JP2002184041A - 光学式情報担体、記録再生装置および記録再生方法 - Google Patents

光学式情報担体、記録再生装置および記録再生方法

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JP2002184041A
JP2002184041A JP2001306973A JP2001306973A JP2002184041A JP 2002184041 A JP2002184041 A JP 2002184041A JP 2001306973 A JP2001306973 A JP 2001306973A JP 2001306973 A JP2001306973 A JP 2001306973A JP 2002184041 A JP2002184041 A JP 2002184041A
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pit
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Mitsuro Moriya
充郎 守屋
Hiromichi Ishibashi
広通 石橋
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピット領域のピットの深さと記録領域の案内
溝の深さが異なる光学式情報担体の製造は極めて困難で
あった。 【解決手段】 本発明の記録可能な光学式情報担体は、
第1変調方式で変調された第1情報を示す少なくとも1
つの記録マークを形成するための記録材料膜が形成され
た案内溝を含む記録領域と、第2変調方式で変調された
第2情報を示す凹凸形態の少なくとも1つのピットが形
成されたピット領域とを備え、案内溝の深さと少なくと
も1つのピットの深さとが実質的に同じであり、第1変
調方式と第2変調方式とは異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収束された光ビー
ムを照射して情報の記録あるいは読み取りを行う光学式
情報担体、記録再生装置および記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光学式情報担体(以下、光ディス
クと呼ぶ)としてDVD(Digital Versa
tile Disc)が普及しつつある。DVDには、
再生専用のDVD−ROMディスク、繰り返し記録可能
なDVD−RWディスク、1回記録可能なDVD−Rデ
ィスクなどがある。
【0003】DVD−RWディスクはNTSC動画を2
時間以上収録できる4.7GBの記録容量を持ってい
る。そのディスク面上には、内周部のリードイン領域と
その外側に設けられている動画等の情報を記録するデー
タ領域とが形成されている。リードイン領域には、ブッ
クタイプ、規格のバージョン、ディスクサイズ、ディス
ク構造といった情報を示す凹凸形態のピットがスパイラ
ル状に形成されており、データ領域には微小に蛇行した
案内溝が形成されている。
【0004】DVD−RWディスクを作製するには、先
ず上述したピットを含むリードイン領域および案内溝を
含むデータ領域とを形成した原盤を作製し、その原盤よ
りスタンパーを作製する。そして、インジェクションに
よりスタンパー表面の微細な形状を樹脂に転写して、厚
さ0.6mmの第1の樹脂基板を作製する。次に、その
転写された樹脂基板の表面上にスパッタリング等の手法
で相変化材料を含む記録材料膜を形成し、その上に厚さ
0.6mmの第2の樹脂基板を貼り合わせて厚さ1.2
mmのDVD−RWディスクを作製する。DVD−RW
ディスクではリードイン領域の情報の記録密度とデータ
領域に記録される情報の記録密度とが同じである。この
DVD−RWディスクに情報を記録する光ビームは、ス
タンパーを使って複製した第1の樹脂基板を通過して記
録材料膜に照射される。
【0005】上述のようなリードイン領域に形成された
ピットが示す情報は、同一種類の光ディスク同士では同
じ内容である。従って、光ディスクの量産時において製
造コストを安価にするために、リードイン領域のピット
はスタンパーを用いてインジェクション等の手法で複製
されるのが望ましい。
【0006】一般的に、凹凸形態のピットより得られる
信号は、ピットの深さがλ/4より浅くなるほど振幅が
小さくなり、信号対雑音比(S/N比)が低下する。一
方、案内溝上の記録材料膜に形成された記録マークより
得られる信号は、案内溝の深さが深いほど案内溝よりの
反射光量が低下して振幅が小さくなり、S/N比が低下
する。この課題を解決するために、DVD−RWディス
クの樹脂基板は、スパイラル状の案内溝の深さをλ/1
0からλ/16(λは光の波長)と非常に浅くし、ピッ
トの深さを案内溝の深さよりも深くしている。このため
に、DVD−RWディスクの原盤の作製時は、ピットを
形成する際にはレジスト層の厚みがピットの深さとなる
ように光量を大きくして、案内溝を形成する際にはレジ
ストの途中で感光が止まるような小さな光量にして浅い
案内溝を形成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】BSディジタル放送が
開始され、高精細度画像のコンテンツが放送されるよう
になった。この高精細度の動画を蓄積するには、従来の
光ディスクでは記録容量および記録速度が共に不足して
おり、容量25GB、記録速度33Mbpsといった大
容量、高速記録の新たな光ディスクが強く求められてい
る。この要望に応えるべく、例えば405nmといった
より波長の短い紫色レーザを用い、対物レンズの開口数
を0.85と高くして高密度に情報を記録する光ディス
クの開発が行われている。このような高密度な記録を実
現するには、溝ノイズをより一層低減して記録マークの
S/N比を確保する必要がある。
【0008】しかしながら、上述したDVD−RWディ
スク等では案内溝の深さとピットの深さとが異なるの
で、原盤の案内溝の形成時においてレジストの感光をレ
ジストの厚さ方向の途中で止める必要がある。このた
め、溝形状が一様とならず、溝ノイズの低い原盤を作製
することは非常に困難である。また、原盤の歩留まりも
下がり、1枚の良好な原盤を得るために複数回カッティ
ングを繰り返さなければならず、光ディスクのコストも
高くなる。
【0009】本発明は上記問題点を鑑みて、安価で製造
できかつ高密度記録が可能な光ディスクを提供すること
を目的とする。さらに、記録可能な光ディスクと再生専
用光ディスクの双方の光ディスクを再生する装置の低コ
スト化が図れる再生専用光ディスクを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の記録可能な光学
式情報担体は、第1変調方式で変調された第1情報を示
す少なくとも1つの記録マークを形成するための記録材
料膜が形成された案内溝を含む記録領域と、第2変調方
式で変調された第2情報を示す凹凸形態の少なくとも1
つのピットが形成されたピット領域とを備え、案内溝の
深さと少なくとも1つのピットの深さとが実質的に同じ
であり、第1変調方式と第2変調方式とは異なり、その
ことにより上記目的が達成される。
【0011】第2変調方式で変調された第2情報の記録
密度は第1変調方式で変調された第1情報の記録密度よ
りも小さく、第2変調方式で変調された第2情報の再生
信号の周波数帯域は第1変調方式で変調された第1情報
の再生信号の周波数帯域よりも狭くてもよい。
【0012】第2変調方式はPPM変調方式を含んでも
よい。
【0013】ピットの長さが一定であってもよい。
【0014】ピット間のスペースの長さが一定であって
もよい。
【0015】第2変調方式はPE変調方式を含んでもよ
い。
【0016】本発明の上記特徴によれば、ピットの位置
またはピットとピットの間のスペースの位置が情報を示
すようにピットが形成されているため、信号を検出する
周波数帯域を狭めることができ、ピットの深さが浅くて
も良好な再生信号が得られる。従って、ピットの深さを
浅くして、ピットの深さと案内溝の深さをほぼ同じとす
ることができるので原盤の作製が極めて容易となる。ま
た、案内溝の深さは浅くてよいので案内溝からの反射光
が大きくなり、案内溝上に記録する情報の密度を高める
ことができる。
【0017】本発明の再生専用の光学式情報担体は、第
1変調方式で変調された第1情報を示す凹凸形態の少な
くとも1つのピットが形成された第1ピット領域と、第
2変調方式で変調された第2情報を示す凹凸形態の少な
くとも1つのピットが形成された第2ピット領域とを備
え、第1ピット領域の少なくとも1つのピットの深さと
第2ピット領域の少なくとも1つのピットの深さとが実
質的に同じであり、第1変調方式と第2変調方式とは異
なり、そのことにより上記目的が達成される。
【0018】第2変調方式で変調された第2情報の記録
密度は第1変調方式で変調された第1情報の記録密度よ
りも小さく、第2変調方式で変調された第2情報の再生
信号の周波数帯域は第1変調方式で変調された第1情報
の再生信号の周波数帯域よりも狭くてもよい。
【0019】第2変調方式はPPM変調方式を含んでも
よい。
【0020】第2ピット領域のピットの長さが一定であ
ってもよい。
【0021】第2ピット領域のピット間のスペースの長
さが一定であってもよい。
【0022】第2変調方式はPE変調方式を含んでもよ
い。
【0023】第2ピット領域はリードイン領域であって
もよい。
【0024】本発明の上記特徴によれば、ピットの位置
またはスペースの位置が情報を示すようにピットが形成
されているため、ピットと案内溝の深さが同じで、かつ
第2のピット領域と基本的に同じ物理フォーマットのピ
ット領域を備えた記録可能な光学式情報担体を容易かつ
安価に作製できる。再生専用の光学式情報担体と記録可
能な光学式情報担体の双方のピット領域を基本的に同じ
物理フォーマットにすると、双方の光学式情報担体の記
録および再生を行う記録再生装置の低コスト化が図れ
る。
【0025】本発明の記録装置は、第1変調方式で変調
された第1情報を示す少なくとも1つの記録マークを形
成するための記録材料膜が形成された案内溝を含む記録
領域と、第2変調方式で変調された第2情報を示す凹凸
形態の少なくとも1つのピットが形成されたピット領域
とを備え、案内溝の深さと少なくとも1つのピットの深
さとが実質的に同じであり、第1変調方式と第2変調方
式とは異なる記録可能な光学式情報担体に第1情報を記
録する記録装置であって、第1の情報を含む記録信号を
第1変調方式を用いて変調することにより変調信号を生
成する変調部と、変調信号を受け取り、第1の情報を記
録可能な光学式情報担体に記録する光ヘッド部とを備
え、そのことにより上記目的が達成される。
【0026】本発明の再生装置は、第1変調方式で変調
された第1情報を示す少なくとも1つの記録マークを形
成するための記録材料膜が形成された案内溝を含む記録
領域と、第2変調方式で変調された第2情報を示す凹凸
形態の少なくとも1つのピットが形成されたピット領域
とを備え、案内溝の深さと少なくとも1つのピットの深
さとが実質的に同じであり、第1変調方式と第2変調方
式とは異なる記録可能な光学式情報担体から第1情報お
よび第2情報を再生する再生装置であって、記録領域か
ら再生された第1変調方式により変調された第1情報を
含む第1再生信号を復調することにより、第1復調信号
を生成する第1復調部と、第1復調信号から第1情報を
読み取る第1読み取り部と、ピット領域から再生された
第2変調方式により変調された第2情報を含む第2再生
信号を復調することにより、第2復調信号を生成する第
2復調部と、第2復調信号から第2情報を読み取る第2
読み取り部とを備え、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0027】本発明の上記特徴によれば、案内溝に形成
される記録マークの記録時には第1の変調方式を用い、
案内溝に形成された記録マークの再生時には第1の変調
方式を用い、ピット領域の再生時には第2の変調方式を
用いることで、高密度化の実現と安定な記録、再生を確
実に行うことができる。
【0028】本発明の再生装置は、第1変調方式で変調
された第1情報を示す凹凸形態の少なくとも1つのピッ
トが形成された第1ピット領域と第2変調方式で変調さ
れた第2情報を示す凹凸形態の少なくとも1つのピット
が形成された第2ピット領域とを備え、第1ピット領域
の少なくとも1つのピットの深さと第2ピット領域の少
なくとも1つのピットの深さとが実質的に同じであり、
第1変調方式と第2変調方式とは異なる再生専用の光学
式情報担体から第1情報および第2情報を再生する再生
装置であって、第1ピット領域から再生された第1変調
方式により変調された第1情報を含む第1再生信号を復
調することにより、第1復調信号を生成する第1復調部
と、第1復調信号から第1情報を読み取る第1読み取り
部と、第2ピット領域から再生された第2変調方式によ
り変調された第2情報を含む第2再生信号を復調するこ
とにより、第2復調信号を生成する第2復調部と、第2
復調信号から第2情報を読み取る第2読み取り部とを備
え、そのことにより上記目的が達成される。
【0029】本発明の上記特徴によれば、第1のピット
領域の再生時には第1の変調方式を用い、第2のピット
領域の再生時には第2の変調方式を用いることにより、
第1のピット領域および第2のピット領域の両方の再生
を簡単に実現することができる。
【0030】本発明の記録方法は、第1変調方式で変調
された第1情報を示す少なくとも1つの記録マークを形
成するための記録材料膜が形成された案内溝を含む記録
領域と、第2変調方式で変調された第2情報を示す凹凸
形態の少なくとも1つのピットが形成されたピット領域
とを備え、案内溝の深さと少なくとも1つのピットの深
さとが実質的に同じであり、第1変調方式と第2変調方
式とは異なる記録可能な光学式情報担体に第1情報を記
録する方法であって、第1の情報を含む記録信号を第1
変調方式を用いて変調することにより変調信号を生成す
るステップと、変調信号を受け取り、第1の情報を記録
可能な光学式情報担体に記録するステップとを包含し、
そのことにより上記目的が達成される。
【0031】本発明の再生方法は、第1変調方式で変調
された第1情報を示す少なくとも1つの記録マークを形
成するための記録材料膜が形成された案内溝を含む記録
領域と、第2変調方式で変調された第2情報を示す凹凸
形態の少なくとも1つのピットが形成されたピット領域
とを備え、案内溝の深さと少なくとも1つのピットの深
さとが実質的に同じであり、第1変調方式と第2変調方
式とは異なる記録可能な光学式情報担体から第1情報お
よび第2情報を再生する方法であって、記録領域から再
生された第1変調方式により変調された第1情報を含む
第1再生信号を復調することにより、第1復調信号を生
成するステップと、第1復調信号から第1情報を読み取
るステップと、ピット領域から再生された第2変調方式
により変調された第2情報を含む第2再生信号を復調す
ることにより、第2復調信号を生成するステップと、第
2復調信号から第2情報を読み取るステップとを包含
し、そのことにより上記目的が達成される。
【0032】本発明の再生方法は、第1変調方式で変調
された第1情報を示す凹凸形態の少なくとも1つのピッ
トが形成された第1ピット領域と第2変調方式で変調さ
れた第2情報を示す凹凸形態の少なくとも1つのピット
が形成された第2ピット領域とを備え、第1ピット領域
の少なくとも1つのピットの深さと第2ピット領域の少
なくとも1つのピットの深さとが実質的に同じであり、
第1変調方式と第2変調方式とは異なる再生専用の光学
式情報担体から第1情報および第2情報を再生する方法
であって、第1ピット領域から再生された第1変調方式
により変調された第1情報を含む第1再生信号を復調す
ることにより、第1復調信号を生成するステップと、第
1復調信号から第1情報を読み取るステップと、第2ピ
ット領域から再生された第2変調方式により変調された
第2情報を含む第2再生信号を復調することにより、第
2復調信号を生成するステップと、第2復調信号から第
2情報を読み取るステップとを包含し、そのことにより
上記目的が達成される。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の記録可能な光ディスク
は、凹凸形態のピットが形成されているピット領域と、
案内溝上の記録材料膜に情報に基づいて長さを変えて記
録マークを記録する記録領域とを備え、ピットの深さと
ほぼ同じ深さで案内溝を形成し、ピットまたはピットと
ピットとの間のスペースの長さはほぼ同じで、かつ情報
に基づいてピットまたはスペースの間隔が変わるように
形成したものである。
【0034】上記記録領域の案内溝上に記録する情報の
変調方式としては様々なものが適応可能であるが、8−
15変調方式を用いて記録領域の案内溝上に情報を記録
する方法について説明する。8−15変調方式は、8ビ
ットの情報を15ビットの符号系列に変換する変調方式
である(特開平8−287620号公報)。記録する情
報は8−15変調回路によって15ビットの符号系列に
変換され、さらにNRZI(Non Return t
o Zero Inverted)変調回路によってN
RZI変調され、NRZI変調されたチャンネル信号に
応じて光ビームの強度を変調して記録マークを記録す
る。このように記録された記録マークは、その長さが情
報を示すているためPWM(Pulse Width
Modulation)記録と呼ばれ、記録マークの両
端を検出して信号を再生する。
【0035】上記ピット領域に形成されているピット
は、一般的にPPM(Pit Position Mo
dulation)記録と呼ばれる方式で記録される。
この記録方式で記録されたピットは、ピットとピットと
の間隔またはスペースとスペースとの間隔が情報を示す
ように記録されるため、ピットまたはスペースの位置を
検出して信号を再生する。この記録方法はピットまたは
スペースの何れかの長さを一定とすることができるた
め、再生信号を狭帯域のフィルターを通過させて信号処
理することができる。従って、再生信号のノイズが大き
くても、狭帯域のフィルターを通過させてノイズを除去
でき、信号のS/N比を高められる。
【0036】記録領域の案内溝上に記録する情報とピッ
ト領域に記録されている情報の双方の変調方式を同じに
すれば、情報を再生する際の復調器が同じものを使える
ため、装置を簡単にすることができる。例えば、記録領
域の案内溝上に情報を記録するのに8−15変調方式を
用いるものとすると、原盤をカッティングする際に、8
−15変調した符号系列をNRZI変調し、このNRZ
I変調した信号をPPM変調し、このPPM変調信号に
基づいて原盤をカッティングすれば、記録領域に記録さ
れる情報とピット領域から得られる再生信号の変調方式
が同じ方式となる。
【0037】記録領域の案内溝上に記録する信号とピッ
ト領域から得られる再生信号の双方の変調方式を同じと
する場合、記録領域に記録される情報の記録密度がピッ
ト領域に記録されている情報の記録密度の整数倍となる
ようにすれば、読み出しクロックの生成が簡単となり、
記録再生装置を安価にすることができる。例えば、ピッ
ト領域に形成されているピットまたはスペースの最短の
間隔が記録領域に記録される最短マーク長の2倍となる
ように情報を記録する。
【0038】光ディスクに情報を記録する場合、あるい
は記録されている情報を再生する場合、トラック上に光
ビームが位置するようにトラッキング制御を行う。記録
可能な光ディスクにおいて、トラッキング制御のトラッ
クずれ(トラッキングエラー)検出方式としてプッシュ
プル法が一般的に用いられている。ピット領域にスペー
スとスペースとの間隔が情報を示すように記録すると、
ピットの占める割合が大きくなるため、プッシュプル法
で検出するトラッキングエラー信号の品質が高まり、ト
ラッキング制御をより安定にすることができる。
【0039】上記記録可能な光ディスクは、記録領域に
記録マークの長さが情報を示すように記録し、ピット領
域にピットまたはスペースの間隔が情報を示すように記
録するので、ピット領域の記録密度は記録領域の記録密
度より低くなる。通常、ピット領域には、光ディスクの
物理的なフォーマット情報、光ディスク製造者の固有情
報などのコントロールデータが記録され、ユーザデータ
は記録領域に記録される。コントロールデータの情報量
は高々数MB程度で、記録領域に蓄積できる情報量に比
べると無視できるオーダーであり、ピット領域の記録密
度を下げても何ら問題ない。
【0040】上記記録領域の案内溝上に記録する情報の
変調方式としては様々なものが適応可能である。例え
ば、8ビットの情報を14ビットの符号系列に変換する
EFM(Eight to Fourteen Mod
ulation)方式、DVDで用いられている8ビッ
トの情報を16ビットの符号系列に変換する8−16変
調方式、(1,7)RLL変調方式、(2,7)変調方
式など、既知の様々な変調方式が適用可能である。
【0041】本発明は、記録領域の案内溝上に記録する
信号の変調方式とピット領域に記録されている情報の変
調方式を異なる変調方式にすることができる。この場
合、ピット領域に用いる変調方式として、例えば、PE
(Phase Encoding)変調方式のように、
最大反転間隔Tmaxと最小反転間隔Tminとの比T
max/Tminの値が小さい変調方式を用いることが
好ましい。Tmax/Tminの値が小さい変調方式で
記録された信号は、再生信号の帯域が狭いためにフィル
ターの通過帯域を狭くできる。従って、Tmax/Tm
inの値が小さい変調方式を用いれば再生信号のノイズ
を低減でき、ピット領域から得られる再生信号のS/N
比を高められる。さらに、例えばPE変調した信号を、
さらにPPM変調して記録すれば、より一層S/N比が
高められる。
【0042】このように、記録領域とピット領域で変調
方式が異なる場合、ピット領域に形成されている最も短
いピットを、記録領域に記録される最も短い記録マーク
の整数倍の長さとなるようにすれば、読み出しクロック
の生成が簡単となり、記録再生装置を安価にすることが
できる。
【0043】上記光ディスクに情報を記録または光ディ
スクから情報を再生する場合は、それぞれの領域に対応
する変調方式の変調手段、再生する復調方式の復調手段
を切り替えて使用することになる。従って本願発明の記
録再生装置では少なくとも1つの変調手段と2つの復調
手段を備えることになる。それぞれの切り替えはトラッ
クアドレスを確認して行うか、あるいは2系統の復調手
段を常に動作させ認識できる方を使用するなどの方法が
用いられる。
【0044】本発明の再生専用の光ディスクは、情報に
基づいて長さが変わるように凹凸形態のピットを形成し
た第1のピット領域と、ピットの長さまたはピットとピ
ットとの間のスペースの長さがほぼ同じで、かつ情報に
基づいてピットまたはスペースの間隔が変わるように凹
凸形態のピットを形成した第2のピット領域とを備えて
いる。
【0045】上記第1のピット領域に記録されている情
報の変調方式としては様々なものが適応可能であるが、
8−15変調方式で原盤に情報を記録する方法について
説明する。記録する情報は8−15変調回路によって1
5ビットの符号系列に変換され、さらにNRZI変調回
路によってNRZI変調され、NRZI変調されたチャ
ンネル信号に応じて原盤をカッティングする光ビームの
強度を変調してピットを記録する。このようにPWM記
録されたピットは、その長さが情報を示しており、ピッ
トの両端を検出して信号を再生する。
【0046】上記第2のピット領域にPPM記録されて
いるピットは、ピットとピットとの間隔またはスペース
とスペースとの間隔が情報を示すように記録されるた
め、ピットまたはスペースの位置を検出して信号を再生
する。このようにPPM記録すると、ピットまたはスペ
ースの何れかの長さを一定とすることができるため再生
信号を狭帯域のフィルターを通過させて信号処理するこ
とができ、再生信号のノイズが大きくても、狭帯域のフ
ィルターを通過させてノイズを除去でき、信号のS/N
比を高められる。このように、本発明の再生専用の光デ
ィスクは、信号帯域が狭い記録方法または変調方式でピ
ットが形成されているピット領域を備えている。従っ
て、第2のピット領域と基本的に同じ物理フォーマット
のピット領域を含む記録可能な光ディスクを作製する際
に、ピットと案内溝の深さをほぼ同じにすることがで
き、光ディスクの作製が容易となり、かつ安価とするこ
とができる。また、再生専用の光ディスクと記録可能な
光ディスクの双方の記録または再生が可能な記録再生装
置の低コスト化も図れる。
【0047】第1のピット領域に記録されている情報と
第2のピット領域に記録されている情報の変調方式を同
じにすれば、情報を再生する際の復調器が同じものを使
えるため装置を簡単にすることができる。原盤をカッテ
ィングする際に、例えば、情報を8−15変調した後に
NRZI変調し、このNRZI変調した信号に基づいて
第1のピット領域をカッティングし、第2のピット領域
においては、NRZI変調した信号をさらにPPM変調
し、このPPM変調信号に基づいて原盤をカッティング
する。
【0048】第1のピット領域と第2のピット領域とで
同じ変調方式を用いる場合、第1のピット領域に記録さ
れる情報の記録密度が第2のピット領域に記録されてい
る情報の記録密度の整数倍となるようにすれば、読み出
しクロックの生成が簡単となり、記録再生装置を安価に
することができる。例えば、第2のピット領域に形成さ
れているピットまたはスペースの最短の間隔が第1のピ
ット領域に記録される最短のピット長の2倍とする。
【0049】上記再生専用の光ディスクは、第1のピッ
ト領域にピットの長さが情報を示すようにピットを形成
し、第2のピット領域にはピットまたはスペースの間隔
が情報を示すようにピットを記録するので、第2のピッ
ト領域の記録密度は第1のピット領域の記録密度より低
くなる。通常、第2のピット領域には、光ディスクの物
理的なフォーマット情報、光ディスク製造者の固有情報
などのコントロールデータが記録され、ユーザデータは
第1のピット領域に記録される。コントロールデータの
情報量は高々数MB程度で、第1のピット領域に蓄積で
きる情報量に比べると無視できるオーダーであり、第2
のピット領域の記録密度を下げても何ら問題ない。
【0050】上記第1のピット領域に記録する情報の変
調方式としては様々なものが適応可能である。例えば、
8ビットの情報を14ビットの符号系列に変換するEF
M(Eight to Fourteen Modul
ation)方式、DVDで用いられている8ビットの
情報を16ビットの符号系列に変換する8−16変調方
式、(1,7)PLL変調方式、(2,7)変調方式な
ど、既知の様々な変調方式が適応可能である。
【0051】本発明の再生専用の光ディスクは、第1の
ピット領域に記録されている情報の変調方式と第2のピ
ット領域に記録されている情報の変調方式を異なる変調
方式にすることができる。この場合、第2のピット領域
に用いる変調方式として、例えば、PE変調方式のよう
に、最大反転間隔Tmaxと最小反転間隔Tminとの
比Tmax/Tminの値が小さい変調方式を用いる。
これにより、信号帯域が狭い変調方式でピットが形成さ
れた再生専用の光ディスクに対応したピット領域を含む
記録可能な光ディスクを作製する際に、ピットの深さと
案内溝の深さとをほぼ同じにすることができ、光ディス
クの作製が容易となり、かつ安価とすることができる。
また、再生専用の光ディスクと記録可能な光ディスクの
双方の記録または再生が可能な記録再生装置の低コスト
化も図れる。
【0052】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。
【0053】(実施の形態1)図1(a)は本発明の実
施の形態1における記録可能な光ディスク101の表面
を示す。光ディスク101は、凹凸形態のピットを含む
ピットトラック103がスパイラル状に設けられている
ピット領域102と、案内溝105がスパイラル状に設
けられている記録領域104とを含む。
【0054】図1(b)は、図1(a)に示す光ディス
ク101のピット領域102と記録領域104との境界
付近の部分拡大図であり、ピット領域102は同じ大き
さのピット106を含み、ピット106の間隔が情報を
示すようにPPM記録されている。記録領域104の案
内溝105上に記録されている記録マーク107はマー
クの長さが情報を示すようにPWM記録されている。記
録マーク107の最も短いマークの長さをL1、ピット
とピットとの間隔の最も短い間隔をL2とするとき、光
ディスク101ではL2/L1の値を2とし、再生装置
で情報を再生する際のクロック生成を容易としている。
【0055】図2は、光ディスク101のピット領域1
02と記録領域104の境界付近を半径方向に切断した
断面図である。ポリカーボネイト樹脂等の基板201の
表面上には案内溝105およびピット106が形成され
ている。ピット106の深さおよび案内溝105の深さ
は同一の深さd1であり、深さd1は光学的にλ/8
(λは光ビームの波長)以下である。案内溝105から
の反射光を大きくし、かつピット106から得られる信
号のS/N比を確保するために、ピット106と案内溝
105の光学的深さはλ/10からλ/16とすること
が望ましい。
【0056】案内溝105およびピット106が設けら
れた基板201上には、アルミニウム等の反射膜202
と、SiO2等の誘電体膜203と、記録材料膜204
と、誘電体膜205とが順次設けられ、さらにその上に
透明な保護層207が接着層206を介して接着されて
いる。接着層206は透明で、情報を再生または記録す
る光ビームは保護層207側から入射する。光ヘッドの
対物レンズの開口数を大きくすればするほど、光ディス
ク101の傾きにより発生する収差が大きくなり、情報
の記録や再生に支障をきたす。この収差はほぼ開口数の
3乗に比例して大きくなる。また、光ビームの波長が短
くなればなるほど収差が大きくなる。この収差を低減す
るために、光ビームの波長を405nm、対物レンズの
開口数を0.85とする。この場合、保護層207の厚
さは0.07mmから0.12mm程度と薄くすること
が好ましい。
【0057】記録材料膜204は、例えば、Te(テル
ル)、Sb(アンチモン)、Ge(ゲルマニウム)等を
主成分とした相変化材料をスパッタリングすることによ
り形成される。誘電体膜203および205は記録材料
膜204を湿度あるいは熱衝撃より保護するためのもの
であり、省略することができる。
【0058】相変化材料は、加熱した後に徐冷すると結
晶質となり、溶融した後に急冷すると非晶質となる性質
を持っている。光ディスク101上に情報を記録する場
合、光ディスク101を所定の速度で回転させ、案内溝
105上に光ビームが位置するようにトラッキング制御
しながら、記録する情報に応じて光ビームの強度を非晶
化レベルと結晶化レベルの間で強弱に変調して行う。例
えば記録マーク107が非晶状態となるように記録する
場合には、相変化材料が溶融する程度の光量の光ビーム
を照射して非晶状態の記録マーク107を形成する。記
録マーク107を記録しない区間は相変化材料が溶融し
ない程度の光量の光ビームを照射して結晶化する。従っ
て、記録マーク107が形成される区間以外は、以前の
状態が非晶質であろうと結晶質であろうと結晶状態とな
り、情報が既に記録されている場所であってもオーバラ
イトできる。
【0059】光ディスク101上に記録されている情報
を再生するには、非晶状態と結晶状態とで光ビームの反
射率が異なることを利用して行う。例えば、弱い一定の
光ビームを照射し、光ディスク101からの反射光を光
検出器で受光して、反射光量の変化で情報の再生を行
う。
【0060】図3(a)は、ピット領域102に形成さ
れているピット106を光ディスク101の原盤にカッ
ティングするときの記録信号と光ディスク101から得
られる再生信号とのタイミング関係を示している。横軸
は時間を表している。原盤を作製する際、情報を8−1
5変調して15ビットの符号系列に変換し、符号系列を
NRZI変調回路によってNRZI変調してNRZI信
号301を生成する。このNRZI信号301をPPM
変調回路によってPPM変調することにより記録パルス
302を生成する。記録パルス302により原盤をカッ
ティングする光ビームの強度を変調してピット106を
記録する。従って、光ディスク101のピット106か
らは再生信号303のような波形の信号が得られる。そ
してフィルターを介して再生信号303のノイズを除去
し、ノイズを除去した再生信号303を微分してPPM
信号304を生成する。このPPM信号304よりNR
ZI再生信号305が生成されて記録された情報が読み
取られる。
【0061】図3(b)は、記録領域104に記録マー
ク107を形成する記録信号および再生信号のタイミン
グ関係を示す。横軸は時間を表している。記録する情報
を8−15変調して15ビットの符号系列に変換し、さ
らに符号系列をNRZI変調回路によってNRZI変調
してNRZI信号306を生成する。そして、このNR
ZI信号306に基づいて光ビームの強度を変調して記
録マーク107を形成する。情報の再生時には、一定の
強度の光ビームを記録領域104へ照射し、記録マーク
107から得られる再生信号307からNRZI再生信
号308を生成して、記録されている情報を読み取る。
【0062】図4は、ピット領域102のピットとピッ
トとの間のスペースの長さが一定となるように原盤をカ
ッティングするときの記録信号と光ディスク101から
得られる再生信号とのタイミング関係を示す。横軸は時
間を表している。原盤を作製する際、NRZI信号30
1をPPM変調回路によってPPM変調することによ
り、図3(a)に示した記録パルス302を反転した記
録パルス401を生成する。この信号を使って原盤をカ
ッティングすると、ピット106bの長さは変化する
が、スペース402の長さが一定となり、スペースとス
ペースとの間隔が情報を示す。
【0063】従って、光ディスク101のピット106
bからは再生信号303を反転したような再生信号40
3が得られる。この再生信号403をフィルターを介し
てノイズを除去し、さらに微分してPPM信号304を
生成する。このPPM信号304からNRZI再生信号
305を生成して記録された情報を読み取る。このよう
な記録手順であっても、再生信号403の信号帯域は再
生信号303と変わることはない。また、ピット106
bを含むピットトラック103ではピット106bの占
める割合が増加するので、プッシュプル方式でトラッキ
ングエラー信号を検出する場合に、良好なトラッキング
エラー信号が得られる。プッシュプル方式では、トラッ
キングエラー信号はレーザ光がピット部分を走査すると
きに得られる。従って、ピットトラック103において
ピット106bの占める割合が多いほうがトラッキング
エラー信号を検出できる部位が多くなるので、トラッキ
ングエラー信号のS/N比が高められ、トラッキング制
御をより確実に行うことができる。
【0064】以上、記録領域104の情報とピット領域
102の情報とが同じ8−15変調方式で変調され、記
録領域104では記録マーク107の長さが情報を示
し、ピット領域102ではピット106の間隔またはス
ペース402の間隔が情報を示す実施の形態について説
明したが、本発明はこの実施の形態に何ら限定されな
い。
【0065】例えば、記録領域104に記録マーク10
7を形成する変調方式とピット領域102にピットを形
成する変調方式とを異ならせても良い。この場合、ピッ
ト領域102に用いる変調方式として、例えば、PE
(Phase Encoding)変調方式のように、
Tmax/Tminの値が小さい変調方式を用いること
が望ましい。PE変調方式のTmax/Tminの値は
2と小さく、このように小さい変調方式で情報を記録す
れば再生信号の周波数帯域が狭いため、フィルターでノ
イズを低減でき、再生信号のS/N比を高めることがで
きる。
【0066】図5は、ピット領域102にPE変調方式
で情報を記録した場合の記録信号とピット106cとの
関係を示す。横軸は時間を表している。PE変調方式で
はデータビット中央のパルスの立ち上がりが1、立ち下
がりが0に対応し、同じ符号が続くときには、データビ
ットの境目でもう一度反転するという方式である。デー
タ501をPE変調するとPE変調信号502が得ら
れ、PE変調信号502に基づいて原盤をカッティング
する光ビームの強度を強弱に変調してピット106cを
形成する。図5に示すように、PE変調方式ではピット
106cの長さは2種類しか形成されない。さらに、長
いピット長さを1とすると短いピットの長さは1/2と
なり、2種類のピットの長さの比が2と小さいので、再
生信号の周波数帯域が狭くなり、再生信号のノイズを容
易に低減できる。PE変調で記録したピット106cの
最短の長さと記録領域に記録される記録マーク107の
最短の長さとをほぼ同じにすれば、再生時の同期信号が
得られ安く、記録再生装置を安価にすることができる。
【0067】また、図6に示すように、データ501を
PE変調方式で変調してさらにPPM変調してからピッ
ト領域102に記録すれば、記録密度は低下するが、よ
りS/N比の良い再生信号が得られ、読み取りの信頼性
を一層高めることができる。図6では、データ501を
PE変調したPE変調信号502をさらにPPM変調し
て記録パルス601を生成する。この記録パルス601
に基づいて原盤カッティングの光ビームを変調すること
によりピット106dが形成される。
【0068】また、図7に示すように、データ501を
PE変調したPE変調信号502をさらにPPM変調し
て生成した記録パルス701を用いて、ピットとピット
との間のスペース402bの長さが一定となるように原
盤のピット領域102をカッティングする。このことに
より、ピットトラック103におけるピット106eの
占める割合が増大するので、プッシュプル方式で検出す
るトラッキングエラー信号の質を高めることができる。
原盤を作製する際、PE変調信号502をPPM変調し
て、図6に示す記録パルス601を反転した記録パルス
701を生成する。この記録パルス701に基づいて原
盤カッティングの光ビームを変調すると、ピット106
eの長さは変化するが、スペース402bの長さが一定
となり、スペースとスペースとの間隔が情報を示す。
【0069】(実施の形態2)図8(a)は、本発明の
実施の形態2における再生専用の光ディスク801を示
す。光ディスク801は、ピット領域802aとピット
領域802bとを備える。ピット領域802aおよびピ
ット領域802bには凹凸形態のピットを含むピットト
ラック803がスパイラル状に設けられている。
【0070】図8(b)は、図8(a)に示す光ディス
ク801のピット領域802aと802bの境界付近の
部分拡大図である。ピット領域802aに形成されてい
るピット804は長さがほぼ同じで、ピットとピットと
の間隔が情報を示すようにPPM記録されている。一
方、ピット領域802bに形成されているピット805
はピットの長さが情報を示すようにPWM記録されてい
る。また、ピット領域802bに形成されているピット
805の最も短いマークの長さをL1、ピット領域80
2aに形成されているピットとピットとの間隔の最も短
い間隔をL2とするとき、光ディスク801ではL2/
L1の値を2とし、再生装置で信号を再生する際のクロ
ック生成を容易としている。
【0071】図9は、図8(a)に示した光ディスク8
01のピット領域802aと802bの境界付近を半径
方向に切断した断面図である。基板901の表面上には
ピット804および805が形成されている。ピット8
04の深さおよびピット805の深さは同一の深さd2
である。一般的にプッシュプル方式でトラッキングエラ
ー信号を検出する場合、ピット深さd2がλ/8のとき
にトラッキングエラー信号の大きさが最大となる。一
方、ピット深さd2をλ/4にすると、ピット804お
よび805から得られる再生信号の振幅は最大となる
が、プッシュプル方式ではトラッキングエラー信号はほ
とんど検出されない。したがって、プッシュプル方式で
トラッキングエラー信号を検出する場合には、深さd2
はλ/8≦d2<λ/4とする。
【0072】再生専用の光ディスク801を再生する際
のトラッキング信号の検出方式としては様々な方式が知
られている。例えば3ビーム方式でトラッキング信号を
検出する場合にはピット深さd2がλ/4のときに最も
大きなトラッキング信号が得られる。したがって、ピッ
ト深さd2をλ/4とし、3ビーム方でトラッキング信
号を検出して情報を再生するようにすれば、最も良質な
再生信号を得ることができる。
【0073】ピット804および805が設けられた基
板901上には、アルミニウム等の反射膜902が設け
られ、その上に透明な保護層904が接着層903を介
して接着されている。接着層903は透明で、情報を再
生する光ビームは保護層904側から入射する。保護層
904の厚さは、図2に示す記録可能な光ディスク10
1の保護層207と同様に0.07mmから0.12m
m程度である。
【0074】再生専用の光ディスク801の反射率は記
録可能な光ディスク101の反射率よりも高く、かつピ
ットの深さも深い。従って、ピット領域802aから得
られる再生信号は記録可能な光ディスクのピット106
から得られる再生信号より振幅が数倍大きく、品質的に
過剰となっている。しかしながら、再生専用の光ディス
ク801のピット領域802aと記録可能な光ディスク
101のピット領域102を基本的に同じ物理フォーマ
ットとすることで、光ディスク801と光ディスク10
1の両方の記録または再生が可能な記録再生装置のコス
トを安価にすることができる。ピット領域802aに
は、通常、光ディスクの物理的なフォーマット情報、光
ディスク製造者の固有情報などのコントロールデータが
記録されるが、その情報量は多くても数MB程度であ
る。従って、ユーザデータが記録されるピット領域80
2bの容量と比べて無視できるオーダーであり、ピット
領域802aに記録されている情報の密度が低くても問
題とはならない。
【0075】図10(a)は、ピット領域802aに形
成されているピット804を光ディスク801の原盤に
カッティングするときの記録信号と光ディスク801か
ら得られる再生信号とのタイミング関係を示す。横軸は
時間を表している。原盤を作製する際、情報を8−15
変調して15ビットの符号系列に変換し、さらにNRZ
I変調回路によってNRZI変調してNRZI信号10
01を生成する。このNRZI信号1001をPPM変
調回路によってPPM変調することにより記録パルス1
002を生成する。記録パルス1002により原盤をカ
ッティングする光ビームの強度を変調してピット804
を記録する。ピット804からは再生信号1003が得
られ、この再生信号1003を微分してPPM信号10
04を生成し、PPM信号1004からNRZI再生信
号1005が生成されて記録された情報が読み取られ
る。
【0076】図10(b)は、ピット領域802bに形
成されているピット805を原盤にカッティングすると
きの記録信号と光ディスク801から得られる再生信号
とのタイミング関係を示す。横軸は時間を表している。
原盤を作製する際、情報を8−15変調して15ビット
の符号系列に変換し、さらに符号系列をNRZI変調回
路によってNRZI変調してNRZI信号1006を生
成する。このNRZI信号1006に基づいて原盤をカ
ッティングする光ビームの強度を変調してピット805
を形成する。情報の再生時にはピット805からは再生
信号1007が得られ、この再生信号1007からNR
ZI再生信号1008を生成して記録されている情報を
読み取る。
【0077】図11Aは、ピット領域802aのピット
とピットとの間のスペースの長さが一定となるように原
盤をカッティングするときの記録信号と光ディスク80
1から得られる再生信号とのタイミング関係を示す。横
軸は時間を表している。原盤を作製する際、NRZI信
号1001よりPPM変調回路によってPPM変調する
ことにより図10(a)に示した記録パルス1002を
反転した記録パルス1101を生成する。この記録パル
ス1101を使って原盤をカッティングすると、ピット
804bの長さは変化するが、スペース1102の長さ
が一定となり、スペースとスペースとの間隔が情報を示
す。情報の再生時、光ディスク801のピット804b
からは再生信号1103が得られ、この再生信号110
3を微分してPPM信号1004を生成し、PPM信号
1004からNRZI再生信号1005を生成する。ピ
ット領域802aではピット804bの占める割合が増
加するので、プッシュプル方式でトラッキングエラー信
号を検出する場合に、上述したように良好なトラッキン
グエラー信号が得られる。また、ピット領域802aと
基本的に同じ物理フォーマットのピット領域を含む記録
可能な光ディスクにおいても、プッシュプル方式のトラ
ッキングエラー信号の品質を高めることができる。以
上、ピット領域802aの情報がPE変調方式で変調さ
れ、ピット領域802bの情報が8−15変調方式で変
調されてピットが形成されている実施の形態について説
明したが、本発明はこの実施の形態に何ら限定されな
い。
【0078】図11Bは、ピット領域802aにPE変
調方式で情報を記録した場合の記録信号とピット804
cとの関係を示す。横軸は時間を表している。PE変調
方式ではデータビット中央のパルスの立ち上がりが1、
立ち下がりが0に対応し、同じ符号が続くときには、デ
ータビットの境目でもう一度反転するという方式であ
る。データ501をPE変調するとPE変調信号502
が得られ、PE変調信号502に基づいて原盤をカッテ
ィングする光ビームの強度を強弱に変調してピット80
4cを形成する。図11Bに示すように、PE変調方式
ではピット106cの長さは2種類しか形成されない。
さらに、長いピットの長さを1とすると短いピットの長
さは1/2となり、2種類のピットの長さの比が2と小
さいので、再生信号の周波数帯域が狭くなり、再生信号
のノイズを容易に低減できる。PE変調で形成したピッ
ト804cの最短の長さとピット領域802bに形成し
たピット805の最短の長さとをほぼ同じにすれば、再
生時の同期信号が得られ安く、記録再生装置を安価にす
ることができる。
【0079】以上、ピット領域802aの情報がPE変
調方式で変調され、ピット領域802bの情報が8−1
5変調方式で変調されてピットが形成されている実施の
形態について説明したが、本発明はこの実施の形態に何
ら限定されない。例えば、ピット領域802aには、図
6および図7で説明した変調方式が適応できる。
【0080】上記光ディスク101および801から情
報を再生する場合は、それぞれの領域に対応する復調方
式の復調手段を切り替えて使用することになる。従って
本発明の再生装置では少なくとも2つの復調手段を備え
ることになる。復調手段の切り替えはトラックアドレス
を読み出して行うか、あるいは2系統の復調手段を常に
動作させ、再生信号を認識できる方を使用するなどの方
法が用いられる。
【0081】(実施の形態3)図12は、実施の形態1
で示した記録可能な光ディスク101に情報を記録また
は記録されている情報を再生する記録再生装置1200
を示す。
【0082】記録再生装置1200は、コントローラ1
202と、ヘッド制御回路1204と、第2の復調回路
1205と、データ読み取り回路1206と、データ蓄
積回路1207と、変調回路1209と、第1の復調回
路1210と、データ読み取り回路1211と、光ヘッ
ド部1212と、データバス1213とを備える。光ヘ
ッド部1212は、光ヘッド1203とレーザ制御回路
1208とを備える。
【0083】上述したように、光ディスク101のピッ
ト領域102のピットの深さと案内溝105の深さとは
ほぼ同じ深さである。案内溝105上には第1の変調方
式(例えば、図3(b)に示す8−15変調+NRZI
変調等)で変調された情報が記録される。ピット領域1
02のピットは第1の変調方式とは異なる第2の変調方
式(例えば、図3(a)に示す8−15変調+NRZI
変調+PPM変調または図5に示すPE変調等)で変調
された情報を示す。第1の変調方式および第2の変調方
式は、実施の形態1および実施の形態2で示した変調方
式が適用される。
【0084】記録再生装置1200に光ディスク101
が装填されると、コントローラ1202は光ヘッド12
03を光ディスク101のリードイン領域に位置決めす
るためにヘッド制御回路1204に指令を送る。次にコ
ントローラ1202は、第2の復調回路1205および
データ読み取り回路1206に指令を送る。第2の復調
回路1205は光ヘッド1203より送られてくる第2
の変調方式で変調された再生信号1250を復調し、こ
の復調信号1252をデータ読み取り回路1206に送
る。データ読み取り回路1206はリードイン領域に記
録されている情報を読み取り、この読み取った情報をコ
ントローラ1202に送る。コントローラ1202は、
リードイン領域に記録されている様々な情報を入手し、
この情報に基づいて好適な処理を行う。
【0085】次に、記録データ蓄積回路1207に蓄積
されているユーザ情報を案内溝上に記録する手順につい
て説明する。
【0086】コントローラ1202はヘッド制御回路1
204に指令を送って、光ヘッドを所望の案内溝上に位
置決めさせ、リードイン領域より得た記録条件の情報に
基づいて、記録パルス幅および記録パワーなどの記録条
件をレーザ制御回路1208に設定する。そして、記録
すべきユーザ情報を蓄積しているデータ蓄積回路120
7および変調回路1209に指令を送る。データ蓄積回
路1207は変調1209にユーザ情報を含む記録信号
1253を送出し、変調回路1209は送られてきた記
録信号1253を第1の変調方式に基づいて変調するこ
とにより変調信号1254を生成する。変調回路120
9はこの変調信号1254をレーザ制御回路1208に
送る。レーザ制御回路1208は、変調信号1254を
受け取り、記録パルス幅および記録パワーなどの記録条
件に基づいてレーザの強度を強弱に変調して案内溝上に
ユーザ情報を記録する。
【0087】次に、案内溝上に記録されているユーザ情
報を再生する手順について説明する。
【0088】光ディスク101が設置されると、上述と
同様の手順でコントローラ1202はリードイン領域に
記録されている様々な情報を入手する。コントローラ1
202はヘッド制御回路1204に指令を送って、光ヘ
ッドを所望の案内溝上に位置決めさせ、第1の復調回路
1210およびデータ読み取り回路1211に指令を送
る。第1の復調回路1210は光ヘッド1203より送
られてくる第1の変調方式で変調された再生信号125
1を復調し、この復調信号1255をデータ読み取り回
路1211に送る。データ読み取り回路1211は送ら
れてきた復調信号1255から案内溝上に記録されてい
るユーザ情報を読み取る。読み取られたユーザ情報が圧
縮された動画および音声情報の場合、この圧縮された動
画および音声情報は伸長処理(デコード)され、デジタ
ル/アナログコンバータ等を介してディスプレイおよび
スピーカに出力される。
【0089】また、上述の再生動作により、実施の形態
2で示した再生専用の光ディスク801に記録されてい
る情報を再生することもできる。
【0090】なお、記録再生装置1200からデータ蓄
積回路1207、変調回路1209を除くことにより再
生装置を実現することができる。再生装置は、実施の形
態1および2で示した記録可能な光ディスク101およ
び再生専用の光ディスク801に記録されている情報を
再生することができる。
【0091】なお、上記実施の形態1〜3では光ディス
クについて説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定
されず、同様の記録原理を用いて情報の記録再生が行わ
れる、カード状、テープ状、ドラム状などの記録媒体に
適用可能なことは明らかである。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、記録材料膜が形成され
た案内溝の深さとピットの深さとが実質的に同じである
光学式情報担体が提供される。案内溝の深さとピットの
深さとが実質的に同じであるので、原盤の案内溝の形成
時においてレーザ光によるレジストの感光をレジストの
厚さ方向の途中で止める必要が無い。従って、レジスト
の感光のみで一様な形状の案内溝を形成することができ
る。案内溝の形状を微調整するカッティングが不要であ
るので、原盤を極めて簡単にかつ安価に作製できる。
【0093】また、本発明によれば、ピット領域に記録
される情報の記録密度を小さくする変調方式でピット領
域にピットが形成されるので、情報の読み取りの信頼性
を高めることが出来る。
【0094】また、本発明によれば、ピット領域に記録
された情報の再生信号の周波数帯域を狭くする変調方式
でピット領域にピットが形成されるので、情報の読み取
りの信頼性を高めることが出来る。
【0095】また、本発明によれば、PPM変調方式を
用いて変調した情報がピット領域に記録される。ピット
の長さまたはスペースの長さが一定であることから再生
信号の周波数帯域を狭くすることができるので、フィル
ターの通過帯域を狭くできる。従って、再生信号を狭い
帯域のフィルターを通過させることでノイズが除去で
き、再生信号のS/N比を高めることができる。
【0096】また、本発明によれば、ピット間のスペー
ス長が一定として、ピットの長さが情報を示すことでト
ラックにおけるピットの占める割合が増加するので、プ
ッシュプル方式でトラッキングエラー信号を検出したと
きに良好なトラッキングエラー信号が得られる。このこ
とにより、トラッキング制御を安定して行うことができ
る。
【0097】また、本発明によれば、Tmax/Tmi
nの値が小さいPE変調方式を用いて変調した情報がピ
ット領域に記録される。Tmax/Tminの値が小さ
い変調方式で記録された情報の再生信号は周波数帯域が
狭いので、フィルターの通過帯域を狭くできる。従っ
て、再生信号を狭い帯域のフィルターを通過させること
でノイズを除去でき、再生信号のS/N比を高めること
ができる。
【0098】このように本発明によれば、狭帯域のフィ
ルターを用いてピット領域からの再生信号を処理するこ
とができるので、ピットの深さを浅くしても情報を読み
取ることができる。従って、ピットと同じ深さに設定さ
れる案内溝の深さも浅くでき、案内溝からの反射光が大
きくなるので、案内溝上に記録する記録密度を高めるこ
とができる。
【0099】さらに、ピット領域と記録領域の双方の変
調方式を同じにすれば、情報を再生する際の復調器が同
じものを使え、記録再生装置を簡単かつ安価にすること
ができる。
【0100】また、記録領域に記録する情報の記録密度
がピット領域に記録されている情報の記録密度の整数倍
となるようにすれば、読み出しクロックの生成が簡単と
なり、記録再生装置を安価にすることができる。
【0101】また、本発明の再生専用の光学式情報担体
は、信号帯域が狭い記録方法あるいは変調方式でピット
が形成されているピット領域を備えている。信号帯域が
狭いとピットの深さを浅くしても情報を読み取ることが
できる。従って、このピット領域と基本的に同じ物理フ
ォーマットのピット領域を持つ記録可能な光学式情報担
体において、ピットの深さを浅くすることができる。こ
のため、ピットの深さと案内溝の深さとを同じ深さする
ことができるので、記録可能な光学式情報担体を簡単か
つ安価に作製できる。また、再生専用の光学式情報担体
のリードイン領域であるピット領域と記録可能な光学式
情報担体のピット領域とで記録される情報の変調方式を
同一とすることにより復調回路の数を削減することがで
きるので、再生専用の光学式情報担体と記録可能な光学
式情報担体の双方の記録または再生が可能な記録再生装
置のコストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態における記録可能
な光ディスクを示す図 (b)は本発明の実施の形態における記録可能な光ディ
スクの部分拡大図
【図2】本発明の実施の形態における記録可能な光ディ
スクの断面図
【図3】(a)は本発明の実施の形態におけるピット領
域への情報の記録およびピット領域からの情報の再生を
示す図 (b)は本発明の実施の形態における記録領域への情報
の記録および記録領域からの情報の再生を示す図
【図4】本発明の実施の形態におけるピット領域への情
報の記録およびピット領域からの情報の再生を示す図
【図5】本発明の実施の形態におけるピット領域への情
報の記録およびピット領域からの情報の再生を示す図
【図6】本発明の実施の形態におけるピット領域への情
報の記録およびピット領域からの情報の再生を示す図
【図7】本発明の実施の形態におけるピット領域への情
報の記録およびピット領域からの情報の再生を示す図
【図8】(a)は本発明の実施の形態における再生専用
の光ディスクを示す図 (b)は本発明の実施の形態における再生専用の光ディ
スクの部分拡大図
【図9】本発明の実施の形態における再生専用の光ディ
スクの断面図
【図10】(a)および(b)は本発明の実施の形態に
おけるピット領域への情報の記録およびピット領域から
の情報の再生を示す図
【図11A】本発明の実施の形態におけるピット領域へ
の情報の記録およびピット領域からの情報の再生を示す
【図11B】本発明の実施の形態におけるピット領域へ
の情報の記録およびピット領域からの情報の再生を示す
【図12】本発明の実施の形態における記録再生装置を
示す図
【符号の説明】
101、801 光ディスク 102、802a、802b ピット領域 104 記録領域 105 案内溝 106、804、805 ピット 107 記録マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 341 G11B 20/10 341Z Fターム(参考) 5D029 JB09 WB17 WD22 5D044 BC03 BC04 CC04 GL14 5D090 AA01 BB11 CC01 CC14 DD01 DD05 FF08 GG17 GG36

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1変調方式で変調された第1情報を示
    す少なくとも1つの記録マークを形成するための記録材
    料膜が形成された案内溝を含む記録領域と、 第2変調方式で変調された第2情報を示す凹凸形態の少
    なくとも1つのピットが形成されたピット領域とを備
    え、 前記案内溝の深さと前記少なくとも1つのピットの深さ
    とが実質的に同じであり、 前記第1変調方式と前記第2変調方式とは異なる記録可
    能な光学式情報担体。
  2. 【請求項2】 前記第2変調方式で変調された前記第2
    情報の記録密度は前記第1変調方式で変調された前記第
    1情報の記録密度よりも小さく、前記第2変調方式で変
    調された前記第2情報の再生信号の周波数帯域は前記第
    1変調方式で変調された前記第1情報の再生信号の周波
    数帯域よりも狭い、請求項1に記載の記録可能な光学式
    情報担体。
  3. 【請求項3】 前記第2変調方式はPPM変調方式を含
    む、請求項2に記載の記録可能な光学式情報担体。
  4. 【請求項4】 前記ピットの長さが一定である、請求項
    3に記載の記録可能な光学式情報担体。
  5. 【請求項5】 前記ピット間のスペースの長さが一定で
    ある、請求項3に記載の記録可能な光学式情報担体。
  6. 【請求項6】 前記第2変調方式はPE変調方式を含
    む、請求項2に記載の記録可能な光学式情報担体。
  7. 【請求項7】 第1変調方式で変調された第1情報を示
    す凹凸形態の少なくとも1つのピットが形成された第1
    ピット領域と、 第2変調方式で変調された第2情報を示す凹凸形態の少
    なくとも1つのピットが形成された第2ピット領域と、 を備え、 前記第1ピット領域の前記少なくとも1つのピットの深
    さと前記第2ピット領域の前記少なくとも1つのピット
    の深さとが実質的に同じであり、 前記第1変調方式と前記第2変調方式とは異なる再生専
    用の光学式情報担体。
  8. 【請求項8】 前記第2変調方式で変調された前記第2
    情報の記録密度は前記第1変調方式で変調された前記第
    1情報の記録密度よりも小さく、前記第2変調方式で変
    調された前記第2情報の再生信号の周波数帯域は前記第
    1変調方式で変調された前記第1情報の再生信号の周波
    数帯域よりも狭い、請求項7に記載の再生専用の光学式
    情報担体。
  9. 【請求項9】 前記第2変調方式はPPM変調方式を含
    む、請求項8に記載の再生専用の光学式情報担体。
  10. 【請求項10】 前記第2ピット領域の前記ピットの長
    さが一定である、請求項9に記載の再生専用の光学式情
    報担体。
  11. 【請求項11】 前記第2ピット領域の前記ピット間の
    スペースの長さが一定である、請求項9に記載の再生専
    用の光学式情報担体。
  12. 【請求項12】 前記第2変調方式はPE変調方式を含
    む、請求項8に記載の再生専用の光学式情報担体。
  13. 【請求項13】 前記第2ピット領域はリードイン領域
    である、請求項8に記載の再生専用の光学式情報担体。
  14. 【請求項14】 第1変調方式で変調された第1情報を
    示す少なくとも1つの記録マークを形成するための記録
    材料膜が形成された案内溝を含む記録領域と、第2変調
    方式で変調された第2情報を示す凹凸形態の少なくとも
    1つのピットが形成されたピット領域とを備え、前記案
    内溝の深さと前記少なくとも1つのピットの深さとが実
    質的に同じであり、前記第1変調方式と前記第2変調方
    式とは異なる記録可能な光学式情報担体に前記第1情報
    を記録する記録装置であって、 前記第1の情報を含む記録信号を前記第1変調方式を用
    いて変調することにより変調信号を生成する変調部と、 前記変調信号を受け取り、前記第1の情報を前記記録可
    能な光学式情報担体に記録する光ヘッド部とを備える記
    録装置。
  15. 【請求項15】 第1変調方式で変調された第1情報を
    示す少なくとも1つの記録マークを形成するための記録
    材料膜が形成された案内溝を含む記録領域と、第2変調
    方式で変調された第2情報を示す凹凸形態の少なくとも
    1つのピットが形成されたピット領域とを備え、前記案
    内溝の深さと前記少なくとも1つのピットの深さとが実
    質的に同じであり、前記第1変調方式と前記第2変調方
    式とは異なる記録可能な光学式情報担体から前記第1情
    報および前記第2情報を再生する再生装置であって、 前記記録領域から再生された前記第1変調方式により変
    調された前記第1情報を含む第1再生信号を復調するこ
    とにより、第1復調信号を生成する第1復調部と、 前記第1復調信号から前記第1情報を読み取る第1読み
    取り部と、 前記ピット領域から再生された前記第2変調方式により
    変調された前記第2情報を含む第2再生信号を復調する
    ことにより、第2復調信号を生成する第2復調部と、 前記第2復調信号から前記第2情報を読み取る第2読み
    取り部とを備える再生装置。
  16. 【請求項16】 第1変調方式で変調された第1情報を
    示す凹凸形態の少なくとも1つのピットが形成された第
    1ピット領域と、第2変調方式で変調された第2情報を
    示す凹凸形態の少なくとも1つのピットが形成された第
    2ピット領域とを備え、前記第1ピット領域の前記少な
    くとも1つのピットの深さと前記第2ピット領域の前記
    少なくとも1つのピットの深さとが実質的に同じであ
    り、前記第1変調方式と前記第2変調方式とは異なる再
    生専用の光学式情報担体から前記第1情報および前記第
    2情報を再生する再生装置であって、 前記第1ピット領域から再生された前記第1変調方式に
    より変調された前記第1情報を含む第1再生信号を復調
    することにより、第1復調信号を生成する第1復調部
    と、 前記第1復調信号から前記第1情報を読み取る第1読み
    取り部と、 前記第2ピット領域から再生された前記第2変調方式に
    より変調された前記第2情報を含む第2再生信号を復調
    することにより、第2復調信号を生成する第2復調部
    と、 前記第2復調信号から前記第2情報を読み取る第2読み
    取り部とを備える再生装置。
  17. 【請求項17】 第1変調方式で変調された第1情報を
    示す少なくとも1つの記録マークを形成するための記録
    材料膜が形成された案内溝を含む記録領域と、第2変調
    方式で変調された第2情報を示す凹凸形態の少なくとも
    1つのピットが形成されたピット領域とを備え、前記案
    内溝の深さと前記少なくとも1つのピットの深さとが実
    質的に同じであり、前記第1変調方式と前記第2変調方
    式とは異なる記録可能な光学式情報担体に前記第1情報
    を記録する方法であって、 前記第1の情報を含む記録信号を前記第1変調方式を用
    いて変調することにより変調信号を生成するステップ
    と、 前記変調信号を受け取り、前記第1の情報を前記記録可
    能な光学式情報担体に記録するステップとを包含する方
    法。
  18. 【請求項18】 第1変調方式で変調された第1情報を
    示す少なくとも1つの記録マークを形成するための記録
    材料膜が形成された案内溝を含む記録領域と、第2変調
    方式で変調された第2情報を示す凹凸形態の少なくとも
    1つのピットが形成されたピット領域とを備え、前記案
    内溝の深さと前記少なくとも1つのピットの深さとが実
    質的に同じであり、前記第1変調方式と前記第2変調方
    式とは異なる記録可能な光学式情報担体から前記第1情
    報および前記第2情報を再生する方法であって、 前記記録領域から再生された前記第1変調方式により変
    調された前記第1情報を含む第1再生信号を復調するこ
    とにより、第1復調信号を生成するステップと、 前記第1復調信号から前記第1情報を読み取るステップ
    と、 前記ピット領域から再生された前記第2変調方式により
    変調された前記第2情報を含む第2再生信号を復調する
    ことにより、第2復調信号を生成するステップと、 前記第2復調信号から前記第2情報を読み取るステップ
    とを包含する方法。
  19. 【請求項19】 第1変調方式で変調された第1情報を
    示す凹凸形態の少なくとも1つのピットが形成された第
    1ピット領域と、第2変調方式で変調された第2情報を
    示す凹凸形態の少なくとも1つのピットが形成された第
    2ピット領域とを備え、前記第1ピット領域の前記少な
    くとも1つのピットの深さと前記第2ピット領域の前記
    少なくとも1つのピットの深さとが実質的に同じであ
    り、前記第1変調方式と前記第2変調方式とは異なる再
    生専用の光学式情報担体から前記第1情報および前記第
    2情報を再生する方法であって、 前記第1ピット領域から再生された前記第1変調方式に
    より変調された前記第1情報を含む第1再生信号を復調
    することにより、第1復調信号を生成するステップと、 前記第1復調信号から前記第1情報を読み取るステップ
    と、 前記第2ピット領域から再生された前記第2変調方式に
    より変調された前記第2情報を含む第2再生信号を復調
    することにより、第2復調信号を生成するステップと、 前記第2復調信号から前記第2情報を読み取るステップ
    とを包含する方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003100018A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Sony Corp 記録媒体、記録装置、再生装置、記録方法、再生方法
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