JP2002187671A - シート送り装置のシート剥がし機構 - Google Patents

シート送り装置のシート剥がし機構

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JP2002187671A
JP2002187671A JP2000390539A JP2000390539A JP2002187671A JP 2002187671 A JP2002187671 A JP 2002187671A JP 2000390539 A JP2000390539 A JP 2000390539A JP 2000390539 A JP2000390539 A JP 2000390539A JP 2002187671 A JP2002187671 A JP 2002187671A
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resin sheet
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chain
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JP2000390539A
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Yuji Ashibe
裕司 芦辺
Shigehiro Koga
茂弘 古賀
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート送り装置の下流側端部において、樹脂シ
ートの両側端がクリップの爪からスムーズに離れるよう
にして、樹脂シートの両側端が破損したり、クリップや
爪が破損することがないようにする。 【解決手段】下クリップ部材と該下クリップ部材に対し
て上下方向に移動する上クリップ部材とが取り付けら
れ、熱成形される樹脂シートの搬送路に沿って回動する
チェーン37を備え、前記樹脂シートの両側端を前記下
クリップ部材及び上クリップ部材によって把持して搬送
するシート送り装置において、該シート送り装置の下流
側端部に配設され、下面の位置が前記下クリップ部材の
位置とほぼ同じ高さであるシート剥がしプレート47と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート送り装置のシ
ート剥がし機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、連続した樹脂シートを成形して、
食品、飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容
器、該容器の蓋(ふた)等の樹脂製の成形品を成形する
ための樹脂シート成形ラインにおいては、樹脂シートを
シート成形機に送り込むシート送り装置が使用されてい
る。
【0003】前記シート成形機は、連続した前記樹脂シ
ート上に熱成形方法によって成形品を成形する装置であ
り、前記樹脂シートは、前記シート送り装置によって1
ショットの成形に要する長さずつ間欠的に搬送され、前
記シート成形機に送り込まれる。そして、シート成形機
の樹脂シートの搬送方向における下流側にはトリミング
装置が配設され、該トリミング装置において、前記成形
品は樹脂シートから切断され、分離され、集積された
後、包装、箱詰め等の後工程に送り出される。
【0004】ここで、前記シート送り装置は、チェーン
に取り付けられた爪の付いた多数のクリップ、樹脂シー
トの搬送路に沿って左右に配設されたガイドレール、プ
ーリ等から成るチェーンのガイド手段、前記チェーンを
移動させる駆動手段等を有し、前記クリップが樹脂シー
トの両側端を把持して樹脂シートを搬送する。
【0005】一方、前記シート成形機の樹脂シートの搬
送方向における上流側には加熱装置が配設され、該加熱
装置において、前記樹脂シートは成形に適した温度にま
で加熱されてシート成形機に送り込まれる。前記加熱装
置は、通常、樹脂シートの搬送路の上下に配設された輻
(ふく)射ヒータを有し、該輻射ヒータからの輻射熱に
よって樹脂シートを加熱する。
【0006】ところで、前記輻射ヒータからは、多量の
輻射熱が前記樹脂シートに与えられるので、前記樹脂シ
ートは加熱されて軟化し、自重によって垂れ下がり、極
端な場合には、直下に配設された前記輻射ヒータに接触
して燃焼してしまう。
【0007】そこで、前記加熱装置内の所定範囲におい
て、左右の前記ガイド手段の間隔が加熱装置の入口側か
ら出口側に向かって広くなるようにシート送り装置のガ
イド手段を配設し、前記樹脂シートが搬送されるにした
がって、樹脂シートの両側端が前記チェーンに取り付け
られた爪の付いたクリップによって幅方向に引っ張られ
るようになっている。
【0008】また、前記樹脂シートの両側端が前記クリ
ップによって幅方向に引っ張られるようになっているの
で、前記加熱装置から出た後の前記シート成形機におい
て、前記樹脂シートを上金型と下金型とで型締めして、
樹脂シート上に成形品を成形する時にも、樹脂シートは
金型に引き込まれることがないので、所定の形状の成形
品を成形することができる。
【0009】そして、前記シート成形機の樹脂シート搬
送方向下流における前記シート送り装置の下流側端部に
おいて、前記クリップは樹脂シートの両側端を開放す
る。その後、前記樹脂シートは、樹脂シートの両側端を
上下から挟む送りローラによって搬送されて、前記トリ
ミング装置に送り込まれる。
【0010】このように、前記樹脂シートは、前記加熱
装置及びシート成形機において、前記チェーンに取り付
けられたクリップによって幅方向に引っ張られているの
で、自重によって垂れ下がったり、金型に引き込まれる
ことがない(実公昭63−20664号公報参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のシート送り装置においては、下流側端部における前
記樹脂シートの両側端が前記クリップからスムーズに離
れずに、前記樹脂シートの両側端が損傷してしまうこと
がある。
【0012】すなわち、前記樹脂シートは、その両側端
が前記シート送り装置のチェーンに取り付けられた爪の
付いた多数のクリップによって把持され、引っ張られた
状態で搬送される。これにより、前記樹脂シートの両側
端に前記爪がしっかりと食い込んだ状態となる。
【0013】したがって、前記シート送り装置の下流側
端部において、前記クリップが開いて樹脂シートの両側
端を開放しても、前記樹脂シートの両側端に前記爪がし
っかりと食い込んだままなので、前記樹脂シートの両側
端は前記クリップからスムーズに離れなくなってしま
う。
【0014】このため、前記シート送り装置の下流側端
部において、前記樹脂シートの両側端は前記クリップの
爪から引きちぎられるので、前記両側端は破れたり傷つ
いたりしてしまう。また、前記クリップの爪にも無理な
力が加わるので、爪が摩耗したり、クリップ自体が破損
したりしてしまう。
【0015】そして、前記樹脂シートの両側端が破損す
ると、樹脂シート搬送方向下流側において樹脂シートの
両側端を上下から挟む送りローラが摩耗したり損傷を受
けることになる。
【0016】また、前記送りローラが破損した箇所を挟
んで送るので、前記樹脂シートの送りがスムーズでなく
なり、樹脂シートが曲がったり蛇行したり、送り量が不
安定になってしまう。このため、樹脂シート搬送方向に
おける下流側に配設されたトリミング装置に前記樹脂シ
ートが所定の状態で送り込まれなくなり、成形品が良好
にトリミングされず、破損してしまうこともある。
【0017】本発明は、前記従来のシート送り装置の問
題点を解決して、シート送り装置の下流側端部におい
て、樹脂シートの両側端がクリップの爪からスムーズに
離れるようにして、樹脂シートの両側端が破損したり、
クリップや爪が破損することがないシート送り装置のシ
ート剥(は)がし機構を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のシ
ート送り装置のシート剥がし機構においては、下クリッ
プ部材と該下クリップ部材に対して上下方向に移動する
上クリップ部材とが取り付けられ、熱成形される樹脂シ
ートの搬送路に沿って回動するチェーンを備え、前記樹
脂シートの両側端を前記下クリップ部材及び上クリップ
部材によって把持して搬送するシート送り装置におい
て、該シート送り装置の下流側端部に配設され、前記チ
ェーンを回動させるスプロケットと、該スプロケットの
下側に該スプロケットと同軸上に取り付けられ、前記上
クリップ部材を上方に移動させて樹脂シートの側端を開
放する斜面を備えるクリップ開放円盤と、前記スプロケ
ットの側方に配設され、前記樹脂シートの搬送路に沿っ
て延在する下面の位置が前記下クリップ部材の位置とほ
ぼ同じ高さであるシート剥がしプレートとを有し、該シ
ート剥がしプレートの下面が前記樹脂シートを下方に押
しつけることによって、前記樹脂シートを前記上クリッ
プ部材から離脱させる。
【0019】本発明の他のシート送り装置のシート剥が
し機構においては、さらに、前記上クリップ部材は下面
に突出する爪を備える。
【0020】本発明の更に他のシート送り装置のシート
剥がし機構においては、さらに、前記下クリップ部材及
び上クリップ部材の間に進入するように配設されたシー
ト巻込防止プレートを有する。
【0021】本発明の更に他のシート送り装置のシート
剥がし機構においては、さらに、前記シート巻込防止プ
レートは、直線的に移動してきた前記チェーンが前記ス
プロケットの周囲を回転し始めてから0〜90度程度回
転した位置に配設される。
【0022】本発明の更に他のシート送り装置のシート
剥がし機構においては、さらに、前記シート巻込防止プ
レートは、上下方向に延在する板状の補助プレートを下
面に備える。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】図1は本発明の実施の形態におけるシート
送り装置の下流側端部概略を示す図であり図3のC−C
矢視図、図2は本発明の実施の形態におけるシート送り
装置の概略を示す側断面図、図3は本発明の実施の形態
におけるシート成形機のシート送り装置の概略を示す平
断面図であり図2のA−A矢視図、図4は図3のB−B
矢視図である。
【0025】図において、10は加熱装置であり、連続
した樹脂シート17に、カップ麺(めん)、刺身、ゼリ
ー等の食品、果汁、炭酸水等の飲料、電気部品、日用
品、医薬品等を収容する容器、該容器の蓋等の樹脂製の
成形品18を成形する樹脂シート成形ラインにおいて、
前記樹脂シート搬送方向におけるシート成形機20の上
流側に配設され、該シート成形機20に送り込まれる樹
脂シート17を成形に適した温度にまで加熱する。
【0026】本実施の形態における前記樹脂シート17
としては、いかなるものであってもよいが、例えば、P
VC(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)、発泡
ポリスチレン、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエ
チレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、P
C(ポリカーボネイト)、ABS樹脂、メタクリル樹
脂、生分解性樹脂等が使用される。また、耐水性、ガス
バリヤー性等を考慮して、複数種類の樹脂を積層したシ
ートを使用することもできる。
【0027】そして、前記シート成形機20は、例え
ば、真空成形、圧空成形、絞り成形、プレス成形、マッ
チドモールド成形等の熱成形方法によって樹脂シート1
7上に前記成形品18を成形する装置であり、複数、例
えば、4個×2列の雄型を有する上金型21、及び前記
雄型に対応する複数の雌型を有する下金型23から成
る。なお、上金型21が雌型を有し、下金型23が雄型
を有していてもよい。ここで、前記上金型21及び下金
型23は、上金型駆動装置22及び下金型駆動装置24
によってそれぞれ下方及び上方に移動させられ、前記樹
脂シート17を上金型21及び下金型23によって型締
めし、前記樹脂シート17上に成形品18を成形する。
【0028】なお、前記樹脂シート17は間欠的に搬送
され、前記シート成形機20の上金型21及び下金型2
3が型締めを行う時には停止するようになっている。そ
して、前記上金型21及び下金型23が1回の型締めを
行うと、すなわち、前記シート成形機20が1ショット
の成形動作を行うと、前記樹脂シート17上には複数、
例えば、4(個)×2(列)=8(個)の成形品18が
成形される。
【0029】また、前記加熱装置10をシート成形機2
0から離して配設してもよいが、その場合、前記加熱装
置10から送り出された樹脂シート17の温度が低下し
てしまうので、熱効率の観点から、前記加熱装置10と
シート成形機20とは互いに近接して配設することが望
ましく、本実施の形態においては、共通のフレーム13
に取り付けられる。
【0030】そして、前記加熱装置10は、樹脂シート
17の搬送路の上方に配設された上ヒータ装置11、及
び樹脂シート17の搬送路の下方に配設された下ヒータ
装置12を有する。ここで、前記上ヒータ装置11及び
下ヒータ装置12は、上ヒータユニット及び下ヒータユ
ニットをそれぞれ有する。ここで、該上ヒータユニット
及び下ヒータユニットは、シーズヒータ、磁器製ヒー
タ、赤外線電球ヒータ等から成る単位ヒータを同一面上
に複数配設することによって全体として1枚の面状のヒ
ータとしたものであり、輻射によって樹脂シート17を
上方及び下方からそれぞれ加熱する。
【0031】なお、前記シーズヒータ、磁器製ヒータ、
赤外線電球ヒータ等のうちからどれが選択されるかは、
加熱温度、ヒータの性能、樹脂シート17の材質等を考
慮してなされる事項である。また、前記上ヒータユニッ
ト及び下ヒータユニットの温度は、前記単位ヒータがシ
ーズヒータから成る場合は500〜700〔℃〕程度と
し、磁器製ヒータから成る場合には300〜500
〔℃〕程度とするのが望ましい。
【0032】また、前記シート成形機20の樹脂シート
搬送方向における下流側には図示されないトリミング装
置が配設され、該トリミング装置において、前記成形品
18は樹脂シート17から切断され、分離され、集積さ
れた後、包装、箱詰め等の後工程に送り出される。
【0033】そして、前記樹脂シート17は、多数のク
リップを有するチェーン37、該チェーン37のガイド
手段、前記チェーン37を移動させる図示されない駆動
手段等を有するシート送り装置30によって両端を把持
され、前記シート成形機20の1ショットの成形に要す
る長さずつ間欠的に搬送され、前記加熱装置10からシ
ート成形機20に送り込まれる。なお、本実施の形態に
おいて、前記チェーン37は保持手段としてのクリップ
を有するチェーンから成る。また、前記ガイド手段は、
幅調整ブロックなどのガイド部材、回転輪等から成る。
【0034】ここで、前記シート送り装置30は、図3
に示されるように、搬送方向に向かって前記樹脂シート
17の両側に配設され、上流側ガイド部31、下流側ガ
イド部32及び加熱装置内ガイド部33を有する。
【0035】この場合、前記上流側ガイド部31は前記
樹脂シート17の搬送方向における加熱装置10の上流
側(図における左側)に配設され、前記下流側ガイド部
32は前記樹脂シート17の搬送方向における加熱装置
10の下流側(図における右側)に配設される。そし
て、前記上流側ガイド部31及び下流側ガイド部32に
は、前記チェーン37をガイドするための図示されない
ガイド部が前記樹脂シート17側及び樹脂シート17と
反対側にそれぞれ形成される。
【0036】なお、左右の上流側ガイド部の樹脂シート
17側のガイド部は、互いに樹脂シート17の搬送方向
の中心線に対して平行であり、かつ、前記樹脂シート1
7の幅よりやや広い間隔を開けるようになっている。ま
た、左右の下流側ガイド部の樹脂シート17側のガイド
部も、互いに樹脂シート17の搬送方向の中心線に対し
て平行である。さらに、下流側ガイド部32の樹脂シー
ト17側のガイド部の間隔は、上流側ガイド部31の樹
脂シート17側のガイド部の間隔よりも広くなってい
る。
【0037】ここで、加熱装置内ガイド部33の樹脂シ
ート17側のガイド部は、上流側ガイド部31の樹脂シ
ート17側のガイド部と下流側ガイド部32の樹脂シー
ト17側のガイド部とを結んでいる。したがって、左右
の加熱装置内ガイド部33の樹脂シート17側のガイド
部は、樹脂シート17の搬送方向中心線に対して互いに
反対方向に傾斜しており、前記ガイド部の間隔は、樹脂
シート17の搬送方向における上流から下流に向かって
拡大している。
【0038】そして、前記上流側ガイド部31は歯車か
ら成る上流側スプロケット35を有し、また、前記下流
側ガイド部32も歯車から成る下流側スプロケット36
を有する。ここで、前記上流側スプロケット35及び/
又は下流側スプロケット36はモータ等の駆動源によっ
て回転させられ、前記上流側スプロケット35と下流側
スプロケット36との間に張設されたチェーン37を回
動させる。これにより、前記チェーン37は前記樹脂シ
ート17の搬送路に沿って回動する。
【0039】また、前記上流側ガイド部31は、上流側
スライドガイド14に、前記樹脂シート17の幅方向
(図2における紙面に対し直交する方向)にスライド可
能に取り付けられ、左右の上流側ガイド部の前記樹脂シ
ート17側のガイド部の間隔が調節可能となっている。
ただし、左右の上流側ガイド部31の前記樹脂シート1
7側のガイド部は互いに平行を保つようになっている。
【0040】さらに、前記下流側ガイド部32も、下流
側スライドガイド15に、前記樹脂シート17の幅方向
にスライド可能に取り付けられ、左右の下流側ガイド部
32の前記樹脂シート17側のガイド部の間隔が調節可
能となっている。ただし、左右の下流側ガイド部32の
前記樹脂シート17側のガイド部は互いに平行を保つよ
うになっている。
【0041】なお、図3において、16は前記加熱装置
10に対応する領域を示し、25は前記シート成形機2
0に対応する領域を示している。
【0042】ここで、本実施の形態におけるチェーン3
7は、図4に示されるように、上側及び下側にローラを
有する多数のチェーン駒71を連結して成り、それぞれ
の前記チェーン駒71は片側に突出したクリップを有す
る。そして、該クリップは、それぞれ、上クリップ部材
73、及び、該上クリップ部材73に対向する下クリッ
プ部材74から成る。
【0043】なお、前記上クリップ部材73に下方に突
出する爪77が形成され、前記下クリップ部材74には
前記爪77を収容する爪穴78が形成される。ここで、
該爪穴78は、貫通した穴であってもよいし、下端が塞
がれたいわゆるメクラ穴であってもよい。
【0044】また、前記下クリップ部材74はチェーン
駒71に固定されているが、前記上クリップ部材73は
可動軸72に固定され、上下動可能になっている。さら
に、該可動軸72は下クリップ部材74に穿(せん)設
された孔に上下動可能に挿入されているとともに、バネ
75によって、下方向に付勢されているので、前記上ク
リップ部材73は、通常、バネ75の力によって下クリ
ップ部材74に押し付けられる。これにより、前記上ク
リップ部材73及び下クリップ部材74は、樹脂シート
17の端部を保持する保持手段として機能する。
【0045】そして、前記下流側ガイド部32は、ベー
スフレーム41、ガイドベース61、該ガイドベース6
1上のチェーンガイド62、該チェーンガイド62上の
天板64、並びに、前記ガイドベース61、チェーンガ
イド62及び天板64を相互に連結固定する連結ボルト
67を有する。さらに、前記ガイドベース61の上面に
は、両側にチェーン底ガイド63が固定され、前記天板
64の下面には、両側に上ローラガイド65が固定され
る。
【0046】ここで、前記チェーンガイド62には、樹
脂シート17の搬送方向に延在する凸条及び凹条が形成
され、前記チェーンガイド62の両側を樹脂シート17
の搬送方向に沿って互いに反対向きに走行する前記チェ
ーン37をガイドするようになっている。さらに、前記
上ローラガイド65は、凸条の中の1つと共にチェーン
37のチェーン駒71の上側のローラを挟み込み、前記
チェーン駒71が外れないようにしている。また、前記
チェーン底ガイド63の上面には、樹脂シート17の搬
送方向に延在する凹条が形成され、前記チェーン駒71
の下端が嵌(は)まり込むようになっている。
【0047】なお、図4における右側のチェーン37
は、図示されない樹脂シート17を把持しているため、
前記上クリップ部材73及び下クリップ部材74の間隔
は、前記樹脂シート17の厚みの分だけ、開いている。
この場合、前記上クリップ部材73の爪77は前記樹脂
シート17に上方から食い込んだ状態となっている。
【0048】そして、前記下流側スプロケット36が配
設されたシート送り装置30の下流側端部には、図1に
示されるように、シート剥がしプレート47が配設さ
れ、前記樹脂シート17を下方へ押しつけて、前記爪7
7から引き離すようになっている。ここで、前記樹脂シ
ート17の搬送路に沿って延在する前記シート剥がしプ
レート47の下面の位置は、前記チェーン37によって
搬送される樹脂シート17の上面の位置とほぼ同じ高
さ、すなわち、前記下クリップ部材74の上面の位置と
ほぼ同じ高さとなっている。なお、前記シート剥がしプ
レート47の樹脂シート搬送方向上流側端部近傍の下面
は、傾斜面又はアールが付いた曲面となっている。
【0049】また、前記シート剥がしプレート47はブ
ラケット49を介して、ベースフレーム41に取り付け
た支柱に取り付けられる。ここで、該ベースフレーム4
1の上には、前記下流側スプロケット36を回転させる
モータ等の駆動源42、及び、前記下流側スプロケット
36の周囲を覆う安全カバー46が取り付けられる。
【0050】次に、前記シート送り装置30の下流側端
部の構成について詳細に説明する。なお、前記シート送
り装置30の右側部分と左側部分とは、搬送方向に伸び
る前記樹脂シート17の中心線に対して線対称であるか
ら、以下、左側部分についてだけ説明し、右側部分につ
いての説明は省略する。
【0051】図5は図1のD−D矢視断面図、図6は図
1のE−E矢視図、図7は図1のF−F矢視図、図8は
図6のG−G矢視断面図、図9は図6のH矢視断面図で
ある。
【0052】図において、43はクリップ開放円盤であ
る。該クリップ開放円盤43の上面は、図7〜9に示さ
れるように、周辺部分が下方へ傾斜する斜面44となっ
ている。また、前記クリップ開放円盤43は前記下流側
スプロケット36の下側に、該下流側スプロケット36
と同軸上で一体的に回転するように取り付けられる。そ
して、チェーン駒71が回転する前記下流側スプロケッ
ト36の歯と噛(か)み合って、チェーン37が前記下
流側スプロケット36の周囲を回転移動する。その時、
それぞれの前記チェーン駒71が有するクリップの可動
軸72の下端面は、前記斜面44上を回転軸の中心に向
かって移動させられ、上方に押し上げられるようになっ
ている。これにより、前記可動軸72に固定された上ク
リップ部材73はバネ75の力に抗して、上方に移動さ
せられるので、前記上クリップ部材73と下クリップ部
材74の間隔が広げられる。
【0053】また、前記ブラケット49には、平板状の
シート巻込防止プレート50が取り付けられる。前記シ
ート巻込防止プレート50は、図6に示されるように、
直線的に移動してきた前記チェーン37が下流側スプロ
ケット36の周囲を回転し始めてから、0〜90度程
度、望ましくは約45度、回転した位置に取り付けられ
る。そして、前記シート巻込防止プレート50は、図8
〜9に示されるように、間隔が広げられた前記上クリッ
プ部材73と下クリップ部材74の中間の高さに位置
し、前記上クリップ部材73と下クリップ部材74の間
に進入するようになっている。これにより、爪77が食
い込んでいるために上クリップ部材73に密着している
樹脂シート17の側端は、前記シート剥がしプレート4
7によって下方に押されて爪77から剥がされるが、そ
れでも剥がれない場合、前記シート巻込防止プレート5
0によって強引に樹脂シート17の搬送路側に押され、
前記上クリップ部材73から離脱する。
【0054】なお、前記シート巻込防止プレート50の
下面には、図6及び9に示されるように、上下方向に延
在する板状の補助プレート51が取り付けられることが
望ましい。これにより、前記樹脂シート17の側端の前
記上クリップ部材73からの離脱がより確実になる。
【0055】また、前記シート送り装置30は、図示さ
れない制御装置を有する。該制御装置は、CPU、MP
U等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶
手段、マウス、キーボード、タッチパネル等の入力手
段、CRT、液晶表示装置等の表示手段、入出力インタ
ーフェイス等を有し、前記シート成形機20のシート送
り装置30のすべて又は一部の動作を総括的に制御す
る。なお、前記制御装置としては、独立したものでな
く、例えば、樹脂シート成形ラインにおける加熱装置1
0、シート成形機20、トリミング装置等の装置を制御
する制御装置の一部として他の制御装置に統合されたも
のを使用することもできる。
【0056】また、前記加熱装置10の内部は相当の高
温に達するので、前記シート送り装置30は、特に前記
領域16内において、耐熱性を有する材質から成る部材
で構成される必要がある。
【0057】次に、前記構成のシート送り装置30のシ
ート剥がし機構の動作について説明する。
【0058】まず、樹脂シート成形ラインにおいて、樹
脂シート17は、加熱装置10の上流(図2における左
側)側に配設された図示されない繰出ロール等の装置か
ら繰り出され、シート送り装置30に送り込まれる。そ
して、該シート送り装置30において、前記樹脂シート
17は、両端がチェーン37の保持手段である上クリッ
プ部材73及び下クリップ部材74によって把持され、
下流方向に間欠的に搬送される。
【0059】ここで、前記上クリップ部材73は、バネ
75の力によって通常前記下クリップ部材74に押し付
けられているが、上流側ガイド部31の上流側スプロケ
ット35を通過する際に、前記シート送り装置30の下
流側端部におけるクリップ開放円盤43と同様の構成を
有する図示されないガイドによってバネ75の力に抗し
て、可動軸72の下端が上方へ移動させられる。したが
って、前記上クリップ部材73も上方へ移動させられ、
前記下クリップ部材74から離れる。
【0060】そして、前記上クリップ部材73と下クリ
ップ部材74との間に樹脂シート17の側端が進入した
後、前記ガイドから可動軸72の下端が外れ、該可動軸
72がバネ75の力によって下方に移動するので、前記
上クリップ部材73も下方に移動させられる。したがっ
て、前記上クリップ部材73及び下クリップ部材74に
よって、前記樹脂シート17の側端が把持される。この
場合、前記上クリップ部材73の下面に爪77が形成さ
れ、前記下クリップ部材74には前記爪77を収容する
爪穴78が形成されているので、前記樹脂シート17の
側端に爪77が食い込み、樹脂シート17を確実に把持
することができる。
【0061】次に、前記下流側スプロケット36は駆動
源42によって間欠的に回転させられ、上流側スプロケ
ット35と下流側スプロケット36との間に張設された
チェーン37を間欠的に移動させる。この場合、左右の
チェーン37の移動は同期(シンクロナイズ)してい
る。これにより、前記樹脂シート17は、搬送方向の下
流側に向けて間欠的に搬送される。なお、前記チェーン
37の間欠的な移動の1回のストローク(行程)は、一
般的に、前記シート成形機20の上金型21及び下金型
23の樹脂シート17の搬送方向における長さよりもわ
ずかに長い程度である。
【0062】そして、前記樹脂シート17は加熱装置1
0内に送り込まれ、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ
装置12からの輻射熱を受けて加熱される。なお、前記
加熱装置10内の樹脂シート17の搬送方向に関する長
さは、間欠的な前記樹脂シート17の搬送の1回のスト
ロークの2倍程度である。
【0063】したがって、例えば、1回目の間欠的な搬
送によって加熱装置10内に送り込まれた樹脂シート1
7は、1回目の間欠的な搬送に続く停止期間中、前記加
熱装置10の上流側の半分の領域に停止して加熱され、
2回目の間欠的な搬送によって加熱装置10の下流側の
半分の領域に送り込まれ、2回目の間欠的な搬送に続く
停止期間中、前記加熱装置10の下流側の半分に停止し
て加熱され、3回目の間欠的な搬送によって加熱装置1
0から出て、前記シート成形機20に送り込まれ、3回
目の間欠的な搬送に続く停止期間中に型締めされる。
【0064】ここで、前記樹脂シート17は加熱装置1
0内において加熱されて軟化するが、両側の加熱装置内
ガイド部33の間隔は、前記樹脂シート17の搬送方向
における上流から下流に向かって拡大している。したが
って、前記加熱装置内ガイド部33に沿って走行するチ
ェーン37の保持手段である上クリップ部材73及び下
クリップ部材74によって両端が把持された樹脂シート
17は、幅方向に引っ張られるので、自重によって垂れ
下がることがない。
【0065】また、前記樹脂シート17の両側端が前記
上クリップ部材73及び下クリップ部材74によって幅
方向に引っ張られるようになっているので、前記加熱装
置10を出た後の前記シート成形機20において、前記
樹脂シート17を上金型21と下金型23とで型締めし
て、樹脂シート17上に成形品18を成形する時にも、
樹脂シート17は金型に引き込まれることがないので、
所定の形状の成形品18を成形することができる。
【0066】そして、前記チェーン37が前記シート成
形機20の樹脂シート搬送方向下流における前記シート
送り装置30の下流側端部に到達すると、可動軸72の
下端面が、まず、クリップ開放円盤43の斜面44の最
外部分に接触する。そして、前記チェーン37の樹脂シ
ート搬送方向下流方向への進行に伴って、前記可動軸7
2の下端面は、前記クリップ開放円盤43中心方向へ相
対的に移動するので、前記斜面44に沿って上昇させら
れる。ここで、バネ75の力に抗して、可動軸72の下
端が上方へ移動させられるので、前記上クリップ部材7
3も上方へ移動させられ、前記下クリップ部材74との
間隔が広げられ、図8に示されるように、前記樹脂シー
ト17の側端を開放する。
【0067】ここで、前記下流側スプロケット36が配
設されたシート送り装置30の下流側端部には、図1に
示されるように、シート剥がしプレート47が配設され
ている。そして、該シート剥がしプレート47の下面の
位置は、図8に示されるように、前記チェーン37によ
って搬送される樹脂シート17の上面の位置とほぼ同じ
高さ、すなわち、前記下クリップ部材74の上面の位置
とほぼ同じ高さであって、上方へ移動させられれた上ク
リップ部材73の下面よりも低い。
【0068】したがって、前記シート剥がしプレート4
7の下面は、爪77が食い込んでいるために前記上クリ
ップ部材73とともに上昇した前記樹脂シート17を下
方へ押しつけるように機能する。また、前記シート剥が
しプレート47の樹脂シート搬送方向上流側端部近傍の
下面は、傾斜面又はアールが付いた曲面となっているの
で、前記樹脂シート17の上面はスムーズに前記シート
剥がしプレート47の下面を摺(しゅう)動して通過す
ることができる。
【0069】この場合、前記樹脂シート17の側端は、
下方に押しつけられるので、爪77から容易に離脱す
る。したがって、前記樹脂シート17の側端は、横方向
に力が加えられないので、引きちぎられることもなく、
スムーズに爪77から離脱する。また、該爪77にも横
方向からの無理な力が加わることがない。
【0070】これにより、前記樹脂シート17の側端
は、引きちぎられるようなことがなく、前記上クリップ
部材73の爪77から離脱させられるので、破れたり傷
ついたりすることがない。また、前記爪77にも無理な
力が加わることがないので、爪77が摩耗したり、上ク
リップ部材73が破損したりしてしまうことがない。
【0071】しかし、加熱装置10、シート成形機20
等の箇所における搬送途中に前記樹脂シート17に亀裂
等の損傷が発生した場合は、前記シート剥がしプレート
47の下面が樹脂シート17を下方に押しつけても、前
記樹脂シート17の側端にその力が伝わらないため、前
記樹脂シート17の側端が爪77から離脱せずに、前記
上クリップ部材73とともに、前記下流側スプロケット
36の回りを回り込もうとする。また、前記樹脂シート
17に爪77が相当にしっかりと食い込んでいる場合
も、前記樹脂シート17の側端は、前記上クリップ部材
73から離脱せずに、前記上クリップ部材73ととも
に、前記下流側スプロケット36の回りを回り込もうと
する。
【0072】ここで、本実施の形態においては、図6に
示されるように、直線的に移動してきた前記チェーン3
7が下流側スプロケット36の周囲を回転し始めてか
ら、0〜90度程度、望ましくは約45度回転した位置
にシート巻込防止プレート50が取り付けられている。
しかも、前記シート巻込防止プレート50は、図8及び
9に示されるように、間隔が広げられた前記上クリップ
部材73と下クリップ部材74の中間の高さに位置し、
前記上クリップ部材73と下クリップ部材74との間に
進入するようになっている。
【0073】したがって、前記樹脂シート17の側端が
前記上クリップ部材73から離脱せずに、前記上クリッ
プ部材73とともに前記下流側スプロケット36の回り
を回り込もうとする場合であっても、前記樹脂シート1
7の端部は、前記シート巻込防止プレート50によっ
て、樹脂シート17の搬送路側に押され、前記上クリッ
プ部材73から離脱させられる。
【0074】なお、前記シート巻込防止プレート50の
下面には、図6及び9に示されるように、上下方向に延
在する板状の補助プレート51が取り付けられている場
合、前記下流側スプロケット36の回りを回り込もうと
する前記樹脂シート17を下方に強制的に移動させるの
で、前記樹脂シート17の端部の前記上クリップ部材7
3からの離脱がより確実になる。
【0075】その後、前記樹脂シート17は、両側端を
上下から挟む図示されない送りローラによって搬送され
て、樹脂シート搬送方向下流に配設された図示されない
トリミング装置に送り込まれる。
【0076】この場合、前記樹脂シート17の両側端が
破損していないので、前記送りローラが摩耗したり損傷
を受けることがない。また、前記送りローラによる前記
樹脂シートの送りが不安定になることがないので、樹脂
シート17が曲がったり蛇行したり、送り量が不安定に
なることもない。このため、樹脂シート搬送方向におけ
る下流側に配設されたトリミング装置に前記樹脂シート
17が所定の状態で安定して送り込まれるので、成形品
18が良好にトリミングされ、良質な打抜成形品を得る
ことができる。
【0077】このように、本実施の形態においては、シ
ート送り装置30の下流側端部に、下面の位置が、搬送
される樹脂シート17の上面の位置とほぼ同じ高さであ
って、上方へ移動させられた上クリップ部材73の下面
よりも低いシート剥がしプレート47が配設されている
ので、前記樹脂シート17の側端は、下方に押しつけら
れるので、爪77から容易に離脱する。
【0078】したがって、前記樹脂シート17の側端
は、横方向に力が加えられないので、引きちぎられるこ
ともなく、スムーズに爪77から離脱する。また、該爪
77にも横方向からの無理な力が加わることがないの
で、爪77が摩耗したり、上クリップ部材73が破損し
たりしてしまうことがない。
【0079】また、直線的に移動してきたチェーン37
が下流側スプロケット36の周囲を回転し始めてから、
0〜90度程度、望ましくは約45度、回転した位置
に、前記上クリップ部材73と下クリップ部材74の間
に進入するようにシート巻込防止プレート50が取り付
けられている。
【0080】したがって、搬送途中に前記樹脂シート1
7に亀裂等の損傷が発生した場合や前記爪77が相当に
しっかりと食い込んでいる場合であっても、前記樹脂シ
ート17の側端が、前記上クリップ部材73とともに前
記下流側スプロケット36の回りを回り込むことがな
い。このため、前記樹脂シート17がチェーン37や下
流側スプロケット36に巻き込まれて、シート送り装置
30を停止させたり損傷したりすることもない。
【0081】さらに、前記シート巻込防止プレート50
の下面には、上下方向に延在する板状の補助プレート5
1が取り付けられている。したがって、前記下流側スプ
ロケット36の回りを回り込もうとする前記樹脂シート
17を下方に強制的に移動させるので、前記樹脂シート
17の端部の前記上クリップ部材73からの離脱がより
確実になる。
【0082】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0083】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、シート送り装置のシート剥がし機構においては、
下クリップ部材と該下クリップ部材に対して上下方向に
移動する上クリップ部材とが取り付けられ、熱成形され
る樹脂シートの搬送路に沿って回動するチェーンを備
え、前記樹脂シートの両側端を前記下クリップ部材及び
上クリップ部材によって把持して搬送するシート送り装
置において、該シート送り装置の下流側端部に配設さ
れ、前記チェーンを回動させるスプロケットと、該スプ
ロケットの下側に該スプロケットと同軸上に取り付けら
れ、前記上クリップ部材を上方に移動させて樹脂シート
の側端を開放する斜面を備えるクリップ開放円盤と、前
記スプロケットの側方に配設され、前記樹脂シートの搬
送路に沿って延在する下面の位置が前記下クリップ部材
の位置とほぼ同じ高さであるシート剥がしプレートとを
有し、該シート剥がしプレートの下面が前記樹脂シート
を下方に押しつけることによって、前記樹脂シートを前
記上クリップ部材から離脱させる。
【0084】この場合、樹脂シートの側端は、下方に押
しつけられるので、上クリップ部材から容易に離脱す
る。したがって、前記樹脂シートの側端は、横方向に力
が加えられないので、引きちぎられることもなく、スム
ーズに上クリップ部材から離脱することができる。
【0085】そして、樹脂シートの両側端が破損してい
ないので、樹脂シート搬送方向下流に配設された送りロ
ーラが摩耗したり損傷を受けることがない。また、前記
送りローラによる前記樹脂シートの送りが不安定になる
ことがないので、樹脂シートが曲がったり蛇行したり、
送り量が不安定になることもない。このため、樹脂シー
ト搬送方向における下流側に配設されたトリミング装置
に前記樹脂シート17が所定の状態で安定して送り込ま
れるので、成形品が良好にトリミングされ、良質な打抜
成形品を得ることができる。
【0086】他のシート送り装置のシート剥がし機構に
おいては、さらに、前記上クリップ部材は下面に突出す
る爪を備える。
【0087】この場合、爪に横方向からの無理な力が加
わることがないので、爪が摩耗したり、上クリップ部材
が破損したりしてしまうことがない。
【0088】更に他のシート送り装置のシート剥がし機
構においては、さらに、前記下クリップ部材及び上クリ
ップ部材の間に進入するように配設されたシート巻込防
止プレートを有する。
【0089】この場合、搬送途中に前記樹脂シートに亀
裂等の損傷が発生した場合や前記爪が相当にしっかりと
食い込んでいる場合であっても、前記樹脂シートの側端
が、前記上クリップ部材とともに前記スプロケットの回
りを回り込むことがない。このため、前記樹脂シートが
チェーンやスプロケットに巻き込まれて、シート送り装
置を停止させたり損傷したりすることもない。
【0090】更に他のシート送り装置のシート剥がし機
構においては、さらに、前記シート巻込防止プレート
は、上下方向に延在する板状の補助プレートを下面に備
える。
【0091】この場合、スプロケットの回りを回り込も
うとする樹脂シートを下方に強制的に移動させるので、
樹脂シートの端部の上クリップ部材からの離脱がより確
実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシート送り装置の
下流側端部概略を示す図であり図3のC−C矢視図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態におけるシート送り装置の
概略を示す側断面図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるシート成形機のシ
ート送り装置の概略を示す平断面図であり図2のA−A
矢視図である。
【図4】図3のB−B矢視図である。
【図5】図1のD−D矢視断面図である。
【図6】図1のE−E矢視図
【図7】図1のF−F矢視図である。
【図8】図6のG−G矢視断面図である。
【図9】図6のH矢視断面図である。
【符号の説明】
17 樹脂シート 18 成形品 30 シート送り装置 37 チェーン 43 クリップ開放円盤 44 斜面 47 シート剥がしプレート 50 シート巻込防止プレート 51 補助プレート 73 上クリップ部材 74 下クリップ部材 77 爪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下クリップ部材と該下クリップ部
    材に対して上下方向に移動する上クリップ部材とが取り
    付けられ、熱成形される樹脂シートの搬送路に沿って回
    動するチェーンを備え、前記樹脂シートの両側端を前記
    下クリップ部材及び上クリップ部材によって把持して搬
    送するシート送り装置において、(b)該シート送り装
    置の下流側端部に配設され、前記チェーンを回動させる
    スプロケットと、(c)該スプロケットの下側に該スプ
    ロケットと同軸上に取り付けられ、前記上クリップ部材
    を上方に移動させて樹脂シートの側端を開放する斜面を
    備えるクリップ開放円盤と、(d)前記スプロケットの
    側方に配設され、前記樹脂シートの搬送路に沿って延在
    する下面の位置が前記下クリップ部材の位置とほぼ同じ
    高さであるシート剥がしプレートとを有し、(e)該シ
    ート剥がしプレートの下面が前記樹脂シートを下方に押
    しつけることによって、前記樹脂シートを前記上クリッ
    プ部材から離脱させることを特徴とするシート送り装置
    のシート剥がし機構。
  2. 【請求項2】 前記上クリップ部材は下面に突出する爪
    を備える請求項1に記載のシート送り装置のシート剥が
    し機構。
  3. 【請求項3】 前記下クリップ部材及び上クリップ部材
    の間に進入するように配設されたシート巻込防止プレー
    トを有する請求項1又は2に記載のシート送り装置のシ
    ート剥がし機構。
  4. 【請求項4】 前記シート巻込防止プレートは、直線的
    に移動してきた前記チェーンが前記スプロケットの周囲
    を回転し始めてから0〜90度程度回転した位置に配設
    される請求項3に記載のシート送り装置のシート剥がし
    機構。
  5. 【請求項5】 前記シート巻込防止プレートは、上下方
    向に延在する板状の補助プレートを下面に備える請求項
    3又は4に記載のシート送り装置のシート剥がし機構。
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