JP2002185924A - 動画像圧縮データ記録再生装置 - Google Patents

動画像圧縮データ記録再生装置

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JP2002185924A
JP2002185924A JP2000382434A JP2000382434A JP2002185924A JP 2002185924 A JP2002185924 A JP 2002185924A JP 2000382434 A JP2000382434 A JP 2000382434A JP 2000382434 A JP2000382434 A JP 2000382434A JP 2002185924 A JP2002185924 A JP 2002185924A
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Hidekazu Takakura
英一 高倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像圧縮データを実時間より短い時間で複
製を行う場合において、複製中に動画像圧縮データの内
容を確認可能として、ユーザの操作性を向上する。 【解決手段】 動画像圧縮データ記録再生装置(A)8
のストレージメディア6から再生した動画像圧縮データ
を、通信手段を介して動画像圧縮データ記録再生装置
(B)18へ送信する場合に、再生した動画像圧縮デー
タの一部または全部を動画像圧縮伸長手段(動画像コー
デック2)へも供給し、動画像圧縮データの一部または
全部を伸長して映像信号を再生することにより、送信時
における動画像圧縮データの複製中に、当該動画像圧縮
データの内容を確認可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストレージ機器に
記録された動画像データをファイルとして認識し、該動
画像データをファイル転送プロトコル等により実時間よ
り短い時間で他のストレージ機器へ伝送するための動画
像圧縮データ記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、MPEG2等の動画像圧縮技術を
用いて、ハードディスクやDVD−RAM等のノンリニ
アアクセス可能なストレージメディアヘ動画像圧縮デー
タを記録、再生するシステムが開発されている。このよ
うなシステムでは、動画像圧縮データをファイルとして
取り扱うことにより、他のストレージメディアに対する
動画像圧縮データの複製を、容易にかつ実時間より短い
時間で行うことができるという特徴がある。
【0003】ここで、ストレージ機器間の伝送路を、よ
く知られたIEEE1394規格とした場合について、
図3〜図5を用いて具体的に説明する。図3は、従来の
MPEGデータ記録再生装置の一例を示す模式図、図4
は、MPEGコーデックにおいて圧縮、伸長の単位とな
るGOP(Group ofPictures)構造の
一例を示す模式図、図5は、IEEE1394規格にお
けるデータ転送手法の一例を示す模式図である。
【0004】図3において、101、111は映像入出
力端子、102、112はMPEG圧縮伸長を行うMP
EGコーデック、103、113は動画像圧縮データを
蓄積するバッファメモリ、104、114はバッファメ
モリ103、113をそれぞれ制御するメモリコントロ
ール部、105、115はメディアに対して動画像圧縮
データを記録、再生するための誤り訂正符号化・復号化
および変復調などを行う記録再生処理部、106、11
6はストレージメディア、107、117は動画像圧縮
データを入出力するためのIEEE1394規格のイン
ターフェース部、108はMPEGデータ記録再生装置
(A)、118はMPEGデータ記録再生装置(B)を
それぞれ示す。なお、図3から明らかなように、MPE
Gデータ記録再生装置(A)108とMPEGデータ記
録再生装置(B)118は同一の構成となっている。
【0005】図4において、121は当該ピクチャーの
データのみから圧縮するIピクチャー、122は当該ピ
クチャーの前方向のピクチャーのみから予測して圧縮す
るPピクチャー、123は当該ピクチャーの前方向・後
方向の双方向のピクチャーから予測して圧縮するBピク
チャー、124はIピクチャー121の圧縮データ、1
25はBピクチャー123の圧縮データ、126はPピ
クチャー122の圧縮データであり、I(n)、P
(n)、B(n)のnはピクチャーの入力順序を示すサ
フィックスである。
【0006】図5において、131はIEEE1394
規格のバス上でデータの送受信を制御する1394トラ
ンザクション層、132は相互に接続されたAV機器を
コントロールするAVCプロトコル層、133はMPE
Gストリームのアイソクロナス転送を行うMPEG伝送
層、134は大容量データのアシンクロナス転送を行う
Thinプロトコル層、135はThinプロトコル層
134上でファイル転送を行うためのFTC(File
Transfer Command)層である。
【0007】まず最初に、以上のような構成からなるM
PEGデータ記録再生装置において、MPEGデータ記
録再生装置(A)108を用いて、通常の記録再生を行
う場合について説明する。MPEGデータ記録再生装置
(A)108を用いて動画像データの記録を行う場合に
は、映像入出力端子101から入力された映像信号をM
PEGコーデック102において、図4に示すGOP構
造に従ってMPEG2圧縮を行い、動画像圧縮データを
生成する。
【0008】前記動画像圧縮データは、メモリコントロ
ール部104の制御に基づいてバッファメモリ103に
蓄えられる。メモリコントロール部104は、バッファ
メモリ103に前記動画像圧縮データがある程度蓄積さ
れたら、記録再生処理部105の要求に従い前記動画像
圧縮データを記録再生処理部105に供給する。記録再
生処理部105では、前記動画像圧縮データに誤り訂正
用のパリティを付加した後、低域成分を抑制するような
変調を行ってストレージメディア106に記録する。
【0009】さらに、一連の前記動画像圧縮データを記
録した後に、一つのファイルとして認識させるためのヘ
ッダ情報を追記する。ここで、前記動画像圧縮データ
は、再生時の伸長順序を考慮して、MPEGコーデック
102から出力される段階で、Iピクチャー、Pピクチ
ャー、Bピクチャーの圧縮データを、図4に示すように
並べ替えられて構成される。
【0010】MPEGデータ記録再生装置(A)108
を用いて動画像データの再生を行う場合には、ストレー
ジメディア106からピックアップした信号を、記録再
生処理部105にて復調した後、誤り訂正を行い、前記
動画像圧縮データを復元し、メモリコントロール部10
4の制御に基づいてバッファメモリ103に蓄える。メ
モリコントロール部104は、前記動画像圧縮データが
ある程度蓄積されたら、MPEGコーデック102の要
求に従い前記動画像圧縮データをMPEGコーデック1
02へ供給する。MPEGコーデック102では、前記
動画像圧縮データの伸長を行い、映像入出力端子101
に出力することにより映像信号の再生を行う。
【0011】また、高速サーチを行う場合には、MPE
Gコーデック102において、Iピクチャー相当の圧縮
データ124、またはIピクチャー相当の圧縮データ1
24およびPピクチャー122相当の圧縮データ126
を復号し、入出力端子101に供給することにより高速
サーチを実現する。例えば、図4に示すような15ピク
チャーでのGOP構造にて、毎フレームIピクチャー1
21のみを再生すれば、15倍速のサーチ画像を得るこ
とができる。
【0012】次に、1394インターフェース部10
7、117を介して、MPEGデータ記録再生装置
(A)108からMPEGデータ記録再生装置(B)1
18へ動画像圧縮データを複製する場合の動作について
説明する。IEEE1394規格におけるデータ転送方
式には、AVCプロトコル層132およびMPEG伝送
層133等を用いて、所望のデータを実時間で転送する
アイソクロナス転送方式と、Thinプロトコル層13
4およびFTC層135等を用いて、所望のデータを実
時間より短い時間で転送することが可能なアシンクロナ
ス転送方式がある。前者のアイソクロナス転送方式は、
ノンリニアアクセスのできないテープメディア同士にお
けるデータのダビングやTVで映像をモニタする場合な
どリアルタイム性を保証しなければならない場合に有用
であり、後者のアシンクロナス転送方式は、ノンリニア
アクセスが可能なハードディスクやDVD−RAM同士
におけるデータのダビングにおいて、短時間でデータを
複製する場合に有用である。ここでは、後者のアシンク
ロナス転送方式について具体的に説明する。
【0013】まず最初に、MPEGデータ記録再生装置
(A)108とMPEGデータ記録再生装置(B)11
8を1394ケーブルにて接続すると、バスリセットを
発生した後、お互いのコンフィギュレーションROMの
内容を読み出す。次に、どちらか一方からコネクション
要求を送出し、Thinプロトコル層134で通信を行
うための諸元を設定し、ファイル転送の準備を整える。
【0014】次に、送信側のMPEGデータ記録再生装
置(A)108より、FTCコマンドの一つであるPU
T命令を発行し、PUT命令の後にファイルデータを付
加して複数の1394パケットに分割して送信する。こ
こで、前記ファイルデータは、ストレージメディア10
6からピックアップした信号を、記録再生処理部105
にて復調した後、誤り訂正を行い、前記動画像圧縮デー
タおよびファイルとして認識させるための情報を復元
し、メモリコントロール部104の制御に基づいてバッ
ファメモリ103に蓄え、動画像圧縮データがある程度
蓄積されたら、MPEGコーデック102に供給する代
わりに、1394インターフェース部107に供給する
ことにより送信される。
【0015】受信側のMPEGデータ記録再生装置
(B)118は、1394インターフェース部117で
受信した1394パケットから、PUT命令とその後に
続くファイルデータを再構築しながら、メモリコントロ
ール部114の制御に基づいて、ファイルデータを動画
像圧縮データとしてバッファメモリ113に蓄える。
【0016】メモリコントロール部114は、バッファ
メモリ113に動画像圧縮データがある程度蓄積された
ら、記録再生処理部115の要求に従い動画像圧縮デー
タを記録再生処理部115に供給する。記録再生処理部
115では、この動画像圧縮データおよびファイルとし
て認識させるための情報に対して、誤り訂正用のパリテ
ィを付加した後、低域成分を抑制するような変調を行っ
てストレージメディア116に記録する。
【0017】以上のような動作により、IEEE139
4の伝送速度が十分高速であれば、動画像をモニタ等に
再生するために必要な実時間の影響を受けずに、ストレ
ージメディアの記録再生レートに応じた速度で、MPE
Gデータ記録再生装置(A)108に挿入されたストレ
ージメディア106に記録された動画像圧縮データを、
MPEGデータ記録再生装置(B)118に挿入された
ストレージメディア116に複製することができる。例
えば、動画像圧縮データのレートを2Mbps、ストレ
ージメディアの記録再生レートを10Mbpsとする
と、実記録時間のおよそ1/5の時間で動画像圧縮デー
タの複製を行うことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、動画像圧縮データを複製している間
に、どのような内容の動画像圧縮データであるかを確認
することができない。したがって、例えば遠隔地にサー
バがあり、動画像圧縮データの内容を知らずに複製する
場合などにおいて、最後まで動画像圧縮データを複製し
なければ動画像圧縮データの内容を確認できないという
問題があり、ファイルサイズが大きくなればなるほど複
製時間は長くなり、その影響は顕著になる。
【0019】本発明は、上述した事情に鑑み提案された
もので、動画像圧縮データを実時間より短い時間で複製
を行う場合において、複製中に動画像圧縮データの内容
を確認可能として、ユーザの操作性を向上することが可
能な動画像圧縮データ記録再生装置を提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の動画像圧縮デー
タ記録再生装置は、上述した目的を達成するため、以下
の特徴点を備えている。すなわち、本発明の動画像圧縮
データ記録再生装置は、動画像圧縮技術を用いて、ノン
リニアアクセス可能なストレージメディアヘ動画像圧縮
データを記録再生するための装置において、映像信号を
圧縮伸長するための動画像圧縮伸長手段と、動画像圧縮
データを蓄積するためのバッファメモリと、前記バッフ
ァメモリを制御するためのメモリ制御手段と、前記動画
像圧縮データをストレージメディアに対して記録再生す
るための記録再生処理手段と、前記動画像圧縮データを
他の機器との間で実時間より短い時間で送受信するため
の通信手段とを有し、前記メモリ制御手段は、前記通信
手段を介して外部へストレージメディアから再生した動
画像圧縮データを送信する場合に、再生した動画像圧縮
データの一部または全部を前記動画像圧縮伸長手段へも
供給し、前記動画像圧縮伸長手段にて、供給された動画
像圧縮データの一部または全部を伸長して映像信号を再
生することにより、送信時における動画像圧縮データの
複製中に、当該動画像圧縮データの内容を確認可能とし
たことを特徴とするものである。
【0021】また、本発明の動画像圧縮データ記録再生
装置は、動画像圧縮技術を用いて、ノンリニアアクセス
可能なストレージメディアヘ動画像圧縮データを記録再
生する装置において、映像信号を圧縮伸長するための動
画像圧縮伸長手段と、動画像圧縮データを蓄積するため
のバッファメモリと、前記バッファメモリを制御するた
めのメモリ制御手段と、前記動画像圧縮データをストレ
ージメディアに対して記録再生するための記録再生処理
手段と、前記動画像圧縮データを他の機器との間で実時
間より短い時間で送受信するための通信手段を有し、前
記メモリ制御手段は、前記通信手段を介して外部から動
画像圧縮データを受信する場合に、受信した動画像圧縮
データの一部または全部を前記動画像圧縮伸長手段へも
供給し、前記動画像圧縮伸長手段にて、供給された動画
像圧縮データの一部または全部を伸長して映像信号を再
生することにより、受信時における動画像圧縮データの
複製中に、当該動画像圧縮データの内容を確認可能とし
たことを特徴とするものである。
【0022】また、本発明の動画像圧縮データ記録再生
装置は、動画像圧縮技術を用いて、ノンリニアアクセス
可能なストレージメディアヘ動画像圧縮データを記録再
生する装置において、映像信号を圧縮伸長するための動
画像圧縮伸長手段と、動画像圧縮データを蓄積するため
のバッファメモリと、前記バッファメモリを制御するた
めのメモリ制御手段と、前記動画像圧縮データをストレ
ージメディアに対して記録再生するための記録再生処理
手段と、前記動画像圧縮データを他の機器との間で実時
間より短い時間で送受信するための通信手段を有し、前
記メモリ制御手段は、前記通信手段を介してストレージ
メディアから再生した動画像圧縮データを外部へ送信す
る場合に、再生した動画像圧縮データの一部または全部
を前記動画像圧縮伸長手段へも供給し、前記通信手段を
介して外部から動画像圧縮データを受信する場合に、受
信した動画像圧縮データの一部または全部を前記動画像
圧縮伸長手段へも供給し、前記動画像圧縮伸長手段に
て、供給された動画像圧縮データの一部または全部を伸
長して映像信号を再生することにより、送信時および受
信時双方における動画像圧縮データの複製中に、当該動
画像圧縮データの内容を確認可能としたことを特徴とす
るものである。
【0023】前記動画像圧縮データ記録再生装置におい
て、映像信号とともに音声信号を記録再生することを可
能とし、動画像圧縮データの複製中に、映像信号の一部
を再生し、音声信号はミュートすることが可能である。
【0024】また、前記動画像圧縮データ記録再生装置
において、映像信号とともに音声信号を記録再生するこ
とを可能とし、動画像圧縮データの複製中に、映像信号
の一部を再生し、音声信号は転送速度に応じた時間軸圧
縮を行い再生することが可能である。
【0025】また、前記動画像圧縮データ記録再生装置
において、動画像圧縮データの複製中に、前記メモリ制
御手段は、前記動画像圧縮伸長手段に対して、動画像圧
縮データの全てを供給し、前記動画像圧縮伸長手段に
て、表示対象となる映像信号を選択して伸長することが
可能である。
【0026】また、前記動画像圧縮データ記録再生装置
において、動画像圧縮データの複製中に、前記メモリ制
御手段は、前記動画像圧縮伸長手段に対して、表示対象
となる映像信号を再生するために必要な動画像圧縮デー
タを選択して供給することが可能である。
【0027】また、前記動画像圧縮データ記録再生装置
において、動画像圧縮方式を、DV方式等のピクチャー
単位の圧縮方式とすることが可能である。
【0028】また、前記動画像圧縮データ記録再生装置
において、動画像圧縮方式を、MPEG2方式等のピク
チャー間の相関を利用した圧縮方式とすることが可能で
ある。
【0029】また、前記動画像圧縮データ記録再生装置
において、映像信号の表示の実時間と動画像圧縮データ
転送時間の比が所定の値より小さい場合には、Iピクチ
ャーおよびPピクチャーから内容確認用映像信号を生成
し、映像信号の表示の実時間と動画像圧縮データ転送時
間の比が所定の値より大きい場合には、Iピクチャーの
みから内容確認用映像信号を生成することが可能であ
る。
【0030】また、前記動画像圧縮データ記録再生装置
において、動画像圧縮データの内容を確認しながら複製
を行う途中で、ユーザの指示に基づいて所望の位置で複
製を停止することが可能である。
【0031】本発明の動画像圧縮データ記録再生装置
は、上述した構成を備えているため、動画像圧縮データ
を実時間より短い時間で複製する場合において、複製中
に動画像圧縮データの映像、あるいは映像および音声の
内容を確認することができるとともに、ユーザの指示に
基づいて所望の位置で複製を停止することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
係る動画像圧縮データ記録再生装置の実施形態を説明す
る。
【0033】図1は、本発明に係る動画像圧縮データ記
録再生装置の第1実施例を示す模式図である。図1にお
いて、1、11は映像入出力端子、2、12は動画像の
圧縮伸長を行う動画像コーデック、3、13は、動画像
圧縮データを蓄積するバッファメモリ、4、14はバッ
ファメモリ3、13をそれぞれ制御するメモリコントロ
ール部、5、15はメディアに対して動画像圧縮データ
を記録、再生するための誤り訂正符号化・復号化および
変復調などを行う記録再生処理部、6、16はストレー
ジメディア、7、17は動画像圧縮データを入出力する
ためのIEEE1394規格のインターフェース部、8
は動画像圧縮データ記録再生装置(A)、18は動画像
圧縮データ記録再生装置(B)をそれぞれ示す。なお、
図1から明らかなように、動画像圧縮データ記録再生装
置(A)8と動画像圧縮データ記録再生装置(B)18
は、同一の構成となっている。
【0034】以上のように構成された動画像圧縮データ
記録再生装置における動画像データ圧縮方式には、大別
して、MPEG2方式等で用いられるピクチャー間の相
関を利用した圧縮方式とDV方式等で用いられるピクチ
ャー単位の圧縮方式がある。以下、それぞれの方式につ
いて、動画像圧縮データ記録再生装置(A)8から動画
像圧縮データ記録再生装置(B)18に対して、動画像
圧縮データを複製する場合の動作について説明する。
【0035】まず、動画像データ圧縮方式としてMPE
G2方式を用いた場合について具体的に説明する。な
お、上述した従来の技術と同様な動作を行う部分は、従
来の技術で使用した図面を用いて簡略的に説明する。動
画像圧縮データ記録再生装置(A)8に挿入されたスト
レージメディア6には、以下の方法により動画像圧縮デ
ータがファイルとして記録されている。すなわち、映像
入出力端子1から入力された映像信号を動画像コーデッ
ク2において、従来例の図4に示すGOP構造に従って
MPEG2圧縮を行い、動画像圧縮データを生成し、こ
の動画像圧縮データをメモリコントロール部4の制御に
基づいてバッファメモリ3に蓄え、記録再生処理部5に
て、動画像圧縮データに誤り訂正用のパリティを付加し
た後、低域成分を抑制するような変調を行ったデータに
対して、ファイルとして認識させるためのヘッダ情報を
追記して、ストレージメディア6に記録する。
【0036】この状態で、動画像圧縮データ記録再生装
置(A)8と動画像圧縮データ記録再生装置(B)18
を1394ケーブルにより接続すると、パスリセットを
発生した後、お互いのコンフィギュレーションROMの
内容を読み出す。次に、どちらか一方からコネクション
要求を出し、Thinプロトコル層134で通信を行う
ための諸元を設定し、ファイル転送の準備を整える。
【0037】送信側の動画像圧縮データ記録再生装置
(A)8は、FTCコマンドの一つであるPUT命令を
発行し、PUT命令の後にファイルデータを付加して複
数の1394パケットに分割して送信する。ここで、前
記ファイルデータは、動画像圧縮データおよびファイル
として認識させるためのヘッダ情報から構成され、スト
レージメディア6からピックアップした信号を、記録再
生処理部5により復調した後、誤り訂正を行い、メモリ
コントロール部4の制御に基づいてバッファメモリ3に
蓄え、動画像圧縮データがある程度蓄積されたところ
で、動画像コーデック2および1394インターフェー
ス部7に供給する。
【0038】ここで、1394インターフェース部7へ
は、複製データを作成するために、ファイルデータの全
てを供給する必要がある。一方、動画像コーデック2へ
は、全ての動画像圧縮データを供給するか、複製中の動
画像圧縮データの内容を確認するために必要な動画像圧
縮データを選択して供給すれば良い。
【0039】すなわち、全ての動画像圧縮データを供給
する場合には、後段の動画像コーデック2では、映像信
号の表示の実時間と動画像圧縮データ転送時間の比に応
じて、供給された動画像圧縮データの必要部分のみを選
択的に伸長して映像信号を生成し、映像入出力端子1に
供給することにより、複製中に動画像圧縮データの内容
を確認することができる。一方、映像信号の表示の実時
間と動画像圧縮データ転送時間の比に応じて必要な動画
像圧縮データのみを供給する場合には、後段の動画像コ
ーデック2では、供給された動画像圧縮データを全て伸
長して映像信号を生成し、映像入出力端子1に供給する
ことにより、複製中に動画像圧縮データの内容を確認す
ることができる。
【0040】このように、前者の動画像圧縮データの供
給方法は、メモリコントロール部4から動画像コーデッ
ク2および1394インターフェース部7に同一の動画
像圧縮データを供給するため、メモリコントロール部4
の制御を簡易化することができる一方、動画像コーデッ
ク2は供給された動画像圧縮データを選択的に伸長する
必要がある。これに対して、後者の動画像圧縮データの
供給方法は、メモリコントロール部4から動画像コーデ
ック2および1394インターフェース部7に別々の動
画像圧縮データを供給するため、メモリコントロール部
4の制御が多少複雑になる一方、動画像コーデック2は
供給された動画像圧縮データを単純に伸長すれば良いと
いう違いがある。しかしながら、双方の動画像圧縮デー
タの供給方法は、ともにストレージメディアの記録再生
レートを活かした複製中であっても、送信側の動画像圧
縮データ記録再生装置において、動画像圧縮データの内
容を確認することが可能である。
【0041】次に、映像信号の表示の実時間と動画像圧
縮データ転送時間の比率の違いによる動作の一例を説明
する。第1の例として、動画像圧縮データのレートを1
Mbps、ストレージメディアの記録再生レートを15
Mbpsとする。この場合には、映像信号の表示の実時
間と動画像圧縮データ転送時間の比は15倍であるの
で、図4に示すGOP構造において、Iピクチャー相当
の圧縮データ124のみを動画像コーデック2で伸長し
て、映像入出力端子1から出力することにより、15ピ
クチャー毎にIピクチャーの割合、すなわち15倍速で
表示され、複製中に動画像圧縮データの内容を確認する
ことが可能となる。
【0042】この時、メモリコントロール部4から動画
像コーデック2へ、全ての動画像圧縮データを供給し、
動画像コーデック2にて、Iピクチャー相当の圧縮デー
タ124のみを選択して伸長するか、メモリコントロー
ル部4から動画像コーデック2へ、Iピクチャー相当の
圧縮データ124を含む動画像圧縮データを供給し、動
画像コーデック2にて、供給されたIピクチャー相当の
圧縮データ124を伸長すれば良い。
【0043】ここで、Iピクチャー相当の圧縮データ1
24を含む動画像圧縮データを供給するとは、バッファ
メモリ3が、セクタと呼ばれる固定長のブロックで管理
され、同一セクタ内にIピクチャー相当の圧縮データ1
24とBピクチャー相当の圧縮データ125等が混在す
る場合に、メモリコントロール部4における必要な動画
像圧縮データの選択時には、Iピクチャー相当の圧縮デ
ータ124を含むセクタを単位として供給することを意
味する。この場合、後段の動画像コーデック2により、
セクタ内に混在するBピクチャー相当の圧縮データ12
5等を破棄して、Iピクチャー相当の圧縮データ124
のみが伸長される。
【0044】第2の例として、動画像圧縮データのレー
トを5Mbps、ストレージメディアの記録再生レート
を15Mbpsとする。この場合には、映像信号の表示
の実時間と動画像圧縮データ転送時間の比は3倍である
ので、図4に示すGOP構造において、Iピクチャー相
当の圧縮データ124とPピクチャー相当の圧縮データ
126を動画像コーデック2で伸長して、映像入出力端
子1から出力することで、15ピクチャー毎に5ピクチ
ャーの割合、すなわち3倍速で表示され、複製中に動画
像圧縮データの内容を確認することが可能となる。
【0045】この時、メモリコントロール部4から動画
像コーデック2へ、全ての動画像圧縮データを供給し、
動画像コーデック2にて、Iピクチャー相当の圧縮デー
タ124とPピクチャー相当の圧縮データ126を選択
して伸長するか、メモリコントロール部4から、動画像
コーデック2へ、Iピクチャー相当の圧縮データ124
とPピクチャー相当の圧縮データ126を含む動画像圧
縮データを供給し、動画像コーデック2にて、供給され
たIピクチャー相当の圧縮データ124とPピクチャー
相当の圧縮データ126を伸長すれば良い。
【0046】このように、映像信号の表示の実時間と動
画像圧縮データ転送時間の比が比較的大きい場合は、I
ピクチャー121のみを伸長し、比較的小さい場合は、
Iピクチャー121とPピクチャー122を伸長するこ
とにより、視認性の良い内容の確認用映像信号を生成す
ることができる。なお、説明を簡略化するために、全G
OPのIピクチャーまたは、Iピクチャーと全てのPピ
クチャーを伸長する場合の比率で説明したが、その他の
比率においても、なるべく均等になるように表示するピ
クチャーを選択することにより、視認性を向上させるこ
とができる。
【0047】一方、受信側の動画像圧縮データ記録再生
装置(B)18は、1394インターフェース部17で
受信した1394パケットからPUT命令とその後に続
くファイルデータを再構築しながら、メモリコントロー
ル部14の制御に基づいて、ファイルデータを動画像圧
縮データとしてバッファメモリ13に蓄える。メモリコ
ントロール部14は、バッファメモリ13に前記動画像
圧縮データがある程度蓄積されたら、動画像コーデック
12および記録再生処理部15に供給する。
【0048】ここで、記録再生処理部15へは、複製デ
ータを作成するために、ファイルデータ全てを供給する
必要がある。一方、動画像コーデック12へは、全ての
動画像圧縮データを供給するか、複製中の動画像圧縮デ
ータの内容を確認するために必要な動画像圧縮データを
含む形で供給すれば良い。
【0049】記録再生処理部15では、前記動画像圧縮
データおよびファイルとして認識させるためのヘッダ情
報に誤り訂正用のパリティを付加した後、低域成分を抑
制するような変調を行ってストレージメディア16に記
録することにより、ストレージメディア6に記録された
ファイルデータをストレージメディア16に複製する。
【0050】一方、動画像コーデック12では、送信側
の動作として説明した通り、全ての動画像圧縮データを
供給する場合には、供給された動画像圧縮データの必要
部分のみを選択的に伸長して映像信号を生成し、映像入
出力端子11に供給することにより、複製中に動画像圧
縮データの内容を確認することができる。また、必要な
動画像圧縮データのみを供給する場合には、供給された
動画像圧縮データを全て伸長して映像信号を生成し、映
像入出力端子11に供給することにより、複製中に動画
像圧縮データの内容を確認することができる。
【0051】このようにして、ストレージメディアの記
録再生レートを活かした複製中であっても、受信側の動
画像圧縮データ記録再生装置において、動画像圧縮デー
タの内容を確認することが可能である。また、以上述べ
たように、動画像コーデック2、12、メモリコントロ
ール部4、14の動作は、送信側、受信側でほぼ同様で
あるため、1つの動画像圧縮データ記録再生装置におい
て双方の機能を有することが可能である。
【0052】次に、動画像圧縮方式としてDV方式を用
いた場合について簡単に説明する。DV方式は、ピクチ
ャー単位の圧縮であるとともに、1ピクチャーあたりの
圧縮データ量が固定長であるため、伸長するピクチャー
の圧縮データ選択がMPEG2方式に比べ容易である点
を除き、ほぼ同様な処理により、ストレージメディアの
記録再生レートを活かした複製中であっても、送信側、
受信側双方の動画像圧縮データ記録再生装置において、
動画像圧縮データの内容を確認することが可能である。
【0053】次に、本発明に係る動画像圧縮データ記録
再生装置の第2実施例を、図2を参照して説明する。図
2は、本発明の第2実施例に係る動画像圧縮データ記録
再生装置を示す模式図である。この第2実施例に係る動
画像圧縮データ記録再生装置は、音声付きのデータを記
録再生するための装置である。図2において、21、3
1は音声入出力端子、22、32は音声信号の圧縮伸長
を行うオーディオコーデック、23、33は、音声圧縮
データと動画像圧縮データを混合および分離するマルチ
プレクサ、24は音声付き動画像圧縮データ記録再生装
置(A)、34は音声付き動画像圧縮データ記録再生装
置(B)をそれぞれ示す。なお、その他の構成部分は、
図1に示す第1実施例と同等であり、同一の符号を付し
て説明を省略する。また、図2から明らかなように、音
声付き動画像圧縮データ記録再生装置(A)24と音声
付き動画像圧縮データ記録再生装置(B)34は同一の
構成となっている。
【0054】以上のように構成された音声付き動画像圧
縮データ記録再生装置において、音声付き動画像圧縮デ
ータ記録再生装置(A)24から音声付き動画像圧縮デ
ータ記録再生装置(B)34に対して、音声付き動画像
圧縮データを複製する場合の動作について説明する。
【0055】音声付き動画像圧縮データ記録再生装置
(A)24に挿入されたストレージメディア6には、以
下の方法により音声付き動画像圧縮データがファイルと
して記録されている。すなわち、映像入出力端子1から
入力された映像信号を動画像コーデック2により圧縮し
た動画像圧縮データと、音声入出力端子21から入力さ
れた音声信号をオーディオコーデック22により圧縮し
た音声圧縮データを、マルチプレクサ23により適当な
間隔で混合して音声付き動画像圧縮データとし、この音
声付き動画像圧縮データをメモリコントロール部4の制
御に基づいてバッファメモリ3に蓄え、記録再生処理部
5にて、音声付き動画像圧縮データに誤り訂正用のパリ
ティを付加した後、低域成分を抑制するような変調を行
ったデータに対して、ファイルとして認識させるための
ヘッダ情報を追記して、ストレージメディア6に記録す
る。
【0056】音声付き動画像圧縮データ記録再生装置
(A)24から音声付き動画像圧縮データ記録再生装置
(B)34に対して、音声付き動画像圧縮データを複製
するには、まず、音声付き動画像圧縮データ記録再生装
置(A)24と音声付き動画像圧縮データ記録再生装置
(B)34を1394ケーブルにより接続し、第1実施
例と同様の手続きにより、ファイル転送の準備を整え
る。
【0057】次に、送信側の音声付き動画像圧縮データ
記録再生装置(A)24は、FTCコマンドの一つであ
るPUT命令を発行し、PUT命令の後にファイルデー
タを付加して複数の1394パケットに分割して送信す
る。
【0058】ここで、前記ファイルデータは、音声付き
動画像圧縮データおよびファイルとして認識させるため
のヘッダ情報から構成され、ストレージメディア6から
ピックアップした信号を、記録再生処理部5により復調
した後、誤り訂正を行い、メモリコントロール部4の制
御に基づいてバッファメモリ3に蓄え、データがある程
度蓄積されたところで、マルチプレクサ23および13
94インターフェース部7に供給する。マルチプレクサ
23では、動画像圧縮データと音声圧縮データを分離
し、それぞれ、動画像コーデック2、オーディオコーデ
ック22に供給する。
【0059】ここで、1394インターフェース部7へ
は、複製データを作るために、前記ファイルデータ全て
を供給する必要がある。一方、マルチプレクサ23へ
は、全ての音声付き動画像庄縮データを供給するか、複
製中の音声付き動画像圧縮データの内容を確認するため
に必要な音声付き動画像圧縮データを含む形で供給すれ
ば良い。この時の映像信号の処理については、動画像圧
縮データが、マルチプレクサ23を介して、動画像コー
デック2に供給される他は、第1実施例と同様であるた
め説明を省略し、ここでは、音声信号の処理について詳
しく説明する。音声信号の処理としては、複製中の音声
付き動画像圧縮ストリームの内容確認のために、音声信
号を使用しない場合と使用する場合とが考えられる。
【0060】まず、音声信号を内容確認に使用しない場
合は、メモリコントロール部4、またはマルチプレクサ
23で音声圧縮データを遮断するか、オーディオコーデ
ック22でミュート処理を行い、音声入出力端子21か
ら音声信号が出力されないようにする。一方、音声信号
を内容確認に使用する場合は、メモリコントロール部4
からマルチプレクサ23を介して、全ての音声圧縮デー
タを供給し、オーディオコーデック22にて伸長した
後、速度に応じた時間軸圧縮等を行い、なるべく聞き取
りやすい早送り音声信号にして音声入出力端子21から
出力する。
【0061】前者は、音声信号の再生の実時間と音声付
き動画像圧縮データ転送時間の比が比較的大きく早送り
音声信号の作成が困難な場合や、ユーザの意図により内
容確認に音声信号を必要としない場合に有効である。ま
た、後者は、音声信号の再生の実時間と音声付き動画像
圧縮データ転送時間の比が比較的小さく早送り音声信号
の作成が容易な場合に有効である。
【0062】このようにして、送信側の音声付き動画像
圧縮データ記録再生装置において、ストレージメディア
の記録再生レートを活かした複製中であっても、音声付
き動画像圧縮データの内容を映像信号と音声信号の少な
くとも一方で確認することが可能となる。
【0063】一方、受信側の音声付き動画像圧縮データ
記録再生装置(B)34は、1394インターフェース
部17で受信した1394パケットからPUT命令とそ
の後に続くファイルデータを再構築しながら、メモリコ
ントロール部14の制御に基づいて、前記ファイルデー
タを音声付き動画像圧縮データとしてバッファメモリ1
3に蓄える。メモリコントロール部14は、バッファメ
モリ13に音声付き動画像圧縮データがある程度蓄積さ
れたら、この音声付き動画像圧縮データをマルチプレク
サ33および記録再生処理部15に供給する。マルチプ
レクサ33では、動画像圧縮データと音声圧縮データを
分離し、それぞれ、動画像コーデック12、オーディオ
コーデック32に供給する。
【0064】この時の記録再生処理部15の動作は、音
声データが含まれている他は、第1実施例と同様である
ため説明を省略する。さらに、映像信号の処理について
は、動画像圧縮データが、マルチプレクサ33を介し
て、動画像コーデック12に供給される他は、第1実施
例と同様であるため説明を省略し、ここでは、音声信号
の処理について詳しく説明する。
【0065】音声信号の処理としては、送信側と同様、
音声信号を複製中の音声付き動画像圧縮データの内容確
認のために使用しない場合と使用する場合とが考えられ
る。まず、音声信号を内容確認に使用しない場合は、メ
モリコントロール部14、またはマルチプレクサ33で
音声圧縮データを遮断するか、オーディオコーデック3
2でミュート処理を行い、音声入出力端子31から音声
信号が出力されないようにする。一方、音声信号を内容
確認に使用する場合は、メモリコントロール部14から
マルチプレクサ33を介して、全ての音声圧縮データを
供給し、オーディオコーデック32により伸長した後、
速度に応じた時間軸圧縮等を行い、なるべく聞き取りや
すい早送り音声信号にして音声入出力端子31から出力
する。
【0066】このようにして、受信側の音声付き動画像
圧縮データ記録再生装置において、ストレージメディア
の記録再生レートを活かした複製中であっても、音声付
き動画像圧縮データの内容を映像信号と音声信号の少な
くとも一方で確認することが可能となる。また、以上述
べたように、マルチプレクサ23、33、オーディオコ
ーデック22、32、メモリコントロール部4、14の
動作は、送信側、受信側でほぼ同様であるため、1つの
音声付き動画像圧縮データ記録再生装置において双方の
機能を有することが可能である。
【0067】なお、本実施例2では、音声信号も圧縮さ
れていることを前提に説明してきたが、リニアPCM等
の圧縮無し音声信号であっても同様の構成とすることが
でき、同様の作用効果を奏することができる。
【0068】以上説明してきたように、本発明の動画像
圧縮データ記録再生装置では、ストレージメディアの記
録再生レートを活かした複製中であっても、音声無しま
たは音声付き動画像圧縮データの内容を、映像信号と音
声信号の少なくとも一方で確認することができるため、
動画像圧縮データの複製動作にインタラクティブ性を持
たせることができる。すなわち、上記構成に対して、ユ
ーザが所望の位置で複製を停止させるための手段と、書
き込み済みの音声無しまたは音声付き動画像圧縮データ
をファイルとして認識できるようにヘッダ情報を改竄し
て追記できる手段を付加することが可能である。
【0069】このような構成とすることにより、ユーザ
が必要なシーンまで複製が終わった時点で停止手段を通
じて停止命令を発行し、そこまでに書き込まれた音声無
しまたは音声付き動画像圧縮データのサイズ等に応じて
ヘッダ情報を改竄して複製される側のストレージメディ
アに記録することができ、ユーザが必要とするシーンを
含む音声無しまたは音声付き動画像圧縮データのみを複
製することが可能となる。このような構成は、動画像圧
縮データサイズが大きく、データ全体を複製するための
時間が膨大である場合に極めて有効である。
【0070】なお、本実施例1、2では、動画像圧縮方
式として、MPEG2方式、DV方式を用いるととも
に、他の機器との間で動画像圧縮データを送受信する通
信手段として、IEEE1394規格のインターフェー
ス上のThinプロトコルを用いて説明してきたが、こ
れらは一例であり、他の動画像圧縮方式、あるいは他の
通信プロトコルに対しても、本発明の動画像圧縮データ
記録再生装置を応用することができる。
【0071】
【発明の効果】本発明の動画像圧縮データ記録再生装置
は、ノンリニアアクセス可能なストレージメディア間に
おける動画像圧縮データの複製において、ストレージメ
ディアの記録再生レートを活かし、映像信号の表示の実
時間より短い時間で複製を行う場合において、映像信号
の一部を表示することにより、送信側、受信側の一方ま
たは双方で複製中の動画像圧縮データの内容確認を行う
ことができ、ユーザの操作性を向上させることができ
る。
【0072】また、動画像圧縮データの複製中は、映像
に同期して記録されている音声をミュートすることによ
り、音声付き動画像圧縮データであっても、映像信号の
みでその内容の確認を行うことができる。
【0073】また、動画像圧縮データの複製中は、映像
に同期して記録されている音声を早送り再生することに
より、映像信号だけでなく、音声信号によっても複製中
の音声付き動画像圧縮データの内容確認をすることがで
きる。さらに、ユーザは、映像データあるいは音声デー
タの両方またはどちらか一方を選択することができる。
【0074】また、動画像圧縮データの複製中に、メモ
リ制御手段が、複製先に供給するのと同じく動画像圧縮
データ全てを供給することにより、メモリ制御手段の制
御を軽減することができる。
【0075】また、動画像圧縮データの複製中に、メモ
リ制御手段が、表示対象の映像信号を再生するために必
要な動画像圧縮データを選択して供給することにより、
動画像コーデックの制御を軽減することができる。
【0076】また、現在主流となっている動画像圧縮方
式であるDV方式やMPEG2方式に対して、本発明を
適用することが可能である。
【0077】また、ユーザの指示に基づいて所望の位置
で複製を停止することを可能とすることにより、ユーザ
の操作性を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動画像圧縮データ記録再生装置の
第1実施例を示す模式図である。
【図2】本発明に係る動画像圧縮データ記録再生装置の
第2実施例を示す模式図である。
【図3】従来のMPEGデータ記録再生装置の一例を示
す模式図である。
【図4】MPEGコーデックにおいて、圧縮、伸長の単
位となるGOP(Groupof Pictures)
構造の一例を示す模式図である。
【図5】IEEE1394規格におけるデータ転送手法
の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 映像入出力端子 2 動画像コーデック 3 バッファメモリ 4 メモリコントロール部 5 記録再生処理部 6 ストレージメディア 7 1394インターフェース部 8 動画像圧縮データ記録再生装置(A) 11 映像入出力端子 12 動画像コーデック 13 バッファメモリ 14 メモリコントロール部 15 記録再生処理部 16 ストレージメディア 17 1394インターフェース部 18 動画像圧縮データ記録再生装置(B) 21 音声入出力端子 22 オーディオコーデック 23 マルチプレクサ 24 音声付き動画像圧縮データ記録再生装置(A) 31 音声入出力端子 32 オーディオコーデック 33 マルチプレクサ 34 音声付き動画像圧縮データ記録再生装置(B) 101 映像入出力端子 102 MPEGコーデック 103 バッファメモリ 104 メモリコントロール部 105 記録再生処理部 106 ストレージメディア 107 1394インターフェース部 108 MPEGデータ記録再生装置(A) 111 映像入出力端子 112 MPEGコーデック 113 バッファメモリ 114 メモリコントロール部 115 記録再生処理部 116 ストレージメディア 117 1394インターフェース部 118 MPEGデータ記録再生装置(B) 121 Iピクチャー 122 Pピクチャー 123 Bピクチャー 124 Iピクチャーの圧縮データ 125 Bピクチャーの圧縮データ 126 Pピクチャーの圧縮データ 131 1394トランザクション層 132 AVCプロトコル層 133 MPEG伝送層 134 Thinプロトコル層 135 FTC(File Transfer Com
mand)層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像圧縮技術を用いて、ノンリニアア
    クセス可能なストレージメディアヘ動画像圧縮データを
    記録再生するための装置において、 映像信号を圧縮伸長するための動画像圧縮伸長手段と、 動画像圧縮データを蓄積するためのバッファメモリと、 前記バッファメモリを制御するためのメモリ制御手段
    と、 前記動画像圧縮データをストレージメディアに対して記
    録再生するための記録再生処理手段と、 前記動画像圧縮データを他の機器との間で実時間より短
    い時間で送受信するための通信手段とを有し、 前記メモリ制御手段は、前記通信手段を介して外部へス
    トレージメディアから再生した動画像圧縮データを送信
    する場合に、再生した動画像圧縮データの一部または全
    部を前記動画像圧縮伸長手段へも供給し、前記動画像圧
    縮伸長手段にて、供給された動画像圧縮データの一部ま
    たは全部を伸長して映像信号を再生することにより、送
    信時における動画像圧縮データの複製中に、当該動画像
    圧縮データの内容を確認可能としたことを特徴とする動
    画像圧縮データ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 動画像圧縮技術を用いて、ノンリニアア
    クセス可能なストレージメディアヘ動画像圧縮データを
    記録再生する装置において、 映像信号を圧縮伸長するための動画像圧縮伸長手段と、 動画像圧縮データを蓄積するためのバッファメモリと、 前記バッファメモリを制御するためのメモリ制御手段
    と、 前記動画像圧縮データをストレージメディアに対して記
    録再生するための記録再生処理手段と、 前記動画像圧縮データを他の機器との間で実時間より短
    い時間で送受信するための通信手段を有し、 前記メモリ制御手段は、前記通信手段を介して外部から
    動画像圧縮データを受信する場合に、受信した動画像圧
    縮データの一部または全部を前記動画像圧縮伸長手段へ
    も供給し、前記動画像圧縮伸長手段にて、供給された動
    画像圧縮データの一部または全部を伸長して映像信号を
    再生することにより、受信時における動画像圧縮データ
    の複製中に、当該動画像圧縮データの内容を確認可能と
    したことを特徴とする動画像圧縮データ記録再生装置。
  3. 【請求項3】 動画像圧縮技術を用いて、ノンリニアア
    クセス可能なストレージメディアヘ動画像圧縮データを
    記録再生する装置において、 映像信号を圧縮伸長するための動画像圧縮伸長手段と、 動画像圧縮データを蓄積するためのバッファメモリと、 前記バッファメモリを制御するためのメモリ制御手段
    と、 前記動画像圧縮データをストレージメディアに対して記
    録再生するための記録再生処理手段と、 前記動画像圧縮データを他の機器との間で実時間より短
    い時間で送受信するための通信手段を有し、 前記メモリ制御手段は、前記通信手段を介してストレー
    ジメディアから再生した動画像圧縮データを外部へ送信
    する場合に、再生した動画像圧縮データの一部または全
    部を前記動画像圧縮伸長手段へも供給し、前記通信手段
    を介して外部から動画像圧縮データを受信する場合に、
    受信した動画像圧縮データの一部または全部を前記動画
    像圧縮伸長手段へも供給し、前記動画像圧縮伸長手段に
    て、供給された動画像圧縮データの一部または全部を伸
    長して映像信号を再生することにより、送信時および受
    信時双方における動画像圧縮データの複製中に、当該動
    画像圧縮データの内容を確認可能としたことを特徴とす
    る動画像圧縮データ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 映像信号とともに音声信号を記録再生す
    ることを可能とし、動画像圧縮データの複製中に、映像
    信号の一部を再生し、音声信号はミュートすることを特
    徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項記載の動画
    像圧縮データ記録再生装置。
  5. 【請求項5】 映像信号とともに音声信号を記録再生す
    ることを可能とし、動画像圧縮データの複製中に、映像
    信号の一部を再生し、音声信号は転送速度に応じた時間
    軸圧縮を行い再生することを特徴とする請求項1〜3の
    うちのいずれか1項記載の動画像圧縮データ記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】 動画像圧縮データの複製中に、前記メモ
    リ制御手段は、前記動画像圧縮伸長手段に対して、動画
    像圧縮データの全てを供給し、前記動画像圧縮伸長手段
    にて、表示対象となる映像信号を選択して伸長すること
    を特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項記載の
    動画像圧縮データ記録再生装置。
  7. 【請求項7】 動画像圧縮データの複製中に、前記メモ
    リ制御手段は、前記動画像圧縮伸長手段に対して、表示
    対象となる映像信号を再生するために必要な動画像圧縮
    データを選択して供給することを特徴とする請求項1〜
    5のうちのいずれか1項記載の動画像圧縮データ記録再
    生装置。
  8. 【請求項8】 動画像圧縮方式がDV方式等のピクチャ
    ー単位の圧縮方式であることを特徴とする請求項1〜7
    のうちのいずれか1項記載の動画像圧縮データ記録再生
    装置。
  9. 【請求項9】 動画像圧縮方式がMPEG2方式等のピ
    クチャー間の相関を利用した圧縮方式であることを特徴
    とする請求項1〜7のうちのいずれか1項記載の動画像
    圧縮データ記録再生装置。
  10. 【請求項10】 映像信号の表示の実時間と動画像圧縮
    データ転送時間の比が所定の値より小さい場合には、I
    ピクチャーおよびPピクチャーから内容確認用映像信号
    を生成し、映像信号の表示の実時間と動画像圧縮データ
    転送時間の比が所定の値より大きい場合には、Iピクチ
    ャーのみから内容確認用映像信号を生成することを特徴
    とする請求項9記載の動画像圧縮データ記録再生装置。
  11. 【請求項11】 動画像圧縮データの内容を確認しなが
    ら複製を行う途中で、ユーザの指示に基づいて所望の位
    置で複製を停止可能とすることを特徴とする請求項1〜
    10のうちのいずれか1項記載の動画像圧縮データ記録
    再生装置。
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