JP2002186607A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

Info

Publication number
JP2002186607A
JP2002186607A JP2000386233A JP2000386233A JP2002186607A JP 2002186607 A JP2002186607 A JP 2002186607A JP 2000386233 A JP2000386233 A JP 2000386233A JP 2000386233 A JP2000386233 A JP 2000386233A JP 2002186607 A JP2002186607 A JP 2002186607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gantry
tilt
tilt angle
ray
slice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000386233A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Yamanaka
誓次 山中
Takito Sakai
滝人 酒井
Yoshiyuki Yamagishi
義行 山岸
Noboru Yamashita
登 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2000386233A priority Critical patent/JP2002186607A/ja
Publication of JP2002186607A publication Critical patent/JP2002186607A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガントリが被検体に衝突する危険性を排除す
ると共に、ガントリが被検体に衝突する直前のチルト角
においても断層撮像を行うことが可能なX線CT装置を
提供する。 【解決手段】 標準の被検体を想定しガントリが同被検
体に衝突するであろうチルト角から所定の幅を持たせた
チルト角を衝突回避チルト角として予め求めておき、衝
突回避チルト角内であれば、自由にカーソル11の設定
を可能とし(スライス計画1)、衝突回避チルト角を超
える場合は、特定の操作を行うことによってのみカーソ
ル11の設定を可能とする(スライス計画2)。そし
て、スライス計画1に基づく場合、ガントリを自動的に
チルトさせて断層撮影がなされ、スライス計画2では、
ガントリの手動チルトのみを可能とするよう制御され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体の周囲から
X線を照射し得られたデータを処理することで被検体の
断層撮像を行うX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検体における病変部の診断装置とし
て、被検体の断層像を得るX線CT装置が広く利用され
ている。かかるX線CT装置を用いて断層撮像を行う場
合、撮像部位によっては、種々のスライス角度から撮影
された断層像を得ることが必要となる場合がある。例え
ば、図9bにおける被検体3の腰椎3a部分を示すラテ
ラル像から明らかなように、被検体3の腰椎3aを撮像
する場合、腰椎3aに垂直な種々のスライス11aから
11cなどの断層像を得なければならない。
【0003】かかる場合、図9cに示されるように、ガ
ントリ1をチルトさせて撮影を行うことによって、種々
のスライス11aから11cなどの断層像が得られるの
であるが、ガントリ1を所定チルト角以上傾斜させると
被検体3との衝突することになる。
【0004】このため、従来の装置では、標準的な大き
さの被検体を想定し、ガントリ1が同患者に衝突するで
あろうチルト角から安全性のため所定の幅を持たせて設
定されたチルト角(以下「衝突回避チルト角」とい
う。)DLを予め記憶し、ガントリ1が同角度までチル
トすると自動的にガントリ1の動作を停止させるインタ
ーロック機能を備えることで、ガントリ1と被検体3と
の衝突回避が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インターロッ
ク機能を備えた従来装置では、衝突回避チルト角は前述
したように標準的な大きさの患者を想定し、かつ、一定
の余裕をもって設定されるため、図10aから図10c
に示されるように、腰椎3aに対して垂直なある角度D
までガントリ1をチルトさせても実際には、ガントリ1
が被検体3に衝突しない場合が多々あるにも拘わらず、
チルト角DLを超えてガントリ1をチルトさせて撮影す
ることができなかった。
【0006】この発明は、これらの問題点を解決するた
めに創案されたものであって、ガントリが被検体に衝突
する危険性を排除すると共に、ガントリが被検体に衝突
する直前のチルト角においても断層撮像を行うことが可
能なX線CT装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
X線CT装置であって、ガントリがチルトする際に被検
体との衝突を避けるために設定されたチルト角の情報を
有し、前記ガントリが前記チルト角となった際に前記ガ
ントリのチルト動作を停止させるインターロック手段
と、所定の信号を受けて前記インターロック手段のイン
ターロック機能を停止させるインターロック停止手段と
を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、操作者がガ
ントリをチルトさせても、ガントリのチルト角が衝突回
避チルト角に達すると自動的に停止するが、操作者が所
定の操作によってインターロック停止手段に所定の信号
が出力されるようにすることで、ガントリを衝突回避チ
ルト角を超えてチルトさせることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のX
線CT装置において、被検体を載置するベッド又は前記
ガントリに配設された前記ガントリをチルトさせる指示
を行うチルト指示手段と、前記チルト指示手段の指示に
基づき前記ガントリをチルト制御するチルト制御手段
と、前記チルト指示手段の近傍に配設されたインターロ
ック解除指示手段とを有し、前記所定の信号は、操作者
が前記インターロック解除指示手段に指示を与えること
で出力されることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明によれば、インターロ
ックされたガントリをさらにチルトさせる場合、ガント
リ又はベッドに配設されたチルト指示手段と、前記チル
ト指示手段の近傍に配設されたインターロック解除指示
手段の操作がなされるため、必然的にガントリ近傍での
操作がなされることとなる。このため、衝突回避チルト
角を超えてガントリをチルトさせる場合、ガントリのチ
ルト操作と同時にガントリと被検体の衝突を目視で確認
でき、より安全な操作が可能となる。
【0011】請求項3記載の発明は、X線CT装置にお
いて、被検体を載置するベッド又はガントリに配設され
た前記ガントリをチルトさせるチルト指示手段と、前記
チルト指示手段の指示に基づき前記ガントリをチルト制
御するチルト制御手段と、撮影された被検体の平面像上
で、操作者から指示された断層撮影位置にカーソルを表
示することによりスライス計画を行うスライス計画手段
と、ガントリがチルトする際に被検体との衝突を避ける
ために設定された(以下「衝突回避チルト角」とい
う。)の情報を有し、前記スライス計画のうち前記衝突
回避チルト角以下のチルト角を指示するスライス計画に
基づき、前記ガントリをチルトさせ撮影を行うと共に、
前記衝突回避チルト角を超えるチルト角を指示するスラ
イス計画に従い、操作者に前記チルト指示手段を介した
前記ガントリのチルト指示を行うスライス計画撮影手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明によれば、衝突回避チ
ルト角を超えたスライス計画を行った場合であっても、
衝突回避チルト角までは、ガントリをスライス計画に合
せて自動的にチルトさせ、衝突回避チルト角を超えたス
ライス計画については、操作者はスライス計画撮影手段
からのチルト指示を待ってガントリをチルトさせること
となる。このため、スライス計画に沿った断層像の迅速
撮像が可能になると共に、ガントリと被検体との衝突の
危険性が伴う衝突回避チルト角を超えたスライス計画に
ついては、その都度操作者に手動によるガントリのチル
ト指示が促されるため、より安全な断層撮像が可能とな
る。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載のX
線CT装置において、ガントリのチルト角が、前記衝突
回避チルト角を超える前記スライス計画についてカーソ
ルが前記衝突回避チルト角を超えて表示されることを阻
止するスライス計画インターロック手段と、所定の信号
を受けて、前記スライス計画インターロック手段のイン
ターロック機能を停止させるスライス計画インターロッ
ク停止手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明によれば、被検体の平
面撮影像上で、衝突回避チルト角を超える前記スライス
計画がなされることを阻止すると共に、衝突回避チルト
角を超えてスライス計画を立てる場合、操作者に通常の
スライス計画とは異なる操作をさせることが可能とな
る。これにより、操作者に対して、衝突回避チルト角を
超えたすライス計画であることをより認識させることが
可能となり安全性が確保される。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項3又は請求
項4記載のX線CT装置において、前記スライス計画撮
影手段は、モニタにスライス計画に対応するガントリの
チルト角を表示させることで、ガントリ操作者にガント
リのチルト指示を行うことを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明によれば、操作者に、
衝突回避チルト角を超えたスライス計画に基づくガント
リのチルト角を定量的に知らしめることが可能となる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項3、請求項
4、又は請求項5記載のX線CT装置において、前記ガ
ントリ或いはベッド、又は前記ガントリ或いはベッド付
近に、操作者が前記チルト指示手段を介してガントリを
チルトさせ前記スライス計画に基づくチルト角となった
ことを操作者に指示する指示手段を設けたことを特徴と
する。
【0018】請求項6記載の発明によれば、衝突回避チ
ルト角を超えたスライス計画に基づきガントリをチルト
させる際に、操作者は、被検体とガントリの衝突の有無
をチェックしながら、指示手段によって必要な角度まで
ガントリがチルトしたことを確認することが可能とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明のX線CT装置の概
略構成を示す図であり、図1aは、ガントリ1の正面図
を、図1bは、ガントリ1及びベッド2の側面図を示し
ており、図1aは図1bのB方向から観察した図で(ベ
ッド2は除く)、また、図1bは図1aをA方向から観
察した図である。
【0020】同図において、ガントリ1には、両側上部
にガントリ操作パネル1aが配設されており、ガントリ
操作パネル1aには、ガントリ1を前後にチルトさせる
ためのチルトスイッチと、ガントリ1のインターロック
機能の解除指示を与える解除スイッチ、及びベッド移動
スイッチがそれぞれ配設されている。なお、チルトスイ
ッチ、及びインターロック解除スイッチは、ベッド2に
設けてもよい。
【0021】また、ガントリ1には、不図示のX線管及
びX線検出器が配設されており、これらが一体的に被検
体3の回りを回転しながらX線撮像が行われる。ベッド
2のテーブル2aは、被検体3を載置した状態で、撮影
のためガントリ1内に挿入される。
【0022】なお、ここで示したチルトスイッチは、特
許請求の範囲の請求項2及び請求項3記載の「チルト指
示手段」、インターロック解除スイッチは、特許請求の
範囲の請求項2記載の「インターロック解除指示手段」
に相当する。
【0023】図2は、本発明のX線CT装置の構成をブ
ロック図で示したものであり、ガントリ1で撮影された
被検体の撮像データはデータ処理手段4で再構成され断
層像として、画像表示手段5に表示されると共に、事後
的に表示可能なよう記憶手段6に記憶される。また、X
線CT装置では被検体の平面像の撮影も可能であり、か
かる場合もデータ処理手段4において、データ処理さ
れ、平面像が画像表示手段5に表示される。
【0024】制御手段7は、操作者によりコンソール8
や操作パネル9を介してなされる撮影指示などに応じ
て、ガントリ1、ベッド2、データ処理手段4、画像表
示手段5、記憶手段6のトータル制御を行う。特に、制
御手段7は、ガントリ1をチルトさせた際に、ガントリ
1が被検体に衝突するであろうと考えられるチルト角か
ら安全性のため所定の幅を持たせて設定されたチルト角
(以下「衝突回避チルト角」という。)情報も記憶して
おり、ガントリ1が衝突回避チルト角内にある場合とな
い場合とで、ガントリ1をチルトさせながら撮影を行う
際に異なる制御を行う。
【0025】なお、かかる「衝突回避チルト角」は、請
求項1及び請求項3記載の「ガントリがチルトする際に
被検体との衝突を避けるために設定されたチルト角」に
相当し、例えば、標準的な大きさの被検体を想定し、お
およそガントリ1が被検体に衝突するであろうチルト角
(実際に被検体を寝かせガントリ1をチルトさせて同角
度を求めてもよい)から所定の幅(例えば、被検体から
の最短距離が1cmから10cm程度)を持たせたチル
ト角として設定すればよい。
【0026】また、制御手段7は、請求項1から請求項
5における「インターロック手段」、「インターロック
停止手段」、「スライス計画」、「スライス計画撮影手
段」、「スライス計画インターロック手段」、「チルト
制御手段」、及び「スライス計画インターロック停止手
段」として機能する。
【0027】図3は、衝突回避チルト角を超える部分に
ついてもスライス計画を立てて、被検体3の断層撮像を
行う場合の制御手段7の動作を示すフローチャートを示
しており、同フローチャート及び図1乃至図7に基づき
本願発明の作用を説明する。
【0028】図3において、まず、制御手段7は、ガン
トリ1乃至記憶手段6を適宜制御することによって、被
検体3のCR像のラテラル撮影を行う(S1)。ここ
で、CR像のラテラル撮影とは、側面から被検体3の平
面像を得るための撮影をいい、ベッド2を移動させなが
らガントリ1内のX線管及びX線検出器を回転させずに
撮像を行い、データ処理手段4において得られた投影デ
ータをそれらが得られた順に合成することによって平面
像を得る周知の撮影方法である。
【0029】次に、図4に示されるように、制御手段7
は、複数のカーソル11を一定間隔かつ傾斜角度0の状
態で、画像表示手段5に表示された被検体3のCR像に
重ねて表示する(S2)。なお、所定の傾斜角を持たせ
たものを当初からカーソル表示することもあるが、この
場合も、インターロック情報に基づき、衝突回避チルト
角を超えるカーソル設定がなされることはない。
【0030】続いて、制御手段7は、インターロック情
報に基づくスライス計画1の作成制御を行う(S3)。
同制御は、まず、画像表示手段5にCR像と共に表示さ
れたカーソル11を、操作者によるコンソール8を介し
た指示に基づき、平行移動及び傾斜させるものであり、
図5は、それぞれ腰椎3aに対して垂直な撮影がなされ
るようカーソル11を設定した例を示している。なお、
操作者によるコンソール8を介した指示は、例えば、マ
ウスで画像表示手段5に表示されたカーソル11をドラ
ッグなどすることによってなされる。
【0031】ここで、制御手段7は、スライス計画1と
して、インターロック情報も加味した制御を行うため、
図5においてカーソル11が衝突回避チルト角を超える
角度に指示された場合、カーソル11は衝突回避チルト
角を超えて設定されることはない。
【0032】制御手段7は、スライス計画1の作成制御
を終了すると次にX線の撮影指示があるか否かをモニタ
し(S4)、撮影指示がない場合は、コンソール8から
衝突回避チルト角を超えてカーソル11を設定するため
の特別な指示がなされたか否かをモニタする(S5)。
【0033】なお、スライス計画1の作成制御の終了
は、コンソール8を介した操作者からの指示に従ってな
され、また、衝突回避チルト角を超えるカーソル11を
設定するための特別な指示は、例えば、操作者によっ
て、コンソール8における所定のスイッチとマウスの同
時操作などによって行われる。
【0034】制御手段7は、衝突回避チルト角を超える
カーソル11を設定するための特別な指示を認識した場
合、インターロックを解除し、コンソール8を介した操
作者の指示どおりカーソル11を設定する、スライス計
画2の作成制御を行う(S6)。これにより、図5にお
いて設定されたカーソル11は、図6に示されるよう
に、スライス計画1に基づき設定されたものと、スライ
ス計画2に基づき設定されたものが表示されることとな
る。
【0035】以上の操作の終了後、制御手段7は、コン
ソール8を介して撮影指示がなされたことを認識する
と、次に、スライス計画1が存在するか否かを確認し
(S7)、存在する場合には、スライス計画1に基づく
撮影を実行する(S8)。
【0036】スライス計画1に基づく撮影は、図6にス
ライス計画1として示されるカーソル11の設定情報に
基づき、ベッド2の移動及びガントリ1のチルトを自動
的に行いながら、断層撮影をそれぞれの指示部位に対し
て行うという周知の手順でなされる。
【0037】スライス計画1が存在しない場合、或い
は、スライス計画1に基づく撮影が終了した場合、次
に、制御手段7は、スライス計画2が存在する否かを確
認する(S7、S9)。
【0038】スライス計画2が存在する場合、制御手段
7は、衝突回避チルト角までガントリ1をチルトさせ
(S10)、ガントリ1が衝突回避チルト角までチルト
すると、図2の操作パネル9に、スライス計画2に基づ
く撮影を行うためのチルト角及びベッド位置を表示させ
る(S11)。かかる表示は、例えば、図7に示される
ように、操作者に対する設定すべきチルト角及びベッド
位置の設定指示とすればよい。
【0039】操作パネル9における表示が完了すると、
制御手段7は、スライス計画2に基づく手動撮影制御を
行う(S12)。スライス計画2に基づく手動撮影制御
とは、操作パネル9に表示したチルト角及びベッド位置
の設定指示に基づき、操作者が被検体3近傍で、ガント
リ操作パネル1aのチルトスイッチ、及びベッド移動ス
イッチを手動で操作するのを待ち、ガントリ1のチルト
角及びベッド2の位置が操作パネル9で指示された値と
なった場合、不図示のランプやLEDを点灯させ、或い
はブザー(請求項6記載の「指示手段」に相当)を鳴ら
すなどして、設定が完了したことを操作者に通知する一
方、制御手段7は、操作パネル9における確認スイッチ
9aが押されるのを待ち、確認スイッチ9aが押される
と、通常の断層撮影を開始する。なお、ランプ、LE
D、或いはブザーなどは、ガントリ1、ベッド2、或い
はそれらの近傍の壁などに配設すればよい。
【0040】ここで、制御手段7は、ガントリ1のチル
ト角及びベッド2の位置が操作パネル9に指示された値
とならず、ランプやLEDなどによる通知を行わない場
合であっても、確認スイッチ9aが押されると、通常の
断層撮影を行うよう制御する。
【0041】スライス計画2に基づく手動撮影制御が完
了すると、制御手段7は、スライス計画2のすべてのカ
ーソル11について撮影が終了したか否かを判断し(S
13)、スライス計画2の各カーソル11毎に上述した
手動撮影制御を繰り返し行う(S11、S12、S1
3)。
【0042】これによって、衝突回避チルト角を超える
スライス計画2に基づく撮影を行う場合には、操作者
は、必然的に被検体3の近傍で被検体3とガントリ1と
の接触の有無を確認しながら撮影を進めることができ、
実際にガントリ1が被検体3に衝突する限界までガント
リ1をチルトさせた撮影を行うことが可能となる。
【0043】上述した発明の実施形態では、CR像に基
づくスライス計画を行う場合の例を示したが、手動によ
る断層撮影を行う場合についても本願発明は適用可能で
ある。すなわち、図1に示されるように、被検体3をテ
ーブル2aに載置した状態で、操作者が当初から手動で
ガントリ操作パネル1aの各種スイッチを介して、ガン
トリ1のチルト操作及びベッド2の移動操作を行って撮
影部位の位置あわせを行い、X線撮影を行うのが、手動
による断層撮影であるが、この場合における、図2に示
される制御手段7の動作を図8のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0044】まず、制御手段7は、操作者によるガント
リ操作パネル1aのチルトスイッチを介したガントリ1
のチルト指示の有無をモニタし(S11)、ガントリ操
作パネル1aのチルトスイッチ操作のみがなされた場
合、指示角度Dと衝突回避チルト角DLを対比し(S1
2)、指示角度Dが衝突回避チルト角DL又はそれより
大きい場合、ガントリ1のチルト角を衝突回避チルト角
DLとなるよう制御する(S14)。一方、指示角度D
が衝突回避チルト角DL以下の場合、ガントリ1のチル
ト角を指示角度Dとなるよう制御する(S13)。
【0045】これに対して、操作者によりガントリ操作
パネル1aのチルトスイッチと共にインターロック解除
スイッチが同時に操作された場合には、衝突回避チルト
角DLとの対比をすることなく直接指示角度Dとなるよ
うガントリ1のチルト角を制御する(S11、S1
3)。
【0046】これにより、手動による断層撮影がなされ
る場合であっても、操作者はまず、インターロック状態
でガントリ1のチルト動作を行うことができるため、ガ
ントリ1のチルト角が衝突回避チルト角となった場合、
確実にガントリ1を停止させることができ、被検体3と
ガントリ1との衝突を確実に阻止することができる。
【0047】一方、ガントリ1のチルト角が衝突回避チ
ルト角に達した場合であっても、被検体3との間にさら
にガントリ1をチルトさせる余裕が存在する場合には、
ガントリ操作パネル1aのインターロック解除スイッチ
を同時操作することによって、より所望の被検体3に対
する撮影を行うことが可能となる。
【0048】上述した実施形態では、ガントリ1をチル
トさせた際に、被検体3と衝突する衝突回避チルト角に
基づき制御を行ったが、上述した本発明にかかるX線C
T装置の制御手段7において、ガントリ1がチルトした
際にベッド2のテーブル2aに衝突するチルト角を予め
記憶し、同角度までガントリ1がチルトした場合、自動
的に停止させる機能を持たせることも可能である。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、操作者がガン
トリをチルトさせる場合に、ガントリと被検体との衝突
を確実に阻止できると共に、さらに、ガントリと被検体
が衝突する限界までチルトさせた撮影が可能なる。
【0050】請求項2の発明によれば、インターロック
されたガントリをさらにチルトさせる場合、ガントリ又
はベッドに配設されたチルト指示手段と、このチルト指
示手段の近傍に配設されたインターロック解除指示手段
の操作がなされる。このため、必然的にガントリ近傍で
の操作者による操作がなされることとなる。このため、
衝突回避チルト角を超えてガントリをチルトさせる場合
に、ガントリのチルト操作と同時にガントリと被検体の
衝突を目視で確認でき、より安全な操作が可能となる。
【0051】請求項3の発明によれば、衝突回避チルト
角を超えたスライス計画を行った場合であっても、衝突
回避チルト角までは、ガントリをスライス計画に合せて
自動的にチルトさせ、衝突回避チルト角を超えたスライ
ス計画については、操作者はスライス計画撮影手段から
のチルト指示を待ってガントリをチルトさせることとな
る。このため、スライス計画に沿った断層像の迅速撮像
が可能になると共に、ガントリと被検体との衝突の危険
性が伴う衝突回避チルト角を超えたスライス計画につい
ては、その都度操作者に手動指示によるガントリのチル
ト指示が促されるため、より安全な断層撮像が可能とな
る。
【0052】請求項4の発明によれば、被検体の平面画
像上で、衝突回避チルト角を超える前記スライス計画が
なされることを阻止すると共に、衝突回避チルト角を超
えてスライス計画を立てる場合、操作者に通常のスライ
ス計画とは異なる操作をさせることが可能となる。これ
により、操作者に対して、衝突回避チルト角を超えたス
ライス計画であることをより認識させることが可能とな
り安全性が確保される。
【0053】請求項5の発明によれば、操作者に、衝突
回避チルト角を超えたスライス計画に基づくガントリの
チルト角を定量的に知らしめることが可能となる。
【0054】請求項6の発明によれば、衝突回避チルト
角を超えたスライス計画に基づきガントリをチルトさせ
る際に、操作者は、被検体とガントリの衝突の有無をチ
ェックしながら、指示手段によって必要な角度までガン
トリがチルトしたことを確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線CT装置の概略構成図である。
【図2】本発明のX線CT装置の概略ブロック図であ
る。
【図3】本発明の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図4】CR像にスライス計画のためのカーソルを表示
した例を示す図である。
【図5】インターロックがなされた状態でCR像上でな
されたスライス計画を示す図である。
【図6】CR像にスライス計画1及びスライス計画2に
基づくカーソルを表示した例を示す図である。
【図7】設定すべきガントリのチルト角及びベッド位置
の操作パネルへの表示例である。
【図8】本発明の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図9】CR像上でのスライス計画とガントリのチルト
状態を示す図である。
【図10】CR像上でのスライス計画とガントリのチル
ト状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ガントリ 1a ガントリ操作パネル 2 ベッド 2a テーブル 3 被検体 3a 腰椎 4 データ処理手段 5 画像表示手段 6 記憶手段 7 制御手段 8 コンソール 9 操作パネル 11 カーソル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岸 義行 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所内 (72)発明者 山下 登 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA17 CA33 EC47 EC57 FG11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガントリがチルトする際に被検体との衝
    突を避けるために設定されたチルト角の情報を有し、前
    記ガントリが前記チルト角となった際に前記ガントリの
    チルト動作を停止させるインターロック手段と、所定の
    信号を受けて前記インターロック手段のインターロック
    機能を停止させるインターロック停止手段とを備えたこ
    とを特徴とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のX線CT装置において、
    被検体を載置するベッド又は前記ガントリに配設された
    前記ガントリをチルトさせる指示を行うチルト指示手段
    と、前記チルト指示手段の指示に基づき前記ガントリを
    チルト制御するチルト制御手段と、前記チルト指示手段
    の近傍に配設されたインターロック解除指示手段とを有
    し、 前記所定の信号は、操作者が前記インターロック解除指
    示手段に指示を与えることで出力されることを特徴とす
    るX線CT装置。
  3. 【請求項3】 被検体を載置するベッド又はガントリに
    配設された前記ガントリをチルトさせるチルト指示手段
    と、 前記チルト指示手段の指示に基づき前記ガントリをチル
    ト制御するチルト制御手段と、 撮影された被検体の平面像上で、操作者から指示された
    断層撮影位置にカーソルを表示することによりスライス
    計画を行うスライス計画手段と、 ガントリがチルトする際に被検体との衝突を避けるため
    に設定された(以下「衝突回避チルト角」という。)の
    情報を有し、前記スライス計画のうち前記衝突回避チル
    ト角以下のチルト角を指示するスライス計画に基づき、
    前記ガントリをチルトさせ撮影を行うと共に、前記衝突
    回避チルト角を超えるチルト角を指示するスライス計画
    に従い、操作者に前記チルト指示手段を介した前記ガン
    トリのチルト指示を行うスライス計画撮影手段と、を備
    えたことを特徴とするX線CT装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のX線CT装置において、 前記衝突回避チルト角を超えるガントリのチルト角を指
    示するスライス計画について前記カーソルが前記衝突回
    避チルト角を超えて表示されることを阻止するスライス
    計画インターロック手段と、所定の信号を受けて、前記
    スライス計画インターロック手段のインターロック機能
    を停止させるスライス計画インターロック停止手段と、
    を備えたことを特徴とするX線CT装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載のX線CT装
    置において、表示手段を有し、前記スライス計画撮影手
    段は、前記表示手段にスライス計画に対応する前記ガン
    トリのチルト角を表示することで、操作者に前記ガント
    リをチルトさせるよう指示することを特徴とするX線C
    T装置。
  6. 【請求項6】 請求項3、請求項4、又は請求項5記載
    のX線CT装置において、 前記ガントリ或いはベッド、又は前記ガントリ或いはベ
    ッド付近に、操作者が前記チルト指示手段を介してガン
    トリをチルトさせ前記スライス計画に基づくチルト角と
    なったことを操作者に指示する指示手段を設けたことを
    特徴とするX線CT装置。
JP2000386233A 2000-12-20 2000-12-20 X線ct装置 Pending JP2002186607A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000386233A JP2002186607A (ja) 2000-12-20 2000-12-20 X線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000386233A JP2002186607A (ja) 2000-12-20 2000-12-20 X線ct装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002186607A true JP2002186607A (ja) 2002-07-02

Family

ID=18853361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000386233A Pending JP2002186607A (ja) 2000-12-20 2000-12-20 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002186607A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133008A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Shimadzu Corp X線透視装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133008A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Shimadzu Corp X線透視装置
JP4704735B2 (ja) * 2004-11-04 2011-06-22 株式会社島津製作所 X線透視装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007061426A (ja) X線ct装置及びx線撮影方法
EP3011904B1 (en) Tomosynthesis-imaging control device, imaging device, imaging system, control method, and program for causing computer to execute control method
CN112312839A (zh) 用于便携式荧光检查x-射线成像系统的辐射跟踪
JP2004208954A (ja) 医療画像診断システム
JP2002186607A (ja) X線ct装置
JP4454954B2 (ja) 画像診断装置
JP3899862B2 (ja) 医用x線撮影装置
JPH07275237A (ja) 画像撮影装置
JPH0687854B2 (ja) X線ct装置
US10987074B2 (en) Radiation image capturing apparatus
JP2003135439A (ja) アーム搭載型x線撮影装置
JP2016097114A (ja) トモシンセシス撮影の制御装置、放射線撮影装置、制御システム、制御方法及びプログラム
JP2009112390A (ja) X線透視撮影装置
WO2020209289A1 (ja) 放射線撮影システム
JP3345467B2 (ja) X線ct装置
JP4643136B2 (ja) 医用診断装置
JP2009153579A (ja) X線ct装置および医用撮像システム
JP2016198277A (ja) トモシンセシス撮影の制御装置、x線撮影システム、制御システム、制御方法及びプログラム
EP3970619B1 (en) Method to improve a radiography acquisition workflow
JP5999496B2 (ja) 放射線撮影装置
JP2007136103A (ja) 医用x線撮影システム
JP4008853B2 (ja) 画像撮影装置
JP7485137B2 (ja) 放射線撮影装置
US11957502B2 (en) Exposure control based on detector movement
JP2003135440A (ja) アーム搭載型x線撮影装置