JP2013195144A - エンコーダ、駆動装置、及び位置情報の検出方法 - Google Patents

エンコーダ、駆動装置、及び位置情報の検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013195144A
JP2013195144A JP2012060616A JP2012060616A JP2013195144A JP 2013195144 A JP2013195144 A JP 2013195144A JP 2012060616 A JP2012060616 A JP 2012060616A JP 2012060616 A JP2012060616 A JP 2012060616A JP 2013195144 A JP2013195144 A JP 2013195144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
position information
detection
display
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012060616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6060502B2 (ja
Inventor
Yasushi Ono
康 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2012060616A priority Critical patent/JP6060502B2/ja
Publication of JP2013195144A publication Critical patent/JP2013195144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6060502B2 publication Critical patent/JP6060502B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】構成を簡略化しつつ、高精度に位置情報を検出する。
【解決手段】エンコーダは、移動体の位置情報を示すパターンを表示する表示部を有するスケールと、表示部に表示させるパターンを切り替える制御部と、表示部に表示されたパターンを検出し、検出されたパターンに応じた検出信号を出力するセンサ部と、センサ部から出力される検出信号に基づいて、位置情報を検出する位置情報検出部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンコーダ、駆動装置、及び位置情報の検出方法に関する。
近年、位置情報(移動情報)を検出するためのスケールを備え、スケールによって位置情報を検出するエンコーダが広く使用されている。例えば、XYステージ装置などの駆動装置では、X方向のスケール及びY方向のスケールの2本のスケールをステージ又は駆動部に配置し、エンコーダがX方向のスケール及びY方向のスケールの位置情報を検出することにより、ステージの位置情報を検出している(例えば、特許文献1の図12を参照)。
特開2008−210028号公報 特開2004−333470号公報
ところで、上述のエンコーダは、例えば、X方向とY方向との2種類の位置情報を検出する場合に、それぞれのスケールを備える必要があるため、構成を簡略化することが困難である場合があった。構成を簡略化するために、例えば、特許文献2に記載されているようなインクリメンタルパターンを有する2次元スケールを用いる技術が知られている。しかしながら、特許文献2に記載の技術では、例えば、インクリメンタルパターンにより変位量として位置情報を検出することができるが、絶対位置として位置情報を高精度に検出することは困難であった。このように、特許文献2に記載の技術では、構成を簡略化しつつ、高精度に位置情報を検出することが困難であった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、構成を簡略化しつつ、高精度に位置情報を検出することができるエンコーダ、駆動装置、及び位置情報の検出方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一実施形態は、移動体の位置情報を示すパターンを表示する表示部を有するスケールと、前記表示部に表示させる前記パターンを切り替える制御部と、前記表示部に表示された前記パターンを検出し、検出された前記パターンに応じた検出信号を出力するセンサ部と、前記センサ部から出力される前記検出信号に基づいて、前記位置情報を検出する位置情報検出部と、を備えることを特徴とするエンコーダである。
また、本発明の一実施形態は、上記のエンコーダと、前記スケール又は前記検出部に接続された前記移動体と、を備えることを特徴とする駆動装置である。
また、本発明の一実施形態は、移動体の位置情報を示すパターンを表示する表示部を有するスケールと、前記表示部に表示された前記パターンを検出し、検出された前記パターンに応じた検出信号を出力するセンサ部と、を備えるエンコーダにおける位置情報の検出方法であって、前記表示部に表示させる前記パターンを切り替える制御ステップと、前記センサ部から出力される前記検出信号に基づいて、前記位置情報を検出する位置情報検出ステップと、を含み、前記制御ステップは、前記位置情報の初期位置を検出する場合に、前記パターンの表示範囲を検出方向に変更して前記表示部に表示させる表示ステップを含むことを特徴とする位置情報の検出方法である。
本発明によれば、高精度に位置情報を検出することができる。
本実施形態によるエンコーダの一例を示す外観図である。 本実施形態によるセンサ部及びスケールの一例を示す断面図である。 第1の実施形態におけるエンコーダの一例を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるエンコーダの動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態における初期位置の検出処理の一例を示す図である。 第1の実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す第1の図である。 第1の実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す第2の図である。 第1の実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す第3の図である。 第2の実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す図である。 第3の実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す図である。 第4の実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す第1の図である。 第4の実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す第2の図である。 第5の実施形態におけるエンコーダの一例を示すブロック図である。 第5の実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す図である。 第6の実施形態におけるステージ装置の一例を示すブロック図である。 本実施形態によるスケールを1次元スケールに適用した場合の一例を示す図である。 本実施形態によるセンサ部及びスケールの別の一例を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態によるエンコーダについて、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本実施形態では、一例として、2次元スケールを備えるエンコーダについて説明する。
図1は、本実施形態によるエンコーダ1の一例を示す外観図である。
図1において、エンコーダ1は、センサ部2と、スケール3と、コントローラ部4とを備えている。
スケール3は、例えば、ステージ6に接続されており、ステージ6の2次元の位置情報(例、位置、速度、など)を検出するためのパターン(例えば、アブソリュートパターンP1及びインクリメンタルパターンP2)を表示する。スケール3は、表示部30、及び液晶ドライバ部(31,32)を有している。
表示部30は、例えば、液晶表示パネルであり、2次元(例えば、X方向及びY方向の2次元)の平面状に形成されている。表示部30は、液晶ドライバ部(31,32)から供給される駆動信号に基づいて、ステージ6の位置情報(移動情報)を示すパターンを表示する。表示部30は、例えば、白と黒との表示により、位置情報を示すパターンを表示する。
液晶ドライバ部(31,32)は、例えば、表示部30を駆動する駆動回路である。液晶ドライバ部(31,32)は、コントローラ部4から供給された表示情報に基づいて、表示部30の駆動信号を生成し、生成した駆動信号を表示部30に供給する。
センサ部2は、例えば、2次元に配置された受光素子を有するイメージセンサであり、ステージ6の移動にともなってスケール3に対して相対的に移動するように、例えば、スケール3の表示部30上に固定されて配置されている。センサ部2は、表示部30に表示されたパターンを検出し、検出されたパターンに応じた検出信号をコントローラ部4に出力する。
コントローラ部4は、スケール3の表示部30に表示するパターンを制御するとともに、センサ部2から出力された検出信号に基づいて、ステージ6の位置情報を検出する制御を実行する。コントローラ部4の詳細については、後述する。
なお、本実施形態では、一例として、後述するステージ装置などに用いられるステージ6にスケール3が接続され、エンコーダ1が、ステージ6の位置情報を検出する場合について説明する。
ステージ6(移動体)は、X方向とY方向との2次元に移動可能であり、水平に配置された下段ステージ63と、下段ステージ63上をX方向に移動する中段ステージ62と、中段ステージ62上をY方向に移動する上段ステージ61とを備えている。
図2は、本実施形態によるセンサ部2及びスケール3の一例を示す断面図である。
本実施形態では、一例として、図2に示すように、センサ部2が、反射式によりスケール3のパターンを検出する場合について説明する。
エンコーダ1は、スケール3の表示部30に表示されているパターンと対向して配置される光源部20を有している。光源部20は、例えば、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)であり、表示部30に表示されているパターンに光を照射する。
また、スケール3は、表示部30に表示しているパターンにより、光源部20から照射された光をセンサ部2に反射し、センサ部2は、表示部30に表示されているパターンを反射した光を受光する。
図3は、本実施形態におけるエンコーダ1の一例を示すブロック図である。
図3において、エンコーダ1は、センサ部2、スケール3、コントローラ部4、及び光源部20を備えている。この図において、図1及び図2と同じ構成には、同じ符号を付し、その説明を省略する。
なお、スケール3の表示部30は、例えば、2次元の平面状に形成されており、平面上に2次元のマトリックス状に配置された複数の画素300(表示素子)を有している。表示部30は、この複数の画素300の光の透過率(又は反射率)を変えることにより、パターン(例えば、白色と黒色とのパターン)を表示する。したがって、本実施形態のスケール3は、位置情報に応じた可変なパターンを有する。なお、本実施形態では、パターンは、位置情報を絶対位置として示すアブソリュートパターンであって、ステージ6の少なくとも2つの移動方向(例えば、X方向及びY方向)に応じた少なくとも2つのアブソリュートパターンを有している。すなわち、パターンには、X方向(第1の検出方向)の位置情報を示す第1のパターンと、X方向と直交するY方向(第2の検出方向)の位置情報を示す第2のパターンとが含まれる。
また、センサ部2は、第1のパターンに対応する第1の検出信号と、第2のパターンに対応する第2の検出信号とを位置検出部52に出力する。
コントローラ部4は、光源駆動部41と、信号処理部5とを備えている。
光源駆動部41は、信号処理部5から出力される制御信号に基づいて、光源部20を発光(点灯)させるための駆動信号を生成し、生成した駆動信号を光源部20に供給する。
信号処理部5は、エンコーダ1の各種制御及び信号処理を実行する。例えば、信号処理部5は、光源駆動部41に制御信号を出力し、センサ部2から出力される検出信号に基づいて位置情報を検出する。また、例えば、信号処理部5は、スケール3の表示部30に表示させるパターンを切り替える制御を実行する。
また、信号処理部5は、パターン制御部51及び位置検出部52を備えている。
パターン制御部51(制御部)は、表示部30に表示させるパターン(表示可能なパターン)を切り替える制御を実行する。パターン制御部51は、例えば、複数の画素300のうちパターンを表示させる画素をステージ6の位置情報(移動情報)に応じて切り替える。すなわち、パターン制御部51は、例えば、後述する位置検出部52によって検出された位置情報に応じて、パターンの表示範囲を変更する。
また、パターン制御部51は、例えば、パターンが表示される表示部30の表示範囲内におけるパターンの表示位置を変える。パターン制御部51は、例えば、パターンを表示可能な表示部30の表示範囲内(パターン表示範囲)においてパターンを部分的な表示範囲内(部分的表示範囲)に表示させる。また、パターン制御部51は、例えば、少なくとも2つのアブソリュートパターン(第1のパターン及び第2のパターン)を切り替えて表示部30に表示させる。すなわち、パターン制御部51は、互いに異なる位置情報の検出方向(例えば、X方向及びY方向)に応じて、検出方向に対応するパターンを切り替えて表示部30に表示させる。パターン制御部51は、第1のパターンと第2のパターンとを切り替えて、交互に表示部30に表示させる。
なお、パターン制御部51によるパターンの切り替え制御については、詳細に後述する。
位置検出部52(位置情報検出部)は、センサ部2から出力されるパターンに応じた検出信号に基づいて、ステージ6の位置情報(移動情報)を検出する。位置検出部52は、例えば、センサ部2から出力された上述した第1の検出信号に基づいて、X方向(第1の検出方向)に対応する第1の位置情報(第1の移動情報)を検出し、センサ部2から出力される第2の検出信号に基づいて、Y方向(第2の検出方向)に対応する第2の位置情報(第2の移動情報)を検出する。すなわち、位置検出部52は、ステージ6の2次元の位置情報を検出する。位置検出部52は、検出した位置情報(第1の位置情報及び第2の位置情報)をパターン制御部51に供給する。
次に、本実施形態におけるエンコーダ1の動作について説明する。
図4は、本実施形態におけるエンコーダ1の動作を示すフローチャートである。
また、図5から図8は、本実施形態におけるスケール3のパターン切り替えの一例を示す図である。
図4において、まず、エンコーダ1は電源ON(オン)される(ステップS101)。すなわち、エンコーダ1は、電源が投入されて、動作を開始する。
次に、ステップS102からステップS105において、エンコーダ1は、ステージ6の初期位置(絶対位置、原点位置)を検出する。ここでまず、エンコーダ1は、X方向に対応するパターンを、Y方向に表示範囲を変更して表示部30全面に表示させて、X方向の絶対位置を検出する。
まず、エンコーダ1は、X方向のパターンを所定の表示範囲(例えば、Y方向の最小位置を含む範囲)に表示させる(ステップS102)。すなわち、信号処理部5のパターン制御部51は、図5の表示部30の表示画面G1に示すようにX方向に対応するパターンPX0(第1のパターン)を表示部30に表示させる。
次に、エンコーダ1は、X方向のパターンが検出できるか否かを判定する(ステップS103)。すなわち、位置検出部52は、センサ部2が出力する検出信号に基づいて、例えば、パターンPX0が検出できたか否かを判定する。位置検出部52は、パターンPX0が検出できないと判定した場合に、処理をステップS104に進める。また、位置検出部52は、パターンPX0が検出できたと判定した場合(図5の表示画面G4参照)に、センサ部2から出力された検出信号に基づいて、上述の第1の位置情報(X方向の絶対位置情報)を検出し、処理をステップS105に進める。
次に、ステップS104において、エンコーダ1は、X方向のパターンをY方向に表示範囲を変更して表示させる。すなわち、パターン制御部51は、図5の表示部30の表示画面G2に示すようにパターンPX0をY方向に表示範囲(表示位置)を変更して、表示部30に表示させ、処理をステップS103に戻す。
エンコーダ1は、このステップS103とステップS104の処理を、パターンPX0が検出されるまで繰り返す。すなわち、エンコーダ1は、図5の表示画面G1〜G4に示すように、Y方向に表示範囲を変更してパターンPX0を表示させる。図5の表示画面G4に示すように、パターンPX0の表示範囲がセンサ部2によって検出できる位置になった場合に、位置検出部52は、センサ部2から出力された検出信号に基づいて、上述の第1の位置情報(X方向の絶対位置情報)を検出する。
次に、エンコーダ1は、Y方向のパターンをX方向の検出位置に表示させる(ステップS105)。すなわち、パターン制御部51は、図5の表示画面G5に示すように、位置検出部52から供給された第1の位置情報(X方向の絶対位置情報)に対応するX方向の位置に、Y方向に対応するパターンPY0(第2のパターン)を表示部30に表示させる。
次に、エンコーダ1は、Y方向のパターンが検出できるか否かを判定する(ステップS106)。すなわち、位置検出部52は、センサ部2が出力する検出信号に基づいて、例えば、パターンPY0が検出できたか否かを判定する。位置検出部52は、パターンPY0が検出できたと判定した場合(図5の表示画面G5参照)に、センサ部2から出力された検出信号に基づいて、上述の第2の位置情報(Y方向の絶対位置情報)を検出し、処理をステップS107に進める。
また、位置検出部52は、パターンPY0が検出できないと判定した場合に、処理をステップS102に戻す。なお、この場合に、パターン制御部51は、パターンPY0の表示範囲(表示位置)を変更して表示させてもよい。また、位置検出部52は、パターンPY0が検出できないと判定した場合に、処理をステップS105に戻してもよい。
次に、ステップS107において、エンコーダ1は、2次元位置データを確定する。すなわち、位置検出部52は、ステップS103において検出したX方向の絶対位置情報と、ステップS106において検出したY方向の絶対位置情報とよって、2次元位置データ(2次元位置情報)を確定する。位置検出部52は、確定した2次元位置情報を、例えば、エンコーダ1に接続されている制御装置などの装置に出力する。
このように、パターン制御部51は、位置情報の初期位置を検出する場合に、第1のパターン(例、パターンPX0)を表示させる第1の表示範囲を第2の検出方向(Y方向)に変更して表示部30に表示させる。そして、パターン制御部51は、第1の表示範囲を変更して表示部30に表示させた後に、第1の表示範囲を変更した第1のパターンによって位置検出部52が検出した第1の位置情報(X方向の絶対位置情報)に対応する第2の表示範囲に、第2のパターン(例、パターンPY0)を表示させる。これにより、位置検出部52は、位置情報の初期位置(2次元位置情報)を検出する。
ここで、例えば、スケール3の大きさを500mm(ミリメートル)×500mmとし、センサ部2の検出範囲を5mm×5mmとする。この条件において、表示部30の5mm×500mmのパターンPX0を表示部30の画面全体に表示するには、100回パターンを書き換える必要がある。例えば、パターンPX0を書き換えるために必要な期間が50ms(ミリ秒)である場合に、パターンPX0を表示部30の画面全体に表示するには、50ms×100=5s(秒)必要になる。つまり、エンコーダ1は、X方向の初期位置を検出するために、5sの期間を必要とする。また、Y方向の初期位置を検出する場合には、エンコーダ1は、X方向の初期位置を検出することにより大まかな位置が判定されるため、例えば、100msで検出可能である。よって、この場合、エンコーダ1は、例えば、5.1sの検出期間によって、位置情報の初期位置(2次元位置情報)を検出する。
次に、エンコーダ1は、ステージ6の最大移動速度を考慮して、想定されるパターンを作成する(ステップS108)。パターン制御部51は、例えば、ステージ6が最大移動速度によって移動した場合であっても、センサ部2がパターンを検出できる広さのパターンを生成する。すなわち、パターン制御部51は、位置検出部52によって検出された移動情報(位置情報)に応じて、パターンの表示範囲を変更する。
次に、エンコーダ1は、X方向の部分パターンを表示させる(ステップS109)。パターン制御部51は、例えば、図6に示すようなパターンPX1を表示部30に表示させる。
次に、エンコーダ1は、X方向の位置情報を検出する(ステップS110)。すなわち、位置検出部52は、センサ部2から出力されたパターンPX1に対応する検出信号に基づいて、X方向の絶対位置情報を検出する。
次に、エンコーダ1は、Y方向の部分パターンを表示させる(ステップS111)。パターン制御部51は、例えば、図6に示すようなパターンPY1を表示部30に表示させる。
次に、エンコーダ1は、Y方向の位置情報を検出する(ステップS112)。すなわち、位置検出部52は、センサ部2から出力されたパターンPY1に対応する検出信号に基づいて、Y方向の絶対位置情報を検出する。エンコーダ1は、Y方向の絶対位置情報を検出した後、処理をステップS107に戻し、ステップS107からステップS112の処理を繰り返し実行する。これにより、エンコーダ1は、所定の期間ごとに、ステージ6の2次元位置情報を検出する。
図6から図8は、本実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す図である。
図6は、初期位置を検出後に、ステージ6の位置が、例えば、座標[X1=10,Y1=10]である場合を示している。この場合、パターン制御部51は、表示部30の座標[X1,Y1]に対応した表示範囲R1に、パターンPY1とパターンPX1とを交互に表示させる。
パターンPY1は、位置Y1に対応するY方向の検出パターンであり、例えば、アブソリュートパターンPY11とインクリメンタルパターンPY12とを有している。位置検出部52は、パターンPY1が表示部30に表示されている場合に、パターンPY1に対応する検出信号に基づいて、Y方向の絶対位置情報を検出する。なお、位置検出部52は、アブソリュートパターンPY11に対応する検出信号に基づいて、アブソリュートパターンPY11に対応した分解能の絶対位置情報を検出する。さらに、位置検出部52は、アブソリュートパターンPY11に基づいて検出した絶対位置情報を、インクリメンタルパターンPY12に対応する検出信号に基づいて内挿処理を実行し、高精度にY方向の絶対位置情報を検出する。
また、パターンPX1は、位置X1に対応するX方向の検出パターンであり、例えば、アブソリュートパターンPX11とインクリメンタルパターンPX12とを有している。位置検出部52は、パターンPX1が表示部30に表示されている場合に、パターンPX1に対応する検出信号に基づいて、X方向の絶対位置情報を検出する。ここで、位置検出部52は、上述したY方向の場合と同様に、アブソリュートパターンPX11とインクリメンタルパターンPX12とによって検出された検出信号に基づいて、高精度にX方向の絶対位置情報を検出する。
また、図7は、初期位置を検出後に、ステージ6の位置が、例えば、座標[X2=15,Y1=10]である場合を示している。この場合、パターン制御部51は、表示部30の座標[X2,Y1]に対応した表示範囲R2に、パターンPY1とパターンPX2とを交互に表示させる。
位置検出部52は、パターンPY1が表示部30に表示されている場合に、パターンPY1に対応する検出信号に基づいて、Y方向の絶対位置情報を検出する。ここで、位置検出部52は、上述した図6の場合と同様に、アブソリュートパターンPY11とインクリメンタルパターンPY12とによって検出された検出信号に基づいて、高精度にY方向の絶対位置情報を検出する。
また、パターンPX2は、位置X2に対応するX方向の検出パターンであり、例えば、アブソリュートパターンPX21とインクリメンタルパターンPX22とを有している。位置検出部52は、パターンPX2が表示部30に表示されている場合に、パターンPX2に対応する検出信号に基づいて、X方向の絶対位置情報を検出する。ここで、位置検出部52は、上述したY方向の場合と同様に、アブソリュートパターンPX21とインクリメンタルパターンPX22とによって検出された検出信号に基づいて、高精度にX方向の絶対位置情報を検出する。
また、図8は、初期位置を検出後に、ステージ6の位置が、例えば、座標[X3=30,Y3=30]である場合を示している。この場合、パターン制御部51は、表示部30の座標[X3,Y3]に対応した表示範囲R3に、パターンPY3とパターンPX3とを交互に表示させる。
パターンPY3は、位置Y3に対応するY方向の検出パターンであり、例えば、アブソリュートパターンPY31とインクリメンタルパターンPY32とを有している。位置検出部52は、パターンPY3が表示部30に表示されている場合に、パターンPY3に対応する検出信号に基づいて、Y方向の絶対位置情報を検出する。ここで、位置検出部52は、上述した図6の場合と同様に、アブソリュートパターンPY31とインクリメンタルパターンPY32とによって検出された検出信号に基づいて、高精度にY方向の絶対位置情報を検出する。
また、パターンPX3は、位置X3に対応するX方向の検出パターンであり、例えば、アブソリュートパターンPX31とインクリメンタルパターンPX32とを有している。位置検出部52は、パターンPX3が表示部30に表示されている場合に、パターンPX3に対応する検出信号に基づいて、X方向の絶対位置情報を検出する。ここで、位置検出部52は、上述したY方向の場合と同様に、アブソリュートパターンPX31とインクリメンタルパターンPX32とによって検出された検出信号に基づいて、高精度にX方向の絶対位置情報を検出する。
以上、説明したように、本実施形態におけるエンコーダ1は、スケール3が、ステージ6の位置情報(移動情報)を示すパターンを表示する表示部30を有し、パターン制御部51は、表示部30に表示させるパターンを切り替える。また、センサ部2は、表示部30に表示されたパターンを検出し、検出されたパターンに応じた検出信号を出力する。そして、位置検出部52は、センサ部2から出力される検出信号に基づいて、位置情報を検出する。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ1は、1つのスケール3に、異なるパターンを1次元又は2次元に表示させて、異なる位置情報(移動情報)を検出することができる。例えば、本実施形態におけるエンコーダ1は、X方向とY方向との2種類の位置情報を検出する場合に、スケール3を1つにすることができるとともに、検出方向に応じて高精度に位置情報を検出するパターンを切り替えて表示部30に表示させることができる。つまり、本実施形態におけるエンコーダ1は、例えば、X方向とY方向との2種類の位置情報を検出する場合に、それぞれのスケールを備える必要がない。そのため、本実施形態におけるエンコーダ1は、構成を簡略化しつつ、高精度に位置情報(移動情報)を検出することができる。
また、本実施形態では、表示部30は、複数の表示素子(例えば、画素300)を有し、パターン制御部51は、複数の表示素子のうちのパターンを表示させる表示素子をステージ6の位置情報に応じて切り替える。
これにより、パターン制御部51は、ステージ6の位置情報に応じて適切な位置に適切なパターン(例、部分的なパターン)を表示させるので、本実施形態におけるエンコーダ1は、適切に位置情報(移動情報)を検出することができる。
また、本実施形態では、パターン制御部51は、パターンが表示される表示部30の表示範囲内におけるパターンの表示位置を変える。
これにより、パターン制御部51は、例えば、センサ部2の位置に応じて、適切な表示位置にパターンを表示させるので、本実施形態におけるエンコーダ1は、高精度、且つ適切に位置情報(移動情報)を検出することができる。
また、本実施形態では、パターン制御部51は、パターンが表示される表示部30の表示範囲内においてパターンを部分的に表示させる。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ1は、例えば、センサ部2の周辺にパターンを部分的に表示させるので、パターンの切り替え間隔を低減することができる。よって、本実施形態におけるエンコーダ1は、位置情報の検出間隔を低減することができるので、高精度に位置情報(移動情報)を検出することができる。
また、本実施形態では、パターンは、位置情報(移動情報)を絶対位置として示すアブソリュートパターンであって、ステージ6の少なくとも2つの移動方向に応じた少なくとも2つのアブソリュートパターン(例、PX11、PY11)を有する。そして、パターン制御部51は、少なくとも2つのアブソリュートパターンを切り替えて表示部30に表示させる。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ1は、2次元の絶対位置情報を検出することができる。また、本実施形態におけるエンコーダ1は、1つのスケール3に、異なるパターンを表示させて、異なる位置情報(移動情報)を検出することができる。
また、本実施形態では、パターン制御部51は、互いに異なる検出方向に応じて、検出方向に対応するパターンを切り替えて表示部に表示させる。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ1は、2次元の位置情報(移動情報)を適切に検出することができる。
また、本実施形態では、表示部30は、2次元の平面状に形成されている。パターンには、第1の検出方向(例、X方向)の位置情報を示す第1のパターン(例、PX1)と、第1の検出方向と直交する第2の検出方向(例、Y方向)の位置情報を示す第2のパターン(例、PY1)とが含まれる。パターン制御部51は、第1のパターンと第2のパターンとを切り替えて、交互に表示部30に表示させる。センサ部2は、第1のパターンに対応する第1の検出信号と、第2のパターンに対応する第2の検出信号とを出力する。そして、位置検出部52は、センサ部2から出力される第1の検出信号に基づいて、第1の検出方向に対応する第1の位置情報を検出し、センサ部2から出力される第2の検出信号に基づいて、第2の検出方向に対応する第2の位置情報を検出する。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ1は、構成を簡略化しつつ、2次元の位置情報(移動情報)を高精度に検出することができる。
また、本実施形態では、パターン制御部51は、位置情報の初期位置を検出する場合に、第1のパターン(例、PX0)を表示させる第1の表示範囲を第2の検出方向(例、Y方向)に変更して表示部30に表示させる。パターン制御部51は、第1の表示範囲を変更した第1のパターンによって位置検出部52が検出した第1の位置情報に対応する第2の表示範囲に、第2のパターン(例、PY0)を表示させる。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ1は、位置情報の初期位置を高精度に検出することができる。
また、本実施形態では、パターン制御部51は、位置検出部52によって検出された位置情報に応じて、パターンの表示範囲を変更する。
これにより、パターン制御部51は、センサ部2が検出不可能にならないように、適切にパターンの表示範囲を変更することができる。よって、本実施形態におけるエンコーダ1は、適切に位置情報(移動情報)を検出することができる。
なお、本実施形態によれば、エンコーダ1における位置情報(移動情報)の検出方法は、表示部30に表示させるパターンを切り替える制御ステップと、センサ部2から出力される検出信号に基づいて、位置情報(移動情報)を検出する位置情報検出ステップと、を含んでいる。制御ステップは、位置情報(移動情報)の初期位置を検出する場合に、パターンの表示範囲を検出方向に変更して表示部30に表示させる表示ステップを含んでいる。また、上述の表示ステップは、位置情報(移動情報)の初期位置を検出する場合に、第1のパターン(例、PX0)を表示させる第1の表示範囲を第2の検出方向(例、Y方向)に変更して表示部30に表示させる第1のステップと、第1のステップの後に、第1の表示範囲を変更した第1のパターンによって位置検出部52が検出した第1の位置情報に対応する第2の表示範囲に、第2のパターン(例、PY0)を表示させる第2のステップと、を含んでいる。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ1は、位置情報(移動情報)の初期位置を適切に検出することができるとともに、部分パターンを表示させることにより位置情報(移動情報)を検出することが可能になる。よって、本実施形態におけるエンコーダ1は、構成を簡略化しつつ、高精度に位置情報(移動情報)を検出することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態におけるエンコーダ1について、図面を参照して説明する。
本実施形態では、エンコーダ1は、絶対位置情報を検出した後に、2方向のインクリメンタルパターンを切り替えて表示部30に表示させて、インクリメンタルパターンに対応した検出信号に基づいて、位置の変位量を検出する場合の一例を説明する。
まず、本実施形態におけるエンコーダ1の構成について説明する。
本実施形態におけるエンコーダ1の構成は、上述した図1から図3に示す構成と同様である。
なお、本実施形態では、パターンには、位置情報を絶対位置として示すアブソリュートパターンと、位置情報を変位量として示すインクリメンタルパターンとが含まれる。
また、本実施形態におけるパターン制御部51は、アブソリュートパターンとインクリメンタルパターンとを切り替えて表示部30に表示させる。また、パターン制御部51は、位置情報の検出を開始する際にアブソリュートパターンを表示させた後に、インクリメンタルパターンに切り替えて表示部30に表示させる。
また、本実施形態における位置検出部52は、アブソリュートパターンに対応する検出信号に基づいて絶対位置を検出した後に、インクリメンタルパターンに対応する検出信号に基づいて変位量を検出する。位置検出部52は、検出した絶対位置及び変位量に基づいて位置情報を検出する。
次に、本実施形態におけるエンコーダ1の動作について説明する。
本実施形態におけるエンコーダ1の基本的な動作は、図4に示す処理と同様である。
本実施形態では、初期位置を検出した後のパターンの切り替え、及び位置情報の検出方法が第1の実施形態と異なる。以下、本実施形態におけるエンコーダの動作のうち、この第1の実施形態と異なる点を説明する。
図9は、本実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す図である。
図9において、電源が投入された際のステージ6の初期位置は、座標[10,10]である場合の一例である。なお、この図において、座標([10,10],[30,30])及び表示範囲(R1,R3)は、図6及び図8と同様の位置及び表示範囲である。
本実施形態におけるエンコーダ1は、図9(a)に示すように、初期位置の検出後に、X方向に対応するパターンPX1と、Y方向に対応するパターンPY1とを切り替えて表示部30に表示させて絶対位置情報を検出する。パターン制御部51は、例えば、アブソリュートパターンPX11を含むX方向のパターンPX1と、アブソリュートパターンPY11を含むY方向のパターンPY1とを切り替えて表示部30に表示させる。
ここで、パターンPX1は、位置X1に対応するX方向の検出パターンであり、例えば、アブソリュートパターンPX11とインクリメンタルパターンPX12とを有している。位置検出部52は、パターンPX1が表示部30に表示されている場合に、パターンPX1に対応する検出信号に基づいて、X方向の絶対位置情報を検出する。なお、位置検出部52は、アブソリュートパターンPX11に対応する検出信号に基づいて、アブソリュートパターンPX11に対応した分解能の絶対位置情報を検出する。さらに、位置検出部52は、アブソリュートパターンPX11に基づいて検出した絶対位置情報を、インクリメンタルパターンPX12に対応する検出信号に基づいて内挿処理を実行し、高精度にX方向の絶対位置情報を検出する。
また、パターンPY1は、位置Y1に対応するY方向の検出パターンであり、例えば、アブソリュートパターンPY11とインクリメンタルパターンPY12とを有している。位置検出部52は、パターンPY1が表示部30に表示されている場合に、パターンPY1に対応する検出信号に基づいて、Y方向の絶対位置情報を検出する。ここで、位置検出部52は、上述したX方向の場合と同様に、アブソリュートパターンPY11とインクリメンタルパターンPY12とによって検出された検出信号に基づいて、高精度にY方向の絶対位置情報を検出する。
このように、本実施形態では、まず、パターン制御部51が、X方向のパターンPX1と、Y方向のパターンPY1とを切り替えて表示部30に表示させるとともに、位置検出部52が、パターンPX1及びパターンPY1に基づいて、絶対位置情報を高精度に検出する。
次に、本実施形態におけるエンコーダ1は、図9(b)に示すように、X方向に対応するインクリメンタルパターンPX4と、Y方向に対応するインクリメンタルパターンPY4とを切り替えて表示部30に表示させて位置情報を検出する。パターン制御部51は、例えば、X方向のインクリメンタルパターンPX4と、Y方向のインクリメンタルパターンPY4とを切り替えて表示部30に表示させる。なお、パターン制御部51は、インクリメンタルパターンPX4及びインクリメンタルパターンPY4を表示させる表示範囲R1を、例えば、ステージ6の最大移動速度で移動した場合でもパターンの1/4ピッチ以下にとなるように設定する。これにより、ステージ6が最大移動速度で移動した場合であっても、エンコーダ1は、ステージ6の位置を見失うことなく、ステージ6の位置情報を検出することができる。
ここで、インクリメンタルパターンPX4は、例えば、位置X1に対応するX方向のインクリメンタルパターンである。位置検出部52は、インクリメンタルパターンPX4が表示部30に表示されている場合に、インクリメンタルパターンPX4に対応する検出信号に基づいて、X方向の変位量を検出する。なお、インクリメンタルパターンPX4は、短冊状の繰り返しパターンが形成されており、位置検出部52は、例えば、この短冊状のパターンを移動した回数分カウントすることにより、X方向の変位量を検出する。位置検出部52は、上述したパターンPX1(アブソリュートパターンPX11)によって検出された絶対位置情報と、インクリメンタルパターンPX4によって検出された変位量に基づいて、X方向の位置情報を検出する。
また、インクリメンタルパターンPY4は、例えば、位置Y1に対応するY方向のインクリメンタルパターンである。位置検出部52は、インクリメンタルパターンPY4が表示部30に表示されている場合に、インクリメンタルパターンPY4に対応する検出信号に基づいて、Y方向の変位量を検出する。なお、インクリメンタルパターンPY4は、短冊状の繰り返しパターンが形成されており、位置検出部52は、例えば、この短冊状のパターンを移動した回数分カウントすることにより、Y方向の変位量を検出する。位置検出部52は、上述したパターンPY1(アブソリュートパターンPY11)によって検出された絶対位置情報と、インクリメンタルパターンPY4によって検出された変位量に基づいて、Y方向の位置情報を検出する。
なお、図9(b)では、図9(a)に示される初期位置からステージ6が移動していないため、初期位置からの変位量は、X方向及びY方向の両方とも“0”である。
次に、例えば、ステージ6が、座標[30,30]に移動した場合に、本実施形態におけるエンコーダ1は、図9(c)に示すように、X方向に対応するインクリメンタルパターンPX5と、Y方向に対応するインクリメンタルパターンPY5とを切り替えて表示部30に表示させて位置情報を検出する。この場合、パターン制御部51は、例えば、X方向のインクリメンタルパターンPX5と、Y方向のインクリメンタルパターンPY5とを切り替えて表示部30に表示させる。なお、パターン制御部51は、図9(b)の場合と同様に、インクリメンタルパターンPX5及びインクリメンタルパターンPY5を表示させる表示範囲R3を、例えば、ステージ6の最大移動速度で移動した場合でもパターンの1/4ピッチ以下にとなるように設定する。
ここで、インクリメンタルパターンPX5は、例えば、位置X3に対応するX方向のインクリメンタルパターンである。位置検出部52は、インクリメンタルパターンPX5が表示部30に表示されている場合に、インクリメンタルパターンPX5に対応する検出信号に基づいて、X方向の変位量を検出する。位置検出部52は、上述したパターンPX1(アブソリュートパターンPX11)によって検出された絶対位置情報と、インクリメンタルパターンPX5によって検出された変位量に基づいて、位置情報を検出する。
また、インクリメンタルパターンPY5は、例えば、位置Y3に対応するY方向のインクリメンタルパターンである。位置検出部52は、インクリメンタルパターンPY5が表示部30に表示されている場合に、インクリメンタルパターンPY5に対応する検出信号に基づいて、Y方向の変位量を検出する。位置検出部52は、上述したパターンPY1(アブソリュートパターンPY11)によって検出された絶対位置情報と、インクリメンタルパターンPY5によって検出された変位量に基づいて、Y方向の位置情報を検出する。
このように、パターン制御部51は、X方向に対応するインクリメンタルパターン(例、PX4、PX5)と、Y方向に対応するインクリメンタルパターン(例、PY4、PY5)とを交互に切り替えて表示部30に表示させる。さらに、位置検出部52は、交互に切り替えて表示部30に表示されるX方向に対応するインクリメンタルパターンとY方向に対応するインクリメンタルパターンとによってセンサ部2によって検出された検出信号に基づいて変位量を検出する。そして、位置検出部52は、検出した変位量と、ステージ6の初期位置の絶対位置情報とに基づいて、ステージ6の位置情報を検出する。
以上、説明したように、本実施形態では、パターンには、位置情報を絶対位置として示すアブソリュートパターン(例、PX11、PY11)と、位置情報を変位量として示すインクリメンタルパターン(例、PX4、PY4)とが含まれる。パターン制御部51は、アブソリュートパターンとインクリメンタルパターンとを切り替えて表示部30に表示させる。
したがって、本実施形態におけるエンコーダ1は、1つのスケール3に、異なるパターンを表示させて、絶対位置情報と変位量という異なる位置情報(移動情報)を検出することができる。よって、本実施形態におけるエンコーダ1は、構成を簡略化しつつ、高精度に位置情報(移動情報)を検出することができる。
また、本実施形態では、パターン制御部51は、位置情報(移動情報)の検出を開始する際にアブソリュートパターンを表示させた後に、インクリメンタルパターンに切り替えて表示部30に表示させる。位置検出部52は、アブソリュートパターンに対応する検出信号に基づいて絶対位置を検出した後に、インクリメンタルパターンに対応する検出信号に基づいて変位量を検出する。そして、位置検出部52は、検出した絶対位置及び変位量に基づいて位置情報(移動情報)を検出する。
これにより、初期位置の絶対位置情報を取得した後には、インクリメンタルパターンによる変位量のみ検出するため、本実施形態におけるエンコーダ1は、位置検出の処理を簡略化することができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態におけるエンコーダ1について、図面を参照して説明する。
本実施形態では、エンコーダ1は、絶対位置情報を検出した後に、2方向のインクリメンタルパターンを切り替えて表示部30に表示させて、インクリメンタルパターンに対応した検出信号に基づいて、位置の変位量を検出する場合の別の一例を説明する。本実施形態におけるエンコーダ1は、インクリメンタルパターンが1つのパターンによってX方向とY方向との両方の変位量を検出可能なパターンを表示部30に表示させる点が、第2の実施形態と異なる。
まず、本実施形態におけるエンコーダ1の構成について説明する。
本実施形態におけるエンコーダ1の構成は、上述した図1から図3に示す構成と同様である。
なお、本実施形態では、パターンには、位置情報を絶対位置として示すアブソリュートパターンと、位置情報を変位量として示すインクリメンタルパターンとが含まれる。
また、本実施形態におけるパターン制御部51は、アブソリュートパターンとインクリメンタルパターンとを切り替えて表示部30に表示させる。また、パターン制御部51は、位置情報の検出を開始する際にアブソリュートパターンを表示させた後に、インクリメンタルパターンに切り替えて表示部30に表示させる。なお、インクリメンタルパターンは、X方向とY方向との両方の変位量を検出可能なパターンであり、例えば、図10(b)に示すような升目状のパターンである。パターン制御部51は、位置情報の検出を開始する際にアブソリュートパターンを表示させた後に、升目状のインクリメンタルパターンを表示部30に表示させる。
また、本実施形態における位置検出部52は、アブソリュートパターンに対応する検出信号に基づいて絶対位置を検出した後に、インクリメンタルパターンに対応する検出信号に基づいて変位量を検出する。位置検出部52は、例えば、上述した升目状のインクリメンタルパターンにより、初期位置からの変位量であって、X方向とY方向との両方の変位量を同時に検出する。位置検出部52は、検出した絶対位置及び変位量に基づいて位置情報を検出する。
次に、本実施形態におけるエンコーダ1の動作について説明する。
本実施形態におけるエンコーダ1の基本的な動作は、図4に示す処理と同様であるが、X方向とY方向との両方の変位量を検出可能なインクリメンタルパターンを表示するため、ステップS111の処理を省略する。
また、本実施形態では、第2の実施形態と同様に、初期位置を検出した後のパターンの切り替え、及び位置情報の検出方法が第1の実施形態と異なる。以下、本実施形態におけるエンコーダの動作のうち、第1及び第2の実施形態と異なる点を説明する。
図10は、本実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す図である。
図10において、電源が投入された際のステージ6の初期位置は、座標[10,10]である場合の一例である。なお、この図において、座標([10,10],[30,30])及び表示範囲(R1,R3)は、図6及び図8と同様の位置及び表示範囲である。
本実施形態におけるエンコーダ1は、図10(a)に示すように、初期位置の検出後に、X方向に対応するパターンPX1と、Y方向に対応するパターンPY1とを切り替えて表示部30に表示させて絶対位置情報を検出する。パターン制御部51は、例えば、アブソリュートパターンPX11を含むX方向のパターンPX1と、アブソリュートパターンPY11を含むY方向のパターンPY1とを切り替えて表示部30に表示させる。
なお、図10(a)に示す絶対位置情報を検出する処理は、第2の実施形態における図9(a)に示す処理と同様であり、ここでは説明を省略する。
パターン制御部51が、X方向のパターンPX1と、Y方向のパターンPY1とを切り替えて表示部30に表示させるとともに、位置検出部52が、パターンPX1及びパターンPY1に基づいて、絶対位置情報を高精度に検出する。
次に、本実施形態におけるエンコーダ1は、図10(b)に示すように、X方向及びY方向の両方に対応するインクリメンタルパターンPXY1を表示部30に表示させて位置情報を検出する。パターン制御部51は、例えば、インクリメンタルパターンPXY1を表示部30に表示させる。なお、パターン制御部51は、インクリメンタルパターンPXY1を表示させる表示範囲R1を、例えば、ステージ6の最大移動速度で移動した場合でもパターンの1/4ピッチ以下にとなるように設定する。これにより、ステージ6が最大移動速度で移動した場合であっても、エンコーダ1は、ステージ6の位置を見失うことなく、ステージ6の位置情報を検出することができる。
ここで、インクリメンタルパターンPXY1は、例えば、図10(b)に示すように、位置X1及び位置Y1に対応するインクリメンタルパターンである。位置検出部52は、インクリメンタルパターンPXY1が表示部30に表示されている場合に、インクリメンタルパターンPXY1に対応する検出信号に基づいて、X方向及びY方向の変位量を検出する。なお、インクリメンタルパターンPXY1は、升目状の繰り返しパターンが形成されており、位置検出部52は、例えば、この升目状のパターンを移動した回数分カウントすることにより、X方向及びY方向の変位量を検出する。位置検出部52は、上述したパターンPX1及びPY1によって検出された絶対位置情報と、インクリメンタルパターンPXY1によって検出された変位量とに基づいて、X方向及びY方向の位置情報(2次元の位置情報)を検出する。
なお、図10(b)では、図10(a)に示される初期位置からステージ6が移動していないため、初期位置からの変位量は、X方向及びY方向の両方とも“0”である。
次に、例えば、ステージ6が、座標[30,30]に移動した場合に、本実施形態におけるエンコーダ1は、図10(c)に示すように、X方向及びY方向に対応するインクリメンタルパターンPXY2を表示部30に表示させて位置情報を検出する。この場合、パターン制御部51は、例えば、X方向及びY方向のインクリメンタルパターンPXY2を表示部30に表示させる。なお、パターン制御部51は、図10(b)の場合と同様に、インクリメンタルパターンPXY2を表示させる表示範囲R3を、例えば、ステージ6の最大移動速度で移動した場合でもパターンの1/4ピッチ以下にとなるように設定する。
ここで、インクリメンタルパターンPXY2は、例えば、図10(c)に示すように、位置X3及び位置Y3に対応するX方向及びY方向のインクリメンタルパターンである。位置検出部52は、インクリメンタルパターンPXY2が表示部30に表示されている場合に、インクリメンタルパターンPXY2に対応する検出信号に基づいて、X方向及びY方向の変位量を検出する。位置検出部52は、上述したパターンPX1及びPY1によって検出された絶対位置情報と、インクリメンタルパターンPXY2によって検出された変位量とに基づいて、X方向及びY方向の位置情報(2次元情報)を検出する。
このように、パターン制御部51は、X方向及びY方向の両方に対応するインクリメンタルパターン(例、PXY1、PXY2)を表示部30に表示させる。さらに、位置検出部52は、表示部30に表示されるX方向及びY方向の両方に対応するインクリメンタルパターンによってセンサ部2によって検出された検出信号に基づいて変位量を検出する。そして、位置検出部52は、検出した変位量と、ステージ6の初期位置の絶対位置情報とに基づいて、ステージ6の位置情報を検出する。
以上、説明したように、本実施形態では、パターンには、位置情報を絶対位置として示すアブソリュートパターン(例、PX11、PY11)と、位置情報を変位量として示すインクリメンタルパターン(例、PXY1、PXY2)とが含まれる。パターン制御部51は、アブソリュートパターンとインクリメンタルパターンとを切り替えて表示部30に表示させる。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ1は、第2の実施形態と同様に、1つのスケール3に、異なるパターンを表示させて、絶対位置情報と変位量という異なる位置情報を検出することができる。よって、本実施形態におけるエンコーダ1は、構成を簡略化しつつ、高精度に位置情報(移動情報)を検出することができる。
また、本実施形態では、パターン制御部51は、位置情報の検出を開始する際にアブソリュートパターンを表示させた後に、インクリメンタルパターンに切り替えて表示部30に表示させる。このインクリメンタルパターンは、例えば、升目状のパターンである。
これにより、位置検出部52は、X方向及びY方向の変位量を並列処理により検出することができる。また、パターン制御部51は、検出方向によりパターンを切り替えて表示する必要がなくなる。そのため、本実施形態におけるエンコーダ1は、位置検出の処理に必要な期間を短縮することができる。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態におけるエンコーダ1について、図面を参照して説明する。
本実施形態におけるエンコーダ1は、インクリメンタルパターンが1つのパターンによってX方向とY方向との両方の変位量を検出可能なパターンを表示部30に表示させる点では、第3の実施形態と同様であるが、インクリメンタルパターンを表示部30の全面に表示させる点が第3の実施形態と異なる。
まず、本実施形態におけるエンコーダ1の構成について説明する。
本実施形態におけるエンコーダ1の構成は、上述した図1から図3に示す構成と同様である。
なお、本実施形態では、パターンには、位置情報を絶対位置として示すアブソリュートパターンと、位置情報を変位量として示すインクリメンタルパターンとが含まれる。
また、本実施形態におけるパターン制御部51は、アブソリュートパターンとインクリメンタルパターンとを切り替えて表示部30に表示させる。また、パターン制御部51は、位置情報の検出を開始する際にアブソリュートパターンを表示させた後に、インクリメンタルパターンに切り替えて表示部30に表示させる。なお、インクリメンタルパターンは、X方向とY方向との両方の変位量を検出可能なパターンであり、例えば、図11(b)に示すような升目状のパターンである。パターン制御部51は、位置情報の検出を開始する際にアブソリュートパターンを表示させた後に、升目状のインクリメンタルパターンを表示部30の全面(全表示範囲)に表示させる。
また、本実施形態における位置検出部52は、アブソリュートパターンに対応する検出信号に基づいて絶対位置を検出した後に、インクリメンタルパターンに対応する検出信号に基づいて変位量を検出する。位置検出部52は、例えば、上述した升目状のインクリメンタルパターンにより、初期位置からの変位量であって、X方向とY方向との両方の変位量を同時に検出する。位置検出部52は、検出した絶対位置及び変位量に基づいて位置情報を検出する。
次に、本実施形態におけるエンコーダ1の動作について説明する。
本実施形態におけるエンコーダ1の基本的な動作は、図4に示す処理と同様であるが、X方向とY方向との両方の変位量を検出可能なインクリメンタルパターンを表示するため、第3の実施形態と同様にステップS111の処理を省略する。また、インクリメンタルパターンを表示させる場合に、表示部30の全面(全表示範囲)に表示させるため、ステップS108の処理が省略されてもよい。
ここでは、本実施形態におけるエンコーダの動作のうち、第3の実施形態と異なる点について説明する。
図11及び図12は、本実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す図である。
図11及び図12において、電源が投入された際のステージ6の初期位置は、座標[10,10]である場合の一例である。なお、図11及び図12において、座標([10,10],[15,10],[30,30])及び表示範囲R1は、図6から図8と同様の位置及び表示範囲である。
本実施形態におけるエンコーダ1は、図11(a)に示すように、初期位置の検出後に、X方向に対応するパターンPX1と、Y方向に対応するパターンPY1とを切り替えて表示部30に表示させて絶対位置情報を検出する。パターン制御部51は、例えば、アブソリュートパターンPX11を含むX方向のパターンPX1と、アブソリュートパターンPY11を含むY方向のパターンPY1とを切り替えて表示部30に表示させる。
なお、図11(a)に示す絶対位置情報を検出する処理は、第2の実施形態における図9(a)に示す処理と同様であり、ここでは説明を省略する。
パターン制御部51が、X方向のパターンPX1と、Y方向のパターンPY1とを切り替えて表示部30に表示させるとともに、位置検出部52が、パターンPX1及びパターンPY1に基づいて、絶対位置情報を高精度に検出する。
次に、本実施形態におけるエンコーダ1は、図11(b)に示すように、X方向及びY方向の両方に対応するインクリメンタルパターンPXY3を表示部30の全面に表示させて位置情報を検出する。パターン制御部51は、例えば、インクリメンタルパターンPXY3を表示部30における位置情報(移動情報)の検出可能な範囲全面に表示させる。なお、パターン制御部51は、インクリメンタルパターンPXY3を表示部30の検出可能な範囲全面に表示させるので、ステージ6が最大移動速度で移動した場合であっても、エンコーダ1は、ステージ6の位置を見失うことなく、ステージ6の位置情報を検出することができる。
ここで、インクリメンタルパターンPXY3は、例えば、図11(b)に示すように、位置X1及び位置Y1に対応するインクリメンタルパターンである。位置検出部52は、インクリメンタルパターンPXY3が表示部30に表示されている場合に、インクリメンタルパターンPXY3に対応する検出信号に基づいて、X方向及びY方向の変位量を検出する。なお、インクリメンタルパターンPXY3は、升目状の繰り返しパターンが形成されており、位置検出部52は、例えば、この升目状のパターンを移動した回数分カウントすることにより、X方向及びY方向の変位量を検出する。位置検出部52は、上述したパターンPX1及びPY1によって検出された絶対位置情報と、インクリメンタルパターンPXY3によって検出された変位量とに基づいて、X方向及びY方向の位置情報(2次元情報)を検出する。
なお、図11(b)では、図11(a)に示される初期位置からステージ6が移動していないため、初期位置からの変位量は、X方向及びY方向の両方とも“0”である。
図12は、ステージ6が図11(b)の位置から別の位置に移動した場合の例を示している。
図12(a)は、座標[15,10]に移動した場合を示し、図12(b)は、座標[30,30]に移動した場合を示している。
上述した図11(b)の場合と同様に、図12(a)及び図12(b)の2つの場合においても位置検出部52は、インクリメンタルパターンPXY3における升目状のパターンを移動した回数分カウントすることにより、X方向及びY方向の変位量を検出する。位置検出部52は、上述したパターンPX1及びPY1によって検出された絶対位置情報と、インクリメンタルパターンPXY3によって検出された変位量とに基づいて、X方向及びY方向の位置情報(2次元情報)を検出する。
以上、説明したように、本実施形態では、パターンには、位置情報を絶対位置として示すアブソリュートパターン(例、PX11、PY11)と、位置情報を変位量として示すインクリメンタルパターン(例、PXY3)とが含まれる。パターン制御部51は、アブソリュートパターンとインクリメンタルパターンとを切り替えて表示部30に表示させる。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ1は、第3の実施形態と同様に、1つのスケール3に、異なるパターンを表示させて、絶対位置情報と変位量という異なる位置情報(移動情報)を検出することができる。よって、本実施形態におけるエンコーダ1は、構成を簡略化しつつ、高精度に位置情報(移動情報)を検出することができる。
また、本実施形態では、パターン制御部51は、位置情報(移動情報)の検出を開始する際にアブソリュートパターンを表示させた後に、表示部30における位置情報(移動情報)の検出可能な範囲全面に、インクリメンタルパターン(例、PXY3)を表示させる。なお、このインクリメンタルパターンは、例えば、升目状のパターンである。
これにより、位置検出部52は、X方向及びY方向の変位量を並列処理により検出することができる。また、パターン制御部51は、検出方向によりパターンを切り替えて表示する必要がなくなる。そのため、本実施形態におけるエンコーダ1は、位置検出の処理に必要な期間を短縮することができる。また、検出可能な範囲全面にインクリメンタルパターンを表示させるので、本実施形態におけるエンコーダ1は、ステージ6の位置を見失うことなく、ステージ6の位置情報を正確に検出することができる。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態におけるエンコーダ1について、図面を参照して説明する。
まず、本実施形態におけるエンコーダ1の構成について説明する。
本実施形態におけるエンコーダ1aの外観図及びセンサ部2a及びスケール3の断面図は、上述した図1及び図2に示す構成と同様である。
図13は、本実施形態におけるエンコーダ1aの一例を示すブロック図である。
図13において、エンコーダ1aは、センサ部2a、スケール3、コントローラ部4、及び光源部20を備えている。この図において、図3と同じ構成には、同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態におけるエンコーダ1aは、センサ部2aが、X方向に対応する第1のパターンを検出するX方向検出素子21(第1の検出素子)と、Y方向に対応する第2のパターンを検出するY方向検出素子22(第2の検出素子)とを備えている点が、上記の第1から第4の実施形態と異なる。
なお、本実施形態において、アブソリュートパターン及びインクリメンタルパターンのそれぞれは、X方向(第1の検出方向)の位置情報を示すX方向のパターン(第1のパターン)と、X方向と直交するY方向(第2の検出方向)の位置情報を示すY方向のパターン(第2のパターン)とを有している。
また、本実施形態におけるパターン制御部51は、アブソリュートパターンとインクリメンタルパターンとを切り替えて表示部30に表示させるとともに、アブソリュートパターン及びインクリメンタルパターンのそれぞれが有するX方向のパターンとY方向のパターンとの両方を表示部30に表示させる。
位置検出部52は、X方向検出素子21が検出した第1の検出信号に基づいて、X方向に対応する第1の位置情報(第1の移動情報)を検出し、Y方向検出素子22が検出した第2の検出信号に基づいて、Y方向に対応する第2の位置情報(第2の移動情報)を検出する。なお、本実施形態における位置検出部52は、例えば、X方向の位置検出処理とY方向の位置検出処理とを並列して実行する。
次に、本実施形態におけるエンコーダ1aの動作について説明する。
本実施形態におけるエンコーダ1aの基本的な動作は、図4に示す処理と同様であるが、ステップS109の処理の代わりにX方向とY方向との両方のパターンを表示部30に表示するため、第3及び第4の実施形態と同様にステップS111の処理を省略する。
図14は、本実施形態におけるパターン切り替えの一例を示す図である。
図14において、電源が投入された際のステージ6の初期位置は、座標[10,10]である場合の一例である。なお、この図において、座標([10,10],[30,30])及び表示範囲(R1,R3)は、図6及び図8と同様の位置及び表示範囲である。
本実施形態におけるエンコーダ1aは、図14(a)に示すように、初期位置の検出後に、パターン制御部51が、X方向に対応するパターンPXY41と、Y方向に対応するパターンPXY42との両方(パターンPXY4)を表示部30に表示させて絶対位置情報を検出する。
ここで、パターンPXY4は、例えば、位置X1に対応するX方向の検出パターンPXY41と位置Y1に対応するY方向の検出パターンPXY42とを有している。位置検出部52は、パターンPXY4が表示部30に表示されている場合に、パターンPXY41に対応する検出信号に基づいて、X方向の絶対位置情報を検出し、パターンPXY42に対応する検出信号に基づいて、Y方向の絶対位置情報を検出する。この場合、本実施形態では、センサ部2aのX方向検出素子21が、パターンPXY41を検出した第1の検出信号を出力し、センサ部2aのY方向検出素子22が、パターンPXY42を検出した第2の検出信号を出力する。
このように、本実施形態では、まず、パターン制御部51が、X方向のパターンPXY41と、Y方向のパターンPXY42との両方を表示部30に表示させるとともに、位置検出部52が、パターンPXY4に基づいて、絶対位置情報を高精度に検出する。
次に、本実施形態におけるエンコーダ1aは、パターン制御部51が、図14(b)に示すように、X方向に対応するインクリメンタルパターンPXY51と、Y方向に対応するインクリメンタルパターンPXY52との両方を表示部30に表示させて位置情報を検出する。なお、パターン制御部51は、インクリメンタルパターンPXY51及びインクリメンタルパターンPXY52を表示させる表示範囲R1を、例えば、ステージ6の最大移動速度で移動した場合でもパターンの1/4ピッチ以下にとなるように設定する。これにより、ステージ6が最大移動速度で移動した場合であっても、エンコーダ1aは、ステージ6の位置を見失うことなく、ステージ6の位置情報を検出することができる。
ここで、インクリメンタルパターンPXY5は、例えば、位置X1に対応するX方向のインクリメンタルパターンPXY51と位置Y1に対応するY方向のインクリメンタルパターンPXY52とを有している。位置検出部52は、インクリメンタルパターンPXY5が表示部30に表示されている場合に、インクリメンタルパターンPXY51に対応する検出信号に基づいて、X方向の変位量を検出する。また、位置検出部52は、インクリメンタルパターンPXY5が表示部30に表示されている場合に、インクリメンタルパターンPXY52に対応する検出信号に基づいて、Y方向の変位量を検出する。この場合、本実施形態では、センサ部2aのX方向検出素子21が、インクリメンタルパターンPXY51を検出した第1の検出信号を出力し、センサ部2aのY方向検出素子22が、インクリメンタルパターンPXY52を検出した第2の検出信号を出力する。
なお、インクリメンタルパターンPXY51及びPXY52は、それぞれ短冊状の繰り返しパターンが形成されており、位置検出部52は、例えば、この短冊状のパターンを移動した回数分カウントすることにより、X方向及びY方向の変位量を検出する。位置検出部52は、上述したパターンPXY4(アブソリュートパターン)によって検出された絶対位置情報と、インクリメンタルパターンPXY5によって検出された変位量に基づいて、X方向及びY方向の位置情報(2次元の位置情報)を検出する。
次に、例えば、ステージ6が、座標[30,30]に移動した場合に、本実施形態におけるエンコーダ1aは、図14(c)に示すように、X方向に対応するインクリメンタルパターンPXY61と、Y方向に対応するインクリメンタルパターンPXY62との両方を表示部30に表示させて位置情報を検出する。なお、パターン制御部51は、インクリメンタルパターンPXY61及びインクリメンタルパターンPXY62を表示させる表示範囲R3を、例えば、ステージ6の最大移動速度で移動した場合でもパターンの1/4ピッチ以下にとなるように設定する。これにより、ステージ6が最大移動速度で移動した場合であっても、エンコーダ1aは、ステージ6の位置を見失うことなく、ステージ6の位置情報を検出することができる。
ここで、インクリメンタルパターンPXY6は、例えば、位置X3に対応するX方向のインクリメンタルパターンPXY61と位置Y3に対応するY方向のインクリメンタルパターンPXY62とを有している。位置検出部52は、インクリメンタルパターンPXY6が表示部30に表示されている場合に、インクリメンタルパターンPXY61に対応する検出信号に基づいて、X方向の変位量を検出する。また、位置検出部52は、インクリメンタルパターンPXY6が表示部30に表示されている場合に、インクリメンタルパターンPXY62に対応する検出信号に基づいて、Y方向の変位量を検出する。この場合、本実施形態では、センサ部2aのX方向検出素子21が、インクリメンタルパターンPXY61を検出した第1の検出信号を出力し、センサ部2aのY方向検出素子22が、インクリメンタルパターンPXY62を検出した第2の検出信号を出力する。
以上、説明したように、本実施形態におけるエンコーダ1aは、表示部30が2次元の平面状に形成されている。また、アブソリュートパターン及びインクリメンタルパターンのそれぞれは、X方向の位置情報を示す第1のパターンと、X方向と直交するY方向の位置情報を示す第2のパターンとを有している。パターン制御部51は、アブソリュートパターンとインクリメンタルパターンとを切り替えて表示部30に表示させるとともに、アブソリュートパターン及びインクリメンタルパターンのそれぞれが有する第1のパターンと第2のパターンとの両方を表示部30に表示させる。また、センサ部2aは、第1のパターンを検出するX方向検出素子21と、第2のパターンを検出するY方向検出素子22とを備えている。さらに、位置検出部52は、X方向検出素子21が検出した第1の検出信号に基づいて、X方向に対応する第1の位置情報(第1の移動情報)を検出する。そして、位置検出部52は、Y方向検出素子22が検出した第2の検出信号に基づいて、Y方向に対応する第2の位置情報(第2の移動情報)を検出する。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ1は、X方向及びY方向の絶対位置情報及び変位量を並列処理により検出することができる。また、本実施形態におけるエンコーダ1は、X方向検出素子21とY方向検出素子22とを備えているので、X方向のパターンとY方向のパターンとを切り替えて表示する必要がない。そのため、本実施形態におけるエンコーダ1は、位置検出の処理に必要な期間を短縮することができる。
[第6の実施形態]
次に、上記の各実施形態のエンコーダ1(1a)をステージ装置などの駆動装置に適用した場合について説明する。ここでは、駆動装置の一例として上述のエンコーダ1(a)を備えるステージ装置100について説明する。
図15は、本実施形態におけるステージ装置100の構成を示す概略ブロック図である。この図において、図3及び図13と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態におけるステージ装置100は、ステージ6(移動体)を駆動する駆動装置である。
図15において、ステージ装置100は、エンコーダ1(1a)、制御装置8、ステージ6、及びステージ駆動部7を備えている。
エンコーダ1(1a)は、センサ部2(2a)、スケール3、コントローラ部4、及び光源部20を備えている。
ステージ6(移動体)は、例えば、図1に示すようなX方向及びY方向に移動可能なXYステージであり、ステージ6の表面にスケール3が固定(接続)されている。また、ステージ6は、ステージ駆動部7によってX方向及びY方向の2次元に駆動(移動)される。なお、本実施形態では、スケール3をステージ6に固定(接続)する形態を説明するが、センサ部2(2a)をステージ6に固定(接続)して、センサ部2(2a)の検出面に対応するようにスケール3を配置する形態でもよい。
ステージ駆動部7(駆動部)は、ステージ6をスケール3における位置検出方向(X方向及びY方向)に相対的に駆動する。
制御装置8は、制御信号線を介してエンコーダ1(1a)のコントローラ部4と接続されている。この制御信号線を介して、エンコーダ1(1a)は、上述した位置情報(移動情報)を制御装置8に供給する。
また、制御装置8は、制御信号線を介してステージ駆動部7と接続されている。制御装置8は、この制御信号線C2を介してステージ駆動部7を制御する。
制御装置8は、エンコーダ1(1a)によって検出されたステージ6の位置情報に基づいてステージ駆動部7を制御する。
このように、ステージ装置100は、上記の各実施形態におけるエンコーダ1(1a)と、スケール3又はセンサ部2(2a)に接続されたステージ6とを備えている。エンコーダ1(1a)は、簡易な構成により、高精度にステージ6の位置情報(移動情報)を検出することができるので、本実施形態のおけるステージ装置100は、簡易な構成により、高精度にステージ6の位置情報(移動情報)を制御することができる。また、エンコーダ1(1a)は、ステージ6の絶対位置情報を検出することができるので、本実施形態のおけるステージ装置100は、ステージ6の原点位置情報を検出するためのセンサを備える必要がない。そのため、本実施形態のおけるステージ装置100は、簡易な構成により、ステージ6の絶対位置情報を検出することができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、エンコーダ1(1a)が2次元スケールを備える2次元エンコーダである形態を説明したが、1次元のスケール(図16のスケール3a参照)に適用する形態でもよい。この場合、図16に示すように、パターン制御部51は、アブソリュートパターンPX61とインクリメンタルパターンPX62とを交互に切り替えて表示部30aに表示させてもよい。これにより、アブソリュートパターンPX61とインクリメンタルパターンPX62とを1つのトラックにすることができるので、スケール3aを軽量化することができる。なお、図16において、スケール3aの検出方向は、X方向の1次元であり、センサ部2bは、アブソリュートパターンPX61とインクリメンタルパターンPX62とのそれぞれに対応する検出信号を出力する。
また、上記の各実施形態において、センサ部2が、反射式によりスケール3のパターンを検出する形態について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図17に示すように、透過式によりスケール3のパターンを検出する形態でもよい。
図17は、本実施形態によるセンサ部2及びスケール3の別の一例を示す断面図である。この実施形態では、光源部20は、例えば、コリメータレンズなどのレンズ23を介してスケール3のパターンに光を照射し、パターンを透過した光をセンサ部2が検出する。
また、上記の各実施形態において、一例として表示部30が液晶表示パネルである形態を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、表示部30の表示素子として、EL(Electro-Luminescence)や電気泳動式の表示素子などを用いる形態でもよいし、他の表示素子を用いる形態でもよい。
また、液晶表示パネルは、STN(Super Twisted Nematic)のようなパッシブ駆動方式であってもよいし、TFT(Thin Film Transistor)のようなアクティブ駆動方式であってもよい。また、液晶表示パネルは、バックライトを備える形態でもよい。この場合、光源部20の代わりにバックライトを利用してもよい。また、液晶表示パネルは、カラー表示可能な液晶表示パネルであってもよい。また、例えば、上記の各本実施形態において、表示部30は、シャッタアレイのような固定パターンを用いてパターンを可変にしてもよい。
また、上記の各実施形態において、位置情報(移動情報)に応じて、パターンの表示範囲を変更する形態を説明したが、例えば、移動速度や用途などに応じて、パターンピッチを変更する形態でもよい。これにより、エンコーダ1(1a)は、移動速度や用途に応じて複数の精度の位置検出が可能になる。
また、上記の第2から第5の実施形態において、初期位置の検出後に、部分パターン(例、図9(a)のPX1、PY1など)を表示させて、絶対位置情報を再度検出する形態を説明したが、部分パターン表示させる処理を省略する形態でもよい。
また、上記の各実施形態において、スケール3がリニアスケールである形態について説明したが、円盤型や扇型のスケール3を用いてロータリー式のエンコーダに適用する形態でもよい。
また、上記の第6の実施形態において、ステージ6を駆動するステージ装置100にエンコーダ1(1a)を適用する形態を説明したが、この形態に限定されるものではない。例えば、工作機械、精密機械、半導体のチップマウンタ、ステッパ装置などの駆動装置に適用してもよい。
上述のエンコーダ1(1a)は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述したエンコーダ1(1a)の処理過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
1,1a…エンコーダ、2,2a…センサ部、3,3a…スケール、6…ステージ、7…ステージ駆動部、21…X方向検出素子、22…Y方向検出素子、30,30a…表示部、51…パターン制御部、52…位置検出部、100…ステージ装置、300…画素(表示素子)

Claims (17)

  1. 移動体の位置情報を示すパターンを表示する表示部を有するスケールと、
    前記表示部に表示させる前記パターンを切り替える制御部と、
    前記表示部に表示された前記パターンを検出し、検出された前記パターンに応じた検出信号を出力するセンサ部と、
    前記センサ部から出力される前記検出信号に基づいて、前記位置情報を検出する位置情報検出部と、
    を備えることを特徴とするエンコーダ。
  2. 前記表示部は、複数の表示素子を有し、
    前記制御部は、前記複数の表示素子のうちの前記パターンを表示させる前記表示素子を前記移動体の位置情報に応じて切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記制御部は、前記パターンを表示可能な前記表示部の表示範囲内における前記パターンの表示位置を変える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンコーダ。
  4. 前記制御部は、前記パターンを表示可能な前記表示部の表示範囲内において前記パターンを部分的に表示させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  5. 前記パターンは、前記移動体の少なくとも2つの移動方向に応じた少なくとも2つのアブソリュートパターンを有し、
    前記制御部は、前記少なくとも2つのアブソリュートパターンを切り替えて前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  6. 前記パターンには、前記位置情報を絶対位置として示すアブソリュートパターンと、前記位置情報を変位量として示すインクリメンタルパターンとが含まれ、
    前記制御部は、
    前記アブソリュートパターンと前記インクリメンタルパターンとを切り替えて前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  7. 前記制御部は、
    前記位置情報の検出を開始する際に前記アブソリュートパターンを表示させた後に、前記インクリメンタルパターンに切り替えて前記表示部に表示させ、
    前記位置情報検出部は、
    前記アブソリュートパターンに対応する前記検出信号に基づいて前記絶対位置を検出した後に、前記インクリメンタルパターンに対応する前記検出信号に基づいて前記変位量を検出し、検出した前記絶対位置及び前記変位量に基づいて前記位置情報を検出する
    ことを特徴とする請求項6に記載のエンコーダ。
  8. 前記制御部は、
    前記表示部における前記位置情報の検出可能な範囲全面に、前記インクリメンタルパターンを表示させる
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のエンコーダ。
  9. 前記インクリメンタルパターンは、升目状のパターンであることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  10. 前記制御部は、
    互いに異なる検出方向に応じて、前記検出方向に対応する前記パターンを切り替えて前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  11. 前記表示部は、2次元の平面状に形成されており、
    前記パターンには、第1の検出方向の位置情報を示す第1のパターンと、前記第1の検出方向と直交する第2の検出方向の位置情報を示す第2のパターンとが含まれ、
    前記制御部は、
    前記第1のパターンと前記第2のパターンとを切り替えて、交互に前記表示部に表示させ、
    前記センサ部は、
    前記第1のパターンに対応する第1の検出信号と、前記第2のパターンに対応する第2の検出信号とを出力し、
    前記位置情報検出部は、
    前記センサ部から出力される前記第1の検出信号に基づいて、前記第1の検出方向に対応する第1の位置情報を検出し、前記センサ部から出力される前記第2の検出信号に基づいて、前記第2の検出方向に対応する第2の位置情報を検出する
    ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  12. 前記表示部は、2次元の平面状に形成されており、
    前記アブソリュートパターン及び前記インクリメンタルパターンのそれぞれは、第1の検出方向の位置情報を示す第1のパターンと、前記第1の検出方向と直交する第2の検出方向の位置情報を示す第2のパターンとを有しており、
    前記制御部は、
    前記アブソリュートパターンと前記インクリメンタルパターンとを切り替えて前記表示部に表示させるとともに、前記アブソリュートパターン及び前記インクリメンタルパターンのそれぞれが有する前記第1のパターンと前記第2のパターンとの両方を前記表示部に表示させ、
    前記センサ部は、
    前記第1のパターンを検出する第1の検出素子と、
    前記第2のパターンを検出する第2の検出素子と、を備え、
    前記位置情報検出部は、
    前記第1の検出素子が検出した第1の検出信号に基づいて、前記第1の検出方向に対応する第1の位置情報を検出し、前記第2の検出素子が検出した第2の検出信号に基づいて、前記第2の検出方向に対応する第2の位置情報を検出する
    ことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  13. 前記制御部は、
    前記位置情報の初期位置を検出する場合に、前記第1のパターンを表示させる第1の表示範囲を前記第2の検出方向に変更して前記表示部に表示させた後に、前記第1の表示範囲を変更した前記第1のパターンによって前記位置情報検出部が検出した前記第1の位置情報に応じた第2の表示範囲に、前記第2のパターンを表示させる
    ことを特徴とする請求項11又は請求項12に記載のエンコーダ。
  14. 前記制御部は、
    前記位置情報検出部によって検出された前記位置情報に応じて、前記パターンの表示範囲を変更する
    ことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のエンコーダ。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のエンコーダと、
    前記スケール又は前記センサ部に接続された前記移動体と、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  16. 移動体の位置情報を示すパターンを表示する表示部を有するスケールと、前記表示部に表示された前記パターンを検出し、検出された前記パターンに応じた検出信号を出力するセンサ部と、を備えるエンコーダにおける位置情報の検出方法であって、
    前記表示部に表示させる前記パターンを切り替える制御ステップと、
    前記センサ部から出力される前記検出信号に基づいて、前記位置情報を検出する位置情報検出ステップと、
    を含み、
    前記制御ステップは、
    前記位置情報の初期位置を検出する場合に、前記パターンの表示範囲を検出方向に切り替えて前記表示部に表示させる表示ステップを含む
    ことを特徴とする位置情報の検出方法。
  17. 前記表示部は、2次元の平面状に形成されており、
    前記パターンには、第1の検出方向の位置情報を示す第1のパターンと、前記第1の検出方向と直交する第2の検出方向の位置情報を示す第2のパターンとが含まれ、
    前記表示ステップは、
    前記位置情報の初期位置を検出する場合に、前記第1のパターンを表示させる第1の表示範囲を前記第2の検出方向に変更して前記表示部に表示させる第1のステップと、
    前記第1のステップの後に、前記第1の表示範囲を変更した前記第1のパターンによって前記位置情報検出ステップにおいて検出した前記第1の検出方向に対応する第1の位置情報に応じた第2の表示範囲に、前記第2のパターンを表示させる第2のステップと、
    を含むことを特徴とする請求項16に記載の位置情報の検出方法。
JP2012060616A 2012-03-16 2012-03-16 エンコーダ、駆動装置、及び移動体の移動の検出方法 Active JP6060502B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012060616A JP6060502B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 エンコーダ、駆動装置、及び移動体の移動の検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012060616A JP6060502B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 エンコーダ、駆動装置、及び移動体の移動の検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013195144A true JP2013195144A (ja) 2013-09-30
JP6060502B2 JP6060502B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=49394289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012060616A Active JP6060502B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 エンコーダ、駆動装置、及び移動体の移動の検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6060502B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04105005A (ja) * 1990-08-27 1992-04-07 Toshiba Corp 画像表示装置
JPH0829129A (ja) * 1994-07-08 1996-02-02 Seiken:Kk 長さ測定装置
JPH10105242A (ja) * 1996-10-01 1998-04-24 Ushio Inc Xyステージの位置決め装置
JP2002048599A (ja) * 2000-07-31 2002-02-15 Katsumi Yoshino 駆動系アクチュエータの位置制御用液晶スケールおよびそれを用いた測定装置
JP2002188941A (ja) * 2000-12-22 2002-07-05 Katsumi Yoshino 位置検出器用液晶表示パネル
JP2002188940A (ja) * 2000-12-22 2002-07-05 Katsumi Yoshino 測長器
JP2005024276A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Japan Science & Technology Agency 測長器
JP2005284046A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Kumamoto Univ パターンずれ量検出方法及び露光装置
JP2006029933A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Neive:Kk 画像式スケール
JP2009276284A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Fujinon Corp 位置検出センサ
JP2010204062A (ja) * 2009-03-06 2010-09-16 Osaka Denshi Kagaku Gijutsu Kenkyusho:Kk 測長器

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04105005A (ja) * 1990-08-27 1992-04-07 Toshiba Corp 画像表示装置
JPH0829129A (ja) * 1994-07-08 1996-02-02 Seiken:Kk 長さ測定装置
JPH10105242A (ja) * 1996-10-01 1998-04-24 Ushio Inc Xyステージの位置決め装置
JP2002048599A (ja) * 2000-07-31 2002-02-15 Katsumi Yoshino 駆動系アクチュエータの位置制御用液晶スケールおよびそれを用いた測定装置
JP2002188941A (ja) * 2000-12-22 2002-07-05 Katsumi Yoshino 位置検出器用液晶表示パネル
JP2002188940A (ja) * 2000-12-22 2002-07-05 Katsumi Yoshino 測長器
JP2005024276A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Japan Science & Technology Agency 測長器
JP2005284046A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Kumamoto Univ パターンずれ量検出方法及び露光装置
JP2006029933A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Neive:Kk 画像式スケール
JP2009276284A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Fujinon Corp 位置検出センサ
JP2010204062A (ja) * 2009-03-06 2010-09-16 Osaka Denshi Kagaku Gijutsu Kenkyusho:Kk 測長器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6060502B2 (ja) 2017-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11163411B2 (en) Force detection apparatus, display apparatus, and organic electro-luminescence display apparatus
KR102129103B1 (ko) 적어도 3개의 이산 평면에 따른 머신 비젼 카메라의 보정을 위한 시스템 및 방법
CN108121097B (zh) 显示面板
CN105760030B (zh) 用于减少显示伪像的系统和方法
US9372584B2 (en) Mitigating electrode interference in an integrated input device
CN108573672B (zh) 具有减少的源极线的显示面板
CN107533405B (zh) 采用力感测的集成显示装置和感测装置
KR20100085823A (ko) 삼차원 계측 장치
CN102132238A (zh) 显示装置
US8378996B2 (en) Touch panel display apparatus and detection method for use in the same
CN103415810B (zh) 曝光装置
JP2012225700A (ja) 形状測定装置
CN101313269A (zh) 图像的非接触操作
JP6415710B2 (ja) センサ付き表示装置、制御装置及び制御方法
US11145246B2 (en) Field recalibration of displays
CN102591513A (zh) 显示设备、位置校正方法以及程序
JP2013167464A (ja) 三次元計測装置
TWI672481B (zh) 結構光投影機及三維影像感測模組
CN107490347A (zh) 用于校准光学安排的方法
JP2017188106A (ja) 検出装置、表示装置及び検出方法
JP2014041594A (ja) 表示装置、及び表示制御システム
CN101855609A (zh) 触摸面和检测触摸输入的系统和方法
US20160034070A1 (en) Touch-detection device, display device having a touch-detection function, and touch-detection method
JP6060502B2 (ja) エンコーダ、駆動装置、及び移動体の移動の検出方法
CN101793496A (zh) 精密视频测绘分析仪

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6060502

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250