JPS5936263B2 - 歯科実習用人体頭部模型 - Google Patents

歯科実習用人体頭部模型

Info

Publication number
JPS5936263B2
JPS5936263B2 JP2809981A JP2809981A JPS5936263B2 JP S5936263 B2 JPS5936263 B2 JP S5936263B2 JP 2809981 A JP2809981 A JP 2809981A JP 2809981 A JP2809981 A JP 2809981A JP S5936263 B2 JPS5936263 B2 JP S5936263B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
articulator
tooth row
mask
members
lower jaw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2809981A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57141677A (en
Inventor
ビ−チ・ダリル・レイモンド
一夫 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
J Morita Manufaturing Corp
Original Assignee
J Morita Manufaturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by J Morita Manufaturing Corp filed Critical J Morita Manufaturing Corp
Priority to JP2809981A priority Critical patent/JPS5936263B2/ja
Publication of JPS57141677A publication Critical patent/JPS57141677A/ja
Publication of JPS5936263B2 publication Critical patent/JPS5936263B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は歯科実習用人体頭部模型に関する。
従来より、種々の歯科実習用人体頭部模型が開発され、
歯科実習生の間で使用されている。しかし乍ら、これま
での模型は、そのほとんどが窩洞形成、充填等の実習を
主たる目的とするものであり、これら以外の例えば印象
採取、レントゲン撮影、注射、頬舌圧排、バキューム操
作等の如き種種の実習までも併せて満足に行なえるよう
にした模型は、残念ながら未だ開発されておらない。本
発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであつて、口
腔内の形状、感触等を出来る限り正確に再現して殆んど
全ての歯科実習を実際の治療とあまり変わらないフィー
リングで行なえるようにすると共に、実習により消耗す
る部分、経時劣化を生じる部分等をそれぞれ脱着交換自
在となして実用度を高めるようにした歯科実習用人体頭
部模型を提供せんとするものである。以下、実施例図に
基づき本発明頭部模型を詳述するに、この模型は概略的
には第1〜2図の如く、上部顔面マスク1、下部顔面マ
スク2及び上下顎咬合器3の三つの部分より成る。
上部顔面マスク(以下、上部マスクと云う)1は、石膏
やプラスチック等の硬質材料をベースにして造つたもの
で、その小鼻11から耳12に至るマスク下端沿つて凹
段部13を帯状に形成してあり、該凹段部13に複数個
(図では3個)の小孔14を穿設してある。
この上部マスク1は、歳出実習装置の頭部模型取付用支
持部材(不図示)に対して前後左右傾動自在に取付けら
れる。一方、下部顔面マスク(以下、下部マスクと云う
)2は、柔らかいゴム質材料で造つたもので、その物性
を調整することにより人体の頬に酷似した柔軟性、伸縮
性等を付与すると共に、その口021を白歯の治療に適
した大きさに開けてある。この下部マスク2の上端縁の
裏側には、上部マスク1の小孔14と対応合致する複数
個の突起22を一体形成してあり、而して上下マスク1
及び2の接合は、上部マスク1の凹段部13に下部マス
ク2の上端縁を重ね合わせ突起22を小孔14に圧入す
ることによつて、面一に行ない得るようにしてある。・
クー 亦、上下顎咬合器3は、その上顎フレームの差込片A3
を上部マスク1の鼻15の裏側に差込むだけで、極めて
容易に取付けできるようになつている。
即ち、上部マスク1の鼻骨部分の裏側には、第3図に示
すように、咬合器3の差込片A3を差込むためのアリ溝
16を傾斜させて形成してあり、このアリ溝16の内部
には、額裏側の凸台ITに螺着固定した板バネ18の前
部を挿入してある。そして、この板バネ18の前部上面
には前斜面を有する係合突起181を設けてあり、且つ
板バネ中央部の下面には頭頂部近くまでのびる彎曲した
係合解除アーム19を設けてある。而して、咬合器3の
差込片A3をアリ溝16に差込んでいくと、差込片A3
の先端が板バネ18の係合突起181の前斜面に当つて
板バネ18を押下げながら奥へ進み、この差込片A3に
穿設した孔A4が係合突起181の直上に到達したとき
、該突起181が板バネ18の復元弾力で該孔A4と係
合するようになつており、これによつて顎合器3を脱落
不能に取付けることが出来るのである。逆に咬合器3を
取外すときは、係合解除アーム19の先端を矢印Xの方
向に押上げて、板バネ18を下方にたわませ、突起18
1と孔A4との係合を解除したまま咬合器3を抜取れば
よい。叙上の如き上部マスク1に対する脱着の極めて容
易な上下顎咬合器3は、第4図に例示の如き咬合本体3
0に対し、同図に例示の如き上歯列部材31、下歯列部
材32、口頭粘膜部材33、舌部材34、舌下粘膜部材
35及び左右一対の頬内粘膜部材36,36を脱着自在
に取付けて成るものである。
先ず、咬合器本体30から説明すると、この本体30は
、第5〜6図に示す如く、上顎骨部材38を取付けた上
顎フレームAと、下顎骨部材39に埋込み一体化した下
顎フレームBとを、ピンC,CナツトD,d及び特殊ボ
ルトE,eにより枢着したものであつて、金属製の上顎
フレームAは、その後端両腕部Al,a,の先端部分を
直角に下方に折曲げて夫々にピン軸挿通孔A2,a2を
穿設すると共に、フレーム前部を上方に折曲げて前述の
差込片A3を形成してある。
一方、ほぼ半楕円弧状に曲成した金属製の下顎フレーム
Bは、そのL型両端部Bl,blを下顎骨部材39の後
方に突出させてあり、このL型両端部B,,blに、特
殊ボルトE,eのネジ軸径よりも遥かに大径の孔B2,
b2と、内側に突出するボルト回り止め用突起B3,b
3を夫々設けてある。而してこれら上下顎フレームA及
びBは、先ず特殊ボルトE,eを下顎フレームBの孔B
2,b2に内側から夫々遊挿し、該ボルトE,eの頭部
に設けた一対の挟片E,,elの間にボルト回り止め用
突起B3,b3を嵌めて該ボルトE,eが回転しないよ
うにし、下顎フレームB(7)L型両端部Bl,b,を
挟んで外側からナツトD,dを締着した後、更に外側か
らピンC,cをポルトE,eの内孔E2,e2及びその
内側の上顎フレームAのピン軸挿通孔A2,a2に挿通
し、該ピンC,cの大径雄ネジ部C,,c,をナトD,
dに螺入することによつて枢着してある。このような枢
着手段を採用してあると、左右の特殊ボルトE,eの位
置を下顎フレームBの孔B2,b2の内部で変化させる
ことにより、下顎回転中心位置を上下歯列の適当な咬合
状態に調整固定することが出来る。上顎フレームAの下
面に螺着固定した上顎骨部材38、及び下顎フレームB
を埋込一体化した下顎骨部材39は、いずれも石膏等の
材料で造つたもので、上顎骨部材Aは人体の上顎骨を犬
歯より臼歯後方に到る蝕頬移行部に沿つて上下に2分割
したその上側部分に相当する部材であり、下顎骨部材B
は下顎骨を上顎と同様に鍜頬移行部に沿つて2分割した
その下側部分に相当する部材である。
而して、略半楕円環状に構成した上顎骨部材38の前環
壁部から左右の側環壁部に至る部分の外面は、前環壁部
下端に凹欠所381を形成した点を除き、鯉頬移行部よ
り上側の上顎骨に酷似した形状となしてあり、例えば煩
骨の前面下側隆起部に相当する左右の凸部382,38
2なども設けてある。同様に下顎骨部材39の前環壁部
から左右の側管壁部に至る部分の外面も、前環壁部上端
に凹欠所391を形成した点を除き、謙頬移行部より下
側の下顎骨に酷似した形状となしてある。上顎骨部材3
8は、その後環壁部の内面に、左右一対の前方に突出し
た上歯列部材取付用突起384,384と口頭粘膜部材
取付孔385,385とを設けてあり、更にこの上顎骨
部材38の凹欠所381には、前記上顎フレームAの差
込片A3に螺着した上歯列部材取付用板バネA,の鉤状
下端部A5,を臨ませてある。亦下顎骨部材39は、そ
の前環壁部から左右の側環壁部に至る部分の内側に、下
歯列部材32を受取めるほぼ半楕円弧状の受棚393を
設け、この受棚393の両端に下歯列部材取付用凹部3
94,394を夫々形成すると共に、この凹部394,
394の上方及び下方に口頭粘膜部材取付孔395,3
95及び舌下粘膜部材取付溝396,396を夫々形成
してあり、更に前環壁部の凹欠所391の後縁には、鉤
状上端部39Tを備えた下歯列部材取付用板バネ398
を立設してある。そしてこれら上下顎骨部材38,39
の左右の側環壁部には、それぞれ頬内粘膜部材取付孔3
86・・・、399・・・を間隔おきに複数個づつ(図
例の場合は上顎骨部材38の側環壁部に2個づつ、下顎
骨部材39の側環壁部に3個づつ)穿設してある。上述
の如き構造の咬合器本体30に対して最初に取付けられ
る左右一対の頬内粘膜部材36,36は、第4図に示す
ように、頬内粘膜に相当するゴム膜361,361の上
下縁に薄い金属枠板362,363を接着したもので、
該金属枠板362,363は夫々前述の上顎骨部材38
及び下顎骨部材39の左右の側環壁部内面に沿うよう曲
げてあり、且つ該金属枠板362,363には外向きの
差込爪364・・・を間隔おきに複数個(図例の場合、
上縁の金属枠板362には2個、下縁の金属枠板363
には3個)形成してある。
亦、ゴム膜361の後端部365は、咬合器3を組立て
た際に口頭粘膜部材33の後方までまわるように延長し
てある。而して斯る頬内粘膜部材36,36は、上縁及
び下縁の金属枠板362,363のそれぞれの差込爪3
64・・・を上下顎骨部材38,39の頬内粘膜部材取
付孔386・・・、399・・・に内側から差込むこと
によつて容易に取付けられる。次いで咬合器本体30に
取付けられる口頭粘膜部材33は、柔軟なゴム質材料で
造つたもので、第4図に示す如く人体の口頭粘膜に酷似
の形状となしてあり、四隅には後方に突出した突起33
1,331,332,332を夫々設けてある。而して
この口頭粘膜部材33の取付は、上側の突起331,3
31を上顎骨部材38の口頭粘膜部材取付孔385,3
85に指先で軽く圧入すると共に、下側の突起332,
332を下顎骨部材38の口頭粘膜部材取付孔395,
395に指先で軽く圧入することによつて行なわれる。
その次に咬合器本体30に取付けられる上歯列部材31
及び下歯列部材32は、いずれも石膏又はプラスチツク
等の材料から造つてある。
上歯列部材31は、上歯列弓部311と、口蓋に酷似し
た形状の下面を有する天壁部312とを一体に形成した
もので、その前面から左右側面にかけて蝕頬移行部31
3を明確に形成してあり、且つ左右側面の離頬移行部よ
り上側には、上顎骨部材38の左右側環壁部が外嵌する
凹段部314,314を設けてある。そして、この上歯
列部材31の前面上部には、前述の上歯列部材取付用板
バネA,の鉤状下端部A5,が係合しうる凹穴315を
設けてあり、亦後面には上顎骨部材38の上歯列部材取
付用突起384,384が嵌り合う左右一対の凹穴31
6,316を設けてある。一方、下歯列部材32は、舌
下粘膜に相当する底壁部を一体形成せずに下歯列弓のみ
を型取つたものであつて、上歯部列31の場合と同様に
蝕頬移行部321を明確に形成しており、且つ左右側面
の観頬移行部より下側には、下顎骨部材左右側環壁部が
外嵌する凹段部322,322を設けてある。そして、
この下歯列部材32の前端内面には、下顎骨部材39の
下歯列部材取付用板バネ398の鉤状上端部397が係
合しうる凹穴323を設けてあり、亦後端には下顎骨部
材39の下歯列部材取付用凹部394,394に嵌り込
む突起324,324を設けてある。而して、上歯列部
材31の取付けは、その後面と上顎骨部材38の後環壁
部との間に口頭粘膜部材33の上縁を挟むようにして(
第3図参照)該部材31後面の凹穴316,.316内
に上顎骨部材38の上歯列部材取付用突起384,38
4を嵌め込み、此処を支点として上歯列部材31の前部
上面が上顎骨部材38の凹欠所381の上面5383に
当接するまで該上歯列部材31を上方に回転させ、板バ
ネA5の鉤状下端部A5,を上歯列部材31前面の凹穴
315に弾性係合させることによつて容易に行なわれる
亦、下歯列部材32の取付けは、該部材32後端の突起
324,0324を下顎骨部材39の下歯列部材取付用
凹部394,394に嵌め込み、此処を支点として該下
歯列部材32を下方に回転させて受棚393に載置し、
板バネ398の上端部397を下歯列部材32の凹穴3
23に弾性係合させることによつて容易に行なわれる。
舌下粘膜部材35は、比較的硬いゴム質材料等で造つた
変形復元自在なもので、第4図に示す如く、その後端部
の左右両側に金属製の差込片351,351を穿設する
と共に、中央部の下面にツマミ部352を形成してあり
、亦上面には軟質ゴムもしくはその発泡体等により造つ
た変形復元自在な舌部材34を接着してある。
この舌下粘膜部材35は、ツマミ部352をつまんで下
顎骨部材39の舌下粘膜部材取付溝396,396に下
側から差込片351,351を差込むことによつて取付
けられるが、その取付順序に制限はなく、いつ取付けて
もよい。尚、舌部材34は舌下粘膜部材35に対して脱
着自在に取付けるようにしてもよい。上記の如く各部材
を咬合器本体30に取付けて組立てた上下咬合器3は、
その内部が人体の口腔内形状に酷似の構造をしており、
板バネA,及び398の係合を解除しない限り、上下歯
列部材31,32を上下、前後、左右のいずれの方向に
引張つても、これら上下歯列部材31,32が外れるこ
とはない。
そして、頬内粘膜部材36,36の上下縁の金属枠板3
62,362がこれら上下歯列部材31,32と上下顎
骨部材38,39の左右側環壁部とによつて挟まれてい
るので、上下歯列部材31,32を取外さない限り、該
金属枠板362,362の差込爪364・・・が上下顎
骨部材38,39の頬内粘膜部材取付孔386・・・、
399から抜けて該頬内粘膜部材36,36が外れるこ
となく、亦、口頭粘膜部材33の四隅も上下歯列部材3
1,32の後面によつて押圧されているから、上下歯列
部材31,32を取外さない限り、該口頭粘膜部材33
の突起331,331,332,332が上下顎骨部材
38,39の口頭粘膜部材取付孔385,385,39
5,395から抜けて該口頭粘膜部材33が外れること
もない。以上の如き上下顎咬合器3を既述の要領で上部
マスク1に取付け、該顎咬合器3を覆うように柔軟な下
部マスク2を既述の要領で上部マスク1に取付けた本発
明歯科実習用頭部模型は、該咬合器3が、単に上歯列部
材31,32を有するだけのものではなく、上下顎の離
頬移行部を明確にして両者の間に頬内粘膜に相当する頬
内粘膜部材36,36のゴム膜361,361を張装す
ると共に、変形復元自在な口頭粘膜部材33、舌部材3
4及び舌下粘膜部材35を更に具備せしめて、人体の口
腔内形状に酷似の形状、寸法となしたものであるから、
以下の如き種々の歯科実習を実際の冶療とほとんど変ら
ない動作感で行なうことが出来る。
即ち、頬内粘膜に相当するゴム膜361が下部マスク2
の裏側にあるから、下部マスク2の口21より指を咬合
器3内に入れて該ゴム膜361,361を下部マスク2
の頬部と共に圧排することによつて、実際の冶療におけ
る頬の圧排作業とほとんど変らない動作感覚で頬の圧排
実習を行なうことが出来る。そして変形復元自在な舌部
材34があるから、舌の圧排実習もすることが出来る。
亦、ゴム膜361,361が上下顎の歯艮頬移行部間に
張装されているから、このゴム膜361,361の歯艮
頬移行部に至近した部分に注射針を内側から上下顎骨部
材38,39に沿つて突き差し、そのままの状態で下部
マスク2を一部めくりあげて、注射針の先が麻酔に適し
た上下顎の個所に正確に達しているか否かを確認しなが
ら、有意義な麻酔注射の実習を行なうことが出来る。こ
の場合、上顎骨部材38には頬骨の前面下側隆起部に相
当する凸部382,382を設けてあるから、注射の際
の上顎頬内粘膜の圧排感覚を会得するのに便利である。
更に、顎頬移行部を明確に形成してあるから、印象を採
る実習も可能である。もし頗頬移行部が不明であれば、
印象を採つても、どの部分までが有効なのかの判断が出
来ないから役に立たない。この印象採取の場合、上下歯
列部材31,32が既述したように板バネA5及び39
8の係合を解除しない限り上下、左右、前後に引張つて
も外れないから、印象剤を取出す時に上下歯列部材31
,32がひつついて抜出す惧れもない。亦、ゴム膜36
1,361、口頭粘膜部材33、舌部材34、舌下粘膜
部材35等があると、吸引用シリンダの先端がこれら部
材に当つて吸い付くことのないように注意しながら、バ
キユーム実習を行なうことが出来、シリンジを取扱う上
で最適な向き及び角度等を充分に会得できる。加えて変
形復元自在な舌下粘膜部材35があると、小型のレント
ゲン用フイルムカセツトを下歯列部材32の内側に沿わ
せて舌下粘膜部材35の縁に起立させ、実際のレントゲ
ン撮影の場合と同様に歯根部まで撮影できるように該フ
イルムカセツトを押込んでセツトするレントゲン撮影実
習を行なうことができる。上歯のレントゲン撮影実習も
、上歯列部材31の天壁312下面を既述の如く口蓋に
酷似の形状となしてあるから、実際の場合と同様に行な
えることは勿論である。亦、歯牙切削用ハンドピースを
使用し、従来の頭部模型と同様に上下歯列部材31,3
2の歯牙を切削して嵩洞を形成したり、その嵩洞に歯科
充填剤を充填する、等の実習を行えることは云うまでも
ないが、このような窩洞形成や充填実習を行なう場合で
も、本発明頭部模型では、人体の口腔と酷似のせまい咬
合器3内で、実際の冶療と同様に頬内粘膜に相当するゴ
ム膜361,361.口頭粘膜部材33、舌部材34、
舌下粘膜部材35等を傷つけないよう最心の注意を払い
ながら行なえるので活きた実習が出来る。このように、
本発明頭部模型は殆んど全ての歯科実習を実際の冶療の
場合とほぼ同様の感覚で行なえるものであり、しかも、
注射実習や窩洞形成実習などによつて消耗する頬内粘膜
部材36,36や上下歯列部材31,32、或は経時劣
化したり損傷の惧れがある口頭粘膜部材33、舌部材3
4、舌下粘膜部材35、下部マスク2などは、いずれも
交換できるようにしてあるから、歯科実習用模型として
の実用性が極めて大きいものであり、たとえぱ下部顔面
マスク2を剥がした状態より上下顎咬合器3を上部顔面
マスク1から取外し、必要に応じてこの咬合器3の全体
をたとえば女性用のものから男性用のものに、またはそ
の逆に、あるいは正常でない咬合状態の患者のものを想
定したものに交換使用ができると共に、咬合器3の構成
部材の一部、たとえば頬内膜部材36の損耗に応じて付
け替えるような使用が簡単にできて、実用上の融通性お
よび保守管理が極めて有用なものとなる利点がある。
以上、一つの実施例を挙げて本発明を詳述したが、本発
明はこの習施例にのみ限定されるものではなく、他の種
々の変更態様を採り得るものである。
第T図及び第8図はその若干例を示したもので、第T図
の場合は、上下顎咬合器3の上歯列部材取付用板バネA
5の前面及び下歯列部材取付用板バネ398の後面に、
それぞれ係合解除用L型突起A,2及び399を設け、
これら突起に指先を引掛けて引けば板バネA5及び39
8の係合が簡単に解除できるようにしたものである。
亦第8図は、咬合器3の上顎フレームAのピン軸挿通孔
A2,a2が設けられた両腕部Al,alのいずれか一
方の先端に、後方に向つて突出した扇状片A6を設け、
この扇状片A6に3つの孔A6l,a62,a63をピ
ン軸挿通孔A2を中心とする円弧線上に位置させて設け
ると共に、ボルト挿通孔F,を有する板バネfの該孔F
,に特殊ボルトeの軸を挿通して該ボルトeの頭部と下
顎フレームB(7)L型部B,とで該板バネfを回転不
能に挟着固定し、該板バネf先端の凸起F2が、咬合器
3の閉じたときには状片A6の孔A6lに、前歯冶療実
習のために前歯切端間が15〜20mm開いたときには
孔A62に、臼歯冶療実習のために前歯切端間が45〜
50mm開いたときには孔A63に、それぞれ嵌り込む
ようにしたものである。このようにすると、咬合器3を
閉じたまま、或は前歯冶療又は臼歯冶療の実習に適した
開き角のまま維持できるので、より一層便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の斜視図、第2図は同実施例
の分解斜視図、第3図イは第2図のI一I線断面図、第
3図口は第3図イの−線部分端面図、第4図は上下顎咬
合器の分解斜視図、第15図は咬合器本体の分解斜視図
、第6図は咬合器本体の枢着部分の断面図、第7図は上
下顎咬合器のもう一つの例を示す部分断面図、第8図は
土下顎咬合器の更にもう一つの例を示す部分拡大斜視図
である。 図面の主要符号の説明、1 ・・・・・・上部顔面マス
ク、2・・・・・・下部顔面マスク、3・・・・・・上
下顎咬合器、30・・・・・・咬合器本体、31・・・
・・・上歯列部材、32・・・・・・下歯列部材、33
・・・・・旧頭粘膜部材、34・・・・・・舌部材、3
5・・・・・・舌下粘膜部材、36・・・・・・頬内9
粘膜部材、361・・・・・・ゴム膜、A・・・・・・
上顎フレーム、B・・・・・・下顎フレーム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 上部顔面マスク1と、このマスク1に脱着自在に取
    付けた上下顎咬合器3と、この咬合器3を覆うと共に該
    咬合器に連通する口21を有して上部顔面マスク1に脱
    着自在に接合した変形復元自在な下部顔面マスク2とか
    ら成り、上下顎咬合器3を、上顎骨部材38及び下顎骨
    部材39を具備した咬合器本体30と、この本体30に
    それぞれ脱着自在に取付けた上歯列部材31、下歯列部
    材32、左右一対の頬内粘膜部材36、36、変形復元
    自在な口頭粘膜部材33、変形復元自在な舌部材34及
    び舌下粘膜部材35とによつて構成し頬内粘膜部材36
    、36のゴム膜361、361を上下顎齦頬移行部の間
    に張装せしめた歯科実習用人体頭部模型。
JP2809981A 1981-02-26 1981-02-26 歯科実習用人体頭部模型 Expired JPS5936263B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2809981A JPS5936263B2 (ja) 1981-02-26 1981-02-26 歯科実習用人体頭部模型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2809981A JPS5936263B2 (ja) 1981-02-26 1981-02-26 歯科実習用人体頭部模型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57141677A JPS57141677A (en) 1982-09-02
JPS5936263B2 true JPS5936263B2 (ja) 1984-09-03

Family

ID=12239343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2809981A Expired JPS5936263B2 (ja) 1981-02-26 1981-02-26 歯科実習用人体頭部模型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5936263B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60251654A (ja) * 1984-05-28 1985-12-12 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6216975U (ja) * 1985-07-12 1987-01-31
JPH0725818Y2 (ja) * 1990-01-30 1995-06-07 株式会社ニッシン 可撤性義歯実習用顎模型
CN102339546A (zh) * 2010-07-28 2012-02-01 日进教学器材(昆山)有限公司 口腔教学用仿头模面罩
JP5857335B2 (ja) * 2011-06-03 2016-02-10 株式会社テムザック ロボット用口腔形成体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60251654A (ja) * 1984-05-28 1985-12-12 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57141677A (en) 1982-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11517786B2 (en) Oral training appliance
US5779470A (en) Tongue thrust oral habit retrainer
US5267862A (en) Intraoral appliance
JP4249392B2 (ja) 下顎前進装置
RU2510252C2 (ru) Зубные протезы, зубные дуги и способы их изготовления
US4997182A (en) Tongue thrust corrective device
US6418933B1 (en) Anti-snoring device and method of making same
CN217828109U (zh) 牙科器械及牙科器械套组
GB2264868A (en) Mandibular advancement device
JPS5936263B2 (ja) 歯科実習用人体頭部模型
US5044950A (en) Therapeutic training device and method for fitting dentures
KR200480959Y1 (ko) 총의치 복원 장치
JPS5928446Y2 (ja) 歯科実習用人体頭部模型
CA2224007A1 (en) Tongue thrust oral habit retrainer
JPS5855394Y2 (ja) 歯顎咬合模型
CN209984332U (zh) 一种三力合一活动矫治器
JP6120780B2 (ja) 口腔装置
WO1995019742A1 (en) Dentures and method of manufacturing same
CN219501321U (zh) 一种具有仿生微阵列表面的舌吸附式止鼾器
JP2015147025A (ja) 睡眠時無呼吸改善器具
JP7237288B1 (ja) 治療用マウスピース
US6979195B2 (en) Dental device for forming a dental appliance which positions the mandible and the maxilla in centric relation and methods for using same
JPH0739554A (ja) オクルーザルスプリント
JP3050368U (ja) 遺体顔部の調整用口腔内挿入物
JP3751126B2 (ja) 総義歯床