JP2002185607A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
び課金信号除去回路に必要な構成要素を共通化できるよ
うな回路構成とし、構造を簡素にした網制御部付きの通
信装置を提供する。 【解決手段】 回線Lと直列に接続される磁束発生用コ
イル32aとこの磁束発生用コイルで発生された磁束を
検出する磁気センサ32bとを有する磁束発生検出器3
2と、前記磁束発生用コイルに並列に接続され、この磁
束発生用コイルとともに課金信号除去用フィルタを構成
するコンデンサ38とを備える。これにより、回線状態
の確認や各種の回線信号の検出を磁束発生検出器32で
一括して行うとともに、その磁束発生検出器の磁束発生
用コイル32aを、コイルとコンデンサとから構成され
る課金信号除去用フィルタのコイルとして共用する。
Description
と、回線状態の確認および信号検出機能を有するファク
シミリ装置などの通信装置に関する。
般に電話回線を通じて相手側との間で通信を行うが、こ
の電話回線には通信に妨害を与える一般的なノイズ
(例、電力線誘導ノイズ、ラジオノイズ、雷サージな
ど)の他に、通信に伴う料金を算定するための課金信号
が印加される。
発生され、通常は発信側の回線に印加される。課金信号
を利用した課金処理は交換機側で行われるが、回線に印
加された課金信号はその回線を伝わって利用者側の通信
端末に伝送されてしまう。この課金信号の周波数は、音
声帯域外の周波数であるが、その信号レベルが高いた
め、本来の通信信号を妨害する。
課金信号周波数に合致したコイル81(L0)およびコ
ンデンサ82(C0)の並列共振回路からなる課金信号
除去回路80を、回線との接続を制御する通信装置の網
制御部に設けて、課金信号が網制御部に入ることをブロ
ッキングしていた。
は、回線状態(直流電流の有無や、その方向)の確認
や、各種回線信号を検出する必要があり、これらの確認
・検出手段も設けることが必要である。
波数は、通信装置の設置される国によって異なることが
ある。したがって、複数の国に共通に使用することが可
能なように、網制御部付きの通信装置を構成する場合に
は、課金信号の周波数毎に複数の課金信号除去回路を、
予め通信装置の網制御部に用意しておく必要がある。さ
らに、回線状態の確認や、各種回線信号を検出する確認
・検出手段も設けることが必要である。このことから、
網制御部の構造が大きくなり、また価格の上昇を余儀な
くされていた。
る確認・検出手段および課金信号除去回路に必要な機能
を分析し、その分析に基づいて構成要素を共通化できる
ような回路構成とすることにより、構造を簡素にした網
制御部付きの通信装置を提供することを目的とする。
通信装置は、回線と直列に接続される磁束発生用コイル
32aとこの磁束発生用コイルで発生された磁束を検出
する磁気センサ32bとを有する磁束発生検出器32
と、前記磁束発生用コイルに並列に接続され、この磁束
発生用コイルとともに課金信号除去用フィルタを構成す
るコンデンサ38とを備えたことを特徴とする。
線状態の確認や各種の回線信号の検出を磁束発生検出器
32で一括して行うとともに、その磁束発生検出器の磁
束発生用コイル32aを、コイルとコンデンサとから構
成される課金信号除去用フィルタのコイルとして共用す
る。これにより、各種の信号検出を一括して行うことが
出来るとともに、その構成要素の共用化により通信装置
の小型化を図ることが出来る。
項1記載の通信装置において、前記課金信号除去用フィ
ルタのコンデンサとして、可変容量コンデンサを用い、
この可変容量コンデンサの容量を変化させて前記課金信
号除去用フィルタの特性を変更可能にしたことを特徴と
する。
と直列に接続される磁束発生用コイル32aとこの磁束
発生用コイルで発生された磁束を検出する磁気センサ3
2bとを有する磁束発生検出器32と、前記磁束発生用
コイルに並列に接続され、この磁束発生用コイルととも
に課金信号除去用フィルタを構成するコンデンサ38
と、前記磁束発生用コイルに並列に接続され、この磁束
発生用コイルおよび前記コンデンサとともに課金信号除
去用フィルタを構成する可変容量コンデンサ39とを備
え、前記可変容量コンデンサの容量を変化させて前記課
金信号除去用フィルタの特性を変更可能にしたことを特
徴とする。
ば、共用化されていない可変容量コンデンサの容量を変
化させて、課金信号除去用フィルタの特性を変更させる
から、異なる周波数の課金信号に対して、1組の課金信
号除去用フィルタにより、阻止することが出来る。した
がって、課金信号の周波数毎に、課金信号除去用フィル
タを設ける必要がないから、異なる周波数の課金信号に
対応する通信装置においても、その小型化を図ることが
出来る。
項2,3記載の通信装置において、前記可変容量コンデ
ンサを、電圧可変容量ダイオードとするとともに、前記
磁束発生用コイルに流す直流電流の大きさが指令に応じ
て制御される電流制御回路16を、備えたことを特徴と
する。
変容量コンデンサを、電圧可変容量ダイオード39と
し、電圧可変容量ダイオードに並列接続されている磁束
発生用コイル32aに流す電流値を変化させ、その電圧
降下に応じて電圧可変容量ダイオードの印加電圧を変化
させて、静電容量を所定値に変化させる。これにより、
例えば阻止したい課金信号周波数に対応して、電流制御
回路16の電流を変化させることで、自動的に所定の周
波数の課金信号を阻止することが出来る。
項4記載の通信装置において、回線の信号検出を行い、
この信号検出に基づいて、前記磁束発生用コイル、前記
電圧可変容量ダイオードを含む課金信号除去フィルタの
特性を阻止したい信号の周波数に合致する方向に変化す
るように、前記電流制御回路の電流を制御することを特
徴とする。
線の信号を検出し、阻止したい信号の周波数に合致する
方向に、前記課金信号除去フィルタの特性を変化させる
から、課金信号除去フィルタを用いて、課金信号に限ら
ず、レベルの高いノイズ成分を減衰させることが出来
る。
項4、5記載の通信装置において、前記電圧可変容量ダ
イオードとして、逆並列接続した電圧可変容量ダイオー
ドを用いることを特徴とする。
項4、5記載の通信装置において、前記電圧可変容量ダ
イオードとして、逆直列接続した電圧可変容量ダイオー
ドを用いることを特徴とする。
ば、電圧可変容量ダイオードを逆並列に或いは逆直列に
接続することにより、その電圧−静電容量特性の電圧依
存方向性をなくしているから、電圧可変容量ダイオード
の方向性を意識することなく、通信装置の網制御部を回
線に接続することが出来る。
項4、5記載の通信装置において、前記電圧可変容量ダ
イオードを、全波整流ダイオードブリッジを介して、前
記磁束発生用コイルに接続したことを特徴とする。
圧可変容量ダイーオードを全波整流ダイオードブリッジ
を介して、前記磁束発生用コイルに接続することによ
り、その電圧−静電容量特性の電圧依存方向性をなくし
ているから、電圧可変容量ダイオードの方向性を意識す
ることなく、通信装置の網制御部を回線に接続すること
が出来る。
信装置として、ファクシミリ装置を例に、図を参照して
説明する。
ミリ装置の全体構成を示す図である。図1において、C
PU1はこのファクシミリ装置全体を制御するものであ
り、ROM2は制御用のプログラムが格納されている。
RAM3は制御を行うためのワークエリアや一時的な記
録エリアが形成されており、データ格納用である。その
他のユニット4は、その他ファクシミリ装置の構成部、
例えば操作表示部、データの圧縮伸長部、読み取り部、
書き込み部などであるが、ここでは説明を省略する。I
/Oポート5は入出力のインターフェースを行い、モデ
ム6は変復調動作の他、各種のトーン信号検出やレベル
検出を行う。これらの各ユニットがバス8を介して結合
されている。また、9は2線4線変換回路である。な
お、I/Oポート5の、HK1,HK2はオフフック検
出信号、RNはリンギング検出信号、RY1はオフフッ
ク指令信号、RY2はダイヤルパルス指令信号、S1は
電流設定指令信号である。
続するか、モデム6側に接続するかをオフフック指令信
号RY1により切り換える回線切り換えリレー11,回
線切り換えリレー11の一方の出力を全波整流するダイ
オードブリッジ回路12,ダイアルパルスリレー13、
回線を閉結する電流制御回路(以下、電流制限回路、と
いう)16,モデム側と結合するための直流阻止コンデ
ンサ14と結合トランス15を介して、回線Lとモデム
6側とが接続されている。
(例えば、16Hz)を、回線切り換えリレー11の他
方の出力側から検出し、リンギング検出信号RNをI/
Oポート5に送出するリンギング検出部21を備えてい
る。このリンギング検出部21は、コンデンサ22、抵
抗23,24,27、ツェナーダイオード25,発光ダ
イオード26aとフォトトランジスタ26bからなるフ
ォトカプラ26で構成されている。また、特定周波数の
トーン信号であるファクシミリ呼び出し信号を検出する
ための、直流カット用コンデンサ28および結合トラン
ス29を備えている。
に応じて磁束を発生させるコイル32aと、コイル32
aにより発生された磁束を検出する磁気センサ32bと
からなる磁束発生検出器32を有している。この磁束発
生検出器32の出力は増幅器33で増幅され、一方では
所定の基準電圧Vref、−Vrefと比較器34,35で比較
され、オフフック検出信号HK1,HK2を出力する。
他方では、その他のトーン信号やノイズ成分を検出する
ために直流カット用コンデンサ33a(あるいは検出し
たい周波数の帯域フィルタでもよい)を介してモデム6
に供給される。
aには並列に、コンデンサ38が接続されており、コン
デンサ38の静電容量C1がコイル32aのインダクタ
ンスL1と所定の周波数で共振するように選定されてい
る。
まず、相手側から着信し、交信する場合について、説明
する。通常の状態では回線Lはオンフックされており回
線Lは開放されているから、回線Lに直流電流は流れて
いない。
号(16Hz)が送られてくると、回線選択リレー11
を通してリンギング検出部21にリンギング信号が印加
され、この信号が検出されてリンギング検出信号RNが
I/Oポート5に供給される。I/Oポート5にリンギ
ング検出信号RNが入力されたことにより、CPU1か
らのオフフック指令RY1により回線切り換えリレー1
1が極性反転され、回線Lはモデム6に接続される。こ
のとき、電流制限回路16が回線L間に接続されること
になるから、回線Lはダイオードブリッジ回路12,ダ
イヤルパルスリレー13を介して電流制限回路16によ
り閉結される。
流が磁束発生用コイル32aに流れ、磁束発生用コイル
32aは電流方向および値に応じた磁束を発生する。磁
気センサ32bはこの発生した磁束を検出して、その方
向および大きさに応じた電圧を発生する。磁気センサ3
2bの出力は増幅器33で一定増幅され、比較器34,
比較器35に入力され、そのときの直流電流の方向に応
じていずれかの比較器が出力を出し、オフフック検出信
号HK1(またはHK2)をI/Oポート5に供給し、
CPU1はオフフックされたことを確認する。この後
は、通常の通信手順に従って、相手側との交信が行われ
る。
くる呼び出し信号がファクシミリ呼び出し信号(特定周
波数のトーン信号)である場合には、この呼び出し信号
が回線選択リレー11から直流カット用コンデンサ2
8、結合トランス29、2線4線変換器9を介して、モ
デム6に供給される。モデム6では、その周波数成分か
らファクシミリ呼び出し信号を検出する。これにより、
CPU1からのオフフック指令信号RY1により回線切
り換えリレー11が極性反転され、回線Lはモデム6に
接続される。このとき、電流制限回路16が回線L間に
接続されることになるから、回線Lはダイオードブリッ
ジ回路12,ダイヤルパルスリレー13を介して電流制
限回路16により閉結される。以後の作用は、リンギン
グ信号の場合と同様である。
のファクシミリ装置に送信する場合について説明する。
この場合には、まずCPU1からのオフフック指令によ
りI/Oポート5からオフフック指令信号RY1が出力
され、回線切り換えリレー11が切り換えられる。これ
により回線Lはコイル32a、回線切り換えリレー1
1,ダイオードブリッジ回路12、ダイヤルパルスリレ
ー13、電流制限回路16により、ある極性で閉結され
る。この閉結により流れる電流を磁束発生検出器32で
検出し、回線状態検出部31からは、電流の方向に応じ
たオフフック検出信号HK1(またはHK2)がI/O
ポート5に出力され、回線が閉結されたことを確認す
る。
3が駆動されて所望のダイヤル信号が送出される。相手
側、すなわち着信側が応答すると、回線Lの極性が反転
されるので、磁束発生検出器32の磁束発生用コイル3
2aを流れる直流電流の方向が反転する。回線状態検出
部31はこの直流電流の方向反転を検出して、オフフッ
ク検出信号HK2(またはHK1)がI/Oポート5に
出力され、着信側が応答したことを確認する。この後
は、通常の通信手順に従って、相手側との交信が行われ
る。
や、直流電流の方向など回線Lの状態の確認および各種
のトーン信号などの回線信号の検出を磁束発生検出器3
2で一括して行うから、各個別の検出手段は不要とな
る。
の通信装置は、電話回線を利用して通信を行うから、そ
の利用(時間、距離)に応じた料金を支払うことにな
る。この料金の算定のために、交換局において通信中に
回線Lに課金信号が印加されるが、安定した通信を行う
ために網制御部7において課金信号をブロッキングする
ことが必要である。本発明では、回線状態の確認や各種
の回線信号の検出を磁束発生検出器32で一括して行う
ために設けられる、その磁束発生検出器の磁束発生用コ
イル32aを課金信号のブロッキングに利用する。すな
わち、磁束発生用コイル32aのインダクタンスL1と
ブロッキングすべき課金信号周波数とから、並列共振さ
せるに必要な静電容量C1を持つコンデンサ38を用意
し、このコンデンサ38を磁束発生検出器の磁束発生用
コイル32aに並列に接続する。
号の検出を磁束発生検出器32で一括して行うととも
に、その磁束発生検出器の磁束発生用コイル32aを、
コイルとコンデンサとから構成される課金信号除去用フ
ィルタのコイルとして共用するから、各種の信号の一括
検出と、不要信号の除去を、構成要素の共用化により通
信装置の小型化を図りながら、達成することが出来る。
設置される国によって、例えば、ドイツでは16KH
z、スイスでは12KHzのように、周波数が異なるこ
とがある。したがって、複数の国を対象として供給され
るファクシミリ装置では、周波数の異なる課金信号をそ
れぞれブロックすることが出来る構成としておくことが
必要である。
ミリ装置において、異なる周波数の課金信号に対応する
ことが出来るようにした他の実施の形態を示すものであ
る。図2はその主回路構成図、図3は可変容量コンデン
サとして使用する電圧可変容量ダイオードの特性図、図
4は電流値を制御できる電流制限回路の具体例を示す図
である。
コンデンサ38に並列に接続している。この可変容量コ
ンデンサ39の静電容量Cdを、コイル32aのインダ
クタンスL1とコンデンサ38の静電容量C1とブロッ
クしたい課金信号周波数に合わせて設定することにな
る。可変容量コンデンサ39として、印加する電圧によ
って静電容量Cdを可変することが出来る電圧可変容量
ダイオードが、好適である。以下、電圧可変容量ダイオ
ード39として説明を進める。これは回線の直流閉結時
に所定の直流電流(一定範囲の電流値の幅が許容され
る)を流す必要があるから、必然的にコイル32aに直
流電流が流されることになり、そのコイル32aの抵抗
分により直流電流に応じた電圧降下が発生し、この電圧
降下分が電圧可変容量ダイード39の印加電圧となる。
したがって、直流電流の大きさを変化させるだけで電圧
可変容量ダイード39の静電容量Cdを所望の値に変化
させることが出来る。
9の両端に印加する電圧Eに対する静電容量Cdおよび
流れる電流Iを示す特性が示されている。この図のよう
に、印加する電圧Eの極性によって、静電容量Cdが異
なるし、電流Iも大幅に変化する、つまり特性に方向性
を有しているから、印加する電圧Eの負極性領域で使用
することが好ましい。
は抵抗であり、48〜50はトランジスタであり、51
はフォトトランジスタ51aと発光ダイオード51bか
らなるフォトカップラである。電流設定指令信号S1が
ハイレベルになると、フォトカプラ51が動作してフォ
トトランジスタ51aがオンし、抵抗41(R1)、抵
抗42(R2)、抵抗43(R3)による、トランジス
タ49のベース電圧が小さくなり、トランジスタ49、
トランジスタ50を流れる電流値は大きくなる。逆に、
電流設定指令信号S1がローレベルになると、フォトト
ランジスタ51aがオフし、抵抗41(R1)、抵抗4
2(R2)による、トランジスタ49のベース電圧が大
きくなり、トランジスタ49、トランジスタ50を流れ
る電流値は小さくなる。また、トランジスタ48は、ト
ランジスタ49、トランジスタ50を流れる電流が大き
くなりすぎたときにオン動作し、電流制限作用を果たす
ためのものである。
通信状態にあるときに、発信側の回線に印加されるか
ら、回線の正負極性は特定の極性に定まっている。この
特定の極性に合わせて、負極性の電圧が印加されるよう
に、電圧可変容量ダイオード39(Cd)をコイル32
a(L1)、コンデンサ38(C1)に並列に接続す
る。
zであるとすると、CPU1からの指令によりI/Oポ
ート5からハイレベルの電流設定指令信号S1が出力さ
れる。ハイレベルの電流設定指令信号S1により、抵抗
R2と抵抗R3が並列に接続され、電圧分圧の結果であ
るトランジスタ49のベース電圧は所定の低い値に設定
されるから、トランジスタ49、トランジスタ50を流
れる電流制限回路16の電流は所定値の大きい値にな
る。この大きい電流がコイル32aに流れ、大きくなっ
た電圧降下が電圧可変容量ダイオード39に印加される
結果、電圧可変容量ダイオード39の静電容量Cdはよ
り小さくなる。このとき、電圧可変容量ダイオード39
(Cd)、コイル32a(L1)、コンデンサ38(C
1)で定まる共振周波数が、高周波数側の16KHzの
課金信号に合うように設定されているから、16KHz
の課金信号はブロッキングされる。
であるとすると、CPU1からの指令によりI/Oポー
ト5からローレベルの電流設定指令信号S1が出力され
る。ローレベルの電流設定指令信号S1により、抵抗R
3は切り離され、抵抗R1と抵抗R2による電圧分圧の
結果であるトランジスタ49のベース電圧は所定の高い
値に設定されるから、トランジスタ49、トランジスタ
50を流れる電流制限回路16の電流は所定値の小さい
値になる。この小さい電流がコイル32aに流れ、小さ
い電圧降下が電圧可変容量ダイオード39に印加される
結果、電圧可変容量ダイオード39の静電容量Cdは大
きくなる。このとき、電圧可変容量ダイオード39(C
d)、コイル32a(L1)、コンデンサ38(C1)
で定まる共振周波数が、低周波数側の12KHzの課金
信号に合うように設定されているから、12KHzの課
金信号はブロッキングされる。
変化させて、課金信号除去用フィルタの特性を変更させ
るから、異なる周波数の課金信号に対して、1組の課金
信号除去用フィルタにより、阻止することが出来る。し
たがって、課金信号の周波数毎に、課金信号除去用フィ
ルタを設ける必要がないから、異なる周波数の課金信号
に対応する通信装置においても、その小型化を図ること
が出来る。
量ダイオード39とし、電圧可変容量ダイオード39に
並列接続されている磁束発生用コイル32aに流す電流
値を変化させ、その電圧降下に応じて電圧可変容量ダイ
オード39の印加電圧を変化させて、静電容量を所定値
に変化させる。これにより、例えば阻止したい課金信号
周波数に対応して、電流制限回路16の電流を変化させ
ることで、自動的に所定の周波数の課金信号を阻止する
ことが出来る。
コンデンサ38とともに、可変容量コンデンサ(電圧可
変容量ダイオード)39を用いることとしているが、固
定容量のコンデンサ38を削除し、可変容量コンデンサ
(電圧可変容量ダイオード)39のみを用いることも出
来る。
て、電圧可変容量ダイオードを使用する場合の他の実施
の形態を示す図である。
たように、電圧E−静電容量Cの特性において、特性に
電圧に基づく方向性を有している。しかし、課金信号が
回線Lに印加される際の回線の正負極性は特定の極性に
定まっているから、網制御部7が正しい極性で回線Lに
接続されれば、電圧可変容量ダイオードの特性の方向性
は問題とならない。ただ、網制御部7と回線Lとの接続
が誤って逆極性に接続される場合には、電圧可変容量ダ
イオードが特性に方向性を有することから、所定のブロ
ッキング性能が得られないことになる。
合を解決するものであり、見かけ上、電圧可変容量ダイ
オードの特性に方向性をなくすものである。
39a、39bを逆並列に接続して、コイル32aおよ
びコンデンサ38に並列に接続している。この逆並列さ
れた電圧可変容量ダイオード39a、39bの電圧−静
電容量特性は、図3の特性を線対称にしたものを合成す
ることになるから、印加電圧によって合成の静電容量は
変化し、かつ電圧の正極側、負極側とも同じ特性となる
から、その特性に方向性はなくなる。なお、この場合の
合成の静電容量は、図3の特性からも分かるように一般
的には、印加電圧の絶対値の大きさとともに大きくな
り、単独の特性とは異なるので、電流値の制御に留意す
る必要がある。
39c、39dを逆直列に接続して、コイル32aおよ
びコンデンサ38に並列に接続している。この逆直列さ
れた電圧可変容量ダイオード39c、39dにおいて
は、順方向電圧が印加されることになる一方の例えば電
圧可変容量ダイオード39cは印加電圧が零であるから
一定の静電容量となり、逆方向電圧が印加されることに
なる他方の例えば電圧可変容量ダイオード39dはコイ
ル32aの電圧降下である電圧Eがそのまま印加される
から、印加される電圧Eに応じた静電容量になる。した
がって、合成の静電容量としては、印加される電圧Eに
応じた静電容量と印加電圧が零の一定の静電容量との直
列接続の静電容量となる。
ダイオード39を全波整流ダイオードブリッジを介し
て、コイル32aおよびコンデンサ38に並列に接続す
ることにより、同様に電圧可変容量ダイオードの特性に
方向性をなくすことが出来る。この場合には、ブリッジ
用のダイオードによる電圧降下があるから、その電圧降
下の分だけ電圧可変容量ダイオード39に印加される電
圧が低くなるが、電圧可変容量ダイオードを一個とする
ことが出来る。
な課金信号をブロッキングする課金信号除去フィルタを
有する通信装置を利用して、課金信号以外の雑音成分を
除去する実施の形態を示す、フローチャートである。
述のような課金信号以外に、例えば、電力線誘導ノイズ
や、ラジオノイズ、雷サージ等、通信を妨害する種々の
ノイズが発生する。この実施の形態では、課金信号除去
フィルタの周波数特性を変更できる機能を利用して、通
信に有害なノイズ成分を除去するものである。
到達している場合には、そのノイズ電流に応じた磁束が
磁束発生検出器32で検出され増幅器33で増幅され
て、モデム6に供給されている。図7のフローについ
て、まず、スタートすると(ステップS11)、モデム
6では、磁束発生検出器32から供給された信号に、規
定レベル以上のノイズ成分があるか否かをモデム6のレ
ベル検出手段により判定する(ステップS12)。規定
値以上のノイズ成分がない場合には、このフローは終了
する(ステップS13)。
テップ14でそのノイズの周波数を、モデム6のレベル
検出手段により確認する。
量ダイオード(バリキャップ)の所要の容量を算出す
る。例えば、図2の場合を例にとると、コイル32aの
インダクタンスをL1(H)、コンデンサ38の静電容
量をC1(F)、確認されたノイズ周波数がfとする
と、電圧可変容量ダイオード39の必要な静電容量Cd
は次式で算出される。
静電容量Cdに基づいて、コイル32aの電圧降下、そ
の電圧降下に対応する電流Iを算出する(ステップS1
5)。
電流値を決定するバイアス用の抵抗43(R3)を、加
えるか除去するか、すなわち電流設定指令信号S1をオ
ンするかオフするかを判断する(S16)。
抵抗43(R3)が抵抗42(R2)と並列に接続され
(ステップS17)、電流制限回路16の電流値は大き
くなる。また、電流設定指令信号S1がオフの場合は、
このフローは終了する(ステップ18)。
で回線の信号を検出し、阻止したいノイズ成分の周波数
に合致する方向に、前記課金信号除去フィルタの特性を
変化させるから、課金信号除去フィルタを用いて、課金
信号に限らず、レベルの高いノイズ成分を減衰させるこ
とが出来る。
か否かの2段階のみの選択しかできないが、バイアス電
圧を決定する抵抗を多段に設け、この多段の抵抗に対応
して電流設定指令信号を複数種類設定することにより、
電圧可変容量ダイオード39の静電容量Cdをきめ細か
く制御することが出来る。この場合には、阻止したいノ
イズ成分の周波数によりマッチングした共振条件を取る
ことが出来る。
状態の確認や各種の回線信号の検出を磁束発生検出器で
一括して行うとともに、その磁束発生検出器の磁束発生
用コイルを、コイルとコンデンサとから構成される課金
信号除去用フィルタのコイルとして共用する。これによ
り、各種の信号検出を一括して行うことが出来るととも
に、その構成要素の共用化により通信装置の小型化を図
ることが出来る。
用化されていない可変容量コンデンサの容量を変化させ
て、課金信号除去用フィルタの特性を変更させるから、
異なる周波数の課金信号に対して、1組の課金信号除去
用フィルタにより、阻止することが出来る。したがっ
て、課金信号の周波数毎に、課金信号除去用フィルタを
設ける必要がないから、異なる周波数の課金信号に対応
する通信装置においても、その小型化を図ることが出来
る。
量コンデンサを、電圧可変容量ダイオードとし、電圧可
変容量ダイオードに並列接続されている磁束発生用コイ
ルに流す電流値を変化させ、その電圧降下に応じて電圧
可変容量ダイオードの印加電圧を変化させて、静電容量
を所定値に変化させる。これにより、例えば阻止したい
課金信号周波数に対応して、電流制限回路の電流を変化
させることで、自動的に所定の周波数の課金信号を阻止
することが出来る。
信号を検出し、阻止したい信号の周波数に合致する方向
に、前記課金信号除去フィルタの特性を変化させるか
ら、課金信号除去フィルタを用いて、課金信号に限ら
ず、レベルの高いノイズ成分を減衰させることが出来
る。
圧可変容量ダイオードを逆並列に或いは逆直列に接続す
ることにより、その電圧−静電容量特性の電圧依存方向
性をなくしているから、電圧可変容量ダイオードの方向
性を意識することなく、通信装置の網制御部を回線に接
続することが出来る。
変容量ダイーオードを全波整流ダイオードブリッジを介
して、前記磁束発生用コイルに接続することにより、そ
の電圧−静電容量特性の電圧依存方向性をなくしている
から、電圧可変容量ダイオードの方向性を意識すること
なく、通信装置の網制御部を回線に接続することが出来
る。
全体構成を示す図。
形態を示す図。
量ダイオードの特性図。
す図。
実施の形態を示す図。
に他の実施の形態を示す図。
を示すフローチャート。
ド
Claims (8)
- 【請求項1】 回線と直列に接続される磁束発生用コイ
ルとこの磁束発生用コイルで発生された磁束を検出する
磁気センサとを有する磁束発生検出器と、前記磁束発生
用コイルに並列に接続され、この磁束発生用コイルとと
もに課金信号除去用フィルタを構成するコンデンサとを
備えたことを特徴とする通信装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の通信装置において、前記
課金信号除去用フィルタのコンデンサとして、可変容量
コンデンサを用い、この可変容量コンデンサの容量を変
化させて前記課金信号除去用フィルタの特性を変更可能
にしたことを特徴とする通信装置。 - 【請求項3】 回線と直列に接続される磁束発生用コイ
ルとこの磁束発生用コイルで発生された磁束を検出する
磁気センサとを有する磁束発生検出器と、前記磁束発生
用コイルに並列に接続され、この磁束発生用コイルとと
もに課金信号除去用フィルタを構成するコンデンサと、
前記磁束発生用コイルに並列に接続され、この磁束発生
用コイルおよび前記コンデンサとともに課金信号除去用
フィルタを構成する可変容量コンデンサとを備え、 前記可変容量コンデンサの容量を変化させて前記課金信
号除去用フィルタの特性を変更可能にしたことを特徴と
する通信装置。 - 【請求項4】 請求項2,3記載の通信装置において、
前記可変容量コンデンサを、電圧可変容量ダイオードと
するとともに、前記磁束発生用コイルに流す直流電流の
大きさが指令に応じて制御される電流制御回路を、備え
たことを特徴とする通信装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の通信装置において、回線
の信号検出を行い、この信号検出に基づいて、前記磁束
発生用コイル、前記電圧可変容量ダイオードを含む課金
信号除去フィルタの特性を阻止したい信号の周波数に合
致する方向に変化するように、前記電流制御回路の電流
を制御することを特徴とする通信装置。 - 【請求項6】 請求項4、5記載の通信装置において、
前記電圧可変容量ダイオードとして、逆並列接続した電
圧可変容量ダイオードを用いることを特徴とする通信装
置。 - 【請求項7】 請求項4、5記載の通信装置において、
前記電圧可変容量ダイオードとして、逆直列接続した電
圧可変容量ダイオードを用いることを特徴とする通信装
置。 - 【請求項8】 請求項4、5記載の通信装置において、
前記電圧可変容量ダイオードを、全波整流ダイオードブ
リッジを介して、前記磁束発生用コイルに接続したこと
を特徴とする通信装置。
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JP2000385359A JP3913467B2 (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002185607A true JP2002185607A (ja) | 2002-06-28 |
JP3913467B2 JP3913467B2 (ja) | 2007-05-09 |
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