JP2002188940A - 測長器 - Google Patents

測長器

Info

Publication number
JP2002188940A
JP2002188940A JP2000389916A JP2000389916A JP2002188940A JP 2002188940 A JP2002188940 A JP 2002188940A JP 2000389916 A JP2000389916 A JP 2000389916A JP 2000389916 A JP2000389916 A JP 2000389916A JP 2002188940 A JP2002188940 A JP 2002188940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
length measuring
measuring device
light
display panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000389916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002188940A5 (ja
Inventor
Katsumi Yoshino
勝美 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000389916A priority Critical patent/JP2002188940A/ja
Priority to US10/034,987 priority patent/US20020097371A1/en
Publication of JP2002188940A publication Critical patent/JP2002188940A/ja
Publication of JP2002188940A5 publication Critical patent/JP2002188940A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/26Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light
    • G01D5/32Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light
    • G01D5/34Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells
    • G01D5/347Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells using displacement encoding scales
    • G01D5/34707Scales; Discs, e.g. fixation, fabrication, compensation
    • G01D5/34715Scale reading or illumination devices
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/37Measurements
    • G05B2219/37125Photosensor, as contactless analog position sensor, signal as function of position

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、液晶の電気光学効果を応用した測長
器を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明では、液晶表示パネル1は、一対の
ガラス基板2を対向させ、スぺーサ3によって間隔を保
持し、液晶4を封入して構成する。また、ガラス基板2
にはITO膜5を蒸着して液晶駆動電極を形成してお
り、液晶駆動電極には制御回路で制御された電圧が印加
され、その電圧を変化させる信号波形の高さ/幅を変化
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば数値制御工
作、機械、半導体基板の搬送装置、3次元描画装置、内
視鏡手術用装置、μマシン製造装置、多関節ロボット、
遺伝子治療薬製造装置、位置制御非接触形状計測装置、
光ディスク検査装置、DNA検査・解析装置などの駆動系
アクチュエータの位置制御用の測長器に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、半導体・液晶生産装置や検査装置
をはじめ、インサータ、マウンタ、工作機械等へのサー
ボモータの需要が高まりつつある。さらに、精度向上に
よって、射出成型器や印刷機械等への応用展開へと拡大
しつつある。一方、マイクロファクトリ、小型ロボット
等の微小加工・検査技術等に応用するための小型サーボ
機構の開発もさかんに行われている。
【0003】一般に高精度のサーボ機構は駆動モータと
微動用減速器と位置検出器から構成されるが、位置検出
器は信号処理ソフトのウエイトが高く、検出ハードの開
発が求められている。高精度の位置検出器が開発されれ
ば、たとえば高密度化された光ディスクドライブのトラ
ッキング対策、自動焦点調整、温度ドリフト補償等を行
うことによるきわめて迅速かつ精密な駆動が可能とな
る。また、高密度ディスク製品の品質検査の要望からナ
ノオーダの欠陥位置精密検出装置や粗さ、外・内周傷、
そり、うねり等の表面精度測定装置への応用が大いに期
待できる。さらに今後、高速生産に欠かせない表面傷検
出においては、エンコーダからの相対的な情報をもとに
したインクリメントな検出方法では、観測位置の特定が
困難でソフトウエアでの認識のみでは誤差を抑えること
ができなくなることが予想される。このように、位置検
出器の将来にはナノスケールの高分解能と観測位置の絶
対値位置検出が必要不可欠である。
【0004】最近の移動位置検出方式には光学方式と磁
気方式がほとんどで、各々測長用スケールと検出用ピッ
クアップの部分から成る。前者はLEDやLDを用いて
光の透過・反射特性変化を検出する方式で、後者は磁性
体からの磁気をコイル等で検出する方式である。また両
者とも高分解能を実現するために従来より多素子検出器
の配置によってセンサ信号に位相ずれを生じさせて論理
素子によって逓倍化したり、あるいは検出アナログ信号
を量子化する方式が用いられている。ナノオーダでの位
置検出では、この逓倍化の方法が重要でソフト上の処理
による誤差の原因はその出力の質に依存しているといっ
てもよい。現在、最も検出分解能が高いと言われている
方式は光学逓倍方式で、ピックアップからのアナログ信
号の量子化によって分解能を高めている。なお、磁気方
式の場合は磁束密度の経時変化があり光学式には及ばな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光学式位置検
出には一般的に回折光の外乱影響があげられ、パターン
ニングが細かくなればなるほど透過ないし反射による回
折光の干渉によって測長精度に悪影響する点が避けられ
ないとされてきた。また、分解能を高めるための逓倍化
において多素子配置の精度が要求される点、ピックアッ
プからの位置対信号出力特性がリニアではなく、また再
現性に乏しいため量子化する場合にソフト上の負担が非
常に大きい点が課題として残されている。材料面におい
ては、位置検出器の要素である測長用スケールの品質、
特に熱や環境温度に対する配慮が求められている。たと
えば、ナノスケールの製法においてマイクロマシニング
技術や蒸着技術を用いると小型精密スケールの製作が可
能ではあるが、充分な厚さを付与し難いため、微妙な残
存応力や熱応力によって簡単に変形してしまうことや、
高速で駆動する際に動的変形を来たすこと等により充分
な信頼性を得ることができない。そのため従来の光学検
出では、高分解能と高信頼性に限界があり、新しいスケ
ール材料が求められていた。
【0006】また、前述したように絶対位置センシング
技術を併せ持てば理想的である。そのため、従来より精
密蒸着スケール作製の際、絶対位置を知るためのコード
パターンをスケール内に刻印することによって知る方法
がとられているが、複雑であり作製が困難で高価なもの
となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、次の3点を達成するものである。 1)エンコーダのスリットに相当する格子スケール単位
を使用光波長よりできるだけ長いものとし、アナログ信
号の量子化によって分解能を高める。 2)熱や動的変形に強い素材と、ある程度の厚みを保持
しつつ数百ミリからナノ領域までの広い駆動範囲をカバ
ーできるデバイスを提供する。 3)任意にパターンを測長器内で変更し、絶対位置検出
を容易にする。 本件発明者は、上記各点は、液晶表示パネルなどの光変
調素子を利用することにより達成できることを見出し、
本発明を完成させたのである。
【0008】具体的に本発明は、複数の画素からなる光
変調素子と、該光変調素子に電圧を印加する駆動部と、
前記光変調素子に光を照射する投光器と、光変調素子に
照射された光の透過・散乱光を受光する受光器とからな
る測長器であって、前記駆動部に駆動電圧を変化させる
制御手段を備え、該駆動電圧を変化させることにより信
号波形の高さ及び又は幅を調節することを特徴とする。
ここで、光変調素子としては、例えば液晶表示パネル、
エレクトルミネッセンス(EL)などを挙げることがで
きるが、これらには限定されない。すなわち、本発明
は、液晶表示パネルなどの光変調素子は電界の印加によ
って任意の位置に特性を加えることができる点、ガラス
等の構成要素が堅牢で周囲温度変化に対し変動が少ない
点、屈折率の分布が容易に電気的に制御できる点に着目
している。
【0009】ここで、液晶表示パネルは、一対の電極板
の間に液晶を封入して構成される。各電極板は、通常、
ガラス基板に電極として機能しうる、例えばITO膜を
蒸着して形成される。液晶は、例えば、複屈折型液晶素
子、透過散乱型液晶素子、 TN(ツイステッドネマチッ
ク)液晶、STN(スーパーTN)液晶、強誘電性液晶素
子、反強誘電性液晶、高分子分散型液晶のいずれかで構
成することができるが、これらに限定されない。セルギ
ャップ(一対の電極板の間の距離)は、1〜100μ
m、好ましくは5〜20μmである。
【0010】また、液晶表示パネルの画素の大きさ、パ
ターン、ピッチは、用途に応じて異なるが、例えば千鳥
状のパターンで、画素の大きさ(パターンの幅)10〜
100μ、ピッチ10〜100μmが好ましい。さら
に、液晶表示パネルには、バイナリコード乃至グレイコ
ード等の2進コードを表示することもできる。ここで、
2進コードとは白画素及び黒画素で構成されたスケール
(信号処理上、2進法で0か1の信号のみ)を意味す
る。グレイコードとは符号化パターンが常に1個のビッ
トしか変化しない光学的誤動作が非常に少ないコードを
意味する。特に最小符号化パターンからの出射、透過あ
るいは反射光を移動しながら光センサにとりこみ、光量
に応じた信号を得ることで、パターンを分割し、より精
細な位置情報を、信号強度をアナログ的にあるいは量子
化することで知ることが可能である。
【0011】液晶駆動部での駆動電圧は、液晶表示パネ
ルのセルギャップが5〜20μmの場合、周波数10〜
1kHz、好ましくは100〜700Hzで、5〜50
V、好ましくは10〜25Vの矩形波を印加することが
好ましい。かかる範囲内で駆動電圧を変化させることに
より、信号波形の高さ及び又は幅を調節することが可能
となる。これは、液晶の駆動電圧の調節により、液晶屈
折率分布の調整が可能となるからで、これにより次の効
果が生じる。 1)レンズNA(Numerical Apercha 開口数)の調
節:電圧を印加すると液晶の配向によりレンズ作用効果
が生じるが、電圧調整によりフォーカス機能の調節が可
能となり、例えばワークの凹凸が識別できる変位量のセ
ンサとして用いることができる。 2)検出SNの向上:印加電圧が高いほど信号の波高値
は高くなり、SNがあがる。 3)波高値の違いからポイント検出が可能となる。すな
わち、移動距離の絶対位置を任意に指定することが可能
となる。 なお、液晶の駆動電圧は、画素各々について独立に変化
させても、複数画素をセットとして一括して変化させて
もいずれでもよいが、ポイント検出をする場合は、各画
素毎に独立に変化させるのが好ましい。また、本発明で
いう制御手段は、例えば液晶駆動ドライバを制御するコ
ンピュータ全般をさすが、これに限定されない。
【0012】投光器としては、例えば発光ダイオード、
レーザー、ランプ、EL(エレクトロルミネッセンス)
などを挙げることができるが、これらに限定されない。
使用する波長域は、紫外〜赤外領域、好ましくは300
〜1500nmの波長域のものを使用することができ
る。また、投光器は点光源でも、液晶パネル全面をバッ
クライト照射させるものでもよい。
【0013】受光器は、フォトダイオード、フォトマ
ル、固体受光センサ、焦電センサ、サーモパイルなどの
各種赤外線センサを用いることができる。また、投光器
と受光器は、フォトカプラ、フォトインタラプタのよう
に一体化したものも該当する。さらに、投光器と受光器
は、複数連のフォトインタラプタ、PSD(posision s
ensing device)のように複数設置されていてもよい。ま
た、投光器が1つの点又は面光源で、受光器のみ複数連
の場合、その逆の場合も含まれる。
【0014】さらに、投光器と液晶表示パネルの間ある
いは液晶表示パネルと受光器の間に光の回りこみ防止の
ためスリットを設けてもよい。スリット幅は、液晶画素
の大きさに応じて異なるが、例えばスケールの場合は、
50〜500μmである。また、本発明では光学手段を
液晶表示パネル面に沿って走査させる走査手段を設けて
もよい。投光器の走査手段としては、例えば、投光器と
液晶パネルとの間にミラーを設けて、そのミラーの走査
で光を振り分けるもの、投光器自体を載置台におき、載
置台を移動させるものが挙げられるが、これらに限定さ
れない。載置台を移動させる場合には、リニアモータ、
ねじ送り機構、ラック・ピニオン機構などで移動させ
る。また、受光器の走査手段も同様に、液晶パネルと受
光器の間に集光ミラーを設けて、ミラー走査するもの、
受光器自体を移動させるもののいずれも含む。また、走
査方向は液晶パネルの一方向には限定されず、X−Y方
向、ジグザグスキャン方向のいずれでもよい。
【0015】また、本発明は、前述した測長器と、測長
器の動作画素の位置を記憶する記憶部と、該記憶部で記
憶された位置に被対象物を移動させる移動手段を備えて
なる装置を提供する。すなわち、液晶表示パネルなどは
任意の位置を駆動させることが可能なので、その位置を
記憶しておけば、例えば再度電源を投入したときなど
に、目的とする位置に被対象物を移動させることができ
る。また、電源投入直後に絶対値が正確に確認できるた
め生産・検査装置の準備時間の削減、保守時間の削減に
つながる。移動手段としては、例えば、モータ、ソレノ
イド、シンリンダー、バネ等を挙げることができるが、
これらに限定されない。また、モータとしては、例えば
サーボモータを用いることができるが、これには限定さ
れない。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の液晶測長器の概略図
で、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は液晶表
示パネル上面拡大図、(d)は液晶表示パネル側面図で
ある。図1中1は、液晶表示パネルであり、液晶表示パ
ネル1は、一対のガラス基板2を対向させ、スぺーサ3
によって間隔(例えば5μm)保持し、液晶4を封入し
て構成する。また、ガラス基板2にはITO膜5を蒸着
して液晶駆動電極を形成しており、液晶駆動電極は図示
しない制御回路で制御された電圧が印加される。ガラス
基板2の片側には、ITO膜5による30μ角の光透過
窓を形成するパターン12が30μmピッチで作成され
ており(図1(c))、対向するガラス基板2には同様
のITO膜5の30μ角パターンが片側と対をなす形で
製作されているとともに遮光目的のアルミ蒸着膜6がI
TO膜5の周囲に短絡させて形成してある。なお、液晶
4としては、例えば、 TN(ツイステッドネマチッ
ク)液晶を用いる。
【0017】液晶表示パネル1の両側にはLED7およ
びフォトダイオード(PD)8からなる検出部を設置し
ている。検出部の構成は、図1(b)に示すようにコの
字型のアルミナ基板9の窪みにPD8を収容し、段差の
ところに液晶表示パネル1を配置している。
【0018】LED7と液晶表示パネル1間には開口径
100μmφのアパーチャ10を設け、そのクリアランスは
アルミナ基板9を用いて1μmとなるようにしている。
光源として用いたLED7の波長は、例えば860nmで駆
動周波数を60KHzとする。光束はアパーチャ10を通過
し液晶表示パネル1に入射後、液晶表示パネル1から再
び出射した光をPD8で受光する。なお、液晶表示パネ
ル1は、モータ11に接続されており、1mm/秒の等速
でアルミナ基板9の段差部分に沿って移動させており、
PDから出力される直流信号はアンプ13で増幅された
のち、図示しない信号処理回路に送られる。
【0019】以上の構成で、各ITOパターンに同時に
電圧を印加させ、液晶測長器から出射された光束の再現
性を評価した。比較として蒸着ガラス基板のみの場合と
液晶パネルに電界を印加しない場合についても同様の評
価を行った。測定中は液晶の両端には、互いに逆位相の
12ないし15V、500Hzのパルスを印加した。液
晶の駆動電圧を変化させて、検出信号特性の液晶駆動に
対する依存性を調べた。
【0020】実験結果を図2に示す。図2はピックアッ
プ信号のトレースを示した図で、(a)は蒸着膜付きガ
ラス基板のみの場合、(b)液晶パネルに電界を印加し
ない場合、(c)は電界15Vパルス印加の場合、
(d)は電界12Vパルス印加の場合に得た出力特性を
示している。図2の(a)(b)が示すように通常は格
子板や液晶表示パネルではピックアップ出力が歪んでい
るのに対して、液晶駆動時には窓幅と間隔に応じた直線
性の良い移動位置対信号強度が得られ、理想的なアナロ
グ検出信号であることがわかった。このことは量子化に
よって位置を高感度に検出できることを示しており、3
〜4桁程度のきわめて高い分解能が実現できることを示
唆している。また、信号波形の液晶窓間の再現性におい
ても良好な結果を得ることができた。 その際、図2の
(c)(d)のように、駆動電圧を変化させることによ
って波形の高さ/幅の調節が容易であることがわかっ
た。液晶パネルに電界を印加する場合とそうでない場合
において、波形形状が異なる点を利用すれば、独立に各
液晶パターンを駆動させ信号判別の閾値電圧を設けパル
ス幅変化や信号強度を比較することで、任意の位置が認
識できることを示している。このように液晶表示パネル
から高速測長器として理想的な特性をピックアップから
読み取ることができることがわかった。これらの結果は
駆動パルスに対して液晶分子の配置が変化し、定常的な
屈折率の分布をなすことで出射光束が光学的に調節され
ていると考えられる。駆動パルス条件以外の要因とし
て、今回用いた液晶パネルの30μm角の各窓が、対抗
電極面を共有する状態で生じた電界に従った液晶配置に
あるとも考えられる。
【0021】図3は液晶電気光学効果を用いた液晶測長
器のアブソリュート型サーボ機構への応用例を示してい
る。図3中31は測定器ユニットで、この測定長ユニッ
ト31は液晶表示パネル38と、その液晶表示パネル3
8の両側に配置されたLED32及びPD34からな
る。また、測定長ユニット31はモータ41の駆動に伴
い移動する。
【0022】液晶表示パネル38は、図1と同様に一対
のガラス基板を対向させ、スぺーサによって間隔(例え
ば5μm)を保持し、液晶を封入して構成されており、
ガラス基板にはITO膜を蒸着して液晶駆動電極を形成
している。液晶晶駆動電極は液晶駆動ドライバ35で駆
動され、液晶駆動ドライバ35はCPU36で制御され
る。液晶表示パネル38には30μ角パターンが交互に
配置されており、各位置はそれぞれにアドレスが付加さ
れており、そのアドレスはCPU36に記憶されてい
る。
【0023】また、33はPD34の信号を増幅する増
幅器、37は起動位置を記憶させる位置制御ユニット、
39はモータ41を制御する制御ユニット、40はモー
タを駆動するサーボドライバである。なお、モータ41
には図示しない被対象物が接続している。
【0024】図3の装置では、液晶駆動により任意にパ
ターンを測長ユニット内で変更することで、絶対位置を
認識できる。絶対位置検出では、まずCPU36からの
信号により液晶駆動ドライバ35を駆動させて所定のパ
ターニングで液晶表示パネル38を駆動する。その起点
を位置制御ユニット37に記憶させておき、その後、必
要なアドレスの液晶パターンを駆動することで、他の格
子との識別が可能である。それによって、複雑なアブソ
リュートパターンを刻印すること無く絶対位置検出を行
える。また、起点を記憶しておくことにより、再度電源
を投入したときに、その同じ位置を液晶駆動により表示
することで、常に同じ位置から図示しない被対象物を移
動させることができる。この図3の構成により、ソフト
ウエアの信号処理の負担が少なく、保守時間や起動時間
が短縮でき高速移動も可能な非常にシンプルで高性能な
アブソリュートエンコーダを実現することができる。
【0025】なお、上記説明では、測長のみを説明した
が、屈折率の制御が可能な点は、対象物の深さやそりと
いった精密変位検出への適用も充分考えられる。したが
って、本発明でいう「測長」とは、変位検出全般を含む
広い概念である。また、将来は、この発明を応用した高
速光ディスク生産・検査装置や光ディスクドライブのピ
ックアップコイルの高性能代替技術となる可能性もあ
る。また、メカノケミカルポリッシング後の非常に精密
な表面の計測装置や高分解能光学式顕微鏡等の要素技術
も期待できる。またこれ以外の分野として半導体製造・
検査装置をはじめ、遺伝子診断装置、手術支援装置をは
じめアクチュエータを必要とする高速・精密ロボットに
は欠かせない技術になる。
【0026】
【発明の効果】本発明では、液晶電気光学効果を例え
ば、サーボ駆動の移動位置検出センサに適用すること
で、従来の磁気・光学方式より優れた特性が得られる。
さらに、本発明では、前述したように1)レンズNAの
調節 2)検出SNの向上 3)波高値の違いからポイ
ント検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示測長器の概略図
【図2】液晶窓上のピックアップ走査時の出力特性図。
【図3】アブソリュート型サーボの構成図
【符号の説明】
1:液晶表示パネル 2:ガラス基板 4:液晶 5:ITO膜 7:LED 8:フォトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA02 AA07 BB02 BB18 DD04 FF02 GG06 GG07 GG12 GG22 GG24 HH13 HH15 JJ01 JJ17 JJ18 KK01 LL28 LL41 LL50 MM07 NN08 PP02 PP22 UU08 2F103 BA10 BA32 BA37 CA02 CA06 DA11 DA12 EA06 EA15 EB02 EB04 EB06 EB12 EB14 EB33 ED01 ED11 FA08 2H088 EA40 EA52 EA55 JA05 MA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素からなる光変調素子と、該光変
    調素子に電圧を印加する駆動部と、前記光変調素子に光
    を照射する投光器と、光変調素子に照射された光の透過
    ・散乱光を受光する受光器とからなる測長器であって、
    前記駆動部に駆動電圧を変化させる制御手段を備え、該
    駆動電圧を変化させることにより信号波形の高さ及び又
    は幅を調節することを特徴とする測長器。
  2. 【請求項2】駆動部の制御手段が画素毎に電圧を制御す
    る請求項1記載の測長器。
  3. 【請求項3】光変調素子が液晶表示パネル又はエレクト
    ルミネッセンス(EL)である請求項1記載の測長器。
  4. 【請求項4】液晶表示パネルが、複屈折型液晶素子、透
    過散乱型液晶素子、 TN(ツイステッドネマチック)液
    晶、STN(スーパーTN)液晶、強誘電性液晶素子、反強
    誘電性液晶、高分子分散型液晶、導電性等の高分子材
    料、色素材料、フォトニック結晶、非線型材料である請
    求項3記載の測長器。
  5. 【請求項5】投光器が発光ダイオード、レーザー、ラン
    プ、EL(エレクトロルミネッセンス)である請求項1
    記載の測長器。
  6. 【請求項6】受光器がフォトダイオード、フォトマル、
    固体受光センサ、焦電センサ、サーモパイルである請求
    項1記載の測長器。
  7. 【請求項7】請求項1記載の測長器と、測長器の動作画
    素の位置を記憶する記憶部と、該記憶部で記憶された位
    置に被対象物を移動させる移動手段を備えてなる装置。
JP2000389916A 2000-12-22 2000-12-22 測長器 Pending JP2002188940A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000389916A JP2002188940A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 測長器
US10/034,987 US20020097371A1 (en) 2000-12-22 2001-12-26 Position sensing device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000389916A JP2002188940A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 測長器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002188940A true JP2002188940A (ja) 2002-07-05
JP2002188940A5 JP2002188940A5 (ja) 2008-02-21

Family

ID=18856370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000389916A Pending JP2002188940A (ja) 2000-12-22 2000-12-22 測長器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20020097371A1 (ja)
JP (1) JP2002188940A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195144A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Nikon Corp エンコーダ、駆動装置、及び位置情報の検出方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4276270B2 (ja) * 2007-02-20 2009-06-10 ファナック株式会社 接触検知によるワークの基準位置設定機能を有する工作機械
US8358414B2 (en) * 2007-07-11 2013-01-22 Baker Hughes Incorporated Downhole sensors using manufactured anisotropic permittivity
CN105549233A (zh) * 2016-01-26 2016-05-04 武汉华星光电技术有限公司 精密测长机的校准片构造及其制作方法
CN109239955A (zh) * 2018-11-20 2019-01-18 惠科股份有限公司 一种显示面板的测量方法、系统及显示装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07167677A (ja) * 1993-12-15 1995-07-04 Nippon Hikyumen Lens Kk エンコーダ
JPH11109303A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 Advantest Corp 光結合器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07167677A (ja) * 1993-12-15 1995-07-04 Nippon Hikyumen Lens Kk エンコーダ
JPH11109303A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 Advantest Corp 光結合器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195144A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Nikon Corp エンコーダ、駆動装置、及び位置情報の検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20020097371A1 (en) 2002-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69817239T2 (de) Optisches Nahfeld-Rastermikroskop
US8353060B2 (en) Scanning probe microscope and a measuring method using the same
CN100504287C (zh) 表面等离子共振测量装置和方法
CN1023844C (zh) 使记录载体具有改变了光学性质的区域图案的方法和设备
CN1302340C (zh) 采用一维触发面的刻蚀技术以及在存储介质上产生数字全息图的方法
JP2002188940A (ja) 測長器
US20040125361A1 (en) Digital optical beam profiler
KR100421427B1 (ko) 공초점원리의 단위변위센서를 이용한 초정밀 변위측정기및 다양한 변위측정방법
US20240004225A1 (en) Spatial light modulator, light modulating device, and method for driving spatial light modulator
JP3754958B2 (ja) 高倍率顕微観測装置
US5444385A (en) Testing apparatus for liquid crystal display substrates
JP2002188941A (ja) 位置検出器用液晶表示パネル
CN100370219C (zh) 入射角度扫描椭偏成像测量方法和装置
CA3144214A1 (en) Deformable device for positioning a holder
CN113405471B (zh) 一种光学位移传感器及光学位移检测系统
JP3694272B2 (ja) 絶対位置検出方法
US8552732B2 (en) Apparatus for measuring conductive pattern on substrate
JP2002090704A (ja) 液晶表示パネル読取装置
CN211542395U (zh) 一种打印机料盘的调整装置
JP2587753B2 (ja) 光学的変位量測定装置
JP2509500B2 (ja) 光学的変位量測定装置
KR100467745B1 (ko) 갈바노 미터의 회전자 위치 측정 시스템
JP3264544B2 (ja) 光学的変位量測定装置
CN211956075U (zh) 基于数字微反射镜的大幅面任意分布的光取向装置
JPH10170430A (ja) 表面プラズモン測定方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070612

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100907