈色反
応を開始してから一定の反応待機時間が経過したとき
に、反応停止液が分注されることによって、呈色反応が
停止される。これにより、セル29内の溶液は、標識抗
体(検体)の存在量に応じた呈色度合を示すことにな
る。
【0077】反応待機時間の終了前になると、セル29
が測定部23のセル保持盤91に移載される。そして、
セル保持盤91がセル29を保持しながら回転し、吸光
度測定位置においてセル29内の溶液の呈色度合が測定
され、廃液吸引位置においてセル29から溶液が廃棄さ
れ、セル廃棄位置においてセル29が廃棄される。そし
て、呈色度合の測定データは、図1の情報処理装置2に
送信され、情報処理装置2において検体の存在量を示す
データとして検体番号に対応して格納される。
【0078】尚、以上の測定動作においては、特定のセ
ル29に着目して一連の動作を説明しているが、実際の
測定動作は、分注装置27と搬送装置28とが並列的に
作動されることによって、複数のセル29の測定動作が
僅かにタイミングをずらして重複して行われる。
【0079】以上のように、本実施形態の酵素免疫測定
装置は、セル29を所定位置に搬送する搬送処理と、セ
ル29に検体および試薬を分注する分注処理と、セル2
9に分注された検体および試薬を反応させる反応処理
と、検体および試薬の反応度合を測定する測定処理とを
実施することにより検体を検査するものであって、中心
部で一部重複するように右側の第1ワーク領域と左側の
第2ワーク領域とに区分されたワークテーブル7と、両
ワーク領域の重複部分に配置され、反応処理を行う第1
分注部25(反応部)と、第1ワーク領域上の任意の位
置に移動可能にされ、第1分注部25のセル29に対し
て分注処理を行う第1分注機構122を備えた分注装置
27と、第2ワーク領域内に配置され、測定処理を行う
測定部23と、第2ワーク領域上の任意の位置に移動可
能にされ、第1分注部25および測定部23に対して搬
送処理を行うセル搬送機構101を備えた搬送装置28
とを有した構成にされている。
【0080】具体的には、セル29を所定位置に搬送す
る搬送処理と、セル29に検体を分注する第1分注処理
と、第2試薬を分注する第2分注処理と、セル29に分
注された検体および第1試薬を抗原抗体反応により結合
させる第1反応処理と、検体に未結合の第1試薬をセル
29から除去する除去処理1と、セル29に第2試薬を
分注する第3分注処理と、検体と第1試薬結合体に第2
試薬を抗原抗体反応により結合させる第2反応処理と、
未結合の第2試薬をセル29から除去する除去処理2
と、検体と第1試薬および第2試薬結合体を呈色反応に
より呈色させる第3反応処理と、結合体の呈色反応によ
る呈色度合を測定する測定処理とを実施することによ
り、検体を検査するように構成されている。そして、酵
素免疫測定装置は、中心部で一部重複するように右側の
第1ワーク領域と左側の第2ワーク領域とに区分された
ワークテーブル7と、両ワーク領域の重複部分に配置さ
れ、第1反応処理と除去処理と第2反応処理とを行う反
応部(第1分注部25)と、第1ワーク領域上の任意の
位置に移動可能にされ、第1分注部25のセル29に対
して第1分注処理を行う第1分注機構を備えた分注装置
27と、第2ワーク領域内に配置され、測定処理を行う
測定部23と、第2ワーク領域上の任意の位置に移動可
能にされ、第1分注部25および測定部23に対して搬
送処理を行うセル搬送機構101と、第1分注部25の
セル29に対して第2分注処理を行う第2分注機構10
2とを備えた搬送装置28とを有した構成にされてい
る。
【0081】尚、本実施形態においては、呈色反応の反
応度合を測定することにより検体を検査する場合につい
て説明しているが、これに限定されるものではなく、他
の測定方法により検査されても良い。また、本実施形態
においては、分注装置27が第1分注機構122を備え
ると共に、搬送装置28がセル搬送機構101および第
2分注機構102を備えた場合について説明している
が、これに限定されるものでもない。即ち、分注装置2
7および搬送装置28は、第1分注機構122およびセ
ル搬送機構101だけをそれぞれ備えた構成であっても
良いし、両装置27・28が分注機構とセル搬送機構を
備えた構成であっても良い。
【0082】上記の構成によれば、ワークテーブル7の
第1および第2ワーク領域上を移動可能な分注装置27
と搬送装置28とで検体を検査するための一連の処理を
実施することができるため、従来のように例えば検体や
試薬の分注をそれぞれ専用の分注装置27で行ったり、
第1分注部25や測定部23に対するセル29の搬送を
それぞれ専用の搬送装置28で行う場合と比較して、分
注装置27や搬送装置28に要する設置スペースを最小
限に抑制することができる。これにより、検体や試薬の
保管場所、第1分注部25や測定部23の配置場所を高
度に密集させることができるため、酵素免疫測定装置を
十分に小型化することが可能になる。
【0083】また、分注装置27と搬送装置28は、一
部重複する部分を除いて第1ワーク領域と第2ワーク領
域とをそれぞれ自由に移動可能にされている。さらに、
分注装置27と搬送装置28が反応部(第1分注部2
5)の任意のセルに対して自由にアクセスすることがで
きるため、反応速度が異なる検査を一つの装置にて行う
ことができる。反応速度が遅い検査と反応速度が速い検
査を同時に平行して行うことにより、反応速度が同じ検
査のみしかできない従来装置に比べて一定時間あたりの
処理量を多くすることができる。
【0084】また、本実施形態の酵素免疫測定装置は、
第1ワーク領域におけるオペレータに最も近い最前列に
配置され、検体を保管する検体保管部8を有した構成に
されている。これにより、オペレータが最も頻繁に取り
扱う検体を最前列に配置することによって、作業性の良
好なものにすることができる。
【0085】さらに、本実施形態の酵素免疫測定装置
は、ワークテーブル7を支持する筐体5と、筐体5に対
して開閉可能に設けられ、ワークテーブル7の上方全体
を覆うカバー部材6と、検体保管部8と筐体5の外部と
を連通させるように、検体保管部8に対応した筐体5の
一部を開閉可能な扉部材5aとを有した構成されてい
る。これにより、カバー部材6でワークテーブル7の上
方全体を覆いながら検査を行っている最中であっても、
扉部材5aを開くことにより検体保管部8に対して検体
を搬入して保管させることができことから、多くの検体
を連続的に検査することができる。
【0086】さらに、本実施形態の酵素免疫測定装置
は、分注時に使用される未使用の第1チップ51を保管
する第1チップ保管部16と、分注に使用された使用済
みの第1チップ51を一時的に保管するチップストッカ
部15とを有した構成にされている。これにより、新た
な検体の検査時等においては、第1チップ保管部16か
ら未使用の第1チップ51を取り出して分注に使用する
ことによって、コンタミネーションのない検体の検査を
行うことができる。そして、使用済みの第1チップ51
をチップストッカ部15に一時的に保管しておき、例え
ば同一人物の検体を検査するときに再使用すれば、この
場合においてもコンタミネーションのない検体の検査を
行うことができる。これにより、全ての検査に対して未
使用の第1チップ51を使用する場合よりも、第1チッ
プ51の使用数を低減することによりコストダウンする
ことが可能になる。
【0087】また、本実施形態における分注装置27お
よび搬送装置28は、第1ワーク領域および第2ワーク
領域におけるオペレータから最も離れた最後列に配設さ
れたXアーム121により左右方向に移動可能にされて
いる。これにより、分注装置27および搬送装置28の
左右方向の移動時にXアーム121が共用されるため、
各装置を専用のXアーム121でそれぞれ左右方向に移
動させる場合よりもコストダウンすることができる。
【0088】さらに、本実施形態における分注装置27
および搬送装置28は、Xアーム121の配設方向をX
軸とした三次元座標系のY軸に一致した配設方向のYア
ーム120a・120bにより前後方向に移動可能にさ
れており、分注装置27および搬送装置28に備えられ
た各機構101・102・122は、三次元座標系のZ
軸に一致した配設方向のZアーム103a・103b・
123により上下方向に移動可能にされている。これに
より、三次元座標系の各軸に一致した各アームを一般的
な機械要素の組み合わせで形成することができるため、
分注装置27や搬送装置28の移動機構を安価に構成す
ることができる。
【0089】
【発明の効果】請求項1の発明は、セルを所定位置に搬
送する搬送処理と、該セルに検体および試薬を分注する
分注処理と、前記セルに分注された検体および試薬を反
応させる反応処理と、前記検体および試薬の反応度合を
測定する測定処理とを実施することにより前記検体を検
査する酵素免疫測定装置であって、中心部で一部重複す
るように第1ワーク領域と第2ワーク領域とに区分され
たワークテーブルと、前記両ワーク領域の重複部分に配
置され、前記反応処理を行う反応部と、前記第1ワーク
領域上の任意の位置に移動可能にされ、前記反応部のセ
ルに対して前記分注処理を行う分注機構を備えた分注装
置と、前記第2ワーク領域内に配置され、前記測定処理
を行う測定部と、前記第2ワーク領域上の任意の位置に
移動可能にされ、前記反応部および前記測定部に対して
前記搬送処理を行う搬送機構を備えた搬送装置とを有す
る構成である。
【0090】上記の構成によれば、ワークテーブルの第
1および第2ワーク領域上を移動可能な分注装置と搬送
装置とで検体を検査するための一連の処理を実施するこ
とができるため、分注装置や搬送装置に要する設置スペ
ースを最小限に抑制することができる。これにより、検
体や試薬の保管場所、反応部や測定部の配置場所を高度
に密集させることができるため、酵素免疫測定装置を十
分に小型化することが可能になる。さらに、分注装置お
よび搬送装置が反応部の任意のセルに対して自由にアク
セスすることができるため、反応速度が異なる検査を一
つの装置にて行うことができる。反応速度が遅い検査と
反応速度が速い検査を同時に平行して行うことにより、
反応速度が同じ検査のみしかできない従来装置に比べて
一定時間あたりの処理量を多くすることができる。
【0091】請求項2の発明は、セルを所定位置に搬送
する搬送処理と、該セルに検体を分注する第1分注処理
と、第1試薬を分注する第2分注処理と、前記セルに分
注された検体および第1試薬を抗原抗体反応により結合
させる第1反応処理と、前記検体に未結合の第1試薬を
セルから除去する除去処理1と、前記セルに第2試薬を
分注する第3分注処理と、前記検体と第1試薬結合体に
第2試薬を抗原抗体反応により結合させる第2反応処理
と、未結合の第2試薬をセルから除去する除去処理2
と、前記検体と第1試薬及び第2試薬結合体を呈色反応
により呈色させる第3反応処理と、前記結合体の呈色反
応による呈色度合を測定する測定処理とを実施すること
により、前記検体を検査する酵素免疫測定装置であっ
て、中心部で一部重複するように右側の第1ワーク領域
と左側の第2ワーク領域とに区分されたワークテーブル
と、前記両ワーク領域の重複部分に配置され、前記第1
反応処理と除去処理と第2反応処理とを行う反応部と、
前記第1ワーク領域上の任意の位置に移動可能にされ、
前記反応部のセルに対して前記第1分注処理を行う第1
分注機構を備えた分注装置と、前記第2ワーク領域内に
配置され、前記測定処理を行う測定部と、前記第2ワー
ク領域上の任意の位置に移動可能にされ、前記反応部お
よび前記測定部に対して前記搬送処理を行う搬送機構
と、前記反応部のセルに対して前記第2分注処理を行う
第2分注機構とを備えた搬送装置とを有する構成であ
る。
【0092】上記の構成によれば、ワークテーブルの第
1および第2ワーク領域上を移動可能な分注装置と搬送
装置とで検体を検査するための一連の処理を実施するこ
とができるため、分注装置や搬送装置に要する設置スペ
ースを最小限に抑制することができる。これにより、検
体や試薬の保管場所、反応部や測定部の配置場所を高度
に密集させることができるため、酵素免疫測定装置を十
分に小型化することが可能になる。
【0093】また、分注装置および搬送装置が反応部の
任意のセルに対して自由にアクセスすることができるた
め、反応速度が異なる検査を一つの装置にて行うことが
できる。反応速度が遅い検査と反応速度が速い検査を同
時に平行して行うことにより、反応速度が同じ検査のみ
しかできない従来装置に比べて一定時間あたりの処理量
を多くすることができる。
【0094】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の酵素免疫測定装置であって、前記第1ワーク領域に
おけるオペレータに最も近い最前列に配置され、前記検
体を保管する保管部を有する構成である。上記の構成に
よれば、オペレータが最も頻繁に取り扱う検体を最前列
に配置することによって、作業性の良好なものにするこ
とができる。
【0095】請求項4の発明は、請求項3に記載の酵素
免疫測定装置であって、前記ワークテーブルを支持する
筐体と、前記筐体に対して開閉可能に設けられ、前記ワ
ークテーブルの上方全体を覆うカバー部材と、前記保管
部と筐体の外部とを連通させるように、該保管部に対応
した筐体の一部を開閉可能な扉部材とを有する構成であ
る。上記の構成によれば、カバー部材でワークテーブル
の上方全体を覆いながら検査を行っている最中であって
も、扉部材を開くことにより保管部に対して検体を搬入
して保管させることができる。これにより、多くの検体
を連続的に検査することができる。
【0096】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れか1項に記載の酵素免疫測定装置であって、分注時に
使用される未使用のチップを保管するチップラック部
と、前記分注に使用された使用済みのチップを一時的に
保管するチップストッカ部とを有する構成である。上記
の構成によれば、新たな検体の検査時等においては、チ
ップラック部から未使用のチップを取り出して分注に使
用することによって、コンタミネーションのない検体の
検査を行うことができる。そして、使用済みのチップを
チップストッカ部に一時的に保管しておき、例えば同一
人物の検体を検査するときに再使用すれば、この場合に
おいてもコンタミネーションのない検体の検査を行うこ
とができる。これにより、全ての検査に対して未使用の
チップを使用する場合よりも、チップの使用数を低減す
ることによりコストダウンすることが可能になる。ま
た、同一試薬に対して同一チップを再使用することによ
って、チップの使用数を低減することも可能になる。
【0097】請求項6の発明は、請求項1ないし5の何
れか1項に記載の酵素免疫測定装置であって、前記分注
装置および前記搬送装置は、前記第1ワーク領域および
第2ワーク領域におけるオペレータから最も離れた最後
列に配設されたXアームにより左右方向に移動可能にさ
れている構成である。上記の構成によれば、分注装置お
よび搬送装置の左右方向の移動時にXアームが共用され
るため、各装置を専用のXアームでそれぞれ左右方向に
移動させる場合よりもコストダウンすることが可能にな
る。
【0098】請求項7の発明は、請求項6に記載の酵素
免疫測定装置であって、前記分注装置および前記搬送装
置は、前記Xアームの配設方向をX軸とした三次元座標
系のY軸に一致した配設方向のYアームにより前後方向
に移動可能にされており、前記分注装置および前記搬送
装置に備えられた各機構は、前記三次元座標系のZ軸に
一致した配設方向のZアームにより上下方向に移動可能
にされている構成である。上記の構成によれば、三次元
座標系の各軸に一致した各アームを一般的な機械要素の
組み合わせで形成することができるため、分注装置や搬
送装置の移動機構を安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】酵素免疫測定装置の一部を破断して示す斜視図
である。
【図2】酵素免疫測定装置の各部の配置状態を示す説明
図である。
【図3】バーコードリーダ装置を概略構成を示すもので
あり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面
図である。
【図4】バーコードリーダ装置を検体読み取り位置に設
定した状態を示す説明図であり、(a)は平面視した状
態、(b)は正面視した状態、(c)は側面視した状態
である。
【図5】バーコードリーダ装置を試薬読み取り位置に設
定した状態を示す説明図であり、(a)は平面視した状
態、(b)は正面視した状態、(c)は側面視した状態
である。
【図6】第1・第2試薬冷却庫の概略構成を示す断面図
であり、(a)は平面視した状態、(b)は正面視した
状態、(c)は側面視した状態である。
【図7】チップストッカ装置に第1チップを保管する過
程を示す説明図であり、(a)は正面視した状態、
(b)は平面視した状態、(c)は正面視した状態、
(d)は平面視した状態である。
【図8】チップストッカ装置に第1チップを保管する過
程を示す説明図であり、(a)は正面視した状態、
(b)は平面視した状態、(c)は正面視した状態、
(d)は平面視した状態である。
【図9】反応テーブル装置およびBF分離装置の動作状
態を示す説明図である。
【図10】反応テーブル装置の回転テーブルが偏心され
ている状態を示す説明図である。
【図11】第3試薬冷却庫における試薬容器の保管状態
を示す説明図である。
【図12】セル搬送機構がセルを着脱する状態を示す説
明図であり、(a)はセル搬送機構をセルに下降させる
状態、(b)はセル搬送機構をセルに押し当てた状態、
(c)はセル搬送機構をセルに係合させた状態、(d)
はセル搬送機構とセルとの係合を解除した状態、(e)
はセル搬送機構をセルから離反させた状態である。
【図13】セルの概略構成を示す説明図であり、(a)
は平面視した状態、(b)は正面視した状態、(c)は
側面視した状態である。
【図14】セル内の溶液が撹拌される状態を示す説明図
であり、(a)は静止した状態、(b)は正方向の渦流
を生じた状態、(c)は逆方向の渦流を生じた状態、
(d)は正逆方向の渦流を交互に生じた状態である。
【符号の説明】
1 測定装置本体 2 情報処理装置 4 ワーク空間部 5 筐体 6 カバー部材 7 ワークテーブル 8 検体保管部 9 検体容器 10 検体ラック 12 バーコードリーダ部 13 希釈液保管部 14 第1・第2試薬保管部 15 チップストッカ部 16 第1チップ保管部 17 第1チップ廃棄部 18 第3試薬保管部 19 第2チップ保管部 20 セル保管部 21 第2チップ廃棄部 22 第2分注部 23 測定部 24 希釈部 25 第1分注部 26 BF分離部 27 分注装置 28 搬送装置 29 セル 101 セル搬送機構 102 第2分注機構 103a Zアーム 103b Zアーム 120a 第1Yアーム 120b 第2Yアーム 121 Xアーム 121 Xアーム 122 第1分注機構 123 Zアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩倉 与志衛 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気株 式会社内 (72)発明者 田村 亨 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気株 式会社内 (72)発明者 上地 史朗 東京都文京区本郷2丁目38番地18号 株式 会社カイノス内 Fターム(参考) 2G058 AA09 BA02 BB02 BB06 BB07 BB12 BB19 CB09 CB15 CD23 CF01 EA02 ED02 ED35 FA03 FB01 GA02 GC02 GC05 GC08 HA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルを所定位置に搬送する搬送処理と、
    該セルに検体および試薬を分注する分注処理と、前記セ
    ルに分注された検体および試薬を反応させる反応処理
    と、前記検体および試薬の反応度合を測定する測定処理
    とを実施することにより前記検体を検査する酵素免疫測
    定装置であって、 中心部で一部重複するように第1ワーク領域と第2ワー
    ク領域とに区分されたワークテーブルと、 前記両ワーク領域の重複部分に配置され、前記反応処理
    を行う反応部と、 前記第1ワーク領域上の任意の位置に移動可能にされ、
    前記反応部のセルに対して前記分注処理を行う分注機構
    を備えた分注装置と、 前記第2ワーク領域内に配置され、前記測定処理を行う
    測定部と、 前記第2ワーク領域上の任意の位置に移動可能にされ、
    前記反応部および前記測定部に対して前記搬送処理を行
    う搬送機構を備えた搬送装置とを有することを特徴とす
    る酵素免疫測定装置。
  2. 【請求項2】 セルを所定位置に搬送する搬送処理と、
    該セルに検体を分注する第1分注処理と、第1試薬を分
    注する第2分注処理と、前記セルに分注された検体およ
    び第1試薬を抗原抗体反応により結合させる第1反応処
    理と、前記検体に未結合の第1試薬をセルから除去する
    除去処理1と、前記セルに第2試薬を分注する第3分注
    処理と、前記検体と第1試薬結合体に第2試薬を抗原抗
    体反応により結合させる第2反応処理と、未結合の第2
    試薬をセルから除去する除去処理2と、前記検体と第1
    試薬及び第2試薬結合体を呈色反応により呈色させる第
    3反応処理と、前記結合体の呈色反応による呈色度合を
    測定する測定処理とを実施することにより、前記検体を
    検査する酵素免疫測定装置であって、 中心部で一部重複するように右側の第1ワーク領域と左
    側の第2ワーク領域とに区分されたワークテーブルと、 前記両ワーク領域の重複部分に配置され、前記第1反応
    処理と除去処理と第2反応処理とを行う反応部と、 前記第1ワーク領域上の任意の位置に移動可能にされ、
    前記反応部のセルに対して前記第1分注処理を行う第1
    分注機構を備えた分注装置と、 前記第2ワーク領域内に配置され、前記測定処理を行う
    測定部と、 前記第2ワーク領域上の任意の位置に移動可能にされ、
    前記反応部および前記測定部に対して前記搬送処理を行
    う搬送機構と、前記反応部のセルに対して前記第2分注
    処理を行う第2分注機構とを備えた搬送装置とを有する
    ことを特徴とする酵素免疫測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ワーク領域におけるオペレータ
    に最も近い最前列に配置され、前記検体を保管する保管
    部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の
    酵素免疫測定装置。
  4. 【請求項4】 前記ワークテーブルを支持する筐体と、 前記筐体に対して開閉可能に設けられ、前記ワークテー
    ブルの上方全体を覆うカバー部材と、 前記保管部と筐体の外部とを連通させるように、該保管
    部に対応した筐体の一部を開閉可能な扉部材とを有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の酵素免疫測定装置。
  5. 【請求項5】 分注時に使用される未使用のチップを保
    管するチップラック部と、前記分注に使用された使用済
    みのチップを一時的に保管するチップストッカ部とを有
    することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に
    記載の酵素免疫測定装置。
  6. 【請求項6】 前記分注装置および前記搬送装置は、 前記第1ワーク領域および第2ワーク領域におけるオペ
    レータから最も離れた最後列に配設されたXアームによ
    り左右方向に移動可能にされていることを特徴とする請
    求項1ないし5の何れか1項に記載の酵素免疫測定装
    置。
  7. 【請求項7】 前記分注装置および前記搬送装置は、前
    記Xアームの配設方向をX軸とした三次元座標系のY軸
    に一致した配設方向のYアームにより前後方向に移動可
    能にされており、 前記分注装置および前記搬送装置に備えられた各機構
    は、前記三次元座標系のZ軸に一致した配設方向のZア
    ームにより上下方向に移動可能にされていることを特徴
    とする請求項6に記載の酵素免疫測定装置。
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