JP2509500B2 - 光学的変位量測定装置 - Google Patents

光学的変位量測定装置

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JP2509500B2 JP13009592A JP13009592A JP2509500B2 JP 2509500 B2 JP2509500 B2 JP 2509500B2 JP 13009592 A JP13009592 A JP 13009592A JP 13009592 A JP13009592 A JP 13009592A JP 2509500 B2 JP2509500 B2 JP 2509500B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体の相対的な変位量
や変位速度を光学的に測定するための光学的変位量測定
装置に係わる。ここで、物体の変位量とは物体の移動量
や変形量をいう。
【0002】
【従来の技術】物体の変位量を光学的に測定する手段の
一つとして、スペックル法がある。スペックル法では、
物体にレーザ光等の可干渉な光を照射し、該照射光が該
物体の粗面等で拡散反射して形成する斑点状の模様(以
下、「スペックルパターン」という)を利用する。特開
昭59−212773号公報に、スペックル法を採用し
た光学的速度検出装置の開示がある。この装置では、移
動する被測定物体に、ある時間間隔をおいて二回、可干
渉な光を照射する。該二回の照射により得られるスペッ
クルパターンを、それぞれ、複数の受光素子に受光さ
せ、光電変換する。各受光素子で採取したサンプル値
を、互いにシフトさせながら、その相関関係を演算す
る。かかる演算から、スペックルパターンの移動量を求
め、もって、被測定物体の移動量及び移動速度を求めて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、このように
相関演算により移動量・移動速度を求める装置において
は、サンプル値の採取や相関演算に時間がかかり、実時
間測定性の点において十分でない。本発明は上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、被測定対象
の相対的変位量や変位速度を短時間で測定でき、実時間
測定性に優れた光学的変位量測定装置を提供することに
ある。本発明はさらに、相対的変位量や変位速度の検出
誤差を少なくし、測定精度が高く、ダイナミックレンジ
も大きい光学的変位量測定装置を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光学的変位量測定装置は、被測定対象の像
を適当な時間間隔をおいて入力し、各入力時点における
該像を二重記録するための第一の記録手段と、該第一の
記録手段にコヒーレント光を照射して該二重記録像を読
みだすための第一のコヒーレント光投光手段と、該読み
出した二重記録像をフーリエ変換して第一のフーリエ変
換像を形成するための第一のフーリエ変換手段と、該第
一のフーリエ変換像を記録するための第二の記録手段
と、該第二の記録手段にコヒーレント光を照射して該第
一のフーリエ変換像を読みだすための第二のコヒーレン
ト光投光手段と、該読み出した第一のフーリエ変換像を
フーリエ変換して第二のフーリエ変換像を形成するため
の第二のフーリエ変換手段と、該第二のフーリエ変換像
を調整するための調整手段と、該調整された第二のフー
リエ変換像を受光するための第一の受光面を有し該第二
のフーリエ変換像の重心の位置を検出するための光重心
位置検出手段と、該調整された第二のフーリエ変換像を
受光するための第二の受光面であって該第一の受光面よ
り小さいものを有し該第二のフーリエ変換像を検出する
ための光検出手段と、該光重心位置検出手段と該光検出
手段の検出結果に基づいて該調整手段の調整状態を制御
するための制御手段と、該光検出手段の検出結果と該調
整手段の調整状態に基づいて該時間間隔における該被測
定対象と該第一の記録手段との相対的変位量を求めるた
めの演算手段と、から構成される。
【0005】ここで、第二のフーリエ変換像は、該各入
力時点における被測定対象の像の相関に応じた二の回折
光点像からなる。そして、該光重心位置検出手段は、該
二の回折光点像の一の重心位置を検出するべく設けら
れ、該光検出手段は、該二の回折光点像の他の一の状態
を検出するべく設けられていることが好ましい。該光重
心位置検出手段は、第一の半導体位置検出素子からなる
ことが好ましい。また、該光検出手段は、少なくとも一
のフォトディテクタからなるフォトディテクタアレイで
あって、各フォトディテクタの受光面の面積が該第一の
半導体位置検出素子の受光面より小さいものからなるこ
とが好ましい。該光検出手段はまた、該第一の半導体位
置検出素子の受光面より小さい受光面を有する第二の半
導体位置検出素子からなることが好ましい。該第一の記
録手段は、コヒーレント光を照射するための光照射手段
と空間光変調手段から構成することができ、該光照射手
該被測定対象にコヒーレント光を照射して該各入力
時点におけるスペックルパターンを形成し、該空間光変
調手段が、該スペックルパターンを二重記録する。該調
整手段は、該各入力時点における被測定対象の像の位置
を相対的に調整する調整手段からなることが好ましい。
この場合、該調整手段は、該各入力時点において形成さ
れる被測定対象の像を偏向する偏向手段と、該偏向手段
による該各入力時点の像の偏向量を相対的に調整する偏
向量調整手段とからなることが好ましい。該調整手段
は、該各入力時点の時間隔を調整する手段であっても
良い。さらに、該空間光変調手段は、強誘電性液晶空間
光変調素子であることが好ましい。また、該第二の記録
手段、強誘電性液晶空間光変調素子であることが好ま
しい。
【0006】
【作用】上記構成を有する本発明の光学的変位量測定装
置においては、該第一の記録手段が、該光学的変位量測
定装置に対して相対的に変位する被測定対象の像を適当
な時間間隔をおいて入力し、各入力時点における該像を
二重記録する。該第一のコヒーレント光投光手段が、該
第一の記録手段にコヒーレント光を照射して、該第一の
記録手段の該二重記録像を読み出す。該読みだした二重
記録像を、該第一のフーリエ変換手段がフーリエ変換
し、第一のフーリエ変換像を形成する。該第二の記録手
段が、該第一のフーリエ変換像を記録する。該第二のコ
ヒーレント光投光手段が、該第二の記録手段にコヒーレ
ント光を照射して、該第一の記録手段の該第一のフーリ
エ変換像を読み出す。該読みだした第一のフーリエ変換
像を、該第二のフーリエ変換手段がフーリエ変換し、第
二のフーリエ変換像を形成する。該調整手段が、該第二
のフーリエ変換像の状態を調整する。該光重心位置検出
手段が、該調整された該第二のフーリエ変換像の重心位
置を検出する。該光検出手段が、該調整された該第二の
フーリエ変換像の状態を検出する。該制御手段が、該光
重心位置検出手段と該光検出手段の検出結果に基づき、
該調整手段の調整状態を制御する。そして、該演算手段
が、該光検出手段の検出結果と該調整手段の調整状態に
基づき、該時間間隔における、該被測定対象の該光学的
変位量測定装置に対する相対的変位量を演算する。ここ
で、第二のフーリエ変換像は、該各入力時点における被
測定対象の像の相関に応じた二の回折光点像からなり、
該光重心位置検出手段は、該二の回折光点像の一の重心
位置を検出し、該光検出手段は、該二の回折光点像の他
の状態を検出する。該光検出手段が、少なくとも一のフ
ォトディテクタからなるフォトディテクタアレイである
場合には、該フォトディテクタアレイは、該フォトディ
テクタの検出結果に基づき、該二の回折光点像の該他の
一の重心位置を検出する。該第一の記録手段が、コヒー
レント光を照射するための光照射手段と空間光変調手段
から構成される場合には、該被測定対象の像として、ス
ペックルパターンが得られ、該スペックルパターンが空
間光変調手段に二重記録される。該調整手段が該各入力
時点における被測定対象の像の位置を相対的に調整する
調整手段からなる場合には、かかる被測定対象の像の相
対的位置調整により、該第二のフーリエ変換像の調整を
行う。特に、該調整手段が前記偏向手段と前記偏向量調
整手段とからなる場合には、該偏向手段は前記各入力時
に得られる像を偏向し、該偏向量調整手段が該二の像
の偏向角度を相対的に調整して、該二の像の相対的位置
関係を調整することにより、該第二のフーリエ変換像の
調整を行う。また、該調整手段が該時間間隔を調整する
手段からなる場合には、該調整手段は、該各入力時点
間隔を調整することにより、該第二のフーリエ変換
像を調整する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。該実施例は、移動している被測定物体の移動
速度を測定するための光学的移動速度測定装置に係わ
る。
【0008】図1は、本実施例に係る光学的移動速度測
定装置(以下、「測定装置」という)1の概略構成を示
す光学系統上面図である。該測定装置1は、スペックル
パターン形成部1Aと;該形成したスペックルパターン
を二重記録するための第一の強誘電性液晶空間光変調素
子(以下、「第一のFLCSLM」という)5と;He
−Neレーザ装置7と;該He−Neレーザ装置からの
レーザ光を該第一のFLCSLM5で位相変調しさらに
空間的にフーリエ変換して、ヤングの干渉縞を形成する
ための干渉縞形成部1Bと;該形成したヤングの干渉縞
を記録するための第二の強誘電性液晶空間光変調素子
(以下、「第二のFLCSLM」という)13と;該H
e−Neレーザ装置からのレーザ光を該第二のFLCS
LM13で位相変調しさらに空間的にフーリエ変換し
て、複数の回折光光点を形成するための回折光形成部1
Cと;該形成した回折光光点を測定するための測定部1
Dと;該測定部1Dの測定結果に従い該スペックルパタ
ーン形成部1Aと該第一及び第二のFLCSLMを制御
すると共に、該測定結果に基づき演算を行うための、制
御・演算部1Eとを備えている。
【0009】該スペックルパターン形成部1Aでは、直
方体状の被測定物体24が、ベルトコンベア状の搬送装
置25により、図1の矢印Vの方向(図の紙面に沿う方
向)に搬送移動されている。なお、該直方体状の被測定
物体24は、図の紙面に対し垂直な方向に延びる平面状
粗面24Aを有している。レーザダイオード(以下、
「LD」という)2が、スポット状のレーザパルス光を
所定方向に照射するように、固定配置されている。該L
D2は、所定時間間隔をおいて二度、レーザパルス光を
該搬送装置25上の固定領域Rに照射するよう機能す
る。(以下、該二度の照射時刻を、それぞれ、「第一の
照射時刻t1及び第二の照射時刻t2」といい、該所定時
間間隔を「照射時刻間隔△t(=t2−t1)」という。
また、該照射時間間隔△tにおける該被測定物体24の
移動距離を|S(△t)|とする。)該二度の照射光
は、それぞれ、被測定物体24の粗面24Aのうち照射
時刻t1及びt2にそれぞれ該固定領域R内に達した領域
24R1及び24R2で散乱反射され、二の反射光を形成
する。(以下、それぞれ、「第一及び第二の反射光」と
いう。)該第一及び第二の反射光は、該領域24R1
び24R2の粗面形状に固有なスペックルパターンを有
する。つまり、該第一及び第二の反射光は、互いに同一
のスペックル分布が該移動方向Vに全体的に該移動距離
|S(△t)|だけずれたようなパターン(以下、それ
ぞれ、「第一及び第二のスペックルパターン」という)
を、それぞれ、有する。
【0010】該スペックルパターン形成部1Aには、図
1の紙面に対し垂直な方向に延びる回転軸3Aと該回転
軸3Aに対し回動可能に設けられ図の紙面に対しやはり
垂直に延びる平板ミラー3Bとからなるガルバノミラー
3が設けられている。該回転軸3Aは、結像レンズ4の
光軸4Aに対し、直角に交差している。(なお、該光軸
4Aは、図の紙面に沿って延びている。)該平板ミラー
3Bの回転角度位置として該光軸4Aから時計回り方向
に測った角度θを考える。該平板ミラー3Bは、該第一
の測定時刻t1には第一の回転角度位置θ1に、該第二の
測定時刻t2には第二の回転角度位置θ2にあるように駆
動される。したがって、該ガルバノミラー3は、該第一
及び第二の反射光を、該回転角度位置θ1及びθ2に応じ
た偏向量でそれぞれ偏向する。偏向された第一及び第二
の反射光は、結像レンズ4により、第一のFLCSLM
5の書き込み側光入射面5Sw上に、第一及び第二のス
ペックルパターンを結像する。
【0011】ガルバノミラー3と結像レンズ4の作用に
より該光入射面5Swに結像された第一及び第二のスペ
ックルパターンは、互いに同一のスペックル分布が、全
体的に、一のシフト方向X’に、一のシフト距離(以
下、「シフト距離|M(△t、Δθ)|」という;Δθ
=θ1−θ2)だけずれたようなパターンとなる。ここ
で、該シフト方向X’は、被測定物体の移動方向(図1
の矢印V)と一定の関係を有しており、本実施例の場合
には、該シフト方向X’も図の紙面に沿う方向に平行で
ある。また、該シフト距離|M(△t、Δθ)|は、被
測定物体移動距離|S(△t)|との間に、該結像レン
ズ4の結像倍率と該第一及び第二の回転角度位置θ1
θ2で決まる以下の数式1の関係を有する。
【数1】 |M(△t、△θ)|=α(△θ)・|S(△t)| ここで、変数α(△θ)は、該ミラー3の第一及び第二
の回転角度差△θ(=θ1−θ2)と該レンズ4の結像倍
率に依存する正の変数で、その値は、△θが大きいほど
小さくなる。したがって、該移動距離|S(△t)|が
一定であっても、該シフト距離|M(△t、△θ)|
は、△θが大きいほど小さくなり、また、△θが小さい
ほど(△θ<0の場合には、絶対値|△θ|が大きくな
るほど)大きくなる。
【0012】該第一のFLCSLM5は、その書き込み
側光入射面5Swに結像された該第一及び第二のスペッ
クルパターンを二重記録するべく、駆動される。
【0013】He−Neレーザ装置7から出射した直線
偏光状態の平行レーザビームは、第一のコリメータレン
ズ8Aとスペイシャルフィルター8B及び第二のコリメ
ータレンズ8Cからなるビーム径変換光学系8により、
所望のビーム径の平行レーザビームに変換される。該平
行レーザビームは、ハーフミラー9により二の平行レー
ザビームに分離される。
【0014】該干渉縞形成部1Bには、該ハーフミラー
9で反射されたレーザビームをFLCSLM5の読みだ
し側光入射面5Srに導くための第一の読みだし光学系
10が設けられている。該第一の読みだし光学系10
は、該レーザビームを可変アパーチャ10Aでさらに所
望のビーム径に変換した後、これをハーフミラー10B
で該光入射面5Srに照射する。該照射されたレーザビ
ームは、FLCSLM5内で、該第一及び第二のスペッ
クルパターンの位置(該シフト距離|M(△t)|と該
シフト方向)に対応した位相変調を受けた後、該光入射
面5Srより出射する。こうして、該二重記録されたス
ペックルパターンの読みだしが行われる。該FLCSL
M5から出射したレーザビームは、前記ハーフミラー1
0Bを透過した後、第一のフーリエ変換レンズ12によ
り空間的にフーリエ変換される。その結果、該レンズ1
2の像側焦点面に、ヤングの干渉縞が結像される。該ヤ
ングの干渉縞の縞の並ぶ方向(各縞の延びる方向に対し
垂直な方向)は前記第一のFLCSLM5に記録された
スペックル分布のシフト方向X’に平行であるため、図
の紙面に沿う方向に平行となる。また、該ヤングの干渉
縞の縞間隔|K(△t、△θ)|と前記シフト距離|M
(△t、△θ)|の逆数とは、読みだし光(He−Ne
レーザ光)の波長と該フーリエ変換レンズ12の焦点距
離で決まる比例関係にある。
【0015】該第二のFLCSLM13は、その書き込
み側光入射面13Swが該レンズ12の像側焦点面上に
位置するように配置されているため、該ヤングの干渉縞
が該光入射面13Swに結像される。該第二のFLCS
LM13は、該ヤングの干渉縞を記録するように、駆動
される。
【0016】回折光形成部1Cには、ハーフミラー9を
透過したHe−Neレーザ光を第二のFLCSLM13
の読みだし側光入射面13Srに導くための第二の読み
だし光学系11が設けられている。該第二の読みだし光
学系11では、ミラー11Aとハーフミラー11Bが、
レーザ光を、該光入射面13Srに照射させる。該照射
されたレーザビームは、該FLCSLM13内で、該ヤ
ングの干渉縞の位置(縞方向と縞間隔|K(△t、△
θ)|)に対応した位相変調を受けた後、該光入射面1
3Srより出射する。こうして、該記録されたヤングの
干渉縞の読みだしが行われる。該第二のFLCSLM1
3から出射したレーザビームは、該ハーフミラー11B
を透過し、第二のフーリエ変換レンズ15により空間的
にフーリエ変換される。この結果、該レンズ15の像側
焦点面15F上には、0次回折光光点と、該第一及び第
二のスペックルパターンの相関に応じた複数の回折光光
点(n次回折光;n=±1,±2,・・・)が結像され
る。該複数の回折光光点は、該ヤングの干渉縞の縞の並
ぶ方向に対して平行に並ぶため、図1の紙面に沿う方向
(X方向)に並ぶことになる。より詳しくは、0次回折
光は、レンズ15の光軸15Aが該像側焦点面15Fと
交差する中心点15O上に結像する。+1次、+2次、
・・の回折光は、該中心点15OからX方向にこの順に
並ぶ。−1次、−2次、・・の回折光は、それぞれ、該
+1次、+2次、・・の回折光と、該中心点15Oに対
して点対称となる位置に並ぶ。これら回折光光点の隣あ
う光点間の距離|N(△t、△θ)|は互いに等しく、
その値と該ヤングの干渉縞の縞間隔|M(△t、△θ)
|の値の逆数とは、読みだし光の波長と該フーリエ変換
レンズ15の焦点距離で決まる一定の比例関係にある。
したがって、該光点間距離|N(△t、△θ)|は、該
スペックル分布のシフト距離|M(△t、△θ)|と以
下の数式2の関係にある。
【数2】 |N(△t、△θ)|=β|M(△t、△θ)| ここでβは正の定数であり、読みだし光(He−Neレ
ーザ光)の波長と、該レンズ12及び15の焦点距離で
定まる。
【0017】該回折光測定部1Dは、該フーリエ変換レ
ンズ15の後段に設けられた一次元位置検出用半導体位
置検出素子(以下、「PSD」という)16とフォトデ
ィテクタアレイ17からなる。該PSD16は、その受
光面16Sが該像側焦点面15F上に位置するように配
置されている。図2A及び2Bに示すように、PSD1
6は、その検出しうる一次元方向(X方向)が図1の紙
面に沿う方向に平行になるように、配置されている。そ
して、その受光面16Sの原点16Sx0が、該中心点1
5Oから、該X方向に所定距離dだけ離間するように、
配置されている。なお、該受光面16Sの該X方向の長
さは、Lである。該PSD16は、その受光面16Sに
複数の回折光光点(n次光:n=+1、+2、・・・)
が結像された場合、これら回折光光点全体の重心位置
の、原点16Sx0からの距離Xを出力する。また、+1
次回折光光点のみが該受光面16Sに結像された場合に
は、その重心位置(すなわち、そのピーク位置)の、原
点16Sx0からの距離Xを出力する。一方、該フォトデ
ィテクタアレイ17は、該X方向に並ぶ三個のフォトデ
ィテクタ171、172、173からなり、その受光面
171S,172S、173Sが、該像側焦点面15F
上に位置するように、配置されている。該フォトディテ
クタアレイ17は、該中心点15Oに対して、該PSD
16の反対側に設けられている。該フォトディテクタア
レイ17は、その中心に位置するフォトディテクタ17
2が、該中心点15Oから該PSD16と反対の側に距
離(L/2+d)だけ離間するように、配置されてい
る。該フォトディテクタアレイ17は、後述するよう
に、−1次回折光の位置を検出するべく機能する。
【0018】該制御・演算部1Eでは、PSD16に接
続された比較器18が、後述するある回(i回目)の回
折光形成動作FiにおけるPSDの検出値(Xi)を、前
回(i−1回目)の回折光形成動作Fi-1のにおけるP
SDの検出値(Xi-1)と比較し、Xi>Xi-1ならばプ
ラスの比較信号Riを、Xi=Xi-1ならばゼロの比較信
号Riを、Xi<Xi-1ならばマイナスの比較信号Riを出
力する。該制御・演算部1Eではまた、演算・制御装置
19が、LDコントローラ22を介してLD2の照射時
間間隔△tを調整し、ミラーコントローラ23を介して
ガルバノミラー3の角度位置θ1、θ2を調整し、SLM
コントローラ21を介して第一及び第二のFLCSLM
5、13を駆動する。より具体的には、演算・制御装置
19は、後述する回折光形成動作Fiを繰り返し行うよ
う、LD2、ガルバノミラー3、及び、FLCSLM
5、13を制御する。この際、演算・制御装置19は、
すでに行った回折光形成動作におけるPSD16、フォ
トディテクタアレイ17、及び、比較器18の出力結果
にしたがい、照射時間間隔△tまたは角度位置θ1、θ2
をフィードバック制御しながら、回折光形成動作を行
う。そして、ある回(p回目)の回折光形成動作Fp
−1次回折光がフォトディテクタ172上に結像される
と、演算・制御装置19は、回折光形成動作を繰り返す
のを停止する。このように−1次回折光がフォトディテ
クタ172に入射した場合の回折光光点間隔|N(△
t、△θ)|は、以下の数式3で与えられる。
【数3】|N(△t、△θ)|=L/2+d そこで、演算・制御装置19は、その回(p回)の回折
光形成動作Fpで用いた照射時間間隔△t及び角度位置
θ1、θ2を上記数式1乃至3に代入して、被測定物体の
移動距離|S(△t)|を演算する。演算・制御装置1
9は、さらに、以下の数式4を用いて、被測定物体の移
動速度|V(△t)|を演算する。
【数4】 |V(△t)|=|S(△t)|/(△t) なお、該演算・制御装置19には、速度表示装置20が
接続されており、該速度表示装置20は、該移動速度値
|V(△t)|を表示する。
【0019】上記構成の測定装置1に採用されている第
一のFLCSLM5について、以下、説明する。該第一
のFLCSLM5では、図3に示すように、強誘電性液
晶層(以下、「液晶層」という)5Fが、一対の配向層
5Eと5Gとの間に設けられている。該配向層5Eの該
液晶層5Fと反対の側には、誘電体ミラー5Dと、アモ
ルファスシリコン層(以下、「α−Si層」という)5
Cと、書き込み側透明電極(以下、「電極」という)5
Bと、ガラス層5Aが設けられている。また、該配向層
5Gの該液晶層5Fと反対の側には、読み出し側透明電
極(以下、「電極」という)5Hと、ガラス層5Iと、
反射防止膜5Jとが設けられている。該液晶層5Fはカ
イラルスメクチックC(Sc *)液晶である。該α−Si
層5Cは光伝導体層であり、アドレス材料として機能す
る。該ガラス層5Aが、前記書き込み側光入射面5Sw
を、また該反射防止膜5Jが、読み出し側光入射面5S
rを規定する。該一対の電極5Bと5Hとの間には、後
述するように、SLMコントローラ21が、書き込み用
及び消去用の駆動電圧Vw,Veと補償電圧Vwc,Vec
パルス状に印加する。また、図1に示すように、発光ダ
イオード(LED)6が書き込み側光入射面5Swの全
面を照射するように設けられており、液晶層5Fに既に
記録されている像を消去するのに用いられる。以上、第
一のFLCSLM5の構成について説明したが、第二の
FLCSLM13も該第一のFLCSLM5と同様の構
成をしており、該SLMコントローラ21が、その電極
13B・13H間の印加電圧を制御する。また、図1に
示すように、記録消去用の発光ダイオード(LED)1
4も備えられている。以上説明したFLCSLM5及び
13は、書き込み速度が極めて早く実時間測定性におい
て極めて優れている。また、二値記録デバイスであるた
め、スペックルパターンやヤングの干渉縞を記録するの
に適している。なお、上記FLCSLMの構造及び動作
の詳細は、特開平2−289827号公報に説明されて
いる。
【0020】上記構成の測定装置1の動作について、以
下、説明する。該測定装置1では、照射時間間隔△tま
たは角度位置θ1、θ2を変化させながら後述の回折光形
成動作Fを繰り返し行い、回折光光点を像側焦点面15
F上に繰り返し形成させることにより、−1次回折光光
点がフォトディテクタ172に入射するのに適した照射
時間間隔値△tまたは角度位置θ1、θ2を探す。つま
り、回折光形成動作Fを繰り返し行うことにより、被測
定物体の移動距離|S(△t)|に対し、回折光光点間
距離|N(△t、△θ)|が所望の値(L/2+d)に
なるのに適した照射時間間隔値△t及び角度位置θ1
θ2を探すのである。そして、求められた値△tとθ1
θ2を、数式1乃至4に代入することにより、移動距離
|S(△t)|と移動速度|V(△t)|を演算する。
【0021】図4は、該測定装置1の行う回折光形成動
作Fの動作タイミングチャートである。まず、発光ダイ
オード6が第一のFLCSLM5の該光入射面5Sw
一様な光を照射している間、演算・制御装置19が、S
LMコントローラ21を介して、該第一のFLCSLM
5の電極5B・5H間に、消去用補償電圧Vecと消去用
駆動電圧Veを、互いに等しい時間だけこの順に印加
し、前回の測定の際FLCSLM5に記録された像を消
去する。なお、該補償電圧Vecと該駆動電圧Veは、互
いに極性が逆で、その絶対値が等しい。演算・制御装置
19は、次に、該電極5B・5H間に、書き込み用補償
電圧Vwcと書き込み用駆動電圧Vwを、やはり互いに等
しい時間だけこの順で加える。(なお、該書き込み用駆
動電圧Vwの極性は、該消去用駆動電圧Veのそれと逆で
ある。また、該補償電圧Vwcと該駆動電圧Vwとは、互
いに極性が逆で、その絶対値が等しい。)演算・制御装
置19は、この書き込み駆動電圧Vwの印加中、LDコ
ントローラ22を介してLD2を制御し、照射時刻間隔
Δtをおいて2回レーザ光を被測定物体24に照射させ
る。演算・制御装置19はまた、ミラーコントローラ2
3を介してガルバノミラー3を制御することにより、該
2回のレーザ光の照射の時に、平板ミラー3bがそれぞ
れ角度位置θ1及びθ2になるように調整する。具体的に
は、△θ=θ1−θ2<0の場合には、少なくとも該2回
の照射時刻を含む期間、平板ミラー3bを時計回りの方
向に等角速度ω=(θ2−θ1)/△tで回転させる。ま
た、△θ=θ1−θ2>0の場合には、少なくとも該2回
の照射時刻を含む期間、反時計回りの方向に等角速度ω
=(θ1−θ2)/△tで回転させる。このようにして、
該FLCSLM5に該第一及び第二のスペックルパター
ンを二重記録する。なお、二重記録が終了した際には、
ミラー3を逆方向に回転させて、もとの位置に戻してお
く。演算・制御装置19は、該第一のFLCSLM5に
該電圧Vwc・Vwを印加するのと同時に、該第二のFL
CSLM13に消去用の補償電圧Vecと駆動電圧Ve
加える。これと同時に、発光ダイオード14が該FLC
SLM13に一様な光を照射することにより、前回の測
定の際記録された像を消去する。演算・制御装置19
は、FLCSLM5へのスペックルパターンの書き込み
の終了と同時に、該FLCSLM13の電圧13B・1
3H間に、書き込み補償電圧Vwcと書き込み駆動電圧V
wを順に印加して、FLCSLM5から出射した読み出
し光パターン(ヤングの干渉縞)をFLCSLM13に
記録する。この記録と同時に、該ヤングの干渉縞の読み
出しを行い、該第一及び第二のスペックルパターンの相
関を示す回折光光点を形成させるのである。こうして、
一の回折光形成動作Fが終了する。
【0022】測定装置1では、図5に示すように、上記
回折光形成動作Fを以下のように繰り返しおこなうこと
により、被測定物体24の移動距離|S(△t)|及び
移動速度|V(△t)|を求める。まず、照射時間間隔
値△tを適当な値にとり、かつ、角度位置θ1、θ2も適
当な値θ1 1、θ2 1(θ2 1=θ1 1;つまり、△θ1=0)
にとって、第1回目の回折光形成動作F1を行う(ステ
ップS1)。該照射時間間隔△tにおける被測定物体の
移動距離|S(△t)|とθ1 1、θ2 1の関係から、|N
(△t、△θ1)|>L+dとなる場合には、図6Aの
最上段に示すように、PSD入射面16Sには回折光光
点が一つも結像されず、PSD16の検出値X1は0と
なる(ステップS2)。この場合、演算・制御装置19
は、第2回目の回折光形成動作F2を、角度差△θ2(=
θ1 2−θ2 2)がある正の値になるように調整して実行す
る(ステップS3)。なお、照射時間間隔値△tは変え
ない。このようにして、回折光形成動作Fm(m=2、
3、・・)を、そのミラー角度差△θm=θ1 m−θ2 m
0(m=2、3、・・)を少しずつ大きくしながら(す
なわち、△θm>△θm-1>0となるように調整しなが
ら)、繰り返し実行していく(ステップS3、4)。
(なお、△tは一定に保っておく。)この結果、数式
1、2より明かなように、回折光光点間距離|N(△
t、△θm)|は、回折光形成動作毎に、少しずつ小さ
くなっていく。図6Aに示すように、+1次回折光がP
SD入射面16Sに入射しない間は、PSD16の検出
値Xは0のままであり、比較器18は、0の比較信号R
を出力し続ける(図の期間)。ある回(M回)の回折
光形成動作FMで、+1次回折光が初めてPSD入射面
16Sに入射すると、PSD16が、正の検出値XM
出力し、比較器18がプラスの比較信号RMを出力する
(図の時点)。この結果、+1次回折光のみが、PS
D入射面16Sに入射することになる。演算・制御装置
19が、△θmを大きくしながら回折光形成動作Fm(m
=2、3、・・)をさらに繰り返し実行していくと、X
m値は少しずつ小さくなっていき、比較器18はマイナ
スの比較信号Rmを出力し続ける(図の期間)。この
ようにして、ある回(N回)の回折光形成動作FNで、
PSD16が検出値XN=L/2を出力するまで、(す
なわち、PSD16が、回折光光点間距離|N(△t、
△θN)|=L/2+dを検出するまで)、回折光形成
動作を繰り返し実行していく(ステップS3、4)。し
かして、PSD16の受光面16Sは広い。このため、
該受光面16Sは、+1次回折光のみならず、0次光や
回折光の散乱等による迷光を受光していると考えられ
る。したがって、PSD16の検出精度は十分ではな
い。そこで、本発明では、回折光光点間距離|N(△
t、△θ)|(=L/2+d)をPSD16で大まかに
検出した後、これをフォトディテクタアレイ17により
高精度で検出する。より詳しくは、PSD16が+1次
回折光のピーク位置X=L/2を粗く検出したところ
で、フォトディテクタアレイ17が、−1次回折光のピ
ーク位置をより高い精度で検出する。各フォトディテク
タ171〜173の受光面171S〜173Sの面積は
PSD受光面16Sのそれより小さいため、迷光の影響
を受けにくく、高精度の検出をおこなえるからである。
具体的には、PSD16がX=L/2(すなわち、|N
(△t、△θ)|=L/2+d)を検出したところで
(図6Aの時点;図5のステップS4)、演算・制御
装置19は、フォトディテクタ171、172、173
の検出光強度I17 1、I172、I173の大小を比較する
(ステップS7)。光強度I173が最大の場合には、図
2A、2Bより明かなように、|N(△t、△θN)|
>L/2+dと考えられるため(ステップS8)、回折
光形成動作Fmを△θmを大きくしながらさらに繰り返し
実行していく(ステップS9)。一方、光強度I171
最大の場合には、|N(△t、△θN)|<L/2+d
と考えられるため、回折光形成動作Fmを△θmを小さく
なるように戻しながらさらに実行していく(ステップS
10)。ある回(P回)の回折光形成動作FPで光強度
172が最大になったところで(ステップS7)、回折
光形成動作を実行するのを停止する。すなわち、フォト
ディテクタアレイ17が、回折光光点間距離|N(△
t、△θP)|=L/2+dを高精度で測定したところ
で、回折光形成動作の実行を停止する。演算・制御装置
19は、該P回目の回折光形成動作FPにおいて採用し
た角度値θ1 P、θ2 Pと、照射時間間隔△tを、数式1乃
至4に代入して、被測定物体24の移動距離|S(△
t)|と移動速度|V(△t)|を演算する(ステップ
S11)。
【0023】一方、前記第1回目の回折光形成動作F1
において、PSD16が、0でない正の値をX1として
出力した場合には(ステップS2)、PSD入射面16
Sには、+1次回折光のみが入射しているのか、+2
次、+3次、・・・の回折光等、高次の回折光も入射し
ているのか否か、不明である。そこで、かかる場合に
は、演算・制御装置19は、第2回目の回折光形成動作
2を、ミラー角度差△θ2(=θ1 2−θ2 2)がある負の
値になるように調整して実行する(ステップS5)。な
お、照射時間間隔値△tは変えない。このようにして、
回折光形成動作Fm(m=2、3、・・)を、そのミラ
ー角度差△θm=θ1 m−θ2 m<0(m=2、3、・・)
を少しずつ小さくしながら(すなわち、△θm<△θm-1
<0となるように調整しながら)、繰り返し実行してい
く(ステップS2、5、6)。(なお、△tは一定に保
っている。)すると、数式1、2より明かなように、|
N(△t、△θm)|は、回折光形成動作毎に、少しず
つ大きくなっていく。したがって、図6Bに示すよう
に、PSD16の検出値Xmは徐々に大きくなり比較器
18はプラスの比較信号Rmを出力する。そして、最高
次の回折光がPSD入射面16Sからそれる度に、PS
D16の検出値Xmは急に小さくなり、比較器18はマ
イナスの比較信号Rmを出力する(図の期間)。そし
て、M回目の回折光形成動作FMにおいて、PSD16
がXM=(L−d)/2を出力し、かつ、比較器18が
マイナスの比較信号RMを出力した(図の時点)後
は、+1次回折光のみがPSD入射面16Sに入射する
ことになる。N回目の回折光形成動作FNにおいて、P
SD16がXN=L/2を出力し、比較器18がプラス
の比較信号RNを出力したところで、すなわち、PSD
16が、|N(△t、△θN)|=L/2+dを検出し
たところで(図6Bの時点;図5のステップS6)、
演算・制御装置19は、上述の場合と同様に、フォトデ
ィテクタアレイ17が|N(△t、△θN)|=L/2
+dを高精度で検出するまで、さらに、回折光形成動作
を繰り返し実行する(ステップS7〜10)。そして、
フォトディテクタアレイが|N(△t、△θN)|=L
/2+dを検出した回折光形成動作FP(P回目の動
作)の角度値θ1 P、θ2 Pと、照射時間間隔△tから、被
測定物体24の移動距離|S(△t)|と移動速度|V
(△t)|を演算する(ステップS11)。なお、前記
第1回目の回折光形成動作F1において、既に、+1次
回折光のみがPSD受光面16Sに入射している場合
に、△θmを徐々に小さくしながら回折光形成動作Fm
繰り返し実行していくと(ステップS2、5、6)、図
6Bの点線に示すように、PSD16の検出値Xは徐々
に大きくなった後(図の期間)、ある回(Q回)の回
折光形成動作FQ(図の時点)でX=Lとなり、その
次の回(Q+1回)の回折光形成動作FQ+1(図の時点
)で、X=0となる。そこで、この後は、PSDがX
=L/2が出力するまで、△θmを徐々に大きくするよ
うに戻しながら回折光形成動作Fmを繰り返し行えば良
い(ステップS2、3、4)。
【0024】以上のようにして、移動速度|V(△t)
|を求めた後、移動速度を再び測定する場合には、角度
値θ1、θ2を前記求められた角度値θ1 P、θ2 Pに保った
まま、今度は、照射時間間隔△tを調整しながら回折光
形成動作を繰り返し行う。具体的には、ある回の回折光
形成動作で検出された|N(△t、△θ)|がL/2+
dより大きい場合には、△tを小さくして再度回折光形
成動作を実行し、また、|N(△t、△θ)|がL/2
+dより小さい場合には、△tを大きして回折光形成動
作を実行すれば良い。このようにして回折光形成動作を
繰り返し実行し、ある回の回折光形成動作において、フ
ォトディテクタアレイ17が|N(△t、△θ)|=L
/2+dを検出したら、回折光形成動作を実行するのを
停止し、演算・制御装置19は、その際使用した値△t
と、該角度値θ1 P、θ2 Pから、|S(△t)|及び|V
(△t)|を演算する。
【0025】測定装置1により、移動速度|V(△t)
|を繰り返し測定してその時間的変化状態を調べる場合
には、被測定物体24の速度の変化にあわせて該照射時
刻間隔△tを変化させれば、−1次回折光を常に該フォ
トディテクタ172に入射させ続けることができる。す
なわち、速度が大きくなってきた場合には、△tを小さ
くすれば良く、逆に速度が小さくなってきた場合には、
△tを大きくすれば良いのである。(なお、ミラーは、
前記角度値θ1 P、θ2 Pで制御し続ける。)具体的には、
一連の速度測定の各速度測定において、該演算・制御装
置19は、それまでに行った速度測定の結果に基づい
て、次回の測定における照射時刻間隔Δtをフィードバ
ック制御し、−1次回折光を常に該フォトディテクタ1
72に入射させる。より詳しくは、演算・制御装置19
は、今回までの測定で得られた測定結果Vに基づいて速
度の時間的変化の状態を求め、次回の測定における速度
V’の値を予測する。この値V’が今回の速度Vより大
きいと予測される場合には、次回の照射時刻間隔Δt’
を前回における時刻間隔Δtに対して適当な量だけ小さ
くする。逆に、V’がVより小さいと予測される場合に
は、Δt’をΔtより適当な量だけ大きくする。こうし
て、光点間距離|N(Δt、△θ)|を調整し、−1次
回折光を常にフォトディテクタ172に結像させる。こ
の場合には、フォトディテクタアレイ17が常に|N
(Δt、△θ)|=L/2+dを検出するので、演算・
制御装置は、用いたΔt、Δt’、・・の値と、該角度
値θ1 P、θ2 Pから、数式1乃至4より、移動速度|V
(△t)|、|V(△t’)|、・・を求めることがで
きる。
【0026】以上説明したように、本測定装置1の測定
動作によれば、回折光形成動作を繰り返し実行しなが
ら、PSD16で+1次回折光の位置の粗調整を行い、
さらに、フォトディテクタアレイ17で−1次回折光の
位置の微調整を行う。換言すれば、回折光光点間距離|
N(△t、△θ)|を、PSD16で大まかに調整し、
さらに、フォトディテクタアレイ17で細かく調整す
る。該微調整により得られた回折光光点間距離|N(△
t、△θ)|=L/2+dと、該微調整に利用された照
射時間間隔値△t及び角度値θ1、θ2を、数式1乃至4
に代入して、移動速度|V(△t)|を求める。このよ
うに、本発明では、受光面積の小さいフォトディテクタ
アレイにより、回折光光点間距離の最終的な調整を行っ
ている。したがって、0次光や回折光の散乱等による迷
光の影響を除去した精度の高い測定を行うことができ
る。本実施例で用いている半導体位置検出素子(PS
D)16は、光束の重心(強度中心)の位置を直接検出
できる。かかるPSDによれば、強度分布の走査や比較
演算等を行うことなく回折光のピーク位置を直接検出す
ることができるため、応答速度の早いFLCSLM5、
13の動作に追随した動作を行うことができる。また、
フォトディテクタアレイ17は、3個のフォトディテク
タ171乃至173からなっており、演算・制御装置1
9は、その3個のフォトディテクタの検出光強度を互い
に比較するだけで、−1次回折光の位置を検出する。し
たがって、−1次回折光の位置の微調整も、複雑な走査
や演算を必要とせず極めて短い時間で行うことができ
る。したがって、速度の時間的変化状態を調べるべく一
連の測定を行う場合、各測定を極めて短い時間で行うこ
とができるため、被測定物体の速度の時間変化の状態
を、極めて短い時間間隔で測定することができる。ま
た、被測定物体の速度がどのように変化しても、照射時
間間隔△tを調整することで、常に−1次回折光をフォ
トディテクタ172に照射させることができる。したが
って、被測定物体の速度の大小に係わらず常にその測定
を行うことができ、ダイナミックレンジを高めることが
できる。
【0027】以上説明した測定装置1では、被測定物体
24の移動方向Vがわかっており、移動速度のみを測定
している。しかし、移動方向もわからない場合には、図
7A及び7Bに示すように、1次元位置検出用PSD1
6とフォトディテクタアレイ17の代わりに、2次元位
置検出用PSD16’と同心半円状フォトデクテクタア
レイ17’を設ければよい。なお、該同心半円状フォト
ディテクタアレイ17’は、三個の円弧状フォトディテ
クタ171’乃至173’からなるものである。この場
合には、PSD16’によって、+1次回折光の位置の
粗調整と被測定物体の移動方向の測定を行う。そして、
−1次回折光がフォトディテクタアレイ17’のうち中
心のフォトディテクタ172’に入射するように、すな
わち、回折光光点間距離|N(△t、△θ)|がL/2
+dになるように微調整して、被測定物体24の移動速
度量|V(△t)|を求める。
【0028】本発明は、上述した実施例の光学的移動速
度測定装置に限定されることなく、本発明の主旨から逸
脱することなく、種々の変更が可能となる。
【0029】上記実施例の光学的移動速度測定装置1で
は、回折光光点間距離の微調整を行うために、フォトデ
ィテクタアレイ17を利用している。しかしながら、本
発明においては、フォトディテクタアレイ17の代わり
に、PSD16の受光面16Sより小さい受光面160
Sを有する一次元検出用半導体位置検出素子(PSD)
160を利用しても良い。具体的には、図8A及び8B
に示すように、PSD16とPSD160を、その受光
面16S及び160Sがフーリエ変換レンズ15の像側
焦点面15F上に位置するように、配置する。ここで、
PSD160の受光面160Sの1次元検出方向(X方
向)の長さL’はPSD16の長さLより小さく、その
中心点(X’=L’/2)は、該中心点15Oから距離
L/2+dだけ離れている。速度測定を行う際には、P
SD16がX=L/2を出力したところで、(すなわ
ち、PSD16が、|N(△t、△θ)|=L/2+d
を大まかに検出したところで)、演算・制御装置19
は、PSD160がX’=L’/2を出力するまで、す
なわち、−1次回折光が、PSD160Sの中心に結像
するまで、回折光形成動作をさらに繰り返し実行する。
PSD160がX’=L’/2を出力した場合には、P
SD160が|N(△t、△θ)|=L/2+dを高精
度で検出したことになるので、その際に採用されていた
△t及び角度値θ1、θ2から、数式1乃至4より、移動
速度|V(△t)|を演算する。上記測定方法によれ
ば、−1次回折光の位置を、PSD16の受光面より小
さい受光面を有するPSD160によって微調整したう
えで、演算を行っている。したがって、迷光の影響を除
去した精度の高い測定を行うことができる。
【0030】上記実施例の測定装置1においては、3個
のフォトディテクタからなるフォトディテクタアレイ1
7を利用している。しかし、3個には限られず、1個で
も複数個でも良い。
【0031】上記実施例の測定装置1では、フォトディ
テクタ171乃至173の出力を比較することにより、
−1次回折光のピーク位置を決定し、その微調整を行っ
ている。しかし、出力の比較の他、出力の比や差の値を
求めて−1次回折光のピーク位置を決定しても良く、ま
た、出力値から内挿法を利用して−1次回折光のピーク
位置を決定しても良い。
【0032】上記実施例の測定装置1では、回折光光点
間距離の調整を行うために、最初の速度測定においては
ミラー角度△θを制御し、それ以後の速度測定において
は照射時間間隔△tを制御している。しかし、この逆
に、最初の速度測定においては照射時間間隔を制御し、
それ以降はミラー角度を制御するのでも良い。また、全
速度測定において、ミラー角度のみを制御するのでも良
く、照射時間間隔のみを制御するのでも良い。なお、照
射時間間隔のみを制御する場合には、測定装置1からガ
ルバノミラー3を除いてもよい。また、各速度測定にお
いて、照射時間間隔とミラー角度を両方とも制御しても
良い。
【0033】フォトディテクタ172と中心点15Oの
距離は、L/2+dには限られない。また、PSD16
による+1次回折光の位置調整方法も、図5に示した方
法には限られない。PSD16に、+1次回折光のみを
入射させ、さらに、+1次回折光をPSD16上の所望
の位置に調整する方法であれば良い。
【0034】また、ガルバノミラー3の代わりに、音響
光学偏向器や、電気光学偏向器、ポリゴンミラー等を設
け、これらの偏向角度を調整しつつ回折光形成動作を繰
り返し行うことにより、回折光光点間距離を所望の値に
調整するのでも良い。また、ガルバノミラー3と結像レ
ンズ4の代わりに、ズームレンズ系や可変焦点レンズを
設け、倍率や焦点距離を調整しつつ回折光形成動作を繰
り返し行って、回折光光点間距離を所望の値に調整する
のでも良い。さらに、フーリエ変換レンズ12及び/ま
たは15の焦点距離を調整しつつ、回折光形成動作を繰
り返し行うのでも良い。
【0035】上述の実施例では、測定装置は固定されて
おり、被測定物体が移動していたが、この逆に、測定装
置が移動しており、被測定物体が固定されていてもよ
い。この場合には、固定されている被測定物体の、測定
装置に対する相対的な移動量及び速度を測定することに
よって、速度測定装置の、絶対的移動量及び速度が求め
られる。たとえば、測定装置を自動車等移動する物体に
載置することにより、この移動物体の移動量及び速度を
求めることができる。上述の実施例は、光学的移動速度
測定装置に関するものであったが、本発明はこれに限ら
れない。被測定物体の歪み状態を測定し応力分布を調べ
るようなものでも良い。物体の移動量や歪み量等、物体
の変位量を測定できれば良い。さらに、被測定物体に
は、レーザ光のようなコヒーレント光でなく、インコヒ
ーレント光を照射しても良い。この場合には、スペック
ルパターンでなく、被測定物体の像を第一のFLCSL
Mに記録する。第一及び第二の照射時刻における被測定
物体の像を第一のFLCSLMに二重記録し、該二重記
録像を読み出しフーリエ変換すれば、ヤングの干渉縞が
得られる。これを第二のFLCSLMに記録し、さら
に、該記録されたヤングの干渉縞を読みだしフーリエ変
換すれば、該回折光が得られるからである。
【0036】スペックルパターンを二重記録する手段と
しては、強誘電性液晶空間光変調素子に限られず、第一
の測定時刻における被測定物体の受光パターンを、少な
くとも第二の測定時刻まで蓄積でき、被測定物体の像を
二重記録することが可能な空間光変調素子であればよ
い。更に、上述の実施例では、光を被測定物体に照射
し、その反射光パターンで物体の変位量を測定していた
が、被測定物体の種類等によっては、透過光パターンで
測定を行ってもよい。すなわち、被測定物体の透過光に
形成された像やスペックルパターンを、空間光変調素子
に二重記録させるようにしてもよい。また、被測定物体
からの透過光または反射光に形成されたパターンの光強
度が小さい場合には、結像レンズ4と第一のFLCSL
M5との間に、公知のイメージインテンシファイアを設
け、パターンの光強度を高めた後、第一のFLCSLM
5の書き込み入射面Swに入射させるようにしてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明の光学的変位量測定装置においては、該第一の記
録手段が、該光学的変位量測定装置に対して相対的に変
位する被測定対象の像を適当な時間間隔をおいて入力
し、各入力時点における該像を二重記録する。第一のコ
ヒーレント光投光手段が、該第一の記録手段にコヒーレ
ント光を照射して、該第一の記録手段の該二重記録像を
読み出す。該読みだした二重記録像を、第一のフーリエ
変換手段がフーリエ変換し、第一のフーリエ変換像を形
成する。第二の記録手段が、該第一のフーリエ変換像を
記録する。第二のコヒーレント光投光手段が、該第二の
記録手段にコヒーレント光を照射して、該第一の記録手
段の該第一のフーリエ変換像を読み出す。該読みだした
第一のフーリエ変換像を、第二のフーリエ変換手段がフ
ーリエ変換し、第二のフーリエ変換像を形成する。調整
手段が、該第二のフーリエ変換像の状態を調整する。光
重心位置検出手段が、該調整された該第二のフーリエ変
換像の重心位置を検出する。光検出手段が、該調整され
た該第二のフーリエ変換像の状態を検出する。制御手段
が、該光重心位置検出手段と該光検出手段の検出結果に
基づき、該調整手段の調整状態を制御する。そして、演
算手段が、該光検出手段の検出結果と該調整手段の調整
状態に基づき、該時間間隔における、該被測定対象の該
光学的変位量測定装置に対する相対的変位量を演算す
る。このように本発明によれば、該第二のフーリエ変換
像の重心位置を検出するのに、複雑な走査や相関演算が
必要でなく、短時間で測定を行うことができる。このた
め、実時間測定性に優れている。本発明によれば、該調
整手段が、該第二のフーリエ変換像の位置を任意に調整
することができる。したがって、該時間間隔における被
測定対象の変位量の大小に係わらず、その変位量の測定
が可能となり、ダイナミックレンジを広くすることがで
きる。該演算手段は、該光重心位置検出手段と該光検出
手段のうち受光面面積が小さい該光検出手段の検出結果
に基づいて、演算を行う。したがって、本発明によれ
ば、迷光の影響を除去した高精度の測定を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる光学的移動速度測定装
置を示す光学系統上面図である。
【図2A】図1のPSD16とフォトディテクタアレイ
17をレンズ15の側から見た場合の配置状態を説明す
る正面説明図である。
【図2B】図1のPSD16とフォトディテクタアレイ
17とレンズ15の位置関係を説明する上面説明図であ
る。
【図3】図1の強誘電性液晶空間光変調素子を拡大して
示す断面図である。
【図4】図1の光学的移動速度測定装置の回折光形成動
作の動作タイミングチャートである。
【図5】測定装置1のおこなう最初の移動速度測定動作
を説明するフローチャートである。
【図6A】回折光光点間距離|N(△t、△θ)|を小
さくしながら回折光形成動作を繰り返し行っていく場合
に、PSD16上に結像される回折光光点の位置とPS
D16の検出値Xの変化していく状態を示す。
【図6B】回折光光点間距離|N(△t、△θ)|を大
きくしながら回折光形成動作を繰り返し行っていく場合
に、PSD16上に結像される回折光光点の位置とPS
D16の検出値Xの変化していく状態を示す。
【図7A】2次元位置検出用PSD16’と同心半円状
フォトディテクタアレイ17’を配置する場合における
配置状態を、レンズ15の側から見た正面説明図であ
る。
【図7B】PSD16’とフォトディテクタアレイ1
7’とレンズ15の位置関係を説明する上面説明図であ
る。
【図8A】PSD16とPSD160を配置する場合に
おける配置状態を、レンズ15の側から見た正面説明図
である。
【図8B】PSD16とPSD160とレンズ15の位
置関係を説明する上面説明図である。
【符号の説明】 1 光学的移動速度測定装置 2 レーザダイオード 3 ガルバノミラー 5 強誘電性液晶空間光変調素子 7 He−Neレーザ装置 12 フーリエ変換レンズ 13 強誘電性液晶空間光変調素子 15 フーリエ変換レンズ 16 半導体位置検出素子 17 フォトディテクタアレイ 19 演算・制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−212773(JP,A) 特開 昭57−187605(JP,A) 特開 平5−118816(JP,A) 特開 平2−289827(JP,A) 特開 平3−175303(JP,A) 特開 平4−204312(JP,A) 特開 平5−332722(JP,A) 特公 平5−2924(JP,B2)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定対象の像を適当な時間間隔をおいて
    入力し、各入力時点における該像を二重記録するための
    第一の記録手段と、該第一の記録手段にコヒーレント光
    を照射して該二重記録像を読みだすための第一のコヒー
    レント光投光手段と、該読み出した二重記録像をフーリ
    エ変換して第一のフーリエ変換像を形成するための第一
    のフーリエ変換手段と、該第一のフーリエ変換像を記録
    するための第二の記録手段と、該第二の記録手段にコヒ
    ーレント光を照射して該第一のフーリエ変換像を読みだ
    すための第二のコヒーレント光投光手段と、該読み出し
    た第一のフーリエ変換像をフーリエ変換して第二のフー
    リエ変換像を形成するための第二のフーリエ変換手段
    と、該第二のフーリエ変換像を調整するための調整手段
    と、該調整された第二のフーリエ変換像を受光するため
    の第一の受光面を有し該第二のフーリエ変換像の重心の
    位置を検出するための光重心位置検出手段と、該調整さ
    れた第二のフーリエ変換像を受光するための第二の受光
    面であって該第一の受光面より小さいものを有し該第二
    のフーリエ変換像を検出するための光検出手段と、該光
    重心位置検出手段と該光検出手段の検出結果に基づいて
    該調整手段の調整状態を制御するための制御手段と、該
    光検出手段の検出結果と該調整手段の調整状態に基づい
    て該時間間隔における該被測定対象と該第一の記録手段
    との相対的変位量を求めるための演算手段とを備えたこ
    とを特徴とする光学的変位量測定装置。
  2. 【請求項2】前記第一の記録手段は、コヒーレント光を
    照射するための光照射手段と空間光変調手段とからな
    り、該光照射手段が、コヒーレント光を前記被測定対象
    へ照射して、前記各入力時点におけるスペックルパター
    ンを形成し、該空間光変調手段が該スペックルパターン
    を二重記録することを特徴とする請求項1記載の光学的
    変位量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記光重心位置検出手段が半導体位置検
    出素子からなることを特徴とする請求項1記載の光学的
    変位量測定装置。
  4. 【請求項4】 前記光検出手段が、該半導体位置検出素
    子の受光面より小さい面積の受光面を有する少なくとも
    一のフォトディテクタからなるフォトディテクタアレイ
    からなることを特徴とする請求項3記載の光学的変位量
    測定装置。
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