JP2002187726A - ガラス基板の製造方法およびガラス基板成形用金型 - Google Patents

ガラス基板の製造方法およびガラス基板成形用金型

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JP2002187726A JP2000383426A JP2000383426A JP2002187726A JP 2002187726 A JP2002187726 A JP 2002187726A JP 2000383426 A JP2000383426 A JP 2000383426A JP 2000383426 A JP2000383426 A JP 2000383426A JP 2002187726 A JP2002187726 A JP 2002187726A
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molding
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知一 徳永
Asuka Yajima
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスクなどの記録媒体に最適な磁気デ
ィスク用のガラス基板の製造方法およびガラス基板成形
用金型において、基板表面が超平滑性を有すると共に軸
対称性に優れ、しかも大量かつ安価にガラス基板を製造
できる。 【解決手段】 成形面2,5を凹または凸形状としてな
る上下型1,4間にガラス素材7を配置し、加熱・加圧
工程および冷却工程を経てガラス基板18をプレス成形
する製造方法において、冷却工程にて、上型1の温度が
下型4の温度より高くなるように温度差を設けることを
特徴とし、凸形状の下型4側に反ったガラス基板18が
上下型1,4の温度差によって凹形状の上型1側に反
り、基板表面が超平滑性を有するガラス基板18を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクなど
の記録媒体に最適な磁気ディスク用のガラス基板の製造
方法およびガラス基板成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の分野、特に磁気ディス
クにおいては、小型化、薄型化、高容量化などの高性能
化が進んでいる。それに伴って、高密度磁気記録媒体へ
の要求が高まり、ガラス基板は、高剛性、高硬度で平坦
化が容易で、高密度化、高信頼性化に極めて有利なこと
から盛んに検討されている。
【0003】従来、磁気ディスク用ガラス基板は、所定
のサイズに切り抜かれた後、平滑な表面を得るために基
板を研磨する研磨法により製造されてきた。しかしなが
ら、近年、基板表面には超平滑性が要求され、研磨行程
には技術的にも非常に難しい高い精度が求められるよう
になり、こうした基板を1枚1枚研磨する製造方法は、
多くの行程を要し、製品が高価になるという欠点があっ
た。
【0004】一方、ガラス素材を加熱、成形、冷却し、
金型成形面を高精度で転写するプレス成形法は、後加工
を必要としないため、安価で生産性が高く、かつ高品質
である。したがって、光学素子製造の分野では、すでに
数多くの検討がなされ実用化が図られている。
【0005】しかしながら、磁気ディスク用ガラス基板
のように外径が大きく、基板厚が薄く、外径と基板厚と
の比が大きなもの(例えば、2.5インチサイズの磁気
ディスク用ガラス基板では、外径65mm、基板厚み
0.635mmであり、外径と基板厚との比は約10
0:1)を形成することは、光学素子のようにレンズ厚
と外径との比が比較的小さく、かつ曲率を持ったものを
成形する場合とは違った課題を有している。
【0006】また、磁気ディスク用ガラス基板に要求さ
れる形状は、面のうねりができるだけ小さいこと(平坦
度)、特に高速回転時における磁気ヘッドの追従性を高
めるために、同一半径上でのうねりを押えることが求め
られている。例えば、鞍型形状ではヘッドの追従性が悪
くなるため、軸対称性の高いお椀型形状が好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレス
成形で、上記要求形状を達成するには種々の課題があ
る。成形の冷却工程で成形用金型の上下の型枠の間で温
度差が生じると、ガラス基板は上下の熱収縮のタイミン
グがずれるため、反りが発生する。例えば、上型の温度
が下型の温度より高い状態で冷却されると、基板上側の
熱収縮のタイミングが遅れるため、上側凹状に反りが発
生する。したがって、上下同一の温度で冷却し、可能な
限り反りの発生を押える必要がある。
【0008】しかしながら、上下同一の温度で冷却する
と、別の副作用が発生する。すなわち、ガラス基板の金
型からの離型は、同一温度の場合、ほぼ同じタイミング
で行われるため、離型のタイミングが同一面内でランダ
ムになってしまう。したがって、平坦度の絶対値は小さ
く押えることができるが、軸対称性の崩れた形状しか得
られない。
【0009】図8に、従来の製造方法で得られたガラス
基板の平坦度を示すレーザ干渉計での測定データを示
す。平坦度の絶対値は仕様内であるが、軸対称性の崩れ
た歪な形状になっている。しかも、同じ成形条件で成形
しても同じ形状は再現できないことから、離型のタイミ
ングが不安定になっている。
【0010】本発明は、上記の課題を解決するものであ
り、基板表面が超平滑性を有すると共に軸対称性に優
れ、しかも大量かつ安価に、外径と基板厚との比が大き
な磁気ディスクなどの記録媒体に最適なガラス基板を製
造することができるガラス基板の製造方法およびガラス
基板成形用金型を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のガラス基板の製
造方法は、上型の成形面を凹または凸形状とし下型の成
形面を同一形状で極性が逆の凸または凹形状としてなる
上下型間にガラス素材を配置した後、加熱・加圧工程お
よび冷却工程を経てガラス基板をプレス成形する製造方
法において、前記冷却工程にて、前記上下型のうち成形
面が凹形状側の型の温度が凸形状側の型の温度より高く
なるように温度差を設けることを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明のガラス基板成形用金型は、互いの
間にガラス素材を配置し加熱・加圧工程および冷却工程
を経てガラス基板をプレス成形する上下型からなり、上
型の成形面を凹または凸形状とし下型の成形面を同一形
状で極性が逆の凸または凹形状としたことを特徴とする
ものである。
【0013】本発明のガラス基板の製造方法およびガラ
ス基板成形用金型によれば、冷却工程にて上下型のうち
成形面が凹形状側の型の温度を凸形状側の型の温度より
高くすることで、凸形状の型側に反ったガラス基板が上
下型の温度差によって凹形状の型側に反り、基板表面が
超平滑性を有すると共に軸対称性に優れたガラス基板を
成形でき、かつ、プレス成形にて大量かつ安価にガラス
基板を製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のガラス
基板の製造方法は、上型の成形面を凹または凸形状とし
下型の成形面を同一形状で極性が逆の凸または凹形状と
してなる上下型間にガラス素材を配置した後、加熱・加
圧工程および冷却工程を経てガラス基板をプレス成形す
る製造方法において、前記冷却工程にて、前記上下型の
うち成形面が凹形状側の型の温度が凸形状側の型の温度
より高くなるように温度差を設けることを特徴とするも
のである。なお、ガラス転移点近傍にて上下型に温度差
を設ける。また、上下型の成形面の平坦度を5μm以下
とする。この構成によると、冷却工程にて上下型のうち
成形面が凹形状側の型の温度を凸形状側の型の温度より
高くすることで、凸形状の型側に反ったガラス基板が上
下型の温度差によって凹形状の型側に反り、基板表面が
超平滑性を有すると共に軸対称性に優れたガラス基板を
成形でき、かつ、プレス成形にて大量かつ安価にガラス
基板を製造することができる。
【0015】本発明の請求項3に記載のガラス基板の製
造方法は、上下型間にガラス素材を配置した後、加熱・
加圧工程および冷却工程を経てガラス基板をプレス成形
する製造方法において、前記冷却工程にて、前記上下型
のうち一方の温度が他方の温度より高くなるように温度
差を設けると共に、当該温度差を設けた冷却途中にて前
記上下型のうち一方の温度が他方の温度より低くなるよ
うに温度差を逆転させることを特徴とするものである。
なお、ガラス転移点近傍にて上下型の温度差を逆転させ
る。この構成によると、冷却工程にて上下型のうち一方
の温度が他方の温度より高くなるように温度差を設ける
と共に、冷却途中にて一方の温度が他方の温度より低く
なるように温度差を逆転させることで、温度の高い一方
の型側に反ったガラス基板が、冷却途中にて温度の高い
他方の型側に反り、基板表面が超平滑性を有すると共に
軸対称性に優れたガラス基板を成形でき、かつ、プレス
成形にて大量かつ安価にガラス基板を製造することがで
きる。
【0016】本発明の請求項4に記載のガラス基板の製
造方法は、上型の成形面を凹または凸形状とし下型の成
形面を同一形状で極性が逆の凸または凹形状としてなる
上下型間にガラス素材を配置した後、加熱・加圧工程お
よび冷却工程を経てガラス基板をプレス成形する製造方
法において、前記冷却工程にて、前記上下型のうち成形
面が凸形状側の型の温度が凹形状側の型の温度より高く
なるように温度差を設けると共に、当該温度差を設けた
冷却途中にて成形面が凸形状側の型の温度が凹形状側の
型の温度より低くなるように温度差を逆転させることこ
とを特徴とするものである。なお、ガラス転移点近傍に
て上下型の温度差を逆転させる。また、上下型の成形面
の平坦度を5μm以下とする。この構成によると、冷却
工程にて上下型のうち成形面が凸形状側の型の温度が凹
形状側の型の温度より高くなるように温度差を設けると
共に、冷却途中にて成形面が凸形状側の型の温度を凹形
状側の型の温度より低くなるように温度差を逆転させる
ことで、温度が高くかつ凸形状である型側に反ったガラ
ス基板が、冷却途中で温度の高い凹形状の型側に反り、
基板表面が超平滑性を有すると共に軸対称性に優れたガ
ラス基板を成形でき、かつ、プレス成形にて大量かつ安
価にガラス基板を製造することができる。
【0017】本発明の請求項7に記載のガラス基板成形
用金型は、互いの間にガラス素材を配置し加熱・加圧工
程および冷却工程を経てガラス基板をプレス成形する上
下型からなり、上型の成形面を凹または凸形状とし下型
の成形面を同一形状で極性が逆の凸または凹形状とした
ことを特徴とするものである。なお、上下型の成形面の
平坦度を5μm以下とする。この構成によると、冷却工
程にて上下型のうち成形面が凹形状側の型の温度を凸形
状側の型の温度より高くすることで、凸形状の型側に反
ったガラス基板が上下型の温度差によって凹形状の型側
に反り、基板表面が超平滑性を有すると共に軸対称性に
優れたガラス基板を成形でき、かつ、プレス成形にて大
量かつ安価にガラス基板を製造することができる。
【0018】本発明の請求項9に記載のガラス基板成形
用金型は、上下型と、プレス成形時に前記上下型の成形
面間の距離を規制する規制部材と、前記上下型をガイド
および保温する胴型からなり、少なくとも前記規制部材
の熱収縮量Xが、前記上下型間に配置したガラス素材の
熱収縮量X'に対してX'-10μm<X<X'であること
を特徴とするものである。この構成によると、金型の規
制部材の熱収縮量Xをガラス素材の熱収縮量X'より小
さくしたことで、ガラス基板を金型からスムーズに離型
できると共に、熱収縮量の差を10μm以下にすること
でガラス基板の平坦度も得られる。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図1
ないし図7を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
るガラス基板成形用金型の断面図である。
【0020】ガラス基板成形用金型は、上型1と下型4
とからなり、その成形面2,5は同一形状で極性が逆の
凹凸形状の組合せにて構成されている。成形面2,5の
平坦度(金型全体の形状精度)は、5μm以下に仕上げ
られている。
【0021】図2ないし図4は、図1に示すガラス基板
成形用金型を用いてガラス基板18を成形する工程の概
略断面図を示している。
【0022】図2は、ガラス素材7を下型4に載置して
なる加熱工程を示す概略断面図である。ガラス基板成形
用金型は成形面2が凹形状の上型1、成形面5が凸形状
の下型4、プレス成形時に上下型1,4の成形面2,5
間の距離を規制する規制リング6、上下型1,4をガイ
ドおよび保温する保温胴型16,17とから構成されて
いる。上下型1,4は、母材としてタングステンカーバ
イト(WC)を主成分とする超硬合金や石英ガラス等、
高温時の機械強度の優れたものがよく、熱膨張係数が小
さいものが望ましい。このプレス成形面2,5には白金
(Pt)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)等
の貴金属系金属または合金の材料からなるターゲットを
スパッタして薄膜状の保護膜(図示せず)が形成されて
おり、高温、高圧下でのガラス基板18のプレス成形の
繰返しによるプレス成形面2,5へのガラスの付着、お
よび母材のプレス成形面2,5の面荒れによる表面平滑
性の低下を防止している。さらに、保護膜の平滑性(非
常に狭い範囲(10μm×10μm)の形状精度(表面
粗さRa))は、磁気ディスク用としては0.5nm以
下が適当で、このような平滑面は酸化セリウムの微粒子
を用いた研磨によって得ることができる。なお、合金保
護膜により被膜が施されている。
【0023】また、上型1および下型4は、固定リング
8,9を介してそれぞれヒータブロック10,14に固
定されている。上ヒータブロック10はシリンダヘッド
12に固定されており、このシリンダヘッド12の上下
動により上型1が上下動する。
【0024】規制リング6は下型4の成形面5に載置さ
れ、下保温胴型17により位置決めされており、上型1
の成形面2と当接して成形品であるガラス基板18の厚
みを決定する。
【0025】また、冷却工程における規制リング6の熱
収縮量Xは、ガラス素材7の熱収縮量X'よりも小さく
設定されている。このように、冷却工程においてガラス
基板18の熱収縮量X'が大きいため、金型とのスムー
ズな離型を促すことになる。ただし、熱収縮量差が大き
くなると金型とガラス基板18との隙間が大きくなるの
で、ガラス基板18の平坦度が得られ難くなる。したが
って、常温における熱収縮量差が10μm以下になるよ
うにガラス素材7および規制リング6の熱膨張係数と成
形温度を組み合わせている。
【0026】さらに、上下型1,4は、ヒータブロック
10,14に埋め込まれた直管式カートリッジヒータ1
5により、ガラス軟化点Ts近傍(±50℃程度)とガ
ラス転移点Tg近傍(±50℃程度)との間の所定温度
に加熱される。
【0027】図3は、加圧成形完了直後から冷却までの
工程を示す概略断面図である。加熱されたガラス素材7
はシリンダヘッド12により加圧され、上型1のプレス
成形面2が規制リング6に当接するまで変形され、プレ
スが完了することになる。ガラス基板18がガラス歪点
Ps以下に冷却されると、図4に示すように、シリンダ
ヘッド12を上昇させ型開きを行う。
【0028】図5は、成形の温度プロファイルを示すグ
ラフである。加熱工程後、硝材温度が均一になるまで成
形温度にキープし加圧成形を行う。冷却工程に入ると、
ガラス素材7の熱収縮量Xが規制リング6の熱収縮量
X'より大きいので離型が始まる。このとき、ガラス基
板18は球形状に成形されているので曲率中心に向かっ
て収縮が始まる。したがって、ガラス基板18は上型1
の成形面2より離型して下型4の成形面5にまとわりつ
いた状態になる。次に、ガラス転移点Tg近傍(±50
℃)で下型4の温度を上型1より低く設定すると、ガラ
ス基板18の上側の収縮のタイミングが遅れるため上側
に反ろうとする。したがって、上型1の凹形状の成形面
2と下型4の凸形状の成形面5とで加圧成形してなる下
側に反った上側凸状のガラス基板18は、上型1と下型
4の温度差によって上側凹状の方向に変形しようとし、
その結果、常温で超平坦なガラス基板18を得ることが
できる。
【0029】なお、上記実施の形態1では上型1の成形
面2を凹形状とし、下型4の成形面5を凸形状とした
が、逆に上型1の成形面2を凸形状とし、下型4の成形
面5を凹形状とし、冷却工程における温度プロファイル
を変更してガラス転移点Tg近傍にて上型1の温度を下
型4の温度より低く設定しても。同様の効果が得られ
る。
【0030】また、上記実施の形態1では、規制リング
6の熱収縮量Xを、上下型1,4間に配置したガラス素
材7の熱収縮量X'に対してX'-10μm<X<X'とし
たが、規制リング6以外に上下型1,4等の金型部材の
熱収縮量Xを、ガラス素材7の熱収縮量X'に対してX'
-10μm<X<X'としてもよい。 (実施の形態2)図6は、本発明の実施の形態2におけ
る成形の温度プロファイルを示すグラフである。冷却工
程の開始直後に下型4の温度を上型1の温度より高く設
定して冷却すると、ガラス基板18は下側に反りはじめ
上側凸状になる。その後、ガラス転移点Tg近傍にて上
型1の温度を下型4の温度より高くなるように上下型
1,4の温度差を逆転させてガラス基板18を上側へ反
らすことで、上側凸状のガラス基板18が上側凹状の方
向に変形しようとし、その結果、常温で超平坦なガラス
基板18を得ることができる。
【0031】なお、この温度プロファイルを用いれば上
下型1,4の成形面2,5の形状に凹凸の組合せを用い
る必要はなく、平坦な成形面2,5を有した金型を用い
てもよい。勿論、実施の形態1に示したように、上下型
1,4の成形面2,5の形状に凹凸の組合せを用い、冷
却工程の開始直後に成形面が凸形状側の下型4の温度が
凹形状側の上型1の温度より高くなるように温度差を設
け、その後、ガラス転移点Tg近傍にて成形面が凸形状
側の下型4の温度が凹形状側の上型1の温度より低くな
るように温度差を逆転させてもよい。
【0032】また、冷却工程の開始直後に上型1の温度
を下型4の温度より高く設定して冷却し、ガラス転移点
Tg近傍にて下型4の温度を上型1の温度より高くなる
ように温度差を逆転させて超平坦なガラス基板18を製
造してもよい。
【0033】図7は本発明の実施の形態1,2における
製造方法で得られたガラス基板18の平坦度を示すレー
ザ干渉計での測定データである。図8の測定結果に比べ
て極めて平坦で軸対称性の良好なガラス基板18が得ら
れることが判る。 (実施例1)つぎに、本発明の磁気ディスク用基板の製
造方法の具体例について説明する。
【0034】ガラス素材7は、転移点温度Tg=501
℃、軟化点温度Ts=670℃、ガラス歪点温度Ps=
450℃、線膨張係数α=95×10-7/℃のアルミノ
シリケートガラスであり、重量6.5g±0.5g、外
径22.3mm±0.3mm、厚み8mm±0.5mm
の滴下硝材を用いた。
【0035】成形用金型は、上型1の凹形状の成形面2
の平坦度が4.6μm、下型4の凸形状の成形面5の平
坦度が4.4μmのものを用いた。
【0036】また、規制リング6の線膨張係数はα=5
4×10-7/℃、厚み0.644mmの超硬合金を用い
た。
【0037】成形条件として、上下型1,4は700
℃、成形圧力を400Kg/cm2とし、成形時間は1分
とした。その後加熱を停止し、プレス圧力を100Kg
/cm2とし冷却を行い、ヒータの温度モニターが400
℃で型開きした。
【0038】このようにして得られた磁気ディスク用ガ
ラス基板18は、外径70mm、厚み0.635mm、
表面の平滑性はRa=0.5nm±0.2nmとなり、
上下型1,4のプレス成形面2,5の平滑性がほぼその
まま転写されることを確認した。
【0039】
【発明の効果】本発明のガラス基板の製造方法およびガ
ラス基板成形用金型によれば、基板表面が超平滑性を有
すると共に軸対称性に優れ、しかも大量かつ安価に、外
径と基板厚との比が大きな磁気ディスクなどの記録媒体
に最適なガラス基板を製造することができるという有利
な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるガラス基板成
形用金型の断面図
【図2】 本発明の実施の形態1におけるガラス素材を
加熱する工程の概略断面図
【図3】 本発明の実施の形態1における加圧成形完了
直後から冷却までの工程を示す概略断面図
【図4】 本発明の実施の形態1における型開きした状
態を示す概略断面図
【図5】 本発明の実施の形態1における成形の温度プ
ロファイルを示すグラフ
【図6】 本発明の実施の形態2における成形の温度プ
ロファイルを示すグラフ
【図7】 本発明の実施の形態1,2における製造方法
で得られたガラス基板の平坦度を示すレーザ干渉計での
測定データ
【図8】 従来の製造方法で得られたガラス基板の平坦
度を示すレーザ干渉計での測定データ
【符号の説明】
1 上型 2,5 成形面 4 下型 6 規制リング 7 ガラス素材 10,14 ヒータブロック 12 シリンダヘッド 18 ガラス基板(成形品)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型の成形面を凹または凸形状とし下型
    の成形面を同一形状で極性が逆の凸または凹形状として
    なる上下型間にガラス素材を配置した後、加熱・加圧工
    程および冷却工程を経てガラス基板をプレス成形する製
    造方法において、 前記冷却工程にて、前記上下型のうち成形面が凹形状側
    の型の温度が凸形状側の型の温度より高くなるように温
    度差を設けることを特徴とするガラス基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 ガラス転移点近傍にて上下型に温度差を
    設けることを特徴とする請求項1記載のガラス基板の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 上下型間にガラス素材を配置した後、加
    熱・加圧工程および冷却工程を経てガラス基板をプレス
    成形する製造方法において、 前記冷却工程にて、前記上下型のうち一方の温度が他方
    の温度より高くなるように温度差を設けると共に、当該
    温度差を設けた冷却途中にて前記上下型のうち一方の温
    度が他方の温度より低くなるように温度差を逆転させる
    ことを特徴とするガラス基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 上型の成形面を凹または凸形状とし下型
    の成形面を同一形状で極性が逆の凸または凹形状として
    なる上下型間にガラス素材を配置した後、加熱・加圧工
    程および冷却工程を経てガラス基板をプレス成形する製
    造方法において、 前記冷却工程にて、前記上下型のうち成形面が凸形状側
    の型の温度が凹形状側の型の温度より高くなるように温
    度差を設けると共に、当該温度差を設けた冷却途中にて
    成形面が凸形状側の型の温度が凹形状側の型の温度より
    低くなるように温度差を逆転させることことを特徴とす
    るガラス基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 ガラス転移点近傍にて上下型の温度差を
    逆転させることを特徴とする請求項3または請求項4記
    載のガラス基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 上下型の成形面の平坦度を5μm以下と
    したことを特徴とする請求項1または請求項4記載のガ
    ラス基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 互いの間にガラス素材を配置し加熱・加
    圧工程および冷却工程を経てガラス基板をプレス成形す
    る上下型からなるガラス基板成形用金型において、 上型の成形面を凹または凸形状とし下型の成形面を同一
    形状で極性が逆の凸または凹形状としたことを特徴とす
    るガラス基板成形用金型。
  8. 【請求項8】 上下型の成形面の平坦度を5μm以下と
    したことを特徴とする請求項7記載のガラス基板成形用
    金型。
  9. 【請求項9】 上下型と、プレス成形時に前記上下型の
    成形面間の距離を規制する規制部材と、前記上下型をガ
    イドおよび保温する胴型からなるガラス基板成形用金型
    において、 少なくとも前記規制部材の熱収縮量Xが、前記上下型間
    に配置したガラス素材の熱収縮量X'に対してX'-10
    μm<X<X'であることを特徴とするガラス基板成形
    用金型。
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