JP2002183890A - 歩行者用表示装置 - Google Patents

歩行者用表示装置

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JP2002183890A
JP2002183890A JP2000379732A JP2000379732A JP2002183890A JP 2002183890 A JP2002183890 A JP 2002183890A JP 2000379732 A JP2000379732 A JP 2000379732A JP 2000379732 A JP2000379732 A JP 2000379732A JP 2002183890 A JP2002183890 A JP 2002183890A
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signal light
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JP2000379732A
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English (en)
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Shigeru Narishima
茂 成島
Taira Nakamaru
平 中丸
Hajime Masuda
肇 増田
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Koito Industries Ltd
Original Assignee
Koito Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】押ボタン箱の用途を点灯色変更の指示出力だけ
に止まらせることなく、歩行者に対する諸々の情報発信
源として活用する途を図ることが可能な歩行者用表示装
置を提供する。 【解決手段】押ボタン箱11に一体に設けられている表
示部20には、押ボタン13の操作時点より歩行者用信
号灯器が青色に変化するまでの待時間が、デジタル的に
リアルタイムで減算表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交差点等に設置さ
れた歩行者用信号灯器の付帯設備であって、該歩行者用
信号灯器の点灯色変更を指示するための押ボタン箱に一
体に設けられた歩行者用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交差点等における横断歩道の両端
に設置されている歩行者用信号灯器に対して、これから
横断歩道を渡ろうとする歩行者の便宜のために点灯色変
更を指示するための押ボタン箱が付帯設備として設置さ
れている場合が多い。
【0003】押ボタン箱は、交差点近くにある電信柱等
の適当な支持体要所に固定されており、押ボタン箱のケ
ーシング正面部には、対応する歩行者用信号灯器の点灯
色が赤色の際に青色への変化を促す押ボタンが設けられ
ており、また、押ボタンの傍らには、押ボタンを押した
際に実際点灯色が変化するまで点灯する確認灯も設けら
れていた。
【0004】ここで確認灯は、一般に「お待ちくださ
い」と文字が記されたプレート状に形成されており、プ
レート全体が点灯・消灯する表示器として構成されてい
る。また、この確認灯とは別にケーシング正面部には、
前記押ボタンへの操作を促すために「押してください」
等の文言を記したプレートも通常設けられていた。
【0005】また、前記歩行者用信号灯器には、別途設
けられている交通信号制御装置から配線を介して電源お
よび制御信号が供給されるように設定されており、歩行
者用信号灯器における点灯色の変化やそのタイミング等
の表示態様は、交通信号制御装置にある所定プログラム
に従って制御されている。
【0006】同様に前記押ボタン箱の押ボタンや確認灯
にも、前記交通信号制御装置から配線を介して電源およ
び制御信号が供給されるように設定されていた。すなわ
ち、押ボタンの操作感知信号は配線を介して交通信号制
御装置に出力され、また交通信号制御装置から送信され
た点灯信号に基づき確認灯は点灯・消灯制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の技術では、歩行者用信号灯器の付帯設備
である押ボタン箱は比較的容量のある構造物であり、そ
れ自体の設置や交通信号制御装置との配線等と設備コス
トがかかる割には、その用途は単に点灯色の変化指示だ
けで他に用をなさないため、かかる押ボタン箱の有効利
用の途が望まれていた。
【0008】また、通常単独に制御される歩行者用信号
灯器では、前記押ボタン操作時点から歩行者用信号灯器
が青色に変化するまでの待時間は、予め一定時間となる
ように適宜設定できるが、例えば、隣接した2箇所の交
差点において、それぞれの交差点に設置してある信号灯
器の点灯色切替を連動させて渋滞緩和を図るような場合
では、歩行者用信号灯器における待時間が大いに問題と
なる。
【0009】すなわち、主とする一方の交差点における
点灯色に対して、他方の交差点の同一方向における点灯
色を常に合わせるために、他方の交差点に着いた時のタ
イミングにより待時間は一定とはならない。そのためタ
イミングによっては、次に青色に変化するまで非常に待
たされる場合もあり、歩行者の焦燥感を緩和するための
何らかの対策も必要となっていた。
【0010】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、押ボタン箱の用途を
点灯色変更の指示出力だけに止まらせることなく、歩行
者に対する諸々の情報発信源として活用する途を図り、
また、歩行者用信号灯器の点灯色変更に対する待時間を
正確に表示することで、歩行者の焦燥感を緩和すること
も可能な歩行者用表示装置を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 [1]歩行者用信号灯器(P)における点灯色変更を指
示するための押ボタン箱(11)に設けられた歩行者用
表示装置であって、前記押ボタン箱(11)に一体に設
けられ、各種情報を可変表示可能な表示部(20)を有
して成ることを特徴とする歩行者用表示装置。
【0012】[2]前記表示部(20)に可変表示され
る各種情報は、前記歩行者信号灯器を制御する交通信号
制御装置(1)より送信されるものであることを特徴と
する[1]記載の歩行者用表示装置。
【0013】[3]前記表示部(20)に可変表示され
る各種情報は、前記交通信号制御装置(1)からの送信
が途絶えた際に消去されることを特徴とする[2]記載
の歩行者用表示装置。
【0014】[4]前記表示部(20)には、前記押ボ
タン箱(11)における押ボタン(13)操作に起因し
て、各種情報が所定時間に亘り可変表示されることを特
徴とする[1],[2]または[3]記載の歩行者用表
示装置。
【0015】[5]前記表示部(20)は、前記押ボタ
ン箱(11)にある既存のプレートを取り外した箇所に
取り付け可能に設計されたことを特徴とする[1],
[2],[3]または[4]記載の歩行者用表示装置。
【0016】[6]前記押ボタン箱(11)は、その押
ボタン(13)操作時点より前記歩行者用信号灯器
(P)が赤色から青色に変化するまでの間点灯する確認
灯(14)をさらに備え、前記表示部(20)の表示駆
動は、前記確認灯(14)を点灯駆動させる電力と共有
であることを特徴とする[1],[2],[3],
[4]または[5]記載の歩行者用表示装置。
【0017】[7]前記表示部(20)には、歩行者の
進行方向における歩行者用信号灯器(P)が赤色の際
に、前記押ボタン箱(11)における押ボタン(13)
操作時点より前記歩行者用信号灯器(P)が青色に変化
するまでの待時間が、前記各種情報の一つとして減算表
示されることを特徴とする[1],[2],[3],
[4]または[5]記載の歩行者用表示装置。
【0018】[8]隣接した2箇所の交差点のそれぞれ
に設置された前記歩行者用信号灯器(P)の点灯色切替
を連動させることにより、各交差点の同一方向における
点灯色を互いに合わせる場合において、前記押ボタン箱
(11)は、前記何れか一方の交差点にある前記歩行者
用信号灯器(P)に対応して設けられたものであり、該
押ボタン箱(11)にある表示部(20)には、押ボタ
ン(13)操作時点から前記歩行者用信号灯器(P)が
連動により次の青色に変化するまでの待時間が減算表示
されることを特徴とする[7]記載の歩行者用表示装
置。
【0019】次に前記発明に基づく作用を説明する。本
発明に係る歩行者用表示装置によれば、押ボタン箱(1
1)に一体に設けられている表示部(20)により、各
種情報を可変表示することができるので、押ボタン箱
(11)の用途を点灯色変更の指示出力だけに止まらせ
ることなく、歩行者に対する諸々の情報発信源として活
用することができる。
【0020】ここで各種情報としては、例えば現在地の
地名や、進行方向における道案内(先にある主な建物名
等)、それに様々な分野のコマーシャル等が考えられる
が、最適な情報の一つとして信号の待時間が考えられ
る。
【0021】すなわち前記表示部(20)に、歩行者の
進行方向における歩行者用信号灯器(P)が赤色の際
に、押ボタン(13)操作時点より青色に変化するまで
の待時間を、アナログあるいはデジタル的にリアルタイ
ムで減算表示すれば、歩行者は待つ目安を把握でき、特
に長く待たされる場合においては、待時間が予想できな
い場合に比べて歩行者の焦燥感を大幅に緩和することが
できる。
【0022】ここで特に、隣接した2箇所の交差点のそ
れぞれに設置された歩行者用信号灯器(P)の点灯色切
替を連動させることにより、各交差点の同一方向におけ
る点灯色を互いに合わせるような場合には、押ボタン
(13)操作時点のタイミングにより待時間は一定とは
ならないため、タイミングによっては、次に青色に変化
するまで非常に待たされる場合もあるが、前記表示部
(20)による待時間の可変表示により、歩行者は待つ
目安を正確に把握することができる。
【0023】また、前記表示部(20)に可変表示され
る各種情報は、前記歩行者信号灯器を制御する交通信号
制御装置(1)より送信されるものとすれば、情報発信
のための特別な装置を新たに用意する必要はなく、設備
コストを抑えることができる。
【0024】また、前記表示部(20)に可変表示され
る各種情報を、前記交通信号制御装置(1)からの送信
が途絶えた際に消去されるようにすれば、例えば各種情
報が前記待時間であるような場合において、不正確な情
報の表示を未然に防止することが可能となり、交通にお
ける安全性を確保することができる。
【0025】また、前記表示部(20)には、押ボタン
(13)操作に起因して、各種情報が所定時間に亘り可
変表示されるようにすれば、歩行者がその場に待機して
いる時に限って表示することになり、不必要な表示出力
を省くことができる。
【0026】また、前記表示部(20)を、前記押ボタ
ン箱(11)にある既存のプレートを取り外した箇所に
取り付け可能に設計すれば、既存の押ボタン箱(11)
における部品交換程度の作業により設置することが可能
となり、設備コストを大幅に低減することができる。
【0027】更にまた、前記押ボタン箱(11)は、そ
の押ボタン(13)操作時点より歩行者用信号灯器
(P)が赤色から青色に変化するまでの間点灯する確認
灯(14)を通常備えるが、ここで前記表示部(20)
の表示駆動を、確認灯(14)を点灯駆動させる電力と
共有すれば、押ボタン箱(11)と一体である表示部
(20)の設置の施工性が向上するばかりでなく、既存
の押ボタン箱を本発明の押ボタン箱(11)と取り替え
る際に、電源線を増設する必要もない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する一の実施の形態を説明する。図1〜図7は本発明の
一実施の形態を示している。本実施の形態に係る歩行者
用表示装置は、歩行者用信号灯器Pにおける点灯色変更
を指示するための押ボタン箱11に一体に設けられてい
る。ここで歩行者用信号灯器Pは、交差点等に設置され
た各車両用信号灯器Aに対して、それぞれ付帯するよう
横断歩道の両端等に設置されている。
【0029】図1に示すように、車両用信号灯器Aおよ
び歩行者用信号灯器Pは、それぞれ配線を介して交通信
号制御装置1に接続されており、この交通信号制御装置
1から供給される電力および制御信号に基づいて点灯・
消灯が制御されるようになっている。一般に車両用信号
灯器Aおよび歩行者用信号灯器Pは、AC100Vの駆
動電力からなる点灯色信号の供給の有無に応じて、直接
的に駆動制御される。
【0030】車両用信号灯器Aや歩行者用信号灯器Pに
おける点灯色の変化やそのタイミング等の表示態様は、
交通信号制御装置1にある所定プログラムに従って制御
されるが、具体的には例えば、互いに対となる車両用信
号灯器Aと歩行者用信号灯器Pは、次のように表示態様
の切替が連動するように設定されている。
【0031】すなわち、車両用信号灯器Aにおける青色
灯AGの点灯(以下、単に「青色」と略す。)と同期し
て、歩行者用信号灯器Pの青色灯PGが点灯するが(以
下、単に「青色」と略す。)、車両用信号灯器Aが青色
の途中で、歩行者用信号灯器Pの青色灯PGは点滅(以
下、単に「青色点滅」と略す。)し、その後直ぐに歩行
者用信号灯器Pの赤色灯PRが点灯(以下、単に「赤
色」と略す。)するように制御される。
【0032】また、歩行者用信号灯器Pが赤色の途中
で、車両用信号灯器Aの黄色灯AYが点灯(以下、単に
「黄色」と略す。)し、その後直ぐに車両用信号灯器A
の赤色灯ARが点灯(以下、単に「赤色」と略す。)す
るように制御されている。各色灯はそれぞれ択一的に点
灯し、一が点灯している際に他は消灯するようになって
いる。
【0033】本発明の根幹を成す押ボタン箱11は、前
述した歩行者用信号灯器Pに対して、これから横断歩道
を渡ろうとする歩行者の便宜のために点灯色変更を指示
するための付帯設備であり、一般には、交差点近くにあ
る電信柱等の適当な支持体要所に固定されている。
【0034】図2〜図4にも示すように、押ボタン箱1
1自体の構成としては、立方体形のケーシング本体12
から成り、ケーシング本体12の背面部には、支持体要
所に取り付けるためのブラケット15が設けられてい
る。また、ケーシング本体12の正面部には、対応する
歩行者用信号灯器Pの点灯色が赤色の際に青色への変化
を指示する押ボタン13が設けられている。
【0035】押ボタン13は一般的な丸ボタン型スイッ
チから成り、前記交通信号制御装置1に配線を介して接
続されている。押ボタン13を押した際のON信号は、
操作感知信号として交通信号制御装置1に出力される。
この操作感知信号を交通信号制御装置1が受けると、交
通信号制御装置1は次述する確認灯14に対して直ぐに
確認灯制御信号を送信すると共に、対応する歩行者用信
号灯器Pの点灯色を所定時間経過後に赤色から青色へと
切り替えるようになっている。
【0036】また、ケーシング本体12の正面部12a
における押ボタン13の上側には確認灯14が設けられ
ている。この確認灯14も、前記押ボタン13と同様に
交通信号制御装置1に配線を介して接続されており、前
記確認灯制御信号を受信した際に点灯するように制御さ
れる。
【0037】すなわち、確認灯14は通常は消灯してい
るが、前記押ボタン13が押された際に前記歩行者用信
号灯器Pの点灯色が赤色から青色に変化するまでの間点
灯するものである。確認灯14は、具体的には例えば
「お待ちください」と文字が記された透光性を有するプ
レート材の裏側に、パイロットランプ等の発光体を配設
して成る。ここで確認灯14を点灯駆動させる電力は、
次述する表示部20の表示駆動と共有となっている。な
お、確認灯14のプレート材は、ケーシング本体12の
正面部12aに開設された開口に嵌め付けられている。
【0038】本発明である歩行者用表示装置は押ボタン
箱11に一体に設けられており、歩行者用表示装置の主
要部をなす表示部20は、ケーシング本体12の正面部
12aにおける押ボタン13の下側に設けられている。
かかる表示部20は、各種情報を可変表示可能なもので
あり、具体的に例えば7セグメントLEDで構成した
り、あるいは液晶ディスプレイやブラウン管(CRT)
等、可変表示可能なもの、すなわち表示内容を適宜変化
させることができる表示手段であればよい。
【0039】表示部20に表示する各種情報としては、
例えば現在地点の地名や、現在時刻、近未来の天気予報
の他、進行方向における道案内(先にある主な建物名
等)、それに様々な分野のコマーシャル等が考えられ
る。もちろん複数の情報を多様に組み合わせて表示でき
るようにしてもよい。本実施の形態では、最適な情報の
一つとして、歩行者用信号灯器Pの「待時間」を表示す
る例について以下説明する。
【0040】すなわち、前記表示部20には、歩行者の
進行方向における歩行者用信号灯器Pが赤色の際に、前
記押ボタン13の操作時点より歩行者用信号灯器Pが青
色に変化するまでの待時間がリアルタイムで減算表示さ
れる。詳しくは図2に示すように、待時間が具体的な秒
数として、7LEDセグメントに1秒ずつ減算表示され
るように設定されている。
【0041】このように待時間をデジタル的に表示する
ようにしても良いが、別の例として、待時間をアナログ
的にリアルタイムで減算表示するようにしてもかまわな
い。図5に示す別の例では、丸形の発光部を左右方向に
多数並設して、前記押ボタン13の操作時点では全部を
点灯状態にした後、1つずつ消灯させていくようにして
待時間を量的に表示するように設定している。このよう
にアナログ的な減算表示によれば、小さな子供でも待時
間の減算を視覚的に容易に把握することができる。
【0042】何れの態様の待時間の表示にしろ、そのデ
ータは前記歩行者信号灯器Pを制御する交通信号制御装
置1より送信されるものであり、該交通信号制御装置1
によって、歩行者用信号灯器Pにおける点灯色の変化や
そのタイミング等の制御に伴いカウントされる値を、そ
のまま表示データとして利用している。
【0043】また、前記表示部20に各種情報の一つと
して表示される待時間は、結果として前記押ボタン13
の操作に起因して、所定時間に亘り可変表示されること
になるが、かかる待時間は、前記交通信号制御装置1か
らの送信が何らかのトラブルを原因として万一途絶えた
際には消去されるように設定されている。すなわち、交
通信号制御装置1からの送信が途絶えた時点における待
時間が、そのまま減算されずに表示され続けるようなこ
とはない。
【0044】更に、前記表示部20の大きさ・形状は、
前記押ボタン箱11の正面部12aにあった既存のプレ
ートを取り外した箇所に取り付け可能に設計されてい
る。ここで既存のプレートとは、例えば押ボタン13へ
の操作を促すために「押してください」等の文言を記し
たプレート等が相当する。
【0045】次に作用を説明する。図6は、歩行者用表
示装置の表示部20における待時間の処理を示すフロー
チャートであり、以下、図6を参照して待時間の表示処
理について説明する。先ず最初は、押ボタン箱11の押
ボタン13を押す操作に基づき出力される押ボタン操作
感知信号が、交通信号制御装置1により検出されるまで
は待機状態となり、押ボタン13に対応する歩行者用信
号灯器Pは赤色に維持されている(S101)。
【0046】かかる状態にて、前記歩行者用信号灯器P
の点灯色変更を願う歩行者が押ボタン13を押すことに
より、それに基づく押ボタン操作感知信号が交通信号制
御装置1で検出された場合(S101:「あり」)に
は、交通信号制御装置1から待時間に関する表示データ
が押ボタン箱11側へ送信され(S102)、図2に示
す如く表示部20には、待時間がアナログ的にリアルタ
イムで減算表示される(S103)。
【0047】また、表示部20における表示処理と並行
して、同じく前記押ボタン操作感知信号が交通信号制御
装置1で検出された場合(S101:「あり」)に、そ
の時点で交通信号制御装置1から確認灯制御信号が押ボ
タン箱11側へ送信され(S105)、確認灯14は、
前記押ボタン13の操作とほぼ同期して点灯し(S10
6)、前記歩行者用信号灯器Pの点灯色が赤色から青色
に変化するまでの間、点灯した状態が維持される。
【0048】待ち時間が「0」となった時点で(S10
4,S107:「=0」)、前記歩行者用信号灯器Pの
点灯色が赤色から青色に変化するが、かかる点灯色切替
と同期して、前記表示部20に表示された待時間も
「0」となって消え、また点灯していた前記確認灯14
は消灯する(S108)。
【0049】なお、図6中において、「押ボタン信号」
は押ボタン操作感知信号の略であり、「点灯信号」は確
認灯制御信号の略である。また、「制御機」とは交通信
号制御装置1を指すものである。
【0050】以上のように、歩行者用表示装置によれ
ば、押ボタン箱11に一体に設けられた表示部20によ
り、歩行者の進行方向における歩行者用信号灯器Pが赤
色の際に、押ボタン13の操作時点より青色に変化する
までの待時間が減算表示されるので、歩行者は待時間を
容易に把握でき、焦燥感が大幅に軽減される。
【0051】前記表示部20に表示するのは、前記待時
間に限られるものではなく、他に各種情報としては、例
えば現在地の地名や、現在時刻、近未来の天気予報の
他、進行方向における道案内(先にある主な建物名
等)、それに様々な分野のコマーシャル等が考えられ、
もちろん複数の情報を多様に組み合わせて表示できるよ
うにしてもよい。
【0052】このように、押ボタン箱11と一体の表示
部20により、各種情報を可変表示することができるの
で、前記押ボタン箱11の用途を従来の如く点灯色変更
の指示出力だけに止まらせることなく、歩行者に対する
諸々の情報発信源として活用することができる。
【0053】ここで各種情報は、前記交通信号制御装置
1から送信されるものであるため、情報発信のための特
別な装置を新たに用意する必要はなく、設備コストを抑
えることもできる。また、前記表示部20に可変表示さ
れる待時間は、前記交通信号制御装置1からの送信が途
絶えた際に消去されるので、ちょうど途絶えた時点にお
ける待時間がそのまま表示され続けることはない。従っ
て、不正確な待時間の表示を未然に防止することが可能
となり、交通における安全性を確保することができる。
【0054】また、前記表示部20には、あくまで押ボ
タン13の操作に起因して待時間が表示されることにな
るため、歩行者がその場に待機している時に限って表示
されることになり、不必要な表示出力を省くことができ
る。更にまた、前記表示部20は、前記押ボタン箱11
にある既存のプレートを取り外した箇所に取り付け可能
に設計されているので、既存の押ボタン箱11における
部品交換程度の作業により設置することが可能となり、
設備コストを大幅に低減することができる。
【0055】更にまた、前記表示部20の表示駆動は、
確認灯14を点灯駆動させる電力と共有であるため、押
ボタン箱11ないし表示部20の設置の施工性が向上す
るばかりでなく、既存の押ボタン箱を本実施の形態に係
る押ボタン箱11と取り替える際に、電源線を増設する
必要もない。
【0056】ところで、通常単独に制御される歩行者用
信号灯器Pでは、前記押ボタン13の操作時点から歩行
者用信号灯器Pが青色に変化するまでの待時間は、予め
一定時間となるように適宜設定できるが、例えば、隣接
した2箇所の交差点において、それぞれの交差点に設置
してある信号灯器の点灯色切替を連動させて渋滞緩和を
図るような場合では、歩行者用信号灯器Pにおける待時
間が大いに問題となる。
【0057】図7に基づき詳しく説明すれば、図7
(a)に示す隣接した2箇所の交差点1,2において、
それぞれの交差点1,2に設置してある信号灯器A1〜
A4は、互いに点灯色切替が連動するように設定されて
いる。ここでの点灯色切替連動の制御は、交通信号制御
装置1によって実行されるようになっている。
【0058】図7(a)中の信号灯器A1〜A4は車両
用のものであるが、これらに対しては図示省略したがそ
れぞれ歩行者信号灯器Pが対応するように設置されてい
る。更に、各車両用信号灯器A1〜A4に対応する歩行
者信号灯器Pのうち、交差点2における従道路の縦方向
bに対向する一対の信号灯器A3に対しては、それぞれ
押ボタン箱11が設置されている。
【0059】図7(b)に示すダイヤグラムは、交差点
1,2に設置してある信号灯器A1〜A4の点灯色切替
の連動を示している。交差点1に対応するダイヤグラム
において、「1G」は主道路の横方向aに対向する車両
用信号灯器A2が青色であることを示し、「1Y」は同
信号灯器A2が黄色であることを示し、「1R」は同信
号灯器A2が赤色であることを示している。
【0060】また、「2G」は従道路の縦方向bに対向
する車両用信号灯器A1が青色であることを示し、「2
Y」は同信号灯器A1が黄色であることを示し、「2
R」は同信号灯器A1が赤色であることを示している。
【0061】また、「1PG」は前記車両用信号灯器A
2に付帯する歩行者用信号灯器P(図7中では図示せ
ず)が青色であることを示し、「1PW」は同信号灯器
Pが青色点滅していることを示し、「1PR」は同信号
灯器Pが赤色であることを示している。
【0062】更にまた、「2PG」は前記車両用信号灯
器A1に付帯する歩行者用信号灯器P(図7中では図示
せず)が青色であることを示し、「2PW」は同信号灯
器Pが青色点滅していることを示し、「2PR」は同信
号灯器Pが赤色であることを示している。
【0063】次に交差点2に対応するダイヤグラムにお
いては、「1G」は主道路の横方向aに対向する車両用
信号灯器A4が青色であることを示し、「1Y」は同信
号灯器A4が黄色であることを示し、「1R」は同信号
灯器A4が赤色であることを示している。
【0064】また、「2G」は従道路の縦方向bに対向
する車両用信号灯器A3が青色であることを示し、「2
Y」は同信号灯器A3が黄色であることを示し、「2
R」は同信号灯器A3が赤色であることを示している。
【0065】また、「1PG」は前記車両用信号灯器A
4に付帯する歩行者用信号灯器P(図7中では図示せ
ず)が青色であることを示し、「1PW」は同信号灯器
Pが青色点滅していることを示し、「1PR」は同信号
灯器Pが赤色であることを示している。
【0066】更にまた、「2PG」は前記車両用信号灯
器A3に付帯する歩行者用信号灯器P(図7中では図示
せず)が青色であることを示し、「2PW」は同信号灯
器Pが青色点滅していることを示し、「2PR」は同信
号灯器Pが赤色であることを示している。
【0067】ここで図7(b)に示す交差点1,2にお
ける信号灯器A1〜A4の点灯色切替の連動サイクルは
同一に設定されているが、図7(c)は例えば夜間等に
おいて、交差点2の従道路側の交通量が少ない場合に対
応した別の点灯色切替の連動サイクルの一例を示すもの
である。
【0068】図7に示す例のように、主とする一方の交
差点1における点灯色に対して、他方の交差点2の同一
方向における点灯色を常に合わせる場合には、他方の交
差点2における押ボタン箱11は、これが付帯する歩行
者用信号灯器Pの点灯色変更を指示すると言うより、実
際には前記待時間の表示を指示するものとなる。
【0069】このような制御下においては、押ボタン1
3の操作時点のタイミングにより待時間は一定とはなら
ないため、タイミングによっては、次に青色に変化する
まで非常に待たされる場合もあるが、前記表示部20に
よる待時間の可変表示により、歩行者は待つ目安を正確
に把握でき、特に長く待たされる時に、待時間が全く予
想できない場合に比べて焦燥感が大幅に緩和される。
【0070】また、前述したが「待時間」は、交通信号
制御装置1における歩行者用信号灯器Pの制御のための
カウント値をそのまま表示データとして利用するため、
たとえ前記タイミングにより待時間が一定でなくても、
かかる待時間を常時正確に表示部20へ向けて送信する
ことが可能となる。
【0071】以上、本発明の実施の形態を図面によって
説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おける変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0072】例えば表示部20に表示するのは、「信号
の待時間」に限られるものではなく、他に各種情報とし
ては、現在地の地名や、現在時刻、近未来の天気予報の
他、進行方向における道案内(先にある主な建物名
等)、それに様々な分野のコマーシャル等が考えられ、
もちろん複数の情報を多様に組み合わせて表示できるよ
うにしてもよい。
【0073】また、前記表示部20に可変表示される各
種情報は、前記歩行者信号灯器を制御する交通信号制御
装置1より送信されるものに限ることなく、情報発信の
ための特別な装置を新たに用意して送信するように構成
してもかまわない。更に、前記表示部20には、前記押
ボタン13の操作に起因して、各種情報が所定時間に亘
り可変表示されるが、押ボタン13の操作とは関係なし
に各種情報を可変表示できるように設定してもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明に係る歩行者用表示装置によれ
ば、押ボタン箱に一体に設けられている表示部により、
各種情報を可変表示することができるので、押ボタン箱
の用途を点灯色変更の指示出力だけに止まらせることな
く、歩行者に対する諸々の情報発信源として活用するこ
とができる。
【0075】特に前記表示部には、歩行者の進行方向に
おける歩行者用信号灯器が赤色の際に、押ボタン操作時
点より青色に変化するまでの待時間を、リアルタイムで
減算表示すれば、歩行者は待つ目安を把握でき、特に長
く待たされる場合においては、待時間が予想できない場
合に比べて歩行者の焦燥感を大幅に緩和することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る歩行者用表示装置
を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る歩行者用表示装置
を構成する押ボタン箱を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る歩行者用表示装置
を構成する押ボタン箱を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る歩行者用表示装置
を構成する押ボタン箱を示す底面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る歩行者用表示装置
の表示部における別態様での待時間の可変表示例を示す
正面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る歩行者用表示装置
における待時間の可変表示処理を示すフローチャートで
ある。
【図7】隣接した2箇所の交差点において、それぞれの
交差点に設置してある信号灯器の点灯色切替を連動させ
る場合の説明図である。
【符号の説明】
A…車両用信号灯器 P…歩行者用信号灯器 1…交通信号制御装置 11…押ボタン箱 12…ケーシング本体 12a…正面部 13…押ボタン 14…確認灯 20…表示部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歩行者用信号灯器における点灯色変更を指
    示するための押ボタン箱に設けられた歩行者用表示装置
    であって、 前記押ボタン箱に一体に設けられ、各種情報を可変表示
    可能な表示部を有して成ることを特徴とする歩行者用表
    示装置。
  2. 【請求項2】前記表示部に可変表示される各種情報は、
    前記歩行者信号灯器を制御する交通信号制御装置より送
    信されるものであることを特徴とする請求項1記載の歩
    行者用表示装置。
  3. 【請求項3】前記表示部に可変表示される各種情報は、
    前記交通信号制御装置からの送信が途絶えた際に消去さ
    れることを特徴とする請求項2記載の歩行者用表示装
    置。
  4. 【請求項4】前記表示部には、前記押ボタン箱における
    押ボタン操作に起因して、各種情報が所定時間に亘り可
    変表示されることを特徴とする請求項1,2または3記
    載の歩行者用表示装置。
  5. 【請求項5】前記表示部は、前記押ボタン箱にある既存
    のプレートを取り外した箇所に取り付け可能に設計され
    たことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の歩
    行者用表示装置。
  6. 【請求項6】前記押ボタン箱は、その押ボタン操作時点
    より前記歩行者用信号灯器が赤色から青色に変化するま
    での間点灯する確認灯をさらに備え、 前記表示部の表示駆動は、前記確認灯を点灯駆動させる
    電力と共有であることを特徴とする請求項1,2,3,
    4または5記載の歩行者用表示装置。
  7. 【請求項7】前記表示部には、歩行者の進行方向におけ
    る歩行者用信号灯器が赤色の際に、前記押ボタン箱にお
    ける押ボタン操作時点より前記歩行者用信号灯器が青色
    に変化するまでの待時間が、前記各種情報の一つとして
    減算表示されることを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5または6記載の歩行者用表示装置。
  8. 【請求項8】隣接した2箇所の交差点のそれぞれに設置
    された前記歩行者用信号灯器の点灯色切替を連動させる
    ことにより、各交差点の同一方向における点灯色を互い
    に合わせる場合において、 前記押ボタン箱は、前記何れか一方の交差点にある前記
    歩行者用信号灯器に対応して設けられたものであり、該
    押ボタン箱にある表示部には、押ボタン操作時点から前
    記歩行者用信号灯器が連動により次の青色に変化するま
    での待時間が減算表示されることを特徴とする請求項7
    記載の歩行者用表示装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129731A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 交通信号制御システム、交通信号制御機及び表示機

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JP2008129731A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 交通信号制御システム、交通信号制御機及び表示機

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