JP2002188165A - 地下埋構造物用落下防止網付き梯子 - Google Patents

地下埋構造物用落下防止網付き梯子

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JP2002188165A JP2000390703A JP2000390703A JP2002188165A JP 2002188165 A JP2002188165 A JP 2002188165A JP 2000390703 A JP2000390703 A JP 2000390703A JP 2000390703 A JP2000390703 A JP 2000390703A JP 2002188165 A JP2002188165 A JP 2002188165A
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孝 清水
Seiji Matsushima
誠二 松島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地下埋構造物内への作業員の出入りが容易に
行なえると共に、地下埋構造物内への作業員や異物の落
下を防止することができる。 【解決手段】 鉄蓋が嵌め込まれる受枠の内側に挿入可
能な支柱6と、支柱6の下部に起倒自在に取り付けられ
た梯子本体9と、梯子本体9に固定された落下防止用網
12と、梯子本体9を起立させたときに、梯子本体9を
支柱6にロックするロック手段13とからなり、梯子本
体9は、前記受枠内に収容可能な大きさを有し、落下防
止用網12は、前記受枠の内側全面を覆う大きさを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マンホールや枡
類等の地下埋構造物の上部に取り付けられる落下防止網
付き梯子、特に、地下埋構造物内への作業員の出入りが
容易に行なえると共に、地下埋構造物内への作業員や工
具等の異物の落下を防止することができ、しかも、容易
に持ち運び可能な地下埋構造物用落下防止網付き梯子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、マンホール内に作業員が
出入りする場合に、作業員の出入りを容易にする梯子を
マンホールの入口に取り付けることが行なわれている。
また、マンホール内に作業員や工具等の異物が落下する
のを防止するために、マンホールの入口に落下防止用の
網を取り付けることが行なわれている。
【0003】実開昭58−181900号公報には、図
5に示すように、マンホールの鉄蓋用受枠1に着脱可能
に取り付けられた梯子2が開示されている。以下、この
梯子を従来技術1という。
【0004】また、実開昭62−99646号公報に
は、図6に示すように、落下防止用網3が取り付けられ
た鉄蓋4用受枠1が開示されている。以下、この受枠を
従来技術2という。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術1では、地下埋構造物への作業員の出入りは容易に行
なえるものの、地下埋構造物への作業員や異物の落下を
防止することができない。
【0006】また、従来技術2では、地下埋構造物への
作業員や工具等の異物の落下は防止することができて
も、地下埋構造物へ作業員の出入りを容易にするといっ
た効果はない。
【0007】従って、この発明の目的は、地下埋構造物
内への作業員の出入りが容易に行なえると共に、地下埋
構造物内への作業員や異物の落下を防止することができ
る、持ち運び可能な地下埋構造物用落下防止網付き梯子
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
鉄蓋が嵌め込まれる受枠の内側に挿入可能な支柱と、前
記支柱の下部に起倒自在に取り付けられた梯子本体と、
前記梯子本体に固定された落下防止用網と、前記梯子本
体を起立させたときに、前記梯子本体を前記支柱にロッ
クするロック手段とからなり、前記梯子本体は、前記受
枠内に収容可能な大きさを有し、前記落下防止用網は、
前記受枠の内側全面を覆う大きさを有することに特徴を
有するものである。
【0009】請求項2記載の発明は、前記支柱が前記受
枠に対して外方に傾斜して挿入可能であることに特徴を
有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の地下埋構造物用落下防
止網付き梯子の一実施態様を、図面を参照しながら説明
する。
【0011】図1は、この発明の地下埋構造物用落下防
止網付き梯子を示す分解斜視図、図2は、この発明の地
下埋構造物用落下防止網付き梯子が取り付けられる受枠
を示す斜視図、図3は、梯子本体を倒した、この発明の
地下埋構造物用落下防止網付き梯子を示す断面図、図4
は、梯子本体を起立させた、この発明の地下埋構造物用
落下防止網付き梯子を示す断面図である。
【0012】図1から図4において、4は、受枠、5
は、鉄蓋、6は、門形支柱、7は、支柱6の2本の下端
部が嵌め込まれる、受枠4の内側に形成された2つの挿
入孔である。挿入孔7に挿入された支柱6は、支柱6の
下部に突設されたストッパー8により垂直に保持され
る。9は、支柱6の下部に軸9Aを中心として起倒自在
に取り付けられた梯子本体であり、その最上段の水平バ
ー9Aには、後述するロック手段と係合するフック10
が固定されている。梯子本体9は、受枠4内に嵌まり込
むリング状枠体11内に受枠4の径方向に亘って固定さ
れている。枠体11の周端部11Aが受枠4の内側段部
4Aに当たることによって、枠体11と共に梯子本体9
が受枠4内に水平に支持される。
【0013】12は、梯子本体9上に固定された落下防
止用網である。梯子本体9は、受枠4内に収容可能な大
きさを有している。落下防止用網12は、受枠4の内側
全面を覆う大きさ、ドライバー等の小型工具が通過しな
い程度の網目、および、人が乗っても破損しない程度の
強度を有している。
【0014】13は、支柱6の水平部に取り付けられ
た、スナッチロック等と称されている従来公知のロック
手段である。ロック手段13は、梯子本体9を起立させ
たときに、梯子本体9を支柱6に固定する作用をし、梯
子本体9のフック10をロック手段13の鉤溝13A内
に嵌め込むと、自動的にフック10が鉤体(図示せず)
と係合してロックが行なえ、また、レバー13Bを紐1
3Cを介して回動させることにより、フック10の係合
を解除できるものである。
【0015】なお、図3の一点鎖線で示すように、支柱
6を受枠4に対して外方に傾斜させて挿入させれば、フ
ック10の係合を解除したときに、梯子本体9が作業員
の意に反して自重により倒れることがなく、梯子本体9
を倒すときには、作業員が梯子本体9を引くことにな
り、安全性の面から好ましい。
【0016】このように構成されている、この発明の地
下埋構造物用落下防止網付き梯子によれば、以下のよう
にして受枠に設置される。
【0017】梯子本体9を枠体10と共に軸9Aを中心
として回動させ、ロック手段13により支柱6に固定し
ておく。この状態で、設置する受枠4の場所まで運び、
支柱6を受枠4の挿入孔7に挿入する。次いで、紐13
Cを引いてロック手段13のレバー13Bを回動させ
て、フック10の係合を解除する。そして、梯子本体9
を枠体10と共に軸9Aを中心として、枠体11の周端
部11Aが受枠4の段部4Aに当たるまで倒す。これに
より梯子本体9は、枠体11と共に受枠4内に水平に支
持される。このようにして、梯子本体9が水平に倒れる
と、受枠4は、図3に示すように、落下防止用網12に
よって完全に塞がれる。従って、作業員は勿論、工具等
の異物がマンホールA内に落下する恐れは皆無である。
【0018】一方、梯子本体9を枠体10と共に軸9A
を中心として起立させ、ロック手段13によって支柱6
に梯子本体9をロックすれば、図4に示すように、梯子
本体9は、受枠4に垂直に固定される。従って、マンホ
ールA内への作業員の出入りが容易に行なえる。
【0019】このように、作業員がマンホールA内に入
るときには、紐13Cを引くだけで梯子本体9のロック
が解除され、一方、作業員がマンホールA内から出ると
きには、梯子本体9を下から垂直になるまで押し上げれ
ば、フック10がロック手段13に自動的に係合して、
梯子本体9がロックされるので、マンホールA内への出
入りが極めて容易且つ安全に行なえる。
【0020】以上の説明は、この発明の地下埋構造物用
落下防止網付き梯子をマンホールの鉄蓋用受枠に設置し
た例であるが、この他の地下構造物上に設置することも
可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、受枠に挿入可能な支柱に起倒自在に梯子本体を取り
付け、この梯子本体に落下防止用網を取り付けることに
より、地下埋構造物内への作業員の出入りが容易に行な
えると共に、地下埋構造物内への作業員や工具等の異物
の落下を防止することができ、且つ、梯子本体を支柱に
固定するロック手段を設けることにより梯子の搬送が容
易に行なえると共に、作業員の異に反して梯子本体が倒
れることがなくなるので、安全性が高まるといった有用
な効果がもたらされる。
【0022】また、支柱を受枠に対して外方に傾斜させ
て挿入させれば、フックの係合を解除したときに、梯子
本体が作業員の意に反して自重により倒れることがな
く、梯子本体を倒すときには、作業員が梯子本体を引く
ことになり、安全性の面から好ましいといった有用な効
果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の地下埋構造物用落下防止網付き梯子
を示す分解斜視図である。
【図2】この発明の地下埋構造物用落下防止網付き梯子
が取り付けられる受枠を示す斜視図である。
【図3】梯子本体を倒した、この発明の地下埋構造物用
落下防止網付き梯子を示す断面図である。
【図4】梯子本体を起立させた、この発明の地下埋構造
物用落下防止網付き梯子を示す断面図である。
【図5】従来技術1を示す斜視図である。
【図6】従来技術2を示す断面図である。
【符号の説明】
1:受枠 2:梯子 3:落下防止用網 4:受枠 4A:段部 5:鉄蓋 6:支柱 7:挿入孔 8:ストッパー 9:梯子本体 9A:軸 10:フック 11:枠体 11A:周端部 12:落下防止用網 13:ロック手段 13A:鉤溝 13B:レバー 13C:紐
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 孝 東京都千代田区内神田1丁目8番1号 日 本鋳鉄管株式会社内 (72)発明者 松島 誠二 東京都千代田区内神田1丁目8番1号 日 本鋳鉄管株式会社内 Fターム(参考) 2D047 BA02 2E044 AA07 BB07 EE02 EE11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄蓋が嵌め込まれる受枠の内側に挿入可
    能な支柱と、前記支柱の下部に起倒自在に取り付けられ
    た梯子本体と、前記梯子本体に固定された落下防止用網
    と、前記梯子本体を起立させたときに、前記梯子本体を
    前記支柱にロックするロック手段とからなり、前記梯子
    本体は、前記受枠内に収容可能な大きさを有し、前記落
    下防止用網は、前記受枠の内側全面を覆う大きさを有す
    ることを特徴とする地下埋構造物用落下防止網付き梯
    子。
  2. 【請求項2】 前記支柱が前記受枠に対して外方に傾斜
    して挿入可能であることを特徴とする、請求項1記載の
    地下埋構造物用落下防止網付き梯子。
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