JP2002185899A - 録画再生装置 - Google Patents

録画再生装置

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JP2002185899A
JP2002185899A JP2000377965A JP2000377965A JP2002185899A JP 2002185899 A JP2002185899 A JP 2002185899A JP 2000377965 A JP2000377965 A JP 2000377965A JP 2000377965 A JP2000377965 A JP 2000377965A JP 2002185899 A JP2002185899 A JP 2002185899A
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JP2000377965A
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Yoji Itagaki
陽治 板垣
Tomoyuki Okamura
智之 岡村
Jiro Hirono
二郎 廣野
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Fuji Television Network Inc
Original Assignee
Fuji Television Network Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視聴者にとって利便性の高い録画再生装置を
提供すると同時に、自局の番組から他局の番組へ「浮
気」して欲しくないと望む放送事業者の利益にも配慮し
た録画再生装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 地上波チューナ11からの受信信号は
MPEG2エンコーダ15で符号化されてハードディス
ク装置17に録画される。出力系統切換スイッチ19を
a,c接続側に切換えているときにはハードディスク装
置17に録画されたばかりのMPEG2データがMPE
G2デコータ29で復元されてテレビ受像機33へ出力
される。一方、出力系統切換スイッチ19をb,c接続
側に切換えるとBSデジタルチューナ13からの受信信
号の視聴へと「チャンネル浮気」する。このときのハー
ドディスク装置17に記録中のアドレスを記憶してお
き、再び出力系統切換スイッチ19をa,c接続側に切
換えたときには、前記アドレスから読み出し動作を開始
することで、地上波チューナ11で受信している番組を
「浮気」の発生時点に遡って、内容を中断させずに視聴
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ放送などを
録画再生するための録画再生装置に関し、特に視聴者に
おけるテレビ番組の視聴行動の特性に着目して、視聴者
にとっての利便性を高めた録画再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のデジタル技術の進歩は著しく、近
い将来には長時間のテレビ番組をハードディスク等の大
容量記録媒体に録画する機能を備えたホームサーバが、
従前の磁気テープを使用したビデオレコーダにとって代
わるであろうと言われている。実際、本願の出願時にお
いても、既にハードディスクにテレビ番組を録画するタ
イプのビデオレコーダが市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、視聴者にお
けるテレビ番組の視聴行動を観察するに、1の番組を冒
頭から終了まで一貫して見続けている視聴者もいるもの
の、チャンネルの切換がリモコンで簡単に操作できるよ
うになったという技術的背景のためか、視聴中にしばし
ば他の放送局のチャンネルに切換えては再び元のチャン
ネルに戻ったりしながらテレビを見ている視聴者層が相
当数存在することが認められる。特に、例えば、放送局
Aの長編映画をメインとして視聴しつつも、本編の合間
にコマーシャル・メッセージ(以下、CMと省略す
る。)が入ると、放送局Bのプロ野球中継に切換えて試
合の途中経過をチェックして、CMの終った頃合を見計
らって、再び放送局Aのチャンネルに戻るなどの視聴行
動は顕著に見受けられる。なお、本願においてはこうし
た視聴行動を「メイン番組」から「サブ番組」への「チ
ャンネル浮気」又は単に「浮気」と称することにする。
【0004】本発明は上記知見に鑑みてなされたもの
で、本願では「チャンネル浮気」と称するような、番組
視聴中における他チャンネルへの一時的なチャンネル切
換を、視聴者はしばしば行ないながらテレビを視聴する
といった前提の下に、そうした視聴者にとって利便性の
高い録画再生装置を提供すると同時に、自局の番組から
他局の番組へ「浮気」して欲しくないと望む放送事業者
の利益にも配慮した録画再生装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る本発明の録画再生装置は、映像や音声
などを含む映像音声信号を入力する少なくとも2系統以
上の映像音声入力手段と、前記2系統以上の映像音声入
力手段のうちの第1の映像音声入力手段より入力された
映像音声信号を記録保存する映像音声記録手段と、前記
映像音声記録手段から読み出した映像音声信号、また
は、前記2系統以上の映像音声入力手段のうちの第2の
映像音声入力手段より入力された映像音声信号、のいず
れかを選択して出力するための選択手段と、を備えた録
画再生装置であって、前記第1の映像音声入力手段より
入力された映像音声信号を前記映像音声記録手段に記録
保存している最中において、前記第1の映像音声入力手
段より入力された映像音声信号を出力する状態から、前
記第2の映像音声入力手段より入力された映像音声信号
を出力する状態へと、前記選択手段が切換えられたとき
には、該切換操作時点のタイミングを記憶しておく一
方、前記第2の映像音声入力手段の映像音声信号を出力
する状態から、再び前記第1の映像音声入力手段の映像
音声信号を出力する状態へと、前記選択手段が切換えら
れたときには、前記記憶しておいた切換操作時点のタイ
ミングを再生開始時点として、前記切換操作時点のタイ
ミング以降に前記映像音声記録手段へ記録保存された映
像音声信号を読み出して再生出力を開始することを特徴
としている。
【0006】請求項1に記載の装置では、第1の映像音
声入力手段より入力された映像音声信号つまり「メイン
番組」を映像音声記録手段に記録保存すなわち録画して
いる最中において、視聴者が「チャンネル浮気」をして
第2の映像音声入力手段より入力された映像音声信号つ
まり「サブ番組」を選択操作した場合であって、「チャ
ンネル浮気」から復帰してもとの「メイン番組」を再び
選択操作したとき、「チャンネル浮気」の直後から「メ
イン番組」コンテンツの再生を開始することとした。
【0007】なお、公知のハードディスク記録タイプの
録画再生装置においては、ユーザが録画された画像の再
生を停止させたときに、その停止操作のタイミングを記
憶しておく一方、次回の再生操作時には前回中断した箇
所から再生を開始するような機能を有しているものが存
在しているが、これは視聴者がテレビの視聴に疲れたと
きなどに翌日に続きを視聴するための頭出しの手間を省
くことを意図しているものであって、本発明はかかる公
知技術とはその目的観点を全く異にしており、視聴者が
テレビ視聴という行動を継続している最中にあって、
「チャンネル浮気」からの復帰時に前回の「チャンネル
浮気」の発生直後からの記録画像の再生を可能とするも
のである。
【0008】請求項1に記載の装置によれば、視聴者
は、「メイン番組」とは別の放送局の番組(例えばプロ
野球中継)の様子が気になる場合などに「チャンネル浮
気」をしたとしても、「チャンネル浮気」から「メイン
番組」へ復帰したときには、「メイン番組」の内容を
「浮気中」の放送内容を含めて途切れることなく視聴す
ることができるようになる。
【0009】請求項2に記載の録画再生装置は、請求項
1に記載の録画再生装置において、前記映像音声記録手
段はハードディスク装置であることを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の装置では、前記映像音声
記録手段としてハードディスク装置を採用することとし
た。請求項1に記載の発明においては、視聴者がいった
ん「チャンネル浮気」をすると、この「浮気」時間中に
も「メイン番組」の記録保存を継続しなければならない
だけでなく、「浮気」からの復帰後においても「メイン
番組」の記録保存をリアルタイムで継続しなければなら
ず、しかも、「浮気」からの復帰後には、「チャンネル
浮気」発生直後つまり既に記録保存されている映像や音
声などの再生出力を前記記録保存動作と同時並行的に行
なわなければならない。従って、映像音声記録手段につ
いては書込み動作と読込み動作とを交互にかつ高速に行
なうことが要求される。
【0011】請求項2に記載の装置によれば、本発明に
おいて必要とされる書込み動作と読込み動作との同時並
行的実行を果たすために、ハードディスク装置という、
大容量化が近年急速に進展し、しかも記憶容量当りの単
価が低廉になっている映像音声記録手段を採用すること
としたので、本録画再生装置を低価格で提供することが
可能となる結果として、その普及を期待することができ
る。
【0012】もっとも請求項1に記載の発明について
は、映像音声記録手段の種別に関して何等制限されるも
のではなく、半導体メモリなどを用いても良いことはも
ちろんである。また、DVD−RAMなどの媒体を用い
ることも技術的には可能であって、その場合には、比較
的大容量のバッファメモリを搭載したり、書込み動作用
のヘッドと読込み動作用のヘッドとを独立して備えるよ
うにしたりすればよい。
【0013】一方、請求項3に記載の録画再生装置は、
映像や音声などを含む映像音声信号を入力する少なくと
も2系統以上の映像音声入力手段と、前記2系統以上の
映像音声入力手段のうちの第1の映像音声入力手段又は
第2の映像音声入力手段より入力された映像音声信号を
それぞれ記録保存する第1及び第2の映像音声記録手段
と、前記第1の映像音声記録手段又は前記第2の映像音
声記録手段から読み出した映像音声信号のいずれかを選
択して出力する選択手段と、を備えた録画再生装置であ
って、前記第2の映像音声入力手段で入力中の映像音声
信号に関連付けられたイベント特定タグを識別するイベ
ント識別手段をさらに備え、前記第1の映像音声入力手
段より入力された映像音声信号を前記第1の映像音声記
録手段に記録保存している最中において、前記イベント
識別手段によって前記第2の映像音声入力手段より入力
されている映像音声信号が特定の種類の属性をもつ特定
内容であることが識別されたときには、前記第2の映像
音声入力手段より入力された映像音声信号のうち前記特
定内容の部分を前記第2の映像音声記録手段に記録保存
しておいて、前記第1の映像音声入力手段より入力され
た映像音声信号を出力する状態から、前記第2の映像音
声入力手段より入力された映像音声信号を出力する状態
へと、前記選択手段が切換えられたときには、該切換操
作時点のタイミングを記憶しておくと共に、前記第2の
映像音声記録手段に記録保存しておいた映像音声信号の
うち前記特定内容の部分の再生出力を開始する一方、前
記第2の映像音声入力手段の映像音声信号を出力する状
態から、再び前記第1の映像音声入力手段の映像音声信
号を出力する状態へと、前記選択手段が切換えられたと
きには、前記記憶しておいた切換操作時点のタイミング
を再生開始時点として、前記切換操作時点のタイミング
以降に前記第1の映像音声記録手段へ記録保存された映
像音声信号を読み出して再生出力を開始することを特徴
としている。
【0014】請求項3に記載の装置では、第2の映像音
声入力手段で入力中の映像音声信号に関連付けられたイ
ベント特定タグが、例えば放送メディアやインターネッ
ト網等の通信メディアを介して提供されることを前提と
している。イベント特定タグがいかなる種類又は目的の
ものであるか、また、いかなる提供主体からいかなるメ
ディアを介して提供されるものであるかについてはなん
ら限定されるものではない。しかし、一例を示せば、ス
ポーツ中継番組において得点シーンについてイベント特
定タグが付されて提供されるものとする。本請求項に記
載の発明では、イベント識別手段によって例えばサッカ
ー中継の得点シーンを抽出して、この得点シーンを第2
の映像音声記録手段に記録保存しておく。そして、視聴
者が「チャンネル浮気」をしたときには、かかる“得点
シーン”がいわばダイジェストとして「浮気」選択の直
後に提示されるようにした。
【0015】請求項3に記載の装置によれば、「メイン
番組」を視聴中であるにも関わらず「サブ番組」のハイ
ライトシーンだけは見逃したくないというような視聴者
にとって、第2の映像音声入力手段より入力されている
映像音声信号が“得点シーン”などのような特定内容で
あるときにこれを第2の映像音声記録手段に記録保存し
ておいて、次回の「チャンネル浮気」の冒頭に提示する
ので、視聴者は「チャンネル浮気」をしても特定内容を
視聴終了後にただちに「メイン番組」の視聴へと戻るこ
とができるようになる。
【0016】さて、請求項3に記載の装置においては、
「メイン番組」の記録中に不規則なタイミングで発生す
る「サブ番組」のハイライトシーンたる特定内容を記録
しておかなければならない。しかも、こうした特定内容
は比較的短時間のコンテンツであることが予想される。
【0017】そこで、請求項4に記載の録画再生装置
は、請求項3に記載の録画再生装置において、前記第1
の映像音声記録手段はハードディスク装置であって、前
記第2の映像音声記録手段は半導体メモリであることを
特徴としている。
【0018】請求項4に記載の装置では、「メイン番
組」を記録保存するための第1の映像音声記録手段はハ
ードディスク装置とする一方で、「サブ番組」の特定内
容を記録保存するための手段は半導体メモリとすること
とした。
【0019】既述の如く、本発明においては、「メイン
番組」を記録保存するための第1の映像音声記録手段
(請求項1においては映像音声記録手段)については、
書込み動作と読込み動作とを交互にかつ高速に行なうこ
とが要求される。ここで更に「サブ番組」の不規則なタ
イミングで発生する特定内容の記録を行なうことはハー
ドディスク装置にとって負担となる。また、このような
記録を行なうことで、ハードディスク装置の記録トラッ
ク上において「メイン番組」と特定内容とが連続的に混
在して記録されるおそれもあり、特定内容はその性質
上、いったん視聴すれば消去してしまうことを考慮する
と、いたずらにハードディスク上の記録エリアを不連続
かつ断片化させる要因になりかねない。一方、画像圧縮
技術の進歩によって、1GB(ギガバイト)程度のメモ
リがあれば10分間以上の映像や音声等のデータを記録
しておくことが可能になっており、これは特定内容の記
録には十分な容量であると考えられる。
【0020】請求項4に記載の装置によれば、「メイン
番組」を記録保存するための第1の映像音声記録手段
と、「サブ番組」の特定内容を記録保存するための第2
の映像音声記録手段とを別個独立に構成したので、「メ
イン番組」を記録保存するためのハードディスク装置に
過大な負担をかけることなしに「メイン番組」と「サブ
番組」中の特定内容との記録保存とを両立することがで
きる。特に、「メイン番組」の記録保存を高画質モード
で行なう場合のように、元来ハードディスク装置に高速
かつ大容量のデータを書込み及び読込みしなければなら
ないような場合において、別個の記録手段に特定内容を
記録できるようにしておくことは有利である。
【0021】請求項5に記載の録画再生装置は、請求項
3に記載の録画再生装置において、前記第1の映像音声
記録手段と前記第2の映像音声記録手段とは、単一のハ
ードディスク装置を共用して使用していることを特徴と
している。
【0022】請求項5に記載の装置では、第1の映像音
声記録手段と第2の映像音声記録手段とについて、単一
のハードディスク装置を共用して使用することとした。
前記請求項4で説明したように、第1の映像音声記録手
段と第2の映像音声記録手段とを別個独立させておくこ
との利益は大きい。しかし、独立させて設ければ録画再
生装置のコストが上昇することは避けられない。また、
前述したハードディスク装置の記憶エリアの不連続化の
問題も、あらかじめ、特定のトラックを特定内容の記録
専用に割当てておくようにすれば回避できるであろう。
【0023】請求項5に記載の装置によれば、単一のハ
ードディスク装置を、「メイン番組」を記録保存するた
めの第1の映像音声記録手段と、「サブ番組」の特定内
容を記録保存するための第2の映像音声記録手段とに共
用して用いるので、可及的に録画再生装置の低コスト化
に資することができる。また、特定内容の記録領域の容
量をユーザが自分で設定できるようにすれば、特定内容
の保存可能時間長さを自由に設定できるばかりでなく、
当該容量をハードディスク装置上の専用領域に設定する
ことができて、「メイン番組」の記録データを不連続に
する不都合も回避することができる。
【0024】請求項6に記載の録画再生装置は、請求項
1乃至5のいずれか1項に記載の録画再生装置におい
て、前記2系統以上の映像音声入力手段の少なくとも一
方は、アナログもしくはデジタル方式の地上波,衛星
波,又はケーブル回線のテレビ信号を受信するテレビ信
号受信チューナであることを特徴としている。
【0025】請求項6に記載の装置では、2系統以上の
映像音声入力手段の少なくとも一つを、テレビ信号を受
信するテレビ信号受信チューナにすることとした。本発
明は基本的に録画再生装置であって、テレビ信号受信チ
ューナを内蔵することは技術的には必須ではないのであ
るが、本発明はテレビ放送を録画再生することを念頭に
おいた装置だともいえるからである。この場合、テレビ
信号受信チューナの具体的構成としては様々なバリエー
ションが考えられ、例えば現行のアナログ地上波チュー
ナとケーブル回線チューナとの組合わせにしたり、さら
にこれにBSデジタル放送チューナを追加したりするこ
とができる。また、2系統以上の映像音声入力手段のう
ち前記とは異なる映像音声入力手段を外部入力端子とす
れば、ここに例えばデジタルCS放送受信チューナを接
続することができる。さらに将来的には高速インターネ
ット回線を介して配信されるであろうインターネット放
送を受信するチューナ機器を接続することもできる。
【0026】なお、本請求項の解釈に際しては、例えば
請求項1にいう第2の映像音声入力手段をテレビ信号受
信チューナとして、同請求項にいう第1の映像音声入力
手段を外部入力端子としたならば、同請求項の記載から
考えて外部入力端子からの映像音声等しか録画できない
ではないか、というように考えるべきではない。本請求
項の意義は録画再生装置に少なくとも1のテレビ信号受
信チューナを具備することにあり、内蔵するチューナの
態様によっては、第1の映像音声入力手段(例えば外部
入力端子)と第2の映像音声入力手段(テレビ信号受信
チューナ)との接続関係を交互に変更するようなセレク
タ手段を追加的に具備することは、請求項1の概念の範
囲中に含まれてはいても排斥されるものではないからで
ある。このようなセレクタ手段について特段に請求項を
設けなかった理由は、2系統以上の映像音声入力手段が
存在すればいずれの入力を録画するかを選択可能なよう
に構成することは当業者にとって自明であろうという配
慮に過ぎない。
【0027】請求項6に記載の装置によれば、例えば2
系統以上の映像音声入力手段の一つをテレビ信号受信チ
ューナとすると共に、これとは異なる他方を外部入力端
子として同端子にCS放送受信チューナを接続したよう
な場合には、CS放送の映画番組を「メイン番組」とし
て視聴しかつ録画しつつ、同じ時刻に地上波放送局でテ
レビ放送されているスポーツ中継番組に適宜「チャンネ
ル浮気」してはスポーツの試合進行状況をときどき確認
して、その後「メイン番組」に戻って映画を視聴するこ
とが可能になって、この場合、「サブ番組」から「メイ
ン番組」に復帰したときには、「浮気」の発生の直後か
らの映画のコンテンツが再生されることになるので「チ
ャンネル浮気」の時間中の映画のコンテンツを見逃すこ
とがない。また、2系統以上の映像音声入力手段のう
ち、一方を地上波受信チューナとして他方をBSデジタ
ル受信チューナとすれば、地上波放送とBSデジタル放
送との間で同様な「チャンネル浮気」をすることが可能
になる。
【0028】請求項7に記載の録画再生装置は、請求項
6に記載の録画再生装置において、前記2系統以上の映
像音声入力手段は、共に同一構成のテレビ信号受信チュ
ーナであることを特徴としている。
【0029】請求項7に記載の装置では、2系統以上の
映像音声入力手段としてそれぞれに同一構成のテレビ信
号受信チューナを備えるようにした。このいわばダブル
チューナ構成においては、具体的には例えば、地上波チ
ューナとBSデジタルチューナとの組合わせからなるテ
レビ信号受信チューナを2セット内蔵するような形態を
とる。
【0030】請求項7に記載の装置によれば、同一構成
のテレビ信号手段チューナを2セット内蔵することに伴
って製造コストは上昇するものの、例えば共にBSデジ
タル放送局である放送局Aと放送局Bとの間においても
「チャンネル浮気」をすることが可能になる。
【0031】もっとも、前記請求項6においても2つの
BSデジタル放送局の間で「チャンネル浮気」をするこ
とは現実的には比較的容易に可能ではある。本発明は
「メイン番組」の視聴及び録画中に「サブ番組」にとき
どき「チャンネル浮気」をすることを可能にすることを
目的にしている。この目的からすれば、本発明の録画再
生装置はユーザの留守中に番組録画予約をすることを排
除してはいないが、その主たる目的に鑑みればユーザが
テレビをオンにしてテレビの前に座っている状態が想定
されるのである。このテレビの電源がオンになっている
という前提に留意しつつ、ここで現実の市場動向に視点
を移すと、単体のBSデジタルチューナも市販されては
いるが、テレビ自体にBSデジタルチューナが内蔵され
たものも既に市販されており、今後発売されるテレビに
はBSデジタルチューナが標準的に装備されるものと想
定される。そして、これらのテレビには現行のBSアナ
ログチューナ内蔵テレビにも見られるように、BSチュ
ーナ出力端子が備えられるであろう(この出力端子はB
Sチューナを備えていないビデオレコーダの映像音声入
力端子に接続されることを意図していて、テレビをBS
チューナとして活用することで、ビデオ側にBSチュー
ナがなくてもBS放送番組を録画できるようにするため
に設けられている。)。
【0032】だとするならば、請求項6において第1の
映像音声入力手段としてBSデジタルチューナを採用し
て、第2の映像音声入力手段として外部入力端子を採用
した場合には、第1の映像音声入力手段として機能する
BSデジタルチューナで放送局Aを選局してこれを視聴
及び録画する一方、外部入力端子にはテレビ内蔵のBS
デジタルチューナからの放送局Bに選局された出力を接
続して、テレビ自体は本発明の録画再生装置からのビデ
オ入力に設定すればよい。なお、テレビのBSデジタル
チューナ出力端子は、テレビをビデオ入力に切換えても
出力状態を保持するものとする。実際、現存するBSア
ナログチューナ内蔵テレビにおいても、いったんテレビ
でBSチャンネルを特定の放送局に選局した後は、たと
えテレビ画像を地上波チャンネルにしたりビデオ入力に
したりしても、BS出力端子からは依然として選局され
たBSアナログ放送局の映像音声信号が出力され続ける
ものが一般的である。以上のように請求項6における録
画再生装置であってもテレビ受像機と関連付けて活用す
れば、実質的にダブルチューナと同様の目的を達成する
ことができる。
【0033】しかしながら、将来においては大容量のホ
ームサーバが普及して、テレビ受像機はこれまでのよう
なテレビ放送を視聴するためのものから、テレビ放送受
信チューナを内蔵していない単なる「モニタ」になって
しまい、ホームサーバやパソコン,インターネット,ホ
ームオートメーションなどを含む各種メディア全般に共
用される表示端末装置化することも想定される。こうし
た技術的水準のもとでは、本発明の録画再生装置は、録
画再生装置というよりもむしろホームサーバと称される
ようになって、本発明の「チャンネル浮気」に対応する
という目的を達成するには請求項7に記載したようなダ
ブルチューナの構成をとることが求められるであろう。
【0034】請求項8に記載の録画再生装置は、請求項
7に記載の録画再生装置において、前記第2の映像音声
入力手段の選択状態において、ユーザが録画チャンネル
の切換を指示したとき、テレビ信号受信チューナである
前記第1の映像音声入力手段を切換えて、それまで前記
第2の映像音声入力手段であるテレビ信号受信チューナ
で選択されていた放送局を受信するように設定すると共
に、テレビ信号受信チューナである前記第2の映像音声
入力手段を切換えて、それまで前記第1の映像音声入力
手段であるテレビ信号受信チューナで選択されていた放
送局を受信するように設定して、記録保存の対象となる
放送局を変更する機能を有していることを特徴としてい
る。
【0035】請求項8に記載の装置では、ユーザが「チ
ャンネル浮気」の最中に録画チャンネルを切換を指示す
ると、記録保存の対象となる放送が「メイン番組」から
「サブ番組」へと切換えられると共に、視聴の対象は
「サブ番組」から「メイン番組」へと切換えられる。
【0036】請求項8に記載の装置によれば、視聴者が
当初はただの「チャンネル浮気」のつもりで「サブ番
組」を視聴していたところ、「サブ番組」の方が当初の
「メイン番組」よりも録画する価値が高いと判断したよ
うな場合に、ただちに「メイン番組」の録画を中止し
て、録画対象を「サブ番組」へと切換えることができ
る。この切換の判断は、視聴者が記録保存の必要がある
と価値判断をした「メイン番組」の視聴中における「チ
ャンネル浮気」の際になされるものであるから、記録保
存を断念したとはいっても「メイン番組」の視聴価値は
それなりに高いものと想定される。そこで録画を中止し
てしまった「メイン番組」についてはリアルタイムで視
聴することとして、新たに録画が必要と判断された「サ
ブ番組」については当座は記録保存しておいて時を改め
て再生視聴することができる。
【0037】ところで、従前のテープ式ビデオレコーダ
のような録画再生装置にあっては、視聴者はお気に入り
の番組を保存するために録画を行なったり、見逃したく
ない番組をタイマー予約で留守中に録画するというのが
一般的な用途であった。しかし、本発明では、従来の視
点とは異なった形での録画再生装置の使用態様をも提案
することとした。
【0038】すなわち、請求項9に記載の録画再生装置
は、請求項7又は8に記載の録画再生装置において、前
記第2の映像音声入力手段の選択状態が所定時間以上継
続したとき、テレビ信号受信チューナである前記第1の
映像音声入力手段を切換えて、それまで前記第2の映像
音声入力手段であるテレビ信号受信チューナで選択され
ていた放送局を受信するように設定すると共に、テレビ
信号受信チューナである前記第2の映像音声入力手段を
切換えて、それまで前記第1の映像音声入力手段である
テレビ信号受信チューナで選択されていた放送局を受信
するように設定して、記録保存の対象となる放送局を自
動的に変更する自動切換機能を有していることを特徴と
している。
【0039】請求項9に記載の装置では、視聴者が所定
時間以上にわたって継続して「チャンネル浮気」をして
いるときに、録画対象を「メイン番組」から「サブ番
組」へと自動的に変更するようにした。
【0040】改めて述べるまでもないが、視聴者がお気
に入りの番組を永く保存することを目的として録画を行
なっている場合には、たとえ当該「メイン番組」から
「サブ番組」へ浮気を継続していたからといっても、録
画対象を勝手に変更するわけにはいかない。本請求項に
いう自動切換機能は視聴者の意図に従って動作を許され
るべきものである。
【0041】請求項9に記載の装置によれば、自動切換
機能によって視聴者が現実にテレビ画面で視聴している
番組を録画するように録画対象を追従的に自動選択する
ので、従来しばしば視聴者が経験していた事態、つま
り、番組が終了してから「しまった、今の番組は録画し
ておけばよかったなぁ」とか「料理のレシピの部分だけ
でもメモしておけばよかったなぁ」といった番組終了後
の“後の祭”を防ぐことができる。なお、従来技術で述
べたような、CM放送中のごく短時間の「チャンネル浮
気」によって自動切換機能が働くことのないように、自
動切換に際しては所定時間以上にわたって継続して「サ
ブ番組」が選択されていることをもって、これは「チャ
ンネル浮気」ではなくて視聴番組の変更であると判断す
るようにした。
【0042】なお、かかる所定時間についてはユーザ自
身が設定できるようにしておくことが望ましいが、出荷
時のデフォルト設定値としては、CM放送時間の長さが
せいぜい120秒程度であることを考慮すると、3分乃
至5分程度が適切であろうと思われる。
【0043】請求項10に記載の録画再生装置は、請求
項1乃至9のいずれか1項に記載の録画再生装置におい
て、前記記憶しておいた切換操作時点のタイミングを再
生開始時点とするのに代えて、前記記憶しておいた切換
操作時点のタイミングより所定の時間長さだけ遡ったタ
イミングを再生開始時点として、前記切換操作時点のタ
イミングよりも前記所定の時間だけ以前に前記映像音声
記録手段又は前記第1の映像音声記録手段へ記録保存さ
れた情報から再生出力を開始することを特徴としてい
る。
【0044】請求項10に記載の装置では、「チャンネ
ル浮気」から「メイン番組」へ戻ったときに、「チャン
ネル浮気」を発生させた直前の例えば30秒乃至1分間
だけ遡った時点から再生を開始することとした。
【0045】請求項10に記載の装置によれば、「チャ
ンネル浮気」から「メイン番組」へ戻ったときに先ほど
まで視聴していたラスト部分のシーンから再生を開始す
るようにしたので、例えば「メイン番組」である映画の
途中でプロ野球の試合状況がちょっと気になって野球中
継へ「チャンネル浮気」をしたところ、試合はまさしく
勝敗を左右する重要場面になっていて、その結末を見届
けるべくそのまましばらく「サブ番組」である野球中継
を見続けてしまい、頭の中から映画の展開が抜け落ちて
しまった後で、再び「メイン番組」である映画に戻った
ような場合であっても、野球中継に「チャンネル浮気」
した直前部分の例えば1分間のストーリーから映画の再
生が開始されるので、いっとき忘れかけていた映画の展
開の記憶を再び喚起でき、すみやかに映画の続きを見る
気分に気持を転換させることができる。
【0046】従来技術において述べたように、CM放送
が始ったことをきっかけとして他局へ「チャンネル浮
気」することは極めて顕著に見受けられる視聴行動であ
る。しかしながら、CM放送による広告収入によって運
営されている民間の放送事業者にとっては、視聴者が自
局のCMを見ないということは、いわば死活問題でもあ
ると言える。
【0047】そこで、請求項11に記載の録画再生装置
は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の録画再生
装置において、前記第2の映像音声入力手段の映像音声
信号を出力する状態から、再び前記第1の映像音声入力
手段の映像音声信号を出力する状態へと、前記選択手段
が切換えられたときには、所定の経過時間が過ぎるまで
早送り機能及び/又は早送り再生機能を禁止することを
特徴としている。
【0048】請求項11に記載の装置では、「サブ番
組」から「メイン番組」へ戻ったときに、例えば90秒
又は120秒の時間が経過するまでは、早送り機能や早
送り再生機能を動作できなくなるようにした。
【0049】請求項11に記載の装置によれば、「サブ
番組」である第2の映像音声入力手段の映像音声信号を
出力する状態から再び「メイン番組」である第1の映像
音声入力手段の映像音声信号を出力する状態へと選択手
段が切換えられた後には、この切換をきっかけとして例
えばタイマーの計時動作を行なって、「メイン番組」に
挿入されていたCMの放送時間長さに相当するだけの、
所定の経過時間が過ぎるまでは、早送り機能や早送り再
生機能の動作を禁止するという簡単な構成によって、
「メイン番組」の放送事業者にとっての不都合であると
ころの、「メイン番組」中のCMが見られることなくス
キップされるという事態を回避することができる。つま
り、「メイン番組」の放送局がCMを流したのをきっか
けとして視聴者が「サブ番組」の視聴へとチャンネルを
切換えたとしても、再び「メイン番組」へと戻ったとき
には、「浮気」直後のCM部分から再生が開始して、C
MをスキップしようとしてもCMが終了する頃合までは
早送り機能などを利用してCMを飛ばすことができなく
なる。
【0050】このような機能を内蔵することは、録画再
生装置を購入する視聴者の側からすれば不便きわまりな
いように思われるかも知れない。しかしながら、請求項
11に記載の機能は、例えば視聴者から放送事業者へ何
らかの形で対価を与えることを条件として放送事業者か
ら視聴者へ与えられる解除キーを入力することで解除で
きるようにしてもよい。CMを見なくても済むという代
償としての対価は、視聴者から視聴料を徴収するという
直接的手段によっても得られるのはもちろんであるが、
例えば録画再生装置を公衆回線網に接続しておけば、請
求項11に記載の機能が解除されるというような仕組み
でも良い。この場合に放送事業者が得られる対価とは、
視聴者の所有している録画再生装置から公衆回線網を介
して送信されてくる視聴データである。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る録画再生装置
の複数の実施形態について、添付図面を参照して詳細に
説明する。
【0052】図1は、本発明の実施形態1に係る録画再
生装置のブロック構成図、図2は、本発明の実施形態2
に係る録画再生装置のブロック構成図、図3は、本発明
の実施形態3に係る録画再生装置のブロック構成図、図
4ないし図6は、本発明に係る録画再生装置の動作説明
に供する図である。なお、本発明の実施形態1ないし3
に係る録画再生装置について、同一要素には同一符号を
付し、その重複する説明を省略する。
【0053】(実施形態1)はじめに、本発明の実施形
態1に係る録画再生装置について説明する。なお、本実
施形態1は請求項1及びこれに従属する請求項に対応す
るものである。
【0054】本発明の実施形態1に係る録画再生装置1
0は、図1に示すように、テレビ信号受信チューナとし
て機能する、地上波チューナ11およびBSチューナ1
3と、地上波チューナ11からのアナログ形式の映像音
声信号の入力を受入れて、MPEG2の規格に従って入
力データを符号化するMPEG2エンコーダ15と、M
PEG2エンコーダ15から送出されてきたデジタル形
式のMPEG2データを記録保存するための映像音声記
録手段として機能するハードディスク装置17と、アナ
ログスイッチング素子等からなる出力系統切換スイッチ
19と、チャンネルの選択や音量調節などの各種設定操
作をユーザが行う際に用いられるリモコン21から送信
されてくる、各種設定操作信号を入力するリモコンイン
タフェース(I/F)23と、制御対象となる各ブロッ
ク宛に制御信号を送出する制御用CPU25と、ロケー
ションアドレス記憶部27と、MPEG2エンコーダ1
5で符号化されたMPEG2データを元のアナログデー
タに復元するMPEG2デコーダ29と、NTSCコン
バータ31と、を含んで構成され、NTSCコンバータ
31から出力されるNTSC方式の映像音声信号は、テ
レビ受像機33の外部映像音声入力端子へとケーブルを
介して入力される。
【0055】地上波チューナ11は現行のアナログ方式
の地上波放送を受信する機能を有しており、第1の映像
音声入力手段に相当する。また、BSチューナ13はB
Sデジタル放送を受信する機能を有しており、第2の映
像音声入力手段に相当する。そして、出力系統切換スイ
ッチ19はテレビ受像機33への出力系統を切り換える
機能を有しており、選択手段に相当する。
【0056】次に、上記構成からなる本実施形態1に係
る録画再生装置10の動作について、図4を参照して説
明する。
【0057】いま、ユーザが地上波放送局Aにて放送さ
れる「メイン番組」としての「名作映画劇場」を視聴し
かつ録画保存するように、リモコン21の選局ボタンな
どを設定操作したものとする。すると、制御用CPU2
5からの指令に基づいて、地上波チューナ11は放送局
Aを選局するように設定され、また、MPEG2エンコ
ーダ15には地上波チューナ11から送出されてきた放
送局Aの映像音声信号が入力されて、これらの信号はM
PEG2エンコーダ15においてMPEG2データに符
号化された後に、ハードディスク装置17に記録保存つ
まり録画されることになる。
【0058】ここで、ハードディスク装置17へは前述
の書き込み動作のためのアクセスがなされるのと同時並
行的に、記録したデータの読み出し動作のためのアクセ
スがなされる。そして、読み出されたMPEG2データ
は出力系統切換スイッチ19を介してMPEG2デコー
タ29へと入力されて、ここにおいて再び元のアナログ
形式の映像音声信号に変換されて出力される。ここで、
出力系統切換スイッチ19では、制御用CPU25から
の指令を受けて、図における端子a,c間を結ぶ接続状
態が選択されているので、ハードディスク装置17から
の読み出し出力は、MPEG2デコータ29及びNTS
Cコンバータ31を介してテレビ受像機33へと送出さ
れて、これにより、放送局Aの「名作映画劇場」を録画
しつつ同時に視聴することができる。
【0059】さて、ユーザが「名作映画劇場」を視聴し
ていたところ、東北地方へのスキー行きを計画している
ユーザの同居家族が「明日の天気だけちょっと見せて
!」と申し出た。ちょうどBSデジタル放送局Bにて
「明日の天気」が放送される時刻になっていたのであ
る。そこで、ユーザはリモコン21の「チャンネル浮
気」ボタンを押してからBSデジタル放送局Bの選局ボ
タン(共に図示せず)を押す。すると制御用CPU25
はBSデジタルチューナ13へ指令信号を送出して放送
局Bを選局させると共に、出力系統切換スイッチ19へ
指令信号を送出して、出力系統切換スイッチ19は図に
おける端子b,c間を結ぶ接続状態へと切換えられる。
これにより、テレビ受像機33へ出力される映像音声信
号は、「メイン番組」である放送局Aの「名作映画劇
場」から、「サブ番組」である放送局Bの「明日の天
気」へと切換えられて、「チャンネル浮気」の状態にな
ったことになる。このとき、地上波チューナ11やMP
EG2エンコーダ15、ハードディスク装置17の動作
はなんら影響を受けることなく、「メイン番組」である
「名作映画劇場」の記録保存動作を継続する。ただし、
制御用CPU25は「チャンネル浮気」へと切換えた時
点において記録中の「名作映画劇場」のハードディスク
装置17内におけるロケーションアドレスを、ロケーシ
ョンアドレス記憶部27に記憶しておく。
【0060】そして、「明日の天気」の放送が終了する
と、ユーザはリモコン21の「浮気をやめる」ための図
示しない復帰ボタンを押す。すると、制御用CPU25
から出力系統切換スイッチ19へ指令信号が送出され
て、出力系統切換スイッチ19は図における端子a,c
間を結ぶ接続状態へと復帰する。また、制御用CPU2
5は、「チャンネル浮気」の発生時に記憶しておいた
「名作映画劇場」のハードディスク装置17におけるロ
ケーションアドレスをロケーションアドレス記憶部27
から読み出すとともに、この読み出したロケーションア
ドレスを開始位置に設定してから読み出し動作を開始さ
せる。これにより、「チャンネル浮気」の発生時刻以降
に記録保存されていたMPEG2データが読み出されて
MPEG2デコータ29へと送出され、NTSCコンバ
ータ31を介してテレビ受像機33へと出力される。
【0061】以上のように本実施形態1によれば、本願
で「チャンネル浮気」と称するような、番組視聴中にお
ける他チャンネルへの一時的なチャンネル切換を行なっ
ても、「メイン番組」を途切れることなく視聴すること
ができる。
【0062】(実施形態2)次に、本発明の実施形態2
について説明する。なお、本実施形態2は請求項3及び
これに従属する請求項に対応するものである。
【0063】本発明の実施形態2に係る録画再生装置4
1は、図2に示すように、上述した実施形態1に係る録
画再生装置10のブロック構成と比較して、BSデジタ
ルチューナ13と出力系統切換スイッチ19とを結ぶ経
路に、イベント識別手段として機能するイベント識別部
43、及び、第2の映像音声記録手段として機能する半
導体メモリ45、の各構成要素を直列に挿入している点
が相違している。
【0064】イベント識別部43は、BSデジタル放送
を受信している時に放送波に多重化されて受信される所
定の規格に基づくイベント特定タグを識別する機能を有
している。イベント特定タグは放送中のコンテンツの種
類ないし属性を特定するために番組内容に付加されて放
送されるものである。
【0065】半導体メモリ45は、BSデジタルチュー
ナ13で受信された映像音声データを例えば約10分間
程度記録保存できる容量を有している。
【0066】次に、上記構成からなる本実施形態2に係
る録画再生装置41の動作について、図5を参照して説
明する。
【0067】いま、ユーザが地上波放送局Cにて放送さ
れている「メイン番組」としての「名作アニメ劇場」を
視聴しかつ録画保存するように、リモコン21の選局ボ
タンなどを設定操作したものとする。すると、制御用C
PU25からの指令に基づいて、地上波チューナ11は
放送局Cを選局するように設定され、また、MPEG2
エンコーダ15には地上波チューナ11から送出されて
きた放送局Aの映像音声信号が入力されて、これらの信
号はMPEG2エンコーダ15においてMPEG2デー
タに符号化された後に、ハードディスク装置17に記録
保存つまり録画されることになる。
【0068】ここで、ハードディスク装置17へは記録
保存つまり書き込み動作のためのアクセスがなされるの
と同時並行的に、記録したデータの読み出し動作のため
のアクセスがなされる。そして、読み出されたMPEG
2データは出力系統切換スイッチ19を介してMPEG
2デコータ29へと入力されて、ここにおいて再び元の
アナログ形式の映像音声信号に変換されて出力される。
ここで、出力系統切換スイッチ19では、制御用CPU
25からの指令を受けて、前述の如く図における端子
a,c間を結ぶ接続状態に切換えられているので、ハー
ドディスク装置17からの読み出し出力は、MPEG2
デコータ29及びNTSCコンバータ31を介してテレ
ビ受像機33へと送出されて、これにより、「メイン番
組」である放送局Cの「名作アニメ劇場」を録画しつつ
同時に視聴することができる。ここまでは実施形態1の
動作と同様である。
【0069】ところでユーザは、「メイン番組」として
「名作アニメ劇場」の録画保存を設定操作したときに、
これと同時刻にBSデジタル放送局Dにて放送される
「プロ野球中継」を「サブ番組」として設定操作し、さ
らに、特定内容として「得点シーン」を選択するよう
に、リモコン21を用いて設定操作しておいた。
【0070】さて、一方の地上波チューナ11で受信し
た放送局Cの「名作アニメ劇場」をハードディスク装置
17に記録保存しつつ、ユーザがテレビ受像機33で視
聴している最中において、他方のBSデジタルチューナ
13では放送局Dからの放送信号を常時受信している。
そして、この入力を受けたイベント識別部43は、「サ
ブ番組」である「プロ野球中継」の放送コンテンツにイ
ベント特定タグ(メタデータ)が付加されて放送されて
くるのを待ち受けている。実際に放送されるイベント特
定タグについては本願出願時点においてまだ明らかでは
ないが、ここでは「プロ野球中継」であれば「得点シー
ン」の他に「1回の表」「1回の裏」のようなタグが付
加されるものと想定しておく。
【0071】イベント識別部43はユーザの設定した特
定内容、この場合には「得点シーン」のイベント特定タ
グが受信されると、BSデジタルチューナ13からの映
像音声入力を半導体メモリ45へと記録する動作を開始
する。そして、「得点シーン」の終了を示すイベント特
定タグが受信されると、半導体メモリ45への記録動作
を停止する。これにより、半導体メモリ45には特定内
容すなわち「得点シーン」に係る映像音声だけが記録保
存されることになる。こうして「得点シーン」が記録保
存されると、録画再生装置41の図示しない表示パネル
には、
【表1】 のような表示がなされ、「得点シーン」の記録保存が回
数を重ねるにつれて、
【表2】 のように更新されていく。
【0072】さて、ユーザが「名作アニメ劇場」の視聴
に熱中していたところ、8回目の「得点シーン」記録保
存したところで半導体メモリ45の記憶容量が95%使
用済みになってしまった。すると、制御用CPU25は
図示しないブザーに動作指令をおこなうことで電子音を
鳴動させるとともに、表示パネルの「95%使用済み」
の部分を点滅表示させて、「得点シーン」のこれ以上の
追加記録保存ができなくなる旨を示して、記録保存して
ある「得点シーン」をすみやかに視聴するようにユーザ
に催促する。ユーザは「名作アニメ劇場」の視聴を続け
たい気持がある反面、「プロ野球中継」の試合の状況に
も関心がある。そこで、ユーザはリモコン21の「特定
内容に浮気する」ための操作ボタンを押す。すると制御
用CPU25は出力系統切換スイッチ19へ指令信号を
送出して、出力系統切換スイッチ19は図における端子
b,c間を結ぶ接続状態へと切換えられる。これによ
り、テレビ受像機33へ出力される映像音声信号は、ハ
ードディスク装置17よりの読み出しデータから、半導
体メモリ45よりの読み出しデータへと切換えられ、
「チャンネル浮気」の状態になる。なおこのとき、地上
波チューナ11やハードディスク装置17の動作はなん
ら影響を受けることなく、「メイン番組」である「名作
アニメ劇場」の記録保存動作を継続する。ただし、制御
用CPU25は「チャンネル浮気」へと切換えた時点に
おいて記録中の「名作アニメ劇場」のハードディスク装
置17内でのロケーションアドレスを、ロケーションア
ドレス記憶部27に記憶しておく。
【0073】こうして「チャンネル浮気」の状態になる
と、例えば図5に示すように、半導体メモリ45に記録
保存されている最初の「得点シーン」から順番に特定内
容としての「得点シーン」だけがテレビ受像機33に順
次提示され、この場合、野球の試合進行のダイジェスト
を視聴することができる。表示を終えた「特定シーン」
は順次半導体メモリ45上から削除される。
【0074】すべての「得点シーン」を視聴し終えたユ
ーザは、例えば「プロ野球中継」で自分の応援している
チームが大差で負けそうな絶望的状況になっていること
を知って、これ以上は「プロ野球中継」を視聴する必要
はないと判断し、リモコン21の「浮気をやめる」ため
の操作ボタンを押した。すると、制御用CPU25から
出力系統切換スイッチ19へ指令信号が送出されて、出
力系統切換スイッチ19は図における端子a,c間を結
ぶ接続状態へと復帰する。また、制御用CPU25は
「チャンネル浮気」の発生時に記憶しておいた「名作ア
ニメ劇場」のハードディスク装置17におけるロケーシ
ョンアドレスをロケーションアドレス記憶部27から読
み出すとともに、この読み出したロケーションアドレス
を基準として、例えば1分間だけ時間的に遡ったロケー
ションアドレスを開始位置に設定した後に読み出し動作
を開始させ、つまり、例えば図6に示すように、「チャ
ンネル浮気」の1分前に見ていた場面から記録保存され
たデータが読み出されて、テレビ受像機33へと出力さ
れる。このように「メイン番組」に復帰するに際して、
先ほどまで熱中していた「名作アニメ劇場」の浮気直前
のシーンに遡って再生が開始されるので、応援している
チームが負けそうで不愉快になっていたユーザも、「名
作アニメ劇場」を視聴していた先ほどまでの記憶を喚起
されて、すみやかに「名作アニメ劇場」の視聴に気持を
切換えることができる。
【0075】(実施形態3)次に、本発明の実施形態3
について説明する。なお、本実施形態3は請求項5及び
これに従属する請求項に対応するものである。
【0076】本発明の実施形態3に係る録画再生装置5
1は、図3に示すように、上述した実施形態2に係る録
画再生装置41のブロック構成と比較して、半導体メモ
リ45に代えて、単一のハードディスク装置17を、2
つの映像音声入力系統からの映像音声の記録保存のため
に共用している点が相違している。
【0077】本実施形態3に係る録画再生装置51によ
れば、単一のハードディスク装置17を、「メイン番
組」を記録保存するための第1の映像音声記録手段と、
「サブ番組」の特定内容を記録保存するための第2の映
像音声記録手段とに共用して用いるので、可及的に録画
再生装置の低コスト化に資することができる。また、特
定内容の記録領域の容量をユーザが自分で設定できるよ
うにすれば、特定内容の保存可能時間長さを自由に設定
できるばかりでなく、当該容量をハードディスク装置上
の専用領域に設定することができて、「メイン番組」の
記録データを不連続にする不都合も回避することができ
る。
【0078】なお、上述した実施の形態は、本発明の理
解を容易にするために例示的に記載したものであって、
本発明の技術的範囲を限定するために記載したものでは
ない。換言すれば、本発明は、その技術的範囲に属する
全ての実施の形態を含むことは当然として、そのいかな
る均等物をも含む趣旨である。
【0079】
【発明の効果】本発明の録画再生装置は、以上説明した
ように構成されているので、以下に記載されるような効
果がある。
【0080】請求項1に記載の装置によれば、視聴者
は、「メイン番組」とは別の放送局の番組(例えばプロ
野球中継)の様子が気になる場合などに「チャンネル浮
気」をしたとしても、「チャンネル浮気」から「メイン
番組」へ復帰したときには、「メイン番組」の内容を
「浮気中」の放送内容を含めて途切れることなく視聴す
ることができるようになる。
【0081】請求項2に記載の装置によれば、本発明に
おいて必要とされる書込み動作と読込み動作との同時並
行的実行を果たすために、ハードディスク装置という、
大容量化が近年急速に進展し、しかも記憶容量当りの単
価が低廉になっている手段を映像音声記録手段を採用す
ることとしたので、本録画再生装置を低価格で提供する
ことが可能となる結果として、その普及を期待すること
ができる。
【0082】請求項3に記載の装置によれば、「メイン
番組」を視聴中であるにも関わらず、「サブ番組」のハ
イライトシーンだけは見逃したくないというような視聴
者にとって、第2の映像音声入力手段より入力されてい
る映像音声信号が“得点シーン”などのような特定内容
であるときにこれを第2の映像音声記録手段に記録保存
しておいて、次回の「チャンネル浮気」の冒頭に提示す
るので、視聴者は「チャンネル浮気」をしても特定内容
を視聴終了後にただちに「メイン番組」の視聴へと戻る
ことができるようになる。
【0083】請求項4に記載の装置によれば、「メイン
番組」を記録保存するための第1の映像音声記録手段と
「サブ番組」の特定内容を記録保存するための第2の映
像音声記録手段とを別個独立に構成したので、「メイン
番組」を記録保存するためのハードディスク装置に過大
な負担をかけることなしに「メイン番組」と「サブ番
組」中の特定内容との記録保存とを両立することができ
る。特に、「メイン番組」の記録保存を圧縮率の低い高
画質モードで行なう場合のように、元来ハードディスク
装置に高速かつ大容量のデータを書込み及び読込みしな
ければならないような場合において、別個の記録手段に
特定内容を記録できるようにしておくことは有利であ
る。
【0084】請求項5に記載の装置によれば、単一のハ
ードディスク装置を、「メイン番組」を記録保存するた
めの第1の映像音声記録手段と「サブ番組」の特定内容
を記録保存するための第2の映像音声記録手段とに共用
して用いるので、可及的に録画再生装置の低コスト化に
資することができる。また、特定内容の記録領域の容量
をユーザが自分で設定できるようにすれば、特定内容の
保存可能時間長さを自由に設定できるばかりでなく、当
該容量をハードディスク装置上の専用領域に設定するこ
とができて、「メイン番組」の記録データを不連続にす
る不都合も回避することができる。
【0085】請求項6に記載の装置によれば、例えば2
系統以上の映像音声入力手段の一方をテレビ信号受信チ
ューナとすると共に、他方を外部入力端子として同端子
にCS放送受信チューナを接続したような場合には、C
S放送の映画番組を「メイン番組」として視聴しかつ録
画しつつ、同じ時刻に地上波放送局でテレビ放送されて
いるスポーツ中継番組に適宜「チャンネル浮気」しては
スポーツの試合進行状況をときどき確認して、その後
「メイン番組」に戻って映画を視聴することが可能にな
って、この場合、「サブ番組」から「メイン番組」に復
帰したときには、「浮気」の発生の直後からの映画のコ
ンテンツが再生されることになるので「チャンネル浮
気」の時間中の映画のコンテンツを見逃すことがない。
また、2系統以上の映像音声入力手段の一方を地上波受
信チューナとして他方をBSデジタル受信チューナとす
れば、地上波放送とBSデジタル放送との間で同様な
「チャンネル浮気」をすることが可能になる。
【0086】請求項7に記載の装置によれば、同一構成
のテレビ信号手段チューナを2セット内蔵することに伴
って製造コストは上昇するものの、例えば共にBSデジ
タル放送局である放送局Aと放送局Bとの間においても
「チャンネル浮気」をすることが可能になる。
【0087】請求項8に記載の装置によれば、視聴者が
当初はただの「チャンネル浮気」のつもりで「サブ番
組」を視聴していたところ、「サブ番組」の方が当初の
「メイン番組」よりも録画する価値が高いと判断したよ
うな場合に、ただちに「メイン番組」の録画を中止し
て、録画対象を「サブ番組」へと切換えることができ
る。この切換の判断は、視聴者が記録保存の必要がある
と価値判断をした「メイン番組」の視聴中における「チ
ャンネル浮気」の際になされるものであるから、記録保
存を断念したとはいっても「メイン番組」の視聴価値は
それなりに高いものと想定される。そこで録画を中止し
てしまった「メイン番組」についてはリアルタイムで視
聴することとして、新たに録画が必要と判断された「サ
ブ番組」については当座は記録保存しておいて時を改め
て再生視聴することができる。
【0088】請求項9に記載の装置によれば、自動切換
機能によって視聴者が現実にテレビ画面で視聴している
番組を録画するように録画対象を追従的に自動選択する
ので、従来しばしば視聴者が経験していた事態、つま
り、番組が終了してから「しまった、今の番組は録画し
ておけばよかったなぁ」とか「料理のレシピの部分だけ
でもメモしておけばよかったなぁ」といった番組終了後
の“後の祭”を防ぐことができる。なお、従来技術で述
べたような、CM放送中のごく短時間の「チャンネル浮
気」によって自動切換機能が働くことのないように、自
動切換に際しては所定時間以上にわたって継続して「サ
ブ番組」が選択されていることをもって、これは「チャ
ンネル浮気」ではなくて視聴番組の変更であると判断す
るようにした。
【0089】請求項10に記載の装置によれば、「チャ
ンネル浮気」から「メイン番組」へ戻ったときに先ほど
まで視聴していたラスト部分のシーンから再生を開始す
るようにしたので、例えば「メイン番組」である映画の
途中でプロ野球の試合状況がちょっと気になって野球中
継へ「チャンネル浮気」をしたところ、試合はまさしく
勝敗を左右する重要場面になっていて、その結末を見届
けるべくそのまましばらく「サブ番組」である野球中継
を見続けてしまい、頭の中から映画の展開が抜け落ちて
しまった後で、再び「メイン番組」である映画に戻った
ような場合であっても、野球中継に「チャンネル浮気」
した直前部分の例えば1分間のストーリーから映画の再
生が開始されるので、いっとき忘れかけていた映画の展
開の記憶を再び喚起でき、すみやかに映画の続きを見る
気分に気持を転換させることができる。
【0090】請求項11に記載の装置によれば、「サブ
番組」である第2の映像音声入力手段の映像音声信号を
出力する状態から再び「メイン番組」である第1の映像
音声入力手段の映像音声信号を出力する状態へと選択手
段が切換えられた後には、この切換をきっかけとして例
えばタイマーの計時動作を行なって、「メイン番組」に
挿入されていたCMの放送時間長さに相当するだけの、
所定の経過時間が過ぎるまでは、早送り機能や早送り再
生機能の動作を禁止するという簡単な構成によって、
「メイン番組」の放送事業者にとっての不都合であると
ころの、「メイン番組」中のCMが見られることなくス
キップされるという事態を回避することができる。つま
り、「メイン番組」の放送局がCMを流したのをきっか
けとして視聴者が「サブ番組」の視聴へとチャンネルを
切換えたとしても、再び「メイン番組」へと戻ったとき
には、「浮気」直後のCM部分から再生が開始して、た
とえCMをスキップしようとしたとしても、CMが終了
する頃合までは早送り機能などを利用してCMを飛ばす
ことができなくなる、といったきわめて優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る録画再生装置のブロ
ック構成図である。
【図2】本発明の実施形態2に係る録画再生装置のブロ
ック構成図である。
【図3】本発明の実施形態3に係る録画再生装置のブロ
ック構成図である。
【図4】本発明に係る録画再生装置の動作説明に供する
図である。
【図5】本発明に係る録画再生装置の動作説明に供する
図である。
【図6】本発明に係る録画再生装置の動作説明に供する
図である。
【符号の説明】
10 実施形態1に係る録画再生装置 11 地上波チューナ(第1の映像音声入力手段) 13 BSデジタルチューナ(第2の映像音声入力手
段) 15 MPEG2エンコーダ 17 ハードディスク装置(映像音声記録手段) 19 出力系統切換スイッチ(選択手段) 21 リモコン 23 リモコンインタフェース(I/F) 25 制御用CPU 27 ロケーションアドレス記憶部 29 MPEG2デコーダ 31 NTSCコンバータ 33 テレビ受像機 41 実施形態2に係る録画再生装置 43 イベント識別部(イベント識別手段) 45 半導体メモリ 51 実施形態3に係る録画再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/907 G11B 27/02 K 5/91 (72)発明者 廣野 二郎 東京都港区台場2丁目4番8号 株式会社 フジテレビジョン内 Fターム(参考) 5C025 AA25 AA30 CA15 CB07 DA04 DA10 5C052 AA01 AA17 AB04 AC01 AC08 CC11 DD10 GA03 GB06 GB07 GB09 GC05 5C053 FA01 FA20 GB21 GB37 HA21 HA30 HA33 JA16 KA01 LA07 5D044 AB05 AB07 BC01 CC05 DE12 DE38 EF05 FG19 GK12 HL14 5D110 AA13 AA27 AA29 CA04 CA08 CA52 CB07 CC02 CD23 CK02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像や音声などを含む映像音声信号を入
    力する少なくとも2系統以上の映像音声入力手段と、前
    記2系統以上の映像音声入力手段のうちの第1の映像音
    声入力手段より入力された映像音声信号を記録保存する
    映像音声記録手段と、前記映像音声記録手段から読み出
    した映像音声信号、または、前記2系統以上の映像音声
    入力手段のうちの第2の映像音声入力手段より入力され
    た映像音声信号、のいずれかを選択して出力するための
    選択手段と、を備えた録画再生装置であって、 前記第1の映像音声入力手段より入力された映像音声信
    号を前記映像音声記録手段に記録保存している最中にお
    いて、前記第1の映像音声入力手段より入力された映像
    音声信号を出力する状態から、前記第2の映像音声入力
    手段より入力された映像音声信号を出力する状態へと、
    前記選択手段が切換えられたときには、該切換操作時点
    のタイミングを記憶しておく一方、前記第2の映像音声
    入力手段の映像音声信号を出力する状態から、再び前記
    第1の映像音声入力手段の映像音声信号を出力する状態
    へと、前記選択手段が切換えられたときには、前記記憶
    しておいた切換操作時点のタイミングを再生開始時点と
    して、前記切換操作時点のタイミング以降に前記映像音
    声記録手段へ記録保存された映像音声信号を読み出して
    再生出力を開始することを特徴とする録画再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の録画再生装置におい
    て、 前記映像音声記録手段はハードディスク装置であること
    を特徴とする録画再生装置。
  3. 【請求項3】 映像や音声などを含む映像音声信号を入
    力する少なくとも2系統以上の映像音声入力手段と、前
    記2系統以上の映像音声入力手段のうちの第1の映像音
    声入力手段又は第2の映像音声入力手段より入力された
    映像音声信号をそれぞれ記録保存する第1及び第2の映
    像音声記録手段と、前記第1の映像音声記録手段又は前
    記第2の映像音声記録手段から読み出した映像音声信号
    のいずれかを選択して出力する選択手段と、を備えた録
    画再生装置であって、 前記第2の映像音声入力手段で入力中の映像音声信号に
    関連付けられたイベント特定タグを識別するイベント識
    別手段をさらに備え、 前記第1の映像音声入力手段より入力された映像音声信
    号を前記第1の映像音声記録手段に記録保存している最
    中において、前記イベント識別手段によって前記第2の
    映像音声入力手段より入力されている映像音声信号が特
    定の種類の属性をもつ特定内容であることが識別された
    ときには、前記第2の映像音声入力手段より入力された
    映像音声信号のうち前記特定内容の部分を前記第2の映
    像音声記録手段に記録保存しておいて、前記第1の映像
    音声入力手段より入力された映像音声信号を出力する状
    態から、前記第2の映像音声入力手段より入力された映
    像音声信号を出力する状態へと、前記選択手段が切換え
    られたときには、該切換操作時点のタイミングを記憶し
    ておくと共に、前記第2の映像音声記録手段に記録保存
    しておいた映像音声信号のうち前記特定内容の部分の再
    生出力を開始する一方、前記第2の映像音声入力手段の
    映像音声信号を出力する状態から、再び前記第1の映像
    音声入力手段の映像音声信号を出力する状態へと、前記
    選択手段が切換えられたときには、前記記憶しておいた
    切換操作時点のタイミングを再生開始時点として、前記
    切換操作時点のタイミング以降に前記第1の映像音声記
    録手段へ記録保存された映像音声信号を読み出して再生
    出力を開始することを特徴とする録画再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の録画再生装置におい
    て、 前記第1の映像音声記録手段はハードディスク装置であ
    って、前記第2の映像音声記録手段は半導体メモリであ
    ることを特徴とする録画再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の録画再生装置におい
    て、 前記第1の映像音声記録手段と前記第2の映像音声記録
    手段とは、単一のハードディスク装置を共用して使用し
    ていることを特徴とする録画再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    録画再生装置において、 前記2系統以上の映像音声入力手段の少なくとも一方
    は、アナログもしくはデジタル方式の地上波,衛星波,
    又はケーブル回線のテレビ信号を受信するテレビ信号受
    信チューナであることを特徴とする録画再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の録画再生装置におい
    て、 前記2系統以上の映像音声入力手段は、共に同一構成の
    テレビ信号受信チューナであることを特徴とする録画再
    生装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の録画再生装置におい
    て、 前記第2の映像音声入力手段の選択状態において、ユー
    ザが録画チャンネルの切換を指示したとき、テレビ信号
    受信チューナである前記第1の映像音声入力手段を切換
    えて、それまで前記第2の映像音声入力手段であるテレ
    ビ信号受信チューナで選択されていた放送局を受信する
    ように設定すると共に、テレビ信号受信チューナである
    前記第2の映像音声入力手段を切換えて、それまで前記
    第1の映像音声入力手段であるテレビ信号受信チューナ
    で選択されていた放送局を受信するように設定して、記
    録保存の対象となる放送局を変更する機能を有している
    ことを特徴とする録画再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載の録画再生装置に
    おいて、 前記第2の映像音声入力手段の選択状態が所定時間以上
    継続したとき、テレビ信号受信チューナである前記第1
    の映像音声入力手段を切換えて、それまで前記第2の映
    像音声入力手段であるテレビ信号受信チューナで選択さ
    れていた放送局を受信するように設定すると共に、テレ
    ビ信号受信チューナである前記第2の映像音声入力手段
    を切換えて、それまで前記第1の映像音声入力手段であ
    るテレビ信号受信チューナで選択されていた放送局を受
    信するように設定して、記録保存の対象となる放送局を
    自動的に変更する自動切換機能を有していることを特徴
    とする録画再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    の録画再生装置において、 前記記憶しておいた切換操作時点のタイミングを再生開
    始時点とするのに代えて、前記記憶しておいた切換操作
    時点のタイミングより所定の時間長さだけ遡ったタイミ
    ングを再生開始時点として、前記切換操作時点のタイミ
    ングよりも前記所定の時間だけ以前に前記映像音声記録
    手段又は前記第1の映像音声記録手段へ記録保存された
    情報から再生出力を開始することを特徴とする録画再生
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1項に記
    載の録画再生装置において、 前記第2の映像音声入力手段の映像音声信号を出力する
    状態から、再び前記第1の映像音声入力手段の映像音声
    信号を出力する状態へと、前記選択手段が切換えられた
    ときには、所定の経過時間が過ぎるまで早送り機能及び
    /又は早送り再生機能を禁止することを特徴とする録画
    再生装置。
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