JP2002188222A - Pcコンクリートパネルとその製造方法 - Google Patents

Pcコンクリートパネルとその製造方法

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JP2002188222A
JP2002188222A JP2000389385A JP2000389385A JP2002188222A JP 2002188222 A JP2002188222 A JP 2002188222A JP 2000389385 A JP2000389385 A JP 2000389385A JP 2000389385 A JP2000389385 A JP 2000389385A JP 2002188222 A JP2002188222 A JP 2002188222A
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Yoshifumi Yokota
恵文 横田
Hisaya Maeda
久弥 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外断熱効果や機械的強度が充分で、しかも構造
が簡素で安価に製造できる外断熱のPCコンクリートパ
ネルを実現する。 【解決手段】水平に敷いた外壁タイル1の裏面の上に外
コンクリート層2を打設した後、その生コンクリートが
乾燥硬化しないうちに、断熱材3を重ね、その上に鉄筋
コンクリート主壁4を打設する。前記の外コンクリート
層2に立てた連結部材9の上から前記の断熱材3を重ね
て、断熱材3を貫通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物の壁体にするP
C(Pre Cast )コンクリートパネルとその製造方法に
関する。さらに詳しくは、壁体の外側に断熱層を設ける
外断熱パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート住宅などにおいては、コン
クリート壁の内面に断熱材を設ける内断熱が主流となっ
ていたのに対し、近年は、結露の問題、ダニやカビなど
の発生、熱効率などの観点から、コンクリート壁の外側
に断熱材を設ける外断熱が採用されつつある。
【発明が解決しようとする課題】PCコンクリートパネ
ルの場合でも、同様の外断熱構造が要望されているが、
従来はコンクリート壁の外面に、予めタイルを貼ってあ
る断熱シートを貼る構造が多い。このような構造では、
断熱層を充分に厚くできず、その結果、断熱効果が不十
分である。タイル厚も、荷重軽減のために薄くせざるを
得ない。また、コスト高となる。
【0003】特開平5−280137号公報に掲載のよ
うに、中空パネルの上に断熱層を重ね、その上に鉄筋コ
ンクリート主壁を打設した構造も知られている。しかし
ながら、構造が複雑で高価となる、中空パネルでは鉄筋
入りにできないので強度が不足する、などの問題があ
る。タイル貼りが乾式法であるため、コスト高となる。
【0004】また、特開平5−280137号公報に掲
載のように、鉄筋コンクリート壁の外面に貼り着けた断
熱材と外装材との間に通気層を設けて、この通気層を自
然換気または機械的換気によって外気と連通させる構造
が知られている。
【0005】しかしながら、この場合は、通気層の存在
によって機械的な強度が低下し、換気のために構造が複
雑化し、高価となる。断熱材が外気と接するので、経年
劣化を来す。
【0006】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、外断熱効果や機械的強度が充分で、しかも構造
が簡素で安価に製造できる外断熱のPCコンクリートパ
ネルを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、外断熱
用のPCコンクリートパネルにおいて、外装層と、外コ
ンクリート層と、断熱材層と、鉄筋コンクリート主壁の
順に積層されており、前記の断熱材層を貫通している連
結手段によって、前記の外コンクリート層と鉄筋コンク
リート主壁とが連結されているPCコンクリートパネル
である。
【0008】このように、PCコンクリートパネルにお
いて、外装層と、外コンクリート層と、断熱材層と、鉄
筋コンクリート主壁の順に積層されており、前記の断熱
材層を貫通している連結手段によって、前記の外コンク
リート層と鉄筋コンクリート主壁とが連結されているこ
とにより、外装材の荷重がかかっている外コンクリート
層が、鉄筋コンクリート主壁に強固に連結保持されるの
で、外装や外コンクリート層を充分に厚く、堅牢にでき
る。その結果、タイルなどの外装層の厚みを充分に確保
でき、台風などの際に飛来物が衝突したりしても損傷し
たりする恐れがない。
【0009】しかも、断熱層は外コンクリート層で鉄筋
コンクリート主壁に押し着けられるので、剥離の恐れが
ない。したがって、断熱層も充分に厚くして、断熱効果
を充分に確保できる。
【0010】請求項2は、請求項1に記載の外コンクリ
ート層と鉄筋コンクリート主壁の少なくとも上下両端
が、鉄筋などの連結手段の入ったコンクリートによって
一体に連結されているPCコンクリートパネルである。
【0011】このように、外コンクリート層と鉄筋コン
クリート主壁の上下両端が、鉄筋などの連結手段入りの
コンクリートによって一体に連結されていることによ
り、外コンクリート層が鉄筋コンクリート主壁に強固に
連結固定される。しかも、上側のスラブや下側のスラブ
との連結部は、内部の断熱材が露出しないので、スラブ
との連結固定が容易になる。
【0012】また、断熱材層が外気から密閉されている
ので、ダニやカビの発生を防止でき、断熱材層が外気か
ら遮断されているので、断熱材が外気に触れて経年劣化
する恐れがなく、断熱効果を長期間にわたって確保でき
る。
【0013】請求項3は、水平に敷いた外壁タイルの裏
面の上に外コンクリート層を打設した後、その生コンク
リートが乾燥硬化しないうちに、断熱材を重ね、その上
に鉄筋コンクリート主壁を打設することを特徴とするP
Cコンクリートパネルの製造方法である。
【0014】このように、外壁タイルの裏面の上に外コ
ンクリート層を打設した後、その生コンクリートが乾燥
硬化しないうちに、断熱材を重ね、その上に鉄筋コンク
リート主壁を打設するので、生コンクリートが乾燥硬化
しないうちに、外コンクリート層、断熱層、鉄筋コンク
リート主壁の順に連続して打設でき、短時間に効率的に
安価に製造できる。また、生コンクリートで断熱材の両
面が挟まれるので、生コンクリートが断熱材の空隙に入
り込み硬化することによって、断熱材と外コンクリート
層と鉄筋コンクリート主壁との密着強度も向上し、堅牢
で長期にわたって安定した構造となる。
【0015】請求項4は、請求項3に記載の外コンクリ
ート層に立てた連結部材の上から前記の断熱材を重ね
て、該連結部材が断熱材を貫通した状態で、鉄筋コンク
リート主壁を打設することを特徴とするPCコンクリー
トパネルの製造方法である。
【0016】このように、外コンクリート層に立てた連
結部材の上から前記の断熱材を重ねて、断熱材を貫通さ
せ、貫通した上端部と一緒に鉄筋コンクリート主壁を打
設するので、外コンクリート層を鉄筋コンクリート主壁
に確実かつ強固に連結保持でき、外コンクリート層が鉄
筋コンクリート主壁から剥離する恐れがないような製造
が可能となる。しかも、断熱層も剥離する恐れのないよ
うな構造が実現でき、その結果、断熱層を充分に厚くで
きる。
【0017】請求項5は、請求項3または請求項4に記
載の外コンクリート層と鉄筋コンクリート主壁の少なく
とも上下両端となる位置において、断熱材を配置せず
に、外コンクリート層の上に直接に鉄筋コンクリート主
壁を打設することを特徴とするPCコンクリートパネル
の製造方法である。
【0018】このように、外コンクリート層と鉄筋コン
クリート主壁の上下両端となる位置において、外コンク
リート層の上に直接に鉄筋コンクリート主壁を打設する
ので、外コンクリート層を鉄筋コンクリート主壁に強固
に連結固定できる。しかも、内部の断熱材が外気と触れ
ないように、またカビやダニが発生しないように、断熱
材を完全に外気から密閉できる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明によるPCコンクリー
トパネルとその製造方法が実際上どのように具体化され
るか実施形態を説明する。図1は本発明よるPCコンク
リートパネルを立てた状態の全容を示す縦断面図であ
る。1はタイルなどのような外装層、2は外コンクリー
ト層、3は断熱材の層、4は鉄筋コンクリート主壁であ
る。
【0020】鉄筋コンクリート主壁4は、通常のPCコ
ンクリートパネルに相当するもので、例えば厚さ15c
m程度のコンクリートの中に鉄筋5が縦横に配筋されて
いる。また、軸筋6が上下方向に埋設されており、上端
6aは、鉄筋コンクリート主壁4から上向きに突出して
いる。鉄筋コンクリート主壁4の下端には、連結管7が
上下方向に埋設されており、この連結管7の上側に、前
記軸筋6の下端側が挿入されている。
【0021】この連結管7の下側に、下階のPCコンク
リートパネルの鉄筋コンクリート主壁の軸筋の上端側が
挿入される。そして、連結管7中に結着剤を充填して硬
化させることで、上下の軸筋6同士が連結される。した
がって、軸筋6の上端6aは、上階のPCコンクリート
パネルの連結管の下側に挿入して、結着剤を充填硬化さ
せることで、上階のPCコンクリートパネルの軸筋と連
結される。
【0022】図2は、図1のパネルの上側部分、すなわ
ちA部を拡大して示した断面図である。外コンクリート
層2は、例えば厚さが3〜5cm程度が適しており、内
部には比較細い鉄筋8を縦横に配筋してある。あるい
は、メッシュ筋やラス網などで代用してもよい。
【0023】断熱材3は、厚さが例えば7〜8cm程度
の断熱性に富んだ材料が適しており、例えばグラスウー
ルやポリウレタンフォーム、ポリスチレン発泡体、ウレ
タン発泡体などを使用する。そして、外コンクリート層
2と鉄筋コンクリート主壁4との間に層状に挟んであ
る。
【0024】9は連結部材であり、断熱材3を貫通して
いる。この連結部材9は、例えば鉄筋の一端を外コンク
リート層2中の埋設筋8に連結してあり、他端は鉄筋コ
ンクリート主壁4中の埋設鉄筋5より上側で折り曲げて
ある。したがって、断熱材3が介在していても、この連
結部材9によって、外コンクリート層2が鉄筋コンクリ
ート主壁4に強固に連結支持される。
【0025】このPCコンクリートパネルの上端と下端
は、外コンクリート層2と鉄筋コンクリート主壁4とが
直接連結されている。すなわち、上下両端には断熱材3
を配置せずに、外コンクリート層2と鉄筋コンクリート
主壁4とのコンクリート同士が直接に一体に連結してい
る。
【0026】また、外コンクリート層2中の埋設筋8の
端部10を折り曲げて、連結部のコンクリート4a中に
埋設してあり、該折り曲げ端部10の先端も、連結部材
9の先端と同様に折り曲げる。なお、端部10の部分
も、埋設筋8とは別に設けた連結部材9を用いてもよ
い。また外コンクリート層2と鉄筋コンクリート主壁4
とを連結する連結部材9や端部10は、アンカーボルト
や他の締結手段を用いて連結してもよい。
【0027】図3は、図1、図2のPCコンクリートパ
ネルの製造方法を工程順に示す断面図である。まず、
(1)において、11は平坦な水平面であり、その上
に、前後左右の型枠12を配置しておく。そして、型枠
12の内部で、水平面11の上にタイル1を敷く。この
とき、裏面を上側にする。このように、裏面を上側にし
たタイル1の上に、外コンクリート層2を打設する。こ
のとき、予め細めの鉄筋8を縦横に配筋しておく。メッ
シュ筋やラス網などを代用してもよい。
【0028】また、連結部材9を立てておく。この連結
部材9は、その下側を前記の鉄筋8に溶接したり針金で
縛りつけて、安定よく鉛直に立つようにしておく。ま
た、建物の施工時に上下両端となる位置も、同様にして
連結部材9の下端を連結して立ててもよく、鉄筋8を延
長させた端部10を上向きに折り曲げて、連結部材9の
代用としてもよい。
【0029】このように、鉄筋8を配筋したり、ラス網
などを配置した状態で、タイル1の上にコンクリートを
打設し、鉄筋8やラス網などを埋め込む。そして、生コ
ンクリート面を大体平面にならした後、(2)のよう
に、断熱材3を重ねる。つまり、外コンクリート層2の
生コンクリートが乾燥硬化しないうちに断熱材3を重ね
る。
【0030】このとき、前記の連結部材9が断熱材3を
貫通して、上向きに突出するようにする。断熱材3を上
から叩いたりして、下向きの力を加えることで、連結部
材9は容易に断熱材3を貫通して、上に突出できる。
【0031】建物の施工時に上下両端となる位置、すな
わち前記の鉄筋8を延長させて上向きに折り曲げた端部
10の位置13は、連結用のコンクリートを打設するた
め、断熱材3を敷かないで開けておく。
【0032】次いで、(3)のように、断熱材3の上
に、鉄筋コンクリート主壁4のための鉄筋5を縦横に配
筋する。また、軸筋6も配筋し、図1の連結管7も配設
しておく。建物の施工時の上下両端の水平筋14など、
全ての配筋をしておく。そして、図4のように、前記の
連結部材9の上端や端部10の上端を、鉄筋5、14な
どの上側で折り曲げておく。
【0033】最後に、(4)のように、断熱材3の上
と、前記の断熱材3を配設しないでおいた上下端となる
部分13にコンクリートを打設し、上面を水平にならし
た状態で養生する。このように、外コンクリート層2の
生コンクリートが乾燥しないうちに断熱材3を挟んで鉄
筋コンクリート主壁4を打設するので、外コンクリート
層2および鉄筋コンクリート主壁4の生コンクリートが
部分的に断熱材3の空隙中に浸入する。その結果、断熱
材3と外コンクリート層2および鉄筋コンクリート主壁
4との結合が確実かつ強固となる。
【0034】また、外コンクリート層2の生コンクリー
トが乾燥しないうちに、前記の上下端となる部分13に
もコンクリートを打設して、鉄筋コンクリート主壁4と
一体化させる。その結果、外コンクリート層2と鉄筋コ
ンクリート主壁4が鉄筋端部10入りのコンクリート4
aで一体に連結されるので、外コンクリート層2と鉄筋
コンクリート主壁4の上下両端が一体に強固に連結され
る。
【0035】コンクリートの養生が進み、脱型可能とな
ったら、型枠12を撤去すると、PCコンクリートパネ
ルの製造が完了する。このPCコンクリートパネルを使
用して、建物を施工する際は、軸筋6の端部6a側が上
向きとなるように立てて使用する。
【0036】PCコンクリートパネルの上下両端は、連
結コンクリート部4aで密閉されている。左右両端は、
隣接するパネルとの連結部では、内部の断熱材3の端部
を露出させ、隣接するパネルの断熱材露出部同士を密着
させた状態で接続し、コンクリート部はコーキングす
る。開口部などに接する部分、すなわち隣接するパネル
が無い部分では、上下端の連結コンクリート部4aと同
様な要領で密閉する。
【0037】したがって、本発明の場合は、内部の断熱
材3は密閉部にサンドイッチされた構造となるため、内
部の断熱材3が外気に触れて風化し劣化する恐れもな
い。
【0038】以上の実施形態では、外装層としてタイル
を例にして説明したが、サイディング化粧板や防水塗
装、断熱塗装など、各種の外装手段を適用できる。ま
た、塗装などの場合は、タイルの場合とは違って、パネ
ルの完成後あるいは建物の施工後に外装層を塗装するの
がよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1のように、PCコンクリートパ
ネルにおいて、外装層と、外コンクリート層と、断熱材
層と、鉄筋コンクリート主壁の順に積層されており、前
記の断熱材層を貫通している連結手段によって、前記の
外コンクリート層と鉄筋コンクリート主壁とが連結され
ていることにより、外装材の荷重がかかっている外コン
クリート層が、鉄筋コンクリート主壁に強固に連結保持
されるので、外装や外コンクリート層を充分に厚く、堅
牢にできる。その結果、タイルなどの外装層の厚みを充
分に確保でき、台風などの際に飛来物が衝突したりして
も損傷したりする恐れがない。
【0040】しかも、断熱層は外コンクリート層で鉄筋
コンクリート主壁に押し着けられるので、剥離の恐れが
ない。したがって、断熱層も充分に厚くして、断熱効果
を充分に確保できる。
【0041】請求項2のように、外コンクリート層と鉄
筋コンクリート主壁の上下両端が、鉄筋などの連結手段
入りのコンクリートによって一体に連結されていること
により、外コンクリート層が鉄筋コンクリート主壁に強
固に連結固定される。しかも、上側のスラブや下側のス
ラブとの連結部は、内部の断熱材が露出しないので、ス
ラブとの連結固定が容易になる。
【0042】また、断熱材層が外気から密閉されている
ので、ダニやカビの発生を防止でき、断熱材層が外気か
ら遮断されているので、断熱材が外気に触れて経年劣化
する恐れがなく、断熱効果を長期間にわたって確保でき
る。
【0043】請求項3の製造方法によると、外壁タイル
の裏面の上に外コンクリート層を打設した後、その生コ
ンクリートが乾燥硬化しないうちに、断熱材を重ね、そ
の上に鉄筋コンクリート主壁を打設するので、生コンク
リートが乾燥硬化しないうちに、外コンクリート層、断
熱層、鉄筋コンクリート主壁の順に連続して打設でき、
短時間に効率的に安価に製造できる。また、生コンクリ
ートで断熱材の両面が挟まれるので、生コンクリートが
断熱材の空隙に入り込み硬化することによって、断熱材
と外コンクリート層と鉄筋コンクリート主壁との密着強
度も向上し、堅牢で長期にわたって安定した構造とな
る。
【0044】請求項4のように、外コンクリート層に立
てた連結部材の上から前記の断熱材を重ねて、断熱材を
貫通させ、貫通した上端部と一緒に鉄筋コンクリート主
壁を打設するので、外コンクリート層を鉄筋コンクリー
ト主壁に確実かつ強固に連結保持でき、外コンクリート
層が鉄筋コンクリート主壁から剥離する恐れがないよう
な製造が可能となる。しかも、断熱層も剥離する恐れの
ないような構造が実現でき、その結果、断熱層を充分に
厚くできる。
【0045】請求項5のように、外コンクリート層と鉄
筋コンクリート主壁の上下両端となる位置において、外
コンクリート層の上に直接に鉄筋コンクリート主壁を打
設するので、外コンクリート層を鉄筋コンクリート主壁
に強固に連結固定できる。しかも、内部の断熱材が外気
と触れないように、またカビやダニが発生しないよう
に、断熱材を完全に外気から密閉できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明よるPCコンクリートパネルの全容を
示す縦断面図である。
【図2】 図1のパネルの上側部分を拡大して示した断
面図である。
【図3】 本発明によるPCコンクリートパネルの製造
方法を工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1 タイル(外装層) 2 外コンクリート層 3 断熱材層(断熱材) 4 鉄筋コンクリート主壁 4a 連結コンクリート部 5 鉄筋 6 軸筋 7 連結管 8 埋設筋 9 連結部材 10 端部 11 水平面 12 型枠 13 連結コンクリートを打設する位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DB05 DD01 DD02 DH12 DH13 DH37 DH39 EA03 FA03 GA12 GA32 GA42 GA62 HA06 HA14 HA33 HB02 HD03 HD09 HF02 2E162 AA01 CA08 CA11 CA33 CB16 CD02 CD03 EA11 4G058 GA01 GB02 GC01 GC07 GE04 GE15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外断熱用のPCコンクリートパネルにお
    いて、 外装層と、外コンクリート層と、断熱材層と、鉄筋コン
    クリート主壁の順に積層されており、 前記の断熱材層を貫通している連結手段によって、前記
    の外コンクリート層と鉄筋コンクリート主壁とが連結さ
    れていることを特徴とするPCコンクリートパネル。
  2. 【請求項2】 前記の外コンクリート層と鉄筋コンクリ
    ート主壁の少なくとも上下両端が、連結手段入りのコン
    クリートによって一体に連結されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のPCコンクリートパネル。
  3. 【請求項3】 水平に敷いた外壁タイルの裏面の上に外
    コンクリート層を打設した後、その生コンクリートが乾
    燥硬化しないうちに、断熱材を重ね、その上に鉄筋コン
    クリート主壁を打設することを特徴とするPCコンクリ
    ートパネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記の外コンクリート層に立てた連結部
    材の上から前記の断熱材を重ねて、該連結部材が断熱材
    を貫通した状態で、鉄筋コンクリート主壁を打設するこ
    とを特徴とする請求項3に記載のPCコンクリートパネ
    ルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記の外コンクリート層と鉄筋コンクリ
    ート主壁の少なくとも上下両端となる位置において、 断熱材を配置せずに、外コンクリート層の上に直接に鉄
    筋コンクリート主壁を打設することを特徴とする請求項
    3または請求項4に記載のPCコンクリートパネルの製
    造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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