JP2002186633A - 有床義歯用安定無痛吸着シ−ト - Google Patents
有床義歯用安定無痛吸着シ−トInfo
- Publication number
- JP2002186633A JP2002186633A JP2000388040A JP2000388040A JP2002186633A JP 2002186633 A JP2002186633 A JP 2002186633A JP 2000388040 A JP2000388040 A JP 2000388040A JP 2000388040 A JP2000388040 A JP 2000388040A JP 2002186633 A JP2002186633 A JP 2002186633A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- mucous membrane
- denture base
- denture
- tooth neck
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】歯茎粘膜面との吸着性がよく、咀嚼時の痛みが
なく、且つ持続効果の長い有床義歯用安定無痛吸着シ−
トの提供 【解決手段】この発明の有床義歯用安定無痛吸着シ−ト
は、歯茎粘膜面1と義歯床7の間に介在させる柔軟性を
有するシ−ト2であって、シ−ト2の前記歯茎粘膜面1
に接する片面3に浅い小さなディンプル4を多数設け、
平滑な反対面5に接着層6を設けており、歯茎粘膜面1
に接する義歯床7の表面に、シ−ト2の接着層6をあて
がい、シ−ト2を義歯床7の全面を覆うように接着させ
て使用する。すると、食物を咀嚼する時に、人工歯8に
咬合圧が加わると、歯茎粘膜面1にシ−ト2のディンプ
ル4が強く圧迫されて、ディンプル4内の空気が押し出
され、負圧になり、歯茎粘膜面1に吸着し、咀嚼の度に
義歯床が動くという不具合を解消できる。
なく、且つ持続効果の長い有床義歯用安定無痛吸着シ−
トの提供 【解決手段】この発明の有床義歯用安定無痛吸着シ−ト
は、歯茎粘膜面1と義歯床7の間に介在させる柔軟性を
有するシ−ト2であって、シ−ト2の前記歯茎粘膜面1
に接する片面3に浅い小さなディンプル4を多数設け、
平滑な反対面5に接着層6を設けており、歯茎粘膜面1
に接する義歯床7の表面に、シ−ト2の接着層6をあて
がい、シ−ト2を義歯床7の全面を覆うように接着させ
て使用する。すると、食物を咀嚼する時に、人工歯8に
咬合圧が加わると、歯茎粘膜面1にシ−ト2のディンプ
ル4が強く圧迫されて、ディンプル4内の空気が押し出
され、負圧になり、歯茎粘膜面1に吸着し、咀嚼の度に
義歯床が動くという不具合を解消できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、歯茎粘膜面と義
歯床の間に介在させる有床義歯用安定無痛吸着シ−トに
関するものである。
歯床の間に介在させる有床義歯用安定無痛吸着シ−トに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多くの義歯は、固い義歯床面と歯
茎粘膜面が直接接触しており吸着がわるく、安定性に欠
け、咀嚼の度に義歯床が動くために、歯茎粘膜を傷つ
け、痛みを伴う等の不具合が生じていた。その対策とし
て、例えば、歯科医院では、歯茎粘膜と接する義歯床に
樹脂等の弾性を有する材質を裏装して改床を行っていた
が、この方法は複雑であり、高度な技術を要するととも
に、時間と費用がかかる上に、歯茎粘膜面の形状や裏装
材質によっては、画一的ではなく、しかもその効果は数
ヶ月乃至半年程度しか期待できないという欠点があっ
た。
茎粘膜面が直接接触しており吸着がわるく、安定性に欠
け、咀嚼の度に義歯床が動くために、歯茎粘膜を傷つ
け、痛みを伴う等の不具合が生じていた。その対策とし
て、例えば、歯科医院では、歯茎粘膜と接する義歯床に
樹脂等の弾性を有する材質を裏装して改床を行っていた
が、この方法は複雑であり、高度な技術を要するととも
に、時間と費用がかかる上に、歯茎粘膜面の形状や裏装
材質によっては、画一的ではなく、しかもその効果は数
ヶ月乃至半年程度しか期待できないという欠点があっ
た。
【0003】また、義歯使用者自身による対策として
は、市販のパウダ−や粘着性のある義歯安定剤等の利用
すれば、前記不具合を簡便にある程度防止できるという
利点はあったが、持続効果(数時間乃至1日程度)が極
めて短いという欠点があった。
は、市販のパウダ−や粘着性のある義歯安定剤等の利用
すれば、前記不具合を簡便にある程度防止できるという
利点はあったが、持続効果(数時間乃至1日程度)が極
めて短いという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の技
術で記述した欠点を解消するためになされたもので、歯
茎粘膜面との吸着性がよく、咀嚼時の痛みがなく、且つ
持続効果の長い有床義歯用安定無痛吸着シ−トの提供を
目的とするものである。
術で記述した欠点を解消するためになされたもので、歯
茎粘膜面との吸着性がよく、咀嚼時の痛みがなく、且つ
持続効果の長い有床義歯用安定無痛吸着シ−トの提供を
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の有床義歯用安
定無痛吸着シ−トは、歯茎粘膜面と義歯床の間に介在さ
せる柔軟性を有するシ−トであって、該シ−トの前記歯
茎粘膜面に接する片面に浅い小さなディンプルを多数設
け、平滑な反対面に接着層を設けていることを特徴とす
るものである。
定無痛吸着シ−トは、歯茎粘膜面と義歯床の間に介在さ
せる柔軟性を有するシ−トであって、該シ−トの前記歯
茎粘膜面に接する片面に浅い小さなディンプルを多数設
け、平滑な反対面に接着層を設けていることを特徴とす
るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態の一例を図
面を参照しながら説明するに、図1から図3に示すよう
に、歯茎粘膜面1と義歯床7の間に介在させる柔軟性を
有するシ−ト2は、歯茎粘膜面1に接する片面3に浅い
小さなディンプル4を多数設けている。
面を参照しながら説明するに、図1から図3に示すよう
に、歯茎粘膜面1と義歯床7の間に介在させる柔軟性を
有するシ−ト2は、歯茎粘膜面1に接する片面3に浅い
小さなディンプル4を多数設けている。
【0007】シ−ト2の平滑な反対面5には、図1に示
すように、義歯床7と接着可能な接着剤を塗布した接着
層6を設けている。
すように、義歯床7と接着可能な接着剤を塗布した接着
層6を設けている。
【0008】なお、シ−ト2は、人体に対して無害なシ
リコ−ンゴム等の柔軟性を有するシ−トからなり、通
常、厚さは約0.5〜1.0mm、ディンプル4の直径
は約4〜5mm、その深さは約0.3〜0.8mm程度
である。
リコ−ンゴム等の柔軟性を有するシ−トからなり、通
常、厚さは約0.5〜1.0mm、ディンプル4の直径
は約4〜5mm、その深さは約0.3〜0.8mm程度
である。
【0009】前記接着層6の上には、通常、パラフィン
紙等の剥離紙(図示は省略)が貼られ、接着層6が他の
物体に接着しないようにしている。
紙等の剥離紙(図示は省略)が貼られ、接着層6が他の
物体に接着しないようにしている。
【0010】実施に際しては、歯茎粘膜面1に接する義
歯床7に、シ−ト2の接着層6をあてがい、シ−ト2を
義歯床7の全面を覆うように接着させる。
歯床7に、シ−ト2の接着層6をあてがい、シ−ト2を
義歯床7の全面を覆うように接着させる。
【0011】ついで、義歯を口腔内に装着すると、図3
に示すように、シ−ト2のディンプル4は歯茎粘膜面1
と接触する。
に示すように、シ−ト2のディンプル4は歯茎粘膜面1
と接触する。
【0012】食物を咀嚼する時には、人工歯8に咬合圧
が加わり、歯茎粘膜面1にシ−ト2のディンプル4が強
く圧迫されて、ディンプル4内の空気が押し出され、負
圧となり、歯茎粘膜面1に吸着する。したがって、義歯
床7はシ−ト2を介して、歯茎粘膜面1に強く吸着し、
咀嚼の度に義歯床が動くという不具合は解消される。
が加わり、歯茎粘膜面1にシ−ト2のディンプル4が強
く圧迫されて、ディンプル4内の空気が押し出され、負
圧となり、歯茎粘膜面1に吸着する。したがって、義歯
床7はシ−ト2を介して、歯茎粘膜面1に強く吸着し、
咀嚼の度に義歯床が動くという不具合は解消される。
【0013】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、次のような効果を呈する。 義歯床に接着したシ−トの多数のディンプルは、咀嚼
時の咬合圧により、歯茎粘膜面に圧迫され、ディンプル
内の空気が押し出され、負圧となり、歯茎粘膜面に吸着
し、義歯床の動きを防止する。 咀嚼時に義歯床が動かないので、擦過傷の発生がな
く、無痛に食物を咀嚼できる。 シ−トは人体に対して無害なシリコ−ンゴム等の柔軟
性を有するシ−トであるので、歯茎粘膜面を傷つけるこ
とがない。 シ−トのディンプルは小さく(直径約4〜5mm)且
つ浅い(深さ約0.3〜0.8mm)ので、歯茎粘膜が
ディンプルに食い込むおそれはない。 新製義歯、既製義歯を含め、全ての義歯床に対して適
用できる。 歯科医院又は使用者本人であっても、簡便に短時間に
装着できる。 装着後、6ヶ月から1年程度の使用に耐え、且つ簡単
に取り換えることができる。 シリコ−ンシ−トは緩衝作用を有するために、咀嚼時
の咬合圧を均等に歯茎粘膜面に伝達する。
ので、次のような効果を呈する。 義歯床に接着したシ−トの多数のディンプルは、咀嚼
時の咬合圧により、歯茎粘膜面に圧迫され、ディンプル
内の空気が押し出され、負圧となり、歯茎粘膜面に吸着
し、義歯床の動きを防止する。 咀嚼時に義歯床が動かないので、擦過傷の発生がな
く、無痛に食物を咀嚼できる。 シ−トは人体に対して無害なシリコ−ンゴム等の柔軟
性を有するシ−トであるので、歯茎粘膜面を傷つけるこ
とがない。 シ−トのディンプルは小さく(直径約4〜5mm)且
つ浅い(深さ約0.3〜0.8mm)ので、歯茎粘膜が
ディンプルに食い込むおそれはない。 新製義歯、既製義歯を含め、全ての義歯床に対して適
用できる。 歯科医院又は使用者本人であっても、簡便に短時間に
装着できる。 装着後、6ヶ月から1年程度の使用に耐え、且つ簡単
に取り換えることができる。 シリコ−ンシ−トは緩衝作用を有するために、咀嚼時
の咬合圧を均等に歯茎粘膜面に伝達する。
【図1】発明の実施の一例を示す側面図
【図2】図1における平面図(a:上顎用、b:下顎
用)
用)
【図3】使用状態を説明する説明図
【符号の説明】 1 歯茎粘膜面 2 シ−ト 3 シ−トの歯茎粘膜面に接する片面 4 ディンプル 5 平滑な反対面 6 接着層 7 義歯床 8 人工歯
Claims (1)
- 【請求項1】歯茎粘膜面(1)と義歯床(7)の間に介
在させる柔軟性を有するシ−ト(2)であって、該シ−
ト(2)の前記歯茎粘膜面(1)に接する片面(3)に
浅い小さなディンプル(4)を多数設け、平滑な反対面
(5)に接着層(6)を設けていることを特徴とする有
床義歯用安定無痛吸着シ−ト
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000388040A JP2002186633A (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 有床義歯用安定無痛吸着シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000388040A JP2002186633A (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 有床義歯用安定無痛吸着シ−ト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002186633A true JP2002186633A (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=18854850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000388040A Pending JP2002186633A (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 有床義歯用安定無痛吸着シ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002186633A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009514647A (ja) * | 2005-11-09 | 2009-04-09 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 義歯接着剤物品パッケージング |
JP2017164446A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 計芳 鈴木 | 顎に吸着する義歯 |
JP2019093085A (ja) * | 2017-11-20 | 2019-06-20 | 計芳 鈴木 | 外れにくい義歯およびその製造方法 |
-
2000
- 2000-12-21 JP JP2000388040A patent/JP2002186633A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009514647A (ja) * | 2005-11-09 | 2009-04-09 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 義歯接着剤物品パッケージング |
JP2017164446A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 計芳 鈴木 | 顎に吸着する義歯 |
JP2019093085A (ja) * | 2017-11-20 | 2019-06-20 | 計芳 鈴木 | 外れにくい義歯およびその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8287275B2 (en) | Occlusal indicator tray and processes therefor | |
JP3067211B2 (ja) | 口内セミカスタムディスクルーダ装置 | |
US5718584A (en) | Preformed posterior palatal seal for forming dentures and method | |
US7114953B1 (en) | Tooth whitening appliance having membrane covered applicator | |
HUP0401326A2 (en) | Novel device | |
JP2003512127A (ja) | 口腔デリバリートレー用薬剤保持アセンブリ | |
RU2005140047A (ru) | Каппа для введения лекарственного средства в околозубные ткани | |
US5833461A (en) | Adhering preformed posterior palatal seal forming dentures and method | |
US6231339B1 (en) | Dental device for positioning the mandible and the maxilla in centric relation and methods for using same | |
US6840771B1 (en) | Tooth whitening appliance | |
JP4021496B2 (ja) | ゴムのダム | |
CN114073844B (zh) | 包覆上颚齿的口腔内吞咽辅具及其制造方法 | |
US20060141416A1 (en) | Occlusal indicator tray & processes therefor | |
TW201822726A (zh) | 組合式活動假牙 | |
JP2002186633A (ja) | 有床義歯用安定無痛吸着シ−ト | |
MX2010009252A (es) | Ferulas dentales y metodo para usar las mismas. | |
US5954503A (en) | Dental device for positioning the mandible and the maxilla in centric relation and methods for using same | |
CN211434233U (zh) | 用于正畸治疗中的口腔黏膜保护贴片 | |
KR101921568B1 (ko) | 비금속성 형상기억폴리머를 포함한 치과 치료용 임시 의치 | |
JP2018143749A (ja) | 義歯安定剤 | |
JPS5936263B2 (ja) | 歯科実習用人体頭部模型 | |
JP3210589U (ja) | 義歯安定剤 | |
JP2001046404A (ja) | 義歯及びその製造方法 | |
CN212466201U (zh) | 一种新型胃镜咬口 | |
RU2437632C1 (ru) | Способ шинирования брекетов |