JP2002182661A - 通信端末装置、データ配信装置、データ配信システムおよび配信データ利用方法 - Google Patents

通信端末装置、データ配信装置、データ配信システムおよび配信データ利用方法

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JP2002182661A
JP2002182661A JP2000383474A JP2000383474A JP2002182661A JP 2002182661 A JP2002182661 A JP 2002182661A JP 2000383474 A JP2000383474 A JP 2000383474A JP 2000383474 A JP2000383474 A JP 2000383474A JP 2002182661 A JP2002182661 A JP 2002182661A
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JP2000383474A
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Tomoji Asami
知司 浅見
Tsukasa Yoshimura
司 吉村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的に、かつ、手軽に、配信データの配信
を受けるか否かの検討を行って、目的とする配信データ
の配信を無駄なく確実に受けることができるようにする
データ配信システムを提供する。 【解決手段】 楽曲データを配信する配信装置には、楽
曲試聴情報110と、複数の部分試聴データ202に分
割され、そのそれぞれが識別可能なように各分割楽曲デ
ータ202に固有のデータID201が付加されて作成
された部分データとからなる蓄積楽曲データを蓄積す
る。各部分データは、試聴可能なものと視聴不可能なも
のとが設定される。楽曲データを購入しようとする使用
者に対し、目的とする楽曲のどの部分が試聴可能である
かを楽曲試聴情報に基づいて報知し、目的とする楽曲の
所定の部分の部分楽曲データをのみを提供して再生し、
試聴できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、音楽や
映画などの配信データを無線あるいは有線の通信ネット
ワークを通じて配信を受けるようにする通信端末装置、
配信データを配信するデータ配信装置、通信端末装置と
データ配信装置とを備えたデータ配信システム、およ
び、配信データを利用するようにするための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】携帯電話端末や通信機能を備えたパーソ
ナルコンピュータの普及と、音楽(楽曲)などのデジタ
ル化された音声データ(楽曲データ、音楽データ)につ
いての著作権を保護するための技術である複製防止技術
や複製制御技術の実現により、楽曲データをインターネ
ットなどの通信ネットワークを通じて配信するようにす
る音楽配信サービスが行われるようになってきている。
【0003】この音楽配信サービスは、携帯電話端末や
通信機能を備えたパーソナルコンピュータなどの機器を
用い、通信ネットワークを通じて、当該通信ネットワー
ク上に設けられている楽曲データの提供業者側のサーバ
装置にアクセスし、このサーバ装置に蓄積されている楽
曲データの中から目的とする楽曲データの配信を受ける
ようにするものである。
【0004】この場合、楽曲データの配信を受けると課
金が発生するが、この課金に対する支払は、クレジット
カードや銀行口座からの引き落としなどにより行うこと
ができるので、利用者(ユーザ)は、いちいちCDショ
ップに足を運ぶことなく、いつでも好きなときに目的と
する楽曲データを購入し、これを利用することができる
というメリットがある。
【0005】そして、配信を受けた楽曲データを携帯電
話端末やパーソナルコンピュータを用いて再生して聴取
することはもちろん、配信を受けた楽曲データをMD
(ミニディスク)と呼ばれる小型の光磁気ディスクや半
導体素子が用いられた着脱可能な記憶媒体であるいわゆ
るメモリカードなどに記録し、MDプレーヤやメモリー
カードプレーヤを用いて利用するようにすることが行わ
れるようになってきている。
【0006】このように、いつでも好きな時に音楽提供
業者側のサーバ装置にアクセスし、そのサーバ装置から
目的とする楽曲データをダウンロードしてきて、これを
再生し、聴取できるようにする環境が整えられてきてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音楽配信サ
ービスにより楽曲データの配信を受けた場合には、前述
もしたように課金が発生する。このため、音楽配信サー
ビスの利用者は、間違って、必要のない楽曲データを購
入してしまうことがないように、配信を受けようとする
楽曲データが、目的とする楽曲のものであるか否かを確
認するために試聴したいとする要求がある。
【0008】しかしながら、楽曲の全体を試聴可能にす
ることは、楽曲の著作権保護の観点から好ましくない。
また、楽曲の全体が試聴できる場合には、試聴に時間が
掛かってしまい、通信料(通信コスト)の増大につなが
り、楽曲データの配信を受ける者の負担が大きくなる。
つまり、音楽配信サービスの場合には、楽曲データの配
信にかかる課金だけでなく、通信回線の使用料などの通
信料もかかるためである。
【0009】通信料は、通信時間に応じて計算される場
合や送受信データ量に応じて計算される場合など、使用
する通信ネットワークによって異なるが、通信時間や送
受信データ量をできるだけ低く押さえ、通信料が高くな
らないようにすることが、音楽配信システムにおいても
求められている。
【0010】また、今後は、楽曲データだけでなく、映
画などの画像データをも含むコンテンツデータを配信す
るサービスが行われることも考えられる。このため、楽
曲データや画像データを配信データとして扱う場合であ
っても、配信データの著作権保護を確実に行うことがで
きるとともに、無駄な課金を発生させることがなく、ま
た、通信コストの増大を招くことのないデータ配信シス
テムの構築が求められている。
【0011】以上のことにかんがみ、この発明は、効率
的に、かつ、手軽に、配信データの配信を受けるか否か
の検討を行って、目的とする配信データの配信を無駄な
く確実に受けることができるようにする通信端末装置、
データ配信装置、データ配信システム、および、配信デ
ータ利用方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の通信端末装置は、複数の部
分データに分割され、各部分データのそれぞれが識別で
きるようにされてデータ配信装置に用意される配信デー
タを通信回線を通じて前記データ配信装置から取得する
ようにする通信端末装置であって、前記データ配信装置
からの情報であって、前記配信データを構成する複数の
前記部分データのうちの提供可能な部分データについて
の情報を受信する受信手段と、前記受信手段を通じて受
信した前記情報に基づいて、目的とする前記部分データ
を指示する指示入力を受け付ける受付手段と、前記受付
手段を通じて受け付けた前記指示入力に応じた目的とす
る前記部分データの提供要求を前記データ配信装置に送
信する送信手段と、前記提供要求に応じて、前記データ
配信装置から送信されてくる前記配信データの前記部分
データを受信する部分データ受信手段と、前記部分デー
タ受信手段により受信された前記部分データを再生する
再生手段とを備えることを特徴とする。
【0013】この請求項1に記載の発明の通信端末装置
によれば、データ配信装置には、複数の部分データに分
割されるとともに、各部分データが識別可能にされた配
信データが記憶保持されており、データ配信装置から配
信データの提供可能な部分データについての情報が送信
され、通信端末装置の受信手段により受信されて、これ
は表示素子に表示されるなどして通信端末装置の使用者
に提供される。
【0014】そして、受付手段を通じて、使用者からの
目的とする部分データを指示する指示入力が受付られ、
指示入力に応じた目的とする部分データの提供要求が送
信手段を通じてデータ配信装置に送信される。データ配
信装置は、通信端末装置からの提供要求に応じた部分デ
ータを要求元の通信端末装置に送信してくるので、通信
端末装置の部分データ受信手段は、これを受信する。部
分データ受信手段により受信された部分データは、再生
手段により再生されて通信端末装置の使用者に対して提
供される。
【0015】これにより、複数の分割データからなる配
信データのうちの目的とする部分データのみが、まず、
通信端末装置に提供されて、この部分データを試用する
ことができるようにされる。そして、部分データを試用
することにより確認して、その部分データを含む配信デ
ータの全部の提供を受けるようにするか否かを効率的
に、かつ、手軽に、判断して、配信データの配信を無駄
なく確実に受けることができるようにされる。
【0016】また、請求項2に記載の発明の通信端末装
置は、請求項1に記載の通信端末装置であって、前記再
生手段により再生された前記部分データが属する前記配
信データの提供を要求するか否かの指示入力を受け付け
る指示入力受付手段と、前記指示入力が、前記配信デー
タの提供を要求することを指示するものである場合に、
前記再生手段により再生された前記部分データを識別す
るための情報を含む前記配信データの提供要求を送信す
る提供要求送信手段と、前記配信データの提供要求に応
じて、前記データ配信装置から送信されてくる前記再生
手段により再生された前記部分データ以外の前記配信デ
ータのすべての部分データを受信する配信データ受信手
段と、前記再生手段により再生された前記部分データ
と、前記配信データ受信手段により受信されたすべての
部分データとを合成する合成手段とを備えることを特徴
とする。
【0017】この請求項2に記載の発明の通信端末装置
によれば、配信データすべての配信を要求する場合に
は、試用するために先に提供を受けた部分データを識別
するための情報を含む配信データの提供要求が、提供要
求送信手段を通じてデータ配信装置に送信される。そし
て、データ配信装置からは、試用のために先に提供した
部分データを除くすべての部分データが送信されてくる
ので、これが配信データ受信手段により受信される。
【0018】そして、通信端末装置においては、試用の
ために先に提供を受けた部分データと、配信データ受信
手段により受信された他のすべての部分データとが合成
されて、1まとまりの配信データが形成され、配信デー
タのすべての利用ができるようにされる。
【0019】これにより、配信データを構成するすべて
の部分データの提供を受ける場合であっても、試用のた
めに既に情報端末装置に提供されている部分データは、
繰り返し提供されることはないので、効率よく配信デー
タの提供を受けることができるようにされ、通信コスト
の増大を防止することができる。
【0020】また、請求項3に記載の発明の通信端末装
置は、請求項1または請求項2に記載の通信端末装置で
あって、前記配信データは、連続したビット列で意味を
持つようにされる音声データと画像データとのうちの一
方、あるいは、両方であることを特徴とする。
【0021】この請求項3に記載の発明の通信端末装置
によれば、配信データは、音声データや画像データであ
り、連続したビット列で意味を持つ一連のデータであ
る。そして、一連のデータのうちの一部分を部分データ
として提供を受けて試用することができるようにされ
る。また、試用のために先に提供を受けた部分データ以
外の部分データの提供を受けて、それらを合成し、一連
のデータとして利用することができるようにされる。
【0022】これにより、音声データや画像データなど
の提供を受けるようにするか否かを効率的に、かつ、手
軽に、判断して、目的とする音声データや画像データの
配信を無駄なく確実に受けることができるようにされ
る。また、試用のために既に情報端末装置に提供されて
いる音声データや画像データの部分データは、繰り返し
提供されることはないので、効率よく配信データの提供
を受けることができるようにされ、通信コストの増大を
防止することができる。
【0023】また、請求項4に記載の発明の通信端末装
置は、請求項1または請求項2に記載の通信端末装置で
あって、前記配信データは、連続したビット列で意味を
持つようにされる音声データと画像データとのうちの一
方、あるいは、両方であり、前記部分データについての
情報は、前記配信データにおいての提供可能な前記部分
データの時間範囲を示す情報を含むことを特徴とする。
【0024】この請求項4に記載の発明の通信端末装置
によれば、部分データについての情報は、提供可能な部
分データが当該配信データにおいてどの部分のデータで
あるかが時間範囲によって示される。これにより、時間
範囲を示す情報に基づいて、目的とする部分データを特
定し、その提供を受けることができるようにされる。
【0025】また、請求項5に記載の発明の通信端末装
置は、請求項1または請求項2に記載の通信端末装置で
あって、前記配信データは、連続したビット列で意味を
持つようにされる音声データと画像データとのうちの一
方、あるいは、両方であり、前記部分データについての
情報は、提供可能な前記部分データの内容を示す情報を
含むことを特徴とする。
【0026】この請求項5に記載の発明の通信端末装置
によれば、部分データについての情報は、提供可能な部
分データの内容を示す情報を含むようにされている。例
えば、配信データが楽曲の楽曲データである場合には、
その部分の歌詞などが服務ようにされる。これにより、
部分データの内容を示す情報に基づいて、目的とする部
分データを特定し、その提供を受けることができるよう
にされる。
【0027】また、請求項6に記載の発明の通信端末装
置は、請求項1または請求項2に記載の通信端末装置で
あって、前記配信データは、連続したビット列で意味を
持つようにされる音声データと画像データとのうちの一
方、あるいは、両方であり、前記部分データについての
情報は、前記配信データにおいての提供可能な前記部分
データの部位を示す情報を含むことを特徴とする。
【0028】この請求項6に記載の発明の通信端末装置
によれば、部分データについての情報は、提供可能な部
分データが当該配信データにおけるどの部分のデータで
あるかが部位を示す情報によって示される。例えば、配
信データが、楽曲データである場合には、「イントロ部
分」、「サビ部分」、「エンディング部分」などのよう
に、部分データが位置する配信データにおける部位が示
される。これにより、部分データが位置する部位を示す
情報に基づいて、目的とする部分データを特定し、その
提供を受けることができるようにされる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
による通信端末装置、データ配信装置、データ配信シス
テムおよび配信データ利用方法の一実施の形態について
説明する。以下に説明する実施の形態においては、この
発明によるそれぞれを音楽配信システムにおいて適用す
るようにした場合を例にして説明する。
【0030】[音楽配信システムについて]図1は、こ
の実施の形態の音楽配信システムを説明するための図で
ある。この実施の形態の音楽配信システムは、この発明
によるデータ配信システムが適用されたものであり、図
1に示すように、データ配信装置(以下、単に配信装置
という。)1、ネットワークインターフェース(図1に
おいては、ネットワークIFと記載。)2、通信網3、
交換機4、基地局5、携帯電話端末(通信端末装置)6
とからなるものである。
【0031】配信装置1は、この発明によるデータ配信
装置が適用されたものであり、後述もするように、多数
の配信可能な楽曲データを記憶保持し、通信網を通じて
送信されてくる要求に応じて要求元に楽曲データを配信
するものである。この配信装置1は、図1に示すよう
に、ネットワークIF2を通じて通信網3に接続されて
いる。ネットワークIF2は、配信装置1を通信網3に
接続するためのものであり、配信装置1と通信網3との
間のデータの送受を可能にするものである。
【0032】通信網3は、携帯電話網やインターネット
などの通信ネットワークである。また、交換機4は、加
入者端末装置である携帯電話端末と相手先の通信端末装
置とを接続するためのものである。また、基地局5は、
各所に設置され、加入者端末装置である携帯電話端末と
交換機4との接続を行うようにするものである。
【0033】そして、携帯電話端末6は、この発明によ
る通信端末装置が適用されたものであり、基地局5、交
換機4、通信網3、ネットワークIF2を通じて配信装
置1にアクセスし、目的とする楽曲データ(音楽デー
タ)の配信を受けることができるようにされたものであ
る。
【0034】なお、図1においては、交換機4、基地局
5、携帯電話端末6は、それぞれ1つづつしか記載して
いないが、交換機4、基地局5は、携帯電話会社側の施
設として、多数箇所に設けられるものであり、携帯電話
端末6は、各加入者に対応して多数存在するものであ
る。
【0035】[データ配信装置1について]図2は、図
1に示したこの実施の形態の音楽配信システムの配信装
置1を説明するためのブロック図である。図1に示すよ
うに、配信装置1は、大まかに分けると、配信装置1に
おけるデータの送信処理、受信処理を行う送受信部11
と、配信装置1の各部を制御する制御部12と、配信装
置1から送信する送信データを形成する送信データ形成
部13と、提供データ(コンテンツデータ)である多数
の楽曲データなどの必要な情報を記憶保持するデータ蓄
積部14とを備えるものである。
【0036】例えば、携帯電話端末6からの配信装置1
に対する各種の要求信号は、送受信部11において受
信、復調され、利用可能な状態にされて制御部12に供
給される。制御部12は、送受信部11から供給される
使用者からの各種の要求に応じて、例えば、データ蓄積
部14の蓄積データから必要な情報を抽出し、そのデー
タを送信データ形成部13に供給する。
【0037】送信データ形成部13は、これに供給され
た情報を用い、制御部12からの制御信号に応じて、所
定のフォーマットの送信データを形成し、これを送受信
部11に供給する。送受信部11は、これに供給された
送信データを変調するなどして、実際に送信する形式の
送信用データを形成し、これをネットワークIF2、通
信網3などを通じて、目的とする携帯電話端末に送信す
る。このように、配信装置1は、携帯電話端末6などか
らの要求に応じたデータを要求元に配信することができ
るものである。
【0038】そして、前述もしたように、配信装置1の
データ蓄積部14は、主に配信データである楽曲データ
を記憶保持するものであるが、楽曲データの特徴のある
部分を抽出するように、楽曲データを複数の部分(部分
データ)に分割し、各部分を識別可能なようにして記憶
保持している。
【0039】この場合、楽曲データの特徴のある部分
は、イントロ部分、サビ部分、台詞の部分などであり、
楽曲の制作者や楽曲データの配信業者などにより任意に
定めることができるようにされる。そして、楽曲データ
の各部分について、楽曲データの全部を提供する前にお
いて、提供できる部分(提供可能部分)と、提供しない
部分(提供不可能部分)とを予め定めるようにしてい
る。
【0040】このように、楽曲データの全部を提供する
前において、提供できる部分(提供可能部分)を定めて
おくことにより、例えば、携帯電話端末6から楽曲デー
タの部分データについての提供要求があった場合に、こ
れを提供して再生できるようにし、携帯電話端末6の使
用者が目的とする楽曲の所定の部分について試聴(試
用)できるようにしている。
【0041】図3は、データ蓄積部14に蓄積される蓄
積楽曲データの一例を説明するためのものである。デー
タ蓄積部14に記憶蓄積される蓄積楽曲データ100
は、図3に示すように、楽曲試聴情報110と、部分楽
曲データ120とからなるものである。楽曲試聴情報1
10は、後述もするように、楽曲の試聴に関する各種の
情報からなるものであり、楽曲の試聴可能な部分につい
てのインデックス情報としての機能を有するものであ
る。
【0042】部分楽曲データ120は、複数の部分デー
タからなるものである。部分データのそれぞれは、図3
に示すように、1曲分の楽曲データを複数個に分割する
ことにより形成した各部分楽曲データ202に、各部分
楽曲データの識別情報であるデータID201を付加す
ることによって形成したものである。
【0043】この図3に示す例は、1曲分の楽曲データ
を3つの部分楽曲データに分割し、そのそれぞれの部分
楽曲データにデータIDを付加することにより、部分デ
ータ121、部分データ122、部分データ123の3
つの部分データを形成するようにしている。そして、こ
の実施の形態においては、この形成された3つの部分デ
ータのうち、部分データ121と部分データ122と
が、試聴可能な部分とされた部分楽曲データを有するも
のとされている。
【0044】そして、この図3に示す例において、楽曲
試聴情報110は、曲名111、部分データ(ブロッ
ク)の総数を示すデータ数112、試聴可能とされた部
分データ数を示す試聴可能部分数113、無料で試聴可
能な部分データの数を示す無料条件114、そして、試
聴可能とされた部分楽曲データについての詳細情報であ
る部分楽曲データ詳細情報115、116からなるもの
である。
【0045】この図3に示す例は、前述したように、部
分データは全部で3個あり、そのうち試聴可能な部分楽
曲データを有する部分データは、部分データ121と部
分データ122との2個である。したがって、この図3
に例の場合には、データ数121は3個、試聴可能部分
数113は2個となる。
【0046】そして、この例の場合には、試聴可能とさ
れた最初の部分データ121の部分楽曲データについて
の詳細情報が、部分楽曲データ詳細情報115として保
持するようにされ、試聴可能とされた2つめの部分デー
タ122の部分楽曲データについての詳細情報が、部分
楽曲データ詳細情報116として保持するようにされて
いる。
【0047】この場合、部分楽曲データ詳細情報11
5、116は、対応する部分データの識別情報であるデ
ータID、再生時間、その部分の歌詞、その部分の説明
などの情報からなるものである。ここで、部分楽曲デー
タ詳細情報115、116に含まれる「その部分の説
明」は、イントロ部分、サビ部分など、その楽曲データ
全体における当該部分楽曲データが位置する部位を示す
ものである。
【0048】なお、部分楽曲データ詳細情報は、試聴可
能とされた部分データの数に応じて設けられる。また、
各部分データのデータIDと、楽曲試聴情報110に含
まれる部分楽曲データ詳細情報のデータIDとにより、
試聴可能とされた部分楽曲データと、部分楽曲データ詳
細情報とが対応付けられる。
【0049】このように、楽曲試聴情報が付加されると
ともに、複数の部分データに分割された楽曲データが多
数、この実施の形態の配信装置1のデータ蓄積部14に
蓄積されている。なお、データ蓄積部14に蓄積されて
いる図3に示した構成の蓄積楽曲データのそれぞれに
は、楽曲ID(楽曲識別番号)が付与されており、この
楽曲IDによって、蓄積楽曲データのそれぞれを識別
し、管理することができるようにされている。
【0050】そして、この実施の形態の音楽配信システ
ムにおいて、配信装置1は、楽曲データの提供先の携帯
電話端末6に対して、携帯電話端末6の使用者が目的と
する楽曲においての試聴可能とされた部分楽曲データに
ついての情報を携帯電話端末6に提供して、提供を受け
ようとする楽曲の所定の部分についての試聴を可能にし
て、その楽曲の全部の提供を受けるか否かの判断材料と
することができるようにしている。
【0051】[携帯電話端末6について]次に、この実
施の形態の音楽配信システムにおいて用いられる通信端
末装置としての携帯電話端末について説明する。図4
は、図1に示したこの実施の形態の音楽配信システムの
携帯電話端末6を説明するためのブロック図である。こ
の実施の形態の携帯電話端末6は、携帯電話機能だけで
なく、楽曲データのダウンロード機能を備え、配信装置
1に対して楽曲データの提供要求を送信することによ
り、配信装置1から目的とする楽曲データのダウンロー
ドを行うことができるとともに、ダウンロードした楽曲
データの再生機能をも備えたものである。
【0052】この実施の形態の携帯電話端末6は、図4
に示すように、通信機能を実現する部分として、送受信
アンテナ61、アンテナ共用器62、受信部63、ベー
スバンド処理部64、音声コーデックとし用いられるD
SP(Digital Signal Process
or)65、スピーカ(受話器)66、マイクロホン
(送話器)67、送信部68、周波数シンセサイザ69
を備えている。
【0053】また、図4に示すように、携帯電話端末6
には、当該携帯電話端末の各部を制御する制御部80が
設けられている。制御部80は、図4に示すように、C
PU(Central Processing Uni
t)81と、ROM(Read Only Memor
y)82と、SRAM(Static RadomAc
cess Memory)83と、フラッシュメモリ8
4とが、CPUバス85を通じて接続されて形成された
マイクロコンピュータである。
【0054】ここで、ROM82は、CPU81におい
て実行されるプログラムや、表示用のフォント等の必要
となるデータが予め記憶されたものである。また、SR
AM83は、主に作業領域として用いられるものであ
り、CPU81がプログラム実行中において、必要に応
じて計算途中のデータなどを必要に応じて記憶したり、
制御部80と、各部との間でやり取りするデータを一時
記憶したりするなどの場合に用いられる。
【0055】また、フラッシュメモリ84は、EEPR
OM(ElectricallyErasable a
nd Programmable ROM)の一種であ
り、携帯電話端末6の電源がオフされても例えば直前の
設定条件などを記憶しておき、次の電源オン時に同じ設
定にするような使用方法をする場合に、それらの設定パ
ラメータを記憶しておくものである。すなわち、フラッ
シュメモリ84は、携帯電話端末の電源がオフにされて
もこれに記憶されているデータが消滅してしまうことの
ない不揮発性メモリである。
【0056】この制御部80には、図4に示すように、
外部メモリインターフェース(以下、外部メモリI/F
と略称する。)91を通じて、外部メモリスロット92
が接続されているとともに、キーインターフェース(以
下、キーI/Fと略称する。)93を通じて、キー操作
部94が接続されている。
【0057】外部メモリスロット92は、着脱可能とさ
れた外部メモリの着脱口を備え、装着された外部メモリ
からデータを読み出して制御部80に供給したり、制御
部80からのデータを装着されている外部メモリに記録
するいわゆるリーダ/ライタとしての機能を有するもの
である。
【0058】図4において、外部メモリ200は、携帯
電話端末6の外部メモリスロット82に装着可能とさ
れ、データの書き込み読み出しが可能とされたものであ
る。外部メモリ200は、例えばソニー株式会社製のメ
モリスティックなどのいわゆるメモリカードであり、半
導体メモリを利用した着脱可能な記憶媒体である。
【0059】キー操作部94は、ダイヤルキー(テンキ
ー)や各種のファンクションキーなどの複数の操作キー
を有するものであり、このキー操作部94の操作キーを
通じて、使用者(ユーザ)からの各種の指示入力を受け
付けることができるようにされている。また、制御部8
0は、外部インターフェース(以下、外部I/Fと略称
する。)95、入出力端子96を通じて、例えば、パー
ソナルコンピュータなどの外部機器との間で、データの
送受を行うことができるようにされている。
【0060】そして、携帯電話端末8は、自機が有する
通信機能を用いて、通信回線を接続し通話を可能にする
とともに、例えばインターネットに接続して、インター
ネット上に提供されている配信装置1から目的とする楽
曲データ(音声データ)をダウンロードしてきて利用す
ることもできるようにされている。
【0061】この実施の形態の携帯電話端末6において
は、ダウンロードしてきた音楽データなどのデジタルデ
ータは、外部メモリスロット92に装着される外部メモ
リ200などの外部メモリに記憶保持し、必要に応じて
読み出して利用することができるようにされている。
【0062】このように、外部メモリスロット92に装
着される外部メモリ200などの外部メモリは、後述も
するようにアプリケーションのデータ保存用の記録媒体
であり、この実施の形態の携帯電話端末が有する音楽デ
ータのダウンロード機能(ダウンロードアプリケーショ
ン)などにより用いるようにされる。
【0063】なお、外部メモリ200の記憶容量は、例
えば64メガバイトである。しかし、この実施の形態の
携帯電話端末において使用可能な外部メモリとして、数
十メガバイトから数百メガバイト、あるいは、それ以上
の各種の記憶容量のものも提供するようにされている。
【0064】そして、前述のようにダウンロードするこ
とにより例えば外部メモリ200に記憶するようにした
楽曲データの再生機能を実現する部分として、音声デー
タ再生処理部71、音声信号の出力端子72を備えてい
る。また、この実施の形態の携帯電話端末6は、文字、
図形、記号、静止画像、動画像などの各種の画像情報を
表示するため、LCDコントローラ73、LCD74を
備えている。
【0065】LCD74は、比較的に大きな表示画面を
備えたTFTカラー液晶ディスプレイ(Thin Fi
lm Ttansistor Color Liqui
Crystal Display)である。このLC
D74には、自機から電話をかけた相手先の電話番号や
名称、あるいは、自機に電話をかけてきた相手先の電話
番号や名称、各種のガイダンスメッセージなどを表示す
ることができるとともに、インターネットを通じて提供
を受けたWebページや電子メールなどの画像情報やテ
キスト情報をも表示することができるものである。
【0066】また、携帯電話端末6は、着信を通知する
着信音を放音したり、警告音を放音するなどのためにリ
ンガ75が設けられているほか、図示しないが、着信通
知のための振動を発生させるようにするバイブレータを
も有するものである。
【0067】[携帯電話端末6の受信系の動作]次に、
この実施の形態の携帯電話端末6の受信系について説明
する。アンテナ61を通じて受信した受信信号は、アン
テナ共用器62を通じて受信部63に供給される。受信
部43は、受信信号が適正なレベルになるように、必要
な帯域制限、AGC(Automatic Gain
Control)を行うとともに、周波数シンセサイザ
(局発部)69からの信号に基づいて、受信信号の周波
数を一定の周波数にするなどの処理を行って、処理後の
信号をベースバンド処理部64に供給する。
【0068】ベースバンド処理部64は、受信部63か
らの信号をA/D変換し、フェージングなどの影響除去
や、受信した信号の種別判別、デ・インターリーブ、エ
ラー訂正を行い、適切な復号処理を行って、音声データ
とその他の通信データとを分離する。そして、音声デー
タは、DSP65に供給され、その他の通信データであ
る、例えば、各種の制御情報や文字データなどは、制御
部80に供給される。
【0069】DSP65は、ベースバンド処理部64か
らの音声データをD/A変換してアナログ音声信号を形
成し、これをスピーカ66に供給する。スピーカ66
は、DSP65からのアナログ音声信号により駆動さ
れ、これに応じた音声がスピーカ66から放音される。
【0070】一方、ベースバンド処理部64から制御部
80に供給された通信データは、この携帯電話端末用の
制御データや文字データなどの場合には、制御部80の
SRAM83に一時記憶されて、この携帯電話端末6に
おいて使用される。また、それ以外の通信データ、たと
えば、ダウンロードするようにした楽曲データなどは、
例えば、外部メモリI/F91を通じて、外部メモリス
ロット92に装着された着脱可能とされた外部メモリ2
00に記録されたり、あるいは、外部I/F95、入出
力端子96を通じて、この携帯電話端末6に接続された
パーソナルコンピュータなどの外部装置に供給するよう
にされる。
【0071】[携帯電話端末の送信系の動作]次に、こ
の実施の形態の携帯電話端末6の送信系について説明す
る。マイクロホン67は、収音した音声をアナログ音声
信号に変換し、これをDSP65に供給する。DSP6
5は、マイクロホン67からのアナログ音声信号をA/
D変換して、デジタル音声信号を形成し、これをベース
バンド処理部64に供給する。
【0072】ベースバンド処理部64は、DSP65か
らのデジタル音声信号を所定の符号化方式で符号化して
圧縮し、所定のブロックにまとめる。また、ベースバン
ド処理部64は、外部入出力端子96、外部I/F95
を通じて携帯電話端末6に供給されたデジタルデータを
所定のブロックにまとめる。ベースバンド処理部64
は、圧縮されたデジタル音声信号や外部装置からのデジ
タルデータをまとめ、送信部68に供給する。
【0073】送信部68は、ベースバンド処理部64か
らのデジタルデータから変調信号を形成し、この変調信
号を所定の送信周波数に変換するために、変調信号と、
周波数シンセサイザ69からの変換用の信号とを混合し
て、送信用変調信号を形成する。この送信部68におい
て形成された送信用変調信号は、アンテナ共用器62を
経由して、送受信アンテナ61から送信される。
【0074】このような受信系および送信系を備えたこ
の実施の形態の携帯電話端末6においては、待ち受け受
信時においては、制御部80は、ベースバンド処理部6
4からの受信信号を監視することにより、自機への着信
を検出する。そして、制御部80は、自機への着信を検
出した場合には、リンガ75を制御して、呼び出し音
(リンガ音)を放音するようにして、自機への着信を携
帯電話端末6の使用者に通知する。
【0075】そして、携帯電話端末6の使用者が、キー
操作部94に設けられているオフフックキーを押下する
などのオフフック操作を行うことにより、着信に応答し
た場合には、制御部80は、送信系を通じて、接続応答
を送出するなどして通信回線を接続し、前述したよう
に、受信系、送信系の動作によって通話が可能となる。
【0076】また、この実施の形態の携帯電話端末6か
ら発呼する場合には、キー操作部94のオフフックキー
を押下するなどのオフフック操作を行った後、キー操作
部94のダイヤルキーを通じて、また、予め登録された
電話番号リストから相手先の電話番号を選択することに
より、ダイヤル動作を行うようにする。
【0077】これにより、制御部80は、発呼要求を形
成し、送信系を通じて送信することにより、目的とする
相手先の電話端末との間に通信回線を接続するようにす
る。そして、相手先からの着信応答が返信されてきて、
通信回線の接続を確認すると、前述したように、受信
系、送信系の動作によって通話が可能となる。
【0078】[楽曲データのダウンロードについて]ま
た、前述もしたように、携帯電話端末6は、インターネ
ットに接続が可能なものであり、携帯電話会社が提供す
るプロバイダ機能を通じて、電子メールの送受信を行っ
たり、URL(Uniform Resource L
ocators)を入力して送信することにより、楽曲
データを配信する配信装置1にアクセスして楽曲データ
の配信を受けることができるものである。
【0079】そして、携帯電話端末6が配信装置1にア
クセスすると、配信装置1は、アクセスしてきた携帯電
話端末6に対して、配信可能な楽曲データの一覧リスト
(楽曲リスト)を形成するためのデータを送信してく
る。この楽曲リストを形成するためのデータを携帯電話
端末6は、送受信アンテナ61で受信し、受信したデー
タを共用器62、受信部63、ベースバンド処理部64
を通じて制御部80に供給する。
【0080】制御部80は、配信装置1からの楽曲リス
トを形成するためのデータをLCDコントローラ73に
供給し、LCDコントローラ73により配信可能な楽曲
データの一覧リストである楽曲リストをLCD74に表
示するようにしている。
【0081】そして、キー操作部94のキーを操作する
ことによって、LCD74に表示される楽曲リストから
目的とする楽曲データが選択された場合には、携帯電話
端末6の制御部80は、その楽曲データの提供要求を形
成し、ベースバンド処理部64、送信部68、共用器6
2、送受信アンテナ61を通じて配信装置1に送信す
る。
【0082】この要求に応じて、配信装置1は、データ
蓄積部14に蓄積されている楽曲データに基づいて、詳
しくは後述もするように、要求された楽曲データにおい
て、提供可能な部分楽曲データについての情報を形成
し、これを要求元の携帯電話端末6に送信してくる。
【0083】携帯電話端末6は、前述の楽曲リストの場
合と同様に、提供可能な部分楽曲データについての情報
を受信して、これをLCD74に表示することにより携
帯電話端末6の使用者に提供し、目的とする楽曲の試聴
したい部分を選択して、その選択情報を配信装置1に送
信する。
【0084】配信装置1は、選択された楽曲データの部
分楽曲データをデータ蓄積部14から抽出し、要求元の
携帯電話端末6に提供する。要求元の携帯電話端末6
は、配信装置1からの部分楽曲データを受信し、制御部
80を通じて、例えば、外部メモリスロット92に装着
された外部メモリ200に書き込み、この部分楽曲デー
タの再生を行い、目的とする楽曲の指定した部分の試聴
を可能にする。
【0085】そして、試聴の結果、携帯電話端末6の使
用者が、その楽曲データの全部を提供を受けたいときに
は、目的とする楽曲データの全部の配信を要求するよう
にする操作を行うので、この操作に応じて、携帯電話端
末6は、既に提供を受けた部分データのデータIDを含
む楽曲データの全部の配信を要求する提供要求を送信す
る。
【0086】この提供要求を配信装置1が受信すると、
配信装置1は、データ蓄積部14から要求された楽曲デ
ータの先に提供した部分データ以外の部分データを抽出
し、これを要求元の携帯電話端末6に送信する。配信装
置1からの各部分楽曲データは、携帯電話端末6の送受
信アンテナ61により受信され、共用器62、受信部6
3、ベースバンド処理部64を通じて制御部80に供給
される。
【0087】そして、携帯電話端末6の制御部80は、
試聴のために先に提供を受たけた部分データの部分楽曲
データと、今回提供を受けた部分データの部分楽曲デー
タとを合成して1曲分の楽曲データを形成し、これを外
部メモリI/F91、外部メモリスロット92を通じ
て、外部メモリスロット92に装填されている外部メモ
リ200に記憶させる。
【0088】このように、この実施の形態の音楽配信シ
ステムにおいては、目的とする楽曲データの所定の部分
の試聴を行って、その楽曲データの全部の配信を受ける
か否かを判断することができるようにされている。そし
て、楽曲データの全部の提供を要求したときには、既に
提供を受けた部分データ以外の部分データの提供を受
け、先に提供されている部分データの部分楽曲データ
と、新たに提供を受けた他の部分データの部分楽曲デー
タを合成して、これを外部メモリスロット92に装着さ
れた外部メモリ200記憶させることができるようにさ
れたものである。
【0089】[楽曲データの再生について]次に、この
実施の形態の携帯電話端末6が備える楽曲データを再生
する音楽再生機能(音声再生機能)について説明する。
ここでは、この実施の形態の携帯電話端末の外部メモリ
スロット92に装着される外部メモリ200に記録され
た楽曲データを再生する場合を例にして説明する。音楽
などの楽曲データの場合、そのデータ量は圧縮方式にも
よるが、5分間分の音楽データで5メガバイト程度であ
り、複数の音楽データを外部メモリ200に記憶するこ
とができる。
【0090】この実施の形態の携帯電話端末6の外部メ
モリスロット92に着脱可能とされた外部メモリ200
は、主にアプリケーションのデータ保存用の記録媒体と
して用いられるものであり、前述したように、インター
ネット上に設けられた配信装置1にアクセスして、この
配信装置1からダウンロードするようにした楽曲データ
を格納することができるようにされている。
【0091】また、外部メモリ200は、着脱可能ない
わゆるリムーバブル(removable)なメディア
であるので、パーソナルコンピュータを用いて、楽曲デ
ータを記録し、これを携帯電話端末6において利用する
ようにすることもできる。今後、記憶容量の大容量化に
伴い、CD(コンパクトディスク)のように、音楽など
の音声データが記録された外部メモリが製造され、流通
するようになることも考えられるが、このように流通す
る外部メモリの使用も可能である。
【0092】そして、上述のような方法により、楽曲デ
ータが記録された外部メモリ200を、外部メモリスロ
ット92に装着し、キー操作部94の操作キーを操作す
ることにより、音楽再生指示、および、再生する音楽の
選択指示を入力する。これらの指示は、キー操作部74
からキーI/F73を通じて制御部80に供給される。
【0093】制御部80は、使用者からの指示入力に応
じて、外部メモリスロット92に装着された外部メモリ
200から、これに記憶されている楽曲データであっ
て、使用者に指示された楽曲データを読み出し、この読
み出した楽曲データを音声データ再生処理部71に供給
する。
【0094】外部メモリ200に記録されている楽曲デ
ータは、通常、所定のデータ圧縮方式によりデータ圧縮
されており、音声データ再生処理部71は、これに供給
された楽曲データを圧縮解凍してデータ圧縮前の元の楽
曲データに復元し、これをD/A変換してアナログ音声
信号を形成し、これを音声出力端子72を通じて出力す
るようにする。
【0095】音声出力端子72には、ヘッドホンが接続
するようにされる。これにより、外部メモリ200から
読み出され、音声データ再生処理部71において再生さ
れた音声信号による音声が、音声出力端子72に接続さ
れたヘッドホンから放音され、使用者は、これを聴取す
ることができる。
【0096】なお、この実施の形態において、音声デー
タ再生処理部71は、音声増幅回路(オーディオアン
プ)や音質調整回路などを備え、使用者からの指示入力
に応じた制御部80からの制御信号により、音量や音質
の調整を行い、調整後の音声信号を出力することができ
るようにされている。
【0097】また、この実施の形態においては、図4に
示したように、通話は受話器66、送話器67を用いて
行い、音楽などの再生された音声は、音声出力端子72
に接続されるヘッドホンを用いて聴取する構成であるも
のとた。しかし、通話時において、受話器66に変えて
ヘッドホンを用いることも可能である。
【0098】この場合には、音声出力端子72の前段に
コーディック65からの音声信号を出力するのか、音声
データ再生処理部71からの音声信号を出力するのかを
切り換えるスイッチ回路(出力選択回路)を設けること
により、通話時において、音声出力端子72に接続され
るヘッドホンを用いるようにすることができる。
【0099】[楽曲データの試聴について]そして、こ
の実施の形態の音楽配信システムにおいては、前述もし
たように、携帯電話端末6を通じて楽曲データの配信を
受ける場合には、目的とする楽曲データの試聴可能とさ
れた部分楽曲データの提供を受けることによって、目的
とする楽曲データの一部分の試聴ができるようにしてい
る。以下、この実施の形態の音楽配信システムにおける
楽曲データの試聴について説明する。
【0100】この実施の形態の音楽配信システムにおい
ては、楽曲データの配信を受けるため、携帯電話端末6
を通じて配信装置1にアクセスするようにすると、配信
装置1から楽曲リストが携帯電話端末6に提供される。
この楽曲リストは、携帯電話端末6のLCD74に表示
される。
【0101】この楽曲リストから、目的とする楽曲を選
択し、その楽曲データの提供を要求すると、配信装置1
の制御部12は、データ蓄積部14に蓄積されている要
求された楽曲データの楽曲試聴情報110を参照し、試
聴部分選択リスト形成データを作成し、これを要求元の
携帯電話端末6に送信する。
【0102】配信装置1において作成される試聴部分選
択リスト形成データは、蓄積楽曲データの楽曲試聴情報
110の情報を用いて作成されるものである。具体的
に、試聴部分選択リスト形成データは、楽曲試聴情報1
10の曲名111、試聴可能部分数113、無料条件1
14、部分楽曲データ詳細情報115、116の情報か
らなるものである。
【0103】そして、携帯電話端末6は、配信装置1か
らの試聴部分選択リスト形成データを受信し、受信した
データに基づいて試聴部分選択リストを形成し、これを
LCD74に表示して、試聴する部分楽曲データの選択
を受け付けるようにする。図5は、配信装置1からの試
聴部分選択リスト形成データに応じて、携帯電話端末6
のLCD74に表示した試聴部分選択リストの表示例を
説明するための図である。
【0104】図5に示すように、携帯電話端末6のLC
D74に表示される試聴部分選択リストは、試聴情報欄
301、試聴箇所欄302、303、選択欄304から
なるものである。試聴情報欄301には、図5に示すよ
うに、提供が要求された楽曲の曲名、試聴可能な部分の
数、無料条件を報知する。この図5の例に場合には、曲
名「××××」、試聴可能部分「2箇所」、無料条件
「試聴1箇所まで無料」であることが示されている。
【0105】試聴箇所欄302、303は、実際に試聴
が可能とされた部分楽曲データについての詳細情報を報
知する。この試聴箇所欄は、試聴可能とされた部分に応
じた数だけ表示するようにされる。1画面に表示しきれ
ないときには、スクロール表示などにより、その全部を
見ることができるようにしている。
【0106】各試聴箇所欄301、302には、その楽
曲データにおける試聴可能とされたその部分楽曲データ
の部位を示す時間情報、その部分楽曲データにおける歌
詞、その楽曲データにおける試聴可能とされたその部分
楽曲データの部位についての説明が表示される。
【0107】この図5に示す例の場合、試聴可能な部分
楽曲データの1か所目は、試聴箇所欄301に示すよう
に、その楽曲の先頭から20秒経過後まで(00分00
秒から00分20秒まで)の20秒間のイントロ部分で
あり、その部分の歌詞が「初めて会ったのは、…」であ
ることが示されている。
【0108】また、試聴可能な部分楽曲データの2か所
目は、試聴箇所欄302に示すように、その楽曲の先頭
から1分40秒経過した時点から先頭から2分経過した
時点まで(01分40秒から02分00秒まで)の20
秒間のサビ1部分(1番目のサビ部分)であり、その部
分の歌詞が「君がいたあの頃は、…」であることが示さ
れている。
【0109】このような試聴部分選択リストに示す情報
から、携帯電話端末6の使用者は、目的とする楽曲デー
タのイントロ部分を試聴するか、目的とする楽曲データ
のサビ1部分を試聴するかを選択することができるよう
にされる。この実施の形態においては、選択欄304に
おいて、試聴箇所欄301に示した試聴箇所1を選択し
たい場合には数字の「1」を選択し、試聴箇所欄302
に示した試聴箇所2を選択したい場合には、数字の
「2」を選択する。また、試聴を中止する場合には、
「中止」を選択する。
【0110】この実施の形態の携帯電話端末6において
は、キー操作部94のジョグダイヤルキーや矢印キーな
どの所定のキーを操作することによって、選択欄304
において、カーソルCrを文字「1」、「2」、「中
止」のいずれかに位置付けることができるようにされて
いる。そして、カーソルCrを目的とする文字に位置付
け、キー操作部94の確定キーを操作することにより確
定した場合には、その選択入力に応じた情報が配信装置
1に送信される。
【0111】すなわち、数字「1」を選択した場合に
は、試聴箇所欄301に示した試聴箇所1の提供要求
が、配信装置1に送信され、数字「2」を選択した場合
には、試聴箇所欄302に示した試聴箇所2の提供要求
が、配信装置1に送信される。また、文字「中止」が選
択された場合には、試聴の中止要求が配信装置1に送信
され、この実施の形態においては、配信可能な楽曲デー
タの一覧リストである楽曲リストが携帯電話端末6のL
CD74に表示され、楽曲の選択を行うことができるよ
うにされる。
【0112】そして、部分楽曲データの配信を要求した
場合には、その部分配信データが配信装置1から要求元
の携帯電話端末6に送信されてくるので、携帯電話端末
6はこれを受信し、これを外部メモリスロット92に装
着された外部メモリ200に格納して、制御部80およ
び音声データ再生処理部71の機能によって再生して試
聴することができるようにされる。
【0113】[楽曲データのダウンロードについて]次
に、この実施の形態の音楽配信システムにおいて、携帯
電話端末6が配信装置1から楽曲データの配信を受ける
場合の処理について説明する。まず、楽曲データを配信
する場合に、通信ネットワーク3などを通じて携帯電話
端末6と配信装置1との間で行われる通信シーケンスに
ついて説明する。
【0114】図6は、携帯電話端末6が配信装置1から
楽曲データの配信を受けるようにする場合の通信シーケ
ンスを説明するためのシーケンス図である。楽曲データ
の配信を受けようとする携帯電話端末6の使用者は、携
帯電話端末6のキー操作部94の操作キーを操作して、
携帯電話会社が提供するプロバイダ機能を通じてインタ
ーネット(通信網3)に接続し、配信装置1にアクセス
して、提供可能な楽曲データの一覧リストである楽曲リ
ストの提供要求を送信する(ステップS401)。
【0115】配信装置1は、携帯電話端末6からの楽曲
リストの要求を受信すると、予め用意してある楽曲リス
トを要求元の携帯電話端末6に通知(送信)する(ステ
ップS402)。携帯電話端末6は、配信装置1からの
楽曲リストを受信すると、これをLCD74に表示して
使用者に報知し、使用者からの楽曲の選択入力を受け付
ける(ステップS403)。
【0116】そして、携帯電話端末6は、使用者からの
楽曲の選択入力に応じて、目的とする楽曲の試聴情報の
提供要求を送信する(ステップS404)。配信装置1
は、携帯電話端末6からの試聴情報の提供要求を受信す
ると、要求された楽曲データの試聴情報(試聴部分選択
リスト)を、目的とする楽曲データの楽曲試聴情報11
0の情報に応じて形成し、これを要求元の携帯電話端末
6に送信する(ステップS405)。
【0117】携帯電話端末6は、配信装置からの試聴情
報である試聴部分選択リストを受信すると、これを図5
を用いて説明したようにLCD74に表示、使用者から
の試聴部分の選択入力を受け付ける(ステップS40
6)。携帯電話端末6は、使用者からの試聴部分の選択
入力を受け付けると、目的とする部分の分割楽曲データ
(試聴データ)の提供要求を送信する(ステップS40
7)。
【0118】配信装置1は、携帯電話端末6からの試聴
データの提供要求を受信すると、要求された楽曲データ
の一部分である部分楽曲データ(試聴データ)を要求元
の携帯電話端末6に送信する(ステップS408)。携
帯電話端末6は、配信装置1からの部分楽曲データ(試
聴データ)を受信し、これを音声データ再生処理部71
を通じて再生し(ステップS409)、携帯電話端末6
の使用者が試聴できるようにする。
【0119】試聴後、携帯電話端末6の使用者は、その
目的とする楽曲データの全部の提供を受けるようにする
か否か(その目的とする楽曲データを購入するか否か)
を判断し、購入する場合には、既に提供を受けた部分楽
曲データのデータIDを含む楽曲購入要求(楽曲データ
の提供要求)を配信装置1に送信する(ステップS41
0)。
【0120】配信装置1は、携帯電話端末6からの楽曲
購入要求を受信すると、目的とする楽曲の既に提供した
部分データ以外の部分データを要求元の携帯電話端末6
に送信する(ステップS411)。携帯電話端末6は、
試聴用に既に提供を受けている部分データの部分楽曲デ
ータと、目的とする楽曲の新たに提供を受けた部分楽曲
データを合成して1曲の楽曲データを形成し、これを外
部メモリに記録し、いつでも利用できるようにして、1
曲分の楽曲データの配信を終了する。
【0121】なお、1曲分の楽曲データのすべてを配信
するようにした場合には、楽曲データの配信に伴う課金
が発生し、例えば、携帯電話端末6から送信されてくる
クレジットカード番号を用いて、いわゆるクレジット決
済を行うようにする。
【0122】また、課金に対する決済は、クレジットカ
ードによるものだけでなく、例えば、配信装置1から楽
曲データの配信を受けようとする携帯電話端末の使用者
と、配信装置1の管理会社との間で予め加入登録を行
い、配信装置1に顧客データベースを用意するようにす
ることにより、即時に、あるいは、所定の期間ごとに請
求書を発行したり、予め登録するようにされた使用者の
銀行口座から決済を行うようにすることもできる。
【0123】次に、携帯電話端末6が配信装置1から楽
曲データの配信を受ける場合においての携帯電話端末
6、配信装置1のそれぞれにおいて行われる処理を、図
6に示したシーケンス図に対応させるようにした図7の
フローチャートを用いて説明する。
【0124】図7において、図7Aが、携帯電話端末6
において行われる処理を説明するためのフローチャート
であり、図7Bが配信装置1において行われる処理を説
明するためのフローチャートである。
【0125】携帯電話端末6が楽曲データの配信を受け
ようとする場合には、前述もしたように、通信網3など
の通信ネットワークを通じて配信装置1にアクセスし、
配信装置1との間に通信回線を接続する。そして、携帯
電話端末6の制御部80は、楽曲リストの提供要求を生
成して、工程を携帯電話端末6の送信系を通じて配信装
置1に送信する(ステップS501)。
【0126】この携帯電話端末1からの楽曲リストの提
供要求は、配信装置1の送受信部11により受信、復調
され、配信装置1の制御部12に供給される(ステップ
S601)。配信装置1の制御部12は、楽曲リストの
提供要求が供給されると、例えば、予め作成してデータ
蓄積部14に記憶させておいた楽曲リストを読み出し、
これを送信データ形成部13に供給して送信用のデータ
を形成し、これを送受信部11を通じて通信ネットワー
クに送出して、要求元の携帯電話端末6に通知する(ス
テップS602)。
【0127】配信装置1からの選曲リストは、携帯電話
端末6の受信系により受信、復調されて、携帯電話端末
6の制御部80に供給される(ステップS502)。携
帯電話端末6の制御部80は、供給された選曲リストを
LCDコントローラ73に供給し、選曲リストをLCD
74に表示する。そして、携帯電話端末6の使用者から
の楽曲の選択入力を受け付ける(ステップS503)。
【0128】携帯電話端末6の制御部80は、使用者か
らの楽曲の選択入力を受け付けると、その選択入力に応
じた楽曲の試聴情報提供要求を形成し、これを携帯電話
端末6の送信系を通じて配信装置1に送信する(ステッ
プS504)。この場合、試聴情報の提供要求は、使用
者により選択された楽曲の曲番号(楽曲の管理番号)
や、試聴情報の提供要求であることを示す情報などを含
むものである。
【0129】この試聴情報の提供要求は、配信装置1の
送受信部11により受信、復調され、配信装置1の制御
部12に供給される(ステップS603)。配信装置1
の制御部12は、携帯電話端末6からの試聴情報の提供
要求に基づいて、データ蓄積部14に蓄積されているを
参照し、要求された楽曲の試聴情報(試聴部分選択リス
ト)を作成し、これを送信データ形成部13に形成して
送信用のデータを形成し、これを送受信部11を通じて
通信ネットワークに送出して、要求元の携帯電話端末6
に送信する(ステップS604)。
【0130】配信装置1からの試聴情報は、携帯電話端
末6の受信系により受信、復調され、携帯電話端末6の
制御部80に供給される(ステップS505)。そし
て、携帯電話端末6の制御部80は、楽曲リストの場合
と同様に、試聴情報をLCDコントローラ73に供給
し、試聴情報である図5に示したような視聴部分選択リ
ストをLCD74に表示し、試聴可能な部分などを携帯
電話端末6の使用者に報知する。
【0131】そして、携帯電話端末6の制御部80は、
キー操作部94を通じて使用者からの試聴箇所(試聴部
分)の選択入力を受け付け(ステップS506)、受け
付けた選択入力に応じた試聴データ提供要求を形成し
て、これを携帯電話端末6の送信系を通じて配信装置1
に送信する(ステップS507)。この試聴データ提供
要求は、試聴を要求する楽曲の曲番号と目的とする部分
の部分楽曲データのデータIDと、試聴データ提供要求
であることを示す情報を含むものである。
【0132】携帯電話端末1からの試聴データ提供要求
は、配信装置1の送受信部11により受信、復調され、
配信装置1の制御部12に供給される(ステップS60
5)。そして、配信装置1の制御部12は、要求された
楽曲の部分データをデータ蓄積部14から読み出し、こ
れを送信データ形成部13に供給する。送信データ形成
部13は、制御部12からの部分データから送信用のデ
ータを形成し、これを送受信部11を通じて通信ネット
ワークに送出して、要求元の携帯電話端末6に送信する
(ステップS606)。
【0133】配信装置1からの部分データは、携帯電話
端末6の受信系により受信、復調され、携帯電話端末1
の制御部80に供給される(ステップS508)。制御
部80は、供給された部分データを外部メモリスロット
92に装填された外部メモリ200に記録し、記録下外
部データの部分楽曲データを音声データ再生処理部73
に供給して、再生する(ステップS509)。
【0134】これにより、目的とする楽曲の選択した部
分が再生され、携帯電話端末6の使用者が携帯電話端末
6の音声信号出力端子72に接続されるヘッドホンを通
じて試聴することができるようにされる。
【0135】そして、携帯電話端末6の制御部80は、
再生終了後、キー操作部94を通じて、その楽曲を購入
するか否かの選択入力を受け付け、購入することを選択
する操作がされたか否かを判断する(ステップS51
0)。購入することを選択する操作を受け付けた場合に
は、携帯電話端末6の制御部80は、楽曲購入要求(楽
曲データの提供要求)を形成し、携帯電話端末1の送信
系を通じて、配信装置1に送信する(ステップS51
1)。
【0136】ここで、楽曲購入要求は、目的とする楽曲
の曲番号、試聴のために既に提供を受けた部分データの
データID(受信済み部分楽曲データのデータID)、
楽曲購入要求であることを示す情報などからなるもので
ある。
【0137】そして、配信装置1の制御部12は、送受
信部11か供給される情報を観視し、携帯電話端末6か
らの楽曲購入要求を受信したか否かを判断する(ステッ
プS607)。ステップS607において、楽曲購入要
求を受信したと判断したときには、配信装置1の制御部
12は、データ蓄積部14から、目的とする楽曲の試聴
のために既に提供下部分データ以外の部分データの全部
を読み出し、これを送信データ形成部13に供給する。
送信データ形成部13は、制御部12からの部分データ
から送信用のデータを形成し、これを送受信部11を通
じて通信ネットワークに送出して、要求元の携帯電話端
末6に送信する(ステップS608)。
【0138】これにより、目的とする楽曲の試聴のため
に先に提供を受けた部分データ以外のすべての部分デー
タも携帯電話端末6に供給されたことになる。携帯電話
端末6は配信装置1から送信されてくるすべての部分デ
ータを受信し(ステップS512)、試聴のために先に
提供を受けた部分データの部分楽曲データと、ステップ
S512において受信したすべての部分データの部分楽
曲データとを合成仕手、目的とする楽曲1曲分の楽曲デ
ータを形成して、これを外部メモリスロット94に装着
されている外部メモリ200に記録する(ステップS5
13)。
【0139】なお、ステップS510の判断処理におい
て、購入することを選択する操作がされていないと判断
した場合には、携帯電話端末6の制御部は、この図7A
に示した処理を終了する。これに対応して、配信装置1
の制御部12は、ステップS607の判断処理におい
て、所定時間内に携帯電話端末6からの楽曲購入要求を
受信しなかったと判断した場合には、図7Bに示す処理
を終了する。
【0140】このように、通信網3などの通信ネットワ
ークを通じて、配信装置1との間で通信を行うことによ
り、携帯電話端末6の使用者は、いつでも、どこでも目
的とする楽曲データの配信を受けることができる。ま
た、目的とする楽曲データを購入するか否かは、その目
的とする楽曲データの予め決められた特徴的な一部分を
試聴した後に決めることができるので、間違った楽曲デ
ータを購入するなどの不都合を生じさせることもない。
【0141】つまり、1曲分の楽曲データのうち、イン
トロ部分、サビ部分などの特徴となる部分が予め抽出す
るようにされて配信装置1に用意されているので、携帯
電話端末の使用者が試聴する楽曲の部分の選択を容易に
行うようにすることができる。
【0142】また、試聴を行った後に、その楽曲を購入
する場合には、試聴のために、既に提供を受けた部分デ
ータ以外のすべての部分データの供給を受け、試聴のた
めに先に提供を受けた部分データの部分楽曲データと、
後から提供を受けた部分データの部分楽曲データとを合
成して目的とする楽曲1曲分の楽曲データを形成する。
すなわち、試聴後に楽曲を購入するようにした場合、試
聴のために先に提供を受けた部分データを再度提供を受
けることがないようにすることができる。
【0143】このように、部分データの重複配信を行わ
ないようにすることにより、通信時間、送受信データ量
のいづれをも必要以上に多くすることを防止し、通信コ
ストが増加することを防止することができる。
【0144】また、楽曲の試聴は、楽曲データの全部を
提供すりのではなく、楽曲データを複数に分割して形成
した部分楽曲データのみを提供して、その部分のみの試
聴を可能にするので、通信コストの増加を押さえること
ができるとともに、楽曲データの不正利用を防止し、楽
曲の著作権者の利益を害されることがないようにするこ
とができる。
【0145】したがって、楽曲データの配信を受ける側
にとっては、使い安く、また、通信コストを押さえるよ
うにした使いやすい音楽配信システムを構築することが
でき、また、楽曲データを配信する側にとっては、楽曲
データの不正利用を防止することができるなど、全体と
して信頼性の高い音楽配信システムを構築することがで
きる。
【0146】なお、前述の実施の形態において、配信装
置1に記憶保持されている蓄積楽曲データは、図3に示
したように、3つの部分に分割するようにされたもの例
にして説明したが、蓄積楽曲データはこれに限るもので
はなく、様々な態様が考えられる。すなわち、楽曲デー
タは、幾つに分割されてもよく、試聴可能部分と視聴不
可能部分とが交互に現れたり、試聴可能部分が1箇所し
かなかったりするものであってもよい。
【0147】また、前述の実施の形態においては、イン
トロ部分やサビ部分などの特徴的な部分を試聴可能部分
とした場合を例にして説明したが、これに限るものでは
ない。楽曲の制作者や楽曲データの配信業者が任意に定
めた部分を試聴可能部分とすることができる。
【0148】また、図7を用いて説明した携帯電話端末
6が配信装置1から楽曲データの配信を受ける場合の処
理においては、楽曲購入要求がない場合に携帯電話端末
6も、配信装置1もその処理を終了するようにしたが、
これに限るものではない。試聴後、その試聴した楽曲デ
ータを購入しない場合には、再度、楽曲リストに戻り、
気になる楽曲の試聴を行うようにすることもできる。
【0149】また、試聴することなく、即座に目的とす
る楽曲の楽曲データを購入するようにする経路を設ける
ことももちろんできる。また、複数の楽曲のイントロ部
分やサビの部分を連続して試聴できるようにすることも
できる。この場合には、複数の楽曲のイントロ部分の部
分楽曲データの提供を受けるようにし、これを連続して
再生するようにするればよい。このようにした場合に
は、目的とする楽曲データを迅速に探し出すことができ
る。
【0150】また、前述した実施の形態において、図3
に示した蓄積楽曲データ100の楽曲試聴情報110の
試聴可能部分数113は、試聴可能な部分データのデー
タIDなど試聴可能な部分データを特定する情報であっ
てもよい。
【0151】また、前述した実施の形態においては、図
3に示した蓄積楽曲データ100の楽曲試聴情報110
の無料条件は、1箇所の無料であるものとして説明し
た。したがって、2箇所の試聴も可能であるが、2箇所
目の試聴には課金が発生することになる。また、無料条
件は、1箇所の無料のほか、2箇所無料、3箇所無料の
ように、複数箇所無料となるようにすることもできる
し、試聴はすべて無料、試聴はすべて有料、会員の試聴
無料など各所の条件を定めて用いるようにすることがで
きる。
【0152】また、前述した実施の形態においては、各
部分データは、データIDによって識別し、管理するよ
うにしたが、これに限るものではない。例えば、部分楽
曲データのデータ長を予め決めておくことにより、何番
目の部分楽曲データというように、いわゆる添字や指標
によって、部分楽曲データを識別し、管理するようにす
ることもできる。
【0153】また、前述の実施の形態においては、この
発明による通信端末装置を携帯電話端末に適用した場合
を例にして説明したが、通信端末装置は、携帯電話端末
に限るものではない。例えば、楽曲データの配信を受け
るための専用の通信端末装置を形成することもできる。
この場合には、図4に示したDSP65、受話器66、
送話器67を有しない通信端末装置を形成するようにす
ればよい。
【0154】また、通信端末装置は、無線通信を行うも
のに限るものではなく、通信機能を備えたパーソナルコ
ンピュータやインターネットテレビジョン受像機など、
有線で通信を行う通信端末装置にもこの発明を適用する
ことができる。すなわち、通信ネットワークは、無線ネ
ットワーク、有線ネットワーク、無線と有線の混在する
ネットワークを通じて通信を行うシステムにこの発明を
適用することができる。
【0155】また、例えば、CD(コンパクトディス
ク)ショプなどの店内で使用する試聴システムに、この
発明を適用することができる。例えば、配信装置1とし
ての機能を持つサーバ装置をCDショップのバックヤー
ドに用意し、携帯電話端末6に相当する通信端末装置を
CDショップ内の各所定に設置して、顧客に自由に使用
させるようにすることもできる。この場合、通信端末装
置とサーバ装置とは、有線で接続してもよいし、無線で
接続してもよい。
【0156】また、CD(コンパクトディスク)ショプ
などの店内で使用する試聴システムに場合には、配信装
置1としての機能と、携帯電話端末6としての機能を合
わせ持つ試聴用端末装置を形成することもできる。
【0157】また、前述の実施の形態においては、配信
するコンテンツデータは、楽曲データである場合を例に
して説明したが、配信するコンテンツデータは、これに
限るものではない。例えば、映画などの動画像データと
音声データとが一緒になったものや、画集などの静止画
像データと音声データとが一緒になったものなど、各種
のオーディオ・ビジュアルデータ、その他の各種のコン
テンツデータを配信するシステムにこの発明を適用する
ことができる。
【0158】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、コンテンツデータの配信を受ける使用者にとって、
使いやすく、信頼性の高いいデータ配信システムを構築
することができる。また、コンテンツデータの誤要求に
より、不要なコンテンツデータの配信を防止することが
できるデータ配信システムを構築することができる。
【0159】また、コンテンツデータの配信を受ける場
合にかかる通信コストを必要最小限に押さえたデータ配
信システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるデータ配信システムの一実施の
形態を説明するための図である。
【図2】この発明によるデータ配信装置の一実施の形態
を説明するためのブロック図である。
【図3】図2に示したデータ配信装置のデータ蓄積部に
蓄積される蓄積楽曲データの構造を説明するための図で
ある。
【図4】この発明による通信端末装置の一実施の形態が
適用された携帯電話端末を説明するためのブロック図で
ある。
【図5】図4に示した携帯電話端末のLCDに表示され
る試聴部分選択リストの表示例を説明するための図であ
る。
【図6】図1に示した音楽配信システムにおいて、携帯
電話端末6が配信装置1から楽曲データの配信を受ける
場合の通信シーケンスを説明するためのシーケンス図で
ある。
【図7】図1に示した音楽配信システムにおいて、携帯
電話端末6が配信装置1から楽曲データの配信を受ける
場合の携帯電話端末6と配信装置1とに行われる処理を
説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…配信装置、11…送受信部、12…制御部、13…
送信データ形成部、14…データ蓄積部、2…ネットワ
ークインターフェース、3…通信網、4…交換機、5…
基地局、6…携帯電話端末、61…送受信アンテナ、6
2…アンテナ共用器、63…受信部、64…ベースバン
ド処理部、65…DSP(音声コーデック)、66…ス
ピーカ(受話器)、67…マイクロホン(送話器)、6
8…送信部、69…周波数シンセサイザ、71…音声デ
ータ再生処理部、72…音声信号の出力端子、73…L
CDコントローラ、74…LCD、75…リンガ、80
…制御部、81…CPU、82…ROM、83…SRA
M、84…フラッシュメモリ、85…CPUバス、91
…外部メモリI/F、92…外部メモリスロット92、
93…キーI/F、94…キー操作部94、95…外部
I/F、96…入出力端子、200…外部メモリ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の部分データに分割され、各部分デー
    タのそれぞれが識別できるようにされてデータ配信装置
    に用意される配信データを通信回線を通じて前記データ
    配信装置から取得するようにする通信端末装置であっ
    て、 前記データ配信装置からの情報であって、前記配信デー
    タを構成する複数の前記部分データのうちの提供可能な
    部分データについての情報を受信する受信手段と、 前記受信手段を通じて受信した前記情報に基づいて、目
    的とする前記部分データを指示する指示入力を受け付け
    る受付手段と、 前記受付手段を通じて受け付けた前記指示入力に応じた
    目的とする前記部分データの提供要求を前記データ配信
    装置に送信する送信手段と、 前記提供要求に応じて、前記データ配信装置から送信さ
    れてくる前記配信データの前記部分データを受信する部
    分データ受信手段と、 前記部分データ受信手段により受信された前記部分デー
    タを再生する再生手段とを備えることを特徴とする通信
    端末装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の通信端末装置であって、 前記再生手段により再生された前記部分データが属する
    前記配信データの提供を要求するか否かの指示入力を受
    け付ける指示入力受付手段と、 前記指示入力が、前記配信データの提供を要求すること
    を指示するものである場合に、前記再生手段により再生
    された前記部分データを識別するための情報を含む前記
    配信データの提供要求を送信する提供要求送信手段と、 前記配信データの提供要求に応じて、前記データ配信装
    置から送信されてくる前記再生手段により再生された前
    記部分データ以外の前記配信データのすべての部分デー
    タを受信する配信データ受信手段と、 前記再生手段により再生された前記部分データと、前記
    配信データ受信手段により受信されたすべての部分デー
    タとを合成する合成手段とを備えることを特徴とする通
    信端末装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の通信端末
    装置であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であることを特徴とする通信端末装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2に記載の通信端末
    装置であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、前記配信データにお
    いての提供可能な前記部分データの時間範囲を示す情報
    を含むことを特徴とする通信端末装置。
  5. 【請求項5】請求項1または請求項2に記載の通信端末
    装置であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、提供可能な前記部分
    データの内容を示す情報を含むことを特徴とする通信端
    末装置。
  6. 【請求項6】請求項1または請求項2に記載の通信端末
    装置であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、前記配信データにお
    いての提供可能な前記部分データの部位を示す情報を含
    むことを特徴とする通信端末装置。
  7. 【請求項7】通信回線を通じて通信端末装置に配信デー
    タを配信するデータ配信装置であって、 複数の部分データに分割され、各部分データのそれぞれ
    が識別できるようにされた配信データを記憶保持する配
    信データ記憶手段と、 前記通信端末装置に対して、前記配信データを構成する
    複数の前記部分データのうちの提供可能な部分データに
    ついての情報を送信する送信手段と、 前記通信端末装置からの目的とする前記部分データの提
    供要求を受信する受信手段と、 前記部分データの提供要求に応じた前記部分データを前
    記配信データ記憶手段から抽出して、これを前記通信端
    末装置に送信する部分データ送信手段とを備えることを
    特徴とするデータ配信装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のデータ配信装置であっ
    て、 前記通信端末装置からの既に提供した部分データを識別
    するための情報を含む前記部分データが属する前記配信
    データの提供要求を受信する提供要求受信手段と、 前記提供要求受信手段を通じて、前記提供要求を受信し
    た場合に、既に提供した部分データが属する配信データ
    の既に提供した前記部分データ以外のすべての部分デー
    タを前記配信データ記憶手段から抽出して、これを前記
    通信端末装置に送信する配信データ送信手段とを備える
    ことを特徴とするデータ配信装置。
  9. 【請求項9】請求項7または請求項8に記載のデータ配
    信装置であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であることを特徴とするデータ配信装置。
  10. 【請求項10】請求項7または請求項8に記載のデータ
    配信装置であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、前記配信データにお
    いての提供可能な前記部分データの時間範囲を示す情報
    を含むことを特徴とするデータ配信装置。
  11. 【請求項11】請求項7または請求項8に記載のデータ
    配信装置であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、提供可能な前記部分
    データの内容を示す情報を含むことを特徴とするデータ
    配信装置。
  12. 【請求項12】請求項7または請求項8に記載のデータ
    配信装置であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、前記配信データにお
    いての提供可能な前記部分データの部位を示す情報を含
    むことを特徴とするデータ配信装置。
  13. 【請求項13】データ配信装置から通信端末装置に配信
    データを配信するデータ配信システムであって、 前記データ配信装置は、 複数の部分データに分割され、各部分データのそれぞれ
    が識別できるようにされた配信データを記憶保持する配
    信データ記憶手段と、 前記通信端末装置に対して、前記配信データを構成する
    複数の前記部分データのうちの提供可能な部分データに
    ついての情報を送信する送信手段と、 前記通信端末装置からの目的とする前記部分データの提
    供要求を受信する受信手段と、 前記部分データの提供要求に応じた前記部分データを前
    記配信データ記憶手段から抽出して、これを前記通信端
    末装置に送信する部分データ送信手段とを備え、 前記通信端末装置は、 前記データ配信装置からの情報であって、前記配信デー
    タを構成する複数の前記部分データのうちの提供可能な
    部分データについての情報を受信する受信手段と、 前記受信手段を通じて受信した前記情報に基づいて、目
    的とする前記部分データを指示する指示入力を受け付け
    る受付手段と、 前記受付手段を通じて受け付けた前記指示入力に応じた
    目的とする前記部分データの提供要求を前記データ配信
    装置に送信する送信手段と、 前記提供要求に応じて、前記データ配信装置から送信さ
    れてくる前記配信データの前記部分データを受信する部
    分データ受信手段と、 前記部分データ受信手段により受信された前記部分デー
    タを再生する再生手段とを備えることを特徴とするデー
    タ配信システム。
  14. 【請求項14】請求項13に記載のデータ配信システム
    であって、 前記データ配信装置は、 前記通信端末装置からの既に提供した部分データを識別
    するための情報を含む前記部分データが属する前記配信
    データの提供要求を受信する提供要求受信手段と、 前記提供要求受信手段を通じて、前記提供要求を受信し
    た場合に、既に提供した部分データが属する配信データ
    の既に提供した前記部分データ以外のすべての部分デー
    タを前記配信データ記憶手段から抽出して、これを前記
    通信端末装置に送信する配信データ送信手段とを備え、 前記通信端末装置は、 前記再生手段により再生された前記部分データが属する
    前記配信データの提供を要求するか否かの指示入力を受
    け付ける指示入力受付手段と、 前記指示入力が、前記配信データの提供を要求すること
    を指示するものである場合に、前記再生手段により再生
    された前記部分データを識別するための情報を含む前記
    配信データの提供要求を送信する提供要求送信手段と、 前記配信データの提供要求に応じて、前記データ配信装
    置から送信されてくる前記再生手段により再生された前
    記部分データ以外の前記配信データのすべての部分デー
    タを受信する配信データ受信手段と、 前記再生手段により再生された前記部分データと、前記
    配信データ受信手段により受信されたすべての部分デー
    タとを合成する合成手段とを備えることを特徴とするデ
    ータ配信システム。
  15. 【請求項15】請求項13または請求項14に記載のデ
    ータ配信システムであって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であることを特徴とするデータ配信システ
    ム。
  16. 【請求項16】請求項13または請求項14に記載のデ
    ータ配信システムであって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、前記配信データにお
    いての提供可能な前記部分データの時間範囲を示す情報
    を含むことを特徴とするデータ配信システム。
  17. 【請求項17】請求項13または請求項14に記載のデ
    ータ配信システムであって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、提供可能な前記部分
    データの内容を示す情報を含むことを特徴とするデータ
    配信システム。
  18. 【請求項18】請求項13または請求項14に記載のデ
    ータ配信システムであって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、前記配信データにお
    いての提供可能な前記部分データの部位を示す情報を含
    むことを特徴とするデータ配信システム。
  19. 【請求項19】複数の部分データに分割され、各部分デ
    ータのそれぞれが識別できるようにされてデータ配信装
    置に用意される配信データを通信回線を通じて通信端末
    装置に提供を受けて利用するようにする配信データ利用
    方法であって、 前記通信端末装置において、 前記データ配信装置からの情報であって、前記配信デー
    タを構成する複数の前記部分データのうちの提供可能な
    部分データについての情報を受信する受信工程と、 前記受信工程において受信した前記情報に基づいて、目
    的とする前記部分データを指示する指示入力を受け付け
    る受付工程と、 前記受付工程において受け付けた前記指示入力に応じた
    目的とする前記部分データの提供要求を前記データ配信
    装置に送信する送信工程と、 前記提供要求に応じて、前記データ配信装置から送信さ
    れてくる前記配信データの前記部分データを受信する部
    分データ受信工程と、 前記部分データ受信工程において受信した前記部分デー
    タを再生する再生工程とを有することを特徴とする配信
    データ利用方法。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の配信データ利用方法
    であって、 前記再生工程において再生した前記部分データが属する
    前記配信データの提供を要求するか否かの指示入力を受
    け付ける指示入力受付工程と、 前記指示入力が、前記配信データの提供を要求すること
    を指示するものである場合に、前記再生工程において再
    生した前記部分データを識別するための情報を含む前記
    配信データの提供要求を送信する提供要求送信工程と、 前記配信データの提供要求に応じて、前記データ配信装
    置から送信されてくる前記再生工程において再生した前
    記部分データ以外の前記配信データのすべての部分デー
    タを受信する配信データ受信工程と、 前記再生工程において再生した前記部分データと、前記
    配信データ受信工程において受信したすべての部分デー
    タとを合成する合成工程とを有することを特徴とする配
    信データ利用方法。
  21. 【請求項21】請求項19または請求項20に記載の配
    信データ利用方法であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であることを特徴とする配信データ利用方
    法。
  22. 【請求項22】請求項19または請求項20に記載の配
    信データ利用方法であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、前記配信データにお
    いての提供可能な前記部分データの時間範囲を示す情報
    を含むことを特徴とする配信データ利用方法。
  23. 【請求項23】請求項19または請求項20に記載の配
    信データ利用方法であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、提供可能な前記部分
    データの内容を示す情報を含むことを特徴とする配信デ
    ータ利用方法。
  24. 【請求項24】請求項19または請求項20に記載の配
    信データ利用方法であって、 前記配信データは、連続したビット列で意味を持つよう
    にされる音声データと画像データとのうちの一方、ある
    いは、両方であり、 前記部分データについての情報は、前記配信データにお
    いての提供可能な前記部分データの部位を示す情報を含
    むことを特徴とする配信データ利用方法。
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