JP2001243636A - 光記録媒体および光記録媒体の記録方法 - Google Patents

光記録媒体および光記録媒体の記録方法

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JP2001243636A
JP2001243636A JP2001019717A JP2001019717A JP2001243636A JP 2001243636 A JP2001243636 A JP 2001243636A JP 2001019717 A JP2001019717 A JP 2001019717A JP 2001019717 A JP2001019717 A JP 2001019717A JP 2001243636 A JP2001243636 A JP 2001243636A
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JP2001019717A
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Hiroaki Irie
宏明 入江
Keiichiro Horai
慶一郎 宝来
Kenichi Nishiuchi
健一 西内
Yoshihisa Fukushima
能久 福島
Mitsuaki Oshima
光昭 大嶋
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録型光ディスクに対して安定的にBCAを
記録する方法及びBCAパターンを形成した光ディスク
を提供する。 【解決手段】 情報信号を記録できる主情報領域31と、
前記情報信号とは種類の異なる副情報を記録する副情報
領域32とを基板の一主面方向に分割して備え、前記主情
報領域31における前記情報信号を記録する情報層を前記
副情報領域32にも備え、前記副情報領域32の前記情報層
に、前記情報層の形状を変化させることなく、光学的に
前記媒体を識別する媒体識別情報を記録する。これによ
り、光記録媒体1に対して安定的に媒体識別情報を記録
することができる。特に、相変化型光記録媒体の初期化
を行うのと同時に媒体識別情報を記録することが可能と
なり、製造工程の簡略化が図れるとともに、製造コスト
を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体および
光記録媒体に対して情報を記録する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、1枚の光記録媒体に記録できる情
報量の増大と、光記録媒体に記録した情報のソフト流通
や不正コピー防止技術が進展し、いわゆるセキュリティ
技術として光記録媒体に対して個々の識別情報を記録す
ることが要望されている。
【0003】この要望に対して、光記録媒体に対する識
別情報としては、例えば再生専用型光記録媒体のピット
部に、バーコードを重ね書きした追記領域(Burst Cutt
ingArea、以下「BCA」という)を設け、光記録媒体
製造時にBCA領域に光記録媒体毎に異なる識別情報
(ID)、必要に応じて暗号鍵や復号鍵を記録する技術
が一般的に適用されている。
【0004】この再生専用光記録媒体のBCA領域に信
号を記録する1例としては、図14に示すような方法が
ある。すなわち、図14(1)に示すように、IDなど
特定の識別情報に従って変調した変調信号に基づいて、
レーザをBCAのパターン形状に合わせパルス的に照射
することで、図14(2)に示すように光記録媒体の反
射膜をストライプ状に一括破壊除去する。反射膜が破壊
除去された部分と残された部分とで、図14(3)に示
すようにストライプ状のBCAが光記録媒体上に形成さ
れる。このストライプ状のBCAパターンを光学的情報
記録再生装置の光ヘッドで再生すると、BCA部では反
射膜が消失しているため図14(4)に示すように変調
信号は間欠的に欠落した波形となる。この波形の欠落部
分を図14(5)に示すようにフィルター処理をかけ図
14(6)の用にディジタル再生データを検出すること
により、光記録媒体上に記録されている識別情報を得る
ことができる。この識別情報を読み取ることにより、光
記録媒体個々を特定することが可能となる。
【0005】一方、情報信号を記録できる情報層を備え
た記録型光情報記録媒体、、または情報信号を自由に書
き換えできる情報層を備えた書換型光情報記録媒体も開
発され、多様性を増している。この記録型光情報記録媒
体及び書換型光情報記録媒体(以下記録型及び書換型も
含め「光ディスク」という)では、情報が自由に記録で
きるため、光ディスクに記録された情報に対するセキュ
リティに対する取扱は益々重要視されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、再生専
用型光記録媒体における反射層を破壊除去するBCAパ
ターン形成方法を光ディスクに適用しようとすると、次
に示すような課題が発生する。
【0007】先ず、色素、磁性材料または相変化型記録
材料の何れかの光活性材料を含有する情報層では情報層
自体の光学的変化で情報の有無を検知するため、仮に反
射層を備えた光ディスクの構成であっても反射層のみを
消失させたBCAパターンでは光学的な差は殆ど検出で
きない。従って、光ディスクに情報信号を記録できる情
報層自体を光学的に検知し得る変化を生起する必要があ
る。
【0008】次に、再生専用型光記録媒体でのBCAパ
ターン形成方法に倣って、BCAパターン形状に合わせ
たレーザをパルス的に照射し、光ディスクの情報層を破
壊除去する方法を採用しようとしても、エンハンス層、
硬質層、中間層、誘電体層等の積層膜が少なくとも情報
層の片面側に形成されているため、光学活性材料を含む
情報層だけを選択的に破壊除去することができず、BC
Aパターンの境界部近傍の情報層及び/または積層膜の
剥離や、BCAパターンの内部に情報層及び/または積
層膜の飛沫が発生し、BCAパターン部の形成に歪みが
生じ、BCAを検知する信号にノイズが混入し充分なB
CA信号が得られない課題がある。
【0009】また、BCAパターン近傍の情報層及び/
または積層膜の剥離に起因する欠陥は、副情報領域に留
まらず主情報領域の情報層及び/または積層膜にまで及
び、記録型光記録媒体にとっては致命的な課題が発生す
る。
【0010】特に、相変化型光ディスクでは、情報信号
に応じてパルス変調した光ビームを情報層に照射し、情
報層を溶融させた後に冷却させ記録マークを形成するこ
とで情報を記録している。このように情報層に溶融が伴
うため、溶融状態の情報層の光学活性材料が脈動あるい
は流動することにより記録特性に変化を来す現象を抑制
する目的で、情報層を構成する材料よりも熱機械特性に
優れる一般に誘電体と称される材料を情報層に接して備
える構成が採用されている。さらに、相状態が可逆的に
変化する書換型光ディスクでは、情報層を誘電体で挟持
する構成が採られている。
【0011】この情報層の光学活性材料の溶融時の脈動
及び/または流動等の現象を抑制する作用を有する積層
膜は、BCAパターン形成に際してはBCAパターン形
成を阻止する働きとなり、BCAパターンを形成するた
め無理矢理高エネルギーを照射すると、光学活性材料の
沸騰または蒸発等の衝撃を吸収する場所が無く、積層膜
及び/または情報層の剥離、BCAパターン内部及び周
辺部に気泡、陥没、情報層及び/または積層膜材料の飛
沫が生起し、副情報領域のみならず主情報領域の情報層
にまで欠陥が蔓延し、記録不可能となる致命的な欠陥の
発生要因が増加する。
【0012】このように、少なくとも記録可能型光ディ
スクに、正確に検知し得るBCAパターンを記録するこ
とは困難であり、光ディスクの製造コストが上がる原因
の主な要因にBCAパターンの形成に伴う問題点が挙げ
られる。
【0013】本発明は、記録型光ディスクに対して、安
定的にBCAを記録する方法及びBCAパターンを形成
した光ディスクの提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の光記録媒体は、情報信号を記録できる主
情報領域と、前記情報信号とは種類の異なる副情報を記
録する副情報領域とを基板の一主面方向に分割して備
え、前記主情報領域における前記情報信号を記録する情
報層は前記副情報領域のリードインエリアにも備え、前
記リードインエリアの前記情報層に光学的に前記媒体を
識別する媒体識別情報が記録された前記副情報領域の回
転方向の後側部分端辺近傍の方が、前記回転方向の前記
副情報領域の回転方向の前側部分端辺近傍に比べ、前記
リードインエリアの前記情報層が偏在する量が多いこと
を特徴とする。前記光記録媒体において、媒体識別情報
は、副情報領域に形成されたピット形成領域の前記情報
層の一部に重ねて記録することが好ましい。前記光記録
媒体において、媒体識別情報は、副情報領域の情報層の
形状を変化させることなく記録したことが好ましい。ま
た、上記の目的を達成するために、本発明の光記録媒体
の記録方法は、情報信号を記録できる主情報領域と、前
記情報信号とは種類の異なる副情報を記録する副情報領
域とを基板の一主面方向に分割して備え、前記主情報領
域における前記情報信号を記録する情報層は前記副情報
領域のリードインエリアにも備えた円板状光記録媒体を
用い、光学的に前記媒体を識別する媒体識別情報を記録
した前記リードインエリアにおいて、前記副情報領域の
回転方向の後側部分端辺近傍の方が、前記回転方向の前
記副情報領域の回転方向の前側部分端辺近傍に比べ、前
記情報層が偏在する量が多い記録を行うことを特徴とす
る。前記光記録媒体の記録方法は、前記媒体識別情報
を、前記副情報領域に形成されたピット形成領域の前記
情報層の一部に重ねて記録することが好ましい。前記光
記録媒体の記録方法は、前記媒体識別情報を、前記副情
報領域の情報層の形状を変化させることなく記録するこ
とが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の光記録媒体は、主情報領
域と副情報領域とにわたり情報信号を記録できる情報層
を備え、副情報領域の情報層に記録する副情報を情報層
の形状を変えることなく記録した構成を備えるため、B
CAパターンのような媒体識別情報パターン形成の際
に、特にBCAパターン境界部分の情報層が剥離または
孔等の回復不可能な欠陥が発生し、当該欠陥に起因して
主情報領域の情報層も記録不可能になるという記録型光
記録媒体にとって致命的な課題を解決できる。形状の変
化無く副情報を記録する副情報領域の情報層の形態とし
ては、例えば色素、磁性材料、相変化材料等の光学活性
材料が挙げられ、光学活性材料に応じて例えばレーザビ
ーム等の光源及び/または熱源のエネルギー強度等を適
宜選択して記録すればよい。なお、本発明でいう情報層
の形状変化とは、例えば結晶・結晶間またはアモルファ
ス・結晶間等の原子配列変化に伴う情報層の形状変化、
情報層を構成する材料の化学変化に伴う情報層の形状変
化等の極微小な変化は含まない。
【0016】主情報領域の情報層に相変化型材料を含む
構成を採用すると、例えば副情報領域の情報層に記録す
る媒体識別情報の相状態と、主情報領域の情報層の相状
態とを独立に変えられ各領域の情報層の相状態を制御で
きる、または媒体識別情報の記録部分を主情報領域の情
報層の相状態と異なる相で記録できる。
【0017】主情報領域の情報層の主構成材料と、副情
報領域の情報層の主構成材料とが同じである構成を採用
すると、副情報領域の情報層と主情報領域の情報層との
材料構成を変えることなく光記録媒体を作成できるた
め、安価に光記録媒体を提供できる。
【0018】また、前記媒体識別情報記録工程を行った
後、前記媒体識別情報記録工程の光ビーム変調方式と異
なる変調方式で前記情報信号記録工程を行う構成を採用
すると、記録再生装置で媒体識別情報が記録されている
部分と情報信号を記録するまたは情報信号が記録されて
いる部分とを容易に識別できると共に、媒体情報信号部
分の媒体情報を的確に認識できる。
【0019】さらに、前記媒体識別情報記録工程と前記
相変換工程との後、前記主情報領域の情報層に情報信号
を記録する工程を含む構成を採用すると、情報層に光磁
気記録材料または相変化記録材料を含む場合に、主情報
領域の情報層に記録、再生及び/または消去ができるた
め好ましい。なお、媒体識別情報記録工程と相変換工程
とは後述するように同時に行ってもよく、また例えば相
変換工程の後媒体識別除法記録工程を行うあるいはその
逆の順のように別々の工程として行うことが必要時応じ
て選択できる。
【0020】媒体識別情報を情報層に照射する光ビーム
強度を、媒体識別情報以外の情報層に照射する光ビーム
強度よりも低下する構成を採用すると、例えばアモルフ
ァス・結晶間で相変化する材料を情報層に含む場合に、
成膜された状態(アモルファス状態が主割合を占める)
のまま媒体識別情報として情報層に記録でき、媒体識別
情報部分以外は結晶状態に相変換できるため、通常の初
期結晶化装置で媒体識別情報の記録が行える。
【0021】また、媒体識別情報を情報層に光ビームを
照射し記録するスポットの周方向の主走査方向とこのス
ポットの径方向の副走査方向とに、スポットの一部を重
ね合わせる走査を行うためには、媒体識別信号の周方向
の幅及び径方向の長さよりも狭い光ビームスポットを用
い、主走査方向及び副走査方向にスポットが重なる走査
で対応できる。
【0022】特に、スポットと光ディスクとの主走査方
向の相対移動速度を適正に制御すると、媒体識別情報部
分の情報層を溶融状態のまま偏在させることができ、再
生専用型光記録媒体における反射層に形成する媒体識別
情報と同様に情報層を空隙にすることも可能である。こ
の空隙化した媒体識別情報部分は、液状で情報層が偏在
するため、媒体識別情報部分の大きさの光ビームを照射
し空隙を作成する方法に比べると、情報層の材料及び/
または積層膜の材料の飛沫等の発生、蒸発等に起因する
衝撃による情報層及び/または積層膜の剥離等の課題も
解消できる。なお、媒体識別情報部分に照射する光ビー
ムの主走査方向及び副走査方向の幅、光ビームの強度及
び/または光ビームと光ディスクとの相対速度は、光デ
ィスクの情報層の材料及び/または情報層の回りの積層
膜の構成や材料に依存するため、適宜選択して用いられ
る。また、媒体識別情報部分を空隙にする好ましい構成
では、例えばユーザーによる媒体識別情報の改竄が防止
できる効果も備えるが、この場合には媒体識別情報部分
の情報層の形状は、他の情報層の形状と変化することは
勿論である。
【0023】さらに、光記録媒体の副情報の回転方向の
後側部分端辺近傍の方が、回転方向の副情報の前側端辺
近傍に比べ、副情報領域の情報層の偏在する量が多い構
成を採用すると、媒体識別情報部分を空隙化でき、再生
専用型光記録媒体の媒体識別情報と同様の光学特性が得
られる。
【0024】本発明においては、光記録媒体が円板形状
の媒体であって、副情報領域は、前記円板形状媒体のリ
ードインエリアの内周面に沿った位置に存在させること
が好ましい。前記位置が媒体識別情報を記録するのにも
っとも適しているからである。
【0025】また、本発明においては、直径約120mm
の光ディスクにおいて、副情報領域は、光ピックアップ
がモーターとアクチュエーターから機構的に制限され
ず、光ピックアップが可動できる範囲を含み、かつ主情
報に影響を及ぼさないように、円板の中心から22.3
mm以上23.5mm以下の範囲に存在していることが
好ましい。同様に前記位置が媒体識別情報を記録するの
にもっとも適しているからである。
【0026】また、副情報領域にストライプ状にアモル
ファス状態を残すか又はストライプ状に結晶状態を残す
ように、重ね書きした追記領域(Burst Cutting Area)に
より、副情報を記録することが好ましい。副情報領域に
ストライプ状にアモルファス状態を残す場合は、引き続
き主情報領域を結晶状態に相変化させて初期化すること
が好ましい。副情報領域にストライプ状に結晶状態を残
す場合は、主情報領域は初期化不要(アズデポ(as-dep
o))の記録膜を用いる場合に便利である。アズデポ膜は
当初から結晶化しているが、記録膜が破壊しない程度に
瞬間的に高温になるようにレーザーパワーを照射するこ
とにより、アモルファス化させることができる。
【0027】前記において、主情報領域を結晶状態に相
変化させて初期化する記録膜としては、TeやSeをベ
ースとするカルコゲナイド、例えばGeSbTe,Ge
Teなどがある。また初期化不要(アズデポ(as-dep
o))の記録膜としては、例えば前記カルコゲナイドのG
eSbTeを真空蒸着法などの気相薄膜堆積法を用いて
ゆっくり堆積させる方法により形成できる。
【0028】前記においては、相変化がアモルファス状
態と結晶状態であり、結晶状態の光の反射率がアモルフ
ァス状態の光の反射率に比較して、10%以上高いこと
が好ましい。反射率比が10%異なれば、記録情報が確
実に判別できるからである。
【0029】また、前記光記録媒体が円盤状形状を有
し、前記媒体識別情報を情報層に光ビームのスポットを
照射し記録する際、前記スポットの周方向の主走査方向
と前記スポットの径方向の副走査方向に前記スポットの
一部を重ね合わせる重ね合わせ部分を備えた前記光ビー
ムの走査を行い、前記重ね合わせ部分を記録情報とする
ことが好ましい。この方法により、BCA信号を半径方
向に切れ目なく形成でき、主情報を再生する光ビームを
用いて、記録されたBCA信号を再生することができ
る。
【0030】以下、発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。なお、以下の実施例は光記録媒体
としてアモルファス・結晶間で可逆的に相変化する書換
型相変化光ディスクの場合を説明するが、本発明に適用
できる光記録媒体としては書換型相変化光ディスクに限
定されるものではなく、例えば稀土類・遷移金属合金等
のいわゆる光磁気材料、シアニン系色素、フタロシアニ
ン系色素等の色素系材料等のいわゆる記録可能な情報層
材料が適用できる。また、相変化型材料としては、アモ
ルファス・結晶間または結晶・結晶間で相変化する材料
が挙げられ、従来公知の材料であるため詳細は割愛する
が、可逆的に相変化する材料でも片方のみに相変化する
材料であっても適用できる。
【0031】(実施例1)図1は、光ディスクに媒体識
別情報を記録する装置構成の一例を示すブロック図であ
り、媒体識別情報としてBCAの場合について説明す
る。同図の記録装置は、光ディスク1を回転させるスピ
ンドルモータ2、回転制御部3、レーザ光等の光源から
発生した光ビームを集光する光ピックアップ4、光ピッ
クアップ4の光源を駆動するレーザー駆動部5、光ディ
スク上に記録する副情報を変調してBCA信号を作成す
るBCA信号生成部6、BCA信号をもとにレーザ変調
波形を整形する波形設定部7、光ピックアップ4から出
射した光を光ディスク上に集光するためのフォーカス制
御部8、光ピックアップ4を移動させる送りモータ9と
送りモータ制御部10、光ピックアップ4の位置を検出
する位置検出器11、レーザ駆動部5、回転制御部3、
フォーカス制御部8及び送りモータ制御部10を総合的
に制御するシステム制御系12から構成されている。
【0032】図2は、本発明に適用できる光ディスクの
一例の相変化型光ディスク構造を示す要部断面構成図で
ある。図2に示すように、透明基板21の一方の主面上
に誘電体層22、記録層23(いわゆる情報層)、誘電
体層24、反射層25からなる記録膜26、及び記録膜
26に接して樹脂保護膜27として紫外線硬化樹脂等が
塗布される。記録層23としては相変化型記録層を備え
ており、光学的な手段を用いて記録層の相状態を変化さ
せ情報記録を行うことができる。この基板2枚を一対と
して、接着層28を介して貼り合わせられ、一枚の光デ
ィスクとして仕上げられる。なお、接着層28を介して
対称構成にした光ディスクであっても適用できることは
勿論である。図2に示す実施例における記録膜26は、
誘電体層22にZn−SiO2(膜厚120nm)、記録
層23にGeTeSb(膜厚20nm)、誘電体層24に
Zn−SiO2(膜厚30nm)、反射層25にAl合金
(膜厚90nm)をスパッタリング法により成膜した。
【0033】図3は、図2に示した相変化型光ディスク
の上面図である。同図に示すように光ディスク1には、
主情報記録領域31と副情報記録領域32とが存在す
る。主情報とはユーザーが光学的記録再生装置において
記録・再生または消去する情報のことであり、副情報と
はディスク毎に異なるID(識別情報)、暗号鍵、復号
鍵等のことであり、光ディスク製造時に記録されるもの
である。以下、本発明の実施例では、副情報記録として
BCA記録をもとに説明を行う。なお、副情報領域には
上述以外に主情報に関する位置情報等をピットで形成し
たピット部も含まれ、一般にBCAはこのピット形成領
域の記録層の一部に重ねて記録する。副情報記録領域3
2は光ディスク1の中心から22.3mm以上23.5mm
以下の範囲に存在する。この領域をリードインエリアと
もいう。また、図3に示す実施例においては、副情報記
録領域32を波長810nmのレーザーを用いて記録し、
その副情報記録領域32を波長660nmのレーザーを用
いて再生したところ、結晶状態の部分の光反射率は16
%、アモルファス状態の部分の光反射率は2.5%であ
った。
【0034】図4は、本発明の相変化型光ディスクにB
CAを記録するフローチャートを示している。図4を用
いて、BCAを記録する手順を説明する。BCAを記録
する手順は、大きく3つのシーケンスに分けられ、立上
げシーケンス41、BCA記録シーケンス42、終了シ
ーケンス43からなる。
【0035】最初に立上げシーケンス41について説明
する。ステップ41aで、システム制御系12からの指
示に基づき、回転制御部3によりスピンドルモータ2を
駆動し、光ディスク1を一定の回転数で回転させる(C
AV状態)。ステップ41bで、送りモータ制御部10
によって制御された送りモータ9は、光ピックアップ4
を支持するネジ13を回転させ、光ピックアップ4を光
ディスク1の径方向に移動させ、副情報記録開始位置ま
で移動させる。ステップ41cで、システム制御系12
からの指示に基づいて、レーザ駆動部5は、光源として
使用している半導体レーザ等の高出力レーザ14を駆動
する。レーザ14から出射した光ビームは光ピックアッ
プ4の光学系と最終の対物レンズ15とを通して、光デ
ィスクに照射される。このときレーザ14から出射され
る光出力は、光ディスク1の記録層23を結晶化させな
い程度の出力である。ステップ41dで、フォーカス制
御を行い、レーザ14から出射した光ビームを光ディス
ク1の記録膜状に集光させる。光ディスク1からの反射
光は光検出器16で検出され、光検出器16から電気信
号として出力される。この出力信号はプリアンプ17で
増幅され、フォーカス制御部8に入力される。フォーカ
ス制御部8は、光検出器からの入力信号に応じて、光ピ
ックアップ4のボイスコイル18を駆動し、対物レンズ
15を光ディスク面の垂直方向に微動させることで、光
ビームが記録膜上に集光するよう制御する。ステップ4
1eで、位置検出器11は、光ピックアップの位置を検
出し、システム制御系12に位置情報を伝達する。ステ
ップ41fで、システム制御系12は得られた位置情報
をもとに、光ビームの照射位置が副情報記録開始位置に
あることを検出し、波形設定部7に副情報記録信号を出
力するとともに、BCA記録シーケンス42を開始す
る。光ビームの照射位置が副情報記録開始位置にないと
きは、システム制御系12は送りモータ制御部10に信
号を送り、送りモータ制御部10はこの信号に基づき送
りモータ9を駆動し、光ピックアップ4を微動させ副情
報記録開始位置へ移動させる。このあと再度ステップ4
1eに戻る。
【0036】次に、BCA記録シーケンス42について
説明する。ステップ42aで、図5(1)に示すよう
に、光ディスク1上に記録する識別情報等の記録データ
(副情報)をコード化して、図5(2)に示すようなB
CAパターン(記録信号)を作成する。ステップ42b
では、波形設定部7はBCAパターンをもとにレーザ変
調波形を発生させる。波形設定部7は、BCA信号生成
部6より送られてきたBCA信号と、システム制御系1
2からの回転周波数をもとに、回転制御部3からの一回
転パルス信号をタイミングとして、図5(3)に示すよ
うなBCA信号を反転させたレーザ変調波形を整形す
る。また波形設定部7は、システム制御系12からの副
情報記録信号を受けた場合レーザ変調波形を出力し、副
情報記録信号を受けない場合、副情報記録信号より低い
レーザ出力の例えば再生出力等のバイアス出力を行う。
光ディスク1が1回転する間にステップ42cとステッ
プ42dが同時に実行される。ステップ42cでは、光
ディスク1上にBCA記録を行う。レーザ駆動部5は、
システム制御系12から指定されたレーザ出力値と、波
形設定部7からのレーザ変調波形とに基づきレーザ駆動
を行い、レーザ光が図5(4)のように出力される。図
5(4)における光出力において、出力51aは光ディ
スク1の記録膜26を結晶化させるのに必要なエネルギ
ーが得られるレーザ出力であり、出力51bは光ディス
ク1の記録膜26を結晶化させない程度の出力(例えば
再生パワー)である。
【0037】次に、図6を用いて、図5(4)に示す光
出力によって、光ディスク1上へのBCA記録を説明す
る。光ビーム61は、光ディスク1の記録膜26上に集
光され、光ディスク1を回転させることにより、光ディ
スク1上を相対的に移動する(同図の矢印は光ディスク
1の移動方向を示す)。レーザ駆動部5は波形設定部7
によって生成されたレーザ変調波形をもとに、レーザ光
の出力強度を変調させる。光出力が51aのときは記録
膜26を結晶化させ、光出力が51bのときは記録膜2
6を成膜した状態(主にアモルファス状態)のまま残す
ことにより、結晶化を間欠させBCAを記録する。
【0038】ステップ42dでは、光ディスク1が一回
転する間に、光ピックアップ4を光ディスク1の径方向
に移動させる。図7を用いて、光ピックアップを移動さ
せながらBCAパターンを記録する手順を説明する。光
ディスク1の記録膜26上に集光される集光スポット7
1は光ディスク1の径方向に対して長い形状をしてい
る。スピンドルモータ一回転あたりの光ピックアップ4
の移動量72は、集光スポット71の径方向の長さ71
aと同等、あるいは同等以下の大きさである。システム
制御系12からの指示により、送りモータ制御部10は
送りモータ9を駆動させ、スピンドルモータ2の回転と
同期して一定の速度となるように光ピックアップ4を移
動させる。同時にステップ42cで述べたように一回転
パルスを基準としてレーザ光を変調させることにより、
図6で示した原理から光ディスク1の副情報記録領域に
ストライプ状のBCAパターンが形成される。
【0039】ステップ42eで、位置検出器11は、光
ピックアップの位置を検出し、システム制御系12に位
置情報を伝達する。ステップ42fで、システム制御系
12は得られた位置情報をもとに、光ビームの照射位置
が副情報記録領域内にあることを検出し、波形設定部7
に副情報記録信号を出力するとともに、ステップ42b
に戻る。光ビームの照射位置が副情報記録領域外に出た
ときは、終了シーケンス43へ移る。
【0040】次に、終了シーケンス43について説明す
る。ステップ43aで、システム制御系12はレーザ駆
動部5に信号を送り、レーザ出力を再生パワーに戻す。
ステップ43bで、システム制御系12はフォーカス制
御部8に信号を送り、フォーカス制御を停止する。ステ
ップ43cで、システム制御系12はレーザ駆動部5に
信号を送り、レーザ出力をゼロにする。
【0041】以上の方法により、図3に示す光ディスク
1の副情報記録領域に、ストライプ状にアモルファス状
態を残すことによってBCAを記録することができる。
【0042】図5に上述の方法でBCAを記録した相変
化型光ディスクを、通常の光学的情報記録再生装置にお
いて再生した場合について示す。このとき光ディスク上
に記録されるBCAパターンは、図5(5)のようなス
トライプ状に形成される。このストライプを通常の光学
的情報記録再生装置の光ヘッドで再生すると、アモルフ
ァス状態の部分は結晶状態に比べ反射率が下がるため、
図5(6)のように再生される。この再生信号は、図1
4(4)で示した従来例の再生専用型光記録媒体におけ
るBCA再生信号とほぼ同じ再生信号となる。この再生
信号をローパスフィルタに通過させることにより、図5
(7)のような信号が得られ、レベルスライスすること
により、図5(8)のような再生データが得られる。
【0043】なお、ここでは波形設定部でのレーザ変調
波形の生成はスピンドルモータ2からの一回転パルス信
号を基準にしていたが、さらにスピンドルモータ2にロ
ータリエンコーダを設け、このロータリエンコーダで検
出される光ディスク1の回転角度信号を基準として、間
欠パルスの発生タイミングを設定する方法がある。この
方法によると、スピンドルモータ2の回転変動等による
BCA記録位置の誤差を低減させ、さらにBCA記録位
置の精度を向上させることができる。
【0044】また、ここでは光ディスク1の回転を一定
回転数(CAV)にする状態で説明したが、スピンドル
モータ2にロータリエンコーダを設け、このロータリエ
ンコーダで検出される光ディスク1の回転角度信号を基
準にすることにより、光ディスク1の回転を一定線速度
(CLV)とする方法がある。この方法によると、記録
膜を結晶化するためのレーザ出力を一定にすることがで
き、線速度変化による結晶化時間差がなくなるため、安
定な結晶状態を得ることができる。
【0045】また、ここでは結晶化を間欠させるための
レーザ出力として図6のような矩形波形を用いて説明し
たが、レーザ出力をマルチパルス波形とする方法もあ
る。この方法によると、レーザ光によってディスク面に
与える熱量が、結晶化領域のみを結晶化させるのに必要
な熱量となるように制御することができ、余熱によって
結晶化領域が広がるのを抑えることができるため、最適
なBCA記録状態を得ることができる。
【0046】(実施例2)図8は、本発明の光ディスク
にBCAを記録するとともに、光ディスクの初期化処理
も連続して行うことができるBCA記録装置の構成を示
すブロック図である。この記録装置は、図1に示したB
CA記録装置に対して、システム制御系の中にBCA記
録制御系81と初期化制御系82と状況に応じて各々の
制御系を切り換える切換器83を追加することで、光デ
ィスク1に対して、BCA記録と初期化を連続して行う
ことができるという特徴がある。このBCA記録と初期
化を切り換える切換器83は、位置検出器11からの信
号によって、光ビームの照射位置が副情報記録領域内に
ある場合は、BCA記録制御系によってシステム制御さ
せ、副情報記録領域外にある場合は、初期化制御系によ
ってシステム制御させるものである。
【0047】図9と図10のフローチャートを用いて、
この装置の具体的な動作を、例としてCAV状態でBC
A記録を行った後、CLV状態で初期化を行う場合につ
いて以下に示す。この装置の手順は、大きく4つのシー
ケンスに分けられ、立上げシーケンス41、BCA記録
シーケンス42、初期化シーケンス91、終了シーケン
ス43からなる。本実施例では、副情報記録開始位置は
図3における半径位置34a、副情報記録終了位置は図
3における半径位置34b、初期化開始位置は図3にお
ける半径位置34b、初期化終了位置は図3における半
径位置34cとする。
【0048】最初に立上げシーケンス41について説明
する。ステップ41aで、システム制御系12からの指
示に基づいて回転制御部3によりスピンドルモータ2を
駆動し、光ディスク1を一定の回転数で回転させる(C
AV状態)。ステップ41bで、送りモータ9は光ピッ
クアップ4を支持するネジ13を回転させ、光ピックア
ップ4を光ディスク1の径方向に移動させ、副情報記録
開始位置まで移動させる。ステップ41cで、システム
制御系12からの指示に基づいて、レーザ駆動部5はレ
ーザ14を駆動する。レーザ14から出射した光ビーム
は光ピックアップ4の光学系と最終の対物レンズ15を
通して、光ディスクに照射される。このときレーザ14
から出射される光出力は、光ディスク1の記録層23を
結晶化させない程度の出力である。ステップ41dで、
フォーカス制御を行い、レーザ14から出射した光ビー
ムを光ディスク1の記録膜状に集光させる。ステップ4
1eで、位置検出器11は、光ピックアップの位置を検
出し、システム制御系12に位置情報を伝達する。ステ
ップ41fで、システム制御系12は得られた位置情報
をもとに、光ビームの照射位置が副情報記録開始位置に
あることを検出し、波形設定部7に副情報記録信号を出
力するとともに、BCA記録シーケンス42を開始す
る。光ビームの照射位置が副情報記録開始位置にないと
きは、システム制御系12は送りモータ制御部10に信
号を送り、送りモータ制御部10はこの信号をもとに送
りモータ9を駆動し、光ピックアップ4を微動させ副情
報記録開始位置へ移動させる。このあと再度ステップ4
1eに戻る。
【0049】次に、BCA記録シーケンス42について
説明する。ステップ42aで、光ディスク1上に記録す
る識別情報等の記録データ(副情報)をコード化して、
BCAパターン(記録信号)を作成する。ステップ42
bでは、波形設定部7はBCAパターンをもとにレーザ
変調波形を発生させる。波形設定部7は、BCA信号生
成部6より送られてきたBCA信号と、システム制御系
12からの回転周波数をもとに、回転制御部3からの一
回転パルス信号をタイミングとして、BCA信号を反転
させたレーザ変調波形を整形する。また波形設定部7
は、システム制御系12からの副情報記録信号を受けた
場合レーザ変調波形を出力し、副情報記録信号を受けな
い場合バイアス出力を行う。光ディスク1が1回転する
間にステップ42cとステップ42dが同時に実行され
る。
【0050】ステップ42cでは光ディスク1上にBC
A記録を行う。レーザ駆動部5は、システム制御系12
から指定されたレーザ出力値と、波形設定部7からのレ
ーザ変調波形とをもとにレーザ駆動を行い、レーザ光が
図5(4)のように出力される。図5(4)における光
出力は、出力51aは光ディスク1の記録膜26を結晶
化させるのに必要なエネルギーが得られるレーザ出力で
あり、出力51bは光ディスク1の記録膜26を結晶化
させない程度の出力(例えば再生パワー)である。図6
に示すように、この変調した光ビームを光ディスク1の
記録膜に照射することにより、結晶化を間欠させBCA
を記録する。
【0051】ステップ42dでは、光ディスク1が一回
転する間に、図7のように光ピックアップ4を光ディス
ク1の径方向に一定速度で所定の量だけ移動させる。ス
テップ42cとステップ42dとを同時に行うことによ
り、光ディスク1の副情報記録領域にストライプ状のB
CAパターンが形成される。
【0052】ステップ42eで、位置検出器11は、光
ピックアップの位置を検出し、システム制御系12に位
置情報を伝達する。ステップ42fで、システム制御系
12は得られた位置情報をもとに、光ビームの照射位置
が副情報記録領域内にあることを検出し、波形設定部7
に副情報記録信号を出力するとともに、ステップ42b
に戻る。光ビームの照射位置が副情報記録領域外に出た
ときは、図10に示す初期化シーケンス91へ移る。
【0053】次に、初期化シーケンス91について説明
する。光ビームの照射位置が副情報記録領域外に出て初
期化領域に入ると、切換器83によって初期化制御系が
システム制御を行う。ステップ91aで、システム制御
系12は回転制御部に信号を送り、回転状態をCAVか
らCLV状態に切り換える。ステップ91bで、システ
ム制御系12はレーザ駆動部5に信号を送り、レーザ駆
動部5は設定された線速度に対して光ディスク1の記録
膜26が結晶化するのに必要なパワーで、一定となるよ
うにレーザ出力を制御する。ステップ91cで、光ディ
スク1が一回転する間に、送りモータ制御部10は送り
モータ9を駆動し、光ピックアップを所定の量だけ移動
させる。ステップ91dで、位置検出器11は、光ピッ
クアップの位置を検出し、システム制御系12に位置情
報を伝達する。システム制御系12は得られた位置情報
をもとに、光ビームの照射位置が初期化領域内にあるこ
とを検出し、ステップ91cに戻る。光ビームの照射位
置が初期化領域外に出たときは、終了シーケンス43へ
移る。
【0054】次に、終了シーケンス43について説明す
る。ステップ43aで、システム制御系12はレーザ駆
動部5に信号を送り、レーザ出力を再生パワーに戻す。
ステップ43bで、システム制御系12はフォーカス制
御部8に信号を送り、フォーカス制御を停止する。ステ
ップ43cで、システム制御系12はレーザ駆動部5に
信号を送り、レーザ出力をゼロにする。
【0055】以上の動作により、光ディスク1上の副情
報記録領域に記録膜26の相状態を変化させることによ
りBCAを記録した後、連続して光ディスク1の初期化
処理も行うことができ、製造プロセスを簡略化すること
ができる。
【0056】なお、実施例2では、CAV状態でBCA
記録を行った後、CLV状態で初期化を行う場合につい
て説明したが、初期化後BCA記録することも可能であ
る。また、線速度にあわせてレーザ出力強度を制御する
ことにより、CAV状態のままBCA記録と初期化を連
続して行うことも可能である。また、スピンドルモータ
にロータリエンコーダを付け、BCA記録時に、前記ロ
ータリエンコーダで検出される光ディスク1の回転角度
信号を基準にしてレーザ変調信号を生成することによ
り、CLV状態のままBCA記録と初期化を連続して行
うことも可能である。
【0057】(実施例3)図8で示した装置を用いて、
記録層及び/または記録膜を貫通する貫通孔または陥没
を設ける穴(以下穴と称す)を設けることによって、B
CAパターンを記録する方法について説明する。本発明
により、従来例であるBCAパターン1個に対して1回
のレーザー発光でBCAパターンを記録する方法に比
べ、形成するBCAパターンよりも十分小さい光スポッ
トを複数回にわたって照射することにより、記録膜、お
よびその周辺部への熱的影響、熱的ダメージを低減で
き、良好な穴(BCAパターン)を形成することができ
る。また、図11に示すように、レーザ光出力をBCA
記録部において膜破壊が発生するパワー111aまで上
げることにより実現できる。この方法によると、光ディ
スクの初期化処理もできて、かつ従来と同様に記録膜に
穴を開けてBCA記録することもできる。
【0058】図12と図13のフローチャートを用い
て、この装置の具体的な動作を、例としてCAV状態で
BCA記録を行った後、CLV状態で初期化を行う場合
について以下に示す。この装置の手順は、大きく4つの
シーケンスに分けられ、立上げシーケンス41、BCA
記録シーケンス121、初期化シーケンス131、終了
シーケンス43からなる。また、副情報記録開始位置は
図3の半径位置34a、副情報記録終了位置は図3の半
径位置34b、初期化開始位置は図3の半径位置34
a、初期化終了位置は図3の半径位置34cとする。
【0059】最初に立上げシーケンス41について説明
する。ステップ41aで、システム制御系12からの指
示に基づいて回転制御部3によりスピンドルモータ2を
駆動し、光ディスク1を一定の回転数で回転させる(C
AV状態)。ステップ41bで、送りモータ9は光ピッ
クアップ4を支持するネジ13を回転させ、光ピックア
ップ4を光ディスク1の径方向に移動させ、副情報記録
開始位置まで移動させる。ステップ41cで、システム
制御系12からの指示に基づいて、レーザ駆動部5はレ
ーザ14を駆動する。レーザ14から出射した光ビーム
は光ピックアップ4の光学系と最終の対物レンズ15を
通して、光ディスクに照射される。このときレーザ14
から出射される光出力は、光ディスク1の記録層23を
結晶化させない程度の出力である。ステップ41dで、
フォーカス制御を行い、レーザ14から出射した光ビー
ムを光ディスク1の記録膜上に集光させる。ステップ4
1eで、位置検出器11は、光ピックアップの位置を検
出し、システム制御系12に位置情報を伝達する。ステ
ップ41fで、システム制御系12は得られた位置情報
をもとに、光ビームの照射位置が副情報記録開始位置に
あることを検出し、波形設定部7に副情報記録信号を出
力するとともに、BCA記録シーケンス42を開始す
る。光ビームの照射位置が副情報記録開始位置にないと
きは、システム制御系12は送りモータ制御部10に信
号を送り、送りモータ制御部10はこの信号をもとに送
りモータ9を駆動し、光ピックアップ4を微動させ副情
報記録開始位置へ移動させる。このあと再度ステップ4
1eに戻る。
【0060】次に、BCA記録シーケンス121につい
て説明する。ステップ121aで、光ディスク1上に記
録する識別情報等の記録データ(副情報)をコード化し
て、BCAパターン(記録信号)を作成する。ステップ
121bでは、波形設定部7はBCAパターンをもとに
レーザ変調波形を発生させる。波形設定部7は、BCA
信号生成部6より送られてきたBCA信号と、システム
制御系12からの回転周波数とをもとに、回転制御部3
からの一回転パルス信号をタイミングとして、レーザ変
調波形を整形する。また、波形設定部7は、システム制
御系12からの副情報記録信号を受けた場合レーザ変調
波形を出力し、副情報記録信号を受けない場合バイアス
出力を行う。光ディスク1が1回転する間にステップ1
21cとステップ121dが同時に実行される。ステッ
プ121cでは、光ディスク1上にBCA記録を行う。
レーザ駆動部5は、システム制御系12から指定された
レーザ出力値と、波形設定部7からのレーザ変調波形を
もとにレーザ駆動を行い、レーザ光が図11(1)のよ
うに出力される。図11(1)における光出力におい
て、出力111aは光ディスク1の記録膜26を破壊し
穴を設けるのに必要なエネルギーが得られるレーザ出力
であり、出力111bは光ディスク1の記録膜26を結
晶化させない程度の出力(例えば再生パワー)である。
この変調した光ビームを光ディスク1の記録膜に照射す
ることにより、記録層及び/または記録膜に穴を間欠さ
せて備えたBCAを記録する。
【0061】ステップ121dでは、光ディスク1が一
回転する間に、光ピックアップ4を光ディスク1の径方
向に一定速度で所定の量だけ移動させる。ステップ12
1cとステップ121dを同時に行うことにより、光デ
ィスク1の副情報記録領域にストライプ状のBCAパタ
ーンが形成される。ステップ121eで、位置検出器1
1は、光ピックアップの位置を検出し、システム制御系
12に位置情報を伝達する。ステップ121fで、シス
テム制御系12は得られた位置情報をもとに、光ビーム
の照射位置が副情報記録領域内にあることを検出し、波
形設定部7に副情報記録信号を出力するとともに、ステ
ップ121bに戻る。光ビームの照射位置が副情報記録
領域外に出たときは、図13に示す初期化シーケンス1
31へ移る。
【0062】次に、初期化シーケンス131について説
明する。光ビームの照射位置が副情報記録領域外に出る
と、切換器83で初期化制御系がシステム制御を行う。
ステップ131aで、システム制御系12はレーザ駆動
部5に信号を送り、レーザ出力を再生パワーに戻す。ス
テップ131bで、光ピックアップ4を光ディスク1の
径方向に移動させ、初期化開始位置まで移動させる。
【0063】ステップ131cで、システム制御系12
は回転制御部に信号を送り、回転状態をCAVからCL
V状態に切り換える。ステップ131dで、システム制
御系12はレーザ駆動部5に信号を送り、レーザ駆動部
5は設定された線速度に対して、光ディスク1の記録膜
26が結晶化するのに必要なパワーで一定となるよう
に、レーザ出力を制御する。ステップ131eで、光デ
ィスク1が一回転する間に、送りモータ制御部10は送
りモータ9を駆動し、光ピックアップを所定の量だけ移
動させる。ステップ131fで、位置検出器11は、光
ピックアップの位置を検出し、システム制御系12に位
置情報を伝達する。システム制御系12は得られた位置
情報をもとに、光ビームの照射位置が初期化領域内にあ
ることを検出し、ステップ131eに戻る。光ビームの
照射位置が初期化領域外に出たときは、終了シーケンス
43へ移る。
【0064】次に、終了シーケンス43について説明す
る。ステップ43aで、システム制御系12はレーザ駆
動部5に信号を送り、レーザ出力を再生パワーに戻す。
ステップ43bで、システム制御系12はフォーカス制
御部8に信号を送り、フォーカス制御を停止する。ステ
ップ43cで、システム制御系12はレーザ駆動部5に
信号を送り、レーザ出力をゼロにする。
【0065】以上の動作により、光ディスク1上の副情
報記録領域に記録膜26に穴を開けることによりBCA
を記録した後、連続して光ディスク1の初期化処理も行
うことができ、製造プロセスを簡略化することができ
る。
【0066】なお、ここではBCA記録波形として図1
1(1)のようにBCA記録部以外はレーザ出力を再生
パワーとしていたが、初期化開始位置を図3の半径位置
34bとし、図11(3)のようにBCA記録部以外を
初期化パワーとする方法もある。この方法によると、初
期化領域が狭くなるため、処理能力を向上させることが
できる。
【0067】また、実施例3では、CAV状態でBCA
記録を行った後、CLV状態で初期化を行う場合につい
て説明したが、初期化後BCA記録することも可能であ
る。また、線速度にあわせてレーザ出力強度を制御する
ことにより、CAV状態のままBCA記録と初期化を連
続して行うことも可能である。また、スピンドルモータ
にロータリエンコーダを付け、BCA記録時に、前記ロ
ータリエンコーダで検出される光ディスク1の回転角度
信号を基準にしてレーザ変調信号を生成することによ
り、CLV状態のままBCA記録と初期化を連続して行
うことも可能である。
【0068】上記実施例3で説明した記録層及び/また
は記録膜に穴を設けることにより、使用者が勝手に媒体
識別情報を改竄することを抑制できる効果があると共
に、再生専用型光記録媒体と同様の媒体識別情報を形成
できる。
【0069】なお、実施例3では媒体識別情報の記録に
記録層及び/または記録膜に穴を設ける場合を説明した
が、本記録方法は主情報領域における記録層及び/また
は記録膜にも適用できる。主情報領域に適用すると、書
換型光ディスクでありながら一部の情報の改竄を抑制で
きるという、書換可能型と追記型との両立が可能となる
光ディスクの記録方法が達成できる。
【0070】また、記録層及び/または記録膜に穴を設
けた場合、例えば実施例3で説明した光ディスクの線速
度を最適化し、記録層及び/または記録膜が液化され、
表面張力により偏在する構成を採用すると、穴部分は回
転方向(すなわち移動方向)の前側端辺近傍(すなわち
記録開始点側)及び後側端辺近傍(すなわち記録終了点
側)には記録層及び/または記録膜の材料が穴により偏
在するが、前側端辺近傍の偏在量よりも後側端辺近傍の
偏在量の方が多くなり穴部分の形状は非対称となるが、
穴部分による光学的変化が大きいため充分に吸収でき
る。さらに、穴部分は溶融状態の材料の表面張力に起因
する偏在であるため、材料の気化等に伴う衝撃力を抑制
でき、記録層及び/または記録膜の剥離等の発生もな
い。
【0071】なお、本発明に適用される光ディスクの構
成は反射層を備えなくても全く同様であるが、特に実施
例3の貫通孔を設ける構成で反射層を備えた光ディスク
の場合には、孔は反射層まで貫通する構成が好ましく、
反射層まで貫通する媒体識別情報の場合には、再生専用
型光記録媒体と全く同じ媒体識別情報が得られる。
【0072】前記実施例1〜3では基本的なBCAの記
録方法を述べたが、以下、実施例4では、記録時の変調
方法を再生時の復調方法を詳しく述べる。さらに次の実
施例5ではこのBCAを応用した場合の実施例を述べ、
BCAのイニシャライザ兼用方式に想定される改ざんに
よるセキュリティ低下を防ぐ方法を説明する。
【0073】(実施例4)まず、図15(a)を用い
て、データの変調方法を詳細に述べる。まず、記録すべ
きデータはリードソロモン方式エラー訂正コード(EC
C)付加部715において、データ716に対してEC
C717が付加される。第16図(a)は、188バイ
トのデータ716の全てに対して、リードソロモンの演
算を行い、16バイトのECC717を付加したデータ
構成を示す。第16図(b)は12バイトのデータ71
6aを記録する場合のデータ構成を示す。ECC717
a部のデータ量は16バイトで、データが188バイト
の場合のECC部とデータサイズは変わらない。
【0074】本発明のECC演算は、データが12バイ
トの場合、通常のようにデータ716aの12バイトに
対して演算するのではなく、第17図の(b)に示すよ
うにRS1の最後の行から実体として存在しないRS2
らRSnの3番目の行までの166バイトに0を入れた
188バイトの仮想的なデータ構成716bを作成し、
エラー訂正の演算を行ない、ECC717bを演算す
る。
【0075】DVDドライブの制御用の小容量の8ビッ
トもしくは16ビットマイコンでBCAの訂正演算を行
う場合、12バイト,28バイト及び44バイトから1
88バイトの間を含めて合計12種類のECC演算を行
う従来の方式では、各々の演算プログラムが必要なため
プログラム容量とメモリ空間が大きくなり足らなくなる
可能性がある。本発明により既存のドライブの小容量の
マイコンでECC処理できる効果がある。
【0076】(同期符号)次に同期符号について述べ
る。図18(a)は、同期ビット719a〜719zを
示す。図18(b)に示すように同期信号の固定パター
ンの間隔は4Tとなっているため、データの3Tと同期
パターンとは区別しやすくなる。
【0077】(PE−RZ変調)ECCコードが入った
データ716は、DVD−R,DVD−RWのようなD
VD−ROMと同じグルーブ記録を行うタイプの記録型
のメディアにBCAを記録する場合は、ROMディスク
と区別させるためのPE−RZ変調部720の逆コード
変換部721で、データの1,0が反転させられ、RZ
変調部722,PE変調部723でPE−RZ変調され
る。図20の波形図を用いて説明すると、(1)は入力
データ,(1’)はビット反転データ,(2)はRZ変
調,(3)はPE−RZ変調信号を示す。この変調信号
はパルス巾半減部724において、パルス巾が50%以
下となり、図20(4)のような波形が得られる。DV
D−RWのような相変化型ディスクの場合は、正負逆転
部725により波形を逆相とし、(5)の光出力に示す
ようにレーザー726の初期化光をBCA変調個所のみ
OFFにする。図20(6)のように、BCAパターン
が記録されるとともに、BCA間の記録膜が結晶化し初
期化される。本発明の場合、本来のPE−RZ変調信号
の半分以下に記録パルス巾を狭くしているので、図20
(6)のように各スロットのストライプの巾が半分に狭
くなる。さらに、2スロットに1ヶしかストライプがな
いため、BCA領域728では全部で1/4の巾の部
分、つまり面積比で1/4のみ、BCA部分つまり低反
射部となる。
【0078】記録膜が相変化材料の場合、記録前の部分
である明部の反射率は20%前後で低い。従来のPE−
RZ信号の記録パルス巾の信号をそのまま用いると、図
20(3)に示すように半分が記録後の部分である暗部
になり、平均反射率は10%前後となり、平均反射光が
減るためフォーカシングに悪影響を与える。本発明で
は、パルス巾半減部724により、BCAのパルス巾を
半分にしているので、平均反射率は元のBCAやピット
のない部分の反射率の75%以上となり、相変化記録膜
を用いても、15%以上の平均反射率がBCA領域にお
いても得られる。このため、フォーカスが容易となり、
安定するという効果がある。
【0079】(DVD−Rに記録する場合)また、この
記録装置でDVD−Rに記録する場合は、正負送転制御
信号を発生して、正負逆転部725に送ることにより、
図20(5)の光出力の極性が反転する。このため、レ
ーザー発光した部分のDVD−Rの記録膜の反射率が下
がり、図20(6)のようなBCAが記録される。波形
の極性を反転する機能があるため、DVD−Rに記録す
る場合は反転させず、DVD−RWに記録する場合には
反転させると両方のメディアにBCAを記録する機能を
1台でもつことができるという効果がある。図20はコ
ード反転部721があるため、ROM型ディスクとは変
調データの1,0の値が反転する。比較のため、図19
にROM型ディスクの変調信号を示す。
【0080】図19と図20では、(1)入力データは
同じである。しかしROMの場合は、コード反転信号を
送らないので、コード反転部721は動作しない。この
ため、“0”の時、PE−RZ信号は図19(3)のよ
うに左側のスロットに配置され、BCAパターンも図1
9(b)のように左側となる。一方、DVD−RW,D
VD−R等のRAM型メディアの場合はコード反転信号
が送られるため“0”の時、PE−RZ信号は図20
(3)のように右側のスロットに配置され、BCAパタ
ーンは(c)のように右側となる。従って、ディスク上
のBCAパターンが異なるため、ROMのBCAとRA
MのBCAを判別できる。もし、不正な業者がDVD−
RWやDVD−RのRAMディスクを用い、ROMディ
スクのデータをコピーしてもBCAのパターンが異なる
ため、及びROMディスクではないと判別されるため、
不正使用が防止されるという効果がある。
【0081】本発明では、コード反転部721をOFF
にし、正負逆転部725をOFFすることにより図19
のようにBCAをROMディスクに記録できる。DVD
−RWの場合はON/ONにし、DVD−Rの場合はO
N/OFFにし、DVD−RAMの場合はOFF/ON
にすれば、正規のBCAが1台の記録装置で記録でき
る。このように2つのスイッチ切換えによりDVD−R
OM,DVD−R,DVD−RW,DVD−RAMの4
つの異なるメディアにBCAを同じ記録装置で記録でき
るという効果がある。
【0082】(BCAの配置)図21にBCAの配置を
示す。DVD−ROMとDVD−RAMでは、リードイ
ンエリアの最内周の半径22.3mmの位置より、半径
23.5mmの位置までBCA領域728が配置され
る。この領域にはアドレス729が記録されており、B
CAバーコードの記録角度は最小51度から最大316
度であるため、BCA領域の特定の角度範囲には未記録
部が存在する。この空き領域730では、アドレスが読
めるため再生装置のヘッドは自分の位置を知ることがで
きる。BCA領域の外周部にはガードバンド731が5
0μm以上にあり、さらに外周部にあるディスクの物理
属性を示すコントロールデータ732がピットで記録さ
れており、BCA存在識別子712、ディスク種類識別
子711、コピー防止ディスクを示すコピー防止識別子
735、メディアキーブロックつまり鍵群736が記録
されている。
【0083】DVD−RやDVD−RWの場合は、BC
Aの内周部の半径22.1(21.9)mmから22.3(22.1)mmの範囲
にパワー調整のための試し書き領域のPCA領域73
7、半径22.3(22.1)mmから22.6(22.4)mmの範囲にパワー
制御のヒストリーを記録するRMA領域738、RMA
領域とBCA領域728との干渉を避けるための副ガー
ドハンド739がBCAの内周部に50μm以上設けら
れている。このため、BCA領域728は半径22.8mmか
ら23.5mmの間、正確には22.77mmから23.45mmの間には必
ず存在する。このようにBCA領域をROMに比べて半
径方向に狭くすることによりPCA,RMAとの共存が
可能となり、DVD−R,DVD−RWにBCAを用い
ることができる。この場合、連続イニシャライズは、少
なくとも内周部から始め半径22.65mmまでは継続する。
そして、PE−RZ変調信号に基づいて間欠発光させB
CAを記録し、半径23.57mmで完全に連続発光に切り替
えることにより、BCAをイニシャライズで記録でき、
RMAを破壊させずにBCAを記録できる。
【0084】(再生方法)図15(b)を用いて、BC
Aの再生方法を述べる。まず、光ヘッドでコントロール
データ732をアクセスし、8−16復調部738で復
調する。復調されたコントロールデータよりBCA識別
子712をよみ、BCA識別子判定部739で“0”す
なわち存在を示さない場合は停止し、“1”、すなわ
ち、存在を示す場合はディスク種類識別子711をよ
み、ディスク種類識別子判定部740において、DVD
−RやDVD−RW等の記録型ディスクを示す場合の
み、コード反転信号745を発生し、コード反転部74
4を作動させる。
【0085】一方、BCAデータを再生する場合は、図
21に示したBCA領域728に光ヘッドを移動させ、
BCA信号を再生し、レベルスライサ714でデジタル
信号とし、同期信号再生部743で同期信号を抽出し、
BCAデータ716のみをPE−RZ復調部742で復
調する。上述のコード反転信号745がONの時は、コ
ード反転部744において、図20の(1’)から
(1)に示したように変換し、1,0を反転させる。R
OMディスクの場合は、コード反転信号745は発生し
ないためコードは変換されない。こうして、元のBCA
データが正常に再生され、リードソロモンエラー訂正部
746において、図17(b)のようにBCAが188
バイト未満の場合は、0データを加えて仮想的に188
バイトとしてECC演算を行いエラー訂正され、BCA
信号が正しく出力される。
【0086】(実施例5) (ディスクIDの記録方法)図22はBCA付RAMデ
ィスクの代表的な製造工程を示す。まず、公開鍵や秘密
鍵等の第1暗号鍵802を用いて暗号エンコーダ803
で1〜n番目の複数の暗号を含む暗号鍵群700を暗号
化して第1暗号と805を作成する。この第1暗号80
5がマスタリング装置の8−16変調器917により変
調され、この変調信号がレーザーにより原盤800の内
周部にある第1記録領域919に凹凸のピットとして記
録される。具体的には図21で示したようにコントロー
ルデータ領域732にBCA識別子711,ディスク種
類識別子712,コピー防止識別子735とともに記録
される。この原盤800を用いて成形機808aでディ
スク状の透明基板918を成形し、記録膜作成機808
bで相変化型記録材料もしくは色素素材料からなる記録
膜を透明基板918の片面に形成し、0.6ミリ厚の片
面ディスク809a、809bを作成し、この2枚を貼
り合わせ機808cで貼り合わせて完成ディスクを作成
する。この完成ディスク809の第2記録領域920に
BCAの記録装置807で、ディスクID921もしく
はインターネット通信用の第2暗号鍵923の情報をP
E変調とRZ変調を組み合わせたPE−RZ変調器80
7aで変調し、この変調信号をレーザー807bで記録
しBCAパターンを形成し、BCA付き記録型ディスク
801を製造する。相変化型記録材料の場合は、BCA
記録装置として、本発明のイニシャライザを用いること
により、イニシャライズ工程とBCA記録工程の2つの
工程を1工程に統合できる。この工程を述べると、記録
膜作成器808bで成膜した後の記録膜は、アモルファ
ス状態もしくはアジデポ状態であるため反射率が10%
以下と低い。イニシャライザーを用いる場合、カマボコ
レンズにより、レーザ光を半径方向に長いストライプ形
状のビームスポットに集束させ記録面上に結像させ、デ
ィスクを回転させる。ビームを回転とともに外周部に移
動させ、連続的に照射させることにより記録膜は反射率
の低いアモルファス状態から反射率の高い結晶状態へと
変化し、内周から外周へと連続的にイニシャライズされ
ていく。この時、第2記録領域においては、PE−RZ
信号の“1状態”の時、0の信号つまりレーザー光をO
FFし、“0状態”の時1の信号つまり、レーザー光を
ONすることにより、レーザーをOFFにした個所では
アモルファス状態が残るので低反射率のままであり、O
Nした個所では、結晶状態になるので高反射率となり、
結果としてバーコードが円周上に形成され、BCAが記
録される。レーザービームがBCAの外周部に行き、図
21のガードバンド731の内周部に到達すると、BC
A信号に応じて間隔発光しているレーザーを連続的にO
N状態にすることによりガードバンド731より外周部
の記録膜が全て結晶化、つまりイニシャライズされてい
き、最外周までイニシャライズされる。
【0087】DVD−RWの場合は、図21に示すよう
にBCAの内周部の少なくとも半径22.1mm公差を考える
と半径21.9mmの領域から半径22.6mm公差を考えると半
径22.4mmの領域まではPCA領域737、RMA領域7
38とガードバンド739があるので、最初の内周部は
レーザーを連続発光させ、半径が22.65mmから22.77mmの
間(約22.6〜22.8mmの間)の位置でBCA変調信号に基づ
く間欠発光を開始し、BCA領域728にBCAパター
ンを記録し、半径23.45mmから半径23.55mmの間の位置で
間欠発光から連続発光に切り替える。このことにより、
図21のガードバンド731にはBCAが記録されず、
BCAの外周部のコントロールデータ732やBCAの
内周部のPCA領域737、RMA領域738は全周完
全に初期化されるので、PCA,RMA領域の光ヘッド
でデータやアドレスを安定によむことができるという効
果がある。
【0088】貼り合わせディスクを用いているので、中
に入ったBCAは改ざん出来ず、セキュリティ用途に用
いることが出来る。また、通常市販されているDVD−
RAM,DVD−RWドライブは円形のビームスポット
をもつ。もし不正なユーザーがこの市販ドライブの円形
ビームでBCA部分を改ざんしようとしてBCAを消去
しようとしてもトラック間にアモルファス状態が残るの
でBCAを完全に消去することができない。従って、市
販のドライブではBCAデータを改ざんできないため、
民生用としては高いセキュリティ効果が得られる。一
方、DVD−RWやDVD−R等のグルーブ記録型RA
Mディスクを用いてDVD−ROMそっくりのディスク
をコピーされる可能性がある。これを防ぐため図20で
説明したようにコードの極性反転部820bでPE−R
Z変調のデータ部のみROMディスクと変調ルールを逆
にする。つまり、ROMの場合BCAデータが“0”,
“1”の時、変調信号が各々“10”で“01”であっ
たものを、RAMの場合では、各々“01”,“10”
とする。するとROMとRAMのPE−RZ変調信号が
異なるため、RAMを用いてROMのコピーディスクを
作っても区別でき、不正を検出できるため、防止が可能
となる。
【0089】(著作権保護への応用)図23を用いてこの
改ざん困難なBCAを著作権保護に用いる応用例を述べ
る。まずRAMディスクに1回のみコピーが許可された
コンテンツを記録する際に、BCAを用いて暗号化する
手順を述べる。1回のみコピー許可識別子を検出した場
合、RAMディスク856のBCA領域920をアクセ
スしBCA再生部820で、PE−RZ復調することに
よりBCAのデータを再生し、ディスク固有のID85
7を出力する。又、RAMディスクの856の第2記録
領域919には、1〜n番目の鍵つまり複数の鍵群70
0が記録されているが、鍵選択部703により、各々の
製造業者のドライブに許可されている鍵を選び出し、暗
号デコーダ708で復号し“第1の鍵”を生成する。こ
の“第1の鍵”とディスク固有のID857を演算部7
04において一方向性関数で演算することにより、“第
2の鍵”を生成する。この鍵は、各々のRAMディスク
により異なり固有である。この“第2の鍵”は暗号化部
859の暗号化部706に送られる。
【0090】暗号化部859では、コンテンツ鍵生成部
707の乱数発生部709によりコンテンツ鍵705が
生成される。このコンテンツ鍵は暗号部706におい
て、前述の“第2の鍵”を用いて暗号化される。この
“暗号化されたコンテンツ鍵”は記録回路862によ
り、ディスク856の記録領域702に記録される。
【0091】一方、映画等の映像信号や音楽等の音声信
号等からなるコンテンツ860はコンテンツ鍵705を
用いて、暗号エンコーダー861で暗号化されて、記録
回路862によりRAMディスク856の記録領域70
2に記録される。
【0092】次に、このコンテンツ信号を再生する手順
を図23のブロック図と図24のフローチャート図を用
いて説明する。まず、ディスクが挿入され(ステップ7
14a)、コンテンツの再生命令を受けて(ステップ7
14b)、そのディスクがCPRM等のコピー防止ディ
スクであるかをディスクのコントロールデータ732の
中のコピー防止識別子735をみて判断し(ステップ7
14c)、もしコピー防止ディスクでなければそのまま
再生する(ステップ714d)。もし、コピー防止ディ
スクならステップ714eでコントロールデータの中の
BCA識別子712を読む。又、コントロールデータの
BCA識別子712(ステップ714e)がBCAの存
在を示さない場合(ステップ714f)はBCAを再生
しない(ステップ714g)。この時、RAMディスク
856のBCA領域から、BCA再生部820のPE−
RZ復調部により、ID857を含むBCAの情報を再
生する(ステップ714n)。ディスク702の物理属
性を記録してあるコントロールデータ710をよみ(ス
テップ714h)、ディスク種類識別子711(ステッ
プ714h)が、DVD−ROMか、DVD−RAM
か、DVD−RW,DVD−Rのいずれかであるかを判
定する。もしDVD−RWやDVD−Rの場合(ステッ
プ714j)は、PE−RZ復調部820aの極性反転
部820bにより、データのコードの極性が反転する
(ステップ714k)。つまり、再生した変調信号が
“01”なら出力データを“1”に、“10”なら
“0”復調にして、DVD−ROMの場合と逆にして復
調する(ステップ714m)。データ再生部865の8
−16復調部865aにより、主データの復調を行い、
まず、鍵ブロック領域919より複数の鍵からなる鍵群
700を再生し、鍵選択部703によりその装置に適し
た鍵を選択し、暗号デコーダ708において復号し、
“第1の鍵”を再生する。このID857と、上記の
“第1の鍵”とを演算部704において演算し、“第2
の鍵”を生成する(ステップ714p)。ここまでは、
上述のコンテンツの記録モードと同じである。暗号化コ
ンテンツを再生するモードでは、ディスク856より
“暗号化されたコンテンツ鍵”を再生・復号し、暗号化
されたコンテンツを復号する点が異なる。以下に図23
において再生時のみの流れを点線で示し詳しく述べる。
【0093】ディスク856の記録領域702に記録さ
れている“暗号化されたコンテンツ鍵713”をデータ
再生部865で再生し、前述の“第2の鍵”を用いて暗
号デコーダ714で復号し、コンテンツ鍵715を復号
する(ステップ714q)。このコンテンツ鍵を復号鍵
として用いて、暗号デコーダ863において、“暗号化
されたコンテンツ”を復号し(ステップ714r)、m
番目のコンテンツの平文864を出力する(ステップ7
14s)。正規に1枚のディスクのみにコピーされた場
合はRAMディスクに記録された暗号化されたコンテン
ツ鍵の1つはこのディスクIDと対であり、正しく暗号
の復号もしくはデスクランブルが行なわれ、第m番目の
コンテンツの平文864が出力される。映像情報の場合
はMPEG信号が伸長されて、映像信号が得られる。
【0094】この場合、暗号化はディスクIDを鍵とし
ている。ディスクIDは世の中に1枚しか存在しないよ
うにIDの番号が管理され製造されているため、1枚の
RAMディスクにしかコピーできないという効果が得ら
れる。この原理を以下に述べる。
【0095】ここで、当初正規にコピーしたRAMディ
スクから、別のもう一枚のRAMディスクにコピーする
ことは禁止されているが、もし暗号化されたコンテンツ
をそのまま不正にビットコピーした場合、最初のディス
クのディスクIDであるID1と、別のもう一枚のRA
Mディスクつまり不正コピーディスクのディスクIDで
あるID2とは番号が異なる。不正コピーされたRAM
ディスクのBCAを再生するとID2が再生される。し
かし、コンテンツもしくは/およびタイトル鍵はID1
で暗号化されているので、暗号デコーダ863において
ID2で解鍵しようとしても、鍵が異なるため、タイト
ル鍵やコンテンツの暗号は正しく復号されない。こうし
て、不正コピーのRAMディスクの信号が出力されず、
著作権が保護されるという効果がある。本発明はDis
k ID方式なので正規に1回だけコピーされた正規の
RAMディスクはどのドライブで再生しても、暗号が解
錠されるため利便性が高いという効果がある。ただし、
暗号化部859は遠隔地にある鍵管理センターでもよい
し暗号エンコーダを搭載したICカードでもよいし、記
録再生装置に含んでもよい。
【0096】イニシャライザーでBCAを記録した場
合、市販されているドライブではBCAを消去すること
ができないが、BCAのついていない記録ディスクを入
手してユーザーがBCAを記録する可能性がある。この
対策として本発明では、コントロールデータ710に原
盤にプリピットでBCA識別子712を記録してあるた
め、BCAを記録しないディスクのBCA識別子712
は“0”つまり、ないことを示し、かつプリピットのた
め改ざんできない。従って、このBCAの記録していな
いRAMディスクに後で不正にBCAを記録してもBC
A識別子が改ざんできないため、再生装置側で不正と判
断され、動作しないという効果がある。
【0097】上述の実施例では書換可能相変化型光ディ
スクを例に採り、しかも副情報領域の記録層と主情報領
域の記録層とが同一の場合について説明したが、媒体識
別情報を記録する部分のみ記録層の材料組成を変える
(例えば記録感度を低下させる等)、媒体識別情報を記
録する部分のみ記録層の材料を変える(例えば色素系材
料を適用する等)、媒体識別情報を記録する部分のみ記
録層を除き反射層のみとする等何れであっても、本発明
に含まれる。
【0098】さらに、相変化材料以外でも、光磁気材
料、色素材料等を記録層の材料として用いる構成であっ
ても、本発明を応用できる。
【0099】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、光記録
媒体に対して安定的に媒体識別情報を記録することがで
きる。特に、相変化型光記録媒体の初期化を行うのと同
時に媒体識別情報を記録することが可能となり、製造工
程の簡略化が図れるとともに、製造コストを抑えること
ができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の記録装置の一例を示すブロック図
【図2】 本発明に適用できる光ディスクの一例の要部
断面構成図
【図3】 本発明に適用できる光ディスクの一例を示す
上面図
【図4】 本発明の媒体識別情報記録方法の一例を示す
流れ図
【図5】 本発明の媒体識別情報記録方法の一例のタイ
ミングチャートを示す図
【図6】 本発明の媒体識別情報記録方法の一例を示す
【図7】 同記録方法を示す上面図
【図8】 本発明の記録装置の他の例を示すブロック図
【図9】 本発明の媒体識別情報記録方法の他の例を示
す流れ図
【図10】 同記録方法の流れ図
【図11】 本発明の媒体識別情報記録の別の例のレー
ザ出力波形図の一例で、(1)は、媒体識別情報を作成す
る際のレーザ出力波形図、(2)は、相変換工程の際のレ
ーザ出力波形図、(3)は、媒体識別情報と相変換工程と
を同時に行う場合のレーザ出力波形図
【図12】 本発明の媒体識別情報記録方法の別の例を
示す流れ図
【図13】 同記録方法の流れ図
【図14】 従来例の媒体識別情報BCA記録方法のタ
イミングチャートを示す図
【図15】 (a)は、本発明の記録装置の変調部の一
例を示すブロック図、(b)は、本発明の再生装置の復
調部の一例を示すブロック図
【図16】 (a)は、本発明の一例のBCAのn=1
2,188バイトの時のデータ構成図、(b)は、本発
明の一例のBCAのn=1,12バイトの時のデータ構
成図
【図17】 (a)は、本発明の一例のBCAのn=
1,12バイトの時のデータ構成図、(b)は、本発明
の一例のBCAのn=1,12バイトの時のECC演算
するために0を付加した仮想的なデータ構成図
【図18】 (a)は、本発明のBCAの同期符号の一
例を示すデータ構成図、(b)は、本発明の一例のBC
Aの固定同期パターンを示すデータ構成図
【図19】 本発明の一例のROM型ディスクの場合の
変調信号を示す波形図
【図20】 本発明の一例のRAM型ディスクの場合の
変調信号を示す波形図
【図21】 本発明のディスクのBCAの位置の一例を
示す上面図
【図22】 本発明のディスクの成形工程とBCAの記
録工程の一例を示す工程図
【図23】 本発明の一例BCAを用いてコンテンツを
暗号化/復号化する記録再生装置のブロック図
【図24】本発明の一例の記録再生装置のコンテンツを
復号再生する場合のフローチャート図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 モータ 3 回転制御部 4 光ピックアップ 5 レーザ駆動部 6 BCA信号生成部 7 波形設定部 8 フォーカス制御部 9 送りモータ 10 送りモータ制御部 11 位置検出器 12 システム制御系 13 ネジ 14 レーザ 15 対物レンズ 16 光検出器 17 プリアンプ 18 ボイスコイル 21 透明基板 22 誘電体層 23 記録層 24 誘電体層 25 反射層 26 記録膜 27 樹脂保護層 28 接着層 31 主情報記録領域 32 副情報記録領域 33 BCAパターン 34 半径位置 41 立上げシーケンス 42 BCA記録シーケンス 43 終了シーケンス 61 光ビーム 71 集光スポット 72 光ピックアップの移動量 81 BCA記録制御系 82 初期化制御系 83 切換器 101 初期化シーケンス 111 レーザ出力 121 立上げシーケンス 131 初期化シーケンス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 G11B 20/10 H 20/12 20/12 (72)発明者 福島 能久 大阪府大阪市城東区関目6丁目14番C− 508 (72)発明者 大嶋 光昭 京都府京都市西京区桂南巽町115番地の3

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号を記録できる主情報領域と、前
    記情報信号とは種類の異なる副情報を記録する副情報領
    域とを基板の一主面方向に分割して備え、前記主情報領
    域における前記情報信号を記録する情報層は前記副情報
    領域のリードインエリアにも備え、前記リードインエリ
    アの前記情報層に光学的に前記媒体を識別する媒体識別
    情報が記録された前記副情報領域の回転方向の後側部分
    端辺近傍の方が、前記回転方向の前記副情報領域の回転
    方向の前側部分端辺近傍に比べ、前記リードインエリア
    の前記情報層が偏在する量が多いことを特徴とする光記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 媒体識別情報は、副情報領域に形成され
    たピット形成領域の前記情報層の一部に重ねて記録する
    請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 媒体識別情報は、副情報領域の情報層の
    形状を変化させることなく記録した請求項1または2に
    記載の光記録媒体
  4. 【請求項4】 情報信号を記録できる主情報領域と、前
    記情報信号とは種類の異なる副情報を記録する副情報領
    域とを基板の一主面方向に分割して備え、前記主情報領
    域における前記情報信号を記録する情報層は前記副情報
    領域のリードインエリアにも備えた円板状光記録媒体を
    用い、光学的に前記媒体を識別する媒体識別情報を記録
    した前記リードインエリアにおいて、前記副情報領域の
    回転方向の後側部分端辺近傍の方が、前記回転方向の前
    記副情報領域の回転方向の前側部分端辺傍に比べ、前記
    情報層が偏在する量が多い記録を行うことを特徴とする
    光記録媒体の記録方法。
  5. 【請求項5】 前記媒体識別情報を、前記副情報領域に
    形成されたピット形成領域の前記情報層の一部に重ねて
    記録する請求項4に記載の光記録媒体の記録方法。
  6. 【請求項6】 前記媒体識別情報を、前記副情報領域の
    情報層の形状を変化させることなく記録する請求項4ま
    たは5に記載の光記録媒体の記録方法。
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