JP2002183848A - 人体検出装置 - Google Patents

人体検出装置

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JP2002183848A
JP2002183848A JP2000379596A JP2000379596A JP2002183848A JP 2002183848 A JP2002183848 A JP 2002183848A JP 2000379596 A JP2000379596 A JP 2000379596A JP 2000379596 A JP2000379596 A JP 2000379596A JP 2002183848 A JP2002183848 A JP 2002183848A
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JP2000379596A
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Akihiro Yanada
晃宏 梁田
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Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、給湯器等の熱的影響や送風ファン
モータからのノイズの影響等を受けにくく、誤動作等の
おそれの少なく、かつ、人体検出を迅速確実に行うこと
ができる人体検出装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 人体の動きを撮像して画像処理する人体
検出センサと、該人体検出センサによる異常検出時に警
報を発する報知手段と、該報知手段に音声を報知させる
音声データを記憶した音声記憶部と、機器を遠隔位置か
ら操作し前記報知手段を有するリモコンとからなり、前
記音声記憶部を前記リモコン側に設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の動きを検出
し異常が生じた場合には、遠隔場所に居る他者に警報を
発する報知手段を設けた人体検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば浴室、トイレ、洗面所等に
人体を検出する検出センサを取付け、この検出センサに
よって人の動きを監視して、静止状態が続くと浴室等内
で倒れた等異常が生じたものと推測し、この人体の異常
検出時には、報知手段により遠隔場所に居る他の人にブ
ザー等で報知がなされていた。一方、近年、給湯器等に
は操作の受付け、操作の変更を音声により行う音声ガイ
ド機能をそのリモコンに設けてある。従って、前記人体
の異常検出時においても、その音声ガイドを用いて他者
に報知警報する方が望ましい。また、前記リモコンには
液晶パネル等の操作表示部が設けられており、この表示
部を利用すれば、画像によっても他者に報知することが
できる。そして、音声ガイドを行うためには音声データ
を必要とし、この音声データを記憶させる記憶部(RO
M)を給湯器等の熱源機器本体ケース内に設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のもの
に加えて、人体検出用の音声報知を行うためには、さら
に多くの音声データが必要となり、その上に、画像表示
用の画像データを加えようとすると、データ量が多くな
り、給湯器本体内部に設けたものでは、給湯器の熱的影
響や送風ファンモータからのノイズによる悪影響等を受
けやすく、誤動作等の問題点があった。また、人体検出
を迅速確実に行うためにも、センサからの伝送速度を早
めることが望ましく、かかる点での技術的改善が求めら
れていた。
【0004】本発明は上記問題点に鑑み、給湯器等の熱
的影響や送風ファンモータからのノイズの影響等を受け
にくく、誤動作等のおそれの少なく、かつ、人体検出を
迅速確実に行うことができる人体検出装置を提供するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の人体検出装置は、人体の動きを撮像して画
像処理する人体検出センサと、該人体検出センサによる
異常検出時に警報を発する報知手段と、該報知手段に音
声を報知させる音声データを記憶した音声記憶部と、機
器を遠隔位置から操作し前記報知手段を有するリモコン
とからなり、前記音声記憶部を前記リモコン側に設けた
ことを第1の特徴としている。この第1の特徴によれ
ば、音声記憶部はヒータ、ファンモータ等を有する機器
側から離隔されているので、機器による人体検出センサ
の音声データの記憶部への熱的影響、ノイズによる悪影
響を緩和することができる。また、人体検出センサと機
器のリモコンとは通常近接設置されているので、伝送速
度も速く、迅速に人体情報を報知することができる。
【0006】また、本発明の人体検出装置は、人体の動
きを撮像して画像処理する人体検出センサと、該人体検
出センサによる異常検出時に警報を発する報知手段と、
該報知手段に音声を報知させる音声データを記憶した音
声記憶部と、温水機器を遠隔位置から操作し前記報知手
段を有するリモコンとからなり、前記音声記憶部を前記
リモコン側に設けたことを第2の特徴としている。この
第2の特徴によれば、音声記憶部は熱交換器、ファンモ
ータ等を有する温水機器側から離れているので、温水機
器による人体検出センサの音声データの記憶部への熱的
影響、ノイズによる悪影響を緩和することができる。ま
た、人体検出センサと温水機器のリモコンとは通常近接
設置されているので、伝送速度も速く、迅速に人体情報
を報知することができる。また前記温水機器のリモコン
に設けることによって、人体センサ側の制御負担を軽減
することとなって、人体センサを小型化することができ
る。さらに、温水機器を制御するリモコンにセンサの報
知手段を設けることで、別個に報知手段を設ける必要の
ないものである。
【0007】 また、本発明の人体検出装置は、浴室に
おける人体の動きを撮像して画像処理する人体検出セン
サと、該人体検出センサによる異常検出時に警報を発す
る報知手段と、該報知手段に音声を報知させる音声デー
タを記憶した音声記憶部と、温水機器を遠隔位置から操
作し前記報知手段を有するリモコンとからなり、前記音
声記憶部を前記リモコン側に設けたことを第3の特徴と
している。この第3の特徴によれば、上記の特徴に加
え、浴室の人体検出情報を台所等遠隔位置に設置した温
水機器のリモコンに音声で報知することができる利点が
ある。音声記憶部を台所リモコンに設けておくことで、
音声による警報報知を迅速に行うことができる。また、
本発明の人体検出装置は、浴室における人体の動きを撮
像して画像処理する人体検出センサと、該人体検出セン
サによる異常検出時に警報を発する報知手段及び表示す
る表示手段と、該報知手段に音声を報知させる音声デー
タを記憶した音声記憶部と、前記表示手段に人体検出用
の画像を表示させる画像表示データを記憶した画像記憶
部と、温水機器を遠隔位置から操作し前記報知手段及び
表示手段を有するリモコンとからなり、前記音声記憶部
及び画像記憶部を前記リモコン側に設けたことを第4の
特徴としている。この第4の特徴によれば、上記の特徴
に加え、音声記憶部に加えて画像記憶部を温水機器のリ
モコンに設けることで、リモコンの表示手段への画像表
示を迅速に行える利点がある。また、本発明の請求項1
〜4に記載の人体検出装置は、人体検出センサによる検
知領域を複数の領域に分割する領域分割手段を設け、各
領域毎に動き量を検出して画像を処理するようにしたこ
とを第5の特徴としている。この第5の特徴によれば、
上記の特徴に加え、領域毎に画像処理することで、処理
速度を早めることができ、報知等を迅速に行える利点が
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態を示す全体構成図である。図2は本発明の一実施形
態を示す電気回路のブロック図である。図3は人体検出
センサの画像検出部の1画素を構成する画像コア回路の
構成を示す回路図である。図4はセンサの撮像範囲と検
知範囲及び検知領域との関係を示す説明図である。図5
は本発明の一実施形態を示す制御フローチャートであ
る。図6は本発明の一実施形態を示す人体監視のフロー
チャートである。図7は人体検出センサと温水機器とリ
モコンとの関係を示す一実施形態の説明図である。図8
は電気制御のブロック図である。図9は記憶部の拡大図
である。図10は電気制御の他実施例を示すブロック図
である。
【0009】図1は浴室1、温水機器40、該温水機器
40を遠隔位置から操作し台所に設置した台所リモコン
70等を側方から見た断面図であり、本発明の一実施形
態の概略を示すものであって、浴室1内部には浴槽2及
び洗場3を設けてある。4は浴室1への出入口である。
5は人体センサであり、その詳細については後述する
が、通常は単独で浴室1の内壁面上部等に取り付けてあ
る。この人体センサ5は上記の設置例に限られずに、図
7に示されるように、浴室1に取り付けた浴室暖房機8
0の内部に組み込んでもよい。 そしてこ
の浴室暖房機80の内部には、浴室1の空気を加熱する
熱交換器81と、該熱交換器81によって加熱された空
気を浴室内に送風するシロッコファンからなる送風ファ
ン82を設けている。熱交換器81は電気による空気加
熱方式のものでも、また温水循環による放熱式のもので
も良い。そして人体センサ5は、本実施形態では浴室1
の壁面に取り付けているが、この例に限ることなく、浴
室1の天井面に取り付けても良い。人体センサ5は、人
工網膜を利用した撮像装置を有し、浴室1における人体
の動きを撮像して画像処理する人体検出センサ51と、
赤外線による熱検知により人体を検知する赤外線センサ
52とから構成している。この人体センサ5の設置は浴
室に限られず、トイレ、洗面所等密閉空間であってもよ
い。
【0010】人体センサ5の出力は、温水機器40と接
続するケーブル41を通じて温水機器40のコントロー
ラ42に入力される。浴室1には温水機器40を遠隔操
作する風呂リモコン60を設置し、また台所には温水機
器40を遠隔操作する台所リモコン70を設置してい
る。ここに、温水機器40とは、浴槽に給湯等水を加熱
するための機器であり、具体的には給湯器付風呂釜、給
湯器付暖房機、温水暖房機、給湯器等により構成されて
いる。温水機器にはガスを燃料とするもののみならず石
油を燃料とするものでもよい。そして、給湯器等を制御
する前記リモコン60、70には、浴室1に入浴者がい
ることを知らせる液晶表示パネル等の表示部を有してお
り、人体センサ5が入浴者を検知して、検知信号を出力
すると、表示部が点灯等表示するようになっている。表
示部は上記のものに限られず、入浴者の動きが一定時間
無かった場合、浴槽で寝ているかまたは倒れたと推測
し、まず風呂リモコン60で警報音あるいは音声により
注意を喚起し、浴室側から応答が所定時間内にない場合
には、台所リモコン70において警報音あるいは音声に
より家族等他者に表示報知するようにしておけばよい。
また、人体検出センサをトイレに設置する場合には、温
水便座を遠隔操作するリモコン等に報知手段を設けてお
けばよい。さらに、人体検出センサを洗面所に設置する
場合には、洗面所の給湯カランの湯温等を遠隔操作する
機器あるいは洗面所の暖房機のリモコン等に報知手段を
設けておけばよい。
【0011】そして、温水機器40の内部には熱交換器
及びバーナが内蔵されており、制御のための各種センサ
を設けてある。また、温水機器40から浴槽2に対して
給湯落しこみ管46が接続配管されている。また、浴室
暖房機80の熱交換を温水で行なう場合には温水機器4
0から温水を暖房機80に供給すれば良い。また、人体
センサ5を作動させるための電源は、電源プラグ47か
ら導入され温水機器40のコントローラ42部のトラン
スを介して降圧され低電圧化されて供給される。
【0012】図2は人工網膜チップを利用した人体検出
センサ51と、赤外線センサ52とからなる人体センサ
5の具体構成を示したものである。人体検出センサ51
は人体を検出すると共に検出した画像を処理する撮像装
置6と、撮像装置6に制御信号を与えると共に処理情報
を判定する制御装置7とから構成されている。また、制
御装置7と外部のリモコン60、70とは例えば通信I
C等の通信部53により送受信するようにしてある。そ
して、人体検出センサ51の他に赤外線センサ52を同
一のケース体内に設け、その制御装置7を共用し、浴室
1が暗い場合の監視の相互補填を行なうようにしてあ
る。
【0013】前記撮像装置6の撮像部8は、縦32×横
32画素(=1024画素)からなる低解像度の画像検
出部9、結像レンズ10、スキャナ11、マルチプレク
サ12及びスキャナ駆動制御部13から構成されてい
る。RAM容量が許せば、もっと多くの画素(縦128
×横128画素)を用いても良く、また多数の画素を間
引いてその一部で検出処理しても良い。画像検出部9の
画素はそれぞれモノクロ256階調「レベル0(黒)〜
255(白)の256階調」で表現される。
【0014】そして、撮像部8においては、浴室内の画
像は、結像レンズ10によって画像検出部9に結像され
る。スキャナ11は、スキャナ駆動制御部13によって
駆動制御されており、画像検出部9の各画素列を順次一
定周期毎に受光状態(オン状態)となるように制御して
いる。受光状態となった1列の各画素から同時に出力さ
れた光電流は、マルチプレクサ12によってアナログデ
ータからシリアルデータに変換され、増幅器14で増幅
された後、画像処理部15へ入力される。なお、アナロ
グデータからシリアルデータへの変換等は外部に設けた
制御装置部あるいは別途設けたICにより行っても良
い。
【0015】また、画像検出部9の各画素は、図3に示
すように画素コア回路17によって構成されている。画
素コア回路17は受光素子18、電荷蓄積回路19、感
度可変回路20から構成されており、感度可変端子21
及びリセット端子22がスキャナ11に接続され、光電
流出力端子23がマルチプレクサ12に接続されてい
る。
【0016】図2においてゲイン調整部16は、画像処
理部15における画像平均値(画像の明るさ)をチェッ
クし、画像平均値が適切な範囲から外れていれば、増幅
器14によって撮像装置6のゲインを調整すると共にス
キャナ駆動制御部13によって画像検出部9の蓄積時間
を調整し、適正な明るさの画像が得られるように調光す
る。この調光は後述する分割された各検知領域ごとに行
ってもよい。
【0017】人工網膜を用いた撮像装置6では、画像平
均値は、画像検出部9を構成する32×32個の全画素
における階調(0階調(黒)〜255階調(白)の25
6階調)の平均値であり、0〜255の値で表わさせ
る。この画像平均値は増幅器14のゲインと画像検出部
9の蓄積時間によって決定される。ここで、ゲインはカ
メラの絞りに相当し、蓄積時間はカメラのシャッタース
ピードに相当する。従って、撮像装置6の適正な画像平
均値を得ようとすれば、適当なゲインに固定しておき、
蓄積時間を調整すればよい。あるいは、適当な蓄積時間
を固定しておき、ゲインを調整すればよい。
【0018】そして、図2において少なくとも撮像をお
こなう画像検出部9と画像処理を行なう画像処理部15
とは1チップで構成されている。このチップは人工網膜
チップと称される。特に人体を撮像し検出する画像検出
部と、検出した画像を処理する画像処理部とを1つの半
導体チップで一体化することにより、大型の画像処理部
を小型化することが可能となり、センサ全体を小型化す
ることができる。また、このチップの裏面位置には、制
御装置7を設けてあり、制御装置7はマイクロコンピュ
ータからなり、この内部には人体検出センサ51による
検知処理を行なう検知領域を複数の領域に分割する領域
分割手段24等をソフトウエアーとして組込んである。
【0019】具体的には、図4に示すように、画像処理
部15に入力された画像情報を処理するためのポイント
テーブル25を複数域に分割するものである。すなわち
人体検出センサ51による検出可能な撮像能力範囲(ポ
イントテーブル25全体に相当)を、まず画像処理の必
要な検知領域26と、画像処理を行なわない非検知領域
27とに区画している。すなわち、撮像能力範囲のすべ
てを検知領域とはしていない。これにより検出処理可能
な検出処理領域のうちの一部を、実際に検知し処理する
センサ検知領域として使用することで画像の処理範囲を
限定して、画像処理の速度を早めている。さらに前記の
検知領域26を、洗場領域30及び浴槽領域31の2つ
の領域に分割したものである。なお、この検知領域26
を、図4のように、洗場領域30、浴槽領域31及び浴
室への入口領域29の3つの領域に分割するようにして
もよく、要するに複数の領域に分割すればよい。
【0020】そして、人体センサ51を構成する結像レ
ンズ10と撮像装置6と制御装置7とは、前記赤外線セ
ンサ52と共に1つのケースに納められ、人体センサセ
ットとして壁面等に取り付けられる。取り付け位置は浴
室への出入口4を含め、浴室全体を視野角に納めるよう
にすれば良い。
【0021】そして、撮像装置6の検知出力と赤外線セ
ンサ52の検知出力はそれぞれ判定手段32へ入力され
る。判定手段は撮像装置6からの出力と赤外線センサか
らの出力に基づき、浴室における入浴者の有無や入浴者
の動きなどを総合的に判断するようになっている。
【0022】人工網膜により検出した画像は次のように
画像処理される。画像処理部15は、画像検出部9を構
成する全画素から画像情報を一定時間毎に受信する。画
像処理部15は、一定時間毎に画像情報を受け取ると、
該画像情報を処理し、判定手段32に出力して入浴者の
動きを監視するのである。
【0023】具体的には、まず画像検出部9で検出した
一定時間前の画像(前画像)と、現時点での画像(現画
像)との受光量の差(差分)を、画像処理部15で演算
する。差分が正の画素は+で表わし、負の画素は−で表
わし、差が0の画素は0で表わす。対象物の動きは画像
の境界によって判定できるので、画像の境界の移動はそ
こでの差分の正または負となって表れる。これにより画
像境界の移動の方向が推定される。そして差分の総和を
見ることで大まかな人の動きが把握できる。さらに、上
記解析方法を2次元の画像に適用して、具体的には画素
上の方向を縦方向、横方向、右上がり斜め方向、右下が
り斜め方向の4つに分けて、この4つの方向毎に現画像
と前画像との差分(スカラー)を求めて、この差分の画
像から各方向ごとの動きを判定し、各方向の差分をベク
トルとして表わすようにしてもよい。そして該画素とそ
の周辺の3×3画素の差分ベクトルを平均化することで
(オプチカルフロー)、浴室における人の存在や人の動
きを検知することができる。
【0024】図4に示すように人体検出センサ51の検
知領域26は、入口領域29、洗場領域30及び浴槽領
域31の3つのエリアに分け、各エリア毎に前記差分の
総和または動き量を検知している。ここで、動き量と
は、各領域30、31毎に各画素のオプチカルフローの
スカラー量を平均したもの(スカラー平均)、もしくは
スカラー量の和(スカラー和)である。
【0025】次に、浴室1に人が入室したか否か等の判
別について説明する。図5において、人が浴室1に入り
始めると、まず待機状態にある赤外線センサ52が人体
を検知してオンとなる(ステップS1)と共にタイマセ
ットされ(ステップS2)、人体検出センサ51が一定
時間内に洗場において人を検知すると(ステップS
3)、入室したものと判断する(ステップS4)。この
入室判定において、人体検出センサ51による人体検知
には撮像及び動き量の演算等に時間を要すること、ある
いは浴室1が暗い場合には監視感度が鈍いことから、赤
外線センサ52を併用し、赤外線センサ52が検出した
後、人体検出センサ51が共に人を検出することで、人
体検出センサ51の弱点を補い、入室の確実を期してい
るものである。
【0026】また、浴室1からの退出時においても、赤
外線センサ52がオフとなった場合(ステップS5にお
いてノーの場合)で、かつ、人体検出センサ51が動き
量を検知しない場合(ステップS6においてノーの場
合)に浴室1から退出したものと判断させている(ステ
ップS7)。赤外線センサ52では浴槽湯温を人体温度
と誤って判断することが有り得るので、この赤外線セン
サ52の弱点を他のセンサを使用することで補完してい
る。
【0027】そして、人体検出センサ51が洗場3にお
いて人を検知しなかった場合(ステップS3でノーの場
合)でも、浴槽2において人を検知すると(ステップS
8)、所定時間内に赤外線センサ52及び人体検出セン
サ51が共に人を検知している場合には(ステップS
9、S10)、入室しているものと判断することとして
いる(ステップS4)。なお、入室したものと判定した
のちはセンサの検知継続時間を平均的な入浴時間に見合
うようにタイマセットしている。
【0028】また、人体検出センサ51の取り付けは、
浴室1の天井あるいは壁面上部位置であり、浴室暖房機
80に内蔵してもよい。この位置は標準的な浴室におい
て洗場3及び浴槽2を設けた浴室内の人の動きを監視で
きる最適位置である。人体センサ5を浴室暖房機80に
内蔵しておけば、センサを別個に取り付ける手間が省け
て施工が簡素化される。人体センサ5を構成する人体検
出センサ51と赤外線センサ52とは1つのケース内に
収納することで、取付けし易く、点検も容易となる。
【0029】また、ユニットバス等からなるシステムバ
スルームの場合には、バスルームの天井に換気機能付き
の浴室暖房機が位置している場合が多く、この浴室暖房
機に前記人体センサ5を取り付けることを推奨する。人
体センサ5の設置、点検が容易に行なえるのみならず、
前記センサの最適取付け位置の条件を満足するものであ
る。
【0030】次に装置全体の各部材間における接続の構
成について図7を用いて説明する。リモコン等の各部材
間の配線接続方法については多種の接続方法があり、設
置形態に応じて最適の方法により接続すればよい。例え
ば一例として、風呂リモコン60と台所リモコン70と
は、有線のリモコンケーブル83、84によってそれぞ
れ温水機器40内のコントローラの制御部90に接続さ
れている。また、人体検出センサは温水機器40のコン
トローラに接続されている。人体検出センサ51と温水
機器40あるいはリモコン60、70との接続は、上記
の例に限られず、人体検出センサ51から通信ICを介
して風呂リモコン60、台所リモコン70及び温水機器
40と並列的に接続してもよい。また通信ICを介して
台所リモコン70、風呂リモコン60及び温水機器40
の順序で接続してもよい。
【0031】制御部90には温水機器40を制御する給
湯器制御部91と、人体検出センサ51による異常検出
信号により作動し前記各リモコン60、70に設けたス
ピーカ等の報知手段61、71を動作させる報知動作部
92と、報知手段による報知を解除する報知解除部93
とを設けてある。なお、これら報知動作部92及び報知
解除部93は、センサ側あるいはリモコン側に設けても
よい。これにより温水機器側の制御負担を少なくでき
る。
【0032】また、風呂リモコン60には報知を解除す
るための報知解除手段62であるインターホンスイッ
チ、温水機器を操作するための操作用のスイッチ63、
表示のためのタッチパネル等の表示手段64が設けられ
ている。また台所リモコン70には報知を解除するため
の報知解除手段72であるインターホンスイッチ、温水
機器を操作するための操作用のスイッチ73、表示用の
表示部74が設けられている。また、各リモコンに設け
た音声報知のための報知手段61、71は、スピーカと
音声ICにより構成することを推奨する。
【0033】さらに、報知解除手段72による報知解除
がなされない場合において、緊急連絡用の特定電話番号
に発信する電話発信部100を制御部90内に設けても
よい。
【0034】図8は人体検出センサ51と各リモコン6
0・70、温水機器40間の通信接続関係を示す回路図
の一例であり、本実施例は通信ICを使用して接続して
ある。人体検出センサ51には前述した撮像装置6の
他、制御装置7、通信用の通信ICからなる通信部53
を設けてある。
【0035】風呂リモコン60には、前述した操作スイ
ッチ63、表示手段64の他、風呂リモコン制御部6
5、通信用の通信ICからなる通信部66を設けてあ
る。また、風呂リモコン60には、後述する音声記憶部
及び画像記憶部とからなるデータ記憶部54を設けてあ
る。台所リモコン70には、前述した操作スイッチ7
3、表示手段74の他、台所リモコン制御部75、通信
用の通信ICからなる通信部76等を設けてある。温水
機器40には、前述した制御部90、給湯制御部91の
他、通信用の通信ICからなる通信部95等を設けてあ
る。そして、人体検出センサ51の通信部53は風呂リ
モコン60の通信部66と接続され、該風呂リモコン6
0の通信部66は台所リモコン70通信部76を介して
温水機器40の通信部95と接続されている。これら通
信部間のケーブル線は電力重畳式の二芯ケーブルを使用
し、センサ用の信号と通常の給湯制御用の制御信号と併
せて伝送するようにしておけばよい。
【0036】なお、図8においては音声記憶部等からな
るデータ記憶部54を風呂リモコン60に設けた例につ
いて説明したが、図10に示されるように台所リモコン
70にデータ記憶部54を設けてもよい。
【0037】図9はデータ記憶部54の内容を示す説明
図である。
【0038】図9において音声記憶部101は、前述し
た報知手段61に音声を報知させるための音声データを
記憶させたものであり、ROM等から構成してある。
【0039】102は画像記憶部であり、前記表示手段
61、71に人体検出用の画像を表示させる画像表示デ
ータを記憶させたものであり、ROM等から構成してあ
る。この画像記憶部102は、人体検出に必要な機能を
画像により表示するためのものであり、例えば人体検出
の初期操作に必要な画面を表示手段に表示するための画
像データを記憶させる操作用画像記憶部103、人体の
動きが停止した状態を前記表示手段に表示する画像デー
タを記憶する停止画像記憶部104、報知手段を報知さ
せた状態を前記表示手段に表示するための画像データを
記憶する報知用画像記憶部105及びその他画像を表示
するために必要なデータを記憶させるその他記憶部10
6から構成してある。
【0040】そして、人体検出装置の操作に際しては、
予めリモコンの操作スイッチを操作して、操作用画像記
憶部103から操作に必要な初期画面画像を表示手段6
4、74に呼出し、その画面から特定の画面を選択して
監視を開始する。これと同時に音声記憶部101から音
声データの一部を呼出して、スピーカ等の報知手段6
1、71により音声で報知させる。
【0041】次に、図6に示されるように、入室判断が
されると、人体監視のフローに入り(ステップS1
1)、撮像装置8によって前述したように一定時間毎に
人体を撮像し、前画像と現画像とを比較して画像処理
し、判定手段32により判定させる。
【0042】人体の動きが止ったことを検出した場合に
は(ステップS12でイエスの場合)、判定手段32か
ら信号を出力し、音声記憶部101及び画像記憶部10
2の中の停止画像記憶部104から、停止した場面に対
応する予め記憶させた情報を音声で報知すると共に画像
で表示する(ステップS13)。この停止状態をカウン
タ等でカウントし、停止状態が一定時間継続すると(ス
テップS14でイエスの場合)異常状態と判定され、判
定手段32から信号を出力し、通信部53を介して異常
検出信号を伝送し、音声記憶部101及び画像記憶部1
02の中の報知画像記憶部105からの他者に異常状態
を知らせるための予め記憶させた情報を、報知手段6
1、71に音声で報知すると共に表示手段64、74に
画像で表示する(ステップS15)。異常検出信号は、
通信ICからなる通信部を介して、図8のように伝送す
る。すなわち、風呂リモコン60に設けた音声記憶部1
01、画像記憶部102から音声及び画像データを前述
した信号に応じて呼び出し、通信部66、76を介して
他の台所リモコン70に伝送し、台所リモコン70に設
けられたスピーカ等の報知手段71及び表示手段74に
報知及び表示する。
【0043】 報知後においては報知を解除する必要
があるが、この報知解除の方法として、報知により浴室
内での異常状態を知った家族が台所リモコン70のイン
ターホンにより浴室リモコン60のインターホンに対し
て呼出しを掛け、浴室から応答があった場合に、浴室内
の入浴者は健全な状態と推測できるので、インターホン
スイッチ62の信号により、リモコンケーブル83を経
て、コントローラの制御部90内の報知解除部93を介
して報知解除されて(ステップS16)、再び監視フロ
ーに置かれることとなる。温水機器を遠隔位置から制御
するリモコンケーブル83を利用することで、解除指令
を伝送するための特別のケーブルを敷設する必要はなく
なるのである。
【0044】インターホンスイッチ62による報知解除
手段により報知解除がなされない場合には、特定の電話
番号に発信するコントローラ内の電話発信部100から
自動的に外部に発信されるようにしてもよい(ステップ
S17)。これにより、家族が同居していない場合に
も、安心して入浴することができる。
【0045】なお、人体監視フローにおいて、動き停止
がない場合には(ステップS12でノーの場合)、浴室
に人がいない状態を検出すると(ステップS18でイエ
スの場合)、浴室から退出したものと判断される(ステ
ップS7)。
【0046】なお、上述した実施形態は本発明の好適な
実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定され
ることなく、その範囲内で各種設計変更可能である。例
えば、本実施形態ではシステムバスルームについて説明
したが、この例に限られることなくこれ以外の既存の浴
室にも設置できるものである。また、人体検出センサと
リモコンとは有線により接続した例を示したが、この例
に限られることはなく、無線により連携しても同様の効
果を期待できる。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上のように、音声記憶部はヒ
ータ、ファンモータ等を有する機器側から離隔されてい
るので、機器による人体検出センサの音声データの記憶
部への熱的影響、ノイズによる悪影響を緩和することが
できる。また、人体検出センサと機器のリモコンとは通
常近接設置されているので、伝送速度も速く、迅速に人
体情報を報知することができる。さらに、本発明は、音
声記憶部は熱交換器、ファンモータ等を有する温水機器
側から離れているので、温水機器による人体検出センサ
の音声データの記憶部への熱的影響、ノイズによる悪影
響を緩和することができる。また、人体検出センサと温
水機器のリモコンとは通常近接設置されているので、伝
送速度も速く、迅速に人体情報を報知することができ
る。また前記温水機器のリモコンに設けることによっ
て、人体センサ側の制御負担を軽減することとなって、
人体センサを小型化することができる。さらに、温水機
器を制御するリモコンにセンサの報知手段を設けること
で、別個に報知手段を設ける必要のないものである。さ
らに、本発明は、浴室の人体検出情報を台所等遠隔位置
に設置した温水機器のリモコンに音声で報知することが
できる利点がある。音声記憶部を台所リモコンに設けて
おくことで、音声による警報報知を迅速に行うことがで
きる。さらに、本発明は、音声記憶部に加えて画像記憶
部を温水機器のリモコンに設けることで、リモコンの表
示手段への画像表示を迅速に行える利点がある。しか
も、別途にセンサの表示手段を設けることなく、温水温
度等を表示する表示部を利用して画像表示することがで
きる。さらに、本発明は、領域毎に画像処理すること
で、処理速度を早めることができ、報知等を迅速に行え
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図で
ある。
【図2】図2は本発明の一実施形態を示す電気回路のブ
ロック図である。
【図3】図3は人体検出センサの画像検出部の1画素を
構成する画像コア回路の構成を示す回路図である。
【図4】図4はセンサの撮像範囲と検知範囲及び検知領
域との関係を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の一実施形態を示すフローチャー
トである。
【図6】図6は本発明の人体監視のフローを示すフロー
チャートである。
【図7】図7は本発明の装置全体を示す一実施形態を示
すブロック図である。
【図8】図8は通信関係を示す一実施形態を示すブロッ
ク図である。
【図9】図9は記憶部の概要を示すブロック図である。
【図10】図10は通信関係を示す他実施形態を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 浴槽 3 洗場 4 出入口 5 人体センサ 6 撮像装置 7 制御装置 9 画像検出部 15 画像処理部 17 画像コア回路 24 領域分割手段 26 検知領域 29 入口領域 30 洗場領域 31 浴槽領域 32 判定手段 40 温水機器 41 ケーブル 42 コントローラ 47 電源プラグ 51 人体検出センサ 52 赤外線センサ 54 データ記憶部 60 風呂リモコン 61 報知手段 62 解除手段 70 台所リモコン 71 報知手段 80 浴室暖房機 81 熱交換器 82 送風ファン 83 リモコンケーブル 84 リモコンケーブル 90 制御部 100 電話発信部 101 音声記憶部 102 画像記憶部 103 操作用画像記憶部 104 停止画像記憶部 105 報知用画像記憶部 106 その他記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 25/04 G08B 25/04 K

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の動きを撮像して画像処理する人体
    検出センサと、該人体検出センサによる異常検出時に警
    報を発する報知手段と、該報知手段に音声を報知させる
    音声データを記憶した音声記憶部と、機器を遠隔位置か
    ら操作し前記報知手段を有するリモコンとからなり、前
    記音声記憶部を前記リモコン側に設けたことを特徴とす
    る人体検出装置。
  2. 【請求項2】 人体の動きを撮像して画像処理する人体
    検出センサと、該人体検出センサによる異常検出時に警
    報を発する報知手段と、該報知手段に音声を報知させる
    音声データを記憶した音声記憶部と、温水機器を遠隔位
    置から操作し前記報知手段を有するリモコンとからな
    り、前記音声記憶部を前記リモコン側に設けたことを特
    徴とする人体検出装置。
  3. 【請求項3】 浴室における人体の動きを撮像して画像
    処理する人体検出センサと、該人体検出センサによる異
    常検出時に警報を発する報知手段と、該報知手段に音声
    を報知させる音声データを記憶した音声記憶部と、温水
    機器を遠隔位置から操作し前記報知手段を有するリモコ
    ンとからなり、前記音声記憶部を前記リモコン側に設け
    たことを特徴とする人体検出装置。
  4. 【請求項4】 浴室における人体の動きを撮像して画像
    処理する人体検出センサと、該人体検出センサによる異
    常検出時に警報を発する報知手段及び表示する表示手段
    と、該報知手段に音声を報知させる音声データを記憶し
    た音声記憶部と、前記表示手段に人体検出用の画像を表
    示させる画像表示データを記憶した画像記憶部と、温水
    機器を遠隔位置から操作し前記報知手段及び表示手段を
    有するリモコンとからなり、前記音声記憶部及び画像記
    憶部を前記リモコン側に設けたことを特徴とする人体検
    出装置。
  5. 【請求項5】 人体検出センサによる検知領域を複数の
    領域に分割する領域分割手段を設け、各領域毎に動き量
    を検出して画像を処理するようにしたことを特徴とする
    請求項1〜4に記載の人体検出装置。
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